JP3989203B2 - ねじ締付構造、ねじ部材、およびねじ締付工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はねじ締付構造に係り、特に、アルミニウム合金製のねじ部材を使用する場合でも良好に締め付けることができるねじ締付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
それぞれ中心線まわりに120°間隔で外周側へ突き出す3つのトルク伝達部を有する三叉形状を成していて互いに嵌合される嵌合凸部および嵌合穴から成り、その嵌合凸部がねじ部材に一体に設けられるとともにその嵌合穴がねじ締付工具に設けられて、互いに嵌合された状態でそのねじ締付工具が回転させられることにより前記トルク伝達部を介してそのねじ部材に締付トルクを伝達するねじ締付構造が知られている。特開2000−170729号公報に記載のねじ締付構造はその一例で、前記トルク伝達部は、前記中心線からの突出方向と平行な一対の直線状の側部を有するとともに、隣接するトルク伝達部の側部は、それぞれ一定の曲率半径Rの円弧部を介して滑らかに接続されている一方、前記3つのトルク伝達部の先端の外接円の直径をg、前記3つの円弧部の内接円の直径をbとした時、次式(1) および(2) を共に満足するように定められており、径寸法が小さくて締付トルクが得られ難い例えばM2程度以下のミニチュアねじに好適に適用される。
0.5g≦b≦0.6g ・・・(1)
0.5b≦R≦0.6b ・・・(2)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなねじ締付構造においても、例えばISO14001に基づくねじ部品の軽薄短小化やリサイクルに適合するようにねじ部材のアルミニウム化を図ろうとすると、アルミニウム合金は引張強度が低いため、ねじ部材に一体に設けられた嵌合凸部が損傷して十分な締付トルクを加えることができないという問題があった。
【0004】
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、ねじ部材がアルミニウム合金または同等の強度を有する金属材料にて構成されている場合でも、ねじ部材に設けられた嵌合凸部の損傷を抑制して、より高い締付トルクで締め付けることができるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、第1発明は、(a) それぞれ中心線まわりに120°間隔で外周側へ突き出す3つのトルク伝達部を有する三叉形状を成していて互いに嵌合される嵌合凸部および嵌合穴から成り、(b) その嵌合凸部がねじ部材に一体に設けられるとともにその嵌合穴がねじ締付工具に設けられて、互いに嵌合された状態でそのねじ締付工具が回転させられることにより前記トルク伝達部を介してそのねじ部材に締付トルクを伝達するもので、(c) 前記ねじ部材はアルミニウム合金製またはそのアルミニウム合金と同等の強度を有する金属材料にて構成されているねじ締付構造であって、(d) 前記トルク伝達部は、前記中心線からの突出方向と平行な一対の直線状の側部を有するとともに、隣接するトルク伝達部の側部は、それぞれ一定の曲率半径Rの円弧部を介して滑らかに接続されている一方、 (e) 前記3つのトルク伝達部の先端の外接円の直径をg、前記3つの円弧部の内接円の直径をbとした時、次式 (3) を満足するとともに、前記曲率半径Rは次式 (4) の±10%の範囲内で、 (f) 前記中心線と直角な断面において、外周側へ突き出す前記トルク伝達部の内側のねじ側領域EB と、その中心線まわりにおいてそのトルク伝達部の間に位置する工具側領域ES との面積比EB /ES が2.8以上であることを特徴とする。
0.7g≦b≦0.85g ・・・ (3)
R=(g−b)/2 ・・・ (4)
【0008】
発明は、アルミニウム合金製またはそのアルミニウム合金と同等の強度を有する金属材料にて構成されているねじ部材であって、第1発明のねじ締付構造に記載の嵌合凸部を一体に備えていることを特徴とする。
【0009】
発明は、第発明のねじ部材において、引張強度が380N/mm2 以上のアルミニウム合金製であることを特徴とする。
【0010】
発明は、ねじ締付工具に関するもので、第1発明のねじ締付構造に記載の嵌合穴を備えていることを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】
第1発明のねじ締付構造においては、中心線と直角な断面において、外周側へ突き出す前記トルク伝達部の内側のねじ側領域EB と、その中心線まわりにおいてそのトルク伝達部の間に位置する工具側領域ES との面積比EB /ES が2.8以上であるため、嵌合凸部が設けられたねじ部材がアルミニウム合金または同等の強度を有する金属材料にて構成されている場合でも、その嵌合凸部の損傷が抑制されて、より高い締付トルクで締め付けることができるようになる。
【0012】
すなわち、ねじ部材をアルミニウム合金にて構成する場合、JIS−B 1057の「非鉄金属製ねじ部品の機械的性質」に記載の材質区分でAL4が一般に使用され、その引張強度は最低で380N/mm2 とされている一方、ねじ締付工具の材質は、例えばJIS−B 4636の「ソケットレンチ−ソケット」に記載されているようにJIS−G 4105(クロムモリブデン鋼鋼材)のSCM435が一般的に用いられており、その強度区分は10.9に属して引張強度は1040N/mm2 であるため、それ等の強度比は1040/380≒2.74である。したがって、前記面積比EB /ES が強度比よりも大きい2.8以上になるように設定すれば、ねじ部材とねじ締付工具との強度差に拘らずねじ部材の嵌合凸部の損傷が抑制され、ねじ部材およびねじ締付工具の強度的な調和を図ることができるのである。
【0014】
また、内接円の直径bが外接円の直径gに対してb≦0.85gであるため、ねじ締付工具側の嵌合穴とねじ部材側の嵌合凸部との間に径方向において少なくとも0.075g分の掛かり代が得られ、嵌合凸部の外周コーナー部分や嵌合穴の円弧部などの破損(圧潰)が抑制される。なお、b≦0.85gは、ねじ部材のトルク伝達部として広く用いられている六角頭の場合のb/g≒0.866に基づいて、それよりも大きな掛かり代が得られるように定めたものである。
【0015】
発明、第発明のねじ部材、および第発明のねじ締付工具は、実質的に上記第1発明と同様の作用効果が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
ここで、前記トルク伝達部を有する三叉形状の嵌合凸部および嵌合穴は、中心線と略平行に設けることも可能であるが、付着性や鍛造成形性等の点で中心線に対して傾斜するように設けることが望ましい。すなわち、嵌合凸部の場合は、先端側へ向かうに従って中心線に接近するようにテーパ状に傾斜し、嵌合穴の場合は開口部に近づくに従って中心線から離間するようにテーパ状に傾斜させるのである。嵌合凸部および嵌合穴の何れか一方を傾斜させるだけでも良い。
【0017】
また、前記第1発明の各要件は、嵌合凸部および嵌合穴の軸方向の全域において満足するように設定することもできるが、少なくとも嵌合凸部と嵌合穴とが係合させられる部分で満足するようになっておれば良い。
【0018】
ねじ部材の材質としては、JIS−B 1057の「非鉄金属製ねじ部品の機械的性質」に記載のアルミニウム合金に関する材質区分「AL4」が好適に用いられるが、他の材質区分のアルミニウム合金や、同等の機械的性質(引張強度など)を有する銅合金等の他の金属材料を採用することもできる。
【0019】
ねじ締付工具の材質としては、JIS−G 4105の「クロムモリブデン鋼鋼材」に記載のSCM435が好適に用いられるが、同等の機械的性質(引張強度など)を有する他の種類のクロムモリブデン鋼やその他の金属材料を採用することもできる。
【0020】
第1発明の実施に際しては、面積比EB /ES が2.8以上であれば良いが、この面積比EB /ES が大き過ぎると工具側が損傷し易くなるため、面積比EB /ES を4.0以下、更に好適には3.5以下の範囲で設定することが望ましい。
【0022】
発明の(4) 式は、実質的に円弧部の曲率中心が直径gの外接円上に位置することを意味するもので、径寸法の大小に拘らず適当な大きさの曲率半径Rを設定できるが、加工誤差や作用効果の点で±10%の許容範囲を設けたものである。
【0024】
また、本発明のねじ部材は、一般に雄ねじに適用されるが、例えば有底円筒形状の内周面にねじ山が形成された雌ねじにも適用され得る。
【0025】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明のねじ部材の一実施例である雄ねじ10の頭部12付近を示す図で、(a) は頭部12側から見た平面図で、(b) は(a) におけるB−B断面図である。この雄ねじ10は、外周面にねじ山が設けられたねじ部14を備えているとともに、頭部12には、締付用の嵌合凸部16が一体に設けられており、図2に示すようにねじ締付工具であるソケット20の先端に設けられた有底の嵌合穴22と同心に嵌合された状態で、そのソケット20が中心線Oまわりに回転させられることにより、締付トルクが伝達されて図示しない雌ねじに螺合され、或いは逆方向のトルクが伝達されることにより緩められる。図2は、嵌合穴22が嵌合凸部16に嵌合して係合させられた状態を示す中心線Oを含む断面図で、図3は、両者の係合部分における中心線Oと直角な断面形状を説明する図である。中心線Oは、嵌合凸部16や嵌合穴22の中心で、雄ねじ10やソケット20の軸心と一致する。
【0026】
上記嵌合凸部16は、中心線Oまわりに120°間隔で外周側へ突き出す3つのトルク伝達部30を有する三叉形状を成しており、トルク伝達部30は、中心線Oからの突出方向と平行な一対の直線状の側部32を有するとともに、隣接するトルク伝達部30の側部32は、それぞれ一定の曲率半径Rの円弧部34を介して滑らかに接続されている。円弧部34は、嵌合凸部16の先端側(図1(b) における上方)へ向かうに従って中心線O側へ接近するように傾斜角αで傾斜させられており、嵌合穴22の先端縁は、その円弧部34の中間部分に係合させられる。円弧部34は係合用傾斜部として機能し、傾斜角αは約5°45′である。また、トルク伝達部30の外周側の先端面(外周面)36は、嵌合凸部16の先端側(図1(b) における上方)へ向かうに従って小径となるように、中心線Oに対して傾斜角εでテーパ状に傾斜させられており、傾斜角εは約15°である。更に、頭部12の嵌合凸部16側に位置する上面は、所定の傾斜角度θ(例えば0°〜5°程度)で外周側へ向かうに従って嵌合凸部16と反対側へ傾斜させられている。
【0027】
一方、前記嵌合穴22は、図3に示すように中心線Oに対して直角な断面が嵌合凸部16と同様な三叉形状を成しており、中心線Oまわりに120°間隔で外周側へ突き出す3つのトルク伝達部40を備えている。トルク伝達部40は、中心線Oからの突出方向と平行な一対の直線状の側部42を有するとともに、隣接するトルク伝達部40の側部42は、それぞれ前記円弧部34と略同じ曲率半径Rの円弧部44を介して滑らかに接続されている。円弧部44は、軸方向の開口側へ向かうに従って所定の傾斜角で中心線Oから離間するように傾斜させられているが、その傾斜角は前記傾斜角αよりも小さくて約5°30′であり、これにより開口側の先端縁が嵌合凸部16の円弧部34の軸方向の中間部分に係合させられる。また、トルク伝達部40の外周側の先端面(内周面)46は、開口側へ向かうに従って大径となるように、中心線Oに対して所定の傾斜角でテーパ状に傾斜させられている。この傾斜角は前記傾斜角εと略同じで約15°である。
【0028】
図3において実線で示す三叉形状の内側は、実質的に嵌合凸部16の断面形状を表しており、その三叉形状の外側は実質的に嵌合穴22が設けられたソケット20の断面形状を表している。かかる図3において、寸法gは、3つのトルク伝達部30、40の先端の外接円50の直径で、寸法bは、3つの円弧部34、44の内接円52の直径で、Pは曲率半径Rの円弧部34、44の曲率中心であり、本実施例では、これらの寸法g、b、Rは前記(3) 式および (4) 式を共に満足するように設定されている。すなわち、0.7g≦b≦0.85gを満足するとともに、R=(g−b)/2に設定されているのであり、曲率中心Pは外接円50上に位置する。なお、円弧部34と44とが係合させられるように、嵌合穴22のトルク伝達部40の外周側への突出寸法は、図2の左側に示すように嵌合凸部16のトルク伝達部30の外周側への突出寸法より僅かに大きくされており、厳密には図3に示す外接円50よりも外周側に位置している。
【0029】
ここで、トルク伝達部30、40の内側すなわち雄ねじ10の嵌合凸部16が存在するねじ側領域EB 、およびトルク伝達部30、40の間すなわちソケット20が存在する工具側領域ES は、それぞれ次式(6) 、(7) で表され、それ等の面積比EB /ES は次式(8) で表される。但し、(7) 式は、図3に示すR1 =Rと見做して計算した概算式である。そして、図3は、b=0.7g、R=(g−b)/2=0.15gの場合で、その場合の面積比EB /ES は約2.9になる。
Figure 0003989203
【0030】
一方、本実施例の雄ねじ10は、JIS−B 1057の「非鉄金属製ねじ部品の機械的性質」に記載のアルミニウム合金に関する材質区分「AL4」に属するアルミニウム合金にて構成されており、その引張強度は380N/mm2 以上である。また、ソケット20は、JIS−G 4105の「クロムモリブデン鋼鋼材」に記載のSCM435にて構成されており、その強度区分は10.9に属して引張強度は1040N/mm2 である。したがって、それ等の強度比は1040/380≒2.74であるが、前記面積比EB /ES ≒2.9は強度比2.74よりも大きいため、それ等の強度差に拘らず雄ねじ10の嵌合凸部16の損傷が抑制される。
【0031】
また、内接円の直径bが大きくなると、工具の掛かり代が小さくなるため、嵌合凸部16側のトルク伝達部30の外周コーナー部分や、嵌合穴22側のトルク伝達部40の円弧部44などが破損(圧潰)し易くなるが、本実施例ではb≦0.85gの範囲で設定されるため、ソケット20側の嵌合穴22と雄ねじ10側の嵌合凸部16との間に径方向において少なくとも0.075g分の掛かり代が得られ、嵌合凸部16の外周コーナー部分や嵌合穴22の円弧部44などの破損(圧潰)が抑制される。すなわち、ねじ部材のトルク伝達部として広く用いられている六角頭の場合、b/g≒0.866であるため、本実施例ではそれよりも大きな掛かり代が得られることになるのである。因みに、図4は、b=0.85g、R=(g−b)/2=0.075gの場合で、この時の面積比EB /ES は約7.5である。
【0032】
なお、上記面積比EB /ES が大き過ぎると、強度的に工具側が損傷し易くなるため、面積比EB /ES が4.0以下、更に好適には3.5以下になるように各部の寸法b、g、Rを設定することが望ましい。
【0033】
このような本実施例のねじ締付構造、或いは雄ねじ10、ソケット20においては、中心線Oと直角な断面において、外周側へ突き出すトルク伝達部30、40の内側のねじ側領域EB と、その中心線Oまわりにおいてトルク伝達部30、40の間に位置する工具側領域ES との面積比EB /ES が2.8以上であるため、嵌合凸部16が設けられた雄ねじ10がアルミニウム合金製(AL4)でSCM435製のソケット20に比較して強度が低い場合でも、その嵌合凸部16の損傷が抑制されて、より高い締付トルクで締め付けることができる。
【0034】
また、本実施例ではb≦0.85gであるため、ソケット20側の嵌合穴22と雄ねじ10側の嵌合凸部16との間に径方向において少なくとも0.075g分の掛かり代が得られ、六角頭の場合(b/g≒0.866)よりも大きな掛かり代が得られて、嵌合凸部16の外周コーナー部分や嵌合穴22の円弧部44などの破損(圧潰)が抑制される。
【0035】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である雄ねじの頭部付近を示す図で、(a) は頭部側から見た平面図、(b) は(a) におけるB−B断面図である。
【図2】図1の雄ねじの嵌合凸部とソケットの嵌合穴との係合状態を示す断面図である。
【図3】b=0.7g、R=0.15gの場合の嵌合凸部および嵌合穴の中心線Oと直角な断面形状を説明する図である。
【図4】b=0.85g、R=0.075gの場合の嵌合凸部および嵌合穴の中心線Oと直角な断面形状を説明する図で、図3に対応する図である。
【符号の説明】
10:雄ねじ(ねじ部材) 16:嵌合凸部 20:ソケット(ねじ締付工具) 22:嵌合穴 30、40:トルク伝達部 32、42:側部 34、44:円弧部 O:中心線 EB :ねじ側領域 ES :工具側領域 g:外接円 b:内接円

Claims (4)

  1. それぞれ中心線(O)まわりに120°間隔で外周側へ突き出す3つのトルク伝達部(30、40)を有する三叉形状を成していて互いに嵌合される嵌合凸部(16)および嵌合穴(22)から成り、該嵌合凸部(16)がねじ部材(10)に一体に設けられるとともに該嵌合穴(22)がねじ締付工具(20)に設けられて、互いに嵌合された状態で該ねじ締付工具(20)が回転させられることにより前記トルク伝達部(30、40)を介して該ねじ部材(10)に締付トルクを伝達するもので、前記ねじ部材(10)はアルミニウム合金製または該アルミニウム合金と同等の強度を有する金属材料にて構成されているねじ締付構造であって、
    前記トルク伝達部(30、40)は、前記中心線(O)からの突出方向と平行な一対の直線状の側部(32、42)を有するとともに、隣接するトルク伝達部(30、40)の側部(32、42)は、それぞれ一定の曲率半径Rの円弧部(34、44)を介して滑らかに接続されている一方、
    前記3つのトルク伝達部(30、40)の先端の外接円の直径をg、前記3つの円弧部(34、44)の内接円の直径をbとした時、次式 (3) を満足するとともに、前記曲率半径Rは次式 (4) の±10%の範囲内で、
    0.7g≦b≦0.85g ・・・ (3)
    R=(g−b)/2 ・・・ (4)
    前記中心線(O)と直角な断面において、外周側へ突き出す前記トルク伝達部(30、40)の内側のねじ側領域EB と、該中心線(O)まわりにおいて該トルク伝達部(30、40)の間に位置する工具側領域ES との面積比EB /ES が2.8以上である
    ことを特徴とするねじ締付構造。
  2. アルミニウム合金製または該アルミニウム合金と同等の強度を有する金属材料にて構成されているねじ部材であって、請求項1に記載の嵌合凸部を一体に備えている
    ことを特徴とするねじ部材。
  3. 引張強度が380N/mm2 以上のアルミニウム合金製であることを特徴とする請求項に記載のねじ部材。
  4. 請求項1に記載の嵌合穴を備えていることを特徴とするねじ締付工具。
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