JP3988320B2 - 物品の洗浄方法および洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品の洗浄方法および洗浄装置に関する。詳しくは、特定の洗浄装置を用いて、洗浄剤により、物品の表面や内部に付着している汚れを有効に洗浄除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、各種の工業用物品の洗浄には超音波式洗浄装置等が用いられてきた。しかし、超音波は被洗浄物品への当たり方に強弱が生じるため、被洗浄物品に付着している汚れをむらなく短時間に洗浄することは困難であり、特に被洗浄物品を多量に積み重ねて洗浄する場合には、一つ一つの部品が小さいために物品間の遮蔽が起こる。そのため、超音波が、被洗浄物品を積み重ねた層の表面で吸収されてしまって中心部では超音波が弱くなってしまい、洗浄むらが著しく、一度の洗浄により処理できる量に限界があった。
【0003】
そこで、本発明者らは、短時間にかつ大量に物品の汚れを洗浄処理できる装置として、洗浄塔内に特定の縦形容筒を設けた洗浄装置を開発し、かかる洗浄装置を既に特許出願している(特願平6−132978号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる本発明者らの開発した洗浄装置であっても、短時間に汚れを洗浄処理することが困難な場合もあった。たとえば、ハンダボール等の微粒子状の汚れを有する物品または粗粒子状の汚れを有する物品、様々な角度に袋穴または貫通孔を有する物品、板上に平面を有する物品等の洗浄においては、被洗浄物の洗浄度が必ずしも十分とはいえない場合があった。すなわち、本発明は、特願平6−132978号に記載されている洗浄装置をより効果的に活用し、各種物品に付着している汚れを効率よく洗浄除去する方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記問題を解決すべく、特願平6−132978号に記載されている洗浄装置を用いた物品の洗浄方法について鋭意検討を重ねた結果、洗浄塔内に設置された、胴部通液孔がなく底部にのみ通液孔を有する被洗浄物収納用の縦形容筒内に洗浄剤を強制流通する当該特願平6−132978号に記載の洗浄方法において、(1)該縦形容筒内に洗浄剤を強制流通する際に、該縦形容筒内を流通する液流れと同じ方向に、エアーを強制的、かつ断続的に吹き込む方法、(2)該縦形容筒内に洗浄剤を強制流通する前および/または強制流通した後に、該縦形容筒内を洗浄剤で充満している状態で、エアーを強制的、かつ断続的に吹き込む方法、またはこれらの方法を組み合わせることにより、被洗浄物に、洗浄剤の強制流通による洗浄に加えて、洗浄剤の衝撃による洗浄が加わり、各種物品に付着している汚れを効率よく洗浄除去できることを見出し本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、洗浄剤の循環ライン中に組み入れられた洗浄塔内に遊挿状態で収容設置されており胴部通液孔がなく底部にのみ通液孔を有する被洗浄物収納用の縦形容筒に、汚れが付着している物品を収納した後、該縦形容筒内に洗浄剤を強制流通して、物品から汚れを洗浄除去する方法において、該縦形容筒内に洗浄剤を強制流通する際に、該縦形容筒内を流通する液流れと同じ方向に、エアーを強制的、かつ断続的に吹き込むことを特徴とする物品の洗浄方法;洗浄剤の循環ライン中に組み入れられた洗浄塔内に遊挿状態で収容設置されており胴部通液孔がなく底部にのみ通液孔を有する被洗浄物収納用の縦形容筒に、汚れが付着している物品を収納した後、該容筒内に洗浄剤を強制流通して、物品から汚れを洗浄除去する方法において、該縦形容筒内に洗浄剤を強制流通する前および/または強制流通した後に、該縦形容筒内を洗浄剤で充満している状態で、エアーを強制的、かつ断続的に吹き込むことを特徴とする物品の洗浄方法;さらには、前記洗浄方法に用いられる、洗浄剤の循環ライン中に組み入れられた洗浄塔内に、胴部通液孔がなく底部にのみ通液孔を有する被洗浄物収納用の縦形容筒を遊挿状態で収容設置してなり、かつ該縦形容筒内に収容される被洗浄物を強制流通する洗浄剤により洗浄する手段および該縦形容筒内にエアーを強制的、かつ断続的に吹き込む手段を有する洗浄装置、に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の洗浄方法を適用する基本的な洗浄装置、即ち特願平6−132978号に記載されている洗浄装置について、その構造を添付図面に基づいて説明する。
【0008】
特願平6−132978号に記載されている洗浄装置は、図1に概略的に示す全体のフロー図から明らかなように、液槽1内に貯えられた洗浄剤2を液出口1aと液戻り口1bとの間で循環させる液循環ライン3を備え、該液循環ライン3の途中に洗浄塔4と、液強制循環用の送液ポンプ5とが設置されており、かつ、被洗浄物a(本発明の汚れの付着した物品をいう、以下同様)の洗浄に引き続き、液切りおよび乾燥を行うことを可能とするために、液循環ライン3の往路3aの途中から分岐する風又は熱風供給ライン11と、復路3bの途中から分岐する同排気ライン12、さらには風又は熱風供給ライン11に送風機13とヒーター14とを備えている。
【0009】
かかる液循環ライン3のうち、往路3aは液出口1aを出発点として洗浄塔4の上室4aに接続し、また復路3bは下室4bの上端部を出発点として液戻り口1bに接続している。一方、洗浄に引き続き行う液切りの場合は送風機13のみを使用し、乾燥を行う場合には送風機13およびヒーター14を使用する。また、送風機13は図1に示すようにヒーター14より前のライン11中に設けてもよくライン12または気液分離装置15の後に設けてもよい。
【0010】
なお、上記ライン11,12と液循環ライン3の往復路3a,3bには、バルブV1〜V4が備えられ、これらバルブV1〜V4の開閉操作により液循環ライン3と乾燥ラインとの切り換えを行う。
【0011】
図示の例では、洗浄塔4は該洗浄塔4内の洗浄残液をヘッド差を利用して返送ライン6を通じ液槽1内に戻すために液槽1の上方に設置されているが、ポンプを用いて返送するようにすれば、上方設置は特に必要としない。返送ライン6にはバルブV5が備えられている。
【0012】
また、当該洗浄装置の前記洗浄塔4内には、被洗浄物aを収容するために、胴部通液孔がなく底部にのみ通液孔を有する被洗浄物収納用の縦形容筒7が遊挿状態に収納設置されている。
【0013】
縦形容筒7は、無蓋有底の筒型(図示せず)であって、底部7aはパンチングメタルまたは金網などの多孔部材から構成され、而して軸方向に通液可能であり、また胴部7bは無孔部材から構成され、胴部7bからは液は流出しないものである。なお、筒の断面形状は特に限定されず、円形でもよく多角形でもよいが、一般的には円形のものがよい。また、縦形容筒7の中は仕切り板等により当該容筒中が複数に仕切られている構造のものでもよい。
【0014】
また、縦形容筒7は、比較的小さな断面積で数多くの被洗浄物aの収容を可能とするためにできるだけ縦長であることが好ましいが、あまり縦長になりすぎると装置の設計面に無理が生ずるので、直径と高さの比は、前者1に対し後者1〜10、好ましくは2〜5程度の範囲に設定される。縦形容筒7の直径は特に限定されず、被洗浄物品の種類により、適宜に決定すればよいが、通常は1cm〜1m程度とされる。好ましくは5cm〜50cm、より好ましくは8cm〜30cmである。また、洗浄塔4内に挿入設置される縦型容筒7の本数は任意であり、図1に示すように1本の場合と、複数本の場合(図示せず)とがある。
【0015】
かかる縦形容筒7を、遊挿、且つ懸吊状態に収納設置するために、縦形容筒7の上端には、通常、フランジ部8が備えられ、該フランジ部8は上記洗浄塔4の内周面の上端から内方に突出している環状部材9上に係架されている。またフランジ部8と環状部材9との重合部は360°全範囲に亘って間隙なしに面接触シール部10を構成し、該シール部10を境として洗浄塔4内は上室4aと下室4bとに区割されている。
【0016】
本発明の洗浄方法は、基本的には、このような洗浄装置を用いて被洗浄物aを洗浄するものであり、以下、かかる基本的な洗浄方法について説明する。すなわち、図1に示す状態で、送液ポンプ5を作動させて液槽1内の洗浄剤2を液循環ライン3内を強制循環させることにより、洗浄剤2は往路3aから洗浄塔4の上室4aを経て縦形容筒7内に入り、該縦形容筒7内を軸方向に強制流通せしめられる間に被洗浄物aの洗浄が行われる。被洗浄物aの洗浄を行った洗浄剤2は、縦形容筒7の下端から洗浄塔4の下室4bの下部に入り、さらに下室4b内を上昇しつつ復路3bを経て液槽1内に戻り、循環使用される。なお、この洗浄操作の間は、バルブV1,V2は開状態、V3〜V5は閉状態に保持される。
【0017】
こうした洗浄装置を用いた洗浄方法において、縦形容筒7は縦長で断面積が比較的小さいことに加え、胴部7bに通液孔がなく従って通液不能であり、底部7aにのみ通液孔を有し、上端から下端に向かって通過するので、洗浄剤2は比較的早い流速で、且つ効果的に被洗浄物aと接触し、油脂類および微粉末の洗浄を効率よく行うことができる。また、被洗浄物aの積み重ね高さが比較的大きい場合であっても、洗浄剤2は全量が縦型容筒7内を通過するので洗浄剤2の縦型容筒7内での流速は上端から下端間でほぼ一定となり、被洗浄物aの全体を均一に洗浄することができるため、一度に多くの被洗浄物aの洗浄処理をすることができる。
【0018】
縦形容筒7を強制流通する洗浄剤2の流速は、上端から下端までほぼ一定であるので、流速をあげることにより洗浄効率をあげることができるが、洗浄時間や洗浄温度、物品の種類や収納量、付着している汚れの種類などにより適宜に調整すればよい。通常、洗浄剤の流速は、3〜200cm/s程度にするのがよく、また洗浄時間は30秒〜120分程度である。また、洗浄温度は、10〜90℃程度である。乾燥時間短縮のため、使用可能温度範囲内では、できるだけ高温の方が望ましい。
【0019】
なお、縦型容筒7の底部7aと胴部7bとに通液孔を備えた場合は、洗浄剤2は縦型容筒7内を通過中、その一部が胴部の通液孔を通って縦型容筒7外に流出していくので、縦型容筒7内における洗浄剤2の流速は下方に至るに従い漸進的に低下し、縦型容筒7内での平均流速は、胴部の開閉率にもよるが本発明に比してかなり低下することになる。さらに縦型容筒の胴部の通液孔を通って外部に流出した洗浄剤2は再び被洗浄物aと接触することはないので、被洗浄物aと接触する洗浄剤2の液量も少なくなり、洗浄剤2の全量が被洗浄物aと接触する本発明に比し接触効率が低下してしまう。
【0020】
なお、液循環ライン3の復路3bは、洗浄塔4の下室4bの底部と液槽1の液戻り口1bとの間に設けるようにしてもよい。この場合、復路3bは洗浄残液の返送ライン6を兼用することができる。
【0021】
また、図2に示すように、液循環ライン3の往路3aを洗浄塔4の下室4bの底部に、また復路3bは上室4aに接続してもよい。この場合、洗浄剤2は縦型容筒7内を下端から上方に向けて通過し、この間、被洗浄物aを流動させるので洗浄性が向上する。この場合には、縦型容筒7の上端部に被洗浄物aの流出防止及び該縦型容筒7の浮き上がり防止を目的として網上部材18を備えることができる。
【0022】
また、図3に示すように、ラインを組むことにより、縦形容筒7内へ洗浄剤2を強制流通する方向を、上下方向から下上方向へ、または下上方向から上下方向へ、循環ラインを1回切り替えることもできる。すなわち、図3は、前記図1の液循環ライン3の、往路3aおよび復路3bに、さらに液循環ライン3として往路3cおよび復路3dを加えたものである。また、往路3cにはバルブV8が、復路3dにはバルブV9が設けられている。ここで往路3aおよび復路3bは、該縦形容筒7内へ洗浄剤2を上下方向に強制流通する場合に、往路3cおよび復路3dは該縦形容筒7内へ洗浄剤2を下上方向に強制流通する場合に用いられる。
【0023】
図3に示す装置による洗浄は、まずバルブV1、バルブV2およびバルブV10を開き、その他のバルブを閉じて送液ポンプ5を作動させることにより、図1に記載されていると同様の洗浄、すなわち上下方向の洗浄を行う。かかる上下方向の洗浄の後には、バルブV1およびバルブV2を閉じ、バルブV8およびバルブV9を開いて図2に記載されていると同様の洗浄、すなわち下上方向の洗浄を行う。また、図3では、往路3cが、下室4bの上部に接続されているが、図2のように、往路3cを下室4bの底部に接続してもよい。なお、このような洗浄剤2を強制流通する方向の切り替えは、上下方向から下上方向、または下上方向から上下方向のいずれでもよい。
【0024】
このような、洗浄剤の強制流通方向の切り替えを、少なくとも1回行う洗浄方法によれば、洗浄剤2を単に一方向からのみ強制流通する場合に比べて、被洗浄物aへの洗浄剤2の接触が多面に及び、洗浄効率が向上し、短時間で洗浄度の高い洗浄に有効である。特に、被洗浄物aのある面が平面同士で重なり合って塞がっているような物品の場合には、僅かな隙間間距離の差により、逆方向からも洗浄することができ有効である。また、被洗浄物aの種類によっては、洗浄剤2を下上方向に流通させる洗浄時に浮遊して、洗浄効率が向上するものもある。切り替えの回数は特に制限されず、少なくとも1回行うが、通常は、2〜4回程度行うのが好ましい。また、切り替えの時間は、通常、1〜10分程度の間隔である。
【0025】
また、前記洗浄塔4には、複数組の洗浄液の循環系を備えることができる(図示せず)。たとえば、3つの循環系では、個別に液槽1A,1B,1Cと循環ライン3A,3B,3Cを備えており、順次に切り替えて、洗浄に供することもできる。また、このような複数の循環系は、異種の洗浄剤による洗浄の他に、洗浄、予備すすぎ、本すすぎなどを順次に行う場合にも便利である。
【0026】
以上は、基本的に、特願平6−132978号に記載されている洗浄装置を用いた場合の洗浄方法について説明したものである。かかる洗浄装置によれば、被洗浄物から汚れを効率よく洗浄除去することができる。本発明の洗浄方法は、このような洗浄方法を応用して、洗浄効率をさらに向上させるものである。したがって、本発明の洗浄方法においては、基本的には特願平6−132978号に記載されている洗浄装置を用いた場合の洗浄方法をそのまま応用できる。
【0027】
本発明の洗浄方法は、前記記載の洗浄方法に、さらに、(1)縦形容筒7内に洗浄剤2を強制流通する際に、該縦形容筒内を流通する液流れと同じ方向に、エアーを強制的、かつ断続的に吹き込む方法、または(2)縦形容筒7内に洗浄剤を強制流通する前および/または強制流通した後に、該縦形容筒7内を洗浄剤2で充満している状態で、エアーを強制的、かつ断続的に吹き込む方法を、新たに組み入れる。かかる方法により被洗浄物に、洗浄剤の衝撃による洗浄が加わり、また、かかる方法により、流速が向上することで、被洗浄物の洗浄性がさらに高まる。
【0028】
以下、本発明の洗浄方法の特徴的なところを添付図面に基づいて説明する。図1、図2および図3に示すように、洗浄装置には、縦形容筒7内にエアーを強制的に吹き込むために、液循環ライン3の往路3a(または往路3c)の途中から分岐するエアー供給ライン21が設けられており、エアー供給ライン21にはエアータンク19とコンプレッサー20とを備えている。また、エアー供給ライン21にはバルブV7(およびバルブ11:図3のみ)が設けられている。
【0029】
前記(1)の方法による縦形容筒7内への強制的、かつ断続的なエアーの吹き込みは、液循環ライン3を流通する洗浄剤2の強制流通により、縦形容筒7内に洗浄剤2を強制流通させる際に、バルブV7を所定の時間間隔で開き、縦形容筒7内にエアーを強制的、かつ断続的に吹き込むことにより行う。
【0030】
前記(1)の方法による、エアーの強制的、かつ断続的な吹き込みは、縦形容筒7内を流通する液流れと同じ方向で行うため、図1のように、縦形容筒7内へ洗浄剤2を強制流通する方向を、上下方向に行う場合には、エアー供給ライン21は、洗浄塔4の上室4aに接続されている。図2のように、縦形容筒7内へ洗浄剤2を強制流通する方向を、下上方向に行う場合には、エアー供給ライン21は、洗浄塔4の下室4bに接続されている。また、図3のように、縦形容筒7内へ洗浄剤2を強制流通する方向を、適宜に変更しうる場合には、エアー供給ライン21の接続位置を洗浄塔4の上室4aまたは下室4bに適宜に変更可能なように、バルブ7およびバルブ11を備えたエアー供給ライン21が洗浄塔4に接続されている。なお、図3で、エアーの強制的、かつ断続的な吹き込みを上下方向に行う場合には、バルブ7を開、バルブ11を閉とし、下上方向に行う場合には、バルブ7を閉、バルブ11を開とする。
【0031】
また、縦形容筒7内への強制的、かつ断続的なエアーの吹き込みは、前記(2)の方法のように、縦形容筒7内に洗浄剤2を強制流通する前および/または強制流通した後に、該縦形容筒7内を洗浄剤2で充満している状態で、エアーを強制的、かつ断続的に吹き込む方法によっても行うことができる。
【0032】
洗浄剤2が縦形容筒7内に充満している状態とは、たとえば、図1および図2において、洗浄剤2を強制流通する前とは、バルブV1およびバルブV2を開き、バルブV5を閉じて、送液ポンプ5を作動させて、縦形容筒7内に洗浄剤2を充満させた状態をいい、洗浄剤2を強制流通した後とは、洗浄剤2を強制流通した後に、送液ポンプ5の作動を止めた状態をいう。このようにして、縦形容筒7内は、洗浄剤2が充満している状態となる。縦形容筒7内に強制的にエアーを吹き込む際には、バルブV2を開として、エアー抜きを可能にしておく。図3に示す洗浄装置の場合にも、図1、図2に記載の洗浄装置と同様にして、縦形容筒7内に洗浄剤2を充満させ、縦形容筒7内に強制的にエアーを吹き込む際には、適宜にバルブを開として、エアー抜きを可能にしておく。
【0033】
なお、洗浄剤2が縦形容筒7内に充満している状態で、縦形容筒7内に、強制的、かつ断続的にエアーを吹き込む場合には、エアーの吹き込みは、上下方向、下上方向のいずれでもよく、また縦形容筒7内を強制流通する、洗浄剤2の液流れと同じである必要もない。また、図3に示すように、エアー供給ライン21を組むことにより、バルブ11の開閉により、エアーの吹き込み方向を、上下方向から下上方向、または下上方向から上下方向に適宜に切り替えて行うこともできる。バルブ11の開閉により、エアーの吹き込み方向を切り替える場合には、バルブ2、バルブ5、バルブ7およびバルブ9をエアーの吹き込み方向に応じて開閉を切り替える。
【0034】
また、縦形容筒7内に、強制的にエアーの吹き込む方法として、前記(1)および(2)のいずれの方法を採用する場合にも、強制的なエアーの吹き込みは、断続的に繰り返し行う。エアーの吹き込みを断続的に行う場合、エアーの吹き込み時間は、0.5〜10秒程度、エアーの吹き込み間隔は、5〜180秒程度とするのが好ましい。
【0035】
なお、縦形容筒7内への強制的、かつ断続的なエアーの吹き込みのため、エアータンク19は、0.05〜1MPa(ゲージ圧)程度、好ましくは0.2〜0.6MPa(ゲージ圧)の加圧状態としておくのが好ましい。
【0036】
このように、縦形容筒7内に強制的、かつ断続的にエアーを吹き込むことにより、洗浄剤2の強制流通のみでは、十分に除去できなかったような汚れに対しても、強制的なエアーの吹き込みにより洗浄剤の洗浄効率が向上し、洗浄度の高い洗浄を完了できる。特に、被洗浄物aがハンダボール等の微粒子等の汚れが付着している物品等の場合には、洗浄剤2の衝撃による洗浄が効果的である。また、被洗浄物aが様々な角度に袋穴または貫通孔を有する物品等の場合にも、洗浄剤2の衝撃により、当該袋穴または貫通孔の奥を効果的に洗浄できる。
【0037】
前記洗浄装置(図1、図2)において、前記のような所定の洗浄および強制的なエアーの流通を終えた後は、ポンプ5が作動している場合には、ポンプ5の作動を停止して、洗浄剤2の循環を止め、さらにV1、V2を閉じる一方、バルブV3〜V5を開く。バルブV3〜V5の開により、洗浄塔4及び縦形容筒7の洗浄残液は返送ライン6を通じ液槽1内に戻される。一方、外気を液切り及び乾燥側のライン11、12を通じて、縦形容筒7及び洗浄塔4内に入れ、洗浄残液の回収を終えた後はバルブV5を閉じる。図3のような洗浄装置も同様に、バルブを適宜に開閉し、風又は熱風の供給により液切り及び乾燥を可能とする。
【0038】
次いで送風機13の作動をして、風又は熱風の供給により液切り及び乾燥を行う。乾燥時には外気がヒーター14で加熱され、ライン11を通じて洗浄塔4の上室4aから縦形容筒7内に送られ、被洗浄物aの液切り及び乾燥と付着洗浄剤の剥離を行う。
【0039】
被洗浄物aより剥離した付着液は流下ないし滴下して洗浄塔4の下室4bの底部に溜まり、底部に溜まった付着液は乾燥操作の終了後にバルブV5の開閉により返送ライン6を通じ液槽1に戻される。一方、風または熱風は縦形容筒7の下端から洗浄塔4の下室4bの下部に入り、洗浄剤2を下室4bの底部に残したまま下室4bの上部に向いつつ排気ライン12を通じ大気中に放出させる。また、排気ライン12に気液分離装置15を備え、分離液は返送ライン16を通じ、バルブV6の開閉により液槽1に戻すようにしてもよい。さらに、必要により、洗浄物aは、すすぎ処理された後に、乾燥される。なお、すすぎ処理剤としては、水等があげられる。
【0040】
被洗浄物aの液切り及び乾燥を終えた後は、送風機13の作動が停止され、さらにV3、V4が閉じられる。
【0041】
なお、一連の洗浄と乾燥の操作が終了した場合には、洗浄塔4の上蓋17を開いて縦形容筒7が次の縦形容筒7と取り換えられ、次ぎの操作を順次に行うことができる。
【0042】
以上説明した、本発明の▲1▼、▲2▼の操作を採用した洗浄方法は、それぞれを組み合わせて行うこともできる。また、かかる本発明の洗浄方法は、リンス工程においても同様に適用できる。
【0043】
本発明の洗浄方法における被洗浄物である物品とは、電子部品、金属部品、精密部品等の汚れが付着している各種の物品があげられる。具体的には電子部品としては、ヒ−トシンク等の金属板、液晶表示板等のガラス板、BGA(ball grid array )、PGA(pin grid array)、またBGA等の製造工程において、BGA基板等にルーター加工、メッキ処理等を施したもの等のBGA等の構成部品、またBGAを実装したシステムボード、プリント基板材料等があげられ、金属部品としては、ボールベアリング、フェライトコア、金属焼結体部品、自動車エンジン部品、スピンドルモーターのハブ、ブランケット等の各種の部品等があげられ、精密部品としては、ガラス基板、シリコンウエハー、ハードディスク部品、時計等の各種の部品等があげられる。なお、BGA等の被洗浄物aを、容筒7内に収納するにあたっては、パッケージパレットや、マガジン等を使用することができる。
【0044】
また、物品に付着している「汚れ」とは、油脂類、ハンダボール、フラックス、液晶、ホコリ、指紋、切粉、研磨粉、等であるが特にこれら限定されるものではない。
【0045】
また、本発明の洗浄方法で用いる洗浄剤は、洗浄剤として用いられているものであれば特に限定されるものではないが、環境特性、臭気、引火性等の要求性能をある程度満足しうる工業用脱脂洗浄剤を使用するのが好ましい。かかる洗浄剤としては、水を単独で使用できる他、水系アルカリ性洗浄剤や、非イオン性界面活性剤、イオン性の界面活性剤およびグリコールエーテル系化合物から選ばれるいずれか少なくとも1種を含有してなる洗浄剤があげられる。また、引火性の点からこれら洗浄剤中に水を少なくとも5重量%含有しているのが好ましい。
【0046】
水系アルカリ性洗浄剤は、pH8以上であれば特に限定されず、一般的には、アルカリ金属等の無機塩、アミン類等を含有してなる水溶液があげられる。
【0047】
無機塩としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム等があげられる。アミン類としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン類が一般的である。
【0048】
非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシアルキレンアルキル(アルキル基の炭素数6以上)エーテル、ポリオキシアルキレンフェノールエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノールエーテルなどのポリアルキレングリコールエーテル型非イオン性界面活性剤;ポリアルキレングリコールモノエステル、ポリアルキレングリコールジエステルなどのポリアルキレングリコールエステル型非イオン性界面活性剤;脂肪酸アミドのアルキレンオキサイド付加物;ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなどの多価アルコール型非イオン性界面活性剤;脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシアルキレンアルキルアミンなどをあげることができる。これら非イオン性界面活性剤は1種を単独でまたは2種以上を適宜に選択して組み合わせて使用できる。なお、前記アルキレンとは、エチレン、プロピレンまたはブチレンをいい、ポリオキシアルキレンとはポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシブチレンまたはこれらが共重合したものをいう。これら非イオン性界面活性剤のうち、洗浄力の点からポリエチレングリコールエーテル型非イオン性界面活性剤が好ましい。より好ましいものとしては一般式(1):R1−O−(CH2CH2O)m−H(式中、R1は炭素数6〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、フェニル基、または炭素数7〜12の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基で置換されたフェニル基を、mは2〜20の整数を示す。)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテルである。特にR1 は炭素数8〜16のアルキル基であり、mは3〜16の整数のポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。
【0049】
イオン性の界面活性剤としては、高級アルコールの硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩などの各種公知の硫酸エステル系アニオン性界面活性剤;アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩などの各種公知のスルホン酸塩系アニオン性界面活性剤;アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルリン酸エステル塩などのリン酸エステル系アニオン性界面活性剤;アルキル化アンモニウム塩、4級アンモニウム塩などのカチオン性界面活性剤;アミノ酸型、ベタイン型両性界面活性剤などの両性界面活性剤があげられる。
【0050】
また、グリコールエーテル系化合物としては、一般式(2):R2O−(CH2(R4)CHO)n−R3(式中、R2は水素原子または炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を、R3は炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、R4は水素原子またはメチル基を、nは2〜4の整数を示す)で表される。グリコールエーテル系化合物の具体例としては、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコールエチルプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルブチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルブチルエーテル、ジエチレングリコールモノペンチルエーテル、ジエチレングリコールジペンチルエーテル、ジエチレングリコールメチルペンチルエーテル、ジエチレングリコールエチルペンチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルペンチルエーテル、ジエチレングリコールブチルペンチルエーテル;これらに対応するトリ−もしくはテトラエチレングリコールエーテル類;これらに対応するジ−、トリ−もしくはテトラプロピレングリコールエーテル類を例示できる。これらグリコールエーテル系化合物は単独でまたは2種以上を適宜組み合せて使用できる。
【0051】
また、これら非イオン性界面活性剤、イオン性界面活性剤およびグリコールエーテル系化合物から選ばれるいずれか少なくとも1種、並びに水を含有してなる工業用脱脂洗浄剤を、水系アルカリ性工業用洗浄剤中に含有させてもよい。その場合でもpHは8以上であることが望ましい。
【0052】
【発明の効果】
本発明の洗浄方法によれば、各種物品に付着している汚れを洗浄でき、良好な洗浄度の物品が得られる。特に、本発明の洗浄方法は、従来の洗浄方法では、洗浄が困難であった、バンプ形成後に基板上に残存するハンダボールやハードディスクのスピンドルモーター等に用いられるハブやブランケット等の袋穴や貫通孔を有する物品の洗浄に有効である。
【0053】
【実施例】
以下に、実施例をあげて本発明の物品の洗浄方法について、詳細に説明するが、本発明の洗浄方法は、これら各例に限定されるものでない。
【0054】
比較例1
ハンダボールの残存する基板(バンプ形成後:94mm×94mm×1mm)9枚を、図1に示す洗浄装置を備えた縦形容筒7(54mm×95mm×250mm)に収納した。次いで、洗浄剤Aを、縦形容筒7内へ流速32.5cm/sで強制流通し、80℃で10分間、洗浄処理を行った。洗浄後、縦形容筒7を、液槽1にリンス液(純水)の入った洗浄装置(図1同様)の洗浄塔に移し、縦形容筒7内へ流速32.5cm/sで強制流通し、50℃で10分間、リンス処理を行った。次いで、熱風ラインに切り替えて、ヒーターによる熱風乾燥を、80℃で5分間行った。なお、洗浄剤Aは、グリコールエーテル系洗浄剤(商品名パインアルファST−100SX,荒川化学工業株式会社製)を用いた。
【0055】
比較例2〜3
比較例1において、洗浄処理における、温度、時間、流量を表1に示すように変えた他は比較例1と同様の操作を行った。
【0056】
実施例1〜3
比較例1において、洗浄処理における、温度、時間、流速を表1に示すように変え、かつ洗浄処理とともに、縦形容筒7内へのエアーの吹き込み(ゲージ圧:0.5MPa)を、表1に示す時間、所定の時間間隔で断続的に行った他は比較例1と同様の操作を行った。
【0057】
比較例1〜3および実施例1〜3で洗浄された、基板表面のハンダボール数を、60倍顕微鏡により観察し、以下の基準で示した。◎:0個。○:5個未満。×:5個以上。結果を表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】
比較例4
袋穴を有し、当該袋穴の中に切粉の付着しているスピンドルモーターのハブ(直径33mm×高さ18mm)20個を冶具に収め、図1に示す洗浄装置を備えた縦形容筒7(54mm×95mm×250mm)に収納した。次いで、洗浄剤Bを、縦形容筒7内へ流速32.5cm/sで強制流通し、70℃で10分間、洗浄処理を行った。洗浄後、縦形容筒7を、液槽1にリンス液(純水)の入った洗浄装置(図1同様)の洗浄塔に移し、縦形容筒7内へ流速32.5cm/sで強制流通し、50℃で10分間、リンス処理を行った。次いで、熱風ラインに切り替えて、ヒーターによる熱風乾燥を、70℃で7分間行った。なお、洗浄剤Bは、希釈型水系洗浄剤(商品名パインアルファST−650,荒川化学工業株式会社製)を用いた。
【0060】
比較例5〜6
比較例4において、洗浄処理における、温度、時間、流速を表2に示すように変えた他は比較例4と同様の操作を行った。
【0061】
実施例4〜5
比較例4において、洗浄処理における、温度、時間、流速を表2に示すように変え、かつ洗浄処理とともに、縦形容筒7内へのエアーの吹き込み(ゲージ圧:0.5MPa)を、表1に示す時間、所定の時間間隔で断続的に行った他は比較例4と同様の操作を行った。
【0062】
比較例4〜6および実施例4〜5で洗浄された、スピンドルモーターのハブの袋穴の切粉の除去の度合いを、60倍顕微鏡により観察し、以下の基準で示した。○:完全除去。×:残存あり。結果を表2に示す。
【0063】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄方法を実施するための洗浄装置に係る基本的なフロー図である。
【図2】液循環ラインの変更例を示すフロー図である。
【図3】液循環ラインの変更例を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 液槽
2 洗浄剤
3 液循環ライン
4 洗浄塔
5 送液ポンプ
6 返送ライン
7 縦型容筒
8 フランジ部
9 環状部材
10 シール部
11 風または熱風供給ライン
12 排風ライン
13 送風機
14 ヒーター
15 気液分離機
16 返送ライン
17 上蓋
18 網状部材
19 エアータンク
20 コンプレッサー
21 エアー供給ライン
Claims (9)
- 洗浄剤の循環ライン中に組み入れられた洗浄塔内に遊挿状態で収容設置されており胴部通液孔がなく底部にのみ通液孔を有する被洗浄物収納用の縦形容筒に、汚れが付着している物品を収納した後、該縦形容筒内に洗浄剤を強制流通して、物品から汚れを洗浄除去する方法において、該縦形容筒内に洗浄剤を強制流通する際に、該縦形容筒内を流通する液流れと同じ方向に、エアーを強制的、かつ断続的に吹き込むことを特徴とする物品の洗浄方法。
- 洗浄剤の循環ライン中に組み入れられた洗浄塔内に遊挿状態で収容設置されており胴部通液孔がなく底部にのみ通液孔を有する被洗浄物収納用の縦形容筒に、汚れが付着している物品を収納した後、該容筒内に洗浄剤を強制流通して、物品から汚れを洗浄除去する方法において、該縦形容筒内に洗浄剤を強制流通する前および/または強制流通した後に、該縦形容筒内を洗浄剤で充満している状態で、エアーを強制的、かつ断続的に吹き込むことを特徴とする物品の洗浄方法。
- 縦形容筒内に洗浄剤を強制流通する方向を、上下方向から下上方向または下上方向から上下方向へ、循環ラインを少なくとも1回切り替えることを特徴とする請求項1または2記載の洗浄方法。
- 縦形容筒が縦長であって、直径と高さの比が前者1に対し後者1〜10であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の洗浄方法。
- 洗浄塔に、洗浄剤の循環ラインと切り替え可能に、風または熱風の供給ラインおよび排出ラインが備えられており、洗浄除去後にラインを切り替えて乾燥することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の洗浄方法。
- 縦形容筒への、風または熱風の供給の方向を、上下方向から下上方向または下上方向から上下方向へ、供給ラインおよび排出ラインを少なくとも1回切り替えることを特徴とする請求項5記載の洗浄方法。
- 縦形容筒が洗浄塔内に懸吊状態に収納設置され且つ洗浄塔内が上室と下室とに区画され、上記容筒は上端側で上室内に、下端側で下室の下部にそれぞれ連通し、洗浄液が、上室、縦形容筒、下室下部次いで下室上部の順に通過する構成とされ、さらに下室下部には、洗浄残液の排出ラインが備えられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の洗浄方法。
- 洗浄塔の上室に風または熱風の供給ラインが、下室上部には同排出ラインが、それぞれ洗浄液の循環ラインと切り替え可能に備えられていることを特徴とする請求項7記載の洗浄方法。
- 洗浄剤の循環ライン中に組み入れられた洗浄塔内に、胴部通液孔がなく底部にのみ通液孔を有する被洗浄物収納用の縦形容筒を遊挿状態で収容設置してなり、かつ該縦形容筒内に収容される被洗浄物を強制流通する洗浄剤により洗浄する手段および該縦形容筒内にエアーを強制的、かつ断続的に吹き込む手段を有する洗浄装置。
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