JP3971281B2 - クリップ - Google Patents

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
    • B43K25/00Attaching writing implements to wearing apparel or objects involving constructional changes of the implements
    • B43K25/02Clips

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筆記具や化粧具等の軸筒やキャップ等の筒体に前後方向に揺動可能に装着されて、この揺動支持点から玉部を有する前端側が筒体表面に適宜の挟持力により常に付勢接触されており、該揺動支持点より後端側の操作部を筒体側へ押圧することにより、玉部を有する前端側が筒体表面から離れ、この開状態にて衣服の胸ポケットやノート等の被挾着物への挟み込み挟持を可能とするバインダー式のクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の動きを成すバインダー式のクリップは、実用新案登録第3043721号(以後、前者)、そして実用新案登録第3046649号や特開2000-79792号(以後、後者)に公表されているものが知られている。
即ち、上記前者のものは、クリップ部が、軸受、支持軸により筒体の表面に前後揺動可能に軸着され、クリップ部の後端側裏面に設けた突出片(伝導片)が位置する筒体の筒壁部位には略コの字状の切欠き溝を設けることで、筒方向に長くその一端を反発基部とする反発舌片を形成し、この舌片により、前記軸受、支持軸からなる軸着部を揺動支持点としてクリップ部の前端側が筒体表面に常に付勢接触されるように構成されている。
【0003】
また、後者のものは、クリップ部が、回転軸により筒体の表面に前後揺動可能に軸着され、クリップ部の後端側と筒体との間にねじりバネや板バネ等のバネ材を設け、このバネ材により、前記軸着部を揺動支持点とするクリップ部の前端側が筒体表面に常に付勢されるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、筆記具や化粧具等の小物製品は生産性とロット数が収益に大きく影響するものであるが、上記前者の場合はクリップ部に支持軸、そして突出片を設け、筒体側には軸受、反発舌片形成用の切欠き溝を設ける等の構造が複雑となり、加工と組み立てに手間が掛かる。
また、クリップ部の取り付けは支持軸を軸受間に架橋状に挿し込むといった構造であることから、クリップ部の揺動開閉操作が頻繁に行われることで、軸受の軸挿通口が磨耗を来たして軸受から支持軸が離脱し、クリップ部が外れる等の品質性にも問題があった。また、クリップ部の支持軸や軸受が筒体表面に向き出しで露出する構造であることで、高級な筆記具には不向きな構造である。
【0005】
後者の場合にはクリップ部の筒体への取付け部品点数が多く構造が複雑になり、筒体への組み付けに手間が掛かる等の欠点が存在していた。また、部品点数が多く構造が複雑であるために、故障等も多くなる問題がある。前者と同様に高級な筆記具には不向きな構造である。
【0006】
また、前者、後者何れのものもクリップ部の前端裏面に突出する玉部のみにより、つまり、該玉部と筒体との間で衣服の胸ポケットやノート等の被挾着物を挟む一点挟持構造であることから、特に滑り易い書類等に挟んで置いた場合に簡単に抜け外れてしまうことがあった。
そこで、強力なバネ材等を用いてクリップ部の挟持力を強くする等の対策が行なわれているが、玉部のみによる挟持力を強くすればするほど、当該玉部を有する前端側を開くために操作するクリップ部の後端側操作部の押圧が硬くなる。つまり、クリップ部の開操作性が悪く、取扱い性に問題があった。
【0007】
また、上記の前者や後者のように、後端側操作部を筒体側へ押圧することにより、前端側が筒体表面から離れる動きを成すクリップについてはUS5,601,376(以後、US)やWO99/42304(PCT/EP98/04204)(以後、WO)においても公表されている。
US特許において公表されているクリップは、筒体の後端側表面に設けた装着ブロックを抱き込むように係合させる爪部をクリップ部の後端側両側に内向きに設け、クリップ部の後端には裏面側に向けて折り返すようにバネ部を設け、このバネ部により、前記爪部による係合部を揺動支持点としてクリップ部の前端側が筒体表面に常に付勢接触されるように構成されている。
【0008】
WO特許において公表されているクリップは、クリップ部の後端側裏面に、クリップ部の両折り曲げ縁から延設させると共に合せ縁が互いに接近するように内向きに折り曲げ且つクリップ部の前端側に突出させた挿入部を設け、この挿入部を筒体の後端側に設けられている固定部に挿入により取り付けることで、この挿入部のクリップ部に対する接続基部を揺動支持点としてクリップ部の前端側が筒体表面に常に付勢接触され、後端側の湾曲状に反り上げた操作部を筒側に押圧することにより、前端側が筒体表面から離れる動きを成すように構成されている。
【0009】
本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、クリップ部の前端側が筒体表面に接触する設定挟持力と被挾着物の差し込み挟持量を確保しながら、クリップ部の後端側操作部を押圧する際の操作を小さな力で可能とし、しかも、クリップ部の挟持力のバネ支点と揺動支持点とを独立させることで、クリップ部の挟持力を長期に亘り安定させて品質の保障が期待でき、また、衣服の胸ポケットやノート等の被挾着物に差し込む保管時には前後2箇所の挟持力が保障される筆記具や化粧具等の小物製品に有効なバインダー式のクリップを提供することにある。
【0010】
【課題を達成するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、筆記具や化粧具等の軸筒又はキャップ等の筒体に、前後部分が揺動可能に装着されて、該揺動開閉支点より前端側が筒体表面に付勢接触されており、同揺動開閉支点より後端側の操作部を前記筒体側に押されることにより、玉部を有する前端側が筒体表面から離れ、衣服の胸ポケットやノート等の被挾着物へ差し込むことができるクリップにおいて、
クリップ部と、このクリップ部の裏面から固着又は折り曲げ加工により連設する弾性部と、この弾性部の他端に一体に折り曲げ形成されて筒体に挾着又は外嵌又は圧入等により取り付けられる取付部とで構成され、
前記弾性部は、クリップ部の裏面に固定的又は一体的に添設される取付片部を一端側に備えると共に、該取付片部から筒体表面に向けた支持片部を備えて、該支持片部と前記取付片部との間に、クリップ部の後端側操作部を押した時にクリップ部の揺動開閉支点となるように屈曲せしめた第 1 屈曲部を備え、
且つ、前記支持片部から前記取付部に向けて連なる連設片部を備えて、該連設片部と前記支持片部との間に、クリップ部の後端側操作部を押した時にクリップ部の揺動支持点となるように屈曲せしめた第2屈曲部を備え
更に、前記連設片部と前記取付部との間にはクリップ部に挟持力を付与するバネ支点となるように屈曲せしめた第 3 屈曲部を備え、
前記第 2 屈曲部が、クリップ部の後端側操作部を押した時に筒体表面に接触して、該クリップ部の揺動支持点となるように折り曲げ形成されてなることにある。
上記クリップ部が金属製の場合には弾性部をクリップ部とは別途に折り曲げ製作し、クリップ部の裏面にスポット溶接や圧入、或いはカシメ等の固着手段により取り付ける。また、クリップ部が樹脂製の場合には別途に製作した弾性部を溶着等の固着手段により取り付ける。
また、上記取付部の形状、即ち筒体に対する取付形状としては特に限定されるものではない。例えば筒体の後端に圧入やネジ込み方式により組み込まれる止め具により挟み込むように軸方向に挾着される輪状のもの、又、筒体の後端外周に嵌め込み外嵌により取り付けられる筒状や一対の帯部からなるバンド状のもの、或いは両縁に鋸刃状の抜止爪を有し、筒体の後端に軸方向に設けられている挿入孔に圧入により取り付けられる折返し挿入片状のもの等が挙げられる。
【0011】
また、請求項2の発明は、上記 2 屈曲部が、クリップ部の後端側操作部を押す前でも筒体の表面に接触していることにある。
【0012】
また、請求項3の発明は、上記第2屈曲部が、クリップ部の後端側操作部を押す前では筒体の表面から僅かに離れていることにある。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の具体例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明クリップAの実施形態の一例を示し、1はクリップ部、2は弾性部、3は筒体4に挾着や外嵌或いは圧入等により取り付けられる取付部であり、筒体4は、筆記具や化粧具等の軸筒やキャップその他の携帯を可能とする小物製品の本体部である。
【0014】
クリップ部1は、金属板を用いた曲げ加工、或いは溶融金属材料や合成樹脂材料を用いた型成形により形成される。図示では金属板を用いた一連の打ち抜き、曲げ加工により作製される金属製の例を示す。
このクリップ部1の前端裏面(筒体4との対向面)に玉部1-1が曲げ加工により形成され、該玉部1-1の後方裏面にはスポット溶接等の固着手段により弾性部2が具備されている。
【0015】
弾性部2は、適宜の剛性とバネ性に優れた所望の金属板から折り曲げ加工により形成されるもので、他端側に一体に形成されて筒体4に取り付けられる取付部3との後述する第3屈曲部5がクリップ部1の挾着力のバネ支点P2となり、クリップ部1の前端側を筒体4表面に常に付勢接触させるように形成されている。
この弾性部2の一端側にスポット溶接等の固着手段によりクリップ部1の裏面に固定的に添設される取付片部2-1が、同裏面に納まる程度の板幅で同裏面形状に沿うように折り曲げ形成され、他端側には筒体4後端のクリップ装着部9に止め具6より軸方向に挟み込まれる輪状(リング状)に打ち抜き加工され、その後、筒体4の軸芯に対して略直交するように略鋭角に折り曲げ加工される取付部3が第3屈曲部5を介して形成されている。
【0016】
また、玉部1-1を有するクリップ部1の前端側を筒体4表面に付勢接触させ、後端側を同表面から離した斜め形態にてクリップ部1を保持すると共に、クリップ部1の後退側操作部8を筒体4側に押した時のクリップ部1の揺動開閉支点P0となる支持片部2-2が上記取付片部1-1から第1屈曲部13を介して筒体4の表面に向けて略鋭角に折り曲げ形成されている。
そして、この支持片部2-2との間に第2屈曲部7を折り曲げ形成するように斜め後方に向けて傾斜状又は湾曲状で支持片部2-2から板幅が徐々に幅広状に広がり輪状取付部3に連なる第3屈曲部5を介して連設する連設片部2-3が折り曲げ加工されている。
【0017】
第1屈曲部13は、クリップ部1の後端側操作部8を筒体1側に押した時、クリップ部1の前端側が筒体4表面から離れる際の揺動開閉支点P0となるように取付片部2-1と支持片部2-2との間に略鋭角状に形成される。
【0018】
而して、以上のように構成された弾性部2の取付辺部2-1をクリップ部1の裏面にスポット溶接等の固着手段により取り付けることで、輪状取付部3を他端側に備える弾性部2がクリップ部1の裏面に具備される。
この時、第1屈曲部13がクリップ部1の後端側におけるクリップ部1全長の略1/3近傍部位においてクリップ部1の裏面に存在するように取付片部2-1のクリップ部1裏面への取付位置を考慮することが好ましい。
【0019】
その理由としては、例えばクリップ部1の全長Lを40mmとし、250gの挟持力が得られるように設定し、揺動開閉支点P0となる第1屈曲部13が、クリップ部1の後端側におけるクリップ部1全長Lの略1/4部位においてクリップ部1の裏面に存在させた場合、後端側操作部8を筒体4側に押圧するために必要な力は875gになる。
また、第1屈曲部13をクリップ部1全長Lの略1/2部位においてクリップ部1の裏面に存在させた場合の力は438gとなり、前述の略1/4部位よりも押圧力が大幅に小さく(軽く)なることが実験の結果分かった。
ところが、この様に屈曲部7をクリップ部1全長Lの略1/2部位に存在させることはクリップ部1の前端側が筒体4表面から離れる開き(開度)が前述の1/4よりもかなり小さくなり、例えば厚手のノート等の被挾着物Bへの差し込みが困難になる問題が生じる等の本発明の目的を達成することができなくなるからである。
【0020】
これらの結果からクリップ部1の後端側操作部8を筒体4側に押す時の力が665g程度で、しかも、クリップ部1の前端側の開きが厚手のノート等の被挾着物Bであっても何ら問題なくスムーズに差し込むことができる開き(開度)を、クリップ部1の玉部1-1と筒体4との間に確保することができる等を鑑みると、クリップ部1の揺動開閉支点P0となる第1屈曲部13をクリップ部1の後端側におけるクリップ部1全長Lの略1/3近傍部位においてクリップ部1の後端側裏面に存在するように弾性部2をクリップ部1の裏面に取り付け具備することが好ましいことが分かった。
【0021】
次に、以上の如く構成した本実施例詳述のクリップAの筒体4への取り付け方を簡単に説明する。
まず、弾性部2の他端に設けられている輪状取付部3を、筒体4後端のクリップ装着部9に嵌め合わせるようにセットし、その後、クリップ装着部9に輪状取付部3を挟み込むように止め具6を圧入やネジ込み方式により組み込む(図4から図5の二点鎖線の状態)。輪状取付部3が止め具6によりクリップ装着部9に取り付け挾着されると、取付部3と弾性部2の連設片部2-3との第3屈曲部5にはクリップ部1の前端側(玉部1-1)を筒体4表面側に適宜の挟持力にて付勢接触させる弾発力が生じる。
【0022】
次に、クリップAが取り付けられた筒体4を使用する時の作用について説明する。
筒体4を衣類のポケットやノート等の被挾着物Bに差し込み保管する場合にはクリップ部1の後端側操作部8を筒体4側に押す(図示矢印方向)。すると、クリップ部1は裏面弾性部2の第1屈曲部13を揺動開閉支点P0として、玉部1-1を有する前端側を筒体4表面から持ち上げて離す動きを成し、被挾着物Bを差し込み得る開き状態となる(図3の二点鎖線から実線の状態)。
この時、クリップ部1の後端側操作部8は筒体4表面に接触する状態まで筒体4側に接近せずに、弾性部2の連設片部2-3と輪状取付部3との第3屈曲部5上に受止められる(図3の実線の状態)。
つまり、筒体4の表面から離間盛り上がる弾性部2の第3屈曲部5はクリップ部1が必要以上に揺動開かないようにその開動作を止めるストッパーとして機能する役目を成す。これにより、筒体4への接触(衝突)を防ぐと共に、第1屈曲部13に掛かる曲げ応力を必要最小限に抑える。
【0023】
そして、クリップ部1の後端側操作部8を筒体4側に押す操作を取り止め、被挾着部Bを筒体4とクリップ部1との間に挟み込んだ後に、被挾着物Bを更に差し込むことで、被挾着物Bは図6に示すように筒体4と第2屈曲部7との間に入り込み挟持される。
つまり、クリップ部1の玉部1-1と弾性部2の第2屈曲部7との前後2箇所の挟持力により筒体4を被挾着物Bに挟み込み保管し得ることになる。
【0024】
尚、弾性部2の支持片部2-2の高さL1や連設片部2-3の長さL2、そしてクリップ部1の挟持力のバネ支点P2となる第3屈曲部5の湾曲又は屈曲の大小、更に筒体4表面からの膨らみ高さL3等に伴う連設片部2-3の折り曲げ形状は特に限定されるものではない。
また、図示を省略しているが、クリップ部1裏面への弾性部2の取り付けとしてはスポット溶接の他に、取付片部2-2を両縁に鋸刃状の抜止爪等を有する挿入片形状に形成する一方、クリップ部1の裏面には長さ方向両縁を内向き状に折り曲げた取付部を設けて、該取付部への取付辺部2-2の圧入により取り付けるようにするも良い。
また、クリップ部1が樹脂製の場合には前述の圧入方式の他に、クリップ部1の裏面に溶着突起を数個並設的に設ける一方、弾性部2の取付片部2-2側には該溶着突起を貫通させる取付孔を設ける溶着方式等の適宜の固着手段によりクリップ部1の裏面に弾性部2を取り付けることが可能である。
【0025】
図7、図8は、筒体4へ取り付ける取付部の形態を変えた他の実施例を示す。
図7に示すクリップA-1は、筒体4を両側から抱き込むように一対の帯部10-1を弾性部2の連設片部2-3から後方に向かって略筒状に折り曲げ突設させたバンド状の取付部10と成し、筒体4の後端外周に外嵌せしめることで、クリップ部1を筒体4に装着し得るように構成してなる。
【0026】
図8に示すクリップA-2は、弾性部2の連設片部2-3から筒体4の軸芯と平行に折返し連設させた折返し挿入片状の取付部11と成し、筒体4の後端に軸方向に設けられている挿入孔12に圧入せしめることで、クリップ部1を筒体4に装着し得るように構成してなる。
尚、取付部11の両縁には必要に応じて鋸刃状の抜止爪を設けるも勿論任意である。
斯かる図7、図8に示す実施例では取付部10,11の形態をバンド状や折返し挿入片状に変えた以外は前述の実施例詳述と基本的に同じことから、同じ構成部分に同じ符号を付することで重複する説明を省略する。
【0027】
図9は、弾性部2をクリップ部1から一体に折り曲げ形成した実施形態の一例を示す。
斯かる実施例詳述のクリップA-3は、弾性部2の取付片部2-1をクリップ部1の後端から裏面に添設するように一体に折り曲げ連設させた一体型構造に変えた以外、前述の実施例詳述と基本的に同じことから、同じ構成部分に同じ符号を付することで重複する説明を省略する。
【0028】
図10は、弾性部2の支持片部2-2と連設片部2-3との折り曲げ形態を変えて示す他の実施例である。
斯かる実施例詳述のクリップA-4は、支持片部2-2をクリップ部1の裏面から斜め後方に向けて突出し、この斜め支持片部2-2の傾斜下端に、クリップ部1の揺動支持点P1となる第2屈曲部7を屈曲すると共に、この屈曲部7から略逆向きU状を成すように連設片部2-3を湾曲連設せしめて第3屈曲部5を介して取付部3を一体に連設させてなる。
つまり、斯かる実施例詳述のクリップA-4は、クリップ部1の後端側操作部8を押圧した時のクリップ部1の揺動支持点P1となる第3屈曲部7の筒体1表面への接触位置を、前述の実施例詳述に比べてクリップ部1の後端側に存在させた構成にしてある。
【0029】
図11及び図12は、クリップ部1の後端側操作部8を押した時にクリップ部1の揺動支持点P1となる第2屈曲部7が、同操作を行なう前では筒体4の表面から僅かに離れており、同操作が行なわれた時に筒体4の表面に接触して前後部位に揺動するクリップ部1の揺動支持点P1となるように折り曲げ形成してなる他の実施例を示す。
即ち、斯かる実施例詳述のクリップA-5は、前述の実施例詳述のように弾性部2の他端に設けられている輪状取付部3を介して筒体4に組み込み取り付けられた状態では弾性部2の第2屈曲部7が筒体4の表面から僅かに離れた状態と成し(図11の状態)、クリップ部1の後端側操作部8を筒体4側に押した時に揺動支持点P1となる弾性部2の第2屈曲部7が筒体4の表面に接触するように形成してなる(図12(a)及び(b)の状態)。
この様に、斯かる実施例詳述ではクリップ部1の後端側操作部8を押した時に弾性部2の第2屈曲部7が筒体4の表面に接触するように形成した以外、前述の実施例詳述と基本的に同じことから、同じ構成部分に同じ符号を付することで重複する説明を省略する。
【0030】
【発明の効果】
本発明のバインダー式のクリップは叙上の如く構成してなることから下記の作用効果を奏する。
クリップ部の前端側を筒体表面に付勢接触させる挟持力のバネ支点P2とは独立させてクリップ部の後端側操作部を押した時の前後の揺動開閉支点P0となる第1屈曲部を設けて、この第1屈曲部を揺動開閉支点P0としてクリップ部の前端側を筒体表面から持ち上げて離すクリップ部の開操作を行うことができるように構成したことで、操作部を筒体側に押すクリップ部の開操作時における屈曲応力等の負荷をバネ支点P2となる弾性部と取付部との第3屈曲部に掛けることがない。
従って、頻繁に行なわれるクリップ部の開操作により挟持力のバネ支点P2が金属疲労(弾性疲労)を起こすことがない。よって、クリップ部の初期設定挟持力を長期に亘り維持することができることで、品質の安定性が保障されたバインダー式のクリップを提供することができる。
【0031】
また、クリップ部の揺動開閉支点P0となる第1屈曲部を、クリップ部の後端側裏面におけるクリップ部全長の略1/3近傍部位に存在させてなることで、筒体表面に接触するクリップ部の挟持力と後端側操作部を押した時に筒体表面から離れる前端側の開き(開度)を被挾着物への差し込みに支障ない状態に確保しながら、後端側操作部を押す時の力を小さくすることができる。つまり、操作部を筒体側に押すクリップ部の開操作を小さな力で軽く行なうことができることで、操作性、取扱い性に優れたバインダー式のクリップを提供することができる。
【0032】
また、衣服の胸ポケットやノート等の被挾着物に差し込み保管時にはクリップ部の前端裏面の玉部とクリップ部の揺動支持点P1となる第2屈曲部との前後2箇所で被挾着物を挟み込む挟持力が保障されることで、特に滑り易いノート等から不用意に抜け外れることがない。
従って、筆記具や化粧品等の小物製品が不用意に脱落することがない状態で衣服の胸ポケットやノート等に挟持保管することができる。
また、この様に弾性部の第2屈曲部が筒体とにより被挾着物を挟み込む挟持機能を果たすことで、第2屈曲部が被挾着物の差し込み挟持量を規制する障害とならずにバネ支点P2となる第3屈曲部(取付部)の近くまで被挾着物を差し込んだ状態でクリップ部に確実に挟持させることができる。
【0033】
また、バインダー式でありながら、弾性部の他端側に設けた取付部を挾着又は外嵌又は圧入等の簡単な取付構造、即ち、一般的な金属製クリップの取付手段として従来から採用されている輪状や一対の帯部からなるバンド状、或いは折返し挿入片状等の簡単な構造にてクリップ部を筒体に取り付けることができる。
従って、構造の複雑化と組立性に難色を有する支持軸や回転軸、更にはバネ材等を用いる従来構造に比べて、構造が簡素化されて組立作業性が頗る簡便となり、生産性の向上が期待でき、ひいてはコスト的にも有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明クリップを筆記具用とした場合の実施形態の一例を示す縦断側面図
【図2】 同平面図
【図3】 クリップ部の後端側操作部を筒体側に押した状態を示す縦断側面図
【図4】 本発明のクリップを筒体に組み付ける一例を示す縦断側面図
【図5】 クリップ部の前端側を筒体の表面から離した時の弾性部の動きを示す側面図
【図6】 被挾着物に差し込み保管した状態の一例を示す側面図
【図7】 本発明クリップを筆記具用とした場合の他の実施形態を示す縦断側面図
【図8】 同じく他の実施形態を示す縦断面図
【図9】 折り曲げ加工により弾性部をクリップ部の裏面に一体に具備した他の実施形態を示す縦断側面図
【図10】 弾性部の支持片部と連設片部の折り曲げ形態を変えた他の実施形態を示す縦断側面図
【図11】 本発明クリップを筆記具用とした場合の他の実施形態を示す縦断側面図
【図12】 同縦断面図で、(a)はクリップ部の後端側操作部を筒体側に押し始めた直前の状態を示す、(b)は同後端側操作部を筒体側に完全に押し切った状態を示す
【符号の説明】
A,A-1,A-2,
A-3,A-4,A-5 :クリップ 1:クリップ部
1-1 :玉部 2:弾性部
2-1 :取付片部 2-2 :支持片部
2-3 :連設片部 3,11,12:取付部
4:筒体 5:第3屈曲部
6:止め具 7:第2屈曲部
13:第1屈曲部 P0:揺動開閉支点
P1:揺動支持点 P2:バネ支点
B:被挾着物

Claims (3)

  1. 筒体に前後部分が揺動可能に装着されて、該揺動開閉支点より前端側が筒体表面に付勢接触されており、同揺動開閉支点より後端側の操作部を前記筒体側に押されることにより、前端側が持ち上げられ筒体表面から離れる動きを成すクリップにおいて、
    クリップ部と、このクリップ部の裏面に設けられる弾性部と、この弾性部の他端に一体に形成されて筒体に取り付けられる取付部とで構成され、
    前記弾性部は、クリップ部の裏面に固定的又は一体的に添設される取付片部を一端側に備えると共に、該取付片部から筒体表面に向けた支持片部を備えて、該支持片部と前記取付片部との間に、クリップ部の後端側操作部を押した時にクリップ部の揺動開閉支点となるように屈曲せしめた第 1 屈曲部を備え、
    且つ、前記支持片部から前記取付部に向けて連なる連設片部を備えて、該連設片部と前記支持片部との間にクリップ部の後端側操作部を押した時にクリップ部の揺動支持点となるように屈曲せしめた第2屈曲部を備え
    更に、前記連設片部と前記取付部との間にはクリップ部に挟持力を付与するバネ支点となるように屈曲せしめた第 3 屈曲部を備え、
    前記第 2 屈曲部が、クリップ部の後端側操作部を押した時に筒体表面に接触して、クリップ部の揺動支持点となるように折り曲げ形成されてなることを特徴とするクリップ。
  2. 請求項1に記載の第2屈曲部が、クリップ部の後端側操作部を押す前でも筒体の表面に接触していることを特徴とするクリップ。
  3. 請求項1に記載の第2屈曲部が、クリップ部の後端側操作部を押す前では筒体の表面から僅かに離れていることを特徴とするクリップ。
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