JP3963340B2 - ガス測定方法およびこれを利用する装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス量の計測とガス成分の分析を行うガス測定方法およびこれを利用する装置に関する。更に詳述すると、本発明は二次電池のセル内に発生したガスのガス量およびガス成分の測定に適したガス測定方法およびこれを利用する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
二次電池の充放電の繰り返しによる劣化の程度を検査するために、二次電池の電解液の劣化によりセル内に発生したガス量とその成分を測定する技術が知られている。このガスの測定は、アルゴンガスを封入したグローブバッグ(容積は約50リットル)中で使用により劣化した二次電池を解体し、セル中のガスをアルゴンガス中に混入させてアルゴンガスごとガス量およびガス成分を測定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したガス測定の方法では、セル内で発生したガスは微量でありグローブバッグ内の多量のアルゴンガスに混合して希釈されてしまうので、ガス測定の感度が大幅に低減してしまい測定精度が悪くなってしまう。例えば、上述の例のように容積約50リットルのアルゴンガスにセルで発生した約1mlのガスを混合した場合は、希釈率が約1/50000になってしまい高精度な測定は期待できない。
【0004】
希釈による精度低下を防止するために濃縮操作を行うこともあるが、濃縮操作には多くの器具と時間を要し、場合によっては更に測定精度の低下を招くことになる。そして、このようにして希釈と濃縮を経て得られたデータは、希釈率や濃縮率を考慮して濃度計算をするため大きな誤差を含むことになってしまい、高精度の測定を行うことは極めて困難である。
【0005】
そこで、本発明は、二次電池のセル内に発生したガスの測定を高精度に行うことができるガス測定方法およびこれを利用する装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載のガス測定方法は、既知の容積を有する密閉空間に二次電池のセルを収容したまま空間を真空雰囲気にする真空工程と、セルを解体して内部のガスを空間に噴出させる噴出工程と、空間に充填されたガスの圧力を測定して、そのガス圧と空間の容積とからガスの大気圧下での体積を算出するガス量測定工程と、ガスに希釈ガスを加えてからガス成分を測定する成分測定工程とを備えるようにしている。
【0007】
したがって、セル内の発生ガスを真空雰囲気の空間に噴出してその圧力を測定して該ガス圧に基づき発生ガスの大気圧下での体積を算出しているので、従来のように発生ガスを希釈してから測定する場合に比べて発生ガスの体積を高精度に測定することができる。
【0008】
また、発生ガスの噴出前に真空雰囲気にするので、配管中およびセルに付着した微量の不純ガスの脱気・洗浄が可能になる。よって、極微量の発生ガスでも量および成分共に高精度に測定することができるようになる。
【0009】
さらに、発生ガスに必要最小限の希釈ガスを加えて試料を作製して成分を測定することができるので、従来のようにセル内の発生ガスを大幅に希釈してから濃縮して測定する場合に比べて測定精度を大きく高めることができる。
【0010】
そして、請求項2記載の発明は、請求項1記載のガス測定方法において、噴出工程では、セルの安全弁に針部材を貫通させてガスを空間に解放するようにしている。したがって、従来のようにグローブバッグ内で電池解体や分析操作をするのに比べて針部材を突き刺すだけの容易な操作によってセルからガスを噴出させることができる。よって、測定作業を短時間で行うことができるようになる。
【0011】
また、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のガス測定方法において、成分測定工程では、ガスに希釈ガスを加えた混合ガスを、予め真空雰囲気にした試料採取容器に圧力差により移行させて、試料採取容器内の混合ガスをガスクロマトグラフにより測定するようにしている。
【0012】
したがって、試料採取容器に充填された希釈後のガスを利用してガスクロマトグラフにより成分を分析することができるので、発生ガス成分の測定を容易に行うことができる。
【0013】
一方、請求項4記載のガス測定装置は、二次電池のセルを収容するセル収容容器と、セル収容容器に収容されたセルを解体して内部のガスを噴出させる解体手段と、ガスを収容可能な試料採取容器と、セル収容容器と試料採取容器とを連結するガス管と、試料採取容器およびガス管の連結部分を開閉可能な開閉弁と、ガス管と試料採取容器とセル収容容器とを真空にできる吸引手段と、ガス管に希釈ガスを供給可能な希釈ガス供給手段と、ガス管内の圧力を測定する圧力計とを備えるようにしている。
【0014】
この場合、二次電池のセルをセル収容容器に収容してから試料採取容器の開閉弁を開いて吸引手段を作動させる。これにより、セル収容容器および試料採取容器とガス管とが真空にされる。そして、開閉弁を閉じて試料採取容器を真空のまま密封する。この状態で解体手段によりセルを解体するとセルの内部の発生ガスが真空雰囲気に吸い出されて、セル収容容器およびガス管内に移行して充填される。このとき、圧力計でガス管内の圧力を測定し、そのガス圧とセル収容容器およびガス管の容積とから発生ガスの大気圧下での体積を算出することができる。
【0015】
そして、開閉弁を開くと共に希釈ガス供給手段により希釈ガスを供給する。これにより、発生ガスと希釈ガスとが混合して真空の試料採取容器に移行して、これら試料採取容器とガス管とセル収容容器とに充填される。このとき、発生ガスに対する希釈ガスの混合により、ガス成分を測定するための試料として十分なガス圧を得ることができる。試料採取容器に充填された混合ガスは、そのままガスクロマトグラフ等の成分測定手段により測定される。
【0016】
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載のガス測定装置において、セル収容容器は絶縁性樹脂から成るようにしている。したがって、二次電池がセル収容容器内で短絡することを防止できるので、解体作業を安全に行うことができる。
【0017】
さらに、請求項6記載の発明は、請求項4または5記載のガス測定装置において、解体手段はセルの安全弁を貫通する針部材を備えるようにしている。したがって、従来のようにグローブバッグ内で電池解体や分析操作等をするのに比べて簡易な機構でセルから発生ガスを容易に噴出させることができる。よって、測定作業を短時間で行うことができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1および図2に本発明のガス測定装置1の実施形態を示す。このガス測定装置1は、二次電池のセル2を収容するセル収容容器3と、このセル2を解体して内部で発生したガス(以下、発生ガスという)を噴出させる解体手段4と、ガスを収容可能な試料採取容器5と、セル収容容器3および試料採取容器5を連結するガス管6とを備えている。ガス管6には、圧力計7と吸引手段8と希釈ガス供給手段9とが取り付けられている。また、試料採取容器5のガス管6を取り付けた部分には、流路を開閉可能な開閉弁(バルブ)10が設けられている。
【0019】
このガス測定装置1では、二次電池のセル2をセル収容容器3に収容してから試料採取容器5の開閉弁10を開いて吸引手段8を作動させる。これにより、セル収容容器3および試料採取容器5とガス管6とが真空にされる。試料採取容器5が真空になってから開閉弁10を閉じる。そして、解体手段4によりセル2を解体するとセル2の発生ガスが吸い出されて、セル収容容器3およびガス管6に移行して充填される。このとき、圧力計7でガス管6のガス圧を測定し、そのガス圧とセル収容容器3およびガス管6の容積とから発生ガスの大気圧下での体積を算出することができる。このため、発生ガスに希釈ガスを混合する必要が無いので、発生ガスの大気圧下での体積を高精度に算出することができる。
【0020】
また、開閉弁10を開いて希釈ガス供給手段9により希釈ガスを供給する。これにより、発生ガスと希釈ガスとが混合して試料採取容器5に移行して充填される。試料採取容器5に充填された混合ガスは、そのままガスクロマトグラフ等の成分測定手段により測定される。このため、最小限の希釈ガスを混合して成分測定を行うことができるので、成分測定を高精度に行うことができる。
【0021】
セル収容容器3はデルリン等の絶縁性樹脂から成る。このため、二次電池がセル収容容器3により短絡することを防止できるので、解体作業を安全に行うことができる。そして、セル収容容器3は収容されるセル2より僅かに大きい収容空間を有している。このように収容空間を収容されるセル2より僅かに大きい程度に抑えているので、気密性を高めることができる。また、セル収容容器3の内部にはセル2に密着して支持する突部11が形成されている。このため、セル2のぐらつきを防止して安全に解体を行うことができる。
【0022】
解体手段4はセル2の安全弁を貫通する針部材12を備えている。この針部材12が安全弁に突き刺さることによりセル2の内外が連通されるので、発生ガスが真空雰囲気に噴き出される。このため、簡単な機構でセル2から発生ガスを容易に移行させることができる。
【0023】
針部材12は例えば直径4mmで、セル収容容器3の内部に出没可能に設けられている。また、針部材12はねじ部13aを有するハンドル13が一体化されて、ハンドル13の回転により針部材12の先端がセル収容容器3の内部に出没するように設けられている。さらに、セル収容容器3の針部材12が貫通する孔14には、ガス管6に連通するガス路15が形成されている。また、針部材12とセル収容容器3との間にはOリング16が設けられており、これらの間の気密性を高めている。
【0024】
そして、セル2の安全弁の周囲はOリング17により囲われてセル収容容器3の内壁に密着されている。このため、針部材12をセル2に突き刺して内部の発生ガスが漏れ出たときに、該発生ガスがセル2の外面に沿って拡散してしまうことを防止できる。さらに、Oリング17は針部材12を中心に二重に設けられている。よって、気密性を更に高くすることができる。
【0025】
圧力計7としては、計量用圧力計18と希釈用圧力計19とがそれぞれガス管6に取り付けられている。計量用圧力計18は、0〜300Torr(0〜約40kPa、0〜約0.39気圧)程度の圧力を測定可能なものとして、また希釈用圧力計19は、0〜2000Torr(0〜約266.6kPa、0〜約2.63気圧、)程度の圧力を測定可能なものとしている。このように圧力計7を気圧ごとに分けているので、それぞれの範囲での測定精度を高めることができる。本実施形態では圧力計7を計量用圧力計18と希釈用圧力計19とに分けているが、これには限られず一つの圧力計のみを使用するようにしても良い。
【0026】
試料採取容器5は、ガスクロマトグラフ等の成分測定に使用する試料を採取するための容器である。
【0027】
吸引手段8はガス管6を真空にするものであり、例えば真空ポンプやオイルレスポンプを使用することができる。ここでの真空とは、完全な真空には限られず約70Pa(約0.5Torr)以下の状態を意味する。例えば70Paとした場合は、30〜40分ごとで真空雰囲気を生成できるので、ガス測定のサイクルを早めることができる。また、真空の圧力をもっと低くすれば測定の精度を更に高めることができる。図1中符号28は、密封系のガスの解放を図るリークバルブを示す。
【0028】
希釈ガス供給手段9としては、アルゴンガスあるいはヘリウムガス、その他の標準ガス等の希釈ガスをガス管6内に吐出するボンベやポンプ等を使用することができる。
【0029】
本実施形態では、セル収容容器3と各圧力計18,19と試料採取容器5と吸引手段8と希釈ガス供給手段9との他に検量タンク27がガス管6に連結されて、密封系が形成されている。そして、各要素とガス管6との間には、それぞれバルブ21〜25が設けられている。また、吸引手段8および希釈ガス供給手段9と、セル収容容器3・各圧力計7・試料採取容器5・検量タンク27との間には、流量調整バルブ26が設けられている。検量タンク27は既知の容積を有するもので、例えば公共事業者検定の容器を用いる。
【0030】
ところで、発生ガスの測定に先立ってガス測定装置1の密封系の各部の容積を測定しておく必要がある。この測定は、ある量のガスを被測定部分のみに封入してガス圧を計測してから該ガスを被測定部分と検量タンク27に移行して再びガス圧を計測し、ガス圧と容積の積を一定と仮定して被測定部の容積を算出して行うようにしている。
【0031】
まず、ガス管6の主要部、即ち各バルブ10,20〜26の間の管路の容量V1を測定する際は、検量タンク27として容量V0=10mlを取り付ける。そして、吸引手段8と検量タンク27と計量用圧力計18との各バルブ23,25,21と流量調整バルブ26とを開にして他のバルブ10,22,24,25は全て閉じる。吸引手段8を起動させ、配管系を真空にする。次いで、流量調整バルブ26と検量タンク27のバルブ25を閉にし、吸引手段8を止める。この時の圧力値P0を計量用圧力計18で読み取る。そして、流量調整バルブ26を徐々に開き、計量用圧力計18による値が例えば40kPa程度に上がったら流量調整バルブ26を閉じる。この時の圧力値P1を計量用圧力計18で読み取る。また、検量タンク27のバルブ25を開き、この時の圧力値P2を計量用圧力計18で読み取る。
【0032】
これらの測定値から数式1によってガス管6の主要部の容量V1を算出することができる。
【数1】
(P1−P0)×V1=(P2−P0)×(V0+V1)
∴V1=((P2−P0)/(P1−P0))×V0
次に、セル収容容器3の容量、即ちバルブ20よりセル収容容器3側の空間の容量V2を測定する際は、検量タンク27として容量V0=25mlを取り付ける。そして、吸引手段8とセル収容容器3と検量タンク27と計量用圧力計18との各バルブ23,20,25,21と流量調整バルブ26とを開にして他のバルブ10,22,24は全て閉じる。吸引手段8を起動させ、配管系を真空にする。そして、流量調整バルブ26と検量タンク27のバルブ25を閉にして、吸引手段8を止める。この時の圧力値P0を計量用圧力計18で読み取る。流量調整バルブ26を徐々に開き、計量用圧力計18による値が例えば40kPa程度に上がったら流量調整バルブ26を閉じる。この時の圧力値P1を計量用圧力計18で読み取る。さらに、検量タンク27のバルブ25を開き、この時の圧力値P2を計量用圧力計18で読み取る。
【0033】
これらの測定値から数式2によってセル収容容器3の容量V2を算出することができる。
【数2】
(P1−P0)×(V1+V2)=(P2−P0)×(V0+V1+V2)
∴V2=((P2−P0)/(P1−P2))×V0−V1
次に、試料採取容器5の容量、即ち開閉弁10より試料採取容器5側の空間の容量V3を測定する際は、検量タンク27として容量V0=25mlを取り付ける。そして、吸引手段8と試料採取容器5と検量タンク27と計量用圧力計18との各バルブ23,10,25,21と流量調整バルブ26とを開にして他のバルブ20,22,24は全て閉じる。吸引手段8を起動させ、配管系を真空にする。そして、流量調整バルブ26と検量タンク27のバルブ25とを閉にして、吸引手段8を止める。この時の圧力値P0を計量用圧力計18で読み取る。流量調整バルブ26を徐々に開き、計量用圧力計18による値が例えば40kPa程度に上がったら流量調整バルブ26を閉じる。この時の圧力値P1を計量用圧力計18で読み取る。さらに、検量タンク27のバルブ25を開き、この時の圧力値P2を計量用圧力計18で読み取る。
【0034】
これらの測定値から数式3によって試料採取容器5の容量V3を算出することができる。
【数3】
(P1−P0)×(V1+V3)=(P2−P0)×(V0+V1+V3)
∴V3=((P2−P0)/(P1−P2))×V0−V1
次に、希釈用圧力計19の接続管、即ちバルブ22より希釈用圧力計19側の空間の容量V4を測定する際は、吸引手段8と計量用圧力計18と希釈用圧力計19との各バルブ23,21,22と流量調整バルブ26とを開にして他のバルブ10,20,24,25は全て閉じる。吸引手段8を起動させ、配管系を真空にする。そして、流量調整バルブ26と希釈用圧力計19のバルブ22とを閉にして、吸引手段8を止める。この時の圧力値P0を計量用圧力計18で読み取る。流量調整バルブ26を徐々に開き、計量用圧力計18による値が例えば40kPa程度に上がったら流量調整バルブ26を閉じる。この時の圧力値P1を計量用圧力計18で読み取る。さらに、希釈用圧力計19のバルブ22を開き、この時の圧力値P2を計量用圧力計18で読み取る。
【0035】
これらの測定値から数式4によって希釈用圧力計19の接続管の容量V4を算出することができる。
【数4】
(P1−P0)×V1=(P2−P0)×(V1+V4)
∴V4=((P1−P2)/(P2−P0))×V1
以上によりガス測定装置1の密封系の各部の容積を算出できたので、以後は検量タンク27を設ける必要は無い。
【0036】
上述したガス測定装置1を利用して二次電池のセル2内で発生したガスの測定を行う手順を以下に説明する。
【0037】
セル収容容器3にセル2を入れてガス管6に連結する。希釈ガス供給手段9のバルブ24を閉じて、他のバルブ10,20〜23,25,26を開く。そして、吸引手段8を作動させて、系の全体を約70Pa以下に減圧する。さらに、セル収容容器3と計量用圧力計18のバルブ20,21を除いて各バルブ10,22,23,25,26を閉じる。
【0038】
そして、セル収容容器3のハンドル13を回転させて針部材12により電池ベント部分に孔を空ける。これにより、電池内の発生ガスが真空雰囲気に噴き出して、ガス管6内に充填される。さらに、この発生ガスの圧力を計量用圧力計18で読み取る。
【0039】
ここで、ガス管6およびセル収容容器3の容積は既知であるので、その容積値と計量用圧力計18での測定値とに基づいて発生ガスの大気圧での容積を算出する。
【0040】
次に、セル収容容器3と計量用圧力計18の各バルブ20,21を閉めて、試料採取容器5と希釈用圧力計19の各バルブ10,22を開ける。ここで、試料採取容器5は既に真空雰囲気にされていることから、発生ガスが試料採取容器5に移行される。さらに、希釈ガス供給手段9のバルブ24と流量調整バルブ26を開けて、内圧約106.7kPa(約800Torr)になるまで希釈ガスを加える。この時の圧力を希釈用圧力計19で読み取る。希釈した後のガス圧と試料採取容器5の容積とから希釈率が求められる。そして、試料採取容器5に移行されたガスの成分は、ガスクロマトグラフィやガスクロマトグラフィ/質量分析計などで測定する。
【0041】
その後、セル収容容器3のバルブ20を除く全てのバルブを開き真空にすることにより、系全体の洗浄を行い次の試験に向けて準備することができる。
【0042】
また、1回の試験終了後にセル収容容器3の各部分を分解して、容器内の汚れ(電解液などの付着)をアルコールやアセトンで洗浄・乾燥する。乾燥後、セル収容容器3を再組立てする。
【0043】
本実施形態によれば、ガス管6を使用しているのでセル収容容器3と計量用圧力計18との間の容積を小さく抑えることができる。このため、従来行ってきたグローブバッグ内での電池解体や分析操作等に比べ、測定における感度の向上(数千〜万倍以上)と測定精度の向上を図ることができる。また、従来のグローブバッグ使用の場合に比べて、安全で数段の作業性・操作性の容易化と時間短縮も図ることができる。
【0044】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば本実施形態では解体手段4において針部材12がセル2に突き刺さって発生ガスが噴出するようにしているが、これには限られず他の解体方法を採用しても良い。例えば、電動式カッターを利用することにより解体して発生ガスが噴出するようにしても良い。この場合も、セル収容容器3内でセル2を安全に解体することができる。
【0045】
また、本実施形態ではセル収容容器3を絶縁性樹脂から成るものにしているが、これには限られず例えば導電性の容器であってもセル2に接触する部分のみを絶縁性材料により絶縁するようにしても良い。この場合も二次電池がセル収容容器3内で短絡することを防止できるので、解体作業を安全に行うことができる。
【0046】
さらに、本実施形態では検量タンク27を用いてガス測定装置1の密封系の各部の容積を算出しているが、これには限られずガス測定装置1の各部の容積が予め分かっていれば検量タンク27を設けなくても良い。
【0047】
ところで、本実施形態では密封系の各要素をガス管6で接続しているが、これには限られず例えばセル収容容器3の側面に圧力計や吸引手段8等の各要素を直接取り付けたものとしても良い。この場合もガス測定を安全かつ高精度に行うことができる。
【0048】
【実施例】
図1に示すガス測定装置1の各部分の容積を算出した。その結果、ガス管6の主要部の容量V1=11.88ml、セル収容容器3の容量V2=29.81ml、試料採取容器5の容量V3=52.21ml、希釈用圧力計19の接続管の容量V4=2.66mlとなった。
【0049】
そして、このガス測定装置1を利用して、実際の試験電池内のガス量およびガス成分を求めた。ここでは、二次電池を充放電サイクルしたものを複数パターン用意し、電池内に発生したガス量とその成分を測定した。その結果を表1に示す。同図から明らかなように、発生したガスの量および成分を高精度に検出することができた。また、ガス測定装置1におけるガス量測定の精度は0.01mlであった。よって、二次電池のガス量測定と成分分析とが安全かつ短時間でできることが判明した。
【表1】
【0050】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、請求項1記載のガス測定方法によれば、セル内の発生ガスを真空雰囲気の空間に噴出してその圧力を測定して該ガス圧に基づき発生ガスの大気圧下での体積を算出しているので、発生ガスの体積を高精度に測定することができる。また、発生ガスの噴出前に真空雰囲気にするので、配管中およびセルに付着した微量の不純ガスの脱気・洗浄が可能になる。よって、極微量の発生ガスでも量および成分共に高精度に測定することができるようになる。さらに、発生ガスに必要最小限の希釈ガスを加えて試料を作製して成分を測定することができるので、測定精度を大きく高めることができる。
【0051】
よって、二次電池の劣化機構を解明する上で必要な電池解体試験を安全に、かつ短時間・高感度・高精度で行うことが可能となる。
【0052】
そして、請求項2記載のガス測定方法によれば、針部材を突き刺すだけの容易な操作によってセルからガスを噴出させることができる。よって、測定作業の作業性が良くなり容易に短時間で行うことができるようになる。
【0053】
また、請求項3記載のガス測定方法によれば、試料採取容器に充填された希釈後のガスを利用してガスクロマトグラフにより成分を分析することができるので、発生ガス成分の測定を容易に行うことができる。
【0054】
一方、請求項4記載のガス測定装置によれば、極微量の発生ガスでも量および成分共に高精度に測定することができるので、二次電池の劣化機構を解明する上で必要な電池解体試験を安全に、かつ短時間・高感度・高精度で行うことが可能となる。
【0055】
また、請求項5記載のガス測定装置によれば、二次電池がセル収容容器内で短絡することを防止できるので、解体作業を安全に行うことができる。
【0056】
さらに、請求項6記載のガス測定装置によれば、簡易な機構でセルから発生ガスを容易に噴出させることができる。よって、測定作業を短時間で行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス測定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】セル収容容器を示す概略の縦断面側面図である。
【符号の説明】
1 ガス測定装置
2 セル
3 セル収容容器
4 解体手段
5 試料採取容器
6 ガス管
7 圧力計
8 吸引手段
9 希釈ガス供給手段
10 開閉弁
12 針部材
Claims (6)
- 既知の容積を有する密閉空間に二次電池のセルを収容したまま前記空間を真空雰囲気にする真空工程と、前記セルを解体して内部のガスを前記空間に噴出させる噴出工程と、前記空間に充填された前記ガスの圧力を測定して、そのガス圧と前記空間の容積とから前記ガスの大気圧下での体積を算出するガス量測定工程と、前記ガスに希釈ガスを加えてからガス成分を測定する成分測定工程とを備えることを特徴とするガス測定方法。
- 前記噴出工程では、前記セルの安全弁に針部材を貫通させて前記ガスを前記空間に解放することを特徴とする請求項1記載のガス測定方法。
- 前記成分測定工程では、前記ガスに前記希釈ガスを加えた混合ガスを、予め真空雰囲気にした試料採取容器に圧力差により移行させて、前記試料採取容器内の前記混合ガスをガスクロマトグラフにより測定することを特徴とする請求項1または2記載のガス測定方法。
- 二次電池のセルを収容するセル収容容器と、前記セル収容容器に収容された前記セルを解体して内部のガスを噴出させる解体手段と、前記ガスを収容可能な試料採取容器と、前記セル収容容器と前記試料採取容器とを連結するガス管と、前記試料採取容器および前記ガス管の連結部分を開閉可能な開閉弁と、前記ガス管と試料採取容器とセル収容容器とを真空にできる吸引手段と、前記ガス管に希釈ガスを供給可能な希釈ガス供給手段と、前記ガス管内の圧力を測定する圧力計とを備えることを特徴とするガス測定装置。
- 前記セル収容容器は絶縁性樹脂から成ることを特徴とする請求項4記載のガス測定装置。
- 前記解体手段は、前記セルの安全弁を貫通する針部材を備えることを特徴とする請求項4または5記載のガス測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000148777A JP3963340B2 (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | ガス測定方法およびこれを利用する装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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