JP3959363B2 - 画像追尾制御方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像追尾制御方法に関し、特に相関演算処理を介して、搭載される撮像部の視軸方位を、移動する追尾対象物に対して指向するように自動追尾する追尾雲台に適用して好適な画像追尾制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
追尾運台に適用した従来の画像追尾制御方法としては、本願出願人による特願2002ー329180の発明「追尾雲台」がある。図6は、当該追尾雲台の主要部の構成を示すブロック図である。この追尾雲台は、追尾雲台のジンバル構造に装着されて、追尾対象物を捕捉して画像信号101を出力する撮像部1と、該追尾対象物に対して、撮像部1の視軸方向を指向するように変更する視軸変更部9と、テンプレート生成回路3、相関演算回路4および動き量演算回路5を含み、撮像部1において取り込まれた画像信号101の入力を受けて、視軸変更部9を制御する追尾指令信号108を生成する追尾指令生成部2と、操作者による操作111を介して駆動指令信号102とテンプレート更新指示信号112を出力する操作部7と、駆動指令信号102と追尾指令信号108の入力を受けて両指令信号を加算して出力する加算回路8とを備える。図7は、図6の動き量演算回路5の内部構成を示すブロック図である。図8は、図6の追尾雲台において、追尾対象物を変更する際の動作原理の説明に使用する撮像部1による撮像画面を示す模式図である。
【0003】
図6において、テンプレート生成回路3は、追尾開始時に、画像信号101を受けて、受像画面中心部の追尾対象物の撮像画像を含む領域を、テンプレート画像として保存するとともに、追尾動作状態においては、テンプレート画像信号106を相関演算回路4へ出力する。
【0004】
相関演算回路4は、画像信号101の出力画像を探索領域として、該出力画像とテンプレート画像との間の相関演算を行い、テンプレート画像と最も良く適合する領域座標と該領域座標の画面中心からの偏差量107を検出し、偏差量107を動き量演算回路5へ供給する。動き量演算回路5は、図7に示されるように、積算器11〜13、積分器17、微分器18および加算器19により構成されており、偏差量107の数量値に対応する追尾指令信号108を生成する。追尾指令信号108は、加算回路8を経由して視軸変更部9に出力される。これを受けて視軸変更部9は視軸変更信号110を出力する。視軸変更信号110は、機械出力であり、撮像部1の視軸を制御する。図6の追尾雲台のおける撮像部1の視軸を制御する上述の方法により、画像信号101で表される画像において、追尾対象物の画像が画面中心部に保持され、撮像部1の視軸が追尾対象物に対して指向する追尾動作状態が維持される。
【0005】
この追尾動作状態において、追尾対象を現時点における第1の追尾対象物Aから第2の追尾対象物Bに変更する際には、操作者による手動操作111に応じ、操作部7からは撮像部1の視軸方向が第2の追尾対象物Bの方向に向くように駆動指令信号102が出力される(図8(a)の撮像画面20を参照)。また同時に、操作者による手動操作111に応じ、操作部7からテンプレート更新指示信号112が出力されて、テンプレート生成回路3に入力される。この状態においては、視軸変更部9に対しては、操作部7より出力される駆動指令信号102と、追尾指令生成部2より出力される追尾指令信号108が、加算回路8において加算されて複合指令信号109として入力される。複合指令信号109の入力により、視軸変更部8からは視軸変更信号110が出力され、これを受けて撮像部1の視軸は第2の追尾対象物Bの方向に移動する。この視軸の移動に対応して、テンプレート生成回路3においては、テンプレート更新指示信号112の入力により、撮像画面20の中心部に位置していたテンプレート31の座標は固定され、テンプレート画像は入力画像に対応して所定の周期において更新される。テンプレート31の座標は画面中心部に保持されたままの状態で、画面自体は視軸の移動とともに第2の追尾対象物Bの方向に移動してゆき、画面上にはテンプレート31に第2の追尾対象物Bが含まれた画像が表示される状態となり(図8(b)の撮像画面20を参照)、撮像部1の視軸方向は第2の追尾対象物Bに対し指向して追尾状態に入り、追尾対象の変更動作が終了する。
【0006】
なお、特開平09-090011には、PID(Proportional, Integration and Differential)補償器を備え、PID補償器を含む閉ループにより自動追尾をする光ビーム補足追尾装置において、光ビームが未入力の状態でPID補償器に一定の初期値を入力しておいたならば、オープン制御モードで光ビームを受光し、オープン制御モードから自動制御モードに切り替わった初期に自動追尾動作が不安定になるので、PID補償器用の初期化閉ループとしての第2の閉ループを設けることにより、オープン制御モードから自動制御モードに切り替わった初期における自動追尾動作の安定化を図る技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した図6の追尾雲台においては、動き量演算回路5は、図7に示されるように、積算器11〜13、積分器17、微分器18および加算器19により構成されている。追尾動作の開始時においては、積分器17のレベル値が零値に初期化されており、追尾動作開始の瞬間には追尾指令信号108の駆動出力レベルは零値にて出力され、その出力レベルは追尾対象物の移動量に対応して逐次変動する。このような従来の画像追尾制御方法では、追尾開始の瞬間における追尾対象物の移動速度が大きい場合には、追尾指令信号108による駆動レベルが所定レベルに到達する以前に、追尾対象物が撮像部1の撮像画面20の画面外に飛び出てしまう可能性があり、追尾捕捉動作が失敗に帰する惧があるという欠点がある。
【0008】
また、追尾対象物を変更する場合には、新たな追尾対象物を捕捉するために、追尾動作中に操作部7から駆動指令信号102が出力されると、撮像画面の中央に固定されているテンプレート座標から、新たな追尾対象物の画像が外れている場合には、相関演算回路4からは偏差量107が大きい固定値として出力され、これを受ける動き量演算回路5の積分器を介して出力される追尾指令信号108の駆動指令値は発散傾向となり、視軸変更部9による視軸制御が極めて困難な事態になるという欠点がある。
【0009】
本発明の目的は、かかる欠点を除去し、追尾動作の開始時においては追尾動作開始の即応性ならびに円滑性を改善するとともに、追尾時に追尾対象物を変更する際に操作部より駆動指令信号を出力する場合には追尾対象物の変更動作を円滑に行うことのできる画像追尾制御方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために本発明は次の手段を提供する。
【0011】
(1)追尾対象を捉える撮像部と、
前記撮像部の出力画像からテンプレート画像を生成するテンプレート生成部と、
前記撮像部の出力画像を探索領域として、前記テンプレート画像に最も形状が適合する領域の位置と画面中心との偏差量を生成する相関演算部と、
前記偏差量に基づき追尾指令信号を生成する手段であり、該偏差量の積分をする積分器を少なくとも備え、該追尾指令信号は追尾状態においては該積分器の出力を成分として含む動き量演算部と、
前記撮像部の視軸方向の変更を指令する駆動指令信号および前記追尾対象の自動追尾を指令する追尾信号を、操作者による手動操作に応じて生成する操作部と、
前記追尾指令信号と前記駆動指令信号とを加算した複合指令信号を生成する加算回路と、
前記複合指令信号に基づき前記撮像部の視軸方向を変更する視軸変更部と
を備える画像追尾装置の制御方法において、
前記駆動指令信号が入力されているときに前記追尾信号の入力があった時は、該追尾信号の入力の開始時点における前記駆動指令信号の指令値を前記積分器の初期値とする
ことを特徴とする画像追尾制御方法。
【0012】
(2)追尾対象を捉える撮像部と、
前記撮像部の出力画像からテンプレート画像を生成するテンプレート生成部と、
前記撮像部の出力画像を探索領域として、前記テンプレート画像に最も形状が適合する領域の位置と画面中心との偏差量を生成する相関演算部と、
前記偏差量に基づき追尾指令信号を生成する手段であり、該偏差量の積分をする積分器を少なくとも備え、該追尾指令信号は追尾状態においては該積分器の出力を成分として含む動き量演算部と、
前記撮像部の視軸方向の変更を指令する駆動指令信号および前記追尾対象の自動追尾を指令する追尾信号を、操作者による手動操作に応じて生成する操作部と、
前記追尾指令信号と前記駆動指令信号とを加算した複合指令信号を生成する加算回路と、
前記複合指令信号に基づき前記撮像部の視軸方向を変更する視軸変更部と
を備える画像追尾装置の制御方法において、
前記追尾信号および前記駆動指令信号が入力される期間には、前記積分器へ入力される信号の遮断をし、該積分器には該遮断直前の値を保持する
ことを特徴とする画像追尾制御方法。
【0013】
【作用】
上記の構成の画像追尾制御方法によれば、追尾の動作開始時においては、動き量演算部において、駆動指令信号の駆動指令値が積分器の初期保持レベルとして設定されるので、追尾指令信号の駆動指令値は該保持レベルとなる。これにより、追尾開始に即応して円滑に追尾状態に移行することが可能となり、追尾捕捉の失敗等が未然に排除される。また、追尾対象物を変更する際には、動き量演算部において積分器の入力端を開放端とすることにより、積分器の保持レベルが追尾変更直前のレベル値に保持され、追尾指令信号の駆動指令値が該保持レベル値となる。これにより、追尾開始時の場合と同様に追尾変更動作が円滑且つ即応して実行され、追尾変更動作の失敗等の発生が未然に排除される。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態である画像追尾制御方法を適用する追尾雲台の主要部の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、本追尾雲台は、追尾雲台のジンバル構造に装着されて、追尾対象物を光学的に捕捉して画像信号101を出力する撮像部1と、操作者による手動操作111に応じた駆動指令信号102と追尾信号103を出力する操作部7と、テンプレート生成回路3、相関演算回路4、動き量演算回路5および信号生成回路6を含み、撮像部1において取り込まれた画像信号101を入力し、駆動指令信号102および追尾信号103に基づき追尾指令信号108を生成して出力する追尾指令生成部2と、駆動指令信号102及び追尾指令信号108を受け、駆動指令信号102と追尾指令信号108とを加算して複合指令信号109として出力する加算回路8と、複合指令信号109に応じて撮像部1の視軸方向を変更制御する視軸変更信号110を生成する視軸変更部9とを備えて構成される。なお、図1では、追尾雲台における構成要素のうちで、本実施の形態の説明にかかわる要素だけが記載してある。
【0015】
図2は上記の動き量演算回路5の内部構成を示すブロック図であり、スイッチ10,14〜16と、積算器11〜13と、積分器17と、微分器18と、加算器19とを備えて構成される。図3は、追尾指令生成部2に含まれる信号生成回路6における入出力信号のタイミング図である。信号生成回路6は、図3(a)の駆動指令信号102と、同図(b)の追尾信号103とを入力し、図3(c)の補正信号104と、同図(d)の開始信号105とを出力する。図3に示すように、信号生成回路6は、追尾信号103が入力されている追尾時に駆動指令信号102の入力が開始されると、駆動指令信号102と追尾信号103の論理積が成り立つ間だけ補正信号104を生成する。また信号生成回路6は、追尾信号103の入力の立ち上りの瞬間(追尾開始時)にトリガ信号として開始信号105を生成する。なお図5は、図1の追尾雲台において、追尾を開始する際(図5(a))と、追尾対象物を変更する際(図5(b),(c))の動作原理の説明に使用する撮像部1の出力画像の画面を示す模式図である。
【0016】
図1において、移動進行中の追尾対象物Aに対する追尾を開始する場合には、該追尾対象物Aを捕捉するために、操作者による手動操作111に応じて、操作部7からは、撮像部1の視軸の方向が追尾対象物Aの進行方向に向いて追随するように、駆動指令信号102が出力される(図5(a)参照)。駆動指令信号102は、動き量演算回路5、信号生成回路6および加算回路8へ入力される。そして、加算回路8の出力の複合指令信号109に基づき、視軸変更部9が視軸変更信号110を生成する。ジンバル構造に装着される撮像部1は、視軸変更信号110(機械出力)により、追尾対象物Aに対して追随するように視軸方向を制御される。
【0017】
撮像部1より出力される画像信号101の撮像画面20(図5(a))を参照して、光学的に捕捉された追尾対象物Aに対して追尾を開始する場合には、操作者の手動操作111に応じ、操作部7より追尾信号103が出力される。追尾信号103は、信号生成回路6および動き量演算回路5に入力される。
【0018】
図3を参照して明らかなように、駆動指令信号102が作動中(ハイレベル)に追尾信号103が入力されると、信号生成回路6は、追尾信号103の立ち上り時に、瞬時に開始信号105をトリガ信号として生成し、テンプレート生成回路3と動き量演算回路5とに開始信号105を入力する。図2の動き量演算回路5においては、追尾信号103の入力によりスイッチ10及び16は共に「接」となり、開始信号105の入力によりスイッチ15は瞬間的に「接」となる。このとき動き量演算回路5は、等価的に図4(a)に示される回路となる。
【0019】
図4(a)の等価回路となった動き量演算回路5は、スイッチ15を経由して駆動指令信号102を積分器17に導入する。この導入により、追尾開始の瞬間だけに、積分器17には、駆動指令信号102の駆動指令値のレベルが設定される。これにより、動き量演算回路5から出力される追尾指令信号108は、瞬時に、それまで追尾対象物の動きに対して円滑に対応していた駆動指令信号102と同等の指令信号として加算回路8に入力される。従って、追尾開始とともに、撮像部1の視軸方向は、追尾対象物Aに対して追随するように作動し、追尾雲台を円滑に追尾動作状態に移行させることができる。
【0020】
追尾動作時には、テンプレート生成回路3におけるテンプレート更新処理は、開始信号105または補正信号104の入力があったときに行われる。テンプレート生成回路3は、画像信号101を受けて、撮像画面中心部の追尾対象物の撮像画像を含む領域を、テンプレート画像として切り出して保存するとともに、そのテンプレート画像を表すテンプレート画像信号106を出力する。相関演算回路4は、画像信号101及びテンプレート画像信号106を入力し、画像信号101で表される出力画像を探索領域として、該出力画像とテンプレート画像との間の相関演算を行い、該テンプレート画像と最も良く適合する領域座標、および該領域座標の画面中心からの偏差量107を検出する。偏差量107は動き量演算回路5に入力される。
【0021】
動き量演算回路5は、操作部7から追尾信号103を受けて、スイッチ10及び16を「接」にしたままの状態にあり、図4(a)に示される等価回路で作動し、偏差量107に対応する追尾指令信号108を生成する。追尾指令信号108は、加算回路8を経由して複合指令信号109として視軸変更部9へ供給される。視軸変更部9は、複合指令信号109に応じた視軸変更信号110を生成する。撮像部1は、視軸変更信号110で視軸を制御され、撮像画面の中心部に追尾対象物の画像を保持する。かくして、追尾雲台は、撮像部1の視軸を追尾対象物に指向する自動追尾状態を維持することとなる。
【0022】
次に、本実施の形態の画像追尾制御方法を図1の追尾雲台に適用し、その追尾雲台が追尾動作状態にあるとき、追尾対象を現時点の第1の追尾対象物Aから第2の追尾対象物Bに変更する場合を説明する。いま、操作者の操作111に応じ、操作部7からは、撮像部1の視軸の方向が第2の追尾対象物Bの方向に向くように駆動指令信号102が出力されたとする(図5(b)参照)。駆動指令信号102は、加算回路8を経由して視軸変更部9に入力されるとともに、同時に追尾指令生成部2における信号生成回路6にも入力される。
【0023】
信号生成回路6は、追尾信号103が入力されている間に駆動指令信号102が入力された時、図3により明らかなように、駆動指令信号102の立ち上りに時に同期して補正信号104を生成する。補正信号104は、テンプレート生成回路3および動き量演算回路5に入力される。動き量演算回路5においては、補正信号104の入力を受けてスイッチ14が「断」となる。このとき、動き量演算回路5の等価回路は、図4(b)に示される如くとなり、積分器17の入力端が開放された状態となる。この状態においては、積分器17に対する入力が停止され、スイッチ14「断」以降の偏差量107は積分器17に入力されないから、スイッチ14「断」以降の偏差量107は積分器17の積分値に変化を及ぼさず、ひいては追尾指令信号108に影響を及ぼすことがなくなる。積分器17には、スイッチ14が「断」となる直前の偏差量107の積分値の最終値が保持される。動き量演算回路5からは、この偏差量107の最終値に対応する追尾指令信号108が出力されて加算回路8に入力され、撮像部1に対する視軸変更信号110は操作直前の一定値に保持されている。
【0024】
従って、捕捉対象の追尾対象物Bが光学的に捕捉されて、撮像画面中心部から外れている状態においても、動き量演算回路5からは、積分器17に保持されている駆動指令信号102の駆動指令値に対応する追尾指令信号108が出力されて、追尾指令信号が発散状態となる事態は回避される。そして、追尾対象物Bがテンプレート内に捕捉され、操作部7からの駆動指令信号102が停止されて追尾動作状態(図5(c)参照)になると、図3を参照して明らかなように、信号生成回路6による補正信号104は停止される。撮像部1の視軸方向は、追尾対象物に対して追随するように作動し、追尾雲台を円滑に追尾動作状態に移行させることができる。
【0025】
追尾対象物Bに対する追尾動作状態においては、前述の追尾開始の場合と同様に、テンプレート生成回路3におけるテンプレート更新処理は、開始信号105または補正信号104の入力があったときに行われる。そして、追尾対象物Bに対する追尾動作状態では、その前述の追尾開始の場合と同様に、相関演算回路4において偏差量107を生成し、動き量演算回路5により追尾指令信号108を生成し、加算回路8を経て追尾指令信号108を視軸変後部9へ導き、視軸変後部9の出力の視軸変更信号110により撮像部1を制御し、撮像部1による追尾対象物Bの追尾を行い、撮像画面の中心部に尾対象物Bの画像を保持し、撮像部1の視軸を追尾対象物B指向する自動追尾状態が維持される。
【0026】
【発明の効果】
以上に実施の形態を挙げ具体的に説明したように、本発明は、移動する追尾対象物に対して追尾を開始する場合には、追尾開始時に、瞬時に動き量演算部内の積分器の初期値として、操作部から出力される駆動指令信号の駆動指令値を設定することにより、追尾動作開始の即応性ならびに円滑性を改善することができる。
【0027】
また、本発明では、追尾動作時に、追尾対象物を他の追尾対象物に変更する場合には、駆動指令信号の入力に対応して補正信号を生成し、該補正信号により、動き量演算回路内の積分器の入力端に対する接続を「断」として積分器の保持レベル値を変更操作直前のレベル値に保持し、該保持レベル値を動き量演算部より出力される追尾指令信号の駆動指令値とすることにより、追尾対象物の変更動作を円滑に行うことが可能となる。
【0028】
このように、本発明によれば、追尾動作の開始時においては追尾動作開始の即応性ならびに円滑性を改善するとともに、追尾時に追尾対象物を変更する際に操作部より駆動指令信号を出力する場合には追尾対象物の変更動作を円滑に行うことのできる画像追尾制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態である画像追尾制御方法を適用する追尾雲台の主要部の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の追尾雲台における動き量演算回路を示すブロック図である。
【図3】図1の信号生成回路の入出力信号を示すタイミング図である。
【図4】追尾開始時および追尾対象変更時における図1の動き量演算回路の等価回路を示すブロック図である。
【図5】図1の追尾雲台において、追尾を開始する場合と追尾対象を変更する場合の原理を説明するために、その追尾雲台における撮像画面を示す模式図である。
【図6】従来の画像追尾制御方法を適用する追尾雲台を示すブロック図である。
【図7】図6の追尾雲台における動き量演算回路を示すブロック図である。
【図8】図6の追尾雲台において、追尾対象を変更する場合の原理を説明するために、その追尾雲台における撮像画面を示す模式図である。
【符号の説明】
1 撮像部
2 追尾指令生成部
3 テンプレート生成回路
4 相関演算回路
5 動き量演算回路
6 信号生成回路
7 操作部
8 加算回路
9 視軸変更部
10,14〜16 スイッチ
11〜13 積算器
17 積分器
18 微分器
19 加算器
20 撮像画面(撮像部1による撮像画面)
31 テンプレート
101 画像信号
102 駆動指令信号
103 追尾信号
104 補正信号
105 開始信号
106 テンプレート画像信号
107 偏差量
108 追尾指令信号
109 複合指令信号(駆動指令信号102と追尾指令信号108が加算回路8において加算された指令信号)
110 視軸変更信号
111 手動操作(操作者による操作)
A 第1の追尾対象物
B 第2の追尾対象物

Claims (2)

  1. 追尾対象を捉える撮像部と、
    前記撮像部の出力画像からテンプレート画像を生成するテンプレート生成部と、
    前記撮像部の出力画像を探索領域として、前記テンプレート画像に最も形状が適合する領域の位置と画面中心との偏差量を生成する相関演算部と、
    前記偏差量に基づき追尾指令信号を生成する手段であり、該偏差量の積分をする積分器を少なくとも備え、該追尾指令信号は追尾状態においては該積分器の出力を成分として含む動き量演算部と、
    前記撮像部の視軸方向の変更を指令する駆動指令信号および前記追尾対象の自動追尾を指令する追尾信号を、操作者による手動操作に応じて生成する操作部と、
    前記追尾指令信号と前記駆動指令信号とを加算した複合指令信号を生成する加算回路と、
    前記複合指令信号に基づき前記撮像部の視軸方向を変更する視軸変更部と
    を備える画像追尾装置の制御方法において、
    前記駆動指令信号が入力されているときに前記追尾信号の入力があった時は、該追尾信号の入力の開始時点における前記駆動指令信号の指令値を前記積分器の初期値とする
    ことを特徴とする画像追尾制御方法。
  2. 追尾対象を捉える撮像部と、
    前記撮像部の出力画像からテンプレート画像を生成するテンプレート生成部と、
    前記撮像部の出力画像を探索領域として、前記テンプレート画像に最も形状が適合する領域の位置と画面中心との偏差量を生成する相関演算部と、
    前記偏差量に基づき追尾指令信号を生成する手段であり、該偏差量の積分をする積分器を少なくとも備え、該追尾指令信号は追尾状態においては該積分器の出力を成分として含む動き量演算部と、
    前記撮像部の視軸方向の変更を指令する駆動指令信号および前記追尾対象の自動追尾を指令する追尾信号を、操作者による手動操作に応じて生成する操作部と、
    前記追尾指令信号と前記駆動指令信号とを加算した複合指令信号を生成する加算回路と、
    前記複合指令信号に基づき前記撮像部の視軸方向を変更する視軸変更部と
    を備える画像追尾装置の制御方法において、
    前記追尾信号および前記駆動指令信号が入力される期間には、前記積分器へ入力される信号の遮断をし、該積分器には該遮断直前の値を保持する
    ことを特徴とする画像追尾制御方法。
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