JP3973923B2 - 注射器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、注射器に関するものであり、該注射器をより一層安全に取り扱おうとするものである。
【0002】
【従来の技術】
医療分野で使用される注射器は、その取り扱いに際して安全性を確保する観点から、使用前、使用後(廃棄時)の注射器には注射針を覆い隠す保護カバーが取り付けられる。
【0003】
ところで、従来の保護カバーは、注射器からの着脱が可能なキャップ形式であることから、その装着に際して誤って針先で手や指に傷をつけてしまうおそれがあること(とくに使用済みの注射器に保護カバーをして廃棄する時)、また、保護カバーを装着する作業自体煩わしいものとなっており作業者の負担(とくに精神的な負担)が大きくその改善が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、注射器の使用前はもとより使用後の注射器に対して安全かつ確実に針を覆い隠すことができる新規な注射器を提案するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、注射針を備えるシリンジと、このシリンジの内側で薬液の充填空間を形成しその摺動にて薬液を注射針の先端から排出するプランジャーを備えた注射器であって、
注射針を保持しその表面にねじ部を有するロック用チップと、薬液の充填空間を隔てる天面壁と同心二重配置になる内筒および外筒にて形成される区画凹所を有するシリンジと、
注射針を通す貫通孔を有し外筒の周りで回転可能に保持され該区画凹所と協働してロック用チップを含めた注射針の収納空間を形成するキャップとを備え、
前記キャップに、ロック用チップのねじ部に係合し該キャップの回転にて該ロック用チップをスライドさせて注射針を収納空間に後退させるねじ部を設け、
前記ロック用チップに、内筒または外筒に係合して該ロック用チップの収納姿勢を保持する係合部分を設けたことを特徴とする注射器である。
【0006】
上記の構成になる注射器において内筒及び外筒の少なくとも一方には、ロック用チップを直線的に誘導するガイドを設けることができ、内筒とロック用チップとの相互間にはシール部材を配置するのが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
【0008】
図1は本発明に従う注射器の外観斜視図であり、図2はその要部の断面を示したものである。
【0009】
図における番号1は注射針、2はシリンジである。シリンジ2はその先端に天面壁2aと同心二重配置になり該天面壁2aと一体になる内筒2bおよび外筒2cを有しており、天面壁2a、内筒2bおよび外筒2cによって区画凹所Sが形成されている。
【0010】
また、3はシリンジ2の内側で薬液の充填空間Mを形成しその摺動にて薬液を注射針1の先端から排出するプランジャー、4は注射針1を保持するロック用チップであり、ロック用チップ4の外表面にはねじ部4aが形成されていて、その内側には内筒2bの凸部tに係合して収納姿勢を保持する凹部4bを例として示した係合部分が設けられている。
【0011】
5はキャップである。このキャップ5は注射針1を通す貫通孔5aを有し、外筒2cの周りで回転可能に保持され区画凹所Sと協働してロック用チップ4を含めた注射針1の収納空間を形成するようになっており、その内側にはロック用チップ4のねじ部4aに係合するねじ部5bが設けられている。
【0012】
また、6は外筒2cの内側に間隔をおいて配置した例で示したガイドである。このガイド6は図3に示すようにロック用チップ4に設けた凹部に適合していて、ロック用チップ4の回転を防止し直線的に誘導できるようになっている。7は内筒2bとロック用チップ4との相互間に配置したシール部材、そして8はロック用チップ4とキャップ5の相互間に配置されたパッキンである。
【0013】
注射器の使用に際しては、シール部材7、パッキン8によって確実にシールされているため、上掲図1に示す状態のままで使用することにより薬液は注射針1から確実に排出される。
【0014】
注射器の使用後(廃棄時)においてキャップ5を外筒2cの周りで回転させると、キャップ5のねじ部5bに係合するロック用チップ4は天面壁2aに向かってスライドしていき、これとともに注射針1は収納空間内へ後退することとなる。
【0015】
注射針1はロック用チップ4の凹部4bが内筒2aの凸部tに係合した段階で図4に示すごとく収納空間に完全に入りこんでいるため、キャップ5を回転させない限り注射針1がキャップ5から露出することはなく、安全が確保される。
【0016】
図5(a)(b)は、本発明に従う注射器の他の実施の形態につき、その使用前及び使用後(廃棄時)の状態をそれぞれ示したものである。
【0017】
かかる構造の注射器は、キャップ5を外環5cと内環5dからなる二重壁としてその相互間にシリンジ2の外筒2cを入れ込むようにした構造のものであり、これによれば、キャップ5の下端がシリンジ2の2箇所において接触することになるためキャップ5がシリンジ2に対して安定化する。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、キャップを回転させるだけで注射針を区画凹所とキャップによって形成される収納空間内に後退させることができるので、注射器の使用後(廃棄時)に針先が手や指に触れて傷をつけてしまうおそれはない。
【0019】
また、本発明によれば、注射器の使用後にすぐさまキャップを回転させて注射針を収納空間に後退させることが可能であり収納作業の煩わしさを軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従う注射器の構成を示した図である。
【図2】 図1に示した注射器の要部断面図である。
【図3】 図1に示した注射器の要部の外観斜視図である。
【図4】 図1に示した注射器の使用後(廃棄時)の状態を示した断面図である。
【図5】 (a)(b)は本発明に従う注射器の他の実施の形態を示した図である。
【符号の説明】
1 注射針
2 シリンジ
2a 天面壁
2b 内筒
2c 外筒
3 プランジャー
4 ロック用チップ
4a ねじ部
4b 凹部
5 キャップ
5a 貫通孔
5b ねじ部
5c 外環
5d 内環
6 ガイド
7 シール部材
8 パッキン
M 充填空間
S 区画凹所
t 凸部
Claims (3)
- 注射針を備えるシリンジと、このシリンジの内側で薬液の充填空間を形成しその摺動にて薬液を注射針の先端から排出するプランジャーを備えた注射器であって、
注射針を保持しその表面にねじ部を有するロック用チップと、薬液の充填空間を隔てる天面壁と同心二重配置になる内筒および外筒にて形成される区画凹所を有するシリンジと、
注射針を通す貫通孔を有し外筒の周りで回転可能に保持され該区画凹所と協働してロック用チップを含めた注射針の収納空間を形成するキャップとを備え、
前記キャップに、ロック用チップのねじ部に係合し該キャップの回転にて該ロック用チップをスライドさせて注射針を収納空間に後退させるねじ部を設け、
前記ロック用チップに、内筒または外筒に係合して該ロック用チップの収納姿勢を保持する係合部分を設けたことを特徴とする注射器。 - 内筒及び外筒の少なくとも一方に、ロック用チップを直線的に誘導するガイドを設ける請求項1記載の注射器。
- 内筒とロック用チップとの相互間にシール部材を備える請求項1または2記載の注射器。
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