JP3974736B2 - ダイカストマシンの制御システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のダイカストマシンを管理するダイカストマシンの制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、工場内に複数台のダイカストマシンで同じダイカスト製品を大量に鋳造することが行われている。
複数のダイカストマシンで同じダイカスト製品を鋳造する場合、ダイカストマシンは各ダイカストマシンに個別的に設けられた制御装置によってそれぞれ自動制御される。
一方、複数のダイカストマシンで同じダイカスト製品を鋳造する場合、ダイカストマシンにそれぞれ用いられる金型は同じ構造であるが、ダイカストマシンの性能や特性がマシン毎に異なると、各ダイカストマシンで鋳造されたダイカスト製品の品質が等しくなるとは限らない。
このため、従来においては、可能な限りダイカスト製品の品質が等しくなるように、金属溶湯を金型内に充填する際の射出速度や射出圧力等の鋳造条件を規定する制御データを各ダイカストマシンの制御装置毎に調整していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように各ダイカストマシン毎に鋳造条件を規定する制御データを各ダイカストマシンの制御装置毎に調整するのでは、作業性が低く、省人化が難しいという不利益が存在した。
また、従来、各ダイカストマシンによって得られた鋳物品の良品、不良品の判別は、たとえば、鋳造技術者が目視により行っていた。たとえば、工作機械によって切削加工されたワークのように加工寸法を測定することにより良否の判別が可能なものと異なり、鋳造品では表面の状態からだけでは内部の品質の良否を判別は困難であり、良否の判別の精度が低いという不利益が存在した。鋳造条件を各ダイカストマシン毎に調整することにより、ダイカストマシン毎に個別に品質を安定化することは可能であるが、各ダイカストマシン毎に良否の判別基準が統一されていないため、良品と判定された鋳物品であっても各ダイカストマシン毎に品質がばらつく可能性があり、工場全体で鋳造された鋳造品の品質のばらつきを安定化させることが困難であった。
また、鋳造条件をリアルタイムに補正して各ダイカストマシンから得られる鋳造品間の品質のバラツキを安定化させることも考えられるが、ダイカストマシンでは非常に短時間で金属溶湯を金型内に射出するので鋳造条件をリアルタイムに補正することは非常に困難である。
さらに、上記のように複数台のダイカストマシンを個別に制御したのでは、各ダイカストマシンから得られた鋳造品の工場全体としての生産数や不良発生率の集計作業等の管理作業に手間がかかり、また、集計した各ダイカストマシン毎の不良品発生率等の集計値も信頼できる値ではない可能性があった。
【0004】
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであって、複数のダイカストマシンによって鋳造されるダイカスト製品間の鋳造条件や品質情報の管理が容易であり、ダイカスト製品間の品質のばらつきを安定化でき、省人化が可能なダイカストマシンの制御システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のダイカストマシンの制御システムは、複数のダイカストマシンに個別に設けられ、与えられた鋳造条件データにしたがって前記各ダイカストマシンを駆動制御する制御部と、前記各ダイカストマシンの鋳造品に関する各種計測データが鋳造毎に入力される計測部と、前記制御部に対して鋳造条件データを出力し、前記計測部から計測データが入力される通信部とを備える複数の制御装置と、前記各制御装置の通信部と通信手段を介してデータの送受信を行う通信部を有する管理装置とを備えたダイカストマシンの制御システムであって、前記管理装置は、前記複数のダイカストマシンに対して共通する共通鋳造条件データを保持し、前記各制御装置から送信される各種計測データに基づいて、前記共通鋳造条件データを一定の品質の鋳造品が得られるように各ダイカストマシン毎に補正し、補正された各補正鋳造条件データを前記各制御装置に出力する鋳造制御手段と、前記各ダイカストマシンで鋳造された鋳造品の良否判別を行う品質管理手段とを有し、前記制御装置の前記通信部は、前記管理装置から出力された前記補正鋳造条件データを前記制御部に出力し、前記制御装置の前記制御部は、前記制御装置の前記通信部から出力された前記補正鋳造条件データにしたがって前記各ダイカストマシンを駆動制御し、前記品質管理手段は、前記各ダイカストマシンで鋳造された鋳造品の良否判別を行うための良品データを、各ダイカストマシンに対応して複数保持する判別基準データ保持部と、前記判別基準データ保持部に保持された前記複数の良品データに対して共通する許容値を保持する許容値設定部と、前記各ダイカストマシンから得られた計測データが前記各良品データを基準として前記許容値内に収まっているかを判断して前記各ダイカストマシンで鋳造された鋳造品の良否判別を行う前記良品/不良品判別手段と、前記各ダイカストマシンによって鋳造された鋳造品の前記補正鋳造条件データ、前記計測データおよび前記良品/不良品判別部の判別結果の各データを、一のデータから他のデータを検索可能に関連付けて一組にした鋳造品毎一組の情報を記憶手段に記憶させるデータベース化部と、を有し、前記鋳造制御手段は、前記各ダイカストマシンによる射出毎に計測された前記計測データを保持する計測データ保持部と、前記各ダイカストマシン毎の機械特性データをそれぞれ保持するマシンデータ保持部と、前記各ダイカストマシンによる射出毎に、前記計測データ、前記機械特性データおよび前記良品/不良品判別手段の判別結果に基づいて前記共通鋳造条件データを補正し、前記補正鋳造条件データを前記制御装置に出力する鋳造条件データ補正部とを有する。
【0012】
好適には、前記品質管理手段は、前記記憶手段に記憶された複数の前記鋳造品毎一組の情報のうち、前記良品/不良品判別部の判別結果が良品である前記鋳造品毎一組の情報の前記計測データにより、前記良品データを更新する良品データ抽出部をさらに有する。
【0018】
本発明に係る鋳造制御手段は、複数のダイカストマシンの共通する鋳造条件データを管理装置で一括保持しており、これを制御装置から送信される各種の計測データおよび各ダイカストマシンの機械特性データに基づいて補正する。
このため、複数のダイカストマシンの制御装置毎に鋳造条件の設定、調整を行う必要がなくなる。また、鋳造条件データの補正を1ショット毎(射出毎)に行うことにより、複数のダイカストマシンのそれぞれについて常に鋳造条件データが最適化される。
【0019】
また、本発明では、上記の複数のダイカストマシンのそれぞれに対して鋳造条件データを最適化する鋳造制御手段に加えて、品質管理手段によって各ダイカストマシンによって鋳造された鋳造品の品質を管理している。
具体的には、良品/不良品判別部は、各制御装置から送信された鋳造品に関する計測データに基づいて各ダイカストマシンの鋳造品の良否を判別する。このとき、良品/不良品の判定は、予め設定された各ダイカストマシンに応じた良品データを基準として行われ、各ダイカストマシンに応じて判別基準が異なる。このため、これら良品データを基準として複数のダイカストマシンに共通の許容値を予め設定しておくことで、各ダイカストマシンから得られた鋳造品の良否の判別精度のバラツキが抑制される。
さらに、本発明では、良品/不良品判別部の判別結果を上記の鋳造制御手段にフィードバックし、これらの判別結果に応じて鋳造条件データの補正を行う。たとえば、各種の計測データに基づいて補正された鋳造条件データによって鋳造された鋳造品が不良と判別されたような場合に、補正の度合い等を調整して、不良品の発生しない鋳造条件データに再度補正することで、より精度の良い鋳造条件データの補正が可能になる。
【0020】
本発明のデータベース化部は、複数のダイカストマシンによって鋳造された鋳造品の計測データ、補正された鋳造条件データおよび良品/不良品の判別結果を関連づけ、これを記憶手段に順次記憶する。
このため、記憶手段には、ダイカストマシン工場内で製造した全ての鋳造品の鋳造情報が一括して記憶される。
集計手段は、この記憶手段に記憶された、全ての鋳造品の鋳造情報から生産管理に必要な各種の鋳造結果情報を算出、集計することで、複数のダイカストマシンによって鋳造された全ての鋳造品の管理が容易になる。
また、記憶手段に記憶された、全ての鋳造品の鋳造情報から、鋳造品の良否判別を行う基準データとなる良品データを抽出することで、より高い精度の良品/不良品の判別が可能になり、結果として、複数のダイカストマシンによって鋳造された鋳造品のうち良品と判断された鋳造品の間の品質のバラツキが抑制される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るダイカストマシンシステムの構成を示す構成図である。
図1において、本実施形態に係るダイカストマシンシステム1は、複数台のダイカストマシン60と、各ダイカストマシン60に対して設けられた複数の制御装置41と、複数の制御装置41と通信回線48によって接続された管理装置11とから基本的に構成されている。
たとえば、複数台のダイカストマシン60および制御装置41は、ダイカスト工場M内に配置され、管理装置11は工場Mの外部に配置する構成とすることができる。
【0022】
ダイカストマシン60は、固定金型および可動金型と、これら固定金型と可動金型とを型締する型締装置と、固定金型および可動金型との間に形成されるキャビティに、たとえば、アルミニウムやマグネシウム等の金属の溶湯を高圧で射出し充填する射出部から基本的に構成される。
溶湯の射出制御は、たとえば、溶湯を充填するためのプランジャを最初は低速射出速度で送り、このプランジャが所定の位置あるいは所定の圧力に達したら高速射出速度に切り換え、キャビティ内に溶湯が充満した時点でプランジャの加圧力をさらに増圧する等の方法が知られている。
【0023】
通信回線48は、各制御装置41と管理装置11との間で送受信される各種のデータを伝送するためのものである。
通信回線48には、具体的には、イーサネット等の伝送ケーブルを用いることができるが、たとえば、無線LAN(Local Area Network)等によっても可能である。
【0024】
図2は、上記の制御装置41の構成を示す構成図である。
図2において、制御装置41は、通信部42と、制御部43と、計測部44とを備える。
計測部44は、ダイカストマシン60の鋳造に関する各種計測データが鋳造毎に入力される。
計測データは、具体的には、上記したプランジャの射出速度、圧力、位置等の射出制御に関する時系列データや、金型温度、型締力等の鋳造品の品質を反映する複数(たとえば、約130項目)の品質モニタリングデータや、各鋳造工程別に要するサイクル時間を計測したサイクルデータ等である。
計測部44は、計測された各種計測データを取得し、これらのデータを通信部42に出力する。
【0025】
制御部43は、通信部42から入力された、たとえば、プランジャの射出速度、増圧圧力、速度切り換え位置、金型温度、型締力等の各種の鋳造条件を規定する鋳造条件データに応じて、ダイカストマシン60を駆動制御する。
【0026】
通信部42は、管理装置11から通信回線48を通じて送信された鋳造条件データを受信し、この鋳造条件データを制御部43に出力する。また、通信部42は、計測部44から入力された計測データを通信回線48を通じて管理装置11に送信する。
【0027】
図3は、上記の管理装置11の構成を示す構成図である。
図3において、管理装置11は、通信部12と、計測データ保持部13と、鋳造条件データ補正部14と、鋳造条件データ保持部23と、マシンデータ保持部15と、良品/不良品判別部16と、許容値設定部17と、判別基準データ保持部18と、データベース化部19と、良品データ抽出部20と、集計部21と、表示部22と、記憶装置30と、表示装置31とを備えている。
【0028】
ここで、計測データ保持部13、鋳造条件データ保持部23、鋳造条件データ補正部14およびマシンデータ保持部15は本発明の鋳造制御手段を構成している。
また、良品/不良品判別部16、許容値設定部17、判別基準データ保持部18、データベース化部19、良品データ抽出部20、集計部21および表示部22は、本発明の品質管理手段を構成している。
【0029】
管理装置11は、たとえば、パーソナルコンピュータおよびこれに内蔵されたソフトウエアによって構成される。
記憶装置30は、管理装置11において処理される各種データを記録媒体に記憶するものであり、たとえば、パーソナルコンピュータに内蔵されたフロッピディスクドライブやハードディスクドライブ等である。
表示装置31は、各種データを画面上に表示するものであり、たとえば、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイである。
【0030】
通信部12は、上記の複数の制御装置41の通信部42から通信回線48を介して送信される各種計測データを受信して計測データ保持部13に出力する。また、通信部12は、鋳造条件データ補正部14から出力される各ダイカストマシン毎に設定された鋳造条件データを通信回線48を介して対応する制御装置41の通信部42に送信する。
【0031】
計測データ保持部13は、通信部12から入力された計測データを記憶保持する。この計測データは、上記した制御装置41の計測部44に入力されるものである。計測データ保持部13は、複数のダイカストマシン60のそれぞれについての計測データを記憶保持する。
【0032】
鋳造条件データ保持部23は、複数のダイカストマシン60に対する共通の鋳造条件データを保持している。なお、本実施形態では、複数のダイカストマシン60において同じ金型を用い、同じダイカスト製品を鋳造することを想定している。
【0033】
マシンデータ保持部15は、各ダイカストマシン60毎の機械特性に応じた補正データをそれぞれ保持している。たとえば、複数のダイカストマシン60で同じダイカスト製品を鋳造する場合、各ダイカストマシン60にはそれぞれ同様の構造の金型が用いられるが、各ダイカストマシン60の性能や特性が異なると、同じ鋳造条件にしたがって各ダイカストマシン60で鋳造されたダイカスト製品の品質は等しくならない。
このため、マシンデータ保持部15は、各ダイカストマシン60で鋳造されたダイカスト製品の品質を等しくするための情報として、上記の鋳造条件データ保持部23に保持された共通の鋳造条件データを補正するための各ダイカストマシン60毎の機械特性に応じた補正データを保持している。
【0034】
鋳造条件データ補正部14は、計測データ保持部13から入力される各ダイカストマシン60毎の計測データと、マシンデータ保持部15から入力される各ダイカストマシン60毎の機械特性に応じた補正データに基づいて、各ダイカストマシン60に共通する鋳造条件データを補正して各制御装置41に出力する。
すなわち、計測データ保持部13には、各ダイカストマシン60のショット毎(射出動作毎)に計測された計測データが記憶されており、鋳造条件データ補正部14は、ショット毎の計測データに基づいて鋳造条件データを補正し、対応する制御装置41に出力する。
【0035】
鋳造条件データ補正部14は、たとえば、経験的あるいは実験的に得られた各種計測データと鋳造条件との相関関係の情報を予め保持しており、この相関関係の情報にしたがって、各ダイカストマシン60に対する鋳造条件データを算出し、補正鋳造条件データとしてショット毎に対応する制御装置41に出力する。
【0036】
また、鋳造条件データ補正部14は、補正した鋳造条件データにしたがって鋳造された鋳造品の後述する良品/不良品判別部16による良品かあるいは不良品かの判別結果に応じて、補正の度合いや、補正方法を変えて鋳造条件データを補正する。
このときの処理シーケンスについても、予め経験的あるいは実験的に取得された相関関係にしたがって行われる。
【0037】
判別基準データ保持部18は、各ダイカストマシン60で鋳造された鋳造品の良否判別を行うための各判別基準データ、すなわち、良品データを各ダイカストマシン60に対応して保持している。この良品データは、予め良品とされた鋳造品の計測データである。
【0038】
許容値設定部17は、良品/不良品判別部16において鋳造品の良品/不良品の判別を行う際に、複数のダイカストマシン60に対する共通する許容値データを保持している。この許容値は、比較する良品データと計測データとの許容できる誤差の範囲を規定している。
【0039】
良品/不良品判別部16は、計測データ保持部13から入力される計測データに基づいて、各ダイカストマシン60で鋳造された鋳造品の良否判別を行う。
具体的には、判別基準データ保持部18に保持された各ダイカストマシン60毎に設定された各良品データと、許容値設定部17から入力される各ダイカストマシン60に共通する許容値データとに基づいて良否の判別を行い、比較する計測データの値と良品データとの値のずれが許容値データ内に収まっている場合には、この計測データに関する鋳造品を良品と判断し、収まっていない場合には、不良品と判断する。
このように、良品/不良品の判別基準となる良品データは、各ダイカストマシン60毎に異なるが、計測データと良品データとを比較して良品/不良品の判別を行う際の許容値を複数のダイカストマシン60について共通の値にすることで、良品/不良品の判別精度を複数のダイカストマシン60間で均一化することができる。
また、良品/不良品判別部16は、良品/不良品の判別結果をデータベース化部19および上記の鋳造条件データ補正部14に出力する。
【0040】
データベース化部19は、鋳造条件データ補正部14から補正された鋳造条件データが入力され、計測データ保持部13から計測データが入力され、良品/不良品判別部16から良品/不良品の判別結果が入力される。
このデータベース化部19は、鋳造品に関するこれらの各データを関連づけて、すなわち、一組にして記憶装置30に記憶させる。
これにより、記憶装置30には、複数のダイカストマシン60によって鋳造された鋳造品毎に鋳造条件データ、計測データおよび良品/不良品の判別結果が付加された情報が蓄積され、データベース化される。
【0041】
表示部22は、たとえば、計測データ保持部13にショット毎に入力される各種計測データと、判別基準データ保持部18に保持された良品データを表示装置31の画面上に、たとえば、グラフ化して表示する。
これにより、鋳造技術者は、表示装置31の画面上で計測データと良品データを視覚的に比較することができる。
また、各ダイカストマシン毎に計測データおよび良品データを画面上に表示することで、各ダイカストマシン毎の稼働状況、たとえば、特異な状況のダイカストマシンが存在しないか等を視覚的に把握することができる。
また、表示部22は、良品/不良品判別部16の各鋳造品の判別結果を画面上に表示する。
また、表示部22は、集計部21で集計された集計データを適宜グラフ化等して画面上に表示する。
また、表示部22は、これらの表示に限らず、たとえば、記憶装置30に蓄積されたデータを任意に表示させることができる。
【0042】
良品データ抽出部20は、記憶装置30に記憶された各鋳造品についての補正鋳造条件データ、計測データおよび良品/不良品判別部の判別結果を関連付けた情報から各ダイカストマシン60毎の上記の判別基準データ保持部18に用いる判別基準データとして最適な良品データを抽出する。
すなわち、記憶装置30には、各鋳造品毎に補正鋳造条件データ、計測データおよび良品/不良品の判別結果を関連づけた情報が記憶、蓄積されており、これらの情報のうち良品であると判定された情報から、基準となる最適な良品データを抽出する。
この抽出は、たとえば、最適な良品データを抽出するソフトウエアを作成して自動的に行なってもよいし、また、所定のダイカストマシンについての良品であると判定された複数の情報を表示装置31に表示し、鋳造作業者がこれら複数の情報を比較して最適な良品データを決定する構成とすることができる。
また、良品データ抽出部20による良品データの抽出は、たとえば、所定回数のショット毎に行ってもよいし、不定期に行ってもよい。
良品データ抽出部20による良品データの抽出によって、判別基準データ保持部18に保持された各ダイカストマシン毎の判別基準データが更新される。
【0043】
集計部21は、記憶装置30に記憶された各鋳造品の補正鋳造条件データ、計測データおよび良品/不良品判別部の判別結果を関連付けた情報に基づいて、複数のダイカストマシンについての所定の鋳造結果情報を算出、集計して出力する。
すなわち、複数のダイカストマシンによって鋳造されたすべての鋳造品についての鋳造結果情報を算出、集計する。
【0044】
たとえば、鋳造結果情報としては、ダイカスト工場内で生産された良品の生産数や、不良品発生率、各ダイカストマシン毎のサイクルタイムや稼働率等が挙げられる。
【0045】
次に、上記構成のダイカストマシンシステムの動作の一例について説明する。
まず、鋳造条件データ補正部14は、マシンデータ保持部に保持された各ダイカストマシンの機械特性データに基づき、鋳造条件データ保持部23に設定された各ダイカストマシンに共通する鋳造条件データを各ダイカストマシン毎に補正し、各制御装置41に出力する。
【0046】
各ダイカストマシン60では、補正された鋳造条件データにしたがって、ダイカスト製品を鋳造する。
ダイカスト製品の鋳造によって、各ダイカストマシン60の制御装置41では、各種の計測データが取得され、これらの計測データが管理装置11に送信される。
管理装置11では、計測データ保持部13に各ダイカストマシン60からの計測データが記憶され、鋳造条件データ補正部14では、これらの計測データに基づいて、各ダイカストマシン60に対する鋳造条件データを再度補正する。
このように、計測データ保持部13、鋳造条件データ保持部23、鋳造条件データ補正部14およびマシンデータ保持部15によって構成される鋳造制御手段は、各ダイカストマシン60に対する鋳造条件データを常に最適化する。
【0047】
一方、良品不良品判別部16では、計測データ保持部13に記憶された各計測データに基づいて、鋳造された各鋳造品の良品/不良品の判別を行う。この判別結果とともに、計測データ、鋳造条件データが一組となって記憶装置30に記憶される。
また、表示装置31には、各鋳造品の良品/不良品の判別結果が逐次表示され、これにしたがって、製造したダイカスト製品の選別を行うことができ。
【0048】
たとえば、各ダイカストマシン60の稼働を終了して、生産数や不良発生率等を知りたいときには、集計部21を起動して生産数や不良発生率を表示装置31の画面上に表示する。
【0049】
以上のように、本実施形態によれば、複数のダイカストマシン60によって同じ鋳造品を鋳造する際に、鋳造条件を各制御装置41毎に設定、調整する必要がなく、作業性を向上させることができ、省人化が可能となる。
また、本実施形態によれば、鋳造された鋳造品の良品/不良品の判定をダイカストマシン60から得られた計測データに基づいて行うため、良否の判別精度が高くなり、また、鋳造品の内部品質の良否判別の精度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、良品/不良品判別部16における良否の判別に各ダイカストマシン60に共通する許容値を設定することで、複数のダイカストマシン60によって鋳造された鋳造品間の良否判別の精度のバラツキを抑制でき、結果的に、記憶装置30にデータベース化した情報の信頼度が向上する。また、複数のダイカストマシン60によって鋳造された鋳造品間の品質を安定化することができる。
また、本実施形態によれば、記憶装置30にダイカスト工場M内で製造されたダイカスト製品の鋳造データを一括して保持することで、ダイカスト製品を出荷した後に当該ダイカスト製品に不具合が発生した場合等にそのダイカスト製品の鋳造工程における履歴情報が得られるため、不具合の原因等の究明が容易になる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、複数のダイカストマシンによって鋳造されるダイカスト製品間の鋳造条件の調整が容易となり、省人化が可能となる。
また、本発明によれば、複数のダイカストマシンによって鋳造されるダイカスト製品の良否の判別精度を向上させることができ、より精度の高い品質管理が可能となり、また、ダイカスト製品の鋳造に関する計測データや良否の判別結果を鋳造条件の補正にフィードバックすることで、複数のダイカストマシンによって鋳造されるダイカスト製品間の品質のバラツキを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るダイカストマシンシステムの構成を示す構成図である。
【図2】制御装置41の構成を示す構成図である。
【図3】管理装置11の構成を示す構成図である。
【符号の説明】
1…ダイカストマシンの制御システム
11…管理装置
12…通信部
13…計測データ保持部
14…鋳造条件データ補正部
15…マシンデータ保持部
16…良品/不良品判別部
17…許容値設定部
18…判別基準データ保持部
19…データベース化部
20…良品データ抽出部
21…集計部
22…表示部
23…鋳造条件データ保持部
30…記憶装置
31…表示装置
41…制御装置
42…通信部
43…制御部
44…計測部
48…通信回線
60…ダイカストマシン

Claims (2)

  1. 複数のダイカストマシンに個別に設けられ、与えられた鋳造条件データにしたがって前記各ダイカストマシンを駆動制御する制御部と、前記各ダイカストマシンの鋳造品に関する各種計測データが鋳造毎に入力される計測部と、前記制御部に対して鋳造条件データを出力し、前記計測部から計測データが入力される通信部とを備える複数の制御装置と、
    前記各制御装置の通信部と通信手段を介してデータの送受信を行う通信部を有する管理装置とを備えたダイカストマシンの制御システムであって、
    前記管理装置は、前記複数のダイカストマシンに対して共通する共通鋳造条件データを保持し、前記各制御装置から送信される各種計測データに基づいて、前記共通鋳造条件データを一定の品質の鋳造品が得られるように各ダイカストマシン毎に補正し、補正された各補正鋳造条件データを前記各制御装置に出力する鋳造制御手段と、前記各ダイカストマシンで鋳造された鋳造品の良否判別を行う品質管理手段とを有し、
    前記制御装置の前記通信部は、前記管理装置から出力された前記補正鋳造条件データを前記制御部に出力し、
    前記制御装置の前記制御部は、前記制御装置の前記通信部から出力された前記補正鋳造条件データにしたがって前記各ダイカストマシンを駆動制御し、
    前記品質管理手段は、
    前記各ダイカストマシンで鋳造された鋳造品の良否判別を行うための良品データを、各ダイカストマシンに対応して複数保持する判別基準データ保持部と、
    前記判別基準データ保持部に保持された前記複数の良品データに対して共通する許容値を保持する許容値設定部と、
    前記各ダイカストマシンから得られた計測データが前記各良品データを基準として前記許容値内に収まっているかを判断して前記各ダイカストマシンで鋳造された鋳造品の良否判別を行う前記良品/不良品判別手段と、
    前記各ダイカストマシンによって鋳造された鋳造品の前記補正鋳造条件データ、前記計測データおよび前記良品/不良品判別部の判別結果の各データを、一のデータから他のデータを検索可能に関連付けて一組にした鋳造品毎一組の情報を記憶手段に記憶させるデータベース化部と
    を有し、
    前記鋳造制御手段は、
    前記各ダイカストマシンによる射出毎に計測された前記計測データを保持する計測データ保持部と、
    前記各ダイカストマシン毎の機械特性データをそれぞれ保持するマシンデータ保持部と、
    前記各ダイカストマシンによる射出毎に、前記計測データ、前記機械特性データおよび前記良品/不良品判別手段の判別結果に基づいて前記共通鋳造条件データを補正し、前記補正鋳造条件データを前記制御装置に出力する鋳造条件データ補正部と
    を有するダイカストマシンの制御システム。
  2. 前記品質管理手段は、前記記憶手段に記憶された複数の前記鋳造品毎一組の情報のうち、前記良品/不良品判別部の判別結果が良品である前記鋳造品毎一組の情報の前記計測データにより、前記良品データを更新する良品データ抽出部をさらに有する
    請求項に記載のダイカストマシンの制御システム。
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