JP3963360B2 - 弾性表面波装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾性表面波装置に関し、特にたとえば、通過帯域周波数の異なる2つ以上の弾性表面波フィルタを含む弾性表面波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体通信システムの高度化、グローバル化に伴い、複数のシステムを使用する複合無線通信端末が使用されるようになってきた。また、1つのシステムに対して、複数の不連続な周波数帯域を受信帯域または送信帯域として使用するシステムも利用されている。このような複雑な無線回路を構成するデバイスとして、弾性表面波フィルタは重要な役割を担っており、分波器や共用器など複数の通過帯域周波数を備えた複合フィルタへの要望が高まっている。
【0003】
従来、周波数帯域の異なる弾性表面波フィルタを組み合わせて分波器などの装置を作製する場合には、別々に作製された2つの弾性表面波フィルタ素子を同一のパッケージ内に実装する方法が一般的に用いられてきた。これは、動作周波数が異なり、フィルタの中心周波数に対する通過帯域幅の比(比帯域幅)が異なる場合には、最適な櫛形電極の膜厚や、使用する圧電基板が必ずしも同一でないためである。しかしながら、この方法では装置の形状が大型になる。このため、櫛形電極の設計を工夫し、1つの圧電基板上に形成された2つの異なる弾性表面波フィルタを備える装置が提案されている(特開2000−59176号公報参照)。
【0004】
以下に、図面を用いて従来の弾性表面波装置900について詳細に説明する。図18は、弾性表面波装置900の構成を示す概念図であり、図19は、弾性表面波装置900のチップレイアウトを模式的に示す上面図である。弾性表面波装置900は、第1の入出力端子901、第2の入出力端子902、第3の入出力端子904、第1の櫛形電極対911および921、第2の櫛形電極対912および922、第3の櫛形電極対913および923、反射器914および924を備える。第1の櫛形電極対911、第2の櫛形電極対912、第3の櫛形電極対913および反射器914は、第1の弾性表面波フィルタ910を構成する。第1の櫛形電極対921、第2の櫛形電極対922、第3の櫛形電極対923および反射器924は、第2の弾性表面波フィルタ920を構成する。また、図19に示すように、弾性表面波装置900は、圧電基板950と圧電基板950上に形成された接地端子(電極パッド)を備える。
【0005】
第1の弾性表面波フィルタ910は、中心周波数をf1(通過周波数帯域はf1L〜f1H)とする縦モード型の弾性表面波フィルタである。また、第2の弾性表面波フィルタ920は、第1の弾性表面波フィルタ910とはその通過帯域周波数の異なる縦モード型の表面波フィルタである。ここで、第2の弾性表面波フィルタ920の中心周波数をf2とし、通過周波数帯域をf2L〜f2Hとする。各周波数は、f2L<f2H<f1L<f1Hの関係を満たし、それぞれの弾性表面波フィルタの通過周波数帯域は互いに重ならないように設定されている。
【0006】
第1および第2の弾性表面波フィルタ910および920の第1の櫛形電極対911および921には、第1の入出力端子901が接続されている。第1の弾性表面波フィルタ910において、櫛形電極対の電極指の数および交差幅は、点Aから第1の弾性表面波フィルタを見たときのインピーダンスが、f1L〜f1Hの帯域において整合がとれるように、且つf2L〜f2Hの帯域において無限大に近づくように設定されている。また、第2の弾性表面波フィルタ920において、櫛形電極対の電極指の数および交差幅は、点Aから第2の弾性表面波フィルタを見たときのインピーダンスが、f2L〜f2Hの帯域において整合がとれるように、且つf1L〜f1Hの帯域において無限大に近づくように設定されている。
【0007】
このように第1および第2の弾性表面波フィルタ910および920を設計することによって、第1および第2の弾性表面波フィルタ910および920では、それぞれの通過帯域周波数の信号が損失なく分波される。そして、第2の入出力端子902からは、第1の弾性表面波フィルタ910を通過したf1L〜f1Hの信号が出力され、第3の入出力端子904からは、第2の弾性表面波フィルタ920を通過したf2L〜f2Hの信号が出力される。
【0008】
以上のように、櫛形電極の設計を最適化することによって、複数の異なる通過帯域周波数を備えた、いわゆる1入力2出力型の弾性表面波装置(分波器や共用器など)を同一基板上に形成することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の弾性表面波装置の場合には、複数の弾性表面波フィルタを1つの圧電基板上に形成するため、櫛形電極の配線レイアウトが複雑であり、素子形状が大きいという課題を有していた。また、配線の引き回しが長くなるため、寄生インピーダンスの影響や、配線抵抗の影響によって、弾性表面波フィルタ独自の特性を十分に引き出せないという課題があった。
【0010】
このような状況に鑑み、本発明は、複数の弾性表面波フィルタを備える小型の弾性表面波装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の弾性表面波装置は、第1の弾性表面波フィルタと、前記第1の弾性表面波フィルタとは通過帯域周波数が異なる第2の弾性表面波フィルタとを含む弾性表面波装置であって、圧電基板と、前記圧電基板の一主面上に形成された第1、第2および第3の櫛形電極対とを備え、前記第1の櫛形電極対が複数の第1の電極指からなる第1の電極指群を含み、前記第2の櫛形電極対は、前記第1の電極指に平行に配置された複数の第2の電極指を含む第2の電極指群を備え、前記第3の櫛形電極対は、前記第1の電極指に平行に配置された第3の電極指を含む第3の電極指群を備え、前記第1の櫛形電極対は、前記第1および第2の弾性表面波フィルタに共用される電極であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の弾性表面波装置は、第1の弾性表面波フィルタと、前記第1の弾性表面波フィルタとは通過帯域周波数が異なる第2の弾性表面波フィルタとを含む弾性表面波装置であって、圧電基板と、前記圧電基板の一主面上に形成された第1、第2および第3の櫛形電極対とを備え、前記第1の櫛形電極対が複数の第1の電極指からなる第1の電極指群を含み、前記第2の櫛形電極対は、前記第1の電極指に平行に配置された複数の第2の電極指を含む第2の電極指群を備え、前記第3の櫛形電極対は、前記第1の電極指に平行に配置された第3の電極指を含む第3の電極指群を備え、前記第1の櫛形電極対は、前記第1および第2の弾性表面波フィルタに共用される電極であることを特徴とする。この本発明の弾性表面波装置では、第1の櫛形電極対が第1および第2の弾性表面波フィルタに共用されるため、装置の小型化が可能である。
【0013】
上記本発明の弾性表面波装置では、前記第2の櫛形電極対と前記第3の櫛形電極対とは電極指ピッチが異なり、前記第1および第2の櫛形電極対は、前記第1の弾性表面波フィルタの電極であり、前記第1および第3の櫛形電極対は、前記第2の弾性表面波フィルタの電極であってもよい。
【0014】
上記本発明の弾性表面波装置では、前記第1の弾性表面波フィルタの通過帯域周波数が前記第2の弾性表面波フィルタの通過帯域周波数よりも高く、前記第1の電極指群の電極指ピッチをPCとし、前記第2の電極指群の電極指ピッチをPHとし、前記第3の電極指群の電極指ピッチをPLとしたときに、前記PCと前記PHと前記PLとがPH<PC<PLを満たしてもよい。この場合、前記PCが、前記PHと前記PLとの平均値に等しくてもよい。
【0015】
上記本発明の弾性表面波装置では、前記第1の電極指群の電極指ピッチをPCとし、前記第2の電極指群の電極指ピッチをPHとしたときに、前記PCと前記PHとが等しくてもよい。また、上記本発明の弾性表面波装置では、前記第1の電極指群の電極指ピッチをPCとし、前記第3の電極指群の電極指ピッチをPLとしたときに、前記PCと前記PLとが等しくてもよい。
【0016】
上記本発明の弾性表面波装置では、前記第1の電極指群は、第1の電極指部と、前記第1の電極指部よりも電極指ピッチが大きい第2の電極指部と、前記第1の電極指部と前記第2の電極指部とを接続する接続部とを備え、前記第1の電極指部と前記第2の櫛形電極対とが、前記第1の弾性表面波フィルタの電極であり、前記第2の電極指部と前記第3の櫛形電極対とが、前記第2の弾性表面波フィルタの電極であってもよい。この場合、前記第1の電極指と平行な方向(弾性表面波の伝播方向に垂直な方向)における前記接続部の長さが、前記第1の電極指部の電極指ピッチの20倍以下であってもよい。
【0017】
上記本発明の弾性表面波装置では、前記第1の電極指部に含まれる前記第1の電極指の数と、前記第2の電極指部に含まれる前記第1の電極指の数とが異なってもよい。
【0018】
上記本発明の弾性表面波装置では、前記第1の櫛形電極対が、前記第1の電極指に平行な1つの直線に対して線対称であってもよい。
【0019】
上記本発明の弾性表面波装置では、前記第1の櫛形電極対を中心として前記第2の櫛形電極対と対称に配置された第4の櫛形電極対と、前記第2および第4の櫛形電極対を挟むように配置された第1および第2の反射器と、前記第1の櫛形電極対を中心として前記第3の櫛形電極対と対称に配置された第5の櫛形電極対と、前記第3および第5の櫛形電極対を挟むように配置された第3および第4の反射器とをさらに含み、前記第1の弾性表面波フィルタが、前記第1、第2および第4の櫛形電極対と前記第1および第2の反射器とによって構成される縦モード型の弾性表面波フィルタであり、前記第2の弾性表面波フィルタが、前記第1、第3および第5の櫛形電極対と前記第3および第4の反射器とによって構成される縦モード型の弾性表面波フィルタであってもよい。
【0020】
上記本発明の弾性表面波装置では、前記第2および第3の櫛形電極対を中心として前記第1の櫛形電極対と対称に配置された第4の櫛形電極対と、前記第1および第4の櫛形電極対を挟むように配置された第1および第2の反射器と、同じく前記第1および第4の櫛形電極対を挟むように配置された第3および第4の反射器とを含み、前記第1の弾性表面波フィルタが、前記第1、第2および第4の櫛形電極対と前記第1および第2の反射器とによって構成される縦モード型の弾性表面波フィルタであり、前記第2の弾性表面波フィルタが、前記第1、第3および第4の櫛形電極対と前記第3および第4の反射器とによって構成される縦モード型の弾性表面波フィルタであってもよい。
【0021】
上記本発明の弾性表面波装置では、前記第1、第2および第3の櫛形電極対が、それぞれ、前記第1および第2の弾性表面波フィルタに共用される電極であり、前記第1および第2の弾性表面波フィルタが、それぞれ縦モード型の弾性表面波フィルタであってもよい。
【0022】
上記本発明の弾性表面波装置では、前記第1、第2および第3の櫛形電極対にそれぞれ接続された第1、第2および第3の入出力端子を含み、前記第1の櫛形電極対と前記第1の入出力端子との間、前記第2の櫛形電極対と前記第2の入出力端子との間、前記第3の櫛形電極対と前記第3の入出力端子との間から選ばれる少なくとも1つの位置に、1つの櫛形電極対とその両側に配置された2つの反射器とからなる弾性表面波共振器をさらに備えてもよい。
【0023】
上記本発明の弾性表面波装置では、前記第1の櫛形電極対に接続された第1の入出力端子を含み、前記第1の入出力端子から受信した電気信号を、前記第1および第2の弾性表面波フィルタでそれぞれの通過帯域周波数に分波して出力してもよい。
【0024】
上記本発明の弾性表面波装置では、前記第1の櫛形電極対に接続された第1の入出力端子を含み、前記第1および第2の弾性表面波フィルタのいずれか一方のフィルタが前記第1の入出力端子に電気信号を送信する送信フィルタであり、前記第1および第2の弾性表面波フィルタの他方のフィルタが前記第1の入出力端子から電気信号を受信する受信フィルタであってもよい。
【0025】
上記本発明の弾性表面波装置では、前記第1および第2の弾性表面波フィルタに共用される第1および第2の入出力端子を含み、前記第1の入出力端子から電気信号を受信し、前記第2の入出力端子から電気信号を出力してもよい。
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて具体的に説明する。
【0027】
(実施形態1)
本発明の一例である弾性表面波装置100の平面図を図1に示す。弾性表面波装置100は、圧電基板150と圧電基板150上に形成された電極とを備える。弾性表面波装置100は、第1の入出力端子101、第2の入出力端子102、第3の入出力端子103と、接地端子160と、第1の弾性表面波フィルタ110および第2の弾性表面波フィルタ120を構成する電極とを含む。
【0028】
圧電基板150には、弾性表面波装置に一般的に使用される圧電基板を用いることができる。たとえば、圧電基板150として、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウムなどを用いることができる。電極は、金属で形成できる。たとえばアルミニウムを主成分とする合金からなる電極を、公知のフォトリソグラフィー技術を用いることによって形成できる。
【0029】
圧電基板150上に形成されている電極のパターンを図2に模式的に示す。なお、図2においては、理解を容易にするために電極指の数を減らして図を描いている。実際の装置における電極指の数は、たとえば数十本〜数百本程度である。
【0030】
弾性表面波装置100は、圧電基板150上に形成された、第1の櫛形電極対111、第2の櫛形電極対112、第3の櫛形電極対113、第4の櫛形電極対114、第5の櫛形電極対115、第1の反射器116、第2の反射器117、第3の反射器118および第4の反射器119を備える。第2および第4の櫛形電極対112および114は、第1の櫛形電極対111を挟むように配置されている。第1および第2の反射器116および117は、第2および第4の櫛形電極対112および114を挟むように配置されている。第3および第5の櫛形電極対113および115は、第1の櫛形電極対111を挟むように配置されている。第3および第4の反射器118および119は、第3および第5の櫛形電極対113および115を挟むように配置されている。
【0031】
図3に示すように、第1の櫛形電極対111は、複数の第1の電極指111aからなる第1の電極指群を含む。同様に、第2の櫛形電極対112は複数の第2の電極指112aからなる第2の電極指群を含み、第3の櫛形電極対113は複数の第3の電極指113aからなる第3の電極指群を含む。他の電極対も同様の構成を有する。これらの電極指は、互いに平行である。なお、電極指の接続部を除いて電極指が互いに平行であることは、以下の実施形態においても同様である。
【0032】
図2に示すように、第1の弾性表面波フィルタ110は、第1、第2および第4の櫛形電極対111、112および114と、第1および第2の反射器116および117とによって構成される。第1の櫛形電極対111は、第1の弾性表面波フィルタ110において、上述した従来の弾性表面波装置900の第1の櫛形電極対911と同様の機能を奏する。第2の弾性表面波フィルタ120は、第1、第3および第5の櫛形電極対111、113および115と、第3および第4の反射器118および119とによって構成される。第1の櫛形電極対111は、第2の弾性表面波フィルタ120において、上述した従来の弾性表面波装置900の第1の櫛形電極対921と同様の機能を奏する。
【0033】
第1の櫛形電極対111は、第1の弾性表面波フィルタ110の弾性表面波伝搬部(櫛形電極部の開口部、以下、単に弾性表面波フィルタ部とも記す)と、第2の弾性表面波フィルタ120の弾性表面波伝搬部とをカバーするように配置されている。したがって、第1の櫛形電極対111は、第1および第2の弾性表面波フィルタの共用励振電極となっている。
【0034】
第1の弾性表面波フィルタ110は、中心周波数をf1(通過周波数帯域はf1L〜f1H)とする縦モード型の弾性表面波フィルタである。実施形態1の一例において、第1の弾性表面波フィルタ110の通過帯域は870MHz〜885MHzであり、その中心周波数は877.5MHzである。
【0035】
また、第2の弾性表面波フィルタ120も、第1の弾性表面波フィルタ110と同様に、縦モード型の表面波フィルタであるが、第1の弾性表面波フィルタ110とは通過帯域周波数が異なるように設計されている。ここで、第2の弾性表面波フィルタ120の中心周波数をf2とし、通過周波数帯域をf2L〜f2Hとする。実施形態1の一例において、弾性表面波フィルタ120の通過帯域は810MHz〜843MHzであり、その中心周波数は826.5MHzである。これらの周波数帯域は、f2L<f2H<f1L<f1Hの関係を満たす。すなわち、それぞれの弾性表面波フィルタの通過周波数帯域は、互いに重ならないように設定されている。
【0036】
第1の弾性表面波フィルタ110の中心周波数f1は、フィルタを構成する第2および第4の櫛形電極対112および114の電極指ピッチ(PHとする)と圧電基板150の弾性表面波伝搬速度とに関連している。同様に、第2の弾性表面波フィルタ120の中心周波数f2は、フィルタを構成する第3および第5の櫛形電極対113および115の電極指ピッチ(PLとする)と圧電基板150の弾性表面波伝搬速度とに関連している。f2<f1の関係を満たすため、第1の弾性表面波フィルタ110の電極指ピッチPHは、第2の弾性表面波フィルタ120の電極指ピッチPLよりも小さくなっている。なお、電極指ピッチとは、電極指の中心から隣接する電極指の中心までの距離を意味する。
【0037】
一方、2つの弾性表面波フィルタに共有される第1の櫛形電極対111の電極指ピッチ(PCとする)は、実施形態1では、f1とf2との平均の周波数で最大の励振強度が得られるように設定される。したがって、実施形態1では、PCを、PHとPLとの平均値に略一致するように設定した。これによって、第1の弾性表面波フィルタ110および第2の弾性表面波フィルタ120の全帯域において有効に弾性表面波を励振することができ、弾性表面波装置としての通過損失を小さくすることができる。
【0038】
なお、実施形態1では、PCの値を上記のように設定したが、PHまたはPLと一致させてもよい。PCの値は、PHとPLとの間である方が好ましく、第1の弾性表面波フィルタの中心周波数f1とその比帯域幅、および、第2の弾性表面波フィルタの中心周波数f2とその比帯域幅の組み合わせに応じて最適化することが好ましい。
【0039】
第1の櫛形電極対111は、一方の櫛形電極が第1の入出力端子101に接続されており、他方の櫛形電極は接地されている。第1の入出力端子101は、第1および第2の弾性表面波フィルタに共用される。また、第2の櫛形電極対112の一方の櫛形電極、および第4の櫛形電極対114の一方の櫛形電極は、第2の入出力端子102に接続されている。第3の櫛形電極対113の一方の櫛形電極、および第5の櫛形電極対115の一方の櫛形電極は、第3の入出力端子103に接続されている。
【0040】
第1の入出力端子101から弾性表面波装置をみたインピーダンスは、f1L〜f2Hの帯域において整合がとれている。また、第2の入出力端子102から弾性表面波装置をみたインピーダンスは、f1L〜f2Hの帯域において整合がとれており、f2L〜f2Hの帯域においては高インピーダンスとなるように設定されている。逆に、第3の入出力端子から弾性表面波装置をみたインピーダンスは、f2L〜f2Hの帯域で整合がとれており、f1L〜f2Hの帯域においては、高インピーダンスとなるように設定されている。このような構成によって、1入力2出力型の弾性表面波装置が得られる。
【0041】
すなわち、第1の入出力端子101から入力される高周波信号のうちf1L〜f2Hの帯域の信号は、反射されることなく第1の櫛形電極対111に印加される。そして、f1L〜f1Hの信号は第1の弾性表面波フィルタ110でフィルタリングされ、第2の入出力端子102から出力される。また、f2L〜f2Hの信号は、第2の弾性表面波フィルタ120でフィルタリングされ、第3の入出力端子103から出力される。このようにして、互いに周波数帯域の重ならない2つ信号を分波することができる。
【0042】
たとえば、実施形態1の一例では、第1の弾性表面波フィルタ110の通過帯域を870MHz〜885MHzとし、第2の弾性表面波フィルタ120の通過帯域を810MHz〜843MHzとすることができる。このように設定することによって、800MHz帯国内ディジタル携帯電話の複合受信フィルタを構成することができる。
【0043】
なお、図2には、第2および第3の入出力端子102および103が不平衡型端子である装置について示した。しかし、図4に示すように、第2および第3の入出力端子を平衡型としてもよい。図4の装置では、第1の弾性表面波フィルタ110の第2の入出力端子102aと102bとから、位相が180度異なる信号がそれぞれ出力される。同様に、第2の弾性表面波フィルタ120の第3の入出力端子103aと103bとからも、位相が180度異なる信号がそれぞれ出力される。
【0044】
図5(a)に、不平衡型の入出力端子をもつ2つの弾性表面波フィルタからなる弾性表面波装置の構成を示する。図5(b)に、不平衡型の共通入出力端子と平衡型の入出力端子とをもつ2つの弾性表面波フィルタからなる弾性表面波装置の構成を示す。図5(c)に、平衡型の入出力端子を備えた2つの弾性表面波フィルタからなる弾性表面波装置の構成を示す。このような、平衡型の端子と不平衡型の端子との間の設計変更は、弾性表面波フィルタの電極指の配置を工夫することによって容易に行うことができる。また、それぞれの入出力端子のインピーダンスについても可変であることは言うまでもない。
【0045】
また、図6(a)〜(c)に、図5(a)〜(c)における出力端子を1端子対にした場合の弾性表面波装置の構成を示す。図5および図6において、弾性表面波フィルタを2つ備えた弾性表面波装置について説明したが、3つ以上の弾性表面波フィルタを備える弾性表面波装置であっても、同様の構成をとることができる。したがって、以降の図面においては、櫛形電極に接続される接地電極は省略し、その入出力端子は平衡型であっても、不平衡型であってもよいものとする。また、2つの入出力端子が合成された1端子対の入出力端子を用いてもよい。
【0046】
また、以上の記述では、共通の第1の入出力端子から印加された信号が分波され、第2および第3の入出力端子にそれぞれ互いに周波数帯域の異なる信号が出力される分波器について説明した。しかし、本発明の弾性表面波装置はいわゆる共用器であってもよい。この場合には、第2の入出力端子から印加された信号が、第2の弾性表面波フィルタ120には印加されずに第1の入出力端子から出力され、逆に、第1の入出力端子から印加された信号が、第1の弾性表面波フィルタ110には印加されずに、第3の入出力端子から出力される。また、本発明の弾性表面波装置は合波器であってもよい。
【0047】
このように、分波器や共用器における損失を小さくするためには、第1および第2の弾性表面波フィルタのインピーダンス制御が重要である。インピーダンスの制御は、第1および第2の弾性表面波フィルタの電極指の対数、交差幅、電極指幅などを変更することによって行うことができる。たとえば、第1の櫛形電極対の電極指の数を、第1の弾性表面波フィルタ部と、第2の弾性表面波フィルタ部とで異なるようにすることによってインピーダンスの制御が可能である。このような第1の櫛形電極対111の一例を図7に示す。この場合、インピーダンスの制御がより行いやすくなり、弾性表面波装置の周波数特性を良好にすることができる。
【0048】
また、共用電極である第1の櫛形電極対の電極指の数を、第1の弾性表面波フィルタ部と第2の弾性表面波フィルタ部とで異ならせる場合には、第1の櫛形電極対の中心線に略対称に電極指を配置することが好ましい。このような第1の櫛形電極対111の一例を図8に示す。図8の第1の櫛形電極対111は、中心線I−Iに対して略線対称となるように形成されている。このような構成によって、第1の櫛形電極対によって励振される弾性表面波の対称性が保たれ、不要スプリアスの発生やアイソレーションの劣化を防止することができる。
【0049】
実施形態1の弾性表面波装置は、従来の装置に比べて配線レイアウトが簡潔であり、且つ、第1および第2の弾性表面波フィルタを近接して配置できる。また、共用の電極である第1の櫛形電極対を弾性表面波フィルタの中央部に配置することによって、第1の櫛形電極対の両側に配置される櫛形電極対および反射器の接地電極を共通化することができる。このため、実施形態1の弾性表面波装置では、素子の小型化が可能である。たとえば800MHz帯の1入力2出力型の弾性表面波装置の場合、従来の装置では1.5mm×2.2mmのサイズとなっていたのに対し、実施形態1の装置では1.5mm×1.6mmのサイズとすることができた。その結果、面積比で約27%の小型化が可能となった。このような小型化によって、1枚のウエハから形成できる装置の数が大幅に増加するため、本発明は装置の低コスト化にも寄与する。これらの効果は、実施形態1の他の装置においても得られる。
【0050】
また、従来の弾性表面波装置においては、第1の入出力端子と第1の弾性表面波フィルタ、および第1の入出力端子と第2の弾性表面波フィルタとの間の配線部分で寄生インピーダンスが発生していたが、実施形態1の弾性表面波装置では、そのような寄生インピーダンスの影響を防止できる。さらに、実施形態1の弾性表面波装置は、上記配線部分における抵抗による損失を抑制でき、周波数特性に優れた弾性表面波装置を得ることができる。
【0051】
図2に示した電極パターンを有する弾性表面波装置の周波数特性を図9(a)に示す。また、従来の弾性表面波装置の周波数特性を図9(b)に示す。図9において、実線は、共通入出力端子から第1の弾性表面波フィルタを介して出力される信号の波形であり、破線は共通入出力端子から第2の弾性表面波フィルタを介して出力される信号の波形である。この図からも明らかなように、チップサイズの大幅な小型化が達成されたにもかかわらず特性の劣化がなく、良好な周波数特性を有する弾性表面波装置が得られた。
【0052】
以上のように、本発明によれば、特性を低下させることなく弾性表面波装置を小型化できる。
【0053】
なお、本発明の弾性表面波装置は、2つの弾性表面波フィルタを備え、一方の弾性表面波フィルタが共通入出力端子に電気信号を送信する送信フィルタであり、他方の弾性表面波フィルタが共通入出力端子から電気信号を受信する受信フィルタであってもよい。また、本発明の弾性表面波装置は、従続に接続された2つの弾性表面波フィルタを備え、共通入出力端子から受信した電気信号を、他の共通入出力端子から送信する装置であってもよい。また、本発明の弾性表面波装置は、実施形態1で例示した周波数帯域の組み合わせに対応する装置に限定されず、他の周波数帯域の組み合わせに対応する装置であってもかまわない。
【0054】
また、上記説明では、1つの共有櫛形電極対と、その両側に配置された第2〜5の櫛形電極対とを備える弾性表面波装置について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。たとえば、本発明の弾性表面波装置は、1つの共用櫛形電極対と、その片側に配置された2つの櫛形電極対とを備える、いわゆるトランスバーサル型の弾性表面波フィルタであってもよい。同様に、複数の共有櫛形電極対と、それに隣接して配置された3つ以上の櫛形電極対とを備える、いわゆるIIDT(Interdigitated−IDT)型の弾性表面波フィルタであってもよい。
【0055】
(実施形態2)
実施形態2では、本発明の弾性表面波装置の他の一例について説明する。実施形態2の装置は、弾性表面波装置100と同様の圧電基板と、圧電基板上に形成された電極とを備える。実施形態2の弾性表面波装置200の電極パターンを図10に示す。
【0056】
弾性表面波装置200は、第1の入出力端子101aおよび101b、第2の入出力端子102aおよび102b、第3の入出力端子103aおよび103bと、接地端子と、第1の弾性表面波フィルタ210および第2の弾性表面波フィルタ220を構成する電極とを含む。
【0057】
弾性表面波装置200は、圧電基板150上に形成された、第1の櫛形電極対211、第2の櫛形電極対112、第3の櫛形電極対113、第4の櫛形電極対114、第5の櫛形電極対115、第1の反射器116、第2の反射器117、第3の反射器118および第4の反射器119を備える。第2および第4の櫛形電極対112および114は、第1の櫛形電極対211を挟むように配置されている。第1および第2の反射器116および117は、第2および第4の櫛形電極対112および114を挟むように配置されている。第3および第5の櫛形電極対113および115は、第1の櫛形電極対211を挟むように配置されている。第3および第4の反射器118および119は、第3および第5の櫛形電極対113および115を挟むように配置されている。
【0058】
図9に示すように、第1の櫛形電極対211は、第1の電極指部211aと、第1の電極指部211aよりも電極指ピッチが大きい第2の電極指部211bと、第1の電極指部211aと第2の電極指部211bとを接続する接続部211cとを含む。
【0059】
第1の弾性表面波フィルタ210は、第1、第2および第4の櫛形電極対211、112および114と、第1および第2の反射器116および117とによって構成される。第1の電極指部211aは、第1の弾性表面波フィルタ210において、上述した従来の弾性表面波装置900の第1の櫛形電極対911と同様の機能を奏する。第2の弾性表面波フィルタ220は、第1、第3および第5の櫛形電極対211、113および115と、第3および第4の反射器118および119とによって構成される。第2の電極指部211bは、第2の弾性表面波フィルタ220において、上述した従来の弾性表面波装置900の第1の櫛形電極対921と同様の機能を奏する。
【0060】
第1の弾性表面波フィルタ210は、中心周波数をf1(通過周波数帯域はf1L〜f1H)とする縦モード型の弾性表面波フィルタである。実施形態2の一例では、通過帯域が870MHz〜885MHzであり、その中心周波数が877.5MHzである。ここで、第1の櫛形電極対211は、第1の弾性表面波フィルタ210の弾性表面波伝搬部(櫛形電極部の開口部)と、第2の弾性表面波フィルタの弾性表面波伝搬部とをカバーするように配されている。したがって、第1の櫛形電極対211は、第1および第2の弾性表面波フィルタに共用される励振電極である。
【0061】
第2の弾性表面波フィルタ220は、第1の弾性表面波フィルタ210とは通過帯域が異なる縦モード型のフィルタである。第2の弾性表面波フィルタ220の中心周波数をf2とし、通過周波数帯域をf2L〜f2Hとする。実施形態2の一例では、通過帯域が810MHz〜843MHzであり、その中心周波数が826.5MHzである。これらの周波数は、f2L<f2H<f1L<f1Hの関係を満たす。すなわち、2つの弾性表面波フィルタは、それぞれの通過帯域が重ならないように設計される。
【0062】
第1の弾性表面波フィルタ210の中心周波数f1は、フィルタを構成する第2および第4の櫛形電極対112および114の電極指ピッチ(PHとする)と圧電基板の弾性表面波伝搬速度とに関連している。同様に、第2の弾性表面波フィルタ220の中心周波数f2は、フィルタを構成する第3および第5の櫛形電極対113および115の電極指ピッチ(PLとする)と圧電基板の弾性表面波伝搬速度とに関連している。f2<f1の関係を満たすため、第1の弾性表面波フィルタ210の電極指ピッチPHは、第2の弾性表面波フィルタ220の電極指ピッチPLよりも小さくなっている。
【0063】
一方、第1の櫛形電極対211の電極指ピッチ(PCとする)は、第1の電極指部211aではPHと等しくし、第2の電極指部211bでは、PLと等しくした。そして、電極指ピッチが異なる第1の電極指部211aと第2の電極指部211bとを、接続部211cで接続した。このような構成によって、第1および第2の弾性表面波フィルタのそれぞれにおいて、有効に弾性表面波を励振することができ、通過損失を小さくすることができる。図10に示すような縦モード型の2つの弾性表面波フィルタを用いる場合には、それぞれの弾性表面波フィルタにおいて、電極指ピッチを最適化することが好ましい。
【0064】
電極指の接続部211cは、ピッチが不連続であるため、接続部211cにおいては弾性表面波が励振されにくい。そのため、第1および第2の弾性表面波フィルタへ接続部211cから弾性表面波が漏洩することが少なく、装置の特性が劣化することを防止できる。したがって、実施形態2の弾性表面波装置によれば、特性を低下させることなく、装置の小型化を実現することが可能である。
【0065】
分波器や共用器において損失を小さくするためには、第1および第2の弾性表面波フィルタのインピーダンス制御が重要である。インピーダンスの制御は、第1および第2の弾性表面波フィルタを構成する櫛形電極対の電極指の数、交差幅、電極指幅などを変更することによって行うことができる。たとえば、第1の櫛形電極対211の電極指の数を、第1の弾性表面波フィルタ210を構成する部分と、第2の弾性表面波フィルタ220を構成する部分とで異ならせてもよい。このような第1の櫛形電極対211を用いた電極パターンを図11に示す。この構成によれば、インピーダンスの制御がより行いやすくなり、弾性表面波装置の周波数特性を良好にすることができる。このような第1の櫛形電極対を用いる場合には、第1の櫛形電極対の中心線に略対称に電極指を配置することが好ましい。これによって、第1の櫛形電極対によって励振される弾性表面波の対称性が保たれ、不要なスプリアスの発生やアイソレーションの劣化を防止することができる。
【0066】
また、実施形態2の弾性表面波装置の他の一例の電極パターンを図12に示す。図12の電極パターンは、図11の電極パターンと比較して、弾性表面波の伝播方向に対して垂直な方向(電極指と平行な方向)における接続部211cの長さが異なる。その長さは、第1の弾性表面波フィルタ210の部分における電極指ピッチPHの20倍以下とすることが好ましい。たとえば、電極指ピッチPHを200μmとし、接続部211cの長さを20μmとすることができる。このような構成によって、不要波に起因するスプリアスの発生を抑制でき、良好な周波数特性を有する弾性表面波装置を得ることができた。一方、接続部211cの長さを電極指ピッチPHの20倍よりも大きくすると、不要波によるスプリアスが大きくなり、損失が増大した。また、接続部211cの長さを短くすることによって接続部211cの隣り合う電極指の平行度を低くでき、接続部211cにおける弾性表面波の励振強度をより小さくすることができる。その結果、不要なスプリアスの発生を抑制することができ、良好な特性を有する弾性表面波装置が得られる。
【0067】
また、実施形態2の弾性表面波装置は、従続に接続された2つの弾性表面波フィルタ備え、共用される第1の入出力端子101から受信した電気信号を、共用される第2の入出力端子102から送信する装置であってもよい。この構成によれば、2つの通過帯域を有する1入力1出力型の弾性表面波装置を得ることができる。そのような弾性表面波装置の電極パターンの一例を図13に模式的に示す。図13の電極パターンでは、第2の入出力端子102aが、第2および第4の櫛形電極対112および114に接続されており、第2の入出力端子102bが、第3および第5の櫛形電極対113および115に接続されている。
【0068】
また、実施形態2の弾性表面波装置は、共用される第1の櫛形電極対と共用される第1の入出力端子との間、および/または第1の櫛形電極対以外の櫛形電極対と入出力端子との間に接続された1つ以上の弾性表面波共振器を備えてもよい。そのような装置の一例の回路構成を図14に模式的に示す。図14の装置では、共振器141および142が、それぞれ、櫛形電極対と第2の入出力端子102aとの間、および櫛形電極対と第2の入出力端子102bとの間に配置されている。共振器141の構成の一例を図15に示す。共振器142も同様の構成とすることができる。共振器141は、櫛形電極対141aと、それを挟むように配置された2つの反射器141bとを備える。
【0069】
図14に示すような構成によって、インピーダンス制御が容易になり、周波数選択性に優れる弾性表面波装置が得られる。また、上述した共振器(たとえば共振器141および142)は、ノッチフィルタの働きをもつため、縦モード型の弾性表面波フィルタに特有の高域側のスプリアスを抑えることができる。なお、図14の一例では、1つの入出力端子に対して1つの共振器を接続しているが、1つの入力端子に対して複数個の共振器を接続してもよい。また、直列および並列に、または並列に共振器を挿入してもよい。
【0070】
以上のように、本発明によれば、特性を低下させることなく弾性表面波装置を小型化できる。
【0071】
なお、本発明の弾性表面波装置は、通過帯域が異なる2つの弾性表面波フィルタを備え、共通の入出力端子から受信した電気信号を、2つのフィルタのそれぞれの通過帯域に対応する信号に分波する装置であってもよい。また、本発明の弾性表面波装置は、2つの弾性表面波フィルタを備え、一方の弾性表面波フィルタが、共通の入出力端子に電気信号を送信する送信フィルタであり、他方の弾性表面波フィルタが共通の入出力端子から電気信号を受信する受信フィルタであってもよい。また、本発明の弾性表面波装置は、従続に接続された2つの弾性表面波フィルタを備え、共通の入出力端子から受信した電気信号を、他の共通の入出力端子から送信する装置であってもよい。また、本発明の弾性表面波装置の2つの弾性表面波フィルタは、上述した周波数帯域の組み合わせに限定されず、他の周波数帯域の組み合わせであってもよい。また、本発明の弾性表面波装置は、3つ以上の弾性表面波フィルタを備えてもよい。
【0072】
(実施形態3)
実施形態3では、本発明の弾性表面波装置の他の一例について説明する。実施形態3の装置は、弾性表面波装置100と同様の圧電基板と、圧電基板上に形成された電極とを備える。実施形態3の弾性表面波装置300の電極パターンを図16に示す。
【0073】
弾性表面波装置300は、第2の櫛形電極対312とその電極指に平行な方向に配置された第3の櫛形電極対313と、それらの櫛形電極対を挟むように配置された第1および第4の櫛形電極対311および314と、第1〜第4の反射器316〜319とを備える。第4の櫛形電極対314は、第2および第3の櫛形電極対312および313を挟んで対称に形成されている。第1の櫛形電極対311は、第2の櫛形電極対312に隣接して配置された第1の電極指部311aと、第3の櫛形電極対313に隣接して配置された第2の電極指部311bとを含む。同様に、第4の櫛形電極対314も、第1の電極指部314aと、第2の電極指部314bとを含む。第1の電極指部311aと第2の電極指部311bとは、電極指ピッチが異なる。また、第2の櫛形電極対312と第3の櫛形電極対313とは、電極指ピッチが異なる。第1および第2の反射器316および317は、第1の電極指部311aおよび314aを挟むように配置されている。また、第3および第4の反射器318および319は、第2の電極指部311bおよび314bを挟むように配置されている。
【0074】
第2の櫛形電極対312と第3の櫛形電極対313とは、電極指を接続する1つのバスバーを共有している。第2および第3の櫛形電極対312および313の他方のバスバーには、第2の入出力端子102aおよび102bがそれぞれ接続されている。また、第1の電極指部311aを接続するバスバーと第1の電極指部314aを接続するバスバーには、第1の入出力端子101aが接続されている。また、第2の電極指部311bを接続するバスバーと第2の電極指部314bを接続するバスバーにも、第1の入出力端子101bが接続されている。
【0075】
第1の電極指部311aおよび314aと第2の櫛形電極対312と反射器316および317とは、第1の弾性表面波フィルタ310を構成する。また、第2の電極指部311bおよび314bと第3の櫛形電極対313と反射器318および319とは、第2の弾性表面波フィルタ320を構成する。
【0076】
第1および第2の弾性表面波フィルタ310および320は、共に縦モード型のフィルタである。ただし、両者は、その通過帯域周波数が異なるように設計されている。
【0077】
実施形態3の装置では、第1および第4の櫛形電極対311および314が、2つのフィルタに共用されている。このような装置でも、実施形態1および2の装置と同様の効果が得られる。
【0078】
実施形態3の弾性表面波装置は、共用される櫛形電極対を3つ備えてもよい。そのような弾性表面波装置の電極パターンの一例を図17に示す。図17の装置では、第2の櫛形電極対312と第3の櫛形電極対313とが連結されている。実施形態3の装置では、さらに、反射器が共用されてもよい。
【0079】
以上のように、本発明によれば、特性を低下させることなく弾性表面波装置を小型化できる。
【0080】
なお、本発明の弾性表面波装置は、2つの弾性表面波フィルタを備え、共通の入出力端子から受信した電気信号を、2つのフィルタのそれぞれの通過帯域周波数の信号に分波する装置であってもよい。また、本発明の弾性表面波装置は、2つの弾性表面波フィルタを備え、一方のフィルタが共通の入出力端子に電気信号を送信する送信フィルタであり、他方のフィルタが共通の入出力端子から電気信号を受信する受信フィルタであってもよい。また、本発明の弾性表面波装置は、従続に接続された2つの弾性表面波フィルタを備え、共通の入出力端子から受信した電気信号を、他の共通の入出力端子から送信する装置であってもよい。また、本発明の弾性表面波装置の2つの弾性表面波フィルタは、上述した周波数帯域の組み合わせに限定されず、他の周波数帯域の組み合わせであってもよい。また、本発明の弾性表面波装置は、3つ以上の弾性表面波フィルタを備えてもよい。
【0081】
以上、本発明の実施の形態について例を挙げて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されず本発明の技術的思想に基づき他の実施形態に適用することができる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の弾性表面波装置によれば、配線レイアウトを簡略化することができるため、小型化が可能である。また、配線レイアウトを簡略化することによって、配線に起因する寄生インピーダンスの影響を低減できる。また、櫛形電極対の電極指の数を変化させることによって、弾性表面波フィルタの入出力インピーダンスを容易に制御できる。また、共用される櫛形電極対の配置、電極指の数、電極指の接続部の長さを変化させることによって、不要なスプリアスを低減することができ、周波数特性に優れる弾性表面波装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の弾性表面波装置の一例を模式的に示す平面図である。
【図2】 本発明の弾性表面波装置の電極パターンについて一例を模式的に示す平面図である。
【図3】 図2に示した電極パターンの構成を示す平面図である。
【図4】 本発明の弾性表面波装置の電極パターンについて他の一例を模式的に示す平面図である。
【図5】 本発明の弾性表面波装置の構成の例を示す概念図である。
【図6】 本発明の弾性表面波装置の構成の例を示す概念図である。
【図7】 本発明の弾性表面波装置の電極パターンについてその他の一例を模式的に示す平面図である。
【図8】 本発明の弾性表面波装置の電極パターンについてその他の一例を模式的に示す平面図である。
【図9】 (a)本発明の弾性表面波装置および(b)従来の弾性表面波装置について周波数特性の一例を示す図である。
【図10】 本発明の弾性表面波装置の電極パターンについてその他の一例を模式的に示す平面図である。
【図11】 本発明の弾性表面波装置の電極パターンについてその他の一例を模式的に示す平面図である。
【図12】 本発明の弾性表面波装置の電極パターンについてその他の一例を模式的に示す平面図である。
【図13】 本発明の弾性表面波装置の電極パターンについてその他の一例を模式的に示す平面図である。
【図14】 本発明の弾性表面波装置の電極パターンについてその他の一例を模式的に示す平面図である。
【図15】 本発明の弾性表面波装置に用いられる弾性表面波共振器の一例の電極パターンを示す平面図である。
【図16】 本発明の弾性表面波装置の電極パターンについてその他の一例を模式的に示す平面図である。
【図17】 本発明の弾性表面波装置の電極パターンについてその他の一例を模式的に示す平面図である。
【図18】 従来の弾性表面波装置の一例を模式的に示す平面図である。
【図19】 従来の弾性表面波装置の電極パターンについて一例を模式的に示す平面図である。
【符号の説明】
100 弾性表面波装置
101、101a、101b 第1の入出力端子
102、102a、102b 第2の入出力端子
103、103a、103b 第3の入出力端子
110、210、310 第1の弾性表面波フィルタ
111 第1の櫛形電極対
112 第2の櫛形電極対
113 第3の櫛形電極対
114 第4の櫛形電極対
115 第5の櫛形電極対
116〜119、316〜319 反射器
141、142 共振器
120、220、320 第2の弾性表面波フィルタ
211a、311a、314a 第1の電極指部
211b、311b、314b 第2の電極指部
211c 接続部
150 圧電基板
160 接地端子

Claims (11)

  1. 第1の弾性表面波フィルタと、前記第1の弾性表面波フィルタとは通過帯域周波数が異なる第2の弾性表面波フィルタとを含む弾性表面波装置であって、
    圧電基板と、前記圧電基板の一主面上に形成された第1、第2および第3の櫛形電極対とを備え、
    前記第1の櫛形電極対が複数の第1の電極指からなる第1の電極指群を含み、
    前記第2の櫛形電極対は、前記第1の電極指に平行に配置された複数の第2の電極指を含む第2の電極指群を備え、
    前記第3の櫛形電極対は、前記第1の電極指に平行に配置された第3の電極指を含む第3の電極指群を備え、
    前記第1の櫛形電極対は、前記第1および第2の弾性表面波フィルタに共用される電極であり、
    前記第2の櫛形電極対と前記第3の櫛形電極対とは電極指ピッチが異なり、
    前記第1および第2の櫛形電極対は、前記第1の弾性表面波フィルタの電極であり、
    前記第1および第3の櫛形電極対は、前記第2の弾性表面波フィルタの電極であり、
    前記第1の櫛形電極対を中心として前記第2の櫛形電極対と対称に配置された第4の櫛形電極対と、前記第2および第4の櫛形電極対を挟むように配置された第1および第2の反射器と、前記第1の櫛形電極対を中心として前記第3の櫛形電極対と対称に配置された第5の櫛形電極対と、前記第3および第5の櫛形電極対を挟むように配置された第3および第4の反射器とをさらに含み、
    前記第1の弾性表面波フィルタが、前記第1、第2および第4の櫛形電極対と前記第1および第2の反射器とによって構成される縦モード型の弾性表面波フィルタであり、
    前記第2の弾性表面波フィルタが、前記第1、第3および第5の櫛形電極対と前記第3および第4の反射器とによって構成される縦モード型の弾性表面波フィルタであることを特徴とする弾性表面波装置。
  2. 前記第1の弾性表面波フィルタの通過帯域周波数が前記第2の弾性表面波フィルタの通過帯域周波数よりも高く、
    前記第1の電極指群の電極指ピッチをPCとし、前記第2の電極指群の電極指ピッチをPHとし、前記第3の電極指群の電極指ピッチをPLとしたときに、前記PCと前記PHと前記PLとがPH<PC<PLを満たす請求項に記載の弾性表面波装置。
  3. 前記PCが、前記PHと前記PLとの平均値に等しい請求項に記載の弾性表面波装置。
  4. 前記第1の電極指群の電極指ピッチをPCとし、前記第2の電極指群の電極指ピッチをPHとしたときに、前記PCと前記PHとが等しい請求項に記載の弾性表面波装置。
  5. 前記第1の電極指群の電極指ピッチをPCとし、前記第3の電極指群の電極指ピッチをPLとしたときに、前記PCと前記PLとが等しい請求項に記載の弾性表面波装置。
  6. 前記第1の電極指群は、第1の電極指部と、前記第1の電極指部よりも電極指ピッチが大きい第2の電極指部と、前記第1の電極指部と前記第2の電極指部とを接続する接続部とを備え、
    前記第1の電極指部と前記第2の櫛形電極対とが、前記第1の弾性表面波フィルタの電極であり、
    前記第2の電極指部と前記第3の櫛形電極対とが、前記第2の弾性表面波フィルタの電極である請求項に記載の弾性表面波装置。
  7. 前記第1の電極指部に含まれる前記第1の電極指の数と、前記第2の電極指部に含まれる前記第1の電極指の数とが異なる請求項に記載の弾性表面波装置。
  8. 前記第1の櫛形電極対が、前記第1の電極指に平行な1つの直線に対して線対称である請求項に記載の弾性表面波装置。
  9. 第1の弾性表面波フィルタと、前記第1の弾性表面波フィルタとは通過 帯域周波数が異なる第2の弾性表面波フィルタとを含む弾性表面波装置であって、
    圧電基板と、前記圧電基板の一主面上に形成された第1、第2および第3の櫛形電極対とを備え、
    前記第1の櫛形電極対が複数の第1の電極指からなる第1の電極指群を含み、
    前記第2の櫛形電極対は、前記第1の電極指に平行に配置された複数の第2の電極指を含む第2の電極指群を備え、
    前記第3の櫛形電極対は、前記第1の電極指に平行に配置された第3の電極指を含む第3の電極指群を備え、
    前記第1の櫛形電極対は、前記第1および第2の弾性表面波フィルタに共用される電極であり、
    前記第2の櫛形電極対と前記第3の櫛形電極対とは電極指ピッチが異なり、
    前記第1および第2の櫛形電極対は、前記第1の弾性表面波フィルタの電極であり、
    前記第1および第3の櫛形電極対は、前記第2の弾性表面波フィルタの電極であり、
    前記第2および第3の櫛形電極対を中心として前記第1の櫛形電極対と対称に配置された第4の櫛形電極対と、前記第1および第4の櫛形電極対を挟むように配置された第1および第2の反射器と、同じく前記第1および第4の櫛形電極対を挟むように配置された第3および第4の反射器とを含み、
    前記第1の弾性表面波フィルタが、前記第1、第2および第4の櫛形電極対と前記第1および第2の反射器とによって構成される縦モード型の弾性表面波フィルタであり、
    前記第2の弾性表面波フィルタが、前記第1、第3および第4の櫛形電極対と前記第3および第4の反射器とによって構成される縦モード型の弾性表面波フィルタであることを特徴とする弾性表面波装置。
  10. 第1の弾性表面波フィルタと、前記第1の弾性表面波フィルタとは通過帯域周波数が異なる第2の弾性表面波フィルタとを含む弾性表面波装置であって、
    圧電基板と、前記圧電基板の一主面上に形成された第1、第2および第3の櫛形電極対とを備え、
    前記第1の櫛形電極対が複数の第1の電極指からなる第1の電極指群を含み、
    前記第2の櫛形電極対は、前記第1の電極指に平行に配置された複数の第2の電極指を含む第2の電極指群を備え、
    前記第3の櫛形電極対は、前記第1の電極指に平行に配置された第3の電極指を含む第3の電極指群を備え、
    前記第1、第2および第3の櫛形電極対が、それぞれ、前記第1および第2の弾性表面波フィルタに共用される電極であり、
    前記第1および第2の弾性表面波フィルタが、それぞれ縦モード型の弾性表面波フィルタであることを特徴とする弾性表面波装置。
  11. 前記第1、第2および第3の櫛形電極対にそれぞれ接続された第1、第2および第3の入出力端子を含み、
    前記第1の櫛形電極対と前記第1の入出力端子との間、前記第2の櫛形電極対と前記第2の入出力端子との間、前記第3の櫛形電極対と前記第3の入出力端子との間から選ばれる少なくとも1つの位置に、1つの櫛形電極対とその両側に配置された2つの反射器とからなる弾性表面波共振器をさらに備える請求項1,9,10のいずれか1項に記載の弾性表面波装置。
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