JP3966142B2 - モータ駆動装置の位置決め時間短縮方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は位置制御手段を持つモータ駆動装置の位置決め時間の短縮に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、産業用機器の中でも特に半導体製造装置や部品実装機などでは、高速化、タクトアップの要望が強く、機器の駆動源であるサーボモータとその駆動装置において、位置決め時間短縮が課題となってきている。
【0003】
図6は従来のモータ駆動装置における位置制御手段の例をブロック図で示したものである。
【0004】
モータ1の位置を検出するエンコーダ2からの位置フィードバック5と、外部からの位
置指令4をサーボアンプ3は受け取る。その差である位置偏差6に、一定の位置ゲイン7を乗ずることで速度指令8を生成する。また速度指令8と、速度検出手段9により算出される速度フィードバック10との差である速度偏差11に対し、速度比例ゲイン12を乗じた結果と、速度偏差11を積分器13で積分したあと速度積分ゲイン14を乗じた結果を加算し、電流指令15を生成する。最後に電流制御器16が、この電流指令15に従いモータ1に流れる電流を制御することで、モータの位置制御が実現される。
【0005】
このような位置制御手段における位置決め時間の短縮では、位置偏差がしきい値以下になった場合に位置ゲインを補正し、モータ1が動作状態から停止状態に移行する位置決め整定時のフィードバックゲインを高めることで、位置偏差6の収束を早める構成をとる方式などが挙げられる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−122724号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法では、位置ゲインの補正パターン次第でハイゲイン化による微振動が起きたり、負荷に合わせた補正パターンを作成するのが困難な場合があった。
【0008】
従来の方法で位置偏差6の収束が遅くなるのは、位置決め整定時において、位置偏差6および速度偏差11が小さくなり、比例分と比較すると応答性の低い速度積分ゲイン14の出力に、電流指令15が依存するようになるためである。
【0009】
また、位置決め整定近辺では、位置偏差6の収束を遅らせる摩擦トルクなどの外乱トルクや、電流指令15が小さいときの電流制御器16自体の直線性悪化なども存在し、位置決め整定時間を短縮する上で大きな妨げとなっている。
【0010】
本発明はこれら従来の課題を解決するものであり、機器に応じて位置決め整定時間を短縮できるモータ駆動装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明では、位置指令と位置フィードバックの差である位置偏差に位置ゲインを乗じて速度指令を生成し、速度指令と速度フィードバックの差である速度偏差に速度比例ゲインを乗じたものと、速度偏差を積分器に通した値に速度積分ゲインを乗じたものを加算して、電流指令を生成する位置制御手段において、前記位置偏差と位置指令あるいは速度フィードバックを入力とし、モータの停止判別およびモータが整定範囲に入っているか否かを判定する積分補償値決定手段を備え、モータ停止後から位置偏差の絶対値がしきい値以内に入るまで、前記積分補償値決定手段は、速度積分器への入力に加える積分補償値として、前記位置偏差と同じ符号を持つ固定値を用いることを特徴とする。
【0012】
積分補償値を適切に設定することで、速度積分ゲインの出力応答を早めることができ、位置決め整定近辺での位置偏差の収束を早めることができる。また、一旦位置偏差が所望の範囲内に入ったあとは積分補償値を切ることで、高応答化によるモータ停止時の微振動を避けることができる。また積分器は入力が不連続でも出力を連続にする働きがあるため、一般に用いられる位置ゲイン・速度比例ゲイン・速度積分ゲインなどの切替と比較して、補償の切替がスムーズにできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
上記の課題を解決するために請求項1記載の発明は、位置指令と位置フィードバックの差である位置偏差に位置ゲインを乗じて速度指令を生成し、速度指令と速度フィードバックの差である速度偏差に速度比例ゲインを乗じたものと、速度偏差を積分器に通した値に速度積分ゲインを乗じたものを加算して、電流指令を生成する位置制御手段において、前記位置偏差と位置指令あるいは速度フィードバックを入力とし、モータの停止判別およびモータが整定範囲に入っているか否かを判定する積分補償値決定手段を備え、モータ停止後から位置偏差の絶対値がしきい値以内に入るまで、前記積分補償値決定手段は、積分器への入力に加える積分補償値として、前記位置偏差と同じ符号を持つ固定値を用いることを特徴としており、位置決め整定時に重要となる速度積分ゲインの出力を高応答化し、位置偏差の収束を早めることができる。また、積分補償値設定が簡単になるとともに、位置偏差を0近辺に留めようとする電流指令が常時働くようにできる。
【0014】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載内容のなかで、位置偏差の絶対値としきい値との比較に、ヒステリシスを持たせることを特徴としており、高周波数の共振点を持つ負荷での駆動時などに、位置偏差が振動的な波形となり、積分補償値の有無が整定範囲近辺で頻繁に切り替わることで、振動を励起するといった現象を防ぐことができる。
【0015】
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載内容のなかで、モータ停止の判定に位置指令を用いることを特徴としており、例えば、位置ループゲインが低い場合、モータの実際の速度がなかなか停止判定レベルまで下がらない場合などでも位置指令を用いた判定を用いることで早い時点から積分補償を行うことができ、本発明の適用範囲を広げることができる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
(実施例1)
図1は、本発明の位置制御手段のブロック図を示しており、モータ1から電流制御器16までは、従来例の図6と同じ符号を用いており詳細な説明を省略する。
【0018】
図2は、積分補償値決定手段17の実施例1におけるフローチャートである。
【0019】
積分補償値決定手段17は、位置指令4あるいは速度フィードバック10を入力とし、モータ停止判別を行う。また、位置偏差6と内部に持つ整定範囲設定値との比較で、モータが整定範囲に入っているか否かの判定を行う。
【0020】
そして、モータ停止かつ整定範囲外の場合にのみ積分補償値18を出力し、それ以外の場合は積分補償値18を0とする。
【0021】
(実施例2)
図3は、積分補償値決定手段17の実施例2におけるフローチャートで、実施例1と異なるのは、位置決め整定判定にヒス幅で設定されるヒステリシス特性を持たせていることである。
【0022】
これにより、ヒス幅以内の微小な位置偏差の変動を無視することができ、積分補償値の切替が頻繁に生ずる現象を防ぐことができる。
【0023】
(実施例3)
図4は、積分補償値決定手段17の実施例3におけるフローチャートで、実施例1と異なるのは、モータ停止判定に位置指令を用いていることである。
【0024】
これにより、モータの実速度の応答が低い場合でも、早い時点から積分補償値を効かせることができるようになる。
【0025】
(実施例4)
図5は、積分補償値決定手段17の実施例4におけるフローチャートで、実施例1と異なるのは、積分補償値として固定値を用い、位置偏差の符号に同期して、積分補償値の符号も変化させている点である。
【0026】
積分補償値を1パラメータで設定できることから、調整が簡便になり、位置偏差と積分補償値の符号を揃えることで、常時位置偏差を0に留めるよう電流指令を補正することができる。
【0027】
【発明の効果】
上記の実施例から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、位置決め整定時に重要となる速度積分ゲインの出力を高応答化し、位置偏差の収束を早めることができる。また、実機応答を見ながら調整する積分補償値の設定を簡単にする効果がある。
【0028】
また、請求項2記載の発明によれば、高周波数の共振点を持つ負荷での駆動時などに、位置偏差が振動的な波形となることで、積分補償値の有無が頻繁に切り替わり、振動を励起することを防ぐことができる。
【0029】
また、請求項3記載の発明によれば、モータの実際の速度がなかなか停止判定レベルまで下がらない場合などでも、位置指令を用いた判定を用いることで、早い時点から積分補償を行うことができ、本発明の適用範囲を広げる効果がある。
【0030】
このように、本発明による各種の位置制御手段を適用することで、位置決め時間の短縮が可能なモータ制御装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例におけるモータ制御装置の位置制御手段のブロック図
【図2】 本発明の実施例1における積分補償値決定手段のフローチャート
【図3】 本発明の実施例2における積分補償値決定手段のフローチャート
【図4】 本発明の実施例3における積分補償値決定手段のフローチャート
【図5】 本発明の実施例4における積分補償値決定手段のフローチャート
【図6】 従来のモータ制御装置の位置制御手段のブロック図
【符号の説明】
1 モータ
2 エンコーダ
3 サーボアンプ
4 位置指令
5 位置フィードバック
6 位置偏差
7 位置ゲイン
8 速度指令
9 速度検出手段
10 速度フィードバック
11 速度偏差
12 速度比例ゲイン
13 積分器
14 速度積分ゲイン
15 電流指令
16 電流制御器
17 積分補償値決定手段
18 積分補償値

Claims (3)

  1. 位置指令と位置フィードバックの差である位置偏差に位置ゲインを乗じて速度指令を生成し、速度指令と速度フィードバックの差である速度偏差に速度比例ゲインを乗じたものと、速度偏差を積分器に通した値に速度積分ゲインを乗じたものを加算して、電流指令を生成する位置制御手段において、前記位置偏差と位置指令あるいは速度フィードバックを入力とし、モータの停止判別およびモータが整定範囲に入っているか否かを判定する積分補償値決定手段を備え、モータ停止後から位置偏差の絶対値が整定範囲以内に入るまでの間、前記積分補償値決定手段は、前記積分器への入力に加える積分補償値として、前記位置偏差と同じ符号を持つ固定値を用いることを特徴とするモータ駆動装置の位置決め時間短縮方法。
  2. 位置偏差の絶対値と比較される整定範囲に、ヒステリシスを持たせることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置の位置決め時間短縮方法。
  3. モータ停止の判定に、位置指令を用いることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置の位置決め時間短縮方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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TWI575863B (zh) * 2012-08-21 2017-03-21 山洋電氣股份有限公司 馬達控制裝置

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