JP3965156B2 - ガス放電管 - Google Patents
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Description
本発明はガス放電管に関し、特に、分光器やクロマトグラフィなどの光源として利用するためのガス放電管に関するものである。
背景技術
従来、このような分野の技術として、特開平6−310101号公報がある。この公報に記載されたガス(重水素)放電管は、陽極と陰極との放電路上に2枚の金属隔壁を配置させ、各金属隔壁に小穴を形成させ、この小穴によって放電路を狭窄させている。その結果、放電路上の小穴によって高輝度の光を得ることが可能となる。また、金属隔壁を3枚以上にすると更に高い輝度が得られ、小穴を小さくすればする程、高輝度な光が得られる。
発明の開示
発明者は、上記した従来技術を検討した結果、以下のような課題を発見した。すなわち、前述した従来のガス放電管において、各金属隔壁の小穴は、放電路を狭窄するために利用され、放電路を狭窄することで輝度をアップさせることができるが、この公報にも記載されているように、小穴を小さくすればする程、放電始動電圧を著しく高くしなければならず、小穴の直径や金属隔壁の枚数が著しい制限を受けることになる。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、特に、高輝度化を実現しつつ始動性を良好にしたガス放電管を提供することを目的とする。
本発明に係るガス放電管は、密封容器内にガスが封入され、密封容器内に配置した陽極部と陰極部との間で放電を発生させることにより、密封容器の光出射窓から外部に向けて所定の光を放出させるガス放電管において、陽極部と陰極部との間の放電路の途中に配置されて、放電路を狭窄する第1の開口をもった第1の放電路制限部と、第1の放電路制限部と陽極部との間の放電路の途中に配置されて、放電路を狭窄する第2の開口をもった第2の放電路制限部と、第1の放電路制限部と第2の放電路制限部との間に配置されると共に、外部電源に電気的に接続される第1の放電路誘導部とを備えたことを特徴とする。
ガス放電管においては、高輝度な光を作り出す場合、単に放電路狭窄用の開口部分を小さくすればよいという訳ではなく、小さくすればする程、ランプ始動時の放電が起き難くなる。そして、ランプの始動性を高めるためには、陰極部と陽極部との間に著しく大きな電位差を発生させる必要があり、その結果として、ランプの寿命が短くなることが実験で確かめられている。そこで、本発明のガス放電管では、放電路を狭窄させてもランプの始動性を良好にさせるために、第1の放電路制限部と第2の放電路制限部との間に第1の放電路誘導部を配置させ、この第1の放電路誘導部に外部から電圧を印加させる。これにより、陰極部と第1の放電路誘導部との間において、第1の放電路制限部の第1の開口を通過するような積極的な始動放電が作り出される。そのため、第2の開口内を始動時の放電が通過し易くなり、その結果として、陰極部と陽極部との間の放電が素早く開始されることになる。よって、高輝度化を促進させるために、ランプ始動時の電圧を著しく高めなくとも、始動性を良好に保ちつつ、放電路制限部の開口の更なる小面積化を容易に推進させることができる。
また、第1の放電路制限部と第2の放電路制限部との間が電気的に絶縁されると好適である。このような構成を採用した場合、第1の放電路制限部と第2の放電路制限部とを異なる電位にすることができ、これによって、ランプの始動性を高めることができる。
また、第1の放電路誘導部の先端部分は円錐形状であると好適である。このような構成を採用した場合、第1の放電路誘導部の先端において、荷電粒子の密度を高めることができるので、ランプの始動性が更に良好になる。
また、第1及び第2の放電路制限部の第1及び第2の開口は、光出射窓に向けて広げられたカップ部の底部に形成されると好適である。このような構成を採用すると、第1及び第2の放電路制限部のカップ部でアークボールが確実に作り出され、2つのアークボールの形成により、更なる高輝度化が達成される。
また、第2の放電路制限部と陽極部との間の放電路の途中に配置されて、放電路を狭窄する第3の開口をもった第3の放電路制限部を更に備えると好適である。これは、高輝度な光を作り出す一助をなすものである。
また、第2の放電路制限部と第3の放電路制限部との間が電気的に絶縁されると好適である。第2の放電路制限部と第3の放電路制限部とを異なる電位にすることができ、これによって、3つの放電路制限部を利用しても、ランプの始動性を高めることができる。
また、第3の放電路制限部の第3の開口は、光出射窓に向けて広げられたカップ部の底部に形成されると好適である。このような構成を採用すると、第3の放電路制限部のカップ部でアークボールが確実に作り出され、更なる高輝度化が達成される。
また、第2の放電路制限部と第3の放電路制限部との間に配置されると共に、外部電源に電気的に接続される第2の放電路誘導部を備えると好適である。第2の放電路誘導部の採用により、3つの放電路制限部を利用した際のランプの始動性が更に高められる。
また、第2の放電路誘導部の先端部分は円錐形状であると好適である。このような構成を採用した場合、第2の放電路誘導部の先端において、荷電粒子の密度を高めることができるので、ランプの始動性が更に良好になる。
また、第2の放電路誘導部は、第1の放電路誘導部より高い電圧を印加すると好適である。これによって、スムーズに始動放電を発生させることができる。
また本発明に係るガス放電管は、密封容器内にガスが封入され、密封容器内に配置した陽極部と陰極部との間で放電を発生させることにより、密封容器の光出射窓から外部に向けて所定の光を放出させるガス放電管において、陽極部と陰極部との間の放電路の途中に配置されて、放電路を狭窄する第1の開口をもった第1の放電路制限部と、第1の放電路制限部と陽極部との間の放電路の途中に配置されて、放電路を狭窄する第2の開口をもった第2の放電路制限部と、を備え、第1の放電路制限部と第2の放電路制限部との間が電気的に絶縁されていることを特徴とする。
このガス放電管では、放電路を狭窄させてもランプの始動性を良好にさせるために、第1の放電路制限部と第2の放電路制限部とを電気的に絶縁させる。これにより、第1の放電路制限部と第2の放電路制限部とを異なる電位にすることができる。従って、各電位を調整することで、第2の開口内を始動時の放電が通過し易くなる。その結果、陰極部と陽極部との間の放電が素早く開始されることになる。よって、高輝度化を促進させるために、ランプ始動時の電圧を著しく高めなくとも、始動性を良好に保ちつつ、放電路制限部の開口の更なる小面積化を容易に推進させることができる。
また、第2の放電路制限部は、陰極部に対して絶縁物により遮蔽されていると好適である。このようにすれば、陰極部から第2の放電路制限部への回り込み放電による異常放電の発生が防止される。
また、第2の放電路制限部と陽極部との間には、第2の放電路制限部と陽極部とを位置決めするための絶縁物よりなる筒状スペーサが設けられていると好適である。このようにすれば、第2の放電路制限部と陽極部との位置決め精度の向上が図られる。
また、第2の放電路制限部と陽極部との間の放電路の途中に配置されて、放電路を狭窄する第3の開口をもった第3の放電路制限部を更に備え、第1、第2、及び第3の放電路制限部のそれぞれは電気的に絶縁されていると好適である。このように、第3の放電路制限部を備えることで、更なる高輝度化が図られる。このとき、第1、第2、及び第3の放電路制限部のそれぞれは電気的に絶縁されているため、第1、第2、及び第3の放電路制限部をそれぞれ異なる電位にすることができる。従って、各電位を調整することで、第2及び第3の開口内を始動時の放電が通過し易くなる。その結果、陰極部と陽極部との間の放電が素早く開始されることになり、3つの放電路制限部を利用しても、ランプの始動性を高めることができる。
また、第2及び第3の放電路制限部は、陰極部に対して絶縁物により遮蔽されていると好適である。このようにすれば、陰極部から第2及び第3の放電路制限部への回り込み放電による異常放電の発生が防止される。
また、第3の放電路制限部と陽極部との間には、第3の放電路制限部と陽極部とを位置決めするための絶縁物よりなる筒状スペーサが設けられていると好適である。このようにすれば、第3の放電路制限部と陽極部との位置決め精度の向上が図られる。
本発明は以下の詳細な説明および添付図面によりさらに十分に理解可能となる。これらは単に例示のために示されるものであって、本発明を限定するものと考えるべきではない。
発明を実施するための最良の形態
以下、図面を参照しつつ本発明に係るガス放電管の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1及び図2に示すように、ガス放電管1はサイドオン型の重水素ランプであり、この放電管1は、重水素ガスが数百Pa程度封入されたガラス製の密封容器2を有している。この密封容器2は、一端側を封止した円筒状の側管3と、この側管3の他端側を封止するステム5とからなり、側管3の一部が光出射窓4として利用されている。そして、この密封容器2内には発光部組立体6が収容されている。
この発光部組立体6は、ニッケルなどの金属からなる導電性の筐体7を有し、この筐体7は、ステム5に立設させて管軸Y方向に延在するステムピン8の先端に溶接して固定されている。また、発光部組立体6内には板状の陽極部9が収容され、この陽極部9は、ステム5に立設させて管軸Y方向に延在するステムピン10の先端部分に溶接して固定されている。そして、このステムピン10は、密封容器2内で電気絶縁性を保つために、アルミナ等からなるパイプ11内に収容されている。
更に、筐体7内には、陽極部9に対峙する第2の放電路制限部12が収容され、この第2の放電路制限部12は、導電性の金属製支持板15を介して筐体7に溶接固定されている。第2の放電路制限部12は、導電性の金属(例えば、モリブデン、タングステン、或いはこれらから成る合金)からなると共に、アークボール成形用カップ部13を有し、このカップ部13は、放電によって作り出されたアークボールを収容させて、高い輝度の光を効率良く取り出すために、光出射窓4に向けて広げられている。更に、このカップ部13の底部には、放電路を狭窄させるための第2の開口14が設けられ、この第2の開口14は、例えば直径0.5〜1mm程度の小孔からなる。
更に、筐体7には、第2の放電路制限部12に対峙する第1の放電路制限部16が固定され、この第1の放電路制限部16は、導電性の金属製支持板17を介して筐体7に溶接固定されている。第1の放電路制限部16は、導電性の金属(例えば、モリブデン、タングステン、或いはこれらから成る合金)からなると共に、アークボール成形用カップ部18を有し、このカップ部18は、放電によって作り出されたアークボールを収容させて、光を効率良く取り出すために、光出射窓4に向けて広げられている。更に、このカップ部18の底部には、放電路を狭窄させるための第1の開口19が設けられ、この第1の開口19は、第2の開口14と同径又はそれ以上の径(例えば0.5〜1mm程度)の小孔からなる。そして、第1の開口19と第2の開口14とは、光軸線X上に整列させている。
また、発光部組立体6において、光路から外れた位置に陰極部20が配置され、陰極部20は、熱電子を発生させるためにタングステン製のコイル部を有している(図2参照)。そして、この陰極部20の一端は、ステム5に立設させたステムピン21に溶接されて電気的に接続され、陰極部20の他端は、ステム5に立設させたステムピン22に溶接されて電気的に接続されている。
更に、陰極部20と第1の放電路制限部16との間において、光路から外れた位置に放電整流板23が設けられ、この放電整流板23には、熱電子を通過させるための電子放出開口24が形成されている。また、筐体7には、ニッケルなどの金属からなる導電性のフロントカバー26が固定され、このフロントカバー26には、第1の開口19及び第2の開口14に対して光軸線X上に整列させた光通過開口27が設けられている。このように、フロントカバー26内に陰極部20を収容させることで、陰極部20から発生するスパッタ物あるいは蒸発物を光出射窓4に付着させないようにしている。
ここで、高輝度な光を作り出す場合、単に放電路狭窄用の開口14,19を小さくすればよいという訳ではなく、小さくすればする程、ランプ始動時の放電が起き難くなる。そして、ランプの始動性を高めるためには、陰極部20と陽極部9との間に著しく大きな電位差を発生させる必要があり、その結果として、ランプの寿命が短くなることが実験で確かめられている。
そこで、筐体7内において、第1の放電路制限部16と第2の放電路制限部12との間に第1の放電路誘導部29を配置させる。この放電路誘導部29は、ステム5に立設させて管軸Y方向に延在するステムピン30の先端部分に溶接して固定されている。そして、このステムピン30は、密封容器2内で電気絶縁性を保つために、アルミナなどからなるパイプ31内に収容されていると共に、外部から所定の電圧の給電を可能にしている。
更に、放電路誘導部29の先端部分は円錐形状であり、その尖端は、放電の邪魔にならないように、第1の開口19と第2の開口14とを結ぶ線上から僅かに外れた位置に設けられる。このように、放電路誘導部29の先端を尖らせると、第1の放電路誘導部29の尖端において、荷電粒子の密度を高めることができるので、ランプの始動性を良好にすることができる。
前述したような放電路誘導部29の採用によって、陰極部20と第1の開口19との間において、第1の放電路制限部16の第1の開口19を通過するような積極的な始動放電が作り出される。そのため、第2の開口14内を始動時の放電が通過し易くなり、その結果として、陰極部20と陽極部9との間の放電が素早く開始されることになる。よって、高輝度化を促進させるために、ランプ始動時の電圧を著しく高めなくとも、始動性を良好に保ちつつ、放電路制限部の開口14,19の更なる小面積化を容易に推進させることができる。
次に、前述した重水素ガス放電管1の動作について説明する。
先ず、放電前の20秒程度の間に外部電源からステムピン21,22を介して、10W前後の電力を陰極部20に供給して、陰極部20のコイル部を予熱させる。その後、外部電源から陰極部20と陽極部9との間に160V程度の電圧を印加して、アーク放電の準備を整える。
その準備が整った後、外部電源からステムピン30を介して放電路誘導部29に350V程度のトリガ電圧を印加する。すると、陰極部20と放電路誘導部29との間に放電が発生し、これを引き金として、陰極部20と陽極部9との間に放電が発生することになる。そして、このような始動放電が一旦発生すると、陰極部20と陽極部9との間でアーク放電が維持され、放電路を狭窄した第1及び第2の開口19,14のそれぞれの近傍でアークボールが発生する。そして、2個のアークボールから取り出される紫外線は、極めて輝度の高い光として光出射窓4を透過して外部に放出される。
[第2実施形態]
図3及び図4に示すように、ガス放電管34はサイドオン型の重水素ランプであり、このガス放電管34は、3個の放電路制限部が設けられている点が第1の実施形態と異なり、同一又は同等の構成部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
このガス放電管34の筐体7内には、第2の放電路制限部12と陽極部9との間に第3の放電路制限部36が収容され、この第3の放電路制限部36は、導電性の金属製支持板37を介して筐体7に溶接固定されている。第3の放電路制限部36は、導電性の金属(例えば、モリブデン、タングステン、或いはこれらから成る合金)からなると共に、アークボール成形用カップ部38を有し、このカップ部38は、放電によって作り出されたアークボールを収容させて、光を効率良く取り出すために、光出射窓4に向けて広げられている。
更に、カップ部38の底部には、放電路を狭窄させるための第3の開口39が設けられ、この第3の開口39は、第2の開口14と同径又はそれ以下の径(例えば0.5〜1mm程度)の小孔からなる。そして、第1の開口19と第2の開口14と第3の開口39は、光軸線X上に整列させている。このように、整列させた3個の放電路制限部12,16,36を利用することで、それぞれのカップ部13,18,38で適切なアークボールを作り出すことができるので、更なる輝度アップを図ることができる。
[第3実施形態]
図5及び図6に示すように、ガス放電管40はサイドオン型の重水素ランプであり、このガス放電管40は、3個の放電路制限部12,16,36が設けられている点では第2の実施形態と同じであるが、第2の放電路制限部12と第3の放電路制限部36とを近接させる点で異なっている。このように、第2の放電路制限部12と第3の放電路制限部36とを例えば0.1mm〜1mmの距離に近接させる結果として、第2の開口14と第3の開口39との間の放電路で、放電の広がりを抑えることができ、始動性を良好にし、輝度を増加させることができる。
[第4実施形態]
図7及び図8に示すように、ガス放電管42はサイドオン型の重水素ランプであり、このガス放電管42は、2個の放電路誘導部が設けられている点が第2の実施形態と異なり、同一又は同等の構成部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
このガス放電管42の筐体7内には、第2の放電路制限部12と第3の放電路制限部36との間に第2の放電路誘導部43を配置させる。この放電路誘導部43は、ステム5に立設させて管軸Y方向に延在するステムピン44の先端部分に溶接して固定されている。そして、このステムピン44は、密封容器2内で電気絶縁性を保つために、アルミナなどからなるパイプ45内に収容されていると共に、外部から所定の電圧の給電を可能にしている。
更に、第2の放電路誘導部43の先端部分は円錐形状であり、その尖端は、放電の邪魔にならないように、第2の開口14と第3の開口39とを結ぶ線上から僅かに外れた位置に設けられる。このように、第2の放電路誘導部43の先端を尖らせることで、第2の放電路誘導部43の尖端において、荷電粒子の密度を高めることができるので、ランプの始動性を良好にすることができる。
前述したような第2の放電路誘導部43の採用によって、始動時において、例えば、第1の放電路誘導部29に350Vを印加し、第2の放電路誘導部43に400Vを印加する。その結果、陰極部20と第1の放電路誘導部29との間でスムーズに放電が発生し、続いて、陰極部20と第2の放電路誘導部43との間でスムーズに放電が発生し、これらの放電を引き金として、陰極部20と陽極部9との間でスムーズに放電が発生することになる。そして、このような始動放電が一旦発生すると、陰極部20と陽極部9との間でアーク放電が維持され、放電路を狭窄した第1、第2及び第3の開口19,14,39のそれぞれの近傍でアークボールが発生する。そして、3個のアークボールから取り出される紫外線は、極めて輝度の高い光として光出射窓4を透過して外部に放出される。
[第5実施形態]
図9及び図10に示すように、ガス放電管50はサイドオン型の重水素ランプであり、この放電管50は、重水素ガスが数百Pa程度封入されたガラス製の密封容器52を有している。この密封容器52は、一端側を封止した円筒状の側管53と、この側管53の他端側を封止するステム55とからなり、側管53の一部が光出射窓54として利用されている。そして、この密封容器52内には発光部組立体56が収容されている。
この発光部組立体56は、セラミックスからなる電気絶縁性の筐体57を有し、この筐体57は、組立性に配慮して、筐体57の前方に位置する第1の電気絶縁部57aと、筐体57の中間に位置する第2の電気絶縁部57bと、筐体57の後方に位置する第3の電気絶縁部57cとからなる。第1の電気絶縁体57a及び第2の電気絶縁体57bは筒状をなし、互いに同軸的に設けられてその軸方向が光軸線Xの方向に沿っている。第3の電気絶縁部57cには、ステム55に立設させて管軸Y方向に延在するステムピン58が貫通している。また、第2の電気絶縁部57bと第3の電気絶縁部57cとで板状の陽極部59を挾み込み、この陽極部59は、ステム55に立設させて管軸Y方向に延在するステムピン60の先端部分に溶接して固定されている。そして、このステムピン60は、密封容器52内で電気絶縁性を保つために、アルミナなどからなるパイプ61内に収容されている。
更に、筐体57内には、陽極部59に対峙する第2の放電路制限部62が収容され、この第2の放電路制限部62は導電性の金属製支持板65に溶接固定されている。この支持板65は、第1の電気絶縁部57aと第2の電気絶縁部57bとで挟み込まれて筐体57に固定されている。このように、第2の放電路制限部62は、金属製支持板65を介して第1の電気絶縁部57a及び第2の電気絶縁部57bに挟まれて位置決めされている。また、陽極部59は、第2の電気絶縁部57b及び第3の電気絶縁部57cに挟み込まれて位置決めされている。従って、第2の電気絶縁部57bは陽極部59と第2の放電路制限部62とを位置決めするスペーサとして機能し、これらの位置決め精度の向上が図られている。第2の放電路制限部62は、導電性の金属(例えば、モリブデン、タングステン、或いはこれらから成る合金)からなると共に、アークボール成形用カップ部63を有し、このカップ部63は、放電によって作り出されたアークボールを収容させて、高い輝度の光を効率良く取り出すために、光出射窓4に向けて広げられている。更に、カップ部63の底部には、放電路を狭窄させるための第2の開口64が設けられ、この第2の開口64は、例えば直径0.5〜1mm程度の小孔からなる。
また、筐体57を電気絶縁性のセラミックスで構成させ、後述の第1の放電路制限部66と第2の放電路制限部62とを電気的に絶縁させているので、ランプの始動性を高めるために、第1の放電路制限部66と第2の放電路制限部62とを異なる電圧にすることができる。そこで、第2の放電路制限部62に所定の電圧を印加するために、金属支持板65は、ステム55に立設させて管軸Y方向に延在するステムピン(図示せず)の先端部分に電気的に接続されている。
また、第2の放電路制限部62は、第1〜第3の電気絶縁部57a〜57cより構成される筐体57内に収容され、陰極部70から見えないように陰極部70に対して遮蔽されている。これにより、第1の放電路制限部66の第1の開口69を経由する経路以外から第2の放電路制限部62へ熱電子が回り込むことが防止され、回り込み放電による異常放電の発生が防止される。
更に、筐体57には、第2の放電路制限部62に対峙する第1の放電路制限部66が固定されている。この第1の放電路制限部66は、第1の電気絶縁部57aの前面に配置させた導電性の金属製支持板67に溶接固定され、この支持板67は、ステムピン58の先端に溶接固定されている。この第1の放電路制限部66は、導電性の金属(例えば、モリブデン、タングステン、或いはこれらから成る合金)からなると共に、アークボール成形用カップ部68を有し、このカップ部68は、放電によって作り出されたアークボールを収容させて、光を効率良く取り出すために、光出射窓54に向けて広げられている。更に、カップ部68の底部には、放電路を狭窄させるための第1の開口69が設けられ、この第1の開口69は、第2の開口64と同径又はそれ以上の径(例えば0.5〜1mm程度)の小孔からなる。そして、第1の開口69と第2の開口64とは、光軸線X上に整列させている。
また、発光部組立体56において、光路から外れた位置に陰極部70が配置され、陰極部70は、熱電子を発生させるためにタングステン製のコイル部を有している(図10参照)。そして、この陰極部70の一端は、ステム55に立設させたステムピン71に溶接されて電気的に接続され、陰極部70の他端は、ステム55に立設させたステムピン72に溶接させたリード部を介して電気的に接続されている。
更に、陰極部70と第1の放電路制限部66との間において、光路から外れた位置に放電整流板73が設けられ、この放電整流板73には、熱電子を通過させるための電子放出開口74が形成されている。また、筐体57には、ニッケルなどの金属からなる導電性のフロントカバー76が固定され、このフロントカバー76には、第1の開口69及び第2の開口64に対して光軸線X上に整列させた光通過開口77が設けられている。このように、フロントカバー76内に陰極部70を収容させることで、陰極部70から発生するスパッタ物あるいは蒸発物を光出射窓54に付着させないようにしている。
ここで、高輝度な光を作り出す場合、単に放電路狭窄用の開口64,69を小さくすればよいという訳ではなく、小さくすればする程、ランプ始動時の放電が起き難くなる。そして、ランプの始動性を高めるためには、陰極部70と陽極部59との間に著しく大きな電位差を発生させる必要があり、その結果として、ランプの寿命が短くなることが実験で確かめられている。
そこで、筐体57内において、第1の放電路制限部66と第2の放電路制限部62との間に第1の放電路誘導部79を配置させる。この放電路誘導部79は、ステム55に立設させて管軸Y方向に延在するステムピン80の先端部分に溶接して固定されている。そして、このステムピン80は、密封容器52内で電気絶縁性を保つために、アルミナなどからなるパイプ81内に収容されていると共に、外部から所定の電圧の給電を可能にしている。
更に、放電路誘導部79の先端部分は円錐形状であり、その尖端は、放電の邪魔にならないように、第1の開口69と第2の開口64とを結ぶ線上から僅かに外れた位置に設けられる。このように、放電路誘導部79の先端を尖らせると、第1の放電路誘導部79の尖端において、荷電粒子の密度を高めることができるので、ランプの始動性を良好にすることができる。
前述したような放電路誘導部79の採用によって、陰極部70と第1の開口69との間において、第1の放電路制限部66の第1の開口69を通過するような積極的な始動放電が作り出される。そのため、第2の開口64内を始動時の放電が通過し易くなり、その結果として、陰極部70と陽極部59との間の放電が素早く開始されることになる。このように構成することで、高輝度化を促進させるために、ランプ始動時の電圧を著しく高めなくとも、始動性を良好に保ちつつ、放電路制限部の開口64,69の更なる小面積化を容易に推進させることができる。なお、符号99は、発光部組立体59を支持するためのステムピンである。
次に、前述した重水素ガス放電管1の動作について説明する。
先ず、放電前の20秒程度の間に外部電源からステムピン71,72を介して、10W前後の電力を陰極部70に供給して、陰極部70のコイル部を予熱させる。その後、外部電源から陰極部70と陽極部59との間に160V程度の電圧を印加して、アーク放電の準備を整える。
その準備が整った後、外部電源からステムピン(図示せず)を介して第2の放電路制限部62に370V程度のトリガ電圧を印加し、同様に、外部電源からステムピン80を介して放電路誘導部29に350V程度のトリガ電圧を印加する。すると、陰極部70と放電路誘導部79との間に放電が発生し、これを引き金として、陰極部70と陽極部59との間に放電が発生することになる。そして、このような始動放電が一旦発生すると、陰極部70と陽極部59との間でアーク放電が維持され、放電路を狭窄した第1及び第2の開口69,64のそれぞれの近傍でアークボールが発生する。そして、2個のアークボールから取り出される紫外線は、極めて輝度の高い光として光出射窓54を透過して外部に放出される。
[第6実施形態]
図11及び図12に示すように、ガス放電管84はサイドオン型の重水素ランプであり、このガス放電管84は、3個の放電路制限部が設けられている点が第5の実施形態と異なり、同一又は同等の構成部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
このガス放電管84の筐体57内には、第2の放電路制限部62と陽極部59との間に第3の放電路制限部86が収容され、この第3の放電路制限部86は、導電性の金属製支持板87に溶接固定されている。この支持板87は、第2の電気絶縁部57bと第4の電気絶縁部57dとで挟み込まれて筐体57に固定されている。この第4の電気絶縁体57dは筒状をなし、第1の電気絶縁体57a及び第2の電気絶縁体57bと同軸的に設けられている。このように、第3の放電路制限部86は、金属製支持板87を介して第2の電気絶縁部57b及び第4の電気絶縁部57dに挟まれて位置決めされている。また、陽極部59は、第4の電気絶縁部57d及び第3の電気絶縁部57cに挟み込まれて位置決めされている。従って、第4の電気絶縁部57dは陽極部59と第3の放電路制限部86とを位置決めするスペーサとして機能し、これらの位置決め精度の向上が図られている。第3の放電路制限部86は、導電性の金属(例えば、モリブデン、タングステン、或いはこれらから成る合金)からなると共に、アークボール成形用カップ部88を有し、このカップ部88は、放電によって作り出されたアークボールを収容させて、光を効率良く取り出すために、光出射窓54に向けて広げられている。
更に、カップ部88の底部には、放電路を狭窄させるための第3の開口89が設けられ、この第3の開口89は、第2の開口64と同径又はそれ以下の径(例えば0.5〜1mm程度)の小孔からなる。そして、第1の開口69と第2の開口64と第3の開口89は、光軸線X上に整列させている。このように、整列させた3個の放電路制限部62,66,86を利用することで、それぞれのカップ部63,68,88で適切なアークボールを作り出すことができるので、更なる輝度アップを図ることができる。
そして、第2の放電路制限部62と第3の放電路制限部86とを近接させる結果として、第2の開口64と第3の開口89との間の放電路で、放電の広がりを抑えることができ、始動性を良好にし、輝度を増加させることができる。
また、筐体57を電気絶縁性のセラミックスで構成させ、第1の放電路制限部66、第2の放電路制限部62、及び第3の放電路制限部86のそれぞれを電気的に絶縁させているので、第1の放電路制限部66と第2の放電路制限部62と第3の放電路制限部86とを異なる電圧にすることができ、その結果、ランプの始動性を高めることができる。
また、第2及び第3の放電路制限部62,86は、第1〜第4の電気絶縁部57a〜57dより構成される筐体57内に収容され、陰極部70から見えないように陰極部70に対して遮蔽されている。これにより、第1の放電路制限部66の第1の開口69を経由する経路以外から第2及び第3の放電路制限部62,86へ熱電子が回り込むことが防止され、回り込み放電による異常放電の発生が防止される。
[第7実施形態]
図13及び図14に示すように、ガス放電管92はサイドオン型の重水素ランプであり、このガス放電管92は、2個の放電路誘導部が設けられている点が第6の実施形態と異なり、同一又は同等の構成部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
このガス放電管92の筐体57内には、第2の放電路制限部62と第3の放電路制限部86との間に第2の放電路誘導部93を配置させる。この放電路誘導部93は、ステム55に立設させて管軸Y方向に延在するステムピン94の先端部分に溶接して固定されている。そして、このステムピン94は、密封容器52内で電気絶縁性を保つために、アルミナなどからなるパイプ95内に収容されていると共に、外部から所定の電圧の給電を可能にしている。
更に、第2の放電路誘導部93の先端部分は円錐形状であり、その尖端は、放電の邪魔にならないように、第2の開口64と第3の開口89とを結ぶ線上から僅かに外れた位置に設けられる。このように、第2の放電路誘導部93の先端を尖らせることで、第2の放電路誘導部93の尖端において、荷電粒子の密度を高めることができるので、ランプの始動性を良好にすることができる。
前述したような第2の放電路誘導部93の採用によって、始動時において、例えば、第1の放電路誘導部79に350Vを印加し、第2の放電路誘導部93に400Vを印加する。その結果、陰極部70と第1の放電路誘導部79との間でスムーズに放電が発生し、続いて、陰極部70と第2の放電路誘導部93との間でスムーズに放電が発生し、これらの放電を引き金として、陰極部70と陽極部59との間でスムーズに放電が発生することになる。そして、このような始動放電が一旦発生すると、陰極部70と陽極部59との間でアーク放電が維持され、放電路を狭窄した第1、第2及び第3の開口69,64,89のそれぞれの近傍でアークボールが発生する。そして、3個のアークボールから取り出される紫外線は、極めて輝度の高い光として光出射窓54を透過して外部に放出される。
なお、上記した第5及び第6実施形態に係るガス放電管50,84では、第1の放電路誘導部79を備える構成としたが、かかる放電路誘導部79を備えることなくガス放電管を構成してもよい。また、第7実施形態に係るガス放電管92では、第1及び第2の放電路誘導部79,93を備える構成としたが、かかる放電路誘導部79,93を備えることなくガス放電管を構成してもよい。
以上の本発明の説明から、本発明を様々に変形しうることは明らかである。そのような変形は、本発明の思想および範囲から逸脱するものとは認めることはできず、すべての当業者にとって自明である改良は、以下の請求の範囲に含まれるものである。
産業上の利用可能性
本発明によれば、高輝度化を実現しつつ始動性が良好なガス放電管が提供される。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係るガス放電管の第1の実施形態を示す断面図である。
図2は、図1に示したガス放電管の横断面図である。
図3は、本発明に係るガス放電管の第2の実施形態を示す断面図である。
図4は、図3に示したガス放電管の横断面図である。
図5は、本発明に係るガス放電管の第3の実施形態を示す断面図である。
図6は、図5に示したガス放電管の横断面図である。
図7は、本発明に係るガス放電管の第4の実施形態を示す断面図である。
図8は、図7に示したガス放電管の横断面図である。
図9は、本発明に係るガス放電管の第5の実施形態を示す断面図である。
図10は、図9に示したガス放電管の横断面図である。
図11は、本発明に係るガス放電管の第6の実施形態を示す断面図である。
図12は、図11に示したガス放電管の横断面図である。
図13は、本発明に係るガス放電管の第7の実施形態を示す断面図である。
図14は、図13に示したガス放電管の横断面図である。
Claims (16)
- 密封容器内にガスが封入され、前記密封容器内に配置した陽極部と陰極部との間で放電を発生させることにより、前記密封容器の光出射窓から外部に向けて所定の光を放出させるガス放電管において、
前記陽極部と前記陰極部との間の放電路の途中に配置されて、前記放電路を狭窄する第1の開口をもった第1の放電路制限部と、
前記第1の放電路制限部と前記陽極部との間の放電路の途中に配置されて、前記放電路を狭窄する第2の開口をもった第2の放電路制限部と、
前記第1の放電路制限部と前記第2の放電路制限部との間に配置されると共に、外部電源に電気的に接続される第1の放電路誘導部とを備えたことを特徴とするガス放電管。 - 前記第1の放電路制限部と前記第2の放電路制限部との間が電気的に絶縁されたことを特徴とする請求項1記載のガス放電管。
- 前記第1の放電路誘導部の先端部分は円錐形状であることを特徴とする請求項1又は2記載のガス放電管。
- 前記第1及び第2の放電路制限部の第1及び第2の開口は、前記光出射窓に向けて広げられたカップ部の底部に形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のガス放電管。
- 前記第2の放電路制限部と前記陽極部との間の前記放電路の途中に配置されて、前記放電路を狭窄する第3の開口をもった第3の放電路制限部を更に備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のガス放電管。
- 前記第2の放電路制限部と前記第3の放電路制限部との間が電気的に絶縁されたことを特徴とする請求項5記載のガス放電管。
- 前記第3の放電路制限部の第3の開口は、前記光出射窓に向けて広げられたカップ部の底部に形成されたことを特徴とする請求項5又は6記載のガス放電管。
- 前記第2の放電路制限部と前記第3の放電路制限部との間に配置されると共に、外部電源に電気的に接続される第2の放電路誘導部を備えたことを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項記載のガス放電管。
- 前記第2の放電路誘導部の先端部分は円錐形状であることを特徴とする請求項8記載のガス放電管。
- 前記第2の放電路誘導部は、前記第1の放電路誘導部より高い電圧を印加することを特徴とする請求項8又は9記載のガス放電管。
- 密封容器内にガスが封入され、前記密封容器内に配置した陽極部と陰極部との間で放電を発生させることにより、前記密封容器の光出射窓から外部に向けて所定の光を放出させるガス放電管において、
前記陽極部と前記陰極部との間の放電路の途中に配置されて、前記放電路を狭窄する第1の開口をもった第1の放電路制限部と、
前記第1の放電路制限部と前記陽極部との間の放電路の途中に配置されて、前記放電路を狭窄する第2の開口をもった第2の放電路制限部と、
を備え、
前記第1の放電路制限部と前記第2の放電路制限部との間が電気的に絶縁されていることを特徴とするガス放電管。 - 前記第2の放電路制限部は、前記陰極部に対して絶縁物により遮蔽されていることを特徴とする請求項11記載のガス放電管。
- 前記第2の放電路制限部と前記陽極部との間には、該第2の放電路制限部と該陽極部とを位置決めするための絶縁物よりなる筒状スペーサが設けられていることを特徴とする請求項12記載のガス放電管。
- 前記第2の放電路制限部と前記陽極部との間の前記放電路の途中に配置されて、前記放電路を狭窄する第3の開口をもった第3の放電路制限部を更に備え、
前記第1、第2、及び第3の放電路制限部のそれぞれは電気的に絶縁されていることを特徴とする請求項11記載のガス放電管。 - 前記第2及び第3の放電路制限部は、前記陰極部に対して絶縁物により遮蔽されていることを特徴とする請求項14記載のガス放電管。
- 前記第3の放電路制限部と前記陽極部との間には、該第3の放電路制限部と該陽極部とを位置決めするための絶縁物よりなる筒状スペーサが設けられていることを特徴とする請求項15記載のガス放電管。
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