JP3979532B2 - 無線基地局装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線LANに関し、特に、無線LANにおいて、周期性を持つデータの送受信を集中管理によってスケジューリングする無線基地局装置(アクセスポイント)に関する。
無線LANの標準化作業はたとえばIEEE802.11で行われているが、このIEEE802.11で標準化されたIEEE802.11a規格では、最大54Mbpsの無線伝送速度が実現されており、無線伝送速度の高速化が図られている(非特許文献1参照)。
このような無線伝送速度の高速化に伴い、無線LANにおいても、有線系と同等の音声や動画といったストリーム型のサービスが求められるようになってきている。
そこで、現在、IEEE802.11では、MACレイヤを拡張し、QoSサポートを行うための標準化をタスクグループE(TGe)で進めている。このタスクグループE(TGe)では、アクセス制御の方法として、自律分散制御をベースとしたHCF(Hybrid Coordination Function)contention based channel accessとポーリングを用いた集中制御のHCF controlled channel accessとが検討されている。
図6は、周期性を有するデータの送受信手段としてポーリングによる集中制御を用いた通信手順を示す図である。
この通信手順においては、図6(a)に示すように、まず、無線基地局(AP[611])がPIFS[613]間チャネルが使用されていない(アイドル)場合に、STA[612]宛のデータパケットとポールフレームとを1フレームとしてポールデータフレーム[614]をSTA[612]宛に送信する。
つぎに、ポールデータフレーム[614]を正常受信したSTA[612]が、SIFS[615]間空けて、AP[611]宛のデータパケットと確認応答ACKフレームとを1フレームとしてデータACKフレーム[616]をAP[611]宛に送信する。
つぎに、AP[611]が、SIFS[617]空けて、ACKフレーム[618]をSTA[612]宛に返信し、通信を完了する。
なお、トラヒックが周期性を有する場合は、図6(b)に示すように、集中制御により、送受信信周期[619]にあわせてポーリングを行う。
このように、ポーリングによる集中制御は、帯域保証やスケジューリングを容易に実現する。したがって、ポーリングによる集中制御を用いれば、音声トラヒックで用いられ、音声データ圧縮技術であるCODEC(Compressor/DECompresser)によりパケットの一定の送信周期性を持ち、帯域保証や低遅延時間などを要求するVoIP(Voice over IP)を、無線LANに適用することができる。
http://www.ieee802.org/11
しかし、IEEE802.11規格では、周波数チャネルが4チャネル割り当てられており、無線LANの通信エリア数が増加した場合には、隣接エリアまたは同一エリアで同一周波数をシェアして通信を行うこととなる。
図7は、同一周波数隣接エリアの通信例を示す図である。
図7では、通信エリアA[715]における無線基地局1(AP1[711])および無線端末装置1(STA1[713])と、通信エリアB[716]における無線基地局2(AP2[712])および無線端末装置2(STA2[714])とは、同一の周波数で通信を行っているが、AP1[711]が与える干渉エリアA[717]は、通信エリアA[715]よりも広く、AP2[712]が与える干渉エリアB[718]も通信エリアB[716]のエリアよりも広い。そして、干渉エリアA[717]と通信エリアB[716]とは一部重なっている。また、干渉エリアB[718]と通信エリアA[716]とも一部重なっている。
したがって、AP1[711]とAP2[712]とがポールフレームを同時送信したときは、ポールフレームの衝突が必ず発生してしまう。そして、VoIPのように送信間隔に周期性を持つトラヒックの場合は、一度衝突が発生すると連続で衝突が生じてしまう。
図8は、図7の通信環境で生じるポールフレーム衝突の例を示す図である。
図8に示すように、図7の通信環境でAP1[811]とAP2[812]とが、それぞれPIFS[815]、[816]間後に、ポールデータフレーム[819]、[820]を同時に送信した場合、受信側のSTA1[813]とSTA2[814]とでは、衝突によるポールデータフレーム受信誤り[823]が生じる。
そして、VoIPの場合、送信周期性があるため次周期送信ポールデータフレーム[821]、[822]が連続して衝突する。この衝突は、低遅延遅延時間を要求するVoIPトラヒックに対して遅延増加の問題を生じさせるものでもある。
このように、上記したポーリングによる集中制御では、同一周波数で干渉が生じる1以上の通信エリアを有する無線ネットワーク環境下において、無線基地局がPIFS時間後即座にポーリングを行うため、ポーリングが衝突する可能性が大きいという問題があった。また、上記したポーリングによる集中制御では、VoIPなどのような送信周期性を有するトラヒックの場合、連続して衝突する可能性が大きく、遅延時間が増加してしまうという問題があった。そして、上記したHCF controlled channel accessでは、これらの問題が解決されていない。
そこで、本発明は、かかる事情に鑑み、同一周波数で干渉が生じる1以上の通信エリアを有する無線ネットワーク環境下において、無線基地局装置(アクセスポイント)と無線端末装置(ステーション)とがポーリングを用いた周期性を有するデータの送受信を行うときに、無線通信のスケジューリングを行うことにより、ポーリングの衝突を回避し、低遅延を要求するトラヒックのために遅延時間を抑える無線基地局装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、上記課題は、次の手段によって解決される。
第1の発明は、複数の無線端末装置と無線パケット通信によりデータの送受信を行う無線基地局装置において、TB間の周期で無線ネットワークの基本的な情報を報知するためビーコンを送信する手段と、CSMA/CAプロトコルに従ったアクセス制御の後にデータを送信する手段と、下り(無線基地局装置から無線端末装置方向)データの送信と上り(無線端末装置から無線基地局装置方向)データの送信とを指示するポーリング信号を前記無線端末装置に送信する手段と、前記無線端末装置に送信するポーリング信号をCSMA/CAプロトコルに従って送信されるパケットよりも優先的に送信する手段と、時間間隔T1の周期性を有するデータを送受信する際に,前記ビーコンの送信間隔TBをT1のm倍(mは自然数)とし、かつ、前記時間間隔T1をT1=n・T2(nは自然数)の関係を有する一定時間間隔T2で仮想的にスロット化する手段と、を備えることを特徴とする無線基地局装置である。
第2の発明は、第1の発明に係る無線基地局装置において、さらに、前記スロット化された時間間隔T2の仮想スロットの使用状況を、(1)未使用、(2)ビーコンまたはポーリングによる使用、(3)ビーコンまたはポーリング以外の使用に分類して1周期(時間間隔T1)ごとに記憶する記憶手段と、前記時間間隔T1の周期性を有するデータの送受信処理をi番目の周期から開始する場合に、i−1番目の周期以前のすべての周期で前記(1)未使用と前記記憶手段に記憶されている仮想スロットを選択し、前記選択した仮想スロットの先頭に同期させて前記ポーリング信号の送信処理を開始する手段と、を備えることを特徴とする無線基地局装置である。
第3の発明は、第1の発明に係る無線基地局装置において、さらに、前記スロット化された時間間隔T2の仮想スロットの使用状況を、(1)未使用、(2)ビーコンまたはポーリングによる使用、(3)ビーコンまたはポーリング以外の使用に分類して1周期(時間間隔T1)ごとに記憶する記憶手段と、前記時間間隔T1の周期性を有するデータの送受信処理をi番目の周期から開始する場合に、i−1番目の周期以前のすべての周期で、(1)未使用と前記記憶手段に記憶されている仮想スロット、または(3)ビーコンまたはポーリング以外の使用と前記記憶手段に記憶されており且つ使用頻度が最小の仮想スロットを選択し、前記選択した仮想スロットの先頭に同期させて前記ポーリング信号の送信処理を開始する手段と、を備えることを特徴とする無線基地局装置である。
第4の発明は、第1の発明〜第3の発明のいずれか1つに係る無線基地局装置において、さらに、前記ビーコンを送信する際に、他の無線基地局からビーコンまたはポーリング信号が送信されているか否かをTB以上の時間間隔で調査する調査手段と、前記調査手段における調査によって、前記他の無線基地局からのビーコンまたはポーリング信号が発見されない場合に、ビーコンを送信する手段と、前記調査手段における調査によって、前記他の無線基地局からのビーコンまたはポーリング信号が発見された場合に、前記発見されたビーコンまたはポーリング信号を仮想スロットの先頭に同期させ前記仮想スロットごとに前記他の無線基地局からビーコンまたはポーリング信号が送信されているか否かを調査し、調査結果の情報を記憶するビーコンポーリング信号状況記憶手段と、前記ビーコンポーリング信号状況記憶手段に記憶されている調査結果の情報に基づいて、前記他の無線基地局のビーコンまたはポーリング信号が送信されていない仮想スロットを選択し、前記選択した仮想スロットの先頭に同期させてビーコンを送信する手段と、を備えることを特徴とする無線基地局装置である。
従来技術では、同一周波数で1以上の通信エリアを有する無線ネットワーク環境下において、周期性を有するデータの送受信手順のためのスケジューリング方法が定義されていないのに対し、第1の発明では、周期性を有するデータの送受信を行う際に、データの送受信周期が一定時間間隔で仮想的にスロット化され、送受信処理が仮想スロットの先頭に同期して開始される。したがって、第1の発明によれば、無線パケットのスケジューリングを行うことができる。よって、第1の発明によれば、ポーリングの衝突を回避し、遅延時間を抑えることができる。
また、従来技術では、干渉が生じる1以上の通信エリアを有する無線ネットワーク環境下において、周期性を有するデータの送受信手順としてポーリングを用いた場合、ポーリング同士の衝突が生じる可能性があるのに対し,第2の発明では、周期性を有するデータの送受信を行う際に、無線基地局装置が第1の発明における仮想スロットごとに無線チャネルの未使用、ビーコンもしくはポーリングによる使用、ビーコンもしくはポーリング以外の使用の調査を行い、調査結果を記憶する。そして、第2の発明は、この調査を一周期として複数回繰り返し、ポーリング信号の送信処理を行う直前の周期までのチャネル未使用の仮想スロットを選択し、先頭に同期させて開始する。したがって、第2の発明によれば、無線パケットのスケジューリングを行うことができるとともに、ポーリング信号の衝突を回避し、遅延時間を抑えることができる。
また、従来技術では、干渉が生じる1以上の通信エリアを有する無線ネットワーク環境下において、周期性を有するデータの送受信手順としてポーリングを用いた場合、ポーリング同士の衝突が生じる可能性があるのに対し、第3の発明では、周期性を有するデータの送受信を行う際に、無線基地局装置が、第2の発明における調査結果を記憶し、これを一周期として複数回繰り返し、ポーリング信号の送信処理を行う直前の周期までのビーコンもしくはポーリングに使用されていない、且つチャネル使用頻度が最小の仮想スロットを選択し、先頭に同期させて開始する。したがって、第3の発明によれば、無線パケットのスケジューリングを行うことができるとともに、ポーリング信号の衝突を回避し、遅延時間を抑えることができる。
第4の発明では、従来技術と異なり、無線基地局装置が他の無線基地局装置が送信するビーコンまたはポーリング信号の送信タイミングを一定期間調査し、他の無線基地局装置から送信するビーコンまたはポーリング信号を発見しない場合は即座にビーコンを送信し、他の無線基地局装置から送信するビーコンまたはポーリング信号を発見した場合はビーコンに仮想スロットの先頭を同期させ、仮想スロットごとに他のビーコンまたはポーリング信号の送信の有無を調査し、調査結果を記憶し、他のビーコンまたはポーリング信号が送信されていない仮想スロットでビーコンを送信する。したがって、第4の発明によれば、他の無線基地局装置と協調した無線パケットのスケジューリングを行うことができるとともに、ポーリング信号の衝突を回避し、遅延時間を抑えることができる。
以下に添付した図面を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
図1は、第1の発明の実施例を示す図である。第1の発明の実施例においては、スロット化を用いてスケジューリングが行われる。
無線基地局AP[101]は、VoIPデータの送受信前に、ビーコンの送信周期TB[103]を図1(a)に示すようにVoIPデータの送受信間隔T1[102]のm倍(mは整数倍)に設定する。なお、ビーコンとは制御フレームを意味する。
つぎに、無線基地局AP[101]は、図1(b)に示すように、ポーリングを用いたVoIPデータの送受信手順時間TR[117]以上の時間を、T2[118](T2>TR)に設定する。ただし、無線基地局AP[101]は、T1とT2との関係が、T1=n×T2(n=1,2,3…)となるようにT2を設定する。
つぎに、無線基地局AP[111]は、図1(c)に示すように、T1を仮想的にT2の時間単位でn個の仮想的なスロットに分割する。このn個の仮想スロットには、図1(c)に示すように、1〜n[118]番のスロット番号を付ける。
つぎに、無線基地局AP[111]は、ビーコンの送信を開始する。
つぎに、無線基地局AP[111]は、T1[102]の周期性を有するVoIPデータの送受信(時間:TR[117])する場合、時間間隔がT2である仮想スロットの先頭に同期したタイミングで送受信手順時間TR[117]を開始する。
以上説明したように、第1の発明の実施例によれば、周期性を有するVoIPデータを送受信するに際して、送受信を開始する前のすべての周期において未使用または使用頻度が低いタイミングを特定することができるようになる。送受信を開始する前のすべての周期において未使用または使用頻度が低いタイミングは、送受信を開始した後も未使用または使用頻度が低い可能性が高いため、第1の発明の実施例によれば、未使用または使用頻度が低いタイミングでVoIPデータを送受信することが可能となる。
このように、第1の発明の実施例によれば、無線基地局APによって、トラヒックをスケジューリングすることができるため、ポーリングの衝突を軽減することができ、また、低遅延を要求するトラヒックのために遅延時間を抑えることができる。
図2は、第2の発明の実施例を示す図である。第2の発明の実施例においては、仮想スロットを用いてチャネルの使用状況が調査される。
無線基地局APは、図2(a)に示すように、まず、VoIPデータの送受信前に、上記第1の発明の実施例で示した方法により、VoIPデータ送受信周期T1 [201]を仮想スロットT2[202]ごとにスロット化する。
つぎに、無線基地局APは、VoIPデータ送受信周期T1 [201]における複数の仮想スロットT2[202]に、スロット番号を付ける[203]。
つぎに、無線基地局APは、各仮想スロットの使用状況を調査する。ここで、各仮想スロットの使用状況には、(1)無線チャネルの未使用[204]、(2)ビーコンもしくはポーリングによる使用[205]、(3)ビーコンもしくはポーリング以外による使用[206]の3態様がある。
無線基地局APは、この調査を、T1の周期単位で、スロット番号1〜n番の仮想スロットについて複数回(k回)繰り返す。具体的には、図2(b)に示すように、無線基地局APは、上記調査を、T1[213]におけるスロット番号1〜n[213]番の仮想スロットから、T1[215]におけるスロット番号1〜n[213]番の仮想スロットまで、連続で繰り返す。ここで、kは任意の整数である。
無線基地局APは、仮想スロットの使用状況の調査結果(上記(1)、(2)、(3)のうちのいずれか1つ)を、VoIPの送信周期とスロット番号とで区切られた調査結果マップにして記憶する。
図3(a)は、記憶手段に記憶されている調査結果マップの一例を示す図である。
図3(a)に示す調査結果マップでは、たとえば、1回目の周期[213]において、スロット番号2の仮想スロットが未使用(1)であり、スロット番号1、3の仮想スロットがビーコンもしくはポーリングにより使用(2)され、スロット番号4〜n番の仮想スロットがビーコンもしくはポーリング以外により使用(3)されている、という調査結果が記憶されている。
無線基地局APは、VoIPデ−タ送受信を開始するタイミングがi番目の周期Tの場合、調査を開始した周期Tからi−1番目の周期Ti−1までの調査結果を調査結果マップから読み出して、すべての周期(周期T〜周期Ti−1)において未使用(1)という調査結果が記憶されているスロット番号を選択する。本実施例における無線基地局APは、図3(a)に示す調査結果マップを記憶手段から読み出して、スロット番号2を選択する。
そして、無線基地局AP[311]は、図3(b)に示すように、i番目[317]の周期で選択したスロット番号2番の仮想スロットの先頭に同期したタイミングで、周期T1[313]の周期性を有するVoIPデータの送受信手順([314]、[315]、[316])を開始する。
以上説明したように、第2の発明の実施例によれば、T1[313]の周期性を有するVoIPデータの送受信手順([314]、[315]、[316])が、送受信を開始する前のすべての周期(周期T〜周期Ti−1)において未使用(1)という調査結果が記憶されているスロット番号2の仮想スロットの先頭に同期したタイミングで開始される。
送受信を開始する前のすべての周期(周期T〜周期Ti−1)において未使用(1)であれば、送受信開始後も未使用である可能性が高いため、第2の発明の実施例によれば、ポーリングの衝突を軽減することができ、また、低遅延を要求するトラヒックのために遅延時間を抑えることができる。
つぎに、第3の発明の実施例について説明する。
第3の発明の実施例における無線基地局APは、VoIPデ−タ送受信を開始するタイミングがi番目の周期Tの場合、調査を開始した周期Tからi−1番目の周期Ti−1までの調査結果を調査結果マップから読み出して、未使用(1)という調査結果が記憶されているスロット番号、またはビーコンもしくはポーリング以外による使用(3)という調査結果が記憶されているスロット番号であって使用頻度が最小のスロット番号、を選択する。本実施例における無線基地局APは、図3(a)に示す調査結果マップを記憶手段から読み出して、スロット番号2を選択する。
そして、無線基地局AP[311]は、図3(b)に示すように、i番目[317]の周期で選択したスロット番号2番の仮想スロットの先頭に同期したタイミングで、周期T1[313]の周期性を有するVoIPデータの送受信手順([314]、[315]、[316])を開始する。
以上説明したように、第3の発明の実施例によれば、T1[313]の周期性を有するVoIPデータの送受信手順([314]、[315]、[316])が、送受信を開始する前の周期(周期T〜周期Ti−1)において未使用(1)またはビーコンもしくはポーリング以外による使用(3)であって使用頻度が最小のスロット番号2の仮想スロットの先頭に同期したタイミングで開始される。
送受信を開始する前の周期(周期T〜周期Ti−1)において未使用(1)の仮想スロットがない場合は、ビーコンもしくはポーリング以外による使用(3)であり且つ使用頻度が最小の仮想スロットが、送受信開始後も未使用(1)またはビーコンもしくはポーリング以外による使用(3)であり且つ使用頻度が最小である可能性の高い仮想スロットとなる。したがって、第3の発明の実施例によれば、ポーリングの衝突を軽減することができ、また、低遅延を要求するトラヒックのために遅延時間を抑えることができる。
図4は、第4の発明の実施例を示す図である。第4の発明の実施例においては、ビーコンの送信タイミングが決められる。
無線基地局APは、第1の発明の実施例の場合と同様に、まず、すべての無線局宛に無線ネットワークの基本的な情報を報知するためビーコン(ビーコン)の送信周期を一定周期TB=m×T1に設定する。
さらに、無線基地局APは、仮想スロットを設定し、VoIPデータの送受送信周期T1をスロット化する。ここでも、無線基地局APは、各スロットに1〜n番までスロット番号を付ける。
つぎに、無線基地局[412]は、図5に示すように、ビーコン送信前に、各仮想スロットが自AP[412]以外の他の無線基地局AP[411]が送信するビーコンにより使用されているか否かをビーコン周期TB[513]の時間だけ調査する。なお、第4の発明の実施例においては調査の時間をビーコン周期TBとしているが、この調査の時間はビーコン周期TB以上の時間であればよい。無線基地局AP[412]は、この調査を、上記第2の発明の実施例や第3の発明の実施例の場合と同様に、T1[512]の間隔ごとに、1[514]〜k[516]回、行う。
無線基地局AP[412]は、調査結果から他の無線基地局AP[411]からのビーコンが発見されなければ直ちにビーコンを送信する。
他方、無線基地局AP[412]は、調査結果から他のAPのビーコンが発見された場合には、他のビーコン送信開始からTB間隔で各仮想スロットについてビーコンの調査を続ける。
無線基地局AP[412]は、ビーコンを送信する前に自無線基地局AP[412]の仮想スロットを他の無線基地局AP[411]の仮想スロットと同期させる。
そして、無線基地局AP[412]は、他の無線基地局AP[411]のビーコンが送信されていない仮想スロットの先頭に同期させてビーコンを送信する。
以上説明したように、第4の発明の実施例によれば、他の無線基地局APがビーコンを送信していない可能性の高いタイミングで、自無線基地局APのビーコンを送信することができる。したがって、第4の発明の実施例によれば、無線基地局APは、他の同一システムを有する無線基地局APと協調して無線パケットのスケジューリングを行うことができるため、ポーリングの衝突を軽減することができ、また、低遅延を要求するトラヒックのために遅延時間を抑えることができる。
なお、上記した第4の発明の実施例においては、ビーコンの送信タイミングを決めるに際して、他の無線基地局APから送信されるビーコンを用いたが、本発明においては、ビーコンの送信タイミングを他の無線基地局APから送信されるポーリング信号を用いて決定することもできる。
以上説明した実施例はあくまでも実施例であって、本発明を何ら制約するものではない。本発明の技術思想および見地の範囲内での種々の変更、修正および省略は、当業者であれば容易に行うことができる。したがって、本発明は、特許請求の範囲およびその均等物として限定されるものにのみ制約される。
スロット化を用いてスケジューリングを行う第1の発明の実施例を示す図である。 仮想スロットの使用状況を調査する第2の発明の実施例を示す図である。 記憶手段に記憶されている調査結果マップの一例(a)、VoIPデータの送信タイミング(b)を示す図である。 第4の発明の実施例において、ビーコンの送信タイミングを決める様子を示す図である。 第4の発明の実施例において、ビーコンを用いたチャネル使用状況調査を行う様子を示す図である。 周期性を有するデータの送受信手段としてポーリングによる集中制御を用いた通信手順を示す図である。 同一周波数隣接エリアの通信例を示す図である。 同一周波数隣接エリアで生じるポールフレーム衝突の例を示す図である。
符号の説明
101 無線基地局AP
102 VoIPデータの送受信間隔T1
103 ビーコンの送信周期TB
111 無線基地局AP
117 VoIPデータの送受信手順時間TR
118 T2(T2>TR)
120 スロット番号1〜n
201 VoIPデータ送受信周期T1
203 スロット番号
204 無線チャネルの未使用(1)
205 ビーコンもしくはポーリングによる使用(2)
206 (3)ビーコンもしくはポーリング以外による使用
212 T1
213 スロット番号1〜n
215 T1
311 無線基地局AP
313 周期T1
314、315、316 VoIPデータの送受信手順
317 i番目
411 他の無線基地局AP
412 自無線基地局AP
512 T1
513 ビーコン周期TB
514 1
516 k
611 無線基地局AP
612 STA
613 PIFS
614 ポールデータフレーム
616 SIFS
617 SIFS
618 ACKフレーム619 送受信信周期
711 無線基地局1(AP1)
712 無線基地局2(AP2)
713 無線端末装置1(STA1)
714 無線端末装置2(STA2)
715 通信エリアA
716 通信エリアB
717 干渉エリアA
718 干渉エリアB
811 AP1
812 AP2
813 STA1
814 STA2
815、816 PIFS
819、820 ポールデータフレーム
821、822 ポールデータフレーム
823 衝突によるポールデータフレーム受信誤り

Claims (4)

  1. 複数の無線端末装置と無線パケット通信によりデータの送受信を行う無線基地局装置において、
    TB間の周期で無線ネットワークの基本的な情報を報知するためビーコンを送信する手段と、
    CSMA/CAプロトコルに従ったアクセス制御の後にデータを送信する手段と、
    下り(無線基地局装置から無線端末装置方向)データの送信と上り(無線端末装置から無線基地局装置方向)データの送信とを指示するポーリング信号を前記無線端末装置に送信する手段と、
    前記無線端末装置に送信するポーリング信号をCSMA/CAプロトコルに従って送信されるパケットよりも優先的に送信する手段と、
    時間間隔T1の周期性を有するデータを送受信する際に、前記ビーコンの送信間隔TBをT1のm倍(mは自然数)とし、かつ、前記時間間隔T1をT1=n・T2(nは自然数)の関係を有する一定時間間隔T2で仮想的にスロット化する手段と、
    を備えることを特徴とする無線基地局装置。
  2. 請求項1に記載の無線基地局装置において、さらに、
    前記スロット化された時間間隔T2の仮想スロットの使用状況を、(1)未使用、(2)ビーコンまたはポーリングによる使用、(3)ビーコンまたはポーリング以外の使用に分類して1周期(時間間隔T1)ごとに記憶する記憶手段と、
    前記時間間隔T1の周期性を有するデータの送受信処理をi番目の周期から開始する場合に、i−1番目の周期以前のすべての周期で前記(1)未使用と前記記憶手段に記憶されている仮想スロットを選択し、前記選択した仮想スロットの先頭に同期させて前記ポーリング信号の送信処理を開始する手段と、
    を備えることを特徴とする無線基地局装置。
  3. 請求項1に記載の無線基地局装置において、さらに、
    前記スロット化された時間間隔T2の仮想スロットの使用状況を、(1)未使用、(2)ビーコンまたはポーリングによる使用、(3)ビーコンまたはポーリング以外の使用に分類して1周期(時間間隔T1)ごとに記憶する記憶手段と、
    前記時間間隔T1の周期性を有するデータの送受信処理をi番目の周期から開始する場合に、i−1番目の周期以前のすべての周期で、(1)未使用と前記記憶手段に記憶されている仮想スロット、または(3)ビーコンまたはポーリング以外の使用と前記記憶手段に記憶されており且つ使用頻度が最小の仮想スロットを選択し、前記選択した仮想スロットの先頭に同期させて前記ポーリング信号の送信処理を開始する手段と、
    を備えることを特徴とする無線基地局装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の無線基地局装置において、さらに、
    前記ビーコンを送信する際に、他の無線基地局からビーコンまたはポーリング信号が送信されているか否かをTB以上の時間間隔で調査する調査手段と、
    前記調査手段における調査によって、前記他の無線基地局からのビーコンまたはポーリング信号が発見されない場合に、ビーコンを送信する手段と、
    前記調査手段における調査によって、前記他の無線基地局からのビーコンまたはポーリング信号が発見された場合に、前記発見されたビーコンまたはポーリング信号を仮想スロットの先頭に同期させ前記仮想スロットごとに前記他の無線基地局からビーコンまたはポーリング信号が送信されているか否かを調査し、調査結果の情報を記憶するビーコンポーリング信号状況記憶手段と、
    前記ビーコンポーリング信号状況記憶手段に記憶されている調査結果の情報に基づいて、前記他の無線基地局のビーコンまたはポーリング信号が送信されていない仮想スロットを選択し、前記選択した仮想スロットの先頭に同期させてビーコンを送信する手段と、
    を備えることを特徴とする無線基地局装置。
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