JP3955183B2 - 電子書面保管装置、電子書面保管配信方法およびプログラム - Google Patents

電子書面保管装置、電子書面保管配信方法およびプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顧客へコンピュータネットワークを通じて電子書面を交付す電子書面保管装置、電子書面保管配信方法およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットを通じて投資信託等の電子商取引が行われており、取引に伴って発生する取引報告書や目論見書などの書面についても、従来の郵便による交付に代えて、電子メールやダウンロードによる電子交付が行われつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
顧客は、電子メールやダウンロードによって交付を受けた電子書面を、通常、パーソナルコンピュータなどの顧客端末の記憶装置に記憶して保管する。しかし、電子書面を顧客自身で保管する場合には、顧客端末に異常が発生して内部のデータを読み出せなくなったり、異常が発生した顧客端末を新たな機種と入れ替えたりすると、これまでに電子交付された書面のデータが失われてしまうことがある。
【0004】
また、携帯電話で書面の電子交付を受けると、データ量が多いために書面全体をダウンロードできなかったり、電子メールの添付ファイルとして交付された書面を携帯電話で開いて見ることができない場合がある。これらの場合には、取引報告書などの電子書面の再交付を受けられることが望ましい。
【0005】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、一度交付された電子書面の再交付を受けることのでき電子書面保管装置、電子書面保管配信方法およびプログラムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]電子書面交付装置(100)から顧客の携帯電話(300)に交付された電子書面を保管するとともに前記顧客からの送信要求に応じて保管中の電子書面をコンピュータネットワーク(10)を通じて前記顧客の端末(400)に送信する電子書面保管装置(200)において、
前記顧客の携帯電話(300)へ電子書面に当該電子書面を特定するための書面特定情報を付加して交付し、当該電子書面およびこれに付加された前記書面特定情報をコンピュータネットワーク(10)を通じて前記電子書面保管装置(200)に送信する前記電子書面交付装置(100)から送られてきた、前記電子書面およびこれに付加された前記書面特定情報を受信する受信手段(241)と、
前記受信手段(241)が受信した前記電子書面をこれに付加された前記書面特定情報と対応可能に保管する保管手段(242、262)と、
前記保管手段(242、262)に保管されている電子書面についての前記顧客からの送信要求を前記顧客の端末(400)からコンピュータネットワーク(10)を通じて受け付ける送信要求受付手段(251)であって、前記電子書面交付装置(100)から前記電子書面とともに交付された当該電子書面を特定するための書面特定情報を記憶する記憶手段(321、341)と、当該記憶手段(321、341)に記憶されている前記書面特定情報を検索条件として送信する検索条件送信手段(322)とを備えた前記顧客の携帯電話(300)から送信された前記書面特定情報を検索条件として受け取る送信要求受付手段(251)と、
前記送信要求受付手段(251)が前記顧客の携帯電話(300)から前記検索条件として受け取った前記書面特定情報に基づき、前記送信要求の要求元の顧客へ送信すべき電子書面を前記保管手段(242、262)に保管されている電子書面の中から抽出する抽出手段(252)と、
前記抽出手段(252)によって抽出された電子書面を前記送信要求の要求元の前記顧客の端末(400)へコンピュータネットワーク(10)を通じて送信する保管書面送信手段(253)と
を有し、
前記送信要求受付手段(251)は、前記保管手段(242、262)に保管されている電子書面についての前記顧客からの送信要求と当該送信要求の送信元の顧客を特定するための顧客特定情報を前記顧客の端末(400)からコンピュータネットワーク(10)を通じて受け付け、発信者番号通知機能を備えた前記顧客の携帯電話(300)から前記電子書面保管装置(200)にアクセスすることにより前記電子書面保管装置(200)に通知された発信者番号と、顧客の携帯電話(300)の電話番号と当該顧客を特定するための顧客特定情報を登録するデータベース(261)に登録されている前記顧客の携帯電話(300)の電話番号とを照合することにより前記携帯電話(300)からアクセスした顧客を特定するための顧客特定情報を取得し、前記携帯電話(300)からアクセスした顧客を特定するための顧客特定情報が前記顧客の端末(400)からの前記送信要求の送信元の顧客を特定するための顧客特定情報と同じである当該携帯電話(300)から送られてくる前記書面特定情報を検索条件として受け取る
ことを特徴とする電子書面保管装置(200)。
【0007】
前記送信要求受付手段(251)は、前記保管手段(242、262)に保管されている電子書面についての前記顧客からの送信要求と当該送信要求の送信元の顧客を特定するための顧客特定情報を前記顧客の端末(400)からコンピュータネットワーク(10)を通じて受け付け、発信者番号通知機能を備えた前記顧客の携帯電話(300)と前記電子書面保管装置(200)とを電話回線を通じて接続するための所定の電話番号に前記顧客が前記携帯電話(300)から電話することにより前記電子書面保管装置(200)に通知された発信者番号と、顧客の携帯電話(300)の電話番号と当該顧客を特定するための顧客特定情報を登録するデータベース(261)に登録されている前記顧客の携帯電話(300)の電話番号とを照合することにより前記携帯電話(300)から前記所定の電話番号に電話した顧客を特定するための顧客特定情報を取得し、前記携帯電話(300)から前記所定の電話番号に電話した顧客を特定するための顧客特定情報が前記顧客の端末(400)からの前記送信要求の送信元の顧客を特定するための顧客特定情報と同じである当該携帯電話(300)から前記電話回線を通じて送られてくる前記書面特定情報を検索条件として受け取るようにしてもよい
【0008】
]コンピュータを用いて、電子書面交付装置(100)から顧客の携帯電話(300)に交付された電子書面を保管するとともに前記顧客からの送信要求に応じて保管中の電子書面をコンピュータネットワーク(10)を通じて前記顧客の端末(400)に送信する電子書面保管装置(200)の電子書面保管配信方法において、
前記顧客の携帯電話(300)へ電子書面に当該電子書面を特定するための書面特定情報を付加して交付し、当該電子書面およびこれに付加された前記書面特定情報をコンピュータネットワーク(10)を通じて前記電子書面保管装置(200)に送信する前記電子書面交付装置(100)から送られてきた、前記電子書面およびこれに付加された前記書面特定情報を前記コンピュータが受信する受信ステップと、
前記コンピュータが、前記受信ステップで受信した前記電子書面をこれに付加された前記書面特定情報と対応可能に保管手段(242、262)に保管する保管ステップと、
前記コンピュータが、前記保管手段(242、262)に保管されている電子書面についての前記顧客からの送信要求を前記顧客の端末(400)からコンピュータネットワーク(10)を通じて受け付ける送信要求受付ステップと、
前記電子書面交付装置(100)から前記電子書面とともに交付された当該電子書面を特定するための書面特定情報を記憶する記憶手段(321、341)と、当該記憶手段(321、341)に記憶されている前記書面特定情報を検索条件として送信する検索条件送信手段(322)とを備えた前記顧客の携帯電話(300)から送信された前記書面特定情報を検索条件として前記コンピュータが受け取る検索条件受付ステップと、
前記コンピュータが、前記検索条件受付ステップで前記顧客の携帯電話(300)から前記検索条件として受け取った前記書面特定情報に基づき、前記送信要求の要求元の顧客へ送信すべき電子書面を前記保管手段(242、262)に保管されている電子書面の中から抽出する抽出ステップと、
前記コンピュータが、前記抽出ステップで抽出された電子書面を前記送信要求の要求元の前記顧客の端末(400)へコンピュータネットワーク(10)を通じて送信する保管書面送信ステップと
を有し、
前記送信要求受付ステップにおいて、前記コンピュータは、前記保管手段(242、262)に保管されている電子書面についての前記顧客からの送信要求と当該送信要求の送信元の顧客を特定するための顧客特定情報を前記顧客の端末(400)からコンピュータネットワーク(10)を通じて受け付け、
前記検索条件受付ステップにおいて、前記コンピュータは、発信者番号通知機能を備えた前記顧客の携帯電話(300)から前記電子書面保管装置(200)にアクセスすることにより前記電子書面保管装置(200)に通知された発信者番号と、顧客の携帯電話(300)の電話番号と当該顧客を特定するための顧客特定情報を登録するデータベース(261)に登録されている前記顧客の携帯電話(300)の電話番号とを照合することにより前記携帯電話(300)からアクセスした顧客を特定するための顧客特定情報を取得し、前記携帯電話(300)からアクセスした顧客を特定するための顧客特定情報が前記顧客の端末(400)からの前記送信要求の送信元の顧客を特定するための顧客特定情報と同じである当該携帯電話(300)から送られてくる前記書面特定情報を検索条件として受け取る
ことを特徴とする電子書面保管配信方法。
【0009】
前記送信要求受付ステップにおいて、前記コンピュータは、前記保管手段(242、262)に保管されている電子書面についての前記顧客からの送信要求と当該送信要求の送信元の顧客を特定するための顧客特定情報を前記顧客の端末(400)からコンピュータネットワーク(10)を通じて受け付け、
前記検索条件受付ステップにおいて、前記コンピュータは、発信者番号通知機能を備えた前記顧客の携帯電話(300)と前記電子書面保管装置(200)とを電話回線を通じて接続するための所定の電話番号に前記顧客が前記携帯電話(300)から電話することにより前記電子書面保管装置(200)に通知された発信者番号と、顧客の携帯電話(300)の電話番号と当該顧客を特定するための顧客特定情報を登録するデータベース(261)に登録されている前記顧客の携帯電話(300)の電話番号とを照合することにより前記携帯電話(300)から前記所定の電話番号に電話した顧客を特定するための顧客特定情報を取得し、前記携帯電話(300)から前記所定の電話番号に電話した顧客を特定するための顧客特定情報が前記顧客の端末(400)からの前記送信要求の送信元の顧客を特定するための顧客特定情報と同じである当該携帯電話(300)から前記電話回線を通じて送られてくる前記書面特定情報を検索条件として受け取るようにしてもよい
【0010】
]コンピュータに、[]記載の電子書面保管配信方法を実行させるためのプログラム。
【0011】
]コンピュータを、[]記載の電子書面保管装置(200)として機能させるためのプログラム。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる電子書面交付保管システムのシステム構成を示している。電子書面交付装置100、電子書面保管装置200、顧客端末400は、それぞれインターネット10を通じて互いにデータ交換可能になっている。また顧客の有する携帯電話300は、電話会社11を介してインターネット10に接続可能になっている。
【0054】
電子書面交付装置100は、取引報告書などの電子書面を顧客に交付する(図1の▲1▼)機能とともに、一定条件下、顧客に交付した電子書面と同じものを保管用に電子書面保管装置200へ送信する(図1の▲2▼)機能を果たすものである。ここでは、電子書面交付装置100は、証券会社の有する電子商取引装置100aの一部を成している。電子商取引装置100aは、コンピュータネットワークの1つであるインターネット10を通じて株や債券や投資信託などの有価証券を電子商取引するための各種機能(ホームトレード機能)を有している。すなわち、顧客の認証を行ったり、電子商取引のための各種情報の表示や各種事項を顧客に問い合わせるためのウェブページを顧客端末400へ送信したり、問合せに対する回答を顧客端末400から受信したりする機能を備えている。
【0055】
電子書面保管装置200は、電子書面交付装置100から送られてきた電子書面を保管する機能とともに、保管中の電子書面を顧客端末400等からの送信要求に応じて送信する機能(図1の▲3▼)を果たすものである。顧客端末400は、有価証券等の電子商取引を行うために顧客が用いる端末装置であり、パーソナルコンピュータ等で構成される。顧客端末400は、電子書面交付装置100から直接的に、電子書面の交付を受けたり、電子書面保管装置200から保管用の電子書面の交付を受けたりする機能を有している。携帯電話300は、顧客が有するもうひとつの端末装置である。携帯電話300は、電話会社11を通じてインターネット10へ接続する機能を有している。顧客は、出先などでは、携帯電話300を用いて電子書面交付装置100から電子書面の交付を受けることが可能になっている(図1の▲1▼)。
【0056】
図2は、電子書面交付装置100を含む電子商取引装置100aの構成を示している。電子商取引装置100aは、サーバ110と、ホストコンピュータ150とから構成されている。サーバ110には、認証データベース141と、画面データベース142とが接続されている。ホストコンピュータ150には、顧客データベース171と、銘柄データベース172と、履歴データベース173と、取引書面データベース174とが接続されている。
【0057】
サーバ110は、通信機能を備えたコンピュータ装置であり、インターネット10を通じて顧客の有するパーソナルコンピュータ等の顧客端末400や携帯電話300などにHTML(HyperText Markup Language)形式や携帯電話に表示可能な所定の形式で記述したホームページ(ウェブページ)のデータを送信したり、顧客端末400や携帯電話300から送られてくる各種のデータを受信して処理したりする機能を有している。
【0058】
電子商取引装置100aのサーバ110は、通信部120と、制御部130とから構成される。通信部120は、インターネット10を通じて各種のデータを送受信するための機能を果たす部分である。制御部130は、サーバ110の動作を統括制御する部分であり、電子交付手段131と、保管用送信手段132と、保管要否判定手段133と、問合せ手段134と、端末判定手段135としての機能を備えている。
【0059】
電子交付手段131は、取引報告書や目論見書などを電子交付する機能を果たす。電子交付は、取引報告書等の書面を電子メールで交付するか、あるいは顧客からの要求に応じて取引報告書等をダウンロードすることで行う。保管用送信手段132は、電子交付手段131が交付した電子書面と同一のものに交付先の顧客を特定するための顧客特定情報や交付した電子書面を特定するための書面特定情報を付加したものを電子書面保管装置200に向けて送信する機能を果たす。電子書面保管装置200への送信は、一例として電子メールで行うようになっている。
【0060】
保管要否判定手段133は、電子交付手段131が顧客へ交付した電子書面の保管の要否を判定する機能を果たす。顧客データベース171には、電子交付手段131が交付した電子書面を保管するか否か(保管希望の有無)が顧客毎に登録されており、保管要否判定手段133は、顧客データベース171に登録されている保管希望の有無を調べて、保管の要否を判定するようになっている。なお、ホストコンピュータ150の顧客管理部151は、保管希望の有無を顧客データベース171に登録する保管要否登録手段としての機能を果たすようになっている。
【0061】
問合せ手段134は、電子交付手段131が電子書面を交付するに際して、今回交付する電子書面の保管の要否をその交付先の顧客に問い合せる機能を果たす部分である。なお、問合せは、顧客から電子書面の交付要求を受けた場合に行われ、顧客の要求にかかわらず取引報告書等を電子書面として電子メールで交付する場合には、問い合せる先となる顧客が不在のため、保管の要否の問合せは行われない。
【0062】
端末判定手段135は、電子交付手段131が電子書面を交付する際に、その交付先の通信端末が特定種類の端末であるか否かを判定する機能を有している。具体的には、交付先の通信端末が携帯電話であるか否かを判定するようになっている。判定は、電話会社11を経由したアクセスか否かに基づいて行うようになっている。
【0063】
このほか制御部130は、インターネット10を通じてアクセスしてきた顧客を認証する機能を有している。サーバ110に接続されている認証データベース141は、顧客を認証し特定するための認証情報を登録したものであり、ここでは、認証情報として顧客IDとパスワードを登録してある。サーバ110は、顧客に対して顧客IDとパスワードを問い合わせる認証画面を顧客端末400へ送信し、顧客端末400から顧客IDとパスワードが返送されてくると、これらを認証データベース141の登録内容と照合して、顧客の認証および特定を行うようになっている。
【0064】
画面データベース142は、顧客端末400へ送信する各種画面の表示データを登録したものである。サーバ110は、顧客端末400からのアクセス要求に応じて該当する画面の表示データを画面データベース142から読み出し、その中に動的に作成すべき部分があれば該当部分をホストコンピュータ150と連携して作成して埋め込み、送信すべき画面の表示データを完成させる。そして、通信部120を介して当該表示データを要求元の顧客端末400や携帯電話300へ送信する機能を有している。
【0065】
ホストコンピュータ150は、有価証券等の取引に関連するすべてのデータを統括的に管理するコンピュータ装置である。ホストコンピュータ150は、所定のプログラムを実行することにより、顧客管理部151と銘柄管理部152と取引管理部153との各機能を果たす。このうち、顧客管理部151は、顧客データベース171の登録内容を管理する部分である。顧客データベース171には、各顧客の氏名、顧客ID、生年月日、性別、住所、電話番号、職業、趣味、年収、取引口座等が登録される。また顧客データベース171には、顧客毎に電子書面の保管希望の有無が登録される。
【0066】
銘柄管理部152は、銘柄データベース172の登録内容を管理する部分である。銘柄データベース172には、電子商取引装置100aで取り扱う商品としての株式や債券や投資信託についての情報が銘柄毎に登録される。たとえば、商品コード、商品の属性情報、商品案内メッセージ等が登録される。また銘柄データベース172には、目論見書等も登録される。
【0067】
取引管理部153は、顧客との取引の全てを管理する機能を果たす部分である。この取引管理部153は、履歴データベース173および取引書面データベース174の登録内容を管理する。履歴データベース173は、各顧客の取引履歴を登録するものであり、顧客ID、約定日、取引された商品の商品コード、銘柄コード、取引数量等が登録される。取引書面データベース174には、取引成立時に作成される取引報告書が登録される。取引報告書には、自己または委託の区別、買付け売付けの別、取引の種類、顧客名、顧客ID、約定日、銘柄、数量、単価、売買金額、手数料、取引税額等の項目があり、これらに相当するデータが取引書面データベース174に登録される。
【0068】
図3は、電子書面保管装置200の構成を示している。電子書面保管装置200は、サーバ210と、認証データベース261と、電子書面保管データベース262とから構成される。サーバ210は、通信機能を備えたコンピュータ装置であり、通信部220と、制御部230とから構成される。通信部220は、インターネット10を通じて各種のデータを送受信するための機能のほか、電話回線を通じた情報入力が可能になっている。制御部230は、サーバ210の動作を統括制御する部分であり、保管部240と、配信部250とから成る。
【0069】
保管部240は、電子書面交付装置100から送られてきた電子書面を受信する電子書面受信手段(保管用書面受信手段)241と、電子書面受信手段241が受信した電子書面を、電子書面保管データベース262に登録して記憶させる保管手段242の機能を有する。保管手段242は、受信した電子書面に付加されている顧客特定情報および書面特定情報を当該電子書面と対応可能に保管するようになっている。
【0070】
配信部250は、電子書面保管データベース262に保管してある電子書面を顧客からの要求に応じて配信する機能を果たすものである。配信部250は、送信要求受付手段251と抽出手段252と保管書面送信手段253の各機能を有している。
【0071】
このうち送信要求受付手段251は、保管中の電子書面の送信要求と要求元の顧客を特定するための顧客特定情報とを顧客からインターネット10を通じて受け付ける機能を果たす。抽出手段252は、送信要求受付手段251が受け付けた顧客特定情報と電子書面保管データベース262に保管されている電子書面の顧客特定情報を照合して、送信要求に応じてその要求元の顧客へ送信すべき電子書面を電子書面保管データベース262に保管されている電子書面の中から抽出する機能を果たすものである。保管書面送信手段253は、抽出手段252によって抽出された電子書面を要求元の顧客へインターネット10を通じて送信する機能を果たす部分である。
【0072】
送信要求受付手段251はさらに、電子書面を選択するための検索条件を顧客からインターネット10を通じて受け付ける機能を有している。検索条件は、電子書面交付装置100が顧客へ電子書面を交付した際の日時情報であったり、書面ID、その他、書面の種別や文中に含まれるキーワード等である。抽出手段252は、顧客特定情報の照合により抽出される電子書面の中からさらに送信要求受付手段251が受け付けた検索条件に基づき、顧客へ送信すべき電子書面を抽出する機能を有している。また送信要求受付手段251は、電子書面を選択するための検索条件を顧客からインターネット10を通じて受け付ける代わりに、電子書面交付装置100から電子書面の交付を受けた携帯電話から直接、検索条件を受け取る機能を有している。
【0073】
このほか配信部250は、顧客からの要求に応じて保管中に電子書面を配信する際に、顧客の認証を行う機能を有している。
【0074】
図4は、電子書面交付装置100から電子書面を受信する機能とともに、電子書面保管装置200へ検索情報として書面特定情報を送信する機能を備えた携帯電話300の構成を示している。携帯電話300は、電話会社11との無線通信をする機能を果たす通信部310と、制御部320を主要部として構成される。制御部320には、マイク331と、スピーカ332と、操作キー等から構成される操作部342と、液晶表示器等から構成される表示部343のほか、各種のデータを書換え可能に記憶するための記憶部341と、顧客端末400や他の外部機器と情報の授受を行うためのインターフェイス部344とが接続されている。
【0075】
制御部320は、発呼、着呼、通話機能などの通常の携帯電話としての機能のほかに、javaなどのプログラムをダウンロードすることにより各種の機能を実現し得るようになっている。本携帯電話300では、ダウンロードされたプログラムあるいは当初から組み込まれたプログラムにより、電子書面交付装置100からの電子書面を受信等する機能を有している。制御部320の書面特定情報記憶手段321は、電子書面交付装置100から電子書面を受信した際に、当該電子書面を特定するための書面特定情報を記憶部341に記憶する機能を果たす。たとえば、電子書面に付加されている書面IDや日時情報を書面の特定情報として記憶したり、電子書面を受信した際の日時を携帯電話300自身で調べて記憶部341に記憶する等である。
【0076】
制御部320の有する検索条件送信手段322は、記憶部34に記憶している書面特定情報を電子書面保管装置200へ検索条件として電話回線を通じて、あるいは電話会社11およびインターネット10を通じて送信する機能を果たす部分である。検索条件転送手段323は、記憶部34に記憶している書面特定情報を顧客端末400に転送する機能を果たす。
【0077】
図5は、顧客端末400の構成を示している。顧客端末400は、汎用のパーソナルコンピュータに所定のプログラムを組み込む等により実現される。顧客端末400は、通信部410と、CPU420と、RAM401と、ROM402と、磁気ディスク装置等の記憶装置403と、ディスプレイ406への表示制御を行う表示制御部404と、インターフェイス部405とから構成される。インターフェイス部405には、キーボードやマウス等の入力装置407のほか、有線あるいは無線で携帯電話300が接続される。
【0078】
CPU420は、RAM401に格納したプログラムを実行することにより、インターネット10を通じて各種のデータを送受信したり、受信したデータをブラウザで表示する機能を有している。また携帯電話300からインターフェイス部405を通じて、書面を特定するための検索条件を受信する検索条件受信手段421と、当該検索条件等をインターネット10を通じて電子書面保管装置200へ送信する送信要求部422としての機能を果たす。なお、実際には、送信要求部422の機能は、電子書面保管装置200から送られてくるウェブページに含まれ、顧客端末400は、電子書面保管装置200から受信したウェブページをブラウザに表示したり実行することで、送信要求部422等の機能を果たすようになっている。
【0079】
次に作用について説明する。
図6および図7は、電子商取引装置100aに含まれる電子書面交付装置100が電子書面を顧客からの要求に応じて交付する際の流れを示している。電子書面交付装置100は、有価証券の取引成立により作成された取引報告書や目論見書などの書面を電子交付する旨の要求を顧客から受ける場合には、まず、顧客の認証を行う(ステップS601)。これにより、顧客の特定がなされる。その後、要求された電子書面をインターネット10を通じて要求元の携帯電話300あるいは顧客端末400へ送信して交付する(ステップS602)。交付する電子書面には、当該電子書面を特定するための書面特定情報を付加する。書面特定情報は、書面に割り当てられた通し番号などからなる書面IDであってもよいし、電子書面を送付する顧客IDと送信日時で構成される情報であってもよい。
【0080】
電子書面を交付した後、電子書面交付装置100は、当該電子書面と同じものを電子書面保管装置200へ送信して保管すべきか否かを判定し、保管要の場合には(ステップS603)、先の電子書面に顧客特定情報と書面特定情報を付加して電子書面保管装置200へ送信する(ステップS604)。なお、顧客特定情報は顧客IDであり、書面特定情報はステップS602で交付した電子書面に付加したものと同一のものである。
【0081】
図7は、図6のステップS603において保管の要否を判定する処理の詳細を示している。電子書面交付装置100の保管要否判定手段133は、まず、電子書面交付の要求元の顧客について保管希望の有無を顧客データベース171を参照して調べ、保管希望有りの場合には(ステップS701)、保管要と判定する(ステップS707)。保管希望無しの場合には(ステップS701;N)、今回の交付要求が予め設定した特定種類の顧客端末からのアクセスか否かを調べる。
【0082】
すなわち、交付した電子書面の閲覧ができないような種類、または記憶容量を越えて保存できないような種類の顧客端末であるか否かを調べる。ここでは、携帯電話からのアクセスか否かを調べている。携帯電話からのアクセスの場合に(ステップS702;Y)、保管要と判定する(ステップS707)。たとえば、iモードのウェブページから電子書面をダウンロードする場合には、顧客の端末を携帯電話であると特定する等である。なお携帯電話からのアクセスか否かの検査方法はこれに限定されない。
【0083】
携帯電話など特定種類の端末からのアクセスでない場合には(ステップS702;N)、要求元の端末へ保管の要否を問い合せるための問合せ画面を送信する(ステップS703)。そして、当該問合せ画面に対する保管要否の回答を顧客の端末から受け付ける(ステップS704)。回答が保管を希望する旨のときは(ステップS705;Y)、保管要と判定し(ステップS707)、保管を希望しない旨のときは(ステップS705;N)、保管不要と判定する。
【0084】
なお、ステップS701およびステップS702の判定により保管要とする場合には、その要因と保管する旨のメッセージを顧客の端末へ送信するとよい。また保管の要否の判定は、これら3つの条件すべてで行わなくてもよく、何れか1つあるいは2つの条件で判定してもよい。
【0085】
電子書面の交付は、上述した顧客からの要求に基づくもののほか、電子商取引装置100aの側が自動的に交付する場合もある。たとえば、取引成立により取引報告書を作成した場合には、取引報告書の作成と同時に又は作成後に直ちに該当する顧客の指定端末へ電子交付を行う。この場合には、保管の要否を調べることなく、一律に電子書面保管装置200へ送信し保管してもよい。あるいは、予め保管希望有りの登録がなされている顧客についてのみ、電子書面保管装置200へ送信して保管するように構成してもよい。なお、電子書面を電子メールで交付する場合には、同報配信宛先(CC)の1つに電子書面保管装置200を加えるようにしてもよい。
【0086】
次に、顧客からの要求に応じて電子書面保管装置200が保管中の電子書面を配信する際の流れを説明する。図8は、顧客からの要求に応じて電子書面保管装置200が保管中の電子書面を配信する際の処理の流れを、図9は、要求元の顧客端末400のブラウザに表示される画面を示している。顧客が自己の顧客端末400からインターネット10を通じて電子書面保管装置200へアクセスすると、電子書面保管装置200の配信部250は、図9に示すような顧客認証画面910を顧客端末400へ送信する。当該画面で顧客IDとパスワードの入力を受け付け、これらを認証データベース261の登録内容と照合し、アクセス元の顧客を認証し特定する。なお、認証データベース261には、電子書面交付装置100の認証データベース141と同一の内容が予め登録されている。
【0087】
認証に成功し顧客が特定されると、電子書面保管装置200の送信要求受付手段251は、送信すべき書面を特定するための検索条件入力画面920を顧客端末400へ送信する。検索条件入力画面920では、検索のための条件種別の選択と、検索条件の入力が可能になっている。条件種別としては、▲1▼受信日時、▲2▼書面ID、▲3▼任意条件、▲4▼一覧、▲5▼携帯電話から指定する、▲6▼携帯電話からの転送情報を利用する、の何れかを選択することができる。受信日時、書面ID、任意条件を選択した場合には、検索条件の入力欄922に、その内容を入力する。条件種別の選択および必要な場合には検索条件の入力欄922への入力を行った後、顧客が送信ボタン923をクリックすると、検索条件等が顧客端末400からインターネット10を通じて電子書面保管装置200へ送信される。
【0088】
電子書面保管装置200は、検索条件入力画面920において条件種別として「一覧」が選択されている場合には(ステップS803;Y)、電子書面保管データベース262に保管中の電子書面の中で当該顧客に対応するものを抽出し、その一覧(書面選択画面)を作成し、顧客端末400へ送り返し、当該書面選択画面に表示したものの中から電子書面の選択を受け付ける(ステップS804)。図9に示すように書面選択画面930には、書面のタイトルと、書面IDと、受信日時等の情報を表示するとともに、左端には、チェックボックス931を設けてある。顧客がタイトルや受信日時を参考にして配信希望の書面を特定し、その右端のチェックボックス931をクリックしてチェックマークをつけた後、実行ボタン932をクリックする。これにより、配信希望の書面ID等の情報が顧客端末400から電子書面保管装置200へ送信される。
【0089】
電子書面保管装置200の抽出手段252は、書面選択画面930を通じて選択された書面を電子書面保管データベース262の中から抽出し(ステップS806)、これを要求元の顧客端末400へ保管書面送信手段253が送信する(ステップS807)。顧客端末400では、図9に示すように、書面表示ウィンドウ940がポップアップし、ここに電子書面保管装置200から配信された書面の内容が表示される。また書面のダウンロードが完了した後、これを保存するか否かを問い合せるメッセージボックス950がポップアップし、図示省略の保存ボタンをクリックすることで、所定のフォルダ内に今回ダウンロードした書面が保存される。
【0090】
検索条件が一覧以外の形式で指定された場合には(ステップS803;N)、入力等された検索条件に従って電子書面を電子書面保管データベース262から抽出する(ステップS805)。たとえば、受信日時や書面ID等に基づいて抽出する。抽出した書面は、保管書面送信手段253により顧客端末400へ送信される。顧客端末400では、書面表示ウィンドウ940がポップアップし、ここに電子書面保管装置200から配信された書面が表示される。またメッセージボックス950がポップアップし、自端末への保存の要否を問い合せ、図示省略の保存ボタンをクリックされると、今回ダウンロードした書面が所定のフォルダに保存される。
【0091】
次に、検索条件を携帯電話300から指定する場合について説明する。図10は、携帯電話300から検索情報を電子書面保管装置200へ送信する際の情報の流れを模式的に表したものであり、図11は、顧客側と電子書面保管装置200における情報の授受および処理手順を示したものである。電子書面保管装置200から電子書面の配信を受けようとする顧客は、顧客端末400から電子書面保管装置200へインターネット10を通じてアクセスする(ステップS1101)。
【0092】
アクセスを受けた電子書面保管装置200は、顧客認証画面910を顧客端末400へ送信する(ステップS1102)。顧客は、顧客IDとパスワードからなる顧客認証情報を顧客認証画面910で入力し、電子書面保管装置200へ返信する(ステップS1103)。電子書面保管装置200は、顧客端末400から受け取った顧客認証情報に基づいて顧客の認証および特定を行い(ステップS1104)、認証に成功すると、検索条件入力画面920を顧客端末400へ送信する(ステップS1105)。ここまでが図10の破線▲1▼に相当する。
【0093】
顧客IDとパスワードを顧客認証画面910で入力した顧客は検索条件入力画面920において、条件種別として「携帯電話から指定」を選択(ステップS1106)携帯電話から指定する旨の回答を顧客端末400から受けた電子書面保管装置200は、上記顧客IDにより特定される当該顧客の携帯電話300から書面特定情報が送られてくるのを待機する(ステップS1107)。顧客は、携帯電話300から電子書面保管装置200へアクセスするための所定の電話番号に電話をする。電子書面保管装置200は、携帯電話300から電話回線を通じてアクセスがあると、入力案内メッセージを流す。顧客は当該入力案内メッセージに応じて操作を行い、記憶部341に記憶しておいた書面特定情報を電子書面保管装置200へ送信する。ここまでが図10の破線2に相当する。
【0094】
なお、顧客IDとパスワードが顧客を認証し特定するための認証情報として登録された電子書面保管装置200の認証データベース261には、顧客毎に携帯電話300の電話番号が登録してあり、携帯電話300からは発信者番号通知が行われるようになっている。したがって、電子書面保管装置200は、顧客が所定の電話番号に電話することで携帯電話300から通知された発信者番号と、認証データベース261に登録してある電話番号とを照合することにより、当該発信者番号の顧客の顧客IDから上記所定の電話番号に電話した顧客の特定を行うようになっている。
【0095】
携帯電話300から書面特定情報を受信し取得した電子書面保管装置200は(ステップS1109)、該当する電子書面を電子書面保管データベース26から抽出し、これを顧客端末400へ送信する(ステップS1110)。顧客端末400では、書面表示ウィンドウ940がポップアップし、ここに電子書面保管装置200から配信された書面が表示される。またメッセージボックス950がポップアップし、自端末への保存の要否を問い合せ、図示省略の保存ボタンをクリックされると、今回ダウンロードした書面が所定のフォルダに保存される。
【0096】
このように、電子書面交付装置100から最初に電子書面の交付を受けた携帯電話300において書面特定情報を記憶しておき、顧客端末400によって電子書面保管装置200から電子書面の再交付を受ける際に、書面の特定を携帯電話300から行うようにしたので、顧客は、書面の特定を容易に行うことができる。
【0097】
図12は、携帯電話300に記憶してある書面特定情報を顧客端末400に転送し、この情報を用いて顧客端末400から電子書面保管装置200へ書面特定情報を送信する場合の処理手順を示している。顧客は、携帯電話300に記憶してある書面特定情報を自身の顧客端末400へ転送する(ステップS1201)。この転送は、携帯電話300と顧客端末400とを有線あるいは無線で接続して行う。
【0098】
顧客端末400は、携帯電話300から書面特定情報を受信した後、電子書面保管装置200へアクセスする(ステップS1202、S1203)。アクセスを受けた電子書面保管装置200は、顧客認証画面910を顧客端末400へ送信する(ステップS1204)。顧客は、顧客IDとパスワードからなる顧客認証情報を顧客認証画面910で入力し、電子書面保管装置200へ返信する(ステップS1205)。電子書面保管装置200は、顧客端末400から受け取った顧客認証情報に基づいて顧客の認証および特定を行い(ステップS1206)、認証に成功すると、検索条件入力画面920を顧客端末400へ送信する(ステップS1207)。
【0099】
顧客は検索条件入力画面920において、条件種別として「携帯電話からの転送情報を利用する」を選択する。これにより、先ほど携帯電話300から転送された書面特定情報が顧客端末400から電子書面保管装置200へ送信される(ステップS1208、S1209)。電子書面保管装置200は、顧客端末400から受け取った書面特定情報(検索条件)に従って電子書面を電子書面保管データベース262から抽出し、これを顧客端末400へ送信する(ステップS1210)。顧客端末400では、書面表示ウィンドウ940がポップアップし、ここに電子書面保管装置200から配信された書面が表示される。またメッセージボックス950がポップアップし、自端末への保存の要否を問い合せ、図示省略の保存ボタンがクリックされると、今回ダウンロードした書面が所定のフォルダに保存される。
【0100】
このように携帯電話300から予め顧客端末400へ書面特定情報を転送し、当該転送された書面特定情報を顧客端末400から電子書面保管装置200へ検索条件として送信することで書面の特定を行うので、顧客は書面の特定を容易に行うことができるとともに、携帯電話300から電子書面保管装置200へ直接、書面特定情報を送信する場合に比べて、通信費用が低減される。
【0101】
以上説明した実施の形態では、有価証券の取引に伴って作成される取引報告書や目論見書などをインターネット10を通じて電子書面として交付し保管する場合を示したが、電子交付および保管の対象となる書面はこれらに限定されるものではない。対象となる書面としては、有価証券の月次報告書又は投資信託の運用報告書を含めてもよい。また実施の形態では、顧客IDを顧客特定情報として用いたが、電子書面保管装置200において顧客毎にメールボックスを設定する場合には、メールボックスのアドレスを顧客特定情報とし、またそのパスワードを顧客認証情報としてもよい。特に電子書面交付装置100が顧客へ電子メールで書面を交付する場合には、同一の電子メールを当該顧客の指定する当該顧客用の他のメールボックスへ自動送信するという機能であってもよい。
【0102】
また実施の形態では、電子書面交付装置100が交付する際に書面特定情報を電子書面に付加し、これと同じものを電子書面保管装置200へ送信し保管する電子書面にも付加するようにしたが、書面特定情報を特に付加せずに、たとえば、顧客側での受信日時と、電子書面保管装置200における電子書面交付装置100からの受信日時との所定誤差範囲内での一致に基づき、書面を特定するように構成してもよい。
【0103】
また実施の形態では携帯電話300から書面特定情報を電子書面保管装置200へ直接送信する際に、電話回線を通じて電子書面保管装置200にアクセスしたが、電話会社11およびインターネット10を通じて電子書面保管装置200へ書面特定情報を送信するように構成してもよい。なお、電子書面保管装置200は、保管対象の電子書面に、電子書面保管装置200で保管した旨の情報を付与してもよい。または、電子書面保管装置200は、電子書面を顧客端末400へ送信する場合に、電子書面保管装置200で保管した旨の情報を電子書面に付与してもよい。さらに電子書面交付装置100が電子書面保管装置200へ送信する電子書面に再交付に係わる書面であることを示す情報を付加するようにしてもよい。これにより新規交付/再交付の別を表すことができる。さらに電子書面交付装置200で保管した旨あるいは再交付である旨の情報が改ざんされないように、電子署名のように公開かぎ方式等で暗号化するとよい。
【0104】
【発明の効果】
本発明よれば、電子書面交付装置から顧客の携帯電話に交付された電子書面を保管手段に保管し、顧客から送信要求を受けた場合に当該顧客の携帯電話から指定された保管中の電子書面を当該顧客の端末に再交付することができる。また、書面特定情報を送信する携帯電話への顧客による顧客特定情報の入力を不要にし、携帯電話の発信者番号通知とデータベースを用いて特定した顧客の顧客特定情報と端末からの送信要求した顧客の顧客特定情報とを用いて同じ顧客の携帯電話から書面特定情報を受け取るようにすることができる。更には、電子書面交付装置からの書面特定情報を記憶して検索条件として送信する携帯電話を用いることで電子書面の指定が容易になり、電子書面の再交付を受ける顧客の利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電子書面交付装置、電子書面保管装置を構成要素とする電子書面交付保管システムのシステム構成を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る電子書面交付装置を含む電子商取引装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る電子書面保管装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る顧客端末の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る電子書面交付装置が電子書面を顧客からの要求に応じて交付する際の処理を示す流れ図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る電子書面交付装置が電子書面の保管の要否を判定する処理を示す流れ図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る電子書面保管装置が電子書面の配信要求を受けた際の処理を示す流れ図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る顧客端末が電子書面保管装置から電子書面の配信を受ける際の顧客端末における表示画面の遷移を示す説明図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る携帯電話から電子書面保管装置へ直接、書面特定情報を送信する際のシステム構成および情報の流れを示す説明図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る携帯電話から電子書面保管装置へ直接、書面特定情報を送信して書面の交付を受ける際の手順を示す説明図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係る携帯電話から顧客端末へ書面特定情報を転送し、これを顧客端末から電子書面保管装置へ送信して書面の交付を受ける際の手順を示す説明図である。
【符号の説明】
10…インターネット
11…電話会社
100…電子書面交付装置
100a…電子商取引装置
110…サーバ
131…電子交付手段
132…保管用送信手段
133…保管要否判定手段
134…問合せ手段
135…端末判定手段
141…認証データベース
142…画面データベース
150…ホストコンピュータ
151…顧客管理部
153…取引管理部
171…顧客データベース
172…銘柄データベース
173…履歴データベース
174…取引書面データベース
200…電子書面保管装置
210…サーバ
220…通信部
230…制御部
240…保管部
241…電子書面受信手段
242…保管手段
250…配信部
251…送信要求受付手段
252…抽出手段
253…保管書面送信手段
261…認証データベース
262…電子書面保管データベース
300…携帯電話
310…通信部
320…制御部
321…書面特定情報記憶手段
322…検索条件送信手段
323…検索条件転送手段
331…マイク
332…スピーカ
341…記憶部
342…操作部
343…表示部
344…インターフェイス部
400…顧客端末
401…RAM
402…ROM
403…記憶装置
404…表示制御部
405…インターフェイス部
406…ディスプレイ
407…入力装置
410…通信部
420…CPU
421…検索条件受信手段
422…送信要求部
910…顧客認証画面
920…検索条件入力画面
922…検索条件の入力欄
923…送信ボタン
930…書面選択画面
931…チェックボックス
932…実行ボタン
940…書面表示ウィンドウ
950…メッセージボックス

Claims (4)

  1. 電子書面交付装置から顧客の携帯電話に交付された電子書面を保管するとともに前記顧客からの送信要求に応じて保管中の電子書面をコンピュータネットワークを通じて前記顧客の端末に送信する電子書面保管装置において、
    前記顧客の携帯電話へ電子書面に当該電子書面を特定するための書面特定情報を付加して交付し、当該電子書面およびこれに付加された前記書面特定情報をコンピュータネットワークを通じて前記電子書面保管装置に送信する前記電子書面交付装置から送られてきた、前記電子書面およびこれに付加された前記書面特定情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記電子書面をこれに付加された前記書面特定情報と対応可能に保管する保管手段と、
    前記保管手段に保管されている電子書面についての前記顧客からの送信要求を前記顧客の端末からコンピュータネットワークを通じて受け付ける送信要求受付手段であって、前記電子書面交付装置から前記電子書面とともに交付された当該電子書面を特定するための書面特定情報を記憶する記憶手段と、当該記憶手段に記憶されている前記書面特定情報を検索条件として送信する検索条件送信手段とを備えた前記顧客の携帯電話から送信された前記書面特定情報を検索条件として受け取る送信要求受付手段と、
    前記送信要求受付手段が前記顧客の携帯電話から前記検索条件として受け取った前記書面特定情報に基づき、前記送信要求の要求元の顧客へ送信すべき電子書面を前記保管手段に保管されている電子書面の中から抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された電子書面を前記送信要求の要求元の前記顧客の端末へコンピュータネットワークを通じて送信する保管書面送信手段と
    を有し、
    前記送信要求受付手段は、前記保管手段に保管されている電子書面についての前記顧客からの送信要求と当該送信要求の送信元の顧客を特定するための顧客特定情報を前記顧客の端末からコンピュータネットワークを通じて受け付け、発信者番号通知機能を備えた前記顧客の携帯電話から前記電子書面保管装置にアクセスすることにより前記電子書面保管装置に通知された発信者番号と、顧客の携帯電話の電話番号と当該顧客を特定するための顧客特定情報を登録するデータベースに登録されている前記顧客の携帯電話の電話番号とを照合することにより前記携帯電話からアクセスした顧客を特定するための顧客特定情報を取得し、前記携帯電話からアクセスした顧客を特定するための顧客特定情報が前記顧客の端末からの前記送信要求の送信元の顧客を特定するための顧客特定情報と同じである当該携帯電話から送られてくる前記書面特定情報を検索条件として受け取る
    ことを特徴とする電子書面保管装置。
  2. コンピュータを用いて、電子書面交付装置から顧客の携帯電話に交付された電子書面を保管するとともに前記顧客からの送信要求に応じて保管中の電子書面をコンピュータネットワークを通じて前記顧客の端末に送信する電子書面保管装置の電子書面保管配信方法において、
    前記顧客の携帯電話へ電子書面に当該電子書面を特定するための書面特定情報を付加して交付し、当該電子書面およびこれに付加された前記書面特定情報をコンピュータネットワークを通じて前記電子書面保管装置に送信する前記電子書面交付装置から送られてきた、前記電子書面およびこれに付加された前記書面特定情報を前記コンピュータが受信する受信ステップと、
    前記コンピュータが、前記受信ステップで受信した前記電子書面をこれに付加された前記書面特定情報と対応可能に保管手段に保管する保管ステップと、
    前記コンピュータが、前記保管手段に保管されている電子書面についての前記顧客からの送信要求を前記顧客の端末からコンピュータネットワークを通じて受け付ける送信要求受付ステップと、
    前記電子書面交付装置から前記電子書面とともに交付された当該電子書面を特定するための書面特定情報を記憶する記憶手段と、当該記憶手段に記憶されている前記書面特定情報を検索条件として送信する検索条件送信手段とを備えた前記顧客の携帯電話から送信された前記書面特定情報を検索条件として前記コンピュータが受け取る検索条件受付ステップと、
    前記コンピュータが、前記検索条件受付ステップで前記顧客の携帯電話から前記検索条件として受け取った前記書面特定情報に基づき、前記送信要求の要求元の顧客へ送信すべき電子書面を前記保管手段に保管されている電子書面の中から抽出する抽出ステップと、
    前記コンピュータが、前記抽出ステップで抽出された電子書面を前記送信要求の要求元の前記顧客の端末へコンピュータネットワークを通じて送信する保管書面送信ステップと
    を有し、
    前記送信要求受付ステップにおいて、前記コンピュータは、前記保管手段に保管されている電子書面についての前記顧客からの送信要求と当該送信要求の送信元の顧客を特定するための顧客特定情報を前記顧客の端末からコンピュータネットワークを通じて受け付け、
    前記検索条件受付ステップにおいて、前記コンピュータは、発信者番号通知機能を備えた前記顧客の携帯電話から前記電子書面保管装置にアクセスすることにより前記電子書面保管装置に通知された発信者番号と、顧客の携帯電話の電話番号と当該顧客を特定するための顧客特定情報を登録するデータベースに登録されている前記顧客の携帯電話の電話番号とを照合することにより前記携帯電話からアクセスした顧客を特定するための顧客特定情報を取得し、前記携帯電話からアクセスした顧客を特定するための顧客特定情報が前記顧客の端末からの前記送信要求の送信元の顧客を特定するための顧客特定情報と同じである当該携帯電話から送られてくる前記書面特定情報を検索条件として受け取る
    ことを特徴とする電子書面保管配信方法。
  3. コンピュータに、請求項記載の電子書面保管配信方法を実行させるためのプログラム。
  4. コンピュータを、請求項記載の電子書面保管装置として機能させるためのプログラム。
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