JP3957171B2 - スクリュー圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インバータによりモータの回転数を制御し、吐出圧力を一定に制御するスクリュー圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スクリュー圧縮機は、例えば空気を圧縮する圧縮機本体と、この圧縮機本体を駆動するモータと、このモータの回転数を制御するインバータと、圧縮機本体から吐出される圧縮空気の吐出圧力を検出する圧力検出手段と、この圧力検出手段の検出した吐出圧力と設定圧力との偏差に基づきインバータに演算結果を出力する制御手段とを備えており、この制御手段から入力された演算結果に応じた周波数をインバータがモータに出力してモータの回転数を制御することで、スクリュー圧縮機の吐出圧力はほぼ一定に設定圧力になるようになっている。なおこのとき、インバータによるモータ回転数の可変制御範囲の上限値は、所定の値に固定されている。
【0003】
ところで、近年、1997年12月に開催された地球温暖化防止京都会議及びそれに伴う省エネ法の改正等により、工場事業所等における省エネ化の要望が急激に高まっている。特に、国内消費電力の5%を占める空気圧縮機の消費電力を削減することが急務となっている。このような気運の下、例えば1段の上記スクリュー圧縮機の場合、設定圧力を0.1MPa下げて運転することで理論断熱空気動力上の動力を例えば約7〜8%程度低減できることに着眼し、多くの工場事業所等において、空気圧縮機の現状の設定圧力を見直し適正な圧力に下げて運転することで消費電力の削減が図られている。
【0004】
このように、設定圧力を下げて運転することでその分の動力を低減でき、モータの能力に余裕を作ることができる。しかしながら、何らかの事情で例えば圧縮機の出力側における使用空気量が一時的に定格空気量を上回る場合等においては、上記のスクリュー圧縮機ではモータの回転数は上記上限値により制限されてしまい、定格空気量しか吐出することができないために吐出空気量が不足して、モータの能力には余裕があるにも拘らず吐出圧力が一時的に大きく低下する事態を招いていた。また、これを回避するためには、モータと圧縮機本体との間のギヤ又はプーリの比率を変更し、圧縮機本体の回転数をより増加させる必要があった。
【0005】
このような背景に基づき、例えば特開平9−209949号公報に記載のように、圧縮機本体からの吐出空気圧力の基準値を所望の圧力に設定可能な吐出圧力設定装置を設け、その設定圧力(吐出圧力設定値)に応じて制御手段(最高回転数制御装置)によりインバータを介しモータの回転数の可変制御範囲の上限値(最高回転数)を定めるスクリュー圧縮機が既に提唱されている。これによれば、制御手段は、吐出圧力設定装置での設定圧力に略反比例してモータの回転数の可変制御範囲の上限値を決定するようになっている。これにより、上記のように使用空気量が一次的に定格空気量を上回るような場合には、定格圧力設定装置に定格圧力より小さい設定圧力を設定することでモータの回転数を比較的大きい回転数とすることができ、定格空気量以上の吐出空気量を得ることができる。したがって、ギヤ又はプーリの比率の変更を行わなくても吐出圧力の低下を抑制することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では以下のような課題が存在する。
すなわち、上記従来技術によれば、モータの回転数の可変制御範囲の上限値は予め設定入力された設定圧力に応じて演算により決定されるが、一度設定された設定圧力は運転中は固定であり、運転状態に応じてその都度設定されるものではないため、モータの回転数の可変制御範囲の上限値についても運転中は固定されることになる。
【0007】
このため、スクリュー圧縮機の圧力過渡状態、例えば起動時の初期充気時においては、吐出圧力が上昇してくるまでの低圧の間はその分モータの回転数を大きく増大させて吐出圧力の上昇促進を図る余地があるにも拘らず、上記従来技術ではモータの回転数が上記上限値に制限されているため、初期充気の遅延化防止の点で改善の余地がある。
【0008】
また、例えば上記したような圧縮機の出力側における使用空気量が何らかの理由で一時的に定格空気量を上回り吐出圧力が低下する場合のように、運転状態が極端に変動する際、吐出圧力の低下にすばやく追従してモータの回転数を大きく増大させればその分吐出圧力の防止低下を図る余地があるにも拘らず、上記従来技術ではモータの回転数が上記上限値に制限されているため、吐出圧力の低下の抑制あるいは低下後の復帰の迅速化の点でも改善の余地がある。
【0009】
以上説明したように、上記従来技術においては、圧縮機の運転状態によっては、初期充気時間短縮や吐出圧力の低下抑制及び復帰迅速化の観点から、インバータによるモータの回転数の可変制御範囲の上限値の適合性に更なる改善の余地がある。
【0010】
本発明の目的は、初期充気時間を短縮でき、且つ吐出圧力の低下を抑制することができるスクリュー圧縮機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)上記課題を解決するために、本発明のスクリュー圧縮機は、空気を圧縮する圧縮機本体と、この圧縮機本体を駆動するモータと、このモータの回転数を可変に制御するインバータと、前記圧縮機本体から吐出される圧縮空気の吐出圧力を検出する圧力検出手段と、設定圧力、最大設定圧力、最小設定圧力、最大周波数及び最小上限演算値が設定入力される設定入力部と、前記設定入力部から入力された設定圧力と前記圧力検出手段からの吐出圧力との偏差により、PID演算し、その演算結果をインバータの上限周波数と下限周波数との可変制御範囲となる演算値として前記インバータに出力するPID演算部と、前記圧力検出手段からの吐出圧力が、前記最小設定圧力以下と判断した場合に、前記PID演算部が出力する演算値を可変制御範囲である0から1の範囲における1の値を演算し、この値を上限演算値として前記インバータに出力し、前記圧力検出手段からの吐出圧力が、前記最小設定圧力を超え前記最大設定圧力以下と判断した場合に、前記吐出圧力に応じた上限演算値を演算し、この上限演算値を前記インバータに出力し、前記圧力検出手段からの吐出圧力が、前記設定入力部に設定入力された最大設定圧力を上回った場合に、前記設定入力部に設定入力された最小上限演算値を100で除した値(上限演算値)を演算し、この値が前記PID演算部での演算値より小さいときに、この上限演算値を前記インバータに出力する上限演算部と、からなる制御手段とを備える。
【0012】
本発明においては、圧縮機運転中に、例えば圧力検出手段で検出する圧縮空気の吐出圧力が比較的小さくなると、制御手段が自動的にモータの回転数の可変制御範囲の上限値を大きくし、圧力検出手段で検出する圧縮空気の吐出圧力が比較的大きくなると、制御手段が自動的にモータの回転数の可変制御範囲の上限値を小さくする。
【0013】
これにより、例えば圧縮機起動時の初期充気時においては、最初は吐出圧力が0に近いために制御手段はモータの回転数の可変制御範囲の上限値を大きく増大させ、吐出圧力が上昇してくるにつれ、圧力の上昇過程に合わせてモータの回転数の可変制御範囲の上限値を徐々に小さくする。このようにして、初期充気時におけるモータの回転数を吐出圧力の過渡状態に合わせて最適な値に変更することができるので、初期充気時間を短縮することができる。また、例えば圧縮機の出力側における使用空気量が何らかの理由で一時的に定格空気量を上回り吐出圧力が比較的大きく低下した場合、制御手段が吐出圧力の低下にすばやく追従してモータの回転数の可変制御範囲の上限値を増大させる。このようにして、モータの回転数をすばやく最適な値に変更することができるので、使用空気量が定格空気量を上回る際の吐出圧力の低下を抑制することができる。
【0016】
)上記(1)において、また好ましくは、前記制御手段は、前記モータの電力値が定格電力値以下となる範囲内において、前記インバータを制御する。
【0017】
)上記(1)又は(2)において、また好ましくは、前記制御手段は、前記インバータの出力電流値が許容電流値以下となる範囲内において、前記インバータを制御する。
【0018】
一般に、インバータの出力電流の許容電流値はモータの定格電力時においてもまだ余裕がある。したがって、インバータの出力電流値が許容電流値以下となる範囲内において、モータの回転数の可変制御範囲の上限値を吐出圧力に応じて変更することで、上記(3)のようにモータの電力値が定格電力値以下の範囲内となるようにインバータを制御する場合と比べて、モータの回転数を一時的により大きく増大させることができる。
【0019】
)上記(1)又は(2)において、また好ましくは、前記モータの温度を検出する温度検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記温度検出手段の検出する前記モータの温度が許容温度以下となる範囲内において、前記インバータを制御する。
【0020】
一般に、モータの許容温度はモータの定格電力時においてもまだ余裕がある。したがって、温度検出手段の検出するモータの温度が許容温度以下となる範囲内において、モータの回転数の可変制御範囲の上限値を吐出圧力に応じて変更することで、上記(3)のようにモータの電力値が定格電力値以下の範囲内となるようにインバータを制御する場合と比べて、モータの回転数を一時的により大きく増大させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のスクリュー圧縮機の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。まず、本発明のスクリュー圧縮機の第1の実施の形態を図1乃至図7を参照しつつ以下に説明する。
【0022】
図1は、本発明のスクリュー圧縮機の第1の実施の形態の全体構造を表す模式図である。なお、この図1中の黒の太線の矢印は圧縮空気の流れ、黒の細線の矢印はオイルの流れ、白抜きの矢印は冷却風の流れ、破線の矢印は信号の流れを示している。
この図1において、スクリュー圧縮機は、空気を圧縮する圧縮機本体1と、この圧縮機本体1を駆動するモータ2とを備えており、このモータ2により圧縮機本体1を回転駆動することで、大気圧の空気をフィルタ3を介して吸い込み圧縮するようになっている。圧縮機本体1により圧縮された圧縮空気は、オイルと共にオイルケース4内に導入されることで冷却され、オイルセパレータ5においてオイルと分離される。分離された圧縮空気は、アフタークーラ6で冷却された後、エアクーラ7で乾燥されて吐出されるようになっている。
【0023】
上記のオイルは、オイルケース4内と圧縮機本体1の吸い込み側との差圧によって循環されるようになっている。オイルケース4内で圧縮空気と熱交換したオイルは、上記したようにオイルセパレータ5において圧縮空気と分離され、分離されたオイルはオイルクーラ8で冷却され、オイルフィルタ9を介して圧縮機本体1の吸い込み側に戻されて、再度圧縮空気と熱交換するようになっている。
【0024】
なお、上記のモータ2、アフタークーラ6、及びオイルクーラ8等は、ファンモータ10により駆動される冷却ファン11によって作られる冷却風(その流れを図1中白抜きの矢印で示す)で冷却されるようになっている。
【0025】
また、スクリュー圧縮機は、オイルセパレータ5の後段側に設けられ圧縮機本体1から吐出される圧縮空気の吐出圧力を検出する圧力センサ12と、この圧力センサ12の検出した吐出圧力に応じてインバータ13を介してモータ2の回転数を可変に制御する制御装置14とをさらに備えている。図2は、この制御装置14の制御機能を表す機能ブロック図である。
【0026】
この図2において、制御装置14は、設定入力部15と、PID演算部16と、上限演算部17とを備えている。すなわち、上記の圧力センサ12が、圧縮機本体1が吐出する圧縮空気の吐出圧力を検出し吐出圧力P(図1も参照)として制御装置14に出力し、制御装置14は、この入力される吐出圧力Pと予め設定入力部15において設定入力される設定圧力Pとの偏差に基づきPID演算部16においてPID演算を行い、この演算結果を演算値S(図1も参照)としてインバータ13に出力し、インバータ13はこの制御手段14から入力された演算値Sに応じた周波数F(図1も参照)をモータ2に出力してモータ2の回転数を制御することで、スクリュー圧縮機の吐出圧力は上記設定圧力Pにほぼ一定に制御されるようになっている。
【0027】
上記構成のスクリュー圧縮機において、本実施の形態の特徴は、制御装置14が、モータ2の回転数の可変制御範囲の上限値が圧力センサ12で検出する吐出圧力Pに応じて運転中に自動的に変更されるように、インバータ13を制御することである。図3は、この本実施の形態の特徴を示す、制御装置14、インバータ13、モータ2における各信号の対応関係を表した図である。
【0028】
この図3において、制御装置14が出力する演算値Sは0以上1以下の値であり、1は最大演算値MaxS、0は最小演算値MinSである。制御装置14が最大演算値MaxSである1をインバータ13に出力すると、インバータ13はこれに対応して最大周波数MaxFをモータ2に出力し、モータ2の回転数は最大回転数MaxTに制御される。一方、制御装置14が最小演算値MinSである0をインバータ13に出力すると、インバータ13はこれに対応して最小周波数MinFをモータ2に出力し、モータ2の回転数は最小回転数MinTに制御されるようになっている。通常、制御装置14は、圧力センサ12から入力される吐出圧力Pに応じて演算値Sを上記0から1の可変制御範囲内において可変させることで、インバータ13の周波数Fを上記最小周波数MinFから最大周波数MaxFの範囲内において可変させ、これによりモータ2の回転数Tを上記最小回転数MinTから最大回転数MaxTの範囲内において可変制御するようになっている。
【0029】
このとき、本実施の形態においては、制御装置14から出力される演算値Sの可変制御範囲が吐出圧力Pに応じて運転中に自動的に上限演算値LimitSにより制限されることで、インバータ13からモータ2に出力される周波数Fの可変制御範囲が上記上限演算値LimitSに対応した上限周波数LimitFにより制限され、これによりモータ2の回転数の可変制御範囲が運転中に自動的に上記上限周波数LimitFに対応した上限回転数LimitTに制限されるようになっている。以下、この詳細について説明する。
【0030】
図2に戻り、制御装置14の設定入力部15においては、設定圧力Pの他に、最大設定圧力MaxP、最小設定圧力MinP、最大周波数MaxF、及び最小上限演算値MinLimitSが設定入力されるようになっている。上記最大周波数MaxFは、上述したようにインバータ13からモータ2に出力される周波数Fの最大値を設定するものであり、これによりインバータ13から出力される周波数Fの最大値を任意に変更することができるようになっている。本実施の形態においては、この最大周波数MaxFは、モータ2において構造的に定まる機械保護用の上限回転数に設定されている。これにより、例えば吐出圧力Pが極めて低い状態のとき等に制御装置14がインバータ13に出力する演算値Sを最大演算値MaxSである1まで増大させても、モータ2の最大回転数MaxTをモータ2が安全に稼動可能な範囲内にとどめ、モータ2が破損・故障等を起こすことを防止することができるようになっている。
【0031】
また、最小上限演算値MinLimitSは、PID演算部16からインバータ13に出力される演算値Sの可変制御範囲を制限する上限演算値LimitSの最小値を設定するものであり、0以上100以下の数値で設定するようになっている。これにより、この最小上限演算値MinLimitSを例えばインバータ13が省電力効果を得ることができる範囲の最小周波数に対応する値に設定することで、例えば吐出圧力Pが比較的高い状態のときに制御装置14が上限演算値LimitSを大きく減少させても、インバータ13の上限周波数LimitFを省電力効果が得られる周波数範囲内にとどめ、周波数Fが過小となることで省電力効果が得られなくなることを防止できるようになっている。
【0032】
上記上限演算部17では、設定入力部15において設定入力される設定圧力P、最大設定圧力MaxP、最小設定圧力MinP、最大周波数MaxF、及び最小上限演算値MinLimitSのうち、最大設定圧力MaxP、最小設定圧力MinP、及び最小上限演算値MinLimitSを用いてPID演算部16が出力する演算値Sの可変制御範囲を制限する上限演算値LimitSの演算を行うようになっている。
【0033】
図4は、制御装置14の制御機能のうち、上記上限演算値LimitSによる演算値Sの制限機能に係わる制御内容を表すフローチャートである。
この図4において、まずステップ10では、設定入力部15に最大設定圧力MaxP、最小設定圧力MinP、及び最小上限演算値MinLimitSを入力し、次のステップ20に移る。
【0034】
ステップ20では、圧力センサ12から出力される圧縮空気の吐出圧力Pを上限演算部17に入力し、次のステップ30に移る。
【0035】
ステップ30では、上記ステップ10で設定入力部15に入力した最小設定圧力MinPを上限演算部17に読み出し、上記ステップ20で入力した吐出圧力Pが最小設定圧力MinP以上であるかどうかを判定する。吐出圧力Pが最小設定圧力MinP以上であれば判定が満たされ、次のステップ40に移る。
【0036】
ステップ40では、上記ステップ10で設定入力部15に入力した最大設定圧力MaxPを上限演算部17に読み出し、吐出圧力Pが最大設定圧力MaxP以下であるかどうかを判定する。吐出圧力Pが最大設定圧力MaxP以下であれば判定が満たされ、次のステップ50に移る。
【0037】
ステップ50では、上記ステップ10で設定入力部15に入力した最小上限演算値MinLimitSを上限演算部17に読み出し、次式(1)にしたがって上限演算値LimitSを演算し、次のステップ80に移る。
【数1】
Figure 0003957171
【0038】
なお、上記ステップ30において、吐出圧力Pが最小設定圧力MinPより小さければ判定は満たされず、ステップ60で上限演算値LimitSを1として次のステップ80に移る。
また、上記ステップ40において、吐出圧力Pが最大設定圧力MaxPより大きければ判定は満たされず、ステップ70で上記ステップ10で設定入力部15に入力した最小上限演算値MinLimitSを上限演算部17に読み出し、上限演算値LimitSを最小上限演算値MinLimitS/100として次のステップ80に移る。
【0039】
ステップ80では、PID演算部16において設定圧力Pと圧力センサ12から入力される吐出圧力Pとの偏差に基づき、PID演算を行う。なお、このPID演算の演算結果である演算値Sは、上述したように0以上1以下の値である。
【0040】
次のステップ90では、上記ステップ80で演算した演算値Sが上限演算値LimitS以下であるかどうかを判定する。演算値Sが上限演算値LimitS以下であれば判定が満たされ、ステップ100において演算値Sをインバータ13に出力する。演算値Sが上限演算値LimitSより大きければ判定は満たされず、ステップ110において上限演算値LimitSをインバータ13に出力する。
【0041】
このとき、上限演算部17は、インバータ13からモータ2の電力値を電力値Vとして入力されるようになっており、特に図示しないが、この電力値Vが定格電力値V以下となるように、上述した上限演算値LimitSによる演算値Sの制限を行うようになっている。すなわち、例えばモータ2の電力値Vが定格電力値Vに近い状態で吐出圧力Pが設定圧力Pに対し一定となるように制御されているときに、使用空気量が増加すると、吐出圧力Pは設定圧力Pより低下する。このとき、制御装置14は、モータ2の電力値Vが定格電力値V以下の場合にはインバータ13の周波数Fを増大させる。一方、モータ2の電力値Vが定格電力値Vを上回ろうとした場合には、吐出圧力Pに拘らずインバータ13の周波数Fを減少させるようになっている。なお、定格電力値Vは、制御装置14に予め記憶された(又は適宜の端末等により設定入力部15に入力された)数値である。
【0042】
このようにして、制御装置14が出力する演算値S又は上限演算値LimitSに応じて、インバータ13は周波数Fをモータ2に出力する。なお、このときの周波数Fと演算値S又は上限演算値LimitSとの関係は次式(2)のようになっている。
F=MinF+(MaxF−MinF)×SorLimitS…(2)
以上において、圧力センサ12は、特許請求の範囲各項記載の圧縮機本体から吐出される圧縮空気の吐出圧力を検出する圧力検出手段を構成し、制御装置14は、モータの回転数の可変制御範囲の上限値が圧力検出手段で検出した吐出圧力に応じて運転中に自動的に変更されるようにインバータを制御する制御手段を構成する。また、最大周波数MaxFは、モータの回転数の可変制御範囲の上限値を変更可能な最大限界値に相当する。
【0043】
次に、上記構成の本発明のスクリュー圧縮機の第1の実施の形態の動作を以下に説明する。
例えば制御装置14に接続された端末等から、この制御装置14の設定入力部15に設定圧力P、最大設定圧力MaxP、最小設定圧力MinP、最大周波数MaxF、及び最小上限演算値MinLimitSを入力する。
【0044】
次に制御装置14は、図4中ステップ20において圧力センサ12から出力される圧縮機本体1の吐出圧力Pを入力し、次のステップ30でこの入力された吐出圧力Pが上記設定入力部15に設定入力された最小設定圧力MinP以上であるかどうかを判定する。例えば圧縮機起動直後の場合には、吐出圧力Pが0に等しいため判定が満たされず、制御装置14は次のステップ60において上限演算値LimitSを1とする。
【0045】
次のステップ80において、制御装置14は、吐出圧力Pと設定入力部15に設定入力された設定圧力Pとの偏差に基づきPID演算部16においてPID演算を行う。次にステップ90で、上記PID演算の演算結果である演算値Sが上記上限演算値LimitS(この場合1)以下であるかどうかを判定する。上限演算値LimitSが最大値の1であるため判定が満たされ、ステップ100において演算値Sは上限演算値LimitSに制限されずにそのままインバータ13に出力される。
【0046】
このとき、上記したように吐出圧力Pは0に等しいことから演算値Sは最大値1とほぼ同等であるため、インバータ13は最大周波数MaxFをモータ2に出力する。これにより、モータ2の回転数は定格電力値内において最大回転数MaxTに制御される。
【0047】
このようにして、吐出圧力Pが徐々に上昇して最小設定圧力MinP以上になると、図4中ステップ30及びステップ40の判定が満たされ、ステップ50において現状の吐出圧力Pに応じた最適の上限演算値LimitSが前記の式(1)にしたがって演算される。この演算された上限演算値LimitSがPID演算値Sより小さくなると、ステップ90において判定が満たされずにステップ110に移り、制御装置14はインバータ13に上限演算値LimitSを出力する。すなわち、演算値Sの可変制御範囲は上限演算値LimitSにより制限される。このようにして、吐出圧力Pの上昇過程に合わせてモータ2の回転数を徐々に小さくし、定格電力範囲内において最大の回転数となるようにモータ2を制御することができる。
【0048】
一方、吐出圧力Pがなんらかの原因により上記設定入力部15に設定入力された最大設定圧力MaxPを上回った場合、図4中ステップ40の判定が満たされずにステップ70に移り、制御装置14は上限演算値LimitSを上記設定入力部15に設定入力された最小上限演算値MinLimitSを100で除した値とする。このとき、この上限演算値LimitS(=最小上限演算値MinLimit/100)がPID演算値Sより小さければ、ステップ110において上限演算値LimitSを出力する。このようにして、吐出圧力Pが極端に上昇した場合、定格電力を超えない範囲内において最大の回転数となるようにモータ2を制御することができる。
【0049】
以上のように動作する本実施の形態のスクリュー圧縮機の作用を、前述した従来技術を比較例として用いて説明する。図5は、この従来構造のスクリュー圧縮機の特徴を示す、制御装置、インバータ、モータにおける各信号の対応関係を表した図であり、本実施の形態における図3に相当する図である。
【0050】
この図5において、従来構造のスクリュー圧縮機においては、制御装置がインバータに出力する演算値Sの可変制御範囲は予め設定入力された設定圧力Pに応じて上限演算値LimitSにより制限され、これによりモータの回転数の可変制御範囲は上限回転数LimitTにより制限されるようになっている。しかしながらこの場合、一度設定された設定圧力Pは運転中は固定であり運転状態に応じてその都度設定されるものではないため、上限演算値LimitSも運転中は固定されてしまう。このため、例えばスクリュー圧縮機の起動時の初期充気時においては、吐出圧力Pが上昇してくるまでの低圧の間はその分モータの回転数を大きく増大させて吐出圧力Pの上昇促進を図る余地があるにも拘らず、上記従来技術ではモータの回転数が上限回転数LimitTに制限されてしまう。
【0051】
図6は、この初期充気時における従来構造のスクリュー圧縮機のインバータが出力する周波数Fと吐出圧力Pの変化を示すタイムチャートである。この図6に示すように、吐出圧力Pが設定圧力Pに上昇するまでの間、インバータの出力する周波数Fは上限周波数LimitFにより制限されて最大周波数MaxFに対し図6中矢印アの分だけ小さくなり、最大周波数MaxFの略2/3となっている。
【0052】
これに対し、本実施の形態においては、制御装置14から出力される演算値Sの可変制御範囲を制限する上限演算値LimitSが吐出圧力Pに応じて運転中に自動的に最適な値に変更されることで、モータ2の回転数が運転状態に合わせて最適な回転数に制御される。すなわち、上記スクリュー圧縮機の起動時の初期充気時においては、最初はモータ2の回転数は上限回転数LimitTにより制限されずに最大回転数MaxTとなる。その後、吐出圧力Pが上昇してくるにつれ、吐出圧力Pの上昇過程に合わせてモータ2の回転数の可変制御範囲を制限する上限回転数LimitTが徐々に小さくなる。
【0053】
図7は、この初期充気時における本実施の形態のスクリュー圧縮機のインバータが出力する周波数Fと吐出圧力Pの変化を示すタイムチャートである。この図7において、吐出圧力Pが最小設定圧力MinPとなるまではインバータ13の出力する周波数Fは制限されずに最大周波数MaxFとなり(図7中▲1▼の状態)、吐出圧力Pが最小設定圧力MinP以上になると上限演算値LimitSが吐出圧力Pに応じて最適な値に変更されることで周波数Fが吐出圧力Pの上昇に合わせて減少する(図7中▲2▼の状態)。これにより、図7に示すように、吐出圧力Pが設定圧力Pに上昇するまでの時間T2は、上記図6に示す従来構造のスクリュー圧縮機における時間T1の略2/3に短縮可能である。
【0054】
このようにして、本実施の形態によれば、初期充気時におけるモータ2の回転数を吐出圧力の過渡状態に合わせて最適な値に変更することができるので、定格電力を超えない範囲で最大限の空気量を吐出することができ、したがって初期充気時間を短縮することができる。
【0055】
また、例えば圧縮機の出力側における使用空気量が何らかの理由で一時的に定格空気量を上回り吐出圧力Pが低下する場合のように、運転状態が極端に変動する際においても、上記従来構造のスクリュー圧縮機においては、制御装置14が吐出圧力Pの低下にすばやく追従してモータ2の回転数を大きく増大させればその分吐出圧力Pの防止低下を図る余地があるにも拘らず、上記起動時と同様にモータの回転数が上限回転数LimitTに制限されてしまう。
【0056】
これに対し、本実施の形態によれば、制御装置14が吐出圧力Pの低下にすばやく追従して上限演算値LimitSを最適な数値に変更し、モータ2の回転数の可変制御範囲を制限する上限回転数LimitTを増大させる。このようにして、モータ2の回転数をすばやく最適な値に変更することができるので、使用空気量が定格空気量を上回る際の吐出圧力Pの低下を抑制することができる。
【0057】
次に、本発明のスクリュー圧縮機の第2の実施の形態を図8を参照しつつ以下に説明する。本実施の形態は、インバータ13の出力電流値が許容電流値以下となる範囲内において、制御装置14が、モータ2の回転数の可変制御範囲の上限値を吐出圧力Pに応じて変更することである。
【0058】
図8は、上記本発明のスクリュー圧縮機の第2の実施の形態を構成する制御装置14′の制御機能を表す機能ブロック図である。この図8において、上記第1の実施の形態における図2と同様の部分には同符号を付し、説明を省略する。
この図8において、インバータ13は上限演算部17′に出力電流値Aを出力する。この上限演算部17′は、前述の第1の実施の形態においては電力値Vが定格電力値V以下となるように上限演算値LimitSによる演算値Sの可変制御範囲の制限が行われるのに対し、上記入力された出力電流値Aがインバータ13の許容電流値A以下となるように、上限演算値LimitSにより演算値Sの可変制御範囲を制限する機能を備えている。なお、上記許容電流値Aは、インバータ13において構造的に定まる機械保護用の許容値であり、制御装置14′に予め記憶された(又は適宜の端末等により設定入力部15に入力された)数値である。
【0059】
以上において、制御装置14′は、モータの回転数の可変制御範囲の上限値が圧力検出手段で検出した吐出圧力に応じて運転中に自動的に変更されるようにインバータを制御する制御手段を構成する。
【0060】
上記構成の本発明のスクリュー圧縮機の第2の実施の形態の動作及び作用を以下に説明する。
本実施の形態のスクリュー圧縮機が、例えばモータ2の電力値Vが定格電力値Vに近い状態で吐出圧力Pが設定圧力Pに対し一定となるように制御されているときに、使用空気量が増加すると、吐出圧力Pは設定圧力Pより低下する。このとき、制御装置14′は、インバータ13の出力電流値Aが許容電流値A以下の場合には、一時的にインバータ13の周波数Fを増大させる。一方、インバータ13の出力電流値Aが許容電流値Aを上回ろうとした場合には、インバータ13の周波数Fを減少させる。このようにして、インバータ13の出力電流値Aが許容電流値A以下となる範囲内において、モータ2の回転数の可変制御範囲を制限する上限回転数LimitTを吐出圧力Pに応じて変更することで、一般にインバータの許容電流値はモータの定格電力時においてもまだ余裕があることから、前述の第1の実施の形態のようにモータ2の電力値Vが定格電力値V以下の範囲内となるようにインバータ13を制御する場合と比べて、モータ2の回転数を一時的により大きく増大させることができる。
【0061】
次に、本発明のスクリュー圧縮機の第3の実施の形態を図9を参照しつつ以下に説明する。本実施の形態は、モータ2の温度が許容温度以下となる範囲内において、制御装置14が、モータ2の回転数の可変制御範囲の上限値を吐出圧力Pに応じて変更することである。
【0062】
図9は、上記本発明のスクリュー圧縮機の第3の実施の形態を構成する制御装置14″の制御機能を表す機能ブロック図である。この図9において、温度センサ18は、モータ2の巻線及び軸受の温度を推定可能なケーシングの温度を検出し、このケーシングの温度を温度Thとして制御装置14″の上限演算部17″に出力するようになっている。この上限演算部17″は、前述の第1の実施の形態においては電力値Vが定格電力値V以下となるように上限演算値LimitSによる演算値Sの可変制御範囲の制限が行われるのに対し、上記入力された温度Thがモータ2の許容温度Th以下となるように、上限演算値LimitSにより演算値Sの可変制御範囲を制限する機能を備えている。なお、上記許容温度Thは、モータ2において構造的に定まる機械保護用の許容値であり、制御装置14″に予め記憶された(又は適宜の端末等により設定入力部15に入力された)数値である。
【0063】
以上において、制御装置14″は、特許請求の範囲各項記載のモータの回転数の可変制御範囲の上限値が圧力検出手段で検出した吐出圧力に応じて運転中に自動的に変更されるようにインバータを制御する制御手段を構成し、温度センサ18は、モータの温度を検出する温度検出手段を構成する。
【0064】
上記構成の本発明のスクリュー圧縮機の第3の実施の形態の動作及び作用を以下に説明する。
本実施の形態のスクリュー圧縮機が、例えばモータ2の電力値が定格電力値に近い状態で吐出圧力Pが設定圧力Pに対し一定となるように制御されているときに、使用空気量が増加すると、吐出圧力Pは設定圧力Pより低下する。このとき、制御装置14″は、温度センサ18が検出するモータ2のケーシング温度Thが許容温度Th以下の場合には、一時的にインバータ13の周波数Fを増大させる。一方、モータ2のケーシング温度Thが許容温度Thを上回ろうとした場合には、インバータ13の周波数Fを減少させる。このようにして、モータ2のケーシング温度Thが許容温度Th以下となる範囲内において、モータ2の回転数の可変制御範囲を制限する上限回転数LimitTを吐出圧力Pに応じて変更することで、一般にモータの許容温度はモータの定格電力時においてもまだ余裕があることから、前述の第1の実施の形態のようにモータ2の電力値が定格電力値以下の範囲内となるようにインバータ13を制御する場合と比べて、モータ2の回転数を一時的により大きく増大させることができる。
【0065】
なお、上記第3の実施の形態では、温度センサ18を用いてモータ2のケーシングの温度を検出するようにしたが、これに限らない。すなわち、予め制御装置14″の適宜の部分にインバータ13の出力する周波数Fと出力時間によるモータ2の温度上昇量を記憶しておき、温度センサ18を用いずに、周波数Fと出力時間からモータ2の温度を推定するようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、モータの可変制御範囲の上限値を、圧力検出手段で検出した吐出圧力に応じて運転中に自動的に変更する。これにより、初期充気時におけるモータの回転数を吐出圧力の過渡状態に合わせて最適な値に変更することができ、したがって初期充気時間を短縮することができる。また、使用空気量が定格空気量を上回り吐出圧力が大きく低下するときにおいて、制御手段が吐出圧力の低下にすばやく追従してモータの回転数をすばやく最適な値に変更することができる。したがって、吐出圧力の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクリュー圧縮機の第1の実施の形態の全体構造を表す模式図である。
【図2】本発明のスクリュー圧縮機の第1の実施の形態を構成する制御装置の制御機能を表す機能ブロック図である。
【図3】本発明のスクリュー圧縮機の第1の実施の形態を構成する制御装置、インバータ、モータにおける各信号の対応関係を表す図である。
【図4】本発明のスクリュー圧縮機の第1の実施の形態を構成する制御装置の制御機能のうち、上限演算値による演算値の制限機能に係わる制御内容を表すフローチャートである。
【図5】従来構造のスクリュー圧縮機を構成する制御装置、インバータ、モータにおける各信号の対応関係を表す図である。
【図6】初期充気時における従来構造のスクリュー圧縮機のインバータが出力する周波数と吐出圧力の変化を示すタイムチャートである。
【図7】初期充気時における本発明のスクリュー圧縮機の第1の実施の形態のインバータが出力する周波数と吐出圧力の変化を示すタイムチャートである。
【図8】本発明のスクリュー圧縮機の第2の実施の形態を構成する制御装置の制御機能を表す機能ブロック図である。
【図9】本発明のスクリュー圧縮機の第3の実施の形態を構成する制御装置の制御機能を表す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 圧縮機本体
2 モータ
12 圧力センサ(圧力検出手段)
13 インバータ
14 制御装置(制御手段)
14′ 制御装置(制御手段)
14″ 制御装置(制御手段)
18 温度センサ(温度検出手段)

Claims (4)

  1. 空気を圧縮する圧縮機本体と、
    この圧縮機本体を駆動するモータと、
    このモータの回転数を可変に制御するインバータと、
    前記圧縮機本体から吐出される圧縮空気の吐出圧力を検出する圧力検出手段と、
    設定圧力、最大設定圧力、最小設定圧力、最大周波数及び最小上限演算値が設定入力される設定入力部と、
    前記設定入力部から入力された設定圧力と前記圧力検出手段からの吐出圧力との偏差により、PID演算し、その演算結果をインバータの上限周波数と下限周波数との可変制御範囲となる演算値として前記インバータに出力するPID演算部と、
    前記圧力検出手段からの吐出圧力が、前記最小設定圧力以下と判断した場合に、前記PID演算部が出力する演算値を可変制御範囲である0から1の範囲における1の値を演算し、この値を上限演算値として前記インバータに出力し、前記圧力検出手段からの吐出圧力が、前記最小設定圧力を超え前記最大設定圧力以下と判断した場合に、前記吐出圧力に応じた上限演算値を演算し、この上限演算値を前記インバータに出力し、前記圧力検出手段からの吐出圧力が、前記設定入力部に設定入力された最大設定圧力を上回った場合に、前記設定入力部に設定入力された最小上限演算値を100で除した値(上限演算値)を演算し、この値が前記PID演算部での演算値より小さいときに、この上限演算値を前記インバータに出力する上限演算部と、からなる制御手段と
    を備えることを特徴とするスクリュー圧縮機。
  2. 請求項記載のスクリュー圧縮機において、前記制御手段は、前記モータの電力値が定格電力値以下となる範囲内において、前記インバータを制御することを特徴とするスクリュー圧縮機。
  3. 請求項1又は2記載のスクリュー圧縮機において、前記制御手段は、前記インバータの出力電流値が許容電流値以下となる範囲内において、前記インバータを制御することを特徴とするスクリュー圧縮機。
  4. 請求項1又は2記載のスクリュー圧縮機において、前記モータの温度を検出する温度検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記温度検出手段の検出する前記モータの温度が許容温度以下となる範囲内において、前記インバータを制御することを特徴とするスクリュー圧縮機。
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