JP3981820B2 - センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、リモート入力信号を受け付ける機能を有するセンサに係り、特に、リモート入力信号に応答して動作すべき機能実現手段の選択をセンサ側にて予め割当設定可能とした光電センサ及び近接センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、リモート入力を受け付ける機能を有する光電センサにあっては、リモート入力信号それ自体に含まれる機能指定情報を解析することにより、予め用意された複数の機能実現手段のいずれを動作すべきかの判断を行うという手法が採用されている。
【0003】
ここで、機能指定情報は、入力信号ラインがベースバンドラインで構成される場合には、入力信号の論理H/論理Lの期間やパルス数等の簡単な信号形態で与えられ、フィールドバス等の通信ラインで構成される場合には、様々な通信プロトコルを利用して与えられる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−161303号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のリモート入力受け付け機能を有する光電センサにあっては、リモート入力信号に複雑な操作を加えて機能指定情報を含ませねばならないから、リモート入力信号の送り出し側の負担が大きい。また、リモート入力信号を受け取るセンサの側でも、その都度、機能指定情報の解析が必要であるから、応答速度が低下する。そのため、殊に、リモート入力機能を利用して同一の機能実現手段を繰り返し動作させたい場合には、その都度、信号送出側でリモート入力信号に機能指定情報を含ませねばならない一方、センサ側でも、その都度信号の解析に煩わされることとなり、著しく合理性に欠ける。
【0006】
加えて、リモート入力信号とそれに対応して動作する機能実現手段との関係が固定的に決められているセンサの場合には、リモート入力機能を利用して複数の機能を実現したい場合には、その機能毎に複数種のセンサを使い分けねばならない。
【0007】
この発明は、上述の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、予め用意された複数の機能実現手段の中でいずれを利用するかが予め判っている場合等には、リモート入力信号に機能指定情報を含めずとも、所望の機能を繰り返し実行させることができる光電センサ及び近接センサを提供することにある。
【0008】
この発明のさらに他の目的並びに作用効果については、明細書の以下の説明を参照することにより、当業者であれば容易に理解される筈である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の光電センサは、検出対象領域から物体有無と相関のある特徴量を光を媒介として取得する特徴量取得手段と、前記特徴量取得手段により取得された特徴量と所定のしきい値との比較により物体の有無を判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に対応する出力動作を行う出力手段と、PLCやPC等の上位装置から電気コードを介して特定の信号形態を有する1のリモート入力信号を受け付けるための信号入力手段と、それぞれ固有の機能を実現する複数の機能実現手段と、前記信号入力手段が1のリモート入力信号を受け付けたときに、前記複数の機能実現手段のいずれが動作すべきかを任意に割当設定可能な割当設定手段と、前記信号入力手段がリモート入力信号を受け付けたとき、当該リモート入力信号に含まれる情報に基づいて作動すべき機能実現手段を特定するのではなく、前記割当設定手段で予め割当設定されている機能実現手段を直ちに作動させる手段と、を具備することを特徴とする。
【0010】
ここで、光電センサに代えて、近接センサについても、同様の構成を具備させることができる。
【0011】
また、『リモート入力信号』の意味するところは、センサに対してPLCやPC等の上位装置から何らかの機能を実行させるために与えられる入力信号のことであって、一般的には、“H”状態と“L”状態とをとることができる二値信号である場合が多い。また、複数の機能実現手段としては、例えば光電センサの場合、しきい値の設定などの際に動作するティーチング機能実現手段等が少なくとも含まれる。その他、機能実現手段としては、センサの設定や動作に関して必要な様々な機能を含むことを想定している。
【0012】
そして、このような構成によれば、信号入力手段がリモート入力信号を受け付けたときに、複数の機能実現手段のいずれが動作すべきかを予め割当設定する割当設定手段を設けたことにより、リモート入力信号を送り出す側では、そのリモート入力信号に従前のように機能指定情報を含ませることが不要となるから、その分だけリモート入力信号送り出し側の負担を軽減することができる。同時に、リモート入力信号を受け取るセンサの側でも、その都度、機能指定情報の解析が不要となるため、応答速度を向上させることができる。そのため、この発明によれば、リモート入力機能を利用して同一の機能実現手段を繰り返し動作させるような場合には、その都度、信号送り出し側でリモート入力信号に機能指定情報を含ませる必要がなくなる一方、センサの側ではその都度信号の解析に煩わされることがなくなるため、応答性の高い制御処理を実現することができる。
【0013】
加えて、リモート入力信号とそれに対応して動作する機能実現手段との関係は任意に変更ができるため、1台のセンサを用いることによって、様々なリモート入力機能を提供することができる。
【0014】
この発明にかかる光電センサの好適な実施の一形態においては、前記割当設定手段が、前記割当設定されるべき機能実現手段を指示するための手動操作子を含むものが考えられる。このような構成によれば、ユーザは操作キーや操作ボタン等を使用することによって、割当設定されるべき機能実現手段を任意に設定することが可能となる。殊に、こうして予めリモート入力信号に対応して実行されるべき機能実現手段を割り当てておけば、以後リモート入力信号に対しては指定機能の解析が一切不要であるから、センサの側ではリモート入力信号の到来と共に直ちに該当する機能実現手段を動作させ、高い応答速度をもって所望の機能を実現させることができる。
【0015】
本発明にかかる光電センサの好ましい他の実施の一形態においては、前記割当設定手段が、前記設定の候補となり得る複数の機能実現手段により実現されるべき機能の各々を案内表示するための表示器を含むことが考えられる。このような構成によれば、当該センサにリモート入力信号と関連してどのような機能実現手段が備えられているかを容易に把握することができ、これに基づき上記割当操作を適切に実施することができる。
【0016】
また、本発明にかかる光電センサの好適な他の実施の一形態においては、予め決められた処理の実行中にあっては、前記リモート入力信号の受け付けを禁止する受け付け禁止手段をさらに含ませることが考えられる。このような構成によれば、例えば高速応答を必要とするような処理の実行中に、当該処理がリモート入力信号によって邪魔されたり、処理の実行が遅らされるといった事態が回避され、全体として処理の高速化を実現することができる一方、当該高速処理等の実行中にあっては、そのような受け付け禁止が自動的に行われることによって、ユーザはセンサ内の実行プログラムに一切配慮することなく、全体としてセンサの動作に遅れが生ずることを回避することができる。
【0017】
また、本発明にかかる光電センサの他の実施の一形態においては、前記複数の機能実現手段の中には、リモート入力信号が受け付けられても、なにもしない機能を含ませることが考えられる。このような構成によれば、予めこの『なにもしない機能』を設定していくことによって、リモート入力信号が不用意に受け付けられ、意図しない機能動作が実現される虞れを未然に防止することができる。
【0018】
さらに、本発明にかかる光電センサの他の実施の一形態においては、所定の操作子の操作に応答してリモート入力信号を擬似的に発生させるリモート入力発生手段をさらに有することが考えられる。このような構成によれば、リモート入力とそれに対応する機能実現手段との割当設定を完了した後に、その設定が正常に行われているかどうかを、擬似的なリモート入力信号を任意に発生させることによって確認することが可能となり、設定操作の確実性を担保することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る光電センサの好適な実施の一形態を添付図面に従って詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、本発明に係る光電センサの一例を示すものに過ぎず、本発明に係る光電センサの及ぶ範囲は特許請求の範囲のみによって特定されることは言うまでもない。
【0020】
殊に、以下の説明では本発明を光電センサとして実施しているが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、近接センサにも応用が可能である。
【0021】
本発明の一実施形態における光電センサの上部カバーを開いた状態における外観斜視図が図1に示されている。同図に示されるように、光電センサ1は多連層型のプラスチック製筐体101を有する。筐体101の前部には、投光用ファイバ2と受光用ファイバ3とが挿入され、クランプレバー103の操作によって抜け止め固定される。筐体101の後部からは電気コード4が引き出されている。図示の電気コード4は、アース(GND)用の芯線41と、電源(Vcc)用の芯線42と、検出出力用の芯線43と、補助出力用の芯線44と、リモート入力用の芯線45とを有する。
【0022】
筐体101は、制御盤などの取付面に対して図示しないDINレールを介して固定される。符号104で示されるものはDINレール嵌合溝である。筐体101の上部には、透明な上部カバー102が開閉可能に取り付けられている。上部カバー102を開いた状態で露出する筐体101の上面には、第1の表示器105と、第2の表示器106と、第1の操作ボタン(UP)107と、第2の操作ボタン(DOWN)108と、第3の操作ボタン(MODE)109と、第1のスライド操作子(SET/RUN)110と、第2のスライド操作子(L/D)111とが設けられている。
【0023】
本発明光電センサの操作・表示部の拡大図が図2に示されている。図1及び図2を参照して明らかなように、第1の表示器105及び第2の表示器106は、いずれも4桁の7セグメントデジタル表示器で構成されており、それぞれ4桁の数字、アルファベット、さらにはそれらの組み合わせを任意に表示可能となされている。第1の操作ボタン107、第2の操作ボタン108、及び第3の操作ボタン109は、いずれもモメンタリタイプの押しボタンスイッチを構成しており、図2に示されるように、第1の操作ボタン107は『UPキー』として、第2の操作ボタン108は『DOWNキー』として、第3の操作ボタン109は『MODEキー』としてそれぞれ機能するように構成されている。第1のスライド操作子110及び第2のスライド操作子111はいずれもスライドスイッチを構成するものであり、図2に示されるように、第1のスライド操作子110は『SET/RUN切替スイッチ』として、第2のスライド操作子111は『L/D切替スイッチ』として機能するように構成されている。
【0024】
図1に戻って、筐体101の内部には、図示しないが、物体検出用の発光素子と物体検出用の受光素子とが内蔵されている。投光用ファイバ2をファイバ挿入孔にしっかりと挿入すると、投光用ファイバ2の端面と検出用発光素子の発光部とがしっかりと光結合され、これにより検出用の発光素子から発生した光は、投光用ファイバ2を経由して、その先端の図示しないファイバヘッドから検出領域へと投光される。同様に、受光用ファイバ3をファイバ挿入孔にしっかりと挿入すると、受光用ファイバ3の端面と検出用受光素子とが光結合され、これにより図示しない受光用ファイバ3のファイバヘッドからファイバ内に導入された光は、受光用ファイバ3に案内されて、検出用の受光素子にたどり着くようになっている。以上述べた検出用の発光素子と検出用の受光素子との配置構成は従来のこの種のファイバ型光電スイッチに採用されたものと同様である。
【0025】
次に、本発明の一実施形態である光電センサの電気的ハードウェア構成の全体を示すブロック図が図3に示されている。同図に示されるように、この回路はマイクロプロセッサを主体として構成されるCPU200を中心として構成されている。CPU200内には、マイクロプロセッサの他に、システムプログラムを格納したROMやプログラムの実行に必要なワーキングRAM、その他各種の設定データを格納するためのEEPROMなどが内蔵されている。このEEPROMには、工場出荷前においてメーカ側が設定したデータや、工場出荷後にユーザが設定した各種のデータが格納される。このようなCPU200の構成については、各種の文献において種々公知であるから、その点についての詳細な説明は省略する。
【0026】
図において最も左側には、先に説明した発光素子を有する投光部202と受光素子を有する受光部203とが描かれている。投光部202には検出用の発光素子である発光ダイオード(以下、LEDと称する)202aと、LED202aを駆動するためのLED駆動部202bとが含まれている。一方、受光部203には、検出用の受光素子であるフォトダイオード(以下、PDと称する)203aと、PD203aの出力を増幅するためのアンプ部203bとが含まれている。
【0027】
そして、LED駆動部202bの作用により検出用発光素子であるLED202aから発生したパルス光は、投光用ファイバ2を介して検出領域へと導かれる。検出領域において透過または反射したことにより受光用ファイバ3に導入された光は、受光用ファイバ3を経由して検出用受光素子であるPD203aへとたどり着く。PD203aで光電変換されて生じた出力信号は、アンプ部203bで増幅された後CPU200へとA/D変換器(図示せず)を介して取り込まれる。尚、これら投受光の基本的な構成についても、各種の文献において公知であるから、この点についての詳細な説明は省略する。
【0028】
表示部204は、CPU200における各種の演算により生成されたデータを表示させるための表示器で構成されており、この表示部204には、より具体的には、先に図1並びに図2を参照して説明した第1の表示器105並びに第2の表示器106が含まれている。それらの第1並びに第2の表示器105,106には、後に詳細に説明するように、本発明のリモート入力割当設定機能に関連した各種の情報が、数値、アルファベット、それらの組み合わせなどにより表示される。
【0029】
入力部205は、CPU200に対して各種の情報を入力するためのものである。この入力部205には、キー入力部205aと信号入力部205bとが含まれている。キー入力部205aは、オペレータが手動操作で各種のデータを入力するためのものであり、この入力部205aには先に図1並びに図2を参照して説明したように、第1の操作ボタン107、第2の操作ボタン108、第3の操作ボタン109、第1のスライド操作子110、及び第2のスライド操作子111が含まれている。これに対して、信号入力部205bは、先に図1を参照して説明した電気コード4の芯線45を介してリモート入力信号を入力するためのものであり、この信号入力部205bを介して芯線45から到来するリモート入力信号(この例では1ビットの“H”/“L”信号)がCPU200へと取り込まれる。
【0030】
尚、この例にあっては、信号入力部205bは1ラインしか設けられていないが、これを2ライン以上設けて2系統のリモート入力信号に対応させたり、さらに3ライン以上に増加させて、それぞれ別々のリモート入力信号に対応させることができるのは勿論である。このように多数の信号入力系を設けた場合には、個々の1ビット毎をそれぞれ入力信号と認定することもできるが、それら複数ビットからなるコードをデコードした結果を個々のリモート入力信号の到来と判定するように設計することも可能である。このような場合には、ユーザサイドの側では、リモート入力信号を並列多ビットのコードとして送り出せばよい。こうして送り出された多ビットのコードを、センサ内部のハードウェア的に構成されたデコーダによってデコード処理すれば、リモート入力信号の迅速な取り込みが可能となる。尚、その際には、デコードされた各1ビットを本発明に関連して、様々な機能実現手段に割当設定すればよい。
【0031】
出力部206は、CPU200で生成された各種の出力信号を電気コード4に含まれる芯線43及び44へと出力するためのものである。この出力部206には、物体検出信号出力用の出力部206aと任意の補助出力信号用の出力部206bとが含まれている。すなわち、CPU200で生成された物体検出用の検出信号は、出力部206aを介して電気コード4内の芯線43へと送り出される。同様にして、CPU200で生成された任意の補助出力信号は、出力部206bを介して、電気コード4に含まれる芯線44へと送り出される。これらの電気コード4に含まれる芯線43,44は一般的にはPLCやPC等の上位装置へと接続される。同様にして、電気コード4に含まれる芯線45についても、PLCやPC等の上位装置へと接続され、リモート入力信号の生成に提供される。
【0032】
電源部201は、図3に示される投光部202、受光部203、表示部204、入力部205、出力部206のそれぞれに対して電源を供給する電源安定化装置等で構成されており、この電源部201に対する給電は、電気コード4に含まれる芯線41及び42を介して行われる。この例では芯線41はGNDに接続され、芯線42はVccに接続される。
【0033】
次に、以上述べた機械的構造並びに電気的なハードウェア構成を前提として、この光電センサに備えられた様々な機能並びにそれらを実現するためにCPU200で実行されるシステムプログラムの構成について説明する。
【0034】
この光電センサには、選択的に実行(ON/OFF)可能な複数の機能が備えられている。それらの機能のそれぞれには、様々な選択肢が用意されている。それらの機能の選択(ON/OFF)並びに選択肢の選択は、この光電センサをSETモードに設定することで行うことができる。特定の選択肢に従ってON設定された機能を実現させる動作は、この光電センサをRUNモードに設定することで行うことができる。動作モードをSETモードとするかRUNモードとするかの指定は、図2に示されるように、第1のスライド操作子110を『SET』側とするか、『RUN』側とするかにより決定することができる。因みに、第2のスライド操作子111は、この光電センサの検出出力信号の論理極性を設定するためのもので、第2のスライド操作子111が『L』側に設定されているといわゆるライトオンモードとなり、『D』側に設定されるとダークオンモードとなる。
【0035】
CPUで実行されるシステムプログラムの全体を概略的に示すゼネラルフローチャートが図4に示されている。このシステムプログラムは電源投入によって実行を開始される。
【0036】
同図において、処理が開始されると、まず初期設定処理(ステップ401)が実行される。この初期設定処理(ステップ401)においては、後述するルーチン処理を開始するに先立って必要な各種の初期設定処理が実行される。この初期設定処理には、各種メモリ、表示灯、制御出力の初期化の実行や、CPU200に含まれるEEPROMから必要項目の読出とデータチェックを行う処理などが実行される。
【0037】
初期設定処理(ステップ401)が実行を完了すると、ルーチン処理への移行が行われ、その最初においてまず第1のスライド操作子110の設定状態が参照される(ステップ402)。ここで、第1のスライド操作子110が『SET』側へ設定されていれば(ステップ402SET)、続いてSETモード初期設定処理(ステップ403)が実行される。このSETモード初期設定処理(ステップ403)では、SETモード用測定値の初期化や機能番号(F)の初期化(F=0)等が行われる。
【0038】
SETモード初期設定処理(ステップ403)が実行を完了すると、以後、第1のスライド操作子110が『SET』側へ設定された状態にある限り(ステップ405YES)、様々な機能(F)に関するSETモード処理(ステップ404)が実行される。この状態において、ユーザは、第1の操作ボタン107、第2の操作ボタン108、第3の操作ボタン109を適宜に操作することによって、当該光電センサに用意された様々な機能(F)のON/OFF設定、さらには、各機能(F)別の個別設定処理を実行することができる。
【0039】
一方、第1のスライド操作子110の設定状態を参照した結果、『RUN』側へと設定されたと判定されると(ステップ402RUN)、続いて、RUNモード初期設定処理(ステップ406)が実行される。このRUNモード初期設定処理(ステップ406)においては、表示灯、制御出力の初期化、しきい値及び各種RUNモード用設定値の初期化等が行われる。
【0040】
RUNモード初期設定処理(ステップ406)が完了すると、続いて第1のスライド操作子110が『RUN』側へ設定されている限り(ステップ408YES)、RUNモード処理(ステップ407)が実行される。このRUNモード処理(ステップ407)においては、光電センサとして必要な基本的な動作の他に、ユーザにより選択的に設定された各種の機能が実現される。尚、このRUNモード処理の具体的な内容については、必要に応じて、後に詳細に説明を行う。
【0041】
このように、CPU200で実行されるシステムプログラムは、いわゆる電源投入直後に行われるイニシャル処理である初期設定処理(ステップ401)と、ルーチン処理であるところの2つの処理すなわちSETモード処理(ステップ404)及びRUNモード処理(ステップ407)に大別される。そして、本発明の要部であるところのリモート入力割当設定機能の実行はRUNモード処理(ステップ407)において行われ、リモート入力割当設定機能における各種の設定はSETモード処理(ステップ404)において行われる。
【0042】
SETモード処理の全体を示すフローチャートが図5に示されている。同図において処理が開始されると、まず機能別表示処理(ステップ501)が実行される。この機能別表示処理(ステップ501)では、機能番号Fに該当する様々な表示処理が実行される。
【0043】
続いて、キー入力検出処理が実行され(ステップ502)、図1並びに図2に示される操作ボタン107〜109並びにスライド操作子110,111におけるキー入力操作の有無を待機する状態となる(ステップ503NO)。
【0044】
この状態において、キー入力有りと判定され(ステップ503YES)、しかも機能切替に相当するキー入力シーケンスが確認されると(ステップ504YES)、機能切替指令が確認されるたびに、機能番号(F)の値は全機能数に達するまで+1ずつインクリメントされ(ステップ505,506NO)、全機能数に達すると共に(ステップ506YES)、再びゼロリセットされて(ステップ507)、機能(F)の循環切替が実行される。
【0045】
この状態においてそのとき設定されている機能Fに関する実行が指示されると(ステップ504NO,508YES)、機能別実行処理が実行され、機能番号Fに該当する処理が行われる(ステップ509)。本発明に関するリモート入力割当設定機能は、この機能別実行処理(ステップ509)により実現される。
【0046】
すなわち、図6のフローチャートに示されるように、リモート入力割当設定処理が開始されると、まず7セグメント表示器である第1の表示器105,第2の表示器106には、『リモート入力割当設定モード』に対応する表示と『割当対象機能』に対応する表示とが行われる。このような設定時における幾つかの案内表示例を示す説明図が図11に示されている。
【0047】
同図(a)には、1点ティーチング機能に対する案内表示例が示されている。この例にあっては、第1の表示器105にはリモート入力割当設定モードを意味する表示が例えば『7 rm』として行われ、第2の表示器106には1点ティーチング機能を意味する表示が例えば『1Pt』のように行われる。
【0048】
同図(b)には、2点ティーチング機能に対する案内表示例が示されている。この例にあっても、第1の表示器105にはリモート入力割当設定モードを意味する表示が例えば『7 rm』として行われ、第2の表示器106には2点ティーチング機能を意味する表示が例えば『2Pt』のように行われる。
【0049】
同図(c)には、オートマチックティーチング機能に対する案内表示例が示されている。この例にあっても、第1の表示器105にはリモート入力割当設定モードを意味する表示が例えば『7 rm』として行われ、第2の表示器106にはオートマチックティーチング機能を意味する表示が例えば『AUto』として行われる。
【0050】
同図(d)には、カウンタリセット機能に対する案内表示例が示されている。この例にあっても、第1の表示器105にはリモート入力割当設定モードを意味する表示が例えば『7 rm』として行われ、第2の表示器106にはカウンタリセット機能を意味する表示が例えば『crSt』として行われる。
【0051】
そのため、ユーザはこれらの案内表示される内容に応じて、当該センサにどのような機能実現手段が、リモート入力と関連して具備されているかを容易に目で確認することができる。この状態において、所定の設定操作(例えば第3の操作ボタン109の押下)を行うことによって、リモート入力に割り当てられるべき機能実現手段を任意に設定並びに設定変更することが可能となる。こうして設定されたデータは、CPU200に含まれるEEPROMに格納され、リモート入力機能の実行にあたって適宜に読み出されて、利用に供せられる。
【0052】
続いて、図6に戻って、ユーザによるキー操作が行われたこと(ステップ602)若しくは別途図示しない外部操作信号入力部を介して外部から信号の入力があったこと(ステップ603)の判定が行われる。ここで、ユーザによるキー操作若しくは外部より操作信号の入力が確認されると(ステップ602YES、または603YES)、リモート入力が受け付けられたときに、それに対応して実行される機能を表示器105,106に表示するか否かの判定が行われる。ここで、ユーザのキー操作又は外部信号によりそのような設定要求が確認されると(ステップ604YES)、リモート入力受け付け時に実行機能を表示する旨の設定が行われ(ステップ605)、その後、リモート入力割当設定処理(ステップ606)への移行が行われる。
【0053】
リモート入力割当設定処理の詳細を示すフローチャートが図7に示されている。同図に示されるように、処理が開始されると、ユーザのキー操作又は外部信号により指定された機能が、1点ティーチング機能、2点ティーチング機能、オートマチックティーチング機能、ゼロリセット機能、カウンタリセット機能、リモート禁止機能のいずれであるかの判定が行われる(ステップ701,703,705,707,709,711)。
【0054】
ここで、『1点ティーチング機能』とは、リモート入力信号を検知した時点で受光量をサンプリングし、その受光量から一定の値だけ低い値又は高い値にしきい値を設定する機能である。また、『2点ティーチング機能』とは、1回目のリモート入力信号を検知したときに取得したサンプリング値と、2回目のリモート入力信号を検知したときに取得したサンプリング値との中間にしきい値を設定する機能である。すなわち、この2点ティーチング機能によれば、しきい値=(1回目のサンプリング値+2回目のサンプリング値)/2となる。また、『オートマチックティーチング機能』とは、リモート入力信号を検知している期間においてサンプリングを継続し、その期間の最大値と最小値とを記憶させると共に、リモート入力信号を検知しなくなったときに、その最大値と最小値との中間にしきい値を設定する機能である。このオートマチックティーチング機能によれば、しきい値=(最大値+最小値)/2となる。また、『ゼロリセット機能』とは、リモート入力信号を検知した時点で、そのときの受光量を『0』として表示レベルを変更する機能である。また、『カウンタリセット機能』とは、リモート入力信号を検知した時点で、カウンタの値が設定値に戻る機能である。さらに、『リモート禁止機能』とは、リモート入力信号を検知してもなにもしないと言う機能であり、本発明者等によって新たに提供される機能である。
【0055】
この状態において、1点ティーチング機能、2点ティーチング機能、オートマチックティーチング機能、ゼロリセット機能、カウンタリセット機能、リモート禁止機能のいずれかにおいて、割当設定要求が確認されると、所定の実行機能指定ポインタPには、当該機能の実現手段であるプログラムを指定する数値『1』〜『6』のいずれかがセットされ、これによりリモート入力割当設定処理は終了する。
【0056】
次に、図4に戻って、RUNモード処理について説明する。RUNモードへの導入に先立ち、まずRUNモード初期設定処理が実行される(ステップ406)。このRUNモード初期設定処理(ステップ406)においては、RUNモードの実行に必要な各種のフラグ、カウンタ、レジスタ類等の初期設定処理が行われる。続いて、RUNモード初期設定処理(ステップ406)が完了すると、以後第1のスライド操作子110が『RUN』側に設定されている限り(ステップ408YES)、RUNモード処理(ステップ407)が繰り返し実行される。
【0057】
このRUNモード処理(ステップ407)の全体を示すフローチャートが図8に示されている。同図に示されるように、このRUNモード処理の全体は、通常処理(ステップ801〜805)と割込処理(ステップ806〜808)とに大別される。そして割込処理(ステップ806〜808)は、時間Tsec毎(例えば、100μsec毎)にタイマ割込で実行される。
【0058】
まず、通常処理(ステップ801〜805)について説明する。処理が開始されると、表示灯制御処理(ステップ801)が実行される。この表示灯制御処理(ステップ801)では、指定された表示内容に応じて、7セグメントデジタル表示器である第1及び第2の表示器105,106の点灯制御を行う。
【0059】
続いて、オートパワーコントロール(以下、APCという)処理(ステップ802)が実行される。このAPC処理(ステップ802)では、後述する計測用の投受光処理(ステップ806)で取得したモニタ受光量を監視し、一定期間毎に、APC補正を実施する。このAPC補正は、この例においては、投光電流のパワー制御により行われている。
【0060】
続いて、キー入力検知処理(ステップ803)が実行される。このキー入力検知処理(ステップ803)においては、一定期間毎に、キー入力の検知を行い、入力を検知した場合は、該当処理の実行ができるように設定を行う。続いて、キー入力対応処理(ステップ804)が実行されて、検知されたキー入力に対応する様々な処理が実行される。
【0061】
入力キー対応処理の詳細を示すフローチャートが図9に示されている。同図に示されるように、このキー入力対応処理においては、検知されたキー入力の内容が、1点ティーチング要求か(ステップ901)、2点ティーチング要求か(ステップ903)、オートマチックティーチング要求か(ステップ905)、ゼロリセット要求か(ステップ907)、カウンタリセット要求か(ステップ909)、リモート禁止設定要求か(ステップ911)の判定が行われる。ここで、キー入力内容がそれらのいずれかであると判定されると、該当する処理(ステップ902,904,906,908,910.912)が実行される。それらの実行機能それ自体の詳細については、先に、説明した通りである。なお、この実施形態にあっては、このRUNモードにおいても、緊急の場合等のために、リモート禁止状態への設定を可能としている。勿論、ここでのリモート禁止状態への設定は、続く、外部入力処理(ステップ805)に反映される。
【0062】
図8のフローチャートに戻って、このようにして入力キー対応処理(ステップ804)が終了すると、外部入力処理(ステップ805)が実行される。外部入力処理の詳細を示すフローチャートが図10に示されている。同図において、処理が開始されると、キー操作により擬似的なリモート入力信号が生成されたか(ステップ1001)、又は外部から真のリモート入力信号が入力されたか(ステップ1002)の判定が行われる。この状態において、擬似的なリモート入力信号あり又は真のリモート入力信号ありが判定されると(ステップ1001YES、又はステップ1002YES)、続いてリモート入力を受け付けるか否かの判定が行われる(ステップ1003)。このとき、予め特定された高速応答要求処理が実行中であると、入力受け付け不可との判定が行われ(ステップ1003NO)、再びキー操作にて擬似的なリモート入力信号が生成されたか、又は真のリモート入力信号が到来したか、の待機状態に復帰する。そのため、この実施形態によれば、リモート信号の到来によって高速処理が邪魔されることはない。
【0063】
これに対して、擬似的な入力信号又は真のリモート信号が受け付けられると(ステップ1003YES)、ポインタPの内容を読み込むことにより、リモート用に設定された機能の確認処理が行われ(ステップ1004)、続いて、ポインタPで指定の処理を実行することにより、リモート入力に対して割当設定された機能の実行が行われる(ステップ1005)。つまり、従前のリモート入力受け付け時のように、リモート入力信号に含まれる機能特定情報を解析することなく、直ちにリモート入力に応答して該当する機能処理を実行するのである。
【0064】
続いて、このようにして実行される機能を第1、第2の表示器(7セグメント表示器)に表示させることが設定されているか否かが判定され(ステップ1006)、そのような設定がなされているときには(ステップ1006YES)、実行した機能に相当する表示が第1、第2の表示器105,106に行われる(ステップ1007)。
【0065】
一例として、1点ティーチング機能における表示例が図12に示されている。同図(a)に示されるように、通常表示状態にあっては、第1の表示器105には『光量値』が、第2の表示器106には『しきい値』が表示されている。この状態において、リモート入力が受け付けられると、同図(b)に示されるように、第1の表示器105には、リモート入力による実行機能である1点ティーチングに相当する表示『1Pt』が1秒間だけなされる。同時に、第2の表示器106には、設定されたしきい値に相当する表示『1880』が1秒間に2回の頻度で点滅表示される。一方、1点ティーチングにてしきい値の取得に失敗したときには、同図(c)に示されるように、第1の表示器105には『1Pt』が1秒間のみ、又第2の表示器106には光量が低すぎることを示す表示『Lo』が1秒間の2回の頻度で点滅表示される。
【0066】
他の一例として、ゼロリセット機能における表示例が図13に示されている。同図(a)に示されるゼロリセット前の表示にあっては、第1の表示器105には光量値として『2130』が、また第2の表示器106にはしきい値として『1000』が表示されている。この状態において、リモート入力が受け付けられると、第1の表示器105に表示された光量値は『0』とされ、第2の表示器106に表示されたしきい値は『−1130』とされる。
【0067】
次に、リモート入力の外部入力時点(t1)から該当する機能実行時点(t2)に至る応答速度を従来方式と本発明方式とで比較して示す図が図14に示されている。同図(a)に示されるように、従来方式にあっては、入力信号に対して機能指定情報の解読が必要であることから、入力信号到来時点(t1)から機能実行時点(t2)までにはかなりの時間が必要となる。これに対して、本発明方式にあっては、リモート入力により起動される機能を予め割当設定することが可能なため、入力信号到来時点(t1)から機能実行時点(t2)までは、信号のノイズ確認に要する僅かの期間しかかからない。しかも、リモート信号送出側での複雑な信号処理やセンサ側での複雑な信号解読も不要である。そのため、同一の機能を繰り返し頻繁に起動させたい場合にも、そのような起動を遅れ時間なくスムーズに実現することができる。
【0068】
最後に、時刻Tsec毎に実行される割込処理について説明する。割込処理が開始されると、まず投受光処理(ステップ806)が実行される。この投受光処理(ステップ806)においては、図3に示されるLED201aを投光駆動部201bを介してパルス駆動することによって、可視光又は赤外線光を発生させ、これを投光用ファイバ2を通じて投光用ヘッド(図示せず)へと導き、投光用ヘッドから検出対象領域へと放出する。同時に、検出対象領域において反射又は透過した光を、受光用ファイバ3の先端に設けられた受光ヘッドから受光用ファイバ3内へと導入し、これを受光用ファイバ3を経由してPD202aへと導き、PD202aにて光電変換により得られた信号を、増幅回路202bにて増幅し、その後増幅出力をA/Dコンバータ202cを介してCPU200に取り込む。これにより、検出対象領域の状況に対応する特徴量を含んだ受光量がCPU200に取得される。
【0069】
続いて、ON/OFF判定処理(ステップ807)が実行される。このON/OFF判定処理(ステップ807)においては、予め設定されたON/OFF判定用の光量しきい値を基準として、受光量データを弁別二値化することにより、検出対象領域に物体の有無が判定される。すなわち、検出対象領域に目的とする物体が存在すれば、判定結果はONとなり、存在しなければ判定結果はOFFとされる。
【0070】
こうしてON/OFF判定処理(ステップ807)が実行終了すると、続いて出力制御処理(ステップ808)が実行されて、CPU200で生成された検出出力信号は、出力部209を介して、電気コード4に含まれる物体検出信号出力用の芯線43へと送り出される。こうして芯線43へと出力された検出出力信号は、例えばPLCやPC等の上位装置などへと送られる。
【0071】
以上の実施形態によれば、信号入力手段がリモート入力信号を受け付けたときに、複数の機能実現手段のいずれが動作すべきかを予め割当設定する割当設定手段(ステップ606.701〜712)を設けたことにより、リモート入力信号を送り出す側では、そのリモート入力信号に従前のように機能指定情報を含ませることが不要となるから、その分だけリモート入力信号送り出し側の負担を軽減することができる。同時に、リモート入力信号を受け取るセンサの側でも、その都度、機能指定情報の解析が不要となるため、応答速度を向上させることができる。そのため、この発明によれば、リモート入力機能を利用して同一の機能実現手段を繰り返し動作させるような場合には、その都度、信号送り出し側でリモート入力信号に機能指定情報を含ませる必要がなくなる一方、センサの側ではその都度信号の解析に煩わされることがなくなるため、応答性の高い制御処理を実現することができる。加えて、リモート入力信号とそれに対応して動作する機能実現手段との関係は任意に変更ができるため、1台のセンサを用いることによって、様々なリモート入力機能を提供することができる。
【0072】
また、以上の実施形態によれば、前記割当設定手段(ステップ606.701〜712)が、前記割当設定されるべき機能実現手段を指示するための手動操作子(107,108,109)を含むものであるから、ユーザは操作キーや操作ボタン等を使用することによって、割当設定されるべき機能実現手段を任意に設定することが可能となる。殊に、こうして予めリモート入力信号に対応して実行されるべき機能実現手段を割り当てておけば、以後リモート入力信号に対しては指定機能の解析が一切不要であるから、センサの側ではリモート入力信号の到来と共に直ちに該当する機能実現手段を動作させ、高い応答速度をもって所望の機能を実現させることができる。
【0073】
また、以上の実施形態によれば、前記割当設定手段が、前記設定の候補となり得る複数の機能実現手段により実現されるべき機能の各々を案内表示するための表示器(105,106)を含むものであるから、図11に示されるように、当該センサにリモート入力信号と関連してどのような機能実現手段が備えられているかを容易に把握することができ、これに基づき上記割当操作を適切に実施することができる。
【0074】
また、以上の実施形態によれば、予め決められた処理の実行中にあっては、前記リモート入力信号の受け付けを禁止する受け付け禁止手段(ステップ1003)をさらに含むものであるから、例えば高速応答を必要とするような処理の実行中に、当該処理がリモート入力信号によって邪魔されたり、処理の実行が遅らされるといった事態が回避され、全体として処理の高速化を実現することができる一方、当該高速処理等の実行中にあっては、そのような受け付け禁止が自動的に行われることによって、ユーザはセンサ内の実行プログラムに一切配慮することなく、全体としてセンサの動作に遅れが生ずることを回避することができる。
【0075】
また、以上の実施形態によれば、前記複数の機能実現手段の中には、リモート入力信号が受け付けられても、なにもしない機能(ステップ711,712,910,911)を含むものであるから、予めこの『なにもしない機能』を設定していくことによって、リモート入力信号が不用意に受け付けられ、意図しない機能動作が実現される虞れを未然に防止することができる。
【0076】
さらに、以上の実施形態によれば、所定の操作子の操作に応答してリモート入力信号を擬似的に発生させるリモート入力発生手段(ステップ1001)をさらに有するものであるから、リモート入力とそれに対応する機能実現手段との割当設定を完了した後に、その設定が正常に行われているかどうかを、擬似的なリモート入力信号を任意に発生させることによって確認することが可能となり、設定操作の確実性を担保することができる。
【0077】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、この種の光電センサ及び近接センサにおいて、予め用意された複数の機能実現手段の中でいずれを利用するかが予め判っている場合等には、リモート入力信号に機能指定情報を含めずとも、所望の機能を繰り返し実行させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明光電センサの上部カバーを開いた状態における外観斜視図である。
【図2】 本発明の一実施形態である光電センサの操作・表示部の拡大図である。
【図3】 本発明の一実施形態である光電センサの電気的ハードウェア構成の全体を示すブロック図である。
【図4】 CPUで実行されるシステムプログラムの全体を概略的に示すゼネラルフローチャートである。
【図5】 SETモード処理の全体を示すフローチャートである。
【図6】 外部入力設定処理を示すフローチャートである。
【図7】 リモート入力割当設定処理を示すフローチャートである。
【図8】 RUNモード処理の全体を示すフローチャートである。
【図9】 キー入力対応処理を示すフローチャートである。
【図10】 外部入力処理を示すフローチャートである。
【図11】 設定時の表示例を示す図である。
【図12】 1点ティーチングにおける表示例を示す図である。
【図13】 ゼロリセットにおける表示例を示す図である。
【図14】 外部入力時点から機能実行時点に至る応答速度を従来方式と本発明方式とで比較して示す図である。
【符号の説明】
1 光電センサ
2 投光用ファイバ
3 受光用ファイバ
4 電気コード
41 GND用芯線
42 Vcc用芯線
43 検出出力信号用の芯線
44 補助出力信号用の芯線
45 リモート入力信号用の芯線
101 筐体
102 透明カバー
103 クランプレバー
104 DINレール嵌合溝
105 第1の表示器
106 第2の表示器
107 第1の操作ボタン
108 第2の操作ボタン
109 第3の操作ボタン
110 第1のスライド操作子
111 第2のスライド操作子
200 CPU
201 電源部
202 投光部
202a LED
202b 投光駆動部
203 受光部
203a PD
203b アンプ部
204 表示部
205 入力部
205a キー入力部
205b 信号入力部(リモート入力用)
206 出力部
206a 検出信号用の出力部
206b 補助出力信号用の出力

Claims (6)

  1. 検出対象領域から物体有無と相関のある特徴量を光を媒介として取得する特徴量取得手段と、
    前記特徴量取得手段により取得された特徴量と所定のしきい値との比較により物体の有無を判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に対応する出力動作を行う出力手段と、
    PLCやPC等の上位装置から電気コードを介して特定の信号形態を有する1のリモート入力信号を受け付けるための信号入力手段と、
    それぞれ固有の機能を実現する複数の機能実現手段と、
    前記信号入力手段が1のリモート入力信号を受け付けたときに、前記複数の機能実現手段のいずれが動作すべきかを任意に割当設定可能な割当設定手段と、
    前記信号入力手段がリモート入力信号を受け付けたとき、当該リモート入力信号に含まれる情報に基づいて作動すべき機能実現手段を特定するのではなく、前記割当設定手段で予め割当設定されている機能実現手段を直ちに作動させる手段と、
    を具備する光電センサ。
  2. 前記割当設定手段が、前記割当設定されるべき機能実現手段を指示するための手動操作子または前記設定の候補となり得る複数の機能実現手段により実現されるべき機能の各々を案内表示するための表示器を含む請求項1に記載の光電センサ。
  3. 予め決められた処理の実行中にあっては、前記リモート入力信号の受け付けを禁止する受け付け禁止手段をさらに有する請求項1に記載の光電センサ。
  4. 前記複数の機能実現手段の中には、リモート入力信号が受け付けられても、なにもしない機能が含まれている、請求項1に記載のセンサ。
  5. 所定の操作子の操作に応答してリモート入力信号を擬似的に発生させるリモート入力発生手段をさらに有する請求項1に記載の光電センサ。
  6. 検出対象領域から物体有無と相関のある特徴量を磁界を媒介として取得する特徴量取得手段と、
    前記特徴量取得手段により取得された特徴量と所定のしきい値との比較により物体の有無を判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に対応する出力動作を行う出力手段と、
    PLCやPC等の上位装置から電気コードを介して特定の信号形態を有する1のリモート入力信号を受け付けるための信号入力手段と、
    それぞれ固有の機能を実現する複数の機能実現手段と、
    前記信号入力手段が1のリモート入力信号を受け付けたときに、前記複数の機能実現手段のいずれが動作すべきかを任意に割当設定可能な割当設定手段と、
    前記信号入力手段がリモート入力信号を受け付けたとき、当該リモート入力信号に含まれる情報に基づいて作動すべき機能実現手段を特定するのではなく、前記割当設定手段で予め割当設定されている機能実現手段を直ちに作動させる手段と、
    を具備する近接センサ。
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