JP2003022604A - デジタル記録再生装置 - Google Patents

デジタル記録再生装置

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JP2003022604A
JP2003022604A JP2001206929A JP2001206929A JP2003022604A JP 2003022604 A JP2003022604 A JP 2003022604A JP 2001206929 A JP2001206929 A JP 2001206929A JP 2001206929 A JP2001206929 A JP 2001206929A JP 2003022604 A JP2003022604 A JP 2003022604A
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fifo
buffer
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JP2001206929A
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Katsumi Fukuchi
克己 福地
Shinichi Kikuchi
伸一 菊地
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録中の再生処理において記録または再生が途
切れないようにFIFOバッファの書き込みおよび/ま
たは読み出しが制御されるデジタル記録再生装置を提供
する。 【解決手段】光ディスクやハードディスクドライブに対
して情報記録しながら情報再生することが可能に構成さ
れたDVD録再機は、FIFOバッファと;FIFOバ
ッファを介して情報記録または情報再生を行うデータプ
ロセサ部と;FIFOバッファの残量に基づき(ST5
252)、情報記録時におけるFIFO書き込み量(S
T5254)を変更する制御部を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リムーバブルな
メディア(DVD−RAMディスクなど)および固定デ
ィスク装置(ハードディスクドライブHDDなど)を用
いたデジタル録画再生装置に適した、情報バッファリン
グ制御の改良に関する。とくに、HDD付きDVD録再
機において録画しながらの再生を途切れなしに実現する
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、動画を含むオーディオ・ビジュア
ル(AV)情報を記録した光ディスク再生システムが開
発され、映画ソフトやカラオケ等の目的で一般に普及し
ている。中でも、DVDビデオの普及が目立っている。
AV情報等を記憶する情報媒体自体の規格としては、D
VDビデオで使用されているメディアであるDVD−R
OMに続き、DVD−RAM(繰り返しリードライト可
能)、DVD−R(ライトワンス)、DVD−RW(反
復書替可能)の規格も完成し、DVD−RAMドライブ
(あるいはDVD−R/DVD−RWドライブ)もコン
ピュータ周辺機器等として普及し始めている。
【0003】現在、DVD−RAM(あるいはDVD−
R/DVD−RW)を利用しリアルタイムで録再が可能
なDVD規格であるDVD−RTR(リアルタイムレコ
ーディング)の規格が完成し、2000年春に検証作業
も終了した。この規格は、現在普及しているDVDビデ
オ(DVD−ROM)の規格を元に考えられている。こ
のDVD−RTRに対応したファイルシステムも規格化
されている。このような状況下、DVD−RTR規格に
基づくDVDビデオレコーダの市販も始まっている。
【0004】また、近年、HDDの大容量化・低価格化
の後押しもあり、HDDをAV情報記録に利用したデジ
タルビデオレコーダも市販されるようになってきた。H
DDは高速大容量であるため、放送番組のタイムスリッ
プ視聴に向いている。また、最近のDVD−RAMドラ
イブは高速化されてきており、DVD−RAMもタイム
スリップ視聴に用いることが可能になってきている。こ
こで、タイムスリップ視聴とは、例えばタイマ録画中に
ユーザが帰宅した場合などにおいて、タイマ録画を中断
することなく、録画中の番組の初めから早めのピッチで
その番組をユーザが見ることをいう。このタイムスリッ
プ視聴の機能は、高速ドライブ(HDD、DVD−RA
Mドライブなど)と大容量バッファメモリ(ファースト
イン・ファーストアウトのFIFOバッファなど)を用
いることで実現できる。
【0005】さらに、HDDに録画したAV情報のうち
消したくない番組をDVD−RAMディスク、DVD−
Rディスクなどに保存(アーカイブ)したいというユー
ザニーズもあり、HDD付き録再DVDレコーダ(HD
D付きDVD−RAMレコーダなど)の市販も始まって
きた。
【0006】ところで、HDD付き録再DVDレコーダ
において、通常は録画/再生動作を制御する制御プロセ
サ(CPU/MPU)が1つなため同時に2つのコマン
ドを発行することができない。このことから、録画しな
がら再生する装置動作(タイムスリップ視聴など)は、
読み出しコマンドと書き込みコマンドを交互に発行して
実現することになる。
【0007】その場合、ドライブインターフェイス前段
のFIFOバッファ残量は、録画側と再生側で異なるよ
うになる。その原因の1つは、映像記録に可変レートを
採用するMPEGのエンコード/デコードを行うDVD
では、録画する映像と再生する映像が違うために録画レ
ートと再生レートが一致しないことである。他の原因と
しては、例えばHDDからDVD−RAMにコピーを行
う場合、HDDとDVD−RAMドライブの読み出し速
度が違うことなどがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように録画レー
トと再生レートが一致しないことなどからFIFOバッ
ファの残量が録画側と再生側で異なる場合、録画実行中
の再生処理では、録画側のFIFOバッファがオーバー
フローして録画内容た途切れたり、あるいは再生側のF
IFOが空になって再生内容が途切れたりすることが起
き得る。
【0009】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、記録中の再生処理において記録または
再生が途切れないようにFIFOバッファの書き込みお
よび/または読み出しが制御されるデジタル記録再生装
置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、情報記憶媒体(100および/または700)に対
して情報記録しながら情報再生可能に構成されたこの発
明の装置(図1)は、FIFOバッファ(610a)
と;前記FIFOバッファ(610a)を介して前記情
報記録または情報再生を行うデータプロセサ部(61
0)と;前記FIFOバッファ(610a)の残量に基
づき(図8のST5252;図9のST64452)、
情報記録時におけるFIFO書き込み量(図8のST5
254)および情報再生時におけるFIFO読み出し量
(図9のST64454)のうち少なくとも一方を変更
する制御部(604、6045〜6047)とを備えて
いる。この装置において、情報記録しながら情報再生す
る場合に、前記FIFOバッファ(610a)に対する
前記FIFO書き込み量または前記FIFO読み出し量
が、記録情報または再生情報が途切れないように制御
(図4のST525;図6のST6445)される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態に係るデジタル録画再生装置(DVD−
RTRレコーダ)を説明する。
【0012】図1は、この発明の一実施の形態に係る、
ハードディスクドライブHDD付きのデジタル録画再生
装置(DVDビデオレコーダ)の全体構成を説明するブ
ロック図である。この装置は、基本的には記録可能光デ
ィスク(DVD−RAMディスク、DVD−RWディス
ク、DVD−Rディスクなど)100および/またはハ
ードディスクを用いたリアルタイムビデオレコーディン
グを行うものであるが、再生専用光ディスク(DVD−
ROMディスク、録画済みのDVD−Rディスク)の再
生機能も備えている。また、HDDおよびDVD−RA
Mドライブの高速アクセス性能を利用して、タイムスリ
ップ視聴などの録画中再生機能も備えている。
【0013】図1の装置は、エンコーダ部601、デコ
ーダ部602、メインMPU(マイクロコンピュータ;
またはセントラルプロセシングユニットCPU)部60
4、V(ビデオ)ミキシング部605、フレームメモリ
部606、キー入力部607、表示部608、DVD−
RAM(および/またはDVD−R/DVD−RW)ド
ライブ部609、D−PRO(データプロセサ)部61
0、A/V入力612、TVチューナ部(BS/地上波
アナログチューナ)613、オーディオ用デジタルI/
F631、オーディオ用D/A部632、スピーカ63
3(その駆動用オーディオアンプの図示は省略)、ビデ
オ用デジタルI/F634、TV用D/A部636、外
部モニタTV637、STC(システムタイムカウン
タ)部650、HDD部(例えば20GB〜100GB
程度のHDDレコーダユニットおよび/または大容量の
ICメモリ)700、オーディオ信号のセレクタ部75
0等により構成されている。
【0014】D−PRO部610は、ファーストイン・
ファーストアウト形のFIFO部(FIFOバッファ)
610aを内蔵している。このFIFO部610aを構
成するFIFOバッファは、記録側FIFOおよび再生
側FIFOを含んでいる。これら記録側/再生側FIF
Oの入出力制御およびその残量モニタは、メインMPU
604内のプログラムROMに書き込まれたFIFO制
御部6045という制御プログラムにより行われる。
【0015】ここで、記録側FIFOおよび再生側FI
FOは、例えば1つのFIFOバッファを記録データと
再生データとの割合の応じて按分したものであり、FI
FOバッファ全体の容量は一定でも、記録側FIFOお
よび再生側FIFO個々の容量は、可変とすることがで
きる。例えばFIFOバッファの容量が4MBあり、記
録レートが再生レートの3倍あるときは、記録側FIF
Oに3MBのバッファ容量を割り当て、再生側FIFO
に1MBのバッファ容量を割り当てることができる。ま
た、記録/再生中にレートが変わり、例えば記録レート
が再生レートの1/3になったときは、記録側FIFO
のバッファ容量を1MBに減らし、再生側FIFOのバ
ッファ容量を3MBに増やすことができる。このよう
に、レートに応じてFIFOバッファの記録側/再生側
の按分率を変える方法としては、次のような方法があ
る。すなわち、記録側FIFOと再生側FIFOの境界
にアドレスポインタをおき、このアドレスポインタ位置
を記録/再生のレートに応じて変えることで、FIFO
バッファの記録側/再生側の按分率を変えることができ
る。
【0016】なお、FIFOバッファの容量が十分に大
きい(例えば16MB)ときは、記録側FIFOおよび
再生側FIFOそれぞれの容量を固定化(例えば8MB
づつ)する方法も考えられる。
【0017】ディスクドライブ部609(またはHDD
部700)からの読込制御は、メインMPU604内の
プログラムROMに書き込まれた読込ドライブ制御部6
046という制御プログラムにより行なわれる。また、
ディスクドライブ部609(またはHDD部700)へ
の書込制御はメインMPU604内のプログラムROM
に書き込まれた書込ドライブ制御部6047という制御
プログラムにより行われる。
【0018】メインMPU部604は、以上の制御プロ
グラム(ファームウエア)その他の制御パラメータを含
むROM部と、各プログラム実行時に用いられるワーク
RAM部604aを内蔵している。なお、ワークRAM
部604aは、図10の管理情報(RTR_VMG)を
一時記憶するVMG保持部(図示せず)というメモリエ
リアを含んでいる。
【0019】エンコーダ部601内は、A/D部61
4、ビデオエンコード部616、デュアルモノヘッダ設
定部617aを含むオーディオエンコード部617、S
P(副映像)エンコード部618、フォーマッタ部61
9、バッファメモリ部620より構成されている。ま
た、デコーダ部602は、メモリ626を内蔵する分離
部625、縮小画像(サムネール)生成部628aを内
蔵するビデオデコード部628、SP(副映像)デコー
ド部627、オーディオデコード部630、V−PRO
(ビデオプロセサ)部638により構成されている。
【0020】録画(AV情報の記録)は、エンコーダ部
601を介して、交換可能(リムーバブル)なDVD−
RAM(またはDVD−R/DVD−RW)ディスク1
00を用いたディスクドライブ部(DVD−RAMドラ
イブ部)609により行なわれる。このディスクドライ
ブ部609は、DVD−RAM(またはDVD−R/D
VD−RW)ディスク100からの再生のみならず、D
VDビデオ(またはDVD−ROM)ディスク100か
らの再生も可能となっている。すなわち、DVDファミ
リのディスク再生は、ディスクドライブ部609および
D−PRO部610を介してデコーダ部602を介して
行われる。DVDビデオ再生時の機能は、一般市販され
ているDVDビデオプレーヤと基本的に同一でよい。
【0021】図1の装置内における実際のビデオ信号の
流れは、以下のようになる。まず、例えばTVチューナ
部613から得られたAV(オーディオ・ビジュアル)
信号は、A/D部614に入力されデジタル信号に変換
される。次にこの変換されたデジタル信号はビデオエン
コード部616に入力され、デジタルオーディオ信号は
オーディオエンコード部617に入力される。(なお、
地上波アナログ放送の受信/録画においてTVチューナ
部613から文字放送などの文字データが出力されると
きは、SP(副映像)エンコード部618に入力され
る。地上波アナログ放送の受信/録画では、A/D部6
14で一旦デジタル化されてから、ビデオ(主映像)エ
ンコード部616において、入力されたビデオ信号はM
PEG圧縮される。また、オーディオ(音声)エンコー
ド部617において、入力されたオーディオ信号は、例
えばMPEGオーディオ圧縮される。さらに、SPエン
コード部618において、入力された文字データはラン
レングス圧縮される。)各エンコーダ部616〜618
では、パック化された場合に例えば2048バイトとな
るようにデータのパケット化がなされ、パケット化され
た信号(ビデオデータ、オーディオデータおよび副映像
データ)が、フォーマッタ部619へ入力される。フォ
ーマッタ部619は、バッファメモリ部620を適宜用
いて、入力されたパケットデータのパック化および多重
化を行い、多重化された信号(ビデオパック、オーディ
オパックおよび副映像パック)をD−PRO部610に
送る。
【0022】D−PRO部610は、現行DVDビデオ
では16パック/16セクタ(次世代DVDビデオでは
32パック/32セクタあるいはそれ以上)毎にECC
ブロックを形成し、それにエラー訂正データを付ける。
こうして得られたデータストリームが、ディスクドライ
ブ部609により光ディスク(DVD−RAM、DVD
−RWまたはDVD−R)100に記録され、あるいは
HDD部700に記録される。ここで、ディスクドライ
ブ部609がシーク中あるいはトラックジャンプなどの
場合のためビジー状態である場合には、記録データを一
時記憶部としてのHDD部700(および/または図示
しない半導体メモリ)に一時的に格納し、ディスクドラ
イブ部609の記録準備ができるまで待てるように構成
できる。
【0023】さらに、フォーマッタ部619では、録画
中に(GOP先頭割り込みなどにより)各切り分け情報
を作成し、作成した切り分け情報を定期的にMPU部6
04へ送る。この切り分け情報としては、データアクセ
ス単位であるVOBU(ビデオオブジェクトユニット)
のパック数、VOBU先頭からのIピクチャのエンドア
ドレス、VOBUの再生時間などがある。各VOBUは
前記ビデオパック、オーディオパックおよび/または副
映像パックを含むことができる。ディスクドライブ部6
09は、このVOBUを単位にしてディスク100の記
録情報にアクセスできるようになっている。なお、DV
D−RTR(リアルタイム録再DVD)では、ビデオフ
ァイルは1ディスクに1ファイルとなっている。
【0024】次に、図1の装置の種々な動作を、フロー
チャートを参考しながら説明する。図2は、図1の装置
の全体動作を説明するフローチャートである。このフロ
ーチャートの各処理は、図1のメインMPU部604に
より制御される。メインMPU部604は、装置起動
後、所定の初期設定(ステップST10)を実行する。
その後、ユーザからのキー入力(図示しないリモートコ
ントローラからのキー入力あるいは予約録画プログラム
からの操作指令)を待つ。キー入力(ステップST2
0)があると、その入力キーの解釈(TV受信チャネル
の切り換え指令、録画開始指令、再生開始指令など)を
行う(ステップST30)。
【0025】例えば、録画において入力キーが「録画開
始指令」であると解釈されれば、ディスクドライブ部6
09に装填された記録可能光ディスク(DVD−RAM
ディスク等)100および/またはHDD部700への
録画処理が行われる(ステップST50)。
【0026】例えば、再生において入力キーが「再生開
始指令」であると解釈されれば、ディスクドライブ部6
09に装填された光ディスク(DVD−RAMディス
ク、DVD−RWディスク、DVD−Rディスク、ある
いはDVDビデオディスク)100からの再生処理が行
われる(ステップST60)。
【0027】図2の処理において、ディスク100(ま
たはHDD部700)に対する記録処理とディスク10
0(またはHDD部700)に対する再生処理が重なる
場合は、前記制御部(604)は、ディスク100(ま
たはHDD部700)に対する記録処理の方を優先させ
る(図2においてST60よりST50の方が優先)よ
うになっている。
【0028】図3は、図1の装置における割り込み処理
を説明するフローチャートである。割り込み処理に入る
と、割り込みには種々な要因があるので、まず割り込み
要因がチェックされる(ステップST70)。割り込み
要因が、例えば「1パック分D−PRO部610へ転送
し終えた時の割り込み処理」であれば、録画パック数を
カウントアップする割り込み処理Recpack++
(ステップST72)が実行される。また、割り込み要
因が例えば「フォーマッタ部619からの切り分け情報
取り込み時の割り込み処理」であれば、切り分け情報1
の取り込みの割り込みフラグがセットされる(ステップ
ST74)。図示しないが、切り分け情報x(x=1、
2、3、…)の取り込みの割り込みフラグセットも、適
宜行われる。以上のように種々な割り込み要因毎の割り
込み処理が行われたあと、他の処理の流れに戻る。
【0029】図4は、図1の装置における録画処理(M
PEGのプログラムストリームPSの記録)を説明する
フローチャートである。メインMPU部604は、ディ
スクドライブ部609に装填されたディスク100(ま
たはHDD部700)から、各ファイルシステムデータ
を読み込む(ステップST500)。読み込んだデータ
から使用済容量を算出し、そのディスク100(または
HDD部700)に空き容量があるかどうかをチェック
する。空き容量がないときは、表示部608またはTV
637に「録画スペースがありません」といった警告表
示を出して、処理を終了する。空き容量があるときは、
ディスク100(またはHDD部700)から管理用フ
ァイル(VMGファイル)を読み込み、管理用ファイル
がない場合は、新たにVMGファイル作成して、RAM
部604a内に展開する(ステップST506)。
【0030】このような録画前処理(ステップST50
6)が行われたあと、録画用初期設定に移る(ステップ
ST508)。この録画用初期設定では、STC部65
0がリセットされ、各ドライブ部(ディスクドライブ部
609、HDD部700等)へ書き込み開始アドレスお
よび書き込み命令が設定され、フォーマッタ部619の
初期設定(セルCELL、ビデオオブジェクトユニット
VOBU、プログラムPG、プログラムチェーンPGC
の区切りの設定)その他がなされる。初期設定に続き、
録画開始設定がなされる(ステップST510)。この
録画開始設定において、エンコーダ部601に録画開始
命令が設定されるとともに、切り分け情報(ステップS
T508で設定した区切り)がビデオオブジェクトVO
Bとして登録される。
【0031】録画開始後、FIFO部610aに記録開
始量分(例えば1ECCブロック分以上)のデータが貯
まると(ステップST512イエス)、ディスクドライ
ブ部609(またはHDD部700)における書き込み
アドレスおよび書き込み長が決定され、書き込み命令が
ディスクドライブ部609(またはHDD部700)に
発行される(ステップST514)。切り分け情報の取
り込み割り込みがあると(ステップST516イエ
ス)、フォーマッタ部619から切り分け情報が取り込
まれる(ステップST518)。
【0032】別の言い方をすると、エンコーダ部601
に取り込まれたプログラムストリームPSのデータがF
IFO部610aのFIFOバッファに一定量(1個以
上のECCブロック分、あるいは1つの連続データエリ
アCDA分)たまった段階で(ステップST512イエ
ス)、ディスク100(またはHDD部700)に記録
される。このとき、記録データの切り分け情報が、適宜
ワークRAM部604aに取り込まれる(ステップST
518)。
【0033】ステップST514で発行された書き込み
命令により開始された書き込み(録画)中にディスク1
00(またはHDD部700)への書き込みエラーが発
生した場合は(ステップST521イエス)、記録中の
アドレス情報がワークRAM部604aに一旦保存され
てから(ステップST523)、FIFO&記録開始量
制御処理(ステップST525)に移行する。ワークR
AM部604aに一旦保存されたアドレス情報は、記録
終了後に、適宜、ディスク100のボリューム&ファイ
ル管理情報領域(図10(b)参照)に記録することが
できる。書き込みエラーが発生していない場合は(ステ
ップST521ノー)、ステップST523の処理はス
キップされて、FIFO&記録開始量制御処理(ステッ
プST525)に移行する。なお、FIFO&記録開始
量制御処理(ステップST525)の詳細は、図8を参
照して後述する。
【0034】録画が継続している間は(ステップST5
27ノー)、ステップST512〜ST527の処理が
反復される。録画終了のキー入力がなされ、録画が終了
すると(ステップST527イエス)、録画終了処理
(図示せず)が実行される。この録画終了処理におい
て、フォーマッタ部619より残りの切り分け情報を取
り込んで初期化し、管理情報VMGにプログラムチェー
ン情報PGCI(切り分け情報、Iピクチャ情報等)の
設定を書き込むことができる。別の言い方をすれば、ワ
ークRAM部604aに残りの切り分け情報を取り込
み、この取り込んだ切り分け情報をもとに管理情報VM
Gを更新することができる。
【0035】図5は、図1の装置において、デジタル録
画された映像情報を再生する場合の処理を説明するフロ
ーチャートである。ここでは、ディスクドライブ部60
9に装填されたディスク100に正常に映像情報が録画
されているものとして、説明を行う(HDD部700か
らの再生も同様)。
【0036】まず、現在のモードが再生モードであるか
否かチェックされる(ステップST610)。再生モー
ドでなければ(ステップST610ノー)、図5の処理
は終了する。再生モードであれば(ステップST610
イエス)、MPEGビデオデコード部628、副映像
(SP)デコード部627およびオーディオデコード部
630それぞれの初期設定が行われる(ステップST6
20)。
【0037】初期設定が済んだあと、例えばユーザが指
定した再生時間に基づいて再生するデータが決定され、
決定されたデータに対応したアドレス情報および切り分
け情報により、再生を開始するアドレスが決定される
(ステップST630)。再生開始あどれすが決定され
たら、セル再生の処理(ステップST640)が実行さ
れる。再生継続中(ステップST650ノー)は、次に
再生するセルを決定しつつ(ステップST660)、セ
ル再生時の処理(ステップST640)が実行される。
【0038】セル再生が終われば(ステップST650
イエス)、エラーチェック(ステップST670)が行
われる。再生終了時にエラーが発生したときは(ステッ
プST670イエス)、表示部608および/またはT
V637に「読み出しエラーが発生しました」といった
表示が出され(ステップST680)、再生終了処理
(ステップST690)が実行されて、その他の処理状
態(例えば図2のステップST20のキー入力待ち状
態)にリターンする。エラーがなければ(ステップST
670ノー)、その他の再生終了時の処理が実行されて
(ステップST692)、図5の再生処理は終了する。
【0039】図6は、図5の処理におけるセル再生時の
処理(ステップST640)の内容を説明するフローチ
ャートである。図7は、図6の処理の続きを説明するフ
ローチャートである。なお、図6のステップST640
0その他において、“FP”は先頭位置を示し、LBN
は論理ブロック番号を示す。例えば、再生セルの開始F
P(LBN)は、再生を開始するセルの先頭位置を論理
ブロック番号で示したものを指す。
【0040】まず、管理情報VMGに含まれるプログラ
ムチェーン情報PGCIおよびタイムマップ情報TMA
PIに基づいて、再生するセルの開始FP(LBN)と
その終了FP(LBN)を決定し、読み出しFPをセル
開始FPとし、「終了アドレス−開始アドレス」を残り
セル長として設定する(ステップST6400)。読み
出すデータブロック(連続データエリアCDA)の開始
アドレスおよび読み出し長を設定する(ステップST6
402)。読み出しブロック長が残りセル長より短いと
きは(ステップST6404イエス)、「残りセル長−
読み出しブロック長」を残りセル長として設定する(ス
テップST6406)。一方、読み出しブロック長が残
りセル長以上であるときは(ステップST6404ノ
ー)、読み出しブロック長を残りセル長として設定し、
残りセル長をゼロにセットする(ステップST640
8)。
【0041】続いて、ディスクドライブ部609にデー
タ読み出し命令をセットし(ステップST6410)、
読み出しデータの転送開始を待つ。転送が開始されれば
(ステップST6412イエス)、読み出しデータが1
VOBU分またはそれ以上FIFOバッファに貯まるの
を待つ。1VOBU分またはそれ以上FIFOバッファ
に貯まると、このバッファから1VOBU分データが読
み込まれ、このVOBUを構成するパックが調べられ
る。
【0042】上記読み込んだVOBUデータ中のシーム
レス接続フラグ(図示せず)がセットされておれば(ス
テップST6424イエス)、「読み出しFP+読み出
し長」を読み出しFPとして設定し、MPEGデコーダ
を通常モードに設定し、システムクロックリファレンス
SCRの読み込みおよび設定を適宜行って、シームレス
接続フラグをリセットする(ステップST6426)。
【0043】ステップST6412で開始した転送が終
了すると(ステップST6428イエス)、次の処理の
開始かどうかチェックされ、開始であればFIFO&読
み出しブロック制御処理(ステップST6445)に移
る。なお、FIFO&読み出しブロック制御処理(ステ
ップST6445)の詳細は、図9を参照して後述す
る。
【0044】FIFO&読み出しブロック制御処理(ス
テップST6445)が行われたあと、残りセル長がゼ
ロとなれば(ステップST6450イエス)、セルの最
後であるので図6〜図7の処理は終了し、図5のステッ
プST650にリターンする。残りセル長がゼロでなけ
れば(ステップST6450ノー)、ステップST64
02にリターンして、図6〜図7の処理が反復される。
【0045】ステップST6412で開始した転送が終
了しておらず(ステップST6428ノー)、図2のス
テップST20におけるキー入力があり(図7のステッ
プST6430イエス)、特殊再生モードが早送りFF
であれば(ステップST6432イエス)、再生時間と
録画時間(現在の時間)とが比較される(ステップST
6433)。再生時間と録画時間とが異なっているとき
は(ステップST6433ノー)、早送りを行うジャン
プ方向を正方向とし、ジャンプ量に応じて読み出し位置
read_fpを設定する(ステップST6434)。
再生時間と録画時間とが一致しているときは(ステップ
ST6433イエス)、ステップST6433はスキッ
プされる。
【0046】一方、特殊再生モードが早送りFFでなく
早戻しFRであれば(ステップST6432ノー、ステ
ップST6436イエス)、開始時間と録画時間(現在
の時間)とが比較される(ステップST6437)。開
始再生時間と録画時間とが異なっているときは(ステッ
プST6437ノー)、早戻しを行うジャンプ方向を負
方向とし、ジャンプ量に応じて読み出し位置read_
fpを設定する(ステップST6438)。開始時間と
録画時間とが一致しているときは(ステップST643
7イエス)、ステップST6438はスキップされる。
【0047】こうしてFFまたはFR操作時の読み出し
位置read_fpが設定されると、特殊再生(FFま
たはFR)時の読み出しブロック(連続データエリアD
CA)の処理がなされ、図5のステップST650にリ
ターンする。
【0048】なお、上記読み出しブロックの処理におい
て、読み出し位置read_fpは、ジャンプ量を考慮
して、図6のステップST6400で引用したタイムマ
ップ情報TMAPIに基づき決定することができる(T
MAPIの中身については図10を引用して後述す
る)。
【0049】図7の処理において、キー入力がない場合
(ステップST6430ノー)は、図6のステップST
6428に戻る。キー入力があり、それがFFキーでも
FRキーでもないときは(ステップST6432ノー、
ST6436ノー)、それが録画開始キーであるかどう
かのチェック(ステップST6460)に移る。
【0050】入力キーが(セル再生処理中における)録
画開始キーであれば(ステップST6460イエス)、
再生中のVOBUの先頭アドレス、再生時間、VOBI
の位置(図1のワークRAM604a内)を録画開始情
報として(ワークRAM604a内に)保存し(ステッ
プST6462)、図6のステップST6428に戻
る。
【0051】入力キーが再生処理中における録画開始キ
ーでなく(ステップST6460ノー)録画終了キーで
あれば(ステップST6464イエス)、再生中のVO
BUの先頭アドレス、再生時間、VOBIの位置(図1
のワークRAM604a内)を録画終了情報としてワー
クRAM604a内に保存し(ステップST646
2)、図6のステップST6428に戻る。
【0052】入力キーが再生処理中における録画開始キ
ーでなく(ステップST6460ノー)、録画終了キー
でもなく(ステップST6464ノー)、再生キーであ
れば(ステップST6468イエス)、ポーズ状態を解
除してシステムタイムクロックSTCの動作を開始し
(ステップST6470)、図6のステップST642
8に戻る。
【0053】入力キーが再生処理中における録画開始キ
ーでなく(ステップST6460ノー)、録画終了キー
でもなく(ステップST6464ノー)、再生キーでも
なければ(ステップST6468ノー)、そのまま図6
のステップST6428に戻る。
【0054】図8は、図4の処理におけるFIFO&記
録開始量制御処理(ステップST525)の内容を説明
するフローチャートである。
【0055】まず、図1のFIFO部610a内の記録
用FIFOバッファの残量がチェックされる(ステップ
ST5250)。このFIFOの残量が3/4(FIF
Oバッファ全体の75%)を越えたなら(例えば記録用
FIFOのバッファ容量が4MBある場合においてこの
バッファに3MB以上の空きが生じたなら)(ステップ
ST5252イエス)、ドライブに対する記録の量を、
例えばECCブロック単位(16セクタ単位または32
セクタ単位)で増やす(ステップST5254)。1セ
クタが2kバイトであるとすれば、1ECC=16セク
タでは32kバイト単位(1ECC=32セクタでは6
4kバイト単位)で記録開始量が増加される。記録開始
量を増やす代わりに、単位時間当たりの記録用FIFO
からドライブへの書き込み回数を増やすようにしてもよ
い。あるいは、記録用FIFOにバッファリングすべき
データ量を増やす(ECCブロック単位で増やす)よう
にしてもよい。
【0056】なお、FIFOバッファの残量は、そのバ
ッファの読み出しポインタ位置と書き込みポインタ位置
とバッファ全体のサイズから算出できる。例えば、FI
FOバッファサイズが4MBあり、書き込みポインタが
3MB書き込んだ位置にあり、読み出しポインタが読み
出しゼロの位置にあれば、FIFOバッファの残量は1
MBとなる。この状態で1MB読み出されればFIFO
バッファの残量は2MBに増え、読み出しポインタの位
置は1MB読み出した位置にあることになる。この状態
では書き込みポインタの位置は2MBの位置に戻る。
【0057】ここで、録画側の記録用FIFOバッファ
がオーバーフロー(FIFOバッファ残量が見かけ上ゼ
ロ以下になった状態)すると記録内容の途切れが生じる
ので、記録中はFIFOバッファがオーバーフローしな
いように残量がモニタされ、FIFOバッファへの書き
込みおよび読み出し量が適宜制御される。この制御は、
FIFOバッファへのデータ入力レート(図1のMPE
Gエンコーダ616からの転送レートに依存)と、FI
FOバッファからのデータ出力レート(図1のディスク
ドライブ部609への転送レートに依存)に応じて行な
うことができる。
【0058】図9は、図6の処理におけるFIFO&読
み出しブロック制御処理(ステップST6445)の内
容を説明するフローチャートである。
【0059】まず、図1のFIFO部610a内の読み
出し用FIFOバッファの残量がチェックされる(ステ
ップST64450)。このFIFOの残量が1/4
(FIFOバッファ全体の25%)を切ったなら(例え
ば読み出し用FIFOのバッファ容量が4MBある場合
においてこのバッファの空き容量が1MB未満になった
ら)(ステップST64462イエス)、ドライブから
の読み出しブロックの量を、例えばECCブロック単位
(16セクタ単位または32セクタ単位)で増やす(ス
テップST64454)。1セクタが2kバイトである
とすれば、1ECC=16セクタでは32kバイト単位
(1ECC=32セクタでは64kバイト単位)で読み
出し量が増加される。1回の読み出し量を増やす代わり
に、単位時間当たりの読み出し回数を増やすようにして
もよい。
【0060】ここで、再生側の読み出し用FIFOバッ
ファが空になると再生内容の途切れが生じるので、再生
中はFIFOバッファが空にならないように残量がモニ
タされ、FIFOバッファへの書き込みおよび読み出し
量が適宜制御される。この制御は、FIFOバッファへ
のデータ入力レート(図1のディスクドライブ部609
からの転送レートに依存)と、FIFOバッファからの
データ出力レート(図1のデコード部628への転送レ
ートに依存)に応じて行なうことができる。
【0061】<まとめ>図1に示すFIFO部610a
内のFIFOバッファに対する書き込み制御または読み
出し制御においては、「途切れなしで記録しながら再生
できる」ようにするために、所定の「FIFO条件」を
満たすようにFIFO残量をモニタしながら、以下のよ
うな制御が行われる: (1)録画処理中…録画側FIFOバッファ残量が所定
値(例えば75%)以上になったら、ドライブに対する
1回の書き込み量(書き込みサイズ)を増やす(ECC
ブロック単位=16または32セクタ単位で増やす)、
または(単位時間当たりの)ドライブに対する書き込み
回数を増やす、または記録用FIFOにバッファリング
すべきデータ量を増やす(ECCブロック単位で増や
す);ここでは、FIFOをオーバーフローさせないた
めに、ドライブに対する1回の書き込み量を増やしてい
る。換言すれば、このFIFOからの読み出し量を増や
している。
【0062】(2)再生処理中…再生側FIFOバッフ
ァの残量が所定値(例えば25%)以下になったら、ド
ライブからの1回の読み出し量(読み出しサイズ)を増
やす(ECCブロック単位で増やす)、または(単位時
間当たりの)読み出し回数を増やす。換言すれば、この
FIFOへの書き込み量を増やす。
【0063】(3)録画処理と再生処理が重なる場合
は、録画処理の方を優先させる。
【0064】なお、上記所定の「FIFO条件」として
は、例えば次の2つを採用できる: A>録画側FIFOはオーバーフローさせない; B>再生側FIFOは空にしない。
【0065】前記FIFOバッファに対する入出力レー
トには、例えば以下の性格を持たせることができる: イ>録画側FIFOの入力レートはMPEGエンコーダ
からの転送レート(可変レート)に依存し、録画側FI
FOの出力レートはドライブへの転送レートに依存; ロ>再生側FIFOの入力レートはドライブからの転送
レートに依存し、再生側FIFOの出力レートはデコー
ダへの転送レートに依存。
【0066】図10は、図1の装置により記録される管
理情報(RTR_VMG)の内容を説明する図である。
ここでは、図10(a)のDVD−RAMディスク10
0の情報記録領域に図10(b)のようなボリュームス
ペースの情報が記録される場合を例にとって説明する
(HDD部700への記録情報のデータ構造も同様でよ
い)。
【0067】ディスク100のボリュームスペースは、
図10(b)に示すように、ボリュームおよびファイル
管理情報の記録領域と、ユーザデータ(AV情報等)を
記録するデータエリアを含んでいる。このデータエリア
は、図10(C)に示すように、管理情報RTR_VM
Gおよびユーザデータのコンテンツ(AV情報を構成す
るビデオオブジェクトVOB等)を記録できるようにな
っている。管理情報RTR_VMGは、ビデオマネージ
ャVMGのファイルとして格納される。
【0068】管理情報RTR_VMGは、図10(d)
に示すように、RTRビデオマネージャ情報RTR_V
MGIと、ムービーAVファイル情報テーブルM_AV
FITと、スチルピクチャAVファイル情報テーブルS
_AVFITと、オリジナルのプログラムチェーン情報
ORG_PGCIと、ユーザ定義のプログラムチェーン
情報テーブルUD_PGCITと、テキストデータマネ
ージャTXTDT_MGと、製造業者情報MNFITを
含んでいる。
【0069】なお、プログラムチェーン情報PGCIは
プログラムチェーンPGCの再生全体を表すデータ構造
であり、PGCは一連のプログラムPG(プログラムセ
ット)を示す。PGは記録内容の論理単位であり、PG
はユーザにより認識されあるいは定義される。プログラ
ムセット内のPGは1以上のオリジナルセル(最初の録
画内容の再生単位)で構成され、PGはORG_PGC
I内でのみ定義される。換言すれば、ORG_PGCI
は最初の録画内容のセル再生順序を記述した情報である
とも言える。また、UD_PGCITは、録画後にユー
ザが編集した1以上のPGCIを記述したテーブルであ
る。
【0070】M_AVFITは、図10(e)に示すよ
うに、ムービーAVファイル情報テーブル情報M_AV
FITIと、1以上のムービーVOBストリーム情報M
_VOB_STI#1〜M_VOB_STI#nと、ム
ービーAVファイル情報M_AVFIを含んでいる。M
_AVFIは、図10(f)に示すように、ムービーA
Vファイル情報一般情報M_AVFI_GIと、1以上
のムービーVOB情報サーチポインタM_VOBI_S
RP#1〜#nと、このサーチポインタに対応する数の
ムービーVOB情報M_VOBI#1〜#nとを含んで
いる。
【0071】各M_VOBI#は、図10(g)に示す
ように、ムービーVOB一般情報M_VOBI_GI
と、シームレス情報SMLIと、オーディオギャップ情
報AGAPIと、タイムマップ情報TMAPIとを含ん
でいる。このTMAPIは、特別な再生(ユーザ定義P
GCを利用した個別ユーザ独自の順序によるセル再生な
ど)およびタイムサーチを実行する際に利用される。
【0072】TMAPIは、図10(h)に示すよう
に、タイムマップ一般情報TMAP_GIと、1以上の
タイムエントリTM_ENT#1〜#rと、1以上のV
OBUエントリVOBU_ENT#1#qとを含んでい
る。
【0073】各TM_ENTは、図10(i)に示すよ
うに、対応するVOBUエントリの番号を示すVOBU
_ENTNと、タイムエントリにより指定されたVOB
Uの再生開始時間と算出された再生時間との時間差を示
すTM_DIFFと、目標のVOBUアドレスを示すV
OBU_ADRとを含んでいる。NTSCにおいてタイ
ムユニットTMUを600フィールドで表した場合(あ
るいはPALにおいてタイムユニットTMUを500フ
ィールドで表した場合)、タイムエントリ#jに対する
上記「算出された再生時間」は、TMU×(jー1)+
TM_OSFで表すことができる。また、上記VOBU
_ADRは、VOBUサイズをセクタ単位で表した場合
において、該当VOBの先行VOBUsの合計サイズに
より目標のVOBUアドレスを表したものである。
【0074】上に例示したようなデータ構成において、
あるVOBUの途中から再生を開始するには、そのアク
セスポイントを確定しなければならない。このアクセス
ポイントをタイムエントリポイントとする。このタイム
エントリポイントは、VOBUのムービーアドレス情報
が示す位置から、タイムエントリTM_ENT内の時間
差情報TM_DIFFが示す時間差だけ離れた位置にあ
る。このタイムエントリポイントが、タイムマップ情報
TMAPIにより示される特別な再生開始点(あるいは
タイムサーチ点)となる。
【0075】各VOBUエントリは、図10(j)に示
すように、基準ピクチャサイズ情報1STREF_SZ
と、VOBU再生時間情報VOBU_PB_TMと、V
OBUサイズ情報VOBU_SZとを含んでいる。ここ
で、VOBU_PB_TMは、該当VOBUの再生時間
をビデオフィールド単位で表したものである。また、基
準ピクチャサイズ情報1STREF_SZは、該当VO
BUの最初の基準ピクチャ(MPEGのIピクチャに対
応)のサイズをセクタ単位で表したものである。
【0076】なお、通常は、VOBUエントリでは「V
OBUの時間間隔」をフィールド数で表しているが、他
の方法として、「VOBUの時間間隔」を表すのに、
「あるVOBUから次のVOBUまでのクロックカウン
タによるカウント値」を利用することもできる。具体的
に例示すれば、「1個のVOBUの先頭位置でのプレゼ
ンテーションタイムスタンプPTSとその直後のVOB
Uの先頭位置でのPTSの値との間の差分値」で「VO
BUの時間間隔」を表すことができる。換言すれば、
「特定ユニット内でのクロックカウンタの差分値でその
ユニット内の時間間隔を示す」ことができる。
【0077】この発明は上記各実施の形態に限定される
ものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しな
い範囲で種々な変形・変更が可能である。また、各実施
の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されてもよ
く、その場合組み合わせによる効果が得られる。
【0078】さらに、上記実施の形態には種々な段階の
発明が含まれており、この出願で開示される複数の構成
要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出
され得る。たとえば、実施の形態に示される全構成要件
から1または複数の構成要件が削除されても、この発明
の効果あるいはこの発明の実施に伴う効果のうち少なく
とも1つが得られるときは、この構成要件が削除された
構成が発明として抽出され得るものである。
【0079】
【発明の効果】以上述べたように、この発明に係るデジ
タル記録再生装置は、FIFOバッファ(例えば610
a)の残量に基づき(例えば図8のST5252;図9
のST64452)情報記録時におけるFIFO書き込
み量(例えば図8のST5254)あるいは情報再生時
におけるFIFO読み出し量(例えば図9のST644
54)を変更する制御部を備えていおり、情報記録しな
がら情報再生する場合に、前記FIFOバッファ(61
0a)に対する前記FIFO書き込み量または前記FI
FO読み出し量を、記録情報または再生情報が途切れな
いように制御(例えば図4のST525;図6のST6
445)できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係るHDD付きデジ
タル録画再生装置(DVDビデオレコーダ)の全体構成
を説明するブロック図。
【図2】図1の装置の全体動作を説明するフローチャー
ト図。
【図3】図1の装置における割り込み処理を説明するフ
ローチャート図。
【図4】図1の装置における録画処理を説明するフロー
チャート図。
【図5】図1の装置における再生処理を説明するフロー
チャート図。
【図6】図5の処理におけるセル再生時の処理の内容
(その1)を説明するフローチャート図。
【図7】図5の処理におけるセル再生時の処理の内容
(その2)を説明するフローチャート図。
【図8】図4の処理におけるFIFO&記録開始量制御
処理の内容を説明するフローチャート図。
【図9】図6の処理におけるFIFO&読み出しブロッ
ク制御処理の内容を説明するフローチャート図。
【図10】図1の装置により記録される管理情報(RT
R_VMG)の内容を説明する図。
【符号の説明】
100…光ディスク/情報媒体(DVD−RAM、DV
D−RW、DVD−Rその他のリムーバブルな録再可能
情報媒体);601…エンコーダ部;602…デコーダ
部;604…メインMPU部;604a…ワークRAM
部;6045…FIFO制御部;6046…読込ドライ
ブ制御部;6047…書込ドライブ制御部;609…デ
ィスクドライブ部;610…データプロセサ(D−PR
O)部;610a…ファーストイン・ファーストアウト
・バッファ(FIFO部:記録用FIFOと再生用FI
FOを含む);700…ハードディスクドライブ(HD
D)部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C052 AA04 AA17 AB04 AB09 AC10 CC11 DD04 EE03 5C053 FA23 FA25 GB37 HA33 KA01 LA07 5D044 AB07 BC01 BC04 CC04 DE48 EF03 FG10 FG23 GK12 HH07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記憶媒体に対して情報記録しながら情
    報再生可能に構成された装置において、 先に書き込まれた情報から先に読み出されるように構成
    されたFIFOバッファと;前記FIFOバッファを介
    して前記情報記録または情報再生を行うデータプロセサ
    部と;前記FIFOバッファの残量に基づき、情報記録
    時におけるFIFO書き込み量および情報再生時におけ
    るFIFO読み出し量のうち少なくとも一方を変更する
    制御部とを備え、 情報記録しながら情報再生する場合に、前記FIFOバ
    ッファに対する前記FIFO書き込み量または前記FI
    FO読み出し量が、記録情報または再生情報が途切れな
    いように制御されることを特徴とするデジタル記録再生
    装置。
  2. 【請求項2】 前記記録情報に対する記録処理と前記再
    生情報に対する再生処理が重なる場合は、前記制御部
    が、前記記録処理の方を優先させるように構成されたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記FIFOバッファは記録側FIFO
    バッファと再生側FIFOバッファを含み、 前記記録側FIFOバッファの残量が所定値以上になっ
    たら、前記制御部が、この記録側FIFOバッファから
    前記情報記憶媒体への1回の書き込み量を増やすか、ま
    たは書き込み回数を増やすか、またはこの記録用FIF
    Oバッファにバッファリングすべきデータ量を増やすよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記FIFOバッファは記録側FIFO
    バッファと再生側FIFOバッファを含み、 前記再生側FIFOバッファの残量が所定値未満になっ
    たら、前記制御部が、前記情報記憶媒体からこの再生側
    FIFOバッファへの1回の読み出し量を増やすか、ま
    たは読み出し回数を増やすように構成されたことを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の
    装置。
  5. 【請求項5】 前記FIFOバッファは記録側FIFO
    バッファと再生側FIFOバッファを含み、 前記制御部が、前記記録側FIFOバッファをオーバー
    フローさせないように構成されたことを特徴とする請求
    項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記FIFOバッファは記録側FIFO
    バッファと再生側FIFOバッファを含み、 前記制御部が、前記再生側FIFOバッファを空にしな
    いように構成されたことを特徴とする請求項1ないし請
    求項5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記装置は、前記情報記憶媒体に対して
    映像情報の記録または再生を行うドライブ部と、前記映
    像情報を可変レートで圧縮するMPEGエンコーダを含
    み、 前記FIFOバッファは記録側FIFOバッファを含
    み、 前記記録側FIFOバッファの入力レートが前記MPE
    Gエンコーダからの転送レートに依存し、前記記録側F
    IFOバッファの出力レートが前記ドライブ部への転送
    レートに依存するように構成されたことを特徴とする請
    求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記装置は、前記情報記憶媒体に対して
    圧縮された情報の記録または再生を行うドライブ部と、
    圧縮された再生情報を伸張するデコーダを含み、 前記FIFOバッファは再生側FIFOバッファを含
    み、 前記再生側FIFOバッファの入力レートが前記ドライ
    ブ部からの転送レートに依存し、前記再生側FIFOバ
    ッファの出力レートが前記デコーダへの転送レートに依
    存するように構成されたことを特徴とする請求項1ない
    し請求項7のいずれか1項に記載の装置。
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