JP3957165B2 - 回転体持ち上げ機構を持った回転式加熱殺菌装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は回転体持ち上げ機構を持った回転式加熱殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
殺菌槽内に食品を密封包装した被殺菌物を収容しておき、被殺菌物の加熱を行うことで、食品の殺菌を行う加熱殺菌装置がある。粘度が高い食品や、冷却時の凝固の際に成分が分離する食品を加熱殺菌する場合、熱の偏りや分離を防止するため、殺菌処理時に包装内の食品をかきまぜる必要がある。この場合、殺菌槽内に回転体を設置し、被殺菌物は回転体内に収容しておき、回転体を回転させることで食品を揺り動かしながら加熱殺菌を行う回転式加熱殺菌装置を使用して殺菌処理を行っている。
【0003】
回転式加熱殺菌装置の場合、殺菌槽内に設置する回転体は、周囲に外周が円形である回転受リングを設置しておき、殺菌槽内下部に設けた回転体支持用のローラーで回転体の回転受リングを支持する。回転体の中心軸部分には、殺菌槽の外側までのばした回転体主軸を設け、回転体主軸に駆動装置を接続しておき、回転体主軸を中心として回転体を回転することで、被殺菌物内をかきまぜながら殺菌処理を行う。
【0004】
回転体を支持するローラーは、長時間の使用による摩耗によって回転受けリングを支える位置が低くなり、位置の低下によって回転体が傾くと、回転体を回転することができなくなることがある。そのため、回転式加熱殺菌装置にはローラーの交換や位置調節の保守が必要であり、保守作業を行う場合にローラーの上に回転体があると作業を行えないため、クレーンを用いて回転体を持ち上げるなどの作業が必要であり、大掛かりな装置を準備する必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、回転式加熱殺菌装置において、回転体の持ち上げを容易に行えるようにし、大掛かりな装置を使用することもなく保守作業を容易に行えるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、略円筒形の殺菌槽内に被殺菌物を収容し、殺菌槽内を加熱することで被殺菌物を加熱殺菌する加熱殺菌装置であって、殺菌槽内に横回転する回転体を設置しておき、該回転体内に被殺菌物を収容し、回転体を動かしながら被殺菌物の加熱殺菌を行う回転式加熱殺菌装置において、前記回転体下部に、回転体と固定しており、上下方向への伸縮を可能とした脚部を持っている回転体持ち上げ機構を設けたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、前記の回転体持ち上げ機構を持った回転式加熱殺菌装置において、回転体持ち上げ機構の脚部先端に、回転体を殺菌槽内から引き出す方向への回転を可能とした転がり体を設けていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、前記の回転体持ち上げ機構を持った回転式加熱殺菌装置において、回転体持ち上げ機構は、回転体中心軸を通る垂線に対して対称となる位置に設けた2個を1組として設置することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図面を用いて説明する。図1は本発明を実施している加熱殺菌装置の一部断面側面図、図2は回転体を持ち上げていない状態での加熱殺菌装置正面断面図、図3は回転体を持ち上げた状態での加熱殺菌装置正面断面図である。加熱殺菌装置は、一方に扉3を設けた円筒形の殺菌槽1内に被殺菌物2を収容しておき、殺菌槽1内で熱水を噴射するなどによって被殺菌物2を加熱し、殺菌を行うものである。殺菌槽1の内部には、周囲が円形である回転受リング9を持ち、殺菌槽内で横回転する回転体4を設ける。殺菌槽内であって回転体4下方の回転受リング9を受ける位置で前後左右4箇所に、回転体4の回転受リング9を受けるローラー5を設け、回転体4はローラー5によって支持する。殺菌槽1の扉3を設けていない側に回転体4の中心と接続した回転体主軸13を設け、回転体主軸13に回転体4の回転を行うための駆動装置11を接続する。回転体4は、回転受リング9とローラー5が同一平面になるように配置し、ローラー5によって支持しているため、回転受リング9とローラー5が回転することで回転体4は容易に回転することができる。
【0010】
回転体4の下部には回転体持ち上げ機構8を設けておく。回転体持ち上げ機構8は、回転体4から下向きに伸ばすことで回転体4を支える脚部6、回転体4と脚部6を接続する接続部7、脚部6の先端に設けた転がり体12などからなる。回転体持ち上げ機構8は、通常時は脚部6を短くしておき、脚部6を伸ばした場合には回転体4を持ち上げることができるような強度と、回転体4を持ち上げた状態で固定することができるようにしておく。転がり体12は、回転体4を扉3方向へ引き出す向きに回転でき、かつ回転体4の重量を支えることができるものである必要があり、先端が球形であって前後左右自由に回転することができ、大重量を支えることができるベアリングタイプのものを設けておく。回転体持ち上げ機構8は回転体4の下部に4箇所設けており、回転体4の中心軸を通る垂線に対して対称となる位置に設けた2個を1組とし、2組4個の回転体持ち上げ機構を設置している。
【0011】
加熱殺菌を行う場合、被殺菌物2はトレー10内に入れておき、被殺菌物2の入ったトレー10を重ねた状態で回転体4内の空間部に入れ、扉3を閉じて殺菌槽1内を密閉する。殺菌槽1内の加熱は、殺菌槽1内へ熱水を導入し、被殺菌物2へ熱水を噴射することで行い、被殺菌物を加熱して殺菌する。この時、回転体持ち上げ機構8は脚部6を短くしておき、駆動装置11を作動することで、回転体4を回転して包装内の食品をかきまぜながら殺菌処理を行う。加熱殺菌が終了すると、殺菌槽1内を冷却し、殺菌槽1内から被殺菌物2を取り出して殺菌の工程を終了する。
【0012】
回転体4はローラー5によって支持しているため、長期間使用しているとローラー5の回転受リング9との接触部に摩耗や傷が発生する。ローラー5の摩耗によって回転体4を支持する位置が低くなると、回転体主軸13が傾くために回転体4を回転することができなくなる。その場合、ローラー5の高さを調節したり、ローラー5を取り替える保守作業が必要となる。
【0013】
ローラー5に関する保守作業を実施する場合、ローラー5に回転体4が乗っていると作業を行えないため、回転体4を持ち上げて固定するか、回転体4を殺菌槽1内から取り出すことが必要となる。回転体4の持ち上げには、回転体4に固定して設けている回転体持ち上げ機構8を使用し、回転体持ち上げ機構8の脚部6を伸ばすことで回転体4を持ち上げる。脚部6は回転体4と殺菌槽1底面間の長さよりも長いものとしておき、脚部6の先端が殺菌槽1底面に達した以降も脚部6を伸ばし続けると、脚部6の先端は殺菌槽1底面より先には進まないため、接続部7を通じて接続している回転体4が脚部6先端と離れる方向に移動することとなり、回転体4自体が持ち上がっていくことになる。
【0014】
回転体持ち上げ機構8は、回転体中心軸を通る垂線に対して対称となる位置に2個1組で設けているため、回転体持ち上げ機構8の脚部6を伸ばし、回転体持ち上げ機構8によって回転体4を持ち上げていても、その状態で安定させることができる。回転体4を持ち上げるのみで作業が行える場合は、回転体4を浮かせて固定したままで保守作業を行い、回転体4を取り出す必要がある場合には、脚部6先端に設けている転がり体12を利用して回転体4を殺菌槽1内から引き出して保守作業を行う。保守作業が終了すれば、回転受リング9がローラー5の真上になるように調節しておき、回転体持ち上げ機構8の脚部6を短くしていくことで回転体4を定位置まで降ろす。脚部6は先端が殺菌槽底面に当たらない位置まで持ち上げることで、ローラー5によって回転体4を支えるようにする。
【0015】
【発明の効果】
本発明を実施することで、大掛かりな装置を使用せずに回転体を浮かせることや回転体を取り出すことを容易に行えるようになり、回転式加熱殺菌装置の保守作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施している加熱殺菌装置の一部断面側面図
【図2】 回転体を持ち上げていない状態での加熱殺菌装置正面断面図
【図3】 回転体を持ち上げた状態での加熱殺菌装置正面断面図
【符号の説明】
1 殺菌槽
2 被殺菌物
3 扉
4 回転体
5 ローラー
6 脚部
7 接続部
8 回転体持ち上げ機構
9 回転受リング
10 トレー
11 駆動装置
12 転がり体
13 回転体主軸
Claims (3)
- 略円筒形の殺菌槽内に被殺菌物を収容し、殺菌槽内を加熱することで被殺菌物を加熱殺菌する加熱殺菌装置であって、殺菌槽内に横回転する回転体を設置しておき、該回転体内に被殺菌物を収容し、回転体を動かしながら被殺菌物の加熱殺菌を行う回転式加熱殺菌装置において、前記回転体下部に、回転体と固定しており上下方向への伸縮を可能とした脚部を持っている回転体持ち上げ機構を設けたことを特徴とする回転体持ち上げ機構を持った回転式加熱殺菌装置。
- 請求項1に記載の回転体持ち上げ機構を持った回転式加熱殺菌装置において、回転体持ち上げ機構の脚部先端に、回転体を殺菌槽内から引き出す方向への回転を可能とした転がり体を設けていることを特徴とする回転体持ち上げ機構を持った回転式加熱殺菌装置。
- 請求項1または2に記載の回転体持ち上げ機構を持った回転式加熱殺菌装置において、回転体持ち上げ機構は、回転体中心軸を通る垂線に対して対称となる位置に設けた2個を1組として設置することを特徴とする回転体持ち上げ機構を持った回転式加熱殺菌装置。
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