JP3983640B2 - 回転電機の回転子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば車載の交流発電機等のように高速回転で駆動される回転電機の回転子に係り、ポールコア部材の磁極部を積層コア部材で保持した回転子構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ランデル型の回転電機の回転子は、図16に示すように、円盤状の基部1およびこの基部1の外周部に所定のピッチを介して形成される複数の爪状磁極2でなる一対のポールコア部材3を、それぞれの各爪状磁極2が周方向に交互に噛み合うように、基部1同士を両側から突き合わせて、回転軸4に固着一体させる構成になっている。このため、図示はしないが稼働中に発生する遠心力により、爪状磁極2が径方向に変形して固定子の内周面に接触する恐れがあるので、予めその変形分だけ固定子との間のエアギャップを大きくして余裕を持たせておく必要があるため、出力が低減されるという問題点がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような従来のランデル型の回転電機の回転子の問題点を解消するための先行技術として、この出願と同一の出願人により特願2002−242787号が出願されている。
図17はこの先行技術としての回転電機の回転子の構成を示す断面図、図18および19は図17における線XVIII−XVIIIおよび線XIX−XIXに沿った断面をそれぞれ示す断面図、図20は図17におけるポールコア部材の構成を示す斜視図である。
【0004】
図において、11は円盤状の基部12、この基部12の外周部に周方向に所定のピッチを介して先細に形成される複数の爪状磁極13、および基部12の爪状磁極13が形成される側の中央部に突出して形成され、中央部に回転子軸14が貫通する貫通穴15が形成されるボス部16でなる一対のポールコア部材、17は環状板部材18を積層して円筒状に形成される積層コア部材で、外周部には一端側から他端側に向けて、外周側に薄肉部19を残し且つスキューされて貫通する複数の貫通穴20が形成されており、これら各貫通穴20により周方向に複数の突極部21が区画して形成されている。
【0005】
又、これら各突極部21には、両ポールコア部材11の各爪状磁極13が貫通して嵌合可能な貫通穴22が、軸方向に延在してそれぞれ形成されており、又、突極部21を区画して形成する各貫通穴20には永久磁石23が嵌挿されている。
そして、両ポールコア部材11は、予め積層コア部材7の内側に界磁コイル24が挿入された後、積層コア部材17の両側から各爪状磁極13がそれぞれ各貫通穴22を貫通してお互いに噛み合い、且つ両ボス部16の端面が当接するように突き合わされ、これにより界磁コイル24は両ボス16と積層コア部材17の内周面との間に装着される。その後、両ボス部16の各貫通穴15に回転子軸14が貫通され、固着一体化されることにより回転子が構成されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−231188号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
先行技術としての回転電機の回転子は以上のように構成され、積層コア部材17の外周部に外周側に薄肉部19を残して貫通する貫通穴20により複数の突極部21を区画して形成し、これら各突極部21内軸方向にそれぞれ貫通して形成される貫通穴22に爪状磁極13をそれぞれ貫通させ、各突極部21で爪状磁極13をそれぞれ保持させることにより、遠心力で変形するのを抑制して固定子(図示せず)との間のギャップを小さくし出力の向上を図り、又、薄肉部19により貫通穴20が積層コア部材17の外周側に開口するのを防止することにより、回転時に騒音が発生することが無くなり信頼性の向上を図ることを可能にし、さらに、この貫通穴22を永久磁石23の嵌挿穴として兼用させることにより、貫通穴を別途形成する工程を削減してコストの低減を図ることも可能にしている。
【0008】
しかしながら、このような回転子が車載の発電機に適用される場合、回転数が例えばエンジンの3倍近く高くなるため、各突極部21で保持されているとはいうものの、片持ち支持構造の各爪状磁極13を十分に保持することは困難となる。又、薄肉部19は両突極部21間の磁束漏れを少なくして損失を低減するためには薄い程良いが、貫通穴20内に永久磁石23を嵌挿させているので、この永久磁石23が遠心力により薄肉部19を突き破って飛び出すのを防止するためには、薄くするのにも限度がある等という問題点があった。
【0009】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、高速回転に耐え且つ出力の向上が可能な回転電機の回転子を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る回転電機の回転子は、環状板部材を積層して円筒状に形成され、外周部に円筒の一端側から他端側に向けて外周側に薄肉部を残して貫通する貫通穴により、周方向に複数の突極部が区画して形成される積層コア部材と、積層コア部材の内側に装着される界磁コイルと、円盤状の基部および基部の外周部に周方向に所定のピッチを介して形成される複数の爪状磁極でなり、基部により積層コア部材の両端を挟持するとともに、各爪状磁極が積層コア部材の各突極部をそれぞれ交互に軸方向に貫通し、各爪状磁極の先端部が相対する側の基部に埋設され爪状磁極の先端部が嵌合可能な嵌合穴を有する非磁性部材を介してそれぞれ固着される一対のポールコア部材とを備えたものである。
【0011】
又、この発明の請求項2に係る回転電機の回転子は、環状板部材を積層して円筒状に形成され、外周部に円筒の一端側から他端側に向けて外周側に薄肉部を残して貫通する貫通穴により、周方向に複数の突極部が区画して形成される積層コア部材と、積層コア部材の内側に装着される界磁コイルと、円盤状の基部および一端側が基部の外周近傍部に周方向に所定のピッチを介して固着される複数のピン状磁極でなり、基部により積層コア部材の両端を挟持するとともに、各ピン状磁極が積層コア部材の各突極部をそれぞれ交互に軸方向に貫通し、各ピン状磁極の他端が相対する側の基部に埋設されピン状磁極の他端が嵌合可能な嵌合穴を有する非磁性部材を介してそれぞれ固着される一対のポールコア部材とを備えたものである。
【0012】
又、この発明の請求項に係る回転電機の回転子は、請求項1または2において、突極部を区画する貫通穴を略断面矩形状に形成し、内部に永久磁石を嵌挿するようにしたものである。
【0013】
又、この発明の請求項に係る回転電機の回転子は、請求項において、永久磁石が嵌挿される貫通穴を、長尺方向が積層コア部材の中心から延びる放射線に対して所定の角度を有した方向を向くように形成したものである。
【0014】
又、この発明の請求項に係る回転電機の回転子は、請求項において、一部の貫通穴を、相隣なる同士が外周側で接近するように形成したものである。
【0015】
又、この発明の請求項に係る回転電機の回転子は、請求項またはにおいて、貫通穴の積層コア部材の外周側に位置する内面に段部を形成するようにしたものである。
【0016】
又、この発明の請求項に係る回転電機の回転子は、請求項またはにおいて、永久磁石の側方に樹脂を埋設するようにしたものである。
【0017】
又、この発明の請求項に係る回転電機の回転子は、請求項1または2において、積層コア部材の薄肉部を硬化処理するようにしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における回転電機の回転子の構成を示す断面図、図2は図1における回転電機の回転子を軸方向一端側から見た正面図、図3は図1における回転電機の回転子を軸方向他端側から見た正面図、図4は図1における線IV−IVに沿った断面を示す断面図、図5は図1における線V−Vに沿った断面を示す断面図、図6は図1における線VI−VIに沿った断面を示す断面図、図7は図1における線VII−VIIに沿った断面を示す断面図である。
【0019】
図において、31は外周部の周方向に所定のピッチを介して、あり溝状の切り欠き32が形成された円盤状の基部33と、この基部33の外周部の周方向に切り欠き32と交互に、所定のピッチを介し突出して形成される複数の爪状磁極34とでなる一対のポールコア部材で、基部33の爪状磁極34が突出される側の中央部には、ボス部35が突出して形成されるとともに、その中心部には回転子軸36が貫通する貫通穴37が形成されている。
【0020】
38は環状板部材39を積層して円筒状に形成される積層コア部材で、外周部には一端側から他端側に向けて、外周側に薄肉部40を残して貫通する略断面矩形状の複数の貫通穴41が形成されており、これら各貫通穴41により区画されて周方向に複数の突極部42が形成されている。そして、これら各突極部42には、両ポールコア部材31の各爪状磁極34が貫通して嵌合可能な貫通穴43が、軸方向に延在してそれぞれ形成されている。44は突極部42を区画して形成する各貫通穴41を貫通し嵌合される複数の永久磁石、45は両ポールコア部材31のボス部35に嵌合され、積層コア部材38の内側に装着される界磁コイル、46は両ポールコア部材31の切り欠き32に嵌合し、中央部に爪状磁極34が嵌合可能な嵌合穴47が形成された例えば非磁性鋼等でなる略台形状の非磁性部材である。
【0021】
そして、図1に示すように、予め積層コア部材38の内側に界磁コイル45を挿入した後、積層コア部材38の両側から両ポールコア部材31を互いに近づく方向に移動させ、各爪状磁極34をそれぞれ各貫通穴43に貫通させ、その先端を互いに相手側の切り欠き32に嵌合された非磁性部材46の嵌合穴47にそれぞれ嵌合させるとともに、両ボス部35の先端が当接するように突き合わせることにより、両ポールコア部材31の各爪状磁極34は積層コア部材38内で互いに噛み合った状態となり、界磁コイル45は両ボス部35と積層コア部材38の内周面との間に装着される。最後に、両ボス部35の各貫通穴37に回転子軸36が貫通され、固着されることにより回転子が完成する。
【0022】
このように上記実施の形態1によれば、ポールコア部材31の各爪状磁極34を積層コア部材38の各突極部42で保持するとともに、さらにその先端を互いに相手側のポールコア部材31の切り欠き32に嵌合された非磁性部材46の嵌合穴47に嵌合させて、基部33側でも保持して両端支持構造としているので、高速回転稼動により大きな遠心力が働いても変形するのを防止することができるため、固定子(図示せず)との間のギャップに余裕を持たせる必要が無くなり、ギャップを必要最小限に抑えることができるので、高速回転に耐え且つ出力の向上を図ることが可能になる。
【0023】
なお、上記構成ではポールコア部材31の各爪状磁極34の先端を保持する部材として、ポールコア部材31の基部33に形成されたあり溝状の切り欠き32に嵌合し、中央部に爪状磁極34が嵌合可能な嵌合穴47を有する略台形状の非磁性部材46を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図示はしないが例えば切り欠き32に代えて円形状の貫通穴を配置し、この貫通穴に円形状の非磁性部材を嵌合させるようにしても良く、要するに、相手側のポールコア部材の基部に嵌合された非磁性部材で爪状磁極の先端を保持することにより、簡単な構成で両端支持構造とし、機械的強度を上げるとともに、磁気的な損失を抑制してさらに出力の向上を図ることが可能になる。
【0024】
又、上記では詳しく説明しなかったが、図から明らかなように突極部42を区画する貫通穴41を略断面矩形状に形成し、内部に永久磁石44を嵌挿するようにしているので、永久磁石44を嵌挿させるための貫通穴を別途形成する工程が削減されるために、コストの低減を図ることができる。
又、この貫通穴41を、長尺方向が積層コア部材38の中心から延びる放射線に対して、所定の角度を有した方向に向くように形成しているので、永久磁石44に作用する遠心力を貫通穴41の長尺方向内側面で受け、薄肉部40にかかる負担を軽減させることができるため、さらに高速回転に耐えることが可能になる。
【0025】
又、貫通穴41の放射線に対する角度が、相隣なる同士(例えば図4中※印で示す貫通穴41同士)で、外周側で近づく方向に向く部分では楔効果によりさらに耐力を上げることも可能となる。
さらに又、上記のように放射線に対して所定の角度を有して形成された貫通穴41に嵌挿された永久磁石44の側方、すなわち貫通穴41の内側面との間に樹脂を埋め込んで、固めるようにしても上記と同様、さらに耐力を上げることが可能となる。
【0026】
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2における回転電機の回転子の構成を示す斜視図、図9は図8における回転電機の回転子の構成を展開して示す斜視図、図10は図8における回転電機の回転子の構成を示す断面図、図11は図10における線XI−XIに沿った断面を示す断面図、図12は図10における線XII−XIIに沿った断面を示す断面図、図13は図10における線XIII−XIIIに沿った断面を示す断面図、図14は図10における線XIV−XIVに沿った断面を示す断面図である。
【0027】
図において、51は外周部の周方向に所定のピッチを介して、あり溝状の切り欠き52および貫通穴53が交互に形成され、一側中央部にボス部54が突出して形成されるとともに、その中心部には回転子軸55が貫通する貫通穴56が形成された基部、57はこの基部51の貫通穴56を貫通して嵌合可能なピン状磁極で、一端側に径太な係止部58が形成されており、基部51と共にポールコア部材59を構成している。そして、このポールコア部材59は互いの切り欠き52が周方向に互い違いとなるように一対配置されている。
【0028】
60は環状板部材61を積層して円筒状に形成される積層コア部材で、外周部にはポールコア部材59の切り欠き52の中央部、および貫通穴53とそれぞれ対応する位置に、ピン状磁極57が貫通可能な複数の貫通穴62が形成されるとともに、これら各貫通穴62間の一端側から他端側に向けて、外周側に薄肉部63を残して貫通する略断面矩形状の複数の貫通穴64が形成されており、これら各貫通穴64により区画されて周方向に複数の突極部65が形成されている。
【0029】
66は各貫通穴64を貫通して嵌合される複数の永久磁石、67は両ポールコア部材59のボス部54に嵌合され、積層コア部材60の内側に装着される界磁コイル、68は両ポールコア部材59の切り欠き52に嵌合し、中央部にピン状磁極57の先端が嵌着される嵌合穴69が形成された、例えば非磁性鋼等でなる略台形状の非磁性部材である。
【0030】
そして、図10に示すように、予め積層コア部材60の内側に界磁コイル67を挿入した後、積層コア部材60の両側から、各貫通穴53にそれぞれピン状磁極57が貫通されるとともに、各切り欠き52にそれぞれ非磁性部材68が嵌合された両ポールコア部材59を互いに近づく方向に移動させ、各ピン状磁極57の先端を相手側の非磁性部材68の嵌合穴69に嵌合させるとともに、両ボス部54の先端が当接するように突き合わせる。すると、両ポールコア部材59の各ピン状磁極57は、積層コア部材60内で互いに噛み合った状態となり、界磁コイル67は両ボス部54と積層コア部材60の内周面との間に装着される。そして最後に、各ピン状磁極57と非磁性部材68の間を、例えば溶接、接着等で固着した後、両ボス部54の各貫通穴56に回転子軸55が貫通され、固着されることにより回転子が完成する。なお、図9では上方に位置する基部51側のピン状磁極57が省略されている。
【0031】
このように上記実施の形態2によれば、ポールコア部材59の各ピン状磁極57を積層コア部材60の各突極部65で保持するとともに、さらにその先端を相手側のポールコア部材59の非磁性部材68の嵌合穴69に嵌合させ、基部51側でも保持して両端支持構造としているので、高速回転稼動により大きな遠心力が働いても変形するのを防止することができるため、固定子(図示せず)との間のギャップに余裕を持たせる必要が無くなり、ギャップを必要最小限に抑えることができるので、高速回転に耐え且つ出力の向上を図ることが可能になる。
【0032】
実施の形態3.
図15はこの発明の実施の形態3における回転電機の回転子の要部の構成を示す部分詳細図である。
図において、上記実施の形態2におけると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。70は突極部65を区画して形成し永久磁石66が貫通して嵌合される貫通穴で、薄肉部71を残した側の内面に段部72が形成され、この段部72の部分だけ薄肉部71の肉厚が厚くなっている。
【0033】
このように上記実施の形態3によれば、永久磁石66が嵌合される貫通穴70の薄肉部71を残した側の内面に段部72を形成し、この段部72で永久磁石66の端面を支持しているので、薄肉部71に負担をかけることなく肉厚の厚い段部72で遠心力を受けることができるため、さらに高速回転に耐えることが可能になる。なお、上記各実施の形態1、2においては説明しなかったが、それぞれ各薄肉部を例えば溶接、冷鍛等を施すことにより硬化処理しても、耐久力を上げることが可能になる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1によれば、環状板部材を積層して円筒状に形成され、外周部に円筒の一端側から他端側に向けて外周側に薄肉部を残して貫通する貫通穴により、周方向に複数の突極部が区画して形成される積層コア部材と、積層コア部材の内側に装着される界磁コイルと、円盤状の基部および基部の外周部に周方向に所定のピッチを介して形成される複数の爪状磁極でなり、基部により積層コア部材の両端を挟持するとともに、各爪状磁極が積層コア部材の各突極部をそれぞれ交互に軸方向に貫通し、各爪状磁極の先端部が相対する側の基部に埋設され爪状磁極の先端部が嵌合可能な嵌合穴を有する非磁性部材を介してそれぞれ固着される一対のポールコア部材とを備えたので、高速回転に耐え且つ出力の向上が可能であり、簡単な構成で磁気的な損失を抑えるとともに、機械的強度の向上を図ることが可能な回転電機の回転子を提供することができる。
【0035】
又、この発明の請求項2によれば、環状板部材を積層して円筒状に形成され、外周部に円筒の一端側から他端側に向けて外周側に薄肉部を残して貫通する貫通穴により、周方向に複数の突極部が区画して形成される積層コア部材と、積層コア部材の内側に装着される界磁コイルと、円盤状の基部および一端側が基部の外周近傍部に周方向に所定のピッチを介して固着される複数のピン状磁極でなり、基部により積層コア部材の両端を挟持するとともに、各ピン状磁極が積層コア部材の各突極部をそれぞれ交互に軸方向に貫通し、各ピン状磁極の他端が相対する側の基部に埋設されピン状磁極の他端が嵌合可能な嵌合穴を有する非磁性部材を介してそれぞれ固着される一対のポールコア部材とを備えたので、高速回転に耐え且つ出力の向上が可能であり、簡単な構成で磁気的な損失を抑えるとともに、機械的強度の向上を図ることが可能な回転電機の回転子を提供することができる。
【0036】
又、この発明の請求項によれば、請求項1または2において、突極部を区画する貫通穴を略断面矩形状に形成し、内部に永久磁石を嵌挿するようにしたので、コストの低減を図ることが可能な回転電機の回転子を提供することができる。
【0037】
又、この発明の請求項によれば、請求項において、永久磁石が嵌挿される貫通穴を、長尺方向が積層コア部材の中心から延びる放射線に対して所定の角度を有した方向を向くように形成したので、コストの低減は勿論のこと、高速回転に耐えることが可能な回転電機の回転子を提供することができる。
【0038】
又、この発明の請求項によれば、請求項において、一部の貫通穴を、相隣なる同士が外周側で接近するように形成したので、高速回転にさらに耐えることが可能な回転電機の回転子を提供することができる。
【0039】
又、この発明の請求項によれば、請求項またはにおいて、貫通穴の積層コア部材の外周側に位置する内面に段部を形成するようにしたので、高速回転にさらに耐えることが可能な回転電機の回転子を提供することができる。
【0040】
又、この発明の請求項によれば、請求項またはにおいて、永久磁石の側方に樹脂を埋設するようにしたので、高速回転にさらに耐えることが可能な回転電機の回転子を提供することができる。
【0041】
又、この発明の請求項によれば、請求項1または2において、積層コア部材の薄肉部を硬化処理するようにしたので、高速回転にさらに耐えることが可能な回転電機の回転子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における回転電機の回転子の構成を示す断面図である。
【図2】 図1における回転電機の回転子を軸方向一端側から見た正面図である。
【図3】 図1における回転電機の回転子を軸方向他端側から見た正面図である。
【図4】 図1における線IV−IVに沿った断面を示す断面図である。
【図5】 図1における線V−Vに沿った断面を示す断面図である。
【図6】 図1における線VI−VIに沿った断面を示す断面図である。
【図7】 図1における線VII−VIIに沿った断面を示す断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態2における回転電機の回転子の構成を示す斜視図である。
【図9】 図8における回転電機の回転子の構成を展開して示す斜視図である。
【図10】 図8における回転電機の回転子の構成を示す断面図である。
【図11】 図10における線XI−XIに沿った断面を示す断面図である。
【図12】 図10における線XII−XIIに沿った断面を示す断面図である。
【図13】 図10における線XIII−XIIIに沿った断面を示す断面図である。
【図14】 図10における線XIV−XIVに沿った断面を示す断面図である。
【図15】 この発明の実施の形態3における回転電機の回転子の要部の構成を示す部分詳細図である。
【図16】 従来の回転電機の回転子の構成を示す斜視図である。
【図17】 先行技術における回転電機の回転子の構成を示す断面図である。
【図18】 図17における線XVIII−XVIIIに沿った断面を示す断面図である。
【図19】 図17における線XIX−XIXに沿った断面を示す断面図である。
【図20】 図17におけるポールコア部材の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
31,59 ポールコア部材、32,52 切り欠き、33,51 基部、
34 爪状磁極、36,55 回転子軸、38,60 積層コア部材、
40,63,71 薄肉部、41,64,70 貫通穴、42,65 突極部、
44,66 永久磁石、45,67 界磁コイル、46,68 非磁性部材、
47,69 嵌合穴、57 ピン状磁極、72 段部。

Claims (8)

  1. 環状板部材を積層して円筒状に形成され、外周部に上記円筒の一端側から他端側に向けて外周側に薄肉部を残して貫通する貫通穴により、周方向に複数の突極部が区画して形成される積層コア部材と、上記積層コア部材の内側に装着される界磁コイルと、円盤状の基部および上記基部の外周部に周方向に所定のピッチを介して形成される複数の爪状磁極でなり、上記基部により上記積層コア部材の両端を挟持するとともに、上記各爪状磁極が上記積層コア部材の各突極部をそれぞれ交互に軸方向に貫通し、上記各爪状磁極の先端部が相対する側の上記基部に埋設され上記爪状磁極の先端部が嵌合可能な嵌合穴を有する非磁性部材を介してそれぞれ固着される一対のポールコア部材とを備えたことを特徴とする回転電機の回転子。
  2. 環状板部材を積層して円筒状に形成され、外周部に上記円筒の一端側から他端側に向けて外周側に薄肉部を残して貫通する貫通穴により、周方向に複数の突極部が区画して形成される積層コア部材と、上記積層コア部材の内側に装着される界磁コイルと、円盤状の基部および一端側が上記基部の外周近傍部に周方向に所定のピッチを介して固着される複数のピン状磁極でなり、上記基部により上記積層コア部材の両端を挟持するとともに、上記各ピン状磁極が上記積層コア部材の各突極部をそれぞれ交互に軸方向に貫通し、上記各ピン状磁極の他端が相対する側の上記基部に埋設され上記ピン状磁極の他端が嵌合可能な嵌合穴を有する非磁性部材を介してそれぞれ固着される一対のポールコア部材とを備えたことを特徴とする回転電機の回転子。
  3. 上記突極部を区画する貫通穴は、略断面矩形状に形成され内部に永久磁石が嵌挿されていることを特徴とする請求項1または2記載の回転電機の回転子。
  4. 上記永久磁石が嵌挿される貫通穴は、長尺方向が上記積層コア部材の中心から延びる放射線に対して所定の角度を有した方向を向くように形成されていることを特徴とする請求項3記載の回転電機の回転子。
  5. 上記貫通穴の一部は、相隣なる同士が外周側で接近するように形成されていることを特徴とする請求項4記載の回転電機の回転子。
  6. 上記貫通穴の上記積層コア部材の外周側に位置する内面に段部が形成されていることを特徴とする請求項4または5記載の回転電機の回転子。
  7. 上記永久磁石の側方に樹脂が埋設されていることを特徴とする請求項4または5記載の回転電機の回転子。
  8. 上記積層コア部材の薄肉部は硬化処理されていることを特徴とする請求項1または2記載の回転電機の回転子。
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