JP3975680B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気温度を上昇させるために、メイン噴射(主噴射)の後にポスト噴射(副噴射)を行う内燃機関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開2000−45828号公報に示されるように、排気系に配置されるリーンNOx触媒のNOx浄化性能の維持あるいは回復、触媒の暖機性向上、ターボチャージャの過給圧の昇圧などを目的として、排気温度を上昇させるために、例えばディーゼルエンジンにおいて、圧縮行程にて気筒内に燃料を噴射(メイン噴射)した後に、膨張行程にて再び気筒内に燃料を噴射(ポスト噴射)するものがあり、前記公報に記載の技術では、運転条件に応じて、気筒内の温度が目標温度となる時点をポスト噴射時期として求めて、ポスト噴射を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、排気温度を上昇させるためのポスト噴射であっても、噴射された燃料のうちの一部はトルクに変化している。
ここで、ポスト噴射量が一定の場合に、ポスト噴射時期を遅角すれば、トルクに変化する割合が減少するので、ポスト噴射により発生するトルクは減少するが、着火可能なポスト噴射時期には限界があり、その着火限界を超えて遅角すると、失火してしまう。
【0004】
また、ポスト噴射時期が一定の場合に、ポスト噴射量を大きくすれば、排気温度をより上昇させることができるが、一定の割合でトルクに変化するため、ポスト噴射により発生するトルクも増加してしまう。
よって、ポスト噴射を開始すると同時に、排気温度を目標温度まで上昇させるのに必要な目標ポスト噴射量を全量噴射すると、ポスト噴射量の急増に伴って、ポスト噴射により発生するトルクが一気に増加してしまい、トルク変動を生じて、運転性が悪化するといった問題点があった。
【0005】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、排気温度を上昇させるためのポスト噴射によるトルク変動を極力低減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1の発明では、排気温度を上昇させるためにメイン噴射の後にポスト噴射を行う内燃機関の制御装置において、排気温度の上昇要求を発生する排温上昇要求発生手段と、排気温度の上昇要求を受けて、運転条件に基づいて着火可能なポスト噴射時期を設定するポスト噴射時期設定手段と、排気温度の上昇要求を受けて、排気温度を目標温度まで上昇させるのに必要な目標ポスト噴射量を設定する目標ポスト噴射量設定手段と、ポスト噴射量の上限値を、ポスト噴射により発生するトルクを許容値以下とするように、前記ポスト噴射時期に基づいて進角側であるほど小さく設定するポスト噴射量上限値設定手段と、前記目標ポスト噴射量と前記上限値とを比較し、前記目標ポスト噴射量の方が大きいときに、ポスト噴射量を前記上限値に設定し、前記上限値の方が大きいときは、ポスト噴射量を前記目標ポスト噴射量に設定するポスト噴射量設定手段と、を備える構成とする。
【0007】
請求項2の発明では、ポスト噴射による膨張行程での筒内温度の上昇と共に、ポスト噴射時期を遅角側に補正する手段を備えることを特徴とする。この場合、膨張行程での筒内温度の上昇に伴って排気温度が上昇するので、実際には、排気温度の上昇と共に、ポスト噴射時期を遅角側に補正すればよい。
【0008】
請求項3の発明では、EGR率、排気中の酸素濃度、吸入空気量のうち少なくとも1つから、ポスト噴射時期を補正する手段を備えることを特徴とする。
請求項4の発明では、特に請求項2又は3の発明において、前記ポスト噴射時期の補正は、ポスト噴射量が前記目標ポスト噴射量に設定されるまで繰り返し行うことを特徴とする。
【0009】
請求項5の発明では、前記目標ポスト噴射量が前記上限値より大きい場合に、メイン噴射量及びメイン噴射時期の少なくとも一方を補正する手段を備えることを特徴とする。
請求項6の発明では、特に請求項5の発明において、前記メイン噴射量及びメイン噴射時期の少なくとも一方の補正に伴って、ポスト噴射量の上限値を補正する手段を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項7の発明では、特に請求項6の発明において、前記ポスト噴射量の上限値の補正は、ポスト噴射量が前記目標ポスト噴射量に設定されるまで繰り返し行うことを特徴とする。
請求項8の発明では、前記排温上昇要求発生手段は、排気通路に備えられて排気中の微粒子を捕集するフィルタの微粒子堆積量に基づいて、前記フィルタの再生時期を判断し、再生時期と判断されたときに排気温度の上昇要求を発生することを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、排気温度の上昇要求が発生した場合に、運転条件に基づいて着火可能なポスト噴射時期を設定し、また排気温度を目標温度まで上昇させるのに必要な目標ポスト噴射量を設定するが、ポスト噴射時期に基づいてポスト噴射量の上限値を設定し、目標ポスト噴射量が上限値を超える場合は、ポスト噴射量を目標ポスト噴射量ではなく上限値に規制することで、ポスト噴射量の急増を防止しつつ、排気温度を上昇させることが可能となる。
【0012】
また、ポスト噴射量の上限値を、ポスト噴射により発生するトルクを許容値以下とするように設定することで、運転性に影響を与えずにポスト噴射をすることが可能となる。
請求項2の発明によれば、ポスト噴射による膨張行程での筒内温度の上昇と共に、ポスト噴射の着火限界が遅角するので、ポスト噴射時期を遅角側に補正することで、その分、ポスト噴射された燃料のうちトルクに変化する割合が減少することから、より多くの燃料をポスト噴射可能となり、トルク変動を抑制しつつ、排気温度をより上昇させることができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、EGR率による酸素濃度の変化によってポスト噴射の着火遅れが異なることから、EGR率、排気中の酸素濃度、あるいは吸入空気量などによってポスト噴射時期を補正することで、ポスト噴射をEGR領域においても失火させることなく行うことが可能となる。
請求項4の発明によれば、ポスト噴射量が目標ポスト噴射量未満の場合は、ポスト噴射による排気温度の上昇を待つことで、より遅角側でポスト噴射をすることが可能になることから、ポスト噴射時期の補正を繰り返してポスト噴射することにより、最終的に目標ポスト噴射量を噴射可能となり、目標温度までの排気温度の上昇を得ることが可能となる。
【0014】
請求項5の発明によれば、ポスト噴射量が目標ポスト噴射量未満の場合は、メイン噴射量及びメイン噴射時期の少なくとも一方を補正することで、具体的には、メイン噴射量を減量、及び/又は、メイン噴射時期を遅角することで、トルクを低下させることにより、ポスト噴射によるトルク変動を相殺可能となる。
請求項6の発明によれば、前記メイン噴射量及びメイン噴射時期の少なくとも一方の補正によって、トルクを低下させた分、ポスト噴射量の上限値を補正することで、ポスト噴射量を増量可能となり、排気温度を速やかに上昇させることが可能となる。
【0015】
請求項7の発明によれば、前記ポスト噴射量の上限値の補正を繰り返し行うことで、最終的に目標ポスト噴射量を噴射可能となり、目標温度までの排気温度の上昇を得ることが可能となる。
請求項8の発明によれば、排気微粒子捕集用のフィルタの再生を、ポスト噴射による排気温度の上昇で、トルク変動を抑制しつつ、速やかに行うことが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す内燃機関(ここではディーゼルエンジン)のシステム図である。
ディーゼルエンジン1において、吸気通路2側には、可変ノズル型ターボチャージャ3の吸気コンプレッサ、インタークーラ4、コレクタ5などが設けられており、空気はこれらを経て各気筒の燃焼室内へ流入する。燃料は、高圧燃料ポンプ6により高圧化されてコモンレール7に送られ、各気筒の燃料噴射弁8から燃焼室内へ直接噴射される。燃焼室内に流入した空気と噴射された燃料はここで圧縮着火により燃焼し、排気は排気通路9へ流出する。
【0017】
排気通路9へ流出した排気の一部は、EGRガスとして、EGR配管10によりEGR制御弁11を介して吸気側へ還流される。排気の残りは、可変ノズル型ターボチャージャ3の排気タービンを通り、これを駆動する。
ここで、排気通路9の排気タービン下流には、排気浄化のため、酸化触媒12を配置し、更にその下流に、排気中の微粒子(パティキュレート;以下PMという)を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ(以下DPFという)13を配置してある。
【0018】
コントロールユニット20には、エンジン1の制御のため、エンジン回転数Ne検出用の回転数センサ21、アクセル開度APO検出用のアクセル開度センサ22等から、信号が入力されている。
また、特に本実施形態では、排気通路9の酸化触媒12下流で、DPF13上流に、排気圧力センサ23が設けられており、この信号もコントロールユニット20に入力されている。
【0019】
コントロールユニット20は、これらの入力信号に基づいて、燃料噴射弁8への燃料噴射時期及び噴射量制御のための燃料噴射指令信号等を出力する。
また、特に本実施形態では、DPF13の再生の要否を判断して、再生時期の場合に、所定の再生処理、すなわち、メイン噴射の後のポスト噴射により、排気温度(以下排温という)を上昇させて、DPF13に捕集されているPMを燃焼除去する処理を行うようにしており、かかるDPF再生制御について、以下に詳細に説明する。
【0020】
図2〜図4はコントロールユニット20にて実行されるDPF再生制御のフローチャートである。
S1では、先ず回転数センサ21及びアクセル開度センサ22により検出されるエンジン回転数Ne及びアクセル開度APOを読込む。
S2では、エンジン回転数Neとアクセル開度APOとをパラメータとするマップ(図示せず)を参照するなどして、メイン噴射量Qを演算する。
【0021】
S3では、DPF13の再生時期の判断のため、DPF13が捕集したPMの量(DPF13のPM堆積量)を検出する。DPF13のPM堆積量を直接検出することは困難であるので、ここでは、DPF13のPM堆積量が増えれば、当然DPF13の上流側排気圧力が上昇することから、排気圧力センサ23により、DPF13の上流側排気圧力(DPF13の背圧)を検出する。
【0022】
S4では、目標ポスト噴射量でのポスト噴射によって排温を目標排温(DPF再生排温)まで上昇させている状態であることを示すreg2フラグが立っている(=1)か否かを判定する。reg2フラグ=0の場合は、S5へ進み、reg2フラグ=1の場合は、S29(図4)へ進む。
S5では、ポスト噴射を開始したものの目標ポスト噴射量未満でのポスト噴射によって排温を上昇させている過程であることを示すreg1フラグが立っている(=1)か否かを判定する。reg1フラグ=0の場合は、S6へ進み、reg1フラグ=1の場合は、S18(図3)へ進む。
【0023】
S6では、DPF13のPM堆積量が所定値を超えたか否かを判定する。DPF13のPM堆積量をDPF13の上流側排気圧力により間接的に検出する場合は、DPF13の上流側排気圧力が所定の閾値(背圧閾値)ACC1を超えたか否かを判定する。ここで用いる背圧閾値ACC1は、図5に示すマップ、すなわち、エンジン回転数Neとメイン噴射量Qとをパラメータとするマップより設定する。
【0024】
すなわち、現在の運転条件(Ne,Q)での排気圧力が図5の対応する運転条件での背圧閾値ACC1を超えていない場合は、未だ再生時期でないと判断して、リターンするが、現在の運転条件(Ne,Q)での排気圧力が図5の対応する運転条件での背圧閾値ACC1を超えている場合は、DPF13にPMが過度に堆積している、つまりPM堆積量が所定値を超えて、再生時期に達していると判断して、S7以降の再生モードに入る。
【0025】
S7では、DPF13に堆積したPMを燃焼するために必要な目標排温に達するための目標排温上昇代ΔT.target を設定する。DPF13に堆積したPMは600℃以上に排温を上昇させれば酸化される。よって、DPF13が再生時期になった場合は、ポスト噴射によって、通常の排温から600℃以上に排温を上昇させる必要がある。そこで、現在の排温から必要な排温上昇代を求める。
【0026】
具体的には、図6に示すマップ、すなわち、エンジン回転数Neとメイン噴射量Qとをパラメータとしてベース排温Texh.baseを定めたマップから、現在の運転条件(Ne,Q)でのベース排温Texh.baseを求め、次式により、このベース排温Texh.baseから目標排温(600℃)までの、目標排温上昇代ΔT.target を算出する。
【0027】
ΔT.target =600−Texh.base
S8では、ポスト噴射可能(着火可能)なポスト噴射時期PostITを設定する。具体的には、図7に示すマップ、すなわち、エンジン回転数Neとメイン噴射量Qとをパラメータとして着火可能なポスト噴射時期PostITを定めたマップから、現在の運転条件(Ne,Q)でのポスト噴射時期PostITを求める。
【0028】
図7でのポスト噴射時期PostITは、上死点を基準に上死点前ならプラスの値で、上死点後ならマイナスの値に設定される。よって、ポスト噴射は膨張行程で行うので、PostITの値はマイナスとなる。
尚、例えば特開2000−45828号公報に記載のように筒内温度を計算で求め、これに基づいて着火可能なクランク角を求めることにより、ポスト噴射時期PostITを計算で求めるようにしてもよい。
【0029】
S9では、排温上昇に必要な目標ポスト噴射量ΔQpost.target を設定する。ここでは、S8で設定したポスト噴射時期PostITと、S7で設定した目標排温上昇代ΔT.target とから、図8に示す目標ポスト噴射量マップを参照して、目標ポスト噴射量ΔQpost.target を設定する。
S10では、現在の運転条件において、ポスト噴射時期PostITにどれだけのポスト噴射を行うことが可能かを検討して、ポスト噴射量許容値(上限値)ΔQpost1 を設定する。
【0030】
ポスト噴射を行った際には、噴射燃料の一部がトルクに変化することから、トルク変動(トルク上昇)が生じ、その値(トルク上昇代)も図9に示すようにポスト噴射時期(PostIT)とポスト噴射量(ΔQpost1 )とによって異なる。
従って、ポスト噴射を行ったときのトルク上昇代許容値を予め設定し、図9に示すマップを参照して、ポスト噴射時期PostITと、予め設定したトルク上昇代許容値とから、ポスト噴射量許容値(上限値)ΔQpost1 を設定する。
【0031】
S11では、S9で設定した排温上昇に必要な目標ポスト噴射量ΔQpost.target と、S10で設定したポスト噴射量許容値(上限値)ΔQpost1 とを、比較する。
比較の結果、目標ポスト噴射量ΔQpost.target >ポスト噴射量許容値ΔQpost1 の場合(排温上昇に必要なΔQpost.target をトルク変動が生じるために全量噴射できない場合)は、S12〜S15へ進み、目標ポスト噴射量ΔQpost.target <ポスト噴射量許容値ΔQpost1 の場合(排温上昇に必要なΔQpost.target を全量噴射可能な場合)は、S16,S17へ進む。
【0032】
S12では、排温上昇に必要な目標ポスト噴射量ΔQpost.target をトルク変動が生じるために全量噴射できないことから、先ずメイン噴射量Q及びメイン噴射時期MainITを補正する。すなわち、メイン噴射量Qを減少させると共に、メイン噴射時期MainITを遅角して、メイン噴射によるトルクを低下させる。このトルク低下分、ポスト噴射によるトルク上昇の許容値を上げることが可能となる。但し、メイン噴射時期MainITは失火しない程度に1〜3°遅角し、メイン噴射の失火限界より後ろには遅角を行わない。
【0033】
S13では、メイン噴射によるトルクの低下分、ポスト噴射量許容値ΔQpost1 を補正する。すなわち、メイン噴射量Qの減量補正によるトルク低下代とメイン噴射時期MainITの遅角補正によるトルク低下代とを、それぞれテーブル参照により求め、これらのトルク低下代の合計分を、図9でのトルク上昇代許容値にフィードバックし、図9からポスト噴射量許容値ΔQpost1 を再度検索する。
【0034】
尚、図10は一例としてメイン噴射時期補正値ΔMainITとこれによるトルク低下代との関係を示している。従って、メイン噴射時期MainITを1°遅角した場合には、そのトルク低下代を、トルク上昇代許容値にフィードバックすることになる。
S14では、S12でのメイン噴射量Q及びメイン噴射時期MainITの補正に従ってメイン噴射を行わせる一方、S8で設定したポスト噴射時期PostITにて、S13で補正したポスト噴射量許容値ΔQpost1 のポスト噴射を行わせて、排温を上昇させる。
【0035】
S15では、目標ポスト噴射量未満でのポスト噴射により排温を上昇させている過程であることを示すべく、reg1フラグを1にセットして、リターンする。
S11での比較の結果、目標ポスト噴射量ΔQpost.target <ポスト噴射量許容値ΔQpost1 の場合は、S16,S17へ進んでいる。
【0036】
S16では、目標ポスト噴射量ΔQpost.target でのポスト噴射を行ってもトルク上昇が許容値の範囲内であることから、通常のメイン噴射を行わせる一方、S8で設定したポスト噴射時期PostITにて、S9で設定した目標ポスト噴射量ΔQpost.target のポスト噴射を行わせて、排温を上昇させる。
S17では、目標ポスト噴射量でのポスト噴射により排温を目標排温まで上昇させている状態であることを示すべくreg2フラグを1にセットして、リターンする。
【0037】
次にS5での判定にてreg1フラグ=1の場合に進む図3のフローについて説明する。
reg1フラグ=1の場合は、目標ポスト噴射量ΔQpost.target 未満のポスト噴射量(ポスト噴射量許容値ΔQpost1 )にてポスト噴射を行って、排温を上昇させている途中の状態である。
【0038】
S18では、S7と同様の手法で、現在の運転条件(Ne,Q)でのべ一ス排温Texh.baseから目標排温(600℃)までの、目標排温上昇代ΔT.target (=600−Texh.base)を再設定する。
S19では、ポスト噴射可能(着火可能)なポスト噴射時期PostITを再設定し、かつ補正する。
【0039】
ポスト噴射時期PostITの再設定は、S8と同様の手法で、図7のマップから、現在の運転条件(Ne,Q)でのポスト噴射時期PostITを再度検索する。
ポスト噴射時期PostITの補正は、次のように行う。
図7に示す運転条件(Ne,Q)より定まる着火可能なポスト噴射時期PostITに対して、ポスト噴射による排温上昇によって着火可能なポスト噴射時期が遅角側に広がる。よって、ポスト噴射による実際の排温上昇代により、ポスト噴射時期PostITを補正する。
【0040】
このため、先ず、ポスト噴射により上昇した現在の排温Texh を、次式により求める。
Texh(今回値) =Texh(前回値) +Qpost1 ×αpost
ここで、Qpost1 はポスト噴射量許容値であり、前回のポスト噴射量である。αpostはポスト噴射量を排温上昇分に変換するための係数であり、運転条件(Ne,Q)に応じてマップ(図示せず)を参照して求められる。
【0041】
すなわち、前回の排温Texh (最初は図6により求められるベース排温Texh.base)に対し、前回のポスト噴射量Qpost1 による排温上昇分(Qpost1 ×αpost)を加算して、今回(現在)の排温Texh を求めるのである。
次に、ポスト噴射による排温上昇代ΔT.post を、現在の排温Texh とベース排温Texh.baseとの差として、求める(ΔT.post =Texh −Texh.base)。
【0042】
次に、ポスト噴射による排温上昇代ΔT.post に応じて、図11に示すポスト噴射時期補正値テーブルから、ポスト噴射時期補正値ΔIT.exhを検索して、図7により求められるポスト噴射時期PostITに対し遅角側に補正を行う。
また、ポスト噴射によって排温が上昇していることからEGR領域ではEGR率がポスト噴射を行うことで変動する。EGR率が上昇すると排気中の酸素濃度が低下することから、着火可能なポスト噴射時期PostITは進角側に補正する必要がある。
【0043】
このため、EGR率に応じて、図12に示すポスト噴射時期補正値テーブルから、ポスト噴射時期補正値ΔIT.egrを検索して、図7により求められるポスト噴射時期PostITに対し進角側に補正を行う。但し、EGR率による補正に代え、排気中の酸素濃度や吸入空気量による補正を行うようにしてもよい。
従って、着火可能なポスト噴射時期PostITは、排温上昇によるポスト噴射時期補正値ΔIT.exhと、EGR率によるポスト噴射時期補正値ΔIT.egrとにより、次式によって、補正する。
【0044】
PostIT(補正後)=PostIT(補正前)+ΔIT.exh+ΔIT.egr
ここにおいて、図7のポスト噴射時期PostITは、既に述べたように、上死点を基準に上死点後ならマイナスの値に設定されており、ポスト噴射は膨張行程で行うので、PostITの値はマイナスとなっている。
また、図11の排温上昇代ΔT.post に基づくポスト噴射時期補正値ΔIT.exhは、ポスト噴射時期PostITを遅角側に補正するためのパラメータであることから、常にマイナスの値で設定され、その絶対量が大きくなるほどポスト噴射時期PostITの遅角量を増大補正することになる。
【0045】
また、図12のEGR率に基づくポスト噴射時期補正値ΔIT.egrは、ポスト噴射時期PostITを進角側に補正するパラメータであることから、プラスの値で設定され、その絶対量が大きくなるほどポスト噴射時期PostITの遅角量を減少補正することになる。
尚、本実施形態では、ベース排温Texh.base、及びポスト噴射による排温上昇代ΔT.post の検出のために必要な現在の排温Texh をマップ、及び計算により求めているが、センサの応答性が問題にならないのであれば、図1の排気通路9のターボチャージャ3の排気タービンと酸化触媒12との間などに、排温センサを設けて、ベース排温Texh.base、及び現在の排温Texh を検出するようにしてもよい。
【0046】
S20では、S9と同様の手法で、排温上昇に必要な目標ポスト噴射量Qpost.target を再設定する。すなわち、S19で再設定しかつ補正したポスト噴射時期PostITと、S18で再設定した目標排温上昇代ΔT.target とから、図8に示す目標ポスト噴射量マップを参照して、目標ポスト噴射量ΔQpost.target を再度検索する。
【0047】
S21では、S10と同様の手法で、ポスト噴射量許容値(上限値)ΔQpost1 を再設定する。すなわち、図9に示すマップを参照して、S19で再設定したポスト噴射時期PostITに対しての予め設定したトルク上昇代許容値でのポスト噴射量許容値ΔQ.post1を再度検索する。
S22では、S11と同様に、S20で再設定した排温上昇に必要な目標ポスト噴射量ΔQpost.target と、S21で再設定したポスト噴射量許容値(上限値)ΔQpost1 とを、比較する。
【0048】
比較の結果、目標ポスト噴射量ΔQpost.target >ポスト噴射量許容値ΔQpost1 の場合(排温上昇に必要なΔQpost.target をトルク変動が生じるために全量噴射できない場合)は、S23〜S26へ進み、S12〜S15と同様のプロセスで、メイン噴射量及びメイン噴射時期をトルク低下方向に補正し、その分ポスト噴射量許容値ΔQpost1 を補正した上で、ポスト噴射量許容値ΔQpost1 でのポスト噴射を行わせ、reg1フラグ=1に維持して、リターンする。但し、メイン噴射時期が失火限界まで既に遅角している場合は、S23においてそれ以上の遅角は行わない。
【0049】
目標ポスト噴射量ΔQpost.target <ポスト噴射量許容値ΔQpost1 になった場合(排温上昇に必要なΔQpost.target を全量噴射可能になった場合)は、S27,S28へ進み、S16,S17と同様のプロセスで、目標ポスト噴射量ΔQpost.target でのポスト噴射を行わせ、目標ポスト噴射量でのポスト噴射により排温を目標排温まで上昇させている状態であることを示すべくreg2フラグを1にセットして、リターンする。
【0050】
このような制御を繰り返し行うことで、排温上昇に必要な目標ポスト噴射量ΔQpost.target を全量噴射できない場合でも、ポスト噴射量許容値ΔQpost1 でのポスト噴射による膨張行程での筒内温度の上昇と共に(実際には排温の上昇と共に)、ポスト噴射時期PostITを遅角することで、最終的には目標ポスト噴射量ΔQpost.target でのポスト噴射が可能となり、トルク変動やポスト噴射の失火を生じることなく、排温を目標排温まで上昇させることが可能となる。
【0051】
次にS4での判定にてreg2フラグ=1の場合に進む図4のフローについて説明する。
reg2フラグ=1の場合は、目標ポスト噴射量ΔQpost.target でのポスト噴射が可能となり、これを行って、排温を目標排温まで上昇させている状態であある。
【0052】
S29では、DPF13に堆積したPMを燃焼させるのに十分な排温の状態が所定時間以上続いているか否かを、reg2フラグ=1の連続時間が所定時間t1を超えたか否かにより、判定する。
reg2フラグ=1の連続時間が所定値t1以下の場合は、そのままリターンするが、所定時間t1を超えた場合は、S30,S31へ進む。
【0053】
S30,S31では、DPF13の再生が終了したとみなし、reg1フラグ、reg2フラグをそれぞれ0にして、リターンし、これにより再生モードを終了する。
以上の図2〜図4のフローにおいて、S3,S6,S7,S18の部分が排温上昇要求発生手段に相当し、S8,S19の部分がポスト噴射時期設定手段に相当し、S9,S20の部分が目標ポスト噴射量設定手段に相当し、S10,S21の部分がポスト噴射量上限値設定手段に相当し、S11,S14,S16,S22,S25,S27の部分がポスト噴射量設定手段に相当する。
【0054】
また、S19の部分はポスト噴射による膨張行程での筒内温度の上昇と共にポスト噴射時期を遅角側に補正する手段、及び、EGR率などからポスト噴射時期を補正する手段を含んでいる。
また、S12,S23の部分はメイン噴射量及びメイン噴射時期を補正する手段に相当し、S13,S24の部分はメイン噴射量及びメイン噴射時期の補正に伴ってポスト噴射量の上限値を補正する手段に相当する。
【0055】
本制御を行ったときの動作例を図13のタイムチャートに示す。
当初、排温上昇に必要な目標ポスト噴射量ΔQpost.target をトルク変動を生じることから全量噴射できない場合に、ポスト噴射量許容値ΔQpost1 でのポスト噴射を行って、排温を上昇させる。
そして、メイン噴射量の減量補正と、メイン噴射時期の遅角補正とにより、トルクを低下させて、その分、ポスト噴射量許容値ΔQpost1 を大きくすることで、ポスト噴射量を増やす。また、ポスト噴射による膨張行程での筒内温度の上昇と共に(実際には排温の上昇と共に)、着火限界が遅角側に拡大することから、ポスト噴射時期PostITを遅角する。そして、ポスト噴射時期PostITの遅角により、ポスト噴射量のうちトルクに変化する割合が減少することから、その分、ポスト噴射量許容値ΔQpost1 が大きくなるのに伴って、ポスト噴射量を更に増やして行く。
【0056】
これにより、最終的には目標ポスト噴射量ΔQpost.target でのポスト噴射が可能となり、トルク変動やポスト噴射の失火を生じることなく、排温を目標排温まで上昇させることが可能となり、この排温上昇によって、DPF13を確実に再生することができる。
尚、本実施形態では、ポスト噴射による排温の上昇は、DPF13の再生のために行っているが、この他、各種排気浄化触媒の暖機性向上や浄化性能の維持あるいは回復、ターボチャージャの過給圧の昇圧などを目的として行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す内燃機関のシステム図
【図2】 DPF再生制御のフローチャート(その1)
【図3】 DPF再生制御のフローチャート(その2)
【図4】 DPF再生制御のフローチャート(その3)
【図5】 DPF再生時期判断用のDPF背圧閾値のマップ
【図6】 ベース排温算出用のマップ
【図7】 ポスト噴射時期設定用のマップ
【図8】 目標ポスト噴射量設定用のマップ
【図9】 ポスト噴射量許容値設定用のマップ
【図10】 メイン噴射時期補正量とトルク低下代の関係を示すテーブル
【図11】 排温上昇代に対するポスト噴射時期補正値のテーブル
【図12】 EGR率に対するポスト噴射時期補正値のテーブル
【図13】 動作例を示すタイムチャート
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン
2 吸気通路
6 高圧燃料ポンプ
8 燃料噴射弁
9 排気通路
12 酸化触媒
13 DPF
20 コントロールユニット
21 回転数センサ
22 アクセル開度センサ
23 排気圧力センサ
Claims (8)
- 排気温度を上昇させるためにメイン噴射の後にポスト噴射を行う内燃機関の制御装置において、
排気温度の上昇要求を発生する排温上昇要求発生手段と、
排気温度の上昇要求を受けて、運転条件に基づいて着火可能なポスト噴射時期を設定するポスト噴射時期設定手段と、
排気温度の上昇要求を受けて、排気温度を目標温度まで上昇させるのに必要な目標ポスト噴射量を設定する目標ポスト噴射量設定手段と、
ポスト噴射量の上限値を、ポスト噴射により発生するトルクを許容値以下とするように、前記ポスト噴射時期に基づいて進角側であるほど小さく設定するポスト噴射量上限値設定手段と、
前記目標ポスト噴射量と前記上限値とを比較し、前記目標ポスト噴射量の方が大きいときに、ポスト噴射量を前記上限値に設定し、前記上限値の方が大きいときは、ポスト噴射量を前記目標ポスト噴射量に設定するポスト噴射量設定手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - ポスト噴射による膨張行程での筒内温度の上昇と共に、ポスト噴射時期を遅角側に補正する手段を備えることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
- EGR率、排気中の酸素濃度、吸入空気量のうち少なくとも1つから、ポスト噴射時期を補正する手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の内燃機関の制御装置。
- 前記ポスト噴射時期の補正は、ポスト噴射量が前記目標ポスト噴射量に設定されるまで繰り返し行うことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の内燃機関の制御装置。
- 前記目標ポスト噴射量が前記上限値より大きい場合に、メイン噴射量及びメイン噴射時期の少なくとも一方を補正する手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置。
- 前記メイン噴射量及びメイン噴射時期の少なくとも一方の補正に伴って、ポスト噴射量の上限値を補正する手段を備えることを特徴とする請求項5記載の内燃機関の制御装置。
- 前記ポスト噴射量の上限値の補正は、ポスト噴射量が前記目標ポスト噴射量に設定されるまで繰り返し行うことを特徴とする請求項6記載の内燃機関の制御装置。
- 前記排温上昇要求発生手段は、排気通路に備えられて排気中の微粒子を捕集するフィルタの微粒子堆積量に基づいて、前記フィルタの再生時期を判断し、再生時期と判断されたときに排気温度の上昇要求を発生することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置。
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