JP3959995B2 - ヘアードライヤー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、温風を吐出して毛髪の乾燥やセットを行うことができるヘアードライヤーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、温風を吐出して毛髪の乾燥やセットを行うヘアードライヤーが使用されている。このヘアードライヤーは、略筒状をした細長いケーシングの内部に空気流路を形成して、ケーシングの上流側端部に吸込口を設けると共に下流側端部に吹出口を設けてあり、ケーシング内に形成された空気流路にはファン,モータ,ヒータが配設してある。
【0003】
このヘアードライヤーを使用するには、電源スイッチを入れてモータ,ヒータに通電し、吸込口より吸い込んだ空気をファンにて空気流路の下流側に送風し、ヒータにて加温した空気を吹き出して毛髪の乾燥やセットを行うものである。
【0004】
このようなヘアードライヤーは、コンパクトにするために略筒状をした細長いケーシングを用いており、ファンは上流側ケーシング部と下流側ケーシング部との間の連結部に収納してある。連結部は、小径の上流側ケーシング部と大径の下流側ケーシング部とを連結する上流側ほど小径となる円錐側面状をしたもので、この連結部に収納配置されるファンも連結部に沿うような形状をしたものであり、以下に説明する。
【0005】
ファンは、図7(a)に示すように、回転の中心部に位置するハブ部5と、ハブ部5より突設される羽根6’とで構成される。ハブ部5は、上流側ほど小径な斜流型形状に形成され、その側面部51の中心軸sが空気流れ方向と平行になるように配置される。そして、このハブ部5の側面部51には、空気を送る羽根6’が突設される。羽根6’は、大略長方形状をした板状のもので、ハブ部5の側面部51より外側に向けて複数枚が突設される。通常は、この複数枚の羽根6’はハブ部5の側面部51に均等に配置されて、ファン3’が中心軸s廻りに対称な形状となるように取付けられるものである。
【0006】
このようなヘアードライヤーは、小型で使い易いものにするため、ケーシングを略筒状の細長い形状に形成して必要な構成部品をコンパクトに収納するものである。そして、ファン3’は上述したように、上流側ほど小径となる円錐側面状をした連結部に配置するもので、ファン3’のハブ部5もこれにほぼ沿うような斜流型形状に形成するものである。このような細長いケーシングに収納配置される構成部品は、小型でコンパクトに形成されるもので、最低限の性能を達成するに過ぎないものである。構成部品の一つのファン3’も同様で、連結部に配置するために斜流型形状としてコンパクトに形成してあり、最低限の風量を達成するに過ぎないものであるが、より早く毛髪を乾燥させるために風量を増大させて余裕を持たせることが望まれていた。
【0007】
そこで、風量を増大させるため、斜流型形状をしたハブ部5に突設する羽根6’の長さを図7(b)に示すように、ハブ部5に突設した羽根6’の上流側端縁を延長することが考えられる。図7(b)の7”に羽根の延長した上流側端縁を示す。しかし、この場合、羽根6’の長さを長くすることができるものの、上流側端縁が延長されて隣接する羽根に近接するようになるため、この羽根においては、上流側端縁が空気流路を塞いで空気風量が逆に減少してしまうという問題点があった。
【0008】
また、図示はしないが、羽根の数を増やすことも考えられるが、この場合、羽根の数を増やすことで空気流路が塞がれるため、空気流量は減少してしまうものであった。
【0009】
また更に、ハブ部5は斜流型形状をしたものであり、この側面部に羽根6’を取り付ける場合、側面部の下流側にはデッドスペースが生じてしまうものであった。
【0010】
また更に、羽根6’を等ピッチでハブ部5に取付けると、ファン3’の回転に伴う回転騒音が大きくなってしまう。これは、ファン3’の回転騒音は、ファン回転数(rpm)/60×羽根枚数の周波数に現れるピーク騒音で、等ピッチで羽根6’を取り付けるとそのレベルが非常に大きなものとなるものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上流側ほど小径な斜流型形状をしたハブ部に羽根を取付けて、効率良く空気を送り出して風量を増加でき、また、回転騒音のピーク値のレベルを低減することができるヘアードライヤーを提供することを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るヘアードライヤーは、ケーシングの内部に空気流路を形成して該空気流路の上流側端部に吸込口を設けると共に下流側端部に吹出口を設け、空気流路内にファンと該ファンを駆動するモータとを配置し、ファンを上流側ほど小径な斜流型形状に形成してモータに連結されるハブ部と該ハブ部より突設される複数の羽根とで構成し、ハブ部に長短二種類の長さの羽根を設けたヘアードライヤーにおいて、短い方の羽根の下流側端縁のハブ部の中心軸側の端部を通って前記中心軸を含む平面に対して前記短い方の羽根の下流側端縁の前記中心軸と反対側の端部が回転方向にずれていると共に、長い方の羽根の下流側端縁の前記中心軸側の端部を通って前記中心軸を含む平面に対して前記長い方の羽根の下流側端縁の前記中心軸と反対側の端部が回転方向と反対側にずれ、長い方の羽根から該羽根の圧力面側に隣接する短い方の羽根までのピッチよりも負圧面側に隣接する短い方の羽根までのピッチを長くして成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、回転騒音のピーク値のレベルを抑えることができるものでありながら、空気が流れる領域を効率良く確保して効率良く風量増大を図ることが可能となり、さらに、長い方の羽根から該羽根の圧力面側に隣接する短い方の羽根までのピッチよりも負圧面側に隣接する短い方の羽根までのピッチを長くすることで、回転騒音のピークのレベルを低減することができるものでありながら、長短二種類の羽根による仕事がより一層効率良くなり、一層に風量増大を図ることができる。
【0013】
また、長短二種類の長さの羽根をハブ部に回転方向に交互に設けることが好ましい。このような構成とすることで、長短二種類の羽根で効率良く空気を送ることを可能とすることができる。
【0014】
また、短い方の羽根の空気流れ方向の中心部を長い方の羽根の空気流れ方向の中心部よりも下流側に設けることが好ましい。このような構成とすることで、長短二種類の羽根でより一層効率良く空気を送ることを可能とすることができる。
【0015】
また、ハブ部に取付ける複数の羽根を回転方向に非等ピッチとすることが好ましい。このような構成とすることで、回転騒音のピークのレベルを低減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0019】
本実施形態におけるヘアードライヤーは、図5に示すように、機器が収納されるケーシング1にて本体部が形成される。
【0020】
ケーシング1は、上流側ケーシング部12と、下流側ケーシング部11と、上流側ケーシング部12と下流側ケーシング部11とを連結する連結部13とからなる。上流側ケーシング部12は細長い略有底筒状をしたもので、下流側ケーシング部11は細長く上流側ケーシング部12より大径の大略有底筒状をしたもので、これらは開口側端部同士が連結部13を介して連結される。連結部13は、円錐台の側面状に形成されるもので、小径側が上流側ケーシング部12に接続されると共に大径側が下流側ケーシング部11に接続される。
【0021】
このようなケーシング1の内部には空気流路2が形成され、空気流路2の上流側端部(即ち上流側ケーシング部12の連結部13と反対側の端部)と下流側端部(即ち下流側ケーシング部11の連結部13と反対側の端部)とにはそれぞれ、空気をケーシング1内に吸い込む吸込口21とケーシング1外へ吹き出す吹出口22とが形成される。
【0022】
ケーシング1の内部に形成される空気流路2には、空気を上流側から下流側へと送るためのファン3と、ファン3を駆動するためのモータ41と、モータ41を保持すると共に空気の流れを整流する整流翼42と、空気を加温するためのヒータ部43とが配設される。ファン3は連結部13内に、モータ41と整流翼42とヒータ部43は下流側ケーシング部11内にそれぞれ配設され、ヘアードライヤー使用時に把持部となる上流側ケーシング部12には、モータ41やヒータ部43への通電の入り切りを行うスイッチ部45が設けてある。
【0023】
また、下流側ケーシング部11に形成した吹出口22の外面側には、ブラシ部44が設けてあり、吹出口22より吹き出される温風によって毛髪を乾燥させるだけでなく、整髪も同時に行うことができるものである。
【0024】
このようなヘアードライヤーを使用するには、下流側ケーシング部11を掴んでスイッチ部45を入り状態にし、モータ41を駆動してファン3を回転させると共にヒータ部43にて空気を加温して、吸込口21より吸い込んだ空気を加温して吹出口22より吹き出して毛髪に吹き付けて毛髪の乾燥や整髪を行うものである。
【0025】
連結部13内に配設されるファン3は、図1乃至図3に示すように、回転の中心部に位置するハブ部5と、ハブ部5より突設される羽根6とで構成される。
【0026】
ハブ部5は、上流側uほど小径な斜流型形状に形成するもので、斜流型形状をした側面部51と軸連結部(特に図示せず)とからなる合成樹脂等で形成されるものである。斜流型形状をした側面部51の中心軸sに沿ってこの側面部51より筒状部材のような軸連結部を設け、軸連結部にモータ41の回転軸(特に図示せず)を嵌入したりして連結し、モータ41の回転軸を回転させてファン3を回転させるものである。このハブ部5は、側面部51の小径側が上流側u,大径側が下流側lとなるように側面部51の中心軸sが空気流れ方向xと平行になるように配置される。そして、このハブ部5の側面部51には、空気を送る羽根6が突設される。
【0027】
羽根6は、大略長方形状をした板状のもので、ハブ部5の側面部51より外側に向けて複数枚が突設される。そして、後述するが、本実施形態においては長短2種類の羽根6を取付けるものである。
【0028】
ハブ部5の側面部51に取付けられる大略長方形状の羽根6の周端縁は、上流側uの端縁である前縁7と、ハブ部5の半径方向イの外側の端縁である外縁8と、下流側lの端縁である後縁9とで形成される。
【0029】
羽根6は、ハブ部5とともに回転して空気を上流側uより下流側lへと送るため、図2に示すように、即ちハブ部5の中心軸sと直交する方向から見て、空気流れ方向xの上流側u(即ち前縁7側)ほどハブ部5の回転方向ロ側に、下流側l(即ち後縁9側)ほどハブ部5の回転方向ロと反対側に傾斜するように取付けられる。
【0030】
そして、本実施形態においては、このような羽根6は短い方の羽根6aと長い方の羽根6bの二種類の長さの羽根6を取付けるもので、特に交互に取り付けてある。
【0031】
長短二種類の羽根6は、図2に示すように、短い方の羽根6aの空気流れ方向xの中心部を長い方の羽根6bの空気流れ方向xの中心部よりも下流側lに設け、短い方の羽根6aの後縁9aと長い方の羽根6bの後縁9bとがほぼ空気流れ方向xの同一位置になるように配置してある。
【0032】
また、短い方の羽根6aの後縁9aの前記中心軸s側の端部92aを通って前記中心軸sを含む平面P1に対して前記短い方の羽根6aの後縁9aの前記中心軸と反対側の端部91aが回転方向ロにずれていると共に、長い方の羽根6bの後縁9bの中心軸s側の端部92bを通って前記中心軸sを含む平面P2に対して前記長い方の羽根6bの後縁9bの前記中心軸sと反対側の端部91bが回転方向ロと反対側にずれている。このようにすることで、それぞれの羽根6即ち、短い方の羽根6aと長い方の羽根6bとが空気をかき込む領域を効率良く確保することができ、風量増大を図ることができる。
【0033】
また、このような短い方の羽根6aと長い方の羽根6bは、図3(a)に示すように、長い方の羽根6bから該羽根6bの圧力面62側に隣接する短い方の羽根6aまでのピッチθ2よりも負圧面61側に隣接する短い方の羽根6aまでのピッチθ1を長くしてあり、これについて以下に説明する。
【0034】
長い方の羽根6bの圧力面62側に隣接する短い方の羽根6aまでのピッチθ2と圧力面62側に隣接する短い方の羽根6aまでのピッチθ1を異ならせる際、図3(a)に示す本実施形態のようにθ1>θ2とする場合、図4(a)のように短い方の羽根6aの前縁7aからの剥離流れfnが発生するが長い方の羽根6bも十分仕事ができるものである。これに対して、図3(b)に示すようにθ1<θ2とする場合、図4(b)のように長い方の羽根6bの前縁7bからの剥離流れfnが発生すると短い方の羽根6aが十分仕事ができないものである。
【0035】
このように羽根6を取付けたファン3の回転騒音を図6(a)に示す。図6(b)には、従来のファンで、5枚の羽根を等ピッチで取付けたものの回転騒音を示す。本発明の図6(a)は、合計6枚の羽根6を長短二種類の羽根6で構成し、ピッチを変えてあることで、回転騒音のピークのレベルが低減されているのが分かる。
【0036】
以上のような構成とすることで、長短二種類の羽根6をピッチを変えて取付けたことで、回転騒音のピーク値のレベルを抑えることができるものでありながら、効率良く風量増大を図ることが可能となる。
【0037】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、ケーシングの内部に空気流路を形成して該空気流路の上流側端部に吸込口を設けると共に下流側端部に吹出口を設け、空気流路内にファンと該ファンを駆動するモータとを配置し、ファンを上流側ほど小径な斜流型形状に形成してモータに連結されるハブ部と該ハブ部より突設される複数の羽根とで構成し、ハブ部に長短二種類の長さの羽根を設けたヘアードライヤーにおいて、短い方の羽根の下流側端縁のハブ部の中心軸側の端部を通って前記中心軸を含む平面に対して前記短い方の羽根の下流側端縁の前記中心軸と反対側の端部が回転方向にずれていると共に、長い方の羽根の下流側端縁の前記中心軸側の端部を通って前記中心軸を含む平面に対して前記長い方の羽根の下流側端縁の前記中心軸と反対側の端部が回転方向と反対側にずれ、長い方の羽根から該羽根の圧力面側に隣接する短い方の羽根までのピッチよりも負圧面側に隣接する短い方の羽根までのピッチを長くしているので、回転騒音のピーク値のレベルを抑えることができるものでありながら、空気が流れる領域を効率良く確保して効率良く風量増大を図ることが可能となり、さらに、長い方の羽根から該羽根の圧力面側に隣接する短い方の羽根までのピッチよりも負圧面側に隣接する短い方の羽根までのピッチを長くすることで、回転騒音のピークのレベルを低減することができるものでありながら、長短二種類の羽根による仕事がより一層効率良くなり、一層に風量増大を図ることができる。
【0038】
また請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、長短二種類の長さの羽根をハブ部に回転方向に交互に設けるので、長短二種類の羽根で効率良く空気を送ることを可能とすることができる。
【0039】
また請求項3記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、短い方の羽根の空気流れ方向の中心部を長い方の羽根の空気流れ方向の中心部よりも下流側に設けるので、長短二種類の羽根でより一層効率良く空気を送ることを可能とすることができる。
【0040】
また請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ハブ部に取付ける複数の羽根を回転方向に非等ピッチとするので、回転騒音のピークのレベルを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のファンを示し、(a)は正面図であり、(b)は背面図である。
【図2】同上のファンを示し、(a)は背面方向からみた斜視図であり、(b)は正面方向からみた斜視図である。
【図3】ハブ部に取付ける羽根の取付け方による相違を説明する図であり、(a)は長い方の羽根の圧力面側に隣接して短い方の羽根を取付ける場合を説明する説明図であり、(b)は長い方の羽根の負圧面側に隣接して短い方の羽根を取付ける場合を説明する説明図である。
【図4】(a)は長い方の羽根の圧力面側に隣接して短い方の羽根を取付ける場合の剥離流れを説明する説明図であり、(b)は長い方の羽根の負圧面側に隣接して短い方の羽根を取付ける場合の剥離流れを説明する説明図である。
【図5】同上のヘアードライヤーを示し、(a)は外観図であり、(b)は断面図である。
【図6】ファンの回転騒音の周波数ごとのレベル値を示す図であり、(a)は本実施形態の周波数ごとのレベル値であり、(b)は従来例の周波数ごとのレベル値を示す図である。
【図7】従来例を示し、(a)は斜視図であり、(b)は正面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
2 空気流路
21 吸込口
22 吹出口
3 ファン
41 モータ
5 ハブ部
6 羽根
Claims (4)
- ケーシングの内部に空気流路を形成して該空気流路の上流側端部に吸込口を設けると共に下流側端部に吹出口を設け、空気流路内にファンと該ファンを駆動するモータとを配置し、ファンを上流側ほど小径な斜流型形状に形成してモータに連結されるハブ部と該ハブ部より突設される複数の羽根とで構成し、ハブ部に長短二種類の長さの羽根を設けたヘアードライヤーにおいて、短い方の羽根の下流側端縁のハブ部の中心軸側の端部を通って前記中心軸を含む平面に対して前記短い方の羽根の下流側端縁の前記中心軸と反対側の端部が回転方向にずれていると共に、長い方の羽根の下流側端縁の前記中心軸側の端部を通って前記中心軸を含む平面に対して前記長い方の羽根の下流側端縁の前記中心軸と反対側の端部が回転方向と反対側にずれ、長い方の羽根から該羽根の圧力面側に隣接する短い方の羽根までのピッチよりも負圧面側に隣接する短い方の羽根までのピッチを長くして成ることを特徴とするヘアードライヤー。
- 長短二種類の長さの羽根をハブ部に回転方向に交互に設けて成ることを特徴とする請求項1記載のヘアードライヤー。
- 短い方の羽根の空気流れ方向の中心部を長い方の羽根の空気流れ方向の中心部よりも下流側に設けて成ることを特徴とする請求項2記載のヘアードライヤー。
- ハブ部に取付ける複数の羽根を回転方向に非等ピッチとして成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のヘアードライヤー。
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