JP3956327B2 - 線条体の張力調整方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、送出ドラムから送り出す線条体に付与する張力を調整する線条体の張力調整方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、ドラムから送りだされる線条体に所定の張力を付与するため、図5に示すようなダンサプーリ100を設け、このダンサプーリ100に錘101を付加し、重力を利用して線条体102に張力を付与する方法が広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこの方法では、常時一定の張力のみが付与されるものであり、線条体に付与する張力の値を変更しようとすると、別の錘に付け替えるか、他に錘を追加するしかないから、煩わしい労力を伴っているとともに自動化が難しい。
【0004】
また、ダンサプーリにコイルばね等を取り付けて所定の張力を付与する方法も知られているが、この方法でもばねを交換しなければ張力の変更は難しい。
【0005】
そこで、この発明は、上記した事情に鑑み、簡単に張力を変更することができるとともに自動化が簡単な線条体の張力調整方法及び装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、この請求項1に記載の発明は、送出ドラムから送り出す線条体に付与する張力を調整する線条体の張力調整方法であって、前記線条体が巻装されたダンサプーリに、線条体の引取力に対抗した弾性力を付勢するためのコイルばねを取り付け、そのコイルばねの任意位置を固定手段でクランプすることにより、前記コイルばねの弾性力を一部を効かないようにして張力の変更・調整を行うものである。
【0007】
また、この請求項2に記載の発明は、送出ドラムから送り出す線条体に付与する張力を調整する線条体の張力調整装置であって、前記線条体が巻装されたダンサプーリに先端部が固定され、線条体の引取力に対抗して設けたコイルばねと、このコイルばねの長さ方向に移動可能に設けられ、コイルばねを基端側から一部の長さだけクランプする固定手段とを備えたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な一実施例について添付図面を参照しながら説明する。図1はこの発明の実施例に係る線条体の張力調整装置を示すものであり、この実施例では、水平方向に設けたガイド部材1と、このガイド部材1の長孔1Aに沿って移動するダンサプーリ2に先端部を固定したコイルばね3と、このコイルばね3の長さ方向に沿って移動可能なクランパ4とを備えている。
なお、図中符号5は送り出しドラム、7はモータMで駆動されるキャプスタン、8はダンサプーリ2の位置を検出する位置センサ、9は制御部を示すものである。
【0009】
ガイド部材1は、図示外の固定部(壁や床面側)に固定されており、長孔1Aにダンサプーリ2の中心軸がスライド自在に挿入されている。
【0010】
クランパ4は、図2に示すように、この実施例では上下2枚のものから構成されており、互いに対向する内面にコイルばね3の外径に合わせた曲率で溝を多数設けた突起4A(図3参照)が形成されている。また、この実施例のクランパ4は、図4に示すように、円筒形状のホルダ(コイルばね3の一部も内挿されている)6に挿入され後述するボルトB1、B2で固定されるが、その固定位置はホルダ6の長さ(軸)方向に沿って適宜変更できるようになっている。なお、これらボルトによるホルダ6ヘの接触ポイントは、図3に示すように中央部2箇所でもよいが、図2に示すように角隅部4箇所でもよい。
【0011】
このホルダ6には、図4に示すように、ボルトB1、B2が螺合するねじ孔61が等間隔で多数穿設されている。従って、このねじ孔61のいずれかにそれぞれボルトB1、B2を螺合させ、これらのボルトB1、B2で上下方向から押さえ込んでクランパ(固定手段)4を固定する。なお、このホルダ6には、長手(軸)方向に穿設された長孔62に、各クランパ4の両側部が突出しており、この突出部分を把持してクランパ4の位置移動を行うことができる。また、このホルダ6の一方の端部は、図示外の適宜の基台等に固定されている。
【0012】
なお、この実施例では、作業者が手動でクランパ4を移動させてクランプ位置の変更を作業を行っているが、自動化するようにしてもよい。
【0013】
従って、この実施例によれば、例えば線条体を別のものに交換するような場合には、これにともなって張力変更も必要となる場合もあり、この場合にはクランパ4を適宜移動・調整して張力の設定変更を容易に行うことができる。
【0014】
なお、この実施例では、位置センサ8を付設しており、例えば巻き取り力が弱まり、ダンサプーリ2が図1において左方に移動してこの位置センサ8がこれを検出すると、この位置センサ8から出力する信号によって、制御部9からは制御信号がモータ6へ出力される。従って、このモータ4は、回転速度が減速されて線条体102の張力を設定値まで戻すような制御がなされる。
【0015】
【発明の効果】
以上、説明してきたように、この発明によれば、線条体が巻装されたダンサプーリに線条体の引取方向に対向した弾性力を付勢するコイルばねの任意位置を固定手段でクランプすることにより、コイルばねの弾性力を一部を効かないようにして張力の変更・調整を行うようにしたから、わざわざ錘を追加・交換するといいた面倒な作業が不要となり、作業性を大幅に向上させることができる。
また、比較的単純で機械的な構成であるから、自動化も可能であり、実用上の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る張力調整装置を示す概略構成図。
【図2】この発明に係るクランパを示す斜視図。
【図3】クランパの構成を示す断面図。
【図4】クランパによるコイルばねの保持状態を示す断面図。
【図5】張力付与方法を示す構成図。
【符号の説明】
1 ガイド部材
2 ダンサプーリ
3 コイルばね
4 クランパ(固定手段)
5 送り出しドラム
6 ホルダ
8 位置センサ
102 線条体
B1、B2 ボルト
Claims (4)
- 送出ドラム(5)から送り出す線条体(102)に付与する張力を調整する線条体の張力調整方法であって、
前記線条体(102)が巻装されたダンサプーリ(2)に、線条体(102)の引取力に対抗した弾性力を付勢するためのコイルばね(3)を取り付け、
そのコイルばね(3)の外側の任意位置を固定手段(4)でクランプすることにより、
前記コイルばね(3)の弾性力を一部を効かないようにして張力の変更・調整を行うことを特徴とする線条体の張力調整方法。 - 前記ダンサプーリ(2)を水平方向に設けたガイド部材(1)の長孔(1A)に沿って移動するようにダンサプーリ(2)の中心軸を長孔(1A)にスライド自在に挿入し、前記固定手段(4)の固定位置は水平方向に沿って適宜変更できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の線条体の張力調整方法。
- 送出ドラム(5)から送り出す線条体(102)に付与する張力を調整する線条体の張力調整装置であって、
前記線条体(102)が巻装されたダンサプーリ(2)に先端部が固定され、線条体(102)の引取力に対抗して設けたコイルばね(3)と、
このコイルばね(3)の長さ方向に移動可能に設けられ、コイルばね(3)を基端側から一部の長さだけ外側からクランプする固定手段(4)と
を備えたことを特徴とする線条体の張力調整装置。 - 前記ダンサプーリ(2)を水平方向に設けたガイド部材(1)の長孔(1A)に沿って移動するようにダンサプーリ(2)の中心軸を長孔(1A)にスライド自在に挿入して設け、前記固定手段(4)をホルダ(6)に挿入してボルトで固定し、この固定位置をホルダ(6)の長さ方向に沿って適宜変更可能に構成したことを特徴とする請求項3に記載の線条体の張力調整装置。
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