JP3974710B2 - リントフリーワイパー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クリーンルームや環境の制御された場所で用いられる繊維製品からなるリントフリーワイパーに関し、詳しくは、微少な塵、埃、繊維状の屑などが忌避される工業用分野(例えば大規模集積回路、電子機器・部品等に代表される精密機械部品や電子部品等の製造工程)、医薬・医療分野(例えば医薬品、医療用具等の製造工程)などに多く設置されている環境の管理された室内や工程で用いられる、平版積層不織布シートからなるリントフリーワイパーに係るものである。
【0002】
【従来の技術】
クリーンルームや環境の管理された室内で用いられる用品には、その環境の維持に必要な、特別の性能が要求される。特に、微少な塵や素材の欠片など(以下、リントという)の発生が少ないことが要求される。良く知られている様に、クリーンルーム内の汚染や持ち込まれるリントは、作業者自身及び作業者が使用する用品からの発生によるものが多い。この事から、作業衣やワイパーなどの用品に対して特別な注意が払われているとともに改良が続けられている。
【0003】
クリーンルーム内の微粒子汚染の潜在的な源の一つは、その中で通常に行われる拭掃作業に用いられるワイパーである。例えば半導体や集積回路などの製造・組立の際には、その作業工程で汚れを拭き取るためにワイパーが用いられるばかりでなく、種々の設備、備品の表面の清掃、壁や部屋の内面を清掃するためにも広く用いられている。かかるワイパーは高い吸液性と柔軟性を必要とするため、周囲の環境内への微少粒子や繊維屑の放出と発散を防止する構造上の妨げとなっている。
【0004】
従来から、クリーンルームで用いられているワイパーはその室内の清浄度合に応じて使用するワイパーの清浄度も併せて用いられている。従来から編み物、織物、不織布、スポンジ、紙などが用途に合わせて用いられている。特に清浄度の高い室内では合成繊維からなる編物や織物が多く用いられ、比較的清浄度の低い室内では、セルロース繊維を主成分とする不織布が多く用いられている。
【0005】
清浄度の高いクリーンルームで用いるワイパーを目的として、ワイパーが持つ潜在リントを低減させる方法がいくつも提案されている。
例えば、特開平2−45017号公報(Texwipe)では、熱可塑性布材料から成るシートを所定の寸法に切断し、その周縁部に構成する熱可塑性繊維の融合端縁を設けて布帛の切断面周辺からのリントの発生を防止している。その際に単に切断面をヒートカットするだけではリントの発生を抑えるには充分ではないので、一定以上の幅にわたって熱可塑性繊維を溶融して接着することでリントの低減を行っている。
【0006】
これらの先行技術のワイパーはいずれも、そのリントや繊維の脱落は低減する目的を一応達成することはできるが、他の要求される機能、例えば吸水性、保水性、耐熱性については充分ではなかった。特開平2−45017号公報等に熱可塑性布材料と吸液性の高い材料、たとえば木材およびセルロース配合体から成るワイパーが提案されているが、熱融着することが不可欠であることからセルロース配合体のみで構成されるワイパーは困難であった。さらに、編物、織物ワイパーはリントフリー性は高いが、洗浄も特殊な方法を用いねばならず不織布ワイパーに比べてコスト高となり経済性に劣るといった大きな問題があった。
【0007】
一方、不織布ワイパーにおいては、複数枚積層してエンボス処理により部分的に熱融着させた平版状のワイパーが従来から知られていた。しかし、いずれの不織布ワイパーとも熱可塑性繊維で構成された不織布であるか、セルロース系の不織布といえども熱可塑性繊維を多少なりとも含む繊維で構成された不織布か、あるいは熱可塑性樹脂等を含浸させた不織布であった。例えば、特開平9−250078号公報に開示されているように、セルロース系繊維をエンボス加工するためには、予め布地に熱可塑性合成樹脂エマルジョンを含浸させ、これが乾燥後に熱金型にて所定の模様、柄、記号に熱プレスする工夫が必要であった。ノーバインダーのセルロース系シートの成型法としては、例えばコットンロール等で知られるように超高圧で成形することで成形体が得られることや特開昭54−138666号公報に開示されているように、セルロース系不織布を型枠に入れ特定の圧力で圧搾成形する製法は既に古くから公知であるが、不織布ワイパーに特定の点状圧着一体化させた区域を持たせるで、拭き取り性、嵩高性を有しながらワイパーとしての手持ち感がよく、更に発塵性が改善されたワイパーは得られなかった。
【0008】
また、熱可塑性を持たないセルロース系不織布ワイパーは、4ツ折りや8ツ折り等の折り構造を持たせシートの積層構造を形成させることで拭き取り性や嵩高性を増し、手持ち感を良くする手法が取られてきた。折り構造を有する不織布ワイパーの製法は、広幅のロール状の原反をスリッターで所定の幅にスリットしたあと折り機を用いて所望の折り形態に合わせて折る工程が通常採用されるが、スリット工程や折り工程を通る段階で不織布シート自身にかかる張力や折り工程での折り板等との摩擦により不織布自身からリントを発生させる等の原因から不織布組織全体からの発塵が多くリントフリー性が低くなり、更に、清掃場所へワイパー自身を持ち運ぶ際、不織布シート間に摩擦が発生する等が原因で発塵することから清浄度の高いクリーンルームでは使用されなかった。また、一部にはリントフリー性が高い平版状のセルロース系不織布ワイパーもあったが、不織布シートの全面が実質的に一体化された構造であるため、折り製品と比べて手持ち感が悪く、拭き取り性が悪く、かつ嵩高性が乏しいという欠点があった。
【0009】
従って、吸水性、保水性が優れ、耐溶剤性に優れ、溶出成分の少なさなどからワイパーとして適切な素材であるセルロース系繊維のみで構成された不織布ワイパーにおいては、リントフリー性が高く、拭き取り性が良く、嵩高性があり、手持ち感のよさ等のワイパーとしての基本的な要件を兼ね備えた製品はこれまで考えられなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的はセルロース系繊維のみで形成されたクリーンルームやその他の制御された環境の微少粒子による汚染を少なくするワイパーを提供するものであり、その使用によってクリーンルームのような制御された環境内の微少粒子の潜在的発生源を無くし、かつ吸水性能を損なわないリントフリーワイパーの提供にある。
【0011】
本発明は、高い品質で容易に経済的に作ることができるリントフリーワイパーの構造を提供し、使用環境内での信頼性と有効性を高めて製造工程や使用の経済性を高めることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、前記課題を解決するために鋭意検討の結果、セルロース系不織布ワイパーが特定の構造を有することで吸液性、保水性を損なうことなくリントフリー性が高まることを見出し、本発明をなすに至った。
本発明の目的は、少なくとも2枚以上の不織布が積層されてなる平版積層不織布シートからなり、該平版積層不織布シートがセルロース系不織布で構成され、積層された不織布間が実質的に繊維同志の界面を残したまま部分的に点状圧着一体化された区域を有し、該点状圧着一体化された区域の面積が投影された前記平版積層不織布シートの面積に対して2〜40%及び点状固着区域密度が0.5〜80点/cm2 であることを特徴とするリントフリーワイパーによって達成される。
【0013】
本発明のリントフリーワイパーを構成する不織布は、スパンレース法、湿式スパンボンド法等の公知の製法によって製造された不織布であり、該不織布を構成する素材としては実質的にセルロース系の繊維からなり、具体的にはパルプ、綿、キュプラ、ビスコースレーヨン、ポリノジックレーヨン等の非熱可塑性ポリマーからなる繊維であることが肝要である。セルロース系繊維は熱可塑性がないといった欠点を有している反面、吸水性、耐溶剤性に優れ、抽出成分の少なさからワイパーとしての適切な素材である。
【0014】
図1及び2を参照して説明すると、本発明のリントフリーワイパー(3)は、少なくとも複数枚の不織布(2)の積層からなり、その積層された不織布の層が特定の条件で点状圧着一体化されてた区域(1)を有する。このような構造が、吸水性を保持し、拭き取り性が良く、嵩高性があり、手持ち感のよさを損なうことなく、リントフリー性を満足するためには肝要である。
【0015】
先ず、本発明のリントフリーワイパーは、嵩高性を保ち、手持ち感を良くし、かつ積層された不織布層間での保水性を得るために、少なくとも2枚以上不織布が積層された構造を有することが肝要であり、通常は2枚から20枚、好ましくは2枚から8枚の不織布が積層され、1枚の不織布の目付は、通常10g/m2 から100g/m2 、好ましくは20g/m2 から50g/m2 である。
【0016】
平版積層不織布シートは、その積層構造がシート面に部分的に点状に圧着した区域によって固定されている。
個々の圧着一体化した区域の形状は、円形や4角、6角の多角形等任意であり、圧着一体化した区域の面積は、積層される不織布シート1枚の目付、柄、あるいはリントフリーワイパーの寸法等で条件が選択され、通常0.02mm2以上、好ましくは0.1mm2、更に好ましくは0.5mm2以上である。
【0017】
更に、本発明のリントフリーワイパーにおいては、点状圧着一体化された区域の面積が投映された平版状積層不織布シートの面積に対して2〜40%及び点状一体化された区域の密度が0.5〜80点/cm2 であることが肝要である。一枚の不織布自身では、発塵は少ないが、不織布を積層させることで平版不織布積層シートを構成する繊維同志が僅かに干渉し合うことで発塵しリントフリー性が低下すると推測している。点状圧着一体化された区域の面積比が2%に満たないと発塵が多くなり、40%を越えると発塵は抑えられるがワイパーとしての必要機能である拭き取り性が大きく低下する。同様に、点状一体化された区域の分布密度が0.5点/cm2 に満たないと発塵が多くなり、80点/cm2 越えると発塵は抑えられるがワイパーとしての拭き取り性が低下する。
【0018】
点状に圧着した区域において、構成セルロース単繊維は、繊維自身の吸水作用により元の不織布の構造に戻ることができるが、断面が変形してはいても相互に単繊維がそれぞれの界面を残して密着して隙間のない物理的固着構造を形成している。この構造は断面を走査型電子顕微鏡(400倍)の下で観察すると単糸繊維が重なった箇所は圧力に応じてつぶされた形に変形されてはいるが、単糸自身は崩壊することなく、単糸の表面と単糸の表面の間は単糸断面とは異なる濃淡が殆どの箇所で確認され、この部分で単糸が物理的に接着している繊維の界面と推定される。
【0019】
かくして構造が柔らかく、繊維がリントが発生することなく拭き取り性を損なうことのない圧着構造が形成されている。
本発明のリントフリーワイパーは、見掛け密度が0.1〜0.3g/cm3 、好ましくは0.1〜0.25g/cm3 である。見掛け密度が、0.3g/cm3 を越えると手持ち感や拭き取り性が損なわれ、また、0.1g/cm3 に達しないと発塵が多くなりリントフリー性が損なわれる。
【0020】
本発明におけるリントフリーワイパーの目付けは、20g/m2 から400g/m2 である。目付が20g/m2 未満ではワイパーとして必要な機械的な強度得られなくなり、一方、目付が400g/m2 を越えると拭き取り性が低下するためワイパーとしての機能が損なわれやすいので避けるべきである。
本発明の平版状積層不織布シートを構成する不織布の繊維形態としては、短繊維、長繊維、またはこれらの複合繊維等が用いられるが、比較的大きな繊維屑、例えば脱落繊維が殆ど発生しない長繊維の使用が好ましい。また、不織布を構成する繊維の繊度は、通常1から8デニールのものであるが、拭き取り性を高めるためには1デニール以下の極細繊維でもよく、繊度は特に限定されるものではない。
【0021】
本発明のリントフリーワイパーは、所望の枚数積層した不織布を前記した形状を有する点状の凸部を分散して有する室温あるいは加熱されたエンボスロールと平滑ロールの間に、通常線圧で10kg/cmから150kg/cm、好ましくは20kg/cmから100kg/cmで導入して、散点状の圧着一体化した区域を有する積層不織布シートが得られ、該積層シートをシートカッターへ供給し所望の寸法にカットすることで調製することができる。
【0022】
本発明のリントフリーワイパーの大きさ形状は商品設計において任意サイズに決定される。通常は縦60mm横60mmから縦400mm横400mm程度であり、カット方法はシャーカット、押し切り等の物理的なカット方法が用いられる。また、前記のエンボス処理条件は不織布の積層枚数や目付等により決定されるものであり、セルロースポリマーが熱分解しない温度範囲で熱をかけながら固着する方法も採用してかまわない。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下実施例により発明を具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例によって何ら限定されるものではない。実施例における、特性値の測定は、次の方法により行った。
(1)不織布の目付の測定:
標準状態における試料から縦10cm×横10cmの試料片計10点を作成し、平衡水分に到らしめた後、各試料片の重量(g)を秤量し、得られた値の平均値を単位面積(m2 )当たりに換算し目付とした。
【0024】
(2)発塵生の測定:
JIS−B9923(6)(シェーク法)に準じて測定し、1立方フィート中の0.5μm以下の粒子数を発塵性の指標とした。数が少ないほど発塵が少ない。
(3)圧着度の測定:
試作したワイパーのサンプル10点について、その平版状積層不織布シート表層部の不織布をつまんで持ち上げ、以下のようにして評価した。
【0025】
自重で積層した不織布が外れなければ1点とし、外れた時は0点と評価して、平均値を算出して、ハンドリング性の評価指標とした。
(4)見掛け密度の測定:
テクロック社のダイヤルシックネスゲージを用いて測定面積0.785cm2 で50g/cm2 の荷重を与え、10枚重ねたワイパーの厚みを測定し、得られた測定値を10で除して平均の厚みをDmmとし、この厚みのワイパーの目付をMg/m2 としたとき、M/(D×1000)で算出した。なお、単位はg/cm3 である。
【0026】
(5)ワイパーの形態観察:
日立製走査型電子顕微鏡(S2400型)を用いて加速電圧10kVで試料の断面観察を実施した。
(6)ワイパーの拭き取り性の評価:
ガラス板上にシリコンオイルを注射器で一滴滴下し、直径45ミリの円柱状の治具に取り付けたワイパーで1000グラムの荷重下、1m/分の速度にて拭き取る。拭き取り後、トナーを振りかけ、その後余分のトナーを1kg/cm2 の空圧で除去、残存トナーをセロテープに転写して残量量を比較して等級判断を行い、トナーの残量が極めて多いのを1点、残量が普通であるのを3点、残量が極めて少ないのを5点として、1点と3点間及び3点と5点の間に、中間の2点と4点を設けて、5段階で拭き取り性の評価とした。
【0027】
【実施例】
〔実施例1〕
目付30g/m2 、シート厚み0.2mm、シート幅1850mmのキュプラ長繊維不織布であるベンリーゼ(商標名)を4台のアンリールスタンド(巻き戻し台)から各々100m/分の速度で巻き出しながら4枚積層し、スリッター装置で500mm幅にスリットしながら巻き取り機でロール状に巻き取り、シート幅500mmで目付120g/m2 の4枚積層不織布を得た。
【0028】
上記4枚重ね積層不織布を室温28℃で、形状が円形で面積が3.14mm2の彫刻模様を圧着点密度が2点/cm2、圧着面積比が8%で配置した表面温度が室温のエンボスロールと表面が平滑で表面温度が室温の金属ロールとの間に線圧20kg/cmで速度10m/分で導入して、散点状に圧着点が均一分散分布圧着一体化した区域を有する4枚積層不織布シートを得た。次いで部分圧着した上記積層不織布を3組の上刃と下刃を有するスリッター機能を装備したフライングシャーカッター装置に供給し、幅方向に125mm、流れ方向に125mmにカットして、一辺が125mm角の平版状積層不織布シートからなるワイパーを得た。
【0029】
この平版状積層不織布シートからなるワイパーは、目付が115g/m2 吸水率が1300%で拭き取り性が3〜4級と優れたものであった。また発塵性は280でありリントフリー性が高いワイパーであった。
〔比較例1〕
エンボス処理を施さない以外は実施例1と同様の方法でキュプラ長繊維不織布の4枚積層した積層不織布シートを、フライングシャーカッター装置に供給し一辺が125mm角の平版状の積層不織布シートからなるワイパーを得た。
【0030】
得られたワイパーは、目付が115g/m2 、吸水率が1100%で、拭き取り性が3〜4級と優れたものであった。発塵性は1840であり、発塵しやすいワイパーであった。
〔比較例2〕
実施例1で用いたキュプラ長繊維不織布を実施例1と同様にして4枚積層した目付が、115g/m2 の積層不織布シートを得た。
【0031】
次いで、この積層不織布シートをアンリールスタンドから巻き出しながら移動速度30m/分で移動する90メッシュの金属上に載置した後、高圧液体処理を施した。高圧液体処理は、孔径0.12mmの噴射孔が孔間隔0.62mmで3群配列で配置された高圧柱状水流処理装置を用い、積層不織布シート圧の上方80mmの位置から柱状水流を作用させ、次いでマングルロールで過剰水分を除去した後、機内の雰囲気温度が135℃のサクションドラム式の乾燥機に通して乾燥しながら巻き取り装置で巻き取り、全面が3次元的な繊維交絡が観察される実質的に均一に一体化した不織布シートを得た。
【0032】
この孔径処理不織布シートをフライングシャーカッター装置に供給し一辺が125mm角の平版状の積層不織布ワイパーを得た。このワイパーは、目付が118g/m2 、吸水率が1100%で発塵性は310であり、リントフリー性が高いワイパーであったが、拭き取り性が1〜2級と低くワイパーとしての拭き取り性能が低いものであった。
〔実施例3〕
圧着点区域密度と圧着面積比が異なるエンボスロールを使用した以外は実施例1と同様の方法で一辺が125mm角の平版状の積層不織布ワイパーを得た。
【0033】
得られたワイパーの発塵性と拭き取り性を評価し、その結果を表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】
本発明は、セルロース系繊維のみで構成された不織布2枚以上を積層した平版状の積層不織布シートに点状圧着で一体化した区域を設けて、構造を固定した積層不織布シートなるワイパーである。したがって、拭き取り性がよく、嵩高感、手持ち感に優れ、その上吸水性、保水性、耐溶剤性で溶出成分が少ないというセルロース繊維不織布の性能が保持されているというリントフリー性の極めて高いワイパーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るリントフリーワイパーの平面視外観を示す模式図。
【図2】本発明に係る実施例のリントフリーワイパーの断面構造を示す模式図。
【符号の説明】
1…点状圧着一体化区域
2…非圧着区域
3…リントフリーワイパー
Claims (2)
- 少なくとも2 枚以上の不織布が積層されてなる平版状積層不織布シートからなり、該平版積層不織布シートがセルロース系長繊維不織布のみで構成され、積層された不織布間が繊維同志の界面を残したまま部分的に点状に圧着一体化された区域を有し、該点状圧着一体化された区域の面積が投影された前記平版積層不織布シートの面積に対して2〜40%であり、かつ前記点状固着区域の分布密度が0.5〜80 点/cm2であることを特徴とするリントフリーワイパー。
- 見掛け密度が0.1g/cm3から0.25g/cm3であり、かつ目付けが20g/m2から400g/m2であることを特徴とする請求項1記載のリントフリーワイパー。
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