JP3987624B2 - 可変容量型ターボチャージャ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、可変容量型ターボチャージャに関し、詳しくは、タービン側部分のノズルベーンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ターボチャージャとして回転量を調整するために可変容量型ターボチャージャが用いられており、この可変容量型ターボチャージャとして、例えば、実公平8−7061号公報,実開平3−92502号公報,実開平7−008553号公報に示すものが開示されている。可変容量型ターボチャージャにおいては、タービン側部分に供給された排ガスの量をノズルベーンの開閉により調整する排ガス量調整手段が装着されている。
【0003】
図14ないし図16は、この種の可変容量型ターボチャージャの一例を示す。
可変容量型ターボチャージャのタービン側部分の排ガス量調整手段について、図14ないし図16により説明する。
図において、符号101は可変容量型ターボチャージャで、可変容量型ターボチャージャ101は、排ガスを取り込んで回転軸102を回転させるタービン側部分103と、回転軸102により回転されるコンプレッサ側部分104とで構成されている。
【0004】
タービン側部分103は、タービンハウジング105と、タービン翼車106と、排ガス量調整手段107とを備えている。
タービンハウジング105は、排ガスを取り込む入口部108と、内壁面109Aに沿って排ガスを旋回させる渦巻室109と、排ガスを排出する出口部110とで構成されている。
【0005】
タービン翼車106は、多数のタービン翼111を回転軸102に放射状に配置してなる。
排ガス量調整手段107は、多数のノズルベーン112と、ノズルベーン開閉機構107Aとで構成されている。
ノズルベーン112は、タービン翼車106の外周に所定のノズルベーン間隔で円周状に配列されている。
【0006】
ノズルベーン開閉機構107Aは、固定リング113に各ノズルベーン112に対応して軸支され各ノズルベーン112にそれぞれ一体に設けられたシャフト113Aと、各シャフト113Aにそれぞれ回動自在に設けられた多数のレバー114と、固定リング113の外周に配置され、多数のレバー114を同時に回動させる可動リング115と、可動リング115を、回転軸102の回りに一定角度回転させるエアシリンダからなるアクチュエータ116とで構成されており、アクチュエータ116で可動リング115を回動させることにより、すべてのノズルベーン112は開閉自在になっており、すべての開度は同じになっている。
【0007】
上述のノズルベーン112は、長さが同じで、翼頭から翼尾に至る形状が湾曲形状に構成され、ノズルベーン間隔P0 を等しくして配列されている。シャフト113Aの位置は、回転軸102の軸心102Aを中心とした半径R0 上にある。
そして、エンジン低速域においては、タービンハウジング105内に取り込まれる排ガスの流量が少なく、この場合には、ノズルベーン112の開度が小さく設定されてタービン翼111に対する流入角度が大きくとられ、反動度が大きくなっている。
【0008】
一方、エンジン高速域においては、タービンハウジング105内に取り込まれる排ガスの流量が多く、この場合には、ノズルベーン112の開度が大きく設定されてタービン翼111に対する流入角度が小さくとられ、反動度が小さくなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の可変容量型ターボチャージャ101においては、タービンハウジング105の渦巻室109内における排ガス旋回方向の上流側領域では、排ガスの排圧及び流量が大きく、排ガスエネルギが大きくなっており、排ガス旋回方向の下流側領域では、排ガスの排圧及び流量が小さく、排ガスエネルギが小さくなっていることが、確認されている。
【0010】
ノズルベーン112は、大きさが同じになっているので、排ガス旋回方向の上流側領域では、排ガスエネルギに比してノズルベーン112が小さく、排ガス旋回方向の下流側領域では、排ガスエネルギに比してノズルベーン112が大きくなっている。そのため、特に排ガス旋回方向の下流側領域では、排ガスエネルギの排圧損失が大きく、可変容量型ターボチャージャ101の回転効率を充分に高くできないという問題があった。
【0011】
また、回転接触部(図示せず)における摩擦による排気温度の上昇が顕著で、例えばタービン翼車106の耐久性を充分に確保することができないという問題があった。
また、ノズルベーン112は、タービン翼車106の外周に円周方向に沿って等しいノズルベーン間隔で配列されているので、排ガス旋回方向の上流側領域に合わせて、排ガスエネルギを取り込むノズルベーン間隔を決定した場合には、排ガス旋回方向の下流側領域では、排ガスエネルギを取り込むにはノズルベーン間隔が狭すぎ、ノズルベーン112が配置されていても、充分に排ガスエネルギを取り込むことができず、ノズルベーン112が有効に活用されず、排圧損失が大きく、回転接触部における摩擦による排気温度の上昇が顕著で、可変容量型ターボチャージャ101の回転効率を高くできないという問題があった。
【0012】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、排圧損失を小さくして、回転効率を向上させることができる可変容量型ターボチャージャを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、排ガスを取り込んで内壁面に沿って旋回させるタービンハウジングと、タービンハウジング内に配置され、多数のタービン翼を回転軸に放射状に配置してなるタービン翼車と、タービン翼車の外周に所定のノズルベーン間隔で円周状に配列された開閉自在の多数のノズルベーンとを備えた可変容量型ターボチャージャにおいて、任意の円周位置のノズルベーン間隔は、該ノズルベーン間隔の上流のノズルベーン間隔より長く構成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の可変容量型ターボチャージャにおいて、ノズルベーンの長さが等しいことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の可変容量型ターボチャージャにおいて、ノズルベーンの長さがタービンハウジング内の排ガス旋回方向の下流に行くに従って漸次短くなることを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明は、排ガスを取り込んで内壁面に沿って旋回させるタービンハウジングと、タービンハウジング内に配置され、多数のタービン翼を回転軸に放射状に配置してなるタービン翼車と、タービン翼車の外周に所定のノズルベーン間隔で円周状に配列された開閉自在の多数のノズルベーンとを備えた可変容量型ターボチャージャにおいて、ノズルベーンは、タービンハウジング内の排ガス旋回方向の上流側からほぼ180°に亘って配置されていることを特徴とする。
【0016】
(作用)
請求項1ないし請求項3記載の発明においては、排ガス旋回方向の下流側領域に行くに従ってノズルベーンの枚数が少なくなり、ノズルベーンによる抵抗が少なくなる。
請求項4記載の発明においては、ノズルベーンは、タービンハウジング内の排ガス旋回方向の上流側からほぼ180°に亘って配置されているので、排ガスの旋回方向の下流側領域では、ノズルベーンによる抵抗を受けない。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1,図2により本発明の前提となる実施の形態に係わる可変容量型ターボチャージャについて説明する。なお、本発明の前提となる実施の形態においては、可変容量型ターボチャージャの全体構造は従来例と基本的に共通であり、同一構成部分については同一符号を付して説明を省略し、要旨部分についてのみ説明する。
【0020】
図1において、タービン翼車106の外周に多数のノズルベーン1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13が円周状に配列されている。ノズルベーン1,2,・・・,13は、それぞれ各シャフト113Aに回動自在に設けられている。シャフト113Aの位置は、回転軸102の軸心102Aを中心とした半径R0 上にあり、隣接するシャフト113A間の間隔(ピッチ)は同じ長さP0 になっている。
【0021】
任意の円周位置のノズルベーン1,2,・・・,12は、ノズルベーン2,・・・,13の排ガス旋回方向の下流の円周位置のノズルベーン2,・・・,13より長く構成されており、ノズルベーン1の長さ寸法>ノズルベーン2の長さ寸法,ノズルベーン2の長さ寸法>ノズルベーン3の長さ寸法,・・・,ノズルベーン12の長さ寸法>ノズルベーン13の長さ寸法となっている。すなわち、ノズルベーン1,2,・・・,13は、排ガス旋回方向の下流に行くに従って漸次短くなっている。
【0022】
図2は、可変容量型ターボチャージャ101のタービン側部分103の排ガス旋回方向に沿った図1の展開図である。図において、横軸は、排ガス旋回方向の基準位置からの角度を示す。基準位置(角度0°)は、タービンハウジング105に取り込まれた排ガスが旋回する際における排ガス旋回方向の出発位置となっている。縦軸のX寸法は、回転軸102の軸心102Aからタービンハウジング105の渦巻室109の内壁面109Aまでの距離を示す。
【0023】
図には、排ガス旋回方向の下流に行くに従って、任意の円周位置のノズルベーン1,2,・・・,12は、該ノズルベーン1,2,・・・,12の排ガス旋回方向の下流の円周位置のノズルベーン2,・・・,13より長く構成されていることが示されている。
任意の円周位置のノズルベーン1,2,・・・,12のシャフト113Aから外側先端部1A,2A,・・・,12Aまでの長さ寸法は、排ガス旋回方向の下流の円周位置のノズルベーン2,・・・,13のシャフト113Aから外側先端部2A,・・・,13Aまでの長さ寸法より長く構成されていることが示されている。
【0024】
任意の円周位置のノズルベーン1,2,・・・,12のシャフト113Aから内側先端部1B,2B,・・・,13Bまでの長さ寸法は、排ガス旋回方向の下流の円周位置のノズルベーン2,・・・,13のシャフト113Aから内側先端部2B,・・・,13Bまでの長さ寸法より長く構成されていることが示されている。
【0025】
しかして、本実施の形態においては、エンジン低速域においては、タービンハウジング105内に取り込まれる排ガスの流量が少なく、この場合には、ノズルベーン1,2,・・・,13の開度が小さく設定されてタービン翼111に対する流入角度が大きくとられ、反動度が大きくなっている。
一方、エンジン高速域においては、タービンハウジング105内に取り込まれる排ガスの流量が多く、この場合には、ノズルベーン1,2,・・・,13の開度が大きく設定されてタービン翼111に対する流入角度が小さくとられ、反動度が小さくなっている。
【0026】
そして、タービンハウジング105の渦巻室109内における排ガスエネルギは、流量×排圧で与えられ、流量及び排圧は、排ガス旋回方向の下流に行くに従って小さくなる。
ノズルベーン1,2,・・・,13は、排ガス旋回方向の下流に行くに従って漸次短くなっているので、排ガス旋回方向の上流側領域では、タービン翼車106に取り込まれる排ガスエネルギが大きく、排ガス旋回方向の下流側領域では、タービン翼車106に取り込む排ガスエネルギが小さくなっている。従って、排ガスエネルギがタービン翼車106に効率良く取り込まれる。
【0027】
以上の如き構成によれば、排ガスエネルギをタービン翼車106に効率良く取り込むことができるので、排圧損失を少なくし、回転効率を向上させることができる。
【0028】
また、回転接触部における摩擦による排気温度の上昇を少なくし、例えば、タービン翼車106の耐久性を充分に確保することができる。
また、隣接するノズルベーン1,2,・・・,13間の排ガス取込長さであるスロート部は、排ガスの旋回方向の上流で長くなり、排圧エネルギに応じて設定されている。従って、排ガスエネルギを効率良く取り込み、排圧損失を少なくし、回転効率を向上させることができる。
【0029】
さらに、排ガス旋回方向の下流側領域に行くに従って、ノズルベーン1,2,・・・,13は小さくなっているので、排ガス旋回方向の下流側領域に行くに従って、径方向にタービンハウジング105の渦巻室109を従来の寸法よりも縮め、タービンハウジング105の渦巻室109をコンパクトにし、軽量化を図ることができる。
【0030】
なお、本実施の形態においては、ノズルベーン112は、翼頭から翼尾に至る形状が湾曲形状に構成されているが、例えば、直線形状に構成することもできる。
また、本実施の形態においては、任意の円周位置のノズルベーン1,2,・・・,12のシャフト113Aから外側先端部1A,2A,・・・,13Aまでの長さ寸法は、排ガス旋回方向の下流の円周位置のノズルベーン2,・・・,13のシャフト113Aから外側先端部2A,・・・,13Aまでの長さ寸法より長く構成され、且つ、任意の円周位置のノズルベーン1,2,・・・,12のシャフト113Aから内側先端部1B,2B,・・・,13Bまでの長さ寸法は、排ガス旋回方向の下流の円周位置のノズルベーン2,・・・,13のシャフト113Bから内側先端部2B,・・・,13Bまでの長さ寸法より長く構成されているが、任意の円周位置のノズルベーン1,2,・・・,12のシャフト113Aから外側先端部1A,2A,・・・,12Aまでの長さ寸法を、排ガス旋回方向の下流の円周位置のノズルベーン2,・・・,13のシャフト113Aから外側先端部2A,・・・,13Aまでの長さ寸法より長く構成し、且つ、任意の円周位置のノズルベーン1,2,・・・,13のシャフト113Aから内側先端部1B,2B,・・・,13Bまでの長さ寸法を同じにすることもできる。或いは、任意の円周位置のノズルベーン1,2,・・・,13のシャフト113Aから外側先端部1A,2A,・・・,13Aまでの長さ寸法を同じにし、且つ、任意の円周位置のノズルベーン1,2,・・・,12のシャフト113Aから内側先端部1B,2B,・・・,13Bまでの長さ寸法を、排ガス旋回方向の下流の円周位置のノズルベーン2,・・・,13のシャフト113Bから内側先端部2B,・・・,13Bまでの長さ寸法より長く構成することもできる。
【0031】
そして、本実施の形態においては、ノズルベーン1,2,・・・,13は、ノズルベーン1からノズルベーン13に至るまで、排ガス旋回方向の下流に行くに従って漸次短くなる例について述べたが、かかる例に限定されず、図3,図4,図5に示すようにすることもできる。
図3において、ノズルベーン1,2,3,4,5,6は、長さが同じで、ノズルベーン6,7,8,9,10,11,12,13は、排ガス旋回方向の下流に行くに従って漸次短くなっている。
【0032】
図4において、ノズルベーン1,2,3,4,5,6は、排ガス旋回方向の下流に行くに従って漸次短くなっており、ノズルベーン7,8,9,10,11,12,13は、長さが同じでになっている。
図5において、ノズルベーン1,2,3,4,5は、長さが同じになっており、ノズルベーン5はノズルベーン6より長く、ノズルベーン6,7,8,9は、長さが同じになっており、ノズルベーン9はノズルベーン10より長く、ノズルベーン10,11,12,13は、長さが同じになっている。
【0033】
その上、本実施の形態においては、任意の円周位置のノズルベーンを、該ノズルベーンの排ガス旋回方向の下流の円周位置のノズルベーンより長く構成することにより、任意の円周位置のノズルベーンを、タービンハウジング内の排ガス旋回方向の該ノズルベーンの円周位置における排圧エネルギに応じた大きさに構成する例について説明したが、ノズルベーンの幅寸法を変えることにより、任意の円周位置のノズルベーンを、タービンハウジング内の排ガス旋回方向の該ノズルベーンの円周位置における排圧エネルギに応じた大きさに構成することもできる。
【0034】
加えて、本実施の形態においては、可変容量型ターボチャージャのノズルベーンのノズルベーン間隔は、等しくなっているが、排ガス旋回方向に沿ってノズルベーン間隔を徐々に拡大することにより、図10及び図13に示す可変容量型ターボチャージャを構成することもできる。
図10により、ノズルベーン間隔を徐々に拡大した構成の可変容量型ターボチャージャについて説明する。なお、図において、可変容量型ターボチャージャーの全体構造は従来例と基本的に共通であり、同一構成部分については同一符号を付して説明を省略し、要旨部分についてのみ説明する。
【0035】
図において、タービン翼車106の外周に多数のノズルベーン41,42,43,44,45,46,47,48,49,50が円周状に配列されている。ノズルベーン41,42,・・・,50は、図1と同様にして、それぞれ各シャフト113Aに回動自在に設けられ、シャフト113Aの位置は、回転軸102の軸心102Aを中心とした半径R0 上にある。
【0036】
ノズルベーン41の長さ寸法>ノズルベーン42の長さ寸法,ノズルベーン42の長さ寸法>ノズルベーン43の長さ寸法,・・・,ノズルベーン49の長さ寸法>ノズルベーン50の長さ寸法となり、任意の円周位置のノズルベーン41,42,・・・,49は、排ガス旋回方向の下流の円周位置のノズルベーン42,・・・,49より長く構成されている。すなわち、ノズルベーン41,42,・・・,40は、排ガス旋回方向の下流に行くに従って短くなっている。
【0037】
ノズルベーン41とノズルベーン42のノズルベーン間隔をP41とし、
ノズルベーン42とノズルベーン43のノズルベーン間隔をP42とし、
ノズルベーン43とノズルベーン44のノズルベーン間隔をP43とし、
ノズルベーン44とノズルベーン45のノズルベーン間隔をP44とし、
ノズルベーン45とノズルベーン46のノズルベーン間隔をP45とし、
ノズルベーン46とノズルベーン47のノズルベーン間隔をP46とし、
ノズルベーン47とノズルベーン48のノズルベーン間隔をP47とし、
ノズルベーン48とノズルベーン49のノズルベーン間隔をP48とし、
ノズルベーン49とノズルベーン50のノズルベーン間隔をP49とし、
ノズルベーン50とノズルベーン41のノズルベーン間隔をP50とすれば、
P41<P42<P43<P44<P45<P46<P47<P48<P49<P50に設定されている。すなわち、任意の円周位置のノズルベーン間隔は、該ノズルベーン間隔の上流のノズルベーン間隔より長く構成されている。
【0038】
かかる構成の可変容量型ターボチャージャによれば、本実施の形態に係わる可変容量型ターボチャージャと同様な効果を奏する。
図13により、ノズルベーン間隔を徐々に拡大した他の構成の可変容量型ターボチャージャについて説明する。なお、図において、可変容量型ターボチャージャーの全体構造は従来例と基本的に共通であり、同一構成部分については同一符号を付して説明を省略し、要旨部分についてのみ説明する。
【0039】
図において、シャフト113Aの位置は、図1と同様にして、回転軸102の軸心102Aを中心とした半径R0 上にある。
図において、タービン翼車106の外周に多数のノズルベーン51,52,53,54,55,56,57が配列され、図1と同様にして、ノズルベーン51,52,53,54,55,56,57は、それぞれ各シャフト113Aに回動自在に設けられている。
【0040】
ノズルベーン51,52,53,54,55,56,57はタービンハウジング105内の排ガス旋回方向の上流側領域にのみ位置している。
ノズルベーン51の長さ寸法>ノズルベーン52の長さ寸法,ノズルベーン52の長さ寸法>ノズルベーン53の長さ寸法,・・・,ノズルベーン56の長さ寸法>ノズルベーン57の長さ寸法となり、任意の円周位置のノズルベーン51,52,・・・,57は、該ノズルベーン51,・・・,57の排ガス旋回方向の下流の円周位置のノズルベーン52,・・・,56より長く構成されている。すなわち、ノズルベーン51,52,・・・,57は、排ガス旋回方向の下流に行くに従って短くなっている。
【0041】
ノズルベーン51とノズルベーン52のノズルベーン間隔をP51とし、
ノズルベーン52とノズルベーン53のノズルベーン間隔をP52とし、
ノズルベーン53とノズルベーン54のノズルベーン間隔をP53とし、
ノズルベーン54とノズルベーン55のノズルベーン間隔をP54とし、
ノズルベーン55とノズルベーン56のノズルベーン間隔をP55とし、
ノズルベーン56とノズルベーン57のノズルベーン間隔をP56とし、
ノズルベーン57とノズルベーン51のノズルベーン間隔をP57とすれば、
P51<P52<P53<P54<P55<P56<P57に設定されている。すなわち、任意の円周位置のノズルベーン間隔は、該ノズルベーン間隔の上流のノズルベーン間隔より長く構成されている。
【0042】
かかる構成の可変容量型ターボチャージャによれば、本実施の形態に係わる可変容量型ターボチャージャと同様な効果を奏する。
図6,図7により請求項1記載の発明の実施の形態に係わる可変容量型ターボチャージャについて説明する。なお、本実施の形態においては、可変容量型ターボチャージャの全体構造は従来例と基本的に共通であり、同一構成部分については同一符号を付して説明を省略し、要旨部分についてのみ説明する。
【0043】
図において、タービン翼車106の外周に多数のノズルベーン11,12,13,14,15,16,17,18,19,20が円周状に配列されている。ノズルベーン11,12,・・・,20は、それぞれ各シャフト113Aに回動自在に設けられ、シャフト113Aの位置は、回転軸102の軸心102Aを中心とした半径R0 上にある。
【0044】
ノズルベーン11とノズルベーン12のノズルベーン間隔をP11とし、
ノズルベーン12とノズルベーン13のノズルベーン間隔をP12とし、
ノズルベーン13とノズルベーン14のノズルベーン間隔をP13とし、
ノズルベーン14とノズルベーン15のノズルベーン間隔をP14とし、
ノズルベーン15とノズルベーン16のノズルベーン間隔をP15とし、
ノズルベーン16とノズルベーン17のノズルベーン間隔をP16とし、
ノズルベーン17とノズルベーン18のノズルベーン間隔をP17とし、
ノズルベーン18とノズルベーン19のノズルベーン間隔をP18とし、
ノズルベーン19とノズルベーン20のノズルベーン間隔をP19とし、
ノズルベーン20とノズルベーン11のノズルベーン間隔をP20とすれば、
P11<P12<P13<P14<P15<P16<P17<P18<P19<P20に設定されている。すなわち、任意の円周位置のノズルベーン間隔は、該ノズルベーン間隔の上流のノズルベーン間隔より長く構成されている。
【0045】
ノズルベーン11,12,・・・,20の長さは同じになっており、ノズルベーン11,12,・・・,20のシャフト113Aから外側先端部11A,12A,・・・,20Aまでの長さ、内側先端部11B,12B,・・・,20Bまでの長さは同じになっている。
図7は、可変容量型ターボチャージャ101のタービン側部分103の排ガス旋回方向に沿った図1の展開図であり、その見方は図1と同様なので、その説明を省略する。図には、ノズルベーン間隔が排ガス旋回方向の下流に行くに従って漸次広くなる例が示されている。
【0046】
しかして、排ガス旋回方向の下流側領域に行くに従ってノズルベーンの枚数が少なくなり、ノズルベーンによる抵抗が少なくなり、それだけ排圧損失が少なくなる。
以上の如き構成によれば、排圧損失を少なくし、回転効率を向上させることができ、また、重量が軽減され、回転接触部における摩擦による排気温度の上昇を少なくし、例えば、タービン翼車の耐久性を充分に確保することができる。
【0047】
なお、本実施の形態においては、ノズルベーン112は、翼頭から翼尾に至る形状が湾曲形状に構成されているが、例えば、直線形状に構成することもできる。
また、本実施の形態においては、任意の円周位置のノズルベーン間隔は、該ノズルベーン間隔の上流のノズルベーン間隔より長くなっている構成として、ノズルベーン間隔が排ガス旋回方向の下流に行くに従って漸次広くなる例を挙げて説明したが、かかる例に限定されない。例えば、図8,図11に示す例が挙げられる。
【0048】
図において、ノズルベーン間隔は次のように定義される。
ノズルベーン21とノズルベーン22のノズルベーン間隔をP21とし、
ノズルベーン22とノズルベーン23のノズルベーン間隔をP22とし、
ノズルベーン23とノズルベーン24のノズルベーン間隔をP23とし、
ノズルベーン24とノズルベーン25のノズルベーン間隔をP24とし、
ノズルベーン25とノズルベーン26のノズルベーン間隔をP25とし、
ノズルベーン26とノズルベーン27のノズルベーン間隔をP26とし、
ノズルベーン27とノズルベーン28のノズルベーン間隔をP27とし、
ノズルベーン28とノズルベーン29のノズルベーン間隔をP28とし、
ノズルベーン29とノズルベーン21のノズルベーン間隔をP29としている。
【0049】
P21=P22=P23=P24=P25=P26で、P26<P27<P28<P29に設定されている。
かかる構成によれば、請求項3記載の発明の実施の形態に係わる可変容量型ターボチャージャと同様の効果を奏する。
そして、本実施の形態においては、ノズルベーンの長さが等しい場合について説明したが、図10の可変容量型ターボチャージャにて説明したように、ノズルベーンの長さを変えることもできる。
【0050】
図9,図12により請求項4記載の発明の実施の形態に係わる可変容量型ターボチャージャについて説明する。なお、本実施の形態においては、可変容量型ターボチャージャの全体構造は従来例と基本的に共通であり、同一構成部分については同一符号を付して説明を省略し、要旨部分についてのみ説明する。
図において、タービン翼車106の外周に多数のノズルベーン31,32,33,34,35,36,37が配列され、ノズルベーン31,32,33,34,35,36,37はタービンハウジング105内の排ガス旋回方向の上流側領域の上流側からほぼ180°に亘って配置されている。
【0051】
ノズルベーン31,32,・・・,37は、それぞれ各シャフト113Aに回動自在に設けられ、シャフト113Aの位置は、回転軸102の軸心102Aを中心とした半径R0 上にある。
ノズルベーン31とノズルベーン32のノズルベーン間隔をP31とし、
ノズルベーン32とノズルベーン33のノズルベーン間隔をP32とし、
ノズルベーン33とノズルベーン34のノズルベーン間隔をP33とし、
ノズルベーン34とノズルベーン35のノズルベーン間隔をP34とし、
ノズルベーン35とノズルベーン36のノズルベーン間隔をP35とし、
ノズルベーン36とノズルベーン37のノズルベーン間隔をP36とし、
ノズルベーン37とノズルベーン31のノズルベーン間隔をP37とすれば、
P31=P32=P33=P34=P35=P36で、P36<P37に設定されている。ノズルベーン間隔P37には、ノズルベーンは配置されていない。
【0052】
請求項4記載の発明の実施の形態に係わる可変容量型ターボチャージャによれば、請求項1記載の発明の実施の形態に係わる可変容量型ターボチャージャと同様な効果を奏する。
なお、本実施の形態においては、ノズルベーン112は、翼頭から翼尾に至る形状が湾曲形状に構成されているが、例えば、直線形状に構成することもできる。
【0053】
また、本実施の形態においては、ノズルベーンの長さが等しい場合について説明したが、図13の可変容量型ターボチャージャにて説明したように、ノズルベーンの長さを変えることもできる。
【0054】
【発明の効果】
請求項1〜請求項4記載の発明によれば、排ガス旋回方向の下流側領域に行くに従ってノズルベーンの枚数が少なくなり、ノズルベーンによる抵抗が少なくなり、それだけ排圧損失が少なくなる。回転効率を向上させることができる。
排ガスエネルギを効率良く取り込むことができるので、排圧損失を少なくし、回転効率を向上させることができる。
また、回転接触部における摩擦による排気温度の上昇を少なくし、例えば、タービン翼車の耐久性を充分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の前提となる発明の実施の形態に係わる可変容量型ターボチャージャのタービン側部分を示す横断面図である。
【図2】 同可変容量型ターボチャージャのタービン側部分の排ガス旋回方向に沿った展開図である。
【図3】 同可変容量型ターボチャージャのタービン側部分の第1の変形例を示す排ガス旋回方向に沿った展開図である。
【図4】 同可変容量型ターボチャージャのタービン側部分の第2の変形例を示す排ガス旋回方向に沿った展開図である。
【図5】 同可変容量型ターボチャージャのタービン側部分の第3の変形例を示す排ガス旋回方向に沿った展開図である。
【図6】 請求項1記載の発明の実施の形態に係わる可変容量型ターボチャージャのタービン側部分を示す横断面図である。
【図7】 同可変容量型ターボチャージャのタービン側部分の排ガス旋回方向に沿った展開図である。
【図8】 同可変容量型ターボチャージャのタービン側部分の第1の変形例を示す排ガス旋回方向に沿った展開図である。
【図9】 同可変容量型ターボチャージャのタービン側部分の第2の変形例を示す排ガス旋回方向に沿った展開図である。
【図10】 本発明の前提となるの発明の実施の形態に係わる可変容量型ターボチャージャのタービン側部分に係わり、第4の変形例を示す排ガス旋回方向に沿った展開図である。
【図11】 図8の可変容量型ターボチャージャのタービン側部分の正面図である。
【図12】 図9の可変容量型ターボチャージャのタービン側部分の正面図である。
【図13】 本発明の前提となる発明の実施の形態に係わる可変容量型ターボチャージャのタービン側部分に係わり、第5の変形例を示す排ガス旋回方向に沿った展開図である。
【図14】 従来における可変容量型ターボチャージャのタービン側部分の横断面図である。
【図15】 同可変容量型ターボチャージャの側面断面図である。
【図16】 同可変容量型ターボチャージャのタービン側部分におけるノズルベーンの開閉機構の説明図である。
Claims (4)
- 排ガスを取り込んで内壁面に沿って旋回させるタービンハウジングと、
タービンハウジング内に配置され、多数のタービン翼を回転軸に放射状に配置してなるタービン翼車と、
タービン翼車の外周に所定のノズルベーン間隔で円周状に配列された開閉自在の多数のノズルベーンとを備えた可変容量型ターボチャージャにおいて、
任意の円周位置のノズルベーン間隔は、該ノズルベーン間隔の上流のノズルベーン間隔より長く構成されていることを特徴とする可変容量型ターボチャージャ。 - ノズルベーンの長さが等しいことを特徴とする請求項1記載の可変容量型ターボチャージャ。
- ノズルベーンの長さがタービンハウジング内の排ガス旋回方向の下流に行くに従って漸次短くなることを特徴とする請求項1記載の可変容量型ターボチャージャ。
- 排ガスを取り込んで内壁面に沿って旋回させるタービンハウジングと、
タービンハウジング内に配置され、多数のタービン翼を回転軸に放射状に配置してなるタービン翼車と、
タービン翼車の外周に所定のノズルベーン間隔で円周状に配列された開閉自在の多数のノズルベーンとを備えた可変容量型ターボチャージャにおいて、
ノズルベーンは、タービンハウジング内の排ガス旋回方向の上流側からほぼ180°に亘って配置されていることを特徴とする可変容量型ターボチャージャ。
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---|---|---|---|
JP07173798A JP3987624B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 可変容量型ターボチャージャ |
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JP07173798A JP3987624B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 可変容量型ターボチャージャ |
Publications (2)
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JPH11270343A JPH11270343A (ja) | 1999-10-05 |
JP3987624B2 true JP3987624B2 (ja) | 2007-10-10 |
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Family Applications (1)
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JP07173798A Expired - Lifetime JP3987624B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 可変容量型ターボチャージャ |
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Country | Link |
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-
1998
- 1998-03-20 JP JP07173798A patent/JP3987624B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH11270343A (ja) | 1999-10-05 |
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