JP2004318379A - 合併買収支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】M&Aの相手方を検索する等の企業間における取引のニーズを効率よくかつ適切にマッチングさせること。
【解決手段】本発明にかかる合併買収支援システム1では、買い手企業の端末4により検索ページに基づき送信された買収希望先情報を受信し、この買収希望先情報を過去に受信し既に格納されている買収希望先情報と共に履歴情報として買い手情報記憶部142に格納する。そして、売り手情報記憶部141に格納された売り手企業情報の更新があった場合に、更新後の売り手企業情報と買い手情報記憶部142に記憶された買収希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、合致した場合に検索結果を買い手企業の端末4に対して送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明にかかる合併買収支援システム1では、買い手企業の端末4により検索ページに基づき送信された買収希望先情報を受信し、この買収希望先情報を過去に受信し既に格納されている買収希望先情報と共に履歴情報として買い手情報記憶部142に格納する。そして、売り手情報記憶部141に格納された売り手企業情報の更新があった場合に、更新後の売り手企業情報と買い手情報記憶部142に記憶された買収希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、合致した場合に検索結果を買い手企業の端末4に対して送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、企業の合併買収(M&A)の相手方を検索する等の企業間における取引のニーズをマッチングさせる合併買収支援システム及び合併買収の支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
企業の合併買収(M&A)においては、相手先を自社で探索する、もしくは相手先から売り込まれる、または膨大な企業情報を有する金融機関等が売り手と買い手の間に立って仲介することが一般的である。
【0003】
他方、昨今のインターネットの普及、情報通信技術の発展に伴って、様々な情報がインターネットを介してやりとりされている。そして、その情報のやりとりの一態様として、商品の売り手と買い手とを結び付ける電子商取引も盛んに行われるようになった。例えば、特許文献1に、商品を売買するために仲介装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−7467号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、M&Aに関する情報は極めて守秘性が高く、そのため限られた当事者間(売り手、買い手、仲介者)で交渉が行われていた。従って、売り手と買い手とのマッチングは、当事者がいかに正確に相手方の情報を把握するか、または間にたつ仲介者がいかに売り手及び買い手の希望を正確に把握し、両者を組み合わせるかに依存していたため、効率よくかつ適切に売り手と買い手とのマッチングを行うことは困難であった。実際にも我が国のM&Aのうちの7割以上が売り手・買い手ともに同業種で、また国内企業であり、業種・国境を越えたM&Aは活発に行われているとは言い難い。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、M&Aにおける売り手と買い手とを効率よくかつ適切にマッチングさせる合併買収支援システム及び合併買収の支援方法を提供することを目的とする。さらに、M&Aにおける売り手と買い手のマッチングの機会を増加させることができる合併買収支援システム及び合併買収の支援方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる合併買収支援システムは、企業の合併買収を支援する合併買収支援システムであって、買い手企業情報と買収希望先情報とを格納する買い手情報記憶部と、売り手企業情報を格納する売り手情報記憶部と、買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報を受信し、この買収希望先情報を過去に受信し既に格納されている買収希望先情報と共に履歴情報として前記買い手情報記憶部に格納し、今回受信した買収希望先情報と前記売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を買い手企業の端末に対して送信する検索処理部と、売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報の更新があった場合に、更新後の売り手企業情報と前記買い手情報記憶部に記憶された買収希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、合致した場合に検索結果を買い手企業の端末に対して送信するマッチング処理部とを備えたものである。このような構成によれば、買い手企業が売り手企業を検索する際に登録する買収希望先情報が適宜履歴情報として格納され、この履歴情報を用いて売り手企業を検索することしているため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を増加させることができる。
【0008】
本発明にかかる他の合併買収支援システムは、企業の合併買収を支援する合併買収支援システムであって、買い手企業情報を格納する買い手情報記憶部と、売り手企業情報と売却希望先情報とを格納する売り手情報記憶部と、売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報を受信し、この売却希望先情報を過去に受信し既に格納されている売却希望先情報と共に履歴情報として前記売り手情報記憶部に格納し、今回受信した売却希望先情報と前記買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を売り手企業の端末に対して送信する検索処理部と、買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報の更新があった場合に、更新後の買い手企業情報と前記売り手情報記憶部に記憶された売却希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、合致した場合に検索結果を売り手企業の端末に対して送信するマッチング処理部とを備えたものである。このような構成によれば、売り手企業が買い手企業を検索する際に登録する売却希望先情報が適宜履歴情報として格納され、この履歴情報を用いて買い手企業を検索することしているため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を増加させることができる。
【0009】
本発明にかかるさらに他の合併買収支援システムは、企業の合併買収を支援する合併買収支援システムであって、買い手企業情報と買収希望先情報とを格納する買い手情報記憶部と、売り手企業情報と売却希望先情報とを格納する売り手情報記憶部と、買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報を受信し、この買収希望先情報を過去に受信し既に格納されている買収希望先情報と共に履歴情報として前記買い手情報記憶部に格納し、今回受信した買収希望先情報と前記売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を買い手企業の端末に対して送信する検索処理部と、売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報の更新があった場合に、更新後の売り手企業情報と前記買い手情報記憶部に記憶された買収希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、合致した場合に検索結果を買い手企業の端末に対して送信するマッチング処理部とを備え、前記検索処理部は、さらに、売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報を受信し、この売却希望先情報を過去に受信し既に格納されている売却希望先情報と共に履歴情報として前記売り手情報記憶部に格納し、今回受信した売却希望先情報と前記買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を売り手企業の端末に対して送信し、前記マッチング処理部は、さらに、買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報の更新があった場合に、更新後の買い手企業情報と前記売り手情報記憶部に記憶された売却希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、合致した場合に検索結果を売り手企業の端末に対して送信するものである。このような構成によれば、買い手企業が売り手企業を検索する際に登録する買収希望先情報が適宜履歴情報として格納され、この履歴情報を用いて売り手企業を検索することしているため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を増加させることができる。さらに、このような構成によれば、売り手企業が買い手企業を検索する際に登録する売却希望先情報が適宜履歴情報として格納され、この履歴情報を用いて買い手企業を検索することしているため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を増加させることができる。
【0010】
上述のマッチング処理部は、買い手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、売り手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信するようにしてもよい。これにより、買い手企業と売り手企業の交渉を促進することができる。
【0011】
また、マッチング処理部は、売り手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、買い手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信するようにしてもよい。これによっても、買い手企業と売り手企業の交渉を促進することができる。
【0012】
本発明にかかる、さらに他の合併買収支援システムは、企業の合併買収を支援する合併買収支援システムであって、買い手企業情報と買収希望先情報とを格納する買い手情報記憶部と、売り手企業情報と売却希望先情報とを格納する売り手情報記憶部と、買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報と前記売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を買い手企業の端末に対して送信し、売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報と前記買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を売り手企業の端末に対して送信する検索処理部を備えたものである。このような構成によれば、買い手企業のみならず、売り手企業も相手方を検索することができるため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を飛躍的に増加させることができる。
【0013】
さらに、買い手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、売り手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信し、売り手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、買い手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信するマッチング処理部を備えるようにしてもよい。これにより、買い手企業と売り手企業の交渉を促進することができる。
【0014】
本発明にかかる合併買収支援方法は、コンピュータにより企業の合併買収を支援する合併買収支援方法であって、買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報を受信するステップと、この買収希望先情報を過去に受信し既に格納されている買収希望先情報と共に履歴情報として買い手情報記憶部に格納するステップと、今回受信した買収希望先情報と、少なくとも売り手企業情報を格納する売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、検索結果を買い手企業の端末に対して送信するステップと、売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報の更新があった場合に、更新後の売り手企業情報と前記買い手情報記憶部に記憶された買収希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、検索の結果合致した場合に、検索結果を買い手企業の端末に対して送信するステップとを備えたものである。このような方法によれば、買い手企業が売り手企業を検索する際に登録する買収希望先情報が適宜履歴情報として格納され、この履歴情報を用いて売り手企業を検索することしているため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を増加させることができる。
【0015】
本発明にかかる他の合併買収支援方法では、コンピュータにより企業の合併買収を支援する合併買収支援方法であって、売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報を受信するステップと、この売却希望先情報を過去に受信し既に格納されている売却希望先情報と共に履歴情報として売り手情報記憶部に格納するステップと、今回受信した売却希望先情報と少なくとも買い手企業情報を格納する買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、検索結果を売り手企業の端末に対して送信するステップと、買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報の更新があった場合に、更新後の買い手企業情報と前記売り手情報記憶部に記憶された売却希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、検索の結果合致した場合に、検索結果を売り手企業の端末に対して送信するステップとを備えたものである。このような構成によれば、売り手企業が買い手企業を検索する際に登録する売却希望先情報が適宜履歴情報として格納され、この履歴情報を用いて買い手企業を検索することしているため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を増加させることができる。
【0016】
本発明にかかる他の合併買収支援方法は、コンピュータにより企業の合併買収を支援する合併買収支援方法であって、買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報を受信するステップと、この買収希望先情報を過去に受信し既に格納されている買収希望先情報と共に履歴情報として買い手情報記憶部に格納するステップと、今回受信した買収希望先情報と、少なくとも売り手企業情報を格納する売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、検索結果を買い手企業の端末に対して送信するステップと、売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報の更新があった場合に、更新後の売り手企業情報と前記買い手情報記憶部に記憶された買収希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、検索の結果合致した場合に、検索結果を買い手企業の端末に対して送信するステップと、売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報を受信するステップと、この売却希望先情報を過去に受信し既に格納されている売却希望先情報と共に履歴情報として売り手情報記憶部に格納するステップと、今回受信した売却希望先情報と少なくとも買い手企業情報を格納する買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、検索結果を売り手企業の端末に対して送信するステップと、買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報の更新があった場合に、更新後の買い手企業情報と前記売り手情報記憶部に記憶された売却希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、検索の結果合致した場合に、検索結果を売り手企業の端末に対して送信するステップとを備えたものである。このような構成によれば、買い手企業が売り手企業を検索する際に登録する買収希望先情報が適宜履歴情報として格納され、この履歴情報を用いて売り手企業を検索することしているため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を増加させることができる。さらに、このような構成によれば、売り手企業が買い手企業を検索する際に登録する売却希望先情報が適宜履歴情報として格納され、この履歴情報を用いて買い手企業を検索することしているため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を増加させることができる。
【0017】
さらに、買い手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、売り手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信するようにしてもよい。これにより、買い手企業と売り手企業の交渉を促進することができる。
【0018】
また、売り手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、買い手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信するようにしてもよい。これによっても、買い手企業と売り手企業の交渉を促進することができる。
【0019】
本発明にかかる他の合併買収支援方法は、コンピュータにより企業の合併買収を支援する合併買収支援方法であって、買い手企業情報と買収希望先情報とを格納する買い手情報記憶部と、売り手企業情報と売却希望先情報とを格納する売り手情報記憶部と、買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報を受信するステップと、受信した買収希望先情報と売り手企業情報と売却希望先情報とを格納する売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索する第1の検索ステップと、第1の検索ステップによる検索結果を買い手企業の端末に対して送信するステップと、売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報を受信するステップと、受信した売却希望先情報と買い手企業情報と買収希望先情報とを格納する買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索する第2の検索ステップと、第2の検索ステップによる検索結果を売り手企業の端末に対して送信するステップを備えたものである。このような構成によれば、買い手企業のみならず、売り手企業も相手方を検索することができるため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を飛躍的に増加させることができる。
【0020】
さらに、買い手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、売り手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信し、売り手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、買い手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信するようにしてもよい。これにより、買い手企業と売り手企業の交渉を促進することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる合併買収支援システムを含むシステム全体について、図1を用いて説明する。尚、本発明における合併買収は、企業全体の合併買収のみならず、企業の一部の事業の合併買収を含む。
【0022】
合併買収支援システム1は、インターネット等の通信網5を介して、売り手企業(以下、単に「売り手」とする場合あり)の端末3、買い手企業(以下、単に「買い手」とする場合あり)の端末4と接続されている。図1に示す例では、売り手の端末3、買い手の端末4ともに1つずつが図示されているが、それぞれ複数の端末が通信網5を介して合併買収支援システム1と接続される。この合併買収支援システム1は、LANやWANを介して仲介者の端末2とも接続されている。
【0023】
合併買収支援システム1は、ウェブサーバ11、メールサーバ12、アプリケーションサーバ13、データベース(DB)サーバ14を備えている。これらのウェブサーバ11、メールサーバ12、アプリケーションサーバ13、データベース(DB)サーバ14は、LAN15等により相互に通信可能に接続されている。
【0024】
ウェブサーバ11、メールサーバ12、アプリケーションサーバ13、データベース(DB)サーバ14の具体的な構成については、後に詳述するが、いわゆるコンピュータにより構成され、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等のハードウェア構成を有するとともに、OS(Operation System)プログラム及びアプリケーションプログラムをハードディスク上に格納している。そして、適宜、これらのプログラムをRAM上に展開した上で、CPUにより所定の処理を実行する。
【0025】
ウェブサーバ11は、いわゆるウェブエンジンを備え、アプリケーションサーバ13の要求に基づき、HTML(Hyper Text Markup Language)形式やXML(eXtensible Markup Language)形式のウェブデータを生成し、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)によりインターネット等の通信網5を介して売り手の端末3や買い手の端末4に対して送信する機能を有する。また、売り手の端末3や買い手の端末4より送信された情報をアプリケーションサーバ13やデータベースサーバ14に出力する機能も有する。
【0026】
メールサーバ12は、アプリケーションサーバ13の要求に基づき、所定の情報を電子メールにより通信網5及びプロバイダのメールサーバ等を介してユーザの端末3に対して送信する機能やユーザの端末3より電子メールにより所定の情報を通信網5及びプロバイダのメールサーバ等を介して受信する機能を有する。より具体的には、このメールサーバ12は、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やPOP(Post Office Protocol)により通信を実現する。
【0027】
アプリケーションサーバ13は、この合併買収支援システム1における一連の処理を主体的に実行する機能を有する。例えば、このアプリケーションサーバ13は、図2の機能ブロック図に示されるように、参加者情報登録処理部131、認証処理部132、検索処理部133、マッチング処理部134等の機能ブロックを備えている。ここで、参加者情報登録処理部131は、買い手や売り手となる参加者がこの合併買収支援システム1によりサービスを受けるために必須とされるユーザ登録に関する処理を実行する。認証処理部132は、ユーザ登録により参加者に付与されるユーザID及びパスワードを用いて参加者がログインしようとした場合に、参加者が登録された正当な参加者であるかどうかを判定する処理を実行する。検索処理部133は、売り手の端末3において入力された売却希望先情報や買い手の端末4において入力された買収希望先情報に基づいてデータベースを検索し、その検索結果をウェブサーバ11を介して売り手や買い手に伝える処理等を実行する。マッチング処理部134は、検索結果に対する売り手や買い手の反応等に応じてさらにマッチングするための処理を実行する。
【0028】
データベース(DB)サーバ14は、合併買収支援システム1における処理に必要な情報を格納する。このデータベースサーバ14は、大容量のハードディスクを有し、ネットワークOSとデータベースサーバ専用のアプリケーションソフトがインストールされることにより構築されている。このデータベースサーバ14において格納される情報の例を図3に示す。図に示されるように、データベースサーバ14は、売り手情報記憶部141、買い手情報記憶部142、マッチング情報記憶部143及び企業情報記憶部144を備えている。
【0029】
このうち、売り手情報記憶部141には、図4に示されるように、例えば、ユーザID、パスワード、企業名、住所、業種、規模情報、財務状況情報、商品/サービス情報、自社特徴キーワード、売却希望先情報、担当者情報、その他情報等の情報が格納される。ここで、規模情報は、売り手企業の規模を示す情報であり、例えば、資本金、従業員数が含まれる。財務状況情報は、売り手企業の財務状況を示す情報であり、例えば、売上高、利益、ROE等の情報が含まれる。商品/サービス情報は、売り手企業が取り扱っている商品やサービスに関する情報である。自社特徴キーワードは、売り手企業の特徴を示すキーワードである。ここで、企業名、住所、業種、規模情報、財務状況情報、商品/サービス情報、自社特徴キーワード等の売り手企業を特定するための情報を本明細書では、売り手企業情報とする。売却希望先情報は、売却を希望する相手先の企業に関する情報であり、例えば、相手先企業の規模、財務状況、商品/サービス情報、相手先企業の特徴を示すキーワードがある。担当者情報は、担当者の氏名、所属、電話番号等である。その他情報とは、組織形態、権限委譲の度合い、業績・人事評価に関する基本的な考え方等を表す情報である。実際のM&Aではこの点の理解が曖昧であったため合併後に問題となるケースが多い現状を踏まえ、このような情報も管理することとしている。
【0030】
また、買い手情報記憶部142には、図5に示されるように、例えば、ユーザID、パスワード、企業名、住所、業種、規模情報、財務状況情報、商品/サービス情報、自社特徴キーワード、買収希望先情報、担当者情報、その他情報等の情報が格納される。ここで、企業名、住所、業種、規模情報、財務状況情報、商品/サービス情報、自社特徴キーワード等の買い手企業を特定するための情報を本明細書では、買い手企業情報とする。買収希望先情報は、買収を希望する相手先の企業に関する情報であり、例えば、相手先企業の規模、財務状況、商品/サービス情報、相手先企業の特徴を示すキーワードがある。その他情報とは、組織形態、権限委譲の度合い、業績・人事評価に関する基本的な考え方等を表す情報である。実際のM&Aではこの点の理解が曖昧であったため合併後に問題となるケースが多い現状を踏まえ、このような情報も管理することとしている。売り手情報記憶部141や買い手情報記憶部142に格納された情報は、それぞれ売り手の端末3、買い手の端末4より入力されるが、さらに、銀行等の仲介者の端末2からも入力可能である。
【0031】
マッチング情報記憶部143には、図6に示されるように、例えば、マッチングID、処理日、処理内容、売り手ユーザID、買い手ユーザIDが格納される。このうち、マッチングIDは、売り手と買い手の組合せに対して付与される識別情報であり、参加者が検索の結果に応じて相手方を選択した時点で割り当てられれる。処理日は、売り手から買い手に対して交渉申込があった日等、M&Aを進めるための具体的なアクションがあった日である。処理内容は、売り手から買い手に対する、あるいは買い手から売り手に対する、詳細情報要求、交渉申込、交渉受諾、交渉決裂等の具体的なアクションの内容を示す情報である。
また、企業情報記憶部144には、銀行等の仲介者が入力する情報を格納する。この企業情報記憶部144に格納された情報も適宜M&Aの相手方をマッチングする上で参照される。
【0032】
この発明の実施の形態にかかる合併買収支援システム1は、複数のコンピュータでなくとも、単一のコンピュータによって構成することも可能であり、そのハードウェア構成は、図1で示す構成に限定されるものではない。また、ファイアウォールサーバ等のその他のサーバやハードウェア構成を備えていてもよい。
【0033】
売り手の端末3や買い手の端末4は、売り手や買い手により利用され、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯端末、いわゆるインターネット接続機能付き携帯電話等であり、CPU、ROM、RAM、キーボード、マウス等の入出力手段、ディスプレイ等を備えている。このユーザの端末3・4は、ブラウザプログラムやメールプログラムがハードディスク等の記憶手段に格納されており、合併買収支援システム1より送信されたウェブデータを受信し、ディスプレイに表示させることができ、また電子メールを作成し送受信できる。
【0034】
通信網5は、インターネット、公衆網等の通信網である。
【0035】
続いて、図7のフローチャートを用いて買い手が買収先企業の検索を行った場合の処理の流れについて説明する。買い手は、当該検索を行う前に、既にユーザ登録を実行したものとする。ユーザ登録は、買い手の端末4を用いて所定のページにアクセスし、所定の情報を入力することにより実行される。合併買収支援システムでは、アプリケーションサーバ13の参加者情報登録処理部131が主体となってユーザ登録を実行し、ユーザ情報をデータベースサーバ14に格納する。
【0036】
まず、買い手は、買い手の端末4においてブラウザプログラムを起動させ、所定のURLを入力することによってログインする。図7のフローチャートでは記載を省略しているが、買い手は、ユーザID及びパスワードを入力し、ウェブサーバ11に送信することにより、ログインを行う。合併買収支援システム1では、アプリケーションサーバ13が、ウェブサーバ11から当該ユーザID及びパスワードを取得し、その認証処理部132によってユーザ認証を実行する。ユーザ認証の結果、正当な参加者であると確認された場合には、参加者はログイン状態になる。
【0037】
次に、検索ページにアクセスする(S101)。合併買収支援システム1では、ウェブサーバ11がこのアクセスに応じて、検索ページにかかるウェブページを通信網5を介して買い手の端末4に送信する(S102)。買い手の端末4は、この検索ページを受信し、ブラウザプログラムによりディスプレイ上に表示する(S103)。
【0038】
ここで、買い手用検索ページの例を図8に示す。図に示されるように、この検索ページでは、買収を希望する相手先の企業を特定するための情報を入力することができる。この例では、業種、資本金、従業員数、売上高、利益、商品/サービス情報その他のキーワードを入力することができるよう構成されている。これらの情報は、全て入力しなければならないというものではなく、任意の項目について入力すればよい。また、これらの情報のうち、業種、資本金、従業員数、売上高、利益については、プルダウン方式により情報を入力することができるよう構成されている。業種については、例えば、自動車製造業、家電品製造業、銀行業等である。資本金、従業員数、売上高、利益は、一定の幅を有する数字により選択することができる。例えば、資本金の場合、1000万円以下、1000万円〜5000万円、5000万円〜1億円というような情報を選択し入力することができる。また、従業員数の場合には、50名以下、50名〜100名、100名〜300名、300名〜500名というような情報を選択し入力することができる。商品/サービス情報その他のキーワードに関しては、商品やサービスを表すキーワードや、企業を表すキーワードを自由に入力することができる。この欄では、複数のキーワードを入力することができる。資本金、従業員数、売上高、利益は、それぞれ論理積(アンド条件)により検索される。商品/サービス情報その他のキーワードの欄において入力されたそれぞれのキーワードは論理和(オア条件)により検索される。尚、商品/サービス情報その他のキーワードの欄において入力されたそれぞれのキーワードは論理積(アンド条件)により検索されるようにしてもよい。
【0039】
入力が完了し、検索ボタンを押下すると、買収希望先情報が通信網5を介して買い手の端末4から合併買収支援システム1に送信される(S104)。
【0040】
合併買収支援システム1では、ウェブサーバ11が買収希望先情報を受信し、アプリケーションサーバ13に転送する。そして、アプリケーションサーバ13の検索処理部133は、買収希望先情報をデータベースサーバ14の買い手情報記憶部142に格納する(S105)。このとき、買い手情報記憶部142に既に買収希望先情報が格納されている場合には、今回受信した買収希望先情報により上書きはしない。従って、買収希望先情報は、検索する度に増加することになる。それぞれ、検索する度に入力された買収希望先情報は、履歴情報として買い手情報記憶部142に格納される。さらに、アプリケーションサーバ13の検索処理部133は、今回受信した買収希望先情報に基づいて検索処理を実行する(S106)。
【0041】
検索処理は、具体的には、検索処理部133が、買い手の端末4から受信した買収希望先情報と、データベース14に格納された売り手情報記憶部141に格納された業種、規模情報、財務状況情報、商品/サービス情報、自社特徴キーワード等の売り手企業を表す売り手企業情報に基づき、条件が完全に一致(全部一致)又は一部一致する売り手企業を検索することにより実行する。そして、検索処理部133は、検索処理により検索結果を得ることができた場合には、ウェブサーバ11に対して検索結果ページの作成を要求する。ウェブサーバ11は、要求に応じて検索結果ページを作成し、通信網5を介して買い手の端末4に当該検索結果ページを送信する(S107)。
【0042】
買い手の端末4は、検索結果ページを受信し、ブラウザプログラムによってディスプレイに表示する(S108)。検索結果ページの画面表示例を図9に示す。図に示されるように、検索結果ページでは、条件に合致する企業に関する情報が表示され、この例では、業種、資本金、従業員数、売上高、利益、商品/サービスに関する情報が表示されている。但し、直接に企業を特定できるような企業名や住所については表示されない。また、従業員数、売上高、利益についても一定の幅を有する数字のみ表示される。例えば、従業員数の場合には、50名以下、50名〜100名、100名〜300名、300名〜500名である。各企業情報の表示の横には、詳細情報要求ボタンが表示されている。この詳細情報要求ボタンは交渉開始要求ボタンとしてもよい。また、「再度検索を行う場合はこちら」と表示されている。尚、検索の結果、条件に合致する企業がない場合には、検索結果ページには、その旨のメッセージが表示される。
【0043】
この例では、「再度検索を行う場合はこちら」と表示された部分をクリックしたものとすると、買い手の端末4から検索ページの要求が通信網5を介してウェブサーバ11に送信される(S109)。ウェブサーバ11は、この検索ページ要求に応じて、検索ページにかかるウェブページを通信網5を介して買い手の端末4に送信する(S110)。買い手の端末4は、この検索ページを受信し、ブラウザプログラムによりディスプレイ上に表示する(S111)。買い手の端末4において買収希望先情報の再入力が完了し、検索ボタンが押下されると、この買収希望先情報が通信網5を介して買い手の端末4から合併買収支援システム1に送信される(S112)。
【0044】
合併買収支援システム1では、ウェブサーバ11が買収希望先情報を受信し、アプリケーションサーバ13に転送する。そして、アプリケーションサーバ13の検索処理部133は、買収希望先情報をデータベースサーバ14の買い手情報記憶部142に格納する(S113)。さらに、アプリケーションサーバ13の検索処理部133は、買収希望先情報に基づいて検索処理を実行する(S114)。そして、検索処理部133は、検索処理により検索結果を得ることができた場合には、ウェブサーバ11に対して検索結果ページの作成を要求する。ウェブサーバ11は、要求に応じて検索結果ページを作成し、通信網5を介して買い手の端末4に当該検索結果ページを送信する(S115)。
【0045】
買い手の端末4は、検索結果ページを受信し、ブラウザプログラムによってディスプレイに表示する(S116)。この例では、買い手がこの段階にて詳細情報要求ボタンを押下したものとする。詳細情報要求ボタンの押下に応じて、買い手の端末4より詳細情報要求が通信網5を介して合併買収支援システム1に送信される(S117)。
【0046】
合併買収支援システム1では、ウェブサーバ11がこの詳細情報要求を受信し、アプリケーションサーバ13に出力する。アプリケーションサーバ13では、マッチング処理部134によって当該詳細情報要求に基づいて、詳細情報要求を送信した買い手企業のユーザIDと、詳細情報要求先の売り手企業のユーザIDと関連付けて、詳細情報要求があった旨をマッチング情報記憶部143に格納する(S118)。このとき、当該売り手企業と買い手企業の組合せに対する識別情報として、マッチングIDを割り当て、マッチング情報記憶部143に格納する。さらに、マッチング処理部134は、詳細情報要求先の売り手企業の端末3に対して交渉を希望することを示す電子メールを送信するようにメールサーバ12に要求する。メールサーバ12は、当該要求に応じて、交渉希望を示す電子メールを売り手の端末3に対して送信する(S119)。
【0047】
売り手の端末3は、メールプログラムにより、当該電子メールを受信し、ディスプレイに表示する(S120)。売り手企業の担当者は、交渉に応じるか否かを含む回答情報をこの電子メールに対する返信メールにより送信する(S121)。企業ニーズマッチングシステム1は、メールサーバ12によって当該返信メールを受信し、アプリケーションサーバ13に出力する。アプリケーションサーバ13は、当該返信メールより回答情報を抽出し、データベースサーバ14のマッチング情報記憶部143にマッチングIDと関連付けて格納する(S122)。仲介者は端末2を用いて適宜マッチング情報記憶部143に格納されたマッチング情報を確認し、買い手企業や売り手企業に連絡を取り、取引を進める。
【0048】
以上の一連の処理の中で、この発明の実施の形態にかかる合併買収支援システム1では、買い手企業は、売り手企業を検索するために、買収希望先情報を入力する。通常は、所望の売り手企業を検索するために、いくつものパターンの買収希望先情報を入力することになる。合併買収支援システム1では、買い手企業により入力された、検索のための買収希望先情報を適宜買い手情報記憶部142に格納する。このため、幅広く多様なパターンの買収希望先情報を格納することができるため、売り手と買い手のマッチングに役立つ情報が検索という行為を通じて増殖することになり、マッチングの機会を増加させることができる。
【0049】
この点につき、具体例を挙げて説明する。図10は、入力された買収先情報の例を示す。買い手企業は、最初の検索の機会、即ち第1回目の検索において、業種として「自動車部品製造」、資本金として「5000万円以上」、売上高として「10億円以上」、商品又はサービスとして「ブレーキ」を入力したものとする。これらの情報は、買収希望先情報として買い手情報記憶部142に格納される。さらに、買い手企業が第1回目の検索では所望の売り手企業が見つからなかったとして、第2回目の検索を行ったものとする。第2回目の検索では、業種として「自動車部品製造」、資本金として「1000万円以上」、売上高として「5億円以上」、商品又はサービスとして「ヘッドライト」、「車内灯」を入力したものとする。これらの情報も買収希望先情報として買い手情報記憶部142に格納される。さらに、買い手企業が第2回目の検索では所望の売り手企業が見つからなかったとして、第3回目の検索を行ったものとする。第3回目の検索では、資本金として「1000万円以上」、売上高として「5億円以上」、商品又はサービスとして「バイク」、「建設機械」、「工具」を入力したものとする。これらの情報も買収希望先情報として買い手情報記憶部142に格納される。このように、検索の過程で入力した買収希望先情報は、全て買い手情報記憶部142に格納される。そして、入力した買収希望先情報のいずれかに合致する売り手企業が登録された場合には、買い手企業の知らされることになるため、マッチングの機会を増加させることができる。
【0050】
続いて、売り手企業の情報が更新されることにより買い手企業が登録した買収希望先情報と合致した場合の処理について図11に示すフローチャートを用いて説明する。
【0051】
売り手企業が新規にユーザ登録を行った場合や売り手企業情報を変更した場合には、売り手情報記憶部141に売り手企業情報を格納され、売り手情報が更新される(S201)。この更新に応じて、アプリケーションサーバ13のマッチング処理部134は、更新された売り手情報と、買い手情報記憶部142に格納された買収希望先情報とを比較し、一部又は全部合致する情報がないかを検索する。このとき、買収希望先情報には、複数の検索の結果に応じて蓄積された複数パターンの買収希望先情報が含まれる。但し、買い手情報記憶部142に格納された買収希望先情報の全てと比較する必要はなく、最新のデータから一定数又は一定期間分のデータのみ比較するようにしてもよい。検索の結果、条件が合致する情報がある場合(S202)には、アプリケーションサーバ13のマッチング処理部134は、合致する案件の買い手の端末4に対して、メールサーバ12を介して、買収希望先情報に合致する売り手が登録されたことを示す電子メールが送信される(S203)。このときマッチング処理部134は、当該売り手企業と買い手企業の組合せに対する識別情報として、マッチングIDを割り当て、マッチング情報記憶部143に格納する。
【0052】
買い手は、端末4を操作して、メールプログラムにより電子メールを受信し、ディスプレイに表示する。電子メール中には、条件に合致する企業が登録されたことを示すメッセージが含まれる。このとき、電子メール中に売り手企業情報を含ませるようにしてもよい。買い手企業は、この電子メールの受信に応じて、合併買収支援システム1にログインする。合併買収支援システムのアプリケーションサーバ13は、ログインに応じて、マッチング処理部134により図9に示す検索結果ページと同様に、買収希望先情報に合致する売り手企業の情報を示すページをウェブサーバ11を介して買い手の端末4に送信する。そして、買い手の端末4によって、詳細情報要求があった場合(S204)には、その情報がウェブサーバ11を介してアプリケーションサーバ13が受け取る。アプリケーションサーバ13のマッチング処理部134は、データベースサーバ14のマッチング情報記憶部143に詳細情報要求をマッチングIDと関連付けて格納する。また、マッチング処理部134は、詳細情報要求先の売り手企業の端末3に対して交渉を希望することを示す電子メールを送信するようにメールサーバ12に要求する。メールサーバ12は、当該要求に応じて、交渉希望を示す電子メールを売り手の端末3に対して送信する(S205)。売り手企業は交渉希望に対する回答を電子メール等により行う。仲介者は、この電子メールに応じて、買い手と売り手との間の交渉を仲介する。
【0053】
続いて、図12のフローチャートを用いて売り手が売却希望先企業の検索を行った場合の処理の流れについて説明する。売り手は、当該検索を行う前に、既にユーザ登録を実行したものとする。ユーザ登録は、売り手の端末3を用いて所定のページにアクセスし、所定の情報を入力することにより実行される。合併買収支援システム1では、アプリケーションサーバ13の参加者情報登録処理部131が主体となってユーザ登録を実行し、ユーザ情報をデータベースサーバ14に格納する。
【0054】
まず、売り手は、売り手の端末3においてブラウザプログラムを起動させ、所定のURLを入力することによってログインする。図12のフローチャートでは記載を省略しているが、売り手は、ユーザID及びパスワードを入力し、ウェブサーバ11に送信することにより、ログインを行う。合併買収支援システム1では、アプリケーションサーバ13が、ウェブサーバ11から当該ユーザID及びパスワードを取得し、その認証処理部132によってユーザ認証を実行する。ユーザ認証の結果、正当な参加者であると確認された場合には、参加者はログイン状態になる。
【0055】
次に、検索ページにアクセスする(S301)。合併買収支援システム1では、ウェブサーバ11がこのアクセスに応じて、検索ページにかかるウェブページを通信網5を介して売り手の端末3に送信する(S302)。売り手の端末3は、この検索ページを受信し、ブラウザプログラムによりディスプレイ上に表示する(S303)。
【0056】
ここで、売り手用検索ページの例を図13に示す。図に示されるように、この検索ページでは、売却を希望する相手先の企業を特定するための情報を入力することができる。入力内容については、図8を用いて説明した買い手用検索ページと同様であるため、説明を省略する。入力が完了し、検索ボタンを押下すると、売却希望先情報が通信網5を介して売り手の端末3から合併買収支援システム1に送信される(S304)。
【0057】
合併買収支援システム1では、ウェブサーバ11が売却希望先情報を受信し、アプリケーションサーバ13に転送する。そして、アプリケーションサーバ13の検索処理部133は、売却希望先情報をデータベースサーバ14の売り手情報記憶部141に格納する(S305)。このとき、売り手情報記憶部141に既に売却希望先情報が格納されている場合には、今回受信した売却希望先情報により上書きはしない。従って、売却希望先情報は、検索する度に増加することになる。それぞれ、検索する度に入力された売却希望先情報は、履歴情報として売り手情報記憶部141に格納される。さらに、アプリケーションサーバ13の検索処理部133は、売却希望先情報に基づいて検索処理を実行する(S306)。
【0058】
検索処理は、具体的には、検索処理部133が、売り手の端末3から受信した売却希望先情報と、データベース14に格納された買い手情報記憶部142に格納された業種、規模情報、財務状況情報、商品/サービス情報、自社特徴キーワード等の買い手企業を表す情報に基づき、条件が完全に一致又は一部一致する買い手企業を検索することにより実行する。そして、検索処理部133は、検索処理により検索結果を得ることができた場合には、ウェブサーバ11に対して検索結果ページの作成を要求する。ウェブサーバ11は、要求に応じて検索結果ページを作成し、通信網5を介して売り手の端末3に当該検索結果ページを送信する(S307)。
【0059】
売り手の端末3は、検索結果ページを受信し、ブラウザプログラムによってディスプレイに表示する(S308)。検索結果ページの画面表示例を図14に示す。表示された内容については、図9に示す買い手用検索結果ページと同様であるため説明を省略する。この例では、「再度検索を行う場合はこちら」と表示された部分をクリックしたものとすると、売り手の端末3から検索ページの要求が通信網5を介してウェブサーバ11に送信される(S309)。ウェブサーバ11は、この検索ページ要求に応じて、検索ページにかかるウェブページを通信網5を介して売り手の端末3に送信する(S310)。売り手の端末3は、この検索ページを受信し、ブラウザプログラムによりディスプレイ上に表示する(S311)。売り手の端末3において売却希望先情報の再入力が完了し、検索ボタンが押下されると、この売却希望先情報が通信網5を介して売り手の端末3から合併買収支援システム1に送信される(S312)。
【0060】
合併買収支援システム1では、ウェブサーバ11が売却希望先情報を受信し、アプリケーションサーバ13に転送する。そして、アプリケーションサーバ13の検索処理部133は、売却希望先情報をデータベースサーバ14の売り手情報記憶部141に格納する(S313)。さらに、アプリケーションサーバ13の検索処理部133は、売却希望先情報に基づいて検索処理を実行する(S314)。そして、検索処理部133は、検索処理により検索結果を得ることができた場合には、ウェブサーバ11に対して検索結果ページの作成を要求する。ウェブサーバ11は、要求に応じて検索結果ページを作成し、通信網5を介して売り手の端末3に当該検索結果ページを送信する(S315)。
【0061】
売り手の端末3は、検索結果ページを受信し、ブラウザプログラムによってディスプレイに表示する(S316)。この例では、売り手がこの段階にて詳細情報要求ボタンを押下したものとする。詳細情報要求ボタンの押下に応じて、売り手の端末3より詳細情報要求が通信網5を介して合併買収支援システム1に送信される(S317)。
【0062】
合併買収支援システム1では、ウェブサーバ11がこの詳細情報要求を受信し、アプリケーションサーバ13に出力する。アプリケーションサーバ13では、マッチング処理部134によって当該詳細情報要求に基づいて、詳細情報要求を送信した売り手のユーザIDと、詳細情報要求先の買い手のユーザIDと関連付けて、詳細情報要求があった旨をマッチング情報記憶部143に格納する(S318)。このとき、当該売り手と買い手の組合せに対する識別情報として、マッチングIDを割り当て、マッチング情報記憶部143に格納する。さらに、マッチング処理部134は、詳細情報要求先の買い手企業の端末4に対して交渉を希望することを示す電子メールを送信するようにメールサーバ12に要求する。メールサーバ12は、当該要求に応じて、交渉希望を示す電子メールを買い手の端末4に対して送信する(S319)。
【0063】
買い手の端末4は、メールプログラムにより、当該電子メールを受信し、ディスプレイに表示する(S320)。買い手企業の担当者は、交渉に応じるか否かを含む回答情報をこの電子メールに対する返信メールにより送信する(S321)。企業ニーズマッチングシステム1は、メールサーバ12によって当該返信メールを受信し、アプリケーションサーバ13に出力する。アプリケーションサーバ13は、当該返信メールより回答情報を抽出し、データベースサーバ14のマッチング情報記憶部143にマッチングIDと関連付けて格納する(S322)。仲介者は端末2を用いて適宜マッチング情報記憶部143に格納されたマッチング情報を確認し、買い手企業や売り手企業に連絡を取り、取引を進める。
【0064】
以上の一連の処理の中で、この発明の実施の形態にかかる合併買収支援システム1では、売り手企業は、買い手企業を検索するために、売却希望先情報を入力する。通常は、所望の買い手企業を検索するために、いくつものパターンの売却希望先情報を入力することになる。合併買収支援システム1では、売り手企業により入力された、検索のための売却希望先情報を適宜売り手情報記憶部141に格納する。このため、幅広く多様なパターンの売却希望先情報を格納することができるため、売り手と買い手のマッチングに役立つ情報が検索という行為を通じて増殖することになり、マッチングの機会を増加させることができる。
【0065】
この点につき、具体例を挙げて説明する。図15は、入力された売却希望先情報の例を示す。売り手企業が例えば自動車のライト等の部品製造会社の場合について説明する。売り手企業は、第1回目の検索において、業種として「自動車製造」、資本金として「100億円以上」、売上高として「1000億円以上」、商品又はサービスとして「自動車」、「ライト」を入力したものとする。これらの情報は、売却希望先情報として売り手情報記憶部141に格納される。さらに、売り手企業が第1回目の検索では所望の買い手企業が見つからなかったとして、第2回目の検索を行ったものとする。第2回目の検索では、業種として、資本金として「100億円以上」、売上高として「500億円以上」、商品又はサービスとして「バイク」、「建設機械」を入力したものとする。これらの情報も売却希望先情報として売り手情報記憶部141に格納される。さらに、売り手企業が第2回目の検索では所望の買い手企業が見つからなかったとして、第3回目の検索を行ったものとする。第3回目の検索では、売上高として「500億円以上」、商品又はサービスとして「工具」、「医療機器」を入力したものとする。これらの情報も売却希望先情報として売り手情報記憶部141に格納される。このように、検索の過程で入力した売却希望先情報は、全て売り手情報記憶部141に格納される。そして、入力した売却希望先情報のいずれかに合致する買い手企業が登録された場合には、売り手企業の知らされることになるため、マッチングの機会を増加させることができる。
【0066】
続いて、買い手企業の情報が更新されることにより売り手企業が登録した売却希望先情報と合致した場合の処理について図16に示すフローチャートを用いて説明する。
【0067】
買い手企業が新規にユーザ登録を行った場合や買い手企業情報を変更した場合には、買い手情報記憶部142に買い手企業に関する情報を格納され、買い手情報が更新される(S401)。この更新に応じて、アプリケーションサーバ13のマッチング処理部134は、更新された買い手情報と、売り手情報記憶部141に格納された売却希望先情報とを比較し、一部又は全部合致する情報がないかを検索する。このとき、売却希望先情報には、複数の検索の結果に応じて蓄積された複数パターンの売却希望先情報が含まれる。但し、売り手情報記憶部141に格納された売却希望先情報の全てと比較する必要はなく、最新のデータから一定数又は一定期間分のデータのみ比較するようにしてもよい。検索の結果、条件が合致する情報がある場合(S402)には、アプリケーションサーバ13のマッチング処理部134は、合致する案件の売り手の端末3に対して、メールサーバ12を介して、売却希望先情報に合致する売り手が登録されたことを示す電子メールが送信される(S403)。このときマッチング処理部134は、当該売り手企業と買い手企業の組合せに対する識別情報として、マッチングIDを割り当て、マッチング情報記憶部143に格納する。
【0068】
売り手は、端末3を操作して、メールプログラムにより電子メールを受信し、メール本文をディスプレイに表示する。電子メール中には、条件に合致する企業が登録されたことを示すメッセージが含まれる。このとき、電子メール中に買い手企業情報を含ませてもよい。売り手企業は、この電子メールの受信に応じて、合併買収支援システム1にログインする。合併買収支援システムのアプリケーションサーバ13は、ログインに応じて、マッチング処理部134により図14に示す検索結果ページと同様に、売却希望先情報に合致する買い手企業の情報を示すページをウェブサーバ11を介して売り手の端末3に送信する。そして、売り手の端末3によって、詳細情報要求があった場合(S404)には、その情報がウェブサーバ11を介してアプリケーションサーバ13が受け取る。アプリケーションサーバ13のマッチング処理部134は、データベースサーバ14のマッチング情報記憶部143に詳細情報要求をマッチングIDと関連付けて格納する。また、マッチング処理部134は、詳細情報要求先の買い手企業の端末4に対して交渉を希望することを示す電子メールを送信するようにメールサーバ12に要求する。メールサーバ12は、当該要求に応じて、交渉希望を示す電子メールを買い手の端末4に対して送信する(S405)。買い手企業は交渉希望に対する回答を電子メール等により行う。仲介者は、この電子メールに応じて、買い手と売り手との間の交渉を仲介する。
【0069】
上述した本発明にかかる合併買収支援システム1におけるウェブサーバ11、メールサーバ、アプリケーションサーバ13、データベースサーバ14等のコンピュータを実現するためのハードウェア構成について図17を用いて詳細に説明する。コンピュータは、中央処理装置(CPU)201とメモリ204とを含んでいる。CPU201とメモリ204は、バスを介して、補助記憶装置としてのハードディスク装置213とを接続してある。フレキシブルディスク装置220、ハードディスク装置213・230、CD−ROMドライブ226・229、MOドライブ228等の記憶媒体駆動装置は、フレキシブルディスク・コントローラ219、IDEコントローラ225、SCSIコントローラ227等の各種コントローラを介してバスへ接続されている。
【0070】
フレキシブルディスク装置220等の記憶媒体駆動装置には、フレキシブルディスク等の可搬型記憶媒体が挿入され、このフレキシブルディスク等やハードディスク装置213、ROM214等の記憶媒体には、オペレーティングシステムと協働してCPU等に命令を与え、本発明を実施するためのコンピュータ・ソフトウエアを記録することができ、メモリ204にロードされることによって実行される。このコンピュータ・ソフトウエアは圧縮し、または、複数に分割して、複数の媒体に記録することもできる。
【0071】
更に、ユーザ・インターフェース・ハードウェアを備えたシステムとすることができ、ユーザ・インターフェース・ハードウェアとしては、例えば、入力をするためのポインティング・デバイス(マウス、ジョイスティック等)207またはキーボード206や、視覚データをユーザに提示するためのディスプレイ212があり、また、パラレルポート216を介してプリンタを接続するも可能である。このコンピュータは、シリアルポート215を介してモデムを接続することが可能であり、シリアルポート215およびモデムまたはトークンリングや通信アダプタ218等を介してネットワークに接続し、他のコンピュータシステムと通信を行っている。
【0072】
このように、本発明は、通常のパーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション、汎用機や、これらの組合せによって実施可能であることを容易に理解できるであろう。ただし、これらの構成要素は例示であり、その全ての構成要素が本発明の必須の構成要素となるわけではない。オペレーティング・システムとしては、WindowsNT(マイクロソフトの商標)、Windows95(マイクロソフトの商標)、Windows3.x(マイクロソフトの商標)、OS/2(IBMの商標)、AIX(IBMの商標)上のX−WINDOWシステム(MITの商標)、Solaris(サンマイクロシステムズの商標)などの、標準でGUIマルチウインドウ環境をサポートするものや、PC−DOS(IBMの商標)、MS−DOS(マイクロソフトの商標)などのキャラクタ・ベース環境のもの、さらにはOS/Open(IBMの商標)VxWorks(Wind River Systems, Inc.の商標)等のリアルタイムOSでも実現可能であり、特定のオペレーティング・システム環境に限定されるものではない。
【0073】
上述の例において、システムのハードディスク、メモリ等の記憶手段等にインストールされた各種のプログラムは、様々な種類の記憶媒体に格納することが可能であり、また、通信媒体を介して伝達されることが可能である。ここで、記憶媒体には、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等を含む。また、通信媒体には、電話回線等の有線通信媒体、マイクロ波回線等の無線通信媒体等を含み、インターネットも含まれる。
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、M&Aの相手方を検索する等の企業間における取引のニーズを効率よくかつ適切にマッチングさせる合併買収支援システム及び合併買収の支援方法を提供することができる。さらに、取引のニーズのマッチングの機会を増加させることができる合併買収支援システム及び合併買収の支援方法を提供することができる。
ここで、M&Aの相手方を探すことは、買いたい商品や売りたい商品を探す場合と比較して、容易ではない。それは、買いたい商品や売りたい商品を特定するや欲しい商品を特定するのは、略一義的に表現できるが、M&Aの相手方としてどのような相手方が適しているかを表現することは難しいからである。そのため、M&Aでは、相手方を検索するために色々な表現のキーワードや情報を入力することになるが、本発明では、それらの入力履歴をマッチングにおいて積極的に活用することで、マッチングの機会を増加させることができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる合併買収支援システムを含む全体構成を示す図である。
【図2】本発明にかかる合併買収支援システムのアプリケーションサーバの機能ブロック図である。
【図3】本発明にかかる合併買収支援システムのデータベースサーバに格納される情報を示す図である。
【図4】売り手情報記憶部に格納される情報を示す図である。
【図5】買い手情報記憶部に格納される情報を示す図である。
【図6】マッチング情報記憶部に格納される情報を示す図である。
【図7】本発明にかかる合併買収支援システムの処理フローを示すフローチャートである。
【図8】本発明にかかる検索ページの画面表示例を示す図である。
【図9】本発明にかかる検索結果ページの画面表示例を示す図である。
【図10】本発明において入力された買収希望先情報の例を示す図である。
【図11】本発明にかかる合併買収支援システムの処理フローを示すフローチャートである。
【図12】本発明にかかる合併買収支援システムの処理フローを示すフローチャートである。
【図13】本発明にかかる検索ページの画面表示例を示す図である。
【図14】本発明にかかる検索結果ページの画面表示例を示す図である。
【図15】本発明において入力された売却希望先情報の例を示す図である。
【図16】本発明にかかる合併買収支援システムの処理フローを示すフローチャートである。
【図17】本発明にかかる合併買収支援システムにおける各種サーバのハードウェア構成を示す図である。
【符号の説明】
1 合併買収支援システム 2 仲介者の端末
3 売り手の端末 4 買い手の端末 5 通信網
11 ウェブサーバ 12 メールサーバ
13 アプリケーションサーバ 14 データベースサーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、企業の合併買収(M&A)の相手方を検索する等の企業間における取引のニーズをマッチングさせる合併買収支援システム及び合併買収の支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
企業の合併買収(M&A)においては、相手先を自社で探索する、もしくは相手先から売り込まれる、または膨大な企業情報を有する金融機関等が売り手と買い手の間に立って仲介することが一般的である。
【0003】
他方、昨今のインターネットの普及、情報通信技術の発展に伴って、様々な情報がインターネットを介してやりとりされている。そして、その情報のやりとりの一態様として、商品の売り手と買い手とを結び付ける電子商取引も盛んに行われるようになった。例えば、特許文献1に、商品を売買するために仲介装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−7467号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、M&Aに関する情報は極めて守秘性が高く、そのため限られた当事者間(売り手、買い手、仲介者)で交渉が行われていた。従って、売り手と買い手とのマッチングは、当事者がいかに正確に相手方の情報を把握するか、または間にたつ仲介者がいかに売り手及び買い手の希望を正確に把握し、両者を組み合わせるかに依存していたため、効率よくかつ適切に売り手と買い手とのマッチングを行うことは困難であった。実際にも我が国のM&Aのうちの7割以上が売り手・買い手ともに同業種で、また国内企業であり、業種・国境を越えたM&Aは活発に行われているとは言い難い。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、M&Aにおける売り手と買い手とを効率よくかつ適切にマッチングさせる合併買収支援システム及び合併買収の支援方法を提供することを目的とする。さらに、M&Aにおける売り手と買い手のマッチングの機会を増加させることができる合併買収支援システム及び合併買収の支援方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる合併買収支援システムは、企業の合併買収を支援する合併買収支援システムであって、買い手企業情報と買収希望先情報とを格納する買い手情報記憶部と、売り手企業情報を格納する売り手情報記憶部と、買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報を受信し、この買収希望先情報を過去に受信し既に格納されている買収希望先情報と共に履歴情報として前記買い手情報記憶部に格納し、今回受信した買収希望先情報と前記売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を買い手企業の端末に対して送信する検索処理部と、売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報の更新があった場合に、更新後の売り手企業情報と前記買い手情報記憶部に記憶された買収希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、合致した場合に検索結果を買い手企業の端末に対して送信するマッチング処理部とを備えたものである。このような構成によれば、買い手企業が売り手企業を検索する際に登録する買収希望先情報が適宜履歴情報として格納され、この履歴情報を用いて売り手企業を検索することしているため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を増加させることができる。
【0008】
本発明にかかる他の合併買収支援システムは、企業の合併買収を支援する合併買収支援システムであって、買い手企業情報を格納する買い手情報記憶部と、売り手企業情報と売却希望先情報とを格納する売り手情報記憶部と、売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報を受信し、この売却希望先情報を過去に受信し既に格納されている売却希望先情報と共に履歴情報として前記売り手情報記憶部に格納し、今回受信した売却希望先情報と前記買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を売り手企業の端末に対して送信する検索処理部と、買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報の更新があった場合に、更新後の買い手企業情報と前記売り手情報記憶部に記憶された売却希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、合致した場合に検索結果を売り手企業の端末に対して送信するマッチング処理部とを備えたものである。このような構成によれば、売り手企業が買い手企業を検索する際に登録する売却希望先情報が適宜履歴情報として格納され、この履歴情報を用いて買い手企業を検索することしているため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を増加させることができる。
【0009】
本発明にかかるさらに他の合併買収支援システムは、企業の合併買収を支援する合併買収支援システムであって、買い手企業情報と買収希望先情報とを格納する買い手情報記憶部と、売り手企業情報と売却希望先情報とを格納する売り手情報記憶部と、買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報を受信し、この買収希望先情報を過去に受信し既に格納されている買収希望先情報と共に履歴情報として前記買い手情報記憶部に格納し、今回受信した買収希望先情報と前記売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を買い手企業の端末に対して送信する検索処理部と、売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報の更新があった場合に、更新後の売り手企業情報と前記買い手情報記憶部に記憶された買収希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、合致した場合に検索結果を買い手企業の端末に対して送信するマッチング処理部とを備え、前記検索処理部は、さらに、売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報を受信し、この売却希望先情報を過去に受信し既に格納されている売却希望先情報と共に履歴情報として前記売り手情報記憶部に格納し、今回受信した売却希望先情報と前記買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を売り手企業の端末に対して送信し、前記マッチング処理部は、さらに、買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報の更新があった場合に、更新後の買い手企業情報と前記売り手情報記憶部に記憶された売却希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、合致した場合に検索結果を売り手企業の端末に対して送信するものである。このような構成によれば、買い手企業が売り手企業を検索する際に登録する買収希望先情報が適宜履歴情報として格納され、この履歴情報を用いて売り手企業を検索することしているため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を増加させることができる。さらに、このような構成によれば、売り手企業が買い手企業を検索する際に登録する売却希望先情報が適宜履歴情報として格納され、この履歴情報を用いて買い手企業を検索することしているため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を増加させることができる。
【0010】
上述のマッチング処理部は、買い手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、売り手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信するようにしてもよい。これにより、買い手企業と売り手企業の交渉を促進することができる。
【0011】
また、マッチング処理部は、売り手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、買い手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信するようにしてもよい。これによっても、買い手企業と売り手企業の交渉を促進することができる。
【0012】
本発明にかかる、さらに他の合併買収支援システムは、企業の合併買収を支援する合併買収支援システムであって、買い手企業情報と買収希望先情報とを格納する買い手情報記憶部と、売り手企業情報と売却希望先情報とを格納する売り手情報記憶部と、買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報と前記売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を買い手企業の端末に対して送信し、売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報と前記買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を売り手企業の端末に対して送信する検索処理部を備えたものである。このような構成によれば、買い手企業のみならず、売り手企業も相手方を検索することができるため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を飛躍的に増加させることができる。
【0013】
さらに、買い手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、売り手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信し、売り手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、買い手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信するマッチング処理部を備えるようにしてもよい。これにより、買い手企業と売り手企業の交渉を促進することができる。
【0014】
本発明にかかる合併買収支援方法は、コンピュータにより企業の合併買収を支援する合併買収支援方法であって、買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報を受信するステップと、この買収希望先情報を過去に受信し既に格納されている買収希望先情報と共に履歴情報として買い手情報記憶部に格納するステップと、今回受信した買収希望先情報と、少なくとも売り手企業情報を格納する売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、検索結果を買い手企業の端末に対して送信するステップと、売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報の更新があった場合に、更新後の売り手企業情報と前記買い手情報記憶部に記憶された買収希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、検索の結果合致した場合に、検索結果を買い手企業の端末に対して送信するステップとを備えたものである。このような方法によれば、買い手企業が売り手企業を検索する際に登録する買収希望先情報が適宜履歴情報として格納され、この履歴情報を用いて売り手企業を検索することしているため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を増加させることができる。
【0015】
本発明にかかる他の合併買収支援方法では、コンピュータにより企業の合併買収を支援する合併買収支援方法であって、売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報を受信するステップと、この売却希望先情報を過去に受信し既に格納されている売却希望先情報と共に履歴情報として売り手情報記憶部に格納するステップと、今回受信した売却希望先情報と少なくとも買い手企業情報を格納する買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、検索結果を売り手企業の端末に対して送信するステップと、買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報の更新があった場合に、更新後の買い手企業情報と前記売り手情報記憶部に記憶された売却希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、検索の結果合致した場合に、検索結果を売り手企業の端末に対して送信するステップとを備えたものである。このような構成によれば、売り手企業が買い手企業を検索する際に登録する売却希望先情報が適宜履歴情報として格納され、この履歴情報を用いて買い手企業を検索することしているため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を増加させることができる。
【0016】
本発明にかかる他の合併買収支援方法は、コンピュータにより企業の合併買収を支援する合併買収支援方法であって、買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報を受信するステップと、この買収希望先情報を過去に受信し既に格納されている買収希望先情報と共に履歴情報として買い手情報記憶部に格納するステップと、今回受信した買収希望先情報と、少なくとも売り手企業情報を格納する売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、検索結果を買い手企業の端末に対して送信するステップと、売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報の更新があった場合に、更新後の売り手企業情報と前記買い手情報記憶部に記憶された買収希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、検索の結果合致した場合に、検索結果を買い手企業の端末に対して送信するステップと、売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報を受信するステップと、この売却希望先情報を過去に受信し既に格納されている売却希望先情報と共に履歴情報として売り手情報記憶部に格納するステップと、今回受信した売却希望先情報と少なくとも買い手企業情報を格納する買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、検索結果を売り手企業の端末に対して送信するステップと、買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報の更新があった場合に、更新後の買い手企業情報と前記売り手情報記憶部に記憶された売却希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、検索の結果合致した場合に、検索結果を売り手企業の端末に対して送信するステップとを備えたものである。このような構成によれば、買い手企業が売り手企業を検索する際に登録する買収希望先情報が適宜履歴情報として格納され、この履歴情報を用いて売り手企業を検索することしているため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を増加させることができる。さらに、このような構成によれば、売り手企業が買い手企業を検索する際に登録する売却希望先情報が適宜履歴情報として格納され、この履歴情報を用いて買い手企業を検索することしているため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を増加させることができる。
【0017】
さらに、買い手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、売り手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信するようにしてもよい。これにより、買い手企業と売り手企業の交渉を促進することができる。
【0018】
また、売り手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、買い手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信するようにしてもよい。これによっても、買い手企業と売り手企業の交渉を促進することができる。
【0019】
本発明にかかる他の合併買収支援方法は、コンピュータにより企業の合併買収を支援する合併買収支援方法であって、買い手企業情報と買収希望先情報とを格納する買い手情報記憶部と、売り手企業情報と売却希望先情報とを格納する売り手情報記憶部と、買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報を受信するステップと、受信した買収希望先情報と売り手企業情報と売却希望先情報とを格納する売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索する第1の検索ステップと、第1の検索ステップによる検索結果を買い手企業の端末に対して送信するステップと、売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報を受信するステップと、受信した売却希望先情報と買い手企業情報と買収希望先情報とを格納する買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索する第2の検索ステップと、第2の検索ステップによる検索結果を売り手企業の端末に対して送信するステップを備えたものである。このような構成によれば、買い手企業のみならず、売り手企業も相手方を検索することができるため、買い手企業と売り手企業のマッチングの機会を飛躍的に増加させることができる。
【0020】
さらに、買い手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、売り手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信し、売り手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、買い手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信するようにしてもよい。これにより、買い手企業と売り手企業の交渉を促進することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる合併買収支援システムを含むシステム全体について、図1を用いて説明する。尚、本発明における合併買収は、企業全体の合併買収のみならず、企業の一部の事業の合併買収を含む。
【0022】
合併買収支援システム1は、インターネット等の通信網5を介して、売り手企業(以下、単に「売り手」とする場合あり)の端末3、買い手企業(以下、単に「買い手」とする場合あり)の端末4と接続されている。図1に示す例では、売り手の端末3、買い手の端末4ともに1つずつが図示されているが、それぞれ複数の端末が通信網5を介して合併買収支援システム1と接続される。この合併買収支援システム1は、LANやWANを介して仲介者の端末2とも接続されている。
【0023】
合併買収支援システム1は、ウェブサーバ11、メールサーバ12、アプリケーションサーバ13、データベース(DB)サーバ14を備えている。これらのウェブサーバ11、メールサーバ12、アプリケーションサーバ13、データベース(DB)サーバ14は、LAN15等により相互に通信可能に接続されている。
【0024】
ウェブサーバ11、メールサーバ12、アプリケーションサーバ13、データベース(DB)サーバ14の具体的な構成については、後に詳述するが、いわゆるコンピュータにより構成され、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等のハードウェア構成を有するとともに、OS(Operation System)プログラム及びアプリケーションプログラムをハードディスク上に格納している。そして、適宜、これらのプログラムをRAM上に展開した上で、CPUにより所定の処理を実行する。
【0025】
ウェブサーバ11は、いわゆるウェブエンジンを備え、アプリケーションサーバ13の要求に基づき、HTML(Hyper Text Markup Language)形式やXML(eXtensible Markup Language)形式のウェブデータを生成し、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)によりインターネット等の通信網5を介して売り手の端末3や買い手の端末4に対して送信する機能を有する。また、売り手の端末3や買い手の端末4より送信された情報をアプリケーションサーバ13やデータベースサーバ14に出力する機能も有する。
【0026】
メールサーバ12は、アプリケーションサーバ13の要求に基づき、所定の情報を電子メールにより通信網5及びプロバイダのメールサーバ等を介してユーザの端末3に対して送信する機能やユーザの端末3より電子メールにより所定の情報を通信網5及びプロバイダのメールサーバ等を介して受信する機能を有する。より具体的には、このメールサーバ12は、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やPOP(Post Office Protocol)により通信を実現する。
【0027】
アプリケーションサーバ13は、この合併買収支援システム1における一連の処理を主体的に実行する機能を有する。例えば、このアプリケーションサーバ13は、図2の機能ブロック図に示されるように、参加者情報登録処理部131、認証処理部132、検索処理部133、マッチング処理部134等の機能ブロックを備えている。ここで、参加者情報登録処理部131は、買い手や売り手となる参加者がこの合併買収支援システム1によりサービスを受けるために必須とされるユーザ登録に関する処理を実行する。認証処理部132は、ユーザ登録により参加者に付与されるユーザID及びパスワードを用いて参加者がログインしようとした場合に、参加者が登録された正当な参加者であるかどうかを判定する処理を実行する。検索処理部133は、売り手の端末3において入力された売却希望先情報や買い手の端末4において入力された買収希望先情報に基づいてデータベースを検索し、その検索結果をウェブサーバ11を介して売り手や買い手に伝える処理等を実行する。マッチング処理部134は、検索結果に対する売り手や買い手の反応等に応じてさらにマッチングするための処理を実行する。
【0028】
データベース(DB)サーバ14は、合併買収支援システム1における処理に必要な情報を格納する。このデータベースサーバ14は、大容量のハードディスクを有し、ネットワークOSとデータベースサーバ専用のアプリケーションソフトがインストールされることにより構築されている。このデータベースサーバ14において格納される情報の例を図3に示す。図に示されるように、データベースサーバ14は、売り手情報記憶部141、買い手情報記憶部142、マッチング情報記憶部143及び企業情報記憶部144を備えている。
【0029】
このうち、売り手情報記憶部141には、図4に示されるように、例えば、ユーザID、パスワード、企業名、住所、業種、規模情報、財務状況情報、商品/サービス情報、自社特徴キーワード、売却希望先情報、担当者情報、その他情報等の情報が格納される。ここで、規模情報は、売り手企業の規模を示す情報であり、例えば、資本金、従業員数が含まれる。財務状況情報は、売り手企業の財務状況を示す情報であり、例えば、売上高、利益、ROE等の情報が含まれる。商品/サービス情報は、売り手企業が取り扱っている商品やサービスに関する情報である。自社特徴キーワードは、売り手企業の特徴を示すキーワードである。ここで、企業名、住所、業種、規模情報、財務状況情報、商品/サービス情報、自社特徴キーワード等の売り手企業を特定するための情報を本明細書では、売り手企業情報とする。売却希望先情報は、売却を希望する相手先の企業に関する情報であり、例えば、相手先企業の規模、財務状況、商品/サービス情報、相手先企業の特徴を示すキーワードがある。担当者情報は、担当者の氏名、所属、電話番号等である。その他情報とは、組織形態、権限委譲の度合い、業績・人事評価に関する基本的な考え方等を表す情報である。実際のM&Aではこの点の理解が曖昧であったため合併後に問題となるケースが多い現状を踏まえ、このような情報も管理することとしている。
【0030】
また、買い手情報記憶部142には、図5に示されるように、例えば、ユーザID、パスワード、企業名、住所、業種、規模情報、財務状況情報、商品/サービス情報、自社特徴キーワード、買収希望先情報、担当者情報、その他情報等の情報が格納される。ここで、企業名、住所、業種、規模情報、財務状況情報、商品/サービス情報、自社特徴キーワード等の買い手企業を特定するための情報を本明細書では、買い手企業情報とする。買収希望先情報は、買収を希望する相手先の企業に関する情報であり、例えば、相手先企業の規模、財務状況、商品/サービス情報、相手先企業の特徴を示すキーワードがある。その他情報とは、組織形態、権限委譲の度合い、業績・人事評価に関する基本的な考え方等を表す情報である。実際のM&Aではこの点の理解が曖昧であったため合併後に問題となるケースが多い現状を踏まえ、このような情報も管理することとしている。売り手情報記憶部141や買い手情報記憶部142に格納された情報は、それぞれ売り手の端末3、買い手の端末4より入力されるが、さらに、銀行等の仲介者の端末2からも入力可能である。
【0031】
マッチング情報記憶部143には、図6に示されるように、例えば、マッチングID、処理日、処理内容、売り手ユーザID、買い手ユーザIDが格納される。このうち、マッチングIDは、売り手と買い手の組合せに対して付与される識別情報であり、参加者が検索の結果に応じて相手方を選択した時点で割り当てられれる。処理日は、売り手から買い手に対して交渉申込があった日等、M&Aを進めるための具体的なアクションがあった日である。処理内容は、売り手から買い手に対する、あるいは買い手から売り手に対する、詳細情報要求、交渉申込、交渉受諾、交渉決裂等の具体的なアクションの内容を示す情報である。
また、企業情報記憶部144には、銀行等の仲介者が入力する情報を格納する。この企業情報記憶部144に格納された情報も適宜M&Aの相手方をマッチングする上で参照される。
【0032】
この発明の実施の形態にかかる合併買収支援システム1は、複数のコンピュータでなくとも、単一のコンピュータによって構成することも可能であり、そのハードウェア構成は、図1で示す構成に限定されるものではない。また、ファイアウォールサーバ等のその他のサーバやハードウェア構成を備えていてもよい。
【0033】
売り手の端末3や買い手の端末4は、売り手や買い手により利用され、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯端末、いわゆるインターネット接続機能付き携帯電話等であり、CPU、ROM、RAM、キーボード、マウス等の入出力手段、ディスプレイ等を備えている。このユーザの端末3・4は、ブラウザプログラムやメールプログラムがハードディスク等の記憶手段に格納されており、合併買収支援システム1より送信されたウェブデータを受信し、ディスプレイに表示させることができ、また電子メールを作成し送受信できる。
【0034】
通信網5は、インターネット、公衆網等の通信網である。
【0035】
続いて、図7のフローチャートを用いて買い手が買収先企業の検索を行った場合の処理の流れについて説明する。買い手は、当該検索を行う前に、既にユーザ登録を実行したものとする。ユーザ登録は、買い手の端末4を用いて所定のページにアクセスし、所定の情報を入力することにより実行される。合併買収支援システムでは、アプリケーションサーバ13の参加者情報登録処理部131が主体となってユーザ登録を実行し、ユーザ情報をデータベースサーバ14に格納する。
【0036】
まず、買い手は、買い手の端末4においてブラウザプログラムを起動させ、所定のURLを入力することによってログインする。図7のフローチャートでは記載を省略しているが、買い手は、ユーザID及びパスワードを入力し、ウェブサーバ11に送信することにより、ログインを行う。合併買収支援システム1では、アプリケーションサーバ13が、ウェブサーバ11から当該ユーザID及びパスワードを取得し、その認証処理部132によってユーザ認証を実行する。ユーザ認証の結果、正当な参加者であると確認された場合には、参加者はログイン状態になる。
【0037】
次に、検索ページにアクセスする(S101)。合併買収支援システム1では、ウェブサーバ11がこのアクセスに応じて、検索ページにかかるウェブページを通信網5を介して買い手の端末4に送信する(S102)。買い手の端末4は、この検索ページを受信し、ブラウザプログラムによりディスプレイ上に表示する(S103)。
【0038】
ここで、買い手用検索ページの例を図8に示す。図に示されるように、この検索ページでは、買収を希望する相手先の企業を特定するための情報を入力することができる。この例では、業種、資本金、従業員数、売上高、利益、商品/サービス情報その他のキーワードを入力することができるよう構成されている。これらの情報は、全て入力しなければならないというものではなく、任意の項目について入力すればよい。また、これらの情報のうち、業種、資本金、従業員数、売上高、利益については、プルダウン方式により情報を入力することができるよう構成されている。業種については、例えば、自動車製造業、家電品製造業、銀行業等である。資本金、従業員数、売上高、利益は、一定の幅を有する数字により選択することができる。例えば、資本金の場合、1000万円以下、1000万円〜5000万円、5000万円〜1億円というような情報を選択し入力することができる。また、従業員数の場合には、50名以下、50名〜100名、100名〜300名、300名〜500名というような情報を選択し入力することができる。商品/サービス情報その他のキーワードに関しては、商品やサービスを表すキーワードや、企業を表すキーワードを自由に入力することができる。この欄では、複数のキーワードを入力することができる。資本金、従業員数、売上高、利益は、それぞれ論理積(アンド条件)により検索される。商品/サービス情報その他のキーワードの欄において入力されたそれぞれのキーワードは論理和(オア条件)により検索される。尚、商品/サービス情報その他のキーワードの欄において入力されたそれぞれのキーワードは論理積(アンド条件)により検索されるようにしてもよい。
【0039】
入力が完了し、検索ボタンを押下すると、買収希望先情報が通信網5を介して買い手の端末4から合併買収支援システム1に送信される(S104)。
【0040】
合併買収支援システム1では、ウェブサーバ11が買収希望先情報を受信し、アプリケーションサーバ13に転送する。そして、アプリケーションサーバ13の検索処理部133は、買収希望先情報をデータベースサーバ14の買い手情報記憶部142に格納する(S105)。このとき、買い手情報記憶部142に既に買収希望先情報が格納されている場合には、今回受信した買収希望先情報により上書きはしない。従って、買収希望先情報は、検索する度に増加することになる。それぞれ、検索する度に入力された買収希望先情報は、履歴情報として買い手情報記憶部142に格納される。さらに、アプリケーションサーバ13の検索処理部133は、今回受信した買収希望先情報に基づいて検索処理を実行する(S106)。
【0041】
検索処理は、具体的には、検索処理部133が、買い手の端末4から受信した買収希望先情報と、データベース14に格納された売り手情報記憶部141に格納された業種、規模情報、財務状況情報、商品/サービス情報、自社特徴キーワード等の売り手企業を表す売り手企業情報に基づき、条件が完全に一致(全部一致)又は一部一致する売り手企業を検索することにより実行する。そして、検索処理部133は、検索処理により検索結果を得ることができた場合には、ウェブサーバ11に対して検索結果ページの作成を要求する。ウェブサーバ11は、要求に応じて検索結果ページを作成し、通信網5を介して買い手の端末4に当該検索結果ページを送信する(S107)。
【0042】
買い手の端末4は、検索結果ページを受信し、ブラウザプログラムによってディスプレイに表示する(S108)。検索結果ページの画面表示例を図9に示す。図に示されるように、検索結果ページでは、条件に合致する企業に関する情報が表示され、この例では、業種、資本金、従業員数、売上高、利益、商品/サービスに関する情報が表示されている。但し、直接に企業を特定できるような企業名や住所については表示されない。また、従業員数、売上高、利益についても一定の幅を有する数字のみ表示される。例えば、従業員数の場合には、50名以下、50名〜100名、100名〜300名、300名〜500名である。各企業情報の表示の横には、詳細情報要求ボタンが表示されている。この詳細情報要求ボタンは交渉開始要求ボタンとしてもよい。また、「再度検索を行う場合はこちら」と表示されている。尚、検索の結果、条件に合致する企業がない場合には、検索結果ページには、その旨のメッセージが表示される。
【0043】
この例では、「再度検索を行う場合はこちら」と表示された部分をクリックしたものとすると、買い手の端末4から検索ページの要求が通信網5を介してウェブサーバ11に送信される(S109)。ウェブサーバ11は、この検索ページ要求に応じて、検索ページにかかるウェブページを通信網5を介して買い手の端末4に送信する(S110)。買い手の端末4は、この検索ページを受信し、ブラウザプログラムによりディスプレイ上に表示する(S111)。買い手の端末4において買収希望先情報の再入力が完了し、検索ボタンが押下されると、この買収希望先情報が通信網5を介して買い手の端末4から合併買収支援システム1に送信される(S112)。
【0044】
合併買収支援システム1では、ウェブサーバ11が買収希望先情報を受信し、アプリケーションサーバ13に転送する。そして、アプリケーションサーバ13の検索処理部133は、買収希望先情報をデータベースサーバ14の買い手情報記憶部142に格納する(S113)。さらに、アプリケーションサーバ13の検索処理部133は、買収希望先情報に基づいて検索処理を実行する(S114)。そして、検索処理部133は、検索処理により検索結果を得ることができた場合には、ウェブサーバ11に対して検索結果ページの作成を要求する。ウェブサーバ11は、要求に応じて検索結果ページを作成し、通信網5を介して買い手の端末4に当該検索結果ページを送信する(S115)。
【0045】
買い手の端末4は、検索結果ページを受信し、ブラウザプログラムによってディスプレイに表示する(S116)。この例では、買い手がこの段階にて詳細情報要求ボタンを押下したものとする。詳細情報要求ボタンの押下に応じて、買い手の端末4より詳細情報要求が通信網5を介して合併買収支援システム1に送信される(S117)。
【0046】
合併買収支援システム1では、ウェブサーバ11がこの詳細情報要求を受信し、アプリケーションサーバ13に出力する。アプリケーションサーバ13では、マッチング処理部134によって当該詳細情報要求に基づいて、詳細情報要求を送信した買い手企業のユーザIDと、詳細情報要求先の売り手企業のユーザIDと関連付けて、詳細情報要求があった旨をマッチング情報記憶部143に格納する(S118)。このとき、当該売り手企業と買い手企業の組合せに対する識別情報として、マッチングIDを割り当て、マッチング情報記憶部143に格納する。さらに、マッチング処理部134は、詳細情報要求先の売り手企業の端末3に対して交渉を希望することを示す電子メールを送信するようにメールサーバ12に要求する。メールサーバ12は、当該要求に応じて、交渉希望を示す電子メールを売り手の端末3に対して送信する(S119)。
【0047】
売り手の端末3は、メールプログラムにより、当該電子メールを受信し、ディスプレイに表示する(S120)。売り手企業の担当者は、交渉に応じるか否かを含む回答情報をこの電子メールに対する返信メールにより送信する(S121)。企業ニーズマッチングシステム1は、メールサーバ12によって当該返信メールを受信し、アプリケーションサーバ13に出力する。アプリケーションサーバ13は、当該返信メールより回答情報を抽出し、データベースサーバ14のマッチング情報記憶部143にマッチングIDと関連付けて格納する(S122)。仲介者は端末2を用いて適宜マッチング情報記憶部143に格納されたマッチング情報を確認し、買い手企業や売り手企業に連絡を取り、取引を進める。
【0048】
以上の一連の処理の中で、この発明の実施の形態にかかる合併買収支援システム1では、買い手企業は、売り手企業を検索するために、買収希望先情報を入力する。通常は、所望の売り手企業を検索するために、いくつものパターンの買収希望先情報を入力することになる。合併買収支援システム1では、買い手企業により入力された、検索のための買収希望先情報を適宜買い手情報記憶部142に格納する。このため、幅広く多様なパターンの買収希望先情報を格納することができるため、売り手と買い手のマッチングに役立つ情報が検索という行為を通じて増殖することになり、マッチングの機会を増加させることができる。
【0049】
この点につき、具体例を挙げて説明する。図10は、入力された買収先情報の例を示す。買い手企業は、最初の検索の機会、即ち第1回目の検索において、業種として「自動車部品製造」、資本金として「5000万円以上」、売上高として「10億円以上」、商品又はサービスとして「ブレーキ」を入力したものとする。これらの情報は、買収希望先情報として買い手情報記憶部142に格納される。さらに、買い手企業が第1回目の検索では所望の売り手企業が見つからなかったとして、第2回目の検索を行ったものとする。第2回目の検索では、業種として「自動車部品製造」、資本金として「1000万円以上」、売上高として「5億円以上」、商品又はサービスとして「ヘッドライト」、「車内灯」を入力したものとする。これらの情報も買収希望先情報として買い手情報記憶部142に格納される。さらに、買い手企業が第2回目の検索では所望の売り手企業が見つからなかったとして、第3回目の検索を行ったものとする。第3回目の検索では、資本金として「1000万円以上」、売上高として「5億円以上」、商品又はサービスとして「バイク」、「建設機械」、「工具」を入力したものとする。これらの情報も買収希望先情報として買い手情報記憶部142に格納される。このように、検索の過程で入力した買収希望先情報は、全て買い手情報記憶部142に格納される。そして、入力した買収希望先情報のいずれかに合致する売り手企業が登録された場合には、買い手企業の知らされることになるため、マッチングの機会を増加させることができる。
【0050】
続いて、売り手企業の情報が更新されることにより買い手企業が登録した買収希望先情報と合致した場合の処理について図11に示すフローチャートを用いて説明する。
【0051】
売り手企業が新規にユーザ登録を行った場合や売り手企業情報を変更した場合には、売り手情報記憶部141に売り手企業情報を格納され、売り手情報が更新される(S201)。この更新に応じて、アプリケーションサーバ13のマッチング処理部134は、更新された売り手情報と、買い手情報記憶部142に格納された買収希望先情報とを比較し、一部又は全部合致する情報がないかを検索する。このとき、買収希望先情報には、複数の検索の結果に応じて蓄積された複数パターンの買収希望先情報が含まれる。但し、買い手情報記憶部142に格納された買収希望先情報の全てと比較する必要はなく、最新のデータから一定数又は一定期間分のデータのみ比較するようにしてもよい。検索の結果、条件が合致する情報がある場合(S202)には、アプリケーションサーバ13のマッチング処理部134は、合致する案件の買い手の端末4に対して、メールサーバ12を介して、買収希望先情報に合致する売り手が登録されたことを示す電子メールが送信される(S203)。このときマッチング処理部134は、当該売り手企業と買い手企業の組合せに対する識別情報として、マッチングIDを割り当て、マッチング情報記憶部143に格納する。
【0052】
買い手は、端末4を操作して、メールプログラムにより電子メールを受信し、ディスプレイに表示する。電子メール中には、条件に合致する企業が登録されたことを示すメッセージが含まれる。このとき、電子メール中に売り手企業情報を含ませるようにしてもよい。買い手企業は、この電子メールの受信に応じて、合併買収支援システム1にログインする。合併買収支援システムのアプリケーションサーバ13は、ログインに応じて、マッチング処理部134により図9に示す検索結果ページと同様に、買収希望先情報に合致する売り手企業の情報を示すページをウェブサーバ11を介して買い手の端末4に送信する。そして、買い手の端末4によって、詳細情報要求があった場合(S204)には、その情報がウェブサーバ11を介してアプリケーションサーバ13が受け取る。アプリケーションサーバ13のマッチング処理部134は、データベースサーバ14のマッチング情報記憶部143に詳細情報要求をマッチングIDと関連付けて格納する。また、マッチング処理部134は、詳細情報要求先の売り手企業の端末3に対して交渉を希望することを示す電子メールを送信するようにメールサーバ12に要求する。メールサーバ12は、当該要求に応じて、交渉希望を示す電子メールを売り手の端末3に対して送信する(S205)。売り手企業は交渉希望に対する回答を電子メール等により行う。仲介者は、この電子メールに応じて、買い手と売り手との間の交渉を仲介する。
【0053】
続いて、図12のフローチャートを用いて売り手が売却希望先企業の検索を行った場合の処理の流れについて説明する。売り手は、当該検索を行う前に、既にユーザ登録を実行したものとする。ユーザ登録は、売り手の端末3を用いて所定のページにアクセスし、所定の情報を入力することにより実行される。合併買収支援システム1では、アプリケーションサーバ13の参加者情報登録処理部131が主体となってユーザ登録を実行し、ユーザ情報をデータベースサーバ14に格納する。
【0054】
まず、売り手は、売り手の端末3においてブラウザプログラムを起動させ、所定のURLを入力することによってログインする。図12のフローチャートでは記載を省略しているが、売り手は、ユーザID及びパスワードを入力し、ウェブサーバ11に送信することにより、ログインを行う。合併買収支援システム1では、アプリケーションサーバ13が、ウェブサーバ11から当該ユーザID及びパスワードを取得し、その認証処理部132によってユーザ認証を実行する。ユーザ認証の結果、正当な参加者であると確認された場合には、参加者はログイン状態になる。
【0055】
次に、検索ページにアクセスする(S301)。合併買収支援システム1では、ウェブサーバ11がこのアクセスに応じて、検索ページにかかるウェブページを通信網5を介して売り手の端末3に送信する(S302)。売り手の端末3は、この検索ページを受信し、ブラウザプログラムによりディスプレイ上に表示する(S303)。
【0056】
ここで、売り手用検索ページの例を図13に示す。図に示されるように、この検索ページでは、売却を希望する相手先の企業を特定するための情報を入力することができる。入力内容については、図8を用いて説明した買い手用検索ページと同様であるため、説明を省略する。入力が完了し、検索ボタンを押下すると、売却希望先情報が通信網5を介して売り手の端末3から合併買収支援システム1に送信される(S304)。
【0057】
合併買収支援システム1では、ウェブサーバ11が売却希望先情報を受信し、アプリケーションサーバ13に転送する。そして、アプリケーションサーバ13の検索処理部133は、売却希望先情報をデータベースサーバ14の売り手情報記憶部141に格納する(S305)。このとき、売り手情報記憶部141に既に売却希望先情報が格納されている場合には、今回受信した売却希望先情報により上書きはしない。従って、売却希望先情報は、検索する度に増加することになる。それぞれ、検索する度に入力された売却希望先情報は、履歴情報として売り手情報記憶部141に格納される。さらに、アプリケーションサーバ13の検索処理部133は、売却希望先情報に基づいて検索処理を実行する(S306)。
【0058】
検索処理は、具体的には、検索処理部133が、売り手の端末3から受信した売却希望先情報と、データベース14に格納された買い手情報記憶部142に格納された業種、規模情報、財務状況情報、商品/サービス情報、自社特徴キーワード等の買い手企業を表す情報に基づき、条件が完全に一致又は一部一致する買い手企業を検索することにより実行する。そして、検索処理部133は、検索処理により検索結果を得ることができた場合には、ウェブサーバ11に対して検索結果ページの作成を要求する。ウェブサーバ11は、要求に応じて検索結果ページを作成し、通信網5を介して売り手の端末3に当該検索結果ページを送信する(S307)。
【0059】
売り手の端末3は、検索結果ページを受信し、ブラウザプログラムによってディスプレイに表示する(S308)。検索結果ページの画面表示例を図14に示す。表示された内容については、図9に示す買い手用検索結果ページと同様であるため説明を省略する。この例では、「再度検索を行う場合はこちら」と表示された部分をクリックしたものとすると、売り手の端末3から検索ページの要求が通信網5を介してウェブサーバ11に送信される(S309)。ウェブサーバ11は、この検索ページ要求に応じて、検索ページにかかるウェブページを通信網5を介して売り手の端末3に送信する(S310)。売り手の端末3は、この検索ページを受信し、ブラウザプログラムによりディスプレイ上に表示する(S311)。売り手の端末3において売却希望先情報の再入力が完了し、検索ボタンが押下されると、この売却希望先情報が通信網5を介して売り手の端末3から合併買収支援システム1に送信される(S312)。
【0060】
合併買収支援システム1では、ウェブサーバ11が売却希望先情報を受信し、アプリケーションサーバ13に転送する。そして、アプリケーションサーバ13の検索処理部133は、売却希望先情報をデータベースサーバ14の売り手情報記憶部141に格納する(S313)。さらに、アプリケーションサーバ13の検索処理部133は、売却希望先情報に基づいて検索処理を実行する(S314)。そして、検索処理部133は、検索処理により検索結果を得ることができた場合には、ウェブサーバ11に対して検索結果ページの作成を要求する。ウェブサーバ11は、要求に応じて検索結果ページを作成し、通信網5を介して売り手の端末3に当該検索結果ページを送信する(S315)。
【0061】
売り手の端末3は、検索結果ページを受信し、ブラウザプログラムによってディスプレイに表示する(S316)。この例では、売り手がこの段階にて詳細情報要求ボタンを押下したものとする。詳細情報要求ボタンの押下に応じて、売り手の端末3より詳細情報要求が通信網5を介して合併買収支援システム1に送信される(S317)。
【0062】
合併買収支援システム1では、ウェブサーバ11がこの詳細情報要求を受信し、アプリケーションサーバ13に出力する。アプリケーションサーバ13では、マッチング処理部134によって当該詳細情報要求に基づいて、詳細情報要求を送信した売り手のユーザIDと、詳細情報要求先の買い手のユーザIDと関連付けて、詳細情報要求があった旨をマッチング情報記憶部143に格納する(S318)。このとき、当該売り手と買い手の組合せに対する識別情報として、マッチングIDを割り当て、マッチング情報記憶部143に格納する。さらに、マッチング処理部134は、詳細情報要求先の買い手企業の端末4に対して交渉を希望することを示す電子メールを送信するようにメールサーバ12に要求する。メールサーバ12は、当該要求に応じて、交渉希望を示す電子メールを買い手の端末4に対して送信する(S319)。
【0063】
買い手の端末4は、メールプログラムにより、当該電子メールを受信し、ディスプレイに表示する(S320)。買い手企業の担当者は、交渉に応じるか否かを含む回答情報をこの電子メールに対する返信メールにより送信する(S321)。企業ニーズマッチングシステム1は、メールサーバ12によって当該返信メールを受信し、アプリケーションサーバ13に出力する。アプリケーションサーバ13は、当該返信メールより回答情報を抽出し、データベースサーバ14のマッチング情報記憶部143にマッチングIDと関連付けて格納する(S322)。仲介者は端末2を用いて適宜マッチング情報記憶部143に格納されたマッチング情報を確認し、買い手企業や売り手企業に連絡を取り、取引を進める。
【0064】
以上の一連の処理の中で、この発明の実施の形態にかかる合併買収支援システム1では、売り手企業は、買い手企業を検索するために、売却希望先情報を入力する。通常は、所望の買い手企業を検索するために、いくつものパターンの売却希望先情報を入力することになる。合併買収支援システム1では、売り手企業により入力された、検索のための売却希望先情報を適宜売り手情報記憶部141に格納する。このため、幅広く多様なパターンの売却希望先情報を格納することができるため、売り手と買い手のマッチングに役立つ情報が検索という行為を通じて増殖することになり、マッチングの機会を増加させることができる。
【0065】
この点につき、具体例を挙げて説明する。図15は、入力された売却希望先情報の例を示す。売り手企業が例えば自動車のライト等の部品製造会社の場合について説明する。売り手企業は、第1回目の検索において、業種として「自動車製造」、資本金として「100億円以上」、売上高として「1000億円以上」、商品又はサービスとして「自動車」、「ライト」を入力したものとする。これらの情報は、売却希望先情報として売り手情報記憶部141に格納される。さらに、売り手企業が第1回目の検索では所望の買い手企業が見つからなかったとして、第2回目の検索を行ったものとする。第2回目の検索では、業種として、資本金として「100億円以上」、売上高として「500億円以上」、商品又はサービスとして「バイク」、「建設機械」を入力したものとする。これらの情報も売却希望先情報として売り手情報記憶部141に格納される。さらに、売り手企業が第2回目の検索では所望の買い手企業が見つからなかったとして、第3回目の検索を行ったものとする。第3回目の検索では、売上高として「500億円以上」、商品又はサービスとして「工具」、「医療機器」を入力したものとする。これらの情報も売却希望先情報として売り手情報記憶部141に格納される。このように、検索の過程で入力した売却希望先情報は、全て売り手情報記憶部141に格納される。そして、入力した売却希望先情報のいずれかに合致する買い手企業が登録された場合には、売り手企業の知らされることになるため、マッチングの機会を増加させることができる。
【0066】
続いて、買い手企業の情報が更新されることにより売り手企業が登録した売却希望先情報と合致した場合の処理について図16に示すフローチャートを用いて説明する。
【0067】
買い手企業が新規にユーザ登録を行った場合や買い手企業情報を変更した場合には、買い手情報記憶部142に買い手企業に関する情報を格納され、買い手情報が更新される(S401)。この更新に応じて、アプリケーションサーバ13のマッチング処理部134は、更新された買い手情報と、売り手情報記憶部141に格納された売却希望先情報とを比較し、一部又は全部合致する情報がないかを検索する。このとき、売却希望先情報には、複数の検索の結果に応じて蓄積された複数パターンの売却希望先情報が含まれる。但し、売り手情報記憶部141に格納された売却希望先情報の全てと比較する必要はなく、最新のデータから一定数又は一定期間分のデータのみ比較するようにしてもよい。検索の結果、条件が合致する情報がある場合(S402)には、アプリケーションサーバ13のマッチング処理部134は、合致する案件の売り手の端末3に対して、メールサーバ12を介して、売却希望先情報に合致する売り手が登録されたことを示す電子メールが送信される(S403)。このときマッチング処理部134は、当該売り手企業と買い手企業の組合せに対する識別情報として、マッチングIDを割り当て、マッチング情報記憶部143に格納する。
【0068】
売り手は、端末3を操作して、メールプログラムにより電子メールを受信し、メール本文をディスプレイに表示する。電子メール中には、条件に合致する企業が登録されたことを示すメッセージが含まれる。このとき、電子メール中に買い手企業情報を含ませてもよい。売り手企業は、この電子メールの受信に応じて、合併買収支援システム1にログインする。合併買収支援システムのアプリケーションサーバ13は、ログインに応じて、マッチング処理部134により図14に示す検索結果ページと同様に、売却希望先情報に合致する買い手企業の情報を示すページをウェブサーバ11を介して売り手の端末3に送信する。そして、売り手の端末3によって、詳細情報要求があった場合(S404)には、その情報がウェブサーバ11を介してアプリケーションサーバ13が受け取る。アプリケーションサーバ13のマッチング処理部134は、データベースサーバ14のマッチング情報記憶部143に詳細情報要求をマッチングIDと関連付けて格納する。また、マッチング処理部134は、詳細情報要求先の買い手企業の端末4に対して交渉を希望することを示す電子メールを送信するようにメールサーバ12に要求する。メールサーバ12は、当該要求に応じて、交渉希望を示す電子メールを買い手の端末4に対して送信する(S405)。買い手企業は交渉希望に対する回答を電子メール等により行う。仲介者は、この電子メールに応じて、買い手と売り手との間の交渉を仲介する。
【0069】
上述した本発明にかかる合併買収支援システム1におけるウェブサーバ11、メールサーバ、アプリケーションサーバ13、データベースサーバ14等のコンピュータを実現するためのハードウェア構成について図17を用いて詳細に説明する。コンピュータは、中央処理装置(CPU)201とメモリ204とを含んでいる。CPU201とメモリ204は、バスを介して、補助記憶装置としてのハードディスク装置213とを接続してある。フレキシブルディスク装置220、ハードディスク装置213・230、CD−ROMドライブ226・229、MOドライブ228等の記憶媒体駆動装置は、フレキシブルディスク・コントローラ219、IDEコントローラ225、SCSIコントローラ227等の各種コントローラを介してバスへ接続されている。
【0070】
フレキシブルディスク装置220等の記憶媒体駆動装置には、フレキシブルディスク等の可搬型記憶媒体が挿入され、このフレキシブルディスク等やハードディスク装置213、ROM214等の記憶媒体には、オペレーティングシステムと協働してCPU等に命令を与え、本発明を実施するためのコンピュータ・ソフトウエアを記録することができ、メモリ204にロードされることによって実行される。このコンピュータ・ソフトウエアは圧縮し、または、複数に分割して、複数の媒体に記録することもできる。
【0071】
更に、ユーザ・インターフェース・ハードウェアを備えたシステムとすることができ、ユーザ・インターフェース・ハードウェアとしては、例えば、入力をするためのポインティング・デバイス(マウス、ジョイスティック等)207またはキーボード206や、視覚データをユーザに提示するためのディスプレイ212があり、また、パラレルポート216を介してプリンタを接続するも可能である。このコンピュータは、シリアルポート215を介してモデムを接続することが可能であり、シリアルポート215およびモデムまたはトークンリングや通信アダプタ218等を介してネットワークに接続し、他のコンピュータシステムと通信を行っている。
【0072】
このように、本発明は、通常のパーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション、汎用機や、これらの組合せによって実施可能であることを容易に理解できるであろう。ただし、これらの構成要素は例示であり、その全ての構成要素が本発明の必須の構成要素となるわけではない。オペレーティング・システムとしては、WindowsNT(マイクロソフトの商標)、Windows95(マイクロソフトの商標)、Windows3.x(マイクロソフトの商標)、OS/2(IBMの商標)、AIX(IBMの商標)上のX−WINDOWシステム(MITの商標)、Solaris(サンマイクロシステムズの商標)などの、標準でGUIマルチウインドウ環境をサポートするものや、PC−DOS(IBMの商標)、MS−DOS(マイクロソフトの商標)などのキャラクタ・ベース環境のもの、さらにはOS/Open(IBMの商標)VxWorks(Wind River Systems, Inc.の商標)等のリアルタイムOSでも実現可能であり、特定のオペレーティング・システム環境に限定されるものではない。
【0073】
上述の例において、システムのハードディスク、メモリ等の記憶手段等にインストールされた各種のプログラムは、様々な種類の記憶媒体に格納することが可能であり、また、通信媒体を介して伝達されることが可能である。ここで、記憶媒体には、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等を含む。また、通信媒体には、電話回線等の有線通信媒体、マイクロ波回線等の無線通信媒体等を含み、インターネットも含まれる。
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、M&Aの相手方を検索する等の企業間における取引のニーズを効率よくかつ適切にマッチングさせる合併買収支援システム及び合併買収の支援方法を提供することができる。さらに、取引のニーズのマッチングの機会を増加させることができる合併買収支援システム及び合併買収の支援方法を提供することができる。
ここで、M&Aの相手方を探すことは、買いたい商品や売りたい商品を探す場合と比較して、容易ではない。それは、買いたい商品や売りたい商品を特定するや欲しい商品を特定するのは、略一義的に表現できるが、M&Aの相手方としてどのような相手方が適しているかを表現することは難しいからである。そのため、M&Aでは、相手方を検索するために色々な表現のキーワードや情報を入力することになるが、本発明では、それらの入力履歴をマッチングにおいて積極的に活用することで、マッチングの機会を増加させることができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる合併買収支援システムを含む全体構成を示す図である。
【図2】本発明にかかる合併買収支援システムのアプリケーションサーバの機能ブロック図である。
【図3】本発明にかかる合併買収支援システムのデータベースサーバに格納される情報を示す図である。
【図4】売り手情報記憶部に格納される情報を示す図である。
【図5】買い手情報記憶部に格納される情報を示す図である。
【図6】マッチング情報記憶部に格納される情報を示す図である。
【図7】本発明にかかる合併買収支援システムの処理フローを示すフローチャートである。
【図8】本発明にかかる検索ページの画面表示例を示す図である。
【図9】本発明にかかる検索結果ページの画面表示例を示す図である。
【図10】本発明において入力された買収希望先情報の例を示す図である。
【図11】本発明にかかる合併買収支援システムの処理フローを示すフローチャートである。
【図12】本発明にかかる合併買収支援システムの処理フローを示すフローチャートである。
【図13】本発明にかかる検索ページの画面表示例を示す図である。
【図14】本発明にかかる検索結果ページの画面表示例を示す図である。
【図15】本発明において入力された売却希望先情報の例を示す図である。
【図16】本発明にかかる合併買収支援システムの処理フローを示すフローチャートである。
【図17】本発明にかかる合併買収支援システムにおける各種サーバのハードウェア構成を示す図である。
【符号の説明】
1 合併買収支援システム 2 仲介者の端末
3 売り手の端末 4 買い手の端末 5 通信網
11 ウェブサーバ 12 メールサーバ
13 アプリケーションサーバ 14 データベースサーバ
Claims (14)
- 企業の合併買収を支援する合併買収支援システムであって、
買い手企業情報と買収希望先情報とを格納する買い手情報記憶部と、
売り手企業情報を格納する売り手情報記憶部と、
買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報を受信し、この買収希望先情報を過去に受信し既に格納されている買収希望先情報と共に履歴情報として前記買い手情報記憶部に格納し、今回受信した買収希望先情報と前記売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を買い手企業の端末に対して送信する検索処理部と、
売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報の更新があった場合に、更新後の売り手企業情報と前記買い手情報記憶部に記憶された買収希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、合致した場合に検索結果を買い手企業の端末に対して送信するマッチング処理部とを備えた合併買収支援システム。 - 企業の合併買収を支援する合併買収支援システムであって、
買い手企業情報を格納する買い手情報記憶部と、
売り手企業情報と売却希望先情報とを格納する売り手情報記憶部と、
売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報を受信し、この売却希望先情報を過去に受信し既に格納されている売却希望先情報と共に履歴情報として前記売り手情報記憶部に格納し、今回受信した売却希望先情報と前記買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を売り手企業の端末に対して送信する検索処理部と、
買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報の更新があった場合に、更新後の買い手企業情報と前記売り手情報記憶部に記憶された売却希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、合致した場合に検索結果を売り手企業の端末に対して送信するマッチング処理部とを備えた合併買収支援システム。 - 企業の合併買収を支援する合併買収支援システムであって、
買い手企業情報と買収希望先情報とを格納する買い手情報記憶部と、
売り手企業情報と売却希望先情報とを格納する売り手情報記憶部と、
買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報を受信し、この買収希望先情報を過去に受信し既に格納されている買収希望先情報と共に履歴情報として前記買い手情報記憶部に格納し、今回受信した買収希望先情報と前記売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を買い手企業の端末に対して送信する検索処理部と、
売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報の更新があった場合に、更新後の売り手企業情報と前記買い手情報記憶部に記憶された買収希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、合致した場合に検索結果を買い手企業の端末に対して送信するマッチング処理部とを備え、
前記検索処理部は、さらに、売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報を受信し、この売却希望先情報を過去に受信し既に格納されている売却希望先情報と共に履歴情報として前記売り手情報記憶部に格納し、今回受信した売却希望先情報と前記買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を売り手企業の端末に対して送信し、
前記マッチング処理部は、さらに、買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報の更新があった場合に、更新後の買い手企業情報と前記売り手情報記憶部に記憶された売却希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、合致した場合に検索結果を売り手企業の端末に対して送信する合併買収支援システム。 - 前記マッチング処理部は、買い手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、売り手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信することを特徴とする請求項1又は3記載の合併買収支援システム。
- 前記マッチング処理部は、売り手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、買い手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信することを特徴とする請求項2又は3記載の合併買収支援システム。
- 企業の合併買収を支援する合併買収支援システムであって、
買い手企業情報と買収希望先情報とを格納する買い手情報記憶部と、
売り手企業情報と売却希望先情報とを格納する売り手情報記憶部と、
買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報と前記売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を買い手企業の端末に対して送信し、売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報と前記買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索し、検索結果を売り手企業の端末に対して送信する検索処理部を備えた合併買収支援システム。 - 買い手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、売り手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信し、売り手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、買い手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信するマッチング処理部をさらに備えたことを特徴とする請求項6記載の合併買収支援システム。
- コンピュータにより企業の合併買収を支援する合併買収支援方法であって、
買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報を受信するステップと、
この買収希望先情報を過去に受信し既に格納されている買収希望先情報と共に履歴情報として買い手情報記憶部に格納するステップと、
今回受信した買収希望先情報と、少なくとも売り手企業情報を格納する売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、
検索結果を買い手企業の端末に対して送信するステップと、
売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報の更新があった場合に、更新後の売り手企業情報と前記買い手情報記憶部に記憶された買収希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、
検索の結果合致した場合に、検索結果を買い手企業の端末に対して送信するステップとを備えた合併買収支援方法。 - コンピュータにより企業の合併買収を支援する合併買収支援方法であって、
売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報を受信するステップと、
この売却希望先情報を過去に受信し既に格納されている売却希望先情報と共に履歴情報として売り手情報記憶部に格納するステップと、
今回受信した売却希望先情報と少なくとも買い手企業情報を格納する買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、
検索結果を売り手企業の端末に対して送信するステップと、
買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報の更新があった場合に、更新後の買い手企業情報と前記売り手情報記憶部に記憶された売却希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、
検索の結果合致した場合に、検索結果を売り手企業の端末に対して送信するステップとを備えた合併買収支援方法。 - コンピュータにより企業の合併買収を支援する合併買収支援方法であって、
買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報を受信するステップと、
この買収希望先情報を過去に受信し既に格納されている買収希望先情報と共に履歴情報として買い手情報記憶部に格納するステップと、
今回受信した買収希望先情報と、少なくとも売り手企業情報を格納する売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、
検索結果を買い手企業の端末に対して送信するステップと、
売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報の更新があった場合に、更新後の売り手企業情報と前記買い手情報記憶部に記憶された買収希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、
検索の結果合致した場合に、検索結果を買い手企業の端末に対して送信するステップと、
売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報を受信するステップと、
この売却希望先情報を過去に受信し既に格納されている売却希望先情報と共に履歴情報として売り手情報記憶部に格納するステップと、
今回受信した売却希望先情報と少なくとも買い手企業情報を格納する買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、
検索結果を売り手企業の端末に対して送信するステップと、
買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報の更新があった場合に、更新後の買い手企業情報と前記売り手情報記憶部に記憶された売却希望先情報の履歴情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索するステップと、
検索の結果合致した場合に、検索結果を売り手企業の端末に対して送信するステップとを備えた合併買収支援方法。 - 買い手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、売り手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信することを特徴とする請求項8又は10記載の合併買収支援方法。
- 売り手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、買い手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信することを特徴とする請求項9又は10記載の合併買収支援方法。
- コンピュータにより企業の合併買収を支援する合併買収支援方法であって、
買い手企業情報と買収希望先情報とを格納する買い手情報記憶部と、
売り手企業情報と売却希望先情報とを格納する売り手情報記憶部と、
買い手企業の端末により検索ページに基づき送信された買収希望先情報を受信するステップと、
受信した買収希望先情報と売り手企業情報と売却希望先情報とを格納する売り手情報記憶部に格納された売り手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索する第1の検索ステップと、
第1の検索ステップによる検索結果を買い手企業の端末に対して送信するステップと、
売り手企業の端末により検索ページに基づき送信された売却希望先情報を受信するステップと、
受信した売却希望先情報と買い手企業情報と買収希望先情報とを格納する買い手情報記憶部に格納された買い手企業情報に基づき、全部又は一部の条件が合致するか検索する第2の検索ステップと、
第2の検索ステップによる検索結果を売り手企業の端末に対して送信するステップを備えた合併買収支援方法。 - 買い手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、売り手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信し、売り手企業の端末より通信網を介して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を受信した場合には、買い手企業の端末に対して交渉希望又は詳細な情報要求を示す情報を送信することを特徴とする請求項13記載の合併買収支援方法。
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