JP3991013B2 - 体液吸収構造体及びその製法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、体液吸収構造体及びその製法に関し、さらに詳しくは、別に用意された支持体、たとえば、使い捨て又は非使い捨てのおむつ、使い捨て又は非使い捨ての失禁パッド又はパンツ、体液吸収構造を備えるべきシート又はマット状の使い捨て又は非使い捨ての簡易便器などの、排泄物の受容面に配置して使用に供する前記構造体及び製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、下記特許文献1において、体液吸収パネルを波状に折曲して構成された吸収構造体を含む使い捨て尿用パッドが開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特公平8−29152号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1では、体液吸収パネルがその全域にわたって均一な厚さ又は剛性に形成されているので、その厚さ又は剛性にもよるが、その折曲が必ずしも容易ではないばかりではなく、凸部の頂部が前記折曲によりその他の部位よりも剛性になって着用者に違和感を覚えさせるおそれがある。したがって、この発明の課題は、凸部の頂部を柔軟な易折曲性に形成し、該頂部を着用者に軟らかく接触させることができるようにすることにある。
【0005】
また、特許文献1では、体液吸収パネルの凸部又は凹部の表面からのみ体液を吸収するので、その吸収拡散速度が遅いとともに、凸部又は凹部の裏面に位置する吸収材料が吸収に充分に利用されないことがある。したがって、この発明の課題は、凸部又は凹部の表裏両面から体液を吸収して吸収材料を有効に利用できるようにすることにある。
【0006】
さらにまた、特許文献1では、体液吸収パネルの吸液性コアが全体的に連続しているので、凸部が着用者の動きに対応し難い。したがって、この発明の課題は、凸部における吸液性コアが断続していて凸部を形成する互いに対向する側壁が独立して動いて着用者の動きに対応できるようにすることにある。
【0007】
前記課題は、その少なくとも一つが達成されればよく、必ずしもその複数が同時に達成されることを必須とするものではない。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、体液吸収構造体とその製法に関する二つの発明を含む。
【0009】
体液吸収構造体に関するこの発明は、次のとおりである。
【0010】
すなわち、この発明は、第1方向とこれに直交する第2方向を有し、前記第1方向へ長さ寸法が大きく前記第2方向へ長さ寸法が小さい、体液を吸収可能な吸収パネルを備えている。前記吸収パネルが、前記第1方向へ交互に配列し前記第2方向へ延在する複数の凹部と凸部を備える波状に折曲されている体液吸収構造体を対象とする。
【0011】
この発明は、前記対象において、少なくとも前記凸部の各々の頂部における前記吸収パネルの折曲が、前記第1方向へ交互に配列し前記第2方向へ延在する複数の易折性域を介してなされており、前記易折性域の各々の間に画成され、互いに隣接する吸収パネルユニットの各々が、それらの対向表面で部分的に接合され、前記第1方向と前記第2方向を有し、前記第1方向へ長さ寸法が大きく前記第2方向へ長さ寸法が小さい第2吸収パネルを含み、前記第1吸収パネルが、前記凹部の各々の下面において前記第2吸収パネルの上面に接合されていることを特徴とする。
【0012】
体液吸収構造体の製法に関するこの発明は、次の工程を含む。
【0013】
すなわち、この発明は、a.上面と下面、及び第1方向とこれに直交する第2方向を有し、前記第1方向へ長さ寸法が大きく前記第2方向へ長さ寸法が小さい第1ウエブの前記上面に第1接着剤を間欠的に塗布する工程、
b.前記第1ウエブの前記接着剤塗布面に、上面と下面を有していて前記第2方向へ長い複数の吸液性コアを前記第1方向へ離間配列して前記下面で間欠的に接合することで第1複合ウエブを構成する工程、
c.上面と下面、及び前記第1方向と前記第2方向を有し、前記第1方向へ長さ寸法が大きく前記第2方向へ長さ寸法が小さい第2ウエブの前記下面に第2接着剤を間欠的に塗布する工程、
d.前記第2ウエブを前記第2接着剤の塗布面が前記第1複合ウエブの前記コアの各々の前記上面に接合するように重ね合せるとともに、前記コアの各々の離間域において前記第2ウエブを前記第1ウエブの側へ加圧して該第1ウエブに間欠的に接合して第2複合ウエブを構成する工程、
e.前記第2複合ウエブの前記コア域上の前記第2ウエブに部分的に第3接着剤を間欠的に塗布する工程、及び
f.前記第2複合ウエブを前記離間域の各々において、前記第1方向へ複数の凹部と凸部が交互に配列する波状に折曲するとともに、互いに隣接する前記凸部の各々を前記第3接着剤を介して接合する工程を含む。
【0014】
(作用)
この発明に係る体液吸収構造体においては、吸収パネルの身体対向面に排泄された液状排泄物、すなわち、尿や液状大便が各凸部から各凹部へ流動する。その際、液状排泄物の一部は、各凸部の頂部を含むそれらの表面を伝わりながら各凸部のコアに吸収されるとともに、液状排泄物の一部は、各凸部の頂部に位置する各易折性域、特に好ましい実施の形態では、コアが断続している部位の被覆シート部分を迅速に透過して該コアの断続端面及びそれらの裏面を伝わりながら各凸部のコアに吸収される。
【0015】
各凸部、特に好ましい実施の形態では、各吸収パネルユニットのコアが独立して着用者の動きに対応して動く。この際、各凸部は互いに部分的に接合されているので、妄りに倒伏して各凹部を閉じさせることがない。
【0016】
各凸部は着用者の体圧による圧縮に対して復元性(クッション性)を有し、たとえ部分的に圧縮されたとしても容易に復元する。
【0017】
各凹部が閉じるように各凸部を接触させることで、吸収パネルをその第1方向へコンパクトに圧縮させることができるので、吸収パネルを個包装して、たとえば、使い捨てのおむつやマット状の簡易便器などの支持体に配置するものとして販売するのに便利である。この場合には、吸収パネルを支持体に容易に固定できるように、たとえば、該吸収パネルの下面にはホットメルト接着剤が塗布されるとともにこれが剥離片で被覆されることになっていることが望ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
この発明に係る実施の形態を図示例を参照して説明すると、以下のとおりである。
【0019】
図1,図2において、この発明に係る体液吸収構造体は、吸収パネル1を備えている。吸収パネル1は、図では水平方向に沿う上面2と下面3、及び第1方向4とこれに直交する第2方向5とを有している。吸収パネル1は、第1方向4へ交互に配列し第2方向5へ延在する複数の凹部6と凸部7とを備えるように波状(又はコルゲート状、以下同じ)に折曲されている。互いに隣接する凸部7の各々は、第2方向5におけるほぼ中央部の対向表面に施されているホットメルト接着剤19を介して接合されている。この接着剤19は、部分的に位置しており、排泄物が凸部7の各々の間、すなわち、各凹部6への流入の妨げにならず、排泄物を第2方向の中央部においてその互いに反対側へ分散する機能を果たす。この接着剤19は、前記中央部に位置することが好ましいが、場合により、排泄物の凹部6への流入を妨げない限り、複数箇所に位置していてもよい。
【0020】
各凹部6の下面(図2では上面)には、ホットメルト接着剤23が塗布されている接着剤23により、波状に形成された吸収パネル1は、たとえば、使い捨て又は非使い捨てのおむつ、使い捨て又は非使い捨ての失禁パッド又はパンツ、釣り・ハイキング・登山などの外出者がその外出先や、病臥者がベッドなどで使用する体液吸収構造を備えるべきシート又はマット状の使い捨て又は非使い捨ての簡易便器における排泄物の受容面に接合される。接着剤23、図示されていないが、これを保護する剥離片で被覆される。
【0021】
図3において、吸収パネル1は、圧縮復元弾性を有する半剛性の吸液性コア8と、透液性かつ可撓性の被覆シート9とから成る。コア8は、各凹部6の底部6aと各凸部7の頂部7aとにおいて断続している。すなわち、これらの断続部6a,7aにはコア8が存在しておらず、これらの断続部は、被覆シート9のみが位置していて、易折性域を形成している。これら易折性域6a,7aは、第2方向5(図1参照、以下同じ)へ連続していて、他の域よりも剛性が低く、各易折性域6a,7aのそれぞれの各間に凸部7の側壁を形成する吸収パネルユニット1aを画成している。吸収パネルユニット1aは、第2方向5のほぼ中央部に塗布した前記ホットメルト接着剤19で互いに接合されている。この接合により、ユニット1aで形成された凸部7の起立状態が保持されている。被覆シート9は、身体対向面、すなわち、透液性の繊維不織布の表面シート10と、表面シート10と同構成の繊維不織布の裏面シート11とから成る。これら表裏面シート10,11は、コア8の第1方向4の両最外端及び第2方向5の両側縁からそれぞれ延出する大きさを有し、それら延出部分がホットメルト接着剤(図示せず)で接合されることにより、コア8の微細状構成材料が零れ出ないように該コアを封入している。
【0022】
コア8は、親水性繊維と高吸収性ポリマー粒子との混合吸収層12と、その表裏面に積層した親水性繊維層14a,14bとから成り、表裏面シート10,11に間欠的に塗布されたホットメルト接着剤13を介して表裏面シート10,11と一体に接合されている。図示されていないが、コア8の裏面側の親水性繊維層14aとこれに隣接する裏面シート11との間には、パルプを主原料とするティッシュペーパーがコア8の裏面に一体に密着していることが、コア8の保形と、体液の速やかな吸収拡散性とを確保するうえでも好ましい。なお、裏面シート11は、場合により体液抵抗性であってもよい。
【0023】
さらに図3に示すように、この発明に係る体液吸収構造体は、波状に形成された吸収パネル1と、平板状の吸収パネル15とから成ることもある。吸収パネル15は、前記コア8と同構成の吸液性コア16と、前記被覆シート9と同構成の被覆シート17とから成る。吸収パネル1は、各凸部7がほぼV字状に開角した状態で、各凹部6の底面をホットメルト接着剤(図示せず)を介して吸収パネル15の上面に接合されている。
【0024】
吸収パネル1は、次の工程で製造される。
【0025】
図4において、上面117と下面118、及び第1方向4とこれに直交する第2方向5(図1参照、以下同じ)を有し、第1方向4へ長さ寸法が大きく第2方向5へ長さ寸法が小さい繊維不織布の第1ウエブ111の上面117にホットメルトの第1接着剤113が塗布される。この塗布は、スパイラル、ジグザグ、ドット、ストライプ、格子などの間欠的パターンでなされる。
【0026】
第1ウエブ111の第1接着剤113の塗布面には、上下面を有し第2方向5へ長い矩形状の、複数の吸液性コア8が第1方向4へ離間して配列されるとともに下面で接合され、これによって第1複合ウエブ112が構成される。
【0027】
第1ウエブ111と同様な第2ウエブ110の下面に第1接着剤113と同様にホットメルトの第2接着剤113が塗布される。
【0028】
第2ウエブ110は、第2接着剤113の塗布面が第1複合ウエブ112のコア8の各々の上面に接合するように重ね合わせられる。このように重ね合わせながら又は重ね合わせられたのち、コア8の各々の離間域114において第2ウエブ110が第1ウエブ111の側へ加圧されて第1ウエブ111に接合され、これによって第2複合ウエブ115が構成される。
【0029】
第2複合ウエブ115の、コア8域上の第2ウエブ110の所要部にホットメルトの第3接着剤116が塗布される。
【0030】
第2複合ウエブ115は、離間域114の各々において第1方向4へ複数の凹部6と凸部7が交互に配列する波状(又はコルゲート状)に折曲される。この折曲状態で、互いに隣接する凸部7の各々が第3接着剤116を介して接合される。これによって波状構造を有する吸収パネル101が構成される。この吸収パネル101は、個々の吸収パネル1として用いるため、所要長さに切断される。
【0031】
なお、コア8は、たとえば、親水性繊維と高吸収性ポリマー粒子との混合層の上下面に親水性繊維層のウエブを積層し、この積層ウエブを、ティシュペーパーのウエブに水をスプレーしたものに載せて適宜加圧して乾かすことで得たコアウエブを適宜寸法に切断することで形成することができる。かくして得られたコア8は、適度の圧縮復元弾性と保形性とを有するものである。
【0032】
図5においては、図4に示される実施の形態とは、第1方向4におけるコア8の長さ寸法が異なる実施の形態が示されており、その他の構成は、前者の実施の形態と同じであるので、その同じ構成については説明を省略する。この実施の形態では、コア8の各々が各凹部6においても連続している。
【0033】
図示されていないが、第1及び第2ウエブ111,110の間にこれらの長さ方向(第1方向4)へ連続する吸液性コアが介在する複合ウエブを構成し、該複合ウエブを前記離間域114の位置で第1ウエブ111側から第2ウエブ110側へ凹条部が形成されるように圧搾されてもよい。かくして形成された圧搾凹条部は、薄くなっているので、該複合ウエブを波状構造にする場合、その折曲を容易ならしめるばかりでなく、その表面からくぼんでいるので、着用者の肌に直接接触するおそれがなく、しかも該凹条部の繊維密度が高くなっているので、排泄物を該凹条部に沿って吸収拡散させるのに役立つ。また、場合によっては、該凹状部に排泄物を透過させるため複数の案内孔が形成されていてもよい。さらに、図示されていないが、複合ウエブ115又はこの段落の前記複合ウエブには、前記凹条部とともに又はそれを形成することなく、これら複合ウエブの長さ方向(第1方向)へ延びるとともにその幅方向(第2方向5)へ離間並列する複数の圧搾凹条部が形成されていてもよい。かかる吸収パネルは、その凸形状のための保形性に優れるとともに該圧搾凹条部に沿って排泄物を速やかに前記凹部6に流下させることができる。
【0034】
以上の構成を有する体液吸収構造体として波状に形成された図1及び図3に示される吸収パネルは、例えば、図6に示されるように、簡易便器としての支持体20の内面に固定して用いられる。支持体20は、繊維不織布、これとプラスチックフィルムとのラミネート、厚板などの適宜可撓性又は剛性を有するシャーシ21と、その対向側部にこれと一体に配置された排泄物に対するバリヤーフラップ22とからなる。バリヤーフラップ22は、シャーシ21に固定された近位縁22aと、弾性部材がその長さ方向へ伸長下に取り付けられて伸縮弾性化された遠位縁22bとを有し、吸収パネル1の対向側部を被覆し、排泄物が横方向から漏れるのを防止している。吸収パネル1は、吸収パネル15と組み合された図3に示される態様でも、支持体20に用いられることができる。支持体20としては、既述したように、その他のもの、たとえば、使い捨て又は非使い捨てのおむつ、使い捨て又は非使い捨ての失禁パッド又はパンツであってもよい。
【0035】
なお、吸収パネル1,15を構成する各材料は、おむつ、失禁パッド又はパンツ、生理用ナプキンなどの使い捨て体液吸収物品に一般に用いられている公知のものを適用することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上の構成を有するこの発明に係る体液吸収構造体によれば、排泄物を効率よく吸収することができ、しかも、たとえ一時的に凹凸部が体圧で変形しても、適度の圧縮復元弾性により復元し、排泄物の吸収状態を保持して吸収パネルの構造体外へ漏れさせないように所与の形態を維持することができるとともに、着用者に剛性による刺激など不快感や違和感を与えることがない。
【0037】
また、凸部の表面からばかりでなく、易折性域を画成する凸部の頂面から該凸部を形成する互いに隣接対向する側壁間に浸透してその裏面からも排泄物を吸収可能であるので、構造及びその材料の有効利用ができる。
【0038】
また、この発明に係る製法は、両ウエブ間に吸液性コアを間欠的に介在させてこれらを積層して接合し、この積層ウエブを波状に折曲するという簡易なものであって、廉価量産に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 波状に形成された吸収パネルの上面斜視図。
【図2】 図1の吸収性パネルの下面斜視図。
【図3】 図1の吸収性パネルを平板状の第2吸収性パネルに積層した断面図。
【図4】 図1の吸収性パネルの製造工程を示す概略断面図。
【図5】 図1の吸収性パネルとは異なる態様の同パネルの製造工程を示す概略断面図。
【図6】 この発明の体液吸収構造体をその支持体に配置した一例の斜視図。
【符号の説明】
1 第1吸収パネル
2 上面
3 下面
4 第1方向
5 第2方向
6 凹部
7 凸部
7a 易折性域
8 コア
9 被覆シート
10 表面シート
11 裏面シート
15 第2吸収パネル
110 第2ウエブ
111 第1ウエブ
112 第1複合ウエブ
113 第1,第2接着剤
115 第2複合ウエブ
116 第3接着剤

Claims (16)

  1. 第1方向とこれに直交する第2方向を有し、前記第1方向へ長さ寸法が大きく前記第2方向へ長さ寸法が小さい、体液を吸収可能な第1吸収パネルを備えており、前記第1吸収パネルが、前記第1方向へ交互に配列し前記第2方向へ延在する複数の凹部と凸部を備える波状に折曲されている体液吸収構造体において、
    少なくとも前記凸部の各々の頂部における前記第1吸収パネルの折曲が、前記第1方向へ交互に配列し前記第2方向へ延在する複数の易折性域を介してなされており、
    前記易折性域の各々の間に画成され、互いに隣接する吸収パネルユニットの各々が、それらの対向表面で部分的に接合され
    前記第1方向と前記第2方向を有し、前記第1方向へ長さ寸法が大きく前記第2方向へ長さ寸法が小さい第2吸収パネルを含み、前記第1吸収パネルが、前記凹部の各々の下面において前記第2吸収パネルの上面に接合されていることを特徴とする体液吸収構造体。
  2. 前記易折曲域の剛性が、前記吸収パネルユニットのそれよりも低い請求項1に記載の体液吸収構造体。
  3. 前記第1吸収パネルが、圧縮復元弾性を有する吸液性コアと、前記コアの被覆シートとから成る請求項1又は2に記載の体液吸収構造体。
  4. 前記易折性域が、前記吸収パネルユニットの各々の間の、前記コアが存在しない前記被覆シート部分で形成されている請求項3に記載の体液吸収構造体。
  5. 前記被覆シートが、前記コアの身体対向面を形成する透液性表面シートと、前記身体対向面の反対面を形成する透液性又は液抵抗性裏面シートとから成る請求項3又は4に記載の体液吸収構造体。
  6. 前記コアが、親水性繊維とこれに混合した高吸収性ポリマー粒子とから成る吸収層を含む請求項4又は5に記載の体液吸収構造体。
  7. 前記表面シート及び前記裏面シートが、前記コアの周縁から外方へ延出し、延出する前記表面シートと裏面シートの部分が互いに接合して前記コアを封入しているとともに、前記コア、前記表面シート及び前記裏面シートの各対向面が互いに間欠的に接合している請求項5又は6に記載の体液吸収構造体。
  8. 前記表面シート及び裏面シートが、繊維不織布から成る請求項5ないし7のいずれかに記載の体液吸収構造体。
  9. 前記第1吸収パネルの隣接する各吸収パネルユニットがほぼV字状に開角している請求項1ないし8のいずれかに記載の体液吸収構造体。
  10. 前記第2吸収パネルが、圧縮復元弾性を有する液体性コアと、前記コアの被覆シートとから成る請求項9に記載の体液吸収構造体。
  11. 前記コアが、親水性繊維とこれに混合した高吸収性ポリマー粒子とからなる吸収層を含む請求項9又は10に記載の体液吸収構造体。
  12. 前記第1吸収パネルが、前記隣接する各吸収パネルユニットがほぼV字状に開角した状態で、前記凹部の各々の下面において別の支持体に接合されることで用いられるものである請求項1ないし8のいずれかに記載の体液吸収構造体。
  13. 前記第1吸収パネルが接合された前記第2吸収パネルが、その下面において別の支持体に支持して用いられるものである請求項9ないし12のいずれかに記載の吸収構造体。
  14. a.上面と下面、及び第1方向とこれに直交する第2方向を有し、前記第1方向へ長さ寸法が大きく前記第2方向へ長さ寸法が小さい第1ウエブの前記上面に第1接着剤を間欠的に塗布する工程、
    b.前記第1ウエブの前記接着剤塗布面に、上面と下面を有していて前記第2方向へ長い複数の吸液性コアを前記第1方向へ離間配列して前記下面で間欠的に接合することで第1複合ウエブを構成する工程、
    c.上面と下面、及び前記第1方向と前記第2方向を有し、前記第1方向へ長さ寸法が大きく前記第2方向へ長さ寸法が小さい第2ウエブの前記下面に第2接着剤を間欠的に塗布する工程、
    d.前記第2ウエブを前記第2接着剤の塗布面が前記第1複合ウエブの前記コアの各々の前記上面に接合するように重ね合わせるとともに、前記コアの各々の離間域において前記第2ウエブを前記第1ウエブの側へ加圧して該第1ウエブに間欠的に接合して第2複合ウエブを構成する工程、
    e.前記第2複合ウエブの前記コア域上の前記第2ウエブに部分的に第3接着剤を間欠的に塗布する工程、及び
    f.前記第2複合ウエブを前記離間域の各々において、前記第1方向へ複数の凹部と凸部が交互に配列する波状に折曲するとともに、互いに隣接する前記凸部の各々を前記第3接着剤を介して接合する工程を含む体液吸収構造体の製法。
  15. 前記第1ウエブ及び前記第2ウエブを繊維不織布から構成する請求項14に記載の体液吸収構造体の製法。
  16. 前記コアは、親水性繊維と高吸収性ポリマー粒子との混合から成る吸収層を含む請求項14又は15に記載の体液吸収構造体の製法。
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