JP3973077B2 - 田植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は苗載台及び苗植付爪などを備えて連続的に苗植作業を行う田植機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
図39に示す如く、従来の平面視門形状のサイドフロートSにあっては、サイドフロートSの後端部は左右略同一幅S1で略同一の横ラインS2上に位置した状態にあって、回り植え作業時には外側の後方延出部後端を隣接苗に接触させたり、隣接苗に対し泥押しなどの影響を大とさせていた。またサイドフロートSの前面左右コーナ部S3も略同一横ライン上で略同一形状に形成された状態の対称関係にあって、車輪Tとこの後方位置のサイドフロート前面との間に一定の隙間Lを確保する場合に機体全長が長くなる。
【0003】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、走行車の後方に昇降可能に連結する植付部と、前記植付部の左右幅の略中央の下方に配置するセンタフロートと、前記植付部の左右両側の下方に配置するサイドフロートとを備えてなる田植機において、平面視門形に形成した前記サイドフロートの機体内側に形成されたフロート内側後方延出部の前後長より、前記サイドフロートの機体外側に形成されたフロート外側後方延出部の前後長を短く形成し、前記走行車の後輪の後方に位置する前記フロート内側後方延出部の左右幅を、前記後輪の左右幅と略同一若しくは幅広に形成すると共に、前記フロート内側後方延出部の左右幅より、前記フロート外側後方延出部の左右幅を幅狭に形成し、前記フロート外側後方延出部の前方に、前記後輪の外側に着脱可能に配置する補助車輪が位置するように構成し、前記サイドフロートの前面側の内側寄りに凹部を形成し、前記サイドフロートの前面側を、当該サイドフロートの前面より前方の水が前記フロート外側後方延出部の方向に流れる排水量より、前記フロート内側後方延出部の方向に流れる排水量が多くなるように構成したものであるから、既植苗に対するサイドフロートの影響を小とした回り植えを可能にすると共に、隣接苗への泥押しを最小限に抑えながら、後輪の移動跡を確実に消す植付作業を可能にして植付精度を安定維持させるものである。また、水の流れを隣接苗の方向より、後輪の移動跡の方向に多く流し、隣接苗への影響を小とし且つ整地性を向上できるものである。
【0004】
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は乗用田植機の側面図、図2は同平面図を示し、図中1は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン2を車体フレーム3に搭載させ、前後方向に長手状のミッションケース4前方にフロントアクスルケース5を介して水田走行用前輪6を支持させると共に、前記ミッションケース4後部のリヤアクスルケース7に水田走行用後輪8を支持させる。そして前記エンジン2等を覆うボンネット9両側に予備苗載台10を取付けると共に、作業者が搭乗する車体カバー11によって前記ミッションケース4等を覆い、前記車体カバー11後側の運転台12上面に運転席13を取付け、その運転席13の前方で前記ボンネット9後部に操向ハンドル14を設ける。
【0006】
また、図中15は4条植え用の苗載台16並びに複数の苗植付爪17などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台16を下部レール18及びガイドレール19を介して植付フレーム20に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース21を前記植付フレーム20に支持させ、該ケース21の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース22・22を配設し、その爪ケース22・22先端に苗植付爪17・17を取付ける。また前記植付フレーム20の左右両端側に左右サイドフレーム23・23を立設させて苗載台16を支持させ、植付フレーム20左右中央のヒッチブラケット24をトップリンク25及びロワーリンク26を含む昇降リンク機構27を介し走行車1に連結させ、走行車1に設ける油圧昇降シリンダ28をロワーリンク26に連結させ、該昇降シリンダ28の駆動時にリンク機構27を介し植付部15を昇降させると共に、植付部15の下降時には左右に往復摺動させる苗載台16から一株分の苗を植付爪17によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0007】
また、図中29は主変速レバー、30は機体の搭乗位置は勿論のこと機体から降りた位置で走行停止などの操作を可能とさせる苗継ぎレバー、31は植付昇降レバー、32は主クラッチペダル、33・33は左右ブレーキペダル、34は2条分均平用センタフロート、35は1条分均平用サイドフロート、36は4条用側条施肥機、37・37は後輪8の外側に配備させる補助車輪である。
【0008】
前記側条用施肥機36は、肥料を入れる肥料ホッパ38と、肥料を供給する肥料繰出部である肥料繰出ケース39と、フロート34・35の側条作溝器40にフレキシブル形搬送ホース41を介して肥料を排出させるターボブロワー型送風機42と、円筒形のエアタンク43とを備えると共に、エアタンク43右側端に送風機42を取付け、4条分4組の肥料繰出ケース39をエアタンク43上側に配設させ、肥料ホッパ38の後側に前記苗載台16の上端を近接配備させている。
【0009】
図3乃至図12に示す如く、前記植付フレーム20は各2条分用のパイプ製左右縦フレーム44a・44bと、左右縦フレーム44a・44bの前端間を連結するパイプ製横フレーム45とを備え、バルジ加工で形成する十字形フレーム継手(十字管継手)46を各縦フレーム44a・44b後端に溶接固定させ、回転軸47を介し前記ロータリケース21を継手46に回転自在に支持させると共に、バルジ加工で形成する左右十字形フレーム継手(十字管継手)48a・48bを縦フレーム44a・44bと横フレーム45に溶接固定させて、これら縦及び横フレーム44a・44b・45を一体連結させて軽量の植付フレーム20を低コストに形成するように構成している。
【0010】
また、右フレーム継手48bの前端部に植付入力軸49を設け、前記ミッションケース4のPTO軸からの駆動力を自在継手軸50を介し入力軸49に伝達させ、横フレーム45に内設する植付駆動軸51にベベルギヤ49a・52を介し入力軸49を連動連結させると共に、左右縦フレーム44a・44bに内設する植付爪駆動軸53をベベルギヤ52・54及び安全クラッチ55を介し植付駆動軸51に連結させ、前記回転軸47にベベルギヤ56a・56b及び植付爪ユニットクラッチ57を介し植付爪駆動軸53を連動連結させて、苗植付爪17の駆動を行うように構成している。
【0011】
さらに、苗載台16の左右方向の横送りと苗載台16上の苗の縦送りを行う苗送り軸58をアルミダイキャスト製の苗送りケース59を介し植付駆動軸51の左端に連動連結させるもので、左フレーム継手48aの左側フランジ部60に苗送りケース59の一端側フランジ部61をボルト止め固定させ、ケース59の他端側に苗送り軸58の左端を挿入支持させ、ケース59内の駆動軸51と苗送り軸58間に高低変速用の2組の切換ギヤ62・63で形成する変速機構64を介在させ、機体略中心に対し苗送り軸58の左半分を苗縦送りカム軸65・右半分を苗台横送りネジ軸66に設けて、苗送り軸58の高低2速の回転駆動時に苗載台16の横送りと、苗載台16上の苗の縦送りを行うように構成している。
【0012】
図30、図33にも示す如く、前記植付フレーム20の前端下側に植付深さ調節支点軸67を回動自在に枢支させ、各フロート34・35後端上面のブラケット68・69を植付深さ調節リンク70・71を介し前記支点軸67に連結させ、センタフロート34の前端に連結する昇降リンク72によってフロート傾斜角度(植付深さ)の変化を検出すると共に、前記支点軸67に基端を固設する植深調節レバー73によって基準植付深さの調節を行うように構成している。
【0013】
なお、前記支点軸67の左右両端にはL形状の左右サイドバンパ74をバンパ取付部材75を介し折畳み自在に外方に突設させている。
【0014】
図13乃至図16にも示す如く、左右サイドマーカ76の基端を前記支点軸67左右両端近傍に折畳み(起伏)自在に支持させるもので、前記支点軸67のバンパ取付部材75より内側近傍位置のマーカ76基端の折曲部76aを回動自在に支持させ、マーカ76基端に固設するマーカアーム78とバンパ取付部材75間に捩りコイルバネ式のマーカ倒伏バネ79を介設させ、マーカ76を起立操作する起立ワイヤ80を前記マーカアーム78に連結させ、マーカ76の起立操作時にマーカアーム78の係合軸81に係合させてマーカ76を起立保持するフック82を支点軸67にピン83を介して回動自在に設け、フックバネ84力に抗しマーカ76を起立保持するフック82の係合解除を行う解除ワイヤ85をフック82と植付昇降レバー31間に設け、植付部15の上昇動作に連動して起立ワイヤ80を引張ってマーカ76を起立させフック82に係合保持させると共に、植付昇降レバー31で左右何れか一方のフック82の係合解除を行って左或いは右マーカ76を横方向に倒伏させるように構成している。
【0015】
図8、図9、図14、図15にも示す如く、前記車体フレーム3の後部フレーム86にワイヤ受け87を介し左右マーカ76用2本の起立ワイヤ80の一端を、左右マーカアーム78に起立ワイヤ80の他端を連結させ、機体中心ライン上に配置させるロワーリンク26を中心として右側に自在継手軸50を、左側に左右マーカ用2本の起立ワイヤ80を配設させるもので、ロワーリンク26の後部左外側に起立ワイヤ80のアウタチューブ80a一端側のアウタ受け88を固設すると共に、アウタチューブ80a他端側のアウタ受け89を支点軸67に固設し、前記ワイヤ受け87とマーカアーム78とを起立ワイヤ80のインナワイヤ80bで連結して、植付部15の上昇に連動して左右マーカ76を起立させるように構成している。
【0016】
上記からも明らかなように、植付部15の上昇に連動してマーカワイヤである起立ワイヤ80を介し左右サイドマーカ76を折畳みする田植機において、機体中心に対し左右一側に植付部15に駆動力を入力する植付伝動軸である自在継手軸50を、他側にワイヤ80を配設したことによって、自在継手軸50との接触を回避させるクランプなどの使用に気をつかうことなく、継手軸50とワイヤ80の巻き付きを確実に防止して継手軸50とワイヤ80の動作の安定保持を図ると共に、継手軸50とワイヤ80との左右重量バランスを良好とさせて機体の安定保持を図ることができる。
【0017】
また、起立ワイヤ80のアウタ部材であるアウタチューブ80aをロワーリンク26に、インナワイヤ80bを車体フレーム3にそれぞれ配設させたことによって、従来のロワーリンク26及び植付ヒッチにインナワイヤ80b及びアウタチューブ80aを配設する構造に比べ、機体外側で前後方向に略平行にして簡潔に配設して、組付・調整など容易とさせ、操作ロスなども低減させることができる。
【0018】
さらに、起立ワイヤ80をロワーリンク26側方の近傍位置に配設させたことによって、昇降リンク機構27の影響を受けることなく、植付部15の昇降時に起立ワイヤ80が突っ張ったり、弛んだりするのを防止して、簡潔な起立ワイヤ80の配置構造のものでマーカ76の確実な起立動作などを可能とさせて信頼性を向上させることができる。
【0019】
またこの場合、起立ワイヤ80はロワーリンク26側方でロワーリンク26と略同一高さ位置に配設して、マーカ76の引上げストロークを充分に確保し、単一のアウタ受け88に2本の起立ワイヤ80を一体支持させて、ワイヤ80を他部品に干渉させることのないワイヤ寿命が良好で低コスト、軽量の配置を可能とさせている。
【0020】
図18、図19にも示す如く、苗載台16下端の苗取出板90を上下動させて苗取量を調節する苗取調節板91を、植付フレーム20のガイド部材92にガイドロッド93を介し上下動自在に支持させ、ガイドロッド93上部に切溝94を係合させる係合板95を左右方向の苗取量調節軸96に設け、該苗取量調節軸96の左端側に連結する苗取量調節レバー97の操作によって、苗植付爪17が取出す1株分の苗量の調節を行うもので、苗送りケース59及び縦フレーム44a・44bに固設する各軸受板に苗取量調節軸96の横軸部96aを回動自在に支持させ、苗送りケース59より外方で横軸部96aの左端側を前方に略90度に折曲げて前後方向の縦軸部96bに形成し、苗送りケース59の前方で縦軸部96bの前端を内方に略90度に折曲げて、レバー取付部96cに形成して、該取付部96cにL形状の調節レバー97基端を2本のボルト98で固定させ、レバー97先端をレバーガイド99の前方斜上方に延設させ、左後輪8と補助車輪37間に臨ませるように設けて、各部96a・96b・96cで苗送りケース59を囲んで保護すると共に、ケース59と苗取量調節軸96の隙間100で前記搬送ホース41の位置決めを行うように構成している。
【0021】
図11、図12にも示す如く、前記ヒッチブラケット24はトップリンク25及びロワーリンク26を連結させる上下リンク軸101・102を有し、植付フレーム20の横フレーム45略中央に溶接で抱持固定する支点部材103をブラケット24の下端にローリング支点軸104を介して回動自在に連結させ、ブラケット24上端の取付座105に油圧ローリングシリンダ106を取付け、シリンダ106のピストンロッド107先端を右サイドフレーム23上端の固定ブラケット108に連結させ、複動型の前記シリンダ106を往復駆動するギヤポンプ109と、該ポンプ109を正逆駆動する可逆型電動モータ110と油タンク111とをシリンダ106に一体的に設け、前記取付座105上面に固設する受板112と苗載台16裏側面の上部ガイドレール19左右端間にローリング補正バネ113を張設して、ヒッチブラケット24左側の横フレーム45に設けた振子型ローリングセンサ114が植付部15の傾斜を検出するとき、シリンダ106のピストンロッド107を進退制御して支点軸104回りに植付部15を左右に揺動させて植付部15の水平保持を図るように構成している。
【0022】
また、前記横フレーム45と支点部材103右端とに溶接固定させるブラケット115を設け、該ブラケット115と右サイドフレーム23上端のブラケット108と間を斜めステー116で補強連結させて、最も軽量構造のもので右サイドフレーム23の剛性を向上させて、ローリング性能の確保を図るように構成している。
【0023】
図10、図12、図16、図17にも示す如く、前記苗送り軸58の中間及び右端を前記ブラケット115及び軸受板117を介し横フレーム45に支持させるもので、右フレーム継手48bの右側フランジ部118より右外側に苗送り軸58と略平行な2本のパイプ119を延設させ、該パイプ119の延設端に軸受板117を取付けて、前記ブラケット115と軸受板117間に軸受120を介し前記横送りネジ軸66両端を支持させ、前記縦送りカム軸65の右端を角パイプ製の継手121を介しネジ軸66左端に、またカム軸65の左端を苗送りケース59にそれぞれ連結支持させて、これら左右に分割される縦送りカム軸65及びネジ軸66を両持ち構造とさせて支持強度を向上させると共に、縦送りカム軸65の右端を同一軸芯でネジ軸66に連結させて縦送り精度を向上させるように構成している。前記カム軸65は鉄製中空パイプで、またネジ軸66は中実鉄材で形成して、機体中心より左側に前記苗送りケース59とカム軸65、右側に重さの大きいネジ軸66を振り分け配置させて、左右のバランスを良好とさせるように設けている。
【0024】
また図7、図10、図20、図37に示す如く、前記ネジ軸66には滑り子122をネジ結合させ、苗載台16に滑り子受け123を介して滑り子124を連結させて、ネジ軸66の一方向の回転時に苗載台16を左右往復移動させると共に、前記縦送りカム軸65には左右縦送りカム124を有して、苗載台16が左右移動端まで移動するときには従動カム125に縦送りカム124を当接させ一方向クラッチ126を介し縦送りローラ軸127を一方向に回転させて、苗載台16下端側に設ける上下一対のローラ軸127・128の縦送りローラ129・130間に巻回する縦送りベルト131を苗1株分下端方向に移動させるように構成している。
【0025】
さらに図16、図17に示す如く、前記右側フランジ部118及び軸受板117はネジ軸取付用の切欠き132・133を上部に形成し、ネジ軸66に軸受120を装着させた状態でフランジ部118及び軸受板117への取付けを容易に可能とさせると共に、右サイドマーカ76の最収納時にマーカ76を係合保持する棒状のマーカ収納フック134を軸受板117上側部に溶接固定させている。
【0026】
また、前記右側フランジ部118の下側一部を下方に延長させ、右サイドフロート35の上げストッパ部135に形成して、右サイドフロート35が揺動で上げ動作したときにも他の部品との干渉を防止するように構成している。
【0027】
上記からも明らかなように、苗載台16を左右方向に横送りする横送り軸である横送りネジ軸66を備えた田植機において、植付フレーム20から横送りネジ軸66と略平行に軸状部材であるパイプ119を複数延設させ、横送りネジ軸66の一側を支持する軸受部材である軸受板117を前記パイプ119に取付けることによって、横送りネジ軸66の一側を複数のパイプ119で変形させることなく支持して、横送りネジ軸66による力をパイプ119の引張りで受けるなどして簡単且つ軽量化構造のもので精度の良い横送りネジ軸66の支持を可能とさせることができる。
【0028】
また、サイドマーカ76を起立保持させるマーカ収納フック134を軸受板117に設けることによって、例えば棒状形状のフック134を軸受板117に固設するだけの簡単な構造のもので、軸受板117も収納時のガイドとして利用してマーカ76の確実な起立収納保持を図ると共にマーカ収納機構のコスト低減や重量の軽減化を容易に可能とさせることができる。
【0029】
図13乃至図15に示す如く、前記苗送りケース59の下側面を曲面部59aに形成し、左サイドフロート35が揺動で上げ動作したときのストッパとして利用すると共に、左サイドマーカ76の最大収納時にマーカ76を係合保持するバネ鋼製のマーカ収納フック136をケース59外側面に取外し自在にボルト137止め固定させている。
【0030】
また、前記フック136は苗送りケース59左外方に延出させて先端を平面視略三角形状に折曲げてマーカ76の係合部136aに形成し、植付部15最上げ時のマーカ76位置より機体中心側に係合部136aを配置させ、植付部15最上げ時にフック136にマーカ76が引掛るのを防止させ、マーカ76とフック136の位置関係に差がある場合や植深変更によって支点軸67が回動してマーカ76収納姿勢が変化するときにもフック136の弛みでマーカ76を良好に係合保持させるように構成している。
【0031】
また図3に示す如く、施肥機36前面位置に配備させるユニットレバーボックス139に左右各2条用2本のユニットクラッチレバー140を設け、図20に示す如く縦送りローラ軸127の両端側に設ける縦送りユニットクラッチ141と植付爪ユニットクラッチ57と施肥機36肥料繰出ケース39の駆動の入切を行う施肥ユニットクラッチとに各クラッチワイヤを介しクラッチレバー140を連結させて、左右何れか一方のクラッチレバー140の切操作によって左或いは右側2条分の縦送りと植付爪17及び施肥機36の駆動を停止させるもので、図13に示す如くクラッチレバー140と縦送りユニットクラッチ141とを連結する縦送りクラッチワイヤ142の中間を前記フック136にクランプさせるように構成している。
【0032】
図20乃至図22に示す如く、前記苗取量調節レバー97に縦送り連動ワイヤ143を介し従動カム125を連結させ、苗取量の変化に対応させ苗縦送り量も変化させて、苗取量に応じた適正な苗縦送りを行うもので、調節レバー97のレバーアーム144と従動カム125の外側面の突出ピン145間を連動ワイヤ143のインナワイヤ143bで、横フレーム45及び苗載台16裏面に固設するアウタ受け146・147間をアウタチューブ143aで連結させている。そして、調節レバー97側のインナワイヤ143bにおいてはアウタチューブ143aを前方に位置させインナワイヤ143bを前方側に引き動作させることにより、泥水のアウタチューブ143a内への侵入を有効に防止すると共に、苗載台16側のアウタ受け147は上部ローラ軸128を苗載台16裏面に支持する軸受148の取付穴など取付部材149を利用して苗載台16に固定させている。
【0033】
図22乃至図26に示す如く、前記植深調節レバー73の上端側を案内するレバーガイド150に多段の係合ノッチ151を有する調節板152をガイドレール153を介しスライド自在に設け、調節レバー73をノッチ151を介し調節板152に係脱自在に連結させ、植付作業速度感応型植深さ自動調節用(速度同調)の植深補正モータ154にネジ軸155及びネジ係合体156を介し調節板152を連結させて、手動による植付深さの基準調節を行うと共に、走行速度の変化時には補正モータ154でもって植付深さの基準補正を行うように構成している。
【0034】
また、前記レバーガイド150は機体中心より左側の横フレーム45前面の固定ブラケット157にレバーガイド150の右折曲側板150aをボルト158を介し取外し自在に固定させるもので、レバーガイド150の取付位置を変更させる複数のボルト取付孔159をガイド150に形成して、密植(深植え)或いは疎植(浅植え)など基準植付深さ仕様が変更されたときには、対応した位置(図24に示す如く、レバーガイド150が上取付位置のとき密植、下取付位置のとき疎植)にレバーガイド150の取付位置を変更させるように構成している。
【0035】
また、レバーガイド150と調節板152との相対位置を変化させる調節板152位置規制用の正逆規制スイッチ160・161をレバーガイド150の裏面にビス162を介して取外し自在に固定させ、調節板152一側に折曲形成するスイッチ作用部152aをスイッチ160・161のアクチュエータ160a・161a内に臨ませて、設定されるアクチュエータ160a・161a間の距離内で補正モータ154の正逆駆動制御を行うと共に、前記規制スイッチ160・161の取付位置を変更させる複数のビス取付孔163をレバーガイド150に形成して、密植或いは疎植など基準植付深さが変更されたときには、対応した位置(図26に示す如く、規制スイッチ160・161が実線状態の上取付位置のとき密植、仮想線状態の下取付位置のとき疎植)に規制スイッチ160・161を変更させるように構成している。そしてこの場合レバーガイド150の取付位置の変更或いは規制スイッチ160・161の取付位置の変更の何れか一方を用いて植付深さの基準調節を行うものである。
【0036】
上記からも明らかなように、苗の植付深さを調節する植深調節レバー73を植付フレーム20の横フレーム45に備えた田植機において、横フレーム45に対する植深調節レバー73のレバーガイド150の取付位置を調節する複数の取付孔159を横フレーム45或いはレバーガイド150に形成することによって、密植・疎植など基準植付深さ仕様の変更や、様々な地域或いはユーザーの要望で植付深さを変更させる場合、レバーガイド150の取付位置を容易に変更させて基準とする植付深さを変更させ、各種条件にあった最適な植深調節を可能とさせて、植付精度を向上させることができる。
【0037】
また、苗の植付深さを調節する植深調節レバー73をレバーガイド150を介し植付フレーム20に備えた田植機において、レバーガイド150に対する植深調節レバー73の操作位置を規制するレバー位置規制部材であるスイッチ160・161を設けると共に、レバーガイド150にスイッチ160・161を位置変更自在に取付けることによって、例えば植付作業速度感応型(速度同調)自動植深モータに植深調節レバー73を連結させた構造にあっては、植深調節レバー73の位置規制するスイッチ160・161の取付位置を変更させるだけの簡単な操作によって、各種条件にあった最適な植深調節を容易に可能とさせることができる。
【0038】
図18、図19、図27、図28に示す如く、前記下部レール18に嵌合させて苗載台16を支持する下部ガイドレールである苗取出板90の断面形状は取口部直線とさせるもので、苗載台16の底板16aの下端裏面に下部レール18を固設させ、苗取出板90は前記下部レール18に摺動体165を介し嵌合させる4角嵌合部90aと、苗マット底面に摺接させる底板16aの延長方向に沿う苗底面受部90bと、苗マット前面と摺接させる底板16aに対し略90度立設傾斜させた苗前面受部90cとを有し、底板16aと下部レール18の合体部下縁166の下側位置より底板16aの延長線上の高さ位置に直線の上り傾斜に苗底面受部90bを形成して、苗載台16の横送り時に従来の如く苗取出板90の苗取出口167で苗底面受部90bに苗が引掛るなどの不都合を解消させ、苗取出板90上でのスムーズな苗の横送りを行って正確な苗取出しを可能とさせると共に、苗載台底板16aの苗の縦送り方向に対し苗取出板90の苗底面受部90bを前低後高状の上り傾斜面に形成して、苗載台16の横送り動作中苗マット下端部が浮上り状態となっても苗取出板90の傾斜面(受部90b)によって、苗載台底板16aと苗マットとの隙間を開かず密着状態を良好に保って苗を確実に掻取り可能とさせるように構成している。
【0039】
また、前記苗取出板90の苗取出口167の裏側面にボルト168及び苗ガイド169を介し固設する苗取出板補強用の受刃170は苗取出板90の嵌合部90aに取付ける連結部170aと、苗取出口167を中心とした苗取出板90の左右両側に取付ける左右受板部170bと、連結部170aと受板部170b間で連結して苗ガイド169に苗を案内するガイド部170cとを有する平面視コノ字形の一体構造に設け、苗取出板90の苗取出口167の強度を向上させ、苗植付爪17による苗取量を安定させるように構成している。
【0040】
また図29に示す如く、前記苗送りケース59と植付駆動軸51とカム軸65との連結接続時にあっては、前記苗送りケース59の内側面に形成する植付用スリット171及び縦送り用スリット172と、駆動軸51及び苗送り軸58(カム軸65)に形成するボンチマーク173・174とを合せて、密植仕様及び疎植仕様に対応させた苗送りケース59と軸51・58の容易な組付けを可能とさせるように構成している。
【0041】
図30乃至図36に示す如く、前記サイドフロート35は平面視門形に形成し、内側の後方延出部175より外側の後方延出部176の前後長を短く形成し、車輪である後輪8位置後方のフロート内側後方延出部175の左右幅W1を後輪8の左右幅W3と略同一若しくは幅広(W1≧W3)に形成すると共に、フロート外側後方延出部176の左右幅W2をフロート内側後方延出部175の左右幅W1より幅狭(W1>W2)に形成して、既植苗に対するサイドフロート35の影響を小とさせた良好な回り植えを可能とさせると共に、隣接苗への泥押しを最小限に抑えながら車輪8跡を確実に消す植付作業を可能とさせて植付精度を安定維持させるように構成している。
【0042】
また、フロート内側後方延出部175上方に植付フレーム20の縦フレーム44a・44bを配置させ、該延出部175の左右両側で苗植付爪17による2条分の苗植えを行わせ、ロータリケース21の回転軌跡の最後側部より延出部175を後方に突出させて、ロータリケース21の低コストによる保護を図ると共に、圃場条件に応じてフロート外側後方延出部176前方位置に補助車輪37を設ける場合には、該車輪37の車輪跡も延出部176で消すように構成している。
【0043】
また図35にも示す如く、後輪8に対応するサイドフロート35の前面位置を凹部177に形成して、後輪8とサイドフロート35の隙間を確保しつつ、フロート35を可及的に前方に配置することができ、その結果植付部15を可及的に本機に近づけることができるため、機体全長の縮小化を容易に可能とさせると共に、水の流れMを隣接苗でなく後輪跡に流し込ませて、隣接苗への影響を小とさせ整地性を向上させるように構成している。
【0044】
また図30、図31にも示す如く、フロート外側後方延出部176の後端上面に固設するブラケット69と、支点軸67に基端を固設する調節リンク71との間に、サイドフロート35の先端側に上げ荷重を作用させる捩りコイルバネ178を介設させるもので、ブラケット69と調節リンク71とを連結する枢支軸179周りに前記コイルバネ178を設け、ブラケット69に開成する低及び高荷重用2つのバネ係合孔180・181の何れか一方にコイルバネ178の一端側フック178aを係合させると共に、調節リンク71にコイルバネ178の他端側フック178bを係合させて、係合孔180・181に対するコイルバネ178のフック178aの掛け替えでサイドフロート35先端側の上げ荷重を容易に変更するように構成している。
【0045】
図31に示す如く、前記枢支軸179に取付けるコイルバネ178のフック178aとコイル部178c側端までの距離aよりバネ78を挿入する枢支軸179の首下長さbを大(a<b)に形成して、バネ係合孔180・181に対しバネフック178aの掛け替えを容易とさせるように構成している。つまり枢支軸179に取付けるバネ座金178dとリンク71間の取付長さbを、コイルバネ178のコイル部178cの幅長さとフック178aの幅長さの加算値aより大に形成して、フック178aの係合解除時にはリンク71とフック178aとの間に隙間を形成させる状態とさせて掛け替えを容易とさせるように構成している。
【0046】
上記からも明らかなように、植付部15の下方に支点軸67を介し上下揺動自在にフロート35を支持させた田植機において、フロート35先端側に上げ荷重を作用させる上げ荷重変更部材である捩りコイルバネ178を設けると共に、コイルバネ178のバネ力を調節自在に設けることによって、長さの異なるフロート35に変更或いは施肥機36やレベラの装着・非装着或いは圃場条件による泥押しの具合などに応じてフロート35の上げ荷重を変更する必要のあるときには、従来の如くバネをその都度取換えるなどの煩わしさなくコイルバネ178のバネ力の調節操作によるバネ力の変更で容易に対応させて、フロート35上げ荷重変更時に必要とする操作性の向上やコスト低減を図ることができる。
【0047】
また、フロート35とフロート支持部材である調節リンク71間に介設するコイルバネ178のバネ取付位置を調節自在に設けることによって、フロート35の上げ荷重を変更する必要のあるときには、その都度バネを取換える必要なく、バネ178を掛け替えるなどの簡単な調節操作で対応させて、操作性の向上やコスト低減を図って植付精度を向上させることができる。
【0048】
また、フロート35と調節リンク71間の枢支軸179周りに捩りコイルバネ178を介設すると共に、コイルバネ178掛け替え用のスペースを枢支軸179に設けて、例えばフロート35の固定ブラケット69に対するコイルバネ178一側の掛け替え時には、コイルバネ178を枢支軸179のスペース内で自在に移動させてバネの掛け替えを容易に行って、フロート35の上げ荷重を適正維持させることができる。
【0049】
図30、図33にも示す如く、前記縦フレーム44a・44b後端側でロータリケース21など支持させるフランジ182にU字形状のパイプ製フロートストッパ183を固定させて、ロータリケース21回転中のサイドフロート35との干渉を有効に防止するように構成している。また図6、図31にも示す如く、左右サイドフレーム135のブラケットは立上り部69aを機体内側に向け配置させ、該立上り部69aに取付ける枢支軸179を機体内側に突出させて、コイルバネ178を調節リンク71より内側に配置させて、支点軸67両端の空きスペースを大きくしてサイドマーカ76の取付スペースなどを充分に確保するように構成している。
【0050】
図14、図15、図18、図30、図32に示す如く、前記苗取出板90の左右両端と左右サイドバンパ74を機体内側に折畳み自在に設けるもので、苗載台16より外側に突出する略長さ分の苗取出板90の左右両端を分割させて分割体184に形成し、苗取出板90本体側に摺動体185・回動軸186・連結板187、係合体188・姿勢保持バネ189などを介し分割体184を折畳み自在に連結させている。
【0051】
また前記サイドバンパ74は支点軸67の両端に固設する側面視コ形状の取付部材75にバンパ折曲垂直部74aを上下動自在に挿通させ、取付部材75より下方に突出させる垂直部74aのバネ座190と取付部材75間に圧縮バネ191を介設させると共に、取付部材75の外端面及び前面に当接させて位置規制するL形状の位置規制板192を垂直部74aに固定させ、規制板192と取付部材75前面との当接位置ではバンパ水平部74bを支点軸67の延長方向に突出状態とさせて苗取出板90などを保護する一方、バネ191に抗しバンパ74を上方に引上げ後方に水平部74bを略90度回動させ、規制板192と取付部材75外端面とを当接させるバンパ収納位置のとき機体巾を縮小させて運搬車への積込みや格納を容易に可能とさせるように構成している。
【0052】
図38に示す如く、左右サイドバンパ74の水平部74bの端部74cは前方から後方に折曲げる形状として、運転席13位置から端部74cの長さ方向でバンパ74の開放状態を容易に確認可能とさせて視認性を向上させると共に、障害物に当たっても引掛るなどの不都合を解消させるように構成している。
【0053】
また、前記サイドバンパ74と苗取出板90の分割体184の折畳み収納時にあっては、側面視で分割体184の外側でサイドバンパ74をラップさせて分割体184が外方に開くのをサイドバンパ74の端部74cで防いで、分割体184が干渉するなどの事故を防止し折畳み時にもバンパ74で分割体184を保護するように構成している。さらに左右サイドバンパ74は下方からの突き上げに対しても、バネ191に抗する上動によって破損などが防止される。
【0054】
図33、図35に示す如く、前記作溝器40はセンタフロート34の左右両側に2つ、左右サイドフロート34に各1つ配置されるもので、左右サイドフロート34にあってはフロート外側後方延出部176の内側基部に作溝器取付部193を設け、作溝器40に接続させるホース41と苗載台16との間を縮小させた良好な配置を行うように構成している。
【0055】
図19に示す如く、前記縦フレーム44a・44bの前部上方にホース取付ステー194を固定させ、該ステー194に取付けるクランプ金具195に作溝器40のブーツ40a上方近傍のホース41を固定支持させると共に、横フレーム45・苗送り軸58・縦送りカム124より後方で苗載台16・苗取量調節軸96の前方にホース41を通して、ホース41の屈曲を小さく抑えて肥料の詰まりなどを防止するように構成している。
【0056】
そして図37に示す如く、前記従動カム125と滑り子受け123の横移動範囲より外側にホース41を配置させて、ホース41と苗載台16間の距離を縮小させると共に、図12に示す如くローリングシリンダ106のギヤポンプ109・モータ110など油圧ユニット下部にホース41を通して、ホース41のスペースを有効に確保したホース41の組込みを行うと共に、図5、図6に示す如く苗送りケース59と苗取量調節軸96の隙間100にホース41を通して、別途ホース取付部材などの必要のないホース41の低コストで軽量良好な保持を行うように構成している。
【0057】
また、図37に示す如く搬送ホース41の中間部にあっては、前記ヒッチブラケット24の左右両側に左右ホースガイド196を配置させ、左右ホースガイド196の左右両端にホース41のクランプ金具197を取付けて、ホース41とヒッチブラケット24を側面視でラップさせることによって、本機と苗載台16間の距離を縮めて機体全長の縮小化を図るように構成している。
【0058】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように、請求項1に係る発明は、走行車1の後方に昇降可能に連結する植付部15と、前記植付部15の左右幅の略中央の下方に配置するセンタフロート34と、前記植付部15の左右両側の下方に配置するサイドフロート35とを備えてなる田植機において、平面視門形に形成した前記サイドフロート35の機体内側に形成されたフロート内側後方延出部175の前後長より、前記サイドフロート35の機体外側に形成されたフロート外側後方延出部176の前後長を短く形成し、前記走行車1の後輪8の後方に位置する前記フロート内側後方延出部175の左右幅W1を、前記後輪8の左右幅W3と略同一若しくは幅広W1≧W3に形成すると共に、前記フロート内側後方延出部175の左右幅W1より、前記フロート外側後方延出部176の左右幅W2を幅狭W1>W2に形成し、前記フロート外側後方延出部176の前方に、前記後輪8の外側に着脱可能に配置する補助車輪37が位置するように構成し、前記サイドフロート35の前面側の内側寄りに凹部177を形成し、前記サイドフロート35の前面側を、当該サイドフロートの前面より前方の水が前記フロート外側後方延出部176の方向に流れる排水量より、前記フロート内側後方延出部175の方向に流れる排水量が多くなるように構成したものであるから、既植苗に対するサイドフロート35の影響を小にした回り植えを可能にすると共に、隣接苗への泥押しを最小限に抑えながら、後輪8の移動跡を確実に消す植付作業を可能にして植付精度を安定維持できるものである。また、水の流れMを、隣接苗の方向より、後輪8の移動跡の方向に多く流し、隣接苗への影響を小とし且つ整地性を向上できるものである。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図である。
【図2】田植機の全体平面図である。
【図3】植付部の側面図である。
【図4】植付部の側面説明図である。
【図5】植付部の平面図である。
【図6】植付部の平面説明図である。
【図7】植付部の側面説明図である。
【図8】昇降リンク機構の側面図である。
【図9】昇降リンク機構の平面図である。
【図10】植付フレーム部の断面説明図である。
【図11】苗載台の正面説明図である。
【図12】ヒッチブラケット部の正面説明図である。
【図13】苗送りケース部の側面図である。
【図14】サイドマーカ部の背面説明図である。
【図15】サイドマーカ部の平面説明図である。
【図16】サイドマーカ部の斜視説明図である。
【図17】軸受板部の側面説明図である。
【図18】苗取量調節軸部の平面説明図である。
【図19】苗縦送り部の側面説明図である。
【図20】苗載台の背面説明図である。
【図21】従動カム部の側面説明図である。
【図22】植深調節部の側面図である。
【図23】植深調節部の平面図である。
【図24】植深モータ部の説明図である。
【図25】植深調節板の説明図である。
【図26】スイッチ部の説明図である。
【図27】苗取出板部の側面説明図である。
【図28】受け刃部の斜視説明図である。
【図29】苗送りケース部の内側面図である。
【図30】サイドバンパ部の側面説明図である。
【図31】サイドフロート枢支部の説明図である。
【図32】苗取出板の折畳み説明図である。
【図33】フロート部の平面図である。
【図34】フロートの平面説明図である。
【図35】サイドフロート部の平面説明図である。
【図36】サイドフロートの底面説明図である。
【図37】搬送ホース部の説明図である。
【図38】サイドバンパ及び苗取出板分割体の折畳み説明図である。
【図39】サイドフロートの従来構造の説明図である。
【符号の説明】
1 走行車
8 後輪
15 植付部
34 センタフロート
35 サイドフロート
175 フロート内側後方延出部
176 フロート外側後方延出部
177 凹部
W1 フロート内側後方延出部の左右幅
W2 フロート外側後方延出部の左右幅
W3 後輪の左右幅

Claims (1)

  1. 走行車の後方に昇降可能に連結する植付部と、前記植付部の左右幅の略中央の下方に配置するセンタフロートと、前記植付部の左右両側の下方に配置するサイドフロートとを備えてなる田植機において、
    平面視門形に形成した前記サイドフロートの機体内側に形成されたフロート内側後方延出部の前後長より、前記サイドフロートの機体外側に形成されたフロート外側後方延出部の前後長を短く形成し、
    前記走行車の後輪の後方に位置する前記フロート内側後方延出部の左右幅を、前記後輪の左右幅と略同一若しくは幅広に形成すると共に、前記フロート内側後方延出部の左右幅より、前記フロート外側後方延出部の左右幅を幅狭に形成し、
    前記フロート外側後方延出部の前方に、前記後輪の外側に着脱可能に配置する補助車輪が位置するように構成し、
    前記サイドフロートの前面側の内側寄りに凹部を形成し、前記サイドフロートの前面側を、当該サイドフロートの前面より前方の水が前記フロート外側後方延出部の方向に流れる排水量より、前記フロート内側後方延出部の方向に流れる排水量が多くなるように構成したことを特徴とする田植機。
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