JP3962853B2 - メモリデータ誤り訂正方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、計算機システムにおける主記憶部のアクセスに係り、特に主記憶部をECC実行により高信頼に保ちつつ高速アクセス可能とにするメモリデータ誤り訂正方に関する。
【0002】
【従来の技術】
CPUの中には主記憶部への高速アクセスを狙いとして、内部に主記憶内容の一部を格納するキャッシュメモリを有するものがある。このようなCPUにおいては、キャッシュメモリにミスヒットした場合、アクセスデータのアドレスと下位の固定長ビットのみアドレスが異なるデータを連続して主記憶部から読み出し、キャッシュメモリに格納し、キャッシュメモリの内容を更新する。この際、ライトバックキャッシュメモリの場合は、キャッシュメモリの更新される部分に格納されていたデータを、キャッシュメモリの更新前に主記憶部に書き戻す。この際の主記憶部へのアクセスも、主記憶部へのアクセスデータと下位の固定ビットのみ異なるデータも連続した書き込みである。
【0003】
このような、アクセスデータのアドレスと下位の固定長ビットのみアドレスが異なるデータを連続してアクセスする事をバーストアクセスという。リードはバーストリード、ライトはバーストライトという。
【0004】
メモリ素子の中には、連続したアドレスへのアクセスの高速化を目的とし、バーストアクセス可能なものがある。最近のCPUでは、キャッシュメモリの内容の更新を高速化する目的として、上記メモリ素子に対応した、バースト転送用の外部バスI/Fを備えるものがある。
【0005】
通常の外部バスI/Fでは、ウェイト信号により、外部で1つのバスサイクルの長さを制御できるが、メモリ素子のバーストアクセスには対応しておらず、キャッシュメモリの内容を更新する際は、1つのバスサイクルを繰り返し行うことによって対応する。バースト転送用の外部バスI/Fは、1つのバスサイクルでバーストアクセスを完了することができ、通常のバスI/Fよりも高速に、キャッシュメモリの内容を更新することができる。
一般的にCPUのバースト転送用の外部バスI/Fは、バスサイクルの長さが固定であり、ウェイト信号により、外部から1つのバスサイクルの長さを制御することはできない。
【0006】
また、半導体の分野では、微細化技術が著しく進展している。各種メモリ素子では、この微細化技術の進展によりメモリ素子1個あたりの記憶容量が増大する反面、記憶セル1個の占める体積の縮小による蓄積電荷量の減少や、微小欠陥の発生確率の高まり、動作の高速化に伴う電気的なノイズの印加等の外部要因により、データ中のエラービットの発生確率が高くなる。メモリ装置に於けるデータの信頼性向上の方法としては、ECC(error check and correct memory)機構が知られている。
【0007】
ECC機構では、拡張ハミングコードを用いてデータビットよりチェックビットを生成し、データビットとチェックビットをメモリ装置に書き込み、読み出し時にはメモリ装置から読み出したデータビットとチェックビットよりシンドロームを生成し、このシンドロームより1ビットの誤り訂正及び2ビットの誤り検出を行う。
【0008】
従来技術について、図13〜図19により説明する。
【0009】
図13は、従来の技術である特開平10−083357“データ記憶制御方式及び装置”の全体概略図である。101はCPU、102はDMA(direct memory access)実行可能なデバイス、103はECC実行部であり、104はアドレス保持部で、ECC実行部3により主記憶データ読み出し時に1ビットエラーが検出された際に、1ビットエラーを含むデータのアドレスを保持する。制御部105の、105aは割込み情報保持部でECC実行部103により主記憶データ読み出し時に1ビットエラーが検出された際にセットされる。105bはDMA制御情報保持部で、105bがセットされると主記憶106へのDMAデバイス2のアクセスが禁止される。
【0010】
105は制御部で、主記憶106へのアクセス及びECC実行部103及びアドレス保持部104を制御し、割込み保持部105aがセットされた際に、制御線107に含まれる割込み要求線を介してCPU101に割込み要求をする。108はアドレスバス、109はデータバス、110はメモリ制御線、111はメモリアドレスバス、112はメモリデータバスである。
113はシステム制御線で、制御部105はシステム制御線を介してECC実行部103及びアドレス保持部104を制御する。114は1ビットエラー報告線で、ECC実行部103は1ビットエラー検出時に1ビットエラー報告線を介して制御部105に報告を行う。
【0011】
図14〜17は、前記従来技術における、主記憶の1ビットエラーがあるデータの訂正方法を示している。
【0012】
図14は、CPU101の主記憶部106への読み出しアクセスにおいて、主記憶106からの読み出しデータに1ビットエラーがある場合の動作を表している。ECC実行部103で主記憶部106からの読み出しデータに1ビットエラーが検出され、制御部105に1ビットエラー報告線114を介しての1ビットエラーの報告、割込み情報保持部105aのセット及び制御部105からの制御線107の中の割込み要求線を介してのCPU101への割込み要求の動作が加わる。CPU101には、ECC実行部103によりエラー訂正後のデータが送られる。
【0013】
図15は、前記従来技術での割込み処理ルーチンにおける主記憶106の内容訂正の動作フローチャートである。主記憶106の1ビットエラーの発生したアドレスからCPU101が読み出しを行い、ECC実行部103により訂正されたデータを主記憶106に書き戻して、主記憶106の内容を訂正する。読み出しと書き戻しの間に、主記憶106の1ビットエラーの発生したアドレスに新たにデータが書き込まれた場合、主記憶106への訂正データ書き戻しにより主記憶内容が古いデータに戻される恐れがあるため、読み出しと書き戻しの前後でDMA制御情報部をセットし、DMAを禁止し(ステップ151)、CPU101を割込み禁止状態(ステップ152)にすることにより1ビットエラー発生アドレスへの新たなデータの書き込みを禁止する。
【0014】
バースト転送では1ビットエラーが複数回発生する可能性があるため、1ビットエラー発生アドレスからの読み出し(ステップ153)と訂正データの書き戻しをバーストで行う(ステップ154、155)。
【0015】
図16は、アドレス保持部104からの1ビットエラー発生アドレスの読み出し(ステップ154)動作を、図17は主記憶106への訂正データ書き戻し(ステップ155)を示している。そのあとは割り込み情報保持部をクリアし、割り込み要求を解除し(ステップ156)、CPUを割り込み許可状態にする(ステップ157)、そしてDMA制御情報保持部をクリアし、DMAも許可状態にする(ステップ158)。
【0016】
前記従来技術では、CPUの割込み処理のプログラムで主記憶に格納された誤りデータの訂正を行っているため、割込みとDMAの禁止時間が長くなる共に、CPUが本来の処理にかけることが出来る時間が短くなる。このため、通信と誤りデータの訂正が重なった場合のDMA禁止による通信データの取りこぼし、誤りデータの訂正後の、CPUの制御周期の乱れ等が発生するという問題がある。
【0017】
図18は、前記従来技術での誤り訂正方式を実施している最中に通信回線62からのデータ受信が行われたと仮定した場合の処理のタイミングチャートである。図15で示したフローチャートの実施に、100MHz動作のCPUで約5μs要する場合、受信FIFO64から主記憶5へのDMAも約5μs禁止される。受信FIFO64の容量が32バイト(256ビット)で、通信回線62から100Mbpsのスピードでデータを受信している場合、2.5μsで受信FIFOはオーバーフローするため、前記従来技術で誤り訂正方式の実施と通信の受信が重なった場合、通信の受信データの取りこぼしが発生する。
【0018】
図18では通信の受信の場合を示したが、通信の送信の場合も同様に障害が発生する。図19(A)は通常時モータ制御の場合、図19(B)は従来方式の誤り訂正を行った場合である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
従来、主記憶部に対してECC機構を実行する場合、CPUの通常の外部バスI/Fを使用していた。主記憶の読みだしアクセス時にECC機構により1ビットエラーが検出された場合、CPUには、ECC機構により訂正されたデータが送られると共に、主記憶には訂正後のデータが書き込まれ、主記憶の内容が訂正される。この際、エラーが検出されない場合の読み出しアクセスよりも、主記憶の書き込みの時間だけバスサイクルが長くなるが、ウェイト信号によってバスサイクルの長さが制御される。
【0020】
CPUのバースト転送用I/Fを使用してECC機構を実施した場合、通常のバスI/Fを使用した場合よりも高速にキャッシュの内容の更新を行うことができる。しかし、主記憶の読み出しアクセス時にECC機構により1ビットエラーが検出された場合、CPUには、ECC機構により訂正されたデータが送られるが、バースト転送用I/Fはバスサイクルの長さが固定であるため、主記憶に訂正データを書き込んで主記憶の内容を訂正することができない。主記憶のデータを、1ビットの誤りを含んだままにしておくと訂正不可能な2ビットエラーが発生する確率が高くなり、主記憶の信頼性が低くなる。
【0021】
CPUのウェイト挿入不可能なバースト転送用I/Fを使用してECC機構を実現し、ECC機構により1ビットエラーが検出された場合に、主記憶の内容を訂正するエラー訂正方式を提供する発明としては、前記従来技術(データ記憶制御方式及び装置)がある。これは、1ビットエラーが発生した場合、エラーが発生した主記憶のアドレスを保持しておき、CPUへ割込みを発生させ、CPUの割込み処理で主記憶からエラーが発生したアドレスと下位の固定長ビットのみアドレスの異なるデータを読み出し、読み出したデータを再び主記憶に書き戻すことにより主記憶に格納された誤りデータを訂正している。
【0022】
前記従来技術では、誤りデータの訂正の際に、古いデータの新しいデータへの上書きを防ぐため、CPUの読み出しと書き込みの間は割込みとDMAを禁止し、読み出しをおこなった主記憶へのアドレスへの新規データの書き込みが行なわれないようにしている。
【0023】
また、上記した特開平10−83357号公報記載のものでは、CPUの割込み処理のプログラムで主記憶に格納された誤りデータの訂正をおこなっているため、割込みとDMAの禁止時間が長くなる共に、CPUが本来の処理にかけることが出来る時間が短くなる。このため、通信と誤りデータの訂正が重なった場合のDMA禁止による通信データの取りこぼし、誤りデータ訂正後の、CPUの制御周期の乱れ、等が発生するという問題がある。
【0024】
本発明の目的は、CPUのバースト転送用I/Fを使用してECC機構を実現し、キャッシュメモリの内容の更新を高速に行うと共に、ECC機構により1ビットエラーが検出された場合に、CPUの介在無しに、高速に主記憶部の内容を訂正するエラー訂正方を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成したコンピュータシステムにおいて、CPUの介在なしに主記憶部の誤りデータの内容を訂正するメモリデータ誤り訂正方法としている。
【0026】
本発明のメモリデータ誤り訂正方法は、連続したアドレスのデータを転送するウェイト信号の挿入不可能なバースト転送用の外部バスインタフェースを有するCPUと、DMA実行可能なデバイスと、主記憶部と、前記主記憶部のデータの誤り検出訂正を行うECC実行部と、前記ECC実行部およびCPUおよびDMAデバイスからの主記憶部アクセスアドレスを受け前記主記憶部に対しアクセスするアドレスを出力するアドレス生成部と、前記主記憶部へのアクセスと主記憶部内データの誤り訂正制御を行う制御部と、を備えたコンピュータシステムで、CPUを介在なしにメモリデータの誤りを訂正する際に、前記ECC実行部が主記憶部からの読み出しデータの誤りを検出したとき、上記ECC実行部から誤り検出信号を受けて前記CPUへバス使用権を要求し、上記アドレス生成部より誤りの発生したアドレスと下位の固定長ビットのみが異なるアドレスのデータの読み出し、前記ECC実行部より訂正されたデータを再び主記憶に書き戻す制御を行うように前記制御部を動作させることを特徴とする。
【0027】
また、本発明のメモリデータ誤り訂正方法は、連続したアドレスのデータを転送するウェイト信号の挿入不可能なバースト転送用の外部バスインタフェースを有するCPUと、DMA実行可能なデバイスと、主記憶部と、前記主記憶部のデータの誤り検出訂正を行うECC実行部と、前記ECC実行部およびCPUおよびDMAデバイスからの主記憶部アクセスアドレスを受け前記主記憶部に対しアクセスするアドレスを出力するアドレス生成部と、前記主記憶部へのアクセスと主記憶部内データの誤り訂正制御を行う制御部とを備えたコンピュータシステムで、CPUを介在なしにメモリデータの誤りを訂正する際に、前記ECC実行部が主記憶部からの読み出しデータの誤りを検出したとき、CPUクロック停止とDMA実行可能なデバイスの主記憶へのDMAを禁止し、誤りの発生したアドレスと下位の固定長ビットのみが異なるアドレスのデータをアドレス生成部によって主記憶部から読み出し、前記データの訂正されたデータを主記憶に書き戻し、前記CPUへのクロックの供給と上記DMA実行可能なデバイスの主記憶部へのDMAを許可するように前記制御部を動作させることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。図1は本発明の一実施例であるメモリ誤り訂正方式の全体概略図である。1は連続したアドレスのデータを転送するバースト転送用の外部バスインタフェースを有するCPUで、2はCPU1とDMA実行可能なデバイス6の主記憶部5へのアクセスと、主記憶部内データの誤り訂正の制御を司る制御部である。3はアドレス生成部でCPU1及びDMAデバイス6からの主記憶アクセスアドレスを受けて、主記憶部5に対しアクセスするアドレスをアドレスバス11に出力する。4はECC実行部で主記憶部データの誤り検出訂正を行い、1ビットエラー検出時は訂正データをCPU1またはDMAデバイス6に送り、1ビットエラー検出線14を介して制御部2に報告を行う。
【0029】
7はCPUアドレスバスでCPU1,制御部2,アドレス生成部3,DMAデバイス6が接続される。8はCPUデータバスで、CPU1,ECC実行部4,DMAデバイス6が接続される。9はCPU制御バスで、CPU1,制御部2,DMAデバイス6が接続される。10はメモリ制御バスでCPUアドレスバス7,CPU制御バス9上の情報を受けて制御部2が主記憶5を制御するために用いる。11はメモリアドレスバスでCPU1やDMAデバイス6の主記憶5アクセス時や、主記憶5に格納された誤りデータの訂正を行う際にアドレス生成部3から主記憶5に対しアクセスアドレスが出力される。12はメモリデータバスで、ECC実行部4と主記憶部5の間の、データの授受に用いられる。13は制御線で、制御部2がアドレス生成部3,ECC実行部4を制御する際に使用する。
【0030】
図2は、図1におけるCPU制御バス9の内部構成を表す図である。CPU制御バスはクロック供給線91,バス要求線92,バス許可線93,CPU制御線94から構成されている。
【0031】
図3は本発明においてDMAデバイス6が通信回線62のための、通信インタフェース(I/F)61をもっている場合の全体概略図である。図4は通信インタフェースを持つDMAデバイス6の内部を示す図である。通信インタフェース61内部には、送信FIFOレジスタ63と受信FIFOレジスタ64が有り、主記憶部5と通信回線62との間の、データのやり取りを行う際のバッファとしての役割を果たしている。送信FIFOレジスタ63、受信FIFOレジスタ64と主記憶部5はDMAによりCPUデータバス8を介してデータの転送を行う。
【0032】
図5は本発明においてCPU1がシステムバスインタフェース15、システムバス16を経由してモータ制御基板17A〜17Lによりモータ18A〜18Lを制御する場合の全体概略図である。モータ18A〜18Lの12個のモータを15μsの制御周期で制御し、モータ1つの1回の制御処理に1μs要すると仮定した場合、通常時モータ制御ではタイミングチャートは図19(A)のようになり、3μsの空き時間が生じる。
【0033】
しかし、モータの制御の処理中に主記憶部5の1ビットエラーが発生し、前記従来技術の誤り訂正方式を実施した場合、誤り訂正に5μs必要になるため、誤り訂正の後は、図19(B)に示すように、主記憶エラー発生時モータ制御の場合は、制御周期が守れなくなり、システムの誤動作につながる可能性がある。
【0034】
前記従来技術による誤り訂正方式では、以上のような問題点があるため、本発明では、CPUの介在なしに高速に主記憶部5に格納された1ビットエラーデータの訂正を行う。
【0035】
図6は、本発明におけるCPU1の主記憶5への書き込みアクセスを表している。CPU1の書き込みデータはCPUデータバス8を介してECC実行部4に送られる。ECC実行部4にて書き込みデータに対してチェックビットを生成し、CPU1の書き込みデータとチェックビットを主記憶部5に書き込む。
【0036】
図7は、CPU1の主記憶部5への読み出しアクセスにおいて、主記憶部5からの読み出しデータに1ビットエラーがない場合の動作を表している。CPU1またはDMAデバイス6により主記憶部5へリードアクセスがあると、主記憶部5からデータが読み出される。主記憶部5からの読み出しデータは、ECC実行部4によりエラーの検出訂正が行われる。主記憶部5からの読み出しデータに1ビットエラーがない場合は、CPU1またはDMAデバイス6に読み出しデータが送られ、主記憶部5への読み出しアクセスサイクルが終了する。
【0037】
図8は、CPU1の主記憶5への読み出しアクセスにおいて、主記憶部5からの読み出しデータに1ビットエラーがある場合の動作を表している。図7の動作に加え、ECC実行部4から制御部2に1ビットエラー報告線14を介しての1ビットエラーの報告、割込み情報保持部5aのセット及び制御部2からのCPU制御バス9の中のバス要求線92を介してのCPU1へのバス権要求の動作が加わる。また、CPU1には、ECC実行部4によりエラー訂正後のデータが送られる。
【0038】
本発明では、ECC1ビットエラー発生時、主記憶5の内容の訂正は、制御部2によりCPU1の介在なしに行う。制御部2のバス要求線92を介してのCPU1へのバス使用権要求に対し、バス許可線93によりCPU1から制御部2へシステムのバス使用権が与えられた後に、主記憶部5に格納された1ビットエラーデータの訂正が行われる。
【0039】
制御部2は、ECC実行部4から1ビットエラー報告を受けた際の主記憶部5へのアクセスアドレスをエラー発生アドレスとし、アドレス生成部3により、エラー発生アドレスと下位の固定長ビットのみが異なるアドレスを主記憶部に対して発行して、データの読み出しを行い、ECC実行部4により、エラー訂正が行われた読み出しデータを再び主記憶部に書き戻すことにより主記憶部5に格納された1ビットエラーデータの訂正を行う。
【0040】
図9に制御部2による主記憶のエラー発生アドレスと下位の固定長ビットのみが異なるアドレスからの、データの読み出しとエラー訂正の動作を示す。図10に制御部2によるエラー訂正が行われた読み出しデータを再び主記憶に書き戻す動作を示す。
【0041】
本発明では、1ビットエラーが発生した最初のアドレスをエラー発生アドレスとしているが、1ビットエラー発生アドレスからの読み出しと訂正データの書き戻しをバーストで行うことにより、バースト転送において複数回1ビットエラーが発生した場合にも対応している。
【0042】
また、本発明では、読み出しと書き戻しの間、制御部2がシステムのバス権を有しているため、CPU1やDMAデバイス6により主記憶部に新たなデータの書き込みが行われることは無い。このため、主記憶部5に格納された1ビットエラーデータの訂正のために、主記憶内容が古いデータに書き戻されることは無い。
【0043】
システムのバス権を獲得する代わりに、制御部2により、クロック供給線91でCPU1に対して供給しているクロックを止め、DMAデバイス6のDMAを抑止することによっても、同じ効果を得ることができる。
【0044】
さらに、制御部2はECC実行部4からの誤り検出の報告の有無に関わらず、一定周期毎に、バス権要求を発行して、システム内のバス権を取得し、アドレス生成部3により、主記憶部5の実装エリアのアドレスを主記憶部に対して発行して、データの読み出しを行い、ECC実行部4により訂正された読み出しデータを再び主記憶部に書き戻して、バス権を開放し、各周期ごとにアドレス生成部が主記憶部に対して発行するアドレスを更新していけば、一定期間内に主記憶部の全エリアのデータの、読み出しと、読み出しデータの書き戻しを行うことにより、主記憶部に格納された誤りデータを訂正できる。この場合、ECC実行部4からの制御部2への1ビットエラー発生の報告と1ビットエラー発生アドレスの認識は不要になる。
【0045】
本発明では、主記憶部5に格納された1ビットエラーデータの訂正はCPU1の介在なしに行われるため、実行に要する時間は主記憶5のバーストリードとバーストライトの時間とほぼ等しくなる。主記憶部5のバーストリードとバーストライトに160ns要するとし、主記憶部5に格納された1ビットエラーデータの訂正を本発明で行った場合、図18、図19(A)、(B)のタイミングチャートは図11、図12(A)、(B)のようになり、主記憶部にエラーが発生しても、通信の受信データオーバフロー、モータの制御周期の乱れは発生しない。
【0046】
本発明は、以上説明したように構成されているため、次のような効果がある。CPUのバースト転送用I/Fを使用してECC機構を実現し、CPUの通常の外部I/Fを使用するよりも、キャッシュメモリの内容の更新を高速に行うことができる。
【0047】
また、ECC機構により、主記憶のデータを高信頼に保つと共に、CPUのバースト転送用I/Fを使用してECC機構を実現した場合に、ECC機構により1ビットエラーが検出されたときも、CPUの介在なしに主記憶の内容を訂正することができる、エラー訂正方式である。これにより、システムの処理能力を低下させることはない。また、制御周期を乱すことなく、主記憶部のデータの1ビットの誤りが訂正され、訂正不可能な2ビットエラーが発生する確率を低くし、主記憶の信頼性を向上させることができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、キャッシュメモリの内容の更新を高速におこなうとともに1ビットエラーが検出された場合に高速で主記憶部の内容を訂正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成例を示す図である。
【図2】本発明のCPU制御バスの内部構成を表す図である。
【図3】本発明においてDMAデバイスが通信インタフェースをもっている場合の全体概略図である。
【図4】通信インタフェースを持つDMAデバイスの内部を示す図である。
【図5】本発明においてCPUがモータを制御する場合の全体概略図である。
【図6】本発明におけるCPUの主記憶への書き込みアクセスを表す図である。
【図7】本発明におけるCPUの主記憶への読み出しアクセスにおいて、読み出しデータに1ビットエラーがない場合の動作を表す図である。
【図8】本発明におけるCPUの主記憶への読み出しアクセスにおいて、読み出しデータに1ビットエラーがある場合の動作を表す図である。
【図9】本発明における主記憶内データの1ビットエラーデータ訂正時の主記憶部からの読み出し動作を示す図である。
【図10】本発明における主記憶内データの1ビットエラーデータ訂正時の訂正された読み出しデータを主記憶部に書き戻す動作を示す図である(制御部2によるエラー訂正が行われた読み出しデータを再び主記憶部に書き戻す動作を示す図である)。
【図11】本発明の誤り訂正と通信回線の処理のタイミングチャートである。
【図12】本発明の誤り訂正とモータ制御の処理中タイミングチャートである。
【図13】従来の技術の全体概略図である。
【図14】従来の技術で主記憶部からの読み出しデータに1ビットエラーがある場合の動作を表す図である。
【図15】従来技術の、主記憶部の内容訂正の動作フローチャートである。
【図16】従来の技術で、アドレス保持部からの1ビットエラー発生アドレスの読み出し動作を表す図である。
【図17】従来技術で、主記憶への訂正データ書き戻しを示す図である。
【図18】従来の誤り訂正と通信回線の処理のタイミングチャートである。
【図19】従来の誤り訂正とモータ制御の処理中のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…CPU 2…制御部 3…アドレス生成部 4…ECC実行部 5… 主記憶 6…DMA実行可能なデバイス 7…CPUアドレスバス 8…CPUデータバス 9…CPU制御バス 10…メモリ制御バス 11…メモリアドレスバス 12…メモリデータバス 13…制御線 14…1ビットエラー検出線 61…通信インタフェース 62…通信回線 63…送信FIFO 64…受信FIFO 91…クロック供給線 92…バス要求線 93バス許可線 94…CPU制御線 101…CPU 102…DMA実行可能なデバイス 103…ECC実行部 104…アドレス保持部 105a…割込み情報保持部 105b…DMA制御情報保持部 106…主記憶 107…制御線 108…アドレスバス 109…データバス 110…メモリ制御線 111…メモリアドレスバス 112…メモリデータバス 113…システム制御線 114…1ビットエラー報告線

Claims (2)

  1. 連続したアドレスのデータを転送するウェイト信号の挿入不可能なバースト転送用の外部バスインタフェースを有するCPUと、DMA実行可能なデバイスと、主記憶部と、前記主記憶部のデータの誤り検出訂正を行うECC実行部と、前記ECC実行部およびCPUおよびDMAデバイスからの主記憶部アクセスアドレスを受け前記主記憶部に対しアクセスするアドレスを出力するアドレス生成部と、前記主記憶部へのアクセスと主記憶部内データの誤り訂正制御を行う制御部と、を備えたコンピュータシステムで、CPUを介在なしにメモリデータの誤りを訂正する方法において、前記ECC実行部が主記憶部からの読み出しデータの誤りを検出したとき、上記ECC実行部から誤り検出信号を受けて前記CPUへバス使用権を要求し、上記アドレス生成部より誤りの発生したアドレスと下位の固定長ビットのみが異なるアドレスのデータの読み出し、前記ECC実行部より訂正されたデータを再び主記憶に書き戻す制御を行うように前記制御部を動作させることを特徴とするメモリデータ誤り訂正方法。
  2. 連続したアドレスのデータを転送するウェイト信号の挿入不可能なバースト転送用の外部バスインタフェースを有するCPUと、DMA実行可能なデバイスと、主記憶部と、前記主記憶部のデータの誤り検出訂正を行うECC実行部と、前記ECC実行部およびCPUおよびDMAデバイスからの主記憶部アクセスアドレスを受け前記主記憶部に対しアクセスするアドレスを出力するアドレス生成部と、前記主記憶部へのアクセスと主記憶部内データの誤り訂正制御を行う制御部とを備えたコンピュータシステムで、CPUを介在なしにメモリデータの誤りを訂正する方法において、前記ECC実行部が主記憶部からの読み出しデータの誤りを検出したとき、CPUクロック停止とDMA実行可能なデバイスの主記憶へのDMAを禁止し、誤りの発生したアドレスと下位の固定長ビットのみが異なるアドレスのデータをアドレス生成部によって主記憶部から読み出し、前記データの訂正されたデータを主記憶に書き戻し、前記CPUへのクロックの供給と上記DMA実行可能なデバイスの主記憶部へのDMAを許可するように前記制御部を動作させることことを特徴とするメモリデータ誤り訂正方法。
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