実施形態の方法は、ステーションによって、周期的スケジューリングインジケータを受信するステップと、ステーションによって、圧縮インジケータを周期的スケジューリングインジケータに応じて受信するステップと、ステーションによって、スケジューリング情報を周期的スケジューリングインジケータおよび圧縮インジケータに応じて判定するステップと、ステーションによって、パケットを送信するリソースの位置をスケジューリング情報に応じて判定するステップと、ステーションによって、パケットをリソースの位置に応じて送信するステップとを含む。
一実施形態において、ステーションは、周期的スケジューリングインジケータ、圧縮インジケータおよびスケジューリング情報をアクセスポイント(AP)から受信し、周期的スケジューリングインジケータは、周期的伝送がステーションに対してスケジューリングされているか否かを示し、圧縮インジケータは、ステーションに対するスケジューリング情報が圧縮されたスケジューリング情報か否かを示す。ステーションは、フルスケジューリング情報を周期的スケジューリングインジケータ、圧縮インジケータおよびスケジューリング情報に応じて判定し、パケットをフルスケジューリング情報に応じてAPに送信する。
実施形態の態様として、圧縮インジケータが圧縮されたスケジューリング情報を示す場合、ステーションは、ステーションに関連するトリガーフレームのユーザ単位情報フィールド内の圧縮されたスケジューリング情報を受信し、フルスケジューリング情報を格納されたフルスケジューリング情報および圧縮されたスケジューリング情報に応じて取得する。
実施形態の別の態様として、ステーションは、フルスケジューリング情報をステーション内に格納する。
実施形態の方法は、アクセスポイントによって、周期的スケジューリングインジケータを送信するステップと、アクセスポイントによって、圧縮インジケータを周期的スケジューリングインジケータに応じて送信するステップと、アクセスポイントによって、スケジューリング情報を周期的スケジューリングインジケータおよび圧縮インジケータに応じて送信するステップと、アクセスポイントによって、パケットをスケジューリング情報に応じてステーションから受信するステップとを含む。
別の実施形態において、アクセスポイントは、周期的スケジューリングインジケータ、圧縮インジケータおよびスケジューリング情報を送信し、周期的スケジューリングインジケータは、周期的伝送がステーションに対してスケジューリングされているか否かを示し、圧縮インジケータは、ステーションに対するスケジューリング情報が圧縮されたスケジューリング情報か否かを示す。アクセスポイントは、パケットをスケジューリング情報、周期的スケジューリングインジケータ、および圧縮インジケータに応じてステーションから受信する。
実施形態の態様として、周期的スケジューリングインジケータは、トリガーフレームの共通情報フィールド内に位置し、圧縮インジケータは、ステーションに関連するトリガーフレームのユーザ単位情報フィールド内に位置する。
実施形態の別の態様として、周期的スケジューリングインジケータは、トリガーフレームの第1のユーザ単位情報フィールド内に位置し、圧縮インジケータは、ステーションに関連するトリガーフレームのユーザ単位情報フィールド内に位置する。
実施形態の別の態様として、周期的スケジューリングインジケータおよび圧縮インジケータは、ステーションに関連するトリガーフレームのユーザ単位情報フィールド内に位置する。
実施形態の別の態様として、アクセスポイントは、フルスケジューリング情報を含むトリガーフレームのユーザ単位情報フィールドと、後続する、圧縮されたスケジューリング情報を含むトリガーフレームのユーザ単位情報フィールドとを一緒に配置する。
実施形態のステーションは、プロセッサと、プロセッサによって実行されるプログラミングを格納するコンピュータ可読記憶媒体とを含む。プログラミングはステーションを、周期的スケジューリングインジケータを受信し、圧縮インジケータを周期的スケジューリングインジケータに応じて受信し、スケジューリング情報を周期的スケジューリングインジケータおよび圧縮インジケータに応じて判定し、パケットを送信するリソースの位置をスケジューリング情報に応じて判定し、パケットをリソースの位置に応じて送信するように設定する命令を含む。
実施形態のステーションは、プロセッサと、プロセッサによって実行されるプログラミングを格納するコンピュータ可読記憶媒体とを含む。プログラミングはステーションを、周期的スケジューリングインジケータ、圧縮インジケータおよびスケジューリング情報をアクセスポイント(AP)から受信し、周期的スケジューリングインジケータは、周期的伝送がステーションに対してスケジューリングされているか否かを示し、圧縮インジケータは、ステーションに対するスケジューリング情報が圧縮されたスケジューリング情報か否かを示し、フルスケジューリング情報を周期的スケジューリングインジケータ、圧縮インジケータおよびスケジューリング情報に応じて判定し、パケットをフルスケジューリング情報に応じてAPに送信するように設定する命令を含む。
実施形態のアクセスポイントは、プロセッサと、プロセッサによって実行されるプログラミングを格納するコンピュータ可読記憶媒体とを含む。プログラミングはアクセスポイントを、周期的スケジューリングインジケータを送信し、圧縮インジケータを周期的スケジューリングインジケータに応じて送信し、スケジューリング情報を周期的スケジューリングインジケータおよび圧縮インジケータに応じて送信し、パケットをスケジューリング情報に応じてステーションから受信するように設定する命令を含む。
実施形態のアクセスポイントは、プロセッサと、プロセッサによって実行されるプログラミングを格納するコンピュータ可読記憶媒体とを含む。プログラミングはアクセスポイントを、周期的スケジューリングインジケータ、圧縮インジケータおよびスケジューリング情報を送信し、周期的スケジューリングインジケータは、周期的伝送がステーションに対してスケジューリングされているか否かを示し、圧縮インジケータは、ステーションに対するスケジューリング情報が圧縮されたスケジューリング情報か否かを示し、パケットをスケジューリング情報、周期的スケジューリングインジケータ、および圧縮インジケータに応じてステーションから受信するように設定する命令を含む。
アクセスポイント(AP)から周期的スケジューリングインジケータ、圧縮インジケータおよびスケジューリング情報を送信することにより、シグナリングUL伝送に係わるシグナリングオーバーヘッドが削減される。
通信機構が無線通信システムに対するステーションにおいて使用される。通信機構は、周期的スケジューリングインジケータ、圧縮インジケータおよびスケジューリング情報をアクセスポイント(AP)から受信する受信エレメントを含む。周期的スケジューリングインジケータは、周期的伝送がステーションに対してスケジューリングされているか否かを示す。圧縮インジケータは、ステーションに対するスケジューリング情報が圧縮されたスケジューリング情報か否かを示す。通信機構はまた、周期的スケジューリングインジケータ、圧縮インジケータおよびスケジューリング情報に応じてフルスケジューリング情報を判定する判定エレメントと、パケットをフルスケジューリング情報に応じてAPに送信する送信エレメントとを含む。
現在の例示的な実施形態の作成および使用については、以下で詳細に説明する。しかしながら、本開示は、多種多様な特定の状況において具体化することができる多数の適用可能な発明概念を提供することを理解されたい。本明細書で論じる特定の実施形態は、実施形態を成し使用する特定の方法の単なる例示であり、本開示の範囲を限定するものではない。
図1は、例示的な無線通信システム100を示す。無線通信システム100は、ステーション(STA)110、112、114および116などの1つまたは複数のステーションに、ステーションが始める通信を受信して、通信を意図される宛先に転送することにより、またはステーションが宛先となっている通信を受信して、通信を意図されるステーションに転送することによりサービスを提供するアクセスポイント(AP)105を含む。AP105を介する通信に加えて、いくつかのステーションは、それぞれ直接通信し得る。例示的な例として、ステーション116は、ステーション118へ直接送信してもよい。
通信システムが多数のステーションと通信可能な複数のAPを使用し得ることが理解されるが、簡単にするために唯1つのAPと多数のステーションが図示されている。
ステーションへおよび/またはからの送信は、共有無線チャネル上で生じる。WLANは、送信を希望するステーションが送信する前に無線チャネルに対するアクセスを競合する必要があるキャリアセンス多重アクセス/衝突回避方式(CSMA/CA)を利用する。ステーションは、ネットワーク割り当てベクトル(NAV)を使用して無線チャネルへのアクセスを競合し得る。NAVは、無線チャネルがビジーであることを表す第1の値と、無線チャネルがアイドルであることを表す第2の値とに設定され得る。NAVは、他のステーションおよび/またはAPからの伝送の物理的なキャリアセンスおよび/または受信に応じて、ステーションによって設定されてもよい。したがって、無線チャネルに対するアクセスの競合は、ステーションにかなりの時間を費やすことを要求し、それにより無線チャネル利用率および全体的な効率が低下する。さらに、アクセスしようとするステーションの数が増えるにつれて、無線チャネルに対するアクセスの競合が不可能ではないとしても困難になることもある。
図2は、例示的なチャネルアクセスタイミングの図200を示す。第1のトレース205は第1のステーション(STA1)のチャネルアクセスを表し、第2のトレース207は第2のステーション(STA2)のチャネルアクセスを表し、第3のトレース209は第3のステーション(STA3)のチャネルアクセスを表す。ショートインターフレームスペース(SIFS)は16マイクロ秒の持続期間を有し、ポイントコオディネーション機能(PCF)型インターフレームスペース(PIFS)は25マイクロ秒の持続期間を有するが、分散型インターフレームスペース(DIFS)はSIFSまたはPIFSのどちらよりも長く継続する。バックオフ期間は、ランダム持続期間であってもよい。したがって、AP/ネットワーク探索を実行しようとするステーションが多数ある場合、アクティブなスキャンが最適な解決策を提供しないこともある。
図2に示すように、STA1は、無線チャネルに対するアクセスを取得することができ、フレーム215を送信することができる。STA1がフレーム215を送信している間、STA2およびSTA3の両方が無線チャネルに対するアクセスを試みるが、無線チャネルがビジーであるため、両方とも遅延する(それぞれ、遅延期間219および遅延期間221)。STA2およびSTA3は、フレーム215の終了後、1つのDIFS期間217まで遅延する。次に、STA2およびSTA3は、待機するバックオフ期間をランダムに選択することによって、無線チャネルに対するアクセスの競合を開始する。ステーションのランダムバックオフ期間が終了した後、ステーションは、無線チャンネルに対するアクセスを競合することが許可される。図2に示すように、STA3のランダムバックオフ期間はSTA2のものよりも短く(期間223として示す)、STA3は無線チャネルに対するアクセスを取得することができ、フレーム225を送信する。STA2のランダムバックオフ期間(初期バックオフ229)中、STA2は、無線チャネルがビジーになったことを検出し、それによりSTA2は、ランダムバックオフ期間のカウントダウンを停止する。STA2のランダムバックオフ期間の開始からSTA2のカウントダウン(間隔226)プラス残りのバックオフ(間隔228)までの時間間隔は、初期バックオフ229と呼ばれる。同様に、STA3が送信している間、STA1は、無線チャネルはビジーであることを検出し、フレーム225の終了後の1つのDIFS期間まで遅延する(遅延期間227)。フレーム225の終了後の1つのDIFS期間後に、STA1およびSTA2の両方がバックオフを開始し、STA2は以前に停止したランダムバックオフ期間を継続し、STA1は待機するバックオフ期間をランダムに選択する。STA2がランダムバックオフ期間のカウントダウンを再開する時と、ランダムバックオフ期間の終了との間の時間間隔は、残余バックオフ231と呼ばれる。残余バックオフ231が終了すると、STA2は無線チャンネルに対するアクセスを取得することができ、フレームを送信する。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)準拠の通信システムなどのセルラ通信システムでは、直交周波数分割多元接続(OFDMA)が、高密度環境においてロバストな性能を提供できることが示されている。OFDMAは、通信システムの帯域幅の異なる部分で異なるユーザからのトラフィックを実行することによって、複数のユーザを同時にサポートする能力を有する。一般に、OFDMAは、特に個々のユーザからのデータトラフィックが低い場合に、多数のユーザをより効率的にサポートすることができる。具体的には、OFDMAは、あるユーザからのトラフィックが、他のユーザからの送信を行うために未使用の帯域幅を利用することによって、通信システム帯域幅の全体を満たすことができない場合、周波数リソースの浪費を回避することができる。未使用の帯域幅を利用する能力は、通信システムの帯域幅が広範になるにつれて重要になり得る。
同様に、アップリンクマルチユーザ多入力多出力(UL MU−MIMO)もまた、通信システム性能を向上させるために、セルラ通信システム(例えば、3GPP LTE)で使用されている。UL MU−MIMOは、複数のユーザが同じネットワークリソース(例えば、時間−周波数リソース)上で同時に送信することを可能にし、送信は、スペースで、例えば、異なる空間ストリーム上で分離される。
ULにおけるOFDMA(UL−OFDMA)を使用する例としては、ボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスのサポートの提供がある。VoIPは、比較的厳格な遅延および待ち時間の必要条件を有するが、各ステーションからのトラフィックは低く、本質的に周期的である(例えば、20ms毎に1ステーション当り1パケット)。ステーションがVoIPパケットを送信するためには、リソースを周期的にスケジューリングしなければならない(例えば、20ms毎に1パケット)。すべてのリソースが周期的なスケジューリングメッセージで信号伝達しなければならない場合、大きな通信オーバーヘッドが発生する。
あるいは、周期的リソースは、VoIPセッションの開始時にスケジューリングされ、予約されてもよく、したがって、この方式では、周期的スケジューリングメッセージは、20ms毎に必要とされないことがある。しかし、WLANシステムに特有のゆるいタイミング精度に関する必要条件のため、ステーションのクロックは時間とともに変動し、通信が継続するとステーション間で同期を失うことになる。さらに、UL−OFDMAは、複数のステーションの送信された信号が実質的に同時にAPの受信機に到着することが必要であるため、同期を失うとUL−OFDMAの障害を引き起こすことになる。
他方、3GPP LTE準拠の通信システムは、同じクロックに従う通信システムにおけるすべての進化型NodeB(enB)およびユーザ機器(UE)と同期している。3GPP LTE準拠の通信システムでは、周期的なリソースは、半永続的な方法で割り当てられることができる。周期的リソースは、通信の開始時に1回スケジューリングされ得る。通信システムが同期しており、タイミング精度に関する要件がはるかに厳しいため、UL−OFDMAには問題はない。
2015年1月13日に出願され、「System and Method for Uplink OFDMA transmission」と題され、参照により本明細書に組み込まれるものとする共同譲渡された米国特許出願第14/595,944号では、APが、MU、OFDMA、MU−MIMOなどのような周期的アップリンク多重ユーザ伝送をトリガーするために短い同期信号(SSS)を送信するシステムおよび方法が開示されている。開示されているシステムおよび方法は、一つの周期的UL MU伝送を良好にサポートする。
IEEE802.11では、APは定期的にビーコンフレームを送信する。APはまた、UL−OFDMAおよび/またはUL MU−MIMO伝送をトリガーするためにトリガーフレームを送信する。いくつかのタイプのトリガーフレームは、アップリンクスケジューリング情報などの制御情報を含むスタンドアロン型ダウンリンクフレーム、またはアップリンクスケジューリング情報などの制御情報が他のダウンリンクデータと共に送信されるダウンリンクフレームを含み得る。トリガーフレームは、メディアアクセス制御(MAC)フレームの形態とされることができる。トリガーフレームはまた、ヌルデータパケット(NDP)フレームの形態とされることもできる。
図3は、IEEEコントリビューション11−15−0132r13に開示されているようなトリガーフレーム300のフォーマットを示す。トリガーフレーム300は、フレーム制御(FC)フィールド、期間フィールド、A1フィールド、A2フィールド、共通情報フィールド、整数N個までのユーザ単位情報フィールド、およびフレームチェックシーケンス(FCS)フィールドを含む。共通情報フィールドは、トリガーフレーム300において信号伝達されたすべてのステーションに対する情報を含み、一方、N個のユーザ単位情報フィールドのそれぞれは、対応するステーションだけに対する情報を含む。
共通情報フィールドは、以下のサブフィールド、すなわち
− 長さフィールド(12ビット)、
− 応答UL MU物理層プロトコルデータユニット(PPDU)(決定される長さ)のSIG−Aフィールドの情報ビット内容、
− サイクリックプレフィックス(CP)および高効率ロングトレーニングフィールド(HE LTF)(決定される長さ)、および
− 許可応答タイプ/トリガータイプ(ART/TT)フィールド(決定される長さ)
を含む。
ユーザ単位情報フィールドは、以下のサブフィールド、すなわち
− 変調符号化方式(MCS)フィールド(4ビット)、
− 符号化タイプフィールド(決定される長さ)、
− リソース単位(RU)割り当て情報フィールド(決定される長さ)、
− 空間ストリーム(SS)割り当てフィールド(決定される長さ)、
− デュアルキャリア変調(DCM)フィールド(1ビット)、および
− ユーザ識別子フィールド(12ビット)
を含む。
例示的な実施形態によれば、周期的UL MUスケジューリングは、低減されたシグナリングオーバーヘッドを有する上述のトリガーフレームフォーマットを使用してサポートされる。例示的な実施形態によれば、トリガーフレームが周期的UL MU伝送をスケジューリングするために使用されることを示すために、周期的スケジューリングインジケータはトリガーフレームに含まれる。周期的スケジューリングインジケータは、すべてのスケジュールされたステーションによって復号可能であり、スケジュールされたステーションは、トリガーフレームが周期的UL MU伝送をスケジューリングするために使用されることを通知される。
例示的な実施形態によれば、圧縮されたスケジューリング情報は、場合によってはシグナリングオーバーヘッドを低減するのに役立つように信号伝達される。一般に、一旦ステーションに対する周期的スケジューリングが設定されると、スケジューリング情報の信号伝達は変更されていない情報の信号伝達を伴うため、スケジューリング情報を繰り返し信号伝達する必要がないこともある。例示的な例として、MCS、符号化タイプ、RU割り当て情報などの多くの通信パラメータは、通常は変化せず、そのようなパラメータを繰り返し信号伝達することは、貴重な通信システムリソースを消費するだけである。したがって、スケジューリング情報の最初の信号伝達(すなわち、フルスケジューリング情報)の後では、スケジューリング情報のサブセット(すなわち、圧縮されたスケジューリング情報)を信号伝達することで十分な場合がある。さらに、1つまたは複数の通信パラメータに変更がある場合、変更された通信パラメータのみが信号送信される。一例として、圧縮されたスケジューリング情報は、スケジューリングされたステーションが自局がトリガーフレームの意図された受信者であることを識別する助けとなるユーザ識別情報だけを含んでもよい。トリガーフレーム内のユーザ識別情報を異なるステーション宛に送る能力は、複数の周期的UL MU伝送の動作のサポートを可能にする。
例示的な実施形態によれば、圧縮インジケータは、特定のスケジューリングされたステーションに関するスケジューリング情報がフルスケジューリング情報であるか(すなわち、スケジューリング情報が周期的通信に必要なすべてのパラメータを含むか)または圧縮された情報であるか(すなわち、スケジューリング情報は、フルスケジューリング情報のサブセットを含むか)を示すために使用される。トリガーフレームによってスケジューリングされたすべてのステーションは、自身の圧縮インジケータを持ち得る。
図4Aは、APにおいて生じる例示的な動作400のフロー図を示す。動作400は、APがステーションと通信するとAPにおいて生じる動作を示し得る。
動作400は、APがステーションにリソースを割り当てることから開始する(ブロック405)。リソースは、ステーションに対する周期的伝送に対応し得る。APは、周期的スケジューリングインジケータを生成してトリガーフレームで送信する(ブロック410)。周期的スケジューリングインジケータは、周期的UL MU伝送のような周期的伝送をスケジューリングするためにトリガーフレームが使用されることを示す。APは、スケジューリングされたステーションに対する圧縮インジケータをトリガーフレームで送信する(ブロック415)。圧縮インジケータは、ステーションのスケジューリング情報が圧縮されたスケジューリング情報であるか否かを示す。フルスケジューリング情報を示す圧縮インジケータを有するステーションの場合、APはフルスケジューリング情報を送信し、圧縮されたスケジューリング情報を示す圧縮インジケータを有するステーションの場合、APは圧縮されたスケジューリング情報を送信する(ブロック420)。APは、リソースの位置にあるステーションからパケットを受信する(ブロック425)。APは、インジケータおよびスケジューリング情報を搬送するために複数のフレームを送信する代わりに、周期的スケジューリングインジケータ(ブロック410)、圧縮インジケータ(ブロック415)、およびスケジューリング情報(ブロック420)を搬送するためにトリガーフレームを送信し得る。
図4Bは、ステーションにおいて生じる例示的な動作450のフロー図を示す。動作450は、ステーションがAPと通信するとステーションにおいて生じる動作を示し得る。
動作450は、ステーションが周期的スケジューリングインジケータを受信することから開始する(ブロック455)。周期的スケジューリングインジケータは、トリガーフレームで受信されてもよい。周期的スケジューリングインジケータは、トリガーフレームが周期的伝送をスケジューリングするために使用されるか否かを示す。ステーションは、圧縮インジケータを受信する(ブロック460)。圧縮インジケータは、ステーションのスケジューリング情報が圧縮されたスケジューリング情報であるか否かを示す。ステーションは、スケジューリング情報を受信する(ブロック465)。スケジューリング情報は、フルスケジューリング情報であってもよいし、圧縮インジケータによって示される圧縮されたスケジューリング情報であってもよい。ステーションは、割り当てられたリソースの位置を判定する(ブロック470)。割り当てられたリソースの位置の判定は、スケジューリング情報に従う。ステーションがフルスケジューリング情報を受信した場合、割り当てられたリソースの位置は、受信したフルスケジューリング情報から判定され得る。ステーションが圧縮されたスケジューリング情報を受信した場合、割り当てられたリソースの位置は、圧縮されたスケジューリング情報およびステーションによって以前に受信されたフルスケジューリング情報の格納されたバージョンから判定されてもよい。例示的な一例として、ステーションは、圧縮されたスケジューリング情報(ならびに以前に受信された圧縮されたスケジューリング情報)でフルスケジューリング情報の格納されたバージョンを更新し、割り当てられたリソースの位置を決定するため、更新されたフルスケジューリング情報を使用してもよい。ステーションは、割り当てられたリソースの位置でパケットを送信する(ブロック475)。ステーションは、インジケータおよびスケジューリング情報を搬送する複数のフレームを受信する代わりに、周期的スケジューリングインジケータ(ブロック455)、圧縮インジケータ(ブロック460)、およびスケジューリング情報(ブロック465)を搬送するトリガーフレームを受信し得る。
例示的な実施形態によれば、周期的スケジューリングインジケータは、トリガーフレームの共通情報フィールド内のAPによって信号伝達され、ユーザ固有のスケジューリング情報は、トリガーフレームのユーザ情報フィールドで信号伝達される。
例示的な例として、APは、トリガーフレームの共通情報フィールド内のART/TTフィールドを利用することによる周期的ULスケジューリングを示す。例えば、規定されたART/TTフィールド値(例えば、すべて0ビットまたはすべて1ビットまたはそれ以外のあるビットシーケンス)は、トリガーフレームが周期的UL MU伝送をスケジューリングするためのものであることを示す。したがって、ART/TTフィールドは、周期的スケジューリングインジケータとして使用される。
共通情報フィールドのART/TTフィールドの値が、トリガーフレームが周期的UL MU伝送をスケジューリングするためのものであることを示す値に設定される場合、トリガーフレーム内のユーザ単位情報フィールドのそれぞれは、フルスケジューリング情報が特定のユーザ単位情報フィールドに含まれているか(圧縮インジケータが第1の値に設定される場合)、または圧縮されたスケジューリング情報が特定のユーザ別情報フィールドに含まれているか(圧縮インジケータが第2の値に設定される場合)を示す圧縮インジケータを含む。
周期的ULスケジューリングのシグナリングオーバーヘッドの総量は低減されることができる。圧縮されたスケジューリング情報の使用は、周期的ULスケジューリングが発生するたびに、ステーションによってすでに首尾よく受信されたフルスケジューリング情報の送信を回避する。
図5Aは、第1の例示的なトリガーフレーム500を示す。トリガーフレーム500は、共通情報フィールド505を含む。共通情報フィールド505において、ART/TTフィールド507は、トリガーフレーム500が周期的伝送をスケジューリングするために使用されるか否かを示す。言い換えれば、ART/TTフィールド507は、周期的スケジューリングインジケータとして使用される。例示的な例として、ART/TTフィールド507が指定された値、例えば、すべて0ビットまたはすべて1ビットまたはそれ以外のあるビットシーケンスに設定される場合、トリガーフレーム500は、周期的伝送をスケジューリングするために使用される。一方、ART/TTフィールド507が指定された値に設定されない場合、トリガーフレーム500は、周期的伝送をスケジューリングするために使用されない。
トリガーフレーム500が周期的伝送をスケジューリングするために使用される場合、ユーザ単位情報フィールド510およびユーザ単位情報フィールド55などのユーザ単位情報フィールドは、それぞれ、圧縮インジケータ、例えば、ユーザ単位情報フィールド510に対する圧縮インジケータ512およびユーザ単位情報フィールド515に対する圧縮インジケータ517を含む。圧縮インジケータは、ユーザ単位情報フィールドに含まれるスケジューリング情報がフルスケジューリング情報であるかまたは圧縮されたスケジューリング情報であるかを示す。図5Aに示すように、圧縮インジケータ512および517は両方とも、それぞれのユーザ単位情報フィールドに含まれるスケジューリング情報がフルスケジューリング情報(フルスケジューリング情報513およびフルスケジューリング情報518)であることを示している。
例示的な実施形態によれば、トリガーフレームのユーザ単位情報フィールドの圧縮インジケータは独立している。トリガーフレームのユーザ単位情報フィールドの圧縮インジケータは、すべて同じ値に設定される必要はない。例示的な例として、APは、周期的UL MU伝送のためのフルスケジューリング情報を送信した後、(例えば、対応するUL伝送が正しく受信されなかったと判定することによって)スケジューリングされたステーションの一部がフルスケジューリング情報を正しく受信しなかったと判定し、したがって、APは、これらのスケジューリングされたステーションに対するフルスケジューリング情報を送信し、一方で、圧縮されたスケジューリング情報を、フルスケジューリング情報を首尾よく受信した、スケジューリングされたステーションに送信する。別の例示的な例として、進行中の周期的伝送を伴うステーションに関連する圧縮インジケータは、スケジューリング情報が圧縮されていることを示し、一方、新たに開始された周期的伝送を伴うステーションに関連する圧縮インジケータは、スケジューリング情報がフルであることを示す。他の例示的な例として、通信の開始時に、APは、周期的UL MU伝送のためのフルスケジューリング情報を示し、それにより、圧縮されたインジケータは、フルスケジューリング情報がユーザ単位情報フィールド内に示されるように設定される。周期的UL MU伝送をスケジューリングする次のトリガーフレームにおいて、APは、圧縮されたスケジューリング情報がユーザ単位情報フィールド内に示されていることを示すようにユーザ単位情報フィールドに圧縮インジケータを設定することができるため、ユーザ単位情報フィールドのすべてのサブフィールドが含まれているわけではない。例えば、「ユーザ識別子フィールド」(および場合によっては電力制御関連パラメータ)のみが含まれ、MCS、符号化タイプ、RU割り当て情報などの他のサブフィールドは省略され、以前の「フル」スケジューリング指示で指示されるものは、ステーションがトリガーフレームを受信したときに、ステーションによって再使用される。
異なるステーションに対する圧縮指示を独立して設定する能力は、APが単一のトリガーフレームで異なるステーションにフルスケジューリング情報または圧縮されたスケジューリング情報を柔軟に送信することを可能にする。これにより、APは、異なるUL伝送状態、例えば、正しく受信するか否か、を有する異なるステーションに対処することが可能になる。
図5Bは、第2の例示的なトリガーフレーム550を示す。トリガーフレーム550は、共通情報フィールド555を含む。共通情報フィールド555において、ART/TTフィールド557は、トリガーフレーム550が周期的伝送のスケジューリングに使用されるか否かを示す。例示的な例として、ART/TTフィールド557が指定された値、例えば、すべて0ビットまたはすべて1ビットまたはそれ以外のあるビットシーケンスに設定されると、トリガーフレーム550は、周期的伝送のスケジューリングに使用される。ART/TTフィールド557がその指定された値に設定されない場合、トリガーフレーム550は周期的伝送のスケジューリングに使用されない。
トリガーフレーム550が周期的伝送をスケジューリングするために使用される場合、ユーザ単位情報フィールド560およびユーザ単位情報フィールド565のようなユーザ単位情報フィールドは、圧縮インジケータ、例えば、ユーザ単位情報フィールド560に対する圧縮インジケータ562およびユーザ単位情報フィールド565に対する圧縮インジケータ567を含む。圧縮インジケータは、ユーザ単位情報フィールドに含まれるスケジューリング情報がフルスケジューリング情報であるかまたは圧縮されたスケジューリング情報であるかを示す。図5Bに示されるように、圧縮インジケータ562は、それぞれのユーザ単位情報フィールドに含まれるスケジューリングがフルスケジューリング情報(フルスケジューリング情報563)であることを示すが、圧縮インジケータ567は、それぞれのユーザ単位情報フィールドに含まれるスケジューリング情報が圧縮されたスケジューリング情報(圧縮されたスケジューリング情報568)であることを示す。
ステーションは、トリガーフレームを受信した後、トリガーフレームの共通情報フィールド内のART/TTフィールドを調べることによって、トリガーフレームが周期的スケジューリングに使用されているか否かを判定することができる。ステーションは、トリガーフレームが周期的なスケジューリングのために使用されていると判定した場合、対応するユーザ単位情報フィールドのチェックを実行して、ユーザ単位情報フィールド内のスケジューリング情報がフルスケジューリング情報または圧縮された情報を含むか否かを判定する。ステーションは、対応するユーザ単位情報フィールドに位置する圧縮インジケータを調べることによって、この判定を行い得る。
ステーションが、フルスケジューリング情報が含まれていると判定する場合(例えば、圧縮インジケータ=フル)、ステーションはUL伝送のためにフルスケジューリング情報(例えば、MCS、RU割当など)を使用する。例示的な一例として、ステーションは、UL伝送の通信パラメータ、ならびにUL伝送のために割り当てられたリソースの位置を判定するためにフルスケジューリング情報を使用する。ステーションはまた、将来の使用のためにフルスケジューリング情報を格納または更新する。
ステーションは、圧縮されたスケジューリング情報が含まれていると判定する(例えば、圧縮インジケータ=圧縮された)場合、フルスケジューリング情報を判定するために、圧縮されたスケジューリング情報に含まれる任意のあり得る変更と共に格納したフルスケジューリング情報の最新バージョンを更新し、将来の使用のためにフルスケジューリング情報を格納/更新する。ステーションは、フルスケジューリング情報に従ってULトラフィックを送信する。
図6は、周期的UL伝送に関与するデバイスにおいて交換されるメッセージおよび実行される処理を強調するメッセージ交換図を示す。メッセージ交換図600は、交換されたメッセージと、AP605およびステーション610で実行される処理を表示する。AP605は、ステーションに対する周期的スケジューリング情報、ならびにUL伝送のための割り当てられたリソース、通信パラメータなどを判定する(ブロック615)。AP605は、周期的スケジューリング情報(フルまたは圧縮された形式のいずれか)、トリガーフレームが周期的UL伝送をスケジューリングするために使用されることを示す値に設定された共通情報フィールドセット内の周期的スケジューリングインジケータ、および周期的スケジューリング情報の性質(フルかそれとも圧縮されている)を示すためのユーザ単位情報フィールド内の圧縮インジケータを搬送するトリガーフレームを送信する(イベント620として図示されている)。このようなトリガーフレームの例を図5Aおよび図5Bに示す。
ステーション610は、共通情報フィールド内の周期的スケジューリングインジケータおよび対応するユーザ単位情報フィールド内の、ステーション610に関連する圧縮インジケータに応じて周期的スケジューリング情報を受信する(ブロック625)。周期的スケジューリングインジケータが周期的スケジューリングを示し、圧縮インジケータがフルスケジューリング情報を示す場合、ステーション610は、UL伝送のための対応するユーザ単位情報フィールドに含まれるフルスケジューリング情報を使用し、将来の使用のためにフルスケジューリング情報を格納/更新する。周期的スケジューリングインジケータが周期的スケジューリングを示し、圧縮インジケータが圧縮されたスケジューリング情報を示す場合、ステーション610は、フルスケジューリング情報を判定するために、圧縮されたスケジューリング情報に含まれる任意のあり得る変更を格納したフルスケジューリング情報の最新バージョンを更新して、将来の使用のためにフルスケジューリング情報を格納/更新する。ステーション610は、フルスケジューリング情報に従ってULトラフィックを送信する(イベント630として図示されている)。ULトラフィックは、トリガーフレームの終了後の1つのSIFS後に送信される。
例示的な実施形態によれば、周期的スケジューリングインジケータは、第1のステーションに関連付けられた第1のユーザ単位情報フィールドで信号伝達され、ユーザ固有のスケジューリング情報は、後続のトリガーフレームのユーザ単位情報フィールドで信号伝達される。共通情報フィールド(具体的には、共通情報フィールドのART/TTフィールド)の代わりに、第1のユーザ単位情報フィールドに周期的スケジューリングインジケータを含めることは、周期的スケジューリングインジケータとして使用されるART/TTフィールドに利用可能な値がない場合に有利であり得る。
図7Aは、第3の例示的なトリガーフレーム700を示す。トリガーフレーム700は、ユーザ単位情報フィールド#1 705、ユーザ単位情報フィールド#1 710、ユーザ単位情報フィールド#N 715などの複数のユーザ単位情報フィールドを含む。ユーザ単位情報フィールド#1 705は、周期的伝送をスケジューリングするためにトリガーフレーム700が使用されるか否かを示す周期的スケジューリングインジケータ707を含む。例示的な例として、ユーザ単位情報フィールド#1 705内のユーザ識別子フィールドは、指定された値(例えば、すべて0ビットまたはすべて1ビットまたはそれ以外のあるビットシーケンス)に設定され、その後、トリガーフレーム700が周期的伝送をスケジューリングするために使用される。残りのN−1個のユーザ単位情報フィールドは、スケジュールされたステーションにユーザ固有のスケジューリング情報を提供するために使用される。一例として、ユーザ単位情報フィールド#i 710は、ステーション#iー1に対する圧縮インジケータ712(フルインジケータ情報が提供されることを示すために図7Aに示されている)およびフルスケジューリング情報713を含み、一方ユーザ単位情報フィールド#N 715は、ステーション#N−1に対する圧縮インジケータ717(圧縮されたスケジューリング情報が提供されることを示すために図7Aに示されている)および圧縮されたスケジューリング情報718を含む。
トリガーフレーム700が周期的伝送をスケジューリングするために使用されることを示すために周期的スケジューリングインジケータが指定された値に設定される場合、トリガーフレーム内の以下のユーザ単位情報フィールドのそれぞれは、圧縮インジケータと、圧縮インジケータ毎のフルまたは圧縮されたスケジューリング情報とを含む。
トリガーフレームを受信した後に、ステーションは、第1のユーザ単位情報フィールドを調べることによって、周期的伝送をスケジューリングするためにトリガーフレームが使用されるか否かを判定するためにチェックを行う。第1のユーザ単位情報フィールドに含まれる周期的スケジューリングインジケータが、トリガーフレームが周期的伝送をスケジューリングするために使用されていることを示す(例えば、ユーザ識別子フィールドが指定された値に設定される)場合、ステーションは、対応するユーザ単位情報フィールドの圧縮インジケータがフルまたは圧縮されたスケジューリング情報を含むか否かを判定するために対応するユーザ単位情報フィールドを調べる。フルスケジューリング情報が含まれている場合(例えば、圧縮インジケータ=フル)、ステーションは、UL伝送のためにフルスケジューリング情報(例えば、MCS、RU割り当てなど)を使用する。例示的な一例として、ステーションは、UL伝送の通信パラメータ、ならびにUL伝送のために割り当てられたリソースの位置を判定するためにフルスケジューリング情報を使用する。ステーションはまた、将来の使用のためにフルスケジューリング情報を格納または更新する。圧縮されたスケジューリング情報が含まれている(例えば、圧縮インジケータ=圧縮されている)場合、ステーションは、フルスケジューリング情報を判定するために、圧縮されたスケジューリング情報に含まれる任意のあり得る変更を格納したフルスケジューリング情報の最新バージョンを更新して、将来の使用のためにフルスケジューリング情報を格納/更新する。ステーションは、フルスケジューリング情報に従ってULトラフィックを送信する。
例示的な実施形態によれば、周期的スケジューリングインジケータは、第1のステーションに関連付けられた第1のユーザ単位情報フィールドで信号伝達され、ユーザ固有のスケジューリング情報は、トリガーフレームのすべてのユーザ単位情報フィールドで信号伝達される。第1のユーザ単位情報フィールドにスケジューリング情報および関連する圧縮インジケータを含めることは、シグナリングオーバーヘッドを低減するのに役立つ。
図7Bは、第4の例示的なトリガーフレーム750を示す。トリガーフレーム750は、ユーザ単位情報フィールド#1 755、ユーザ単位情報フィールド#i 760、ユーザ単位情報フィールド#N 765などの複数のユーザ単位情報フィールドを含む。ユーザ単位情報フィールド#1 755は、トリガーフレーム750が周期的伝送をスケジューリングするために使用されるか否かを示すために周期的スケジューリングインジケータ757を含む。ユーザ単位情報フィールド#1 755はまた、ステーション#1に対する圧縮インジケータ758(フルスケジューリング情報が提供されることを示すために図7Bに示されている)およびフルスケジューリング情報759を含み、一方ユーザ単位情報フィールド#i 760は、ステーション#iに対する圧縮インジケータ762(フルスケジューリング情報が提供されることを示すために図7Bに示されている)およびフルスケジューリング情報763を含み、ユーザ単位情報フィールド#N 765は、ステーション#Nに対する圧縮インジケータ767(圧縮されたスケジューリング情報が提供されることを示すために図7Bに示されている)および圧縮されたスケジューリング情報768を含む。
例示的な実施形態によれば、周期的スケジューリングインジケータは、ユーザ単位情報フィールドに含まれるスケジューリング情報が周期的スケジューリングに使用されるか否かを示すために、各ユーザ単位情報フィールドに含まれる。例示的な例として、1ビットの周期的スケジューリングインジケータが各ユーザ単位情報フィールドに含まれ、特定のユーザ単位情報フィールド内の周期的スケジューリングインジケータが第1の値(例えば「1」)に設定されている場合、特定のユーザ単位情報フィールドに含まれるスケジューリング情報は、周期的スケジューリングのために使用され、一方、特定のユーザ単位情報フィールドに対する周期的スケジューリングインジケータが第2の値(例えば、「0」)に設定されている場合、特定のユーザ単位情報フィールド内のスケジューリング情報は、周期的スケジューリングのためには使用されない。
例示的な実施形態によれば、特定のユーザ単位情報フィールドの周期的スケジューリングインジケータが、付随するスケジューリング情報が周期的スケジューリングに使用されることを示す場合、特定のユーザ単位情報フィールドはまた、特定のスケジューリング情報がフルスケジューリング情報かまたは圧縮されたスケジューリング情報かを示す圧縮インジケータを含む。個々のユーザ単位情報フィールドに周期的スケジューリングインジケータを含めることは、周期的スケジューリング情報と非周期的スケジューリング情報の両方が単一のトリガーフレームで送信されることを可能にし、APのスケジューリングの柔軟性をより高めることができる。一例として、非周期的伝送を使用するステーションが多く、周期的伝送を使用するステーションの数が少数にすぎない場合、すべてのトリガーフレームは、典型的にはほとんど発生しないため、周期的伝送をスケジューリングすることのみに専念する必要はない。まれに使用される周期的伝送をスケジューリングするためにすべてのトリガーフレームを専用化することは、信号伝達効率を低下し得る。
トリガーフレームを受信した後、ステーションは、トリガーフレームが、対応するユーザ単位情報フィールドを調べることによって周期的伝送をスケジューリングするために使用されるか否かを判定するためにチェックを行う。対応するユーザ単位情報フィールドに含まれる周期的スケジューリングインジケータが、対応するユーザ単位情報フィールドに含まれるスケジューリング情報が周期的な送信をスケジューリングするために使用されることを示す(例えば、対応するユーザ単位情報フィールド内の周期的スケジューリングインジケータが第1の値に設定される)場合、ステーションは、対応するユーザ単位情報フィールドの圧縮インジケータがフルまたは圧縮されたスケジューリング情報が含まれていることを示すか否かを判定するために、対応するユーザ単位情報フィールドを調べる。フルスケジューリング情報が含まれている(例えば、圧縮インジケータ=フル)場合、ステーションは、UL伝送のためにフルスケジューリング情報(例えば、MCS、RU割り当てなど)を使用する。例示的な一例として、ステーションは、UL伝送の通信パラメータ、ならびにUL伝送のために割り当てられたリソースの位置を判定するためにフルスケジューリング情報を使用する。ステーションはまた、将来の使用のためにフルスケジューリング情報を格納または更新する。圧縮されたスケジューリング情報が含まれている(例えば、圧縮インジケータ=圧縮されている)場合、ステーションは、フルスケジューリング情報を判定するために、圧縮されたスケジューリング情報に含まれる任意のあり得る変更を格納したフルスケジューリング情報の最新バージョンを更新し、将来の使用のためにフルスケジューリング情報を格納/更新する。ステーションは、フルスケジューリング情報に従ってULトラフィックを送信する。
図8Aは、第5の例示的なトリガーフレーム800を示す。トリガーフレーム800は、ユーザ単位情報フィールド#1 805およびユーザ単位情報フィールド#N 815のような複数のユーザ単位情報フィールドを含む。ユーザ単位情報フィールド#1 805は、スケジューリング情報が含まれているかどうかを示す周期的スケジューリングインジケータ807を含む。ユーザ単位情報フィールド#1 805は、周期的伝送をスケジューリングするために使用される。例示的な例として、周期的スケジューリングインジケータ807が第1の値に設定されている場合、ユーザ単位情報フィールド#1 805に含まれるスケジューリング情報は、周期的伝送をスケジューリングするために使用される。図8Aに示されるように、周期的スケジューリングインジケータ807は、ユーザ単位情報フィールド#1 805に含まれるスケジューリング情報が周期的伝送をスケジューリングするために使用され、圧縮インジケータ809がフルスケジューリング情報が提供されることを示し、したがって、ユーザ単位情報フィールド#1 805は、フルスケジューリング情報811を含む。図8Aにも示されているように、ユーザ単位情報フィールド#N 815の周期的スケジューリングインジケータ817は、ユーザ単位情報フィールド#N 815に含まれるスケジューリング情報が周期的伝送をスケジューリングするために使用されることを示すが、圧縮インジケータ819は、圧縮されたスケジューリング情報が提供されることを示し、したがって、ユーザ単位情報フィールド#N 815は、圧縮スケジューリング情報821を含む。
図8Bは、第6の例示的なトリガーフレーム850を示す。トリガーフレーム850は、周期的伝送および非周期的伝送のためのスケジューリング情報を含む。トリガーフレーム850は、ユーザ単位情報フィールド#1 855、ユーザ単位情報フィールド#i 865、ユーザ単位情報フィールド#N 875のような複数のユーザ単位情報フィールドを含む。図8Bに示すように、ユーザ単位情報フィールド#1 855は、非周期的伝送をスケジューリングするために使用され、周期的スケジューリングインジケータ857は非周期的スケジューリング情報を示すように設定され、ユーザ単位情報フィールド#1 855はフルスケジューリング情報859を含む。ユーザ情報#i 865は、スケジューリング情報で周期的伝送をスケジューリングするために使用され、したがって、周期的スケジューリングインジケータ867は、周期的スケジューリング情報を示すように設定され、圧縮インジケータ869はフルスケジューリング情報を示すように設定され、ユーザ単位情報フィールド#i 865はフルスケジューリング情報871を含む。ユーザ情単位報#N 875は、圧縮されたスケジューリング情報で周期的伝送をスケジューリングするために使用され、したがって、周期的スケジューリングインジケータ877は周期的スケジューリング情報を示すように設定され、圧縮インジケータ879は圧縮されたスケジューリング情報を示すように設定され、ユーザ単位情報フィールド#N 875は圧縮されたスケジューリング情報881を含む。
例示的な実施形態によれば、トリガーフレームのユーザ単位情報フィールドは、スケジューリング情報タイプによって順序付けられる。言い換えれば、ユーザ単位情報フィールドは、圧縮インジケータに基づいて配置される。例示的な例として、フルスケジューリング情報を示す圧縮インジケータを有するユーザ単位情報フィールドは、トリガーフレームの先頭に配置され、圧縮されたスケジューリング情報を示す圧縮インジケータを有するユーザ単位情報フィールドは、トリガーフレームの末尾に配置される。ユーザ単位情報フィールドを配置することにより、ステーションは、そこに含まれるスケジューリング情報をより容易に処理することができる。例示的な例として、ステーションは、対応するユーザ単位情報フィールドが圧縮されたスケジューリング情報を含むと判定した場合、後続のユーザ単位情報フィールドもまた圧縮されたスケジューリング情報を含むと推定することができ、したがってステーションは、固定サイズと仮定して、スケジューリング情報を処理することができる。
本明細書で開示される例示的な実施形態は、シグナリングオーバーヘッドの低減を伴う伝送の周期的スケジューリングを可能にする。さらに、例示的な実施形態は、OFDMAおよびMU−MIMOをUL上で周期的に使用することを可能にし、リソースの効率的な使用を可能にする。
図9は、本明細書で説明される方法であって、APやステーションなどのホストデバイスにインストールされ得る方法を実施する実施形態の処理システム900のブロック図を示す。図示のように、処理システム900は、プロセッサ904、メモリ906、およびインタフェース910、912および914を含み、これらは図9に示すように配置されても(またはされなくても)よい。プロセッサ904は、計算および/または他の処理関連タスクを実行するように適合された任意の構成要素または構成要素の集合であってもよく、メモリ906は、プロセッサ904による実行されるプログラミングおよび/または命令を記憶するように適合された任意の構成要素または構成要素の集合であってもよい。ある実施形態では、メモリ906は、一時的なコンピュータ可読媒体を含む。インタフェース910、912、914は、処理システム900が他の装置/構成要素および/またはユーザと通信することを可能にする任意の構成要素または構成要素の集合であってもよい。例えば、インタフェース910、912、914のうちの1つまたは複数は、データ、制御、または管理メッセージをプロセッサ904から、ホストデバイスおよび/またはリモートデバイスにインストールされたアプリケーションに通信するように適合されてもよい。別の例として、インタフェース910、912、914のうちの1つまたは複数は、ユーザまたはユーザデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ(PC)など)が処理システム900と相互作用する/通信することを可能にするように適合されてもよい。処理システム900は、長期ストレージ(例えば、不揮発性メモリなど)のような、図9に示されていない追加の構成要素を含み得る。
いくつかの実施形態では、処理システム900は、電気通信ネットワークにアクセスしているか、そうでなければその一部であるネットワークデバイスに含まれる。一例では、処理システム900は、基地局、中継局、スケジューラ、コントローラ、ゲートウェイ、ルータ、アプリケーションサーバ、または通信ネットワーク内の任意の他の装置などの無線または有線電気通信ネットワーク内のネットワーク側デバイスに存在する。他の実施形態では、処理システム900は、モバイルステーション、ユーザ機器(UE)、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット、ウェアラブル通信デバイス(例えば、スマートウォッチなど)、または電気通信ネットワークにアクセスするように適合された任意の他の装置などの無線または有線電気通信ネットワークにアクセスするユーザ側デバイス内に存在する。
いくつかの実施形態では、インタフェース910、912、914のうちの1つまたは複数は、処理システム900を電気通信ネットワークを介して信号を送受信するように適合されたトランシーバに接続する。
図10は、電気通信網を介して信号の送受信を行うように適合されたトランシーバ1000のブロック図を示す。トランシーバ1000は、APまたはステーションなどのホストデバイスにインストールすることができる。図示のように、トランシーバ1000は、ネットワーク側インタフェース1002、カプラ1004、送信機1006、受信機1008、信号プロセッサ1010、およびデバイス側インタフェース1012を備える。ネットワーク側インタフェース1002は、無線または有線電気通信ネットワークを介して信号を送信または受信するように構成された任意の構成要素または構成要素の集合を含み得る。カプラ1004は、ネットワーク側インタフェース1002を介した双方向通信を容易にするように構成された任意の構成要素または構成要素の集合を含み得る。送信機1006は、ベースバンド信号をネットワーク側インタフェース1002を介した伝送に適する変調された搬送波信号に変換するように適合された任意の構成要素または構成要素(例えば、アップコンバータ、電力増幅器など)の集合を含み得る。受信機1008は、
ネットワーク側インタフェース1002を介して受信された搬送波信号をベースバンド信号に変換するように適合された任意の構成要素または構成要素(例えば、ダウンコンバータ、低雑音増幅器など)の集合を含み得る。信号プロセッサ1010は、ベースバンド信号をデバイス側インタフェース1012を介した通信に適するデータ信号に変換する、あるいはその逆の変換をするように適合された任意の構成要素または構成要素の集合を含み得る。デバイス側インタフェース1012は、信号プロセッサ1010とホストデバイス内の構成要素(例えば、処理システム900、ローカルエリアネットワーク(LAN)ポートなど)との間でデータ信号を通信するように適合された任意の構成要素または構成要素の集合を含み得る。
トランシーバ1000は、任意のタイプの通信媒体を介して信号を送受信し得る。いくつかの実施形態では、トランシーバ1000は、無線媒体を介して信号を送受信する。例えば、トランシーバ1000は、セルラプロトコル(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)など)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)プロトコル(例えば、Wi−Fiなど)、または任意の他のタイプの無線プロトコル(例えば、Bluetooth、近距離通信(NFC)など)などの無線電気通信プロトコルに従って通信するように適合された無線トランシーバであってもよい。そのような実施形態では、ネットワーク側インタフェース1002は、1つまたは複数のアンテナ/放射素子を備える。例えば、ネットワーク側インタフェース1002は、単一のアンテナ、複数の別個のアンテナ、または例えば、単一入力多出力(SIMO)、多入力単一出力(MISO)などの多層通信用に構成されたマルチアンテナアレイを含み得る。他の実施形態では、トランシーバ1000は、有線媒体、例えば、ツイストペアケーブル、同軸ケーブル、光ファイバなどを介して信号を送受信する。特定の処理システムおよび/またはトランシーバは、示される構成要素のすべて、または構成要素のサブセットのみを利用してもよく、統合化のレベルはデバイスによって異なってもよい。
以下の参考文献は、本出願の主題に関連する。これらの参考文献の各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるものとする。
・ IEEEコントリビューション11−13−0331r5、「High−efficiency WLAN」、Orange他、
・ IEEEコントリビューション11−13−0339r10、「High−efficiency WLAN Straw poll」、Orange他、
・ 米国特許出願第14/595,944(Huawei ID HW 91012629US02)、「System and Method for Uplink OFDMA transmission」、Zhigang Rong他、および
・ IEEEコントリビューション11−15−0132r13、「Specification Framework for TGax」、Intel。
本開示は、例示的な実施形態を参照して説明されたが、この説明は、限定的な意味で解釈されることを意図しない。例示的な実施形態の様々な変更および組み合わせ、ならびに本開示の他の実施形態は、説明を参照すれば当業者には明らかであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、そのような変更または実施形態を包含することが意図される。