JP3959970B2 - 反射型光電スイッチ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は検出体からの反射光を受光してオンモード動作をする反射型光電スイッチに係り、特に光電スイッチ自身の故障や事故に対してフェイルセーフ機能を有する反射型光電スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の反射型光電スイッチにおいて、発光ダイオード(LED)から光信号(LS)を投光し、検出体で反射された反射光(LR)をフォトダイオード(PD)で受光して光電変換を施した後、電流/電圧変換して受光電圧信号とし、受光電圧信号が基準レベルを超えた場合には、受光電圧信号に波形整形を施してパルス信号に変換し、パルス信号をカウントしてカウント値が所定値以上の時には、スイッチのオンモードとして検出し、この検出出力に基づいて負荷(機械、装置等)を駆動制御するものが知られている。
【0003】
図9に従来の反射型光電スイッチの一例を示す。図9において、従来の反射型光電スイッチ50は、基準パルス発生回路51、パルス電流回路52、発光ダイオード(LED)53、フォトダイオード(PD)54、電圧変換回路55、同期増幅回路56、コンパレータ57、カウンタ58、出力回路59を備え、検出体62が発光ダイオード(LED)53から投光された光信号(LS)を反射し、反射光(LR)がフォトダイオード(PD)54で受光される。
【0004】
フォトダイオード(PD)54で受光された反射光(LR)は光電変換され、フォト電流が流れる。フォト電流は電圧変換回路55で電圧信号に変換され、電圧信号が同期増幅回路56で基準パルスに同期して増幅される。コンパレータ57は、増幅された電圧信号を基準レベルと比較し、電圧信号が基準レベルを超える場合には、電圧信号に波形整形を施してパルス信号を発生する。
【0005】
コンパレータ57から発生されたパルス信号は、カウンタ58でカウントされ、カウント値が所定値を超えた場合には、光電スイッチがオンモードであると判定され、出力回路59をオンにして電源61が負荷(機械、装置等)60に印加され、電源61によって負荷60が駆動される。
【0006】
一方、検出体62から反射光(LR)が受光されない場合には、コンパレータ57からパルス信号が発生されず、光電スイッチがオフモードであると判定され、出力回路59がオフとなって電源61が負荷(機械、装置等)60から遮断され、負荷60の動作が停止される。
【0007】
このように、一般的な従来の反射型光電スイッチ50は、フォトダイオード(PD)54で検出体62の有無により反射光(LR)を受光したりまたは受光しなかったりして出力回路59をオンまたはオフ制御することにより、負荷(機械、装置等)60の動作または停止の制御がなされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の反射型光電スイッチ50は、反射光(LR)を受光し、電圧変換、同期増幅した電圧信号を基準レベルと比較してパルス信号を発生し、パルス信号のカウント値が所定値を超えるか否かでオンモードまたはオフモードの最終的な検出出力としているため、コンパレータ57、カウンタ58または出力回路59に故障や事故が発生した場合には、検出出力がオン/オフのいずれのモードにもなる虞があり、フェイルセーフの観点から満足されない課題がある。
【0009】
このようなフェイルセーフに対応するため、独立した2個の反射型光電スイッチを採用している。これは2個の反射型光電スイッチが同時に故障する確率は極めて低いという考えに基づく。そして2個の反射型光電スイッチの出力が一致する場合(例えば、HレベルまたはLレベル)に最終的なセンサ出力と判定している。
【0010】
図10に従来のフェイルセーフ型の反射型光電スイッチの一例を示す。2個の独立した光電スイッチ66,67を並列に配置し、光電スイッチ66の出力VS1と光電スイッチ67の出力VS2を一致回路68で判定し、出力VS1と出力VS2が一致する時には、正常と判断して反射型光電スイッチ65の検出出力HOを出力する。
【0011】
一方、出力VS1と出力VS2が不一致の場合時には、光電スイッチ66,67のいずれか一方に故障が発生したと判断して反射型光電スイッチ65の検出出力HOを採用しない。
【0012】
図10に示すような従来のフェイルセーフ型の反射型光電スイッチには、下記の問題点がある。
▲1▼:反射型光電スイッチを2個取り付けるスペースが必要となる。
▲2▼:2個の反射型光電スイッチを接近して取り付ける時、相互干渉を避けるために光電スイッチ間を同期線で接続し、2つの光電スイッチの光信号(LS)の投光タイミングをずらす等の処置が必要となる。
▲3▼:光電スイッチの狙っている検出ポイントや検出角度の違いによって、2個の光電スイッチを同時にオンモードにさせたり、オフモードにさせることが難しく、動作点の調整に時間を要する。
【0013】
このように、2個の反射型光電スイッチを用いるフェイルセーフには、センサの形状が大きくなる課題、2個のセンサの配置や動作点の調整が難しい課題、およびセンサのコストアップを招く課題がある。
【0014】
この発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は1個の光電スイッチで確実に光電スイッチの故障を検出することができるフェイルセーフに優れた反射型光電スイッチを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためこの発明に係る反射型光電スイッチは、基準パルスを発生する基準パルス発生回路と、基準パルスに基づいてパルス状電流を発光ダイオード(LED)に供給するパルス電流回路と、パルス状電流で発光し、光信号(LS)を投光する発光ダイオード(LED)と、反射光(LR)を受光するフォトダイオード(PD)と、フォトダイオード(PD)が光電変換した電流を受光電圧信号に変換する電流/電圧変換回路と、電流/電圧変換回路から供給される受光電圧信号を基準パルスに同期して増幅する同期増幅回路と、同期増幅回路から出力される信号レベルが基準レベルを超えた時、パルス信号を出力するコンパレータと、を備えた反射型光電スイッチであって、コンパレータから出力されるパルス信号を直流電圧に変換する直流電圧変換手段を備え、直流電圧変換手段が変換した直流電圧を直流電源のプラス側またはマイナス側に重畳し、直流電源電圧よりも高い電位、または直流電源の接地電圧(0ボルト)よりも低い電位を検出出力としたことを特徴とする。
【0016】
この発明に係る反射型光電スイッチは、検出体からの反射光を受光してパルス信号として検出し、パルス信号を直流電圧に変換して直流電源のプラス側またはマイナス側に重畳することにより、直流電源電圧よりも高い電位、または直流電源の接地電圧(0ボルト)よりも低い電位でスイッチ出力を検出することができるので、スイッチに故障が発生しても検出出力をオフモードで検出することができる。これにより、検出出力のオンモードで機械や装置等を動作中であっても、スイッチに故障が発生すると検出出力がオフモードになり、自動的に機械や装置等を停止させることができ、信頼性に優れたフェイルセーフを実現することができる。
【0017】
また、この発明に係るコンパレータは、同期増幅回路から出力される信号レベルが基準レベルを超えると波形整形する比較回路と、比較回路から供給されるパルス信号の立上がりをトリガにして繰返しの単一パルスを発生する単一パルス発生回路とを備えたことを特徴とする。
【0018】
この発明に係るコンパレータは、信号レベルが基準レベルを超えると波形整形してパルス信号を発生し、おのおののパルス信号の立上がりをトリガにしてデューティ比の大きな繰返しの単一パルスからなるパルス列のパルス信号を出力するので、パルス信号を直流電圧に変換して大きな検出出力を得ることができる。
【0019】
さらに、この発明に係る直流電圧変換手段は、コンデンサ結合の整流・平滑手段を備えたことを特徴とする。
【0020】
また、この発明に係る直流電圧変換手段は、トランス結合の整流・平滑手段を備えたことを特徴とする。
【0021】
この発明に係る直流電圧変換手段は、コンデンサ結合の整流・平滑回路またはトランス結合の整流・平滑回路を備えたので、オンモードの検出出力を直流電源電圧よりも高い電位、または直流電源の接地電圧(0ボルト)よりも低い電位で検出することができ、接地電圧と直流電源電圧の範囲となるオフモードの検出出力や故障時の検出出力から明確に区別することが可能となる。これにより、故障時の検出出力をオフモードと同じ状態で検出できるので、信頼性に優れたフェイルセーフを実現することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
反射型光電スイッチのフェイルセーフ機能は、下記の反射型光電スイッチの故障に対して検出出力をオフモードにし、自動的に図示しない機械や装置等の動作を停止させることが要求される。
▲1▼:検出体の脱落、光電スイッチの取り付けゆるみ(検出体が光電センサから離れる、検出角度が変化する等)
▲2▼:発光ダイオード(LED)投光面またはフォトダイオード(PD)受光面の汚れ(投光量、受光量の低下)
▲3▼:投光回路、受光回路の故障
▲4▼:電源線、出力線の断線、短絡、漏電
▲5▼:電源線、出力線の地絡、漏電
【0023】
▲1▼〜▲5▼の故障や事故により、従来の反射型光電スイッチの検出出力は、直流電源電圧のマイナス側電位(0V)〜プラス側電位までの全てが含まれ、オンモードの検出出力がこれらの電圧範囲にある場合には、スイッチの故障との判別が不可能であり、本発明の基本思想は、オンモードの検出出力を直流電源電圧のマイナス側電位(0V)〜プラス側電位までの範囲外で検出するように構成したことである。
【0024】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る反射型光電スイッチの一実施の形態要部ブロック構成図である。図1において、反射型光電スイッチ1は、基準パルス発生回路2、パルス電流回路3、投光用の発光ダイオード(LED)4、受光用のフォトダイオード(PD)5、電流/電圧変換回路6、同期増幅回路7、コンパレータ8、直流電圧変換手段9を備える。
【0025】
基準パルス発生回路2は、パルス発振回路、基準クロックを分周する分周回路等で構成し、デューティ比1/10程度のパルスを発生し、パルス信号PKをパルス電流回路3に供給する。また、基準パルス発生回路2は、パルス信号PKに同期したパルス信号PSを同期増幅手段7に供給する。
【0026】
パルス電流回路3は、基準パルス発生回路2から供給されるパルス信号PKに対応したパルス電流IPを発光ダイオード(LED)4に供給する。
【0027】
発光ダイオード(LED)4は、パルス電流回路3から供給されるパルス電流IPで駆動され、パルス電流IPのデューティ比、周期で発光を繰返し、光信号LSを投光する。なお、一般に光電スイッチの検出距離を大きくするために、発光ダイオード(LED)4に大きな電流を流す必要があり、パルス電流IP(パルス信号PKも同じ)のデューティ比は1/10以下に設定する。また、基準パルス発生回路2、パルス電流回路3および発光ダイオード(LED)4は、反射型光電スイッチ1の投光部を構成する。
【0028】
フォトダイオード(PD)5は、発光ダイオード(LED)4から投光された光信号(LS)が検出体10で反射した反射光(LR)を受光すると、受光した反射光(LR)に光電変換を施し、光電流ILを発生し、電流/電圧変換回路6に供給する。
【0029】
電流/電圧変換回路6は、フォトダイオード(PD)5が光電変換した光電流ILをアナログ量の受光電圧信号VTに変換し、受光電圧信号VTを同期増幅回路7に供給する。
【0030】
同期増幅回路7は、アナログの電圧増幅器で構成し、電流/電圧変換回路6から供給される受光電圧信号VTを基準パルス発生回路2から供給されるパルス信号PKに同期したパルス信号PSに応じて所定のパルス幅の期間だけ増幅し、増幅した受光信号VSをコンパレータ8に供給する。
【0031】
コンパレータ8は、比較回路、単一パルス発生回路で構成し、同期増幅回路7から供給される受光信号VSと予め設定した基準レベルを比較し、受光信号VSが基準レベルを超えた場合には、受光信号VSをパルス信号に波形整形する。続いて波形整形したパルス信号の立上がりをトリガにしてデューティ比の大きな繰返しの単一パルス(ワンショットパルス)からなるパルス列のパルス信号VOを発生し、パルス信号VOを直流電圧変換手段9に供給する。
【0032】
図3はこの発明に係るコンパレータの一実施の形態ブロック構成図である。(a)図にブロック構成図、(b)図に波形図を示す。(a)図においてコンパレータ8は、比較回路13、単一パルス発生回路(モノマルチバイブレータ)14を備える。比較回路13は、演算増幅器等で構成し、受光信号VSと予め定電圧素子ZDで生成した基準レベルVKを比較し、受光信号VSが基準レベルVKを超える(VS>VK)場合には、受光信号VSを波形整形したパルス状のパルス信号VHを発生し、パルス信号VHを単一パルス発生回路14に供給する。
【0033】
パルス信号VHは、(b)図に示すように、波高値が直流電源電圧VC、パルス幅T1、周期Tのパルスであり、デューティ比T1/Tは基準パルス発生回路2のパルス信号PKとほぼ等しい1/10程度となる。パルス信号VHは、デューティ比が1/10程度と小さいため、パルス信号VHを整流・平滑して直流電圧に変換しても小さな値にしかなり得ず、反射型光電スイッチ1の検出出力として充分ではない。
【0034】
単一パルス発生回路14は、リトリガブルのワンショットマルチバイブレータで構成し、比較回路13から供給されるパルス信号VHの立上がりをトリガにしてパルス幅T2(T2>T1)の単一パルスを発生する。単一パルスはパルス信号VHが立ち上がる度に発生するので、(b)図に示すパルス信号VHに対応したパルス列のパルス信号VOを発生し、パルス信号VOを直流電圧変換手段9に供給する。
【0035】
なお、パルス信号VOのパルス幅T2は、整流・平滑の直流変換効率を考慮してデューティ比1/2(T2=T/2)近傍に設定するのが望ましい。
【0036】
このように、この発明に係るコンパレータ8は、信号レベルVSが基準レベルVKを超える(VS>VK)と波形整形してパルス信号VHを発生し、おのおののパルス信号VHの立上がりをトリガにしてデューティ比の大きな繰返しの単一パルスからなるパルス列のパルス信号VOを出力するので、パルス信号VOを直流電圧に変換して大きな検出出力を得ることができる。
【0037】
直流電圧変換手段9は、コンデンサ結合の整流・平滑回路またはトランス結合の整流・平滑回路で構成し、コンパレータ8から供給されるパルス信号VOに整流・平滑を施してAC/DC変換を行い、直流電圧ΔVaを発生する。なお、直流電圧ΔVaのマイナス側を直流電源電圧VCに接続することにより、直流電圧ΔVaのプラス側となる直流電圧VD1には、直流電源電圧VCに直流電圧ΔVaを重畳(加算)した電圧値(VD1=VC+ΔVa)が得られる。
【0038】
検出体10からの反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光してコンパレータ8からパルス信号VOが出力される状態を光電スイッチのオンモードとすると、オンモードの検出出力VD1は、直流電源電圧VCよりも直流電圧ΔVaだけ高い値で検出することができる。
【0039】
一方、検出体10からの反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光しない状態を光電スイッチのオフモードとすると、オフモードのセンサ出力VD1は、コンパレータ8から交流信号VOが供給されない(VO=0)ため、直流電圧変換手段9の直流電圧ΔVaが0Vとなって直流電源電VCと同じ電圧値(VD1=VC)となる。
【0040】
図4は図1に示す直流電圧変換手段の一実施の形態回路図である。図4において、直流電圧変換手段9は、コンデンサ結合の整流・平滑回路で構成する。直流阻止用コンデンサC1は、図1に示すコンパレータ8の出力から直流を阻止してパルス信号VOを取り出す。整流回路を形成するダイオードD1,D2は、パルス信号VOをリップル成分が含まれた直流に整流し、平滑用電解コンデンサC2でリップル成分を平滑して直流電圧ΔVaに変換する。なお、抵抗器Rは、コンデンサC2とともに直流電圧ΔVaの充放電の時定数を決定する。
【0041】
直流電圧変換手段9は、電解コンデンサC2の両端に直流電圧ΔVaを発生するので、電解コンデンサC2のマイナス端子側を直流電源のプラス端子VC側に接続することにより、電解コンデンサC2のプラス端子側には、直流電源電圧VCに直流電圧ΔVaを重畳(加算)した直流電圧VD1(=VC+ΔVa)が得られる。
【0042】
直流電圧ΔVaは、検出体10が反射する反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光することによって発生する光電スイッチのオンモード出力の直流電圧増加分なので、光電スイッチのオンモード出力(直流電圧VD1)は、直流電源電圧VCよりも高い直流電圧で検出することができる。
【0043】
図6は図1に示す直流電圧変換手段の別実施の形態回路図である。図6において、直流電圧変換手段15は、コンデンサ結合の整流・平滑回路で構成する。直流阻止用コンデンサC1A,C1Bを用いた点および整流回路をダイオードブリッジDBで構成した点が直流電圧変換手段9と異なる。
【0044】
整流回路をダイオードブリッジDBで構成したので、電解コンデンサC2の両端に発生する直流電圧ΔVcが図4に示す直流電圧ΔVaよりも高くなる。
【0045】
図7は図1に示す直流電圧変換手段の別実施の形態回路図である。図7において、直流電圧変換手段16は、トランス結合の整流・平滑回路で構成する。パルストランスTは、図1に示すコンパレータ8から出力されるパルス信号VOを1次側コイルから2次側コイルに絶縁して伝達する。整流ダイオードD1は、パルストランスTの2次側に誘起されたパルス信号VOをリップル成分が含まれた直流に整流し、平滑用電解コンデンサC2でリップル成分を平滑して直流電圧ΔVaに変換する。なお、抵抗器Rは、電解コンデンサC2とともに直流電圧ΔVaの充放電の時定数を決定する。また、直流電圧ΔVaは、パルストランスTの2次側巻線数を増加することにより、高い値に設定することができる。
【0046】
直流電圧変換手段16は、電解コンデンサC2の両端に直流電圧ΔVaを発生するので、電解コンデンサC2のマイマス端子側を直流電源のプラス端子VC側に接続することにより、電解コンデンサC2のプラス端子側には、直流電源電圧VCに直流電圧ΔVaを重畳(加算)した直流電圧VD1(=VC+ΔVa)が得られる。
【0047】
直流電圧ΔVaは、検出体10が反射する反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光することによって発生する光電スイッチのオンモード出力の直流電圧増加分なので、光電スイッチのオンモード出力(直流電圧VD1)は、直流電源電圧VCよりも高い直流電圧で検出することができる。
【0048】
図2はこの発明に係る反射型光電スイッチの別実施の形態要部ブロック構成図である。図2において、反射型光電スイッチ11は、基準パルス発生回路2、パルス電流回路3、投光用の発光ダイオード(LED)4、受光用のフォトダイオード(PD)5、電流/電圧変換回路6、同期増幅回路7、コンパレータ8、直流電圧変換手段12を備え、発光ダイオード(LED)4から投光した光信号LSが検出体10で反射され、反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光して電流/電圧変換および同期増幅された受光信号VSをコンパレータ8でデューティ比の大きなパルス信号VOとし、パルス信号VOを直流電圧変換手段12で直流電圧ΔVbに変換し、直流電源のマイナス側(0V)に重畳(減算)した直流電圧VD2(=0−ΔVb)をオンモードの検出出力として検出する。なお、オンモードの検出出力として検出された直流電圧VD2(=−ΔVb)を用いて図示しない機械や装置等を動作させる。また、基準パルス発生回路2、パルス電流回路3、投光用の発光ダイオード(LED)4、受光用のフォトダイオード(PD)5、電流/電圧変換回路6、同期増幅回路7、コンパレータ8は、図1に示す反射型光電スイッチ1と同じ構成なので、説明を省略する。
【0049】
直流電圧変換手段12は、コンデンサ結合の整流・平滑回路またはトランス結合の整流・平滑回路で構成し、コンパレータ8から供給されるパルス信号VOに整流・平滑を施してAC/DC変換を行い、直流電圧ΔVbを発生する。なお、直流電圧ΔVbのプラス側を直流電源のマイナス側(接地電圧:0V)に接続することにより、直流電圧ΔVbのマイナス側となる直流電圧VD2には、直流電源の接地電圧0Vに直流電圧ΔVbを重畳(減算)した電圧値(VD2=−ΔVb)が得られる。
【0050】
検出体10からの反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光してコンパレータ8からパルス信号VOが出力される状態を光電スイッチのオンモードとすると、オンモードの検出出力VD2は、直流電源の接地電圧0Vよりも直流電圧ΔVbだけ低い値で検出することができる。
【0051】
一方、検出体10からの反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光しない状態を光電スイッチのオフモードとすると、オフモードのセンサ出力VD2は、コンパレータ8からパルス信号VOが供給されない(VO=0)ため、直流電圧変換手段12の直流電圧ΔVbが0Vとなって直流電源の接地電圧0Vと同じ電圧値(VD2=0V)となる。
【0052】
図5は図2に示す直流電圧変換手段の一実施の形態回路図である。図5において、直流電圧変換手段12は、コンデンサ結合の整流・平滑回路で構成する。直流阻止用コンデンサC1は、図2に示すコンパレータ8の出力から直流を阻止してパルス信号VOを取り出す。整流回路を形成するダイオードD1,D2は、交流信号VOをリップル成分が含まれた直流に整流し、平滑用電解コンデンサC2でリップル成分を平滑して直流電圧ΔVbに変換する。なお、抵抗器Rは、電解コンデンサC2とともに直流電圧ΔVbの充放電の時定数を決定する。
【0053】
直流電圧変換手段12は、電解コンデンサC2の両端に直流電圧ΔVbを発生するので、電解コンデンサC2のプラス端子側を直流電源のマイナス端子(接地電圧0V)側に接続することにより、電解コンデンサC2のマイナス端子側には、接地電圧0Vに直流電圧ΔVbを重畳(減算)した直流電圧VD2(=−ΔVb)が得られる。
【0054】
直流電圧ΔVbは、検出体10が反射する反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光することによって発生する光電スイッチのオンモード出力の直流電圧増加分なので、光電スイッチのオンモード出力(直流電圧VD2)は、直流電源の接地電圧0Vよりも低い直流電圧で検出することができる。
【0055】
なお、図6に示す直流阻止用コンデンサC1A,C1BおよびダイオードブリッジDBを用いたコンデンサ結合直流電圧変換手段15を適用して直流電圧ΔVbを発生させる構成にすることもできる。
【0056】
図8は図2に示す直流電圧変換手段の別実施の形態回路図である。図8において、直流電圧変換手段17は、トランス結合の整流・平滑回路で構成する。パルストランスTは、図2に示すコンパレータ8から出力されるパルス信号VOを1次側コイルから2次側コイルに絶縁して伝達する。整流ダイオードD1は、パルストランスTの2次側に誘起されたパルス信号VOをリップル成分が含まれた直流に整流し、平滑用電解コンデンサC2でリップル成分を平滑して直流電圧ΔVbに変換する。なお、抵抗器Rは、電解コンデンサC2とともに直流電圧ΔVbの充放電の時定数を決定する。また、直流電圧ΔVbは、パルストランスTの2次側巻線数を増加することにより、高い値にすることができる。
【0057】
直流電圧変換手段17は、電解コンデンサC2の両端に直流電圧ΔVbを発生するので、電解コンデンサC2のプラス端子側を直流電源の接地電圧0側に接続することにより、電解コンデンサC2のマイナス端子側には、直流電源の接地電圧0Vに直流電圧ΔVbを重畳(減算)した直流電圧VD2(=−ΔVb)が得られる。
【0058】
直流電圧ΔVaは、検出体10が反射する反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光することによって発生する光電スイッチのオンモード出力の直流電圧増加分なので、光電スイッチのオンモード出力(直流電圧VD2)は、直流電源の接地電圧0Vよりも低い直流電圧で検出することができる。
【0059】
光電スイッチのオンモード出力VD1(=VC+ΔVa)またはVD2(=−ΔVb)を別の直流電源(例えば、±VCC、|VCC|>|VC|)で動作するコンパレータで、基準値をVCまたは接地電圧0Vとして判定することにより、光電スイッチのオンモード出力(VD1,VD2)を検出することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係る反射型光電スイッチは、検出体からの反射光を受光してパルス信号として検出し、パルス信号を直流電圧に変換して直流電源のプラス側またはマイナス側に重畳することにより、直流電源電圧よりも高い電位、または直流電源の接地電圧(0ボルト)よりも低い電位でスイッチ出力を検出することができるので、スイッチに故障が発生しても検出出力をオフモードで検出することができる。これにより、検出出力のオンモードで機械や装置等を動作中であっても、スイッチに故障が発生すると検出出力がオフモードになり、自動的に機械や装置等を停止させることができ、信頼性に優れたフェイルセーフを実現することができる。
【0061】
また、この発明に係るコンパレータは、信号レベルが基準レベルを超えると波形整形してパルス信号を発生し、おのおののパルス信号の立上がりをトリガにしてデューティ比の大きな繰返しの単一パルスからなるパルス列のパルス信号を出力するので、パルス信号を直流電圧に変換して大きな検出出力を得ることができる。
【0062】
さらに、この発明に係る直流電圧変換手段は、コンデンサ結合の整流・平滑回路またはトランス結合の整流・平滑回路を備え、オンモードの検出出力を直流電源電圧よりも高い電位、または直流電源の接地電圧(0ボルト)よりも低い電位で検出するので、接地電圧と直流電源電圧の範囲となるオフモードの検出出力や故障時の検出出力から明確に区別することが可能となる。これにより、故障時の検出出力をオフモードと同じ状態で検出できるので、信頼性に優れたフェイルセーフを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る反射型光電スイッチの一実施の形態要部ブロック構成図
【図2】この発明に係る反射型光電スイッチの別実施の形態要部ブロック構成図
【図3】この発明に係るコンパレータの一実施の形態ブロック構成図
【図4】図1に示す直流電圧変換手段の一実施の形態回路図
【図5】図2に示す直流電圧変換手段の一実施の形態回路図
【図6】図1に示す直流電圧変換手段の別実施の形態回路図
【図7】図1に示す直流電圧変換手段の別実施の形態回路図
【図8】図2に示す直流電圧変換手段の別実施の形態回路図
【図9】従来の反射型光電スイッチの一例
【図10】従来のフェイルセーフ型の反射型光電スイッチの一例
【符号の説明】
1,11 反射型光電スイッチ
2 基準パルス発生回路
3 パルス電流回路
4 発光ダイオード(LED)
5 フォトダイオード(PD)
6 電流/電圧変換回路
7 同期増幅回路
8 コンパレータ
9,12,15,16,17 直流電圧変換手段
10 検出体
13 比較回路
14 単一パルス発生回路
【発明の属する技術分野】
この発明は検出体からの反射光を受光してオンモード動作をする反射型光電スイッチに係り、特に光電スイッチ自身の故障や事故に対してフェイルセーフ機能を有する反射型光電スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の反射型光電スイッチにおいて、発光ダイオード(LED)から光信号(LS)を投光し、検出体で反射された反射光(LR)をフォトダイオード(PD)で受光して光電変換を施した後、電流/電圧変換して受光電圧信号とし、受光電圧信号が基準レベルを超えた場合には、受光電圧信号に波形整形を施してパルス信号に変換し、パルス信号をカウントしてカウント値が所定値以上の時には、スイッチのオンモードとして検出し、この検出出力に基づいて負荷(機械、装置等)を駆動制御するものが知られている。
【0003】
図9に従来の反射型光電スイッチの一例を示す。図9において、従来の反射型光電スイッチ50は、基準パルス発生回路51、パルス電流回路52、発光ダイオード(LED)53、フォトダイオード(PD)54、電圧変換回路55、同期増幅回路56、コンパレータ57、カウンタ58、出力回路59を備え、検出体62が発光ダイオード(LED)53から投光された光信号(LS)を反射し、反射光(LR)がフォトダイオード(PD)54で受光される。
【0004】
フォトダイオード(PD)54で受光された反射光(LR)は光電変換され、フォト電流が流れる。フォト電流は電圧変換回路55で電圧信号に変換され、電圧信号が同期増幅回路56で基準パルスに同期して増幅される。コンパレータ57は、増幅された電圧信号を基準レベルと比較し、電圧信号が基準レベルを超える場合には、電圧信号に波形整形を施してパルス信号を発生する。
【0005】
コンパレータ57から発生されたパルス信号は、カウンタ58でカウントされ、カウント値が所定値を超えた場合には、光電スイッチがオンモードであると判定され、出力回路59をオンにして電源61が負荷(機械、装置等)60に印加され、電源61によって負荷60が駆動される。
【0006】
一方、検出体62から反射光(LR)が受光されない場合には、コンパレータ57からパルス信号が発生されず、光電スイッチがオフモードであると判定され、出力回路59がオフとなって電源61が負荷(機械、装置等)60から遮断され、負荷60の動作が停止される。
【0007】
このように、一般的な従来の反射型光電スイッチ50は、フォトダイオード(PD)54で検出体62の有無により反射光(LR)を受光したりまたは受光しなかったりして出力回路59をオンまたはオフ制御することにより、負荷(機械、装置等)60の動作または停止の制御がなされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の反射型光電スイッチ50は、反射光(LR)を受光し、電圧変換、同期増幅した電圧信号を基準レベルと比較してパルス信号を発生し、パルス信号のカウント値が所定値を超えるか否かでオンモードまたはオフモードの最終的な検出出力としているため、コンパレータ57、カウンタ58または出力回路59に故障や事故が発生した場合には、検出出力がオン/オフのいずれのモードにもなる虞があり、フェイルセーフの観点から満足されない課題がある。
【0009】
このようなフェイルセーフに対応するため、独立した2個の反射型光電スイッチを採用している。これは2個の反射型光電スイッチが同時に故障する確率は極めて低いという考えに基づく。そして2個の反射型光電スイッチの出力が一致する場合(例えば、HレベルまたはLレベル)に最終的なセンサ出力と判定している。
【0010】
図10に従来のフェイルセーフ型の反射型光電スイッチの一例を示す。2個の独立した光電スイッチ66,67を並列に配置し、光電スイッチ66の出力VS1と光電スイッチ67の出力VS2を一致回路68で判定し、出力VS1と出力VS2が一致する時には、正常と判断して反射型光電スイッチ65の検出出力HOを出力する。
【0011】
一方、出力VS1と出力VS2が不一致の場合時には、光電スイッチ66,67のいずれか一方に故障が発生したと判断して反射型光電スイッチ65の検出出力HOを採用しない。
【0012】
図10に示すような従来のフェイルセーフ型の反射型光電スイッチには、下記の問題点がある。
▲1▼:反射型光電スイッチを2個取り付けるスペースが必要となる。
▲2▼:2個の反射型光電スイッチを接近して取り付ける時、相互干渉を避けるために光電スイッチ間を同期線で接続し、2つの光電スイッチの光信号(LS)の投光タイミングをずらす等の処置が必要となる。
▲3▼:光電スイッチの狙っている検出ポイントや検出角度の違いによって、2個の光電スイッチを同時にオンモードにさせたり、オフモードにさせることが難しく、動作点の調整に時間を要する。
【0013】
このように、2個の反射型光電スイッチを用いるフェイルセーフには、センサの形状が大きくなる課題、2個のセンサの配置や動作点の調整が難しい課題、およびセンサのコストアップを招く課題がある。
【0014】
この発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は1個の光電スイッチで確実に光電スイッチの故障を検出することができるフェイルセーフに優れた反射型光電スイッチを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためこの発明に係る反射型光電スイッチは、基準パルスを発生する基準パルス発生回路と、基準パルスに基づいてパルス状電流を発光ダイオード(LED)に供給するパルス電流回路と、パルス状電流で発光し、光信号(LS)を投光する発光ダイオード(LED)と、反射光(LR)を受光するフォトダイオード(PD)と、フォトダイオード(PD)が光電変換した電流を受光電圧信号に変換する電流/電圧変換回路と、電流/電圧変換回路から供給される受光電圧信号を基準パルスに同期して増幅する同期増幅回路と、同期増幅回路から出力される信号レベルが基準レベルを超えた時、パルス信号を出力するコンパレータと、を備えた反射型光電スイッチであって、コンパレータから出力されるパルス信号を直流電圧に変換する直流電圧変換手段を備え、直流電圧変換手段が変換した直流電圧を直流電源のプラス側またはマイナス側に重畳し、直流電源電圧よりも高い電位、または直流電源の接地電圧(0ボルト)よりも低い電位を検出出力としたことを特徴とする。
【0016】
この発明に係る反射型光電スイッチは、検出体からの反射光を受光してパルス信号として検出し、パルス信号を直流電圧に変換して直流電源のプラス側またはマイナス側に重畳することにより、直流電源電圧よりも高い電位、または直流電源の接地電圧(0ボルト)よりも低い電位でスイッチ出力を検出することができるので、スイッチに故障が発生しても検出出力をオフモードで検出することができる。これにより、検出出力のオンモードで機械や装置等を動作中であっても、スイッチに故障が発生すると検出出力がオフモードになり、自動的に機械や装置等を停止させることができ、信頼性に優れたフェイルセーフを実現することができる。
【0017】
また、この発明に係るコンパレータは、同期増幅回路から出力される信号レベルが基準レベルを超えると波形整形する比較回路と、比較回路から供給されるパルス信号の立上がりをトリガにして繰返しの単一パルスを発生する単一パルス発生回路とを備えたことを特徴とする。
【0018】
この発明に係るコンパレータは、信号レベルが基準レベルを超えると波形整形してパルス信号を発生し、おのおののパルス信号の立上がりをトリガにしてデューティ比の大きな繰返しの単一パルスからなるパルス列のパルス信号を出力するので、パルス信号を直流電圧に変換して大きな検出出力を得ることができる。
【0019】
さらに、この発明に係る直流電圧変換手段は、コンデンサ結合の整流・平滑手段を備えたことを特徴とする。
【0020】
また、この発明に係る直流電圧変換手段は、トランス結合の整流・平滑手段を備えたことを特徴とする。
【0021】
この発明に係る直流電圧変換手段は、コンデンサ結合の整流・平滑回路またはトランス結合の整流・平滑回路を備えたので、オンモードの検出出力を直流電源電圧よりも高い電位、または直流電源の接地電圧(0ボルト)よりも低い電位で検出することができ、接地電圧と直流電源電圧の範囲となるオフモードの検出出力や故障時の検出出力から明確に区別することが可能となる。これにより、故障時の検出出力をオフモードと同じ状態で検出できるので、信頼性に優れたフェイルセーフを実現することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
反射型光電スイッチのフェイルセーフ機能は、下記の反射型光電スイッチの故障に対して検出出力をオフモードにし、自動的に図示しない機械や装置等の動作を停止させることが要求される。
▲1▼:検出体の脱落、光電スイッチの取り付けゆるみ(検出体が光電センサから離れる、検出角度が変化する等)
▲2▼:発光ダイオード(LED)投光面またはフォトダイオード(PD)受光面の汚れ(投光量、受光量の低下)
▲3▼:投光回路、受光回路の故障
▲4▼:電源線、出力線の断線、短絡、漏電
▲5▼:電源線、出力線の地絡、漏電
【0023】
▲1▼〜▲5▼の故障や事故により、従来の反射型光電スイッチの検出出力は、直流電源電圧のマイナス側電位(0V)〜プラス側電位までの全てが含まれ、オンモードの検出出力がこれらの電圧範囲にある場合には、スイッチの故障との判別が不可能であり、本発明の基本思想は、オンモードの検出出力を直流電源電圧のマイナス側電位(0V)〜プラス側電位までの範囲外で検出するように構成したことである。
【0024】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る反射型光電スイッチの一実施の形態要部ブロック構成図である。図1において、反射型光電スイッチ1は、基準パルス発生回路2、パルス電流回路3、投光用の発光ダイオード(LED)4、受光用のフォトダイオード(PD)5、電流/電圧変換回路6、同期増幅回路7、コンパレータ8、直流電圧変換手段9を備える。
【0025】
基準パルス発生回路2は、パルス発振回路、基準クロックを分周する分周回路等で構成し、デューティ比1/10程度のパルスを発生し、パルス信号PKをパルス電流回路3に供給する。また、基準パルス発生回路2は、パルス信号PKに同期したパルス信号PSを同期増幅手段7に供給する。
【0026】
パルス電流回路3は、基準パルス発生回路2から供給されるパルス信号PKに対応したパルス電流IPを発光ダイオード(LED)4に供給する。
【0027】
発光ダイオード(LED)4は、パルス電流回路3から供給されるパルス電流IPで駆動され、パルス電流IPのデューティ比、周期で発光を繰返し、光信号LSを投光する。なお、一般に光電スイッチの検出距離を大きくするために、発光ダイオード(LED)4に大きな電流を流す必要があり、パルス電流IP(パルス信号PKも同じ)のデューティ比は1/10以下に設定する。また、基準パルス発生回路2、パルス電流回路3および発光ダイオード(LED)4は、反射型光電スイッチ1の投光部を構成する。
【0028】
フォトダイオード(PD)5は、発光ダイオード(LED)4から投光された光信号(LS)が検出体10で反射した反射光(LR)を受光すると、受光した反射光(LR)に光電変換を施し、光電流ILを発生し、電流/電圧変換回路6に供給する。
【0029】
電流/電圧変換回路6は、フォトダイオード(PD)5が光電変換した光電流ILをアナログ量の受光電圧信号VTに変換し、受光電圧信号VTを同期増幅回路7に供給する。
【0030】
同期増幅回路7は、アナログの電圧増幅器で構成し、電流/電圧変換回路6から供給される受光電圧信号VTを基準パルス発生回路2から供給されるパルス信号PKに同期したパルス信号PSに応じて所定のパルス幅の期間だけ増幅し、増幅した受光信号VSをコンパレータ8に供給する。
【0031】
コンパレータ8は、比較回路、単一パルス発生回路で構成し、同期増幅回路7から供給される受光信号VSと予め設定した基準レベルを比較し、受光信号VSが基準レベルを超えた場合には、受光信号VSをパルス信号に波形整形する。続いて波形整形したパルス信号の立上がりをトリガにしてデューティ比の大きな繰返しの単一パルス(ワンショットパルス)からなるパルス列のパルス信号VOを発生し、パルス信号VOを直流電圧変換手段9に供給する。
【0032】
図3はこの発明に係るコンパレータの一実施の形態ブロック構成図である。(a)図にブロック構成図、(b)図に波形図を示す。(a)図においてコンパレータ8は、比較回路13、単一パルス発生回路(モノマルチバイブレータ)14を備える。比較回路13は、演算増幅器等で構成し、受光信号VSと予め定電圧素子ZDで生成した基準レベルVKを比較し、受光信号VSが基準レベルVKを超える(VS>VK)場合には、受光信号VSを波形整形したパルス状のパルス信号VHを発生し、パルス信号VHを単一パルス発生回路14に供給する。
【0033】
パルス信号VHは、(b)図に示すように、波高値が直流電源電圧VC、パルス幅T1、周期Tのパルスであり、デューティ比T1/Tは基準パルス発生回路2のパルス信号PKとほぼ等しい1/10程度となる。パルス信号VHは、デューティ比が1/10程度と小さいため、パルス信号VHを整流・平滑して直流電圧に変換しても小さな値にしかなり得ず、反射型光電スイッチ1の検出出力として充分ではない。
【0034】
単一パルス発生回路14は、リトリガブルのワンショットマルチバイブレータで構成し、比較回路13から供給されるパルス信号VHの立上がりをトリガにしてパルス幅T2(T2>T1)の単一パルスを発生する。単一パルスはパルス信号VHが立ち上がる度に発生するので、(b)図に示すパルス信号VHに対応したパルス列のパルス信号VOを発生し、パルス信号VOを直流電圧変換手段9に供給する。
【0035】
なお、パルス信号VOのパルス幅T2は、整流・平滑の直流変換効率を考慮してデューティ比1/2(T2=T/2)近傍に設定するのが望ましい。
【0036】
このように、この発明に係るコンパレータ8は、信号レベルVSが基準レベルVKを超える(VS>VK)と波形整形してパルス信号VHを発生し、おのおののパルス信号VHの立上がりをトリガにしてデューティ比の大きな繰返しの単一パルスからなるパルス列のパルス信号VOを出力するので、パルス信号VOを直流電圧に変換して大きな検出出力を得ることができる。
【0037】
直流電圧変換手段9は、コンデンサ結合の整流・平滑回路またはトランス結合の整流・平滑回路で構成し、コンパレータ8から供給されるパルス信号VOに整流・平滑を施してAC/DC変換を行い、直流電圧ΔVaを発生する。なお、直流電圧ΔVaのマイナス側を直流電源電圧VCに接続することにより、直流電圧ΔVaのプラス側となる直流電圧VD1には、直流電源電圧VCに直流電圧ΔVaを重畳(加算)した電圧値(VD1=VC+ΔVa)が得られる。
【0038】
検出体10からの反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光してコンパレータ8からパルス信号VOが出力される状態を光電スイッチのオンモードとすると、オンモードの検出出力VD1は、直流電源電圧VCよりも直流電圧ΔVaだけ高い値で検出することができる。
【0039】
一方、検出体10からの反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光しない状態を光電スイッチのオフモードとすると、オフモードのセンサ出力VD1は、コンパレータ8から交流信号VOが供給されない(VO=0)ため、直流電圧変換手段9の直流電圧ΔVaが0Vとなって直流電源電VCと同じ電圧値(VD1=VC)となる。
【0040】
図4は図1に示す直流電圧変換手段の一実施の形態回路図である。図4において、直流電圧変換手段9は、コンデンサ結合の整流・平滑回路で構成する。直流阻止用コンデンサC1は、図1に示すコンパレータ8の出力から直流を阻止してパルス信号VOを取り出す。整流回路を形成するダイオードD1,D2は、パルス信号VOをリップル成分が含まれた直流に整流し、平滑用電解コンデンサC2でリップル成分を平滑して直流電圧ΔVaに変換する。なお、抵抗器Rは、コンデンサC2とともに直流電圧ΔVaの充放電の時定数を決定する。
【0041】
直流電圧変換手段9は、電解コンデンサC2の両端に直流電圧ΔVaを発生するので、電解コンデンサC2のマイナス端子側を直流電源のプラス端子VC側に接続することにより、電解コンデンサC2のプラス端子側には、直流電源電圧VCに直流電圧ΔVaを重畳(加算)した直流電圧VD1(=VC+ΔVa)が得られる。
【0042】
直流電圧ΔVaは、検出体10が反射する反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光することによって発生する光電スイッチのオンモード出力の直流電圧増加分なので、光電スイッチのオンモード出力(直流電圧VD1)は、直流電源電圧VCよりも高い直流電圧で検出することができる。
【0043】
図6は図1に示す直流電圧変換手段の別実施の形態回路図である。図6において、直流電圧変換手段15は、コンデンサ結合の整流・平滑回路で構成する。直流阻止用コンデンサC1A,C1Bを用いた点および整流回路をダイオードブリッジDBで構成した点が直流電圧変換手段9と異なる。
【0044】
整流回路をダイオードブリッジDBで構成したので、電解コンデンサC2の両端に発生する直流電圧ΔVcが図4に示す直流電圧ΔVaよりも高くなる。
【0045】
図7は図1に示す直流電圧変換手段の別実施の形態回路図である。図7において、直流電圧変換手段16は、トランス結合の整流・平滑回路で構成する。パルストランスTは、図1に示すコンパレータ8から出力されるパルス信号VOを1次側コイルから2次側コイルに絶縁して伝達する。整流ダイオードD1は、パルストランスTの2次側に誘起されたパルス信号VOをリップル成分が含まれた直流に整流し、平滑用電解コンデンサC2でリップル成分を平滑して直流電圧ΔVaに変換する。なお、抵抗器Rは、電解コンデンサC2とともに直流電圧ΔVaの充放電の時定数を決定する。また、直流電圧ΔVaは、パルストランスTの2次側巻線数を増加することにより、高い値に設定することができる。
【0046】
直流電圧変換手段16は、電解コンデンサC2の両端に直流電圧ΔVaを発生するので、電解コンデンサC2のマイマス端子側を直流電源のプラス端子VC側に接続することにより、電解コンデンサC2のプラス端子側には、直流電源電圧VCに直流電圧ΔVaを重畳(加算)した直流電圧VD1(=VC+ΔVa)が得られる。
【0047】
直流電圧ΔVaは、検出体10が反射する反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光することによって発生する光電スイッチのオンモード出力の直流電圧増加分なので、光電スイッチのオンモード出力(直流電圧VD1)は、直流電源電圧VCよりも高い直流電圧で検出することができる。
【0048】
図2はこの発明に係る反射型光電スイッチの別実施の形態要部ブロック構成図である。図2において、反射型光電スイッチ11は、基準パルス発生回路2、パルス電流回路3、投光用の発光ダイオード(LED)4、受光用のフォトダイオード(PD)5、電流/電圧変換回路6、同期増幅回路7、コンパレータ8、直流電圧変換手段12を備え、発光ダイオード(LED)4から投光した光信号LSが検出体10で反射され、反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光して電流/電圧変換および同期増幅された受光信号VSをコンパレータ8でデューティ比の大きなパルス信号VOとし、パルス信号VOを直流電圧変換手段12で直流電圧ΔVbに変換し、直流電源のマイナス側(0V)に重畳(減算)した直流電圧VD2(=0−ΔVb)をオンモードの検出出力として検出する。なお、オンモードの検出出力として検出された直流電圧VD2(=−ΔVb)を用いて図示しない機械や装置等を動作させる。また、基準パルス発生回路2、パルス電流回路3、投光用の発光ダイオード(LED)4、受光用のフォトダイオード(PD)5、電流/電圧変換回路6、同期増幅回路7、コンパレータ8は、図1に示す反射型光電スイッチ1と同じ構成なので、説明を省略する。
【0049】
直流電圧変換手段12は、コンデンサ結合の整流・平滑回路またはトランス結合の整流・平滑回路で構成し、コンパレータ8から供給されるパルス信号VOに整流・平滑を施してAC/DC変換を行い、直流電圧ΔVbを発生する。なお、直流電圧ΔVbのプラス側を直流電源のマイナス側(接地電圧:0V)に接続することにより、直流電圧ΔVbのマイナス側となる直流電圧VD2には、直流電源の接地電圧0Vに直流電圧ΔVbを重畳(減算)した電圧値(VD2=−ΔVb)が得られる。
【0050】
検出体10からの反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光してコンパレータ8からパルス信号VOが出力される状態を光電スイッチのオンモードとすると、オンモードの検出出力VD2は、直流電源の接地電圧0Vよりも直流電圧ΔVbだけ低い値で検出することができる。
【0051】
一方、検出体10からの反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光しない状態を光電スイッチのオフモードとすると、オフモードのセンサ出力VD2は、コンパレータ8からパルス信号VOが供給されない(VO=0)ため、直流電圧変換手段12の直流電圧ΔVbが0Vとなって直流電源の接地電圧0Vと同じ電圧値(VD2=0V)となる。
【0052】
図5は図2に示す直流電圧変換手段の一実施の形態回路図である。図5において、直流電圧変換手段12は、コンデンサ結合の整流・平滑回路で構成する。直流阻止用コンデンサC1は、図2に示すコンパレータ8の出力から直流を阻止してパルス信号VOを取り出す。整流回路を形成するダイオードD1,D2は、交流信号VOをリップル成分が含まれた直流に整流し、平滑用電解コンデンサC2でリップル成分を平滑して直流電圧ΔVbに変換する。なお、抵抗器Rは、電解コンデンサC2とともに直流電圧ΔVbの充放電の時定数を決定する。
【0053】
直流電圧変換手段12は、電解コンデンサC2の両端に直流電圧ΔVbを発生するので、電解コンデンサC2のプラス端子側を直流電源のマイナス端子(接地電圧0V)側に接続することにより、電解コンデンサC2のマイナス端子側には、接地電圧0Vに直流電圧ΔVbを重畳(減算)した直流電圧VD2(=−ΔVb)が得られる。
【0054】
直流電圧ΔVbは、検出体10が反射する反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光することによって発生する光電スイッチのオンモード出力の直流電圧増加分なので、光電スイッチのオンモード出力(直流電圧VD2)は、直流電源の接地電圧0Vよりも低い直流電圧で検出することができる。
【0055】
なお、図6に示す直流阻止用コンデンサC1A,C1BおよびダイオードブリッジDBを用いたコンデンサ結合直流電圧変換手段15を適用して直流電圧ΔVbを発生させる構成にすることもできる。
【0056】
図8は図2に示す直流電圧変換手段の別実施の形態回路図である。図8において、直流電圧変換手段17は、トランス結合の整流・平滑回路で構成する。パルストランスTは、図2に示すコンパレータ8から出力されるパルス信号VOを1次側コイルから2次側コイルに絶縁して伝達する。整流ダイオードD1は、パルストランスTの2次側に誘起されたパルス信号VOをリップル成分が含まれた直流に整流し、平滑用電解コンデンサC2でリップル成分を平滑して直流電圧ΔVbに変換する。なお、抵抗器Rは、電解コンデンサC2とともに直流電圧ΔVbの充放電の時定数を決定する。また、直流電圧ΔVbは、パルストランスTの2次側巻線数を増加することにより、高い値にすることができる。
【0057】
直流電圧変換手段17は、電解コンデンサC2の両端に直流電圧ΔVbを発生するので、電解コンデンサC2のプラス端子側を直流電源の接地電圧0側に接続することにより、電解コンデンサC2のマイナス端子側には、直流電源の接地電圧0Vに直流電圧ΔVbを重畳(減算)した直流電圧VD2(=−ΔVb)が得られる。
【0058】
直流電圧ΔVaは、検出体10が反射する反射光LRをフォトダイオード(PD)5が受光することによって発生する光電スイッチのオンモード出力の直流電圧増加分なので、光電スイッチのオンモード出力(直流電圧VD2)は、直流電源の接地電圧0Vよりも低い直流電圧で検出することができる。
【0059】
光電スイッチのオンモード出力VD1(=VC+ΔVa)またはVD2(=−ΔVb)を別の直流電源(例えば、±VCC、|VCC|>|VC|)で動作するコンパレータで、基準値をVCまたは接地電圧0Vとして判定することにより、光電スイッチのオンモード出力(VD1,VD2)を検出することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係る反射型光電スイッチは、検出体からの反射光を受光してパルス信号として検出し、パルス信号を直流電圧に変換して直流電源のプラス側またはマイナス側に重畳することにより、直流電源電圧よりも高い電位、または直流電源の接地電圧(0ボルト)よりも低い電位でスイッチ出力を検出することができるので、スイッチに故障が発生しても検出出力をオフモードで検出することができる。これにより、検出出力のオンモードで機械や装置等を動作中であっても、スイッチに故障が発生すると検出出力がオフモードになり、自動的に機械や装置等を停止させることができ、信頼性に優れたフェイルセーフを実現することができる。
【0061】
また、この発明に係るコンパレータは、信号レベルが基準レベルを超えると波形整形してパルス信号を発生し、おのおののパルス信号の立上がりをトリガにしてデューティ比の大きな繰返しの単一パルスからなるパルス列のパルス信号を出力するので、パルス信号を直流電圧に変換して大きな検出出力を得ることができる。
【0062】
さらに、この発明に係る直流電圧変換手段は、コンデンサ結合の整流・平滑回路またはトランス結合の整流・平滑回路を備え、オンモードの検出出力を直流電源電圧よりも高い電位、または直流電源の接地電圧(0ボルト)よりも低い電位で検出するので、接地電圧と直流電源電圧の範囲となるオフモードの検出出力や故障時の検出出力から明確に区別することが可能となる。これにより、故障時の検出出力をオフモードと同じ状態で検出できるので、信頼性に優れたフェイルセーフを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る反射型光電スイッチの一実施の形態要部ブロック構成図
【図2】この発明に係る反射型光電スイッチの別実施の形態要部ブロック構成図
【図3】この発明に係るコンパレータの一実施の形態ブロック構成図
【図4】図1に示す直流電圧変換手段の一実施の形態回路図
【図5】図2に示す直流電圧変換手段の一実施の形態回路図
【図6】図1に示す直流電圧変換手段の別実施の形態回路図
【図7】図1に示す直流電圧変換手段の別実施の形態回路図
【図8】図2に示す直流電圧変換手段の別実施の形態回路図
【図9】従来の反射型光電スイッチの一例
【図10】従来のフェイルセーフ型の反射型光電スイッチの一例
【符号の説明】
1,11 反射型光電スイッチ
2 基準パルス発生回路
3 パルス電流回路
4 発光ダイオード(LED)
5 フォトダイオード(PD)
6 電流/電圧変換回路
7 同期増幅回路
8 コンパレータ
9,12,15,16,17 直流電圧変換手段
10 検出体
13 比較回路
14 単一パルス発生回路
Claims (4)
- 基準パルスを発生する基準パルス発生回路と、基準パルスに基づいてパルス状電流を発光ダイオード(LED)に供給するパルス電流回路と、パルス状電流で発光し、光信号(LS)を投光する発光ダイオード(LED)と、反射光(LR)を受光するフォトダイオード(PD)と、前記フォトダイオード(PD)が光電変換した電流を受光電圧信号に変換する電流/電圧変換回路と、前記電流/電圧変換回路から供給される受光電圧信号を基準パルスに同期して増幅する同期増幅回路と、前記同期増幅回路から出力される信号レベルが基準レベルを超えた時、パルス信号を出力するコンパレータと、を備えた反射型光電スイッチであって、
前記コンパレータから出力されるパルス信号を直流電圧に変換する直流電圧変換手段を備え、前記直流電圧変換手段が変換した直流電圧を直流電源のプラス側またはマイナス側に重畳し、直流電源電圧よりも高い電位、または直流電源の接地電圧(0ボルト)よりも低い電位を検出出力としたことを特徴とする反射型光電スイッチ。 - 前記コンパレータは、前記同期増幅回路から出力される信号レベルが基準レベルを超えると波形整形する比較回路と、前記比較回路から供給されるパルス信号の立上がりをトリガにして繰返しの単一パルスを発生する単一パルス発生回路と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の反射型光電スイッチ。
- 前記直流電圧変換手段は、コンデンサ結合の整流・平滑手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の反射型光電スイッチ。
- 前記直流電圧変換手段は、トランス結合の整流・平滑手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の反射型光電スイッチ。
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