JP3984096B2 - 交替処理方法及び交替処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、交替処理を伴わないAVライトコマンド又はAVリードコマンドによるデータの記録又は再生中のエラーに対応するための交替処理方法に関する。また、この発明は、交替処理を伴わないAVライトコマンド又はAVリードコマンドによるデータの記録又は再生中のエラーに対応するための交替処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
PCデータをHDD(ハードディスクドライブ)に読み書きする場合、データの信頼性を保証するために、エラー発生時には、データが正常に読み書きできるまで繰り返しリトライが行なわれる。このリトライの繰り返しには、3秒ないし4秒の時間が必要となる。HDDに対するPCデータの読み書きには、PC−リードコマンド又はPC−ライトコマンドが用いられる。
【0003】
一方、動画音声データの読み書きは、通常、データ信頼性よりも連続性が優先される。動画音声データの読み書きには、AV−リードコマンド又はAV−ライトコマンドが用いられる。AV−リードコマンド及びAV−ライトコマンドは、リトライ時間の上限が設定可能であったり、エラーを無視して読み書きを続ける設定が可能であったりする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、AV−リードコマンド及びAV−ライトコマンドによる動画音声データの記録再生時には、データの連続性と信頼性の両立が困難であった。
【0005】
この発明の目的は、上記したような事情に鑑み成されたものであって、AVコマンドによるデータの処理においてデータの連続性と信頼性の両立を可能にする交替処理方法及び交替処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するために、この発明の交替処理方法及び交替処理装置は、以下のように構成されている。
【0007】
(1)この発明の交替処理方法は、データの連続記録を命じるAVライトコマンドにより所定の記録先に対してデータを連続記録するとともに、この連続記録中にエラーが発生した場合にはエラー発生対象領域のアドレスを記憶し、前記AVライトコマンドに対応するデータ記録の終了に伴い、前記アドレスで示される領域を交替処理する。
【0008】
(2)この発明の交替処理装置は、データの連続記録を命じるAVライトコマンドにより所定の記録先に対してデータを連続記録する記録手段と、前記記録手段によるデータの連続記録中にエラーが発生した場合にはエラー発生対象領域のアドレスを記憶する記憶手段と、前記AVライトコマンドに対応するデータ記録の終了に伴い、前記アドレスで示される領域を交替処理する交替処理手段と、を備えている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の一実施の形態に係るデジタル録画再生装置(DVD−RTRレコーダ)を説明する。
【0010】
図1は、この発明の一実施の形態に係る、ハードディスクドライブHDD付きのデジタル録画再生装置(DVDビデオレコーダ)の全体構成を説明するブロック図である。この装置は、基本的には記録可能光ディスク(DVD−RAMディスク、DVD−RWディスク、DVD−Rディスクなど)100および/またはハードディスクを用いたリアルタイムビデオレコーディングを行うものであるが、再生専用光ディスク(DVD−ROMディスク、録画済みのDVD−Rディスク)の再生機能も備えている。また、HDDおよびDVD−RAMドライブの高速アクセス性能を利用して、タイムスリップ視聴などの録画中再生機能も備えている。
【0011】
図1の装置は、エンコーダ部601、デコーダ部602、メインMPU(マイクロコンピュータ;またはセントラルプロセシングユニットCPU)部604、V(ビデオ)ミキシング部605、フレームメモリ部606、キー入力部607、表示部608、DVD−RAM(および/またはDVD−R/DVD−RW)ドライブ部609、D−PRO(データプロセサ)部610、A/V入力612、TVチューナ部(BS/地上波アナログチューナ)613、オーディオ用デジタルI/F631、オーディオ用D/A部632、スピーカ633(その駆動用オーディオアンプの図示は省略)、ビデオ用デジタルI/F634、TV用D/A部636、外部モニタTV637、STC(システムタイムカウンタ)部650、HDD部(例えば20GB〜100GB程度のHDDレコーダユニットおよび/または大容量のICメモリ)700、オーディオ信号のセレクタ部750等により構成されている。
【0012】
D−PRO部610は、ファーストイン・ファーストアウト形のFIFO部(FIFOバッファ)610aを内蔵又は外付けしている。このFIFO部610aを構成するFIFOバッファは、記録側FIFOおよび再生側FIFOを含んでいる。これら記録側/再生側FIFOの入出力制御およびその残量モニタは、メインMPU604内のプログラムROMに書き込まれたFIFO制御部6045という制御プログラムにより行われる。
【0013】
ここで、記録側FIFOおよび再生側FIFOは、例えば1つのFIFOバッファを記録データと再生データとの割合の応じて按分したものであり、FIFOバッファ全体の容量は一定でも、記録側FIFOおよび再生側FIFO個々の容量は、可変とすることができる。例えばFIFOバッファの容量が4MBあり、記録レートが再生レートの3倍あるときは、記録側FIFOに3MBのバッファ容量を割り当て、再生側FIFOに1MBのバッファ容量を割り当てることができる。また、記録/再生中にレートが変わり、例えば記録レートが再生レートの1/3になったときは、記録側FIFOのバッファ容量を1MBに減らし、再生側FIFOのバッファ容量を3MBに増やすことができる。このように、レートに応じてFIFOバッファの記録側/再生側の按分率を変える方法としては、次のような方法がある。すなわち、記録側FIFOと再生側FIFOの境界にアドレスポインタをおき、このアドレスポインタ位置を記録/再生のレートに応じて変えることで、FIFOバッファの記録側/再生側の按分率を変えることができる。
【0014】
なお、FIFOバッファの容量が十分に大きい(例えば16MB)ときは、記録側FIFOおよび再生側FIFOそれぞれの容量を固定化(例えば8MBづつ)する方法も考えられる。
【0015】
ディスクドライブ部609(またはHDD部700)からの読込制御は、メインMPU604内のプログラムROMに書き込まれた読込ドライブ制御部6046という制御プログラムにより行なわれる。また、ディスクドライブ部609(またはHDD部700)への書込制御はメインMPU604内のプログラムROMに書き込まれた書込ドライブ制御部6047という制御プログラムにより行われる。
【0016】
メインMPU部604は、以上の制御プログラム(ファームウエア)その他の制御パラメータを含むROM部と、各プログラム実行時に用いられるワークRAM部604aを内蔵している。なお、ワークRAM部604aは、図8の管理情報(RTR_VMG)を一時記憶するVMG保持部(図示せず)というメモリエリアを含んでいる。
【0017】
エンコーダ部601内は、A/D部614、ビデオエンコード部616、デュアルモノヘッダ設定部617aを含むオーディオエンコード部617、SP(副映像)エンコード部618、フォーマッタ部619、バッファメモリ部620より構成されている。また、デコーダ部602は、メモリ626を内蔵する分離部625、縮小画像(サムネール)生成部628aを内蔵するビデオデコード部628、SP(副映像)デコード部627、オーディオデコード部630、V−PRO(ビデオプロセサ)部638により構成されている。
【0018】
録画(AV情報の記録)は、エンコーダ部601を介して、交換可能(リムーバブル)なDVD−RAM(またはDVD−R/DVD−RW)ディスク100を用いたディスクドライブ部(DVD−RAMドライブ部)609により行なわれる。このディスクドライブ部609は、DVD−RAM(またはDVD−R/DVD−RW)ディスク100からの再生のみならず、DVDビデオ(またはDVD−ROM)ディスク100からの再生も可能となっている。すなわち、DVDファミリのディスク再生は、ディスクドライブ部609およびD−PRO部610を介してデコーダ部602を介して行われる。DVDビデオ再生時の機能は、一般市販されているDVDビデオプレーヤと基本的に同一でよい。
【0019】
図1の装置内における実際のビデオ信号の流れは、以下のようになる。まず、例えばTVチューナ部613から得られたAV(オーディオ・ビジュアル)信号は、A/D部614に入力されデジタル信号に変換される。次にこの変換されたデジタル信号はビデオエンコード部616に入力され、デジタルオーディオ信号はオーディオエンコード部617に入力される。(なお、地上波アナログ放送の受信/録画においてTVチューナ部613から文字放送などの文字データが出力されるときは、SP(副映像)エンコード部618に入力される。地上波アナログ放送の受信/録画では、A/D部614で一旦デジタル化されてから、ビデオ(主映像)エンコード部616において、入力されたビデオ信号はMPEG圧縮される。また、オーディオ(音声)エンコード部617において、入力されたオーディオ信号は、例えばMPEGオーディオ圧縮される。さらに、SPエンコード部618において、入力された文字データはランレングス圧縮される。)
各エンコーダ部616〜618では、パック化された場合に例えば2048バイトとなるようにデータのパケット化がなされ、パケット化された信号(ビデオデータ、オーディオデータおよび副映像データ)が、フォーマッタ部619へ入力される。フォーマッタ部619は、バッファメモリ部620を適宜用いて、入力されたパケットデータのパック化および多重化を行い、多重化された信号(ビデオパック、オーディオパックおよび副映像パック)をD−PRO部610に送る。
【0020】
D−PRO部610は、現行DVDビデオでは16パック/16セクタ(次世代DVDビデオでは32パック/32セクタあるいはそれ以上)毎にECCブロックを形成し、それにエラー訂正データを付ける。こうして得られたデータストリームが、ディスクドライブ部609により光ディスク(DVD−RAM、DVD−RWまたはDVD−R)100に記録され、あるいはHDD部700に記録される。ここで、ディスクドライブ部609がシーク中あるいはトラックジャンプなどの場合のためビジー状態である場合には、記録データを一時記憶部としてのHDD部700(および/または図示しない半導体メモリ)に一時的に格納し、ディスクドライブ部609の記録準備ができるまで待てるように構成できる。
【0021】
さらに、フォーマッタ部619では、録画中に(GOP先頭割り込みなどにより)各切り分け情報を作成し、作成した切り分け情報を定期的にMPU部604へ送る。この切り分け情報としては、データアクセス単位であるVOBU(ビデオオブジェクトユニット)のパック数、VOBU先頭からのIピクチャのエンドアドレス、VOBUの再生時間などがある。各VOBUは前記ビデオパック、オーディオパックおよび/または副映像パックを含むことができる。ディスクドライブ部609は、このVOBUを単位にしてディスク100の記録情報にアクセスできるようになっている。なお、DVD−RTR(リアルタイム録再DVD)では、ビデオファイルは1ディスクに1ファイルとなっている。
【0022】
次に、図1の装置の種々な動作を、フローチャートを参考しながら説明する。図2は、図1の装置の全体動作を説明するフローチャートである。このフローチャートの各処理は、図1のメインMPU部604により制御される。メインMPU部604は、装置起動後、所定の初期設定(ステップST10)を実行する。その後、ユーザからのキー入力(図示しないリモートコントローラからのキー入力あるいは予約録画プログラムからの操作指令)を待つ。キー入力(ステップST20)があると、その入力キーの解釈(TV受信チャネルの切り換え指令、録画開始指令、再生開始指令など)を行う(ステップST30)。
【0023】
例えば、録画において入力キーが「録画開始指令」であると解釈されれば、ディスクドライブ部609に装填された記録可能光ディスク(DVD−RAMディスク等)100および/またはHDD部700への録画処理が行われる(ステップST50)。
【0024】
例えば、再生において入力キーが「再生開始指令」であると解釈されれば、ディスクドライブ部609に装填された光ディスク(DVD−RAMディスク、DVD−RWディスク、DVD−Rディスク、あるいはDVDビデオディスク)100からの再生処理が行われる(ステップST60)。
【0025】
図2の処理において、ディスク100(またはHDD部700)に対する記録処理とディスク100(またはHDD部700)に対する再生処理が重なる場合は、前記制御部(604)は、ディスク100(またはHDD部700)に対する記録処理の方を優先させる(図2においてST60よりST50の方が優先)ようになっている。
【0026】
図3は、図1の装置における割り込み処理を説明するフローチャートである。割り込み処理に入ると、割り込みには種々な要因があるので、まず割り込み要因がチェックされる(ステップST70)。割り込み要因が、例えば「1パック分D−PRO部610へ転送し終えた時の割り込み処理」であれば、録画パック数をカウントアップする割り込み処理Recpack++(ステップST72)が実行される。また、割り込み要因が例えば「フォーマッタ部619からの切り分け情報取り込み時の割り込み処理」であれば、切り分け情報1の取り込みの割り込みフラグがセットされる(ステップST74)。図示しないが、切り分け情報x(x=1、2、3、…)の取り込みの割り込みフラグセットも、適宜行われる。以上のように種々な割り込み要因毎の割り込み処理が行われたあと、他の処理の流れに戻る。
【0027】
図4は、図1の装置における録画処理(MPEGのプログラムストリームPSの記録)を説明するフローチャートである。メインMPU部604は、ディスクドライブ部609に装填されたディスク100(またはHDD部700)から、各ファイルシステムデータを読み込む(ステップST500)。読み込んだデータから使用済容量を算出し、そのディスク100(またはHDD部700)に空き容量があるかどうかをチェックする。空き容量がないときは、表示部608またはTV637に「録画スペースがありません」といった警告表示を出して、処理を終了する。空き容量があるときは、ディスク100(またはHDD部700)から管理用ファイル(VMGファイル)を読み込み、管理用ファイルがない場合は、新たにVMGファイル作成して、RAM部604a内に展開する(ステップST506)。
【0028】
このような録画前処理(ステップST506)が行われたあと、録画用初期設定に移る(ステップST508)。この録画用初期設定では、STC部650がリセットされ、各ドライブ部(ディスクドライブ部609、HDD部700等)へ書き込み開始アドレスおよび書き込み命令が設定され、フォーマッタ部619の初期設定(セルCELL、ビデオオブジェクトユニットVOBU、プログラムPG、プログラムチェーンPGCの区切りの設定)その他がなされる。初期設定に続き、録画開始設定がなされる(ステップST510)。この録画開始設定において、エンコーダ部601に録画開始命令が設定されるとともに、切り分け情報(ステップST508で設定した区切り)がビデオオブジェクトVOBとして登録される。
【0029】
録画開始後、FIFO部610aに記録開始量分(例えば1ECCブロック分以上)のデータが貯まると(ステップST512イエス)、ディスクドライブ部609(またはHDD部700)における書き込みアドレスおよび書き込み長が決定され、書き込み命令がディスクドライブ部609(またはHDD部700)に発行される(ステップST514)。切り分け情報の取り込み割り込みがあると(ステップST516イエス)、フォーマッタ部619から切り分け情報が取り込まれる(ステップST518)。
【0030】
別の言い方をすると、エンコーダ部601に取り込まれたプログラムストリームPSのデータがFIFO部610aのFIFOバッファに一定量(1個以上のECCブロック分、あるいは1つの連続データエリアCDA分)たまった段階で(ステップST512イエス)、ディスク100(またはHDD部700)に記録される。このとき、記録データの切り分け情報が、適宜ワークRAM部604aに取り込まれる(ステップST518)。
【0031】
ステップST514で発行された書き込み命令により開始された書き込み(録画)中にディスク100(またはHDD部700)への書き込みエラーが発生した場合は(ステップST521イエス)、記録中のアドレス情報がワークRAM部604aに一旦保存されてから(ステップST523)、FIFO&記録開始量制御処理(ステップST525)に移行する。ワークRAM部604aに一旦保存されたアドレス情報は、記録終了後に、適宜、ディスク100のボリューム&ファイル管理情報領域(図8(b)参照)に記録することができる。書き込みエラーが発生していない場合は(ステップST521ノー)、ステップST523の処理はスキップされて、FIFO&記録開始量制御処理(ステップST525)に移行する。
【0032】
録画が継続している間は(ステップST527ノー)、ステップST512〜ST527の処理が反復される。録画終了のキー入力がなされ、録画が終了すると(ステップST527イエス)、録画終了処理(図示せず)が実行される。この録画終了処理において、フォーマッタ部619より残りの切り分け情報を取り込んで初期化し、管理情報VMGにプログラムチェーン情報PGCI(切り分け情報、Iピクチャ情報等)の設定を書き込むことができる。別の言い方をすれば、ワークRAM部604aに残りの切り分け情報を取り込み、この取り込んだ切り分け情報をもとに管理情報VMGを更新することができる。
【0033】
図5は、図1の装置において、デジタル録画された映像情報を再生する場合の処理を説明するフローチャートである。ここでは、ディスクドライブ部609に装填されたディスク100に正常に映像情報が録画されているものとして、説明を行う(HDD部700からの再生も同様)。
【0034】
まず、現在のモードが再生モードであるか否かチェックされる(ステップST610)。再生モードでなければ(ステップST610ノー)、図5の処理は終了する。再生モードであれば(ステップST610イエス)、MPEGビデオデコード部628、副映像(SP)デコード部627およびオーディオデコード部630それぞれの初期設定が行われる(ステップST620)。
【0035】
初期設定が済んだあと、例えばユーザが指定した再生時間に基づいて再生するデータが決定され、決定されたデータに対応したアドレス情報および切り分け情報により、再生を開始するアドレスが決定される(ステップST630)。再生開始アドレスが決定されたら、セル再生の処理(ステップST640)が実行される。再生継続中(ステップST650ノー)は、次に再生するセルを決定しつつ(ステップST660)、セル再生時の処理(ステップST640)が実行される。
【0036】
セル再生が終われば(ステップST650イエス)、エラーチェック(ステップST670)が行われる。再生終了時にエラーが発生したときは(ステップST670イエス)、表示部608および/またはTV637に「読み出しエラーが発生しました」といった表示が出され(ステップST680)、再生終了処理(ステップST690)が実行されて、その他の処理状態(例えば図2のステップST20のキー入力待ち状態)にリターンする。エラーがなければ(ステップST670ノー)、その他の再生終了時の処理が実行されて(ステップST692)、図5の再生処理は終了する。
【0037】
図6は、図5の処理におけるセル再生時の処理(ステップST640)の内容を説明するフローチャートである。図7は、図6の処理の続きを説明するフローチャートである。なお、図6のステップST6400その他において、“FP”は先頭位置を示し、LBNは論理ブロック番号を示す。例えば、再生セルの開始FP(LBN)は、再生を開始するセルの先頭位置を論理ブロック番号で示したものを指す。
【0038】
まず、管理情報VMGに含まれるプログラムチェーン情報PGCIおよびタイムマップ情報TMAPIに基づいて、再生するセルの開始FP(LBN)とその終了FP(LBN)を決定し、読み出しFPをセル開始FPとし、「終了アドレス−開始アドレス」を残りセル長として設定する(ステップST6400)。読み出すデータブロック(連続データエリアCDA)の開始アドレスおよび読み出し長を設定する(ステップST6402)。読み出しブロック長が残りセル長より短いときは(ステップST6404イエス)、「残りセル長−読み出しブロック長」を残りセル長として設定する(ステップST6406)。一方、読み出しブロック長が残りセル長以上であるときは(ステップST6404ノー)、読み出しブロック長を残りセル長として設定し、残りセル長をゼロにセットする(ステップST6408)。
【0039】
続いて、ディスクドライブ部609にデータ読み出し命令をセットし(ステップST6410)、読み出しデータの転送開始を待つ。転送が開始されれば(ステップST6412イエス)、読み出しデータが1VOBU分またはそれ以上FIFOバッファに貯まるのを待つ。1VOBU分またはそれ以上FIFOバッファに貯まると、このバッファから1VOBU分データが読み込まれ、このVOBUを構成するパックが調べられる。
【0040】
上記読み込んだVOBUデータ中のシームレス接続フラグ(図示せず)がセットされておれば(ステップST6424イエス)、「読み出しFP+読み出し長」を読み出しFPとして設定し、MPEGデコーダを通常モードに設定し、システムクロックリファレンスSCRの読み込みおよび設定を適宜行って、シームレス接続フラグをリセットする(ステップST6426)。
【0041】
ステップST6412で開始した転送が終了すると(ステップST6428イエス)、次の処理の開始かどうかチェックされ、開始であればFIFO&読み出しブロック制御処理(ステップST6445)に移る。
【0042】
FIFO&読み出しブロック制御処理(ステップST6445)が行われたあと、残りセル長がゼロとなれば(ステップST6450イエス)、セルの最後であるので図6〜図7の処理は終了し、図5のステップST650にリターンする。残りセル長がゼロでなければ(ステップST6450ノー)、ステップST6402にリターンして、図6〜図7の処理が反復される。
【0043】
ステップST6412で開始した転送が終了しておらず(ステップST6428ノー)、図2のステップST20におけるキー入力があり(図7のステップST6430イエス)、特殊再生モードが早送りFFであれば(ステップST6432イエス)、再生時間と録画時間(現在の時間)とが比較される(ステップST6433)。再生時間と録画時間とが異なっているときは(ステップST6433ノー)、早送りを行うジャンプ方向を正方向とし、ジャンプ量に応じて読み出し位置read_fpを設定する(ステップST6434)。再生時間と録画時間とが一致しているときは(ステップST6433イエス)、ステップST6433はスキップされる。
【0044】
一方、特殊再生モードが早送りFFでなく早戻しFRであれば(ステップST6432ノー、ステップST6436イエス)、開始時間と録画時間(現在の時間)とが比較される(ステップST6437)。開始再生時間と録画時間とが異なっているときは(ステップST6437ノー)、早戻しを行うジャンプ方向を負方向とし、ジャンプ量に応じて読み出し位置read_fpを設定する(ステップST6438)。開始時間と録画時間とが一致しているときは(ステップST6437イエス)、ステップST6438はスキップされる。
【0045】
こうしてFFまたはFR操作時の読み出し位置read_fpが設定されると、特殊再生(FFまたはFR)時の読み出しブロック(連続データエリアDCA)の処理がなされ、図5のステップST650にリターンする。
【0046】
なお、上記読み出しブロックの処理において、読み出し位置read_fpは、ジャンプ量を考慮して、図6のステップST6400で引用したタイムマップ情報TMAPIに基づき決定することができる(TMAPIの中身については図8を引用して後述する)。
【0047】
図7の処理において、キー入力がない場合(ステップST6430ノー)は、図6のステップST6428に戻る。キー入力があり、それがFFキーでもFRキーでもないときは(ステップST6432ノー、ST6436ノー)、それが録画開始キーであるかどうかのチェック(ステップST6460)に移る。
【0048】
入力キーが(セル再生処理中における)録画開始キーであれば(ステップST6460イエス)、再生中のVOBUの先頭アドレス、再生時間、VOBIの位置(図1のワークRAM604a内)を録画開始情報として(ワークRAM604a内に)保存し(ステップST6462)、図6のステップST6428に戻る。
【0049】
入力キーが再生処理中における録画開始キーでなく(ステップST6460ノー)録画終了キーであれば(ステップST6464イエス)、再生中のVOBUの先頭アドレス、再生時間、VOBIの位置(図1のワークRAM604a内)を録画終了情報としてワークRAM604a内に保存し(ステップST6462)、図6のステップST6428に戻る。
【0050】
入力キーが再生処理中における録画開始キーでなく(ステップST6460ノー)、録画終了キーでもなく(ステップST6464ノー)、再生キーであれば(ステップST6468イエス)、ポーズ状態を解除してシステムタイムクロックSTCの動作を開始し(ステップST6470)、図6のステップST6428に戻る。
【0051】
入力キーが再生処理中における録画開始キーでなく(ステップST6460ノー)、録画終了キーでもなく(ステップST6464ノー)、再生キーでもなければ(ステップST6468ノー)、そのまま図6のステップST6428に戻る。
【0052】
<まとめ>
図1に示すFIFO部610a内のFIFOバッファに対する書き込み制御または読み出し制御においては、「途切れなしで記録しながら再生できる」ようにするために、所定の「FIFO条件」を満たすようにFIFO残量をモニタしながら、以下のような制御が行われる:
(1)録画処理中…録画側FIFOバッファ残量が所定値(例えば75%)以上になったら、ドライブに対する1回の書き込み量(書き込みサイズ)を増やす(ECCブロック単位=16または32セクタ単位で増やす)、または(単位時間当たりの)ドライブに対する書き込み回数を増やす、または記録用FIFOにバッファリングすべきデータ量を増やす(ECCブロック単位で増やす);
ここでは、FIFOをオーバーフローさせないために、ドライブに対する1回の書き込み量を増やしている。換言すれば、このFIFOからの読み出し量を増やしている。
【0053】
(2)再生処理中…再生側FIFOバッファの残量が所定値(例えば25%)以下になったら、ドライブからの1回の読み出し量(読み出しサイズ)を増やす(ECCブロック単位で増やす)、または(単位時間当たりの)読み出し回数を増やす。換言すれば、このFIFOへの書き込み量を増やす。
【0054】
(3)録画処理と再生処理が重なる場合は、録画処理の方を優先させる。
【0055】
なお、上記所定の「FIFO条件」としては、例えば次の2つを採用できる:
A>録画側FIFOはオーバーフローさせない;
B>再生側FIFOは空にしない。
【0056】
前記FIFOバッファに対する入出力レートには、例えば以下の性格を持たせることができる:
a>録画側FIFOの入力レートはMPEGエンコーダからの転送レート(可変レート)に依存し、録画側FIFOの出力レートはドライブへの転送レートに依存;
b>再生側FIFOの入力レートはドライブからの転送レートに依存し、再生側FIFOの出力レートはデコーダへの転送レートに依存。
【0057】
図8は、図1の装置により記録される管理情報(RTR_VMG)の内容を説明する図である。ここでは、図8(a)のDVD−RAMディスク100の情報記録領域に図8(b)のようなボリュームスペースの情報が記録される場合を例にとって説明する(HDD部700への記録情報のデータ構造も同様でよい)。
【0058】
ディスク100のボリュームスペースは、図8(b)に示すように、ボリュームおよびファイル管理情報の記録領域と、ユーザデータ(AV情報等)を記録するデータエリアを含んでいる。このデータエリアは、図8(C)に示すように、管理情報RTR_VMGおよびユーザデータのコンテンツ(AV情報を構成するビデオオブジェクトVOB等)を記録できるようになっている。管理情報RTR_VMGは、ビデオマネージャVMGのファイルとして格納される。
【0059】
管理情報RTR_VMGは、図8(d)に示すように、RTRビデオマネージャ情報RTR_VMGIと、ムービーAVファイル情報テーブルM_AVFITと、スチルピクチャAVファイル情報テーブルS_AVFITと、オリジナルのプログラムチェーン情報ORG_PGCIと、ユーザ定義のプログラムチェーン情報テーブルUD_PGCITと、テキストデータマネージャTXTDT_MGと、製造業者情報MNFITを含んでいる。
【0060】
なお、プログラムチェーン情報PGCIはプログラムチェーンPGCの再生全体を表すデータ構造であり、PGCは一連のプログラムPG(プログラムセット)を示す。PGは記録内容の論理単位であり、PGはユーザにより認識されあるいは定義される。プログラムセット内のPGは1以上のオリジナルセル(最初の録画内容の再生単位)で構成され、PGはORG_PGCI内でのみ定義される。換言すれば、ORG_PGCIは最初の録画内容のセル再生順序を記述した情報であるとも言える。また、UD_PGCITは、録画後にユーザが編集した1以上のPGCIを記述したテーブルである。
【0061】
M_AVFITは、図8(e)に示すように、ムービーAVファイル情報テーブル情報M_AVFITIと、1以上のムービーVOBストリーム情報M_VOB_STI#1〜M_VOB_STI#nと、ムービーAVファイル情報M_AVFIを含んでいる。M_AVFIは、図8(f)に示すように、ムービーAVファイル情報一般情報M_AVFI_GIと、1以上のムービーVOB情報サーチポインタM_VOBI_SRP#1〜#nと、このサーチポインタに対応する数のムービーVOB情報M_VOBI#1〜#nとを含んでいる。
【0062】
各M_VOBI#は、図8(g)に示すように、ムービーVOB一般情報M_VOBI_GIと、シームレス情報SMLIと、オーディオギャップ情報AGAPIと、タイムマップ情報TMAPIとを含んでいる。このTMAPIは、特別な再生(ユーザ定義PGCを利用した個別ユーザ独自の順序によるセル再生など)およびタイムサーチを実行する際に利用される。
【0063】
TMAPIは、図8(h)に示すように、タイムマップ一般情報TMAP_GIと、1以上のタイムエントリTM_ENT#1〜#rと、1以上のVOBUエントリVOBU_ENT#1#qとを含んでいる。
【0064】
各TM_ENTは、図8(i)に示すように、対応するVOBUエントリの番号を示すVOBU_ENTNと、タイムエントリにより指定されたVOBUの再生開始時間と算出された再生時間との時間差を示すTM_DIFFと、目標のVOBUアドレスを示すVOBU_ADRとを含んでいる。NTSCにおいてタイムユニットTMUを600フィールドで表した場合(あるいはPALにおいてタイムユニットTMUを500フィールドで表した場合)、タイムエントリ#jに対する上記「算出された再生時間」は、TMU×(jー1)+TM_OSFで表すことができる。また、上記VOBU_ADRは、VOBUサイズをセクタ単位で表した場合において、該当VOBの先行VOBUsの合計サイズにより目標のVOBUアドレスを表したものである。
【0065】
上に例示したようなデータ構成において、あるVOBUの途中から再生を開始するには、そのアクセスポイントを確定しなければならない。このアクセスポイントをタイムエントリポイントとする。このタイムエントリポイントは、VOBUのムービーアドレス情報が示す位置から、タイムエントリTM_ENT内の時間差情報TM_DIFFが示す時間差だけ離れた位置にある。このタイムエントリポイントが、タイムマップ情報TMAPIにより示される特別な再生開始点(あるいはタイムサーチ点)となる。
【0066】
各VOBUエントリは、図8(j)に示すように、基準ピクチャサイズ情報1STREF_SZと、VOBU再生時間情報VOBU_PB_TMと、VOBUサイズ情報VOBU_SZとを含んでいる。ここで、VOBU_PB_TMは、該当VOBUの再生時間をビデオフィールド単位で表したものである。また、基準ピクチャサイズ情報1STREF_SZは、該当VOBUの最初の基準ピクチャ(MPEGのIピクチャに対応)のサイズをセクタ単位で表したものである。
【0067】
なお、通常は、VOBUエントリでは「VOBUの時間間隔」をフィールド数で表しているが、他の方法として、「VOBUの時間間隔」を表すのに、「あるVOBUから次のVOBUまでのクロックカウンタによるカウント値」を利用することもできる。具体的に例示すれば、「1個のVOBUの先頭位置でのプレゼンテーションタイムスタンプPTSとその直後のVOBUの先頭位置でのPTSの値との間の差分値」で「VOBUの時間間隔」を表すことができる。換言すれば、「特定ユニット内でのクロックカウンタの差分値でそのユニット内の時間間隔を示す」ことができる。
【0068】
次に、図1に示すデジタル録画再生装置における交替処理について説明する。
【0069】
第1に、AVライトコマンドによりAVデータを連続記録するケースの交替処理について説明する。AVライトコマンドは、例えばAVデータの連続記録を命じるコマンドであり、データの信頼性よりも連続性を重視する傾向のコマンドである。このAVライトコマンドに対応する連続記録時に設定可能なリライト時間は、極めて短い時間に限られる。一方、PCライトコマンドは、例えばPCデータの記録を命じるコマンドであり、データの連続性よりも信頼性を重視する傾向のコマンドである。このPCライトコマンドに対応する記録時のリライト時間は、AVライトコマンドのリライト時間より長い。このデジタル録画再生装置は、AVライトコマンドによる連続性及びPCライトコマンドによる信頼性の両方の利点を生かして、AVライトコマンドによるAVデータの記録においてデータの連続性と信頼性を両立させることができる。デジタル録画再生装置のメインMPU部604は、AVライトコマンド、AVリードコマンド、PCライトコマンド等、各種コマンドを各部に対して発行する。また、メインMPU部604は、各部の動作を制御して交替処理を実行する。
【0070】
図9は、AVライトコマンド対応の欠陥処理を説明するフローチャートである。図9に示すように、AVライトコマンドにより、HDD部700に対してAVデータが連続記録されているとする(ST101、ST102)。この連続記録中にエラーが発生した場合(ST103ノー)、エラー発生対象領域の論理セクタアドレス(LBA)がHDD部700のルックアップテーブルに記憶され(ST104)、エラーが返される(ST105)。
【0071】
ここで、HDD部700がキャッシュを使用していない場合には(ST106イエス)、AVライトコマンドの転送終了時に、このコマンドで指定された範囲内でセクタのエラーがあったことが通知される。そして、AVライトコマンドの発行時のアドレスがワークRAM部604aに記憶される(ST108)。これに対して、HDD部700がキャッシュを使用している場合には(ST106ノー)、HDD部700にアクセスしてエラーが発生した時点で、既に別のセクタに対するAVライトコマンドが発行されていて、エラー発生対象領域の論理セクタアドレスが特定できない。そこで、AVライト終了時に、リードエラーログコマンドが発行され、エラー発生対象領域の論理セクタアドレスが取得される(ST107)。取得された論理セクタアドレスはHost側のメモリに記憶される。つまり、ワークRAM部604aに記憶される(ST108)。
【0072】
AVライトコマンドによる連続記録終了時に(ST109イエス)、データの連続再生を命じるAVリードコマンドにより、エラー発生対象領域からAVデータが読み出され(ST110)、読み出されたAVデータがHost側のメモリに記憶される。つまり、FIFO部610aに記憶される(ST111)。エラー発生対象領域に対するデータ記録時に交替処理を伴うデータの記録を命じるPCライトコマンドにより、エラー発生対象領域に対してAVリードコマンドにより読み出されたAVデータが書き込まれる(ST112)。HDD部700のルックアップテーブルにはエラー発生対象領域の論理セクタアドレスが記憶されており、この論理セクタアドレスとPCライトコマンドが指定する論理セクタアドレスが一致した場合、セクタの再配置が行なわれる。つまり、エラー発生対象領域の論理セクタアドレスと交替先の論理セクタアドレスとのリンクデータが、G(グローン)−リストに登録される。(ST113)。この結果、次回、G−リストに登録済みのエラー発生対象領域の論理セクタアドレスに対するアクセスは、このエラー発生対象領域の論理セクタアドレスの交替先の論理セクタアドレスに対するアクセスと見なされる。つまり、AVライトコマンドにより、エラー発生対象領域の論理セクタアドレスに対する書き込みが命じられると、G−リストに基づきエラー発生対象領域の論理セクタアドレスの交替先の論理セクタアドレスに対してデータが書き込まれる。結果的に、欠陥セクタを避けることができ、エラーの再発を防止することができる。ワークRAM部604aに記憶された全ての欠陥領域のアドレスに対して、ST110〜ST113の処理が繰り返され(FIFO部610aの容量が有限であるため)、交替処理が進められる(ST114)。
【0073】
第2に、AVリードコマンドにより、AVデータを連続再生するケースの交替処理について説明する。このデジタル録画再生装置は、AVリードコマンドによる連続性及びPCライトコマンドによる信頼性の両方の利点を生かして、AVリードコマンドによるAVデータの再生においてデータの連続性と信頼性を両立させることができる。デジタル録画再生装置のメインMPU部604は、AVライトコマンド、AVリードコマンド、PCライトコマンド等、各種コマンドを各部に対して発行する。また、メインMPU部604は、各部の動作を制御して交替処理を実行する。
【0074】
図10は、AVリードコマンド対応の欠陥処理その1を説明するフローチャートである。AVリードコマンド対応の欠陥処理その1は、AVリードコマンドによるAVデータの再生時に、HDD部700のルックアップテーブルにエラー発生対象領域の論理セクタアドレスを残さないケースである。このケースでは、エラー発生対象領域に対してAVライトコマンドにより、AVデータを書き込み、故意にエラーを発生させて、HDD部700のルックアップテーブルにエラー発生対象領域の論理セクタアドレスを記録させる。
【0075】
図10に示すように、AVライトコマンドにより、HDD部700に対してAVデータが連続再生されているとする(ST201)。この連続再生中にエラーが発生した場合(ST202イエス)、リードエラーログコマンドが発行され、エラー発生対象領域の論理セクタアドレスが取得される(ST203)。取得された論理セクタアドレスはHost側のメモリに記憶される。つまり、ワークRAM部604aに記憶される(ST204)。なお、ST203の処理は省略されてもよい。
【0076】
AVリードコマンドによる連続再生終了時に(ST205イエス)、エラーが無いことを条件に(ST206イエス)、再びAVリードコマンドにより、エラー発生対象領域からAVデータが読み出され(ST207)、読み出されたAVデータがHost側のメモリに記憶される。つまり、FIFO部610aに記憶される(ST208)。
【0077】
続いて、AVライトコマンドにより(ST209)、エラー発生対象領域に対して読み出されたAVデータが記録される(ST210)。ここでは、記録中にエラーが発生し(ST211ノー)、エラー発生対象領域の論理セクタアドレス(LBA)がHDD部700のルックアップテーブルに記憶され(ST212)、エラーが返される(ST213)。
【0078】
ここで、HDD部700がキャッシュを使用していない場合には(ST214イエス)、AVライトコマンドの転送終了時に、このコマンドで指定された範囲内でセクタのエラーがあったことが通知される。そして、AVライトコマンドの発行時のアドレスがワークRAM部604aに記憶される(ST216)。これに対して、HDD部700がキャッシュを使用している場合には(ST214ノー)、HDD部700にアクセスしてエラーが発生した時点で、既に別のセクタに対するAVライトコマンドが発行されていて、エラー発生対象領域の論理セクタアドレスが特定できない。そこで、AVライト終了時に、リードエラーログコマンドが発行され、エラー発生対象領域の論理セクタアドレスが取得される(ST215)。取得された論理セクタアドレスはHost側のメモリに記憶される。つまり、ワークRAM部604aに記憶される(ST216)。
【0079】
続いて、AVリードコマンドにより、エラー発生対象領域からAVデータが読み出され(ST217)、読み出されたAVデータがHost側のメモリに記憶される。つまり、FIFO部610aに記憶される(ST218)。ここで、PCライトコマンドにより、エラー発生対象領域に対してAVリードコマンドにより読み出されたAVデータが書き込まれる(ST219)。HDD部700のルックアップテーブルにはエラー発生対象領域の論理セクタアドレスが記憶されており、この論理セクタアドレスとPCライトコマンドが指定する論理セクタアドレスが一致した場合、セクタの再配置が行なわれる。つまり、エラー発生対象領域の論理セクタアドレスと交替先の論理セクタアドレスとのリンクデータが、G(グローン)−リストに登録される(ST220)。この結果、次回、G−リストに登録済みのエラー発生対象領域の論理セクタアドレスに対するアクセスは、このエラー発生対象領域の論理セクタアドレスの交替先の論理セクタアドレスに対するアクセスと見なされる。つまり、AVライトコマンドにより、エラー発生対象領域の論理セクタアドレスに対する書き込みが命じられると、G−リストに基づきエラー発生対象領域の論理セクタアドレスの交替先の論理セクタアドレスに対してデータが書き込まれる。結果的に、欠陥セクタを避けることができ、エラーの再発を防止することができる。ワークRAM部604aに記憶された全ての欠陥領域のアドレスに対して、ST217〜ST220の処理が繰り返され(FIFO部610aの容量が有限であるため)、交替処理が進められる(ST221)。
【0080】
図11は、AVリードコマンド対応の欠陥処理その2を説明するフローチャートである。AVリードコマンド対応の欠陥処理その2は、AVリードコマンドによるAVデータの再生時に、HDD部700のルックアップテーブルにエラー発生対象領域の論理セクタアドレスを残すケースである。このケースでは、図10で説明した欠陥処理その1と違い、エラー発生対象領域に対するAVライトコマンドによるAVデータの書き込みは不要となる。
【0081】
図11に示すように、AVリードコマンドにより、HDD部700からAVデータが連続再生されているとする(ST301、ST302)。この連続再生中にエラーが発生した場合(ST303ノー)、エラー発生対象領域の論理セクタアドレス(LBA)がHDD部700のルックアップテーブルに記憶され(ST304)、エラーが返される(ST305)。続いて、リードエラーログコマンドが発行され、エラー発生対象領域の論理セクタアドレスが取得される(ST307)。取得された論理セクタアドレスはHost側のメモリに記憶される。つまり、ワークRAM部604aに記憶される(ST308)。
【0082】
連続再生終了時に(ST309イエス)、データの連続再生を命じるAVリードコマンドにより、エラー発生対象領域からAVデータが読み出され(ST310)、読み出されたAVデータがHost側のメモリに記憶される。つまり、FIFO部610aに記憶される(ST311)。ここで、PCライトコマンドにより、エラー発生対象領域に対してAVリードコマンドにより読み出されたAVデータが書き込まれる(ST312)。HDD部700のルックアップテーブルにはエラー発生対象領域の論理セクタアドレスが記憶されており、この論理セクタアドレスとPCライトコマンドが指定する論理セクタアドレスが一致した場合、セクタの再配置が行なわれる。つまり、エラー発生対象領域の論理セクタアドレスと交替先の論理セクタアドレスとのリンクデータが、G(グローン)−リストに登録される(ST313)。この結果、次回、G−リストに登録済みのエラー発生対象領域の論理セクタアドレスに対するアクセスは、このエラー発生対象領域の論理セクタアドレスの交替先の論理セクタアドレスに対するアクセスと見なされる。つまり、AVライトコマンドにより、エラー発生対象領域の論理セクタアドレスに対する書き込みが命じられると、G−リストに基づきエラー発生対象領域の論理セクタアドレスの交替先の論理セクタアドレスに対してデータが書き込まれる。結果的に、欠陥セクタを避けることができ、エラーの再発を防止することができる。
【0083】
ここで、図9〜図11で説明した交替処理のさらなる効果を説明する。動画音声データの読み書き時にエラーが発生しても、データの連続性を優先するために、データの信頼性はある程度犠牲にされていた。データの信頼性確保のためのリトライ中の動画音声データをバッファメモリに記憶し、データの連続性に加えてデータの信頼性も確保することが可能である。これには、大容量のバッファメモリが必要となり、装置のコストアップの問題が発生する。
【0084】
この発明のデジタル録画再生装置によれば、上記した用途の大容量バッファメモリを必要とせずに、データの連続性と信頼性の両立を可能にすることができる。具体的に言うと、リトライ時間を制限したAVライトコマンドによりAVデータの書き込みを行い、AVライト時に発生した媒体欠陥に対してAVライト終了後にPCライトコマンドにより交替処理を実行させる。これにより、次回から欠陥領域に対してAVデータが書き込まれることはなくなる。同様に、リトライ時間を制限したAVリードコマンドによりAVデータの読み出しを行い、AVリード時に発生した媒体欠陥に対してAVリード終了後にPCライトコマンドにより交替処理を実行させる。これにより、次回から欠陥領域に対してAVデータが書き込まれることはなくなる。
【0085】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0086】
【発明の効果】
この発明によれば、AVコマンドによるデータの処理においてデータの連続性と信頼性の両立を可能にする交替処理方法及び交替処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係るHDD付きデジタル録画再生装置(DVDビデオレコーダ)の全体構成を説明するブロック図。
【図2】図1の装置の全体動作を説明するフローチャート図。
【図3】図1の装置における割り込み処理を説明するフローチャート図。
【図4】図1の装置における録画処理を説明するフローチャート図。
【図5】図1の装置における再生処理を説明するフローチャート図。
【図6】図5の処理におけるセル再生時の処理の内容(その1)を説明するフローチャート図。
【図7】図5の処理におけるセル再生時の処理の内容(その2)を説明するフローチャート図。
【図8】図1の装置により記録される管理情報(RTR_VMG)の内容を説明する図。
【図9】AVライトコマンド対応の欠陥処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】AVリードコマンド対応の欠陥処理1を説明するためのフローチャートである。
【図11】AVリードコマンド対応の欠陥処理2を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
100…光ディスク/情報媒体
601…エンコーダ部
602…デコーダ部
604…メインMPU部
604a…ワークRAM部
6045…FIFO制御部
6046…読込ドライブ制御部
6047…書込ドライブ制御部
609…ディスクドライブ部
610…D−PRO部
610a…FIFO部
700…HDD部
Claims (6)
- 交替処理を伴わないAVライトコマンド及び交替処理を伴うPCライトコマンドによりAVデータ及びPCデータを記録再生する装置に適用可能なデータ交替処理方法であって、
前記AVライトコマンドは、AVデータの連続記録を命じるコマンドであり、データの信頼性よりも連続性を重視するコマンドであって、このAVライトコマンドに対応する連続記録時に設定可能なリライト時間は、第1のリライト時間内に制限され、
前記PCライトコマンドは、PCデータの記録を命じるコマンドであり、データの連続性よりも信頼性を重視するコマンドであって、このPCライトコマンドに対応する記録時のリライト時間は、前記第1のリライト時間より長い第2のリライト時間に制限され、
前記AVライトコマンドにより所定の記録先に対して所定容量のバッファに蓄積されるAVデータを連続記録するとともに、この連続記録中にエラーが発生した場合には前記第1のリライト時間内でリライトを実行し、このリライトによりエラーが解消しない場合にはエラー発生対象領域のアドレスを記憶し、
前記エラー発生対象領域の前記アドレスが記憶されていることを条件として、前記AVライトコマンドに対応するAVデータ記録の終了に伴い、AVデータの連続再生を命じるAVリードコマンドにより前記アドレスで示される前記エラー発生対象領域からAVデータを読み出し、前記アドレスで示される前記エラー発生対象領域に対して前記PCライトコマンドにより、前記読み出されたAVデータを前記エラー発生対象領域の交替先となる交替領域へ記録する、
ことを特徴とする交替処理方法。 - 交替処理を伴わないAVライトコマンド及び交替処理を伴うPCライトコマンドによりAVデータ及びPCデータを記録再生する装置に適用可能なデータ交替処理方法であって、
前記AVライトコマンドは、AVデータの連続記録を命じるコマンドであり、データの信頼性よりも連続性を重視するコマンドであって、このAVライトコマンドに対応する連続記録時に設定可能なリライト時間は、第1のリライト時間内に制限され、
前記PCライトコマンドは、PCデータの記録を命じるコマンドであり、データの連続性よりも信頼性を重視するコマンドであって、このPCライトコマンドに対応する記録時のリライト時間は、前記第1のリライト時間より長い第2のリライト時間に制限され、
AVデータの連続再生を命じるAVリードコマンドにより所定の記録先から読み出され所定容量のバッファに蓄積されるAVデータを連続再生するとともに、この連続再生中にエラーが発生した場合には所定のリトライ制限時間内でリトライを実行し、このリトライによりエラーが解消しない場合にはエラー発生対象領域のアドレスを記憶し、
前記エラー発生対象領域の前記アドレスが記憶されていることを条件として、前記AVリードコマンドに対応するAVデータ再生の終了に伴い、再び前記AVリードコマンドにより前記アドレスで示される前記エラー発生対象領域からAVデータを読み出し、前記アドレスで示される前記エラー発生対象領域に対して前記PCライトコマンドにより、前記読み出されたAVデータを前記エラー発生対象領域の交替先となる交替領域へ記録する、
ことを特徴とする交替処理方法。 - 交替処理を伴わないAVライトコマンド及び交替処理を伴うPCライトコマンドによりAVデータ及びPCデータを記録再生する装置に適用可能なデータ交替処理方法であって、
前記AVライトコマンドは、AVデータの連続記録を命じるコマンドであり、データの信頼性よりも連続性を重視するコマンドであって、このAVライトコマンドに対応する連続記録時に設定可能なリライト時間は、第1のリライト時間内に制限され、
前記PCライトコマンドは、PCデータの記録を命じるコマンドであり、データの連続性よりも信頼性を重視するコマンドであって、このPCライトコマンドに対応する記録時のリライト時間は、前記第1のリライト時間より長い第2のリライト時間に制限され、
AVデータの連続再生を命じるAVリードコマンドにより所定の記録先から読み出され所定容量のバッファに蓄積されるAVデータを連続再生するとともに、この連続再生中にエラーが発生した場合には所定のリトライ制限時間内でリトライを実行し、このリトライによりエラーが解消しない場合にはエラー発生対象領域のアドレスを記憶し、
前記AVリードコマンドに対応するAVデータ再生の終了に伴い、再び前記AVリードコマンドにより前記アドレスで示される前記エラー発生対象領域からAVデータを読み出し、前記アドレスで示される前記エラー発生対象領域に対して前記AVライトコマンドにより、前記AVリードコマンドにより読み出されたAVデータを記録し、この記録によるエラー発生対象領域のアドレスを再度記憶し、再び前記AVリードコマンドにより再度記憶された前記アドレスで示される前記エラー発生対象領域からAVデータを読み出し、再度記憶された前記アドレスで示される前記エラー発生対象領域に対して前記PCライトコマンドにより、前記読み出されたAVデータを前記エラー発生対象領域の交替先となる交替領域へ記録する、
ことを特徴とする交替処理方法。 - 交替処理を伴わないAVライトコマンド及び交替処理を伴うPCライトコマンドによりAVデータ及びPCデータを記録再生する装置に適用可能な交替処理装置であって、
前記AVライトコマンドは、AVデータの連続記録を命じるコマンドであり、データの信頼性よりも連続性を重視するコマンドであって、このAVライトコマンドに対応する連続記録時に設定可能なリライト時間は、第1のリライト時間内に制限され、
前記PCライトコマンドは、PCデータの記録を命じるコマンドであり、データの連続性よりも信頼性を重視するコマンドであって、このPCライトコマンドに対応する記録時のリライト時間は、前記第1のリライト時間より長い第2のリライト時間に制限され、
所定容量のバッファと、
前記AVライトコマンドにより所定の記録先に対して前記バッファに蓄積されるAVデータを連続記録する記録手段と、
前記記録手段によるAVデータの連続記録中にエラーが発生した場合には前記第1のリライト時間内でリライトを実行し、このリライトによりエラーが解消しない場合にはエラー発生対象領域のアドレスを記憶する記憶手段と、
前記エラー発生対象領域の前記アドレスが記憶されていることを条件として、前記AVライトコマンドに対応するAVデータ記録の終了に伴い、AVデータの連続再生を命じるAVリードコマンドにより前記アドレスで示される前記エラー発生対象領域からAVデータを読み出し、前記アドレスで示される前記エラー発生対象領域に対して前記PCライトコマンドにより、前記読み出されたAVデータを前記エラー発生対象領域の交替先となる交替領域へ記録する交替処理手段と、
を備えたことを特徴とする交替処理装置。 - 交替処理を伴わないAVライトコマンド及び交替処理を伴うPCライトコマンドによりAVデータ及びPCデータを記録再生する装置に適用可能な交替処理装置であって、
前記AVライトコマンドは、AVデータの連続記録を命じるコマンドであり、データの信頼性よりも連続性を重視するコマンドであって、このAVライトコマンドに対応する連続記録時に設定可能なリライト時間は、第1のリライト時間内に制限され、
前記PCライトコマンドは、PCデータの記録を命じるコマンドであり、データの連続性よりも信頼性を重視するコマンドであって、このPCライトコマンドに対応する記録時のリライト時間は、前記第1のリライト時間より長い第2のリライト時間に制限され、
所定容量のバッファと、
AVデータの連続再生を命じるAVリードコマンドにより所定の記録先から読み出され前記バッファに蓄積されるAVデータを連続再生する再生手段と、
前記再生手段によるAVデータの連続再生中にエラーが発生した場合には所定のリトライ制限時間内でリトライを実行し、このリトライによりエラーが解消しない場合にはエラー発生対象領域のアドレスを記憶する記憶手段と、
前記エラー発生対象領域の前記アドレスが記憶されていることを条件として、前記AVリードコマンドに対応するAVデータ再生の終了に伴い、再び前記AVリードコマンドにより前記アドレスで示される前記エラー発生対象領域からAVデータを読み出し、前記アドレスで示される前記エラー発生対象領域に対して前記PCライトコマンドにより、前記読み出されたAVデータを前記エラー発生対象領域の交替先となる交替領域へ記録する交替処理手段と、
を備えたことを特徴とする交替処理装置。 - 交替処理を伴わないAVライトコマンド及び交替処理を伴うPCライトコマンドによりAVデータ及びPCデータを記録再生する装置に適用可能な交替処理装置であって、
前記AVライトコマンドは、AVデータの連続記録を命じるコマンドであり、データの信頼性よりも連続性を重視するコマンドであって、このAVライトコマンドに対応する連続記録時に設定可能なリライト時間は、第1のリライト時間内に制限され、
前記PCライトコマンドは、PCデータの記録を命じるコマンドであり、データの連続性よりも信頼性を重視するコマンドであって、このPCライトコマンドに対応する記録時のリライト時間は、前記第1のリライト時間より長い第2のリライト時間に制限され、
所定容量のバッファと、
AVデータの連続再生を命じるAVリードコマンドにより所定の記録先から読み出され前記バッファに蓄積されるAVデータを連続再生する再生手段と、
前記再生手段によるAVデータの連続再生中にエラーが発生した場合には所定のリトライ制限時間内でリトライを実行し、このリトライによりエラーが解消しない場合にはエラー発生対象領域のアドレスを記憶する記憶手段と、
前記AVリードコマンドに対応するAVデータ再生の終了に伴い、再び前記AVリードコマンドにより前記アドレスで示される前記エラー発生対象領域からAVデータを読み出し、前記アドレスで示される前記エラー発生対象領域に対して前記AVライトコマンドにより、前記AVリードコマンドにより読み出されたAVデータを記録し、この記録によるエラー発生対象領域のアドレスを再度記憶し、再び前記AVリードコマンドにより再度記憶された前記アドレスで示される前記エラー発生対象領域からAVデータを読み出し、再度記憶された前記アドレスで示される前記エラー発生対象領域に対して前記PCライトコマンドにより、前記読み出されたAVデータを前記エラー発生対象領域の交替先となる交替領域へ記録する交替処理手段と、
を備えたことを特徴とする交替処理装置。
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