JP3955542B2 - サッシのシリーズ、窓、建物、およびサッシの製造方法 - Google Patents

サッシのシリーズ、窓、建物、およびサッシの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サッシのシリーズに係り、外倒し窓や、突出し窓、横辷り出し窓、縦辷り出し窓、外開き窓等に用いられる可動サッシと、嵌め殺し窓に用いられる嵌め殺しサッシとを含んでシリーズ化されているサッシのシリーズに関する。
また、本発明は、そのような可動サッシと嵌め殺しサッシとが連窓配置または段窓配置された窓、可動サッシによる窓と嵌め殺しサッシによる窓とが設けられている建物、および嵌め殺しサッシと可動サッシとを製造するためのサッシの製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】
従来、サッシメーカーでは一般に、耐風圧、気密、水密、遮音、断熱、防火等の各種サッシ性能や、見込み寸法、あるいはその他の設計コンセプトが共通なサッシを種々の窓種毎に用意し、これらのサッシをシリーズ化して販売することが行われている。
また、以下に示す特許文献1には、複数の窓種のサッシにとって共通な取付枠を建物躯体に設置し、この取付枠に対して各サッシを取り付けるといった技術が開示されている。この開示された技術内容によれば、サッシの外周部分には各窓種で同一形状の取付枠が用いられているため、この部分の外観を窓種に関係なく共通化でき、統一された外観を得ることができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−279740号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1に記載の技術では、サッシ全体のうち最も外周側にある取付枠の外観のみが共通化されるだけであるから、その他の部分の外観に関しては、各窓種で異なってしまい、外観上の十分な統一が図れないという問題がある。
すなわち、サッシを外観視した場合、ガラス等の面材と、アルミなどの金属や樹脂で構成される枠等の面材以外の部分とが外観上最も区別される。そして、種々の窓種の中でも特に、嵌め殺し窓用のサッシ(嵌め殺しサッシ)においては、面材と区別されて外観視される窓枠は、面材を保持するのに必要な最小限の見付け寸法である。これに対し、辷り出し窓や開き窓といった可動障子を備えたサッシ(可動サッシ)においては、面材と区別されて外観視されるのは窓枠および可動障子の框枠である。このため、可動サッシにおける面材以外の部分つまり窓枠および框枠の見付け寸法は、嵌め殺し窓の窓枠の見付け寸法に比べて大きくなり、可動サッシおよび嵌め殺しサッシとでは外観が大きく異なってしまう。
また、前記特許文献1では、取付枠を用いるため、その分の施工に手間がかかり、作業性が必ずしも良好とはいえない。
【0005】
本発明の目的は、窓種が異なっても統一された外観を得ることができ、かつ作業性を良好に維持できるサッシのシリーズ、窓、建物、およびサッシの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のサッシのシリーズは、可動障子を備えた可動サッシと嵌め殺しサッシとを含んで構成されたサッシのシリーズであって、前記可動サッシおよび前記嵌め殺しサッシは、四周枠組みされた窓枠を備えているとともに、前記可動サッシの可動障子は、四周枠組みされた框枠を備え、前記嵌め殺しサッシの窓枠を構成する枠材の外観上の見え掛かり部分と、前記可動サッシの窓枠を構成する枠材および前記可動障子の框枠を構成する框材の外観上の見え掛かり部分とにおいて、互いに対応する見え掛かり部分同士の見付け寸法が同一であり、前記可動サッシの窓枠を構成する各枠材の室内側端部には、当該窓枠の内周側に延出された鉛直片が設けられ、前記可動障子の框枠を構成する各框材は、面材を保持する面材保持部と、この面材保持部から室内側に向けて延出された延出部とを備え、この延出部の室内側端縁は前記窓枠の鉛直片近傍に位置され、前記延出部の室内側端部と前記窓枠の鉛直片との間には、前記延出部の室内露出面よりも前記窓枠の外周側の位置に四周にわたるシール材が設けられ、このシール材と前記延出部の露出面との間には、前記延出部の室内側端部および前記鉛直片で仕切られた溝状空間が四周にわたって形成され、前記延出部の室内側端部には、前記溝状空間の開口を塞ぐ向きに突出した遮蔽部が設けられていることを特徴とする。
【0007】
ここで、「互いに対応する見え掛かり部分同士」とは、例えば嵌め殺しサッシの窓枠を構成する上枠の見え掛かり部分に対しては、可動サッシの窓枠を構成する上枠および可動障子の框枠を構成する上框を合わせた見え掛かり部分をいい、嵌め殺しサッシ側の下枠の見え掛かり部分に対しては、可動サッシ側の下枠および下框を合わせた見え掛かり部分をいい、嵌め殺しサッシ側の縦枠の見え掛かり部分に対しては、可動サッシ側の縦枠および竪框を合わせた見え掛かり部分をいう。
【0008】
このような本発明においては、嵌め殺しサッシと可動障子を備えた可動サッシとでは、嵌め殺しサッシ側の枠材の見え掛かり部分と可動サッシ側の枠材および框材とにおいて、互いに対応する見え掛かり部分同士の見付け寸法が同じであるから、シリーズ化された各サッシの外観が統一され、例えば嵌め殺しサッシと可動サッシとが隣接されていても、何ら違和感を感じることがなく、外観が良好になる。また、従来のような取付枠を用いないため、煩雑な作業を伴うこともなく、作業性が良好に維持される。
可動サッシにおいて、例えば窓枠の下枠と障子の下框との間では、障子の開閉に伴って雨水等の水滴が室外からシール材を越えて室内側に入り込む場合が考えられる。しかし、このような場合でも本発明によれば、入り込んだ水滴が溝状空間内に滞留して減速するため、露出面上に付着したり、室内側に吹き込む心配がない。また、露出面に付着した結露水等の水滴を当該溝状空間に落とし込むことが可能であり、やはり露出面上での滞留および室内側への流れ込みが防止される。
また、シール材の位置が前記室内露出面から外周側に奥まった位置に配置されるため、シール材が内部から見えにくくなり、意匠性も向上できる。さらに、シール材の位置が前記室内露出面から外周側に奥まった位置に配置されているため、障子の框材においてシール材が配置あるいは当接される面を、框材の室内側端縁よりも室外側にずらすことができ、框材の室内側端縁と窓枠との間にシール材を配置する場合に比べてサッシの見込み寸法を小さくすることができる。このため、サッシの見込み寸法を例えば70mm程度(65〜80 mm 程度)に抑えることもできる。
また、溝状空間の開口を塞ぐように遮蔽部を設けるので、溝状空間に滞留した水滴が室内にしぶいたりせず、水密性能が向上する。
【0009】
そして、本発明のサッシのシリーズでは、前記可動障子の框枠は、面材を保持する面材保持部と、この面材保持部から室内側に向けて延出された延出部とを備え、前記延出部および窓枠間には前記可動障子を窓枠に対して可動自在に支持する可動器具が配置されていることが望ましい。
可動サッシには、可動障子の開閉を行うためのハンドルの他、可動障子を可動可能に支持するヒンジ等の可動器具が用いられる。この可動器具は従来、框枠で保持される面材と略同一面内に位置しており、框枠の見付け寸法が大きくなる一要因となっていた。これに対して本発明では、框枠の面材保持部よりも室内側に延出部を設け、この延出部と窓枠との間に可動器具を配置するので、可動器具が面材の面内位置から室内側にずれて位置するようになり、その分面材保持部も外周側寄りに設けることができて框材の見付け寸法が小さくなる。
従って、嵌め殺しサッシ側の見付け寸法を大きくして可動サッシ側の見付け寸法に合わせ、よって外観を統一することも可能であるが、本発明では、可動サッシ側の見付け寸法を小さくして嵌め殺しサッシの見付け寸法に合わせることが可能であり、外観を統一しつつ、可動サッシにおいても面材による採光部分の面積が大きくなるうえ、框枠を構成する框材の材料費等が削減されてコストも低減できる。
【0011】
この際、前記嵌め殺しサッシの窓枠を構成する枠材の内観上の見え掛かり部分と、前記可動サッシの窓枠を構成する枠材に設けられた前記鉛直片の内観上の見え掛かり部分とでは、互いに対応する見え掛かり部分同士の見付け寸法が同一であることが望ましい。
このような本発明においては、可動サッシにおけるシール材は窓枠の外周側にずれて室内側から目立たないため、このようなシール材が不要な嵌め殺しサッシと内観が共通化される。その上、嵌め殺しサッシ側の枠材の内観上の見え掛かり部分と、可動サッシ側の窓枠の室内側に設けられた鉛直片の内観上の見え掛かり部分とで、対応する見え掛かり部分の見付け寸法が同一であるから、室内側から見た内観も統一され、意匠性が一層向上する。
【0012】
そして、前記鉛直片にも、前記溝状空間の開口を塞ぐ向きに突出した遮蔽部が設けられていることが好ましい。
このような本発明によれば、溝状空間の開口を塞ぐように遮蔽部を設けるので、溝状空間に滞留した水滴が室内にしぶいたりせず、水密性能がさらに向上する。
【0013】
本発明の窓は、可動障子を備えた可動サッシと嵌め殺しサッシとが左右に連窓配置または上下に段窓配置されている窓であって、前記可動サッシおよび前記嵌め殺しサッシは、四周枠組みされた窓枠を備えているとともに、前記可動サッシの可動障子は、四周枠組みされた框枠を備え、前記嵌め殺しサッシの窓枠を構成する枠材の外観上の見え掛かり部分と、前記可動サッシの窓枠を構成する枠材および前記可動障子の框枠を構成する框材の外観上の見え掛かり部分とにおいて、互いに対応する見え掛かり部分同士の見付け寸法が同一であり、前記可動サッシの窓枠を構成する各枠材の室内側端部には、当該窓枠の内周側に延出された鉛直片が設けられ、前記可動障子の框枠を構成する各框材は、面材を保持する面材保持部と、この面材保持部から室内側に向けて延出された延出部とを備え、この延出部の室内側端縁は前記窓枠の鉛直片近傍に位置され、前記延出部の室内側端部と前記窓枠の鉛直片との間には、前記延出部の室内露出面よりも前記窓枠の外周側の位置に四周にわたるシール材が設けられ、このシール材と前記延出部の露出面との間には、前記延出部の室内側端部および前記鉛直片で仕切られた溝状空間が四周にわたって形成され、前記延出部の室内側端部には、前記溝状空間の開口を塞ぐ向きに突出した遮蔽部が設けられていることを特徴とする。
本発明の建物は、可動障子を備えた可動サッシが配置された窓と、嵌め殺しサッシが配置された窓とが設けられている建物であって、前記可動サッシおよび前記嵌め殺しサッシは、四周枠組みされた窓枠を備えているとともに、前記可動サッシの可動障子は、四周枠組みされた框枠を備え、前記嵌め殺しサッシの窓枠を構成する枠材の外観上の見え掛かり部分と、前記可動サッシの窓枠を構成する枠材および前記可動障子の框枠を構成する框材の外観上の見え掛かり部分とにおいて、互いに対応する見え掛かり部分同士の見付け寸法が同一であり、前記可動サッシの窓枠を構成する各枠材の室内側端部には、当該窓枠の内周側に延出された鉛直片が設けられ、前記可動障子の框枠を構成する各框材は、面材を保持する面材保持部と、この面材保持部から室内側に向けて延出された延出部とを備え、この延出部の室内側端縁は前記窓枠の鉛直片近傍に位置され、前記延出部の室内側端部と前記窓枠の鉛直片との間には、前記延出部の室内露出面よりも前記窓枠の外周側の位置に四周にわたるシール材が設けられ、このシール材と前記延出部の露出面との間には、前記延出部の室内側端部および前記鉛直片で仕切られた溝状空間が四周にわたって形成され、前記延出部の室内側端部には、前記溝状空間の開口を塞ぐ向きに突出した遮蔽部が設けられていることを特徴とする。
【0014】
これらの本発明では、前述したように、嵌め殺しサッシ側の枠材の見え掛かり部分と可動サッシ側の枠材および框材とにおいて、互いに対応する見え掛かり部分同士の見付け寸法が同じであるから、各サッシを連窓配置または段窓配置した場合の窓の外観が統一され、また、そのような窓が設けられた建物に加え、単独の嵌め殺しサッシや可動サッシによる窓が設けられた建物でも、窓の外観が統一され、外観が良好になる。また、取付枠を用いないことによる作業性の向上も同様に期待できる。
【0015】
なお、これらの窓や建物においても、請求項2〜4に記載の構成を備えていてもよい。すなわち、窓や建物において、前記延出部および窓枠間には前記可動障子を窓枠に対して可動自在に支持する可動器具が配置されていることが好ましい。
さらに、窓や建物において、前記嵌め殺しサッシの窓枠を構成する枠材の内観上の見え掛かり部分と、前記可動サッシの窓枠を構成する枠材に設けられた前記鉛直片の内観上の見え掛かり部分とでは、互いに対応する見え掛かり部分同士の見付け寸法が同一であることが好ましい。
【0016】
さらに、本発明のサッシの製造方法は、可動障子を備えた可動サッシと嵌め殺しサッシとを製造するためのサッシの製造方法であって、前記可動サッシおよび前記嵌め殺しサッシを、四周枠組みされた窓枠を備えて構成するとともに、前記可動サッシの可動障子を、四周枠組みされた框枠を備えて構成し、前記嵌め殺しサッシの窓枠を構成する枠材の見え掛かり部分と、前記可動サッシの窓枠を構成する枠材および前記可動障子を構成する框材の見え掛かり部分とにおいて、互いに対応する見え掛かり部分の見付け寸法を同一にし、前記可動サッシの窓枠を構成する枠材の室内側端部に、当該窓枠の内周側に延出された鉛直片を設け、前記可動障子の框枠を構成する各框材を、面材を保持する面材保持部と、この面材保持部から室内側に向けて延出された延出部とで構成し、この延出部の室内側端縁を前記窓枠の鉛直片近傍に位置させ、前記延出部の室内側端部と前記窓枠の鉛直片との間に、前記延出部の室内露出面よりも前記窓枠の外周側の位置に四周にわたるシール材を設け、このシール材と前記延出部の露出面との間に、前記延出部の室内側端部および前記鉛直片で仕切られた溝状空間を四周にわたって形成し、前記延出部の室内側端部に、前記溝状空間の開口を塞ぐ向きに突出した遮蔽部を設けることを特徴とする。
このような本発明においても、製造された各サッシでの対応する外観上の見付け寸法が同じであるから、窓の外観が統一され、外観が良好になる。また、取付枠を不要にして作業性を向上できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態で用いる図面では、主要な構成部材を見易くするために、その断面をハッチングなしで図示してある。また、後述する第2実施形態において、以下に説明する第1実施形態の構成部材と同一もしくは同一機能を有する構成部材には、第1実施形態と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
【0018】
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態では、図1に示すように、RC(reinforced concrete)造りの建物Aの外壁に、本発明のサッシのシリーズ中に含まれる嵌め殺し窓用の嵌め殺しサッシ1および縦辷り出し窓用の可動サッシ2が連窓状態で取り付けられている。
なお、図2は、第1実施形態のサッシのシリーズ中に含まれる嵌め殺し窓用の嵌め殺しサッシ1、および縦辷り出し窓用の可動サッシ2の連窓状態(図1に示す建物Aの右側の壁面の窓)を示す外観図、図3は、建物Aに設置された嵌め殺しサッシ1を示す縦断面図、図4は、建物Aに設置された可動サッシ2を示す縦断面図、図5は、各サッシ1,2の建物Aでの連窓状態を示す横断面図である。また、本シリーズ中の可動サッシとしては、縦辷り出し窓用の他、外倒し窓、突出し窓、横辷り出し窓、および外開き窓用などが用意されているが、本実施形態では、それらの図示および説明を省略する。
【0019】
嵌め殺しサッシ1は、図3に示すように、建物Aのアンカー部材Bに固定された窓枠10を備え、窓枠10内には複層のガラス面材20が嵌め込まれている。
窓枠10は、それぞれアルミの押出形材製とされた上枠11、下枠12、および左右の縦枠13を縦勝ちで四周枠組みした構成であり、各枠材11〜13に設けられた面材保持部14にガラス面材20の四周が保持されている。この際、縦枠13の面材保持部14は、図5に示すように、室外側から取り付けられる断面L字状の縦押縁15を用いて形成されており、縦押縁15の室外片部分でガラス面材20の縦方向に沿った室外側辺縁が支持されている。ただし、複層のガラス面材20の代わりに単層のガラス面材が用いられる場合には、各枠材11〜13に設けられたリップ溝14Aに四周にわたって内押縁が嵌め込まれ、複層のガラス面材20との厚みの差分に対応できるようになっている。
【0020】
また、図3に示すように、上枠11の室外側には、その長手方向に沿って連続した溝部16が設けられている。この溝部16は、可動サッシ2の後述する窓枠と障子との間の上部側の目地に対応した位置に設けられ、溝部16と当該目地とでは上下幅が同じに設定されている。さらに、下枠12の室内側にも、その長手方向に沿って連続した溝部17が設けられている。この溝部17は、可動サッシ2の窓枠と障子との間の下部側の目地に対応した位置に設けられ、溝部17と当該目地とにおいても上下幅が同じに設定されている。これら溝部16,17の上下幅を各目地の上下幅と同じすることにより、嵌め殺しサッシ1と可動サッシ2とで外観の統一が図られている。そして、各溝部16,17の開口上縁には、下方に突出した水切り用突片部16A,17Aが設けられている。これらのうちの突片部17Aは、下枠12の面材保持部14と溝部17とを連通させる排水孔18に外側から水滴が入り込まないようにするために特に有用である。
【0021】
一方の可動サッシ2は、図4に示すように、建物Aのアンカー部材Bに固定された窓枠30と、窓枠30内に開閉自在に建て付けられた障子(可動障子)40とを備えている。
窓枠30も、それぞれアルミの押出形材製とされた上枠31、下枠32、および左右の縦枠33を縦勝ちで四周枠組みした構成であり、上枠31および下枠32に取り付けられたリンク式のヒンジ(辷り出しアーム、可動器具)34を介して障子40が開閉自在に軸支されている。
【0022】
障子40は、やはりアルミの押出形材製とされた上框41、下框42、および左右の竪框43を四周枠組みした框枠44を備え、各框材41〜43に設けられた面材保持部45には、複層のガラス面材(面材)50の四周が保持されている。この際、四周の面材保持部45は、室外側から各框材41〜43に嵌め込まれる断面L字状の外押縁46を用いて形成されており、各外押縁46の室外片部分でガラス面材50の四周に沿った室外側辺縁が支持されている。ただし、複層のガラス面材50の代わりに単層のガラス面材が用いられる場合には、各框材41〜43の面材保持部45の室内側に一体に設けられた図示しない支持片でガラス面材の室内側辺縁が支持され、複層のガラス面材50との厚みの差分に対応できるようになっている。すなわち、複層のガラス面材50を用いる場合には、そのような支持片が切削加工等によって切断されているのであり、複層のガラス面材50を用いた本実施形態では図示されていない。
【0023】
ここで、框枠44では、各框材41〜43の断面形状が同一であるとともに、図6(A)に示すように、両端が45度の角度で切断されて端面同士が接合されている。これに対して各框材41〜43に係合された外押縁46は、横勝ちとなるように配置されている。そして、框枠44の各コーナー部分である框材41〜43の接合部分は、図6(B)にも示す保護キャップ60で覆われている。
【0024】
保護キャップ60は、例えばアルミダイカスト製であり、L字状の保護部61を備えている。この保護部61により、図4、図5、図6(A)に示すように、上框41の室外側に設けられて上方に突出した突片部41A、下框42の室外側に設けられて下方に突出した水切り用突片部42A、および竪框43の室外側に設けられて見付け方向の外側に突出した突片部43Aのそれぞれの接合部分が覆われている。また、保護キャップ60には、各突片部41A,42A,43Aの室内側面に当接される第1当接面部62と、面材保持部45の外周側の水平面(上下框の水平面)および鉛直面(竪框の鉛直面)に当接される第2当接面部63とが設けられ、この第2当接面部63のビス孔63Aを貫通するビス64で各框材41〜43に固定されている。
【0025】
框枠44の各框材41〜43には、図4、図5に示すように、面材保持部45から室内側に延出した中空の延出部47が設けられている。延出部47の室内側端は、窓枠30を構成する各枠材31〜33の最も室内側に設けられた鉛直片35近傍に位置している。延出部47と窓枠30との間の空間であって、より具体的には、上框41および下框42の各延出部47と、これに対向する上枠31および下枠32の各平坦部36との間の空間は、図4に示すように、前述のヒンジ34の収容空間38になっている。竪框43の延出部47と、これに対向する縦枠33の平坦部36との間の収容空間38には、延出部47に取り付けられたハンドル70と一体の係止具(可動器具)71、および係止具71と係止する縦枠33側の係止片72が収容されている。この構成によりヒンジ34および係止具71は、ガラス面材50の面内位置よりも室内側に位置するようになっており、従来の可動サッシの障子に比して、面材保持部45が外周側(見付け方向の外側)寄りに設けられている。
【0026】
さらに、各延出部47の室内側端は、枠材31〜33の各鉛直片35にわたって連続した第1シール材(シール材)39に当接するようになっている。このような第1シール材39は、各延出部47の窓枠開口に臨む室内露出面47Aから窓枠30の外周側(見付け方の外側)に位置ずれしており、このずれた位置で延出部47の室内側端とこれに対向する鉛直片35との間に配置されている。そして、本実施形態の特に下枠32および下框42においては、図4に示すように、露出面47Aに対する第1シール材39の下方への位置ずれに対応した部分、すなわち、露出面47Aと第1シール材39との間が、延出部47の室内側端および鉛直片35で仕切られた溝状空間48になっている。この溝状空間48には、障子の開閉に伴って入り込んだ雨水等の水滴や、縦枠33および竪框43等を伝い落ちる結露水が溜まるようになっている。また、延出部47の室内側端には、溝状空間48の上部開口を塞ぐ方向に室内側に延出した遮蔽部47Bが設けられ、鉛直片35の上端には、上部開口を塞ぐ方向に室外側に延出した別の遮蔽部35Aが設けられ、各遮蔽部35A,47Bによって溝状空間48内に溜まった水滴がしぶき上がるのを防いでいる。さらに、同様な溝状の空間は、縦枠33と竪框43との間にも形成されており、この空間が結露水の排水路として機能する場合もある。
【0027】
図4において、窓枠30の上枠31と障子40の上框41とで形成される室外側の目地2Aの上下幅は前述したように、図3に示す嵌め殺しサッシ1での溝部16の上下幅と同じであり、下枠32と下框42とで形成される目地2Bの上下幅は、図3に示す溝部17の上下幅と同じになっている。なお、可動サッシ2では、図5に示すように、縦枠33と竪框43とで形成される鉛直な目地2Cも存在するが、本実施形態の嵌め殺しサッシ1では、この目地2Cに対応した溝部等が設けられていない。ただし、窓枠10の縦枠13の断面形状を工夫したり、接合部分の構造等を工夫することで、縦枠13にも溝部を設けてもよく、こうすることで外観上の一層の統一を図ることができる。
【0028】
図4に示す目地2Aの奥側、すなわち目地2Aの室内側において、障子40の外周を形成している上框41の上面には、その見込み方向の略中央であって、面材保持部45の室内側寄りに、断面L字のヒレ状の第2シール材49が設けられている。一方、窓枠30の内周面を形成する上枠31の下面には、下方に(障子40の外周面に)向かって突出した当接片31Aが設けられ、この当接片31Aに室外側から第2シール材49の先端側が当接している。このような第2シール材49は、図5に示すように、左右の竪框43にわたって連続しており、目地2Cの奥側においても、第2シール材49の先端側が縦枠33の鉛直面から突設した当接片33Aに室外側から当接している。以上により、窓枠30と障子との間が三方にわたって第2シール材49でシールされている。
【0029】
ここで、第2シール材49の先端は、上枠31の下面および縦枠33の鉛直面には接触しておらず、これらの面から離間した状態で当接片31A,33Aに当接している。従って、障子40を開閉させた際には、第2シール材49の先端が各枠材31,33と接触せず、接触抵抗が少なくて開閉がスムーズである。なお、本実施形態では、第2シール材49を障子40側に設けた例で説明したが、このような第2シール材を窓枠30側に設けたり、窓枠30および障子40の両方に設けて、見込み方向に互いに重ねて接触させてもよい。第2シール材を窓枠30側に設けた場合には、その先端を障子40の外周面に接触させないようにし、窓枠30および障子40の両方に設けた場合でも、その先端をこれに対向する外周面や内周面に接触させないようにして、障子40の開閉時の接触抵抗を少なくすることが望ましい。
【0030】
また、図4に示す目地2A部分において、窓枠30の上枠31には、室外端側から下方に突出した水切り用突片部31Bが設けられており、上枠31に雨水等が降り注いでも、流れ落ちる雨水が突片部31Bで切れて下方に落下し、目地2A内に容易に入り込むのを防止している。さらに、上枠31の下面には、当該突片部31Bおよび前記当接片31Aの略中間の位置に水切り用段差部31Cが設けられ、目地2A内に万が一雨水が入り込んだ場合でも、上下に段違いとされた段差部31Cで下方に落下し、第2シール材49まで達すするのを防いで水密性能を向上させている。
【0031】
以上に説明した嵌め殺しサッシ1および可動サッシ2は、図5に示すように、近接して設けられた窓枠10,30の縦枠13,33同士が連窓方立81を介して連結されている。連窓方立81の室内側はカバー82で覆われ、室外側には止水処理が施されて水密性能を確保している。
【0032】
以下には、嵌め殺しサッシ1および可動サッシ2の外観上の見え掛かり部分および内観上の見え掛かり部分について、図2ないし図5に基づいて説明する。
嵌め殺しサッシ1において、外観視される金属部分は、窓枠10の各枠材11〜13である。この際、上枠11での見え掛かり部分の見付け寸法はh1、下枠12での見付け寸法はh2、左右の縦枠13(含む縦押縁15)での見付け寸法はw1である。
可動サッシ2において、外観視される金属部分は、窓枠30の各枠材31〜33、および障子40の各框材41〜43(含む外押縁46)である。そして、上枠31および上框41を合わせた見え掛かり部分の見付け寸法はH1、下枠32および下框42を合わせた見付け寸法はH2、左右の縦枠33および竪框43を合わせた見付け寸法はW1である。
【0033】
そして、本実施形態の嵌め殺しサッシ1および可動サッシ2では、見付け寸法h1=見付け寸法H1、見付け寸法h2=見付け寸法H2、見付け寸法w1=見付け寸法W1になっており、対応する金属部分の見付け寸法を同じにすることで、外観の統一が図られている。つまり、嵌め殺しサッシ1と可動サッシ2とを製造するにあたっては、嵌め殺しサッシ1の窓枠10を構成する枠材11〜13の外観上の見え掛かり部分と、可動サッシ2の窓枠30を構成する枠材31〜33および障子40を構成する框材41〜43の外観上の見え掛かり部分とにおいて、互いに対応する見え掛かり部分の見付け寸法を同一にするような製造方法が採用されているのである。可動サッシ2のそのような見付け寸法H1,H2,W1は、説明を省略した外倒し窓、突出し窓、横辷り出し窓、および外開き窓など、シリーズ中の全窓種の可動サッシにおいて同じである。
【0034】
なお、本実施形態では、各サッシ1,2の全体の幅寸法、高さ寸法も等しく、一見いずれが嵌め殺しサッシ1で、いずれが可動サッシ2であるか判断しにくくなっている。
また、詳細な説明を省略するが、各サッシ1,2においては、窓枠10,30の見込み寸法も共通であり、その具体的な数値等は特に限定されないが、本実施形態では70mmに設定されている。
【0035】
一方、嵌め殺しサッシ1において、内観視される金属部分は、窓枠10の各枠材11〜13である。この際、上枠11での見え掛かり部分の見付け寸法はh11、下枠12での見付け寸法はh21、左右の縦枠13での見付け寸法はw11,w12である。
可動サッシ2において、内観視される金属部分は、窓枠30の各枠材31〜33、および障子40の各框材41〜43である。そして、見付け寸法として内観視される部分は、枠材31〜33の各鉛直片35であり、上枠31に設けられた鉛直片35の見え掛かり部分の見付け寸法はH11、下枠32に設けられた鉛直片35の見付け寸法はH21、左右の縦枠33に設けられた鉛直片35の見付け寸法はW11,W12である。
【0036】
そして、本実施形態の嵌め殺しサッシ1および可動サッシ2では、見付け寸法h11=見付け寸法H11、見付け寸法h21=見付け寸法H21、見付け寸法w11=見付け寸法W11、見付け寸法w12=見付け寸法W12になっており、対応する金属部分の見付け寸法を同じにすることで、内観の統一が図られている。つまり、嵌め殺しサッシ1と可動サッシ2とを製造および施工するにあたっては、嵌め殺しサッシ1の窓枠10を構成する枠材11〜13の内観上の見え掛かり部分と、可動サッシ2の窓枠30を構成する枠材31〜33の内観上の見え掛かり部分とにおいて、互いに対応する見え掛かり部分の見付け寸法を同一にするような製造方法が採用され、また、室内側の額縁材Cを配置する施工方法が採用されているのである。可動サッシ2のそのような見付け寸法H11,H21,W11,W12は、説明を省略した外倒し窓、突出し窓、横辷り出し窓、および外開き窓など、シリーズ中の全窓種の可動サッシにおいて同じである。
【0037】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)サッシのシリーズを構成する嵌め殺しサッシ1と可動サッシ2とでは、四周にわたる金属の外観上の見え掛かり部分において、互いに対応し合う全ての見付け寸法が同じであるから(h1=H1、h2=H2、w1=W1)、各サッシ1,2の外観を統一でき、嵌め殺しサッシ1と可動サッシ2とが連窓配置されていても、何ら違和感を感じることがなく、連窓およびこれを備えた建物Aの外観を良好にできる。また、従来のような取付枠を用いないため、煩雑な作業を伴うこともなく、施工するに当たっては作業性を良好に維持できる。
【0038】
(2)そして、可動サッシ2では、障子40を構成する各框材41〜43の室内側に延出部47が設けられ、この延出部47と窓枠30との間にヒンジ34やハンドル70の係止具71が収容されているので、これらのヒンジ34および係止具71をガラス面材50の面内位置から室内側にずらして配置でき、その分面材保持部45も外周側寄りに設けることができて框材41〜43の見付け寸法を小さくできる。従って、嵌め殺しサッシ1の窓枠10の見付け寸法h1,h2,w1を大きくして可動サッシ2側の見付け寸法H1,H2,W1に合わせ、これによって外観を統一する必要がないため、可動サッシ2側の見付け寸法h1,h2,w1を小さくして嵌め殺しサッシ1の見付け寸法H1,H2,W1に合わせることができ、外観を統一しつつ、可動サッシ2においてもガラス面材50による採光部分の面積を大きできるうえ、框材41〜43の材料費等を削減でき、経済的である。
【0039】
(3)可動サッシ2での窓枠30の特に下枠32と障子40の下框42との間において、延出部47の室内側端および鉛直片35の間には第1シール材39が介装されているが、この第1シール材39は延出部47の露出面47Aから下方にずれて配置されており、このずれに対応した部分が溝状空間48になっているので、障子40の開閉に伴って雨水等の水滴が室外から第1シール材39を越えて室内側に入り込んでも、水滴を溝状空間48内に滞留させておくことができ、水滴が露出面47A上に滞留したり、室内に流れ出すのを防止できる。また、露出面47Aに付着した結露水等の水滴を当該溝状空間48に落とし込むこともでき、やはり露出面47A上での滞留および室内側への流出を防止できる。
【0040】
(4)鉛直片35および延出部47には、溝状空間48の開口側の塞ぐ方向に遮蔽部35A,47Bが設けられているので、溝状空間48に滞留した水滴が室内にしぶくのを防止でき、水密性能をさらに向上させることができる。
また、第1シール材39の位置が露出面47Aから奥まった位置に配置されるため、第1シール材39が室内側から見えにくくなり、意匠性も向上できる。特に、各遮蔽部35A,47Bが設けられて、それらの間隔が狭められているので、シール材39は殆ど視認されることはなく、意匠性を向上できる。
その上、第1シール材39は、遮蔽部47Bよりも室外側に位置する面に当接されているので、各遮蔽部35A,47B間にシール材を配置した場合に比べて、可動サッシ2のの見込み寸法を小さくすることができる。このため、サッシ2の見込み寸法を例えば70mmに抑えることができる。
【0041】
(5)また、嵌め殺しサッシ1と可動サッシ2とでは、四周にわたる金属の内観上の見え掛かり部分において、互いに対応し合う全ての見付け寸法が同じであるから(h11=H11、h21=H21、w11=W11、w12=W12)、各サッシ1,2の内観をも統一でき、意匠性を一層向上させることができる。
【0042】
(6)さらに、可動サッシ2においては、ヒレ状の第2シール材49が窓枠30や障子40の室外端から室内側にずれており、目地2A,2Cの奥まった位置に設けられているので、第2シール材49を外観上目立たなくできる。従って、可動サッシ2の四周に沿っては、外観上主に窓枠30の枠材31〜33や障子40の框材41〜43のみが見えることになり、第2シール材49との色合いの違いが気にならなくなって、この点でも外観を良好にできる。
そして、第2シール材49が室内側に奥まって取り付けられていると、雨水等が第2シール材49に直に降り注ぐことがないうえ、第2シール材49まで達し難くなるから、何らかの理由で第2シール材49の取付状態に不備が生じた場合でも、可動サッシ2に降り掛かかる雨水により即座に漏水が生じる可能性は低く、水密性能の低下を抑制できる。
【0043】
(7)また、第2シール材49の先端は、これに対向する窓枠30の内周面から離間した状態で当接片31A,33Aに当接しているため、第2シール材49をそのような周面に接触しながらではなく、互いに離れた状態で障子40を開閉させることができ、開閉時の抵抗が少なくなって開閉操作をスムーズにできる。
【0044】
(8)窓枠30の上枠31には、室外端に水切り用突片部31Bが設けられ、その室内側に水切り用段差部31Cが設けられているので、この上枠31を伝って目地2Aから雨水等が入り込もうとしたり、また、目地2Aから室内側に向かって途中まで入り込んだ場合でも、突片部31Bや段差部31Cで水切りでき、第2シール材49に達するのを防止して水密性能を一層向上させることができる。
【0045】
(9)障子40の框枠44では、そのコーナー部分が保護キャップ60で保護されているため、施工時の障子40の取り扱いに際して框材41〜43の接合部分が何かにぶつかっても、この接合部分がめくり上がったりせず、損傷を有効に防止できる。また、保護キャップ60は、45度で接合された一対の框材41〜43に跨ってビス止めされているので、框材41〜43間相互の接合強度を大きくでき、接合部に隙間が生じたりするのを防止できる。
そして、固定用のビス64は、各框材41〜43によって隠れるため、外観上見えることがなく、外観を損なうこともない。
【0046】
(10)嵌め殺しサッシ1では、可動サッシ2の目地2A,2Bに対応した位置に溝部16,17が設けられ、これらの溝部16,17と目地2A,2Bとでは、上下幅が同じ寸法になっているから、この点でも嵌め殺しサッシ1の外観を可動サッシ2の外観に似せることができる。
【0047】
〔第2実施形態〕
図7は、第2実施形態のサッシのシリーズ中に含まれる嵌め殺し窓用の嵌め殺しサッシ3がRC造りの建物Aに設置された状態を示す縦断面図、図8は、同シリーズ中の可動サッシ4が建物Aに設置された状態を示す縦断面図、図9は、各サッシ3,4の建物Aでの連窓状態を示す横断面図である。また、本シリーズ中の可動サッシとしても、縦辷り出し窓用の他、外倒し窓、突出し窓、横辷り出し窓、および外開き窓用が用意されているが、本実施形態では、それらの図示および説明を省略する。
【0048】
本実施形態の各サッシ3,4では、窓枠10,30を構成する各枠材11〜13,31〜33の室外側端に、さらに室外側に延出した水切り部91が設けられており、この点が前述した第1実施形態とでは大きく相違している。この水切り部91は、押出成型時に各枠材11〜23,31〜33の一部として一体成型される。また、水切り部91の先端は、建物Aの壁面から僅かに突出しているだけであり、サッシ3,4のガラス面材20,50の位置が第1実施形態に比して室内側に大きく後退(セットバック)している。図9において、各サッシ3,4の近接する縦枠13,33は、室内外側でそれぞれビス止めまたは係止される大小の連結部材83で連結されている。
【0049】
これらのサッシ3,4においても、見付け寸法h3=見付け寸法H3、見付け寸法h4=見付け寸法H4、見付け寸法w2=見付け寸法W2となっており、また、見付け寸法h31=見付け寸法H31、見付け寸法h41=見付け寸法H41、見付け寸法w21=見付け寸法W21、見付け寸法w22=見付け寸法W22、となっており、外観上の見付け寸法および内観上の見付け寸法を同じにすることで、内外観の統一が図られていることは、第1実施形態と同様である。
その他の構成も、第1実施形態と略同様である。
【0050】
このような本実施形態によれば、第1実施形態と同様な構成により、前述した(1)〜(10)の効果を同様に得ることができるとともに、その特有な構成により以下の効果がある。
(11)窓枠10,30の各枠材11〜13,31〜33には、水切り部91が一体に形成されているので、この部分を別体で後付けする場合に比して施工を簡略化できるとともに、特に別体の部材を後付けした際に必要であったシール作業を省くことで、施工費用を大幅に削減できる。また、そのようなシール部分が不要であるから、漏水の可能性も大幅に減少し、水密性能を向上させることができる。
(12)また、サッシ3,4では、ガラス面材20,50が室内側にセットバックしており、建物Aの壁面との間に距離があるため、陰影効果を付与できるうえに、外観上の意匠性も向上させることができる。
【0051】
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記各実施形態では、サッシ1,2が連窓状態で設置され、サッシ3,4も連窓状態で設置されていたが、各サッシ1〜4はそれぞれ、図1の左側の壁面に設けられた窓のように、互いに離間して単独で設置されていてもよく、図示を省略するが、上下に段窓状態に設置されていてもよい。
【0052】
本発明のシリーズ化されたサッシは、前記各実施形態のようにRC構造の建物Aに設置される必要はなく、木造建築の建物や、軽鉄骨建築の建物に設置できることは勿論である。
さらに、窓種の異なる可動サッシのみが同一建物に設置されたり、嵌め殺しサッシのみや、一種の可動サッシのみが建物に設置されていてもよい。要するに、本発明に係る嵌め殺しサッシおよび各種の可動サッシは、シリーズとして用意されていればよく、必ずしも同一の建物に設置される必要はないうえ、建物に設置されてない状態であってもよい。
【0053】
図10は、本発明のサッシのシリーズに組み入れられているガラリ窓用のガラリサッシ5を示す縦断面図、図11は、その横断面図である。すなわち、本発明のサッシのシリーズとしては、前記第1、第2実施形態のような嵌め殺しサッシ1および可動サッシ4のみならず、図10、図11に示すガラリサッシ5等の他のサッシを含んでいてもよい。
ガラリサッシ5は、それぞれアルミの押出形材製の上枠101、下枠102、および縦枠103を枠組みして構成された窓枠100と、窓枠100内に室外側から挿入配置されるガラリユニット110とを備えている。なお、このガラリサッシ5は単独で用いられているが、方立や無目を用いて連窓配置や段窓配置されてもよい。
【0054】
窓枠100の上枠101および縦枠103は、第1実施形態の可動サッシ4での窓枠10を構成する上枠11および縦枠13と断面形状が同一である。上枠101の内側には、室内外の一対の形材104,105で構成される上取付枠106がビス止めされている。各形材104,105同士も互いにビス止めされている。下枠102の外側には、形材104,105を用いて構成された下取付枠107が前記上取付枠106と同一の向きでビス止めされている。そして、縦枠13の内側には、縦取付枠108がビス止めされている。ここで、窓枠100の下枠102としては、第1実施形態の下枠12よりも見込み寸法の小さいものが用いられているが、図10に二点鎖線で示すように、下枠12と同一断面形状のもを用いてもよい。
【0055】
ガラリユニット110は、左右の支持枠111と、これらの支持枠111間に上下に間隔をあけてビス止めされた複数の羽根112とを備えて構成されている。各支持枠111の室内側の端部には、互いに近接する向きに折曲した中空の取付部113が設けられ、この取付部113には室外側に折曲した突出片114が設けられている。また、突出片114には、羽根112の数に対応した分の切欠部115(図10)が所定の上下幅で設けられている。これらの切欠部115には、最も上側の切欠部115を除き、その上部に係止部115Aが設けられている。これに対して、羽根112の室外側の端部は、切欠部115の鉛直辺に当接されており、この状態で当該端部に設けられた折曲部112Aが切欠部115の係止部115Aに係止されている。この羽根112は、その長手方向の両端から一本のビス116(図11)で取り付けられるのであるが、係止部115Aに折曲部112Aが係止されているため、ビス116の締め付け中や、ビス116での固定後に羽根112が両側のビス116を中心として回転することはない。
【0056】
このようなガラリユニット110は、窓枠100内で下枠102上に載置されるとともに、上下左右の三方が上取付枠106および縦取付枠107に当接され、最上部および最下部に配置された羽根112の室内側の端部を貫通するビス117で窓枠100側の縦取付枠107に固定される。つまり、このガラリユニット110は、ビス117の締め付け取り外しにより、窓枠100に対して着脱可能に設けられている。そしてこの際、縦取付枠107には、図11に示す係止ブロック118がビス止めされており、この係止ブロック118の上部に、ガラリユニット110側の取付部113に設けられた切欠開口(不図示)が係止され、ビス117の締め付け中や、取り外し中などにガラリユニット110が室外側に倒れ込むのを防止し、ガラリユニット110を片手で押さえながら作業をするといった煩雑さが生じない。
【0057】
なお、窓枠100の室内側では、図10に示すように、四周枠組みされた虫除け用の網体121が適宜なブラケットを介して上取付枠106、縦取付枠107、および下枠102に取り付けられたり、あるいは図11に示すような網体122が取り付けられる。また、このようなガラリサッシ5においても、窓枠100の各枠材101〜103として、前記第2実施形態で説明した水切り部が一体に設けられているタイプであってもよい。勿論、羽根112の形状や数等も任意であり、窓枠100の形状等を勘案して決められてよい。さらに、必要に応じて複数の羽根112のうちの幾つかは、上下に連続した連結骨119を介して互いに連結されてもよい。
【0058】
さらに、前記実施形態では、各サッシ1〜4の外観視における高さ寸法および幅寸法はそれぞれ同一であったが、当然、各サッシ1〜4においてこれらの寸法が異なるものでもよい。例えば、各サッシが連窓のように左右方向に並設される場合、高さ寸法は統一されていることが好ましいが、幅寸法は各サッシにおいて異ならせてもよい。この場合でも、各サッシの上側および下側の枠や框部分の見え掛かり部分の見付け寸法が同一であれば、ガラス面材20,30と枠や框を区画するラインが左右に連続するため、外観意匠を向上することができる。
【0059】
また、可動器具の配置位置は、各窓の種類に応じて設定すればよく、延出部47および窓枠間に限らない。例えば、外開き窓における可動器具であるヒンジは、可動障子の室外側面にほぼ沿った位置に配置すればよい。
さらに、可動サッシにおける第1シール材39の位置は、露出面47Aと同じレベルに配置してもよいし、遮蔽部35A、47Bを設けなくてもよい。
さらに、窓枠や框枠は、通常はアルミなどの金属製であるが、合成樹脂製でもよいし、金属と樹脂とを連結した合成枠でもよい。さらに、金属製の窓枠や框枠の室内面に樹脂製カバーなどを設けてもよい。
【0060】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0061】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明によれば、窓種が異なっても統一された外観を得ることができ、かつ作業性を良好に維持できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る建物を示す外観図である。
【図2】第1実施形態のサッシのシリーズ中に含まれる嵌め殺しサッシ、および可動サッシの連窓状態を示す外観図である。
【図3】建物に設置された第1実施形態の嵌め殺しサッシを示す縦断面図である。
【図4】建物に設置された第1実施形態の可動サッシを示す縦断面図である。
【図5】第1実施形態の各サッシの建物での連窓状態を示す横断面図である。
【図6】(A)は第1実施形態の可動サッシの要部を示す拡大図であり、(B)は当該可動サッシの構成部材を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態のサッシのシリーズ中に含まれる嵌め殺しサッシが建物に設置された状態を示す縦断面図である。
【図8】第2実施形態の同シリーズ中の可動サッシが建物に設置された状態を示す縦断面図である。
【図9】第2実施形態の各サッシの建物での連窓状態を示す横断面図である。
【図10】本発明の変形例を示す縦断面図である。
【図11】前記変形例を示す横断面図である。
【符号の説明】
1,3…嵌め殺しサッシ、2,4…可動サッシ、34…ヒンジ(可動器具)、35…鉛直片、35A,47B…遮蔽部、38…収容空間、39…第1シール材(シール材)、40…障子(可動障子)、44…框枠、45…面材保持部、47…延出部、48…溝状空間、50…ガラス面材(面材)、71…係止具(可動器具)。

Claims (7)

  1. 可動障子を備えた可動サッシと嵌め殺しサッシとを含んで構成されたサッシのシリーズであって、
    前記可動サッシおよび前記嵌め殺しサッシは、四周枠組みされた窓枠を備えているとともに、前記可動サッシの可動障子は、四周枠組みされた框枠を備え、
    前記嵌め殺しサッシの窓枠を構成する枠材の外観上の見え掛かり部分と、前記可動サッシの窓枠を構成する枠材および前記可動障子の框枠を構成する框材の外観上の見え掛かり部分とにおいて、互いに対応する見え掛かり部分同士の見付け寸法が同一であり、
    前記可動サッシの窓枠を構成する枠材の室内側端部には、当該窓枠の内周側に延出された鉛直片が設けられ、
    前記可動障子の框枠を構成する各框材は、面材を保持する面材保持部と、この面材保持部から室内側に向けて延出された延出部とを備え、この延出部の室内側端縁は前記窓枠の鉛直片近傍に位置され、
    前記延出部の室内側端部と前記窓枠の鉛直片との間には、前記延出部の室内露出面よりも前記窓枠の外周側の位置に四周にわたるシール材が設けられ、
    このシール材と前記延出部の露出面との間には、前記延出部の室内側端部および前記鉛直片で仕切られた溝状空間が四周にわたって形成され、
    前記延出部の室内側端部には、前記溝状空間の開口を塞ぐ向きに突出した遮蔽部が設けられているサッシのシリーズ。
  2. 前記延出部および窓枠間には前記可動障子を窓枠に対して可動自在に支持する可動器具が配置されている請求項1に記載のサッシのシリーズ。
  3. 前記嵌め殺しサッシの窓枠を構成する枠材の内観上の見え掛かり部分と、前記可動サッシの窓枠を構成する枠材に設けられた前記鉛直片の内観上の見え掛かり部分とでは、互いに対応する見え掛かり部分同士の見付け寸法が同一である請求項1または請求項2に記載のサッシのシリーズ。
  4. 前記鉛直片には、前記溝状空間の開口を塞ぐ向きに突出した遮蔽部が設けられている請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のサッシのシリーズ。
  5. 可動障子を備えた可動サッシと嵌め殺しサッシとが左右に連窓配置または上下に段窓配置されている窓であって、
    前記可動サッシおよび前記嵌め殺しサッシは、四周枠組みされた窓枠を備えているとともに、前記可動サッシの可動障子は、四周枠組みされた框枠を備え、
    前記嵌め殺しサッシの窓枠を構成する枠材の外観上の見え掛かり部分と、前記可動サッシの窓枠を構成する枠材および前記可動障子の框枠を構成する框材の外観上の見え掛かり部分とにおいて、互いに対応する見え掛かり部分同士の見付け寸法が同一であり、
    前記可動サッシの窓枠を構成する各枠材の室内側端部には、当該窓枠の内周側に延出された鉛直片が設けられ、
    前記可動障子の框枠を構成する各框材は、面材を保持する面材保持部と、この面材保持部から室内側に向けて延出された延出部とを備え、この延出部の室内側端縁は前記窓枠の鉛直片近傍に位置され、
    前記延出部の室内側端部と前記窓枠の鉛直片との間には、前記延出部の室内露出面よりも前記窓枠の外周側の位置に四周にわたるシール材が設けられ、
    このシール材と前記延出部の露出面との間には、前記延出部の室内側端部および前記鉛直片で仕切られた溝状空間が四周にわたって形成され、
    前記延出部の室内側端部には、前記溝状空間の開口を塞ぐ向きに突出した遮蔽部が設けられている窓。
  6. 可動障子を備えた可動サッシが配置された窓と、嵌め殺しサッシが配置された窓とが設けられている建物であって、
    前記可動サッシおよび前記嵌め殺しサッシは、四周枠組みされた窓枠を備えているとともに、前記可動サッシの可動障子は、四周枠組みされた框枠を備え、
    前記嵌め殺しサッシの窓枠を構成する枠材の外観上の見え掛かり部分と、前記可動サッシの窓枠を構成する枠材および前記可動障子の框枠を構成する框材の外観上の見え掛かり部分とにおいて、互いに対応する見え掛かり部分同士の見付け寸法が同一であり、
    前記可動サッシの窓枠を構成する各枠材の室内側端部には、当該窓枠の内周側に延出された鉛直片が設けられ、
    前記可動障子の框枠を構成する各框材は、面材を保持する面材保持部と、この面材保持部から室内側に向けて延出された延出部とを備え、この延出部の室内側端縁は前記窓枠の鉛直片近傍に位置され、
    前記延出部の室内側端部と前記窓枠の鉛直片との間には、前記延出部の室内露出面よりも前記窓枠の外周側の位置に四周にわたるシール材が設けられ、
    このシール材と前記延出部の露出面との間には、前記延出部の室内側端部および前記鉛直片で仕切られた溝状空間が四周にわたって形成され、
    前記延出部の室内側端部には、前記溝状空間の開口を塞ぐ向きに突出した遮蔽部が設けられている建物。
  7. 可動障子を備えた可動サッシと嵌め殺しサッシとを製造するためのサッシの製造方法であって、
    前記可動サッシおよび前記嵌め殺しサッシを、四周枠組みされた窓枠を備えて構成するとともに、前記可動サッシの可動障子を、四周枠組みされた框枠を備えて構成し、
    前記嵌め殺しサッシの窓枠を構成する枠材の見え掛かり部分と、前記可動サッシの窓枠を構成する枠材および前記可動障子を構成する框材の見え掛かり部分とにおいて、互いに対応する見え掛かり部分の見付け寸法を同一にし、
    前記可動サッシの窓枠を構成する各枠材の室内側端部に、当該窓枠の内周側に延出された鉛直片を設け、
    前記可動障子の框枠を構成する各框材を、面材を保持する面材保持部と、この面材保持部から室内側に向けて延出された延出部とで構成し、この延出部の室内側端縁を前記窓枠の鉛直片近傍に位置させ、
    前記延出部の室内側端部と前記窓枠の鉛直片との間に、前記延出部の室内露出面よりも前記窓枠の外周側の位置に四周にわたるシール材を設け、
    このシール材と前記延出部の露出面との間に、前記延出部の室内側端部および前記鉛直片で仕切られた溝状空間を四周にわたって形成し、
    前記延出部の室内側端部に、前記溝状空間の開口を塞ぐ向きに突出した遮蔽部を設けるサッシの製造方法。
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