JP3983980B2 - コールルート指定 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、テレコミュニケーションシステム、特に、移動着信コールをルート指定するための解決策に係る。
【0002】
【背景技術】
近代的な移動通信システムは、従来のスピーチ送信に加えて異なるデータ送信特性を移動ステーションに与える。移動システムのサービスは、一般に、テレサービスとベアラサービスに分割することができる。ベアラサービスとは、ユーザネットワークインターフェイス間の信号の送信より成るテレコミュニケーションサービスである。例えば、モデムサービスは、ベアラサービスである。テレサービスでは、ネットワークは、ターミナルサービスも提供する。重要なテレサービスは、スピーチ、ファクシミリ及びビデオテックスサービスを含む。
【0003】
一人の移動加入者は、典型的に、ここで基本的サービスと称される種々のテレサービス及びベアラサービスにアクセスすることができる。加入者は、例えば、スピーチ、ファクシミリ及びデータサービスを利用することができる。それ故、移動ステーションに着信する又はそこから発信するコールは、これら基本的サービスのいずれかを必要とし、それ故、正しいサービスが移動ネットワークに指示されねばならない。例えば、GSM移動システムにおいては、移動ステーションによって送信されるコール設定シグナリングは、必要な基本的サービスに関するデータをベアラ能力情報エレメント(BCIE)に含んでいる。このようにして、移動ネットワークは、移動ステーションから発信するコールに対して正しい基本的サービスを選択することができる。サービス総合デジタル網(ISDN)から到着するコールも、必要なサービスを指示する対応する情報エレメントを含んでいる。しかしながら、コールがアナログの公衆交換電話ネットワーク(PSTN)から到着するか又はそれを経て進行する場合には、移動ネットワークは、コールのサービス形式又は当該送信媒体要求(TRM)に関するデータを受信しない。このような場合に、移動ネットワークは、他の何らかの方法でコールの形式を知って、それを適当な送信経路にルート指定できねばならない。
【0004】
コールの形式に関する情報を与える既知の解決策は、移動加入者が、入呼びの受信を希望するところのサービスと同数のディレクトリ番号を有するマルチナンバリング機構を使用することである。この番号は、移動加入者ISDN番号即ちMSISDNとも称される。例えば、加入者は、スピーチサービス、ファクシミリサービス及びモデムサービスに対して番号を有してもよい。マルチナンバリング機構では、発呼加入者、即ちA加入者は、移動加入者の番号から、所望のサービスに対応するB加入者番号を選択する。この公知解決策は、被呼移動ステーション即ちB加入者のホーム位置レジスタ(HLR)に着信コールの形式に関する情報を与えることができる。しかしながら、HLRレジスタのみにコール形式が通知されるだけであり、コールをB加入者にルート指定するネットワーク要素に対してもこの情報を与えねばならないという点で不充分である。公知の解決策に伴う問題は、古い既存の交換機もコール形式に関する情報を効率的に利用できるように、HLRレジスタがコール形式に関するその必要な情報を他のネットワーク要素に対して与えることができないことである。
【0005】
【発明の開示】
本発明の目的は、コール形式を考慮すると共に、既存のネットワーク要素に対して必要な変更をできるだけ少なくした最適なやり方で、移動通信システムにおいてコールをルート指定することのできる解決策を提供することである。これらの目的は、通信経路により互いに接続された交換機と、加入者データを含む少なくとも1つの加入者データベースとを備えた移動通信システムにおいて着信コールをルート指定する方法であって、少なくとも上記着信コールのB加入者番号を含む要求をルート指定交換機から上記加入者データベースへ送信することを含む方法により達成される。本発明の方法は、上記要求に含まれたB加入者番号に基づいて上記加入者データベースから上記着信コールに対する基本的サービスコードを検索し、少なくとも上記基本的サービスコードを含む応答を上記加入者データベースから上記ルート指定交換機へ送信し、そして上記基本的サービスコードにより指示されたコール形式の特性要求を満足する通信経路を使用することにより、ルート指定交換機から上記B加入者番号へ上記着信コールをルート指定するという段階を含むことを特徴とする。
【0006】
又、本発明は、本発明の方法を使用することのできる移動通信システムにも係る。本発明の移動通信システムは、加入者データを含む少なくとも1つの加入者データベースと、通信経路により互いに接続された交換機とを備え、少なくとも1つの上記交換機は、少なくとも着信コールのB加入者番号を含む要求を上記加入者データベースへ送信するための手段を含む。この移動通信システムは、上記加入者データベースが、上記要求に含まれたB加入者番号に対応する基本的サービスコードを検索して上記交換機へ送信するための手段を備え、そして上記交換機が、上記基本的サービスコードにより指示されたコール形式の特性要求を満足する通信経路を使用することにより上記B加入者番号へ上記着信コールをルート指定する手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
又、本発明は、本発明の移動通信システムに使用することのできる移動通信システム用の交換機にも係る。本発明による交換機は、少なくとも着信コールのB加入者番号を含む要求を送信する手段と、上記着信コールをルート指定するためのルート指定手段とを備えている。本発明の交換機(GMSC)は、この交換機が基本的サービスコードを受信する手段を備え、そして上記ルート指定手段が、受信した基本的サービスコードに応答して、上記基本的サービスコードにより指示されたコール形式の特性要求を満足する通信経路を使用することにより、上記B加入者番号へ上記着信コールをルート指定することを特徴とする。
【0008】
本発明は、コールをルート指定する交換機に着信コールの基本的サービスコードが与えられるという考え方をベースとする。基本的サービスコードは、コールの形式を指示し、従って、ルート指定交換機は、着信コールに必要とされる特性、例えば、クオリティ又は送信速度を決定することができる。これは、コールがB加入者番号にルート指定されるときに適当な特性をもつ通信経路を選択することができる。
従って、本発明の最も重要な効果は、たとえアナログネットワークがコール形式に関する情報を与えなくても、アナログネットワークからの着信コールをコール形式に基づき最適なやり方でルート指定できることである。本発明は、既存の規格に著しい変更を伴わずにコール形式を指示する基本的サービスコードをルート指定交換機に与えることができる。というのは、この情報は、例えば、既存のシステムでホーム位置レジスタ(HLR)からルート指定交換機へ既に送信されているSendRoutingInfoResEメッセージにおいて加入者データベースから交換機へ送信できるからである。
【0009】
本発明の交換機の好ましい実施形態では、基本的サービスコードにより指示されるコール形式に基づいて着信コールの「送信媒体要求(TMR)」を変換するための手段が交換機に設けられる。アナログネットワークは、近代的なデジタル移動通信システムの交換機に正しいTMRを指示することができない。しかしながら、本発明の移動通信システムの交換機は、コールがルート指定されるときに正しいTMRを互いに指示することができる。従って、第1交換機、即ち「ゲートウェイ移動交換センター」が着信コールに対して必要なTMR変換を行うことができれば充分である。変換されたTMRは、次いで、それ自体知られたやり方でコール確立に参加する他の交換機へ転送される。従って、他の交換機は、TMRに基づいて適当な通信経路へコールをルート指定することができる。従って、本発明は、既存の交換機に使用することができ、第1交換機GMSCに変更を行うだけで充分である。
【0010】
本発明の交換機の別の好ましい実施形態では、基本的サービスコードにより指示されたコール形式に基づいて選択された所定の変換をB加入者番号に受けさせるための手段が交換機に設けられる。この好ましい実施形態では、第1交換機GMSCは、例えば、特定の所定のプレフィックスを番号に追加することによりB番号を変更する。このプレフィックスは、着信コールのコール確立に参加する他の交換機がこのプレフィックスに基づいてコール形式に対して適当な通信経路を選択できるように選択される。
本発明の方法、移動通信システム及び交換機の好ましい実施形態は、従属請求項2、4−6及び8−9に記載する。
【0011】
【発明を実施するための最良の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
本発明は、回路交換データ及びスピーチコールを設定できる移動ステーションに適用することができる。本発明は、特に、GSM移動システム及び同様のもっと最近の移動システム、例えば、GSM900、GSM1800及びGSM1900に使用することができる。以下、GSMシステムに関連して本発明の主たる実施形態を説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
図1は、GSMシステムの基本的な要素を示すが、該システムの特性又は他の部分は詳細に示さない。GSMシステムの詳細な説明については、GSM推奨勧告及び「移動通信用のGSMシステム(The GSM System for Mobile Communications)」、M.モーリ及びM.ポーテット、パライセウ、フランス、1992年、ISBN:2−9507190−0−0−7を参照されたい。
【0012】
移動サービス交換センターMSCは、入呼び及び出呼びのスイッチングを管理する。これは、PSTNにおける交換機と同様の機能を遂行する。更に、これは、ネットワーク加入者レジスタに関連した移動通信のみの特性である加入者位置管理のような機能も遂行する。GSMシステムでは、加入者レジスタは、ホーム位置レジスタHLR及びビジター位置レジスタVLRを含む。加入者データは、ホーム位置レジスタHLRに永久的に記憶されると共に、MSが位置するエリアのビジター位置レジスタVLRに関する情報も記憶される。ビジター位置レジスタVLRは、次いで、そのビジター位置レジスタVLRに接続された移動サービス交換センターMSCのエリアにMSが位置する間にMSの加入者データを一時的に記憶する。1つのビジター位置レジスタVLRは、通常、1つの移動サービス交換センターMSCにサービスする。MSは、ベースステーションシステムBSSを経て移動サービス交換センターMSCに接続される。ベースステーションシステムBSSは、ベースステーションコントローラBSC及びベースステーションBTSで構成される。1つのベースステーションコントローラBSCは、多数のベースステーションBTSを制御するのに使用される。
【0013】
図2は、マルチナンバリング機構を使用するGSM型の移動システムにおいて本発明により移動ステーションMSに着信するコールの形成を示す。ステップ2.1において、コールがネットワークの第1交換機GMSCに到着し、この交換機は、加入者番号MSISDNに基づいて決定された加入者ホーム位置レジスタHLRにルート情報要求(メッセージ2.2)を送信する。このルート情報要求メッセージ2.2は、MSISDN即ちB加入者番号も含む。位置更新において、加入者のホーム位置レジスタHLRには、加入者が位置するエリアのビジター位置レジスタVLRに関する更新されたデータも与えられる。このデータに基づいて、ホーム位置レジスタHLRは、ローミング番号割り当て要求(メッセージ2.3)をビジター位置レジスタVLRへ送信する。このローミング番号割り当て要求と共に、ビジター位置レジスタVLRは、国際移動加入者認識(IMSI)と、被呼MSISDNに関連したBCIE(又はメッセージ2.2において到着するISDN BCIE)も受け取り、これは、例えば、コールに必要とされるネットワークリソースを指示するが、基本的サービスの形式を指示するものではない。ビジター位置レジスタVLRは、それが受け取ったBCIEを記憶し、そして移動ステーションローミング番号(MSRN)を割り当てる(事象2.4)。ビジター位置レジスタVLRは、割り当てられたMSRNを応答メッセージ2.5においてホーム位置レジスタHLRへ送信する。
【0014】
ホーム位置レジスタは、要求2.2に含まれたB加入者番号に対応する基本的サービスコードをそこから検索できるレジスタである。従って、ホーム位置レジスタは、ローミング番号及び基本的サービスコードを伴うメッセージ2.6を、ルート情報に対して必要とされる交換機GMSCに送信することができる。ローミング番号スペースは、ビジター位置レジスタVLRがローミング番号を割り当てたところの訪問先MSCにコールが常に向けられるように決定される。
交換機GMSCのルート指定手段1は、応答2.6における情報を使用して、着信コールをルート指定する。図2の例において、ルート指定交換機GMSCは、2つの通信経路即ちラインL1及びL2により交換機MSCに接続される。ラインL1及びL2は、例えば、ラインL1がデータコールに適しそしてラインL2が通常のスピーチコールに適するように異なる特性をもつと仮定する。交換機GMSCは、応答2.6に含まれた基本的サービスコードで指示された着信コールの形式を決定することができる。従って、基本的サービスコードが、着信コールがデータコールであることを指示する場合には、GMSCは、それがコールを交換機MSCにルート指定するときにラインL1を選択する。対応的に、基本的サービスコードが、着信コールがデータコールであることを指示する場合には、GMSCは、それがコールを交換機MSCにルート指定するときにラインL1を選択する。
【0015】
又、交換機GMSCは、着信コールに関連した情報を変換する変換手段2も備え、移動通信システムのその後の交換機が適切なラインを経てコールをルート指定できるようにする。これは、ISDNシグナリング(ISUP)が使用中であるときに、変換手段が着信コールの送信媒体要求(TMR)を変換するようにして達成できる。ISDNシグナリングを使用する移動通信システムにおける既存の公知交換機は、TMRに基づいて適当な通信経路を選択することができる。しかしながら、アナログのPSTNネットワークは、GMSCに正しいTMRを与えることができない。従って、本発明によれば、交換機GMSCは、HLRレジスタと通信して、着信コールの基本的サービスコードを得、そしてこの情報に基づいて、着信コールのTMRを変換し、ネットワークの他の交換機がそれを使用してコールに適したラインを選択できるようにする。
コール形式に関する情報を後続交換機に与える別のやり方は、変換手段2が、例えば、B加入者番号にプレフィックスを追加することにより、B加入者番号を所定のやり方で変換することである。このプレフィックスは、これが後続交換機にコール形式について通知するように選択される。
【0016】
交換機GMSCは、応答2.6を受信し、コール形式を識別し、そして必要な変換を実行すると、ローミング番号で指示された交換機MSCに初期メッセージ2.7を送信する。この初期メッセージは、コール形式に基づいてラインL1又はラインL2を経て送信される。
交換機MSCは、初期アドレスメッセージ2.7を受信した後、ローミング番号分析中に、コールが自分のエリアに着信しようとしており、これを転送してはならないことが分かる。このような場合に、交換機MSCは、コール設定の目的で自分のビジター位置レジスタVLRから被呼加入者のデータを要求する(メッセージ2.8)。通常の状態において、ビジター位置レジスタVLRは、例えば、BCIEを含む必要データを応答メッセージ2.9において返送する。交換機MSCが、BCIEにより指示されたデータ送信リソースを与えることができる場合には、矢印2.10及び2.11で示されたコール設定シグナリングが交換機MSCと移動ステーションMSとの間で実行される。
【0017】
上述したように、近代的な移動システムは、異なるテレサービス及びベアラサービスをサポートする。GSMベアラサービスは、GSM推奨勧告02.02にそしてテレサービスは、GSM推奨勧告02.03に規定されている。推奨勧告09.02では、テレサービス及びベアラサービス各々に対して個別のテレサービス及びベアラサービスコードが決定される。例えば、スピーチサービスのテレサービスコードは、00010001であり、そして移動ステーションから発信するショートメッセージのテレサービスコードは、00100010である。ここでは、全てのサービスコードを基本的サービスコードと称する。1人の移動加入者は、ここで基本的サービスと称する異なるテレサービス及びベアラサービスにアクセスすることができる。上述したように、各基本的サービスに個々のMSISDNが割り当てられたマルチナンバリング機構を使用するのが好ましい。
【0018】
GSMシステムでは、加入者サービスは、加入者ホーム位置レジスタHLRにおいて他の加入者データと共に指定される。図3は、n個の基本的サービスにアクセスできる加入者に対するホーム位置レジスタHLRにおける加入者データの一般的な実施を示す。加入者は、移動ネットワーク内で加入者識別として使用される自分自身のIMSIを有している。加入者に対して指定されるサービスは、加入者IMSIに関連している。マルチナンバリング機構の原理によれば、各加入者サービス1ないしnには、個々の番号MSISDN−1ないしMSISDN−nが与えられる。各MSISDNは、サービスを決定する1つの基本的サービスコードSC−1ないしSC−nに関連している。基本的サービスコードは、上述したテレ及びベアラサービスコードの1つである。
【0019】
図4は、ルート指定情報の要求に対するHLRからの応答(SendRoutingInfoResE、SRI−Res)を例示する。ここに示す実施形態では、応答メッセージは、被呼者番号(B加入者番号)に関連されそしてHLRに記憶された基本的サービスコードSC−n([9]basicService)を、そのルート指定要求を行った交換機へ返送する。本発明によれば、交換機GMSCは、基本的サービスコードに基づいてサービスの形式を識別し、そして基本的サービスコードで指示されたコールの形式に基づいてB加入者番号へコールをルート指定するためにライン即ち通信経路を選択する。この通信経路の選択は、交換機が、異なる特性をもつ多数の任意のラインから、当該コール形式の特性要求を満足するラインを選択するように行われる。
【0020】
図5は、本発明の第1の好ましい実施形態のフローチャートである。図5のフローチャートは、例えば、マルチナンバリング機構が使用されるGSMシステムに使用することができる。
ブロックAでは、移動通信システムの第1交換機GMSCが、移動加入者に着信するコールの情報を受信する。コールは、アナログPSTNネットワークから発信し、従って、GMSCは、コールの形式を識別できるようにする情報を受信しない。GMSCは、ルート指定要求をB加入者番号と共に当該移動ステーションのホーム位置レジスタHLRに送信する。
ブロックBでは、HLRレジスタが、B加入者番号に対応する基本的サービスコードを検索する。又、HLRは、ローミング番号要求をVLRレジスタへ送信し、そして移動ステーションローミング番号(MSRN)を受信する(図2を参照して詳細に述べたように)。
ブロックCでは、HLRレジスタが、応答(SendRoutingInfoResE、SRI−Res)をGMSCに送信する。この応答は、着信コールの検索された基本的サービスコードを含む。
【0021】
ブロックDでは、GMSCが着信コールに関連した情報を変換し、その着信コールのルート指定にも関与する後続交換機が、当該コール形式に対して適当な特性を有する通信経路にコールをルート指定できるようにする。ISDNシグナリング(ISUP)が使用中であるシステムでは、これは、例えば、着信コールの送信媒体要求(TMR)が、基本的サービスコードで指示されるコール形式に基づいて変換されるようにして行うことができる。
ブロックEでは、GMSCは、当該コール形式に対して適当な特性をもつ通信経路を使用することによりB加入者番号にコールをルート指定する。
上記説明及び添付図面は、本発明を例示するものに過ぎないことを理解されたい。従って、当業者であれば、特許請求の範囲に記載した本発明の精神及び範囲から逸脱せずに種々の変更がなされ得ることが明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 GSMシステムの基本的要素を示すブロック図である。
【図2】 GSM型移動システムにおいて移動ステーションMSに着信するコールの設定を示す図である。
【図3】 ホーム位置レジスタHLRにおける加入者データの一般的な形態を示す図である。
【図4】 HLRから交換機への応答の一例を示す図である。
【図5】 本発明による方法の第1の好ましい実施形態を示すフローチャートである。

Claims (7)

  1. 通信経路により互いに接続され、ルート指定されるコールの送信媒体要求を互いに指示する交換機と、加入者データを含む少なくとも1つの加入者データベースとを備えた移動通信システムにおいて着信コールをルート指定する方法であって、少なくとも上記着信コールのコールされた加入者番号を含む要求をルート指定交換機から上記加入者データベースへ送信することを含む方法において、
    上記要求に含まれた上記コールされた加入者番号に基づいて上記加入者データベースから上記コールの形式を指示する上記着信コールの基本的サービスコードを検索し、
    少なくとも上記基本的サービスコードを含む応答を上記加入者データベースから上記ルート指定交換機へ送信し、
    上記ルート指定交換機において上記基本的サービスコードにより指示された上記コール形式に基づいて上記着信コールの送信媒体要求を変換し、そして
    上記基本的サービスコードにより指示されたコール形式の特性要求を満足する通信経路を使用することにより、ルート指定交換機から上記コールされた加入者番号へ上記着信コールをルート指定するために、ルート指定に関与する交換機へ上記着信コールの送信媒体要求を指示する、
    という段階を含むことを特徴とする方法。
  2. 上記加入者データベースは、ホーム位置レジスタである請求項1に記載の方法。
  3. 加入者データを含む少なくとも1つの加入者データベース(HLR)と、通信経路(L1,L2)により互いに接続された交換機(GMSC,MSC)とを備え、上記交換機はルート指定されるコールの送信媒体要求を互いに指示し、少なくとも1つの上記交換機(GMSC)は、少なくとも着信コールのコールされた加入者番号を含む要求(2.2)を上記加入者データベース(HLR)へ送信するための手段を含むような移動通信システムにおいて、
    上記加入者データベース(HLR)は、上記要求(2.2)に含まれた上記コールされた加入者の番号に対応する基本的サービスコードを検索して上記交換機(GMSC)へ送信するための手段を備え、上記基本的サービスコードは上記コールの形式を指示するものであり、そして
    上記交換機(GMSC)は、上記基本的サービスコードにより指示された上記コール形式に基づいて着信コールの送信媒体要求を変換するための手段(2)と、上記基本的サービスコードにより指示されたコール形式の特性要求を満足する通信経路(L1)を使用することにより、上記コールされた加入者番号へ上記着信コールをルート指定する手段(1)を備えたことを特徴とする移動通信システム。
  4. 上記加入者データベース(HLR)は、ホーム位置レジスタである請求項3に記載の移動通信システム。
  5. 上記交換機(GMSC)は、上記基本的サービスコードにより指示されたコール形式に基づいてコールされた加入者番号を変換するための手段(2)を備えた請求項3又は4に記載の移動通信システム。
  6. ルート指定されるコールの送信媒体要求を他の交換機へ指示し、少なくとも着信コールのコールされた加入者番号を含む要求(2.2)を送信する手段と、上記着信コールをルート指定するためのルート指定手段(1)とを備えた移動通信システムの交換機(GMSC)において、
    この交換機(GMSC)は、上記コールの形式を指示する基本的サービスコードを受信する手段と、上記基本的サービスコードにより指示された上記コール形式に基づいて上記着信コールの送信媒体要求を変換する手段とを備え、そして
    上記ルート指定手段(1)は、受信した基本的サービスコードに応答して、上記基本的サービスコードにより指示されたコール形式の特性要求を満足する通信経路(L1)を使用することにより、上記コールされた加入者番号へ上記着信コールをルート指定することを特徴とする交換機。
  7. 上記交換機(GMSC)は、上記基本的サービスコードにより指示されたコール形式に基づいてコールされた加入者番号を変換するための手段(2)を備えた請求項に記載の交換機。
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