JP3982295B2 - 映像コメント入力・表示方法およびシステムと、クライアント装置と、映像コメント入力・表示プログラム及びその記録媒体 - Google Patents

映像コメント入力・表示方法およびシステムと、クライアント装置と、映像コメント入力・表示プログラム及びその記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ上での映像を介したコミュニケーションを行う際に、映像に対して入力されたコメント同士の関連性を効果的に表示したり、コメントの対象を明確に指示したりすることで、より容易にコミュニケーションを行える映像コメント入力・表示方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワーク上で映像を介したコミュニケーションを行いたい場合、ユーザは映像を視聴する手段とコミュニケーションをする手段を組み合わせてコミュニケーションを行っている。
【0003】
例えば、BROBA(http://www.broba.cc/)などに代表される一般的な映像配信サイトでは、映像再生ソフトを用いて映像を視聴し、映像に関するコミュニケーションは掲示板機能やチャット機能を用いて行われる。掲示板機能は、特定のサーバ上で運営される情報交換システムであり、いつでも情報が書き込めることが特徴である。また、チャット機能は、ネットワークの通信機能を用いたソフトウェアであり、複数の人がリアルタイムに情報交換できることが特徴である。
【0004】
また、専用のソフトウェアを用いて映像を介したコミュニケーションを行う手段も存在する。VideoClick(http://www.vsoft.com/products/)は、映像の任意の場所にブックマークを張り、その場所にコメントを書き込むことができる。リンク情報とコメント情報はソフトウェアの通信機能を用いることで複数の人に公開することができるため、映像を視聴しながら複数の人とコメント情報を介したコミュニケーションを図ることができる(図50を参照のこと)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の映像配信サイトのように、映像視聴手段と映像コミュニケーション手段が分かれている場合、映像に対するコメントが、映像のどの部分について話しているのかわからないという問題が生じる。例えば、「あの景色綺麗だよね」というコメントがあった場合、映像内のどの景色を指しているのかわからない。また、どの場所であるのかを指し示すには、「物語の中盤の脱出シーンの景色が綺麗だよね」と言うように表現しなければならず、その場合もはっきりと場面を指し示すことができない。さらに、ある場面を閲覧しているときに、その場面に関連したコメントを探すことが難しく、従って効率的にコミュニケーションを図ることが難しい。
【0006】
また、掲示板や上記の専用ソフトウェアでは、コメントを入力し表示する部分が1つにまとまっているため、雑多なコメントが一様にユーザへ提示されてしまい、自分の興味あるコメントを探すことが難しい。また、コメントに対してさらに書き込まれたコメントを探すことが難しく、コミュニケーションが円滑に行えないと言う問題が生じる。図51には、このような従来の専用ソフトウェアを用いた映像コミュニケーション方法における問題点が示されている。
【0007】
従って、本発明では、上記のような従来の映像に関するコミュニケーションを図る手段において、ユーザがコメントしたい場所を指示したり、あるいは、気になる場所に関連したコメントを容易に閲覧したりでき、また、コメント同士をその内容毎に効果的に表示することによってコメント同士の関連性が容易に把握できる、映像コメント入力・表示方法、映像コメント入力・表示システム、クライアント装置、並びに、映像コメント入力・表示プログラム及びプログラムの記憶媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、ユーザが映像に関するコミュニケーションを行う上で、コメントしたい場所を指定してコメント入力でき、また、コメントを表示する際には、入力する際に指定された場所を指し示すように、指定された場所毎にコメントを表示する、映像コメント入力・表示方法を提案する。
【0009】
図1は、本発明の映像コメント入力・表示方法の原理説明図である。
【0010】
請求項1に係る発明は、ネットワーク上で映像に関するコミュニケーションを図るための映像コメント入力・表示方法であって、
映像再生制御手段が、入力された映像コンテンツについて、ユーザからの要求に応じて、映像の再生や一時停止などの再生制御を行う再生制御手順(ステップ1)と、
コメント入力場所指定手段がユーザからの、再生制御された映像の中でコメントを入力したい場所の時間情報及び空間情報の指定を受け付ける時間・空間情報受付手順(ステップ2)と、
コメント入力手段が、ユーザから時間情報及び空間情報に関連したコメントの入力を受け付ける手順(ステップ3)と、
コメント蓄積手段が、時間情報、空間情報、及びコメントをコメント情報としてコメント情報記憶手段に蓄積する(ステップ4)コメント蓄積手順と、
コメント表示制御手段が、再生中の映像の時間情報を取得し(ステップ5)、前記コメント情報記憶手段から該再生中の映像の時間情報に対応しているコメント情報を取得し(ステップ6)、指定された、表示したいコメント、コメントを表示したい場所、及びコメントの量に基づいて、該コメント情報のコメントを画面に表示できるように表示されるコメントを制御する(ステップ7)コメント表示制御手順と、
コメント表示手段が、コメント入力された位置情報に合わせて用意されたコメント表示領域を、コメントを入力したい場所として指定された場所を指し示すように表示するコメント表示領域制御手順(ステップ8)と、行う
【0011】
これにより、コメントしたい場所、すなわち、時間情報及び空間情報(時空間軸上の点)を指し示してコメントすることができるため、自分が映像内のどの部分に対してコメントしたいのかを明らかにできる。また、コメントは書き込んだ場所を指し示すように表示されるため、コメントを閲覧する際に、どのような場所にどの程度のコメントが書き込まれているのか一目で把握することができる。これにより、より円滑にコミュニケーションを図ることができる。
【0012】
本発明の第1の局面として、すでに入力されているコメントに対してさらにコメントをしたい際に、コメントを直接指定してコメントを追記する方法を提案する。
【0013】
そのため、請求項2に係る発明では、時間・空間情報受付手順において、コメントに対して書き込みをする際に、コメント表示機能制御インタフェースが、ユーザにより直接指定された、コメント表示中のコメント表示領域に追加書き込みを行う。
【0014】
この方法により、コメントに対して書き込みを行いたい場合、映像上の場所を指定するだけでなく、そこに対して書き込まれたコメントを直接指定して書き込むことが可能となる。
【0015】
本発明の第2の局面として、コメントと位置情報を蓄積する際に、所定の許容幅が与えられた位置情報を蓄積する方法を提案する。
【0016】
そのため、請求項3に係る発明では、コメント情報蓄積手順において、コメント情報蓄積手段が、コメント指定された位置情報の時間情報及び/又は空間情報に対して所定の許容幅を与え、これにより得られた場所をコメントと共にコメント情報記憶手段に蓄積する。
【0017】
この方法により、場所を指定する際に、正確にある一点を指定する必要がなくなる。また、表示したいコメントの場所を指定する際に、正確にある一点を指定する必要がなくなる。また、コメントを表示する際に、ある一点でコメントを表示するのではなく、時空間軸上にある程度の幅をもたせてコメントを表示することができる。
【0018】
本発明の第3の局面として、コメントを表示する際に、すべてのコメントを同時に表示できない場合、表示するコメントの量を動的に切り替えて表示する方法を提案する。
【0019】
そのため、請求項4に係る発明では、コメント表示制御手順において、コメント表示制御手段が、コメントが表示可能な領域の総面積、同時に表示されるべきコメントの量、及びコメント表示領域の最小面積から、一度に表示するコメントの量及びその表示方法を動的に変更する。
【0020】
この方法により、すべてのコメントをコメント表示領域に表示できない場合、一度に表示する量を制御することで、コメント読みやすく表示することができる。
【0021】
本発明の第4の局面として、コメントを表示する際に、コメントを表示するための領域を有効に活用してコメントを見やすく表示する方法を提案する。
【0022】
そのため、請求項5に係る発明では、コメント表示領域制御手順において、コメント表示手段が、コメントが表示可能な領域の総面積、同時に表示されるべきコメントの量、及びコメント表示領域の最小面積から、前記コメント表示領域の配置と表示面積を動的に変更して表示する。
【0023】
この方法により、表示するコメント量が少ない時にはすべてのコメントを表示し、コメント量が多いときにはコメントが表示可能な領域全体を有効に活かせるようにコメントをレイアウトし直して表示することができるため、コメント量に応じて見やすくコメントを提示できる。
【0024】
本発明の第5の局面として、同じ場所に書き込まれたコメントをまとめて表示することで、コメント表示領域を有効に活用する方法を提案する。
【0025】
そのため、請求項6に係る発明では、コメント表示領域制御手順において、
コメント表示手段が、同じ位置を指し示すコメントを纏めて1つのコメント表示領域に表示する。
【0026】
この方法により、同じ場所にコメントしているコメント同士をひとつの領域内に表示することができるため、相互の関係が容易にわかり、また、表示領域を有効に活用してコメントを表示できる。
【0027】
本発明の第6の局面として、すべてのコメントを同時に表示できない場合に、近い場所を指し示すコメント同士をまとめて一つのコメントとすることで、コメント表示領域を有効に活用する方法を提案する。
【0028】
そのため、請求項7に係る発明では、コメント表示領域制御手順において、コメント表示手段が、近い場所を指し示すコメントを纏めて一つの表示領域に表示する。
【0029】
この方法により、コメントの総量を変化させることなく、コメント表示領域数を制限することができるため、コメント表示領域が画面上に大量に表示されることがなくなり、映像視聴を阻害することなくコメントの閲覧をすることができる。
【0030】
図2は、本発明の映像コメント入力・表示方法を実施する映像コメント入力・表示装置の略構成図である。同図に示された映像コメント入力・表示装置は、
ユーザが映像の再生や一時停止などの再生制御を行う映像再生制御手段11と、
再生制御された映像中で、コメントを入力したい場所の時間情報及び空間情報を指定するコメント入力場所指定手段12と、
コメントを入力するコメント入力手段13と、
コメント及び位置情報を保持するコメント情報DB24と、
上記コメント入力手段13によりユーザが入力したコメントと、上記コメントを入力したい場所の時間情報及び空間情報を指定するコメント入力場所指定手段12により指定された位置情報と、をコメント情報として上記コメント情報DB24へ蓄積するコメント情報蓄積手段23と、
再生制御されている映像の時間を取得する映像区間取得手段15と、
上記コメント情報DB24に蓄積されたコメント情報の中から、上記映像区間取得手段15によって取得された時間に関連したコメント情報を取得するコメント取得手段25と、
表示したいコメント、コメントの位置情報、及びコメントの量を指定してコメント表示制御をするコメント表示制御手段16と、
コメントの位置情報に合わせてコメント表示領域を用意し、コメントを表示したい場所を指し示すように画面上にコメント表示領域を表示するコメント表示手段17と、
を有する。
【0031】
コメント入力場所指定手段12は、ユーザがコメントを入力したいと考える映像の時間情報及び画面上での空間情報を指定する。
【0032】
コメント入力場所指定手段12は、コメントに対して書き込みする際に、コメントが表示されている表示領域を直接指定して追加書き込みをすることが可能である。
【0033】
コメント情報蓄積手段23は、コメント入力手段13においてユーザから入力されたコメントと、コメントを入力する際にコメント入力場所指定手段12により指定された位置情報を、コメント情報DB24に蓄積する。
【0034】
コメント情報蓄積手段23は、指定された位置情報の時間情報及び/又は空間情報に所定の幅を付与し、コメント情報DB24にコメント情報を蓄積することが可能である。
【0035】
また、コメント表示制御手段16は、コメント取得手段25によって取得されたコメントの中からユーザが表示したいと思うコメントを指定したり、コメントを見たいと思う場所を指定したり、あるいは表示するコメントの量を指定したりできる。
【0036】
コメント表示制御手段16は、コメントが表示可能な領域の総面積、同時に表示されるべきコメントの量、及びコメント表示領域の最小面積から、一度に表示するコメントの量を動的に変更することが可能である。
【0037】
コメント表示手段17は、コメント取得手段25により取得したコメント情報と、コメント表示制御手段16による制御を受け、コメントを入力した位置情報に合わせてコメント表示領域を用意し、コメントを表示したい場所を指し示すようにコメント表示領域を画面上に表示する。
【0038】
コメント表示手段17は、コメントが表示可能な領域の総面積、同時に表示されるべきコメントの量、及びコメント表示領域の最小面積から、動的にコメント表示領域の配置と表示面積を変更して表示することや、同じ場所を指し示すコメントをまとめて一つのコメント表示領域に表示することや、近い場所を指し示すコメントをまとめて一つのコメント表示領域に表示することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0040】
本発明の実施例の説明中、映像コンテンツは、映像情報と音情報を含むコンテンツに限定されることはなく、少なくとも画像情報を含むあらゆるコンテンツを映像コンテンツと呼ぶ。また、コメントは、文字情報に限定されることはなく、ウェブ上のコンテンツを指し示すURLや感情を表現する画像など、コミュニケーションを図る上で利用される情報を含む。
【0041】
<実施形態例1>
本発明の第1の実施例による映像コメント入力・表示システムは、サーバ上に蓄積された映像を視聴しながら、他ユーザが書き込みをしたコメントを表示し、あるいは新規に感想を書き込むシステムである。
【0042】
図3は本発明の第1実施例を示すシステム構成図である。
【0043】
映像コメント入力・表示システムは、複数台のクライアント装置1と、サーバ装置2とを含み、クライアント装置1とサーバ装置2は、例えば、インターネットのようなネットワーク(図示はされていない)を介して接続される。クライアント装置は複数台存在し得るが、説明の簡略化のため、以下では1台のクライアント装置1について説明する。
【0044】
概略的に説明すると、図50に示すような従来の映像コメント入力・表示システム上に本発明の第1実施例を適用することで、図50におけるコメント入力・表示フィールドに表示されたコメントが、映像中のどの箇所を指しているのかを明らかにし、ある場所に対して書き込まれたコメントを容易に見つけ出せるようにする。また、映像中の任意の場所を指し示してコメントを入力できるようにする。
【0045】
クライアント装置1は、サーバ装置2上の映像DB21から映像コンテンツを受け取り、再生制御を行う映像再生制御部11を有する。映像再生制御部11は、映像を視聴したり、時間軸上のある場所を指定したりするためのインタフェースであり、通常再生、倍速、スローモーション、コマ送り、巻き戻しなどの再生制御が可能である。
【0046】
クライアント装置1は、再生制御されている映像の中で、コメントを書き込みたい場所として映像の時間軸上のある位置、もしくは区間を指定することができ、さらに、表示された画面空間上のある位置あるいは領域を指定することができる、コメント入力場所指定部12を有する。
【0047】
時間軸上のある位置を指定するには、数値を直接入力するだけではなく、例えば、図52に示すように、帯状に表現された時間軸上でバーを動かすことで、直感的に時間軸上のある位置を指定する、スライダーと呼ばれる既存のインタフェースを利用することが可能である。また、同図に示されるような開始ボタンおよび終了ボタンを併用することで、区間の開始点、終了点を入力することができ、時間軸上の区間を指定することができる。
【0048】
空間上のある位置を指定するには、画面上の座標を数値入力する以外に、マウスカーソルを用いて直接画面上のある位置を指定する方法がある。また、領域を指定する場合、マウスカーソルを用いたドラッグ操作により、容易に領域を指定できる。
【0049】
本実施例では、映像再生制御部11を用いることで時間軸上のある位置を指定することができる。映像再生制御部11とコメント入力場所指定部12を一体的なインタフェースとして実現し、コメントを入力する時間を指定し、また、マウスカーソルを用いて画面上の位置を指定することができる。
【0050】
クライアント装置1は、コメント入力場所指定部12により指定された映像上のある位置に対してコメントを入力する手段を有し、また、コメントおよび入力された時空間上の位置情報をコメント情報として、サーバ装置2上のコメント情報蓄積部23に送るコメント入力部13を有する。本実施例のコメント情報は、具体的には、コメント、指定された時間、及び、画面上の座標を含む。図4は、かかる本発明の第1実施例におけるコメント情報の説明図である。
【0051】
映像表示機能制御インタフェース14は、コメントを表示するか、コメントを表示しないかを選択するためのインタフェースである。本実施例ではユーザがボタンを押すことで、ボタンが押されたときの映像時間を取得するように、映像時間取得部15を制御する。
【0052】
クライアント装置1は、現在表示されている映像の時間を取得し、サーバ装置2のコメント取得部25に送信する映像時間取得部15を有する。
【0053】
クライアント装置1は、サーバ装置2のコメント取得部25により取得された複数のコメント情報を受け取り、画面上に表示されるコメント数や、表示するコメントを制御する、コメント表示制御部16を有する。
【0054】
図5には、本発明の第1実施例におけるクライアント装置上の画面表示例が示されている。本実施例では、図5に示すように、取得されたコメントを列挙し、表示部分を拡大縮小し、スライダーを用いて表示するコメントを選択することで、画面上に表示されるコメント数と表示するコメントを制御する。本実施例以外の他の一実施例による制御方法としては、最大表示コメント数を数値として指定する方法、最新のn個のコメントのみを選択する方法などが考えられる。また、本発明の第1実施例では、映像画面上のある位置を指定することで、その位置に関連するコメントを選択し、画面に表示するように制御することもできる。
【0055】
クライアント装置1は、コメント表示制御部16によって制御されたコメントを、そのコメントに対応した位置情報を用いて、入力時に指定された空間上のある位置を指し示すようにして表示する、コメント表示部17を有する。
【0056】
空間上のある場所を指し示すようにコメントを表示する方法としては、例えば、図53に示されるコメントと場所を対応付けする一方法のように、コメント毎に対応するオブジェクトを指定して、画面上にそのオブジェクトを配置することで、コメントと場所を対応付けることができる。本発明の第1実施例では矢印を用いて、コメントに対応する画面上の場所を指し示す。
【0057】
図6は、このような本発明の第1実施例によってクライアント装置上の画面に生成される表示例の説明図である。
【0058】
サーバ装置2は、映像コンテンツを保持する映像DB21、映像区間情報を保持する映像区間情報DB22、及びコメント情報を保持するコメント情報DB24を有する。
【0059】
映像区間情報DB22が保持する映像区間とは、例えば、同じ景色を写し続けている場面区間やある人物が現れている区間、文字が表示されているテロップ表示区間、音楽が流れている区間など、時間軸上の物理的、あるいは意味的な区間を現す。意味的な区間については、人手で区間を指定する方法が主に取られている。また、物理的な区間については、映像解析技術を用いることで場面の切り替わり点や文字表示区間を得ることができる。映像解析技術に関しては、特許第2839132号公報、特開平9−238298号公報、及び、特開平11−178007号公報などに記載されている。本実施例では、説明を簡略化するために、場面の切り替わり点を用いた場面区間を映像区間として用いる。図7は、本発明の第1実施例における場面の切り替わり点を用いた映像区間の説明図である。
【0060】
また、映像区間は、図8のように映像区間情報DB22に映像区間情報として蓄積される。
【0061】
サーバ装置2は、クライアント装置1内のコメント入力部13より送信されたコメント情報をコメント情報DB24に蓄積する、コメント情報蓄積部23を有する。
【0062】
コメント情報蓄積部23は、コメント情報をコメント情報DB24に蓄積する際に、コメントが入力された時間および指定された画面上での位置に対して所定の幅を持たせることができる。
【0063】
時間に対して所定の幅を持たせる方法としては、例えば、指定された時間に対して前後m秒(mはシステムによって決定される)の幅を与える方法や、指定された空間情報がある物体を示していた場合に、その物体が画面上に写っている期間を時間幅とする方法などがある。本発明の第1実施例では、映像区間情報DB22に蓄積された映像区間情報を用いて、指定された時間を含む映像区間をコメントの入力された時間として蓄積する。
【0064】
空間に対して所定の幅を持たせる方法としては、例えば、指定された映像上の点、あるいは領域に対して上下左右にnピクセル(ピクセルは画面の画素単位。nはシステムにより決定される)の幅を持たせる方法や、指定された空間情報がある物体を示していた場合に、その物体を認識して物体の形状を指定領域とする方法などがある。本発明の第1実施例では、画面を横方向i個と縦方向j個に分割して、指定された空間情報を含むk列l行目の領域を指定された領域として蓄積する。図9は、本発明の第1実施例における指定された座標を画面上の領域に拡張する方法の説明図である。
【0065】
このように、コメント情報は、時間情報および空間情報に対して所定の幅を持たせてコメント情報DB24に蓄積される。図10は、本発明の第1実施例におけるコメント情報DB24に蓄積されたコメント情報の説明図である。
【0066】
サーバ装置2は、映像時間取得部15から入力された時間情報を用いて、時間情報に関連したコメント情報をコメント情報DB24から取り出し、コメント表示制御部16に送信する、コメント取得部25を有する。時間情報に関連したコメント情報が複数個存在する場合には、複数のコメント情報が送信される。本発明の第1実施例では、図10に示すコメント情報DB内の各エントリの時間情報が、入力された時間情報tを含む区間ts≦t<teである場合に、その時間区間に対応したコメント情報を取得し、送信する。
【0067】
次に、本発明の第1実施例による映像コメント入力・表示システムの全体的な動作について簡単に説明する。図11は、本発明の第1実施例における映像コメント入力・表示システムの全体フローチャートである。
【0068】
ステップ11:要求に応じて映像の再生や巻き戻し、一時停止などの映像再生制御を行う。
【0069】
ステップ12:クライアント装置1上のコメント表示機能制御インタフェース14において、ユーザがコメントを表示するよう指示したかどうかを判定する。具体的には、たとえば、図6に示されているようなコメント表示ボタンを押下したかどうかを判定する。
【0070】
ステップ13:ユーザがクライアント装置1上のコメント入力場所指定部12を用いて、コメント入力場所を指定したかどうかを判定する。具体的には、たとえば、図6において、マウスカーソルを用いて映像表示領域上のある一点を指定した場合に、空間情報として画面空間上の座標を指定したと判定する。また、マウスがクリックされた時に再生制御中の映像の時間を取得し、その時間を映像時間軸上の時間情報として取得する。
【0071】
ステップ14:ユーザがコメントを入力したかどうかを判定する。具体的には、ステップ14を実行する際に、図12に示されるようなコメント入力部13を画面上に表示する。ユーザがコメントを入力してOKボタンを押下した場合に、コメント入力されたと判定する。コメント入力された場合、コメント入力部13はステップ3により取得された画面空間上の座標、すなわち、空間情報と、映像時間軸上の時間情報と、入力されたコメントと、をコメント情報蓄積部23に送信する。
【0072】
ステップ15:ステップ4により取得された空間情報、時間情報、及びコメントを、コメント情報DB24に蓄積し、ステップ11に戻る。蓄積する際に行う空間情報情報及び時間情報情報の拡張処理に関しては後述する。
【0073】
ステップ16:映像再生中にコメント表示ボタンが押下されたので、その際再生制御されている映像の時間を取得する処理を行う。
【0074】
ステップ17:ステップ6で取得された映像時間を用いて、コメント情報DB24から、取得された映像時間に対応する時間情報と関連するコメント情報を取得する。
【0075】
ステップ18:コメント表示部分の領域拡大縮小や、表示するコメントの選択などをユーザが行うかどうかを判定する。
【0076】
ステップ19:ステップ18においてコメント表示部分の変更を行った場合、変更に伴うコメント表示の制御処理を、コメント表示制御部16において行う。
【0077】
ステップ20:コメント表示制御部16にしたがって選択されたコメントに対してコメント表示領域を用意し、場所を指し示すように画面上に表示してステップ11に戻る。
【0078】
次に、上記の全体的な動作フローのステップ15のコメント情報の蓄積処理について詳述する。
【0079】
図10は、本発明の第1実施例における、コメント情報DB24上に蓄積された、拡張されたコメント情報の説明図である。ステップ15におけるコメント情報の蓄積処理では、ステップ14で取得されたコメント情報を、図10に示すように、拡張されたコメント情報としてコメント情報DB24に格納する。より具体的には、時間及び空間座標により構成された位置情報は、時間的な映像区間及び空間的な領域により構成された拡張された位置情報として蓄積される。
【0080】
図13は、本発明の第1実施例において、コメント情報蓄積部23が実行するコメント情報の蓄積方法を示す、詳細フローチャートである。
【0081】
ステップ51:表示している映像の縦横の大きさ(w,h)を取得する。
【0082】
ステップ52:映像表示領域の縦横の分割数(i,j)を取得する。一実施例では、(i,j)の値は、たとえば、システムで固定値として決めてもよい。
【0083】
ステップ53:コメント入力時に指定された座標値(x,y)の、分割領域上の位置(k,l)を取得する。図9に示すように、ステップ51で取得した映像の大きさ(w,h)とステップ52で取得した分割数(i,j)、及び、コメント入力時の座標値から、分割領域上の位置(k,l)が求められる。具体的には、0≦m<iとなるmに関して、
(w × m ÷ i) ≦ x < (w × (m + 1) ÷ i)
となるmがkとなる。同様に、0≦n<jとなるnに関して、
(h × n ÷ j) ≦ y < (h × (n + 1) ÷ j)
となるnがlとなる。
【0084】
ステップ54:映像区間情報DB22より、コメント入力時間tを含む映像区間を取得する。本実施例の各映像区間は、図8に示すようにお互いに重なり合わない区間を映像区間情報として用いているため、映像区間情報DB22内のn個のエントリを順に走査して、
Ts_i≦t<Te_i(0≦i≦n)
となるi番目のエントリの開始時間Ts_i及び終了時間Te_iを、拡張された時間情報情報として利用する。
【0085】
本発明の第1実施例では、映像区間情報は、図8に示された形式には限定されず、たとえば、図14に示されるように映像区間情報DB22内の映像区間情報を互いに重なり合うような区間として定義してもよい。その場合、図14に示すように、時間tを含むすべてのm個の映像区間の和をとり、その最小開始時間Ts_sumおよび最大終了時間Te_sumを映像区間の開始時間および終了時間とすることで映像区間を特定することができる。
【0086】
最後に、ステップ53で取得された分割領域上の領域座標およびステップ54で取得された映像区間を、対応したコメントと共に、拡張されたコメント情報として、コメント情報DB24へ蓄積する。図15は、このように本発明の第1実施例によってコメント情報DBに蓄積された、拡張されたコメント情報の詳細説明図である。
【0087】
次に、図11の全体的な動作フローのステップ17のコメント取得処理について詳述する。
【0088】
ステップ15およびステップ16において、ユーザがコメント表示ボタンを押下した際に、再生制御されている映像の時間tが取得される。ステップ7では、この時間tに関連する複数のコメント情報をコメント情報DB24より取得する。
【0089】
図16は、本発明の第1実施例において、サーバ装置2のコメント取得部25が実行するコメント取得処理の詳細フローチャートである。
【0090】
ステップ71:コメント情報DB24内のn個のコメント情報内から、コメント情報ボタンが押下された際の映像時間tに関連するコメント情報を取得するため、一時的な配列show[n]を作成する。
【0091】
ステップ72:コメント情報走査用のインデクスiを初期化する。
【0092】
ステップ73:i番目のコメント情報を図15に示すようなコメント情報DB24から取得し、その開始時間Ts_i及び終了時間Te_iを取得する。
【0093】
ステップ74:開始時間Ts_iから終了時間Te_iまでの範囲が時間tを含むかどうかを判定する。
【0094】
ステップ75:時間tを含まない場合、show[i]をfalseにセットする。
【0095】
ステップ76:時間tを含む場合、show[i]をtrueにセットする。
【0096】
ステップ77:n個のコメント情報を走査したかどうかを判定する。
【0097】
ステップ78:n個のコメント情報を走査していない場合、次のコメント情報を調べるように、インデクスiをインクリメントする。
【0098】
ステップ79:n個のコメント情報を走査したので、show[i]がtrueとなったiに対応したすべてのコメント情報(コメントi)を取得して処理を終了する。図17は、このようにして本発明の第1実施例におけるコメント取得部25によって取得されたコメント情報の説明図である。最終的に取得されるm個のコメント情報は、同図に示されるように、映像区間内に時間tを含む。
【0099】
次に、図11の全体的な動作フローのステップ19のコメント表示制御処理について詳述する。
【0100】
コメント表示制御部16は、ステップ18において、コメント表示領域の変更や表示するコメントの選択を行った場合、変更に伴うコメント表示の制御を行い、ステップ19で表示するコメントの選択を行う。
【0101】
図18は、本発明の第1実施例において、サーバ装置2のコメント表示制御部16が実行するコメント表示制御処理の詳細フローチャートである。
【0102】
ステップ91:ステップ17のコメント取得部により取得されたコメント情報すべてを選択状態にする。
【0103】
ステップ92:ユーザがマウスカーソルによるクリック等で、映像表示領域内のある座標を指定したかどうかを判定する。
【0104】
ステップ93:座標を指定された場合、表示コメント選択処理を行い、表示するコメントを選択する。
【0105】
ステップ94:ユーザの操作などによってコメント表示領域の拡大縮小が行われたかを判定する。
【0106】
ステップ95:コメント表示領域の拡大縮小が行われた場合、表示領域の拡大縮小処理を行い、拡大縮小処理された表示領域に応じて表示するコメントを選択する。
【0107】
ステップ96:ユーザの操作などによってコメント表示領域内のコメントをスクロールしたかどうかを判定する。
【0108】
ステップ97:コメントをスクロールした場合、表示領域のスクロール処理を行い、表示するコメントを選択する。
【0109】
図19は、本発明の第1実施例においてクライアント装置1のコメント表示制御部16が実行する、ステップ93のコメント選択処理の詳細フローチャートである。
【0110】
また、図20は、ステップ93の表示コメント選択処理の説明図である。同図ではマウスカーソルを用いて映像表示領域内の座標(x,y)を選択した場合を例として説明する。
【0111】
ステップ9301:表示している映像の縦横の大きさ(w,h)を取得する。
【0112】
ステップ9302:映像表示領域の縦横の分割数(i,j)を取得する。本実施例では(i,j)の値は、システムで所定の値に設定することができる。
【0113】
ステップ9303:指定された座標値(x,y)の、分割領域上の位置(k,l)を取得する。ステップ9301で取得した映像の大きさ(w,h)、ステップ9302で取得した分割数(i,j)、及び座標値(x,y)から(k,l)が求められる。具体的には、0≦m<iとなるmに関して、
(w × m ÷ i) ≦ x < (w × (m + 1) ÷ i)
となるmがkとなる。同様に、0≦n<jとなるnに関して、
(h × n ÷ j) ≦ y < (h × (n + 1) ÷ j)
となるnがlとなる。これにより、図20の(1)に示されるようなk列l行目の領域が取得できる。
【0114】
ステップ9304:コメント取得部25で取得したm個のコメント情報について、指定された座標(x,y)と関連したコメントを走査する。関連性を判定するための一時配列select[m]を作成する。
【0115】
ステップ9305:コメント情報走査用のインデクスiを初期化する。
【0116】
ステップ9306:i番目のコメント情報を取得し、その空間情報情報(ki列、li行)を取得する。
【0117】
ステップ9307:指定された座標を含む領域(k,l)と、ステップ9306で取得した空間情報情報(ki列、li行)が一致するかを判定する。
【0118】
ステップ9308:一致しない場合、select[i]をfalseにセットする。
【0119】
ステップ9309:一致する場合、select[i]をtrueにセットする。
【0120】
ステップ9310:m個のコメント情報を走査したかどうかを判定する。
【0121】
ステップ9311:m個のコメント情報を走査していない場合、次のコメント情報を調べるように、インデクスiをインクリメントする。
【0122】
ステップ9312:m個のコメント情報を走査したので、select[i]がtrueとなったすべてのコメント情報を取得して処理を終了する。これにより、図20の(2)に示されるようにコメント情報が取得される。
【0123】
図21は、本発明の第1実施例においてクライアント装置1のコメント表示制御部16が実行する、ステップ95の表示領域拡大縮小処理の説明図である。同図では表示領域を拡大した場合を例として説明する。
【0124】
表示領域の大きさを変更した場合、まず、各コメントを表示するために最低限必要な、最小表示領域を計算する(図21の(1))。具体的には、表示領域の横幅と各コメントのフォントサイズから1行に表示できる文字数を求め、また、コメント内の文字総数から、表示に何行必要なのかを計算する。
【0125】
次に、表示領域内にコメントを再配置し、表示可能なコメントを選択する(図21の(2))。図21の例では表示領域を拡大しているため、新たにコメント5及びコメント6が表示用に選択される。最終的に、コメント1からコメント6が表示されるコメントとして選択される。
【0126】
図22は、本発明の第1実施例においてクライアント装置1のコメント表示制御部16が実行する、ステップ97の表示領域スクロール処理の説明図である。同図ではバーを下に移動させ、表示領域を下にスクロールさせた場合を例として説明する。
【0127】
表示領域をスクロールさせることで、スクロール先のコメントが新たに選択される。図22の例では、領域をコメント2つ分だけスクロールさせることで、コメント1及び2が選択解除され、新たにコメント7及び8が表示用に選択される。最終的に、コメント3からコメント8が表示されるコメントとして選択される。
【0128】
さらに、図11に示された全体的な動作フローのステップ20のコメント表示処理について詳述する。
【0129】
ステップ20では、コメント表示制御部16により選択されたコメント情報を、コメント入力時に指定した場所を指し示すように、コメント表示領域に表示する。
【0130】
図23は、本発明の第1実施例において、クライアント装置1のコメント表示部17が実行するコメント表示処理の説明図である。
【0131】
本実施例では、図23に示すようにコメント表示制御部15において選択された各コメントから矢印を伸ばす。各矢印は、コメント情報蓄積部23により拡張された位置情報を用いて、指し示す領域の重心を指す。
【0132】
このようにして、本発明の第1実施例によれば、請求項1記載の映像コメント入力・表示方法又は請求項8記載の映像コメント入力・表示システムを用いることで、コメントしたい場所を指し示してコメントすることができる。また、コメントを閲覧する際に、映像表示領域上の場所を指定することで、どのような場所にどの程度のコメントが書き込まれているかを一目で把握できるようにコメントを表示することができる。図24は、本発明の第1実施例において、映像領域の場所を指定してコメントを表示させた場合の説明図である。
【0133】
また、請求項3記載の方法又は請求項10記載のシステムを用いてコメント情報を蓄積することによって、コメントを入力する場所、あるいはコメントを表示させたい場所を指し示す際に、正確にある一点を指定する必要がなくなる。
【0134】
また、請求項4記載の方法又は請求項11記載のシステムを用いてコメントを表示することによって、一度に表示するコメントの量を制御することができ、コメントを読みやすく表示できる。
【0135】
<実施形態例2>
本発明の第2の実施例による映像コメント入力・表示システムは、P2P(ピア・ツー・ピア)方式を用いて、クライアント間で映像を同時に視聴しながら、ユーザが書き込みをしたコメントを表示し、あるいは新規に感想を書き込むコミュニケーションシステムである。図25は、このような本発明の第2実施例におけるコミュニケーションシステムの説明図である。本実施例では、映像を配信し、また、各ユーザからのコメントを蓄積、配信するクライアントAをサーバ装置と呼び、映像を視聴しながらコメントの読み書きをするクライアント1〜nをクライアント装置と呼ぶ。
【0136】
図26は本発明の第2実施例を示すシステム構成図である。
【0137】
本発明の第2実施例の映像コメント入力・表示システムは、複数台のクライアント装置21と、サーバ装置22とを含み、クライアント装置21とサーバ装置22は、例えば、インターネットのようなネットワーク(図示はされていない)を介して接続される。クライアント装置は複数台存在し得るが、説明の簡略化のため、以下では1台のクライアント装置21について説明する。
【0138】
概略として説明すると、映像視聴中に、サーバ装置22上に蓄積されているコメント情報をクライアント装置21上に逐次表示しつつ、クライアント装置21上で入力されたコメントをサーバ装置22上に逐次蓄積し、クライアント装置21上に表示するシステムである。コメントを入力する際には映像上の場所を指定して入力することが可能である。また、コメントを表示する際には、表示するコメントの総量と表示領域の大きさを考慮しながら、動的に表示領域の位置や大きさを変更し、どのような場所にどのようなコメントが書かれているかを容易に把握できるようにする。
【0139】
クライアント装置21は、サーバ装置22上の映像DB222から映像を受け取る映像再生インタフェース211を有する。映像再生インタフェース211は、サーバ装置22上の映像再生制御部221から再生、巻き戻し、停止などの再生制御を受け取ることで、サーバ装置22の操作と同期して映像の再生を行う。
【0140】
クライアント装置21は、映像の中でコメントを書き込みたい場所として、映像の時間軸上のある位置、もしくは区間を指定することができ、さらに、表示された画面空間上の座標あるいは領域を指定することができる、コメント入力場所指定部212を有する。
【0141】
本実施例では、マウスカーソルなどを用いて画面上の座標を指定した時に、映像の時間及び指定された座標を位置情報として取得する。また、コメント入力場所指定部212は、画面上に表示されているコメントを直接指定することで、そのコメントが指し示す座標を取得し、また、指定した際の時間を取得することもできる。図27は、本発明の第2実施例におけるコメント指定による座標取得の説明図である。
【0142】
クライアント装置21は、コメント入力場所指定部212により指定された位置情報に対応するコメントを入力するコメント入力部213を有する。また、コメント入力部213は、コメントおよび指定された位置情報をコメント情報としてサーバ装置22上のコメント情報蓄積部224に送る。本実施例のコメント情報は、本発明の第1実施例のコメント情報(図4)と同様に、コメントと、指定された時間及び画面上の座標である。
【0143】
クライアント装置21は、映像の時間を逐次取得し、サーバ装置22上のコメント取得部226に送信する映像時間取得部214を有する。
【0144】
クライアント装置21は、サーバ装置22のコメント取得部226により取得された複数のコメント情報を受け取り、画面上に表示されるコメント数や、コメントの表示状態を制御する、コメント表示制御部215を有する。
【0145】
本実施例では、映像画面上のある場所(時間情報及び空間情報)を指定した時に、その場所に関連するコメントを選択し、画面に表示するように制御する。
【0146】
クライアント装置21は、コメント表示制御部215によって選択・制御されたコメントを、コメント情報を用いて、入力時に指定した場所を指し示すようにして表示する、コメント表示部216を有する。
【0147】
本実施例では、入力時に指定された空間上の座標情報を用い、同じ座標を指しているコメント毎に吹き出し状のコメント表示領域を設けて、座標毎にコメントをまとめて表示する。図28には、このような本発明の第2実施例における吹き出し状の表示領域を用いたコメント表示手段が示されている。このコメント表示の際、同時に表示されるコメント表示領域の数と各コメント表示領域の最小表示面積とから、コメント表示領域が互いに重ならないように場所と表示面積を動的に変更してレイアウトする。また、コメント表示領域が大量に画面上に表示される場合、近い場所を指し示すコメント同士をまとめて一つのコメント表示領域に表示することで、コメント表示領域の数を制限しながらコメントを表示する。
【0148】
以上のようにして得られる本発明の第2実施例におけるクライアント装置22上の画面表示例が図29に示されている。
【0149】
サーバ装置22は、映像コンテンツを保持する映像DB222と、映像DB222から映像を選択し、映像の再生、巻き戻し、早送りなどの映像再生制御を行う映像再生制御部221を有する。映像再生制御部221は、映像コンテンツとともに映像再生制御コマンドを複数のクライアント装置21に送ることで、クライアント装置21の映像再生を制御する。
【0150】
サーバ装置22は、映像領域情報を保持する映像領域情報DB223、およびコメント情報を保持するコメント情報DB225を有する。
【0151】
映像領域情報DB223が保持する映像領域情報とは、例えば、人物の顔や車など、画面上に写った物体それぞれの領域を示す情報である。物体の領域を自動的に抽出する方法については、映像解析技術を用いた「赤間、三井、紺谷、串間、“画像内オブジェクトの自動抽出を使った画像検索システム ExSight”、DEWS‘97 Proceedings、March、1997」などに記載されている。また、時間経過とともに移動する物体を追跡する方法に関しては、「三須、苗村、境田、鄭、金次、“複数情報の融合によるサッカー選手のロバストな追跡法”、信学技法、MVE2001-46,pp.23-30,2001」などに記載されている。
【0152】
図30は、本発明の第2実施例における映像領域情報DB224に蓄積された映像情報の説明図である。本実施例では、図30に示すように、時間ごとに検出された領域名と領域形状を映像領域情報DB223上に蓄積する。この時、時間tと時間t+1で同じ領域として認識される領域には同じ領域名を付与して蓄積する。例えば、図30では、時間tと時間t+1において同じ領域として推定される顔領域に対して、領域2という名前を付与する。上記のような領域認識、追跡技術を用いれば、例えば、図30の領域nのように、時間とともに移動および変形する領域に関しても同一の名称をつけることができる。
【0153】
サーバ装置22は、コメント入力部213より送信されたコメント情報をコメント情報DB225に蓄積する、コメント情報蓄積部224を有する。
【0154】
コメント情報蓄積部224は、コメント情報を蓄積する際に、コメントが入力された時間および指定された座標に対して所定の幅を持たせることができる。本実施例では、映像領域情報DB223に蓄積された映像領域情報を用いて、指定された座標を含む領域iを、そのコメントの空間上の領域とする。また、領域iが画面上に表示されている時間区間を時間軸上の区間として蓄積する。図31には、本発明の第2実施例におけるコメント情報DBに蓄積された、拡張されたコメント情報の説明図が示されている。このように拡張することで、例えば、人物の顔を指定した場合に、その顔が画面上に表示されている時間区間及び表示領域をコメントの位置情報とする。
【0155】
サーバ装置22は、映像時間取得部214から入力された時間情報を用いて、時間情報に関連したコメント情報をコメント情報DB225から複数取り出し、コメント表示制御部215に送信する、コメント取得部226を有する。本実施例では、図31に示すコメント情報DB内の各エントリの時間情報が、入力された時間情報tを含む区間ts≦t<teである場合に、そのコメント情報を取得し、送信する。
【0156】
次に、本発明の第2実施例による映像コメント入力・表示システムの全体的な動作について簡単に説明する。図32は、本発明の第2実施例における映像コメント入力・表示システムの全体フローチャートである。
【0157】
ステップ21:サーバ装置22上の映像再生制御部221により、映像の再生や巻き戻し、一時停止などの映像再生制御を行う。
【0158】
ステップ22:クライアント装置21上で映像を表示して一定時間が経過したかどうかを判定する。例えば、タイマー処理などで一定時間ごとにシグナルを発生させることで時間経過を計ることができる。
【0159】
ステップ23:ユーザがクライアント装置21上のコメント入力場所指定部212を用いて、コメント入力場所を指定したかどうかを判定する。具体的には、図29において、マウスカーソルを用いて映像表示領域上のある一点の座標を指定した場合に、画面空間上の座標を指定したと判定する。図27のように、コメント表示領域内のコメントを指定した場合は、指定されたコメントのコメント情報を参照し、コメントの指し示す場所(領域i)を画面空間上の場所として判定する。また、マウスがクリックされた時に再生制御中の映像の時間を取得する。
【0160】
ステップ24:ユーザがコメントを入力したかどうかを判定する。具体的には図29に示すコメント入力部を用い、ユーザがコメントを入力してOKボタンを押下した場合に、コメント入力されたと判定する。コメント入力された場合、コメント入力部213は、ステップ23により取得された画面空間上の座標及び時間とコメントを、コメント情報としてコメント蓄積部224に送信する。
【0161】
ステップ25:ステップ24により取得された画面空間上の座標及び時間と、コメントを、コメント情報DB225に蓄積し、ステップ21に戻る。この際、映像領域情報DB223に蓄積された映像領域情報を用いて位置情報を拡張する。位置情報の拡張の詳細は後述する。
【0162】
ステップ26:映像が表示されて一定時間が経過したので、再生されている映像の時間を取得する処理を行う。
【0163】
ステップ27:コメント取得部226は、ステップ26で取得された映像時間を用いて、コメント情報DB225から映像時間に関連するコメント情報を取得する。取得方法は、上述の本発明の第1実施例におけるコメント取得処理の処理フロー(図16)と同じであるため詳細の説明は省く。
【0164】
ステップ28:ユーザが表示するコメントを選択したかどうかを判定する。
【0165】
ステップ29:ステップ28においてコメント表示の指定を行った場合、変更に伴うコメント表示の制御処理を、コメント表示制御部215において行う。
【0166】
ステップ210:コメント表示制御部215に従い、コメントが入力された場所を指し示すようにコメント表示を行い、ステップ21に戻る。
【0167】
次に、上記の全体的な動作フローのステップ25のコメント情報の蓄積方法について詳述する。
【0168】
図33は、本発明の第2実施例における、ステップ24で取得されるコメント情報と、コメント情報DB225上に蓄積される拡張されたコメント情報の説明図である。ステップ25では、ステップ24で取得されたコメント情報を、図33に示すように、拡張されたコメント情報としてコメント情報DB225に格納する。
【0169】
図34は、本発明の第2実施例において、コメント情報蓄積部224が実行するコメント情報の蓄積方法を示す、詳細フローチャートである。蓄積されるコメント情報の時間をtとし、また、コメント情報には、空間情報として、座標情報(x,y)あるいは領域aが含まれる場合を考える。領域aが含まれる場合とは、ステップ23においてコメント表示領域をコメント入力場所として指定した場合である。
【0170】
ステップ251:ステップ24で取得されたコメント情報の空間情報が、領域であるかどうかを判定する。
【0171】
ステップ252:空間情報が領域である場合、拡張する空間情報(領域t)を領域aとしてステップ2510に進む。
【0172】
ステップ253:時間tに検出された映像領域情報DB223上の映像領域総数をnとする。また、映像領域走査用のインデクスiを初期化する。
【0173】
ステップ254:i番目の映像領域情報の領域を取得する。
【0174】
ステップ255:ステップ254で取得した領域が座標(x,y)を含むか判定する。
【0175】
ステップ256:領域が座標(x,y)を含む場合、領域tを領域iとしてステップ2510に進む。
【0176】
ステップ257:次の映像領域情報を走査するため、インデクスiをインクリメントする。
【0177】
これにより、領域tが取得される。
【0178】
ステップ258:映像の開始時間をTs、終了時間をTeとする。領域tの開始時間ts及び終了時間teを初期化する。また、インデクスtおよび領域表示フラグshowを初期化する。
【0179】
ステップ259:時間tに検出されたすべての領域を、映像領域情報DB223から取得する。
【0180】
ステップ2510:ステップ259で取得した領域中に、領域tが含まれているかを判定する。領域が含まれていない場合、ステップ2514に進む。
【0181】
ステップ2511:ステップ259で取得した領域に、領域tが含まれている場合、領域tが画面上に表示されていることになるので、領域表示フラグshowを判定する。
【0182】
ステップ2512:フラグshowがfalseの場合、時間t以前に領域tは表示されていなかったことを示すので、領域tの開始時間tsにtを代入する。またフラグshowをtrueとして、ステップ2515に進む。
【0183】
ステップ2513:フラグshowがtrueの場合、すでに領域tは表示されているので、終了時間teにtを代入する。
【0184】
ステップ2514:映像の開始から終了まですべてを走査したかを判定し、走査した場合は処理を終了する。
【0185】
ステップ2515:次の時刻の領域を走査するため、tをインクリメントする。
【0186】
これにより、表示区間[Ts,Te]が取得される。
【0187】
次に、図32の全体的な動作フローのステップ29のコメント表示制御処理について詳述する。
【0188】
コメント表示制御部215は、ステップ28において表示するコメントの選択を行った場合に、ステップ29で表示するコメントの選択を行う。
【0189】
図35は、本発明の第2実施例において、クライアント装置21のコメント表示制御部215が実行するコメント表示制御処理の詳細フローチャートである。
【0190】
ステップ291:ステップ27のコメント取得処理により取得されたコメント情報すべてを選択状態にする。
【0191】
ステップ292:ユーザがマウスカーソルによるクリック等で、映像表示領域内の特定の座標を指定したかどうかを判定する。
【0192】
ステップ293:座標が指定された場合、表示コメント選択処理を行い表示するコメントを選択する。
【0193】
図36は、本発明の第2実施例において、クライアント装置21のコメント表示制御部215が実行する表示コメント選択処理の詳細フローチャートである。
【0194】
ステップ2901:コメント取得処理により取得されたコメント情報の総数をnとする。また、コメント情報走査用のインデクスiを初期化し、コメント選択判定用の配列select[n]を用意する。
【0195】
ステップ2902:i番目のコメント情報の場所情報(領域i)を取得する
ステップ2903:領域iが指定された座標を含むかどうかを判定する。
【0196】
ステップ2904:座標を含まない場合、select[i]をfalseにする。
【0197】
ステップ2905:座標を含む場合、select[i]をtrueにする。
【0198】
ステップ2906:すべてのコメント情報を走査したか判定する。
【0199】
ステップ2907:すべて走査していない場合、次のコメント情報を走査するためにインデクスiをインクリメントする。
【0200】
ステップ2908:すべて走査した場合、select[i]がtrueとなっているすべてのコメント情報を取得する。
【0201】
さらに、図32の全体的な動作フローのステップ210のコメント表示処理について詳述する。
【0202】
ステップ210では、コメント表示制御部215により選択されたコメント情報を、同じ場所を指しているコメント毎に吹き出し状のコメント表示領域を設けて、場所毎にコメントをまとめて表示する。この際、同時に表示されるコメントの量、及びコメント表示領域の最小面積から、互いのコメント表示領域が重なり合わないように、コメント表示領域の配置と面積を動的に変更してレイアウトする。また、コメント表示領域が大量に画面上に表示される場合、近い場所を指し示すコメント同士をまとめ、一つのコメント表示領域に表示することで、コメント表示領域の数を制限しながらコメントを表示する。
【0203】
図37は、本発明の第2実施例において、クライアント装置1のコメント表示部216が実行するコメント表示処理の詳細フローチャートである。
【0204】
ステップ2101:コメント表示制御処理により選択されたコメントを、コメントが指し示す領域毎に分類する。図38には、コメント情報分類の説明図が示されている。
【0205】
ステップ2102:領域毎にコメント表示領域を用意して、画面上に仮配置する。仮配置する場合には、それぞれのコメント表示領域を、表示に必要な最低限の領域に制限し、コメント表示領域が配置可能な領域(表示可能領域)に配置する。図39には、コメント表示領域の仮配置方法の説明図が示されている。映像上にコメント表示領域を配置した場合、映像視聴を阻害する恐れがあるため、本実施例の表示可能領域は、図39に示されるように、映像表示領域部分をくりぬいたロの字型の領域とする。配置方法の詳しいアルゴリズムは後述する。
【0206】
ステップ2103:コメント表示領域を仮配置した場合、すべて表示可能かを判定する。コメント表示領域がすべて表示可能な場合はステップ2105に進む。また、表示不可能な場合はステップ2104に進む。図40には、全てのコメントの表示領域の配置が不可能な場合の例が示されている。
【0207】
ステップ2104:コメント表示領域をすべて表示することが不可能な場合は、コメント表示領域が表示可能な数になるように、近い場所を指すコメント同士をまとめ、一つの表示領域に表示するようにする、コメントマージ処理を行う。
【0208】
ステップ2105:仮配置されたコメント表示領域を、配置可能領域を有効に使うように再配置し、コメント表示領域の大きさを変更してコメントを見やすくする、表示領域配置処理を行う。
【0209】
図41は、本発明の第2実施例において、クライアント装置1のコメント表示部216が実行する、領域を仮配置する際に用いる仮配置アルゴリズムを示す詳細フローチャートである。
【0210】
ステップ2121:表示されていないi個のコメント領域に対して処理を行う。i個のコメントのリストlistを用意する。
【0211】
ステップ2122:表示可能領域にコメントが配置可能かどうかを判定する。表示可能でない場合、エラーとして処理を終了する。
【0212】
ステップ2123:距離[i]を用意し、インデクスjを初期化する。
【0213】
ステップ2124:初めてコメントを画面上に配置するかどうか(すなわち、先に画面上に配置されているコメントが無いかどうか)を判定する。
【0214】
ステップ2125:j番目のコメント領域の中心とコメントが指し示す領域の重心位置との距離[j]がもっとも短くなるように、j番目のコメント領域を表示可能領域中の適当な場所に配置する。
【0215】
ステップ2126:すでにコメントが配置されている場合は、コメント領域の中心とコメントが指し示す領域の重心位置との距離[j]が最短となるように、既に配置されているコメントに隣接した場所にj番目のコメント領域を配置する。図42には、コメント表示領域の距離計算アルゴリズムの説明図が示されている。
【0216】
ステップ2127:i個のコメントに対して距離を求めたかどうかを判定する。
【0217】
ステップ2128:i個のコメントのうち、まだ距離を求めていないコメントが存在する場合は、インデクスjをインクリメントしてステップ2123に戻る。
【0218】
ステップ2129:i個のコメントの中で、距離[j]が最も短い領域jを選択し、表示可能領域に配置する。図43は。コメント表示領域の仮配置アルゴリズムの説明図である。
【0219】
ステップ21210:listからコメントjを削除し、iをデクリメントする。
【0220】
ステップ21211:すべてのコメントを配置したかどうかをチェックし、配置した場合は処理を終了する。
【0221】
図44は、本発明の第2実施例において、クライアント装置21のコメント表示部216が実行するコメントマージ処理の詳細フローチャートである。また、図45は、コメントマージ処理の説明図である。
【0222】
ステップ2141:コメント表示領域の総数をnとし、表示不可能なコメント表示領域の総数をmとする。
【0223】
ステップ2142:mが0であるかを判定する。0の場合処理を終了する。
【0224】
ステップ2143:領域マージ用の変数rを初期化する。
【0225】
ステップ2144:n個のコメント表示領域が指し示す各領域の重心から半径rの円を描く。図45の(1)にコメントが参照する領域の重心から半径rで描いた円が示されている。
【0226】
ステップ2145:円の重なる領域があるかどうか判定する。
【0227】
ステップ2146:重なる領域がない場合、rをインクリメントする。
【0228】
ステップ2147:円の重なる領域があった場合、重なり合いのあるすべての領域を指し示すコメントをひとつのコメント表示領域にまとめる。また、新たなに生成するコメント表示領域は、円の重なる領域すべての重心を指し示すようにする。図45の(2)には、このようにしてマージされたコメント1、2及び3のコメント表示領域が示されている。
【0229】
ステップ2148:コメント表示領域の総数mを
m=m-(円の重なった領域数)+1
として、ステップ2142に戻る。
【0230】
図46は、本発明の第2実施例において、クライアント装置21のコメント表示部216が実行する表示領域配置処理の詳細フローチャートである。
【0231】
ステップ2151:コメント表示領域の総数をnとし、仮配置した逆の順番でコメント表示領域をソートする。また配置用のインデクスiを初期化する。
【0232】
ステップ2152:配置可能領域内で空いている領域にコメント表示領域iを移動し、コメント表示領域が指し示す領域の重心との距離が最短になるように配置する。図47には、表示領域配置処理の説明図が示されている。
【0233】
ステップ2153:n個のコメント表示領域の移動が終わったかどうかを判定する。
【0234】
ステップ2154:次のコメント表示領域を移動させるために、インデクスiをインクリメントする。
【0235】
ステップ2155:インデクスiを初期化する。
【0236】
ステップ2156:配置可能領域内で空いている領域に、コメント表示に必要な分だけコメント表示領域を拡大する。図48には表示領域拡大処理の説明図が示されている。
【0237】
ステップ2157:n個のコメント表示領域の拡大が終わったかどうかを判定する。終わった場合処理を終了する。
【0238】
ステップ2158:次のコメント表示領域を拡大させるために、インデクスiをインクリメントする。
【0239】
このようにして、本発明の第2実施例によれば、請求項1記載の映像コメント入力・表示方法、或いは、請求項8記載の映像コメント入力・表示システムを用いることで、コメントしたい場所を指し示してコメントすることができる。また、コメントを閲覧する際に、映像表示領域上の場所を指定することで、どのような場所にどの程度のコメントが書き込まれているかを一目で把握できるようにコメントを表示することができる。
また、請求項2記載の方法、又は、請求項9記載のシステムを用いて、コメント入力場所を指定することにより、コメントに対するコメントを書き込みする際に、容易に書き込みたい先を指定することができる。
【0240】
また、請求項3記載の方法、又は、請求項10記載のシステムを用いて、コメントを蓄積することにより、コメントを入力する場所、あるいはコメントを表示させたい場所を指し示す際に、正確にある一点を指定する必要がなくなる。
【0241】
また、請求項5記載の方法、又は、請求項12記載のシステムを用いて、コメントを表示することにより、コメントの量や表示する場所、面積を動的に変更することができ、コメントを見やすく表示することができる。
【0242】
また、請求項6記載の方法、又は、請求項13記載のシステムにおいて、コメントを表示することにより、同じ場所に対して書き込まれたコメントを一覧することができる。
【0243】
また、請求項7記載の方法、又は、請求項14記載のシステムにおいて、コメントを表示することにより、コメント表示領域が画面上に大量に表示する必要がある場合でも、一定の量に抑えることができ、かつ、近い場所を指すコメント同士をまとめるため、コメントの指し示す位置情報が失われることはない。
【0244】
本発明の第2実施例ではコメントの表示位置や大きさが、コメントしたい領域の位置や同時に表示されるコメント数によって動的に変化するため、映像の内容が時間の推移によって変化した場合でも容易にコミュニケーションし易い環境を提供することができる。図49には、本発明の第2実施例による映像の時間的推移におけるコメント表示の変化についての説明図が示されている。
【0245】
本発明の第2実施例ではクライアント・サーバ型システムにおいて映像を同時に視聴しながらコミュニケーションをする方法を例として提示したが、サーバ装置のコメント情報DBからコメント情報をダウンロードし、クライアントで映像視聴をしながらコメントを見たり付与したりする、非同期型のコミュニケーションにおいても本発明は適用できる。新たに入力したコメント情報をサーバ装置側にアップロードすることで、自分のコメント情報を多くの人に共有してもらうというコミュニケーションが可能である。
【0246】
上記の本発明の実施例による映像コメント入力・表示方法は、ソフトウェア(プログラム)で構築することが可能であり、コンピュータのCPUによってこのプログラムを実行することにより本発明の実施例による映像コメント入力・表示システムを実現することができる。構築されたプログラムは、ディスク装置等に記録しておき必要に応じてコンピュータにインストールされ、フレキシブルディスク、メモリカード、CD−ROM等の可搬記録媒体に格納して必要に応じてコンピュータにインストールされ、或いは、通信回線等を介してコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUによって実行される。
【0247】
以上、本発明の代表的な実施例を説明したが、本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【0248】
【発明の効果】
以上の説明の通り、本発明によれば、ネットワーク上で映像を介したコミュニケーションを行う場合において、従来の方法に比べ、話題を的確に表現したり把握したりしながら、コミュニケーションを図ることができる。より具体的には、映像に対するコメントを、話題としたい場所を指し示しながら書き込むことができる。また、映像のどういった場所にどのようなコメントが書かれているのか容易に把握できるようになる。自分の興味ある対象に対して書き込まれているコメントを容易に探し出すこともでき、また、そのコメントに対するコメントを容易に書き込むことができるため、コミュニケーションを活発に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像コメント入力・表示方法の原理説明図である。
【図2】本発明の映像コメント入力・表示装置の略構成図である。
【図3】本発明の第1実施例におけるシステム構成図である。
【図4】本発明の第1実施例におけるコメント情報の説明図である。
【図5】本発明の第1実施例におけるコメント表示制御方法の説明図である。
【図6】本発明の第1実施例におけるクライアント装置上の画面表示例である。
【図7】本発明の第1実施例における場面の切り替わり点を用いた映像区間の説明図である。
【図8】本発明の第1実施例における映像区間情報DB22上の映像区間情報の蓄積方法の説明図である。
【図9】本発明の第1実施例における指定された座標を画面上の領域に拡張する方法の説明図である。
【図10】本発明の第1実施例におけるコメント情報DB24上に蓄積されたコメント情報の説明図である。
【図11】本発明の第1実施例における映像コメント入力・表示システムの全体フローチャートである。
【図12】本発明の第1実施例におけるコメント入力手段の説明図である。
【図13】本発明の第1実施例におけるコメント情報蓄積処理の詳細フローチャートである。
【図14】本発明の第1実施例における互いに重なり合う映像区間から映像区間を取得する処理の説明図である。
【図15】本発明の第1実施例において蓄積された、拡張されたコメント情報の詳細説明図である。
【図16】本発明の第1実施例におけるコメント取得処理の詳細フローチャートである。
【図17】本発明の第1実施例において取得されたコメント情報の説明図である。
【図18】本発明の第1実施例におけるコメント表示制御処理の詳細フローチャートである。
【図19】本発明の第1実施例における表示コメント選択処理の詳細フローチャートである。
【図20】本発明の第1実施例における表示コメント選択処理の説明図である。
【図21】本発明の第1実施例における表示領域拡大縮小処理の説明図である。
【図22】本発明の第1実施例における表示領域スクロール処理の説明図である。
【図23】本発明の第1実施例におけるコメント表示処理の説明図である。
【図24】本発明の第1実施例において映像領域上の場所を指定してコメントを表示させる例の説明図である。
【図25】本発明の第2実施例におけるコミュニケーションシステムの説明図である。
【図26】本発明の第2実施例におけるシステム構成図である。
【図27】本発明の第2実施例におけるコメント指定による座標取得の説明図である。
【図28】本発明の第2実施例における吹き出し状の表示領域を用いたコメント表示部の説明図である。
【図29】本発明の第2実施例におけるクライアント装置上の画面表示例である。
【図30】本発明の第2実施例において蓄積された映像領域情報の説明図である。
【図31】本発明の第2実施例において蓄積された、拡張されたコメント情報の説明図である。
【図32】本発明の第2実施例における映像コメント入力・表示システムの全体フローチャートである。
【図33】本発明の第2実施例において蓄積されたコメント情報の説明図である。
【図34】本発明の第2実施例におけるコメント情報蓄積処理の詳細フローチャートである。
【図35】本発明の第2実施例におけるコメント表示制御処理の詳細フローチャートである。
【図36】本発明の第1実施例における表示コメント選択処理の詳細フローチャートである。
【図37】本発明の第2実施例におけるコメント表示処理の詳細フローチャートである。
【図38】本発明の第2実施例におけるコメント情報分類の説明図である。
【図39】本発明の第2実施例におけるコメント表示領域の仮配置処理の説明図である。
【図40】本発明の第2実施例において、すべてのコメント表示領域の配置が不可能な場合の例を示す説明図である。
【図41】本発明の第2実施例におけるコメント表示領域の仮配置処理の詳細フローチャートである。
【図42】本発明の第2実施例におけるコメント表示領域の距離計算アルゴリズムの説明図である。
【図43】本発明の第2実施例におけるコメント表示領域の仮配置アルゴリズムの説明図である。
【図44】本発明の第2実施例におけるコメントマージ処理の詳細フローチャートである。
【図45】本発明の第2実施例におけるコメントマージ処理の説明図である。
【図46】本発明の第2実施例における表示領域配置処理の詳細フローチャートである。
【図47】本発明の第2実施例における表示領域配置処理の説明図である。
【図48】本発明の第2実施例における表示領域拡大処理の説明図である。
【図49】本発明の第2実施例における映像の時間的推移におけるコメント表示の変化についての説明図である。
【図50】従来の専用ソフトウェアを用いた映像コミュニケーション方法の説明図である。
【図51】従来の専用ソフトウェアを用いた映像コミュニケーション方法における問題点の説明図である。
【図52】時間軸上のある場所を指定する既存インタフェースの説明図である。
【図53】コメントと場所を対応付けする一方法の説明図である。
【符号の説明】
1 クライアント装置
2 サーバ装置
11 映像再生制御部
12 コメント入力場所指定部
13 コメント入力部
14 コメント表示機能制御インタフェース
15 映像時間取得部
16 コメント表示制御部
17 コメント表示部
21 映像DB
22 映像区間情報DB
23 コメント情報蓄積部
24 コメント情報DB
25 コメント取得部

Claims (22)

  1. 再生制御手段、コメント入力場所指定手段、コメント入力手段、コメント蓄積手段、コメント表示制御手段、コメント表示手段を有する装置において、ネットワーク上で映像に関するコミュニケーションを図るための映像コメント入力・表示方法であって、
    前記再生制御手段が、入力された映像コンテンツについて、ユーザからの要求に応じて、映像の再生や一時停止などの再生制御を行う再生制御手順と、
    前記コメント入力場所指定手段が、前記ユーザからの、再生制御された映像の中でコメントを入力したい場所の時間情報及び空間情報の指定を受け付ける時間・空間情報受付手順と、
    前記コメント入力手段が、前記ユーザから前記時間情報及び前記空間情報に関連したコメントの入力を受け付ける手順と、
    前記コメント蓄積手段が、前記時間情報、前記空間情報、及び前記コメントをコメント情報としてコメント情報記憶手段に蓄積するコメント蓄積手順と、
    前記コメント表示制御手段が、再生中の映像の時間情報を取得し、前記コメント情報記憶手段から該再生中の映像の時間情報に対応しているコメント情報を取得し、指定された、表示したいコメント、コメントを表示したい場所、及びコメントの量に基づいて、該コメント情報のコメントを画面に表示できるように表示されるコメントを制御するコメント表示制御手順と、
    前記コメント表示手段が、コメント入力された位置情報に合わせて用意されたコメント表示領域を、コメントを入力したい場所として指定された場所を指し示すように表示するコメント表示領域制御手順と、
    行うことを特徴とする映像コメント入力・表示方法。
  2. 前記時間・空間情報受付手順は、
    コメントに対して書き込みをする際に
    コメント表示機能制御インタフェースが、ユーザにより直接指定された、コメント表示中のコメント表示領域に追加書き込みを行う
    請求項1記載の映像コメント入力・表示方法。
  3. 前記コメント蓄積手順は、
    前記コメント情報蓄積手段が、指定された位置情報の時間情報及び/又は空間情報に対して所定の許容幅を与え、これにより得られた場所をコメントと共に前記コメント情報記憶手段に蓄積する
    請求項1または2記載の映像コメント入力・表示方法。
  4. 前記コメント表示制御手順は、
    前記コメント表示制御手段が、コメントが表示可能な領域の総面積、同時に表示されるべきコメントの量、及びコメント表示領域の最小面積から、一度に表示するコメントの量及びその表示方法を動的に変更する
    請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の映像コメント入力・表示方法。
  5. 前記コメント表示領域制御手順は、
    前記コメント表示手段が、コメントが表示可能な領域の総面積、同時に表示されるべきコメントの量、及びコメント表示領域の最小面積から、前記コメント表示領域の配置と表示面積を動的に変更する
    請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の映像コメント入力・表示方法。
  6. 前記コメント表示領域制御手順は、
    前記コメント表示手段が、同じ位置を指し示すコメントを纏めて1つのコメント表示領域に表示する
    請求項1乃至5のうちいずれか1項記載の映像コメント入力・表示方法。
  7. 前記コメント表示領域制御手順は、
    前記コメント表示手段が、近い場所を指し示すコメントを纏めて一つの表示領域に表示する
    請求項1乃至5のうちいずれか1項記載の映像コメント入力・表示方法。
  8. ネットワーク上で映像に関するコミュニケーションを図るための映像コメント入力・表示システムであって、
    ユーザが映像の再生や一時停止などの再生制御を行う再生制御手段と、
    再生制御された映像中で、コメントを入力したい場所の時間情報及び空間情報を指定する手段と、
    コメントを入力する手段と、
    上記コメントを入力する手段によりユーザが入力したコメントと、上記コメントを入力したい場所の時間情報及び空間情報を指定する手段により指定された位置情報を蓄積する手段と、
    再生制御されている映像の時間を取得する手段と、
    蓄積されたコメントの中から、取得した時間に関連したコメントを取得する手段と、
    表示したいコメント、コメントを表示したい場所、及びコメントの量を指定してコメント表示制御をする手段と、
    コメントを入力した位置情報に合わせてコメント表示領域を用意し、コメントを入力したい場所として指定された場所を指し示すように表示する手段と、
    を有する映像コメント入力・表示システム。
  9. 上記時間情報及び空間情報を指定する手段は、コメントに対して書き込みする際に、コメントが表示されているコメント表示領域を直接指定して追加書き込みをする、請求項8記載の映像コメント入力・表示システム。
  10. 上記コメントと上記位置情報を蓄積する手段は、指定された位置情報の時間情報及び/又は空間情報に対して所定の許容幅を与え、これにより得られた場所をコメントと共に蓄積する、請求項8又は9記載の映像コメント入力・表示システム。
  11. 上記コメント表示制御をする手段は、コメントが表示可能な領域の総面積、同時に表示されるべきコメントの量、及びコメント表示領域の最小面積から、一度に表示するコメントの量及びその表示システムを動的に変更する、請求項8乃至10のうちいずれか一項記載の映像コメント入力・表示システム。
  12. 上記コメント表示領域を用意し、場所を指し示すように表示する手段は、コメントが表示可能な領域の総面積、同時に表示されるべきコメントの量、及びコメント表示領域の最小面積から、コメント表示領域の配置と表示面積を動的に変更して表示する、請求項8乃至11のうちいずれか一項記載の映像コメント入力・表示システム。
  13. 上記コメント表示領域を用意し、場所を指し示すように表示する手段は、同じ位置を指し示すコメントをまとめて一つのコメント表示領域に表示する、請求項8乃至12のうちいずれか一項記載の映像コメント入力・表示システム。
  14. 上記コメント表示領域を用意し、場所を指し示すように表示する手段は、近い場所を指し示すコメントをまとめて一つの表示領域に表示する、請求項8乃至12のうちいずれか一項記載の映像コメント入力・表示システム。
  15. 映像再生制御手段、コメント入力場所指定手段、コメント入力手段、コメント情報蓄積手段、コメント表示制御手段、コメント表示手段を有する装置において、ネットワーク上で映像に関するコミュニケーションを図るための映像コメント入力・表示方法であって、
    前記映像再生制御手段が、入力された映像コンテンツについて、ユーザからの要求に応じて、映像の再生や一時停止などの再生制御を行う再生制御手順と、
    前記コメント入力場所指定手段が、前記ユーザからの、再生制御された映像の中でコメントを入力したい場所の時間情報及び空間情報の指定を受け付ける時間・空間情報受付手順と、
    前記コメント入力手段が、前記ユーザから前記時間情報及び前記空間情報に関連したコメントの入力を受け付けるコメント入力手順と、
    前記コメント情報蓄積手段が、前記時間情報、前記空間情報、及び該コメントをコメント情報としてコメント情報記憶手段に蓄積するコメント蓄積手順と、
    前記コメント表示制御手段が、再生中の映像の時間情報を取得し、前記コメント情報記憶手段から該再生中の映像の時間情報に対応しているコメント情報を取得し、該コメント情報のコメントを画面に表示できるように表示されるコメントを制御するコメント表示制御手順と、
    前記コメント表示手段が、前記表示されるコメントに関連した空間情報に合わせて用意されたコメント表示領域から該表示されるコメントに関連した空間情報で示された位置を指し示す画像を画面に表示するコメント表示領域制御手順と、
    行うことを特徴とする映像コメント入力・表示方法。
  16. ネットワークを介して映像に関するコミュニケーションを行うための映像コメント入力・表示システムであって、
    映像を再生する手段と、
    映像の再生中に、コメントを表示させる場所を指定する時間情報及び空間情報を入力する手段と、
    上記時間情報及び上記空間情報に関連した表示されるべきコメントを入力する手段と、
    上記時間情報、上記空間情報、及び上記コメントをコメント情報として蓄積する手段と、
    再生中の映像の時間情報を取得する手段と、
    上記コメント情報を蓄積する手段から、時間情報が上記取得された映像の時間情報に対応しているコメント情報を取得する手段と、
    上記取得されたコメント情報のコメントを画面に表示できるように、表示されるコメントを制御する手段と、
    上記表示されるコメントに関連した空間情報に合わせてコメント表示領域を用意し、コメント表示領域から上記表示されるコメントに関連した空間情報で示された位置を指し示す画像を画面に表示する手段と、
    を有する映像コメント入力・表示システム。
  17. 映像を供給するサーバ装置と、供給された映像を再生制御するクライアント装置とを含み、ネットワークを介して映像に関するコミュケーションを行う映像コメント入力・表示システムにおいて、
    入力された映像コンテンツについて、ユーザからの要求に応じて、映像の再生や一時停止などの再生制御を行う再生制御手段と、
    映像再生中に、ユーザからコメントを表示させる場所を指定する時間情報及び空間情報の指定を受け付ける時間・空間情報受付手段と、
    前記ユーザから前記時間情報及び前記空間情報に関連したコメントの入力を受け付け、該時間情報、該空間情報、及び該コメントをコメント情報としてサーバ装置へ送信するコメント入力・転送手段と、
    再生中の映像の時間情報を取得し、前記サーバ装置から該再生中の映像の時間情報に対応しているコメント情報を取得し、該コメント情報のコメントを画面に表示できるように表示されるコメントを制御するコメント表示制御手段と、
    前記表示されるコメントに関連した空間情報に合わせて用意されたコメント表示領域から該表示されるコメントに関連した空間情報で示された位置を指し示す画像を画面に表示するコメント表示領域制御手段と、
    を有することを特徴とするクライアント装置。
  18. 映像を供給するサーバ装置と、供給された映像を再生制御するクライアント装置とを含み、ネットワークを介して映像に関するコミュケーションを行う映像コメント入力・表示システムにおいて、
    前記サーバ装置と同期して映像を再生制御する再生制御手段と、
    映像再生中に、ユーザからコメントを表示させる場所を指定する時間情報及び空間情報の指定を受け付ける時間・空間情報受付手段と、
    前記ユーザから前記時間情報及び前記空間情報に関連したコメントの入力を受け付け、該時間情報、該空間情報、及び該コメントをコメント情報としてサーバ装置へ送信するコメント入力・転送手段と、
    再生中の映像の時間情報を取得し、前記サーバ装置から該再生中の映像の時間情報に対応しているコメント情報を取得し、該コメント情報のコメントを画面に表示できるように表示されるコメントを制御するコメント表示制御手段と、
    前記表示されるコメントに関連した空間情報に合わせて用意されたコメント表示領域から該表示されるコメントに関連した空間情報で示された位置を指し示す画像を画面に表示するコメント表示領域制御手段と、
    を有することを特徴とするクライアント装置。
  19. 前記コメント表示制御手段は
    コメントが表示可能な領域の総面積、同時にコメントの量、及びコメント表示領域の最小面積に基づいて、同時表示するコメントの量、コメントの表示形式、コメント表示領域の配置、及びコメント表示領域の面積を動的に変更する手段を含み、
    前記コメント表示領域制御手段は
    近い位置に指し示すコメントを纏めて一つのコメント表示領域に表示する手段を含む請求項17または18記載のクライアント装置。
  20. 映像を供給するサーバ装置と、供給された映像を再生制御するクライアント装置とを含み、ネットワークを介して映像に関するコミュニケーションを行う映像コメント入力・表示システムにおいて、
    上記クライアント装置から、コメントを表示させる場所を指定する時間情報及び空間情報と、上記時間情報及び上記空間情報に関連した表示されるべきコメントをコメント情報として受信し蓄積する手段と
    上記クライアント装置から再生中の映像の時間情報を受信し、時間情報が上記受信された映像の時間情報に対応しているコメント情報を取得し、上記クライアント装置へ送信する手段と、
    を有し、
    上記コメント情報を受信し蓄積する手段は、上記時間情報を、所定の幅を有する時間区間情報として蓄積し、
    上記コメント情報を取得し送信する手段が取得し上記クライアント装置へ送信するコメント情報は、上記映像の時間情報が含まれる時間区間情報を有するコメント情報である、
    サーバ装置。
  21. コンピュータに、
    請求項17乃至19記載のクライアント装置の各手段を実行させることを特徴とするプログラム。
  22. 請求項21のプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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