JP3988032B2 - スライド式べッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は年長者や身障者(以下「患者等」という)の介護、療養等に使用し、病院等における患者等のベッドヘの出入りの際の負担を軽減、或いは介護者の負担を軽減できるようにしたスライド式ベッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の身障者、介護用のベッドは、患者等の上半身の部分を起こす技術が主流である。ただこの技術のみでは、患者等が自発的に立ち上がったり、或いは足をベッドからおろした椅子に座った様な体勢とはならない。従って、患者等の療養、リハビリ等の観点からは、健常者に比べ体液の全身的な循環、身体各部の筋肉の使用状況に比べ非常に少なく、また精神的な快復、ストレスの解消等の面から、足をおろし椅子に座っている状態に近い状態を造ることが出来ない。
【0003】
そこで、実用新案登録第3038378号広報、或いは特開2000−042053号公報に記載されているように、座部と背もたれ部を横方向に移動させる技術が提案されている。そしてこの座部と背もたれ部を横方向に移動させることで、患者等の足をベッドから降ろすことが出来る、患者等が椅子に腰掛けている気分を与えることが出来る構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の上述の実用新案登録第3038378号広報、或いは特開2000−042053号公報に記載されているスライドベッドでは、スライドする部分の荷重を支脚部材で支持する構成で、スライド時にベッドが転倒することを防止している。
しかしながら、患者等の治療、療養、安全性等観点から、寝るときは、ベッドの高さは、ベッドの位置は出来るだけ床面に近い状態が好ましい。又介護する側からは、介護人の介護の効率の良い高さに上とすることが好ましい。そこで近年の介護用、或いは身障者用のベッドに於いては、ベッドの高さを変更させる構成のものが普通となりつつある。
また、スライド式ベッド上の患者を、車椅子、ポータブルトイレに患者を移すとき、スライド式ベッドの腰の高さを車椅子等より高くして、高低差を利用して移載することが出来れば看護の作業効率が良くなる為、スライド式ベッドの高さの調整が出来ることが好ましい。
更に、患者等に於いても個人により、身体の大きさ特に足の長さが異なり、従来のスライドベッドの構造では、患者等にあったベッドの高さの変更が困難である。
【0005】
さらに、上述の実用新案登録第3038378号広報、或いは特開2000−042053号公報の如く、スライドする部分を支脚部材で支持する構成とはせず、ベッド本体の枠体から直接に支持部材を設ける構成とした場合には、スライドする部分の荷重が移動機構のスライド側のベッド端部を中心としてかかり、患者を乗せたままでは重く動かし難い。特に、患者等が使用するベッドに於いては、定期的に消毒等の殺菌処理が必要となり、スライドベッドに使用するスライド機構は、金属製のものを用いるとさび等の腐食という問題が生じやすい。他方、スライド機構させるときの荷重が、患者等の体重も含め100kg以上がスライド機構に加わることも留意する必要がある。
そこで本発明では、スライド機構を工夫し、軽くスライドが可能で、更に、ベッド自体の高さ変更に支障が無い構成で、付添等の介護者の負担を軽減できるスライド式ベッドを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、
ベッド基部と、当該ベッド基部の上部に設けてある固定床枠体と、上記ベッド基部の上部に設け、上記ベッド基部短辺方向の脇部へ移動可能な可動床枠体と、上記可動床枠体には座部と背もたれ部とからなり、背もたれ部を電動もしくは手動で起立可能としたスライド式ベッドに於いて、可動床枠体の移動方向の両側部に、それぞれ少なくとも2個以上のスライド部を各スライド部が他のスライド部、及びベッド基部に対し独立してスライド可能な状態で設け、該可動床枠体をベッド基部短辺方向の脇部へ移動可能とすることを特徴とするもので、2個のスライド部は、中間スライドフレームと可動床枠体の側面に設けている上スライドフレームとよりなり、ベッド基部と中間スライドフレーム、及び中間スライドフレームと上スライドフレームをロール支持部材を介し、各スライド部が独立してスライド可能に構成することが好ましい。
また、可動床枠体をスライド移動させる側のベッド基部に、ベッドを配置する床面との間に転倒防止用に転倒防止用支持部材を設けたり、可動床枠体をスライド移動させる側の反対側のベッド基部に、バランスウェィトを設け、或いはベッド基部に、可動床枠体のスライド移動と連動して反対側に移動するバランスウェィトを設けることで、スライドベッドの安定を図ることが好ましい。
【0007】
さらに、前記スライド式ベッドにおいて、固定床枠体及び可動床枠体の上面に上表面が一致するようにそれぞれマットを設け、該固定床枠体と可動床枠体上の両マットの接する面の、一方又は双方のマット端部下部側をテーパー状或いは湾曲形状の切欠形状とし、また、切欠形状の下方に遮閉体を、固定床枠体又は可動床枠体の一方に設けたことを特徴とする
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づき説明するが、本発明は本実施の形態に限るものではない。
図1〜6は,第一の実施の形態を示す図面である。
本発明は、大別してベッド基部1とベッド基部1の上部に設けてある固定床枠体2と、ベッド基部1の幅方向脇部へ移動可能な可動床枠体3と、可動床枠体をベッド基部1の幅方向脇部へ移動させるスライド部4、およびベッド上部に載置するマット5から構成されている。
以下これらを順を追って説明する。
【0009】
[ベッド基部1及び固定床枠体2]
ベッド基部1は、基本的には通常のこの種のベッドの構成と同様の強度のある鉄等材質を等を施して使用する。
例えば、4個のベッド脚部10により支持されている基礎枠体11と、基礎枠体11にリンク機構12を介し、設けている上部枠体13とりなる。ここで、上部枠体13の上下の高さの変更は、図4に示すように例えば電動シリンダ14の伸縮により変更させることが出来る。
この上部枠体13は、後述する可動床枠体3をベッドの中央付近で、後述する可動床枠体3がスライドする空間130を設ける構成となっている。そして、脚部側の上部は固定床枠体2として使用される。この空間部に面した部分に後述するスライド部4のロール等が設けられている。
【0010】
また、基礎枠体11には可動床枠体3がスライドし椅子として使用する側に、転倒防止用部材15を設けている。この転倒防止用部材15は、例えば図示のように下面を円盤状として上部をネジで高さを調整するもののほか、通常のキャスター等を用いる構成としても良い。
また、前記した転倒防止用部材15と反対側、即ちスライドし引き出す側と反対側の基礎枠体11に、ベッドの重心の調整用にバランスウェィト16が設けられ、ベッドを使用する患者等の20%程度例えば100kgの患者等では、20kg程度の重量のものを用いる。
なお、ベッド基部1を部屋に固定することが出来る場合、ベッドをほとんど動かすことが無い場合等においては、引き出す側と反対側を床面にアンカーその他適宜固定具で固定して使用出来る環境の場合には、上記バランスウェィト16を使用しないで良いことは言うまでもない。
また、患者等の上半身が乗る側の枠体は、後述するように、可動床枠体3により保持される。この為、この上部枠体13の上半身側の部分では、特に保持は行わない構成となっている。
【0011】
[可動床枠体3及びスライド部4]
可動床枠体3は、図3、図5に示すように、前記上部枠体13と固定床枠体2の間の空間130内で、ベッド基部1の側方にスライド部4でスライドする。
可動床枠体3は、鉄等比較的強度の高い材料を用い、実施の形態では四角形の枠体で形成される。スライドする両側の杆部は、チャンネル形状の上スライドフレーム30となっている。そして、この上スライドフレーム30内を移動可能で、ほぼ上スライドフレーム30の内法の溝幅よりやや小さい上スライドフレーム支持ロール31が移動可能に挿入されている。
この上スライドフレーム支持ロール31は、可動床枠体3から、スライドして引出す量を考慮して、中間スライドフレーム32に固定されている。
【0012】
次に中間スライドフレーム32は、前記上スライドフレーム30と逆向きに開口しているチャンネル形状を用い、中間スライドフレーム32内の空間内に中間スライドフレーム支持ロール33が設けられている。ここで、中間スライドフレーム支持ロール33を設ける位置は、例えば前記上部枠体13及び固定床枠体2の、幅方向中央に設けている。
【0013】
更に、中間スライドフレーム32の下面は、可動床枠体3のスライド方向の上部枠体13及び固定床枠体2の、空間130の両端部にそれぞれ個設けている中間スライドフレーム載置ロール34により支持され、前記中間スライドフレーム支持ロール33とで、中間スライドフレーム32を上部枠体13及び固定床枠体2に進退可能に支持している。
また、中間スライドフレーム載置ロール34と中間スライドフレーム支持ロール33の間隔が広いため、本実施の形態では、ガイドロール35を設け、スライド部の移動に際しての、中間スライドフレーム載置ロール34への乗り継ぎを良好とならしめている。
なお、上述の実施の形態では、スライド時に中間スライドフレーム載置ロール34に多大の荷重がかかり、やや、下方向に変位するため、中間スライドフレーム32が、中間スライドフレーム載置ロール34を中心として上に撓むことになる。この為、中間スライドフレームを引き戻そうとすると、ガイドロール35,中間スライドフレーム載置ロール34にスムーズに受渡しが出来ない自体も生じる。そこで、中間スライドフレーム32に使用する材質の厚みにもよるが、0.5〜1mm程度、中間スライドフレーム載置ロール34を上方に位置させて設ける。
また、上及び中間の各スライドフレームを上下に配置し、また開口方向を逆向きとしているが、これに限るものではない。即ち、可動床枠体を2個以上のスライドフレームで、その荷重を支持できるものであれば、上記構成に限らない。
【0014】
図5は、スライド部4を示す斜視図で、(a)は収納状態、(b)はスライド状態を示した説明である。中間スライドフレーム32の中央部と上スライドフレーム30の両端部をバネ40により、スライド方向に接続している。さらに、上スライドフレーム30の中央付近2ケ所左右にピン穴41、42が形成されており、中間スライドフレーム32の中央にピン受け位置決めピン止めブロック43設けられている。そして、スライドさせる側の左右中間スライドフレームピン差込穴41に左右中間スライドフレーム位置決めビン44を差込むと、中間スライドフレーム32上を上部スライドフレーム30が押し込む方向に移動することを制限することが出来る。
【0015】
また、上スライドフレーム30が、スライドした状態を維持するロック機構を図5に基づき説明する。具体的なロック機構としては、例えば、上スライドフレーム30に2個のロック溝45,46を設け、このロックブロック溝45,46に、上部枠体13(又は固定床枠体2)に設けているロック取外しレバー47に設けているロックブロック48,49を挿入可能な構成とするもので、ロックブロック溝45,46、及びロックブロック48,49を設ける位置は、スライドを行う前のベッドとして使用する時は、2つのロックブロック溝45,46のそれぞれにロックブロック48,49を挿入し、可動床枠体3をスライドさせた時は、椅子と使用する位置で、奥側の1個のロックブロック溝46に、手前側の1個のロックブロック48が挿入し、可動床枠体3を上部枠体13(又は固定床枠体2)に固定する。
【0016】
次に、上記2個のスライドフレームを用いた例を、単純に支持した場合との例の荷重の支持状態を説明する。
図6は、単純に可動床枠体3を上部枠体13に直接に4個の支持ロールa,b,c,dで支持する構成の説明図であり、図7は本発明に係る上スライドフレーム30,中間スライドフレーム32を2個の上スライドフレーム支持ロールe,f、中間スライドフレーム載置ロールg、k、と中間スライドフレーム支持ロールi、ガイドロールh、jを介在させて支持する構成の説明図である。
図6、図7の構成の如く可動床枠体3をスライドストロークを、0mm、120mm、240mm、360mm、480mmと変化させ、矢印方向に荷重100kgを加えたときの、各支持ロールにかかる荷重を中間スライドフレームを用いない場合を表1に、中間スライドフレームを用いた例を表2に示す。
なお、表の数値は、2個のスライド部を用いるため、1個のスライド部あたりにかかる値を示している。
【0017】
【表1】
Figure 0003988032
【表2】
Figure 0003988032
【0018】
この表からも判るように、何れの場合でも引き出し開始時は、重心がベッドの内側にあり、比較的容易にスライドが可能である。そして荷重が図6、7の(c)の状態以降ロールc,iに上向きの荷重がかかる。やや重くなってくる。ただ、可動床枠体3は(a)(b)と移動を状態であるため、可動床枠体3を移動させることは比較的に容易である。
これに対し、可動床枠体3をスライドさせた状態(図6、7の(e))から、通常のベッドの状態(図6、7の(a))に戻すときについて説明する。
中間スライドフレームを用いない場合には、荷重が上部枠体13の端部の支持ロールaと可動床枠体3の最端部の支持ロールの2つに加わる為、可動床枠体3を最も引き出した時には、支持ロールaには106kgの荷重がかかり,支持ロールbには、上向きの56kgの荷重がかかる。この為、可動床枠体3を通常の状態にスライドしようとすると非常に重くなる。
これに対し中間スライドフレーム32を用いた場合には、表に示す如く、荷重は上部枠体の上スライドフレーム30のスライド先端側のロールeに加わる荷重は48kgとなる。また上部枠体13の端部のロールgには98kgの荷重がかる。そして、前記中間スライドフレーム31を用いない場合のロールbと同じ位置関係である上部枠体13の中央に設けている支持ロールiの部分についても、可動床枠体3を最も引き出した時の荷重は、上向きの48kgとなる。この状態で、上スライドフレーム30を通常の状態にスライドしようとすると、ロールiには、上向きの48kgの荷重がかかっている為、中間スライドフレーム31をスライドさせようとすると重い。しかし、上スライドフレーム30は、ロールeには、58kg、ロールfには上向きの8kgと、向きが逆ではあるが余り大きな力がかかっていない為、上スライドフレーム30は、軽い力で容易に移動させることが出来る。図7の(c)の状態まで容易に移動させることが出来る。この後は、連続的動作で、スライドが可能であり、また上スライドフレーム30と中間スライドフレーム31がほぼ同じ位置となった図7(d)の位置では、支持ロールiにかかる荷重は、上向きの32kgで、実用上問題なく引き戻すことが出来る。
【0019】
[マット5]
次ぎに、スライドベッド上面に載置するマット5について説明する。
マット5は、脚部マット50,腰部マット51又は上半身用マット52に三分割されている。
ここで、上半身用マット52は、起立が可能で、かつ倒したときに腰部マット51と隙間が出来ないように、腰部マット51又は上半身用マット52をカバ−等の適宜手段で両者を接続して形成している。
また、脚部マット50,腰部マット51及び上半身用マット52は、それぞれマット載置体60,61,62上に載置する構成となっており、脚部マット50とマット載置体60は前記した固定床枠体2上に載置し、適宜手段で固定している。更に、腰部マット51とマット載置体61は、可動床枠体3上に載置し、適宜手段で固定している。さらに、上半身用マット52とマット載置体62は、前記した腰部マット51を挟んで脚部マット50と反対側の可動床枠体3上に載置すると共に、マット載置体62の腰部マット51側の端部は、可動床枠体3に設けている枢支部36により枢支し、またマット載置体62の下面を可動床枠体3により支持している。そして、図示しない電動、手動により、マット載置体62を枢支部36を回動軸として、マット載置体62の端部を起立可能としている。
従って腰部マット51及び上半身用マット52は、可動床枠体3と一体的に移動する。
【0020】
次ぎに、マット5の端部形状について述べる。
脚部マット50と腰部マット51の両マットの接する面にマット端部の下部側を切欠形状を形成している。
切り欠き形状は、例えばテーパー状(図8(a)(b))、或いは湾曲形状(図8(c)等適宜形状を用いる。そして、切り欠き形状を設ける位置は、マットの下部側であり、図8(a)に示すようにほぼ上端から設けても良いが、厚みの1/3程度より下方に設けることが好ましい。また切り欠き形状は、脚部マット50と腰部マット51の一方又は双方に設けるても良い。
このように、切り欠き形状を設けることは、ベッドをスライドさせる時、弾性力のあるマットの抵抗が大きく、スライドさせる力が大きくなるからである。
また、脚部マット50と腰部マット51を通常覆っているカバー或いはシーツ同士の接触面積が少ないので、摩耗する部分が少なくてすむ他、シーツ等の巻き込みも少なく、セッテングが容易である
さらに、一般にマットは上面側はウレタン比重が0.025程度の材料を使用し、下面側は、ウレタン比重0.07程度と高い材料を用している。従って、上述のように、一方又は双方のマット端部の下部側を切欠く構成とすることで、マットの抵抗を軽減し、引き出し抵抗を軽減することが出来る。
なお、マット端部の下部側を切欠く構成とするとマット端部からすきま風が入りやすくなることより、図8(d)に示す如く、遮蔽板63を設けることが好ましい。
【0021】
次に、図9〜12に示す実施形態は、上述したバランスウェィト16をベッドに固定せず、スライド量に応じて移動させるものである。
即ち、中間スライドフレーム32と移動ガードレール上を移動可能な移動バランスウェィト70は、上部枠体13(又は固定床枠体2)に設けているワイヤシーブ71で方向転換したワイヤ72で接続している。
従って、図11に示すように、上スライドフレーム30を図10の状態から右側に移動させると、中間スライドフレーム32が、可動床枠体3のスライドに伴って、ワイヤ72により、可動床枠体3のスライド方向と反対側に移動し、可動床枠体3の重心の移動を打ち消すように作用する。従って、可動床枠体3を何れの方向にも引き出すことが可能となり、スライドベッドの使用範囲をより広範囲とすることが出来る。
なお、上述の移動バランスウェィト70を用いることにより、転倒防止を図ることが出来るが、より転倒防止を図る上で、図12に示すように転倒防止用部材15をベッド基部1の両方向に設けることが好ましい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るスライド式ベッドによれば、可動床枠体の両側を2つ以上のスライド部でスライドさせる構成となっていることより、スライド抵抗の少ない方から先に移動を介しさせることが出来る。この為、力が沢山必要なスライド開始時に於いて、比較的少ない力で動かすことが出来る。
本発明のスライド式ベッドは、自由に高さの調整を行っても安定して、高さを変更させることが出来るため、スライド式ベッド上の患者を、車椅子、ポータブルトイレに患者を移すとき、車椅子、ポータブルトイレより少し高い位置にスライド式ベッドの腰の位置とすることが出来、高低差を利用してスライドボード等を用いて患者を抱えることなく車椅子等に移載が出来る為、看護作業の効率を大幅に高めることが出来る。
また、転倒防止用支持部材とスライド部が一体となってないことより、ベッドの高さ調整が容易である。更に、転倒防止用支持部材或いは可動床枠体をスライド移動させる側の反対側のベッド基部に、バランスウェィトを設けることで、より安全にスライド式ベッドの転倒を防止することが出来る有する。
さらに、ベッド基部に、可動床枠体のスライド移動と連動して反対側に移動するバランスウェィトを設けることで、可動床バランスウェィトを設けることを、スライドベッドを何れの方向にもスライドさせることが出来、使用用途を大幅に拡大させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスライド式ベッドの説明図である。
【図2】本発明に係る使用状態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るスライド式ベッドの分解斜視図である。
【図4】ベッドの昇降状態を示す説明図である。
【図5】本発明に使用するスライド部を示す斜視説明図である。
【図6】従来のベッドの可動床枠体が上部枠体スライド可能に支持する時の荷重の状態を示す説明図である。
【図7】本発明のベッドの可動床枠体が上部枠体スライド可能に支持する時の荷重の状態を示す説明図である。
【図8】本発明に使用するマットの説明図である。
【図9】本発明に係るスライド式ベッドで、バランスウェィトを移動させる実施の形態を示す平面図である。
【図10】図9に示す実施の形態のスライド前の説明図である。
【図11】図9に示す実施の形態のスライド後の説明図である。
【図12】図9のに示す実施の形態の側面説明図である。
【符号の説明】
1 ベッド基部
10 ベッド脚部
11 基礎枠体
12 リンク機構
13 上部枠体
130 空間
14 電動シリンダー
15 転倒防止用部材
16 バランスウェィト
2 固定床枠体
3 可動床枠体
30 上スライドフレーム
31 上スライドフレーム支持ロール
32 中間スライドフレーム
33 中間スライドフレーム支持ロール33
34 中間スライドフレーム載置ロール
35 中間スライドフレームガイドロール
36 枢支部
4 スライド部
40 バネ
41,42 ピン穴
43 ピン受け位置決めピン止めブロック
44 ピン
45,46 ロック溝
47 ロック取外しレバー
48,49 ロックブロック
5 マット
50 脚部マット
51 腰部マット
52 上半身用マット
60,61,62 マット載置体
63 遮蔽板
70 移動バランスウェィト
71 ワイヤシーブ
72 ワイヤ

Claims (7)

  1. ベッド基部と、
    当該ベッド基部の上部に設けてある固定床枠体と、
    上記ベッド基部の上部に設け、上記ベッド基部短辺方向の脇部へ移動可能な可動床枠体と、
    上記可動床枠体には座部と背もたれ部とからなり、背もたれ部を電動もしくは手動で起立可能としたスライド式ベッドに於いて、
    可動床枠体の移動方向の両側部に、それぞれ少なくとも2個以上のスライド部を各スライド部が他のスライド部、及びベッド基部に対し独立してスライド可能な状態で設け、該可動床枠体をベッド基部短辺方向の脇部へ移動可能とすることを特徴とするスライド式ベッド。
  2. 2個のスライド部は、中間スライドフレームと可動床枠体の側面に設けている上スライドフレームとよりなり、
    ベッド基部と中間スライドフレーム、及び中間スライドフレームと上スライドフレームをロール支持部材を介し、各スライド部が独立してスライド可能に構成することを特徴とする請求項1記載のスライド式ベッド。
  3. ベッド基部と、
    当該ベッド基部の上部に設けてある固定床枠体と、
    上記ベッド基部の上部に設け、上記ベッド基部短辺方向の脇部へ移動可能な可動床枠体と、
    上記可動床枠体には座部と背もたれ部とからなり、背もたれ部を電動もしくは手動で起立可能としたスライド式ベッドに於いて、
    可動床枠体の移動方向の両側部に、それぞれ少なくとも2個以上のスライド部を各スライド部が他のスライド部、及びベッド基部に対し独立してスライド可能な状態で設け、該可動床枠体をベッド基部短辺方向の脇部へ移動可能とすると共に、
    可動床枠体をスライド移動させる側のベッド基部に、ベッドを配置する床面との間に転倒防止用に転倒防止用支持部材を設けることを特徴とするスライド式ベッド。
  4. ベッド基部と、
    当該ベッド基部の上部に設けてある固定床枠体と、
    上記ベッド基部の上部に設け、上記ベッド基部短辺方向の脇部へ移動可能な可動床枠体と、
    上記可動床枠体には座部と背もたれ部とからなり、背もたれ部を電動もしくは手動で起立可能としたスライド式ベッドに於いて、
    可動床枠体の移動方向の両側部に、それぞれ少なくとも2個以上のスライド部を各スライド部が他のスライド部、及びベッド基部に対し独立してスライド可能な状態で設け、該可動床枠体をベッド基部短辺方向の脇部へ移動可能とすると共に、
    可動床枠体をスライド移動させる側の反対側のベッド基部に、バランスウェィトを設けることを特徴とするスライド式ベッド。
  5. ベッド基部と、
    当該ベッド基部の上部に設けてある固定床枠体と、
    上記ベッド基部の上部に設け、上記ベッド基部短辺方向の脇部へ移動可能な可動床枠体と、
    上記可動床枠体には座部と背もたれ部とからなり、背もたれ部を電動もしくは手動で起立可能としたスライド式ベッドに於いて、
    可動床枠体の移動方向の両側部に、それぞれ少なくとも2個以上のスライド部を各スライド部が他のスライド部、及びベッド基部に対し独立してスライド可能な状態で設け、該可動床枠体をベッド基部短辺方向の脇部へ移動可能とすると共に、
    ベッド基部に、可動床枠体のスライド移動と連動して反対側に移動するバランスウェィトを設けることを特徴とするスライド式ベッド。
  6. ベッド基部と、
    当該ベッド基部の上部に設けてある固定床枠体と、
    上記ベッド基部の上部に設け、上記ベッド基部短辺方向の脇部へ移動可能な可動床枠体と、
    上記可動床枠体には座部と背もたれ部とからなり、背もたれ部を電動もしくは手動で起立可能としたスライド式ベッドに於いて、
    可可動床枠体の移動方向の両側部に、それぞれ少なくとも2個以上のスライド部を各スライド部が他のスライド部、及びベッド基部に対し独立してスライド可能な状態で設け、該可動床枠体をベッド基部短辺方向の脇部へ移動可能とすると共に、
    固定床枠体及び可動床枠体の上面に上表面が一致するようにそれぞれマットを設け、該固定床枠体と可動床枠体上の両マットの接する面の、一方又は双方のマット端部下部側をテーパー状或いは湾曲形状の切欠形状としたことを特徴とするスライド式ベッド。
  7. 請求項6記載のスライド式ベッドにおいて、切欠形状の下方に遮閉体を、固定床枠体又は可動床枠体の一方に設けたことを特徴とするスライド式ベッド。
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