JP3976025B2 - 帯電装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

帯電装置およびそれを備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3976025B2
JP3976025B2 JP2004104034A JP2004104034A JP3976025B2 JP 3976025 B2 JP3976025 B2 JP 3976025B2 JP 2004104034 A JP2004104034 A JP 2004104034A JP 2004104034 A JP2004104034 A JP 2004104034A JP 3976025 B2 JP3976025 B2 JP 3976025B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
charged
charging
charge control
vth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004104034A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005292266A (ja
Inventor
晃 広田
昌彦 松浦
健太郎 鹿取
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2004104034A priority Critical patent/JP3976025B2/ja
Priority to US10/923,872 priority patent/US7092649B2/en
Publication of JP2005292266A publication Critical patent/JP2005292266A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3976025B2 publication Critical patent/JP3976025B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

この発明は帯電装置およびそれを備えた画像形成装置に関し、より詳しくは、被帯電体としての静電潜像担持体を帯電させるのに適した帯電装置およびそれを備えた電子写真方式の画像形成装置に関する。画像形成装置としては、典型的には複写機、プリンタ、ファクシミリやこれらの複合機等が挙げられる。
この種の画像形成装置としては、感光体ドラムに接触配置した現像装置(以下「接触現像装置」という。)で残留トナーを回収しつつ現像を行う方式(いわゆるクリーナレス)のものが普及している。例えば特許文献1(特開平8−190269号公報)には、感光体ドラムの周りで帯電手段の上流側(転写手段と帯電手段との間)に荷電制御部材(着色粉接触帯電部材)を設けて、この荷電制御部材に放電開始電圧以上のバイアス電圧を印加することにより、転写手段で転写されずに感光体ドラム上に残留したトナーの電荷(極性)を均一にし、接触現像装置におけるトナー回収性の向上を図る技術が提案されている。
特開平8−190269号公報
しかしながら、上述の技術では、転写工程で感光体ドラム表面に残留したトナーに荷電制御部材から逆電荷が付与(注入)される可能性がある。感光体ドラム上の残留トナーに逆電荷が付与されると、トナーの電荷(極性)が不均一になるため、接触現像装置(現像工程)でのトナー回収が不十分となり、画像不良が発生するという問題がある。また、感光体ドラム上の残留トナーに逆電荷が付与されると、帯電部材に対しトナーが付着してしまい、帯電不良を起こすという問題もある。
そこで、この発明の課題は、被帯電体を均一に帯電できるとともに、被帯電体上の残留トナーに逆電荷が付与されるのを防止できる帯電装置を提供することにある。
また、この発明の課題は、そのような帯電装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、この発明の帯電装置は、
回転される被帯電体の周りの表面に対向する帯電部材と、
上記被帯電体の表面の移動方向に関して上記帯電部材よりも上流側の位置で、上記被帯電体に対向する荷電制御部材と、
上記荷電制御部材と被帯電体との間、上記帯電部材と被帯電体との間に、それぞれ上記被帯電体の表面電位を制御するための電圧を印加する電圧印加部とを備え、
上記電圧印加部は、上記荷電制御部材に到達する前の上記被帯電体の表面電位をVo(i)とし、上記荷電制御部材に到達した後で上記帯電部材に到達する前の上記被帯電体の表面電位をVo(ii)とし、上記帯電部材に到達した後の上記被帯電体の表面電位をVo(iii)としたとき、
|Vo(i)|<|Vo(ii)|<|Vo(iii)|
なる関係を満たすように上記電圧を印加する帯電装置において、
上記電圧印加部は、上記荷電制御部材と被帯電体との間、上記帯電部材と被帯電体との間の両方に、直流電圧成分と周期的に変化する電圧成分とを重畳させた脈流電圧を印加するようになっており、
上記被帯電体の帯電開始電圧値をVthとしさらに上記脈流電圧の最大値、ピーク間電圧値をそれぞれVmax、Vppとしたとき、
|Vmax−Vo(i)|>|Vth|>Vpp、
|Vmax−Vo(ii)|>|Vth|>Vpp、および
|Vmax−Vo(iii)|>|Vth|>Vpp
なる関係を満たすことを特徴とする。
ここで、帯電部材が被帯電体に「対向」しているとは、当接または近接している場合を含む。
また、荷電制御部材、帯電部材に「に到達した後」とは、その部材のところを通過中であって既に電圧印加を受けたとき、およびその部材のところを通過した後を含む意味である。
なお、上記脈流電圧の最小値はVminとする。
この発明の帯電装置を用いて電子写真方式で画像形成を行う場合、被帯電体としての静電潜像担持体の周りで、トナーを被転写材に転写させる転写装置に続いて、上記荷電制御部材、帯電部材が順に配置される。上記電圧印加部が上記関係を満たすように上記荷電制御部材、帯電部材に電圧を印加するお蔭で、上記荷電制御部材、帯電部材のところをそれぞれ通過する時に被帯電体としての静電潜像担持体上の残留トナーの荷電性(極性)が安定する。これにより、上記帯電装置と接触現像装置とが組み合わされ、クリーナ装置が省略された場合であっても、接触現像装置で確実なトナー回収が行われる。これにより長期間にわたり画像品質を良好に保つことができる。
また、被帯電体としての静電潜像担持体上の残留トナーの荷電性が安定するので、上記帯電部材に対するトナー付着が防止されて、帯電不良を起こすことが無くなる。これにより、さらに長期間にわたり画像品質を良好に保つことができる。
さらに、帯電部材の清掃を目的とした清掃手段(機械的あるいは電気的手法)を備える必要がなくなる。また、この帯電装置は、放電電界切換えなどの複雑な制御を要しない。したがって、この帯電装置は、簡素で低コストに構成される。
また、この帯電装置では、上記荷電制御部材によるバイアス印加期間中(被帯電体の表面電位VoがVo(i)からVo(ii)までの値をとる時)に、|Vmax−Vo|>|Vth|の時には被帯電体に対して正規の帯電が行われる一方、|Vmin−Vo|<|Vth|の時には被帯電体に対して逆帯電が行われない。したがって、上記荷電制御部材のところを通過する時に被帯電体としての静電潜像担持体上の残留トナーに逆電荷が付与されるのが防止されて、残留トナーの荷電性が安定する。荷電制御部材を通過した後、上記帯電部材によるバイアス印加期間中(被帯電体の表面電位VoがVo(ii)からVo(iii)までの値をとる時)にも同様に、|Vmax−Vo|>|Vth|の時には被帯電体に対して正規の帯電が行われる一方、|Vmin−Vo|<|Vth|の時には被帯電体に対して逆帯電が行われない。したがって、上記帯電部材のところを通過する時に被帯電体としての静電潜像担持体上の残留トナーに逆電荷が付与されるのが防止されて、残留トナーの荷電性が安定する。
別の局面では、この発明の帯電装置は、
上記被帯電体の表面の移動方向に関して上記帯電部材よりも上流側の位置で、上記被帯電体に対向する荷電制御部材と、
上記荷電制御部材と被帯電体との間、上記帯電部材と被帯電体との間に、それぞれ上記被帯電体の表面電位を制御するための電圧を印加する電圧印加部とを備え、
上記電圧印加部は、上記荷電制御部材に到達する前の上記被帯電体の表面電位をVo(i)とし、上記荷電制御部材に到達した後で上記帯電部材に到達する前の上記被帯電体の表面電位をVo(ii)とし、上記帯電部材に到達した後の上記被帯電体の表面電位をVo(iii)としたとき、
|Vo(i)|<|Vo(ii)|<|Vo(iii)|
なる関係を満たすように上記電圧を印加する帯電装置において、
上記荷電制御部材は、上記被帯電体の表面の移動方向に関して互いに上流側、下流側となる位置に複数設けられ、
上記電圧印加部は、上記複数の荷電制御部材のそれぞれに、直流電圧成分と周期的に変化する電圧成分とを重畳させた脈流電圧を印加するようになっており、
上記脈流電圧が印加された或る荷電制御部材に到達する前、到達した後の上記被帯電体の表面電位をそれぞれVo(α)、Vo(β)としたとき、
|Vo(α)|<|Vo(β)|
なる関係を満たし、かつ
上記被帯電体の帯電開始電圧値をVthとしさらに上記脈流電圧の最大値、最小値、ピーク間電圧値をそれぞれVmax、Vmin、Vppとしたとき、上記脈流電圧が印加された荷電制御部材について
|Vmax−Vo(i)|>|Vth|>Vpp、
|Vmax−Vo(ii)|>|Vth|>Vpp、および
|Vmax−Vo(iii)|>|Vth|>Vpp
なる関係を満たすことを特徴とする。
この発明の帯電装置では、上記脈流電圧が印加された或る荷電制御部材に到達する前、到達した後の上記被帯電体の表面電位をそれぞれVo(α)、Vo(β)としたとき、上記脈流電圧が印加された
|Vo(α)|<|Vo(β)|
なる関係を満たすので、その荷電制御部材を通過した後の被帯電体としての静電潜像担持体上の残留トナーの荷電性が安定する。また、上記脈流電圧が印加された荷電制御部材によるバイアス印加期間中(被帯電体の表面電位VoがVo(α)からVo(β)までの値をとる時)に、|Vmax−Vo|>|Vth|の時には被帯電体に対して正規の帯電が行われる一方、|Vmin−Vo|<|Vth|の時には被帯電体に対して逆帯電が行われない。したがって、その荷電制御部材を通過する時に被帯電体としての静電潜像担持体上の残留トナーに逆電荷が付与されるのが防止されて、残留トナーの荷電性が安定する。その他、先に述べた帯電装置が備えた構成に対応する構成によって、同じ作用効果を奏する。
この発明の画像形成装置は、
被帯電体としての回転される静電潜像担持体の周りに、この静電潜像担持体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、上記静電潜像担持体表面を露光して潜像を形成する露光装置と、上記潜像にトナーを付着させて現像する現像装置と、上記トナーを被転写材に転写させる転写装置とを順に備えた電子写真方式の画像形成装置であって、
上記帯電装置が、回転される被帯電体の周りの表面に対向する帯電部材と、上記被帯電体の表面の移動方向に関して上記帯電部材よりも上流側の位置で、上記被帯電体に対向する荷電制御部材とを含み、
上記荷電制御部材と被帯電体との間、上記帯電部材と被帯電体との間に、それぞれ上記被帯電体の表面電位を制御するための電圧を印加する電圧印加部を備え、
上記電圧印加部は、上記荷電制御部材に到達する前の上記被帯電体の表面電位をVo(i)とし、上記荷電制御部材に到達した後で上記帯電部材に到達する前の上記被帯電体の表面電位をVo(ii)とし、上記帯電部材に到達した後の上記被帯電体の表面電位をVo(iii)としたとき、
|Vo(i)|<|Vo(ii)|<|Vo(iii)|
なる関係を満たすように上記電圧を印加するとともに、
上記電圧印加部は、上記荷電制御部材と静電潜像担持体との間、上記帯電部材と静電潜像担持体との間の両方に、直流電圧成分と周期的に変化する電圧成分とを重畳させた脈流電圧を印加するようになっており、
上記静電潜像担持体の帯電開始電圧値をVthとしさらに上記脈流電圧の最大値、ピーク間電圧値をそれぞれVmax、Vppとしたとき、
|Vmax−Vo(i)|>|Vth|>Vpp、
|Vmax−Vo(ii)|>|Vth|>Vpp、および
|Vmax−Vo(iii)|>|Vth|>Vpp
なる関係を満たすことを特徴とする。
この発明の画像形成装置によれば、上記電圧印加部が上記関係を満たすように上記荷電制御部材、帯電部材に電圧を印加するお蔭で、上記荷電制御部材、帯電部材のところをそれぞれ通過する時に静電潜像担持体上の残留トナーの荷電性(極性)が安定する。これにより、上記帯電装置と接触現像装置とが組み合わされ、クリーナ装置が省略された場合であっても、接触現像装置で確実なトナー回収が行われる。これにより長期間にわたり画像品質を良好に保つことができる。
また、静電潜像担持体上の残留トナーの荷電性が安定するので、上記帯電部材に対するトナー付着が防止されて、帯電不良を起こすことが無くなる。これにより、さらに長期間にわたり画像品質を良好に保つことができる。
さらに、帯電部材の清掃を目的とした清掃手段(機械的あるいは電気的手法)を備える必要がなくなる。また、この画像形成装置は、放電電界切換えなどの複雑な制御を要しない。したがって、この画像形成装置は、簡素で低コストに構成される。
また、この画像形成装置では、上記荷電制御部材によるバイアス印加期間中(VoがVo(i)からVo(ii)までの値をとる時)に、|Vmax−Vo|>|Vth|の時には静電潜像担持体に対して正規の帯電が行われる一方、|Vmin−Vo|<|Vth|の時には静電潜像担持体に対して逆帯電が行われない。したがって、上記荷電制御部材のところを通過する時に静電潜像担持体上の残留トナーに逆電荷が付与されるのが防止されて、残留トナーの荷電性が安定する。荷電制御部材を通過した後、上記帯電部材によるバイアス印加期間中(静電潜像担持体の表面電位VoがVo(ii)からVo(iii)までの値をとる時)にも同様に、|Vmax−Vo|>|Vth|の時には静電潜像担持体に対して正規の帯電が行われる一方、|Vmin−Vo|<|Vth|の時には静電潜像担持体に対して逆帯電が行われない。したがって、上記帯電部材のところを通過する時に静電潜像担持体上の残留トナーに逆電荷が付与されるのが防止されて、残留トナーの荷電性が安定する。
別の局面では、この発明の画像形成装置は、
被帯電体としての回転される静電潜像担持体の周りに、この静電潜像担持体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、上記静電潜像担持体表面を露光して潜像を形成する露光装置と、上記潜像にトナーを付着させて現像する現像装置と、上記トナーを被転写材に転写させる転写装置とを順に備えた電子写真方式の画像形成装置であって、
上記帯電装置が、回転される被帯電体の周りの表面に対向する帯電部材と、上記被帯電体の表面の移動方向に関して上記帯電部材よりも上流側の位置で、上記被帯電体に対向する荷電制御部材とを含み、
上記荷電制御部材と被帯電体との間、上記帯電部材と被帯電体との間に、それぞれ上記被帯電体の表面電位を制御するための電圧を印加する電圧印加部を備え、
上記電圧印加部は、上記荷電制御部材に到達する前の上記被帯電体の表面電位をVo(i)とし、上記荷電制御部材に到達した後で上記帯電部材に到達する前の上記被帯電体の表面電位をVo(ii)とし、上記帯電部材に到達した後の上記被帯電体の表面電位をVo(iii)としたとき、
|Vo(i)|<|Vo(ii)|<|Vo(iii)|
なる関係を満たすように上記電圧を印加するとともに、
上記荷電制御部材は、上記静電潜像担持体の表面の移動方向に関して互いに上流側、下流側となる位置に複数設けられ、
上記電圧印加部は、上記複数の荷電制御部材のそれぞれに、直流電圧成分と周期的に変化する電圧成分とを重畳させた脈流電圧を印加するようになっており、
上記脈流電圧が印加された或る荷電制御部材に到達する前、到達した後の上記静電潜像担持体の表面電位をそれぞれVo(α)、Vo(β)としたとき、
|Vo(α)|<|Vo(β)|
なる関係を満たし、かつ
上記静電潜像担持体の帯電開始電圧値をVthとしさらに上記脈流電圧の最大値、ピーク間電圧値をそれぞれVmax、Vppとしたとき、上記脈流電圧が印加された荷電制御部材について
|Vmax−Vo(i)|>|Vth|>Vpp、
|Vmax−Vo(ii)|>|Vth|>Vpp、および
|Vmax−Vo(iii)|>|Vth|>Vpp
なる関係を満たすことを特徴とする。
この発明の画像形成装置では、上記脈流電圧が印加された或る荷電制御部材に到達する前、到達した後の上記静電潜像担持体の表面電位をそれぞれVo(α)、Vo(β)としたとき、
|Vo(α)|<|Vo(β)|
なる関係を満たすので、その荷電制御部材を通過した後の静電潜像担持体上の残留トナーの荷電性(極性)が安定する。また、上記脈流電圧が印加された荷電制御部材によるバイアス印加期間中(静電潜像担持体の表面電位VoがVo(α)からVo(β)までの値をとる時)に、|Vmax−Vo|>|Vth|の時には静電潜像担持体に対して正規の帯電が行われる一方、|Vmin−Vo|<|Vth|の時には静電潜像担持体に対して逆帯電が行われない。したがって、その荷電制御部材のところを通過する時に静電潜像担持体上の残留トナーに逆電荷が付与されるのが防止されて、残留トナーの荷電性が安定する。その他、先に述べた画像形成装置が備えた構成に対応する構成によって、同じ作用効果を奏する。
一実施形態の画像形成装置では、上記現像装置は、上記転写装置による転写後に上記静電潜像担持体表面に残留したトナーを回収するトナー回収部を含むことを特徴とする。
この一実施形態の画像形成装置では、現像装置のトナー回収部で確実なトナー回収が行われる。したがって、上記転写装置による転写後に上記静電潜像担持体表面に残留したトナーを回収するために、別途クリーナ装置を設ける必要が無い。そのようなクリーナ装置が省略された場合であっても、長期間にわたり画像品質を良好に保つことができる。
図1(a)は、この発明の一実施形態である帯電装置を備えた、電子写真方式のタンデム型画像形成装置の概略構成を示している。画像形成装置は、具体的には、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等である。尚、本実施形態では、タンデム型の画像形成装置を例示したが、作像方式はタンデム型に限定されるものではない。
図1(a)に示すように、この画像形成装置は、二つのローラ51,52に巻回され矢印92の向きに循環される環状の中間転写ベルト6と、この中間転写ベルト6上に上流側から順に配置されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4色分の画像形成ユニット1Y、1M、1C、1BKを備えている。
例えば、イエロー(Y)の画像形成ユニット1Yは、被帯電体および静電潜像担持体としての感光体ドラム(図示しないモータによって矢印91の向きに回転される。)2の周りに、荷電制御部材5および帯電部材3と、露光装置13と、現像装置4と、1次転写装置7とを順に備えている。この例では、荷電制御部材5と帯電部材3はそれぞれ感光体ドラム2の表面に当接または近接した導電性ローラからなっている。これらの荷電制御部材5および帯電部材3は、後述する仕方で感光体ドラム2の残留トナーの荷電性を安定させるとともに感光体ドラム2の表面を一様に帯電させる。露光装置13は、例えば半導体レーザ素子からなり、一様に帯電された感光体ドラム2の表面を露光してそこに潜像を形成する。現像装置4は、その潜像にトナー(この画像形成ユニット1Yではイエロートナー)を付着させて現像する。この例では、現像装置4は、感光体ドラム表面に当接または近接した現像ローラ4aを有する接触現像装置であり、上記感光体ドラム表面に残留したトナーを回収するトナー回収部としても働く(いわゆるクリーナレス方式)。1次転写装置7は、中間転写ベルト6を挟んで感光体ドラム2に対向する転写ローラを有し、この転写ローラに所定のバイアス電圧が印加されることによって、感光体ドラム表面上のトナーを被転写材としての中間転写ベルト6に転写する。
残りの色の画像形成ユニット1M、1C、1BKは、トナーの色の違いを除いて、画像形成ユニット1Yと同じ構成になっている。中間転写ベルト6が各画像形成ユニットを通過するごとに色が重ねられて、最終的にフルカラー画像が中間転写ベルト6上に形成される。
4色分の画像形成ユニット1Y、1M、1C、1BKよりも下流の位置、この例では中間転写ベルト6を挟んでローラ52に対向する位置に、転写ローラからなる2次転写装置8が設けられている。2次転写装置8は、その転写ローラに所定のバイアス電圧が印加されることによって、中間転写ベルト表面上のカラー画像を紙などのシート9に一括して転写する。カラー画像が転写されたシート9は、矢印93で示すように上方へ搬送され、図示しない定着部を通過することによってカラー画像が定着される。
また、ローラ52の上方にはクリーニングブレード10が設けられている。2次転写工程後に中間転写ベルト6上に残留したトナーはこのクリーニングブレード10によって中間転写ベルト6上から除去され、図示しない搬送スクリューで搬送され、やはり図示しない廃トナー容器に回収される。
また、図1(b)に示すように、この画像形成装置は、この装置全体の動作を制御する制御コントローラ19と、この制御コントローラ19による指示に応じて、この画像形成装置の各部へ電力を供給するバイアス電源20を備えている。上述の荷電制御部材5、帯電部材3、現像装置4、1次転写装置7、2次次転写装置8等へは、このバイアス電源20から所定の電圧が供給される。このバイアス電源20は、直流電圧成分Vdcと周期的に変化する矩形波の電圧成分Vacとを重畳させた脈流電圧Vspを供給できるようになっている。
なお、この実施形態では、脈流電圧Vspの最大値、最小値、ピーク間電圧値をそれぞれVmax、Vmin、Vppと表す。Vpp=|Vmax−Vmin|である。周期的に変化する電圧成分Vacの周期は、感光体ドラム2の表面が各部材のところを対向して通過する期間に比して十分小さいものとする。
さて、転写工程で感光体ドラム2の表面に残留したトナーに帯電部材3から逆電荷が付与(注入)されると、感光体ドラム2の表面に当接した帯電部材3に対してトナーが付着して帯電不良を起こしたり、接触現像装置でのトナー回収が不十分となって画像不良が発生したりする可能性がある。そこで、この画像形成装置では、感光体ドラム2上の残留トナーに逆電荷が付与されるのを防止するために、荷電制御部材5と感光体ドラム2との間、帯電部材3と感光体ドラム2との間に、以下のようにしてバイアス電圧を印加する。
なお、感光体ドラム2は、筒状の導体ドラムの外周面に公知の有機半導体・アモルファスシリコン・セレン等の光導電性半導体材料層を設けて構成されている。この感光体ドラム2の導体ドラムは接地されている。
提として、まず図2に示すように、帯電部材3に直流電圧Vdcを印加したとき感光体ドラム2がとる表面電位(以下「感光体表面電位」と略称する。)Voを測定した(Vdc−Vo特性)。感光体ドラム2は、Vdc≒−600Vから帯電を開始し(帯電開始電圧Vth=−600V)、|Vdc|がその|Vth|よりも大きい領域では、VdcとVoとはほぼ直線的な関係を示した。
また、図3に示すように、帯電部材3に脈流電圧(Vdc+Vac)を印加したときの、脈流電圧のピーク間電圧値Vppと感光体表面電位Voとの関係を、Vdcをパラメータとして測定した。Vpp値の小さい領域では、Vo値はVpp値に比例して直線的に増加し、Vppが或る値を超えるとVo値は飽和してほぼ一定値になる(その飽和したVo値はほぼVdc値に等しい。)。Vo値がVpp値に比例する領域と飽和する領域との境界は、前述の直流電圧印加時のVth値のほぼ2倍の値(2Vth)に等しい。
第1のバイアス印加例)
図4第1のバイアス印加例を示している。この第1のバイアス印加例では、この図4の左半分(A)中に示すように1次転写装置7による転写工程後で荷電制御部材5に到達する前の感光体ドラム2の表面電位をVo(i)とし、図4の右半分(B)中に示すように荷電制御部材5に到達した後で帯電部材3に到達する前の感光体ドラム2の表面電位をVo(ii)としたとき、
|Vo(i)|<|Vo(ii)| …(
なる関係を満たし、かつ、荷電制御部材5に印加される脈流電圧(これを帯電部材3に印加される脈流電圧Vspと区別するために、Vspfと表す。)と感光体ドラム2の帯電開始電圧値Vthの間で、
|Vmax−Vo(i)|>|Vth|>Vpp、および
|Vmax−Vo(ii)|>|Vth|>Vpp …(
なる関係を満たす例を示している。図中、横軸は時間、縦軸は電圧を表している。なお、Vmax、Vminはそれぞれ脈流電圧Vspfの最大値、最小値を表す。
なお、荷電制御部材5に「到達した後」とは、荷電制御部材5のところを通過中であって既にバイアス印加を受けたとき、および荷電制御部材5のところを通過した後を含む意味である(以下同様。)。
現像装置4の現像方式として、感光体ドラム2の帯電極性と同一極性(今回は負極性)のトナーを用いた反転現像方式の場合の、各電圧値の例は、次の通りである。
まず、荷電制御部材5に印加される脈流電圧Vspfについては、Vdc=−900V、Vmax=−1100V、Vmin=−700V、Vpp=400Vである。
また、感光体ドラム2については、荷電制御部材5との間での帯電開始電圧Vth=−600Vである。
感光体ドラム2の表面電位Voは、Vo(i)=−300V、Vo(ii)=−500Vとなる。
図4から分かるように、荷電制御部材5に到達する前、到達した後にわたって、|Vmax−Vo|>|Vth|の時には感光体ドラム2に対して正規の帯電が行われるが、|Vmin−Vo|<|Vth|の時には感光体ドラム2に対して逆帯電(除電)が行われないバイアス関係になっている。したがって、荷電制御部材5のところを通過する時に感光体ドラム2上の残留トナーに逆電荷が付与されるのが防止されて、残留トナーの荷電性が安定する。これにより、帯電部材3に対するトナー付着が防止されて、帯電不良を起こすことが無くなる。これにより長期間にわたり画像品質を良好に保つことができる。また、現像装置4がトナー回収部として働いて、確実なトナー回収が行われる。したがって、1次転写装置7による転写後に感光体ドラム表面に残留したトナーを回収するために、別途クリーナ装置を設ける必要が無い。この画像形成装置のように、そのようなクリーナ装置が省略された場合であっても、長期間にわたり画像品質を良好に保つことができる。
さらに、帯電部材3の清掃を目的とした清掃手段(機械的あるいは電気的手法)を備える必要がなくなる。また、この画像形成装置は、上記脈流電圧Vspのピーク間電圧値Vppを規制するものであるから、放電電界切換えなどの複雑な制御を要しない。したがって、この画像形成装置は、簡素で低コストに構成される。
参考のために、図5図6図7にそれぞれ、上記式(),()のバイアス印加条件を満たさないようなバイアス印加例を示している。
まず図5は、
|Vo(i)|>|Vo(ii)|
であり、かつ
|Vmin−Vo|>|Vth|>Vpp
であるようなバイアス印加例を示している。この図5のバイアス印加例では、荷電制御部材5に到達する前、到達した後にわたって、|Vmax−Vo|<|Vth|の時に感光体ドラム2に対して正規の帯電が行われないし、|Vmin−Vo|>|Vth|の時に感光体ドラム2に対して逆帯電(=除電)がバイアス関係になっている。このため、|Vmin−Vo|>|Vth|の時に、感光体ドラム2上の残留トナーに対し逆電荷が付与(注入)される。それによって、帯電部材3に対しトナーが付着し均一な帯電が困難となり、あるいは、トナー回収部(現像装置4)で確実なトナー回収が行われなくなるため、画像不良を引き起こすこととなる。
次の図6は、
|Vo(i)|<|Vo(ii)|
であり、かつ
|Vmax−Vo|≧|Vmin−Vo|≧|Vth|
であるようなバイアス印加例を示している。このバイアス印加例では、図6の左半分(A)に示すように、荷電制御部材5に到達する前には、|Vmax−Vo|>|Vth|の時には感光体ドラム2に対して正規の帯電が行われるが、|Vmin−Vo|<|Vth|の時には感光体ドラム2に対して逆帯電(除電)が行われないバイアス関係になっている。しかし、図6の右半分(B)に示すように、荷電制御部材5に到達した後は、|Vmax−Vo|≧|Vth|の時には感光体ドラム2に対して正規の帯電が行われるが、|Vmin−Vo|≧|Vth|の時に、感光体ドラム2上の残留トナーに対し逆電荷が付与(注入)される。それによって、帯電部材3に対しトナーが付着し均一な帯電が困難となり、あるいは、トナー回収部(現像装置4)で確実なトナー回収が行われなくなるため、画像不良を引き起こすこととなる。
次の図7は、
|Vo(i)|>|Vo(ii)|
であり、かつ
|Vmin−Vo|≧|Vmax−Vo|≧|Vth|
であるようなバイアス印加例を示している。このバイアス印加例では、図7の左半分(A)に示すように、荷電制御部材5に到達する前には、|Vmin−Vo|>|Vth|の時には感光体ドラム2に対して逆帯電(除電)が行われるバイアス関係になっている。また、図7の右半分(B)に示すように、荷電制御部材5に到達した後は、|Vmax−Vo|≧|Vth|の時には感光体ドラム2に対して正規の帯電が行われ、|Vmin−Vo|≧|Vth|の時に、感光体ドラム2上の残留トナーに対し逆電荷が付与(注入)される。それによって、帯電部材3に対しトナーが付着し均一な帯電が困難となり、あるいは、トナー回収部(現像装置4)で確実なトナー回収が行われなくなるため、画像不良を引き起こすこととなる。
このように、上記式()または()のバイアス印加条件を満たさない場合は、荷電制御部材5のところを通過する時に感光体ドラム2上の残留トナーに対し逆電荷が付与されることになる。したがって、感光体ドラム2上の残留トナーに対する逆電荷付与を防止するためには、上記式()および()のバイアス印加条件を満たすことが望ましい。
なお、この第1のバイアス印加例では、上記式()および()のバイアス印加条件を荷電制御部材5に適用したが、上記式()および()のバイアス印加条件は、荷電制御部材5に限らず、帯電部材3を含むすべての帯電手段に適用でき、同様の作用効果を奏することが可能である。
第2のバイアス印加例)
図8第2のバイアス印加例を示している。この第2のバイアス印加例では、この図8の左端部(A)に示すように1次転写装置7による転写工程後で荷電制御部材5に到達する前の感光体ドラム2の表面電位(非画像部)をVo(i)とし、図8の中央部(B)に示すように荷電制御部材5に到達した後で帯電部材3に到達する前の感光体ドラム2の表面電位をVo(ii)と、図8の右端部(C)に示すように帯電部材3に到達した後の感光体ドラム2の表面電位をVo(iii)としたとき、
|Vo(i)|<|Vo(ii)|<|Vo(iii)| …(
なる関係を満たし、かつ、荷電制御部材5に印加される脈流電圧Vspfと感光体ドラム2の帯電開始電圧値Vthとの間、帯電部材3に印加される脈流電圧Vspと感光体ドラム2の帯電開始電圧値Vthとの間でそれぞれ、
|Vmax−Vo(i)|>|Vth|>Vpp、
|Vmax−Vo(ii)|>|Vth|>Vpp、および
|Vmax−Vo(iii)|>|Vth|>Vpp …(
なる関係を満たす例を示している。図中、横軸は時間、縦軸は電圧を表している。なお、Vmax、Vminはそれぞれ脈流電圧Vspf、Vspの最大値、最小値を表す。Vi(i)は、1次転写装置7による転写工程後で荷電制御部材5に到達する前の感光体ドラム2の画像部の表面電位を示している。
現像装置4の現像方式として、感光体ドラム2の帯電極性と同一極性(今回は負極性)のトナーを用いた反転現像方式の場合の、各電圧値の例は、次の通りである。
まず、荷電制御部材5に印加される脈流電圧Vspfについては、Vdc=−500V、Vmax=−700V、Vmin=−300V、Vpp=400Vである。
次に、帯電部材3に印加される脈流電圧Vspについては、Vdc=−900V、Vmax=−1100V、Vmin=−700V、Vpp=400Vである。
感光体ドラム2については、荷電制御部材5との間の帯電開始電圧値Vth=−400V、帯電部材3との間の帯電開始電圧値Vth=−600Vである。
感光体ドラム2の表面電位Voは、Vo(i)=−100V、Vo(ii)=−300V、Vo(iii)=−500Vとなる。
図8から分かるように、荷電制御部材5に到達する前、到達した後にわたって、|Vmax−Vo|>|Vth|の時には感光体ドラム2に対して正規の帯電が行われるが、|Vmin−Vo|<|Vth|の時には感光体ドラム2に対して逆帯電(除電)が行われないバイアス関係になっている。したがって、荷電制御部材5のところを通過する時に感光体ドラム2上の残留トナーに逆電荷が付与されるのが防止されて、残留トナーの荷電性が安定する。また、帯電部材3に到達する前、到達した後にわたって、|Vmax−Vo|>|Vth|の時には感光体ドラム2に対して正規の帯電が行われるが、|Vmin−Vo|<|Vth|の時には感光体ドラム2に対して逆帯電(除電)が行われないバイアス関係になっている。したがって、帯電部材3のところを通過する時に感光体ドラム2上の残留トナーに逆電荷が付与されるのが防止されて、残留トナーの荷電性が安定する。これにより、帯電部材3に対するトナー付着が防止されて、帯電不良を起こすことが無くなる。これにより長期間にわたり画像品質を良好に保つことができる。また、現像装置4がトナー回収部として働いて、確実なトナー回収が行われる。したがって、1次転写装置7による転写後に感光体ドラム表面に残留したトナーを回収するために、別途クリーナ装置を設ける必要が無い。この画像形成装置のように、そのようなクリーナ装置が省略された場合であっても、長期間にわたり画像品質を良好に保つことができる。
さらに、帯電部材3の清掃を目的とした清掃手段(機械的あるいは電気的手法)を備える必要がなくなる。また、この画像形成装置は、上記脈流電圧Vspのピーク間電圧値Vppを規制するものであるから、放電電界切換えなどの複雑な制御を要しない。したがって、この画像形成装置は、簡素で低コストに構成される。
図10は、上記式()および()のバイアス印加条件を用いた場合と、上記式()または()のバイアス印加条件を満たさない場合とについて、耐刷テストの結果を比較して示している。図中、横軸は印刷枚数(単位1000枚)を示し、縦軸は画像ノイズを5段階で評価したノイズレベルを示す。図10中の破線グラフC9は、上記式(),()を満たさない参考例として、
|Vo(i)|≧|Vo(ii)|
であり、かつ
|Vmax−Vo|=|Vmin−Vo|=Vpp≧|Vth|
であるようなバイアス印加条件で耐刷テストを行った結果を示している。このバイアス印加例(破線グラフC9)では、帯電部材(導電性ローラ)3の汚れ(トナー汚染)に起因して、2000枚印字時にはノイズレベル3になり、それ以降ではレベル1まで画像ノイズが悪化する。これに対して、上記式()および()のバイアス印加条件を用いた場合は、実線グラフC3で示すように、2万枚までレベル4以上を維持している。
図9は、図1(a)中の画像形成ユニットを変形した例を示している。図1(a)中の画像形成ユニット1Y,…,1BKはそれぞれ荷電制御部材5を1個だけ備えていたが、この図9の画像形成ユニットは導電性ローラからなる複数(この例では2個)の荷電制御部材51,52を備えている。これらの荷電制御部材51,52は、感光体ドラム2の表面の移動方向91に関して互いに上流側、下流側となる位置に設けられている。これらの荷電制御部材51,52には、それぞれバイアス電源20(図1(b)参照)によって、直流電圧成分Vdcと周期的に変化する電圧成分Vacとを重畳させた脈流電圧Vspf1,Vspf2が互いに独立に印加されるようになっている。
このように複数の荷電制御部材51,52を備えた構成では、各荷電制御部材51,52に到達する前、到達した後の感光体ドラム2の表面電位をそれぞれVo(α)、Vo(β)としたとき、
|Vo(α)|<|Vo(β)| …(
なる関係を満たし、かつ
感光体ドラム2の各荷電制御部材51,52との間の帯電開始電圧値をVthで総称し、感光体ドラム2の表面電位をVoで総称し、さらに各荷電制御部材51,52に印加される脈流電圧Vspf1,Vspf2の最大値、ピーク間電圧値をそれぞれVmax、Vppと総称したとき、各荷電制御部材51,52について
|Vmax−Vo|>|Vth|>Vpp …(
なる関係を満たすのが望ましい。
これらのバイアス印加条件()および()を満たせば、各荷電制御部材51,52を通過した後の感光体ドラム2上の残留トナーの荷電性(極性)が安定する。また、荷電制御部材51,52によるバイアス印加期間中に、|Vmax−Vo|>|Vth|の時には感光体ドラムに対して正規の帯電が行われる一方、|Vmin−Vo|<|Vth|の時には感光体ドラムに対して逆帯電が行われない。したがって、その荷電制御部材51,52のところを通過する時に感光体ドラム2上の残留トナーに逆電荷が付与されるのが防止されて、残留トナーの荷電性が安定する。
なお、上述の実施形態では、荷電制御部材5や帯電部材3は導電性ローラからなるものとしたが、これに限られるものではなく、感光体ドラム2の表面に当接または近接したパッドやシートの形態をとっても良い。さらに、荷電制御部材5や帯電部材3は、被帯電体としての感光体ドラム2の表面電位Voをこの発明の思想にしたがって制御できれば良く、必ずしも接触タイプのものでなくても良い。また、被帯電体および静電潜像担持体は、感光体ドラムだけでなく、ベルト等であっても良い。
また、脈流電圧Vspの周期的に変化する電圧成分Vacの波形は一例として矩形波であるものとしたが、正弦波、三角波、台形波のようなパルス波形であっても良い。
図1(a)はこの発明に係る帯電装置を備えた一実施形態の電子写真方式のタンデム型画像形成装置の概略構成を示す図であり、図1(b)はその画像形成装置の制御コントローラとバイアス電源を示す図である。 帯電部材と感光体ドラムとの間での、直流印加電圧Vdcと感光体表面電位Voとの関係を示す図である。 帯電部材に脈流電圧を印加したときの、脈流電圧のピーク間電圧値Vppと感光体表面電位Voとの関係を、直流電圧成分Vdcをパラメータとして示す図である。 上記画像形成装置に対する第1のバイアス印加例を示す図である。 図4に示した第1のバイアス印加例とは反するバイアス印加例を示す図である。 図4に示した第1のバイアス印加例とは反する別のバイアス印加例を示す図である。 図4に示した第1のバイアス印加例とは反するさらに別のバイアス印加例を示す図である。 上記画像形成装置に対する第2のバイアス印加例を示す図である。 図1(a)中の画像形成ユニットを変形した例を示す図である。 図8に示した第2のバイアス印加例と、第2のバイアス印加例とは反するバイアス印加例とについて、耐刷テストの結果を比較して示す図である。
符号の説明
1Y,1M,1C,1BK 画像形成ユニット
2 感光体ドラム
3 帯電部材
4 現像装置
5,51,52 荷電制御部材
6 中間転写ベルト
7 1次転写装置
8 2次転写装置
9 シート
10 クリーニングブレード

Claims (5)

  1. 回転される被帯電体の周りの表面に対向する帯電部材と、
    上記被帯電体の表面の移動方向に関して上記帯電部材よりも上流側の位置で、上記被帯電体に対向する荷電制御部材と、
    上記荷電制御部材と被帯電体との間、上記帯電部材と被帯電体との間に、それぞれ上記被帯電体の表面電位を制御するための電圧を印加する電圧印加部とを備え、
    上記電圧印加部は、上記荷電制御部材に到達する前の上記被帯電体の表面電位をVo(i)とし、上記荷電制御部材に到達した後で上記帯電部材に到達する前の上記被帯電体の表面電位をVo(ii)とし、上記帯電部材に到達した後の上記被帯電体の表面電位をVo(iii)としたとき、
    |Vo(i)|<|Vo(ii)|<|Vo(iii)|
    なる関係を満たすように上記電圧を印加する帯電装置において、
    上記電圧印加部は、上記荷電制御部材と被帯電体との間、上記帯電部材と被帯電体との間の両方に、直流電圧成分と周期的に変化する電圧成分とを重畳させた脈流電圧を印加するようになっており、
    上記被帯電体の帯電開始電圧値をVthとしさらに上記脈流電圧の最大値、ピーク間電圧値をそれぞれVmax、Vppとしたとき、
    |Vmax−Vo(i)|>|Vth|>Vpp、
    |Vmax−Vo(ii)|>|Vth|>Vpp、および
    |Vmax−Vo(iii)|>|Vth|>Vpp
    なる関係を満たすことを特徴とする帯電装置。
  2. 回転される被帯電体の周りの表面に対向する帯電部材と、
    上記被帯電体の表面の移動方向に関して上記帯電部材よりも上流側の位置で、上記被帯電体に対向する荷電制御部材と、
    上記荷電制御部材と被帯電体との間、上記帯電部材と被帯電体との間に、それぞれ上記被帯電体の表面電位を制御するための電圧を印加する電圧印加部とを備え、
    上記電圧印加部は、上記荷電制御部材に到達する前の上記被帯電体の表面電位をVo(i)とし、上記荷電制御部材に到達した後で上記帯電部材に到達する前の上記被帯電体の表面電位をVo(ii)とし、上記帯電部材に到達した後の上記被帯電体の表面電位をVo(iii)としたとき、
    |Vo(i)|<|Vo(ii)|<|Vo(iii)|
    なる関係を満たすように上記電圧を印加する帯電装置において、
    上記荷電制御部材は、上記被帯電体の表面の移動方向に関して互いに上流側、下流側となる位置に複数設けられ、
    上記電圧印加部は、上記複数の荷電制御部材のそれぞれに、直流電圧成分と周期的に変化する電圧成分とを重畳させた脈流電圧を印加するようになっており、
    上記脈流電圧が印加された或る荷電制御部材に到達する前、到達した後の上記被帯電体の表面電位をそれぞれVo(α)、Vo(β)としたとき、
    |Vo(α)|<|Vo(β)|
    なる関係を満たし、かつ
    上記被帯電体の帯電開始電圧値をVthとしさらに上記脈流電圧の最大値、最小値、ピーク間電圧値をそれぞれVmax、Vmin、Vppとしたとき、上記脈流電圧が印加された荷電制御部材について
    |Vmax−Vo(i)|>|Vth|>Vpp、
    |Vmax−Vo(ii)|>|Vth|>Vpp、および
    |Vmax−Vo(iii)|>|Vth|>Vpp
    なる関係を満たすことを特徴とする帯電装置。
  3. 被帯電体としての回転される静電潜像担持体の周りに、この静電潜像担持体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、上記静電潜像担持体表面を露光して潜像を形成する露光装置と、上記潜像にトナーを付着させて現像する現像装置と、上記トナーを被転写材に転写させる転写装置とを順に備えた電子写真方式の画像形成装置であって、
    上記帯電装置が、回転される被帯電体の周りの表面に対向する帯電部材と、上記被帯電体の表面の移動方向に関して上記帯電部材よりも上流側の位置で、上記被帯電体に対向する荷電制御部材とを含み、
    上記荷電制御部材と被帯電体との間、上記帯電部材と被帯電体との間に、それぞれ上記被帯電体の表面電位を制御するための電圧を印加する電圧印加部を備え、
    上記電圧印加部は、上記荷電制御部材に到達する前の上記被帯電体の表面電位をVo(i)とし、上記荷電制御部材に到達した後で上記帯電部材に到達する前の上記被帯電体の表面電位をVo(ii)とし、上記帯電部材に到達した後の上記被帯電体の表面電位をVo(iii)としたとき、
    |Vo(i)|<|Vo(ii)|<|Vo(iii)|
    なる関係を満たすように上記電圧を印加するとともに、
    上記電圧印加部は、上記荷電制御部材と静電潜像担持体との間、上記帯電部材と静電潜像担持体との間の両方に、直流電圧成分と周期的に変化する電圧成分とを重畳させた脈流電圧を印加するようになっており、
    上記静電潜像担持体の帯電開始電圧値をVthとしさらに上記脈流電圧の最大値、ピーク間電圧値をそれぞれVmax、Vppとしたとき、
    |Vmax−Vo(i)|>|Vth|>Vpp、
    |Vmax−Vo(ii)|>|Vth|>Vpp、および
    |Vmax−Vo(iii)|>|Vth|>Vpp
    なる関係を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  4. 被帯電体としての回転される静電潜像担持体の周りに、この静電潜像担持体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、上記静電潜像担持体表面を露光して潜像を形成する露光装置と、上記潜像にトナーを付着させて現像する現像装置と、上記トナーを被転写材に転写させる転写装置とを順に備えた電子写真方式の画像形成装置であって、
    上記帯電装置が、回転される被帯電体の周りの表面に対向する帯電部材と、上記被帯電体の表面の移動方向に関して上記帯電部材よりも上流側の位置で、上記被帯電体に対向する荷電制御部材とを含み、
    上記荷電制御部材と被帯電体との間、上記帯電部材と被帯電体との間に、それぞれ上記被帯電体の表面電位を制御するための電圧を印加する電圧印加部を備え、
    上記電圧印加部は、上記荷電制御部材に到達する前の上記被帯電体の表面電位をVo(i)とし、上記荷電制御部材に到達した後で上記帯電部材に到達する前の上記被帯電体の表面電位をVo(ii)とし、上記帯電部材に到達した後の上記被帯電体の表面電位をVo(iii)としたとき、
    |Vo(i)|<|Vo(ii)|<|Vo(iii)|
    なる関係を満たすように上記電圧を印加するとともに、
    上記荷電制御部材は、上記静電潜像担持体の表面の移動方向に関して互いに上流側、下流側となる位置に複数設けられ、
    上記電圧印加部は、上記複数の荷電制御部材のそれぞれに、直流電圧成分と周期的に変化する電圧成分とを重畳させた脈流電圧を印加するようになっており、
    上記脈流電圧が印加された或る荷電制御部材に到達する前、到達した後の上記静電潜像担持体の表面電位をそれぞれVo(α)、Vo(β)としたとき、
    |Vo(α)|<|Vo(β)|
    なる関係を満たし、かつ
    上記静電潜像担持体の帯電開始電圧値をVthとしさらに上記脈流電圧の最大値、ピーク間電圧値をそれぞれVmax、Vppとしたとき、上記脈流電圧が印加された荷電制御部材について
    |Vmax−Vo(i)|>|Vth|>Vpp、
    |Vmax−Vo(ii)|>|Vth|>Vpp、および
    |Vmax−Vo(iii)|>|Vth|>Vpp
    なる関係を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3または4に記載の画像形成装置において、
    上記現像装置は、上記転写装置による転写後に上記静電潜像担持体表面に残留したトナーを回収するトナー回収部を含むことを特徴とする画像形成装置。
JP2004104034A 2004-03-31 2004-03-31 帯電装置およびそれを備えた画像形成装置 Expired - Fee Related JP3976025B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004104034A JP3976025B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 帯電装置およびそれを備えた画像形成装置
US10/923,872 US7092649B2 (en) 2004-03-31 2004-08-24 Charging device and image forming apparatus provided therewith

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004104034A JP3976025B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 帯電装置およびそれを備えた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005292266A JP2005292266A (ja) 2005-10-20
JP3976025B2 true JP3976025B2 (ja) 2007-09-12

Family

ID=35325295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004104034A Expired - Fee Related JP3976025B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 帯電装置およびそれを備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3976025B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005292266A (ja) 2005-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006259198A (ja) 画像形成装置
KR100305164B1 (ko) 중간전사부재를갖춘화상형성장치
US6324359B1 (en) Image forming apparatus and transfer voltage applying method
JP2006119305A (ja) 画像形成装置
US20030123910A1 (en) Image forming system in electrophotographic printer having an image charging unit and method for forming image using the same
US20020106210A1 (en) Image forming apparatus
US7433617B2 (en) Image forming apparatus to control voltage of development unit
JP2006337684A (ja) 画像形成装置
JP3976025B2 (ja) 帯電装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2002365943A (ja) 画像形成装置
JP2008250159A (ja) 画像形成装置
JP2002311692A (ja) 画像形成装置
JP2005292262A (ja) 帯電装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2005292263A (ja) 帯電装置およびそれを備えた画像形成装置
US7092649B2 (en) Charging device and image forming apparatus provided therewith
US11474466B2 (en) Image forming apparatus
JP2006259197A (ja) 画像形成装置
JPH0611932A (ja) 画像形成装置
JP4638219B2 (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP4069582B2 (ja) 画像形成装置
JP2006189501A (ja) 画像形成装置
JP2004287316A (ja) 画像形成装置
JPH0815952A (ja) 画像形成装置
JP2007148188A (ja) 画像形成装置および廃棄トナー回収方法
JP2010072086A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070611

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130629

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees