JP3961904B2

JP3961904B2 - Self-propelled boom sprayer

Info

Publication number: JP3961904B2
Application number: JP2002241087A
Authority: JP
Inventors: 堅二小林
Original assignee: Maruyama Manufacturing Co Inc
Current assignee: Maruyama Manufacturing Co Inc
Priority date: 2002-08-21
Filing date: 2002-08-21
Publication date: 2007-08-22
Anticipated expiration: 2022-08-21
Also published as: JP2004074094A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走式ブームスプレーヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の自走式ブームスプレーヤは、例えば、図７に示すように、機体フレーム１１１に、前後の車輪１１２、１１３が取り付けられ、これらの前後の車輪１１２、１１３の駆動回転により４輪駆動の走行が可能となっている。
機体フレーム１１１には、その前部に、エンジンおよびポンプを収容しているエンジン部１１５が配設され、中央部に、運転の操作機器および薬剤散布の操作機器を備えた操作機器部１１７と運転席１１８とからなる操作部１１９が配設され、後部に、薬剤タンク１２１が配設されている。エンジン部１１５の前側には、ブームノズル装置１２３が取り付けられている。薬剤タンク１２１の下側には、トランスミッションが設置されており、このトランスミッションには、エンジンからプロペラシャフトにより動力が伝達されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような自走式ブームスプレーヤにあっては、エンジン部１１５が前部に配置され、薬剤タンク１２１が後部に配置されているので、薬剤タンク１２１が空の場合に前輪荷重が大きく、前のめりになり易く、一方満タンの場合に後輪荷重が大きく、前輪が浮き気味になって、安定して走行し難いという問題がある。さらに、作業中にブームノズル装置１２３が前方に移動されて、前側により荷重がかかる場合には、薬剤タンク１２が空近くになってくると、前輪荷重がより大きくなってしまう。
また、操作部１１９の前側に、エンジン部１１５が配置されているので、エンジンやポンプの騒音および振動の影響を作業者が受け易いという問題がある。
【０００４】
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、重量バランスを向上させることができるとともに、作業者に対する騒音および振動の影響を緩和することができる自走式ブームスプレーヤを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１に記載の自走式ブームスプレーヤは、前後の車輪（１２、１３）により走行可能な機体フレーム（１１）の前後方向中央部に、薬剤タンク（１７）が前後の車輪（１２、１３）の略中間部にこの薬剤タンク（１７）の重心が位置するように設けられ、前記機体フレーム（１１）の前部に、運転席（１８）と、少なくとも運転操作のための操作機器を含む操作機器部（１９）とを備えた操作部（２１）が設けられ、前記機体フレーム（１１）の前記運転席（１８）の前側に、ブームノズル装置（２３）が設けられ、前記機体フレーム（１１）の後部に、エンジン（５１）と、このエンジン（５１）の回転動力により駆動される少なくともポンプ（５２）およびトランスミッション（５４）を含む動力機器とを備えたエンジン部（２５）が設けられていることを特徴とする。
【０００６】
請求項１の発明においては、機体フレームの前後方向中央部に薬剤タンクが前後の車輪の略中間部にこの薬剤タンクの重心が位置するように設けられているので、タンク容量が変化しても、前後の車輪の重量バランスに殆ど影響がなく、薬剤タンクが空のときも満タンのときも、前後の車輪の重量バランスがほとんど変化しない。さらに、この薬剤タンクの前側に操作部とブームノズル装置が配置され、後側にエンジン、ポンプ、トランスミッション等を備えたエンジン部が配置されているので、この自走式ブームスプレーヤの前後の重量バランスが良くなっている。これにより、この自走式ブームスプレーヤにおいては、薬剤タンクの容量が変化しても、安定して走行することができる。したがって、畝を乗り越えたり、水田に出入りしたり、あるいはトラックにこの自走式ブームスプレーヤを乗せたり降ろしたりするときなどに、転倒するのを防止することができる。
また、薬剤タンクが中央部に配置され、この薬剤タンクの前後にそれぞれ、操作部とエンジン部が配置されているので、騒音および振動が発生するエンジン部が操作部にいる作業者から離れている。しかも、作業者とエンジン部との間に薬剤タンクが介在するので、作業者に届く騒音および振動が減衰される。これにより、作業者に対する騒音および振動の影響が緩和される。
【０００７】
請求項２に記載の自走式ブームスプレーヤは、請求項１に記載の発明において、前記薬剤タンク（１７）は、前車軸（１５）と後車軸（１６）との間に設けられていることを特徴とする。
【０００８】
請求項２の発明においては、薬剤タンクが前車軸と後車軸との間に設けられているので、前後の車輪の略中間部に薬剤タンクの重心が位置するため、タンク容量が変化しても、前後の車輪の重量バランスに与える影響が殆どなく、安定して走行することができる。
【０００９】
請求項３に記載の自走式ブームスプレーヤは、請求項１または請求項２に記載の発明において、前記運転席（１８）は、前記薬剤タンク（１７）の前端部に設けられていることを特徴とする。
【００１０】
請求項３の発明においては、運転席が薬剤タンクの前端部に設けられているので、薬剤タンクと別個に運転席を設けるよりも、操作部の前後の寸法が短くなり、前後の重量バランスがより良くなる。
【００１１】
請求項４に記載の自走式ブームスプレーヤは、請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の発明において、前記操作機器部（１９）は、薬剤散布のための操作機器を備えていることを特徴とする。
【００１２】
請求項４の発明においては、操作機器部に薬剤散布のための操作機器が設置されているので、作業者は運転席に居て、薬剤散布のための操作機器を操作することができるため、散布作業の作業性が良くなる。
【００１３】
請求項５に記載の自走式ブームスプレーヤは、請求項１乃至請求項４のいずれかに記載の発明において、前記エンジン（５１）および前記ポンプ（５２）は、長手方向を前記機体フレーム（１１）の前後方向と平行にして、並列に配置されていることを特徴とする。
【００１４】
請求項５の発明においては、エンジンおよびポンプが長手方向を機体フレームの前後方向と平行にして、並列に配置されているので、これらの機器の占める幅方向の寸法を小さくすることができ、したがって自走式ブームスプレーヤの幅寸法を小さくすることが可能になる。これにより、畝に沿って散布作業をする場合などにおいて、作物を傷つけずに走行するのに有利となる。
【００１５】
請求項６に記載の自走式ブームスプレーヤは、請求項１乃至請求項５のいずれかに記載の発明において、前記エンジン（５１）から前記トランスミッション（５４）には、ベルト伝導により直接動力が伝達されていることを特徴とする。
【００１６】
請求項６の発明においては、エンジンからトランスミッションに、ベルト伝導により直接動力が伝達されているので、従来のようにプロペラシャフトを用いる場合に比べ、製造コストが安くなるとともに、作物の巻き込み防止のための措置に有利である。
【００１７】
請求項７に記載の自走式ブームスプレーヤは、請求項１乃至請求項６のいずれかに記載の発明において、前記機体フレーム（１１）の両側端部にはそれぞれ、サイドフロア（８６）が設けられていることを特徴とする。
【００１８】
請求項７の発明においては、機体フレームの両側端部にそれぞれ、サイドフロアが設けられているので、自走式ブームスプレーヤから降りることなく、作業者はサイドフロア上を移動して、薬剤タンクやエンジン部を調べたり、これらに対して作業をしたりすることなどができる。また、これらのサイドフロアを使って、足場の良い場所を選んで、自走式ブームスプレーヤに乗り降りすることができる。
【００１９】
請求項８に記載の自走式ブームスプレーヤは、請求項７に記載の発明において、前記サイドフロア（８６）には、一部が切り欠かれて形成された乗降部（８７）が設けられ、この乗降部（８７）には、ステップ（８８）が設けられているとともに、前記薬剤タンク（１７）には、前記ステップ（８８）の上方に手掛かり（８９）が設けられていることを特徴とする。
【００２０】
請求項８の発明においては、サイドフロアを切り欠かれて乗降部が形成され、この乗降部にステップが設けられているとともに、このステップの上方に手掛かりが設けられているので、足がサイドフロアに上り易いとともに、手掛かりによって体を保持しつつサイドフロアに上ることができる。また、降りるときにも、ステップが見やすいとともに、手掛かりによって体を保持しつつサイドフロアから下りることができる。
【００２１】
請求項９に記載の自走式ブームスプレーヤは、請求項７または請求項８に記載の発明において、前記機体フレーム（１１）の後端には、後部フロア（９０）が設けられていることを特徴とする。
【００２２】
請求項９の発明においては、左右のサイドフロアに加えて、機体フレームの後端に後部フロアが設けられているので、自走式ブームスプレーヤから降りることなく、薬剤タンクおよびエンジン部の周りを移動することができる。また、薬剤タンクおよびエンジン部の周りのどこからでも、自走式ブームスプレーヤに乗り降りすることができる。なお、この後部フロアを着脱自在に設け、必要のないときには取り外しておくようにしてもよい。
【００２３】
請求項１０に記載の自走式ブームスプレーヤは、請求項１乃至請求項９のいずれかに記載の発明において、ハイクリアランス型の自走式ブームスプレーヤであることを特徴とする。
【００２４】
請求項１０の発明においては、ハイクリアランス型の自走式ブームスプレーヤであるので、重心が高く、また乗り降りがし難いという特徴がある。このため、重量バランスや乗り降りに配慮する必要が特にある。
【００２５】
請求項１１に記載の自走式ブームスプレーヤは、請求項１乃至請求項１０のいずれかに記載の発明において、前記ブームノズル装置（２３）に、粒剤散布装置が追加されて設けられているとともに、前記エンジン部（２５）に、前記粒剤散布装置に搬送風を供給するためのブロア（５３）が設けられていることを特徴とする。
【００２６】
請求項１１の発明においては、自走式ブームスプレーヤのほかに、自走式粒剤散布装置としても用いることができ、機能が付加されている。
【００２７】
なお、上記における括弧内の符号は、図面において対応する要素を便宜的に表記したものであり、したがって本発明は図面上の記載に限定されるものではない。これは、「特許請求の範囲」の欄の記載についても同様である。
【００２８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図１乃至図６は、本発明の実施の形態に係る自走式ブームスプレーヤを示す図であって、図１は前側から見た斜視図、図２は側面図、図３は薬剤タンクおよびエンジン部カバーを外した状態の平面図、図４は薬剤タンクおよびエンジン部カバーを外した状態の後部の拡大斜視図、図５は薬剤タンクおよびエンジン部カバーを外した状態の後部を後側から見た拡大斜視図、図６は後部フロアを取り付けた状態で、後側から見た斜視図である。
【００２９】
この４輪走行の自走式ブームスプレーヤにおいては、前後方向が長い概略矩形状の機体フレーム１１に、前後の車輪１２、１３が取り付けられ、これらの前後の車輪１２、１３の駆動回転により４輪駆動の走行が可能となっている。これらの車輪１２、１３には同様の細幅の車輪が用いられ、またこれらの車輪１２、１３から機体フレーム１１が上方に離れて取り付けられ、機体フレーム１１の地上高さが高くされて、いわゆるハイクリアランス型の自走式ブームスプレーヤとなっている。これにより、この自走式ブームスプレーヤは、圃場において作物を跨いで走行することが可能になっている。
【００３０】
機体フレーム１１には、その前後方向において前車軸１５と後車軸１６との間すなわち前後方向中央部に、薬剤タンク１７が配設されている。この薬剤タンク１７の前端部中央には、凹部が形成されており、この凹部に運転席１８が設けられている。また、機体フレーム１１の前端部には、運転席１８の前側に間隔をおいて、運転操作のための操作機器および薬剤散布のための操作機器を備えた操作機器部１９が配設されている。運転席１８と操作機器部１９とにより操作部２１が構成されている。この操作部２１は、前車軸１５の略中央部の上方付近に位置している。また、機体フレーム１１には、操作機器部１９の前方に、ブームノズル装置２３が取り付けられている。また、機体フレーム１１には、薬剤タンク１７の後側にエンジン部２５が配設されている。このエンジン部２５は、後車軸１６の上方付近に位置している。
このように、機体フレーム１１の前後方向中央部には、薬剤タンク１７が設けられ、機体フレーム１１の前部には、運転席１８と操作機器部１９とを備えた操作部２１が設けられ、機体フレーム１１の操作部２１の前側には、ブームノズル装置２３が設けられ、機体フレーム１１の後部には、エンジン部２５が設けられている。
【００３１】
機体フレーム１１の前端部には、４節リンク装置３１が前方に延びるように設置されており、この４節リンク装置３１が油圧シリンダ３２の伸縮動作により作動され、４節リンク装置３１の前側リンクに固定されたブームノズル装置２３のセンターブーム３３が昇降移動されるようになっており、これによりブームノズル装置２３が上下方向の位置を調節できるようになっている。
【００３２】
ブームノズル装置２３のセンターブーム３３は、機体フレーム１１の左右方向に機体フレーム１１の幅より少し長く水平に延びており、このセンターブーム３３の左右両端部にはそれぞれ、サイドブーム３４、３４が連結されている。各サイドブーム３４は、油圧シリンダ３５の伸縮動作によって作動され、散布作業時には、センターブーム３３と一直線状になるように位置され、また移動時や格納時には、先端側が上を向くように機体フレーム１１の斜め後方に傾斜して位置される。各サイドブーム３４の先端側には、先端ブーム３６が連結されている。各先端ブーム３６は、サイドブーム３４との間に架け渡されたロープ（図示せず）により、各サイドブーム３４の動きと連動して動くようになっており、散布作業時に、サイドブーム３４がセンターブーム３３と一直線状になるように位置されると、各先端ブーム３６もこのサイドブーム３４とともに一直線状に位置され、また移動時や格納時に、各サイドブーム３４が先端側が上を向くように機体フレーム１１の斜め後方に傾斜して位置されると、各先端ブーム３６も各サイドブーム３４に沿って折り畳まれて、各サイドブーム３４とともに斜め後方に傾斜して位置される。各先端ブーム３６および各サイドブーム３４の格納時には、各先端ブーム３６の下側に、支持フレーム１１の側部に取り付けられたＬ字状の支持棒３７の先端部が挿入されて、各先端ブーム３６および各サイドブーム３４が支持されている。
センターブーム３３、各サイドブーム３４および各先端ブーム３６にはそれぞれ、ノズルパイプ３８が取り付けられ、各ノズルパイプ３８には、ノズル３９が等間隔に設けられている。
【００３３】
操作部２１の操作機器部１９の前面には、フロントカバー４１が設置されており、このフロントカバー４１の運転席１８に対向する面にはフロントパネル４２が設けられ、ここに薬剤散布のための操作機器が集中して設置されている。例えば、ノズル３９への薬剤（薬液）供給を開始したり、停止したりするための開閉弁レバーや、センターブーム３３の昇降や各サイドブーム３４の開閉を行うために油圧シリンダ３２、３５を作動させるためのレバーなどが設けられている。
また、フロントパネル４２の下側には、ブレーキペダル、クラッチペダルおよびアクセルペダル等が設置され、さらに操作機器部１９には、運転席１８に対峙する位置にハンドル４３が設置されている。
さらに、操作機器部１９には、電磁クラッチのスイッチその他の操作機器が設置されている。
【００３４】
エンジン部２５には、エンジン５１、ポンプ（往復ポンプ）５２、ブロア（回転式ブロア）５３およびトランスミッション（ミッション）５４等が設けられており、これらの機体フレーム１１から上方に位置する部分は、前面および下面が空いている箱状のエンジン部カバー５５により覆われている。エンジン部カバー５５の前端部は、薬剤タンク１７の後面に突き当てられており、これによりエンジン部カバー５５の空いている前面は、薬剤タンク１７の後面によって塞がれている。
【００３５】
エンジン５１およびポンプ５２は、長手方向を機体フレーム１１の前後方向と平行にして、機体フレーム１１上に並列に設置されており、エンジン５１の出力軸（駆動軸）は機体フレーム１１の前後方向に向けて延び、ポンプ５２の入力軸（駆動軸）は機体フレーム１１の左右方向に延びている。前方に向けて突出するエンジン５１の出力軸に固定された２段プーリ５７の先端側のプーリ５７ａと、エンジン５１と反対側に向けて突出するポンプ５２の入力軸（クランク軸）に連結されたベベルギヤボックス（変向機）５８の入力軸に固定された電磁クラッチ（クラッチ）６１のプーリ６２との間にベルト６３が巻回されており、これによりエンジン５１の回転動力が、ベルト６３、電磁クラッチ６１およびベベルギヤボックス（減速機）５８を介して、ポンプ５２に減速されて伝達される。この場合、ベベルギヤボックス５８において、動力の出力方向が入力方向から９０度方向を変えられている。
【００３６】
ブロア５３は、ポンプ５２の外側の斜め後方の位置の機体フレーム１１上に固定されている。ブロア５３は、送風の吐出口が機体フレーム１１の前後方向と平行になるように設置されており、ブロア５３の中心部の入力軸（駆動軸）は機体フレーム１１の左右方向に向けて延びている。後方に向けて突出するエンジン５１の出力軸に固定されたプーリ６５と、機体フレーム１１上に設置されたベベルギヤボックス（変向機）６７の入力軸に固定された電磁クラッチ（クラッチ）６８のプーリ６９との間にベルト７１が巻回され、さらにベベルギヤボックス６７の出力軸に固定されたプーリ７２とブロア５３の入力軸に固定されたプーリ７３との間にベルト７４が巻回されており、これによりエンジン５１の回転動力が、ベルト７１、電磁クラッチ６８、ベベルギヤボックス６７およびベルト７４を介して、ブロア５３に増速されて伝達される。この場合、ベベルギヤボックス６７において、動力の出力方向が入力方向から９０度方向を変えられている。
ブロア５３は、ブームノズル装置２３のノズル３９から薬剤（液剤）を噴霧する際に、噴霧のドリフト（漂流）防止用などのための空気を供給するために用いられたり、あるいは最前部のブームノズル装置２３に粒剤散布装置が追加されて設置された場合に、その粒剤散布装置の搬送風を供給するために用いられる。
【００３７】
トランスミッション５４は、エンジン５１の少し前方の機体フレーム１１の下側に設置されており、このトランスミッション５４には、前方に向けて突出するエンジン５１の出力軸に固定された２段プーリ５７の基端側のプーリ５７ｂと、ミッションの入力軸に固定されたプーリ７６との間に巻回されたベルト７７により、エンジン５１の回転動力が直接伝達される。このトランスミッション５４を介して後車軸１６にエンジン５１の回転動力が伝達され、また前車軸１５にはトランスミッション５４からさらに前後方向に延びるプロペラシャフト７８を介してエンジン５１の回転動力が伝達される。
【００３８】
また、エンジン部２５には、油圧タンク８１、バッテリ８２、燃料タンク８３、油圧ポンプ等が設けられ、これらの上部もエンジン部カバー５５により覆われている。油圧タンク８１およびバッテリ８２は、機体フレーム１１上の後端部の側部の位置に設置され、燃料タンク８３は、機体フレーム１１の後端部の下側に設置されており、この燃料タンク８３内の燃料がエンジン５１に供給される。
【００３９】
機体フレーム１１の前端部の左右方向中央部に設置されているフロントカバー４１の幅は、概略矩形状の機体フレーム１１の幅よりも狭く形成されており、一方操作部２１のフレーム１１上に設けられた操作部フロア８５の幅は、機体フレーム１１の幅と略同じに形成されている。
また、機体フレーム１１の前後方向中央部に設置されている薬剤タンク１７の幅は、機体フレーム１１の幅よりも狭く形成されている。また、機体フレーム１１の後部に設置されているエンジン部カバー５５の幅と高さは、薬剤タンク１７の後端部の幅と高さと略同じに形成され、さらにエンジン部カバー５５の後端は、機体フレーム１１の後端と略同じにされている。そして、これらの薬剤タンク１７およびエンジン部カバー５５の両側のフレーム１１上にはそれぞれ、概略細長い矩形板状のサイドフロア８６、８６が設けられている。これらの左右のサイドフロア８６、８６の最外側の間の寸法（この寸法は、上述のように機体フレーム１１の幅と略同じである。）は、左右の車輪１２、１３の間の幅（最外側の間の寸法）と略同じにされている。この場合、薬剤タンク１７の幅を機体フレーム１１の幅よりも狭く形成したことにより、機体フレーム１１の幅や左右の車輪１２、１３の間の幅を超えることがなく、サイドフロア８６、８６を設置できる。
【００４０】
機体フレーム１１の前後の車輪１２、１３間の前寄りの左右の部分はそれぞれ、幅が狭くされており、各サイドフロア８６もこの部分に対応する部分の幅が狭く形成され、これによりサイドフロア８６に矩形の切り欠かれた乗降部８７が形成されている。左右の各乗降部８７にはそれぞれ、機体フレーム１１に固定されて、下方に延びるステップ８８が設置されている。薬剤タンク１７の上面左右端部にはそれぞれ、各ステップ８８の上方やや後寄りの位置にパイプ状の手掛かり８９が設置されている。
また、エンジン部カバー５５の上面左右端部にはそれぞれ、前端部から後端部、さらには後端部の左右方向中央部まで、平面視においてL字状に延びる手掛かり５９が設置されている。
【００４１】
なお、図６に示すように、機体フレーム１１の後端に、概略細長い矩形板状の後部フロア９０を着脱自在に取り付けるようにしてもよい。この後部フロア９０を取り付けることにより、左右のサイドフロア８６、８６間をこの後部フロア９０を通って行き来することができるとともに、この自走式ブームスプレーヤに後部９０から乗り降りすることができる。そして、この後部フロア９０が必要ないときには、取り外しておけばよい。
【００４２】
機体フレーム１１には、運転席１８の後側に、薬剤タンク１７を左右に跨ぐように門形の安全フレーム９１が設置されているとともに、前端部に門形の前部フレーム９２が設置され、さらにこれらの安全フレーム９１の上部と前部フレーム９２の上部とが、上部フレーム９３によって連結され、これにより転倒時の作業者（運転者）の安全が図られている。
【００４３】
このように構成された自走式ブームスプレーヤにおいては、エンジン５１の回転動力がトランスミッション５４を介して後車軸１６に伝達されるとともに、トランスミッションからプロペラシャフト７８を介して前車軸１５に伝達され、これにより前後の車輪１２、１３が回転駆動されて走行する。
そして、散布作業時には、サイドブーム３４および先端ブーム３６をセンターブーム３３と一直線状になるように位置され、ポンプ５２により薬剤タンク１７から各ブームのノズル３９に薬液（散布液）が圧送されて、ノズル３９から噴霧される。この場合、センターブーム３３の高い位置調整や、サイドブーム３４等の移動、あるいは薬液の供給開始・停止等は、運転席１８の作業者が、操作部２１の操作機器部１９に設置されたレバーを操作して行う。
【００４４】
このような自走式ブームスプレーヤにあっては、機体フレーム１１の前後方向において前車軸１５と後車軸１６との間に、薬剤タンク１７が設けられているので、前後の車輪１２、１３の略中間部に薬剤タンク１７の重心が位置するため、タンク容量が変化しても、前後の車輪１２、１３のかかる重量バランスに殆ど影響を与えることがなく、薬剤タンク１７が空のときも満タンのときも、前後の車輪１２、１３の重量バランスがほとんど変化しない。加えて、この薬剤タンク１７の前側に操作部２１とブームノズル装置２３が配置され、後側にエンジン５１、ポンプ５２、トランスミッション５４等を備えたエンジン部２５が設置されているので、この自走式ブームスプレーヤの前後の重量バランスが良くなっている。これらのことにより、この自走式ブームスプレーヤにおいては、薬剤タンク１７の容量が変化しても、安定走行が可能であり、したがって畝を乗り越えたり、水田に出入りしたり、あるいはトラックにこの自走式ブームスプレーヤを乗せたり降ろしたりするときなどにおいて、自走式ブームスプレーヤが転倒するのを防止することができる。
【００４５】
さらに、薬剤タンク１７が前後方向中央部に配置され、この薬剤タンクの前後にそれぞれ、操作部２１とエンジン部２５が配置されているので、騒音および振動が発生するエンジン５１およびこのエンジン５１の回転動力により駆動されるポンプ５２、トランスミッション５４等の動力機械（動力機器）を備えたエンジン部２５が、操作部２１にいる作業者から離れており、しかも作業者とエンジン部２５との間に薬剤タンク１７が介在するので、作業者に届く騒音および振動が減衰される。したがって、作業者に対する騒音および振動の影響を緩和することができる。
【００４６】
また、運転席１８が薬剤タンク１７の前端部中央に設けられているので、薬剤タンク１７と別個に運転席１８を設ける場合よりも、操作部２１の前後の寸法を短くすることができて、前後の重量バランスをより良くすることができる。さらに、薬剤タンク１７の前端部中央に凹部が形成され、この凹部に運転席１８が設けられているので、運転席１８を低位置に形成することができるので、重心位置を下げることができて、より重量バランスを安定させることができる。
【００４７】
また、操作機器部１９に、運転操作のための操作機器だけでなく、薬剤散布のための操作機器が設置されているので、作業者は運転席に居ながら、薬剤散布のための操作機器を操作することができるため、散布作業の作業性を向上させることができる。
【００４８】
また、エンジン５１およびポンプ（往復ポンプ）５２が長手方向を機体フレーム１１の前後方向と平行にして、並列に配置されているので、これらの機器の占める幅方向の寸法を小さくすることができ、したがって自走式ブームスプレーヤの幅寸法を可及的に小さくすることができる。
【００４９】
また、エンジン５１からトランスミッション５４には、２段プーリ５７のプーリ５７ｂと、プーリ７６との間に巻回されたベルト７７によるベルト伝導により、直接動力が伝達されているので、従来のようにプロペラシャフトを用いる場合に比べ、製造コストを安くすることができるとともに、作物の巻き込み防止のための安全かバーなどの措置を簡単なものにすることができる。
【００５０】
また、機体フレーム１１の両側端部にそれぞれ、サイドフロア８６が設けられているので、自走式ブームスプレーヤから降りることなく、作業者はサイドフロア８６上を移動して、薬剤タンク１７やエンジン部２５の機器を調べたり、これらに対して作業をしたりすることなどができる。また、手掛かり８９および手掛かり５９が設けられているので、これらの手掛かり８９、５９を掴んで、サイドフロア８６上を移動したり、作業をしたりすることができる。また、これらのサイドフロア８６を使って、足場の良い場所を選んで、自走式ブームスプレーヤに乗り降りすることができる。特に、水田において畦の足場の良い場所に乗り降りするのに便利である。
さらに、サイドフロア８６が切り欠かれて乗降部８７が形成され、この乗降部８７にステップ８８が設けられているとともに、薬剤タンク１７の上面左右端部にはそれぞれ、各ステップ８８の上方の位置に手掛かり８９が設置されているので、足がサイドフロア８６に上り易いとともに、手掛かり８９によって体を保持しつつサイドフロア８６に上ることができる。また、降りるときにも、ステップ８８が見やすいとともに、手掛かり８９によって体を保持しつつサイドフロア８６から下りることができる。
さらに、左右のサイドフロア８６に加えて、機体フレーム１１の後端に後部フロア９０が着脱自在に取り付けられているので、自走式ブームスプレーヤから降りることなく、薬剤タンク１７およびエンジン部２５の周りを移動することができる。また、エンジン部カバー５５上面の後側にまで延びている手掛かり５９が設けられているので、この手掛かり５９を掴んで、薬剤タンク１７およびエンジン部２５の周りを移動することができる。また、薬剤タンク１７およびエンジン部２５の周りのどこからでも、自走式ブームスプレーヤに乗り降りすることができる。また、この後部フロア９０が必要のないときには取り外しておくことができる。
【００５１】
また、この自走式ブームスプレーヤは、重心が高く、また乗り降りがし難いハイクリアランス型の自走式ブームスプレーヤであるので、重量バランスや乗り降りに配慮する必要が特にあるが、この自走式ブームスプレーヤは、これらの要求に答えたものとなっている。
また、この自走式ブームスプレーヤでは、エンジン部２５に、粒剤散布装置に搬送風を供給するためのブロア５３が設置されているので、ブームノズル装置２３に、粒剤散布装置を追加して設置するようにすれば、自走式ブームスプレーヤのほかに、自走式粒剤散布装置としても用いることができ、製品の価値を高めることができる。
【００５２】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項１に記載の自走式ブームスプレーヤによれば、機体フレームの前後方向中央部に薬剤タンクを前後の車輪の略中間部にこの薬剤タンクの重心が位置するように設けるとともに、この薬剤タンクの前側に操作部とブームノズル装置を設け、後側にエンジン、ポンプ、トランスミッション等を備えたエンジン部を設けたので、薬剤タンクの容量が変化しても、安定して走行することができ、段差のある場所を走行する場合などに、転倒するのを防止することができるとともに、作業者に対する騒音および振動の影響を緩和することができる。
【００５３】
また、請求項２に記載の自走式ブームスプレーヤによれば、薬剤タンクを前車軸と後車軸との間に設けたので、前後の車輪の略中間部に薬剤タンクの重心が位置するため、タンク容量が変化しても、前後の車輪の重量バランスに与える影響が殆どなく、安定して走行することができる。
【００５４】
また、請求項３に記載の自走式ブームスプレーヤによれば、運転席を薬剤タンクの前端部に設けたので、薬剤タンクと別個に運転席を設けるよりも、操作部の前後の寸法を短くすることができ、前後の重量バランスをより良くすることができる。
【００５５】
また、請求項４に記載の自走式ブームスプレーヤによれば、操作機器部に薬剤散布のための操作機器を設置したので、作業者は運転席に居て、薬剤散布のための操作機器を操作することができ、散布作業の作業性を向上させることができる。
【００５６】
また、請求項５に記載の自走式ブームスプレーヤによれば、エンジンおよびポンプを長手方向を機体フレームの前後方向と平行にして、並列に配置したので、これらの機器の占める幅方向の寸法を小さくすることができ、したがって自走式ブームスプレーヤの幅寸法を可及的に小さくすることができる。
【００５７】
また、請求項６に記載の自走式ブームスプレーヤによれば、エンジンからトランスミッションに、ベルト伝導により直接動力を伝達するようにしたので、従来のようにプロペラシャフトを用いる場合に比べ、製造コストを低減することができるとともに、作物の巻き込み防止のための措置を容易にすることができる。
【００５８】
また、請求項７に記載の自走式ブームスプレーヤによれば、機体フレームの両側端部にそれぞれ、サイドフロアを設けたので、自走式ブームスプレーヤから降りることなく、作業者はサイドフロア上を移動して、薬剤タンクやエンジン部を調べたり、これらに対して作業をしたりすることなどができるとともに、これらのサイドフロアを使い、足場の良い場所を選んで、自走式ブームスプレーヤに乗り降りすることができる。
【００５９】
また、請求項８に記載の自走式ブームスプレーヤによれば、サイドフロアを切り欠いて乗降部を形成し、この乗降部にステップを設けるとともに、このステップの上方に手掛かりを設けたので、乗り降りを円滑に行うことができる。
【００６０】
また、請求項９に記載の自走式ブームスプレーヤによれば、左右のサイドフロアに加えて、機体フレームの後端に後部フロアを設けたので、自走式ブームスプレーヤから降りることなく、薬剤タンクおよびエンジン部の周りを移動することができるとともに、周りのどこからでも、自走式ブームスプレーヤに乗り降りすることができる。
【００６１】
また、請求項１０に記載の自走式ブームスプレーヤによれば、ハイクリアランス型の自走式ブームスプレーヤであるので、重心が高く、乗り降りがし難いため、重量バランスや乗り降りに配慮する必要性を特に有している。
【００６２】
また、請求項１１に記載の自走式ブームスプレーヤによれば、自走式ブームスプレーヤのほかに、自走式粒剤散布装置としても用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係る自走式ブームスプレーヤを示す図であって、前側から見た斜視図である。
【図２】同、側面図である。
【図３】同、薬剤タンクおよびエンジンカバーを外した状態の平面図である。
【図４】同、薬剤タンクおよびエンジン部カバーを外した状態の後部の拡大斜視図である。
【図５】同、薬剤タンクおよびエンジン部カバーを外した状態の後部を後側から見た拡大斜視図である。
【図６】同、後部フロアを取り付けた状態で、後側から見た斜視図である。
【図７】従来の自走式ブームスプレーヤを示す図であって、前側から見た斜視図である。
【符号の説明】
１１機体フレーム
１２、１３車輪
１５前車軸
１６後車軸
１７薬剤タンク
１８運転席
１９操作機器部
２１操作部
２３ブームノズル装置
２５エンジン部
５１エンジン
５２ポンプ
５３ブロア
５４トランスミッション
８６サイドフロア
８７乗降部
８８ステップ
８９手掛かり
９０後部フロア[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a self-propelled boom sprayer.
[0002]
[Prior art]
In the conventional self-propelled boom sprayer, for example, as shown in FIG. 7, front and rear wheels 112 and 113 are attached to a body frame 111, and four-wheel drive traveling is performed by driving rotation of these front and rear wheels 112 and 113. Is possible.
The body frame 111 is provided with an engine unit 115 that houses an engine and a pump at the front, and an operation device unit 117 that includes an operation device for operation and an operation device for spraying medicine in the center. An operation unit 119 including a seat 118 is disposed, and a medicine tank 121 is disposed at the rear. A boom nozzle device 123 is attached to the front side of the engine unit 115. A transmission is installed below the chemical tank 121, and power is transmitted to the transmission from the engine by a propeller shaft.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a self-propelled boom sprayer, since the engine unit 115 is disposed at the front and the drug tank 121 is disposed at the rear, the front wheel load is large when the drug tank 121 is empty, When the tank is full, the rear wheel load is large, and the front wheels are floating, making it difficult to drive stably. Further, when the boom nozzle device 123 is moved forward during the operation and a load is applied on the front side, the front wheel load becomes larger when the medicine tank 12 becomes nearly empty.
Further, since the engine unit 115 is disposed on the front side of the operation unit 119, there is a problem that an operator is easily affected by noise and vibration of the engine and the pump.
[0004]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a self-propelled boom sprayer that can improve the weight balance and reduce the influence of noise and vibration on the operator. And
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the self-propelled boom sprayer according to claim 1 is provided with a medicine tank (17) at the center in the front-rear direction of the body frame (11) that can be driven by the front and rear wheels (12, 13). Is provided so that the center of gravity of the medicine tank (17) is positioned at a substantially middle part between the front and rear wheels (12, 13), and at the front part of the body frame (11), at least a driver's seat (18) An operation unit (21) including an operation device unit (19) including an operation device for operation is provided, and a boom nozzle device (23) is provided on the front side of the driver seat (18) of the body frame (11). A power device including an engine (51) and at least a pump (52) and a transmission (54) driven by the rotational power of the engine (51) at the rear of the body frame (11). Wherein the engine unit having (25) is provided.
[0006]
According to the first aspect of the present invention, since the drug tank is provided at the center in the front-rear direction of the fuselage frame so that the center of gravity of the drug tank is located at the substantially middle part of the front and rear wheels, even if the tank capacity changes The weight balance between the front and rear wheels is almost unaffected, and the weight balance between the front and rear wheels hardly changes when the medicine tank is empty or full. In addition, an operation unit and a boom nozzle device are disposed on the front side of the chemical tank, and an engine unit including an engine, a pump, a transmission, and the like are disposed on the rear side, so that the weight balance before and after the self-propelled boom sprayer is disposed. Is getting better. As a result, this self-propelled boom sprayer can travel stably even if the capacity of the medicine tank changes. Therefore, it is possible to prevent the vehicle from toppling over when it gets over a paddle, enters or exits a paddy field, or places the self-propelled boom sprayer on or off a truck.
In addition, since the medicine tank is arranged at the center, and the operation part and the engine part are arranged before and after the medicine tank, the engine part that generates noise and vibration is separated from the operator in the operation part. . In addition, since the chemical tank is interposed between the worker and the engine unit, noise and vibration reaching the worker are attenuated. Thereby, the influence of noise and vibration on the worker is alleviated.
[0007]
The self-propelled boom sprayer according to claim 2 is the invention according to claim 1, wherein the medicine tank (17) is provided between the front axle (15) and the rear axle (16). It is characterized by.
[0008]
In the invention of claim 2, since the medicine tank is provided between the front axle and the rear axle, the center of gravity of the medicine tank is located at a substantially middle portion between the front and rear wheels. There is almost no influence on the weight balance between the front and rear wheels, and the vehicle can travel stably.
[0009]
The self-propelled boom sprayer according to claim 3 is the invention according to claim 1 or 2, wherein the driver's seat (18) is provided at a front end portion of the medicine tank (17). Features.
[0010]
In the invention of claim 3, since the driver's seat is provided at the front end portion of the drug tank, the front and rear dimensions of the operation unit are shorter than in the case where the driver's seat is provided separately from the drug tank. Get better.
[0011]
The self-propelled boom sprayer according to claim 4 is the invention according to any one of claims 1 to 3, wherein the operation device section (19) includes an operation device for spraying medicine. It is characterized by.
[0012]
In the invention of claim 4, since an operating device for spraying medicine is installed in the operating device section, the operator can be in the driver's seat and operate the operating device for spraying medicine. Workability of spraying work is improved.
[0013]
A self-propelled boom sprayer according to a fifth aspect of the present invention is the invention according to any one of the first to fourth aspects, wherein the engine (51) and the pump (52) have the longitudinal direction of the body frame (11 ) In parallel with the front-rear direction, and is arranged in parallel.
[0014]
In the invention of claim 5, since the engine and the pump are arranged in parallel with the longitudinal direction being parallel to the longitudinal direction of the body frame, the dimensions in the width direction occupied by these devices can be reduced. The width dimension of the self-propelled boom sprayer can be reduced. This is advantageous for traveling without damaging crops, such as when spraying along the ridge.
[0015]
A self-propelled boom sprayer according to a sixth aspect of the present invention is the invention according to any one of the first to fifth aspects, wherein power is directly transmitted from the engine (51) to the transmission (54) by belt conduction. It is characterized by being.
[0016]
In the invention of claim 6, since the power is directly transmitted from the engine to the transmission by belt conduction, the manufacturing cost is lower than in the case of using a propeller shaft as in the prior art, and the crop is prevented from being caught. It is advantageous to the measures.
[0017]
A self-propelled boom sprayer according to a seventh aspect of the present invention is the invention according to any one of the first to sixth aspects, wherein a side floor (86) is provided at each end of the body frame (11). It is characterized by being.
[0018]
In the seventh aspect of the invention, since the side floors are respectively provided at both end portions of the body frame, the operator moves on the side floor without getting off the self-propelled boom sprayer, You can check the engine and work on them. Using these side floors, you can choose a place with good footing and get on and off the self-propelled boom sprayer.
[0019]
A self-propelled boom sprayer according to an eighth aspect of the present invention is the invention according to the seventh aspect, wherein the side floor (86) is provided with a boarding / exiting portion (87) formed by cutting out a part thereof, The getting-on / off part (87) is provided with a step (88), and the drug tank (17) is provided with a clue (89) above the step (88). To do.
[0020]
In the invention of claim 8, the side floor is cut out to form a boarding / alighting part, and a step is provided in the boarding / alighting part, and a clue is provided above the step. It is easy to climb up to the side floor while holding the body with a clue. In addition, when getting off, it is easy to see the steps, and it is possible to get down from the side floor while holding the body with a clue.
[0021]
The self-propelled boom sprayer according to claim 9 is the invention according to claim 7 or claim 8, wherein a rear floor (90) is provided at a rear end of the body frame (11). Features.
[0022]
According to the ninth aspect of the present invention, in addition to the left and right side floors, a rear floor is provided at the rear end of the body frame, so that it moves around the drug tank and the engine unit without getting off the self-propelled boom sprayer. can do. It is also possible to get on and off the self-propelled boom sprayer from anywhere around the drug tank and engine section. The rear floor may be provided detachably, and may be removed when not necessary.
[0023]
A self-propelled boom sprayer according to a tenth aspect is the high clearance type self-propelled boom sprayer according to any one of the first to ninth aspects.
[0024]
In the invention of claim 10, since it is a high clearance type self-propelled boom sprayer, it has a feature that it has a high center of gravity and is difficult to get on and off. For this reason, it is particularly necessary to consider weight balance and getting on and off.
[0025]
The self-propelled boom sprayer according to an eleventh aspect is the invention according to any one of the first to tenth aspects, wherein a boom spraying device is added to the boom nozzle device (23). In addition, the engine unit (25) is provided with a blower (53) for supplying conveyance air to the granule spraying device.
[0026]
In the invention of claim 11, in addition to the self-propelled boom sprayer, it can be used as a self-propelled granule spraying device, and has a function.
[0027]
In addition, the code | symbol in the bracket | parenthesis in the above expresses the corresponding element in drawing for convenience, Therefore, this invention is not limited to description on drawing. The same applies to the description in the column “Claims”.
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 to 6 are diagrams showing a self-propelled boom sprayer according to an embodiment of the present invention, in which FIG. 1 is a perspective view seen from the front side, FIG. 2 is a side view, and FIG. 3 is a drug tank and an engine. FIG. 4 is an enlarged perspective view of the rear part with the medicine tank and the engine part cover removed. FIG. 5 is a rear view of the rear part with the medicine tank and the engine part cover removed. FIG. 6 is a perspective view seen from the rear side with the rear floor attached.
[0029]
In this four-wheeled self-propelled boom sprayer, front and rear wheels 12 and 13 are attached to a substantially rectangular body frame 11 having a long front and rear direction, and four wheels are driven by driving rotation of these front and rear wheels 12 and 13. Driving driving is possible. The same narrow wheels are used for these wheels 12 and 13, and the body frame 11 is mounted away from these wheels 12 and 13, and the ground height of the body frame 11 is increased, so-called It is a high-clearance self-propelled boom sprayer. As a result, the self-propelled boom sprayer can travel across the crops in the field.
[0030]
The body frame 11 is provided with a medicine tank 17 between the front axle 15 and the rear axle 16 in the front-rear direction, that is, at the center in the front-rear direction. A recess is formed in the center of the front end of the medicine tank 17, and a driver's seat 18 is provided in the recess. In addition, an operation device unit 19 including an operation device for driving operation and an operation device for spraying medicine is disposed at the front end portion of the body frame 11 with a space in front of the driver's seat 18. . The driver's seat 18 and the operation device unit 19 constitute an operation unit 21. The operation unit 21 is located near the upper part of the substantially central portion of the front axle 15. Further, a boom nozzle device 23 is attached to the machine body frame 11 in front of the operation device unit 19. Further, an engine unit 25 is disposed on the machine body frame 11 on the rear side of the medicine tank 17. The engine unit 25 is located near the upper portion of the rear axle 16.
As described above, the medicine tank 17 is provided at the center in the front-rear direction of the body frame 11, and the operation unit 21 including the driver's seat 18 and the operation device unit 19 is provided at the front of the body frame 11. A boom nozzle device 23 is provided on the front side of the operation unit 21 of the machine body frame 11, and an engine unit 25 is provided on the rear part of the machine body frame 11.
[0031]
A four-joint link device 31 is installed at the front end of the body frame 11 so as to extend forward. The four-joint link device 31 is actuated by an expansion / contraction operation of the hydraulic cylinder 32, and the front link of the four-joint link device 31. The center boom 33 of the boom nozzle device 23 fixed to is moved up and down so that the boom nozzle device 23 can adjust the position in the vertical direction.
[0032]
The center boom 33 of the boom nozzle device 23 extends horizontally in the left-right direction of the body frame 11 slightly longer than the width of the body frame 11, and side booms 34, 34 are connected to the left and right ends of the center boom 33, respectively. Has been. Each side boom 34 is actuated by an expansion / contraction operation of the hydraulic cylinder 35, and is positioned so as to be aligned with the center boom 33 at the time of spraying work. It is inclined and rearward. A tip boom 36 is connected to the tip side of each side boom 34. Each tip boom 36 moves in conjunction with the movement of each side boom 34 by a rope (not shown) spanned between the side booms 34. When positioned so as to be in a straight line with the center boom 33, each tip boom 36 is also positioned in a straight line with the side boom 34, and when moving or retracting, each side boom 34 faces the tip side upward. When the aircraft body frame 11 is positioned obliquely rearwardly, the front end booms 36 are also folded along the side booms 34 and are inclined obliquely rearward together with the side booms 34. When each tip boom 36 and each side boom 34 is retracted, the tip portion of an L-shaped support rod 37 attached to the side portion of the support frame 11 is inserted below each tip boom 36, and each tip boom is inserted. 36 and each side boom 34 are supported.
A nozzle pipe 38 is attached to each of the center boom 33, each side boom 34, and each tip boom 36, and nozzles 39 are provided at equal intervals in each nozzle pipe 38.
[0033]
A front cover 41 is installed on the front surface of the operation device section 19 of the operation section 21, and a front panel 42 is provided on a surface of the front cover 41 facing the driver's seat 18. Operation equipment is centrally installed. For example, the opening / closing valve lever for starting and stopping the supply of the medicine (chemical solution) to the nozzle 39, and the hydraulic cylinders 32 and 35 are operated to raise and lower the center boom 33 and open and close each side boom 34. A lever or the like is provided.
In addition, a brake pedal, a clutch pedal, an accelerator pedal, and the like are installed on the lower side of the front panel 42, and a handle 43 is installed in the operating device unit 19 at a position facing the driver's seat 18.
Further, the operation device unit 19 is provided with an electromagnetic clutch switch and other operation devices.
[0034]
The engine unit 25 is provided with an engine 51, a pump (reciprocating pump) 52, a blower (rotary blower) 53, a transmission (mission) 54, and the like. And the lower surface is covered with the box-shaped engine part cover 55 which is vacant. The front end portion of the engine unit cover 55 is abutted against the rear surface of the medicine tank 17, so that the empty front surface of the engine unit cover 55 is blocked by the rear surface of the medicine tank 17.
[0035]
The engine 51 and the pump 52 are installed in parallel on the body frame 11 with the longitudinal direction parallel to the front-rear direction of the body frame 11, and the output shaft (drive shaft) of the engine 51 extends in the front-rear direction of the body frame 11. The input shaft (drive shaft) of the pump 52 extends in the left-right direction of the body frame 11. The pulley 57a on the front end side of the two-stage pulley 57 fixed to the output shaft of the engine 51 protruding forward and the input shaft (crankshaft) of the pump 52 protruding toward the opposite side of the engine 51 are connected. A belt 63 is wound around a pulley 62 of an electromagnetic clutch (clutch) 61 fixed to the input shaft of a bevel gear box (direction changer) 58, whereby the rotational power of the engine 51 is converted to the belt 63, electromagnetic It is decelerated and transmitted to the pump 52 via the clutch 61 and the bevel gear box (reduction gear) 58. In this case, in the bevel gear box 58, the output direction of power is changed by 90 degrees from the input direction.
[0036]
The blower 53 is fixed on the body frame 11 at an obliquely rearward position outside the pump 52. The blower 53 is installed so that the air discharge outlet is parallel to the front-rear direction of the body frame 11, and the input shaft (drive shaft) at the center of the blower 53 extends in the left-right direction of the body frame 11. Yes. A pulley 65 fixed to the output shaft of the engine 51 protruding rearward, and a pulley of an electromagnetic clutch (clutch) 68 fixed to the input shaft of a bevel gear box (turning device) 67 installed on the body frame 11 69 is wound around a belt 71, and a belt 74 is wound between a pulley 72 fixed to the output shaft of the bevel gear box 67 and a pulley 73 fixed to the input shaft of the blower 53. As a result, the rotational power of the engine 51 is accelerated and transmitted to the blower 53 via the belt 71, the electromagnetic clutch 68, the bevel gear box 67, and the belt 74. In this case, in the bevel gear box 67, the output direction of power is changed by 90 degrees from the input direction.
The blower 53 is used to supply air for preventing spray drift (drifting) or the like when spraying a medicine (liquid agent) from the nozzle 39 of the boom nozzle device 23 or the frontmost boom nozzle. When a granule spraying device is added to the device 23 and installed, it is used to supply the conveying air of the granule spraying device.
[0037]
The transmission 54 is installed on the lower side of the fuselage frame 11 slightly in front of the engine 51. The transmission 54 includes a base end of a two-stage pulley 57 fixed to the output shaft of the engine 51 protruding forward. The rotational power of the engine 51 is directly transmitted by the belt 77 wound between the pulley 57b on the side and the pulley 76 fixed to the input shaft of the mission. The rotational power of the engine 51 is transmitted to the rear axle 16 via the transmission 54, and the rotational power of the engine 51 is transmitted to the front axle 15 via the propeller shaft 78 extending further in the front-rear direction from the transmission 54.
[0038]
The engine unit 25 is provided with a hydraulic tank 81, a battery 82, a fuel tank 83, a hydraulic pump, and the like, and these upper parts are also covered with an engine unit cover 55. The hydraulic tank 81 and the battery 82 are installed at positions on the side of the rear end portion on the body frame 11, and the fuel tank 83 is installed on the lower side of the rear end portion of the body frame 11. The fuel inside is supplied to the engine 51.
[0039]
The width of the front cover 41 installed at the center in the left-right direction at the front end of the body frame 11 is formed to be narrower than the width of the substantially rectangular body frame 11, and is provided on the frame 11 of the operation section 21. The width of the operation section floor 85 thus formed is formed substantially the same as the width of the body frame 11.
Further, the width of the medicine tank 17 installed at the center in the front-rear direction of the body frame 11 is formed to be narrower than the width of the body frame 11. Further, the width and height of the engine part cover 55 installed at the rear part of the machine body frame 11 are formed to be substantially the same as the width and height of the rear end part of the medicine tank 17, and the rear end of the engine part cover 55 is The rear end of the body frame 11 is substantially the same. On the frames 11 on both sides of the medicine tank 17 and the engine cover 55, side floors 86 and 86 each having a substantially elongated rectangular plate shape are provided. The dimension between the outermost sides of these left and right side floors 86 and 86 (this dimension is substantially the same as the width of the fuselage frame 11 as described above) is the width between the left and right wheels 12 and 13 ( It is substantially the same as the dimension between the outermost sides). In this case, by forming the width of the medicine tank 17 to be narrower than the width of the body frame 11, the side floors 86, 86 are formed without exceeding the width of the body frame 11 or the width between the left and right wheels 12, 13. Can be installed.
[0040]
The front left and right portions between the front and rear wheels 12 and 13 of the body frame 11 are narrow in width, and each side floor 86 is also formed with a narrow width corresponding to this portion. A rectangular notch boarding / exiting portion 87 is formed at 86. Steps 88 that are fixed to the body frame 11 and extend downward are respectively installed in the left and right getting-on / off portions 87. Pipe-shaped cues 89 are installed on the left and right ends of the upper surface of the medicine tank 17 at positions slightly above and behind the respective steps 88.
Further, on the left and right end portions of the upper surface of the engine portion cover 55, a clue 59 extending in an L shape in plan view is installed from the front end portion to the rear end portion and further to the center portion in the left and right direction of the rear end portion.
[0041]
In addition, as shown in FIG. 6, you may make it attach to the rear end of the body frame 11 so that a substantially elongate rectangular plate-shaped rear floor 90 can be attached or detached. By attaching the rear floor 90, the left and right side floors 86 and 86 can be moved back and forth through the rear floor 90, and the self-propelled boom sprayer can get on and off from the rear 90. And when this rear floor 90 is unnecessary, it should just remove.
[0042]
In the body frame 11, a gate-shaped safety frame 91 is installed on the rear side of the driver's seat 18 so as to straddle the drug tank 17, and a portal-shaped front frame 92 is installed at the front end. Further, the upper part of the safety frame 91 and the upper part of the front frame 92 are connected by an upper frame 93, thereby ensuring the safety of the operator (driver) during the fall.
[0043]
In the self-propelled boom sprayer configured as described above, the rotational power of the engine 51 is transmitted to the rear axle 16 via the transmission 54 and from the transmission to the front axle 15 via the propeller shaft 78. Thus, the front and rear wheels 12 and 13 are driven to rotate.
During the spraying operation, the side boom 34 and the tip boom 36 are positioned so as to be aligned with the center boom 33, and the chemical liquid (spraying liquid) is pumped from the chemical tank 17 to the nozzle 39 of each boom by the pump 52. Sprayed from the nozzle 39. In this case, the operator of the driver's seat 18 installs the lever installed in the operation device section 19 of the operation section 21 to adjust the position of the center boom 33, move the side boom 34, etc., or start / stop the supply of the chemical solution. To operate.
[0044]
In such a self-propelled boom sprayer, since the medicine tank 17 is provided between the front axle 15 and the rear axle 16 in the front-rear direction of the body frame 11, the front and rear wheels 12, 13 are abbreviated. Since the center of gravity of the medicine tank 17 is located in the middle, even if the tank capacity changes, the weight balance of the front and rear wheels 12, 13 is hardly affected, and the medicine tank 17 is fully filled even when it is empty. In this case, the weight balance between the front and rear wheels 12 and 13 hardly changes. In addition, the operation unit 21 and the boom nozzle device 23 are disposed on the front side of the medicine tank 17, and the engine unit 25 including the engine 51, the pump 52, the transmission 54, and the like is installed on the rear side. The weight balance of the front and rear of the boom boom sprayer is improved. For these reasons, in this self-propelled boom sprayer, even if the capacity of the chemical tank 17 changes, stable traveling is possible, and therefore, the self-propelled boom sprayer can get over the paddle, enter and exit the paddy field, or enter the truck. It is possible to prevent the self-propelled boom sprayer from falling over when the portable boom sprayer is put on or off.
[0045]
Furthermore, since the medicine tank 17 is disposed at the center in the front-rear direction, and the operation section 21 and the engine section 25 are disposed respectively before and after the medicine tank, the engine 51 that generates noise and vibration and the rotation of the engine 51 The engine unit 25 including a power machine (power device) such as a pump 52 and a transmission 54 driven by power is away from the worker in the operation unit 21, and the medicine is between the worker and the engine unit 25. Since the tank 17 is interposed, noise and vibration reaching the worker are attenuated. Therefore, the influence of noise and vibration on the worker can be mitigated.
[0046]
In addition, since the driver's seat 18 is provided at the center of the front end portion of the medicine tank 17, the front and rear dimensions of the operation unit 21 can be shortened compared to the case where the driver's seat 18 is provided separately from the medicine tank 17, The front-rear weight balance can be improved. Furthermore, since the recessed part is formed in the center of the front-end part of the chemical | medical agent tank 17, and the driver's seat 18 is provided in this recessed part, since the driver's seat 18 can be formed in a low position, the gravity center position can be lowered. , Can further stabilize the weight balance.
[0047]
In addition, since the operating device unit 19 is provided with not only an operating device for driving operation but also an operating device for spraying medicine, the operator can operate the operating device for spraying medicine while in the driver's seat. Since it can be operated, the workability of the spraying work can be improved.
[0048]
In addition, since the engine 51 and the pump (reciprocating pump) 52 are arranged in parallel with the longitudinal direction being parallel to the front-rear direction of the body frame 11, the dimensions in the width direction occupied by these devices can be reduced. Therefore, the width dimension of the self-propelled boom sprayer can be made as small as possible.
[0049]
Further, since power is directly transmitted from the engine 51 to the transmission 54 by belt conduction by the belt 77 wound between the pulley 57b of the two-stage pulley 57 and the pulley 76, the propeller is conventionally used. Compared to the case where a shaft is used, the manufacturing cost can be reduced, and safety measures such as prevention of crop entrainment or a bar can be simplified.
[0050]
Further, since the side floors 86 are provided at both end portions of the machine body frame 11, the worker moves on the side floor 86 without getting off the self-propelled boom sprayer, so that the chemical tank 17 and the engine unit are moved. It is possible to examine 25 devices and work on them. Further, since the clue 89 and the clue 59 are provided, the clues 89 and 59 can be grasped and moved on the side floor 86 or can be operated. Also, by using these side floors 86, it is possible to select a place with a good footing and get on and off the self-propelled boom sprayer. In particular, it is convenient to get on and off the paddy field where a foothold is good.
Further, the side floor 86 is notched to form a boarding / unloading portion 87, and a step 88 is provided in the boarding / alighting portion 87. Since the clue 89 is installed, the foot can easily go up to the side floor 86, and can climb up to the side floor 86 while holding the body by the clue 89. Further, when getting off, step 88 is easy to see, and the user can get down from the side floor 86 while holding the body with the clue 89.
Further, since the rear floor 90 is detachably attached to the rear end of the body frame 11 in addition to the left and right side floors 86, the medicine tank 17 and the engine unit 25 can be surrounded without getting off the self-propelled boom sprayer. Can be moved. In addition, since a clue 59 extending to the rear side of the upper surface of the engine cover 55 is provided, the clue 59 can be grasped and moved around the medicine tank 17 and the engine portion 25. In addition, it is possible to get on and off the self-propelled boom sprayer from anywhere around the drug tank 17 and the engine unit 25. Further, the rear floor 90 can be removed when it is not necessary.
[0051]
This self-propelled boom sprayer is a high-clearance self-propelled boom sprayer that has a high center of gravity and is difficult to get on and off, so it is necessary to consider weight balance and getting on and off. The sprayer has responded to these requests.
Moreover, in this self-propelled boom sprayer, since the blower 53 for supplying conveyance air to the granule spraying device is installed in the engine unit 25, the granule spraying device is added to the boom nozzle device 23. If installed, it can be used not only as a self-propelled boom sprayer but also as a self-propelled granule spraying device, thereby increasing the value of the product.
[0052]
【The invention's effect】
As described above, according to the self-propelled boom sprayer of the first aspect, the drug tank is located at the center in the front-rear direction of the machine body frame so that the center of gravity of the drug tank is located at the substantially middle part between the front and rear wheels. In addition, the operation unit and the boom nozzle device are provided on the front side of the drug tank, and the engine unit including the engine, pump, transmission, and the like are provided on the rear side. It is possible to travel, and it is possible to prevent the vehicle from toppling over when traveling in a place with a level difference, and to reduce the influence of noise and vibration on the operator.
[0053]
Further, according to the self-propelled boom sprayer according to claim 2, since the medicine tank is provided between the front axle and the rear axle, the center of gravity of the medicine tank is located at a substantially middle portion between the front and rear wheels. Even if the tank capacity changes, there is almost no influence on the weight balance between the front and rear wheels, and the vehicle can travel stably.
[0054]
Further, according to the self-propelled boom sprayer according to the third aspect, since the driver's seat is provided at the front end portion of the medicine tank, the front and rear dimensions of the operation portion are made shorter than the case where the driver's seat is provided separately from the medicine tank. It is possible to improve the weight balance between the front and rear.
[0055]
According to the self-propelled boom sprayer according to the fourth aspect, since the operation device for spraying medicine is installed in the operation device section, the operator is in the driver's seat and installs the operation device for spraying medicine. It can be operated and the workability of spraying work can be improved.
[0056]
Further, according to the self-propelled boom sprayer according to claim 5, since the engine and the pump are arranged in parallel with the longitudinal direction parallel to the longitudinal direction of the body frame, the dimensions in the width direction occupied by these devices are Therefore, the width dimension of the self-propelled boom sprayer can be made as small as possible.
[0057]
Further, according to the self-propelled boom sprayer according to the sixth aspect, since the power is directly transmitted from the engine to the transmission by belt conduction, the manufacturing cost is reduced as compared with the case where the propeller shaft is used as in the prior art. In addition to being able to reduce, it is possible to facilitate measures for preventing crops from being caught.
[0058]
Further, according to the self-propelled boom sprayer according to the seventh aspect, since the side floors are provided at the both end portions of the body frame, the operator can move on the side floor without getting off the self-propelled boom sprayer. You can move and check the chemical tank and engine section, work on them, etc., use these side floors to select a good footing, and get on and off the self-propelled boom sprayer can do.
[0059]
Further, according to the self-propelled boom sprayer according to the eighth aspect of the present invention, the side floor is notched to form the boarding / alighting part, the step is provided in the boarding / alighting part, and the clue is provided above the step. Can be performed smoothly.
[0060]
Further, according to the self-propelled boom sprayer according to claim 9, since the rear floor is provided at the rear end of the body frame in addition to the left and right side floors, the medicine tank is not lowered from the self-propelled boom sprayer. It is possible to move around the engine unit and to get on and off the self-propelled boom sprayer from anywhere around.
[0061]
Further, according to the self-propelled boom sprayer according to claim 10, since it is a high clearance type self-propelled boom sprayer, it has a high center of gravity and is difficult to get on and off, so there is a need to consider weight balance and getting on and off. Especially have.
[0062]
Moreover, according to the self-propelled boom sprayer of the eleventh aspect, in addition to the self-propelled boom sprayer, the self-propelled boom sprayer can be used as a self-propelled granule spraying apparatus.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a self-propelled boom sprayer according to an embodiment of the present invention, as seen from the front side.
FIG. 2 is a side view of the same.
FIG. 3 is a plan view showing a state where a medicine tank and an engine cover are removed.
FIG. 4 is an enlarged perspective view of the rear part with the medicine tank and the engine part cover removed.
FIG. 5 is an enlarged perspective view of the rear part with the medicine tank and the engine part cover removed, as viewed from the rear side.
FIG. 6 is a perspective view seen from the rear side with the rear floor attached.
FIG. 7 is a perspective view of a conventional self-propelled boom sprayer as seen from the front side.
[Explanation of symbols]
11 Airframe 12, 13 Wheel 15 Front Axle 16 Rear Axle 17 Drug Tank 18 Driver's Seat 19 Operating Equipment Unit 21 Operating Unit 23 Boom Nozzle Device 25 Engine Unit 51 Engine 52 Pump 53 Blower 54 Transmission 86 Side Floor 87 Boarding / Exiting Unit 88 Step 89 Cue 90 Rear floor

Claims

A drug tank (17) is placed in the middle of the front and rear wheels (12, 13) at the center in the front-rear direction of the body frame (11) that can be driven by the front and rear wheels (12, 13). It is provided so that the center of gravity is located ,
An operation unit (21) including a driver's seat (18) and an operation device unit (19) including at least an operation device for driving operation is provided at a front portion of the body frame (11).
A boom nozzle device (23) is provided on the front side of the driver seat (18) of the fuselage frame (11),
An engine part (25) provided with an engine (51) and power equipment including at least a pump (52) and a transmission (54) driven by the rotational power of the engine (51) at the rear part of the body frame (11). ) Is provided. A self-propelled boom sprayer.

The self-propelled boom sprayer according to claim 1, wherein the medicine tank (17) is provided between a front axle (15) and a rear axle (16).

The self-propelled boom sprayer according to claim 1 or 2, wherein the driver's seat (18) is provided at a front end portion of the medicine tank (17).

The self-propelled boom sprayer according to any one of claims 1 to 3, wherein the operating device section (19) includes an operating device for spraying medicine.

The engine (51) and the pump (52) are arranged in parallel with a longitudinal direction parallel to a longitudinal direction of the airframe frame (11). A self-propelled boom sprayer as described in Crab.

The self-propelled boom sprayer according to any one of claims 1 to 5, wherein power is directly transmitted from the engine (51) to the transmission (54) by belt conduction.

The self-propelled boom sprayer according to any one of claims 1 to 6, wherein a side floor (86) is provided at each of both end portions of the body frame (11).

The side floor (86) is provided with a boarding / unloading part (87) formed by cutting out part of the side floor (86). The boarding / unloading part (87) is provided with a step (88) and the medicine. The self-propelled boom sprayer according to claim 7, wherein a clue (89) is provided in the tank (17) above the step (88).

The self-propelled boom sprayer according to claim 7 or 8, wherein a rear floor (90) is provided at a rear end of the body frame (11).

The self-propelled boom sprayer according to any one of claims 1 to 9, wherein the self-propelled boom sprayer is a high clearance type self-propelled boom sprayer.

The boom nozzle device (23) is provided with an additional granule spraying device, and the engine unit (25) is provided with a blower (53) for supplying conveying air to the granule spraying device. The self-propelled boom sprayer according to any one of claims 1 to 10, wherein the self-propelled boom sprayer is provided.