JP3990373B2 - 埋設式通信装置および該装置を用いたデータ処理システム - Google Patents

埋設式通信装置および該装置を用いたデータ処理システム Download PDF

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Description

本発明は、機器が埋設された電界伝達媒体内に埋設されて使用されるかまたは電界伝達媒体内に埋設された機器内に内蔵されて使用される埋設式通信装置および該装置を用いたデータ処理システムに関する。
電界伝達媒体である例えば生体内などに埋設される機器である例えばペースメーカと通信し、その例えばパルス間隔や強さなどを外部から制御することが必要な場合がある。このように生体内などに埋設された機器と通信方法として、従来は一般に無線方式を使用している。
http://www.medtronic.com
生体内などに埋設された機器と無線方式で通信する場合には、十分なS/N比を得るために非常に高感度で高価な検出器が必要であったり、出力する電磁波を強くする必要があり、価格、安全性、容易性という点において多くの問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、生体などの電界伝達媒体内などに埋設された機器との通信を簡単、安全かつ経済的に行い得る埋設式通信装置および該装置を用いてデータ処理システムを提供することにある。
請求項1記載の本発明の埋設式通信装置は、機器が埋設された電界伝達媒体内に埋設されて使用されるかまたは電界伝達媒体内に埋設された機器内に内蔵されて使用される埋設式通信装置であって、前記機器に接続され、該機器への信号の送信または機器からの信号の受信または機器に対する信号の授受を行う機器接続手段と、電界伝達媒体に絶縁体を介して密接している通信用電極と、該通信用電極と前記機器接続手段との間に接続され、該機器接続手段からのデータを前記通信用電極を介して電界伝達媒体に電界として誘起し、電界伝達媒体に誘起され伝達されてくる電界を前記通信用電極を介して受信しデータとして前記機器接続手段に出力する電界通信用のトランシーバとを有することを要旨とする。
請求項2記載の本発明の埋設式通信装置は、機器が埋設された電界伝達媒体内に埋設されて使用されるかまたは電界伝達媒体内に埋設された機器内に内蔵されて使用される埋設式通信装置であって、前記機器に接続され、該機器への信号の送信または機器からの信号の受信または機器に対する信号の授受を行う機器接続手段と、電界伝達媒体に絶縁体を介して密接している通信用電極と、該通信用電極と前記機器接続手段との間に接続され、該機器接続手段からのデータを前記通信用電極を介して電界伝達媒体に電界として誘起し、電界伝達媒体に誘起され伝達されてくる電界を前記通信用電極を介して受信しデータとして前記機器接続手段に出力する電界通信用のトランシーバと、前記機器接続手段およびトランシーバを電界伝達媒体から水密的に保護すべく全体的に取り囲む絶縁体からなる防水性絶縁被覆手段とを有することを要旨とする。
請求項3記載の本発明の埋設式通信装置は、前記防水性絶縁被覆手段内に取り囲まれ、前記通信用電極に対して設けられるグランド電極を有することを要旨とする。
請求項4記載の本発明の埋設式通信装置は、前記機器が、前記防水性絶縁被覆手段内に取り囲まれて設けられるかまたは前記防水性絶縁被覆手段の外部の電界伝達媒体内に設けられることを要旨とする。
請求項5記載の本発明の埋設式通信装置は、前記通信用電極が、前記防水性絶縁被覆手段の外側に取り付けられていることを要旨とする。
請求項6記載の本発明の埋設式通信装置は、前記機器接続手段が、コンピュータであることを要旨とする。
請求項7記載の本発明のデータ処理システムは、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の埋設式通信装置を用いたデータ処理システムであって、前記埋設式通信装置が埋設される電界伝達媒体の外側において該電界伝達媒体に絶縁体を介して密接して設けられる外部通信用電極と、前記電界伝達媒体の外側に設けられ、前記埋設式通信装置の機器接続手段とデータの送受信を行うかまたは埋設式通信装置の機器接続手段からのデータを受信するかまたは埋設式通信装置の機器接続手段にデータを送信する外部コンピュータと、前記外部通信用電極と外部コンピュータとの間に接続され、外部コンピュータからのデータを受信した場合、該データを外部通信用電極を介して電界伝達媒体に電界として誘起し、電界伝達媒体に誘起され伝達されてくる電界を外部通信用電極を介して受信した場合、データとして外部コンピュータに出力する電界通信用の外部トランシーバとを有し、外部コンピュータからのデータを外部トランシーバが受信した場合、該データを外部トランシーバから外部通信用電極を介して電界伝達媒体に電界として誘起し、この電界伝達媒体に誘起された電界を埋設式通信装置の通信用電極を介して埋設式通信装置のトランシーバで受信した場合、データとして埋設式通信装置の機器接続手段に出力し、埋設式通信装置の機器接続手段からのデータを埋設式通信装置のトランシーバが受信した場合、該データを埋設式通信装置のトランシーバから埋設式通信装置の通信用電極を介して電界伝達媒体に電界として誘起し、この電界伝達媒体に誘起された電界を外部通信用電極を介して外部トランシーバで受信した場合、データとして外部コンピュータに出力することを要旨とする。
本発明によれば、電界通信用のトランシーバに通信用電極を接続し、機器接続手段に機器を接続して埋設式通信装置を構成するので、この埋設式通信装置を例えば生体に埋設して、機器である例えばペースメーカなどに接続することにより、ペースメーカなどからのデータの受信またはデータの送信またはデータの送受信を生体を介した電界通信により従来のように無線を使用せずに容易、安全かつ経済的に制御することができる。
本発明によれば、電界通信用のトランシーバおよび機器接続手段を防水性絶縁被覆手段で水密的に囲み、トランシーバに通信用電極を接続し、機器接続手段に機器を接続して埋設式通信装置を構成するので、この埋設式通信装置を例えば生体に埋設して、機器である例えばペースメーカなどに接続することにより、ペースメーカなどからのデータの受信またはデータの送信またはデータの送受信を生体を介した電界通信により従来のように無線を使用せずに容易、安全かつ経済的に制御することができる。
本発明によれば、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の埋設式通信装置を用いることにより、外部コンピュータは外部トランシーバを介した埋設式通信装置との電界通信により埋設式通信装置からデータを受信したり、または埋設式通信装置にデータを送信したり、またはデータの送受信を行うことができるので、例えば生体などに埋設したペースメーカなどの制御機器に対するデータ処理などを生体などを介した電界通信により従来のように無線を使用せずに容易、安全かつ経済的に制御することができる。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わる埋設式通信装置を用いたデータ処理システムの構成を示す図である。同図に示す実施形態のデータ処理システムにおいては、利用者1の体内に埋設式通信装置5が埋設され、この埋設式通信装置5に電気的に接続されて制御機器であるペースメーカ3が埋設されている。また、利用者1の手先は電界通信用のトランシーバ7を把持などし、このトランシーバ7にはコンピュータ9が接続されている。
埋設式通信装置5は、詳しくは図2に示すように、電界伝達媒体である利用者1の体内1a内に防水性絶縁被覆手段61で水密的に保護されるように全体的に取り囲まれて設けられている。なお、防水性絶縁被覆手段61は、防水性の絶縁体である例えばシリコン系の材質で形成されている。
このように防水性絶縁被覆手段61で囲まれた埋設式通信装置5は、CPU53aとメモリ53bからなるコンピュータ53を有し、このコンピュータ53には前記ペースメーカ3および電界通信用のトランシーバ(TRX)51が接続されている。コンピュータ53およびトランシーバ51にはバッテリ55が接続され、このバッテリ55から動作電力がコンピュータ53およびトランシーバ51に供給されている。
また、トランシーバ51には送受信電極59および該送受信電極59に対するグランド電極57が接続され、送受信電極59は、防水性絶縁被覆手段61の外側において防水性絶縁被覆手段61に接触して設けられ、送受信電極59の外側は防水性絶縁体65で被覆されている。また、グランド電極57は、防水性絶縁被覆手段61内に設けられている。なお、埋設式通信装置5の防水性絶縁被覆手段61で囲まれた内部は、上述した各種電気素子の間に絶縁性充填材63を充填されている。この絶縁性充填材63は、例えば発泡性の絶縁体からなるものが好ましい。
図2において、生体1aの外側には絶縁フィルム13で被覆された送受信電極11が密接して設けられ、この送受信電極11は前記トランシーバ7を介してコンピュータ9に接続されている。
なお、送受信電極11が絶縁フィルム13を介して密接している生体1aの外側とは、図1における利用者1の例えば手先、腕などの身体の皮膚に相当する部分であり、送受信電極11が絶縁フィルム13を介して利用者1の例えば手先に接触している状態に相当する。
なお、図1においては、簡単化のために、トランシーバ7は、利用者1の手先に把持されていると説明し、図1では送受信電極11および絶縁フィルム13を省略したが、詳しくは、絶縁フィルム13で被覆された送受信電極11がトランシーバ7の外側などに設けられていて、利用者1は、手でトランシーバ7を把持する場合には、絶縁フィルム13を介して送受信電極11に利用者1の手先の一部が接触しているものである。なお、以下の説明では、送受信電極11、トランシーバ7、コンピュータ9は、それぞれ埋設式通信装置5の送受信電極59、トランシーバ51、コンピュータ53と区別するために、外側なる修飾をつけて、外側送受信電極11、外側トランシーバ7、外側コンピュータ9と称することにする。
埋設式通信装置5のトランシーバ51は、送受信電極59を介して利用者1の生体1aに電界を誘起し、この誘起した電界を用いてデータの送受信を行なうものであり、コンピュータ53からのデータを電界としてトランシーバ51を介して生体1aに誘起して伝達したり、また利用者1の生体1aを通って伝達されてくる電界をレーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法により検知して電気信号のデータとして出力し、コンピュータ53に供給する。
トランシーバ51は、詳しくは、図3に示すように、コンピュータ53からのデータを入力し、該コンピュータ53にデータを出力する入出力(I/O)回路101と、この入出力回路101からのデータを受け取り、このデータを送信すべく該データに基づく電界を送受信電極59、防水性絶縁体65を介して生体1aに誘起する送信回路103と、生体1aの他の部位に誘起された電界を防水性絶縁体65、送受信電極59を介して受信し、電気信号のデータとして出力する電界検出光学部105と、この電界検出光学部105から出力される電気信号のデータを増幅するとともに雑音除去などの信号処理して出力する信号処理回路107と、この信号処理回路107の出力信号に対して波形整形などを施し入出力回路101を介してコンピュータ53に供給する波形整形回路109とを有する。
トランシーバ51を構成する前記電界検出光学部105は、生体1aに誘起されて伝達され、防水性絶縁体65、送受信電極59を介して結合される電界をレーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法により検知し、電気信号のデータに変換して信号処理回路107の出力するように機能するものであり、詳しくは図4に示すように、レーザダイオード221および電気光学結晶からなる電気光学素子201を有する。電気光学素子201は、レーザダイオード221からのレーザ光の進行方向に対して例えば直角方向に結合される電界にのみ感度を有し、この電界強度によって光学特性、すなわち複屈折率が変化し、この複屈折率の変化によりレーザ光の偏光が変化するようになっている。
電気光学素子201の図上で上下方向に対向する両側面には第1および第2の電極203、205が設けられ、第1の電極203には前記送受信電極59が接続され、第2の電極71にはグランド電極57が接続されている。送受信電極59は、生体1aに誘起されて伝達されてくる電界を検知すると、この電界を第1の電極203に伝達し、第1の電極203を介して電気光学素子201に結合するようになっている。
レーザダイオード221から出力されるレーザ光は、コリメートレンズ223を介して平行光にされ、平行光となったレーザ光は第1の波長板211で偏光状態を調整されて電気光学素子201に入射する。電気光学素子201に入射したレーザ光は、電気光学素子201内で第1、第2の電極203、205の間を伝播するが、このレーザ光の伝播中において送受信電極59が利用者1の身体に誘起されて伝達されてくる電界を検出し、この電界を第1の電極203を介して電気光学素子201に結合すると、この電界は第1の電極203からグランド電極207に接続されている第2の電極205に向って形成され、レーザダイオード221から電気光学素子201に入射したレーザ光の進行方向に直角であるため、電気光学素子201の光学特性である複屈折率が変化し、これによりレーザ光の偏光が変化する。
このように電気光学素子201において第1の電極203からの電界によって偏向が変化したレーザ光は、第2の波長板213で偏光状態を調整されて偏光ビームスプリッタ215に入射する。偏光ビームスプリッタ215は、第2の波長板213から入射されたレーザ光をP波およびS波に分離して、光の強度変化に変換する。この偏光ビームスプリッタ215でP波成分およびS波成分に分離されたレーザ光は、それぞれ第1、第2の集光レンズ225、231で集光されてから、第1、第2のフォトダイオード227、233に供給され、第1、第2のフォトダイオード227、233においてP波光信号とS波光信号をそれぞれの電気信号に変換して出力する。
第1、第2のフォトダイオード227、233から出力される電気信号は、トランシーバ51の信号処理回路107で増幅、雑音除去などの信号処理を施され、整形回路109で波形整形されてから、入出力回路101を介してコンピュータ53に供給される。なお、上記では、トランシーバ53について説明したが、外側トランシーバ7の構成もトランシーバ53と同じである。
次に、以上のように構成される埋設式通信装置5を用いてデータ処理システムの作用について説明する。具体的には、利用者1の生体1a内に植え込まれた制御機器であるペースメーカ3の例えばパルス間隔や強さなどを埋設式通信装置5を介して外側コンピュータ9から制御するようなデータ処理について説明する。
図1、2で説明したように、ペースメーカ3を内蔵した埋設式通信装置5を利用者1の生体1aに埋設するとともに、利用者1が手に外側トランシーバ7を把持し、この外側トランシーバ7に外側コンピュータ9を接続した状態において、外側コンピュータ9からペースメーカ3に指令し、そのパルス間隔や強さなどを制御する場合に、ペースメーカ3のパルス間隔や強さなどを制御するためのデータが外側コンピュータ9から出力されると、このデータは利用者1の手先に把持されれている外側トランシーバ7から外側送受信電極11を介して利用者1の生体1aに前記データを電界として誘起する。
この生体1aに外側送受信電極11から誘起された電界は、埋設式通信装置5の送受信電極59を介して埋設式通信装置5のトランシーバ51で受信され、電気信号のデータに変換され、埋設式通信装置5のコンピュータ53に供給される。コンピュータ53は、このデータに基づきペースメーカ3を制御し、ペースメーカ3のパルス間隔や強さなどを制御する。
また、埋設式通信装置5のコンピュータ53は、外側コンピュータ9に対して送信したいデータがある場合には、具体的には例えば、埋設式通信装置5のコンピュータ53がペースメーカ3の状態を検知でき、この検知データを送信しようとする場合やペースメーカ3がコンピュータ53に対してデータを出力するような構成になっていて、コンピュータ53がペースメーカ3からデータを受信し、この受信データを送信しようとする場合には、このような埋設式通信装置5のコンピュータ53からのデータは、トランシーバ51から送受信電極59を介して利用者1の生体1aに電界として誘起される。
この利用者1の生体1aに誘起された電界は、利用者1の手先に把持されている外側トランシーバ7で検知され、詳しくは、当該電界は、外側トランシーバ7の外側などに絶縁フィルム13で巻回などされて取り付けられている外側送受信電極11を介して外側トランシーバ7で検知され、電気信号のデータとして外側コンピュータ9に入力する。
なお、上記説明は、制御機器としてペースメーカ3を用いた場合について説明したが、本発明はペースメーカに限定されるものでなく、ペースメーカの代わりに任意の制御機器に対して適用し得るものである。また、図1、2では、制御機器としてペースメーカ3は、防水性絶縁被覆手段61で被覆されて防水性絶縁被覆手段61内に内蔵されている場合について説明したが、本発明はこのような内蔵構造に限定されるものでなく、ペースメーカ3などの制御機器を埋設式通信装置5の外部、すなわち防水性絶縁被覆手段61の外側の生体1a内に設け、この外側に設けられた制御機器と埋設式通信装置5とをケーブルなどで接続してもよい。そして、このような場合には、両者を接続するケーブルは防水性絶縁被覆手段61を貫通して配設されるので、この貫通部は生体1aの液体が埋設式通信装置5内に侵入しないように水密的に構成されることが好ましい。
図5は、本発明の他の実施形態に係わる埋設式通信装置の構成を示すブロック図である。
同図に示す実施形態の埋設式通信装置50は、図2に示した埋設式通信装置5においてペースメーカ3を制御機器30とするとともに、カメラ71およびアクチュエータ73を新たに設けた点が異なるのみであり、その他の構成および作用は同じであり、同じ構成要素には同じ符号を付している。なお、カメラ71はコンピュータ53のCPU53aに接続されるとともにバッテリ55から動作電力を供給され、またアクチュエータ73は制御機器30に接続されている。
カメラ71およびアクチュエータ73は、埋設式通信装置50を取り囲んで構成している防水性絶縁被覆手段61の部分に水密的に取り付けられ、防水性絶縁被覆手段61の周囲の例えば液体などが埋設式通信装置50内に侵入しないように構成されている。
このように構成される埋設式通信装置50は、例えば胃カメラとして使用され得るものである。胃カメラとして使用した場合には、カメラ71は胃腸内の画像を撮像するための動画用カメラであり、アクチュエータ73は例えばカメラ71で胃腸内の所望の部位を撮影するために埋設式通信装置50、ひいてはカメラ71を胃腸内で所望の位置、方向に移動させるための移動手段を任意の手段で構成しているものである。なお、埋設式通信装置50の構成は上記構成に限定されるものではなく、例えば各種センサ、サンプリング手段、分析手段等を適宜含むものであっても良い。
埋設式通信装置50を胃カメラとして使用する場合には、埋設式通信装置50を利用者の胃内に挿入するとともに、利用者の手先または腕などに図1に示すように外側トランシーバ7を接触させる。詳しくは、利用者の手先や腕などに絶縁フイルム13で絶縁された外側送受信電極11を介して外側トランシーバ7を接触させ、この外側トランシーバ7を外側コンピュータ9に接続し、カメラ71で撮影した胃内の画像を外側コンピュータ9のディスプレイに表示し得るようにする。
そして、埋設式通信装置50のカメラ71で胃の中を撮影し、この撮影した胃の画像データをコンピュータ53からトランシーバ51、送受信電極59を介して利用者の生体に電界として誘起させる。この利用者の生体に誘起された電界は、利用者の手先や腕などに接触された外側送受信電極11を介して外側トランシーバ7で受信され、電気信号の画像データとして外側コンピュータ9に供給される。この画像データは、外側コンピュータ9のディスプレイに表示される。
このディスプレイに表示された利用者の胃内の画像データを見て、更に胃内の別の部位を見たい場合には、その部位の方向へ埋設式通信装置50、ひいてはカメラ71を移動させるための移動指令データを外側コンピュータ9から出力し、この移動指令データを外側トランシーバ7から外側送受信電極11を介して利用者の生体に電界として誘起させる。
利用者の生体に誘起された移動指令データに相当する電界は、埋設式通信装置50の送受信電極59を介してトランシーバ51で検知され、電気信号の移動指令データとして外側コンピュータ9に供給される。外側コンピュータ9は、この移動指令データに基づき制御機器30を介してアクチュエータ73を制御し、カメラ71が胃内の別の部位を撮像し得るように埋設式通信装置50を移動させる。
なお、上述した各実施形態では、制御機器としてペースメーカを用いた場合について説明したが、本発明は、制御機器である必要はなく、単なる機器であってよく、例えば機器としてセンサなどのように検知したデータを常時または任意の間隔または検知時などに自動的に送信してくる機器であって、埋設式通信装置では、この返信データを単に受信するのみのものであってもよいし、または埋設式通信装置から一方的に送信されるデータを受信するのみの機能を有するような機器でもよいし、または埋設式通信装置とデータの送受信を行い、これによりデータ処理を行うような機器であってもよいように任意の機器、例えば測定機器、治療機器などでもよいものである。
また、上記各実施形態では、埋設式通信装置はコンピュータ53を用いているが、本発明はコンピュータを用いることに限定されるものでなく、例えばペースメーカなどの機器からのデータを受信してトランシーバ51に単に中継したり、またはトランシーバ51からのデータを受信して機器に単に中継するというように機器に接続され、機器に対するデータの中継を行うような単なる機器接続手段であってもよいものである。
更に、上記実施形態の埋設式通信装置は、電界伝達媒体内に埋設されたペースメーカなどの機器内に内蔵されてもよく、機器内において本実施形態の埋設式通信装置は機器接続手段またはコンピュータを介して機器と接続し、機器からのデータの受信または機器へのデータの送信または機器とのデータの送受信を機器接続手段またはコンピュータを介して行うようにしてもよいものである。
本発明の一実施形態に係わる埋設式通信装置を用いたデータ処理システムの構成を示す図である。 図1に示す実施形態のデータ処理システムに使用されている埋設式通信装置の構成を詳細に示す図である。 図1、2に示す実施形態に使用されているトランシーバの構成を詳細に示すブロック図である。 図3に示すトランシーバに使用されている電界検出光学部の構成を示す図である。 本発明の他の実施形態に係わる埋設式通信装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 利用者
1a 生体
3 ペースメーカ
5、50 埋設式通信装置
7 外側トランシーバ
9 外側コンピュータ
11 外側送受信電極
13 絶縁フィルム
30 制御機器
51 トランシーバ
53 コンピュータ
57 グランド電極
59 送受信電極
61 防水性絶縁被覆手段

Claims (7)

  1. 機器が埋設された電界伝達媒体内に埋設されて使用されるかまたは電界伝達媒体内に埋設された機器内に内蔵されて使用される埋設式通信装置であって、
    前記機器に接続され、該機器への信号の送信または機器からの信号の受信または機器に対する信号の授受を行う機器接続手段と、
    電界伝達媒体に絶縁体を介して密接している通信用電極と、
    該通信用電極と前記機器接続手段との間に接続され、該機器接続手段からのデータを前記通信用電極を介して電界伝達媒体に電界として誘起し、電界伝達媒体に誘起され伝達されてくる電界を前記通信用電極を介して受信しデータとして前記機器接続手段に出力する電界通信用のトランシーバと
    を有することを特徴とする埋設式通信装置。
  2. 機器が埋設された電界伝達媒体内に埋設されて使用されるかまたは電界伝達媒体内に埋設された機器内に内蔵されて使用される埋設式通信装置であって、
    前記機器に接続され、該機器への信号の送信または機器からの信号の受信または機器に対する信号の授受を行う機器接続手段と、
    電界伝達媒体に絶縁体を介して密接している通信用電極と、
    該通信用電極と前記機器接続手段との間に接続され、該機器接続手段からのデータを前記通信用電極を介して電界伝達媒体に電界として誘起し、電界伝達媒体に誘起され伝達されてくる電界を前記通信用電極を介して受信しデータとして前記機器接続手段に出力する電界通信用のトランシーバと、
    前記機器接続手段およびトランシーバを電界伝達媒体から水密的に保護すべく全体的に取り囲む絶縁体からなる防水性絶縁被覆手段と
    を有することを特徴とする埋設式通信装置。
  3. 前記防水性絶縁被覆手段内に取り囲まれ、前記通信用電極に対して設けられるグランド電極を有することを特徴とする請求項2記載の埋設式通信装置。
  4. 前記機器は、前記防水性絶縁被覆手段内に取り囲まれて設けられるかまたは前記防水性絶縁被覆手段の外部の電界伝達媒体内に設けられることを特徴とする請求項2または3記載の埋設式通信装置。
  5. 前記通信用電極は、前記防水性絶縁被覆手段の外側に取り付けられていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の埋設式通信装置。
  6. 前記機器接続手段は、コンピュータであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の埋設式通信装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の埋設式通信装置を用いたデータ処理システムであって、
    前記埋設式通信装置が埋設される電界伝達媒体の外側において該電界伝達媒体に絶縁体を介して密接して設けられる外部通信用電極と、
    前記電界伝達媒体の外側に設けられ、前記埋設式通信装置の機器接続手段とデータの送受信を行うかまたは埋設式通信装置の機器接続手段からのデータを受信するかまたは埋設式通信装置の機器接続手段にデータを送信する外部コンピュータと、
    前記外部通信用電極と外部コンピュータとの間に接続され、外部コンピュータからのデータを受信した場合、該データを外部通信用電極を介して電界伝達媒体に電界として誘起し、電界伝達媒体に誘起され伝達されてくる電界を外部通信用電極を介して受信した場合、データとして外部コンピュータに出力する電界通信用の外部トランシーバと
    を有し、
    外部コンピュータからのデータを外部トランシーバが受信した場合、該データを外部トランシーバから外部通信用電極を介して電界伝達媒体に電界として誘起し、
    この電界伝達媒体に誘起された電界を埋設式通信装置の通信用電極を介して埋設式通信装置のトランシーバで受信した場合、データとして埋設式通信装置の機器接続手段に出力し、
    埋設式通信装置の機器接続手段からのデータを埋設式通信装置のトランシーバが受信した場合、該データを埋設式通信装置のトランシーバから埋設式通信装置の通信用電極を介して電界伝達媒体に電界として誘起し、
    この電界伝達媒体に誘起された電界を外部通信用電極を介して外部トランシーバで受信した場合、データとして外部コンピュータに出力する
    ことを特徴とするデータ処理システム。
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