JP3981589B2 - ホームネットワークシステムにおけるタイムスロット発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワークシステムに係り、特に、宅内ホームPNA2.0プロトコルを用いた情報端末器のネットワークシステムで各情報端末器に備えられてデータ伝送時点を知らせるタイムスロット発生装置関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、ホームネットワーク(Home network)を構成するために、ホームPNA(Home PNA)2.0プロトコルが登場した。Home PNA2.0プロトコルは既存のHome PNA1.0とは違って各ステーション間データ衝突を最小化すべくデータ伝送時点を決定するタイムスロットを生成する。Home PNA2.0プロトコルは、タイムスロットを用いて伝送するデータに優先順位を与えて送信でき、よって伝送品質をさらに向上させうる。
【0003】
一方、Home PNA2.0プロトコルにおいてタイムスロットは搬送波感知(Carrier Sense:CS)信号を用いて生成される。しかし、電話線の雑音により生じた誤った搬送波感知信号CSは誤ったタイムスロットを生成する場合がある。よって、エラーを含む多様な搬送波感知信号CSにも正確なタイムスロットを生成することが重要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする技術的課題は、ホームPNA2.0プロトコルによるネットワークシステムにおいて各情報端末器に備えられてデータ伝送時点を知らせるタイムスロット発生装置提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、ホームPNA2.0プロトコルによる宅内情報端末器のホームネットワークシステムで各情報端末器に備えられてデータ伝送時点を知らせる本発明に係るタイムスロット発生装置は、ネットワークライン上におけるデータの存否を示す搬送波感知信号を入力され、前記搬送波感知信号のレベルによるカウンター制御信号を発し、前記カウンター制御信号に応答して提供されるカウンター値を用いて有効なデータ受信、データ衝突の発生または前記搬送波感知信号にエラー発生の有無を示す状態信号およびタイムスロットの発生のための時間係数カウンター値を出力する信号分析部と、前記カウンター制御信号に応答してクロック信号をカウントし、該カウントされた結果を前記搬送波感知信号の第1レベルまたは前記第1レベルと相補的な第2レベル区間の長さに対応する前記カウンター値として前記信号分析部に出力するカウント部と、タイムスロットの区間別に規格化された時間規定を貯蔵しており、前記信号分析部から出力される前記状態信号によるタイムスロットを前記時間係数カウンター値を用いて前記時間規定に合わせ生成し、前記搬送波感知信号にエラーが生じたことを示す状態信号に応答して現在のタイムスロット生成を中断するタイムスロット生成部とを含む。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るネットワークシステムにおけるタイムスロット発生装置及びその方法を、添付した図面に基づき詳細に説明する。
【0009】
図1は本発明に係るタイムスロット発生装置の一実施例を概略的に示すブロック図であって、信号分析部10、第1ないし第3カウンター12〜16を含むカウント部20及びタイムスロット生成部18を含んで構成される。
【0010】
図1を参照すると、信号分析部10はネットワークライン上のデータの存否を示す搬送波感知信号CSを入力されて搬送波感知信号CSの入力状態によって第1ないし第3カウンター12〜16を制御する第1ないし第3カウンター制御信号CNT1〜CNT3を発する。また、信号分析部10は第1ないし第3カウンター12〜16でカウントされた結果によって正常なデータを受信したか、データ衝突が生じたか、または雑音が生じたかの搬送波感知信号CSの状態を示す状態信号S1およびタイムスロット発生のための時間係数カウンター値をタイムスロット生成部18に出力する。
【0011】
カウント部20は第1ないし第3カウンター制御信号CNT1〜CNT3に応答してクロック信号をカウントし、カウントされた結果を搬送波感知信号CSの”ロー”及び”ハイ”区間の長さに対するカウンター値として信号分析部10に出力する。具体的に、カウント部20は第1ないし第3カウンター12〜16で構成され、各々は信号分析部10で生じる第1ないし第3制御信号CNT1〜CNT3に応答して所定の周波数、例えば16MHzのクロック信号CLKをカウントし、その結果を出力する。第1カウンター12は第1制御信号CNT1に応答して搬送波感知信号CSの”ハイ”区間でクロック信号CLKをカウントし、第2及び第3カウンター12は第2及び第3制御信号CNT2、CNT3に応答して搬送波感知信号CSの”ロー”区間でクロック信号CLKをカウントする。この際、第2カウンター14は第2制御信号CNT2によりフレーム間ギャップ(Inter Frame Gap:IFG)が検出される前の”ロー”区間でクロック信号CLKをカウントし、第3カウンター16は第3制御信号CNT3によりIFG区間が検出された後の”ロー”区間でクロック信号CLKをカウントする。そして、第3カウンター16のカウント結果は前記時間係数カウンター値として用いられる。
【0012】
タイムスロット生成部18はタイムスロットの区間別時間規定を記憶しており、信号分析部10から出力される状態信号S1によるタイムスロットを同様に信号分析部10から出力される時間係数カウンター値を用いて時間規定に合わせて生成する。すなわち、タイムスロット生成部18は状態信号S1によって以前に受信した信号が有効データであるか、またはデータ衝突が生じたかが分かり、これにより規定されたタイムスロットを生じる。これについては、図3に基づいて詳細に説明する。
【0013】
図2(a)〜(d)は搬送波感知信号CSの種類を示す図面である。
【0014】
図2(a)ないし図2(d)を参照すると、搬送波感知信号CSはデータが受信される間には”ハイ”状態を保ち、正常なデータを受信した場合、図2(a)と同様に92.5μs以上が”ハイ”状態を保つ。そして、データ受信が完了された後、IFG区間を示す29μs以上”ロー”区間を保たねばならない。
【0015】
データ衝突が生じた場合、図2(b)に示されたように32μsないし92.5μs未満が”ハイ”状態を保ち、この時もデータ受信終了後には29μs以上”ロー”状態を保たねばならない。もし、IFG区間がくるべき区間201で搬送波感知信号CSが29μs未満で”ロー”状態になれば、タイムスロットにエラーが生じた場合である。この場合、ホームPNA端末は直ちに現在使用中のタイムスロットを捨てて新たなタイムスロットを生成しなければならず、もし誤ったタイムスロットを用いる端末がネットワークにあれば、ネットワーク全体は規則が無視されるので混乱に陥る。また、データ衝突が生じた後、図2(b)に示されたようにバックオフ信号(Back−Off Signal:BOS)区間202があり、この区間中に10μsの搬送波感知信号CSを3つまで生じることができる。この際、搬送波感知信号CSが1つも来ないか、4つ以上であるか、または搬送波感知信号CSが10μsより大きければ全て誤った場合であるために新たにタイムスロットを生成しなければならない。
【0016】
図2(c)は、正常にデータが受信された後、データ衝突が生じた場合のタイミング図を示し、図2(d)はデータ衝突が生じた後、正常にデータ受信がなされた場合のタイミング図を各々示す。
【0017】
図1及び図2を参照すると、信号分析部10は図2に示された搬送波感知信号CSの形態と現在発生中の搬送波感知信号CSとを比較して現在入力される搬送波感知信号CSにエラーが生じたかを判断できる。そして、その結果をタイムスロット生成部18に出力することによって、タイムスロット生成部18で誤った搬送波感知信号CSによるタイムスロットの発生を防止できる。
【0018】
図3は、ホームPNA2.0規格で提示されたタイムスロットである。タイムスロットは1フレームの端部は常に29μsのIFG区間をおくようになっている。もし、衝突が生じた場合、IFG区間以後に各々3つのBOS区間SIG0、SIG1、SIG2が後続し、各々32μsである。次いで、実質的に伝送しようとするデータが載せられる優先順位スロット8つが後続する。すなわち、ホームPNA端末器は伝送しようとするデータの優先順位を決定し、決定された優先順位によってデータを伝送する。この際、図2に示されたように、各優先順位は21μsずつの時間遅延を有する。例えば、優先順位が7であるデータを伝送すれば、BOS区間以後直ちにデータを伝送し、優先順位が5であるデータを伝送すればBOS区間以後、42μs以後にデータを伝送する。
【0019】
一方、データ衝突が生じない場合、IFG区間以後にBOS区間なしに実質的に伝送しようとするデータが載せられる優先順位スロット8つが後続する。また、優先順位スロットでデータが載せられない場合には非同期区間というタイムスロットに関係なく何時でもデータ伝送が可能な区間が後続する。
【0020】
図4は、ホームPNA2.0プロトコルによるホームネットワークシステムを示すブロック図である。図4において、伝送を準備する活性端末、または伝送する計画のない手動端末、いずれも受信信号を用いてタイムスロットを作って使用する。
【0021】
図4を参照すると、端末器1 120が活性端末である場合、送信は次のように処理される。まず、受信データがチャンネル302を通過して帯域通過フィルター303とADC304、デモジュレータ305のノッチフィルター305aと搬送波感知信号検出器305bを経て検出された搬送波感知信号CSをMAC301に出力し、受信データはフレーム処理器306に出力する。MAC301には図1に示されたタイムスロット発生装置があり、このタイムスロット発生装置はデモジュレータ305から受信される搬送波感知信号CSを用いてタイムスロットを生成してフレーム処理器306に出力する。フレーム処理器306はMAC301から提供されるタイムスロットにより送信する時点TxOnが分かり、これにより伝送しようとするデータをモジュレータ307に伝送する。このデータは再びDAC308とチャンネル302とを経て所望の端末器に伝えられる。
【0022】
一方、ホームPNA2.0規格は、図4のW1ラインでの測定時、BOS区間と優先順位スロット区間との送信は各タイムスロットの開始点から4μs以内で開始しなければならない。したがって、端末器設計者は端末器内の時間遅延が4μs以上にならないように設計しなければならない。しかし、設計者によって端末器内の遅延時間は4μs以上となりうる。この場合、W1ラインでの測定時、BOS区間と優先順位スロット区間との送信は各タイムスロットの開始点から4μs以内で開始しなければならないという規定を守れなくなる。例えば、図4において端末器1 120はデータ伝送のためにモジュレータ307、DAC308及びチャンネル302を経ることになるが、これらの遅延時間によりW1ラインでの測定時、BOS区間と優先順位スロット区間との送信は各タイムスロットの開始点から4μs以内で開始されない恐れもある。
【0023】
図5は、端末器の内部遅延と関係なく、W1ラインでIFG区間である29μs以後にBOS区間または優先順位スロット区間が始まるように本発明に係るタイムスロット発生装置で生成されるタイムスロットである。
【0024】
図4及び図5を参照すると、本発明に係るタイムスロット発生装置では、IFG区間の時間を24μsないし29μsのうち1つを選択して使用可能にした。もし、端末器内部の時間遅延、すなわち、図4においてモジュレータ307、DAC308及びチャンネル302による遅延時間が2μsであれば26μsを選択し、内部遅延が5μsであれば24μsを選択する。すなわち、モジュレータ307、DAC308及びチャンネル302による端末器内部の遅延時間によって、MAC301を構成する本発明に係るタイムスロット発生装置はIFG区間の時間を24μs〜29μsのうちから適切な時間を選択する。したがって、モジュレータ307、DAC308及びチャンネル302による端末器内部の遅延時間に関係なく、W1ラインではIFG区間の時間が29μsとなる。つまり、W1ラインでの測定時、BOS区間と優先順位スロット区間との送信は各タイムスロットの開始点から4μs以内で開始しなければならないというホームPNA2.0規格を完璧に守れるようになる。
【0025】
図6は、図1に示された信号分析部10の状態遷移図である。
【0026】
次の表1は図6のブランチ(branch)条件であり、図6において各状態の遷移条件は表1に示すとおりである。
【0027】
【表1】
Figure 0003981589
【0028】
図1、図6及び表1に基づき、信号分析部10は最初のリセットの時、アイドル状態200である。以後、最初の搬送波感知信号CSは”ハイ”や”ロー”の状態になり得る。まず、信号分析部10は前のデータが正常に受信されたか、衝突が生じたかを判断し、これによるタイムスロットを生じなければならない。もし、アイドル状態200で最初の搬送波感知信号CSが”ハイ”であれば、搬送波感知信号CSが”ロー”となるまで待機する。一方、アイドル状態200で最初の搬送波感知信号CSが”ロー”であれば、初期ロー状態210に遷移し、信号分析部10は第2制御信号CNT2を発して、第2カウンター14がクロック信号CLKをカウントするようにして、”ロー”区間の時間をチェックできる。第2カウンター14によるカウントの結果、”ロー”状態が図3に示されたタイムスロット時間の総計である293μs以上であれば、非同期区間であると100%確信しても良い。この際、何時でもデータ送信が可能な区間であり、図1のタイムスロット生成部18は非同期区間であることを示す信号を出力する。
【0029】
初期ロー状態210での第2カウンター14のカウンター値CS_Low1が表1の401条件のようにIFG時間である29μsより短ければ、初期ハイ状態220に遷移し(401)、新たなタイムスロットを開始しない。すなわち、29μsより短い搬送波感知信号CSが生じる場合、これは雑音によるものと判断して無視する。
【0030】
初期ロー状態210で第2カウンター14によりカウントされた”ロー”区間の長さが29μs以上であれば信号分析部10はこの区間がIFG区間であると判断し、状態1 280に遷移し(402)、第1制御信号CNT1を発して”ハイ”区間の時間をカウントする。第1状態280で搬送波感知信号CSが”ハイ”の状態が92.5μs以上であれば、信号分析部S1は正常なデータが受信されたと判断し、次に搬送波感知信号CSが”ロー”状態になると状態2 240に遷移し(405)、正常にデータが受信されたことを示す状態信号S1と第2カウンター14から提供されるカウンター値CS_Low2をタイムスロット生成部18に出力する。タイムスロット生成部18は正常にデータが受信されたことを示す状態信号S1に応答して、規定されたタイムスロットをカウンター値CS_Low2を用いて生成する。
【0031】
引続き、状態2 240で信号分析部10は第2カウンター14のカウンター値CS_Low2をIFG長さと比較し、カウンター値CS_Low2がIFG区間より小さければ誤った搬送波感知信号CSが入力されたと判断して、初期ハイ状態220に遷移する(406)。同時に、タイムスロット生成部18に搬送波感知信号CSにエラーが生じたことを知らせるエラー信号ERを生じる。タイムスロット生成部18はエラー信号ERに応答してタイムスロットを初期化し、再び生成しなければならない。一方、状態2 240でカウンター値CS_Low2がIFG区間より大きければ信号分析部10は状態2 240に留まっていて搬送波感知信号CSが”ハイ”になれば状態3 260に遷移し(407)、第1制御信号CNT1を発して第1カウンター12が搬送波感知信号CSの”ハイ”区間をカウントさせる。
【0032】
状態3 260において第1カウンター12のカウンター値CS_Highが92.5μs以上であれば、信号分析部10は再び状態2 240に遷移し(410)、カウンター値CS_Highが32μs以上92.5μs未満であればデータ衝突であると判断して状態4 230に遷移する(409)。しかし、カウンター値CS_Highが32μs未満であれば信号分析部10は現在の搬送波感知信号CSを誤った搬送波感知信号であると判断して初期ロー状態210に遷移し(408)、タイムスロット生成を最初からやり直す。
【0033】
一方、状態1 280においてカウンター値CS_Highが32μsないし92.5μsであれば、信号分析部10はデータ衝突が生じたと判断して状態4230に遷移し(404)、第2制御信号CNT2を発して第3カウンター16が搬送波感知信号CSの”ロー”区間をカウントするようにする。図2(b)を参照すると、データ衝突が生じた場合にも、IFG区間だけ搬送波感知信号CSは”ロー”状態を保たねばならない。もし、状態4 230で”ロー”区間がIFG区間だけ保てなければ搬送波感知信号CSにエラーが生じたと判断して信号分析部10は初期ロー状態210に状態遷移する(417)。また、図3を参照すると、データ衝突が生じた後には、IFG区間とBOS区間とが後続しなければならないので”ロー”状態の搬送波感知信号CSは表1の412の条件のようにIFG時間とBOS時間との和より少なくなければならない。すなわち、状態4 230で第3カウンター16のカウンター値CS_Low2が表1の412の条件を満たすならば正常にBOS信号が生じたと判断して信号分析部10は状態5 250に進行する(412)。もし、状態5 250でカウンター値CS_Low2がIFG区間より短ければ信号分析部10は搬送波感知信号CSにエラーが生じたと判断して初期ハイ状態220に進行し(406)、タイムスロット生成部18にエラー信号ERを出力してタイムスロット生成を中断する。また、状態5 250でカウンター値CS_Low2が表1の411条件を満たせば、すなわちIFG時間とBOS時間との和より大きい場合にはBOS信号が生じていないと判断して信号分析部10は初期ロー状態210に遷移する(411)。この時にも、信号分析部10はタイムスロット生成部18にエラー信号ERを発してタイムスロット生成部18に現在のタイムスロット生成を中断させ、タイムスロットを再び生成させる。
【0034】
状態5 250で信号分析部10は、第1制御信号CNT1を発して第1カウンター12がクロック信号CLKをカウントするようにし、カウンター値CS_Highを用いてBOS信号だけ搬送波感知信号CSが”ハイ”状態を保つか、すなわち表1の414条件を満たすかを判断する。もし、BOS信号だけ搬送波感知信号CSが”ハイ”状態を保てば、信号分析部10は状態6 270に遷移する(414)。規定によれば、BOS信号は前述したように10μsで”ハイ”状態を保たねばならないが、表1での414条件と同様に9μs以上17μs未満であればBOS信号であると見なす。信号分析部10は状態6 270に留まっていて搬送波感知信号CSが”ハイ”になれば、再び状態5 250に遷移する。
【0035】
一方、状態5 250で表1の415条件を満たせば、すなわち、第1カウンター値CS_Highが32μs以上92.5μs未満であれば、信号分析部10はデータ衝突であると判断して、状態4 230に遷移する(415)。そして、信号分析部10は衝突発生を示す状態信号S1と、この時の第3カウンター16のカウンター値CS_Low2をタイムスロット生成部18に出力する。また、状態5 250で表1の416条件を満たせば、すなわち、第1カウンター値CS_Highが92.5μs以上であれば、信号分析部10は正常なデータの受信が行われたと判断して、状態2 240に遷移する(416)。そして、信号分析部10はデータ受信が正常になされたことを示す状態信号S1と第3カウンター16のカウンター値CS_Low2をタイムスロット生成部18に出力する。また、状態5 250で表1の415条件、414条件および416条件のうち何れか1つの条件も満たせなければ、すなわち、表1の413条件を満たせば、誤った場合であると判断して初期ロー状態210に遷移する(413)。同時に、信号分析部10はエラー信号ERをタイムスロット生成部18に出力し、タイムスロット生成部18に現在のタイムスロット生成を中断させる。
【0036】
前述したように、信号分析部10はカウント部20から出力されるカウント値を用いて現在入力される搬送波感知信号CSのエラー発生の有無を判断し、これによりタイムスロット生成部18の動作を制御することによってより正確なタイムスロットを生成できる。
【0037】
また本発明は、コンピュータで読出し可能な記録媒体にコンピュータが読出せるコードとして具現しうる。コンピュータが読出せる記録媒体はコンピュータシステムによって読出されるデータが貯蔵されるあらゆる種類の記録装置を含む。コンピュータで読出し可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ貯蔵装置などがあり、またキャリアウェーブ(例えば、インターネットを通じた伝送)の形で具現されるものも含む。また、コンピュータで読出し可能な記録媒体はネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータで読出し可能なコードが貯蔵されて実行されうる。
【0038】
以上図面及び明細書に好適の実施例が開示された。ここで、特定の用語が使われたが、これは単に本発明を説明するために使われたものあって、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために使われたものではない。したがって、当業者ならばこれより多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解しうる。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は特許請求の範囲の技術的思想により決まるべきである。
【0039】
【発明の効果】
前述したように、本発明に係るタイムスロット発生装置によれば、信号分析部がカウント部から出力されるカウント値を用いて現在入力される搬送波感知信号CSにおけるエラー発生の有無を判断し、これによりタイムスロット生成を制御し、また、タイムスロット発生装置が備えられる機器の時間遅延を反映してタイムスロットを生成することによって、より信頼性高いタイムスロットを生成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイムスロット発生装置の一実施例を概略的に示すブロック図である。
【図2】(a)ないし(d)は搬送波感知信号CSの種類を示す図面である。
【図3】ホームPNA2.0規格で提示されたタイムスロットを示す図である。
【図4】ホームPNA2.0プロトコルによるネットワークシステムを示すブロック図である。
【図5】本発明に係るタイムスロット発生装置で生成されるタイムスロットを示す図である。
【図6】図1に示された信号分析部の状態遷移図である。
【符号の説明】
10 信号分析部
12 第1カウンター
14 第2カウンター
16 第3カウンター
18 タイムスロット生成部
20 カウント部
301 MAC
302 チャンネル
303 帯域通過フィルター
304 ADC
305 デモジュレータ
305a ノッチフィルター
305b 搬送波感知信号検出器
306 フレーム処理器
307 モジュレータ
308 DAC

Claims (4)

  1. 宅内情報端末器のネットワークのためのホームネットワークシステムにおける前記各情報端末器に備えられてデータ伝送時点を知らせるタイムスロット発生装置において、
    ネットワークライン上におけるデータの存否を示す搬送波感知信号を入力され、前記搬送波感知信号のレベルによるカウンター制御信号を発し、前記カウンター制御信号に応答して提供されるカウンター値を用いて有効なデータ受信、データ衝突の発生または前記搬送波感知信号に対するエラー発生の有無を示す状態信号およびタイムスロットの発生のための時間係数カウンター値を出力する信号分析部と、
    前記カウンター制御信号に応答してクロック信号をカウントし、該カウントされた結果を前記搬送波感知信号の第1レベルまたは前記第1レベルと相補的な第2レベル区間の長さに対応する前記カウンター値として前記信号分析部に出力するカウント部と、
    タイムスロットの区間別に規格化された時間規定を貯蔵しており、前記信号分析部から出力される前記状態信号によるタイムスロットを前記時間係数カウンター値を用いて前記時間規定に合わせて生成し、前記搬送波感知信号にエラーが生じたことを示す状態信号に応答して現在のタイムスロット生成を中断するタイムスロット生成部とを含むことを特徴とするタイムスロット発生装置。
  2. 前記信号分析部は、有効なデータ受信またはデータ衝突発生による規定された搬送波感知信号が入力されなければ、前記搬送波感知信号にエラーが生じたと判断することを特徴とする請求項1に記載のタイムスロット発生装置。
  3. 前記カウント部は、
    前記カウンター制御信号に応答して前記搬送波感知信号が前記第1レベルである間に、イネーブルされて前記クロック信号をカウントし、該カウントされた結果を前記信号分析部に出力する第1カウンターと、
    前記カウンター制御信号に応答してフレームとフレームとの間で所定時間以上前記第2レベルを保つフレーム間ギャップ区間を検出するようにイネーブルされて前記クロック信号をカウントし、該カウントされた結果を前記信号分析部に出力する第2カウンターと、
    前記フレーム間ギャップが検出された後、前記カウンター制御信号に応答して前記搬送波感知信号が前記第2レベルである間にイネーブルされて前記クロック信号をカウントし、該カウントされた結果を前記時間係数カウンター値として前記信号分析部に出力する第3カウンターとを含むことを特徴とする請求項1に記載のタイムスロット発生装置。
  4. 前記タイムスロット生成部は前記情報端末器の内部遅延時間に応答して前記タイムスロットでフレーム間ギャップの区間を調整することを特徴とする請求項1に記載のタイムスロット発生装置。
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