JP3958529B2 - 製造ライン及び複処理用プレス装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂成形した部品同士を組み付ける製造ライン及び複処理用プレス装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、端子部品を製造する際には、金属端子を樹脂成形機の金型内に配置して同金属端子の周りを樹脂成形している。
【0003】
このような樹脂成形機には、例えば図12,14に示すようなものがある。即ち、図12に示すように、樹脂成形機100は、上型101、下型102、中子103〜106を備えている。そして、樹脂成形機100にて樹脂成形を行う際には以下に示す方法で行っていた。
【0004】
図14(c),(h)に示すように、前記下型102の4つの下側端子配置凹部102aにH形状をなす下側端子部材110(図15(e)参照)の4つの端部がそれぞれ対応するように、下側端子部材110を手作業で配置させる。
【0005】
前記下型102の両係合突起102bと、中子103(図14(b),(g)参照)の両係合穴103aとが対応するように、下型102に対して中子103を手作業で装着する。すると、図12,14(c)に示すように、下側端子部材110の一端側の端部は、下型102の下側端子配置凹部102aと中子103の下側端子配置凹部103bとの間に介在される。
【0006】
さらに、前記下型102の両係合突起102cと、中子104(図14(d),(i)参照)の両係合穴104aとが対応するように、下型102に対して中子104を手作業で装着する。すると、図12,14(c)に示すように、下側端子部材110の他端側の端部は、下型102の下側端子配置凹部102aと中子104の下側端子配置凹部104bとの間に介在される。
【0007】
そして、中子103の両上側端子配置凹部103cに略H形状をなす上側端子部材111(図15(d)参照)の一端部を、中子104の両上側端子配置凹部104cに前記上側端子部材111の他端部を手作業で配置させる。
【0008】
次に、中子103の上部に中子105(図14(a),(f)参照)を手作業で係合し、上側端子部材111の一端側の端部を、中子103の上側端子配置凹部103cと中子105の上側端子配置凹部105aとの間に介在させる。また、中子104の上部に中子106(図14(e),(j)参照)を手作業で係合し、上側端子部材111の他端側の端部を、中子104の上側端子配置凹部104cと中子106の上側端子配置凹部106aとの間に介在させる。
【0009】
そして、下型102に上型101を被せ、両型101,102に形成されたゲート112から両型101,102の充填空間K内に樹脂を流し込み樹脂部114を成形する。前記樹脂部114にて下側端子部材110の一端部及び他端部以外の部分は覆われ、かつ上側端子部材111の一端部及び他端部以外の部分は覆われる。
【0010】
このようにすると、上下二層状態で配置された下側端子部材110と上側端子部材111は、前記中子103,104により互いに非接触状態で樹脂部114にて固定される。
【0011】
そして、上型101を上昇させ下型102から中子103〜106が付いた端子部品113を手作業で取り出し、その後、端子部品113から前記中子103〜106を手作業で取り外す。この結果、図15(a)〜(c)に示すように、下側端子部材110、上側端子部材111、樹脂部114からなる樹脂成形品が成形される。
【0012】
ところで、図15(e)に示すように、前記下側端子部材110は第1端子110a、第2端子110bと、それら端子110a,110bを連結する連結部110cとから構成されている。また、図15(d)に示すように、前記上側端子部材111は、第3端子111a、第4端子111bと、それら端子111a,111bを連結する連結部111cとから構成されている。
【0013】
そして、図13に示すように、前記端子部品113の樹脂部114成形後において、図示しない分断装置にて樹脂部114に貫通孔114aを形成する。前記下側端子部材110の連結部110c、及び上側端子部材111の連結部111cは、前記貫通孔114aが形成される際に分断され、第1端子110aと第2端子110b、及び第3端子111aと第4端子111bとが電気的に分断される。
【0014】
そして、第1端子110a、第2端子110b、第3端子111a、第4端子111b、樹脂部114にて端子部品113が構成されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記端子部品113を製造する際には、樹脂成形機100において中子103〜106を使用することから、成形前の中子103〜106の組付及び取り外し工程が含まれており作業が複雑化するとともに、自動化が難しい問題があった。
【0016】
従って、本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は中子なしで樹脂成形でき、その結果手作業を行う必要がなくなり従来例の樹脂成形品と同等の組付体を構成できる製造ライン、及び手作業を行う必要がなくなり、従来例の樹脂成形品と同等の組付体を構成できる複処理用プレス装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、第1ライン及び第2ラインを少なくとも有する複数のラインを備え、前記第1ラインと前記第2ラインとは並列状態で配置され、第1ラインは、第1長尺材料を送る第1送り装置と、同第1送り装置によって送られた第1長尺材料と樹脂によって第1樹脂成形品を成形する第1成形プレスとを備え、第2ラインは、第2樹脂成形品を有する第2長尺材料を送る第2送り装置を備え、両ライン間には第1樹脂成形品を第1長尺材料における不要部分から、または第2樹脂成形品を第2長尺材料における不要部分から切り離す樹脂成形品分離手段と、同分離手段が分離した樹脂成形品を他方のライン上に移送する移送手段と、同移送手段にて移送された樹脂成形品を他方のライン上の樹脂成形品に組み付けて組付体を構成する組付手段を備え、前記移送手段の長手方向両端には、分離された樹脂成形品を挟着する挟着手段をそれぞれ備え、前記移送手段には駆動手段を含み、前記駆動手段は前記両挟着手段間の略中央に位置し、同駆動手段は第1ラインと第2ラインとの略中間位置に設けられ、前記駆動手段を回転させることにより、前記移送手段の一方の挟着手段を一方のライン上から他方のライン上に移送させるとともに、前記移送手段の他方の挟着手段を他方のライン上から一方のライン上に移送させることを要旨とする。
【0018】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記第1ラインには、前記第1樹脂成形品の不要部分を除去する第1不要部分除去手段を備えたことを要旨とする。
【0019】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2において、前記第2ラインには、前記第2送り装置によって送られた第2長尺材料と樹脂によって第2樹脂成形品を成形する第2成形プレスを備えたことを要旨とする。
【0020】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項において、前記第2ラインには、前記第2樹脂成形品の不要部分を除去する第2不要部分除去手段を備えたことを要旨とする。
【0021】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項において、前記第1長尺材料に成形される前記第1樹脂成形品の成形ピッチと、前記第2長尺材料に成形される前記第2樹脂成形品の成形ピッチは異なっており、前記第1送り装置及び第2送り装置は第1長尺材料及び第2長尺材料を断続的に送る構成とし、前記第1送り装置により断続的に送られる前記第1長尺材料の一回分の送り量は前記第1樹脂成形品の成形ピッチ分とし、前記第2送り装置により断続的に送られる前記第2長尺材料の一回分の送り量は前記第2樹脂成形品の成形ピッチ分としたことを要旨とする。
【0022】
請求項6に記載の発明は、第1樹脂成形品を有する第1長尺材料から前記第1樹脂成形品を、または第2樹脂成形品を有する第2長尺材料から前記第2樹脂成形品を切り離す樹脂成形品分離手段と、並列状態で配置される第1ライン及び第2ラインの一方のライン上で切り離された樹脂成形品を他方のライン上に移送する移送手段と、前記他方のライン上に移送した樹脂成形品を他方のライン上に位置する樹脂成形品に対して組み付けて組付体を構成する組付手段とを備え、前記移送手段の長手方向両端には、分離された樹脂成形品を挟着する挟着手段をそれぞれ備え、前記移送手段には駆動手段を含み、前記駆動手段は前記両挟着手段間の略中央に位置し、同駆動手段は第1ラインと第2ラインとの略中間位置に設けられ、前記駆動手段を回転させることにより、前記移送手段の一方の挟着手段を一方のライン上から他方のライン上に移送させるとともに、前記移送手段の他方の挟着手段を他方のライン上から一方のライン上に移送させることを要旨とする。
【0023】
請求項7に記載の発明は、請求項6において、第1長尺材料における第1樹脂成形品が切り離された不要部分を、または第2長尺材料における第2樹脂成形品が切り離された不要部分を分断する長尺材料分断手段を備えたことを要旨とする。
(作用)
従って、請求項1に記載の発明においては、第1ラインでは第1送り装置により第1長尺材料が送られる。第1成形プレスは第1長尺材料と樹脂により第1樹脂成形品を成形する。第2ラインでは第2送り装置により第2樹脂成形品を有する第2長尺材料が送られる。樹脂成形品分離手段により第1樹脂成形品を第1長尺材料における不要部分から、または第2樹脂成形品を第2長尺材料における不要部分から切り離す。移送手段により樹脂成形品分離手段が分離した樹脂成形品を他方のライン上に移送する。組付手段により、移送手段にて移送された樹脂成形品を他方のライン上の樹脂成形品に組み付けて組付体を構成する。
特に、移送手段の駆動手段を回転させることで、移送手段の一方の挟着手段を一方のライン上から他方のライン上に移送させるとともに、移送手段の他方の挟着手段を他方のライン上から一方のライン上に移送させることができる。
【0024】
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の作用に加えて、第1ラインでは第1不要部分除去手段により第1樹脂成形品の不要部分を除去する。
請求項3に記載の発明においては、請求項1又は請求項2に記載の作用に加えて、第2ラインでは第2成形プレスは第2長尺材料と樹脂により第2樹脂成形品を成形する。
【0025】
請求項4に記載の発明においては、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の作用に加えて、第2ラインでは第2不要部分除去手段により第2樹脂成形品の不要部分を除去する。
【0026】
請求項5に記載の発明においては、請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の作用に加えて、第1樹脂成形品の成形ピッチと、第2樹脂成形品の成形ピッチが異なっていても、第1長尺材料及び第2長尺材料が断続的に送られる毎に、各第1樹脂成形品及び第2樹脂成形品は所望の位置に位置する。すると、樹脂成形品分離手段は、樹脂成形品を長尺材料における不要部分から正確に切り離なせられるとともに、移送手段にて移送された樹脂成形品を他方のライン上の樹脂成形品に正確に組み付けられる。
【0027】
請求項6に記載の発明においては、樹脂成形品分離手段により第1樹脂成形品を第1長尺材料から、または第2樹脂成形品を第2長尺材料から切り離す。移送手段により一方のライン上で切り離された樹脂成形品を他方のライン上に移送する。組付手段により他方のライン上に移送した樹脂成形品を他方のライン上に位置する樹脂成形品に対して組み付けて組付体を構成する。
特に、移送手段の駆動手段を回転させることで、移送手段の一方の挟着手段を一方のライン上から他方のライン上に移送させるとともに、移送手段の他方の挟着手段を他方のライン上から一方のライン上に移送させることができる。
【0028】
請求項7に記載の発明においては、請求項6に記載の作用に加えて、長尺材料分断手段により第1長尺材料における第1樹脂成形品が切り離された不要部分を、または第2長尺材料における第2樹脂成形品が切り離された不要部分を分断する。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図9に従って説明する。
図1(a),(b)に示すように、本実施形態の製造ライン11では、第1アンコイラ12、第2アンコイラ13、基台14、及びコイラ15を備えている。
【0030】
前記基台14上には、第1グリッパフィーダ20、打抜プレス機21、成形プレス機22、トリミングプレス機23、第2グリッパフィーダ24、複処理用プレス装置としての複合プレス装置25を備えている。また、前記基台14上には、第3グリッパフィーダ26、打抜プレス機27、成形プレス機28、トリミングプレス機29、第4グリッパフィーダ30を備えている。
【0031】
前記成形プレス機22は第1成形プレスに相当し、前記成形プレス機28は第2成形プレスに相当する。前記第1,第2グリッパフィーダ20,24は第1送り装置に相当し、第3,第4グリッパフィーダ26,30は第2送り装置に相当する。前記トリミングプレス機23は第1不要部分除去手段に相当し、前記トリミングプレス機29は第2不要部分除去手段に相当する。
【0032】
前記第1アンコイラ12、第1グリッパフィーダ20、打抜プレス機21、成形プレス機22、トリミングプレス機23、第2グリッパフィーダ24、複合プレス装置25、コイラ15の順に各装置は配置されている。そして、同各装置にて他方のラインとしての第1ラインR1が構成されている。
【0033】
また、前記第2アンコイラ13、第3グリッパフィーダ26、打抜プレス機27、成形プレス機28、トリミングプレス機29、第4グリッパフィーダ30、複合プレス装置25の順に各装置は配置されている。そして、同各装置にて一方のラインとしての第2ラインR2が構成されている。前記第1ラインR1と第2ラインR2は並列状態で配置されている。
【0034】
次に、第1ラインR1について説明する。
図1(a)に示すように、前記第1アンコイラ12には第1長尺材料としての帯状のコイル材S1が巻回保持されており、第1,第2グリッパフィーダ20,24は前記コイル材S1をコイラ15側へ断続的に搬送するように構成されている。
【0035】
なお、本実施形態における「断続的」とは、搬送と搬送停止を交互に繰り返すことをいう。
図2に示すように、前記打抜プレス機21、成形プレス機22、トリミングプレス機23の下金型21a,22a,23aは前記基台14上面に固定されている。前記各下金型21a,22a,23aの上方には、上金型21b,22b,23bが柱状のコラム21c,22c,23cを介してそれぞれ上下動可能に設けられている。
【0036】
そして、打抜プレス機21にて前記コイル材S1を加工した際に、図3(a)に示すように、端子部材90、キャリア部91、及び4つの継ぎ部92が残るように下金型21a及び上金型21bは形成されている。前記端子部材90となる領域部分(以下、単に端子部材90という)は略H形状に形成されている。前記キャリア部91は前記コイル材S1における幅方向両端部であり、前記継ぎ部92は端子部材90とキャリア部91とを連結している。
【0037】
前記端子部材90は、長板状の第1端子90a、長板状の第2端子90bと、それら端子90a,90bの略中間部同士を連結する連結部90cとから構成されている。
【0038】
また、成形プレス機22にて前記端子部材90に対して樹脂成形を施した際に、端子90a,90bの両端が樹脂としての樹脂部93から、突出するように下金型22a及び上金型22bはキャビティ(前記樹脂部93が充填される空間)を有する。また、成形した樹脂部93の上面に3つの係合穴93a(図3(a),図6参照)を有するように下金型22a及び上金型22bのキャビティ形成面にはその係合穴93a形成用の突部(図示しない)を備えている。
【0039】
そして、前記トリミングプレス機23の上金型23bには図示しないトリミングパンチを備えており、同トリミングパンチは成形プレス機22にて成形された樹脂部93に貫通孔93bを開けるように構成されている。そして、前記トリミングパンチにて樹脂部93に貫通孔93bを開けると、前記端子部材90の連結部90cの略中央部も分断するようにされている。この結果、前記端子部材90の第1端子90aと第2端子90bとは電気的に分断されるようになっている。
【0040】
前記第1端子90a、第2端子90b、及び樹脂部93にて第1樹脂成形品94が構成されている。
ここでは、前記第1樹脂成形品94は継ぎ部92によってキャリア部91に連結されたままとなっている。
【0041】
そして、図1(a),図3(a)に示すように、複合プレス装置25はトリミングプレス機23、第2グリッパフィーダ24を介して搬送されてきた第1樹脂成形品94に対して後述する第2樹脂成形品99を組み付けるように構成されている。なお、この複合プレス装置25における構成の詳しい説明は後述する。そして、前記第1樹脂成形品94に第2樹脂成形品99が組み付けられた後、第1樹脂成形品94はキャリア部91とともにコイラ15に巻き取られるように構成されている。
【0042】
次に、第2ラインR2について説明する。
図1(a)に示すように、前記第2アンコイラ13には第2長尺材料としての帯状のコイル材S2が巻回保持されており、第3,第4グリッパフィーダ26,30は前記コイル材S2を複合プレス装置25側へ断続的に搬送するように構成されている。
【0043】
なお、本実施形態では第3,第4グリッパフィーダ26,30による前記コイル材S2の一回分の搬送量(送り量)は、前記第1,第2グリッパフィーダ20,24による前記コイル材S1の一回分の搬送量(送り量)より少なく設定されている。
【0044】
また、図2において括弧で示すが、前記打抜プレス機27、成形プレス機28、トリミングプレス機29の下金型27a,28a,29aは前記基台14上面に固定されている。前記各下金型27a,28a,29aの上方には、上金型27b,28b,29bが柱状のコラム27c,28c,29cを介してそれぞれ上下動可能に設けられている。
【0045】
そして、打抜プレス機27にて前記コイル材S2を加工した際に、図3(b)に示すように、端子部材95、キャリア部96、及び4つの継ぎ部97が残るように下金型27a及び上金型27bは形成されている。前記キャリア部96は第2長尺材料における不要部分に相当する。前記端子部材95となる領域部分(以下、単に端子部材95という)は略H形状に形成されている。前記キャリア部96は前記コイル材S2における幅方向両端部であり、前記継ぎ部97は端子部材95とキャリア部96とを連結している。
【0046】
前記端子部材95は、長板状の第3端子95a、長板状の第4端子95bと、それら端子95a,95bの略中間部同士を連結する連結部95cとから構成されている。
【0047】
また、成形プレス機28にて前記端子部材95に対して樹脂成形を施した際に、端子95a,95bの両端が樹脂としての樹脂部98から突出するように下金型28a及び上金型28bのキャビティ(前記樹脂部98が充填される空間)を有する。また、成形した樹脂部98の下面に3つの係合突起98a(図3(b),図6参照)を有するように下金型28a及び上金型28bのキャビティ形成面にはその係合突起98a形成用の穴部(図示しない)を備えている。
【0048】
前記樹脂部98の3つの係合突起98aは、前記樹脂部93の3つの係合穴93aにそれぞれ係合するように構成されている。
そして、前記トリミングプレス機29の上金型29bには図示しないトリミングパンチを備えており、同トリミングパンチは成形プレス機28にて成形された樹脂部98に貫通孔98bを開けるように構成されている。そして、前記トリミングパンチにて樹脂部98に貫通孔98bを開けると、前記端子部材95の連結部95cの略中央部も分断するようにされている。この結果、前記端子部材95の第3端子95aと第4端子95bとは電気的に分断されるようになっている。
【0049】
前記第3端子95a、第4端子95b、及び樹脂部98にて第2樹脂成形品99が構成されている。
ここでは、前記第2樹脂成形品99は継ぎ部97によってキャリア部96に連結されたままとなっている。また、コイル材S2における第2樹脂成形品99の成形ピッチは、前記コイル材S1における第1樹脂成形品94の成形ピッチより小さくされている。なお、成形ピッチとは、互いに隣接する樹脂成形品同士の中心間隔をいう。
【0050】
ところで、前記第1,第2グリッパフィーダ20,24による前記コイル材S1の一回分の送り量は、第1樹脂成形品94の成形ピッチ分とされている。また、第3,第4グリッパフィーダ26,30による前記コイル材S2の一回分の送り量は、第2樹脂成形品99の成形ピッチ分とされている。
【0051】
そして、図1(a),図3(b)に示すように、複合プレス装置25はトリミングプレス機29、第4グリッパフィーダ30を介して搬送されてきた第2樹脂成形品99を前記キャリア部96から切断し、前記第1樹脂成形品94へ組み付けるように構成されている。
【0052】
次に、複合プレス装置25の構成について詳しく説明する。
図4に示すように、前記複合プレス装置25は下金型35、上金型36、柱状のコラム37を備えている。前記下金型35は固定体に相当し、前記上金型36は可動体に相当する。複合プレス装置25の下金型35は前記基台14上面に固定されている。前記下金型35の上方には、上金型36が両コラム37を介して上下動可能に設けられている。
【0053】
なお、本実施形態では上金型36が前記両コラム37を介して最も上方に位置する際を第1最上昇位置という。
前記下金型35内でかつ基台14の上面には回転軸38aの回動角度をコントロール可能なモータ38(例えばステップモータ)が固定されている。前記モータ38は駆動手段に相当する。前記モータ38の回転軸38aは上下方向に進退可能に支持されている。前記回転軸38aは下金型35を貫くように設けられ、回転軸38aの先端部は下金型35の上面より上方に位置するように設けられている。
【0054】
前記モータ38の回転軸38aにはコイルバネ39が巻装されており、同コイルバネ39は前記回転軸38aを上方へ向け付勢させている。前記回転軸38aの先端部には、略四角棒状をなす回転チャック40の長手方向略中央部分が固定されている。前記回転チャック40及びモータ38にて移送手段が構成されている。
【0055】
なお、本実施形態では図5に示すように、前記回転チャック40の長手方向中心線Cがコイル材S1の進行方向に対して直交している際の位置を待機位置という。また、回転チャック40が待機位置に位置している場合を待機状態という。
【0056】
また、本実施形態では前記モータ38の回転軸38aが前記コイルバネ39により最も上方に位置した際における回転チャック40の位置を第2最上昇位置という。
【0057】
前記回転チャック40の長手方向両側には四角形状をなす部品収納孔40aが上下方向へ向け透設されている。
各部品収納孔40aの内壁の各対向面には、板バネからなる一対を一組とする二組の挟着部41が固定されている。前記挟着部41は挟着手段に相当する。各組において、対向面に設けられた一対の挟着部41は、回転チャック40の長手方向において対向するように配置されている。
【0058】
そして、各挟着部41は協働することで、各挟着部41の弾性力に抗して下方から第2樹脂成形品99を挟着可能で、かつ前記第2樹脂成形品99の上面四隅及び下面四隅を挟着保持可能にされている。また、各挟着部41の協働により挟着されている第2樹脂成形品99は、各挟着部41の弾性力に抗して下方へ向けて取り出し可能にされている。
【0059】
なお、本実施形態では、回転チャック40が待機位置に位置する際において、第1ラインR1側の部品収納孔40a内に第2樹脂成形品99が位置することを第2樹脂成形品99の圧入待機状態という。また、回転チャック40が待機位置に位置する際において、第2ラインR2側の部品収納孔40aの下方に第2樹脂成形品99が位置することを第2樹脂成形品99の切断待機状態という。さらに、回転チャック40が待機位置に位置する際において、第1ラインR1側の部品収納孔40a下方に第1樹脂成形品94が位置することを第1樹脂成形品94の組付待機状態という。
【0060】
図5に示すように、前記下金型35には回転チャック40より一端側で、かつコイル材S2が搬送される位置には、四角形状の不要部排出孔35aが上下方向へ向け透設されている。なお、ここでいう一端とは下金型35におけるコイル材S1を排出する側の端部を示し、他端とは下金型35におけるコイル材S1を導入する側の端部を示すものとする。
【0061】
前記下金型35の上面には前記コイル材S1及びコイル材S2をガイドするガイド溝35b,35cが形成されている。前記ガイド溝35bは下金型35の一端から他端まで形成され、前記ガイド溝35cは下金型35の他端から不要部排出孔35aまで形成されている。前記モータ38はガイド溝35bとガイド溝35cとの略中間位置に設けられている。
【0062】
前記ガイド溝35c内において、回転チャック40が待機位置に位置した際の部品収納孔40a下方に対応する位置には、4つのダイス42が設けられている(なお、図4,6,7では2つのみ図示)。前記ダイス42は第1分離部材に相当する。
【0063】
また、図4に示すように、前記下金型35内でかつ基台14の上面にはシリンダ43が固定され、同シリンダ43にはロッド43aがシリンダ43に対して進退可能に設けられている。前記ロッド43aは下金型35を貫くように設けられ、ロッド43aが突出した際に、ロッド43aの先端部は下金型35の上面より上方に位置するように設けられている。
【0064】
前記シリンダ43のロッド43aにはコイルバネ44が巻装されており、同コイルバネ44は前記ロッド43aを下方へ向け付勢させている。前記ロッド43aは、突出状態の際にはロッド43aの上方の第2樹脂成形品99を第2ラインR2側に位置する前記各挟着部41(図5参照)に挟着するように構成されている。
【0065】
一方、前記上金型36の下面には一対の柱状のコラム50が固定されており、同コラム50は先端部に抜止部50aが形成されている。前記一対のコラム50には押圧部材51の貫通孔51aが挿通され、同押圧部材51は前記コラム50に対して上下動可能に構成されている。そして、前記押圧部材51は貫通孔51a内の縮径部と前記コラム50の抜止部50aとが係止されることで下方への移動が規制されている。
【0066】
前記両コラム50にはコイルバネ52が巻装されており、同コイルバネ52は前記押圧部材51を下方へ付勢させ、押圧部材51と上金型36とを離間させている。前記コイルバネ52の付勢力は前記コイルバネ39の付勢力より大きく設定されている。
【0067】
なお、本実施形態では、前記押圧部材51における貫通孔51a内の縮径部と前記コラム50の抜止部50aとが係止している際の上金型36に対する押圧部材51の位置を最離間位置という。
【0068】
前記押圧部材51には4つの切断パンチ挿通孔51b及び圧入パンチ挿通孔51cが設けられている(なお、図4,6,7では切断パンチ挿通孔51bは2つのみ図示)。
【0069】
前記上金型36の下面には4つの切断パンチ53が固定され、同切断パンチ53は前記切断パンチ挿通孔51bに挿通されている(なお、図4,6,7では切断パンチ53は2つのみ図示)。前記切断パンチ53は第2分離部材に相当する。前記4つの切断パンチ53は、前記上金型36が下降した際に前記4つのダイス42と協働して、切断待機状態の第2樹脂成形品99に連結された4つの継ぎ部97を切断するように配置されている。この結果、切断待機状態の第2樹脂成形品99とキャリア部96とは切り離される。前記ダイス42と切断パンチ53にて樹脂成形品分離手段が構成されている。
【0070】
前記上金型36の下面には圧入パンチ54が固定され、同圧入パンチ54は前記圧入パンチ挿通孔51cに挿通されている。前記圧入パンチ54は組付手段に相当する。
【0071】
前記圧入パンチ54は、前記上金型36が下降した際に回転チャック40の部品収納孔40aに収納さた圧入待機状態の第2樹脂成形品99を各挟着部41の弾性力に抗して下方へ向けて押圧するように構成されている。さらに、前記圧入パンチ54は前記部品収納孔40aから取り出した第2樹脂成形品99を第1樹脂成形品94に圧入嵌合するように構成されている。
【0072】
図3(a),(b),図5に示すように、前記第2樹脂成形品99を第1樹脂成形品94に圧入嵌合することで組付体としての端子部品Sが構成される。前記端子部品Sは従来例の端子部品113と同等の構成のものである。
【0073】
また、図5,9に示すように、前記上金型36の下面にはキャリア部切断パンチ55が固定されている。前記キャリア部切断パンチ55は前記下金型35の不要部排出孔35aと対向するように配置されている。前記不要部排出孔35aとキャリア部切断パンチ55にて長尺材料分断手段が構成されている。
【0074】
前記キャリア部切断パンチ55は、上金型36が下降した際に前記不要部排出孔35aと協働して、コイル材S2のキャリア部96を切断し、かつその切断したキャリア部96を不要部排出孔35a内へ排出するように構成されている。
【0075】
そして、前記上金型36が第1最上昇位置に位置している際には、上金型36に対して最離間位置に位置する押圧部材51と、第2最上昇位置に位置する回転チャック40との間には隙間ができるように構成されている。
【0076】
次に、製造ライン11による端子部品Sの製造工程について説明する。
なお、初期状態においては、回転チャック40は待機位置に位置するとともに第2最上昇位置に位置し、上金型36は第1最上昇位置に位置し、押圧部材51は上金型36に対して最離間位置に位置するものとする。
【0077】
図1,3に示すように、製造ライン11の第2ラインR2では、第2アンコイラ13に巻回保持されたコイル材S2を第3,第4グリッパフィーダ26,30により複合プレス装置25側へ断続的に搬送させている。前記コイル材S2を送るタイミングは上金型36が第1最上昇位置に位置しているときであり、上金型36の上下動1サイクル毎に第2樹脂成形品99の成形ピッチ分だけ搬送させている。
【0078】
そして、コイル材S2の搬送停止の際において、打抜プレス機27ではコイル材S2に対して打抜加工を施し、端子部材95、キャリア部96、継ぎ部97をプレス成形する。コイル材S2の搬送停止の際において、成形プレス機28では前記端子部材95に対して樹脂部98を被覆成形させる。
【0079】
コイル材S2の搬送停止の際において、トリミングプレス機29では樹脂部98に貫通孔98bを設け、端子部材95における第3端子95aと第4端子95bとを連結する連結部95cの略中央部を分断する。この結果、トリミングプレス機29では継ぎ部97によってキャリア部96に連結された第2樹脂成形品99が設けられ、同第2樹脂成形品99は複合プレス装置25へ搬送される。
【0080】
一方、製造ライン11の第1ラインR1では、第1アンコイラ12に巻回保持されたコイル材S1を第1,第2グリッパフィーダ20,24によりコイラ15側へ断続的に搬送させている。前記コイル材S1を送るタイミングは上金型36が第1最上昇位置に位置しているときであり、上金型36の上下動1サイクル毎に第1樹脂成形品94の成形ピッチ分だけ搬送させている。
【0081】
そして、コイル材S1の搬送停止の際において、打抜プレス機21ではコイル材S1に対して打抜加工を施し、端子部材90、キャリア部91、継ぎ部92をプレス成形する。コイル材S1の搬送停止の際において、成形プレス機22では前記端子部材90に対して樹脂部93を被覆成形させる。
【0082】
コイル材S1の搬送停止の際において、トリミングプレス機23では樹脂部93に貫通孔93bを設け、端子部材90における第1端子90aと第2端子90bとを連結する連結部90cの略中央部を分断する。この結果、トリミングプレス機23では継ぎ部92によってキャリア部91に連結された第1樹脂成形品94が設けられ、同第1樹脂成形品94は複合プレス装置25へ搬送される。
【0083】
図4,5,6に示すように、前記複合プレス装置25には第1ラインR1の第1樹脂成形品94と、第2ラインR2の第2樹脂成形品99が搬送される。
そして、下金型35上において、コイル材S2が第2樹脂成形品99の成形ピッチ分搬送され、その後コイル材S2が搬送停止されることによって第2樹脂成形品99は切断待機状態となる。
【0084】
次に、上金型36を下降させると、押圧部材51は上金型36の下降とともに下降される。そして、下降中において押圧部材51が回転チャック40に当接すると、コイルバネ39の付勢力に抗して上金型36、押圧部材51、及び回転チャック40の三者ともに下降される。そして、回転チャック40が下金型35の上面に当接すると、押圧部材51及び回転チャック40はそれ以上下降不能となり、前記上金型36のみが下降する。
【0085】
すると、図6,7に示すように、ダイス42及び切断パンチ53にて切断待機状態の第2樹脂成形品99の継ぎ部97が切断され、同第2樹脂成形品99とキャリア部96とが切り離される(以下、この処理を切断処理という)。そして、シリンダ43によりロッド43aが上方へ移動されると、キャリア部96から切り離された第2樹脂成形品99は回転チャック40の複数の挟着部41によって挟着される(以下、この処理を挟着処理という)。
【0086】
そして、上金型36を第1最上昇位置まで上昇させると、押圧部材51はコイルバネ52の付勢によって回転チャック40に対して最離間位置まで戻され、回転チャック40はコイルバネ39の付勢によって第2最上昇位置まで戻される。
【0087】
そして、前記回転チャック40をモータ38によって180度回転させることで、回転チャック40を再び待機位置に位置させる。すると、回転チャック40における第1ラインR1側の部品収納孔40a内の第2樹脂成形品99は圧入待機状態となる。
【0088】
次に、コイル材S1が第1樹脂成形品94の成形ピッチ分搬送され、その後コイル材S1が搬送停止されることによって第1樹脂成形品94は組付待機状態となる。加えて、コイル材S2が第2樹脂成形品99の成形ピッチ分搬送され、その後コイル材S2が搬送停止されることによって第2樹脂成形品99は切断待機状態となる。
【0089】
そして、前記上金型36を再び下降させると、前記複合プレス装置25における第2ラインR2側では前記切断処理が行われるとともに、前記複合プレス装置25における第1ラインR1側では以下の処理が行われる。前記複合プレス装置25における第1ラインR1側では、圧入パンチ54にて圧入待機状態の第2樹脂成形品99を下方に押圧し、同第2樹脂成形品99と組付待機状態の第1樹脂成形品94とを圧入嵌合する(以下、この処理を組付処理という)。
【0090】
この後、複合プレス装置25における第1ラインR1側では、切断処理された第2樹脂成形品99を挟着処理する。
この結果、複合プレス装置25における第1ラインR1上では端子部品Sが製造される。そして、上記切断処理、挟着処理、組付処理は、上金型36の上下動1サイクル毎に1回行われる。
【0091】
一方、前記第2樹脂成形品99が切り離されたキャリア部96は不要部排出孔35aに搬送される。そして、図5,9に示すように、キャリア部96は上金型36が下降した際にキャリア部切断パンチ55と不要部排出孔35aの協働により切断され、不要部排出孔35a内に排出される。
【0092】
また、端子部品Sが連結されているキャリア部91は、図1(a),(b)に示すように、コイラ15側に搬送され、コイラ15に巻き取られる。
従って、本実施形態の製造ライン11及び複合プレス装置25によれば以下の効果を奏する。
【0093】
(1)本実施形態の製造ライン11では、第1ラインR1にコイル材S1を送るグリッパフィーダ20,24と、コイル材S1と樹脂部93によって第1樹脂成形品94を成形する成形プレス機22を備えた。また、第2ラインR2に第2樹脂成形品99を有するコイル材S2を送るグリッパフィーダ26,30を備えた。また、両ラインR1,R2間には第2樹脂成形品99をコイル材Sのキャリア部96から切り離すダイス42及び切断パンチ53と、切り離した第2樹脂成形品99を第1ラインR1上に移送する回転チャック40を備えた。加えて、両ラインR1,R2間には第1ラインR1上に移送された第2樹脂成形品99を、第1ラインR1上の第1樹脂成形品94に組み付けて端子部品Sを構成する圧入パンチ54を備えた。
【0094】
従って、中子なしで第1樹脂成形品94、端子部材95を樹脂成形でき、その結果手作業を行う必要がなくなり、従来技術の端子部品113と同等の端子部品Sを構成できる。
【0095】
(2)本実施形態の製造ライン11では、第1ラインR1上において、成形プレス機22にて成形された樹脂部93に対して貫通孔93bを開けるトリミングプレス機23を備えた。従って、前記樹脂部93に貫通孔93bを開けると、端子部材90の連結部90cの略中央部を分断し、同端子部材90の第1端子90aと第2端子90bとを電気的に分断できる。
【0096】
(3)本実施形態の製造ライン11では、コイル材S2と樹脂部98によって第2樹脂成形品99を成形する成形プレス機28を備えた。従って、製造ライン11上でコイル材S2と樹脂部98によって第2樹脂成形品99を成形できる。
【0097】
(4)本実施形態の製造ライン11では、第2ラインR2上において、成形プレス機28にて成形された樹脂部98に対して貫通孔98bを開けるトリミングプレス機29を備えた。従って、前記樹脂部98に貫通孔98bを開けると、端子部材95の連結部95cの略中央部を分断し、同端子部材95の第3端子95aと第4端子95bとを電気的に分断できる。
【0098】
(5)本実施形態の製造ライン11では、コイル材S1に成形される第1樹脂成形品94の成形ピッチと、コイル材S2に成形される第2樹脂成形品99の成形ピッチは異なっている。また、グリッパフィーダ20,24及びグリッパフィーダ26,30は、コイル材S1及びコイル材S2を断続的に送る構成とした。そして、グリッパフィーダ20,24により断続的に送られるコイル材S1の一回分の送り量は、第1樹脂成形品94の成形ピッチ分とした。加えて、グリッパフィーダ26,30により断続的に送られるコイル材S2の一回分の送り量は、第2樹脂成形品99の成形ピッチ分とした。
【0099】
そのため、コイル材S1とコイル材S2における第1樹脂成形品94と第2樹脂成形品99の成形ピッチが異なっていても以下の作用を奏する。各第1樹脂成形品94はグリッパフィーダ20,24の搬送により確実に組付待機状態となるとともに、各第2樹脂成形品99はグリッパフィーダ26,30の搬送により確実に切断待機状態となる。
【0100】
従って、ダイス42、切断パンチ53にて各第2樹脂成形品99をコイル材S1のキャリア部96から確実に切り離すことができる。圧入パンチ54にて第1ラインR1上に移送された各第2樹脂成形品99を、第1ラインR1上の第1樹脂成形品94に確実に組み付けることができる。
【0101】
(6)本実施形態の複合プレス装置25では、第2樹脂成形品99を有するコイル材S2から第2樹脂成形品99を切り離すダイス42、切断パンチ53を備えた。また、同複合プレス装置25では、切り離した第2樹脂成形品99を第1ラインR1上に移送する回転チャック40を備えた。加えて、同複合プレス装置25では、第1ラインR1上に移送された第2樹脂成形品99を、第1ラインR1上の第1樹脂成形品94に組み付けて端子部品Sを構成する圧入パンチ54を備えた。
【0102】
従って、手作業を行う必要がなくなり、従来例の端子部品113と同等の端子部品Sを構成できる。
(7)本実施形態の複合プレス装置25では、第2樹脂成形品99をコイル材S2から切り離す処理、第1樹脂成形品94と第2樹脂成形品99を組み付ける処理、キャリア部96を分断する処理を行うようにした。従って、3つの処理を一つの複合プレス装置25で行うことができるため、一つの処理を行うプレス装置を3つ設置する場合と比べて設置場所を小さくできる。
【0103】
(8)本実施形態の複合プレス装置25では、上下動可能な上金型36を備え、同上金型36には切断パンチ53、圧入パンチ54、及びキャリア部切断パンチ55を設けた。従って、前記上金型36を下降させるだけで、切断パンチ53とダイス42が協働して切断待機状態の第2樹脂成形品99とキャリア部96とを切り離すと同時に、圧入パンチ54により圧入待機状態の第2樹脂成形品99を第1樹脂成形品94に圧入嵌合できる。加えて、前記上金型36を下降させるだけで、不要部排出孔35aとキャリア部切断パンチ55が協働してコイル材S2のキャリア部96を切断できる。
【0104】
(9)本実施形態の複合プレス装置25では、切り離された第2樹脂成形品99を挟着する挟着部41を備え、第2樹脂成形品99が挟着された挟着部41を回転チャック40にて第1ラインR1上に移送するようにした。また、複合プレス装置25では、圧入待機状態の第2樹脂成形品99を押圧し、第2樹脂成形品99を組付待機状態の第1樹脂成形品94に圧入嵌合することで端子部品Sを構成するようにした。
【0105】
従って、挟着部41、回転チャック40、圧入パンチ54により切り離された第2樹脂成形品99を第1ラインR1上の第1樹脂成形品94に圧入嵌合し、端子部品Sを構成できる。
【0106】
(10)本実施形態の複合プレス装置25では、回転チャック40の長手方向両端に挟着部41をそれぞれ設け、回転チャック40の長手方向略中央にモータ38を固定した。モータ38はガイド溝35b(第1ラインR1)とガイド溝35c(第2ラインR2)との略中間位置に設けた。そのため、モータ38にて回転チャック40を回転させることにより、回転チャック40の一方側の挟着部41を第1ラインR1上から第2ラインR2上に移送できるとともに、回転チャック40の他方側の挟着部41を第2ラインR2上から第1ラインR1上に移送できる。従って、回転チャック40により各第2樹脂成形品99を効率よく圧入待機状態にできる。
【0107】
(11)本実施形態の製造ライン11では、第1ラインR1にコイル材S1を巻回保持した第1アンコイラ12と、端子部品Sをキャリア部91とともに巻き取るコイラ15とを設けた。また、第2ラインR2にコイル材S2を巻回保持した第2アンコイラ13を設けた。
【0108】
従って、第1,第2アンコイラ12,13に巻回保持されたコイル材S1,S2の量が多いほど、人手による製造ライン11へのコイル材S1,S2の補充回数を減らすことができる。その分、人件費が削減でき、この結果、製造コストを削減できる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態は以下のような他の実施形態に変更して具体化してもよい。
【0109】
・前記実施形態の製造ライン11では、第1,第2アンコイラ12,13及びコイラ15を設けていたが、省略してもよい。この場合、第1ラインR1は、第1グリッパフィーダ20、打抜プレス機21、成形プレス機22、トリミングプレス機23、第2グリッパフィーダ24、複合プレス装置25により構成される。また、第2ラインR2は、第3グリッパフィーダ26、打抜プレス機27、成形プレス機28、トリミングプレス機29、第4グリッパフィーダ30、複合プレス装置25により構成される。
【0110】
・前記実施形態の製造ライン11では、打抜プレス機21,27を設けていた。しかし、前記打抜プレス機21,27を省略し、コイル材S1,S2に端子部材90,95を予め打ち抜き形成し、そのコイル材S1,S2を第1,第2ラインR1,R2に搬送するようにしてもよい。この場合、第1ラインR1は、第1アンコイラ12、第1グリッパフィーダ20、成形プレス機22、トリミングプレス機23、第2グリッパフィーダ24、複合プレス装置25、コイラ15にて構成される。また、第2ラインR2は、第2アンコイラ13、第3グリッパフィーダ26、成形プレス機28、トリミングプレス機29、第4グリッパフィーダ30、複合プレス装置25にて構成される。
【0111】
・前記実施形態の製造ライン11では、同ライン上でコイル材S2に第2樹脂成形品99を成形していた。これに限らず、予めコイル材S2に第2樹脂成形品99を成形しておき、そのコイル材S2を第2アンコイラ13に巻回保持する。そして、その第2アンコイラ13から第2ラインR2へ第2樹脂成形品99が成形されているコイル材S2を搬送するようにしてもよい。この場合、打抜プレス機27、成形プレス機28、トリミングプレス機29は省略する。この場合、第2ラインR2は、第2アンコイラ13、第3グリッパフィーダ26、第4グリッパフィーダ30、複合プレス装置25にて構成される。
【0112】
・前記実施形態の製造ライン11では、同ライン上でコイル材S1に第1樹脂成形品94を成形していた。これに限らず、予めコイル材S1に第1樹脂成形品94を成形しておき、そのコイル材S1を第1アンコイラ12に巻回保持する。そして、その第1アンコイラ12から第1ラインR1へ第1樹脂成形品94が成形されているコイル材S1を搬送するようにしてもよい。この場合、打抜プレス機21、成形プレス機22、トリミングプレス機23は省略する。また、この場合、第1ラインR1は第2ライン、第2ラインR2は第1ライン、コイル材S1は第2長尺材料、コイル材S2は第1長尺材料、グリッパフィーダ20,24は第2送り装置に相当する。グリッパフィーダ26,30は第1送り装置、成形プレス機28は第1成形プレス、トリミングプレス機29は第1不要部分除去手段に相当する。第1樹脂成形品94は第2樹脂成形品、第2樹脂成形品99は第1樹脂成形品、コイル材S2のキャリア部96は第1長尺材料における不要部分に相当する。この場合、(第2ラインとしての)第1ラインR1は、第1アンコイラ12、第1グリッパフィーダ20、第2グリッパフィーダ24、複合プレス装置25、コイラ15にて構成される。また、(第1ラインとしての)第2ラインR2は、第2アンコイラ13、第3グリッパフィーダ26、打抜プレス機27、成形プレス機28、トリミングプレス機29、第4グリッパフィーダ30、複合プレス装置25にて構成される。
【0113】
・前記実施形態の製造ライン11では、第1グリッパフィーダ20と第3グリッパフィーダ26、打抜プレス機21と打抜プレス機27をそれぞれ独立した装置としていた。また、成形プレス機22と成形プレス機28、トリミングプレス機23とトリミングプレス機29、第2グリッパフィーダ24と、第4グリッパフィーダ30をそれぞれ独立した装置としていた。しかし、図10(a)に示すように第1グリッパフィーダ20と第3グリッパフィーダ26、打抜プレス機21と打抜プレス機27を、一つの装置とした第1グリッパフィーダ20、打抜プレス機21としてもよい。また同様に、成形プレス機22と成形プレス機28、トリミングプレス機23とトリミングプレス機29、第2グリッパフィーダ24と、第4グリッパフィーダ30を一つの装置とした成形プレス機22、トリミングプレス機23、第2グリッパフィーダ24としてもよい。この場合、グリッパフィーダ20,24は第1送り装置及び第2送り装置に相当し、成形プレス機22は第1成形プレス及び第2成形プレスに相当し、トリミングプレス機23は第1不要部分除去手段及び第2不要部分除去手段に相当する。この場合、第2ラインR2は、第2アンコイラ13、第1グリッパフィーダ20、打抜プレス機21、成形プレス機22、トリミングプレス機23、第2グリッパフィーダ24、複合プレス装置25にて構成される。
【0114】
・前記実施形態の製造ライン11では、第1ラインR1及び第2ラインR2の2つのラインを備えていたが、これを4つのラインにしてもよい。例えば、図11に示すように、前記第1ラインR1における反第2ラインR2側に第1ラインR1と同様の第3ラインR3を設ける。また、前記第2ラインR2における反第1ラインR1側に第2ラインR2と同様の第4ラインR4を設ける。この場合、前記第3ラインR3及び前記第4ラインR4はラインに相当する。そして、図10(b)に示すように、前記複合プレス装置25の回転チャック40の両端を延長し、その両延長部に第3ラインR3及び第4ラインR4用の部品収納孔40a及び挟着部41を設ける。そして、前記複合プレス装置25に第3ラインR3用のガイド溝35b、圧入パンチ挿通孔51c、圧入パンチ54を設ける。また、前記複合プレス装置25に第4ラインR4用のガイド溝35c、ダイス42、シリンダ43、ロッド43a、コイルバネ44、切断パンチ挿通孔51b、切断パンチ53、不要部排出孔35a、キャリア部切断パンチ55を設ける。そして、前記第3ラインR3に長尺材料としてのコイル材S3を搬送させ、前記第4ラインR4に長尺材料としてのコイル材S4を搬送させる。このように構成すると、製造ライン11は4つのラインを有し、製造効率を上げることができ、結果的に低コストで端子部品Sを製造できる。
【0115】
・前記実施形態では、第1樹脂成形品94と第2樹脂成形品99の成形ピッチが異なっていたが、同じ成形ピッチにしてもよい。このように構成すると、第1ラインR1のコイル材S1及び第2ラインR2のコイル材S2の搬送量を同じにできる。
【0116】
・前記実施形態の製造ライン11及び複合プレス装置25では、キャリア部切断パンチ55及び不要部排出孔35aを設けていたが省略してもよい。この場合、ガイド溝35cを下金型35の一端から他端まで形成する。
【0117】
・前記実施形態の製造ライン11では、トリミングプレス機23を設けていたが省略してもよい。この場合、打抜プレス機21にてコイル材S1を加工した際に、端子部材90の連結部90cも打ち抜き、第1端子90a、第2端子90b、キャリア部91、及び4つの継ぎ部92が残るように下金型21a及び上金型21bを形成する。この場合、第1ラインR1は、第1アンコイラ12、第1グリッパフィーダ20、打抜プレス機21、成形プレス機22、第2グリッパフィーダ24、複合プレス装置25、コイラ15にて構成される。
【0118】
また、実施形態の製造ライン11では、トリミングプレス機29を設けていたが省略してもよい。この場合、打抜プレス機27にてコイル材S2を加工した際に、端子部材95の連結部95cも打ち抜き、第3端子95a、第4端子95b、キャリア部96、及び4つの継ぎ部97が残るように下金型27a及び上金型27bを形成する。この場合、第2ラインR2は、第2アンコイラ13、第3グリッパフィーダ26、成形プレス機28、トリミングプレス機29、第4グリッパフィーダ30、複合プレス装置25にて構成される。
【0119】
・前記実施形態では、第1樹脂成形品94と第2樹脂成形品99とを組み付けて端子部品Sとしていた。これに限らず、端子部品Sは複数の端子を備えた樹脂成形品と、複数の端子を備えた樹脂成形品とを上下に重ねて組み付けるものであればよい。
【0120】
また、組付体は必ずしも端子部品に限定するものではなく、他の部品の組付体として構成してもよい。
次に、上記実施形態及び他の実施形態から把握できる技術的思想について、それらの効果と共に以下に記載する。
【0121】
(イ)前記複処理用プレス装置は固定体と、その固定体の上方に位置し且つ前記固定体に対して上下動可能な可動体を備え、前記樹脂成形品分離手段は、前記可動体及び固定体にそれぞれ設けられ、可動体が下降した際に協働して樹脂成形品を分離する第1分離部材及び第2分離部材を備え、前記可動体には前記組付手段が設けられ、前記可動体が下降すると樹脂成形品分離手段により、樹脂成形品は長尺材料から分離されるとともに、前記組付手段により分離された樹脂成形品と他の樹脂成形品とを組み付けることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の複処理用プレス装置。このように構成すると、可動体を下降するだけで樹脂成形品を長尺材料から切り離すと同時に、分離された樹脂成形品と他の樹脂成形品とを組み付けることができる。
【0122】
(ロ)前記複処理用プレス装置は、分離された樹脂成形品を挟着する挟着手段を備え、前記移送手段は、挟着手段を一方のライン上から他方のライン上に移送する構成とし、前記組付手段は、他方のライン上に位置するとともに、挟着手段にて挟着された樹脂成形品を押圧し、同樹脂成形品を他方のライン上の樹脂成形品に圧入嵌合することで組付体を構成することを特徴とする請求項6、請求項7、前記(イ)のうちいずれか1項に記載の複処理用プレス装置。このように構成すると、挟着手段、移送手段、及び組付手段により分離された樹脂成形品を他方のライン上の樹脂成形品に圧入嵌合し、組付体を構成できる。
【0123】
(ハ)前記移送手段の長手方向両端には前記挟着手段をそれぞれ備え、前記移送手段には駆動手段を含み、前記駆動手段は前記両挟着手段間の略中央に位置し、同駆動手段は第1ラインと第2ラインとの略中間位置に設けられ、前記駆動手段を回転させることにより、前記移送手段の一方の挟着手段を一方のライン上から他方のライン上に移送させるとともに、前記移送手段の他方の挟着手段を他方のライン上から一方のライン上に移送させることを特徴とする前記(ロ)に記載の複処理用プレス装置。このように構成すると、移送手段の駆動手段を回転させることで、移送手段の一方の挟着手段を一方のライン上から他方のライン上に移送させるとともに、移送手段の他方の挟着手段を他方のライン上から一方のライン上に移送させることができる。
【0124】
【発明の効果】
請求項1〜5に記載の発明によれば、中子なしで樹脂成形でき、その結果手作業を行う必要がなくなり従来例の樹脂成形品(端子部品)と同等の組付体を構成できる。特に、移送手段の駆動手段を回転させることで、移送手段の一方の挟着手段を一方のライン上から他方のライン上に移送させるとともに、移送手段の他方の挟着手段を他方のライン上から一方のライン上に移送させることができる。
【0125】
請求項2に記載の発明によれば、第1樹脂成形品の不要部分を除去できる。
請求項3に記載の発明によれば、第2長尺材料と樹脂によって第2樹脂成形品を成形できる。
【0126】
請求項4に記載の発明によれば、第2樹脂成形品の不要部分を除去できる。
請求項5に記載の発明によれば、樹脂成形品の成形ピッチが第1長尺材料と第2長尺材料とで異なっていても、前記請求項1の効果を奏することができる。
【0127】
請求項6〜7に記載の発明によれば、手作業を行う必要がなくなり、従来例の樹脂成形品(端子部品)と同等の組付体を構成できる。また、移送手段の駆動手段を回転させることで、移送手段の一方の挟着手段を一方のライン上から他方のライン上に移送させるとともに、移送手段の他方の挟着手段を他方のライン上から一方のライン上に移送させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、樹脂成形品を切り離す処理、樹脂成形品同士を組み付ける処理、不要部分を分断する処理を一つのプレス装置で行うことができるため、一つの処理を行うプレス装置を3つ設置する場合と比べて設置場所を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本実施形態における製造ラインの平面図。(b)は、図1(a)のA−A線断面図。
【図2】 本実施形態における打抜プレス機、成形プレス機、トリミングプレス機の正面図。
【図3】 (a)は、コイル材S1の加工処理の経過を示す説明図。(b)はコイル材S2の加工処理の経過を示す説明図。
【図4】 本実施形態における複合プレス装置の部分断面図。
【図5】 本実施形態における回転チャックとコイル材S1,S2との関係を示す説明図。
【図6】 第2樹脂成形品を第1樹脂成形品へ組み付ける状態、及びコイル材S2の切断状態を示し、かつ図5のB−B矢視の断面図。
【図7】 本実施形態における第2樹脂成形品を第1樹脂成形品へ組み付ける状態、及び第2樹脂成形品を部品収納孔内に収納する状態を示す説明図。
【図8】 本実施形態における回転チャックの平面図。
【図9】 本実施形態におけるキャリア部切断パンチを示す説明図。
【図10】 (a)は、他の実施形態における製造ラインの平面図。(b)は、図11の他の実施形態で使用する回転チャックの平面図。
【図11】 他の実施形態における製造ラインの平面図。
【図12】 従来技術における樹脂成形機の断面図。
【図13】 従来技術における端子部品の平面図。
【図14】 (a)〜(e)は、従来技術における下型、中子を示す平面図。(f)〜(j)は、従来技術における下型、中子を示す断面図及び正面図。
【図15】 (a)は、図15(b)のC−C線矢視図。(b)は、端子部材、樹脂部を示す平面図。(c)は、図15(b)のD−D線矢視図。(d)は、上側端子部材の平面図。(e)は、上側端子部材の平面図。
【符号の説明】
11…製造ライン、20…第1送り装置としての第1グリッパフィーダ、
22…第1成形プレスとしての成形プレス機、
23…第1不要部分除去手段としてのトリミングプレス機、
24…第1送り装置としての第2グリッパフィーダ、
25…複処理用プレス装置としての複合プレス装置、
26…第2送り装置としての第3グリッパフィーダ、
28…第2成形プレスとしての成形プレス機、
29…第2不要部分除去手段としてのトリミングプレス機、
30…第2送り装置としての第4グリッパフィーダ、
35a…長尺材料分断手段を構成する不要部排出孔、55…長尺材料分断手段を構成するキャリア部切断パンチ、
38…移送手段を構成する駆動手段としてのモータ、40…移送手段を構成する挟着手段としての回転チャック、
42…樹脂成形品分離手段を構成するダイス、53…樹脂成形品分離手段を構成する切断パンチ、
54…組付手段としての圧入パンチ、
93,98…樹脂としての樹脂部、94…第1樹脂成形品、
96…第2長尺材料における不要部分としてのキャリア部、
99…第2樹脂成形品、S…組付体としての端子部品、
S1…第1長尺材料としてのコイル材、S2…第2長尺材料としてのコイル材、S3,S4…長尺材料としてのコイル材、
R1…他方のラインとしての第1ライン、
R2…一方のラインとしての第2ライン、
R3…ラインとしての第3ライン、R4…ラインとしての第4ライン。

Claims (7)

  1. 第1ライン及び第2ラインを少なくとも有する複数のラインを備え、前記第1ラインと前記第2ラインとは並列状態で配置され、
    第1ラインは、第1長尺材料を送る第1送り装置と、同第1送り装置によって送られた第1長尺材料と樹脂によって第1樹脂成形品を成形する第1成形プレスとを備え、
    第2ラインは、第2樹脂成形品を有する第2長尺材料を送る第2送り装置を備え、
    両ライン間には
    第1樹脂成形品を第1長尺材料における不要部分から、または第2樹脂成形品を第2長尺材料における不要部分から切り離す樹脂成形品分離手段と、同分離手段が分離した樹脂成形品を他方のライン上に移送する移送手段と、同移送手段にて移送された樹脂成形品を他方のライン上の樹脂成形品に組み付けて組付体を構成する組付手段を備え
    前記移送手段の長手方向両端には、分離された樹脂成形品を挟着する挟着手段をそれぞれ備え、前記移送手段には駆動手段を含み、前記駆動手段は前記両挟着手段間の略中央に位置し、同駆動手段は第1ラインと第2ラインとの略中間位置に設けられ、前記駆動手段を回転させることにより、前記移送手段の一方の挟着手段を一方のライン上から他方のライン上に移送させるとともに、前記移送手段の他方の挟着手段を他方のライン上から一方のライン上に移送させることを特徴とする製造ライン。
  2. 前記第1ラインには、前記第1樹脂成形品の不要部分を除去する第1不要部分除去手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の製造ライン。
  3. 前記第2ラインには、前記第2送り装置によって送られた第2長尺材料と樹脂によって第2樹脂成形品を成形する第2成形プレスを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の製造ライン。
  4. 前記第2ラインには、前記第2樹脂成形品の不要部分を除去する第2不要部分除去手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の製造ライン。
  5. 前記第1長尺材料に成形される前記第1樹脂成形品の成形ピッチと、前記第2長尺材料に成形される前記第2樹脂成形品の成形ピッチは異なっており、
    前記第1送り装置及び第2送り装置は第1長尺材料及び第2長尺材料を断続的に送る構成とし、
    前記第1送り装置により断続的に送られる前記第1長尺材料の一回分の送り量は前記第1樹脂成形品の成形ピッチ分とし、
    前記第2送り装置により断続的に送られる前記第2長尺材料の一回分の送り量は前記第2樹脂成形品の成形ピッチ分としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の製造ライン。
  6. 第1樹脂成形品を有する第1長尺材料から前記第1樹脂成形品を、または第2樹脂成形品を有する第2長尺材料から前記第2樹脂成形品を切り離す樹脂成形品分離手段と、
    並列状態で配置される第1ライン及び第2ラインの一方のライン上で切り離された樹脂成形品を他方のライン上に移送する移送手段と、
    前記他方のライン上に移送した樹脂成形品を他方のライン上に位置する樹脂成形品に対して組み付けて組付体を構成する組付手段とを備え
    前記移送手段の長手方向両端には、分離された樹脂成形品を挟着する挟着手段をそれぞれ備え、前記移送手段には駆動手段を含み、前記駆動手段は前記両挟着手段間の略中央に位置し、同駆動手段は第1ラインと第2ラインとの略中間位置に設けられ、前記駆動手段を回転させることにより、前記移送手段の一方の挟着手段を一方のライン上から他方のライン上に移送させるとともに、前記移送手段の他方の挟着手段を他方のライン上から一方のライン上に移送させることを特徴とする複処理用プレス装置。
  7. 第1長尺材料における第1樹脂成形品が切り離された不要部分を、または第2長尺材料における第2樹脂成形品が切り離された不要部分を分断する長尺材料分断手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の複処理用プレス装置。
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