JP3967247B2 - 弾速降下器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の速度で銃身内を移動する弾丸が銃口から発射される際の速度を低下させるための弾速降下器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば玩具エアガンとして、現在10才以上用から18才以上用のものが業界の自主規約等で定められた弾速を有する商品として各種出回っている。いわゆるサバイバルゲームに使用されているエアガンやシューティングゲームに使用されているエアガンは、自主規約の中で最も弾速の早い競技専用のもので、屋外のサバイバルゲームのフィールドでは10〜20mの距離で使用したり、10m位のターゲットを狙う精密シューティングに適している。
【0003】
ところがこの競技専用エアガンを屋内のサバイバルゲーム等で使用する例が増えているという話を聞くようになった。屋内のサバイバルゲームやシューティングゲームでは、至近距離での発射の可能性が高く、危険性も著しく高まるので、使用禁止にする屋内ゲームフィールドもあるほどである。しかし数万円もするエアガンを購入したユーザーが、いつもそれを使用してゲームに参加したいと考えたとしても無理からぬことである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、所定の速度で銃身内を移動する弾丸が銃口から発射される際の速度を、弾丸の運動を乱さずに低下させることができるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するため本発明は、銃身内を銃口へ向かう弾丸前方の空気圧力によって加圧され、弾丸を通過させる方向に開き、通過後は元に戻る、開閉可能な可動片を銃身の前端部に具備し、弾丸が可動片を通過するときに可動片が弾丸と接触しないか、或いは弾丸の運動を乱さないように接触する程度に可動片が動作するようにするという手段を講じたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の弾速降下器は、所定の速度で銃身内を移動する弾丸が銃口から発射される際の速度を低下させるために使用するものである。従って弾丸を打ち出すメカニズムには一切関係がなく、エアガン等の銃器類の本体に改造を施す必要は全くない。この意味で、本発明の弾速降下器は、対象となる銃器類にアタッチメントとして後付けすることができるものである。しかしながら一定以下の弾速を得ることが困難であるような場合には、予め銃器に一体に組み込むことも可能である。
【0007】
この弾速降下器は、銃身内を銃口へ向かう弾丸の移動に伴って発生する弾丸前方の空気によって加圧され、弾丸を通過させる方向に開き、弾丸通過後は元へ戻る開閉可能な可動片を銃身の前端部に具備している。ここで「開閉可能」とは、弾丸を通過させるために開き得ること、及び弾丸前方の空気によって加圧され得る状態に閉じることを意味しており、従って完全に開くとか完全に閉じるとかいうようなことを必ずしも意味するものではない。
【0008】
弾丸と可動片との関係は、弾丸が可動片を通過するときに、可動片が弾丸と接触しないか、或いは弾丸の運動を乱さないように接触する、その程度に可動片が動作することが必要である。弾速を低下させることができたとしても、そのために弾丸の運動が乱されて命中率が悪化してはならないからである。また、弾丸に接触したとしても、弾丸の運動に悪影響を及ばさないのであれば命中率は事実上変化しないと考えられる。
【0009】
可動片は様々な具体的形態を取り得る。例えば、膜状構造を有し、この膜状構造に中心から外向きに切り込みを設けることによって複数個に分割した可撓性の小片を形成し、かつ弾丸前方の空気を流出させる隙間を小片間に設けたものとすることができる。膜の厚さや切り込みを入れる箇所の数などの設定を変えることによって、弾丸前方の空気圧力を受けたときの撓み易さを変えることができ、可動片の撓み易さは弾丸前方の空気流に対する抵抗の変化となるので、これらの開閉を制御する因子の調整によって、弾速の減速或いは低下、降下という効果を調節できることとなる。可動片はゴム、プラスチックその他弾性材料が適する。
【0010】
弾速の減速効果の調節のために、開閉可能な可動片の開口度を変更することも有効である。例えば、膜状構造を有しかつ中心から外方へ拡開可能に形成された可動片を、予め開口が形成された状態としておき、弾丸前方の空気によって加圧されることにより可動片が動作して開口度を拡げるようにすることができる。この場合、予め形成される開口度を変える部品を併用すること、及びその部品による開口度が分かるように色分けしておくことは、弾速降下の度合いを外部に知らせることになるので有効である。
【0011】
【実施例】
以下図示の実施例により本発明をより詳細に説明する。実施例は球形弾を使用するエアガン用のもので、図1において、符号11は弾丸、12は銃身を示しており、弾丸11は銃身内を所定の速度で銃口13へ向かって移動するものとして示されている。
【0012】
弾速降下器14はその銃身先端部に設けられ、実施例の場合には銃身部外周のおねじ部15aと弾速降下器取り付け口内のめねじ部15bとによって着脱可能に取り付けられている。弾速降下器14は、筒状構造を有している取り付け口部16と、本体部17、及び可動片を構成する弾速降下部18とを具備している。弾速降下部18は膜状構造を有する部品から成り、その膜状構造部分の中心に交差状に切り込みを設けることによって、数個に分割された可撓性の小片19aと気流が通過する19bとを形成したもので、ゴム製のものである。なお、19cは保持のためのカラーを示す。
【0013】
図3は本器の実施例の縦断面であり、これにより、弾速降下部18は銃身内径よりも相当大径に形成されていて、銃身内径部とカラー19cによる保持部との間に、取り付け口部16の先端突部21があたること、取り付け口部16の前方にはスペース22があり、前後位置調整可能になっていることが示されている。前方のスペース22は、取り付け口部16の前面と本体部17の後面とで作られる後方のスペース23の調整によって変化し、それに応じて取り付け口部16の先端突部21の膜状構造部分に対する位置を変化させ開口度を変えることができる。後方のスペース23の広狭を規定するためにこの部分にスぺーサー24を介在させることができ、スぺーサーは厚いもの24や薄いもの24′…を何種類か用意し、交換可能とするとともに、色分けにより開口度を外から一目で判別できるように構成される。先端突部21とスぺーサー24、24′…は、可動片を加圧して開口度を変える部品を構成する。
【0014】
25aは取り付け口部先端外周のおねじ部、25bは本体部後端内周のめねじ部を夫々示す。また、26は先端キャップであり、本体部先端外周のおねじ部27aとめねじ部27bとによって取り付けられ、さらに先端にサイレンサー等のパーツの取り付けを可能にするおねじ部27aのキャップとして設けられてい
る。
【0015】
このような構成を有する本発明の弾速降下器14を銃身12の先端部に具備したエアガンの引き金が引かれると、装弾位置にある弾丸11に圧縮エアが噴射され、その結果当該エアガン本来の性能で弾丸11が銃身内で移動を開始する(図4(a)は発射前の状態を示す。)。弾丸11が所定の速度で銃口13へ向かって移動すると、弾丸11に押されて移動する弾丸前方の空気28の圧力が上昇し蓋になっている弾速降下部18を加圧するので、小片19aが撓んで押し広げ始められる(図4(b))。さらに弾丸11が前進すると弾丸前方の空気圧はより上昇し、小片19aの弾性変形に伴う抵抗力を受けながら小片19aの変形で生じた開口29が拡大を続け、この間の空気の圧縮と小片19aの弾性変形で消費されたエネルギー分、弾丸11の移動速度も所定速度を下回ることとなる(図4(c))。
【0016】
十分に減速された弾丸11が可動片(18)を通過する状態になると、小片
19aが大きく曲げられるので弾丸11に接触することはないか、或いは接触したとしても弾丸11の運動を乱さないように小片先端部のみ触れる程度で通過させるので、弾丸11は所定の速度を十分に下回る速度で銃口13′から発射されることとなる(図4(e))。かくして発射された弾丸は小片19aに殆んど接触せず悪影響を受けないため、弾道を狂わせられることもなく、命中精度も変化しない。
【0017】
図3(b)では、スぺーサーを厚いもの24から薄いもの24′へ交換した例が示されており、そのために取り付け口部16の先端突部21が小片19aを前へ押して弾丸11が移動を開始する前から開口29が形成された状態になっている(図5(a)も併せて参照)。この状態では弾速降下部18が予め半開きになっているため、弾丸11が銃身内で移動を開始するに伴い弾丸前方の空気も押し出され易く、図4に示した全閉の場合よりも少ない抵抗で弾丸11を発射させる(図5(b)及び(c))。この場合でも、弾丸移動による前方空気の圧縮効果は小片19aに及ぶので、弾丸11が弾速降下部18を通過する際には小片19aも十分に撓み、弾丸11の運動を乱すようなことはない。なお本発明はいわゆるエアガンのほかガスガンその他あらゆるタイプの銃器類に対して適用することができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成され、かつ作用するものであるから、所定の速度で銃身内を移動する弾丸が銃口から発射される際の速度を十分に減速させることができるので、強力なエアガン等の使用範囲を拡げるものとなり、かつまた弾丸の運動を乱さないので命中率に悪影響がない等顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明に係る弾速降下器の実施例を示す側面図。
(b)弾速降下器を銃身に装着した例を示す側面図。
【図2】弾速降下器の分解斜視図。
【図3】(a)同じく銃身への装着状態を示す縦断面図。
(b)装着状態の調整例を示す縦断面図。
【図4】弾丸の発射工程(a)〜(e)を示す説明図。
【図5】同じく発射工程(a)〜(c)を示す説明図。
【符号の説明】
11 弾丸
12 銃身
13、13′ 銃口
14 弾速降下器
16 取り付け口部
17 本体部
19a 小片
19b 隙間
21 取り付け口部の先端突部
24、24′ スぺーサー
29 開口
Claims (4)
- 所定の速度で銃身内を移動する弾丸が銃口から発射される際の速度を低下させるためのものであって、銃身内を銃口へ向かう弾丸前方の空気圧力によって加圧され、弾丸を通過させる方向に開き、通過後は元に戻る、開閉可能な可動片を銃身の前端部に具備し、弾丸が可動片を通過するときに可動片が弾丸と接触しないか、或いは弾丸の運動を乱さないように接触する程度に可動片が動作することを特徴とする弾速降下器。
- 可動片は膜状構造を有し、この膜状構造に中心から外向きの切込みを設けることによって複数個の小片に分割し、弾丸前方の空気を流出させるための隙間を小片間に設けている請求項1記載の弾速降下器。
- 膜状構造を有しかつその中心から外向に切り込みを設けた可動片を、予め開口が形成された状態にしておくために、可動片を加圧して開口度を変える部品を併用するようにした請求項2記載の弾速降下器。
- 可動片を加圧して開口度を変える部品は、部品による開口度が外部から分かるように色分けしたスぺーサーを含んでいる請求項3記載の弾速降下器。
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Country Status (1)
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TWI476363B (zh) * | 2012-12-27 | 2015-03-11 | Pneumatic guns |
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- 2002-10-16 JP JP2002302125A patent/JP3967247B2/ja not_active Expired - Lifetime
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