JP3989467B2 - 移動体通信端末及び外部装置 - Google Patents
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Description
また、最近では、メール本文を作成して送信するためのメール送信動作を外部から実行できるようにした外部装置も知られている。
本発明は以上の背景の下でなされたものであり、その目的は、移動体通信端末の複数のキーそれぞれを利用者が操作したときの様々な動作を、外部装置から実行できるようになる移動体通信端末及び外部装置を提供することである。
また、請求項2の発明は、請求項1の移動体通信端末において、上記制御手段は、上記通常キー操作動作モードから上記キーエミュレート動作モードに遷移するときに、上記移動体通信端末の製造番号の読み出しを要求する製造番号読出要求を上記外部装置から受信し、該製造番号読出要求に応答する製造番号読出応答を該製造番号とともに該外部装置へ送信するように、上記データ送受信手段を制御することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1の移動体通信端末において、上記制御手段は、上記通常キー操作動作モードから上記キーエミュレート動作モードに遷移するときに、上記移動体通信端末の通信能力の通知を要求する能力通知要求を上記外部装置から受信し、該能力通知要求に応答する能力通知応答を該通信能力の通知データとともに該外部装置へ送信するように、上記データ送受信手段を制御し、該通信能力の通知データに基づいて、該キーエミュレート動作モードにおける該外部装置との間のデータ送受信時の通信条件を設定することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1の移動体通信端末において、上記制御手段は、上記通常キー操作動作モードから上記キーエミュレート動作モードに遷移するときに、上記コマンドデータに基づいて実行可能な動作に関するキーエミュレートサポート情報を要求するキーエミュレートサポート情報要求を上記外部装置から受信し、該キーエミュレートサポート情報要求に応答するキーエミュレートサポート情報応答を該キーエミュレートサポート情報とともに該外部装置へ送信するように、上記データ送受信手段を制御することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3又は4の移動体通信端末において、画像を表示する画像表示手段を備え、上記制御手段は、上記キーエミュレート動作モードの実行中に、上記外部装置から特定機能ショートカット要求を受信したとき、該特定機能ショートカット要求で特定される機能の画面を該画像表示手段にショートカットで表示するように、該画像表示手段を制御することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3又は4の移動体通信端末において、上記制御手段は、上記外部装置からテキスト入力要求とともに送信されてきた複数文字からなるテキスト情報を一括して入力するためのテキスト入力モードを有し、上記キーエミュレート動作モードの実行中に、該外部装置からテキスト入力モード開始要求を受信したとき、該キーエミュレート動作モードから該テキスト入力モードに遷移するように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1、2、3又は4の移動体通信端末において、上記制御手段は、上記外部装置から送信されてきたメール取得要求に基づいて、該メールサーバから取得した取得済みのメール情報を該外部装置に送信するメール取得モードを有し、上記キーエミュレート動作モードの実行中に該外部装置からメール取得モード開始要求を受信したとき、該キーエミュレート動作モードから該メール取得モードに遷移するように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1、2、3又は4の移動体通信端末において、上記制御手段は、上記キーエミュレート動作モードの実行中に外部装置からメール送信設定要求とともにメールのデータを受信したとき、該メールのデータを上記メールデータ記憶手段に保存し、該メールのデータを上記メールサーバに送信するためのキー操作に対応するコマンドデータを該外部装置から受信したとき、該メールデータ記憶手段に保存した該メールのデータを該メールサーバに送信するように該メールデータ送受信手段を制御することを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、複数のキーを有する移動体通信端末との間でデータを送受信するためのデータ送受信手段を備えた外部装置であって、上記移動体通信端末における複数のキー操作の識別情報と、該複数のキー操作それぞれに対応させて該移動体通信端末に送信する複数のコマンドデータとが互いに関連付けられたキーコマンド対応データを記憶するデータ記憶手段と、該キーコマンド対応データに基づいて、該移動体通信端末における複数のキー操作のいずれかのキー操作に対応するコマンドデータを該移動体通信端末に送信するように、上記データ送受信手段を制御する制御手段と、利用者が操作するための複数の外部操作用キーとを備え、上記キーコマンド対応データは、該複数の外部操作用キーの識別情報と、上記移動体通信端末における複数のキー操作の識別情報と、上記コマンドデータとが互いに関連付けられたものであり、上記制御手段は、利用者が該複数の外部操作用キーのいずれかを操作したときに、その外部操作用キーに対応するコマンドデータを上記移動体通信端末に送信するように、上記データ送受信手段を制御することを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項9又は10の外部装置において、上記データ記憶手段は、複数種類の移動体通信端末に対応するように上記キーコマンド対応データを複数組記憶し、上記制御手段は、利用者がキーを操作したときにそのキー操作に応じて動作させる通常キー操作動作モードから、上記コマンドデータで特定されたキー操作を行ったときと同様に動作させるキーエミュレート動作モードに、上記移動体通信端末の動作モードが遷移するときに、該移動体通信端末の製造番号の読み出しを要求する製造番号読出要求を該移動体通信端末に送信し、該製造番号読出要求に応答する製造番号読出応答を該製造番号とともに該移動体通信端末から受信するように、上記データ送受信手段を制御し、該製造番号に基づいて、上記コマンドデータの送信に用いる1組のキーコマンド対応データを選択することを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項9又は10の外部装置において、上記制御手段は、利用者がキーを操作したときにそのキー操作に応じて動作させる通常キー操作動作モードから、上記コマンドデータで特定されたキー操作を行ったときと同様に動作させるキーエミュレート動作モードに、上記移動体通信端末の動作モードが遷移するときに、該移動体通信端末の通信能力の通知を要求する能力通知要求を該移動体通信端末に送信し、該能力通知要求に応答する能力通知応答を該通信能力の通知データとともに該移動体通信端末から受信するように、上記データ送受信手段を制御し、該通信能力の通知データに基づいて該移動体通信端末との間のデータ送受信時の通信条件を設定することを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項9又は10の外部装置において、上記制御手段は、利用者がキーを操作したときにそのキー操作に応じて動作させる通常キー操作動作モードから、上記コマンドデータで特定されたキー操作を行ったときと同様に動作させるキーエミュレート動作モードに、上記移動体通信端末の動作モードが遷移するときに、上記コマンドデータに基づいて実行可能な動作に関するキーエミュレートサポート情報を要求するキーエミュレートサポート情報要求を該移動体通信端末に送信し、該キーエミュレートサポート情報要求に応答するキーエミュレートサポート情報応答を該キーエミュレートサポート情報とともに該移動体通信端末から受信するように、上記データ送受信手段を制御することを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項9、10、11、12又は13の外部装置において、上記制御手段は、上記移動体通信端末の画面表示手段に特定の機能の画面をショートカットで表示させるための特定機能ショートカット要求を、上記キーエミュレート動作モードを実行している移動体通信端末に送信するように、上記データ送受信手段を制御可能なことを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項9、10、11、12又は13の外部装置において、上記制御手段は、上記キーエミュレート動作モードから、複数文字からなるテキスト情報を一括して入力するためのテキスト入力モードに遷移させるためのテキスト入力モード開始要求を、上記キーエミュレート動作モードを実行している移動体通信端末に送信するように、上記データ送受信手段を制御可能なことを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、請求項9、10、11、12又は13の外部装置において、上記制御手段は、移動体通信ネットワークを介してメールサーバからメールを取得するためのメール取得モードに遷移させるためのメール取得モード開始要求を、上記キーエミュレート動作モードを実行している移動体通信端末に送信するように、上記データ送受信手段を制御可能なことを特徴とするものである。
また、請求項17の発明は、請求項9、10、11、12又は13の外部装置において、上記制御手段は、移動体通信ネットワークを介してメールサーバに送信する送信対象のメールのデータをメール送信設定要求とともに、上記キーエミュレート動作モードを実行している移動体通信端末に送信し、該メールのデータを該メールサーバに送信するためのキー操作に対応するコマンドデータを該移動体通信端末に送信するように上記データ送受信手段を制御可能なことを特徴とするものである。
請求項2の移動体通信端末では、通常キー操作動作モードからキーエミュレート動作モードに遷移するときに、外部装置からの製造番号読出要求に応答して、移動体通信端末の製造番号を外部装置へ送信する。外部装置は、受信した製造番号に基づいて、その移動体通信端末の機種に対応する適切なコマンドデータを選択して送信できるようになる。
請求項3の移動体通信端末では、通常キー操作動作モードからキーエミュレート動作モードに遷移するときに、外部装置からの能力通知要求に応答して、移動体通信端末の通信能力の通知データを外部装置へ送信する。外部装置は、受信した通信能力の通知データに基づいて、キーエミュレート動作モードにおける移動体通信端末との間のデータ送受信時の通信条件を設定することができる。また、移動体通信端末では、外部装置に送信した通信能力の通知データに基づいて、キーエミュレート動作モードにおける外部装置との間のデータ送受信時の通信条件を設定する。このように外部装置及び移動体通信端末において、同じ通信能力の通知データに基づいて通信条件を設定することにより、キーエミュレート動作モードにおける通信を確実に行うことができるようなる。
請求項4の移動体通信端末では、通常キー操作動作モードからキーエミュレート動作モードに遷移するときに、外部装置からのキーエミュレートサポート情報要求に応答して、移動体通信端末のキーエミュレートサポート情報を外部装置へ送信する。外部装置は、受信したキーエミュレートサポート情報に基づいて、移動体通信端末でサポートされているキー操作を行ったときの動作の種類を確認することができる。この確認結果に基づいて、移動体通信端末でサポートされているキー操作に対応するコマンドデータのみを送信することにより、移動体通信端末での動作エラーの発生を未然に防止できる。
請求項5の移動体通信端末では、キーエミュレート動作モードの実行中に、外部装置から特定機能ショートカット要求を受信すると、その特定機能ショートカット要求で特定される機能の画面を画像表示手段にショートカットで表示する。
請求項6の移動体通信端末では、キーエミュレート動作モードの実行中に、外部装置からテキスト入力モード開始要求を受信すると、キーエミュレート動作モードからテキスト入力モードに遷移する。このテキスト入力モードでは、外部装置から送信されてきた複数文字からなるテキスト情報を一括して入力することができる。
請求項7の移動体通信端末では、キーエミュレート動作モードの実行中に外部装置からメール取得モード開始要求を受信すると、キーエミュレート動作モードからメール取得モードに遷移する。このメール取得モードでは、移動体通信ネットワークを介してメールサーバからメールを受信してメールデータ記憶手段に保存し、外部装置に対して受信したメール情報を送信する。
請求項8の移動体通信端末では、キーエミュレート動作モードの実行中に外部装置から送信対象のメールのデータを受信すると、受信したメールのデータをメールデータ記憶手段に一旦保存する。その後、外部装置からメール送信指令を受信すると、メールデータ記憶手段に一旦保存したメールのデータを移動体通信ネットワークを介してメールサーバに送信する。
請求項10の外部装置では、キーエミュレート動作モードを実行している移動体通信端末に対して、移動体通信端末における複数のキー操作のいずれかのキー操作に対応するコマンドデータを移動体通信端末に送信する。このコマンドデータを送信することにより、コマンドデータに対応する特定のキーを操作したときと同じ動作を移動体通信端末で実行させることができる。また、請求項10の外部装置では、外部操作用キーを利用者が操作すると、その外部操作用キーに対応するコマンドデータが移動体通信端末に送信され、その外部操作用キーに対応するキーを操作したときと同じように移動体通信端末を動作させることができる。そして、この外部装置の外部操作用キーは、移動体通信端末のキーとは異なり、携帯性の確保のための小型化や軽量化を図る必要がないため、操作性を優先して構成することができる。この外部装置の外部操作用キーを操作することにより、良好な操作性を確保しつつ、移動体通信端末の複数のキーそれぞれを利用者が操作したときの様々な動作を、外部装置から実行できる。
請求項11の外部装置では、製造番号読出要求に応答して移動体通信端末から送信されてきた製造番号に基づいて、その移動体通信端末の機種に対応する適切なコマンドデータを選択して送信できる。
請求項12の外部装置では、能力通知要求に応答して移動体通信端末から送信されてきた通信能力の通知データに基づいて、移動体通信端末との間のデータ送受信時の通信条件を設定し、キーエミュレート動作モードにおける通信を確実に行うことができる。
請求項13の外部装置では、キーエミュレートサポート情報要求に応答して移動体通信端末から送信されてきたキーエミュレートサポート情報に基づいて、移動体通信端末でサポートされているキー操作を行ったときの動作の種類を確認することができる。この確認結果に基づいて、移動体通信端末でサポートされているキー操作に対応するコマンドデータのみを送信することにより、移動体通信端末での動作エラーの発生を未然に防止できる。
請求項14の外部装置では、特定機能ショートカット要求を送信することにより、その特定機能ショートカット要求で特定される機能の画面を移動体通信端末の画像表示手段にショートカットで表示させることができる。
請求項15の外部装置では、テキスト入力モード開始要求を送信することにより、移動体通信端末のキーエミュレート動作モードをテキスト入力モードに遷移させ、複数文字からなるテキスト情報を一括して移動体通信端末に送信して入力することができる。
請求項16の外部装置では、メール取得モード開始要求を送信することにより、移動体通信端末のキーエミュレート動作モードをメール取得モードに遷移させ、メールサーバからメールを受信して移動体通信端末のメールデータ記憶手段に保存し、外部装置にもメール情報を受信し保存することができる。
請求項17の外部装置では、キーエミュレート動作モードの実行中の移動体通信端末に、送信対象のメールのデータを送信することにより、そのメールのデータ移動体通信端末内のメールデータ記憶手段に一旦保存させる。その後、移動体通信端末にメール送信指令を送信することにより、メールデータ記憶手段に一旦保存したメールのデータを移動体通信ネットワークを介してメールサーバに送信させる。
また、上記「移動体通信端末」としては、PDC(Personal Digital Cellular)方式、GSM(Global System for Mobile Communication)方式、TIA(Telecommunications Industry Association)方式等の携帯電話機、IMT(International Mobile Telecommunications)−2000で標準化された携帯電話機、TD−SCDMA(Time Division Synchronous Code Division Multiple Access)方式の一つであるTD−SCDMA(MC:Multi Carrier)方式の携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、自動車電話機等の電話機のうち、アプリケーションプログラム実行可能なものが挙げられる。また、この「移動体通信端末」としては、上記電話機のほか、電話機能を有しないPDA(Personal Digital Assistance)等の移動型の移動体通信端末も挙げられる。
また、上記「外部装置」としては、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置、PDAのほか、移動体通信端末との間でデータの送受信するためのデータ送受信手段及び制御手段を内蔵し利用者が操作するキーを有するキーボード装置が挙げられる。また、この「外部装置」としては、移動体通信端末との間でデータの送受信するためのデータ送受信手段及びマイクロコンピュータを内蔵した遠隔測定装置や、自宅等で家電製品を集中制御して管理する家電製品管理装置等も挙げられる。
また、上記移動体通信端末と上記外部装置との間でデータ送受信するための通信は、16芯のインターフェースケーブル等を使用した有線の通信でもいいし、近距離用の無線通信や、赤外線を用いた通信であってもよい。
また、上記移動体通信端末及び上記外部装置における制御及びデータ処理は、その移動体通信端末及び外部装置に設けられたコンピュータで所定のプログラムを実行することによって実現することもできる。このコンピュータで用いるプログラムの受け渡しは、デジタル情報としてプログラムを記録したFD,CD−ROM等の記録媒体を用いて行なってもいいし、コンピュータネットワーク等の通信ネットワークを用いて行なってもよい。
特に、請求項1及び9の発明によれば、移動体通信端末がメールサーバからメールを取得完了したタイミングで取得したメール情報を自立的に外部装置へ送信することができるという効果がある。
特に、請求項10の発明によれば、外部装置の外部操作用キーを操作することにより、良好な操作性を確保しつつ、移動体通信端末の複数のキーそれぞれを利用者が操作したときの様々な動作を、外部装置から実行できるという効果がある。
特に、請求項2及び11の発明によれば、移動体通信端末の機種に対応する適切なコマンドデータを選択して送信することにより、外部接続装置と通信する移動体通信端末の機種が変わったときでもキーエミュレート動作モードを確実に実行できるという効果がある。
特に、請求項3及び12の発明によれば、キーエミュレート動作モードにおける移動体通信端末と外部装置との間の通信を確実に行うことができるという効果がある。
特に、請求項4及び13の発明によれば、外部装置から移動体通信端末の動作を実行するときの動作エラーの発生を未然に防止できるという効果がある。
特に、請求項5及び14の発明によれば、特定の機能の画面を移動体通信端末の画像表示手段にショートカットで表示させる動作を外部装置から実行できるという効果がある。
特に、請求項6及び15の発明によれば、外部装置から移動体通信端末に複数文字からなるテキスト情報を一括して送信して入力することができるという効果がある。
特に、請求項7及び16の発明によれば、外部装置からの要求に基づいて、移動機がメールサーバから受信して取得済みのメール情報を、外部装置に送信できるという効果がある。
特に、請求項8及び17の発明によれば、外部装置で作成したメールを移動機からメールサーバに送信できるという効果がある。
まず、外部装置10及び移動機20を用いた移動機操作システム、並びにそれを含む通信システムの概略構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る移動機20と外部装置10とをインターフェースケーブル11を接続して構成した移動機操作システムを含む通信システム全体の説明図である。この移動機外部操作システムでは、外部装置10から移動機20に所定のコマンドを送信することにより、移動機20の複数のキーそれぞれを利用者が操作したときの様々な動作を、外部装置10から実行できる。例えば、外部装置10から移動機20に文字情報を一括して送って入力したり、外部装置10でメール本文を作成して移動機20に送って移動機20のメール機能を起動して移動体通信網40のメールサーバ43にメールを送信したりすることができる。また、外部装置10から移動機20を操作し、ダウロードサーバ41からJAVA(登録商標)等のアプリケーションプログラムをダウンロードして移動機20内に保存することもできる。更に、外部装置10から移動機20を操作し、Webサーバ42にアクセスして各種WEBページを閲覧したりすることもできる。なお、本実施形態では、インターフェースケーブル11として、通常の携帯電話機で広く用いられている16芯のシリアルインターフェースケーブルを使用している。
また、上記撮像デバイス29としては、CCD(Charge Coupled Device)カメラやCMOSカメラを用いることができる。また、使用環境に応じて、信号処理機能を備えた高速撮像が可能な人工網膜カメラや、赤外線やガンマ線等の可視光線以外の波長領域に感度を有するカメラを用いてもよい。この撮像デバイス29は、人物や風景等の画像を撮影したり、接写機能により1次元や2次元のコード画像を撮影したりするときに用いられる。
上記入力装置105のキーボードを構成する複数のキーは、利用者が移動機20を操作するときの外部操作用キーとしても用いられる。
移動機20は、図4に示したハードウェア上で所定のプログラムを実行することにより、図1に示すデータ送受信手段210、制御手段211、データ記憶手段212の各機能を実現している。
上記データ送受信手段210は、移動機20のCPU201、外部接続用インターフェース装置207等により構成され、インターフェースケーブル11を介して外部装置10との間でデータを送受信する機能を有している。
上記制御手段211は、移動機20のCPU201、RAM202等により構成され、通常キー操作動作モードとキーエミュレート動作モードとを選択的に実行する機能を有している。通常キー操作動作モード(以下「通常モード」という。)は、利用者が上記キーを操作したときにそのキー操作に応じて移動機20を動作させる動作モードである。キーエミュレート動作モード(以下「キーエミュレートモード」という。)は、データ送受信手段210で外部装置10から受信した複数のコマンドデータのいずれかと、データ記憶手段に記憶しているキーコマンド対応データとに基づいて、コマンドデータに対応するキー操作を特定し、その特定されたキー操作を行ったときと同様に移動機20を動作させる動作モードである。
上記データ記憶手段212は、移動機20のRAM202等により構成され、利用者が操作可能な複数のキー操作の識別情報と、複数のキー操作それぞれに対応させて外部装置10から送信されてくる複数のコマンドデータとが互いに関連付けられたキーコマンド対応データを記憶している。このデータの読み出しや保存は、上記制御手段211で制御される。
上記データ送受信手段110は、外部装置10のCPU101、移動機接続用インターフェース装置107等により構成され、インターフェースケーブル11を介して移動機20との間でデータを送受信する機能を有している。
上記データ記憶手段112は、外部装置10のRAM102等により構成され、外部装置10の入力装置105におけるキーボードの複数の外部操作用キーの識別情報と、移動機20における複数のキー操作の識別情報と、複数のキー操作それぞれに対応させて移動機20に送信する複数のコマンドデータとが互いに関連付けられたキーコマンド対応データを記憶している。このデータの読み出しや保存は、制御手段111で制御される。
上記制御手段111は、データ記憶手段112に記憶しているキーコマンド対応データに基づいて、移動機20における複数のキー操作のいずれかのキー操作に対応するコマンドデータを移動機20に送信するように、上記データ送受信手段110を制御する機能を有している。
本実施形態では、16個のシリアル端子のうちの特定の端子を「上りシリアル信号用端子」、「下りシリアル信号用端子」、「シリアル信号用接地端子」、「移動機操作部制御用端子」として割り当てている。なお、本実施形態では、上記「上りシリアル信号用端子」を介して外部装置10から移動機20に送信されるシリアル信号を「上りシリアル信号」といい、上記「下りシリアル信号用端子」を介して移動機20から外部装置10に送信されるシリアル信号を「下りシリアル信号」という。
上記「移動機操作部制御用端子」は移動機20の操作部(各種キー)を制御する信号を送受信するための端子である。この信号によって外部装置10から移動機20にコマンドデータが伝送される。
また、これらのシリアル信号は複数ビットを1単位として送受信される。このシリアル信号の1単位は特定のビット構成に限定されるものではなく、種々のビット構成を採用し得る。例えば、スタートビット(1ビット)、データビット(8ビット)、偶数パリティ及びストップビット(1ビット)の合計11ビットでシリアル信号の1単位を構成することができる。
〔動作モード及びサポート機能〕
図8は、本実施形態の移動機20における複数の動作モード間の遷移と、キーエミュレートモードで動作させることができる機能とを示している。この移動機20は、外部装置10との間で無線装置識別要求(キーエミュレートモード要求)等を送受信することにより、通常モードからキーエミュレートモードに遷移することができる。また、このキーエミュレートモードの実行中に、外部装置10から所定のモード遷移要求を受けることにより、「テキスト入力モード」、「メール出力モード」及び「メール取得モード」に遷移することができる。また、キーエミュレートモードでは、キーエミュレート機能のほか、外部装置10からの所定コマンドによって次のような機能の動作を実行することができる。
(A)メール作成ショートカット機能
(B)Webショートカット機能
(C)メール送信機能
(D)インターネット(URL)機能
(E)掲示板書込み機能
図9は、移動機20の動作モードを通常モードからキーエミュレートモードへ遷移させる処理のフローチャートであり、図10は同処理のシーケンス図である。
(1)キーエミュレートモードへの遷移は、「無線装置識別要求」(キーエミュレートモード要求)−「無線装置識別リセット」/「無線装置識別表示」(キーエミュレートモード応答)の送受信処理によって開始する(A−2)。
上記「無線装置識別要求」(キーエミュレートモード要求)は、図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ種別情報ブロック(メッセージ種別の識別情報を入れるブロック)には、「無線装置識別要求」に対応するメッセージ識別情報が入る。移動機20は、外部装置10から受信した受信信号のメッセージ種別情報ブロックの内容を確認することにより、当該受信信号が「無線装置識別要求」(キーエミュレートモード要求)であることを認識する。
上記「無線装置識別要求」キーエミュレートモード要求を送信後、一定時間経過しても移動機20から外部装置10へ「無線装置識別リセット」/「無線装置識別表示」(キーエミュレートモード応答)が送信されない場合、外部装置10は「移動機20がキーエミュレートモードへ遷移できない状態にある(電源が入っていない場合も含む)」と判断し、その旨ユーザに通知する等して終了処理を実行する。
上記「無線装置識別リセット」/「無線装置識別表示」(キーエミュレートモード応答)は、図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ情報種別のブロックには、「無線装置識別リセット/無線装置識別表示」に対応するメッセージ識別情報が入る。外部装置10は、移動機20から受信した受信信号のメッセージ種別情報ブロックの内容を確認することにより、当該受信信号が「無線装置識別リセット」/「無線装置識別表示」(キーエミュレートモード応答)であることを認識する。
上記「製造番号読出要求」は、図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ情報種別のブロックには、「製造番号読出要求」に対応する識別情報が入る。移動機20は、外部装置10から受信した受信信号のメッセージ種別情報ブロックの内容を確認することにより、当該受信信号が「製造番号読出要求」であることを認識する。
上記「製造番号読出応答」は、図7の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ情報種別のブロックには「製造番号読出応答」に対応する識別情報が入り、付加情報のブロックには移動機20の製造番号に対応する情報が入る。外部装置10は、移動機20から受信した受信信号のメッセージ種別情報ブロックの内容を確認することにより、当該受信信号が「製造番号読出応答」であることを認識する。また、付加情報ブロックの内容を確認することにより、移動機20の製造番号を認識する。
上記「能力通知要求」は、図7の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ種別情報のブロックには、「能力通知要求」に対応する識別情報が入り、付加情報のブロックには、外部装置10のサポートする通信速度を示す情報が入る。具体的には、上記付加情報のブロックを複数のビットで構成し、各ビットと通信速度とを対応させ、外部装置10がサポートしている通信速度に対応するビットに「1」を入れる。例えば、第1ビットを「600bps」、第2ビットを「2400bps」、第3ビットを「4800bps」、第4ビットを「9600bps」、第5ビットを「14400bps」、第6ビットを「19200bps」として割り当て、外部装置10のサポートする通信速度に対応するビットに「1」を入れる。このとき、外部装置10が通信速度9600bpsと19200bpsとをサポートしている場合には、第4ビットと第6ビットに「1」を入れる。
移動機20は、外部装置10から受信した受信信号のメッセージ種別情報ブロックの内容を確認することにより、当該受信信号が「能力通知要求」であることを認識する。また、受信信号の付加情報ブロックの内容を確認することにより、外部装置10のサポートしている通知速度を認識する。
上記「能力通知応答」は、図7の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ種別情報のブロックには「能力通知応答」に対応する識別情報が入り、付加情報ブロックには、移動機20のサポートする通信速度を示す情報が入る。具体的には前述の「能力通知要求」と同様であり、付加情報ブロックを複数のビットで構成し、各ビットと通信速度とを対応させ、移動機20がサポートしている通信速度に対応するビットに「1」を入れる。
以上のようにして、外部装置10及び移動機20は互いのサポートしている通信速度を認識することができ、最高の通信速度を選択して以降の通信を行う。
上記「暗証番号照合要求」は、図7の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ種別情報のブロックには「暗証番号照合要求」に対応する識別情報が入り、付加情報のブロックには暗証番号が入る。移動機20は、外部装置10から受信した受信信号のメッセージ種別情報ブロックの内容を確認することにより、当該受信信号が「暗証番号照合要求」であることを認識する。また、受信信号の付加情報ブロックの内容を確認することにより、外部装置10からの暗証番号を認識する。
上記「暗証番号応答」は、図7の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ種別情報のブロックには「暗証番号応答」に対応する識別情報が入り、付加情報のブロックには暗証照合結果(受付/拒否)が入る。移動機20は、暗証番号照合要求によって外部装置10から受信した暗証番号と、内部に記憶している暗証番号とを照合する。その結果、照合一致した場合には、付加情報ブロックに「受付」と入れ、不一致であった場合には付加情報ブロックに「拒否」と入れる。
上記「キーエミュレートサポート情報要求」は、図7の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ種別情報のブロックには「キーエミュレートサポート情報要求」に対応する識別情報が入る。付加情報のブロックは機能ブロック及びフォーマットサイズブロックで構成され、機能ブロックには、外部装置10のサポート機能を示す情報が入り、フォーマットサイズブロックには、外部装置10のサポートするデータサイズが入る。
具体的には、上記機能ブロックを複数のビットで構成し、各ビットとサポート機能とを対応させ、外部装置10がサポートしている機能に対応するビットに「1」を入れる。例えば、第1ビットを「メール作成ショートカット」、第2ビットを「Webショートカット」、第3ビットを「メール送信」、第4ビットを「インターネットアクセス」、第5ビットを「掲示板書込み」として割り当て、外部装置10のサポートする機能に対応するビットに「1」を入れる。このとき、外部装置10が前記機能全てをサポートしている場合には、第1ビット〜第5ビットに「1」を入れる。
上記フォーマットサイズブロックについても同様であり、当該ブロックを複数のビットで構成し、各ビットとサポートデータサイズとを対応させ、外部装置10がサポートしているデータサイズに対応するビットに「1」を入れる。例えば、第1ビットを「128バイト」、第2ビットを「256バイト」、第3ビットを「512バイト」、第4ビットを「1024バイト」、第5ビットを「2048バイト」として割り当て、外部装置10のサポートするデータサイズに対応するビットに「1」を入れる。このとき、外部装置10が「128バイト、512バイト、2048バイト」をサポートしている場合には、第1ビット、第3ビット、第5ビットに「1」を入れる。
移動機20は、外部装置10から受信した受信信号のメッセージ種別情報ブロックの内容を確認することにより、当該受信信号が「キーエミュレートサポート情報要求」であることを認識する。また、受信信号の機能ブロックとフォーマットサイズブロックの内容を確認することにより、外部装置10のサポートしている機能とデータサイズとを認識する。
キーエミュレートモードへの遷移を開始するにあたって、外部装置10のディスプレイには、「外部接続モード開始YES/NO」というメッセージが表示される。この表示を見て利用者が「YES」を選択する操作をすると、上記「無線装置識別要求」が外部装置10から移動機20に送信される。
外部装置10から2回目の「無線装置識別要求」を受信した移動機20のディスプレイには、「外部接続モード遷移中。しばらくお待ちください。」というメッセージが表示される。
上記「製造番号読出要求」/「製造番号読出応答」及び「能力通知要求」/「能力通知応答」の送受信が完了すると、外部装置10のディスプレイには、「移動機の暗証番号を入力してください。・・・」というメッセージが表示される。利用者が暗証番号を入力すると、入力した暗証番号とともに「暗証番号照合要求」が外部装置10から移動機20へ送信される。この「暗証番号照合要求」を受信した移動機20のディスプレイには、「暗証番号照合中」というメッセージが表示される。
移動機20での暗証番号の照合処理において照合に成功した場合は、「暗証番号応答(受付)」が移動機20から外部装置10へ送信される。この「暗証番号応答(受付)」を受信した外部装置10のディスプレイには、「暗証番号照合OK」というメッセージが表示される。一方、暗証番号の照合に失敗した場合は、「暗証番号応答(拒否)」が移動機20から外部装置10へ送信される。この「暗証番号応答(拒否)」を受信した外部装置10のディスプレイには、「暗証番号が違います。もう一度入力してください」というメッセージが表示される。このメッセージ表示を見て利用者は再度、暗証番号を入力する。ここで、暗証番号の照合に所定回数(図11の例では3回)失敗した場合は、「異常強制終了(暗証番号照合失敗)」が移動機20から外部装置10へ送信される。この「異常強制終了(暗証番号照合失敗)」を受信した外部装置10のディスプレイには、「最初からやり直してください。」というメッセージが表示され、移動機20は通常モードになり、外部装置10のディスプレイには上記「外部接続モード開始YES/NO」というメッセージが表示される。
上記移動機20での暗証番号の照合処理において照合に成功し、外部装置10のディスプレイに「暗証番号照合OK」というメッセージが表示された後、「キーエミュレートサポート情報要求」が外部装置10から移動機20に送信される。このとき、外部装置10のディスプレイには、「しばらくお待ち下さい。」というメッセージが表示される。上記「キーエミュレートサポート情報要求」を受信した移動機20が「キーエミュレートサポート情報応答」を外部装置10に送信すると、移動機20のディスプレイに「外部接続モード初期設定が完了しました。」というメッセージが表示される。そして、外部装置10のディスプレイに「外部接続モード初期設定完了」というメッセージが表示され、キーエミュレートモードへの遷移処理が終了する。
図13は、キーエミュレートモードにおいて「キーエミュレート機能」を実行する処理のフローチャートであり、図14は同処理のシーケンス図である。この「キーエミュレート機能」は次のような手順で実行することができる。
(1)移動機20は、キーエミュレートモード中(B−1)に外部装置10から「キー入力要求」を受信(B−2,B−3)することにより、該当するキーが押下された時と同様の動作を行う(B−4,B−5)。
例えば、図15に示すような信号フォーマットで「キー入力要求」を送受信する。この「キー入力要求」の信号フォーマットは、メッセージ識別情報のブロックと、3つのブロックからなる付加情報のブロックとにより構成されている。メッセージ種別情報ブロックには「キー入力要求」に対応する識別情報が入る。
第1付加情報ブロックはシーケンス番号ブロックであり、このブロックにはシーケンス番号(例えば、1〜255)が入る。
第2付加情報ブロックには、応答要否、長押し、ダブルクリック及び押下回数の各情報が入る。応答要否の情報は、当該キー入力に対する応答の必要/不要を表す情報(例えば、応答が必要な場合は「1」、不要な場合は「0」など)である。長押しの情報は長押しの有無を表す情報(例えば、キーの押下時間が所定時間以上であった場合には「1」、所定時間未満であった場合には「0」など)である。ダブルクリックの情報はダブルクリックの有無を表す情報(例えば、2回連続でキー押下された場合には「1」、そうでなかった場合には「0」など)である。押下回数の情報は、キー押下された回数を表す情報である。
第3付加情報ブロックには、キー番号及び多重フラグの各情報が入る。キー番号の情報は、押下されたキーのキー番号を表す情報である。多重フラグの情報は、後続キーの有無を示す情報(例えば、後続キー有りの場合「1」、無しの場合「0」など)である。そして、N個のキーが同時に押下された場合には、1番目〜(N−1)番目の多重フラグとして、後続キー有りを示す情報(例えば「1」)を入れ、N番目の多重フラグとして、後続キーが無いことを示す情報(例えば「0」)を入れる。
例えば、前述の図7に示すような信号フォーマットで「キー入力応答」を送受信する。この「キー入力応答」のメッセージ識別情報ブロックには「キー入力応答(OK)」又は「キー入力応答(NG)」に対応する識別情報が入り、付加情報ブロック(シーケンス番号ブロック)にはシーケンス番号(例えば、1〜255)が入る。この「キー入力応答」を送受信することにより、外部装置10はキー操作が受付されたかどうか確認が可能である。移動機20の状態によって役割の異なるソフトキーについてはソフトキー1、ソフトキー2・・・と定義し、各状態におけるソフトキーの役割は外部装置10側で把握する。
なお、複数のコマンドデータが移動機20上での同一のキー操作に対応している場合、それらのコマンドデータでの「キー入力要求」の信号によるキー操作は同一の処理となる。また、上記コマンドデータが移動機20には存在しないキーの操作に対応する場合は、そのコマンドデータによる「キー入力要求」の信号は無効となる。また、上記ソフトキーは、移動機20のディスプレイ(LCD)上に表示されるキーである。このソフトキーはディスプレイ(LCD)上に表示されている場合に有効であり、表示されている場面ごとに表示内容のキーとして機能する。
外部装置10で入力された暗証番号は、「暗証番号照合要求」とともに移動機20に送信される(C−5,C−6)。移動機20は「暗証番号照合要求」を受信した場合、「暗証番号応答」により暗証番号の照合結果を外部装置10に送信する(C−8,C−10)。移動機20は「暗証番号照合要求」を受信した場合、「暗証番号応答」により暗証番号の照合結果を外部装置10に送信する(C−8〜C−10)。なお、「暗証番号照合要求」及び「暗証番号応答」の信号フォーマットについては前述したので説明を省略する。また、外部装置10は、「キー入力要求」により暗証番号の入力を行うこともできるい。ただし、この場合、移動機20は「キー入力要求」によって入力された暗証番号の照合結果を外部装置10に通知しない。
図18は「テキスト入力モード」の処理のフローチャートであり、図19は同処理のシーケンス図である。
(1)キーエミュレートモードに遷移している状態(D−1)で外部装置10から「テキスト入力モード開始要求」を送出する(D−2)。移動機20はテキスト入力可能な状態の場合「テキスト入力モード開始応答(OK)」を返す(D−4)。
上記「テキスト入力モード開始要求」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ情報種別のブロックには、「テキスト入力モード開始要求」に対応する識別情報が入る。移動機20は、外部装置10から受信した受信信号のメッセージ種別情報ブロックの内容を確認することにより、当該受信信号が「テキスト入力モード開始要求」であることを認識する。
上記「テキスト入力モード開始応答(OK)」は、前述の図7の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ情報種別のブロックには「テキスト入力モード開始応答(OK)」に対応する識別情報が入り、付加情報のブロックには、移動機20に入力可能な文字コードの情報が入る。具体的には、付加情報のブロック(文字コードブロック)を複数のビットで構成し、各ビットと文字コードとを対応させ、移動機20に入力可能な文字コードに対応するビットに「1」を入れる。例えば、第1ビットを「IA5/ascii」、第2ビットを「JIS X 0208」、第3ビットを「Shift JIS」、第4ビットを「Transparent」、第5ビットを「ignore」として割り当て、移動機20の入力可能な文字コードに対応するビットに「1」を入れる。このとき、移動機20が前記文字コード全てをサポートしている場合には、第1ビット〜第5ビットに「1」を入れる。
外部装置10は、移動機20から受信した受信信号のメッセージ種別情報ブロックの内容を確認することにより、当該受信信号が「テキスト入力モード開始応答(OK)」であることを認識する。また、付加情報ブロックの内容を確認することにより、移動機20に入力可能な文字コードを認識する。
上記「テキスト入力要求」は、図20の信号フォーマットで送受信される。この「テキスト入力要求」の信号フォーマットは、メッセージ識別情報のブロックと、6つのブロックからなる付加情報のブロックとにより構成されている。メッセージ種別情報ブロックには「テキスト入力要求」に対応する識別情報が入る。第1付加情報ブロックは継続フラグブロックであり、「継続するテキスト入力要求信号の有無」を表すフラグ情報(例えば、継続ありの場合には「1」、継続なしの場合には「0」など)が入る。第2付加情報ブロックはデータ長ブロックであり、当該信号のデータ長が入る。第3付加情報ブロックはDCSブロックであり、文字コードを表す値(例えば、JISコードの場合には「3」等)が入る。第4付加情報ブロックはテキストデータ長ブロックであり、テキストデータのデータ長が入り、第5付加情報ブロックはテキストデータブロックであり、テキストデータが入る。第6付加情報ブロックはチェックサムブロックであり、ヘッダからチェックサム直前までのデータ1オクテッド毎の算術和の全て又は一部が入る。
上記「テキスト入力応答(OK)」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ情報種別のブロックには、「テキスト入力応答(OK)」に対応する識別情報が入る。移動機20は、外部装置10から受信した受信信号のメッセージ種別情報ブロックの内容を確認することにより、当該受信信号が「テキスト入力応答(OK)」であることを認識する。
上記「テキスト入力モード終了要求」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ種別情報のブロックには「テキスト入力モード終了要求」に対応する識別情報が入る。また、上記「テキスト入力モード終了応答」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ種別情報のブロックには「テキスト入力モード終了応答」に対応する識別情報が入る。
(4)移動機20がテキスト入力可能な状態でない時に「テキスト入力モード開始要求」を受けた場合は「テキスト入力モード開始応答(NG)」を返す(D−10)。この「テキスト入力モード開始応答(NG)」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ種別情報のブロックには「テキスト入力モード開始応答(NG)」に対応する識別情報が入る。
図21はキーエミュレートモードにおいて「メール作成ショートカット機能」を実行する処理のフローチャートであり、図22は同処理のシーケンス図である。
(1)キーエミュレートモードにおいて外部装置10から「メール作成ショートカット要求」を受信した場合(E−2)、移動機20はメールの種別や、遷移先の詳細な指定(例えばメール設定の中のカーソルの位置を宛先や件名や本文のどれかに指定したりする)に従って定められた画面へと遷移する(E−3)。
上記「メール作成ショートカット要求」は、図23の信号フォーマットで送受信される。この「メール作成ショートカット要求」の信号フォーマットは、メッセージ識別情報のブロックと、2つのブロックからなる付加情報のブロックとにより構成されている。メッセージ種別情報ブロックには「メール作成ショートカット要求」に対応する識別情報が入る。第1付加情報ブロックはメール種別ブロックであり、作成対象のメール種別に対応する識別情報が入る。また、第2付加情報ブロックは遷移先指定ブロックであり、遷移先(例えば、宛先、件名、本文等)を表す情報が入る。
図24は、キーエミュレートモードにおいて「Webショートカット機能」を実行する処理のフローチャートであり、図25は同処理のシーケンス図である。
キーエミュレートモードにおいて外部装置10から「Webショートカット要求」を受信(F−2)した場合、移動機20は遷移先指定で選択されたメニューの項目にカーソルが当たった状態へと遷移する(F−3)。
上記「Webショートカット要求」は、前述の図7に示す信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ識別情報ブロックには「Webショートカット要求」に対応する識別情報が入り、付加情報ブロック(遷移先指定ブロック)には遷移先(例えば、メインメニュー、マイリンク、ブックマーク、インターネットアクセス、ホーム等)を表す情報が入る。
図26は、キーエミュレートモードにおいて「メール送信機能」を実行する処理のフローチャートであり、図27は同処理のシーケンス図である。
(1)キーエミュレートモードに遷移している状態で外部装置10から「メール送信設定要求」(G−2)を受信した場合、移動機20は、メールデータ(宛先、件名、本文など)の設定を行い(G−3)、外部装置10へ「継続データ要求」、「メール送信設定応答(OK)」又は「メール送信設定応答(NG)」を返信する。そして、「操作コマンド(送信)」を契機にメール送信を行う(G−4〜G−6)。
上記「メール送信設定要求」は、前述の図7に示す信号フォーマットで送受信される。この「メール送信設定要求」の信号フォーマットは、メッセージ識別情報のブロックと、複数のブロックからなる付加情報のブロックとにより構成されている。メッセージ種別情報ブロックには「メール送信設定要求」に対応する識別情報が入る。付加情報ブロックには、継続フラグ、データ長、重要度、宛先件数、宛先種別、宛先データ長、宛先、DCS、件名データ長、件名データ本文データ長、本文、チェックサム等の情報が入る。
上記「継続データ要求」、「メール送信設定応答(OK)」及び「メール送信設定応答(NG)」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ種別情報のブロックには、「継続データ要求」、「メール送信設定応答(OK)」及び「メール送信設定応答(NG)」に対応する識別情報が入る。
上記「操作コマンド」は、前述の図7の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ種別情報のブロックには「操作コマンド」に対応する識別情報が入り、付加情報のブロックにはオペレーションコード(送信又はキャンセル)の情報が入る。
また、移動機20は、次の(a)〜(g)に示すような処理も行う。
(a)上記「操作コマンド」の直前に「メール送信設定」がない場合は、「操作コマンド」に対して後述の「メール送信応答(NG)」を返信する。
(b)メール機能がOFF設定されている場合、上記「メール送信設定」に対して「メール送信設定応答(NG)」を返信する。
(c)上記「メール送信設定」で指定された宛先種別とDCS(Data Coding Scheme)、及びDCSとメールの本文データとの整合性をチェックする。
(d)上記「メール送信設定」で、宛先がE−mailでDCSにISO−2022−JP以外が設定されている場合は「メール送信設定応答(NG)」を返信する。
(e)上記「メール送信設定」によるメールデータの設定でエラーが発生した場合、「メール送信設定応答(NG)」を返信し、入力されたメールデータは破棄する。
(f)本メール送信機能によるメール送信を行う場合、配信確認の設定は移動機20の設定により行う。
(g)上記「メール送信設定」を連続して受信した場合、最後に受信したものを有効としてメールデータを設定する。
上記「メール送信応答(OK)」及び「メール送信応答(NG)」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ情報種別のブロックには、「メール送信応答(OK)」又は「メール送信応答(NG)」に対応する識別情報が入る。外部装置10は、移動機20から受信した受信信号のメッセージ種別情報ブロックの内容を確認することにより、メール送信が成功したか否かを認識する。
図28は、キーエミュレートモードにおいて「インターネットアクセス(URL)機能」を実行する処理のフローチャートであり、図29は同処理のシーケンス図である。
(1)キーエミュレートモードに遷移している状態で外部装置10からURL文字列を含んだ「URL情報設定要求」(H−2)を受信した場合、移動機20は、インターネットアクセスのための設定を行い(H−3)、外部装置10へ「継続データ要求」、「URL情報設定応答(OK)」又は「URL情報設定応答(NG)」を返信する。そして、「URL送信コマンド」(H−4)を契機に移動機20はインターネットアクセスを行う(H−5)。
上記「URL情報設定要求」は、前述の図7の信号フォーマットで送受信される。この「URL情報設定要求」の信号フォーマットは、メッセージ識別情報のブロックと、複数のブロックからなる付加情報のブロックとにより構成されている。メッセージ種別情報ブロックには「URL情報設定要求」に対応する識別情報が入る。付加情報ブロックには、継続フラグ、データ長、URL、チェックサム等の情報が入る。
上記「継続データ要求」、「URL情報設定応答(OK)」及び「URL情報設定応答(NG)」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ種別情報のブロックには、「継続データ要求」、「URL情報設定応答(OK)」又は「URL情報設定応答(NG)」に対応する識別情報が入る。
上記「URL送信コマンド」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ種別情報のブロックには「URL送信コマンド」に対応する識別情報が入る。
また、移動機20は、次の(a)及び(b)に示すような処理も行う。
(a)上記「URL送信コマンド」の直前に「URL情報設定要求」がない場合、「URL送信コマンド」に対して、後述の「インターネットアクセス応答(NG)」を返信する。
(b)上記「URL情報設定要求」によるURLの設定でエラーが発生した場合、「URL情報設定応答(NG)」を返信し、入力されたURL情報を破棄する。
上記「インターネットアクセス応答(OK)」及び「インターネットアクセス応答(NG)」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ情報種別のブロックには、「インターネットアクセス応答(OK)」又は「インターネットアクセス応答(NG)」に対応する識別情報が入る。外部装置10は、移動機20から受信した受信信号のメッセージ種別情報ブロックの内容を確認することにより、インターネットアクセスが成功したか否かを認識する。
図30は「メール出力モード」の処理のフローチャートであり、図31は同処理のシーケンス図である。メール出力は、このメール出力モード中にのみ行われる。
(1)移動機20は、「メール出力モード開始要求/応答」を送受信するにより、キーエミュレートモード又はメール取得モードからメール出力モードに遷移する(I−1,I−10,I−2,I−3)。
上記「メール出力モード開始要求」、「メール出力モード開始応答(OK)」及び「メール出力モード開始応答(NG)」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ情報種別のブロックには、「メール出力モード開始要求」、「メール出力モード開始応答(OK)」又は「メール出力モード開始応答(NG)」に対応する識別情報が入る。
また、移動機20はメール機能がOFF設定されている場合、上記「メール出力モード開始要求」に対して「メール出力モード開始応答(NG)」を返信し、モードの遷移は行わない。
〔受信メール情報〕
(a)メール番号:移動機で割り付けられたメールの識別用番号
(b)FROM種別:携帯電話番号/E-mail/サーバ/サービスセンタ等の種別
(c)タイムスタンプ
(d)FROMデータ長
(e)FROM:メールの差出元
(f)DCS:文字コードを表すDCS値
(g)本文データ長
(h)本文:メール本文
(a)連結受信中のメール、その他特定のメールの場合は、対象外とし、メール番号の採番も行わない。
(b)移動機20からのメール出力と外部装置10からの「メール出力モード終了要求」が入れ違った場合、「メール出力モード終了要求」によるモードの遷移を優先する。
(c)外部装置10に対して出力したことによってメールの既読/未読の表示を変更しない。
(d)メールの出力状態(送信済み/未送信)をメール単位に管理する。
(e)外部装置10側からメール出力応答(OK)を受信したときに送信済みとする。
(f)メールの出力状態は通常モードに遷移したときにクリアされ、キーエミュレートモードに突入した時点では全て未送信の状態とする。
上記「継続データ要求」及び「メール出力応答(OK)」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ種別情報のブロックには「継続データ要求」又は「メール出力応答(OK)」に対応する識別情報が入る。
上記「メール出力モード終了要求」、「メール出力モード終了応答(OK)」及び「メール出力モード終了応答(NG)」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ情報種別のブロックには、「メール出力モード終了要求」、「メール出力モード終了応答(OK)」又は「メール出力モード終了応答(NG)」に対応する識別情報が入る。
同様に、上記「メール取得モード開始要求」、「メール取得モード開始応答(OK)」及び「メール取得モード開始応答(NG)」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ情報種別のブロックには、「メール取得モード開始要求」、「メール取得モード開始応答(OK)」又は「メール取得モード開始応答(NG)」に対応する識別情報が入る。
図33は「メール取得モード」の処理のフローチャートであり、図34は同処理のシーケンス図である。メール取得は、このメール取得モード中にのみ行われる。
(1)移動機20は、「メール取得モード開始要求/応答」を送受信するにより、キーエミュレートモード又はメール出力モードからメール取得モードに遷移する(J−1〜J−3)。
上記「メール取得モード開始要求」、「メール取得モード開始応答(OK)」及び「メール取得モード開始応答(NG)」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ情報種別のブロックには、「メール取得モード開始要求」、「メール取得モード開始応答(OK)」又は「メール取得モード開始応答(NG)」に対応する識別情報が入る。
上記5つの一覧要求パラメータ(期間FROM、期間TO、ステータス、メール番号、要求件数)は同時指定可能である。また、期間FROMと期間TOは同時指定のみ可である。
〔一覧情報中のメールデータ情報〕
(a)メール番号
(b)FROM種別:携帯電話番号/E-mail/サーバ/サービスセンタ等の種別
(c)ステータス:外部装置へ送信済み/未送信、既読/未読
(d)タイムスタンプ
(e)FROMデータ長
(f)FROM:メールの差出元
(g)DCS:文字コードを表すDCS値
(h)本文見出し:メール本文の先頭20バイト
上記「継続データ要求」及び「応答終了」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ情報種別のブロックには、「継続データ要求」又は「応答終了」に対応する識別情報が入る。
上記「メール取得要求」は、図37の信号フォーマットで送受信される。この「メール取得応答」の信号フォーマットは、メッセージ識別情報のブロックと、2つのブロックからなる付加情報のブロックとにより構成されている。メッセージ情報種別のブロックには「メール取得要求」に対応する識別情報が入る。第1付加情報ブロックはメール番号ブロックであり、取得対象のメールのメール番号を表す情報が入る。また、第2付加情報ブロックはタイムスタンプブロックである。
上記「メール取得応答(OK)」は、図38の信号フォーマットで送受信される。この「メール取得応答」の信号フォーマットは、メッセージ識別情報のブロックと、4つのブロックからなる付加情報のブロックとにより構成されている。メッセージ種別情報ブロックには「メール取得応答(OK)」に対応する識別情報が入る。第1付加情報ブロックは継続フラグブロックであり、継続あり又は継続なしを表す識別情報が入る。また、第2付加情報ブロックはデータ長ブロックであり、データ長ブロックの直後からチェックサムブロックの直前までのデータ長(例えばバイト長)を表す情報が入る。また、第3付加情報ブロックはメール情報ブロックであり、次の(a)〜(f)を表す取得メールの情報が入る。また、第4付加情報ブロックはチェックサムが入るブロックである。
〔取得メール情報〕
(a)メール番号:移動機で割り付けられたスカイメールの識別用番号
(b)FROM種別:携帯電話番号/E-mail/サーバ/サービスセンタ等の種別
(c)タイムスタンプ
(d)FROM:メールの差出元
(e)DCS(Data Coding Scheme):メールの文字コードセット
(f)本文:メール本文
(a)定型文は移動機20で展開して文章の形で本文に設定する。
(b)外部装置10がメールを取得したことによって既読/未読の表示を変更しない。
(c)メールの出力状態(送信済み/未送信)をメール単位に管理する。
(d)外部装置10へメール取得応答(OK)を最後まで正常に送信したときに送信済みとする。
(e)メールの出力状態は通常モードに遷移したときにクリアされ、キーエミュレートモードに突入した時点では全て未送信の状態とする。
上記「メール取得モード終了要求」、「メール取得モード終了応答」、「メール出力モード開始要求」及び「メール出力モード開始応答」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ種別情報のブロックには「メール取得モード終了要求」、「メール取得モード終了応答」、「メール出力モード開始要求」又は「メール出力モード開始応答」に対応する識別情報が入る。
図39は、キーエミュレートモードにおいて、外部装置10から移動機20内部の掲示板データへの書き込みを行う「掲示板書き込み機能」を実行する処理のシーケンス図である。
キーエミュレートモードに遷移している状態で外部装置10から掲示板データなどを含んだ「掲示板書き込み要求」を受信した場合、移動機20は、インターネットアクセスのための設定を行い、外部装置10へ「継続データ要求」、「掲示板書き込み応答(OK)」又は「掲示板書き込み応答(NG)」を返信する。
(a)移動機20の掲示板設定が位置情報になっている場合は「掲示板書き込み要求」に対し、「掲示板書き込み応答(NG)」を返して要求を拒否する。
(b)移動機20の掲示板の設定がOFFの場合は「掲示板書き込み要求」に対し、「掲示板書き込み応答(NG)」を返して要求を拒否する。
(c)移動機20のメール機能の設定がOFFの場合は「掲示板書き込み要求」に対し、「掲示板書き込み応答(NG)」を返して要求を拒否する。
(d)「掲示板書き込み要求」で指定されたDCS(Data Coding Scheme)と掲示板データとの整合性をチェックする。
(e)「掲示板書き込み要求」による掲示板データ書き込みでエラーが発生した場合、「掲示板書き込み応答(NG)」を返信し、書き込み掲示板データを破棄する。
前述のように、移動機20は受信したメールに対してメール番号を割り付ける。このメール番号を用いて外部装置10から特定のメールを指定することができる。
図41は待受状態確認処理のフローチャートであり、図42は同処理のシーケンス図である。
外部装置10は移動機20の状態を確認するために「状態確認要求」を送信する(K−2)。移動機20は、待受状態の場合は「待受状態(1)」、待受状態でない場合は「非待受状態(0)」を状態確認結果に設定して「状態確認応答」を外部装置10に返信する(K−3)。外部装置10は、移動機20から「状態確認応答」を受信することにより、移動機20の待受状態を認識することができる。
なお、ここでいう「待受状態」とはキーエミュレートモード中の初期画面のことであり、通常モードでの待受状態のことではない。待受状態となる初期画面については移動機の機種ごとに異なる場合がある。キーエミュレートモード中の待受状態として複数の画面がある場合、それらの画面では全てのキー押下による動作が同一となる。
図43は電池残量低下時(電池電圧低下時)の処理のフローチャートであり、図44は同処理のシーケンス図である。
移動機20は、キーエミュレートモード(L−1)中に電池電圧低下(電池残量表示1本程度)を検出した場合に(L−2)、「警告通知(電池電圧低下)」を送信する(L−3)。外部装置10は、移動機20から「警告通知(電池電圧低下)」を受信することにより、移動機20の電池残量が低下していることを認識することができる。
なお、警告通知は自律メッセージなので、信号の送受信中は応答信号として「警告通知(電池電圧低下)」を送出しない。送受信完了後に「警告通知(電池電圧低下)」を送信する。
また、警告通知はキーエミュレートモード突入シーケンス中に送信しない。キーエミュレートモード突入シーケンス中に電池電圧低下を検出した場合は、キーエミュレートモード突入シーケンス後に「警告通知(電池電圧低下)を送信する。
図45は低電圧時の処理のシーケンス図である。
移動機20は、キーエミュレートモード中に低電圧(移動機20の動作電圧のボーダーライン)を検出した場合に、「異常強制終了(低電圧)」を外部装置10に送信し、通常モードに遷移する。異常強制終了(低電圧)は、いつでも送信可能である。ただし、キーエミュレートモード突入シーケンス中の場合は、「製造番号読出応答」送出時を最初の契機とする。
図46は、キーエミュレートモード終了処理のフローチャートであり、図47は同処理のシーケンス図である。
キーエミュレートモード中に、外部装置10から「キーエミュレート終了要求」を送信(M−2)し、移動機20から「キーエミュレート終了応答(OK)」を送信(M−2)することによって、キーエミュレートモードを終了し通常モードへ遷移する(M−3)。
上記「キーエミュレート終了要求」及び「キーエミュレート終了応答(OK)」は、前述の図6の信号フォーマットで送受信される。同図に示すメッセージ種別情報ブロックには、「キーエミュレート終了要求」又は「キーエミュレート終了応答(OK)」に対応するメッセージ識別情報が入る。移動機20は、外部装置10から受信した受信信号のメッセージ種別情報ブロックの内容を確認することにより、当該受信信号が「キーエミュレート終了要求」であることを認識し、「キーエミュレート終了応答(OK)」を外部装置を送信する。
11 インターフェースケーブル
20 移動機
40 移動体通信網
Claims (17)
- 外部装置との間でデータを送受信するためのデータ送受信手段と、利用者が操作するための複数のキーと、利用者が該キーを操作したときにそのキー操作に応じて動作させる通常キー操作動作モードを実行可能な制御手段とを備えた移動体通信端末であって、
利用者が操作可能な複数のキー操作の識別情報と、該複数のキー操作それぞれに対応させて上記外部装置から送信されてくる複数のコマンドデータとが互いに関連付けられたキーコマンド対応データを記憶するためのデータ記憶手段と、移動体通信ネットワークを介してメールサーバとの間でメールを送受信するためのメールデータ送受信手段と、該メールのデータを記憶するメールデータ記憶手段とを備え、
上記制御手段は、
該データ送受信手段で該外部装置から受信した該複数のコマンドデータのいずれかと、該データ記憶手段に記憶している該キーコマンド対応データとに基づいて、該コマンドデータに対応するキー操作を特定し、その特定されたキー操作を行ったときと同様に動作させるキーエミュレート動作モードを有し、このキーエミュレート動作モードと上記通常キー操作動作モードとを選択的に実行可能であり、
メールサーバからメールを取得完了したタイミングで取得したメール情報を移動機から自立的に外部装置へ送信するメール出力モードを有し、該キーエミュレート動作モードの実行中に該外部装置からメール出力モード開始要求を受信したとき、該キーエミュレート動作モードから該メール出力モードに遷移するように構成したことを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項1の移動体通信端末において、
上記制御手段は、上記通常キー操作動作モードから上記キーエミュレート動作モードに遷移するときに、上記移動体通信端末の製造番号の読み出しを要求する製造番号読出要求を上記外部装置から受信し、該製造番号読出要求に応答する製造番号読出応答を該製造番号とともに該外部装置へ送信するように、上記データ送受信手段を制御することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項1の移動体通信端末において、
上記制御手段は、上記通常キー操作動作モードから上記キーエミュレート動作モードに遷移するときに、上記移動体通信端末の通信能力の通知を要求する能力通知要求を上記外部装置から受信し、該能力通知要求に応答する能力通知応答を該通信能力の通知データとともに該外部装置へ送信するように、上記データ送受信手段を制御し、該通信能力の通知データに基づいて、該キーエミュレート動作モードにおける該外部装置との間のデータ送受信時の通信条件を設定することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項1の移動体通信端末において、
上記制御手段は、上記通常キー操作動作モードから上記キーエミュレート動作モードに遷移するときに、上記コマンドデータに基づいて実行可能な動作に関するキーエミュレートサポート情報を要求するキーエミュレートサポート情報要求を上記外部装置から受信し、該キーエミュレートサポート情報要求に応答するキーエミュレートサポート情報応答を該キーエミュレートサポート情報とともに該外部装置へ送信するように、上記データ送受信手段を制御することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項1、2、3又は4の移動体通信端末において、
画像を表示する画像表示手段を備え、
上記制御手段は、上記キーエミュレート動作モードの実行中に、上記外部装置から特定機能ショートカット要求を受信したとき、該特定機能ショートカット要求で特定される機能の画面を該画像表示手段にショートカットで表示するように、該画像表示手段を制御することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項1、2、3又は4の移動体通信端末において、
上記制御手段は、上記外部装置からテキスト入力要求とともに送信されてきた複数文字からなるテキスト情報を一括して入力するためのテキスト入力モードを有し、上記キーエミュレート動作モードの実行中に、該外部装置からテキスト入力モード開始要求を受信したとき、該キーエミュレート動作モードから該テキスト入力モードに遷移するように構成したことを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項1、2、3又は4の移動体通信端末において、
上記制御手段は、上記外部装置から送信されてきたメール取得要求に基づいて、該メールサーバから取得した取得済みのメール情報を該外部装置に送信するメール取得モードを有し、上記キーエミュレート動作モードの実行中に該外部装置からメール取得モード開始要求を受信したとき、該キーエミュレート動作モードから該メール取得モードに遷移するように構成したことを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項1、2、3又は4の移動体通信端末において、
上記制御手段は、上記キーエミュレート動作モードの実行中に外部装置からメール送信設定要求とともにメールのデータを受信したとき、該メールのデータを上記メールデータ記憶手段に保存し、該メールのデータを上記メールサーバに送信するためのキー操作に対応するコマンドデータを該外部装置から受信したとき、該メールデータ記憶手段に保存した該メールのデータを該メールサーバに送信するように該メールデータ送受信手段を制御することを特徴とする移動体通信端末。 - 複数のキーを有する移動体通信端末との間でデータを送受信するためのデータ送受信手段を備えた外部装置であって、
上記移動体通信端末における複数のキー操作の識別情報と、該複数のキー操作それぞれに対応させて該移動体通信端末に送信する複数のコマンドデータとが互いに関連付けられたキーコマンド対応データを記憶するデータ記憶手段と、
該キーコマンド対応データに基づいて、該移動体通信端末における複数のキー操作のいずれかのキー操作に対応するコマンドデータを該移動体通信端末に送信するように、上記データ送受信手段を制御する制御手段とを備え、
上記制御手段は、移動体通信ネットワークを介してメールサーバから取得したメール情報を該メールサーバから取得したタイミングで移動機から自立的に該外部装置に送信するメール出力モードに遷移させるためのメール出力モード開始要求を、上記キーエミュレート動作モードを実行している移動体通信端末に送信するように、上記データ送受信手段を制御可能なことを特徴とする外部装置。 - 複数のキーを有する移動体通信端末との間でデータを送受信するためのデータ送受信手段を備えた外部装置であって、
上記移動体通信端末における複数のキー操作の識別情報と、該複数のキー操作それぞれに対応させて該移動体通信端末に送信する複数のコマンドデータとが互いに関連付けられたキーコマンド対応データを記憶するデータ記憶手段と、
該キーコマンド対応データに基づいて、該移動体通信端末における複数のキー操作のいずれかのキー操作に対応するコマンドデータを該移動体通信端末に送信するように、上記データ送受信手段を制御する制御手段と、
利用者が操作するための複数の外部操作用キーとを備え、
上記キーコマンド対応データは、該複数の外部操作用キーの識別情報と、上記移動体通信端末における複数のキー操作の識別情報と、上記コマンドデータとが互いに関連付けられたものであり、
上記制御手段は、利用者が該複数の外部操作用キーのいずれかを操作したときに、その外部操作用キーに対応するコマンドデータを上記移動体通信端末に送信するように、上記データ送受信手段を制御することを特徴とする外部装置。 - 請求項9又は10の外部装置において、
上記データ記憶手段は、複数種類の移動体通信端末に対応するように上記キーコマンド対応データを複数組記憶し、
上記制御手段は、利用者がキーを操作したときにそのキー操作に応じて動作させる通常キー操作動作モードから、上記コマンドデータで特定されたキー操作を行ったときと同様に動作させるキーエミュレート動作モードに、上記移動体通信端末の動作モードが遷移するときに、該移動体通信端末の製造番号の読み出しを要求する製造番号読出要求を該移動体通信端末に送信し、該製造番号読出要求に応答する製造番号読出応答を該製造番号とともに該移動体通信端末から受信するように、上記データ送受信手段を制御し、該製造番号に基づいて、上記コマンドデータの送信に用いる1組のキーコマンド対応データを選択することを特徴とする外部装置。 - 請求項9又は10の外部装置において、
上記制御手段は、利用者がキーを操作したときにそのキー操作に応じて動作させる通常キー操作動作モードから、上記コマンドデータで特定されたキー操作を行ったときと同様に動作させるキーエミュレート動作モードに、上記移動体通信端末の動作モードが遷移するときに、該移動体通信端末の通信能力の通知を要求する能力通知要求を該移動体通信端末に送信し、該能力通知要求に応答する能力通知応答を該通信能力の通知データとともに該移動体通信端末から受信するように、上記データ送受信手段を制御し、該通信能力の通知データに基づいて該移動体通信端末との間のデータ送受信時の通信条件を設定することを特徴とする外部装置。 - 請求項9又は10の外部装置において、
上記制御手段は、利用者がキーを操作したときにそのキー操作に応じて動作させる通常キー操作動作モードから、上記コマンドデータで特定されたキー操作を行ったときと同様に動作させるキーエミュレート動作モードに、上記移動体通信端末の動作モードが遷移するときに、上記コマンドデータに基づいて実行可能な動作に関するキーエミュレートサポート情報を要求するキーエミュレートサポート情報要求を該移動体通信端末に送信し、該キーエミュレートサポート情報要求に応答するキーエミュレートサポート情報応答を該キーエミュレートサポート情報とともに該移動体通信端末から受信するように、上記データ送受信手段を制御することを特徴とする外部装置。 - 請求項9、10、11、12又は13の外部装置において、
上記制御手段は、上記移動体通信端末の画面表示手段に特定の機能の画面をショートカットで表示させるための特定機能ショートカット要求を、上記キーエミュレート動作モードを実行している移動体通信端末に送信するように、上記データ送受信手段を制御可能なことを特徴とする外部装置。 - 請求項9、10、11、12又は13の外部装置において、
上記制御手段は、上記キーエミュレート動作モードから、複数文字からなるテキスト情報を一括して入力するためのテキスト入力モードに遷移させるためのテキスト入力モード開始要求を、上記キーエミュレート動作モードを実行している移動体通信端末に送信するように、上記データ送受信手段を制御可能なことを特徴とする外部装置。 - 請求項9、10、11、12又は13の外部装置において、
上記制御手段は、移動体通信ネットワークを介してメールサーバからメールを取得するためのメール取得モードに遷移させるためのメール取得モード開始要求を、上記キーエミュレート動作モードを実行している移動体通信端末に送信するように、上記データ送受信手段を制御可能なことを特徴とする外部装置。 - 請求項9、10、11、12又は13の外部装置において、
上記制御手段は、移動体通信ネットワークを介してメールサーバに送信する送信対象のメールのデータをメール送信設定要求とともに、上記キーエミュレート動作モードを実行している移動体通信端末に送信し、該メールのデータを該メールサーバに送信するためのキー操作に対応するコマンドデータを該移動体通信端末に送信するように上記データ送受信手段を制御可能なことを特徴とする外部装置。
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