JP3984838B2 - 画像読取装置及びその制御方法及びプログラム及び記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は写真フィルム等の透過原稿上の画像情報を光電変換手段によって読み取る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信ネットワークの発達、コンピュータの高速化及び記憶媒体の大容量化に伴い、カラー画像情報を取り扱う上で、より高画質化が望まれるようになってきており、中でもスキャナなどでカラー画像情報を読み取る場合、より正確に高速、高画質で読み取りたいという要求が高まってきている。
【0003】
また、写真フィルムの画像読み取りに対しても、複数コマを有するスリーブ形態の写真フィルム画像情報をより正確に、高速且つ高画質で読み取りたいという要求が高まってきている。より高画質にフィルムを読み取る手段として、フィルム上のゴミキズ除去処理手段を有する画像読み取り装置の提案があり、その一例として、特開2001−298593号公報が挙げられる。同提案によれば、ゴミキズ情報を検出するための赤外LEDと画像情報読取のための光源とを有する光源が面光源として構成されており、ゴミやキズの影響を削減した画像を読み取ることが可能となっている。
【0004】
しかしながら面光源としての間接照明系では照明効率が低いため、より高速及び高画質で読取を行なう手段として、照明系と光学系を同期移動させるものが知られている。それら照明系及び光学系を制御する方法としては、特開平10−004481号公報に開示されている方法などが挙げられる。この公報記載の技術によれば、照明系と光学系の位置ずれによって生じる同期不良などの影響を極力低減させることができる。
【0005】
同公報に関連する形態を図14、図15、図16を用いて簡単に説明する。
【0006】
図14は、書類原稿等と写真フィルムをそれぞれ読み取り可能とする画像入力装置の一例を示す図である。図15は図14に示される画像読取装置において、写真フィルムを読み取る際に写真フィルムを固定するための固定部材を搭載した状態を示した図である。
【0007】
画像読取装置1には、写真フィルム等の透過原稿を読み取る際に必要な透過原稿用照明装置2が設置され、画像読取装置制御基板3から制御可能なように透過原稿用光源点灯インバータ7とI/Fケーブル15によって電気的に接続されている。透過原稿用照明装置2は、透過原稿読み取りのための透過原稿用光源4を有する透過原稿用照明ユニット18を備えている。また、光学ユニット14は、透過原稿をCCDイメージセンサ13上に光学的に結像するために必要な第1反射ミラー9、第2反射ミラー10、第3反射ミラー11、レンズ12、書類原稿等の反射原稿を照射するための反射原稿用照明光源8を有し、画像読取装置制御基板3とモータ16によって図示された矢印の向き(副走査方向)に走査しながら画像を読み取る構成となっている。
【0008】
CCDイメージセンサ13と画像読取装置制御基板3は信号ケーブル17によって電気的に接続されており、モータ16によって、透過原稿用照明ユニット18と光学ユニット14とを同期させながら走査することで、CCDイメージセンサ13により光電変換された電気信号を画像データとして取得することが可能となる。透過原稿用照明ユニット18と、原稿台ガラス6上のフィルムガイド5との間に介在する、透過原稿用照明装置2に設置された透過板19には、透明ガラスもしくは拡散材が用いられる。
【0009】
フィルム等の透過原稿を読み取る際には、フィルムは原稿台ガラス6上に載置されたフィルムガイド5によって固定される。図15に示すように、フィルムガイド5には、透過原稿用光源4からの照射光をキャリブレーションするためのキャリブレーション領域Sが設けられている。また、図15に示したAは、写真フィルム1コマを示している。
【0010】
図16は、透過原稿用照明ユニット18と光学ユニット14を同期しながら走査させるために必要な光学的位置合わせ方法を示した図である。
【0011】
あらかじめ、所定の位置に設置されたフィルムガイド5に設けられたキャリブレーション領域Sに対応する位置に光学ユニット14を移動させておき、画像読み取り開始前に透過原稿用照明ユニット18を距離Dだけ矢印の方向に走査させ、キャリブレーション領域S内略両端の位置a及びa'の位置にて、光出力が最大となる位置、もしくはフィルムを読み取るに有効な位置を探しておく。画像読取時には、常にその位置関係を維持して走査することで、高速で高画質な画像を読み取ることを可能としている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の方法では、例えば透過原稿用照明ユニット18と光学ユニット14とが正しく平行になっていないような場合、図17(a)に示すように副走査方向の光量分布が均一な範囲が広い場合には有効であるが、図17(b)に示すように副走査方向の光量分布が均一な範囲が狭い場合には、位置aと位置a'で光出力が最大となる位置がずれてしまうため、対応することができない。
【0013】
つまり、主走査方法に光学系と照明系が大きく傾いて配置されてしまった場合、光源は十分に均一な光量分布を持つことが必要とされ、読取位置における照明効率の低下を招く。またはキャリブレーション領域S内の位置aと位置a'で副走査方向の光量分布に差が生じないように精度良く配置することが要求され、コストアップを招く。
【0014】
また、光源が冷陰極ランプ(以下CCFLと略)などのWarm up時間を必要とする光源の場合、Warm up時間が完全に完了した状態でないと正確に照明系及び光学系の位置合わせを行なうことが出来ない。そのため、画像読み取りにおける前処理時間が増加する。さらに複数コマの読取を要求される場合や、通信上の都合で間欠読取が頻発するような場合にも位置ずれを生じさせないような精度を必要とするため、コストアップ等の課題が残る。
【0015】
したがって、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、透過原稿照明装置と読み取り用の光学ユニットの位置合わせを容易に行なえるようにすることである。
【0016】
また、本発明の他の目的は、画像読み取りにおける前処理時間を短縮することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる画像読取装置は、透過原稿に光を照射するための、主走査方向に長い第1と第2の光源を前記主走査方向に垂直な副走査方向に並べて有する光源ユニットと、前記透過原稿からの透過光を受光して光電変換する光電変換手段を前記主走査方向に長く配置して有する画像読取ユニットとを備え、前記光源ユニットと前記画像読取ユニットとを前記副走査方向に位置合わせし、前記透過原稿に対して前記副走査方向に同期して走査させることにより前記透過原稿上の画像情報を読み取るための画像読取装置であって、前記第1と第2の光源の前記副走査方向光量分布における光量最大位置の均一幅が広い方が第2の光源、他方が第1の光源であり、前記第1の光源からの光の前記主走査方向の前記透過原稿の範囲を前記画像読取ユニットで、前記第1の光源を前記副走査方向に走査して読み取った画像情報の前記副走査方向で最大の光量位置における前記光源ユニットと前記画像読取ユニットとの前記副走査方向の相対位置を第1相対位置とする第1相対位置決定手段と、前記第1相対位置から、前記第1と第2の光源の前記副走査方向の距離だけ、前記副走査方向の前記第2の光源の方向に、前記画像読取ユニットを移動させた相対位置を第2相対位置とする第2相対位置決定手段と、前記第1の光源からの光で前記透過原稿を読み取る時には前記第1相対位置で、前記第2の光源からの光で前記透過原稿を読み取る時には前記第2相対位置で各々前記位置合わせを行い、前記光源ユニットと前記画像読取ユニットとを前記副走査方向に前記第1または第2の相対位置を保ちながら同期して走査して読み取る走査制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0024】
また、この発明に係わる画像読取装置において、前記第1の光源が赤外LEDであることを特徴としている。
【0025】
また、この発明に係わる画像読取装置において、前記第1の光源が前記透過原稿上の欠陥を検出する場合に点灯される光源であることを特徴としている。
【0026】
また、この発明に係わる画像読取装置において、前記画像読取装置はさらに、前記透過原稿を前記画像読取装置に対して前記主走査方向に位置決めするガイドを有し、前記第1相対位置決定を行う基となる画像情報の主走査方向範囲は、前記ガイドで位置決めされた前記透過原稿の主走査方向範囲であることを特徴としている。
【0027】
また、この発明に係わる画像読取装置において、前記透過原稿は、複数の画像コマを前記副走査方向に並んで有する写真フィルムであり、前記第1相対位置決定を行う基となる画像情報は、前記透過原稿上の前記複数の画像コマ間の領域を読み取って得ることを特徴としている。
【0031】
また、本発明に係わる画像読取装置の制御方法は、透過原稿に光を照射するための、主走査方向に長い第1と第2の光源を前記主走査方向に垂直な副走査方向に並べて有する光源ユニットと、前記透過原稿からの透過光を受光して光電変換する光電変換手段を前記主走査方向に長く配置して有する画像読取ユニットとを備え、前記光源ユニットと前記画像読取ユニットとを前記副走査方向に位置合わせし、前記透過原稿に対して前記副走査方向に同期して走査させることにより前記透過原稿上の画像情報を読み取るための画像読取装置の制御方法であって、前記第1と第2の光源の前記副走査方向光量分布における光量最大位置の均一幅が広い方が第2の光源、他方が第1の光源であり、前記第1の光源からの光の前記主走査方向の前記透過原稿の範囲を前記画像読取ユニットで、前記第1の光源を前記副走査方向に走査して読み取った画像情報の前記副走査方向で最大の光量位置における前記光源ユニットと前記画像読取ユニットとの前記副走査方向の相対位置を第1相対位置とする第1相対位置決定工程と、前記第1相対位置から、前記第1と第2の光源の前記副走査方向の距離だけ、前記副走査方向の前記第2の光源の方向に、前記画像読取ユニットを移動させた相対位置を第2相対位置とする第2相対位置決定工程と、前記第1の光源からの光で前記透過原稿を照射して、前記光源ユニットと前記画像読取ユニットとを前記第1相対位置を保ちながら前記副走査方向に同期して走査して前記透過原稿を読み取る第1読取工程と、前記第2の光源からの光で前記透過原稿を照射して、前記光源ユニットと前記画像読取ユニットとを前記第2相対位置を保ちながら前記副走査方向に同期して走査して前記透過原稿を読み取る第2読取工程とを有することを特徴としている。
【0033】
また、本発明に係わるプログラムは、上記の画像読取装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0034】
また、本発明に係わる記憶媒体は、上記のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶したことを特徴としている。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0036】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる透過原稿用照明ユニット18と光学ユニット14の副走査位置合わせ方法を用いた画像読取装置制御システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、画像読取装置の構成は、図14に示した従来例と略同様である。
【0037】
図1において、画像読取装置制御システムは、全体として、画像読取装置1と透過原稿照明装置2と、位置合わせ制御部201と画像処理装置206とを備えて構成される。画像読取装置制御部205によって制御される画像読取装置1および透過原稿照明装置2は、フィルム原稿を読み取る際に、所定の画像を読み取り、その画像は主走査位置合わせ領域決定部202から第1の副走査位置決定部203を経由して一旦画像処理装置にて画像処理され、その情報に基づいて透過原稿照明装置2と光学ユニット14の位置合わせが行なわれる。また、画像読取装置1及び透過原稿照明装置2からの画像情報に基づいて第2の副走査位置決定部204により再度位置合わせが行なわれ、最終的な画像情報を取得できる状態となる。
【0038】
画像読取装置1および透過原稿照明装置2については、従来例において説明したものと同様であるため、説明を省略する。また、画像処理装置206は、公知の画像情報を処理する装置であるため、説明を省略する。
【0039】
まず、主走査位置合わせ領域決定部202は、従来例で説明した光学ユニット14と透過原稿照明ユニット18の傾き等による位置合わせ不良を解決する手段である。
【0040】
主走査位置合わせ領域決定部202について、図2を参照して説明する。図2は、図15で説明したフィルムガイド5のフィルムA付近を拡大した図である。
【0041】
フィルムAの画像情報を読み取る画像読取領域RAに必要な主走査幅SA1について、キャリブレーション領域Sで位置合わせを行なうようにすることで、図15のa,a'の位置で位置合わせを行なうよりも、主走査幅が短くすむ。そのために透過原稿照明ユニット18と光学ユニット14との傾きや光量分布の影響を軽減できることは明らかであり、コストアップ無く、より高効率の照明装置の形態を実現できる。
【0042】
次に、第1の副走査位置決定部203は、複数の光源を要する場合には、いずれか片方の光源のみで位置合わせを行なうようにすることで、さらには、複数の光源のうちLED光源を有するものについてはLED光源にて位置合わせを行なうことで、より高速かつ正確な位置合わせを可能とする手段である。
【0043】
第1の副走査位置決定部203について、図3、図4、図5、図6を参照して説明する。図3は、透過原稿照明装置2をフィルム設置側から見た図であり、フィルムのゴミキズ検出用の赤外LED27と画像情報読取用の光源4を有する透過原稿照明ユニット28を示している。赤外LED27と光源4は略並行に配置されている。図4(a)は、画像情報を読み取るための光源4によって光量分布の略最大位置で位置合わせをした場合を示す図である。図4(b)は、ゴミキズ検出用の赤外LED27によって光量分布の略最大位置で位置合わせをした場合を示す図である。また、図5(a)は、光源4における光量分布を、図5(b)は赤外LED27における光量分布の一例を示している。
【0044】
赤外LED27と光源4との間には物理的に略dで示される距離がある。また、図4(a)の光源4で合わせた位置から赤外LED27までの距離がD1であったとし、また、図4(b)の赤外LED27で合わせた位置から光源4までの距離がD2であったとすると、図5に示したように赤外LED27における光量分布は、光源4の光量分布よりも均一幅の狭い領域の特性を示していることから、通常、式(1)で示されるような関係が成立する。
【0045】
|d ― D1| ≧ |d ― D2| …(1)
式(1)が示すことは、赤外LED27によって位置合わせを行なえば、光源4で位置合わせを行なわずとも、所定量dなる距離の移動のみで光源4での位置合わせを完了することが出来ることを意味している。
【0046】
図6はLEDとCCFLの点灯直後における光量変化を示した図である。例えば、光源4がCCFLで構成されている場合、図6に示すように点灯後に光量が安定するまでに要する時間はLEDのほうがCCFLよりも極めて短い。すなわち光量立ち上がりがはやい。これらの意味からも、赤外LED27とCCFLの光源4を有するような場合には赤外LED27によって位置合わせ処理を行なうようにすることで、より高速でかつ最適な位置合わせを行なうことができる。従って、ゴミキズ検出用としての赤外LEDでなくとも、位置合わせ用としてLEDを用いることは有効である。
【0047】
次に、第2の副走査位置決定部204は、従来技術の課題であった複数のフィルムを読み取る場合や、間欠読取における光学系4と透過原稿照明ユニット18との間で生じやすい位置ずれを防止することを可能とする手段である。
【0048】
第2の副走査位置決定部204を図7、図8、図9を参照して説明する。図7は、図15で説明したフィルムガイド5のフィルムA付近を拡大した図である。フィルムAの画像情報を読み取る画像読取領域RAを読み取る前に、フィルムコマ間領域BAにおいて既に説明した位置合わせを行なう。図8は、領域BAでのRGB各色についての副走査方向の出力分布の例を示した図である。それぞれの各色のピーク出力BAr, BAg, BAbは、平均化処理で容易に検出でき、この値を参照しながらフィルムコマ間領域BAにおいて前記位置合わせを行なう。図9には、第2の副走査位置決定のフローチャートを示す。
【0049】
図9において、ステップS200で、まず光学系ユニット14を固定して照明ユニット28を前後(副走査方向)に走査させる。これによりステップS201では、図8のヒストグラムを作成する。ステップS202では、BAr, BAg, BAbそれぞれのピーク値が副走査方向の位置において一致しているか否かを判断する。ステップS202でBAr, BAg, BAbが一致している場合には、ステップS203にすすむ。ステップS203では、ピーク値を副走査方向の位置として一致するように位置あわせを行なう。ピーク値が一致する場合は、原則としてフィルムのベース濃度領域と考えられ、ベース情報としての、BAr, BAg, BAbにて前記位置合わせ制御を行なうことになる。ただし、ベース濃度領域でなくてもピーク値が一致する場合には、フィルム上の画像情報の影響を受けていないと考えられ、したがって、前記位置合わせ制御を行なうことができる。ステップS202でBAr, BAg, BAbが一致していない場合には、ステップS204で、前記位置合わせ制御を行わない。この場合、一致していないどのピーク値に合わせるか判断が困難だからである。ステップS205では、フィルム読取領域RAを読み取るための光学系ユニット4と透過原稿照明ユニット18の位置を更新する。
【0050】
また、図8で説明した、BAr, BAg, BAbの3色分でなくとも、いずれか1つの信号を用いたり、赤外LED27の発光に対応した信号を用いたりすることによる制御も可能である。さらに、フィルムを読み取る前に位置合わせを行なう方法以外にも、複数コマを読み取る際には各1コマの画像情報を読み取った後に、位置合わせすることも有効である。さらには、フィルムを読み取りながら、フィルム端部のベース情報を参照することで位置合わせを行なうことも可能である。
【0051】
また、上記実施形態では波形のピーク値が一致しているか否かを基準として判断していたが(ステップS202参照)、完全な一致である必要はない。所定範囲内であれば足りる。また、ヒストグラムの波形を基準に波形が一致しているか否かを判断材料にしても構わない。
【0052】
以上のように、本実施形態によれば、コストアップ無く、より高効率の照明装置の形態を構成できる。
【0053】
(第2の実施形態)
主走査位置合わせ部202の第2の実施形態について図10を参照して説明する。図10は、図15で説明したフィルムガイド5のフィルムA付近を拡大した図である。フィルムAの画像情報を読み取る画像読取領域RAに必要でありかつ略フィルム位置2列分をカバーする主走査幅SA2について、キャリブレーション領域Sで位置合わせを行なう。この場合でも、第1の実施形態と同様に、図15のa,a'の位置で位置合わせを行なうよりも、主走査幅が短くすむ。そのために透過原稿照明ユニット18と光学ユニット14との傾きや光量分布の影響を軽減できることは明らかであり、コストアップ無く、より高効率の照明装置の形態を構成できる。また、本実施形態の場合には、領域SA2に相当する2列分のフィルムの画像読み取りには前記位置合わせ処理を省くことも可能となる。
【0054】
(第3の実施形態)
第1の副走査位置決定部203の他の形態について図11を参照して説明する。図11は、透過原稿照明装置2をフィルム設置側から見た図であり、ゴミキズ検出用の赤外LED29と画像情報読取用の光源4を有する透過原稿照明ユニット28を示している。赤外LED29と光源4は略平行に配置されている。
【0055】
本実施形態では、特定主走査位置b−b'にのみゴミキズ除去用の赤外LED29を配置した透過原稿照明装置32を用いる。
【0058】
さらに、フィルムを読み取る前に位置合わせを行なう方法以外にも、複数コマを読み取る際には各1コマの画像情報を読み取った後に、位置合わせをするようにしても良い。さらには、フィルムを読み取りながら、フィルム端部のベース情報を参照することで位置合わせを行なうことも可能である。
【0059】
以上のように、本実施形態によれば、コストアップ無く、より高効率の照明装置の形態を構成できる。
【0060】
以上説明したように上記の第1乃至第4の実施形態によれば、読取に必要な最小限の主走査幅で透過原稿照明ユニットと光学ユニットの位置合わせを行なうことができるので、構成としての精度を軽減でき、かつ高光出力の照明効率で透過原稿照明ユニットを構成することができる。
【0061】
また、Warm up時間をほとんど必要としないLED光源にて前記位置合わせ処理を行ない、物理的に決定された画像読取用光源の位置に所定量移動することによって、画像読取における前処理時間を短縮することができる。
【0062】
さらに、1枚もしくは複数フィルムのコマ間を利用して位置合わせ処理を再補正することにより、コストアップすることなく、かつシェーディング領域に戻らずとも最適な位置合わせを可能とすることができる。
【0063】
【他の実施形態】
また、各実施形態の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0064】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0065】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した手順に対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0066】
【発明の効果】
この発明によれば、画像読取に必要な透過原稿照明ユニットと光学ユニットの位置合わせを、より短時間に精度良く行なうことができるので、構成としての精度を軽減でき、かつ照明効率の良い透過原稿照明ユニットを構成可能となり、コストアップすることなく、高速で高画質の画像読取が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる画像読取装置制御システムの構成を示したブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を説明するためのフィルムガイドの拡大図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を説明するための透過原稿照明装置の概略図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を説明するための透過原稿照明ユニットと光学系の位置合わせを説明するための図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を説明するための透過原稿照明ユニットの光量分布を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を説明するための光源の光量変化を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を説明するためのフィルムガイドの拡大図である。
【図8】本発明の第1の実施形態を説明するためのフィルムベースのヒストグラムを示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態を説明するための制御フローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施形態を説明するためのフィルムガイドの拡大図である。
【図11】本発明の第3の実施形態を説明するための透過原稿照明装置の概略図である。
【図14】従来例を説明するための画像読取装置の構成を示す図である。
【図15】従来例を説明するためのフィルムガイドを示す図である。
【図16】従来例を説明するための透過原稿照明ユニットと光学系の位置合わせを示す図である。
【図17】従来例を説明するための透過原稿照明ユニットの光量分布図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置
2 透過原稿用照明装置
4 光源
7 透過原稿用光源点灯インバータ
8 反射原稿用照明光源
9 第1反射ミラー
10 第2反射ミラー
11 第3反射ミラー
14 光学ユニット
18 透過原稿用照明ユニット
A フィルム
D 位置合わせ移動距離
201 位置合わせ制御部
202 主走査位置合わせ領域決定部
203 第1の副走査位置決定部
204 第2の副走査位置決定部
205 画像読取装置制御部
RA 画像読取領域
SA1 主走査幅
28 複数の光源を含む透過原稿照明ユニット
d 赤外LEDと画像情報読取用の光源との距離
D1 画像情報読取用の光源による位置合わせ後の位置と赤外LEDとの距離
D2 赤外LEDによる位置合わせ後の位置と画像情報読取用の光源との距離
BA フィルムコマ間領域
SA2 主走査幅
Claims (8)
- 透過原稿に光を照射するための、主走査方向に長い第1と第2の光源を前記主走査方向に垂直な副走査方向に並べて有する光源ユニットと、前記透過原稿からの透過光を受光して光電変換する光電変換手段を前記主走査方向に長く配置して有する画像読取ユニットとを備え、前記光源ユニットと前記画像読取ユニットとを前記副走査方向に位置合わせし、前記透過原稿に対して前記副走査方向に同期して走査させることにより前記透過原稿上の画像情報を読み取るための画像読取装置であって、
前記第1と第2の光源の前記副走査方向光量分布における光量最大位置の均一幅が広い方が第2の光源、他方が第1の光源であり、前記第1の光源からの光の前記主走査方向の前記透過原稿の範囲を前記画像読取ユニットで、前記第1の光源を前記副走査方向に走査して読み取った画像情報の前記副走査方向で最大の光量位置における前記光源ユニットと前記画像読取ユニットとの前記副走査方向の相対位置を第1相対位置とする第1相対位置決定手段と、
前記第1相対位置から、前記第1と第2の光源の前記副走査方向の距離だけ、前記副走査方向の前記第2の光源の方向に、前記画像読取ユニットを移動させた相対位置を第2相対位置とする第2相対位置決定手段と、
前記第1の光源からの光で前記透過原稿を読み取る時には前記第1相対位置で、前記第2の光源からの光で前記透過原稿を読み取る時には前記第2相対位置で各々前記位置合わせを行い、前記光源ユニットと前記画像読取ユニットとを前記副走査方向に前記第1または第2の相対位置を保ちながら同期して走査して読み取る走査制御手段と、
を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 前記第1の光源が赤外LEDであることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記第1の光源が前記透過原稿上の欠陥を検出する場合に点灯される光源であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記画像読取装置はさらに、前記透過原稿を前記画像読取装置に対して前記主走査方向に位置決めするガイドを有し、前記第1相対位置決定を行う基となる画像情報の主走査方向範囲は、前記ガイドで位置決めされた前記透過原稿の主走査方向範囲であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記透過原稿は、複数の画像コマを前記副走査方向に並んで有する写真フィルムであり、前記第1相対位置決定を行う基となる画像情報は、前記透過原稿上の前記複数の画像コマ間の領域を読み取って得ることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
- 透過原稿に光を照射するための、主走査方向に長い第1と第2の光源を前記主走査方向に垂直な副走査方向に並べて有する光源ユニットと、前記透過原稿からの透過光を受光して光電変換する光電変換手段を前記主走査方向に長く配置して有する画像読取ユニットとを備え、前記光源ユニットと前記画像読取ユニットとを前記副走査方向に位置合わせし、前記透過原稿に対して前記副走査方向に同期して走査させることにより前記透過原稿上の画像情報を読み取るための画像読取装置の制御方法であって、
前記第1と第2の光源の前記副走査方向光量分布における光量最大位置の均一幅が広い方が第2の光源、他方が第1の光源であり、前記第1の光源からの光の前記主走査方向の前記透過原稿の範囲を前記画像読取ユニットで、前記第1の光源を前記副走査方向に走査して読み取った画像情報の前記副走査方向で最大の光量位置における前記光源ユニットと前記画像読取ユニットとの前記副走査方向の相対位置を第1相対位置とする第1相対位置決定工程と、
前記第1相対位置から、前記第1と第2の光源の前記副走査方向の距離だけ、前記副走査方向の前記第2の光源の方向に、前記画像読取ユニットを移動させた相対位置を第2相対位置とする第2相対位置決定工程と、
前記第1の光源からの光で前記透過原稿を照射して、前記光源ユニットと前記画像読取ユニットとを前記第1相対位置を保ちながら前記副走査方向に同期して走査して前記透過原稿を読み取る第1読取工程と、
前記第2の光源からの光で前記透過原稿を照射して、前記光源ユニットと前記画像読取ユニットとを前記第2相対位置を保ちながら前記副走査方向に同期して走査して前記透過原稿を読み取る第2読取工程とを有することを特徴とする画像読取装置の制御方法。 - 請求項6に記載の画像読取装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
- 請求項7に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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