JP3971210B2 - 建設機械の作業具用配管装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械に係わり、特に、多関節型フロント装置のアーム先端部に装着する作業具用アクチュエータへの圧油供給用配管を備えた建設機械の作業具用配管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、建設機械の1つである油圧ショベルは、下部走行体と、この下部走行体に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に俯仰可能に接続され、ブーム、アーム、及びバケットを含む多関節型のフロント装置とを備えている。ブームはその基端部が上部旋回体に枢支され、アームはブームの先端部に回動可能に連結され、バケットはさらにアームの先端部に回動可能に接続される。
【0003】
これらブーム、アーム、及びバケットは、ブームの下部に配設されたブーム用油圧シリンダ、ブームの上部に配設されたアーム用油圧シリンダ、及びアームの上部に配設されたバケット用油圧シリンダによりそれぞれ駆動される被駆動部材を構成している。すなわち、油圧ショベルに備えられた油圧ポンプから吐出された圧油が、運転室内に設けた操作レバーの操作に応動するコントロールバルブ及びブーム、アーム、及びバケットに沿って延設された油圧配管(例えばホース等)を介し各油圧シリンダに導かれ、各油圧シリンダが伸縮駆動することでブーム、アーム、バケットが作動する。このようにして、ブーム、アーム、及びバケットは、操作者による操作レバーの操作に応じて所望の態様に動作し、掘削作業が行われる。
【0004】
ところで、油圧ショベルは、上記のような掘削作業以外にも建造物の解体作業や道路の補修作業等に用いられる場合があり、このような場合においては、バケットに代えて、例えばブレーカ、破砕機等の特殊用途用の作業具(以下、特殊作業具という)をアームの先端部に接続して使用することが多い。この場合、上述のバケット用油圧シリンダはそれら特殊作業具の姿勢(向き)を変えるように機能し、特殊作業具自体を作業動作させるための作業具用アクチュエータ(ブレーカ用油圧モータ、破砕機用油圧モータ)は別途当該特殊作業具に備えられている。そして、上記特殊作業具を使用する場合には、上記作業具用アクチュエータにも何らかの管路を介し前述の油圧ポンプからの圧油を供給して駆動しなければならないが、その一方で、それら特殊作業具を使用せずバケットによって通常の掘削作業を行う場合には当該管路は不用となる。
【0005】
このような事情に鑑み、従来、例えば実公平6−37087号公報に記載のように、バケットに代えて装着する特殊作業具の作業具用アクチュエータへの圧油供給用配管を予めアームに沿って延設しておくとともに、その圧油供給用配管の先端部に切換レバーの回動により開閉するストップバルブを配設した構成が提唱されている。この従来技術では、特殊作業具使用時にはストップバルブを開き状態として圧油供給配管を介して作業具用アクチュエータへの圧油供給を行い、バケット使用時にはストップバルブを閉じ状態として作業具用アクチュエータへの圧油供給配管を閉止する。なおこのストップバルブの開き状態及び閉じ状態の切り換えは、上記公報には特に明確には示されていないが、専用の工具にて行うようになっている。
【0006】
またこれ以外にも、圧油供給用配管の先端部に配設するストップバルブを切換レバーの手動回動操作により開閉可能とした構成も既に提唱されており、このような従来技術を図8(a)、図8(b)、及び図9より説明する。図8(a)はこの従来技術を適用した油圧ショベルのアーム先端部の構造を表す部分側面図であり、図8(b)は図8(a)のA方向からみた上面図であり(但し、バケット等は便宜的に図示していない)、図9は図8(a)中に示すストップバルブ(詳細は後述)を抽出して示す側面図である。
【0007】
図8(a)、図8(b)、及び図9において、アーム1の先端部1Aはバケットシリンダ2で駆動されるバケット3が回動可能に装着されており、この従来技術では、圧油供給用配管4L,4Rの先端部に配設するストップバルブ5L,5Rをアーム1の左右側面部1L,1Rにそれぞれ設けるとともに、切換レバー6L,6Rを略水平方向(図8(a)中紙面に垂直方向)の回転軸まわりに回動可能にそれぞれ設けている。そして、切換レバー6Lをアーム1に沿った方向でかつ運転席の操作者からみて手前側(図8(a)中右上側)の開き位置X(言い換えれば切換レバー6Lの先端部6Laをアーム1基端側に向けた位置)に、また切換レバー6Rをアーム1に沿った方向でかつ運転席の操作者からみて奥側(図8(b)中左下側)の開き位置X(言い換えれば切換レバー6Rの先端部6Raをアーム1先端部1A側に向けた位置)にすると、ストップバルブ5L,5Rが開き状態となり、ストップバルブ5L,5R内に設けた開閉弁(図示せず)が開いて内部の流路を連通させる(図9中太矢印はその開閉弁による連通方向を示している)。また、それら開き位置Xから切換レバー6L,6Rを下方(正確にはアーム1クラウド側)に90°回動させ上記アーム1に沿った方向と略直角方向(図8(a)中右下方向)の閉じ位置Y(言い換えれば切換レバー6L,6Rの先端部6La,6Raをアーム1クラウド側に向けた位置)にすると、ストップバルブ5L,5Rが閉じ状態となり、ストップバルブ5L,5R内に設けた開閉弁が閉じて内部の流路を閉止させるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術には以下の課題が存在する。
近年、油圧ショベルの作業用途が多様化し、これに伴って特殊作業具の使用頻度が増大する傾向にあり、ストップバルブの切り換え頻度も増大する傾向となっている。しかしながら、実公平6−37087号公報に記載の構造では、ストップバルブの開き状態及び閉じ状態の切り換えの際は必ず専用の工具にて行う必要があるため、油圧ショベル操作者にとってストップバルブの切り換えは大変面倒な操作となる。
【0009】
一方、図8(a)、図8(b)、及び図9に示したストップバルブ5L,5Rを切換レバー6L,6Rで手動操作可能とした上記従来技術では、専用工具を用いる必要がなく上記のような操作者の面倒さはなくなる。しかしながら、前述したように切換レバー6L,6Rを閉じ位置Yとすると、切換レバー6L,6Rがアーム1に沿った方向と略直角方向(図8(a)参照)になり、切換レバー6L,6Rの先端部6La,6Raを含むかなりの部分がアーム1のクラウド側底面1Dより突出した状態となる。このため、この突出した切換レバー6L,6Rが、掘削作業の際の動作中に例えば施工現場における石や土砂等の障害物に接触(干渉)し、切換レバー6L,6Rの破損が生じる可能性がある。特に、ブームが上部旋回体に対し左・右にスイング可能に構成されているスイング式油圧ショベルの場合、そのスイング時において切換レバー6L,6Rが側方より障害物に接触しやすい。
【0010】
本発明の目的は、専用工具を必要とせずストップバルブを開閉でき、かつ石や土砂などの障害物による切換レバーの破損を抑制できる作業具用配管装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に俯仰可能に設けられブーム、アーム、バケットからなる多関節型のフロント装置とを備えた建設機械に設けられ、前記バケットに代え前記アームの先端部に作業具用アクチュエータを装着するときに用いる圧油供給用配管を前記アームの側面部に沿って延設し、その圧油供給用配管の先端部にストップバルブを配設した建設機械の作業具用配管装置において、前記ストップバルブは、前記アームの側面部に設けられ、内部に流路を形成したストップバルブ本体と、このストップバルブ本体のアーム側方側に位置し、回動操作により前記流路を開閉する切換レバーとを有し、前記ストップバルブは、略水平方向の回転軸まわりに前記流路を開ける開け位置から前記流路を閉じる閉じ位置まで前記切換レバーを回動操作するように構成され、かつ前記切換レバーはその先端部に丸みを帯びた形状を有し、前記切換レバーが前記開き位置及び閉じ位置のいずれの状態にあっても、前記切換レバーの先端部の前記丸みを帯びた形状の全てが前記アームのクラウド側底面よりアームクラウド側に突出しないか、突出したとしても、突出部分が前記丸みを帯びた形状の一部にとどまるように構成する。
【0012】
本発明においては、圧油供給用配管の先端部に切換レバーの回動操作により開閉するストップバルブを配設したことにより、手動操作にて容易にストップバルブを開閉でき、専用の工具を不要とすることができる。したがって、油圧ショベル操作者のストップバルブ切り換え時の操作負担を大きく低減できる。
【0013】
また、例えばストップバルブをアームの側部に設けストップバルブの切換レバーを略水平方向の回転軸まわりに回動させる場合、開き位置から閉じ位置まで回動させる間に、切換レバーの先端部は大きく上方(正確にはアームのダンプ側)又は下方(正確にはアームのクラウド側)に円弧状の軌跡を描くこととなる。上方(ダンプ側)に回動させる場合には障害物との接触の可能性はほとんどないが、下方(クラウド側)に回動させる場合には、開き位置又は閉じ位置において切換レバー先端部がアーム底面(クラウド側底面)からアームクラウド側に突出し、障害物と接触する可能性がある。そこで本発明においては、ストップバルブを、切換レバーの開き位置及び閉じ位置のいずれの状態にあっても、レバー先端部の丸みを帯びた形状の全てがアームのクラウド側底面よりアームクラウド側に突出しないか、突出したとしても、突出部分がその丸みを帯びた形状の一部にとどまるように構成する。特に、レバー先端部の丸みを帯びた形状の全てが突出していると先端部が障害物と接触し切換レバーが破損する可能性があるが、仮に突出しても一部にとどめることにより、万一接触したときにも、先端部の丸みをおびた形状が逃げとなって、切換レバーに接触時の大きな衝撃力が加わるのを緩和でき、切換レバーの破損を抑制することができる。
【0014】
(2)上記目的を達成するために、また本発明は、下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に俯仰可能に設けられブーム、アーム、バケットからなる多関節型のフロント装置とを備えた建設機械に設けられ、前記バケットに代え前記アームの先端部に作業具用アクチュエータを装着するときに用いる圧油供給用配管を前記アームの側面部に沿って延設し、その圧油供給用配管の先端部にストップバルブを配設した建設機械の作業具用配管装置において、前記ストップバルブは、前記アームの側面部に設けられ、内部に流路を形成したストップバルブ本体と、このストップバルブ本体のアーム側方側に位置し、回動操作により前記流路を開閉する切換レバーとを有し、前記ストップバルブは、前記流路を開ける開け位置においては前記切換レバーを前記アームに沿った方向に位置させ、前記開き位置から前記流路を閉じる閉じ位置までの間に、前記切換レバーを略水平方向の回転軸まわりに90°を超えて回動操作するように構成する。
【0015】
例えばストップバルブをアームの側部に設け、ストップバルブの切換レバーを略水平方向の回転軸まわりに開き位置から閉じ位置まで下方(正確にはアームのクラウド側)に円弧状の軌跡を描かせて回動させる場合、開き位置をアームに沿った方向として回動角度を90°に設定すると、閉じ位置では切換レバーがアームクラウド方向に向くこととなり、レバー先端部のアーム底面(クラウド側底面)からの突出量が最大となり、障害物と接触する可能性が最も高くなる。
そこで本発明においては、ストップバルブの切換レバーを、開き位置から閉じ位置までの間に、略水平方向の回転軸まわりに90°を超えて回動操作するように構成する。これにより、例えば上記の例において閉じ位置にて切換レバーは少なくともアームクラウド方向よりずれて多少なりとも斜めに向くこととなる。したがって、少なくとも前述したような回動角度が90°でかつ切換レバーが閉じ位置でアームクラウド方向に向く場合よりは、レバー先端部のアーム底面(クラウド側底面)からの突出量を低減でき、障害物と接触し破損する可能性を低減することができる。
【0016】
(3)上記(2)において、好ましくは、前記ストップバルブは、開き位置から閉じ位置までの間に、前記切換レバーを180°回動操作するように構成する。
【0017】
(4)上記目的を達成するために、また本発明は、 下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に俯仰可能に設けられブーム、アーム、バケットからなる多関節型のフロント装置とを備えた建設機械に設けられ、前記バケットに代え前記アームの先端部に作業具用アクチュエータを装着するときに用いる圧油供給用配管を前記アームの側面部に沿って延設し、その圧油供給用配管の先端部にストップバルブを配設した建設機械の作業具用配管装置において、前記ストップバルブは、前記アームの側面部に設けられ、内部に流路を形成したストップバルブ本体と、このストップバルブ本体のアームダンプ側に位置し、回動操作により前記流路を開閉する切換レバーとを有し、前記ストップバルブは、前記流路を開ける開け位置においては前記切換レバーを前記アームに沿った方向に位置させ、前記開き位置から前記流路を閉じる閉じ位置までの前記回動操作のための前記切換レバーの回転軸を、前記アームのダンプ/クラウド方向に配設する。
【0018】
上記(1)や(2)で述べたように、例えばストップバルブをアームの側部に設けストップバルブの切換レバーを略水平方向の回転軸まわりに回動させる場合、開き位置から閉じ位置までのレバー軌跡及び回動角度の設定によっては、開き位置又は閉じ位置においてレバー先端部がアーム底面(クラウド側底面)から突出し、障害物と接触する可能性がある。
そこで本発明においては、切換レバーの回転軸をアームの長手方向と直交するアームのダンプ/クラウド方向に配設する。これにより、例えばストップバルブをアームの側部に設けても、切換レバーの先端部は開き位置から閉じ位置まで回動させたときに大きくアーム側方に円弧状の軌跡を描くにとどまり、アームの上方(ダンプ側)にも下方(クラウド側)にも突出しないようになる。この結果、切換レバーと障害物との接触の可能性をほとんどなくし、切換レバー破損を抑制することができる。
【0019】
(5)上記(4)において、好ましくは、前記ストップバルブは、前記切換レバーを回動操作した開き位置及び閉じ位置のいずれの状態にあっても、前記切換レバーのうち先端部の丸みを帯びた形状の全てが前記ストップバルブ本体のアーム側方側に設けた配管接続部より外側に突出しないか、突出したとしても、突出部分が前記丸みを帯びた形状の一部にとどまるように構成する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0021】
本発明の第1の実施形態を図1〜図3により説明する。
【0022】
図1は、本実施形態の作業具用配管装置を備えた小型の油圧ショベル(ミニショベル)の全体構造を表す側面図であり、図2(a)は本実施形態の作業具用配管装置の全体構造を表す図1中B部の部分拡大図であり、図2(b)は図2(a)中の矢印C方向からみた上面図である(但し、後述するバケット等は便宜的に図示していない)。これら図1、図2(a)、及び図2(b)において、図8(a)及び図8(b)に示した上記従来技術と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。なお、以降、油圧ショベルが図1に示す状態にて操作者が運転席に着座した場合における操作者の前側(図1中左側)、後側(図1中右側)、左側(図1中紙面に向かって手前側)、右側(図1中紙面に向かって奥側)を、単に前側、後側、左側、右側と称する。
【0023】
これら図1、図2(a)、及び図2(b)において、油圧ショベルは、走行手段としての左・右の無限軌道履帯(クローラ)7L,7R(但し7Lのみ図1に図示)を備えた下部走行体8と、この下部走行体8の上部に旋回可能に設けた上部旋回体9と、この上部旋回体9の基礎下部構造をなす旋回フレーム10に垂直ピン(図示せず)を中心にして水平方向に回動可能に取り付けられたスイングポスト11と、このスイングポスト11に上下方向に回動可能に(俯仰可能に)設けられた多関節型のフロント装置12と、旋回フレーム10上に設けられたいわゆるキャノピータイプの運転室13と、旋回フレーム10上の運転室13以外の大部分を覆う上部カバー14とを備えている。
【0024】
下部走行体8は、略H字形状のトラックフレーム15と、このトラックフレーム15の左・右両側の後端近傍に回転自在に支持された駆動輪16L,16R(但し16Lのみ図1に図示)と、駆動輪16L,16Rをそれぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ17L,17R(但し17Lのみ図1に図示)と、トラックフレーム15の左・右両側の前端近傍に回転自在に支持され、履帯7L,7Rを介し駆動輪16L,16Rの駆動力でそれぞれ回転される従動輪(アイドラ)18L,18R(但し18Lのみ図1に図示)と、トラックフレーム15の後方側に上下動可能に設けられ、ブレード用油圧シリンダ(図示せず)により上下動する排土用のブレード19とを備えている。また下部走行体8の中央部には旋回台軸受(旋回輪)20が配置され、この旋回輪20の中心近傍に、下部走行体8に対し旋回フレーム10を旋回させる旋回用油圧モータ(図示せず)が内蔵されている。
【0025】
スイングポスト11は、垂直ピン(図示せず)を介し旋回フレーム10に対し水平に回動可能となっている。またスイングポスト11は、旋回フレーム10に設けられたスイング用油圧シリンダ21に、連結ピン22を介して連結されており、スイング用油圧シリンダ21の伸縮でスイングポスト11全体が鉛直方向の軸心まわりに回動することによって、フロント装置12が左・右にスイングするようになっている。
【0026】
フロント装置12は、ブーム23と、ブーム23に回動可能にその基端部1Bが結合された上記アーム1と、上記バケット3とを備えている。そして、ブーム23、アーム1、及びバケット3は、それぞれブーム用油圧シリンダ24、アーム用油圧シリンダ25、及び上記バケット用油圧シリンダ2の伸縮により動作する。また、フロント装置12は、バケット3に代えて装着される他の特殊作業具(例えばブレーカ、破砕機等、図示せず)の作業具用アクチュエータ(例えばブレーカ用油圧モータ、破砕機用油圧モータ等、図示せず)に接続される作業具用配管装置26を備えている。
【0027】
この作業具用配管装置26は、ブーム23及びアーム1に沿ってそれぞれ延設され、作業具用アクチュエータへ圧油を供給する一対の上記圧油供給用配管4L,4Rと、これら圧油供給用配管4L,4Rの先端部に配設され、アーム1の左・右側面部1L,1Rにそれぞれ取り付けられたストップバルブ27L,27R(詳細は後述)とで構成されている。
【0028】
運転室13は、上記した旋回フレーム10上の左側に設けられており、操作者が着座する座席(運転席)28と、この座席28の上方に設けられたルーフ29と、このルーフ29を支持しながら座席28の後方を覆う座席後方カバー30とを有している。
【0029】
上記運転室13内の操作者が着座する座席28より前方には、左・右走行用油圧モータ17L,17Rをそれぞれ駆動し油圧ショベルの前進又は後進走行等をさせるための手でも足でも操作可能な左・右走行用操作レバー31L,31R(但し31Lのみ図1に図示)をそれぞれ備えた操作レバー装置(図示せず)が設けられている。
【0030】
左走行用操作レバー31Lのさらに左側足元部分には、上記作業具用油圧アクチュエータを駆動するためのオプション用操作ペダル(図示せず)を備えた操作レバー装置(図示せず)が設けられている。右走行用操作レバー31Rのさらに右側足元部分には、スイング用油圧シリンダ21を駆動しスイングポスト11(言い換えればフロント装置12全体)を左・右にスイングさせるためのスイング用操作ペダル(図示せず)を備えた操作レバー装置(図示せず)が設けられている。それら左・右走行用操作レバー31L,31R及び操作ペダルの前側には、操作者の前方への転落防止のための前ステー32が設けられている。
【0031】
座席28の左側には、操作者の左側への転落防止のためのサイドステー33と、左コンソール(図示せず)とが設けられ、座席28の右側には、前側又は後側に操作することでブレード用油圧シリンダを駆動しブレード19を上下動させるためのブレードレバー34と、スイッチ及びモニター等を備えた右コンソール(図示せず)とが設けられている。
【0032】
そして、座席28の左側には、左側又は右側に操作することで旋回用油圧モータ(図示せず)を駆動し上部旋回体9を左側又は右側に旋回させるとともに前側又は後側に操作することでアーム用油圧シリンダ25を駆動しアーム1をダンプ又はクラウドさせる十字操作式の旋回・アーム用手動操作レバー35Lを備えた操作レバー装置(図示せず)が設けられている。また座席28の右側には、左側又は右側に操作することでバケット用油圧シリンダ2を駆動しバケット3をクラウド又はダンプさせる(特殊作業具装着時には特殊作業具の姿勢を変える)とともに前側又は後側に操作することでブーム用油圧シリンダ24を駆動しブーム23を下げ又は上げる十字操作式のバケット・ブーム用手動操作レバー35R(図示せず)を備えた操作レバー装置(図示せず)が設けられている。
【0033】
十字操作式の手動操作レバー35L,35Rのさらに左・右両側にはパイロットポンプ(図示せず)等の油圧源からの元圧を遮断させる誤操作防止用のロックレバー36L,36R(但し36Lのみ図1に図示)をそれぞれ備えたロックレバー装置(図示せず)が設けられている。
【0034】
上部カバー14は、その内部に、エンジン(図示せず)、このエンジンに駆動される油圧ポンプ(図示せず)、エンジンの燃料を貯留する燃料タンク(図示せず)、及び油圧ポンプの圧油源となる作動油タンク(図示せず)等の機器を収納している。
【0035】
図3は、本実施形態の作業具用配管装置26を構成する上記ストップバルブ27Lの詳細構造を表す側面図である。
【0036】
この図3において、ストップバルブ27Lは、その内部に例えばアーム1基端部1B側(図3中右側)からアーム1ダンプ側(図3中上側)への流路(図示せず)を形成したストップバルブ本体37Lと、その回転軸方向を略水平方向(図3中紙面に向かって垂直方向)にしてストップバルブ本体37Lのアーム1側方側(図3中紙面に向かって手前側)に設けられ、その回動操作によりストップバルブ本体37L内に設けた開閉弁(図示せず、図3中太矢印にてその流路連通方向のみ示す)を動作させて前述の流路を開閉する切換レバー38Lと、ストップバルブ本体37Lの流路入口側(言い換えればアーム1基端部1B側)に設けられ上記圧油供給用配管4Lを接続する配管接続部、例えばユニオン39と、ストップバルブ本体37Lの流路出口側(言い換えればアーム1ダンプ側)に設けられた配管接続部、例えばエルボ40と、このエルボ40に取り付けられた閉止プラグ41とを備えている。切換レバー38Lは略球状部品からなる先端部38Laを有している。
【0037】
このとき、切換レバー38Lは、先端部38Laをアーム1の左側面1Lから離れる方向に斜方に向けた形状となっており、手動操作時に圧油供給用配管4L等に切換レバー38L自体や操作者の手が干渉しないようにして操作性の向上を図っている。
【0038】
なお、ストップバルブ27Rも、その詳細な図示は省略するが、図2(b)に示すように上記ストップバルブ27Lとほぼ同様の構成となっており、上記したストップバルブ本体37L、切換レバー38L、ユニオン39、エルボ40、閉止プラグ41と同様、ストップバルブ本体37Rと、切換レバー38Rと、ユニオン39と、エルボ40と、閉止プラグ41とを備えている。
【0039】
そして、これらストップバルブ27L,27Rは、図2(a)、図2(b)、及び図3に示すように、切換レバー38L,38Rが開き位置Xにあればストップバルブ本体37L,37R内流路を前述の開閉弁によって開放し連通させるようになっており、また切換レバー38L,38Rが閉じ位置Yにあればストップバルブ本体37L,37R内流路を閉止し遮断させるようになっている。
【0040】
さらに、本実施形態の最も大きな特徴として、上記ストップバルブ27Lの切換レバー38Lの開き位置Xがアーム1長手方向のアーム1基端部1B側(図2(a)中右上側)に、また上記ストップバルブ27Rの切換レバー38Rの開き位置Xがアーム1長手方向のアーム1先端部1A側(図2(b)中左下側)に配置され、これらの開き位置Xから閉じ位置Yまでの回動角度θがアーム1クラウド側を介して180°となるように構成されているので、切換レバー38L又は38Rの閉じ位置Yはそれらの反対側に配置されるようになっている。この結果、上記ストップバルブ27L,27Rは、切換レバー38L,38Rが開き位置X及び閉じ位置Yのいずれの状態にあっても、切換レバー38L,38Rの先端部38La,38Raの全体がアーム1のクラウド側底面1Dより下方に突出することのないように構成されている。
【0041】
次に、本実施形態の動作及び作用効果を以下に説明する。
【0042】
油圧ショベル操作者が例えばアーム1の先端部1Aにバケット3に代えて例えばブレーカ、破砕機等の特殊作業具を装着して建造物の解体作業や道路の補修作業等を行う場合には、ストップバルブ27L,27Rの閉止プラグ41,41をそれぞれ取り外して例えばブレーカ用油圧モータ、破砕機用油圧モータ等の作業具用油圧アクチュエータからの油圧配管をエルボ40,40にそれぞれ接続し、ストップバルブ27L,27Rの切換レバー38L,38Rを下方(言い換えればアーム1クラウド側)に180°に回動操作して閉じ位置Yから開き位置Xに切り換え、ストップバルブ本体37L,37R内流路を開放し連通する。そして、運転室13内の操作レバー35R及びオプション用操作ペダルを操作すると、その操作に応じて油圧ポンプからコントロールバルブ及び圧油供給用配管4L,4R等を介してバケット用油圧シリンダ2及び作業具用油圧アクチュエータに圧油を供給し駆動する。これによって、特殊作業具の姿勢を所望の向きにしつつ、特殊作業具等を動作させて剥離作業、破砕作業等を行うことができる。
【0043】
このように、本実施形態においては、圧油供給用配管4L,4Rの先端部に、切換レバー38L,38Rの回動操作により開閉するストップバルブ27L,27Rを配設することにより、手動操作にて容易にストップバルブ27L,27Rを開閉でき、専用の工具を不要とすることができる。したがって、上記特殊作業具装着の際の油圧ショベル操作者のストップバルブ27L,27Rの切り換え操作負担を大きく低減できる。
【0044】
ここで、アーム1の左右側面部1L,1Rにそれぞれ設けたストップバルブ27L,27Rにおいて、切換レバー38L,38Rを略水平方向の回転軸まわりに開き位置Xから閉じ位置Yまで回動する間に、切換レバー38L,38Rの先端部38La,38Raはアーム1クラウド側に円弧状の軌跡を描くこととなる。
【0045】
そこで本実施形態においては、ストップバルブ27Lの切換レバー38Lの開き位置Xをアーム1長手方向のアーム1基端部1B側に、ストップバルブ27Rの切換レバー38Rの開き位置Xをアーム1長手方向のアーム1先端部1A側に配置するとともに、それぞれの閉じ位置Yをその反対側とすることで、略水平方向の回転軸まわりに閉じ位置Xから開き位置Yまでの回動角度θが180°となるように構成する。これにより、開き位置X及び閉じ位置Yのいずれの状態においても、切換レバー38L,38Rがアーム1のクラウド側底面1Dより突出することがなくなるので、前述した従来技術のように掘削作業の際の動作中に障害物と接触し破損するのを防止することができる。
【0046】
なお、上記本発明の第1の実施形態では、切換レバー38L,38Rの回動角度θがアーム1クラウド側を介して180°となるように構成したストップバルブ27L,27Rについて説明したが、これに限られない。
【0047】
すなわち、例えば上記第1の実施形態と同様の開き位置Xとしつつ閉じ位置Yの位置を変えて回動角度θがアーム1クラウド側を介して90°を超えた値とすることにより、切換レバーの先端部の全て(切換レバーを構成する略球状部品の丸みを帯びた形状の全て)がアーム1のクラウド側底面1Dよりアームクラウド側に突出しないか、突出したとしても、突出部分が先端部の一部(その丸みを帯びた形状の一部)にとどまるように構成すれば足りる。
【0048】
例えば、図2(a)中IV−IV断面による断面図にほぼ相当する図4に示すように、切換レバー38’Lの先端部38’Laの全てが開き位置X又は閉じ位置Yにおいてアーム1のクラウド側底面1Dよりアームクラウド側に突出していると、アーム1が図4中矢印方向に動いたとき先端部38’Laの全てが障害物42と接触し切換レバー38’Lが破損する可能性がある。これに対し上記のように切換レバー38’Lが開き位置X又は閉じ位置Yで突出しても先端部38’Laの一部にとどまるように構成すれば、万一接触したときにも先端部38’Laの略球状の丸みをおびた形状が逃げとなって、操作レバー38’Laに接触時の大きな衝撃力が加わるのを緩和でき、切換レバー38’Lの破損を抑制することができる。
【0049】
また、例えば上記第1の実施形態と同様の開き位置Xとしつつ閉じ位置Yの位置を変えて回動角度θがアーム1ダンプ側を介して所定の値(この場合90°以下でも90°を超えた値でもよい)とすれば、切換レバーをアーム1のクラウド側底面1Dより突出することのないように構成することができるので、この場合も同様の効果を得る。
【0050】
なお、上記実施形態では、図5(a)中の斜線部に示すように切換レバー38Lの先端部38Laの形状を略球状部品として説明していたが、例えば図5(b)中の斜線部に示すように先端部38Laが切換レバー38Lの一部分として一体的に構成され、その形状を略円弧状としたものでもよい。また図5(c)中の斜線部に示すように、先端部38Laの形状を略円弧状としなくても、先端部38Laの両角を面取り加工又は若干の丸み加工等を施したものでもよい。
【0051】
次に本発明の第2の実施形態を図6(a)、図6(b)、及び図7により説明する。本実施形態は、ストップバルブの切換レバーの回転軸をアーム1のダンプ/クラウド方向に配設した実施形態である。
【0052】
図6(a)は本実施形態の作業具用配管装置を適用した油圧ショベルのアーム1先端の構造を表す部分側面図であり、図6(b)は図6(a)中の矢印D方向からみた上面図であり(但し、バケット3等は便宜的に図示していない)、図7は本実施形態の作業具用配管装置を構成するストップバルブの詳細構造を表す上面図である。図6(a)、図6(b)、及び図7において、上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0053】
本実施形態において、作業具用配管装置43は、上記第1の実施形態と同様、圧油供給用配管4L,4Rの先端部に配設され、アーム1の左・右側面部1L,1Rにそれぞれ設けたストップバルブ44L,44Rを備えている。
【0054】
ストップバルブ44Lは、その内部に例えばアーム基端1B側(図7中右側)からアーム1側方側(図7中下側)への流路(図示せず)を形成したストップバルブ本体45Lと、その回転軸方向をダンプ/クラウド方向(図6(a)中左上から右下方向、図7中紙面に垂直方向)にしてストップバルブ本体45Lのアーム1ダンプ側(図6(a)中左上側、図7中紙面に向かって手前側)に設けられ、その回動操作によりストップバルブ本体45L内に設けた開閉弁(図示せず、図7中太矢印にてその流路連通方向のみ示す)を動作させて前述の流路を開閉する切換レバー46Lと、ストップバルブ本体45Lの流路入口側(言い換えればアーム1基端1B側)に設けられたユニオン39と、ストップバルブ本体45Lの流路出口側(言い換えればアーム1側方側)に設けられたエルボ40と、このエルボ40に取り付けられた閉止プラグ41とを備えている。
【0055】
このとき、切換レバー46Lは、先端部46Laがアーム1ダンプ側に向けて斜方に向けた形状(図6(a)参照)となっており、手動操作時の操作性の向上を図っている。
【0056】
なお、ストップバルブ44Rも、その詳細な図示は省略するが、図6(b)に示すように上記ストップバルブ44Lとほぼ同様の構成となっており、上記したストップバルブ本体45L、切換レバー46L、ユニオン39、エルボ40、閉止プラグ41と同様、ストップバルブ本体45Rと、切換レバー46Rと、ユニオン39と、エルボ40と、閉止プラグ41とを備えている。
【0057】
そして、上記ストップバルブ44L,44Rは、上記第1の実施形態のストップバルブ27L,27Rと同様、切換レバー46L,46Rが開き位置Xにあればストップバルブ本体45L,45R内流路を前述の開閉弁によって開放し連通させるようになっており、また切換レバー46L,46Rが閉じ位置Yにあればストップバルブ本体45L,45R内流路を閉止し遮断させるようになっている。
【0058】
また、上記ストップバルブ44Lの切換レバー46Lの開き位置Xはアーム1長手方向のアーム1基端1B側(図6(b)中右上側)に、ストップバルブ44Rの切換レバー46Rの開き位置Xはアーム1長手方向のアーム1先端1A側(図6(b)中左下側)に配置され、これらの開き位置Xから閉じ位置Yまでの回動角度θがアーム1側方側を介して所定の角度(この例では180°)となるように構成されているので、切換レバー46L又は46Rの閉じ位置Yはそれらの反対側に配置されるようになっている。
【0059】
以上のように構成した本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様、手動操作にて容易にストップバルブ44L,44Rを開閉でき、操作者の切り換え操作負担を大きく低減できる。
【0060】
また、本実施形態においては、切換レバー46L,46Rを、その回転軸をアーム1の長手方向と直交するアーム1ダンプ/クラウド方向に配設している。これにより、ストップバルブ44L,44Rの切換レバー46L,46Rの先端部46La,46Raは、開き位置Xから閉じ位置Yまで回動させたときに大きくアーム1側方側で円弧状の軌跡を描くにとどまり、アーム1のクラウド側底面1Dから下方(クラウド側)に突出することがなくなる。この結果、切換レバー46L,46Rが掘削作業の際の動作中に障害物と接触し破損するのを防止することができる。
【0061】
なお、上記本発明の第2の実施形態おいて、切換レバー46L,46Rの回動角度θがアーム1側方側を介して180°となるように構成したストップバルブ44L,44Rについて説明したが、これに限られない。すなわち、この回動角度θは180°に限られず、操作性やバルブ性能等を勘案して適宜設定すればよい。但し、好ましくは、例えば上記第2の実施形態と同様の開き位置Xとしつつ、閉じ位置Yの位置を変えて回動角度θがアーム1側方側を介して約135°とすることにより、換レバーの先端部の全て(切換レバーを構成する略球状部品の丸みを帯びた形状の全て)がエルボより外側に突出しないか、突出したとしても、突出部分が先端部の一部(その丸みを帯びた形状の一部)にとどまるように構成することが好ましい。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、手動操作にて容易にストップバルブを開閉でき、専用の工具を不要とすることができる。したがって、油圧ショベル操作者のストップバルブ切り換え時の操作負担を大きく低減できる。また、ストップバルブは、切換レバーの開き位置及び閉じ位置のいずれの状態にあっても、レバー先端部の丸みを帯びた形状の全てが前記アームのクラウド側底面よりアームクラウド側に突出しないか、突出したとしても、突出部分がその丸みを帯びた形状の一部にとどまるため、掘削作業の際の動作中に石や土砂などの障害物による切換レバーの破損を抑制できる。
また、本発明によれば、切換レバーの回転軸をアームの長手方向と直交するアームのダンプ/クラウド方向に配設することにより、切換レバーはアームの上方(ダンプ側)にも下方(クラウド側)にも突出しないようになるため、切換レバーと障害物との接触の可能性をほとんどなくし、切換レバー破損を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械の作業具用配管装置の第1の実施形態を備えた小型油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の建設機械の作業具用配管装置の第1の実施形態の全体構造を表す図1中B部の部分拡大図、及び図2(a)のC方向からみた上面図である。
【図3】本発明の建設機械の作業具用配管装置の第1の実施形態を構成するストップバルブの詳細構造を表す側面図である。
【図4】ストップバルブの切換レバーの先端部が開き位置又は閉じ位置にてアームクラウド側底面より突出した状態を表す、図2(a)中IV−IV断面による断面図に相当する断面図である。
【図5】本発明の建設機械の作業具用配管装置の第1の実施形態を構成するストップバルブの切換レバー先端部の形状を表す図、及びその変形例の形状を表す図である。
【図6】本発明の建設機械の作業用具配管装置の第2の実施形態を適用した油圧ショベルのアーム先端の構造を表す部分側面図、及び図6(a)のD方向からみた上面図である。
【図7】本発明の建設機械の作業具用配管装置の第2の実施形態を構成するストップバルブの詳細構造を表す上面図である。
【図8】従来技術による油圧ショベルのアーム先端の構造を表す部分側面図、及び図8(a)のA方向からみた上面図である。
【図9】図8に示したストップバルブの詳細構造を表す側面図である。
【符号の説明】
1 アーム
1B アームの先端部
1D アームのクラウド側底面
3 バケット
4L 圧油供給用配管
4R 圧油供給用配管
8 下部走行体
9 上部旋回体
12 フロント装置
23 ブーム
26 作業具用配管装置
27L ストップバルブ
27R ストップバルブ
37L ストップバルブ本体
37R ストップバルブ本体
38L 切換レバー
38La 切換レバーの先端部
38R 切換レバー
38Ra 切換レバーの先端部
40 エルボ(配管接続部)
43 作業具用配管装置
44L ストップバルブ
44R ストップバルブ
45L ストップバルブ本体
45R ストップバルブ本体
46L 切換レバー
46La 切換レバーの先端部
46R 切換レバー
46Ra 切換レバーの先端部
X 切換レバーの開き位置
Y 切換レバーの閉じ位置
θ 回動角度

Claims (5)

  1. 下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に俯仰可能に設けられブーム、アーム、バケットからなる多関節型のフロント装置とを備えた建設機械に設けられ、前記バケットに代え前記アームの先端部に作業具用アクチュエータを装着するときに用いる圧油供給用配管を前記アームの側面部に沿って延設し、その圧油供給用配管の先端部にストップバルブを配設した建設機械の作業具用配管装置において、
    前記ストップバルブは、前記アームの側面部に設けられ、内部に流路を形成したストップバルブ本体と、このストップバルブ本体のアーム側方側に位置し、回動操作により前記流路を開閉する切換レバーとを有し、
    前記ストップバルブは、略水平方向の回転軸まわりに前記流路を開ける開け位置から前記流路を閉じる閉じ位置まで前記切換レバーを回動操作するように構成され、かつ前記切換レバーはその先端部に丸みを帯びた形状を有し、前記切換レバーが前記開き位置及び閉じ位置のいずれの状態にあっても、前記切換レバーの先端部の前記丸みを帯びた形状の全てが前記アームのクラウド側底面よりアームクラウド側に突出しないか、突出したとしても、突出部分が前記丸みを帯びた形状の一部にとどまるように構成したことを特徴とする建設機械の作業具用配管装置。
  2. 下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に俯仰可能に設けられブーム、アーム、バケットからなる多関節型のフロント装置とを備えた建設機械に設けられ、前記バケットに代え前記アームの先端部に作業具用アクチュエータを装着するときに用いる圧油供給用配管を前記アームの側面部に沿って延設し、その圧油供給用配管の先端部にストップバルブを配設した建設機械の作業具用配管装置において、
    前記ストップバルブは、前記アームの側面部に設けられ、内部に流路を形成したストップバルブ本体と、このストップバルブ本体のアーム側方側に位置し、回動操作により前記流路を開閉する切換レバーとを有し、
    前記ストップバルブは、前記流路を開ける開け位置においては前記切換レバーを前記アームに沿った方向に位置させ、前記開き位置から前記流路を閉じる閉じ位置までの間に、前記切換レバーを略水平方向の回転軸まわりに90°を超えて回動操作するように構成したことを特徴とする建設機械の作業具用配管装置。
  3. 請求項2記載の建設機械の作業具用配管装置において、前記ストップバルブは、開き位置から閉じ位置までの間に、前記切換レバーを180°回動操作するように構成したことを特徴とする建設機械の作業具用配管装置。
  4. 下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に俯仰可能に設けられブーム、アーム、バケットからなる多関節型のフロント装置とを備えた建設機械に設けられ、前記バケットに代え前記アームの先端部に作業具用アクチュエータを装着するときに用いる圧油供給用配管を前記アームの側面部に沿って延設し、その圧油供給用配管の先端部にストップバルブを配設した建設機械の作業具用配管装置において、
    前記ストップバルブは、前記アームの側面部に設けられ、内部に流路を形成したストップバルブ本体と、このストップバルブ本体のアームダンプ側に位置し、回動操作により前記流路を開閉する切換レバーとを有し、
    前記ストップバルブは、前記流路を開ける開け位置においては前記切換レバーを前記アームに沿った方向に位置させ、前記開き位置から前記流路を閉じる閉じ位置までの前記回動操作のための前記切換レバーの回転軸を、前記アームのダンプ/クラウド方向に配設したことを特徴とする建設機械の作業具用配管装置。
  5. 請求項4記載の建設機械の作業具用配管装置において、前記切換レバーはその先端部に丸みを帯びた形状を有し、前記ストップバルブは、前記切換レバーを回動操作した開き位置及び閉じ位置のいずれの状態にあっても、前記切換レバーの先端部の前記丸みを帯びた形状の全てが前記ストップバルブ本体のアーム側方側に設けた配管接続部より外側に突出しないか、突出したとしても、突出部分が前記丸みを帯びた形状の一部にとどまるように構成したことを特徴とする建設機械の作業具用配管装置。
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