JP3073595U - エアーガン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】命中精度を高めた玩具エアーガンを提供する。 【解決手段】レーザー照準器を備えたエアーガンにおい
て、銃身に直接レーザー照準器を、銃身に対し平行に固
定したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、命中精度を高めた玩具エアーガンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、玩具エアーガンは趣味の一つとして利用されているが、照準として のレーザーサイト（レーザー照準器）は銃本体であるフレームに取り付けるもの が大半であり、本案にて示すように銃身にレーザーサイトを取り付けたものは見 当たらない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

オリンピックでもなじみのある射撃競技は、玩具エアーガンの性能向上ととも に、愛好者が増えつつある。このエアーガンは、ある一定の距離から的を撃ち、 その命中精度を競うものであるが、現在ではミリ単位の正確さが求められている 。 そのため、レーザー光線を使用したレーザーサイトを具備したものが広く出回 っている。 このレーザーサイトは、通常は銃の本体であるフレームに取り付けられている 。 レーザーサイトのスイッチをＯＮにすると、レーザー光線が投射され、的に当 たると赤点として認識される。しかし、エアガンは種々の部品を組み合わせて分 解可能に構成され、弾が通過する銃身ははめ込み式に組み込まれている。 そのため、銃のフレームに対し銃身はわずかのがたつきを有している。 従来のエアガンはフレームにレーザーサイトが固定されているため、レーザー 投射による赤点方向と銃身方向とは必ずしも一致しない。つまり、ねらいを定め てもその方向が弾の発射方向とは一致しない場合があり、命中精度の低下を招く という問題があった。 本案は、以上のような従来からのエアガンに関わる課題を解決するために考案 されたもので、銃身にレーザーサイトを固定することにより、弾の発射方向とレ ーザーの投射方向を一致させて命中精度を高めることのできるエアーガンを提供 することを目的としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

課題を解決する手段として本案は、銃身にレーザーサイトを固定することを特 徴とした。すなわち、レーザー照準器を備えたエアーガンにおいて、銃身に直接 レーザー照準器を、銃身に対し平行に固定する。 本考案は以上の構成よりなるエアーガンである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本案を使用するには、まずガスを注入したマガジンをフレームに挿入保持させ 、弾を装填する。片手でフレームを握り、他方の手でグリップをしっかりと握る 。 そして、指でスイッチを押すと、レーザーサイトからレーザー光線が投射され る。的にレーザー光線が当たると赤点として見えるので、ねらいを定めて引き金 を引くと弾はガス圧にて銃身（インナーバレル）を通過して発射される。 本案では銃身とレーザーサイトの方向は一致しているので、正しいねらいにて 弾を発射することができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。 図２は本案の全体図を示すものである。図において、１は銃本体であるフレー ム、２はフレーム下部の空隙内に装填されるマガジンである。このマガジンに設 けられた注入孔よりガスボンベにてガスが注入される。 ３は引き金、４はグリップで、フレーム適所にその一端が軸支され、所定範囲 内にて回動可能である。５はスライダーで、全体として中空形状を有し、その下 部と上部の一部は開放されており、フレームに対しスライド可能に装着される。 ６はアウターバレルで、スライダー内に収納可能な外径と長さを有する筒状体 で、その上部の一部は切り欠かれている。７は銃身としてのインナーバレルで、 インナーバレルガイド８にその一端がラバーチェンバー９を介して挿入保持され る。１０は電池を内蔵したレーザーサイトで、適宜支持部材にてインナーバレル に平行に固定される。１１は押圧感知型のスイッチで、レーザーサイトにコード にて接続される。以上が本案の一実施例である。

【０００７】 本案の概要については前述したが、本案はレーザーサイトを銃身（インナーバ レル）に直接固定したところにその特徴がある。 玩具エアーガンの銃身構造は、外側のアウターバレルと内側のインナーバレル を組み合わせて構成されている。これは、実物の銃の外観に似せるため、アウタ ーバレルをプラスチックで形成し、弾が通過するインナーバレルは精度と耐久性 のため金属にて製作するため、このような構造となっている。 インナーバレルはアウターバレル内に挿入されて、インナーバレルの一端はス ライダー内後部の筒に挿入保持される。これらの挿入は、その分解・組み立てを 考えてどちらかといえば遊嵌に近い状態となっている。そのため前記したように 若干のがたつきがある。フレームに対しインナーバレルはがたつきのために、フ レームにレーザーサイトを固定した場合、レーザーサイトによるねらいと弾の発 射方向とにずれが生じやすくなって、命中精度が低下する。 本案は、従来のエアーガンと異なり、弾が通過するインナーバレルにレーザー サイトが固定されるため、がたつきがあっても弾の発射方向とレーザー投射方向 とは常に一致することとなり、より高い命中精度を得ることができる。 なお、本案の方式によれば、レーザーサイトをフレームに取り付ける従来の方 法に比べてより銃身近くに設けることができるため、レーザーの照射方向と弾道 ラインは近くなり、誤差を低減させることができる。 以上のように、本案によってより命中精度を高めた玩具エアーガンを得ること ができる。

【０００８】

【考案の効果】

本案によれば、銃身にレーザーサイトが固定されているので、レーザー光線投 射方向と銃身方向とを常に一致させることができて、より一層の命中精度を得る ことのできる、有用なるエアーガンを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例の外観図

【図２】本考案の外観図

【図３】本考案の要部組み立て説明図

【図４】本考案の要部説明図

【符号の説明】

１ フレーム ２ マガジン ３ 引き金 ４ グリップ ５ スライダー ６ アウターバレル ７ インナーバレル ８ インナーバレルガイド ９ ラバーチェンバー １０レーザーサイト １１スイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】レーザー照準器を備えたエアーガンにおい
   て、銃身に直接レーザー照準器を、銃身に対し平行に固
   定したことを特徴とするエアーガン。