JP3988136B2 - 軒裏天井の換気構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物における屋根の軒先端と建物外壁との間やバルコニーの裏の空所部分などに天井板を取り付ける軒裏天井の換気構造、それに用いられる支持金具及び規制部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の軒裏天井の換気構造としては、例えば特許文献1に示すものが公知である。この換気構造に使用される支持金具は、天井板の端部を差し込めるように断面略コ字状の挿入凹部が設けられている。また、支持金具の上下面には、軒裏空間部へ通気可能なように多数のスリットを設けた換気穴が設けられ、換気穴及び換気用通気路を通して屋外と軒裏空間部との通気が可能となっている。
【0003】
そして、上記支持金具には、換気穴近くに熱により燃焼することなく膨張する熱膨張材を設け、火災時に熱風により膨張して換気用通気路を塞ぐため、屋外から換気穴を通して火炎や火の粉が侵入しないように構成している。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−73828号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この熱膨張材が熱風に触れ膨張が進むと、膨張した分だけ熱膨張材の密度が薄くなるために粉塵状となる場合がある。すると、換気用通気路を通る熱風によって粉塵状の熱膨張材が飛び散ってしまい、熱膨張材が換気用通気路の閉塞効果を十分に発揮できなくなることがある。
【0006】
そこで、本発明は、熱膨張材の効率的な活用によって、安定した防火性能を発揮させる軒裏天井の換気技術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第一の発明は、外壁に固定され、天井板を挿入する挿入部と、屋外から換気穴を通り天井裏へ抜ける換気用通気路と、熱により膨張して換気用通気路を塞ぐ熱膨張材とを備えた支持金具を用いて、軒裏の天井板が支持固定される軒裏天井の換気構造であって、熱膨張材の膨張を規制するための規制部材を支持金具に備えた軒裏天井の換気構造である。
【0008】
第二の発明は、その規制部材が、支持金具に対して規制部材を取り付けるための取付部と、熱膨張材の外側に位置し、熱膨張材の膨張に当接させることでその膨張を規制する当接部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
第三の発明は、その規制部材が通気性を備えた耐火物であることを特徴とし、第四の発明は、その規制部材が、換気用通気路における通気方向への熱膨張材の膨張を規制することを特徴とする。
【0010】
【作用】
第一の発明によれば、外壁に固定され、天井板を挿入する挿入部と、屋外から換気穴を通り天井裏へ抜ける換気用通気路と、熱により膨張して換気用通気路を塞ぐ熱膨張材とを備えた支持金具を用いて、軒裏の天井板が支持固定される軒裏天井の換気構造にあって、熱膨張材の膨張を規制するための規制部材を支持金具に備えることで、熱膨張材の膨張が規制され、熱膨張材の効果的な膨張によって換気用通気路の閉塞状態が十分に発揮される。
【0011】
第二の発明によれば、規制部材は、その取付部によって、支持金具に対して取り付けられ、熱膨張材の外側に位置する当接部によって、熱膨張材の膨張を規制する。
【0012】
第三の発明によれば、規制部材が通気性を備えた耐火物であることで、通常時にあっては換気用通気路を通る通気の障害とはならず、火災等が発生した場合には熱膨張材の膨張を規制する。
【0013】
第四の発明によれば、規制部材が、換気用通気路における通気方向への熱膨張材の膨張を規制することで、熱風による熱膨張材の拡散・飛散が防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の軒裏天井の換気構造に用いられる支持金具10を示した斜視図である。支持金具10は、不燃性の軒裏の天井板60を挿入できる挿入凹部12と、外気が通る換気用通気路20と、横列状に複数個の換気穴26,26,…が設けられた支持片25とで構成されている。
【0015】
上記挿入凹部12は、斜め下向きに短く張り出す短片13と長く張り出す長片14とで上面を略ヘ字形に形成し、この長片14の下方端部に垂下する第一垂下片15を介して上面下へ折り返して水平に延びる下片16を形成し、この短片13と長片14と第一垂下片15と下片16とで挿入凹部12が構成されている。
【0016】
上記下片16の反第一垂下片15側端部は、垂下する第二垂下片17を介して下片16下に折り返して水平に延び、且つ下片16より若干長目の底面18が形成される。さらに、底面18の反第二垂下片17側端部に屈曲片27を介して垂直状に延びる支持片25が形成されている。この支持片25には、横列状に複数個の換気穴26,26,…とその上方に複数個の外壁固定用穴28,28,…とが穿ってある。また、この第一垂直片15と支持片25との間は、その換気穴26,26,…を通って通気で換気できる換気用通気路20が形成される。
【0017】
第一垂下片15には、略レ字形の突出片29が複数個所定間隔ごとに形成されている。そして、この突出片29に挟まれるようにして、熱膨張材50が支持金具10に取り付けられている。
【0018】
ここで、熱膨張材50は、熱により燃焼することなく膨張して換気用通気路20を塞ぐことができる性能があればよい。例えば、膨張黒鉛系の防炎、防煙用のシール材があり、通過熱風温度が150〜170℃で約10倍に膨張する膨張材が挙げられる。この他、バーミキュライトとセラミックファイバーのシール材や膨張黒鉛系とアルミナ三水和物のシール材、ゴム系のシール材などが挙げられ、換気用通気路4の形状等により発砲倍率も4〜30倍程度のものを適宜利用できる。例えば、積水化学工業(株)の商品名フィブロック、住友スリーエム(株)の商品名ウルトラGS、ニチアス(株)の商品名バーモフレックスなどを利用できる。
【0019】
図2は、火災時等でこの支持金具10の換気穴26,26,…から換気用通気路20へ、熱風が入ってきた場合の熱膨張材50の状態を示したものである。図2(I)は熱風に触れ熱膨張材50が膨張する前の状態、図2(II)は熱風に触れ熱膨張材50が膨張を開始した状態、図3(III)は熱膨張材50の膨張によって換気用通気20が閉塞された状態をそれぞれ示している。
【0020】
図2(II)と(III)に示すように熱膨張材50が膨張し、このまま膨張が進むと熱膨張材の密度が低下し、熱膨張材50が粉塵状になる。換気用通気路20は、右斜め下に開口された換気穴26,26,…から上方へ向かって熱風が通る通気方向となっている。このため、図2(III)に示すように、熱風の進行方向すなわち上方へ向かって熱膨張材50が膨張する。そして、粉塵状に膨張した熱膨張材50にあっては拡散・飛散し、熱膨張材が換気用通気路の閉塞効果を十分に発揮できなくなる。
【0021】
これに対して、図3に示す本発明の規制部材30を支持金具10へ取り付けることになる。規制部材30は略L字形をしており、支持金具10の第一垂下片15と熱膨張材50との間に挟み込むことで規制部材30を支持金具10へ取り付ける取付部31と、熱膨張材50の上方外側に位置し、熱膨張材50の膨張に当接する当接部35とを備える。また、規制部材30には、通気性を備えた耐熱材、例えば、ステンレス製メッシュ材(SUSメッシュ)、穴あき鉄板などを用いる。
【0022】
図4は、規制部材30を取り付けた支持金具10の断面図である。規制部材30は通気性があるため、通常時にあっては換気穴26から換気用通気路20を通る通気の障害とはならない。一方で、火災等により熱風が換気穴26から入ってきた場合に、熱膨張材50は膨張によって規制部材30の当接部35と当接し、上方への膨張が規制され一点鎖線に示すような膨張となる。このため、熱膨張材50は拡散・飛散等がない効果的な膨張となり、換気用通気路20を確実に塞ぐことができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果を有する。
▲1▼ 規制部材が、熱膨張材の膨張を規制することで、熱膨張材の拡散・飛散等を防止する効果的な膨張によって、換気用通気路の確実な閉塞が図られる。この結果、この規制部材を備える支持金具が安定した防火性能を発揮する。
▲2▼ 規制部材が取付部と当接部とを備えた簡単な構成で、熱膨張材の膨張を規制できる。
▲3▼ 規制部材が通気性を備えた耐火物とすることで、通常時にあっては換気用通気路を通る通気の障害とはならず、火災等が発生した場合には熱膨張材の膨張を規制できる。
▲4▼ 規制部材が、換気用通気路における通気方向への熱膨張材の膨張を規制することで、熱膨張材の膨張による拡散・飛散を有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 支持金具を示す斜視図。
【図2】 熱膨張材の状態を示した説明図。
【図3】 本発明の実施形態を示す説明図。
【図4】 本発明の実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
10 支持金具 12 挿入部
20 換気用通気路 26 換気穴
30 規制部材 31 取付部
35 当接部 50 熱膨張材
60 天井板

Claims (4)

  1. 外壁に固定され、
    天井板を挿入する挿入部と、
    屋外から換気穴を通り天井裏へ抜ける換気用通気路と、
    熱により膨張して換気用通気路を塞ぐ熱膨張材とを備えた支持金具を用いて、軒裏の天井板が支持固定される軒裏天井の換気構造であって、
    熱膨張材の膨張を規制するための規制部材を支持金具に備えた軒裏天井の換気構造。
  2. 規制部材が、支持金具に対して規制部材を取り付けるための取付部と、
    熱膨張材の外側に位置し、熱膨張材の膨張に当接させることでその膨張を規制する当接部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の軒裏天井の換気構造。
  3. 規制部材が通気性を備えた耐火物であることを特徴とする請求項1又は2記載の軒裏天井の換気構造。
  4. 規制部材が、換気用通気路における通気方向への熱膨張材の膨張を規制することを特徴とする請求項1,2又は3記載の軒裏天井の換気構造。
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