JP3958810B2 - 測定放射の補正方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の検出素子から成る検出器アレイを備え前記検出素子の出力信号からX線画像を算出する貫通放射測定用X線診断装置の散乱放射成分に基づく測定放射の補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえばX線コンピュータ断層撮影装置のようなX線診断装置においては被写体散乱線が生じ、これは画像のアーチファクトを引き起すおそれがあって、これにより医療上の診断が難しくなる可能性がある。このような散乱線ないし散乱放射線の影響を抑える目的でたとえば、回転式の管状検出器による測定装置構成を備えた第3世代のX線コンピュータ断層撮影装置では、各検出素子の間にコリメータ薄板が設けられている。このコリメータ薄板は管焦点に向けて配向されており、このことで斜め方向に生じる散乱線が部分的に遮蔽される。この種のコリメータ板は、定置された検出器リングと回転式X線管を備えた第4世代のX線コンピュータ断層撮影装置では著しい制限付きでしか使用できない。その理由は、それによって散乱線だけでなく測定放射線の一部分も除去されてしまうからである。第4世代のX線コンピュータ断層撮影装置であると、測定データのうち散乱線の占める割合はかなりのものであって、良質な画像品質を得るためあとから補正することがどうしても必要となる。第3世代のX線コンピュータ断層撮影装置の場合には散乱線によるデータの誤りは比較的僅かではあるが、それでもやはり障害を及ぼすアーチファクトの生じる可能性がある。したがってこの場合にも補正は有用なものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の課題は、散乱線の強度の最適な算出が行われ、それに基づき補正を行えるようにした測定放射の補正方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明によればこの課題は、ウィンドウ関数によりウィンドウ化され経験的に求められたパラメータpにより累乗された測定強度と、減衰されていない1次強度により正規化され経験的に求められたパラメータqにより累乗された強度の対数との乗算により、前方散乱強度が求められ、距離関数G(γ)による前方散乱強度の畳込みにより被写体散乱線が算出され、該距離関数G(γ)により、前記検出素子(4)における個々の測定ビームに起因する散乱分布の形態が記述され、
式
【数3】
に従い被写体(6)の広がりに応じて前記距離関数G(γ)が変化し、(δ,γ)は焦点位置および焦点扇面投影における各チャネルの連続的な中心角度座標であり、
【数4】
であり、スライス厚に依存する重み付けf(Δz sl )、偏心の被写体の特別な処理のための投影に依存する重み付けg(a(δ))、ならびに機械定数C M によるスケーリングが含まれることを特徴とする、散乱放射成分に基づく測定放射の補正方法により解決される。
【0005】
従属請求項には、たとえば散乱線の補正に関する有利な実施形態が示されている。本発明は一般的にはX線コンピュータ断層撮影装置において利用するのに適しているが、ディジタルデータ処理の行われるその他のX線診断装置において利用するのにも適している。
【0006】
次に、図面を参照しながら本発明について詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1に示されているコンピュータ断層撮影装置ではX線管の焦点1が示されており、そこから扇状に形成されていくX線ビーム束2が発していて、このビーム束2はリング状に構成された検出器3に当射する。検出器3の1つの検出素子には参照符号4が付されている。X線ビーム束2は、測定フィールド5内に配置されている対象物体ないし被写体6を貫通する。
【0008】
本発明におけるフィルタリング補正の基本的な技術思想は、1つの投影内における全体の散乱強度の分布を、この投影像における強度値の重み付けおよびそれに続く1つの中心による畳み込みを行うことにより得ることである。重み付けおよび畳み込み中心に関する規則は、いわゆる前方散乱に基づく物理的なモデルから導かれる。
【0009】
この図にはX線ビーム束2の測定ビーム7が示されており、これは焦点1から発して検出素子4における図示の位置で終端している。図1に示されているように測定ビーム7は、被写体6中を進む経路1を経てビーム方向で線膨張dlを有する散乱中心S(i)に当射する。S(i)から発した散乱強度の一部分は、減衰された測定ビーム7の強度I(F,D)で検出素子4に到達するほどの小さい角度で放射される。散乱中心S(i)のすぐ後ろにおける前方散乱強度
【0010】
【数1】
【0011】
に関して、これはそこにおける電子密度ひいては減衰値μS(i)、膨張率dlならびにS(i)付近に到来する測定ビーム7の強度に依存するものとする。比例定数Ksc,forwおよび減衰されていない1次強度I0によって、
【0012】
【数2】
【0013】
が成り立つ。
【0014】
前方散乱した量子が検出器3に到達する前にそれらの量子は必然的に、被写体6から測定ビーム7の射出点までの路程L−lをほぼ走行することになる。その際には、新たな散乱プロセスは発生しないはずである。もちろん、前方散乱した量子の一部分は吸収される。式(1)により減衰値に関する相応の線積分の指数項との乗算が行われた後、散乱中心S(i)から発し検出素子4により検出される前方散乱強度dIsc,forw,S(i),(F,D)は次式の通りになる。
【0015】
【数3】
【0016】
ここで対象物体ないし被写体6では測定ビーム7に沿った連続的な散乱中心分布であるとすれば、検出器3において全体の前方散乱強度Isc,forw,(F,D)は、測定ビーム7の経路全体にわたる散乱中心位置における減衰値μS(i)の積分により得られる。
【0017】
【数4】
【0018】
減衰されていない1次強度I0と線積分の指数項との積は、被写体6から射出した後の測定ビーム7における減衰された強度I(F,D)と等しい。したがって、この線積分を商I(F,D)/I0の自然対数により変形できる。
【0019】
【数5】
【0020】
図1によれば検出器3は、中心角度γDにおいて焦点位置Fに対する焦点扇面内に位置している。Isc,forw,(F,D)から出発して、γ∈[−γmax/2;γmax/2]のX線ビーム束2のすべての検出素子において測定ビーム7により供給される散乱強度を、経験的に弱めることができる。
【0021】
微分断面積および散乱エネルギーと、軸対称の散乱プロセスにおける散乱角度Ψ∈[−π/2;π/2]に対するコンプトン散乱およびレイリー散乱との基本的な散乱角度依存性によって、測定ビーム7の散乱寄与成分はX線ビーム束2における検出器3からの間隔によって減少する、という仮定が正当化される。図2にはこの実施例で適用できる距離関数G(γ−γD)が定性的に示されており、これはγ=γDのときに最大値をとり、角度範囲[−γmax+γD;γmax+γD]にわたるものである。対象としている検出素子がγD=±γmax/2でX線ビーム束2の一方の周縁に位置していれば、この距離関数は他方の周縁における検出素子にも及ぶ。
【0022】
前述の考察によりわかることは、測定ビーム7により検出素子4において前方散乱強度Isc,forw(F,D)が引き起こされることである。ここで前提とするのは、X線ビーム束2における他の検出素子の散乱寄与成分Isc,(F,D)(γ)は、中心角度γ∈[−γmax/2;γmax/2]のとき、前方散乱強度ならびに距離関数の積から得られることである。
【0023】
【数6】
【0024】
である。
【0025】
焦点位置に対するX線ビーム束2内の全体的な散乱強度Isc(γ)の分布を求めるために、すべての検出素子について扇面におけるすべてのビームの寄与成分を合計する必要がある。連続的な検出器配分と連続的な扇状ビームであるとすれば、このためには中心角度γDを有するすべての可能な検出器位置に関して式(5)による積分を行う必要がある。
【0026】
【数7】
【0027】
ここでIsc,forw(γD)は、焦点扇面内で中心角度γDを有する1つの検出素子における前方散乱強度である。式(6)による積分は、距離関数G(γ)を有する焦点扇面内の前方散乱強度における分布の畳込みを表している。
【0028】
【数8】
【0029】
測定データにおける散乱エネルギー成分を無視すれば式(4)によって、測定された焦点扇面の投影データIdist(γ)から近似的に、次式(8)を用いて前方散乱強度の分布を算出できる。
【0030】
【数9】
【0031】
本来の補正は、算出された散乱強度を散乱を受けたデータの強度値から減算することである。式(8)により明確にされているのは、この方法によれば基準画像は不要であり、測定された投影データのみでうまく行えることである。しかし、良好に機能するアルゴリズムのためには、距離関数の形態ならびに比例定数Ksc,forwの大きさに対し詳細な調査が必要とされる。これはこのような実験的なモデルによる物理的な条件をできるかぎり良好に再現するためである。
【0032】
測定された強度値Idist(δ,γ)からのすべての検出器扇面のチャネルにおける散乱強度を算出するための補正式(9)には、距離関数による前方散乱分布の畳込みのほかにスライス厚に依存する重み付けf(Δzsl)も含まれている。さらに、偏心の被写体の特別な処理のための投影に依存する重み付けg(a(δ))、ならびに機械定数CMによるスケーリングが行われる。
【0033】
【数10】
【0034】
(δ,γ)は、焦点位置および焦点扇面投影における各チャネルの連続的な中心角度座標である。R(γ)は式(7)から得られる。
【0035】
前方散乱強度の算出にはさらに、関連づけるべき強度値に対し適切な制限を設定するウィンドウ関数Wε{.}も関与する。実験的な検査に基づき、ウィンドウ化された強度およびパラメータpおよびqによる線積分の累乗が有用であると判明した。
【0036】
距離関数Gとしてたとえば、形状パラメータAを整合させながら式(10)を用いることができる。図2による基本的な特性を有する中央の検出器角度γのその他のいかなる関数でも考えられる。距離関数により、各検出器において個別の測定ビームを生じさせる散乱分布の形態が記述される。対象とする機器の形態的特性においていわゆるニードル形(ピン形)ビームに対する散乱のシミュレーションおよび測定によりGが求められるようになる。
【0037】
【数11】
【0038】
距離関数の最大の幅は、投影方向に対し垂直な被写体の広がりにより変化し得る。偏心の被写体については、式(11)からの散乱体重心と検出器の円弧との間隔aによる重み付け関数g(a)を考慮する必要がある。この場合、aは投影に依存するものであり、したがってδとともに変化する。K0,a,K1,aおよびrは経験的に求めることのできる定数である。
【0039】
【数12】
【0040】
Ksc,forwは被写体に依存するものと判明した。この場合、被写体特有のパラメータとしてたとえば、測定されたデータセット中の最小強度値または被写体の最大の広がりを選ぶことができる。式(12)において定義される値Kscに関して種々異なるスライス厚に対するテーブルを設けることができる。式(12)では、減衰されていない1次強度に合わせて正規化されたデータセット中の最小強度により被写体が記述される。
【0041】
【数13】
【0042】
図3には、1つの検出器アレイを備えた第4世代のコンピュータ断層撮影装置(CT)のためのKscの基本的特性が示されている。この場合、種々異なる構造形式のCTについて実験的に散乱ビーム測定または画像品質最適化によってテーブルを求める必要があり、図3に示された経過特性とは全く異なる可能性がある。その際、スライス厚の重み付け関数f(Δzsl)はほぼ直線的な経過特性を示す。
【0043】
式(9)〜式(12)を用いてすべての投影におけるあらゆるチャネルに対し散乱強度Idist(δ,γ)を求めた後、それらを測定データから減算する必要がある。補正された強度の新たな対数化を経て再構成が行われ、補正画像が得られる。
【0044】
上述の考察は、1つの検出器アレイを備えた第4世代のCTにおける焦点扇面投影の補正を基礎とするものである。一般に第4世代のCTに関しては、検出器扇面投影から画像が再構成される。この場合、検出器扇面データの場合と同様にパラメータの修正により補正を実施できる。第3世代のCTの場合には基本的に、焦点扇面投影が記録される。使用される可能性のある検出器コリメータによって、相応に整合すべき補正パラメータに対し作用が及ぼされる。
【0045】
多くの再構成アルゴリズムは、適切な補間の切り換えにより扇面データから得られるパラレルデータを必要とする。パラレルデータの場合にも既述の散乱ビーム補正を実施できる。しかもこの場合、減衰されていない1次強度により正規化された強度値についても正規化されない強度値についても補正を適用してもかまわない。
【0046】
距離関数を用いた前方散乱分布の畳込みは、周波数領域における離散したスペクトルの乗算として実行されることになる。離散フーリエ変換はFFTにより行われる。散乱寄与成分が投影ごとに跳躍的には変化しないものとすれば、限られた個数の投影についてのみ明確に散乱寄与成分を畳込みにより算出すれば十分である。そのほかの投影における散乱強度については、たとえば線形補間のような単純な補間規則により求めることができる。距離関数および前方散乱分布をスペクトル領域で十分に帯域制限すれば、離散的な畳込みにおける計算の複雑さをいっそう低減できる。この場合、距離関数と前方散乱分布のサブサンプリングの後でFFTを短縮して実行できる。チャネル方向においてたとえばやはり線形補間のような単純な補間を行うことにより、最終的には畳み込みにおけるすべての必要な値が得られる。実験によれば、上述の措置により95%までコストを節約できることが判明した。
【0047】
多重アレイ検出器を備えたコンピュータ断層撮影装置において、既述の補正を2次元でも実施できる。さらに本発明によれば、平面的な検出器つまり複数の検出素子から成る2次元のアレイとして構成された検出器を備えた慣用のX線装置における2次元の補正にも適している。
【0048】
また、スライス厚および被写体に依存するスケーリング定数Kscのテーブルを設けることで、補正のパラメータ化を行うことができる。この場合、スライス厚依存性はほぼ線形の関数であると判明した。被写体依存性は、データセットにおける最小強度または最大値減衰により、あるいは被写体の最大の広がりにより考慮できる。さらに、第3世代のCTにおける焦点扇面形態特性またはパラレル形態特性におけるデータ、あるいは第4世代のCTにおける焦点扇面形態特性、検出器扇面形態特性またはパラレル形態特性におけるデータにより、補正を行うことができる。その際、スキャナには1つまたは複数の検出器アレイを用いることができる。
【0049】
適用事例に応じて、適切な座標系において距離関数を用いることで前方散乱分布の1次元または2次元の畳込みにより被写体散乱線の数値算出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するため第4世代のX線コンピュータ断層撮影装置の基本部分を示す図である。
【図2】図1を説明するための特性曲線図である。
【図3】図1を説明するための特性曲線図である。
【符号の説明】
1 焦点
2 X線ビーム束
3 検出器
4 検出素子
5 測定フィールド
6 被写体
7 測定ビーム
Claims (5)
- 複数の検出素子(4)から成る検出器アレイ(3)を備え前記検出素子(4)の出力信号からX線画像を算出する貫通放射測定用X線診断装置の散乱放射成分に基づく測定放射の補正方法において、
ウィンドウ関数(Wε{.})によりウィンドウ化されパラメータpにより累乗された測定強度(Idist)と、減衰されていない1次強度(I0)により正規化されたパラメータqにより累乗された強度(Idist/I0)の対数との乗算により、前方散乱強度が求められ、
前記パラメータpおよびqは、散乱線強度の最適な算出のため実験的な検査に基づき決定され、
距離関数G(γ)による前方散乱強度の畳込みにより被写体散乱線が算出され、該距離関数G(γ)により、前記検出素子(4)における個々の測定ビームに起因する散乱分布の形態が記述され、
式
(δ,γ)は焦点位置および焦点扇面投影における各チャネルの連続的な中心角度座標であり、
スライス厚に依存する重み付けf(Δz sl )、偏心の被写体の特別な処理のための投影に依存する重み付けg(a(δ))、ならびに機械定数C M によるスケーリングが含まれることを特徴とする、
測定放射の補正方法。 - 散乱体重心と検出器アレイ(3)との距離に依存する関数(g)により、前記投影に依存する重み付けが行われる、請求項1記載の方法。
- スライス厚および被写体に依存するスケーリング定数(Ksc)のテーブルを設けることにより前記補正のパラメータ化が行われる、請求項1または2記載の方法。
- 減衰されていない1次強度に合わせて正規化された強度値または正規化されない強度値を用いて前記散乱強度算出および前記補正が行われる、請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
- 測定されたデータフィールドおよび使用された前記距離関数をすべての次元でサブサンプリングしてから畳み込みならびにそれに続く畳み込み結果の補間を行うことで計算コストが低減される、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
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