JP3955174B2 - ネットワーク処理の省電力方法および省電力ネットワークシステム並びに記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定LAN内でのサーバとその制御下にある複数のサーバまたは複数のクライアントとのネットワークシステムにおいて、ネットワーク処理の効率を高め、省電力を図る、ネットワーク処理の省電力方法および省電力ネットワークシステム並びに記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ここで、この発明にかかる以下に示す用語のここで適用する定義を述べて、その内包する概念を明確にする。
【0003】
ウェイクアップ時刻は、装置が起動してネットワーク処理が処理可能となる処理開始時刻を言う。
【0004】
トラフィック量とは、通信システムをデータの伝送単位であるフレームが一定時間当たりに何個通過するかをプロトコルアナライザ等の分析装置を使って計数した数を言う。
【0005】
プロトコルアナライザとは、リンクプロトコルに従いデータ転送を行う装置に接続し、接続された装置に関してリンクプロトコルの解析、データ転送のシミュレーション及び送受信データの監視などを行う装置である。
【0006】
ネットワークアドレスは、ネットワーク通信で発信元と発信先とのノードを特定するためにそれぞれ一意に付けられたアドレスを言う。
【0007】
電力効率とは入力電力(W)に対する出力電力(W)の割合(%)を言う。
【0008】
さて、LANなど通常のネットワークシステムでの処理はリアルタイムに行われている。そのため省電力については、クライアント毎の独自の省電力モード設定に委ねられている。
【0009】
ここでクライアントで行える省電力モード設定の主なものを説明すると、電源の投入、切断を予め決めた時刻に行えるようにしたり、クライアントが一定時間使用されなかった時、ディスプレイの電源やハードディスクのモータ電源を切断したスタンバイ状態とし、節電する方法が一般的に知られている。
【0010】
ここで、従来技術のクライアントでの決められた時刻に電源投入、電源切断し、省電力モードに移行する省電力モード設定と実行の一例を図47のクライアントを基に説明すると以下のようになる。
【0011】
このクライアント351は主制御部352、装置電源353からなる。
【0012】
主制御部352はクライアント351全体に係わる制御を行う。なお、オペレーティングシステム(OS)としてWindows98を使っているとする。
【0013】
装置電源353はクライアント351内で必要な所定電圧、所定電流を全て生成して供給を行う。
【0014】
クライアント351の省電力機能はOSの機能として持ち、それぞれ以下のようにすることで設定し、実行できる。
【0015】
まず、クライアント351を決まった時刻に電源投入するのは、ウェイクアップ機能と呼ばれており、OSの機能の一部であるBIOS(Basic Input−Output System)の設定によって行え、例えば毎日9時に電源投入が行われるようにするには、BIOSの設定操作画面にて、ウェイクアップ時刻を09:00:00と設定しておくことで行える。
【0016】
また、クライアント351を決まった時刻に電源切断するには、OSの持つ電源切断機能を実行する。具体的には、OSのタスク機能を使い、例えばダイナミックライブラリのrundll.exeを使用し、電源切断を指定する、c:¥windows¥rundll.exe user.exe,exitwindowsなるタスクを、毎日夜9時に電源切断するとして、実行日時に21:00:00を設定して、実行させることで、毎日決まった時刻にクライアント351の装置電源353の電源を自動で切断することができる。
【0017】
このようにネットワークシステムの省電力は個々のクライアント所有者による省電力モード設定に委ねられている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
前記のごとく、従来の技術では次のような問題点がある。
【0019】
LANなど通常ネットワークではリアルタイムに処理が行われているため、クライアントの省電力モードの設定はクライアントの所有者の判断に任せられた独自設定であり、省電力の設定がまちまちで省電力効果を上げられないという問題があった。
【0020】
そのため、本発明の課題は、以下のとおりである。
【0021】
ネットワーク処理の効率を高めて、省電力化が図れること。
【0022】
【課題を解決するための手段】
前記の問題点を解決するために、本発明では以下の手段を提案した。
【0023】
サーバは、制御下のクライアントに次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。
【0024】
制御下のクライアントではサーバから次のウェイクアップ時刻の問い合わせを受けると、内部に事前定義したそのウェイクアップ時刻を応答し、その時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定し、電源切断して、省電力モードに移行する。
【0025】
サーバでは制御下のクライアントから応答された次のウェイクアップ時刻を記録し、クライアントが電源切断されている間、クライアント宛の通信データを記憶する。
【0026】
制御下のクライアントではウェイクアップ機能により次のウェイクアップ時刻には処理可能となるように起動する。
【0027】
サーバは制御下のクライアントのウェイクアップ時刻を待って、制御下のクライアント宛の蓄積データがあれば、順次、制御下のクライアント宛に送信する。
【0028】
制御下のクライアントでは受信した蓄積データだけを処理する。
以降、前記最初の処理に戻って処理を繰り返す。
【0029】
これによって、サーバは制御下のクライアントでのネットワーク処理を集中して行えるようにし、ネットワーク処理が無くなると電源切断することでネットワーク処理の効率を高めて省電力化が図れる。
【0030】
また、サーバは特定の1台のクライアントだけでなく、複数のクライアントに対して次のウェイクアップ時刻の問合せ、電源切断中の受信データ蓄積、次のウェイクアップ時刻を待って、蓄積データ送信の一連の処理を行う。
【0031】
これによって、複数のクライアントを持つネットワークシステムのネットワーク処理の効率を高めて省電力化が図れる。
【0032】
また、サーバはクライアントがウェイクアップ機能を設定して電源切断中に他のクライアントから通信データがあった場合に、通信データの発信先ネットワークアドレスと一致するサーバに記憶している制御下のクライアントのネットワークアドレスに対でウェイクアップ時刻が記録されているか、否かにより、発信先クライアントが電源切断中か、否かを判断して、電源切断中であれば、通信データの発信元の他のクライアントに、そのウェイクアップ時刻に再送信を行うよう通知する。
【0033】
これによって、他のクライアントからサーバ制御下のクライアントへ通信して、応答を待って行おうとした処理が発信先クライアントが省電力モード移行で電源切断中と分らないために中断されることを回避でき、かつ、ウェイクアップ時刻も分るため、受信可能な時刻を知って再送信ができる。
【0034】
また、サーバはクライアントがウェイクアップ機能を設定して電源切断中に他のクライアントから通信データがあった場合に、通信データの発信先ネットワークアドレスと一致するサーバに記憶している制御下のクライアントのネットワークアドレスに対でウェイクアップ時刻が記録されているか、否かにより、発信先クライアントが電源切断中か、否かを判断して、電源切断中であれば、通信データの発信元の他のクライアントに、発信先クライアントのウェイクアップ時刻を待って代わってデータ送信を行うことを通知する。
【0035】
これによって、他のクライアントからサーバ制御下のクライアントへ通信した場合に、発信先のクライアントが電源切断して省電力モード中の場合に、サーバが代わってデータ送信を行うことが分り、次の処理に取り掛かることができる。
【0036】
また、前記のクライアントの処理は、昼間と夜間で違え、昼間の処理時間帯は蓄積データが無い場合や蓄積データが無くなっても電源切断しての省電力モードに移行せずに全ての処理をリアルタイムに行うが、夜間の処理時間帯は、蓄積データが無い場合や蓄積データが無くなると次のウェイクアップ時刻には処理可能となるようにウェイクアップ機能を設定して電源切断し、省電力モードに移行する。
【0037】
これによって、昼間と夜間でのオフィスの稼動率に配慮したネットワーク処理の効率化が行われるようにする。
【0038】
また、制御下のクライアントはLANのトラフィック量を常時計測し、サーバからデータを受信した時に、トラフィック量が予め設定したトラフィック量の閾値以下の時は処理をするが、閾値を超えるトラフィック量の時は、処理をしないで、次のウェイクアップ時刻を通知し、次のウェイクアップ時刻には処理可能となるようにウェイクアップ機能を設定して電源切断する。
【0039】
これによって、LANのトラフィック量が多い時は、受信データの処理を止めて処理遅延を軽減し、ネットワーク処理効率を高め、省電力化を図る。
【0040】
また、制御下のクライアントは電源の電力効率を常時監視し、サーバからデータを受信した時に、予め設定した電力効率の閾値以上の電力効率になると予想される場合は処理をするが、閾値未満の電力効率になると予想される場合は、処理をしないで、次のウェイクアップ時刻を通知し、次のウェイクアップ時刻には処理可能となるようにウェイクアップ機能を設定して電源切断する。
【0041】
これによって、クライアントの電源の電力効率が低い時は、受信データの処理を止めて、電力損失を減らし、省電力化を図れるようにする。
【0042】
また、サーバはLANのトラフィック量を常時計測し、クライアントがウェイクアップ時刻となり、かつ、該当するクライアント宛の蓄積データが有る場合に、トラフィック量が予め設定したトラフィック量の閾値以下の時は、クライアントに蓄積データを送信して処理を行わせ、閾値を超えるトラフィック量の時は、次のウェイクアップ時刻を問い合わせて、再び省電力モードに移行させる。
【0043】
これによって、サーバはLANのトラフィック量が多い時に蓄積データの送信処理を止めて処理遅延を軽減し、ネットワーク処理効率を高め、省電力化を図る。
【0044】
また、サーバは電源の電力効率を常時監視し、クライアントがウェイクアップ時刻となり、かつ、該当するクライアント宛の蓄積データが有る場合に、予め設定した電力効率の閾値以上の電力効率になると予想される場合はクライアントに蓄積データを送信して処理を行わせるが、閾値未満の電力効率になると予想される場合は、次のウェイクアップ時刻を問い合わせて、再び省電力モードに移行させる。
【0045】
これによって、サーバの電源の電力効率が低い時は、蓄積データの送信処理を止めて、電力損失を減らし、省電力化を図れるようにする。
【0046】
また、サーバは制御下のクライアントのネットワーク通信の通信時間を、クライアント別でかつ一定時間単位で累計で記録し、クライアントがウェイクアップ時刻となって処理可能となった時に、直前の一定時間における通信時間の累計が予め設定した直前の一定時間における通信時間閾値を超える場合に、クライアントに蓄積データを送信して処理を行わせ、閾値未満の場合は予め設定した回数に1回の処理を行わせて、省電力モードを長くする。
【0047】
これによって、クライアントのネットワーク処理における通信頻度が少ない場合は、処理回数を減らしてネットワーク処理効率を高め、省電力化を図れるようにする。
【0048】
また、サーバは制御下のクライアント間の通信データに重要度の属性を加えて通信を行わせ、クライアントが電源切断して省電力モード移行中にサーバが受信データを蓄積の際、受信データ毎に重要度の高いデータ有無を判別して、対で記録し、クライアントがウェイクアップ時刻となって処理可能となった時に、該当するクライアント宛の蓄積データに重要度の高いデータが存在する場合は蓄積データを送信して、処理を行わせ、重要度の高いデータが存在しない場合は予め設定した回数に1回、処理を行わせて、省電力モードを長くする。
【0049】
これによって、重要度の低い通信データの処理はクライアントにまとめて行わせることで、ネットワーク処理の効率を高めて、省電力を図れるようにするとともに、重要度の高い通信データの処理は次のウェイクアップ時刻に遅滞なく行えるようにしている。
【0050】
また、サーバ制御下のクライアントが全てウェイクアップ機能を残して電源切断され、かつ、次のウェイクアップ時刻の内一番早いウェイクアップ時刻までに、一定時間以上ある場合は、一番早いウェイクアップ時刻前には処理可能となるようにサーバのウェイクアップ時刻を定めて、上位サーバにサーバとサーバ制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知し、サーバのウェイクアップ機能を設定し、電源を切断して省電力モードに移行し、上位サーバは下位サーバから下位サーバと下位サーバ制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻を通知されると、内部に記録し、該当するネットワークアドレスを発信先とする通信データを受信して、蓄積し、下位サーバがウェイクアップ機能により起動し、処理可能となると下位サーバと下位サーバ制御下のクライアント分の蓄積データを送信する。
【0051】
これによって、クライアントを制御するサーバも電源切断して省電力モードに入れるようにして、ネットワーク処理の効率を高めて、省電力を図っている。
【0052】
また、上位サーバはLANのトラフィック量を常時計測し、下位サーバから下位サーバと下位サーバ制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知された時に、LANのトラフィック量が予め設定したトラフィック量の閾値以下の時は、制御引継可の旨を通知し、通知された下位サーバと下位サーバ制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを内部に記録し、該当するネットワークアドレスを発信先とする通信データを受信して、蓄積し、下位サーバがウェイクアップ機能により起動し、処理可能となると下位サーバと下位サーバ制御下のクライアント分の蓄積データを送信し、閾値を超えるトラフィック量の時は、制御引継不可の旨を通知する。
【0053】
これによって、上位サーバは下位サーバから下位サーバが省電力移行に伴う制御引継ぎ依頼を受けた時に、LANのトラフィック量が多い時の制御引継ぎを拒否し、処理遅延を軽減し、ネットワーク処理効率を高め、省電力化を図る。
【0054】
また、上位サーバは電源の電力効率を常時監視し、下位サーバから下位サーバと下位サーバ制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知された時に、電源の電力効率が予め設定した電力効率の閾値以上の電力効率になると予想される場合は、制御引継可の旨を通知し、通知された下位サーバと下位サーバ制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを内部に記録し、該当するネットワークアドレスを発信先とする通信データを受信して、蓄積し、下位サーバがウェイクアップ機能により起動し、処理可能となると下位サーバと下位サーバ制御下のクライアント分の蓄積データを送信し、閾値未満の電力効率になると予想される場合は、制御引継不可の旨を通知する。
【0055】
これによって、上位サーバは下位サーバから下位サーバが省電力モード移行に伴う制御引継ぎ依頼を受けた時に、電源の電力効率が閾値未満の電力効率になると予想される場合は、制御引継ぎを拒否し、電力損失を減らして、省電力化を図る。
【0056】
【発明の実施の形態】
本発明は、次に示す実施の形態を取った。
図1は本発明の原理構成図である。
【0057】
この省電力ネットワーク処理システム1は、サーバ2、サーバ4、クライアント3、クライアント5、クライアント6から構成される。
【0058】
サーバ2は、図2の詳細構成図で示すように通信制御部11、主制御部13、記憶装置15、ネットワーク管理部17、装置電源18から構成される。
【0059】
通信制御部11はサーバ4またはクライアント3と、主制御部13との間にあって双方向での通信制御を行う。内部にトラフィック監視部12を持つ。
【0060】
トラフィック監視部12は通信制御部11につながるLANのトラフィック量を常時計測し、ネットワーク管理部17からトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、直前の一定時間当たりのトラフィック量と管理テーブル16に予め設定した直前一定時間当たりのトラフィック量閾値とを比較し、閾値未満の場合は処理実行を応答し、閾値を超える場合は処理中止を応答する。
【0061】
主制御部13はサーバ2全体に係わる制御を行う。内部に電力効率判定部14を持つ。
【0062】
電力効率判定部14は主制御部13における電力効率を常時監視しており、ネットワーク管理部17から電源の電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、現時点の電力効率と内部に持つ電力効率閾値とを比較し、閾値以上の電力効率の場合は処理実行を応答し、閾値未満の電力効率の場合は処理中止を応答する。
【0063】
なお、図2では、電力効率判定部14を主制御部13内に設けたが装置電源18内に設けてもよい。
【0064】
記憶装置15はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である管理テーブル16を持つ。
【0065】
ネットワーク管理部17は、制御下のサーバ4からサーバ4とサーバ4制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知されると、管理テーブル16に記録し、サーバ4が次にウェイクアップ機能により起動し、処理可能となるまでの間にサーバ4とサーバ4制御下のクライアント宛の通信データが有れば受信して、管理テーブル16に蓄積し、サーバ4がウェイクアップ時刻となって処理可能となるのを待って、サーバ4とサーバ4制御下のクライアント宛の蓄積データがあれば、蓄積データの送信を行う。
【0066】
なお、ネットワーク管理部17は、サーバ2内にトラフィック監視部12を備えた場合に、制御下のサーバ4からサーバ4とサーバ4制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知されると、トラフィック監視部12にLANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定を指示して、処理実行を応答された場合は制御引継可の旨をサーバ4に通知し、通知されたサーバ4とサーバ4制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを管理テーブル16に記録し、該当するネットワークアドレスを発信先とする通信データを受信して、蓄積し、サーバ4がウェイクアップ機能により起動し、処理可能となるとサーバ4とサーバ4制御下のクライアント分の蓄積データを送信し、処理中止を応答された場合は、サーバ4に制御引継不可の旨を通知する。
【0067】
なお、ネットワーク管理部17は、サーバ2内に電力効率判定部14を備えた場合に、制御下のサーバ4からサーバ4とサーバ4制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知されると、電力効率判定部14に電源の電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を指示して、処理実行を応答された場合は制御引継可の旨をサーバ4に通知し、通知されたサーバ4とサーバ4制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを管理テーブル16に記録し、該当するネットワークアドレスを発信先とする通信データを受信して、蓄積し、サーバ4がウェイクアップ機能により起動し、処理可能となるとサーバ4とサーバ4制御下のクライアント分の蓄積データを送信し、処理中止を応答された場合は、サーバ4に制御引継不可の旨を通知する。
【0068】
装置電源18はサーバ2の各部で必要な所定電圧、所定電流の供給を行う。
【0069】
クライアント3は利用者が対話操作に使用する端末である。
【0070】
サーバ4は図3の詳細構成図で示すように通信制御部21、主制御部24、記憶装置26、ネットワーク管理部28、重要度判定部29、装置電源30からなる。
【0071】
通信制御部21は、サーバ4にLANでつながるサーバ2、クライアント5、クライアント6と、主制御部24との間に有って双方向での通信制御を行う。内部にトラフィック監視部22、通信頻度判定部23を持つ。
【0072】
トラフィック監視部22は通信制御部21につながるLANのトラフィック量を常時計測し、ネットワーク管理部28からトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、直前の一定時間当たりのトラフィック量と管理テーブル27に予め設定した直前一定時間当たりのトラフィック量閾値とを比較し、閾値未満の場合は処理実行を応答し、閾値を超える場合は処理中止を応答する。
【0073】
通信頻度判定部23は通信制御部21がサーバ4制御下のクライアント宛の通信を中継する度に、その通信時間を管理テーブル27にクライアント別でかつ、直前の一定時間での累計の通信時間で記憶し、ネットワーク管理部28から通信頻度から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、該当するクライアントの直前の一定時間における通信時間累計と管理テーブル27に持つ直前の一定時間の通信時間閾値とを比較し、閾値以上の通信時間の場合、もしくは閾値未満であるが、閾値未満による中止回数が規程数に達している場合は処理実行を応答し、また、閾値未満で、閾値未満による中止回数が規程数に満たない場合は処理中止を応答する。
【0074】
主制御部24はサーバ4全体に係わる制御を行う。内部に電力効率判定部25を持つ。
【0075】
電力効率判定部25は主制御部24における電力効率を常時監視しており、ネットワーク管理部28から電源の電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、現時点の電力効率と内部に持つ電力効率閾値とを比較し、閾値以上の電力効率の場合は処理実行を応答し、閾値未満の電力効率の場合は処理中止を応答する。
【0076】
なお、図3では、電力効率判定部25を主制御部24内に設けたが装置電源30内に設けてもよい。
【0077】
記憶装置26はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である管理テーブル27を持つ。
【0078】
重要度判定部29はサーバ4制御下のクライアントが省電力モード移行中にネットワーク管理部28が管理テーブル27に蓄積するデータに付加された重要度の属性を判別して合わせて記録し、ネットワーク管理部28からデータの重要度による処理実行か、処理中止かの判定を指示されると、該当するクライアントの蓄積データに重要度の高いデータが存在する場合か、重要度の高いデータが存在しない場合の処理中止回数が規定数に達した場合は処理実行を応答し、また、該当するクライアントの蓄積データに重要度の高いデータが存在しない場合か、重要度の高いデータが存在しない場合の処理中止回数が規定数に満たない場合は処理中止を応答する。
【0079】
ネットワーク管理部28は、サーバ4にLANでつながる制御下のクライアント5、クライアント6に対して省電力制御を行う。具体的には、クライアント5、クライアント6宛の送信データを中継したり、クライアント5、クライアント6に次のウェイクアップ時刻を問合せたり、省電力モード中のクライアントへの通信データを取り込んで、蓄積したり、ウェイクアップ機能により起動した制御下のクライアント宛の蓄積データがあれば送信したり、蓄積データの送信が終了したり、蓄積データが無かった場合に次のウェイクアップ時刻を問い合わせて管理テーブル27に記憶したりする。
【0080】
なお、ネットワーク管理部28は制御下のクライアント5またはクライアント6から次のウェイクアップ時刻と組で昼間、夜間の区分を応答された場合は、その区分を管理テーブル27に合わせて記録し、ウェイクアップ機能により起動したクライアントへの処理でその昼間、夜間の区分を参照して、昼間の場合は蓄積データの送信が終了したり、蓄積データが無かった場合に次のウェイクアップ時刻の問い合わせを行わないようにする。
【0081】
なお、ネットワーク管理部28はサーバ4内にトラフィック監視部22を備えた場合に、制御下のクライアント5またはクライアント6がウェイクアップ時刻になり、かつ、そのクライアント宛の蓄積データが有る場合に、LANのトラフィック量から見た処理実行か中止かの判定をトラフィック監視部22に指示し、判定に合わせて蓄積データを送信しての処理実行または中止を行う。
【0082】
なお、ネットワーク管理部28はサーバ4内に通信頻度判定部23を備えた場合に、制御下のクライアント5またはクライアント6がウェイクアップ時刻になり、かつ、そのクライアント宛の蓄積データが有る場合に、クライアントの通信頻度から見た処理実行か、処理中止かの判定を通信頻度判定部23に指示して、判定に合わせて蓄積データを送信しての処理実行または中止を行う。
【0083】
なお、ネットワーク管理部28はサーバ4内に電力効率判定部25を備えた場合に、制御下のクライアント5またはクライアント6がウェイクアップ時刻になり、かつ、そのクライアント宛の蓄積データが有る場合に、電源の電力効率から見た処理実行か、処理中止かの判定を電力効率判定部25に指示して、判定に合わせて蓄積データを送信しての処理実行または中止を行う。
【0084】
なお、ネットワーク管理部28はサーバ4内に重要度判定部29を備えた場合に、制御下のクライアント5またはクライアント6がウェイクアップ時刻になり、かつ、そのクライアント宛の蓄積データが有る場合に、蓄積データでの重要度の高いデータ有無から見た処理実行か、処理中止かの判定を重要度判定部29に指示して、判定に合わせて蓄積データを送信しての処理実行または中止を行う。
【0085】
また、ネットワーク管理部28は制御下のクライアント5、クライアント6が共に電源切断して、省電力モードに移行し、かつ、その次のウェイクアップ時刻が一番早い時刻までに一定時間以上がある場合は、その時刻前には処理可能となるようウェイクアップ時刻を定めて、上位のサーバ2にサーバ4とサーバ4制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知し、サーバ4のウェイクアップ機能を設定した後、装置電源30を電源切断し、省電力モードに移行する。
【0086】
また、ネットワーク管理部28は上位のサーバ2がトラフィック監視部12、電力効率判定部14のどちらか一方または両方を具備する場合に、サーバ4とサーバ4制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知した際にサーバ2からの制御引継ぎ可、不可の通知を待ち、制御引継ぎ可の旨の通知が有った場合はサーバ4のウェイクアップ機能を設定した後、装置電源30を電源切断し、省電力モードに移行し、制御引継ぎ不可の旨の通知が有った場合は、電源切断を行っての省電力モード移行を中止する。
【0087】
装置電源30はサーバ4の各部で必要な所定電圧、所定電流の供給を行う。
【0088】
クライアント5は利用者が対話操作に使用する端末である。
【0089】
クライアント6は利用者が対話操作に使用する端末である。図4の詳細構成図で示すように、通信制御部41、主制御部43、記憶装置45、省電力制御部47、装置電源48から構成される。なお、クライアント3、クライアント5もクライアント6と同一の構成を有する。
【0090】
通信制御部41はサーバ4と、主制御部43との間にあって双方向での通信制御を行う。
【0091】
トラフィック監視部42は通信制御部41につながるLANのトラフィック量を常時計測し、省電力制御部47からトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、直前の一定時間当たりのトラフィック量と制御テーブル46に予め設定した直前一定時間当たりのトラフィック量閾値とを比較し、閾値未満の場合は処理実行を応答し、閾値を超える場合は処理中止を応答する。
【0092】
主制御部43はクライアント6全体に係わる制御を行う。内部に電力効率判定部44を持つ。
【0093】
電力効率判定部44は主制御部43における電力効率を常時監視しており、省電力制御部47から電源の電力効率から見た受信したデータの処理実行か、中止かの判定を指示されると、現時点の電力効率と内部に持つ電力効率閾値とを比較し、閾値以上の電力効率の場合は処理実行を応答し、閾値未満の電力効率の場合は処理中止を応答する。
【0094】
なお、図4では、電力効率判定部44を主制御部43内に設けたが装置電源48内に設けてもよい。
【0095】
記憶装置45はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である制御テーブル46を持つ。
【0096】
省電力制御部47は、サーバ4からの次のウェイクアップ時刻の問合せが有った場合にその時刻を制御テーブル46に事前定義された処理時間帯を参照して応答し、次のウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定して、装置電源48を電源切断し、省電力モードに移行したり、ウェイクアップ機能により起動すると、サーバ4から送信された通信データを主制御部43に伝達して処理したりする。
【0097】
なお、省電力制御部47は、制御テーブル46の次のウェイクアップ時刻と組みで昼間、夜間の区別が事前定義されていた場合は、ネットワーク管理部28にその区別も応答する。
【0098】
なお、省電力制御部47はクライアント6内にトラフィック監視部42を備えた場合に、トラフィック監視部42にトラフィック量から見た受信したデータの処理実行か、中止かの判定を指示して、判定に合わせて処理実行を応答された場合は受信データを主制御部43に伝達して処理し、処理中止を応答された場合は、受信したデータを処理しないで、制御テーブル46を参照して、次のウェイクアップ時刻を応答し、そのウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定し、装置電源48を電源切断し、省電力モードに移行する。
【0099】
なお、省電力制御部47は主制御部43に電力効率判定部44を備えた場合に、電力効率判定部44に電源の電力効率から見た受信したデータの処理実行か、中止かの判定を指示して、判定に合わせて処理実行を応答された場合は受信データを主制御部43に伝達して処理し、処理中止を応答された場合は、受信したデータを処理しないで、制御テーブル46を参照して、次のウェイクアップ時刻を応答し、そのウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定し、装置電源48を電源切断し、省電力モードに移行する。
【0100】
装置電源48はクライアント6の各部で必要な所定電圧、所定電流の供給を行う。
【0101】
ついで、図1、図3、図4の構成図を基にサーバ4とクライアント6との連携の元、クライアント6で行うネットワーク通信に基づく処理をまとめて行えるようにした処理を説明すると以下のようになる。
【0102】
ネットワーク管理部28では、管理テーブル27に事前定義されたクライアントのネットワークアドレスを基にクライアント6に次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。
【0103】
省電力制御部47では次のウェイクアップ時刻の問い合わせを受けると、制御テーブル46に事前に定義された処理時間帯からその時刻を応答し、その時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定し、装置電源48を電源切断して、省電力モードに移行する。
【0104】
ネットワーク管理部28ではクライアント6から応答された次のウェイクアップ時刻を管理テーブル27にクライアント6のネットワークアドレスと対で記録し、クライアント6が電源切断されている間、クライアント6宛の通信データを管理テーブル27に蓄積する。
【0105】
クライアント6ではウェイクアップ機能により次のウェイクアップ時刻には処理可能となるように起動する。
【0106】
ネットワーク管理部28はクライアント6のウェイクアップ時刻を待って、管理テーブル27にクライアント6宛の蓄積データがあれば、順次、クライアント6に送信する。
【0107】
クライアント6は受信した蓄積データだけを主制御部43に伝達して処理する。
【0108】
以降、前記最初の処理に戻って処理を繰り返す。
【0109】
これによって、クライアントのネットワーク処理の効率を高めて、省電力化を図れる。
【0110】
また、図1、図3、図4の構成図を基にサーバが制御下の特定の1台のクライアントだけでなく、制御下の複数のクライアントに対しても省電力制御可能とした処理をサーバ4とクライアント5、クライアント6とで説明すると以下のようになる。
【0111】
サーバ4のネットワーク管理部28では、管理テーブル27に事前定義されたクライアントのネットワークアドレスを基にクライアント5、クライアント6に次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。
【0112】
クライアント5、クライアント6では次のウェイクアップ時刻の問い合わせを受けると、双方の省電力制御部が制御テーブルに事前に定義された処理時間帯からその時刻をそれぞれ応答し、その時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定し、電源切断して、省電力モードに移行する。
【0113】
サーバ4のネットワーク管理部28ではクライアント5、クライアント6から応答された次のウェイクアップ時刻を管理テーブル27に、それぞれのネットワークアドレスと対で記録し、クライアント5、クライアント6が電源切断されている間、クライアント5、クライアント6宛の通信データを管理テーブル27に蓄積する。
【0114】
クライアント5、クライアント6ではウェイクアップ機能により次のウェイクアップ時刻には処理可能となるように起動する。
【0115】
サーバ4のネットワーク管理部28はクライアント5、クライアント6それぞれのウェイクアップ時刻を待って、管理テーブル27に該当するクライアント宛の蓄積データがあれば、順次、そのクライアントに送信する。
【0116】
クライアント5、クライアント6では蓄積データを受信した場合は、受信したデータをそれぞれの主制御部に伝達して処理する。
【0117】
以降、前記最初の処理に戻って処理を繰り返す。
【0118】
これによって、複数のクライアントの省電力制御が可能である。
【0119】
また、図1、図3、図4の構成図を基に他のクライアントからサーバ制御下のクライアントへ通信して、応答を待って行おうとした処理が省電力モード移行で電源切断中とは分らないために中断されることを回避でき、かつ、ウェイクアップ時刻も分るため、受信可能な時刻を知って再送信ができるようにした処理をクライアント5からクライアント6に通信し、クライアント6が電源切断中の場合で説明すると以下のようになる。
【0120】
クライアント5からクライアント6宛に通信を行う。
【0121】
サーバ4のネットワーク管理部28はクライアント5からのクライアント6宛の通信データを取り込み、通信データの発信先ネットワークアドレスと一致する管理テーブル27に記録されたクライアント6のネットワークアドレスと対でウェイクアップ時刻が記録されているか、否かで、クライアント6が電源切断中かを判別し、電源切断中と分ると、クライアント5にその次のウェイクアップ時刻での再送信を依頼する。
【0122】
これにより他のクライアントからサーバ制御下のクライアントへ通信して、応答を待って行おうとした処理が発信先クライアントが省電力モード移行で電源切断中と分らないために中断されることを回避でき、かつ、ウェイクアップ時刻も分るため、受信可能な時刻を知って再送信ができる。
【0123】
また、図1、図3、図4の構成図を基に発信先クライアントが電源切断して省電力モード中の場合に、サーバが代わってデータ送信を行うことが分り、次の処理に取り掛かることができるようにした処理をクライアント5からクライアント6に通信し、クライアント6が電源切断中の場合で説明すると以下のようになる。
【0124】
クライアント5からクライアント6宛に通信を行う。
【0125】
サーバ4のネットワーク管理部28はクライアント5からのクライアント6宛の通信データを取り込み、通信データの発信先ネットワークアドレスと一致する管理テーブル27に記録されたクライアント6のネットワークアドレスと対でウェイクアップ時刻が記録されているか、否かで、クライアント6が電源切断中かを判別し、電源切断中と分ると、クライアント5にクライアント6のウェイクアップ時刻を待って代わってデータ送信を行うことを通知する。
【0126】
これによって、他のクライアントからサーバ制御下のクライアントへ通信した場合に、発信先のクライアントが電源切断して省電力モード中の場合に、サーバが代わってデータ送信を行うことが分り、次の処理に取り掛かることができる。
【0127】
また、図1、図3、図4の構成図を基に昼間と夜間でのオフィスの稼動率に配慮したネットワーク処理の効率化が行われるようにした処理を説明すると以下のようになる。
【0128】
クライアント6の制御テーブル46に処理時間帯と組で昼間、夜間の区分を事前定義しておき、サーバ4からウェイクアップ時刻の問合せを受けた時にその昼間、夜間の区分も合わせて応答する。
【0129】
ネットワーク管理部28はクライアント6からウェイクアップ時刻と合わせて、昼間、夜間の区分が応答された場合に、管理テーブル27に合わせて記録し、クライアント6のウェイクアップ時刻になった時に、そのウェイクアップ時刻と組で昼間、夜間の区分が定義されているか判別し、定義されていた場合は、まず昼間と定義されていた場合に、管理テーブル27にクライアント6に該当する蓄積データがあれば順次送信する。一方、夜間と定義されていた場合は、管理テーブル27にクライアント6に該当する蓄積データがあれば順次送信し、全て送信し終えた場合、または、蓄積データがなかった場合は、次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。
【0130】
クライアント6はサーバ4からデータ送信を受けた場合は主制御部43に伝達して順次処理し、次のウェイクアップ時刻の問合せを受けた場合は、制御テーブル46を参照して事前定義された処理時間帯から次のウェイクアップ時刻と合わせて昼間、夜間の区分を応答し、装置電源48を切断して省電力モードに入る。問合せが無い場合は処理時間帯の終了時刻まで、リアルタイムに受信データを処理した後、制御テーブル46を参照して事前定義された処理時間帯から次のウェイクアップ時刻と合わせて昼間、夜間の区分を応答し、装置電源48を切断して省電力モードに入る。
【0131】
これによって、昼間と夜間でのオフィスの稼動率に配慮したネットワーク処理の効率化が行われるようにする。
【0132】
また、図1、図3、図4の構成図を基にLANのトラフィック量が多い時に受信データの処理を止めて処理遅延を軽減した処理をクライアント6を例に説明すると以下のようになる。
【0133】
クライアント6の省電力制御部47はサーバ4からデータ送信が有ると、トラフィック監視部42にLANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定を指示する。
【0134】
トラフィック監視部42はLANのトラフィック量を常時計測しており、省電力制御部47から処理実行か、中止かの判定を指示されると、一定時間あたりのトラフィック量が制御テーブル46に予め設定した一定時間あたりのトラフィック量閾値以内の場合は処理実行を応答し、閾値を超える場合は処理中止を応答する。
【0135】
省電力制御部47はトラフィック監視部42から処理実行の応答が有った場合はサーバ4からの受信データを主制御部43に伝達して処理し、処理中止の応答が有った場合はサーバ4からの受信データを処理せず、制御テーブル46に事前定義された処理時間帯から次のウェイクアップ時刻をサーバ4に応答し、次のウェイクアップ時刻には処理可能となるようにウェイクアップ機能を設定し、装置電源48を電源切断し、省電力モードに入る。
【0136】
これによって、LANのトラフィック量が多い時は受信データの処理を止めて、処理遅延を少なくし、ネットワーク処理の効率を高めて、省電力化を行う。
【0137】
また、図1、図3、図4の構成図を基にクライアントの電力効率が低い時は、処理を止めて、電力損失を減らし、省電力化を図れるようにした処理を説明すると以下のようになる。
【0138】
クライアント6の省電力制御部47はサーバ4からデータ送信が有ると、電力効率判定部44に電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を指示する。
【0139】
電力効率判定部44は主制御部43における電力効率を常時監視しており、省電力制御部47から処理実行か、中止かの判定を指示されると、その時点の電力効率と内部に持つ電力効率閾値とを比較し、閾値以上の場合は処理実行を応答し、閾値未満の場合は処理中止を応答する。
【0140】
省電力制御部47は電力効率判定部44から処理実行の応答が有った場合はサーバ4からの受信データを主制御部43に伝達して処理し、処理中止の応答が有った場合はサーバ4からの受信データを処理せず、制御テーブル46に事前定義された処理時間帯から次のウェイクアップ時刻をサーバ4に応答し、次のウェイクアップ時刻には処理可能となるようにウェイクアップ機能を設定し、装置電源48を電源切断し、省電力モードに入る。
【0141】
これによって、クライアントの電力効率が低い時は、受信データの処理を止めて、電力損失を減らし、省電力化を図れるようにする。
【0142】
また、図1、図3、図4の構成図を基にLANのトラフィック量が多い時に蓄積データの送信処理を止めて処理遅延を軽減した処理をサーバ4を例に説明すると以下のようになる。
【0143】
ネットワーク管理部28はクライアント6がウェイクアップ時刻になると、管理テーブル27にクライアント6宛の蓄積データが有った場合に、トラフィック監視部22にLANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定を指示する。
【0144】
トラフィック監視部22はLANのトラフィック量を常時計測しており、ネットワーク管理部28から処理実行か、中止かの判定を指示されると、一定時間あたりのトラフィック量が管理テーブル27に予め設定した一定時間あたりのトラフィック量閾値以内の場合は処理実行を応答し、閾値を超える場合は処理中止を応答する。
【0145】
ネットワーク管理部28はトラフィック監視部22から処理実行の応答が有った場合は管理テーブル27のクライアント6に該当する蓄積データをクライアント6に順次送信し、蓄積データを送信し終えたら次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。また、処理中止の応答が有った場合は次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。
【0146】
これによって、LANのトラフィック量が多い時は、蓄積データの送信処理を止めて、処理遅延を少なくし、ネットワーク処理の効率を高めて、省電力化を行う。
【0147】
また、図1、図3、図4の構成図を基にサーバの電力効率が低い時は、蓄積データの送信処理を止めて、電力損失を減らし、省電力化を図れるようにした処理をサーバ4を例に説明すると以下のようになる。
【0148】
ネットワーク管理部28はクライアント6がウェイクアップ時刻になると、管理テーブル27にクライアント6宛の蓄積データが有った場合に、電力効率判定部25に電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を指示する。
【0149】
電力効率判定部25は主制御部24における電力効率を常時監視しており、ネットワーク管理部28から処理実行か、中止かの判定を指示されると、その時点の電力効率と内部に持つ電力効率閾値とを比較し、閾値以上の場合は処理実行を応答し、閾値未満の場合は処理中止を応答する。
【0150】
ネットワーク管理部28は電力効率判定部25から処理実行の応答が有った場合は管理テーブル27のクライアント6に該当する蓄積データをクライアント6に順次送信し、蓄積データを送信し終えたら次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。また、処理中止の応答が有った場合は次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。
【0151】
これによって、サーバの電力効率が低い時は、蓄積データの送信処理を止めて、電力損失を減らし、省電力化を図れるようにする。
【0152】
また、図1、図3、図4の構成図を基にクライアントのネットワーク処理における通信頻度が少ない場合は、処理回数を減らした処理をクライアント6を例に説明すると以下のようになる。
【0153】
ネットワーク管理部28はクライアント6がウェイクアップ時刻になると、管理テーブル27にクライアント6宛の蓄積データが有った場合に、通信頻度判定部23にネットワーク処理における通信頻度からみた処理実行か、中止かの判定を指示する。
【0154】
通信頻度判定部23はクライアント別に直前一定時間における通信時間を累計で記録しており、ネットワーク管理部28から処理実行か、中止かの判定を指示されると、クライアント6の直前一定時間における通信時間累計が管理テーブル27に予め設定した直前一定時間における通信時間閾値以上または管理テーブル27に記録したクライアント6の直前一定時間における通信時間が閾値未満による処理の中止回数が規程数に達した場合は処理実行を応答し、閾値未満の場合、または直前一定時間における通信時間が閾値未満による処理中止回数が規程数未満の場合に処理中止を応答し、処理の中止回数を1加算する。
【0155】
ネットワーク管理部28は通信頻度判定部23から処理実行の応答が有った場合は管理テーブル27のクライアント6に該当する蓄積データをクライアント6に順次送信し、蓄積データを送信し終えたら次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。また、処理中止の応答が有った場合は次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。
【0156】
これによって、ネットワーク処理における通信頻度が少ないクライアントは何回かに1度、処理をまとめて行わせてネットワーク処理の効率を高め、省電力化を行う。
【0157】
また、図1、図3、図4の構成図を基に重要度の低い通信データの処理はクライアントにまとめて行わせ、重要度の高い通信データの処理は次のウェイクアップ時刻に遅滞なく行えるようにした処理をクライアント6を例に説明すると以下のようになる。
【0158】
ネットワーク管理部28はクライアント6がウェイクアップ時刻になると、管理テーブル27にクライアント6宛の蓄積データが有った場合に、重要度判定部29に通信データの重要度からみた処理実行か、中止かの判定を指示する。
【0159】
重要度判定部29はネットワーク管理部28がクライアントの省電力モード中に蓄積するデータに付加された重要度の属性を判別し、管理テーブル27に蓄積データと対で記録しており、また、管理テーブル27にデータの重要度から見た処理の中止回数を記録する。ネットワーク管理部28から蓄積データにおける重要度の高いデータ有無による処理実行か、中止かの判定を指示されると、管理テーブル27のクライアント6に該当する蓄積データに重要度の高いデータの有無を判別し、重要度の高いデータが存在する場合または管理テーブル27に記録したクライアント6に該当する蓄積データに重要度の高いデータが存在しない場合の処理中止回数が規程数に達した場合は処理実行を応答し、重要度の高いデータが無い場合、またはクライアント6に該当する蓄積データに重要度の高いデータが存在しない場合の処理中止回数が規程数未満の場合に処理中止を応答し、処理中止回数を1加算する。
【0160】
ネットワーク管理部28は重要度判定部29から処理実行の応答が有った場合は管理テーブル27のクライアント6に該当する蓄積データをクライアント6に順次送信し、蓄積データを送信し終えたら次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。また、処理中止の応答が有った場合は次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。
【0161】
これによって、重要度の低い通信データの処理はクライアントにまとめて行わせることで、ネットワーク処理の効率を高めて、省電力化を図れるようにするとともに、重要度の高い通信データの処理は次のウェイクアップ時刻に遅滞なく行えるようにしている。
【0162】
また、図1、図2、図3の構成図を基にクライアントを制御するサーバも電源切断して省電力モードに入れるようにした処理を、サーバ4が省電力モードに入る例で説明すると以下のようになる。
【0163】
サーバ4は制御下のクライアント5、クライアント6が電源切断され、省電力モードに入り、かつ、管理テーブル27に記録したクライアント5、クライアント6の次のウェイクアップ時刻の内、一番早いウェイクアップ時刻に、一定時間がある場合は、その一番早いウェイクアップ時刻前には処理可能となるようウェイクアップ時刻を定めて、サーバ4とサーバ4制御下のクライアント5、クライアント6のネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とをLANでつながる上位サーバのサーバ2に通知し、サーバ4のウェイクアップ機能を設定して、装置電源30を電源切断し、省電力モードに入る。
【0164】
サーバ2はサーバ4からサーバ4とサーバ4制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知されると、管理テーブル16に記録し、該当するネットワークアドレスを送信先とする通信データを管理テーブル16に蓄積し、サーバ4がウェイクアップ機能により起動し、処理可能となるとサーバ4とサーバ4制御下のクライアントに該当する蓄積データがあれば全てサーバ4に伝達している。
【0165】
これによって、クライアントを制御するサーバも省電力モードに入れるようにして、ネットワーク処理の効率を高めて、省電力化を図っている。
【0166】
また、図1、図2、図3の構成図を基に上位サーバがトラフィック監視部12を具備する場合、下位サーバから制御の引継ぎを依頼された場合に、LANのトラフィック量が高い時は制御引継ぎを拒否して、処理遅延を防ぎ、ネットワーク処理の効率を高め、省電力化を図れるようにした処理を説明すると以下のようになる。
【0167】
ネットワーク管理部28は制御下のクライアントが全て電源切断され、かつ、管理テーブル27に記録されたウェイクアップ時刻の内、一番早いウェイクアップ時刻までに、一定時間以上ある場合は、一番早いウェイクアップ時刻前には処理可能となるようにサーバ4のウェイクアップ時刻を定めて、サーバ2にサーバ4とサーバ4制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知する。
【0168】
ネットワーク管理部17はサーバ4からサーバ4とサーバ4制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知されると、トラフィック監視部12にLANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定を指示する。
【0169】
トラフィック監視部12は、LANのトラフィック量を常時計測しており、ネットワーク管理部17からLANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、直前の一定時間当たりのトラフィック量と管理テーブル16に事前定義された一定時間当たりのトラフィック量閾値とを比較し、閾値未満の場合は処理実行を応答し、閾値を超える場合は処理中止を応答する。
【0170】
ネットワーク管理部17は、処理実行を応答された場合は、制御引継ぎ可の旨をサーバ4に通知するとともに、通知されたサーバ4とサーバ4制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを管理テーブル16に記録し、該当するネットワークアドレスを発信先とする通信データを受信して、管理テーブル16に蓄積し、サーバ4がウェイクアップ機能により起動し、処理可能となるとサーバ4に蓄積データを送信し、処理中止を応答された場合は、サーバ4に制御引継ぎ不可の旨を通知する。
【0171】
これによって、上位サーバはLANのトラフィック量が高い時、下位サーバからの制御引継ぎを拒否して、ネットワーク処理の効率を高め、省電力化を図ることができる。
【0172】
また、図1、図2、図3の構成図を基に上位サーバが電力効率判定部14を具備する場合、下位サーバから制御の引継ぎを依頼された場合に、電力効率が低くなると予測される場合は制御引継ぎを拒否して、電力損失を減らし、省電力化を図れるようにした処理を説明すると以下のようになる。
【0173】
ネットワーク管理部28は制御下のクライアントが全て電源切断され、かつ、管理テーブル27に記録されたウェイクアップ時刻の内、一番早いウェイクアップ時刻までに、一定時間以上ある場合は、一番早いウェイクアップ時刻前には処理可能となるようにサーバ4のウェイクアップ時刻を定めて、サーバ2にサーバ4とサーバ4制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知する。
【0174】
ネットワーク管理部17はサーバ4からサーバ4とサーバ4制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知されると、電力効率判定部14に電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を指示する。
【0175】
電力効率判定部14は、主制御部13における電力効率を常時監視し、ネットワーク管理部17から電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、その時点での電力効率と内部に持つ電力効率閾値とを比較し、閾値を超える場合は処理実行を応答し、閾値未満の場合は処理中止を応答する。
【0176】
ネットワーク管理部17は、処理実行を応答された場合は、制御引継ぎ可の旨をサーバ4に通知するとともに、通知されたサーバ4とサーバ4制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを管理テーブル16に記録し、該当するネットワークアドレスを発信先とする通信データを受信して、管理テーブル16に蓄積し、サーバ4がウェイクアップ機能により起動し、処理可能となるとサーバ4に蓄積データを送信し、処理中止を応答された場合は、サーバ4に制御引継ぎ不可の旨を通知する。
【0177】
これによって、上位サーバは電力効率が低くなると予想される場合に下位サーバからの制御引継ぎを拒否して、電力損失を減らして、省電力化を図ることができる。
【0178】
また、特定LAN内でのサーバとその制御下にある複数のサーバまたはクライアントのネットワークシステムのネットワーク処理の省電力を実現させるための下記機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読取り可能な適切な種々のプログラム記録媒体に記録する。
【0179】
制御下のクライアントは複数の処理時間帯が事前定義された制御テーブルを具備し、サーバ4は、クライアント6に次のウェイクアップ時刻を問い合わせると、クライアント6は、その時刻を制御テーブルを参照して応答し、その時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定し、装置電源48を電源切断して、省電力モードに移行し、サーバ4はクライアント6から応答された次のウェイクアップ時刻を管理テーブル27に記録し、クライアント6が電源切断されている間、受信したデータを管理テーブル27に蓄積し、クライアント6はウェイクアップ機能により次のウェイクアップ時刻には処理可能となるように起動し、サーバ4はクライアント6のウェイクアップ時刻を待って、管理テーブル27にクライアント6宛の蓄積データがあれば、順次、クライアント6宛に送信し、クライアント6は受信した蓄積データだけ処理する、と続く一連の処理を繰り返す機能。
【0180】
【実施例】
この発明による代表的な実施例を以下に説明する。なお、以下において、同じ箇所は同一の符号を付してあり、詳細な説明を省略することがある。
また、実施例でのネットワーク通信プロトコルとしてIPプロトコルを使用しているとし、ネットワークアドレスとしてIPアドレスを使用しているとする。
なお、ここでは説明を簡略化するためにIPアドレスを3桁と簡略化しているが、実際はTCP/IPの規約に基づき設定する。
【0181】
図5は本発明の一実施例の構成図である。
【0182】
この省電力ネットワーク処理システム51はサーバ52、クライアント58、クライアント59から構成される。
【0183】
サーバ52は、通信制御部53、主制御部54、記憶装置55、ネットワーク管理部57から構成される。
【0184】
通信制御部53はクライアント58、クライアント59と、主制御部54との間にあって双方向での通信制御を行う。
【0185】
主制御部54はサーバ52全体に係わる制御を行う。
【0186】
記憶装置55はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である管理テーブル56を持つ。
【0187】
ここで、管理テーブル56の詳細構成の一例を示すと図6のようになる。
【0188】
管理テーブル56はウェイクアップ情報71と蓄積情報72とで構成される。
【0189】
ウェイクアップ情報71はIPアドレスとウェイクアップ時刻とから構成され、ネットワーク管理部57制御下のクライアントのIPアドレスと次のウェイクアップ時刻のデータが記録される。
【0190】
蓄積情報72は発信元・発信先IPアドレス、受信日時、送信区分、受信データから構成される蓄積データが記録される。
【0191】
発信元・発信先IPアドレス、受信日時はネットワーク管理部57の指示で受信したデータの発信元と発信先のIPアドレスおよび受信日時のデータである。
【0192】
送信区分は蓄積データがウェイクアップ時刻を経過した送信対象のデータか否かの判別に使用される。
【0193】
受信データは受信したデータである。
【0194】
ネットワーク管理部57は、サーバ52にLANでつながるクライアント58、クライアント59に対して省電力制御を行う。具体的には、クライアント58、クライアント59に次のウェイクアップ時刻を問合せ、管理テーブル56に記録したり、クライアント58又はクライアント59が電源切断中なら受信データを取り込んで、蓄積したり、ウェイクアップ機能により起動したクライアント58またはクライアント59宛の蓄積データがあれば送信したり、蓄積データの送信が終了したり、蓄積データが無かった場合に次のウェイクアップ時刻を問い合わせて管理テーブル56に記憶したりする。
【0195】
クライアント58は利用者が対話操作に使用する端末である。IPアドレスとして517が付けられているとする。
【0196】
クライアント59は利用者が対話操作に使用する端末である。通信制御部60、主制御部61、記憶装置62、省電力制御部64、装置電源65から構成される。IPアドレスとして515が付けられているとする。
【0197】
なお、クライアント58もクライアント59と同一の構成を有する。
【0198】
通信制御部60はサーバ52と、主制御部61との間にあって双方向での通信制御を行う。
【0199】
主制御部61はクライアント59全体に係わる制御を行う。
【0200】
記憶装置62はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である制御テーブル63を持つ。
【0201】
ここで、制御テーブルの詳細構成を制御テーブル63を例に説明すると図7のようになる。
【0202】
制御テーブル63は処理時間帯情報75からなり、クライアント59の処理時間帯が事前定義される。
【0203】
省電力制御部64は、サーバ52からの次のウェイクアップ時刻の問合せが有った場合にその時刻を制御テーブル63を参照して応答したり、次のウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定して、装置電源65を電源切断し、省電力モードに移行したり、ウェイクアップ機能により起動すると、サーバ52から送信された通信データを主制御部61に伝達して処理したりする。
【0204】
装置電源65はクライアント59の各部で必要な所定電圧、所定電流の供給を行う。
【0205】
ついで、図5、図6、図7の構成図と図8、図9のフローチャートとを基にクライアント59の処理を予め設定した複数の処理時間帯に、まとめて連続して行わせ、処理を終えたら電源切断しての省電力モードに入らせ、ネットワーク処理の効率を高めて、省電力化が図れるようにした処理を説明すると以下のようになる。
【0206】
まず、サーバ52のネットワーク管理部57の処理を説明すると以下のようになる。なお、管理テーブル56のウェイクアップ情報71には制御対象のクライアント59のIPアドレスを事前に定義しておく。
【0207】
ステップST01:ウェイクアップ情報71に定義されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。
【0208】
ステップST02:オペレータがサーバ52の処理終了を指定した場合は処理を終了する。指定されない場合はステップST03に分岐する。
【0209】
ステップST03:データを受信した場合はステップST04に進み、受信しない場合はステップST10に分岐する。
【0210】
ステップST04:ウェイクアップ時刻の通知を受けた場合はステップST05に進み、ウェイクアップ時刻の通知でなければステップST06に分岐する。
【0211】
ステップST05:通知されたウェイクアップ時刻を管理テーブル56のウェイクアップ情報71の該当するIPアドレスに対で記録する。図6はクライアント59のウェイクアップ時刻が記録された例である。しかるのちステップST02に戻る。
【0212】
ステップST06:クライアントからの処理終了通知であればステップST07の処理に進む。処理終了通知でなければステップST08に分岐する。
【0213】
ステップST07:管理テーブル56の蓄積情報72から処理終了通知に該当する蓄積データを削除する。なお、通知された処理終了通知の発信元を発信先とする蓄積データがほかに記録されていない場合は、次のウェイクアップ時刻を処理終了通知の発信元に問合せる。しかるのち、ステップST02の処理に戻る。
【0214】
ステップST08:受信したデータの発信先クライアントが電源切断中かをウェイクアップ情報71の該当するIPアドレスにウェイクアップ時刻が記録されているか否かで判別し、電源切断中であればステップST09の処理に進む。電源切断中でなければステップST02の処理に戻る。
【0215】
ステップST09:受信したデータを管理テーブル56の蓄積情報72に記録する。なお、送信区分は0と設定する。しかるのち、ステップST02の処理に戻る。
【0216】
ステップST10:管理テーブル56のウェイクアップ情報71のウェイクアップ時刻とサーバ52が持つ時計の時刻とを比較し、一致した場合、ステップST11の処理に進む。不一致の場合はステップST14に進む。
【0217】
ステップST11:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスを発信先とする蓄積データを蓄積情報72に探し、発信先が一致する蓄積データがあれば、ステップST12に進み、一致する蓄積データが無ければステップST13の処理に進む。
【0218】
ステップST12:発信先が一致する蓄積データの送信区分を全て1に書き換え、しかるのち、その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。ついで、ウェイクアップ情報71の一致したウェイクアップ時刻を削除する。しかるのち、ステップST02の処理に戻る。
【0219】
ステップST13:ウェイクアップ情報71の一致したウェイクアップ時刻を削除する。続いて、削除したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問合せる。しかるのち、ステップST14の処理に進む。
【0220】
ステップST14:蓄積情報72を参照し、送信区分が1の蓄積データがあれば、ステップST15に進み、送信区分が1の蓄積データがなければ、ステップST02の処理に戻る。
【0221】
ステップST15:その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。しかるのち、ステップST02の処理に戻る。
【0222】
また、クライアント59の省電力制御部64の処理を説明すると以下のようになる。この処理は電源が投入されると自動的に実行されるように予め設定しておく。なお、制御テーブル63の処理時間帯情報75には複数の処理を行う時間帯を図7のように予め定義しておく。
【0223】
ステップST21:オペレータがクライアント59の処理終了を指定した場合は処理を終了する。指定されない場合はステップST22に分岐する。
【0224】
ステップST22:処理時間帯情報75の処理時間帯とクライアント59が持つ時計の時刻とを比較し、処理時間帯の終了時刻であればステップST23に進み、終了時刻でなければステップST24に分岐する。
【0225】
ステップST23:処理時間帯情報75を参照し、次の処理時間帯の開始時刻を次のウェイクアップ時刻としてサーバ52に通知し、そのウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定し、装置電源65が切断されるようOSのタスク機能を設定し、電源切断し、処理を終える。
【0226】
ステップST24:データを受信した場合はステップST25に進む。データを受信していない場合はステップST21に戻る。
【0227】
ステップST25:受信内容が次のウェイクアップ時刻の問合せの場合はステップST23に戻る。次のウェイクアップ時刻の問合せでなければステップST26に分岐する。
【0228】
ステップST26:受信データを主制御部61に伝達して処理し、サーバ52に処理終了通知を行う。しかるのちステップST21に戻る。
【0229】
また、図10は本発明のその他の一実施例の構成図である。
【0230】
この省電力ネットワーク処理システム81はサーバ82、クライアント88、クライアント89、クライアント90から構成される。
【0231】
サーバ82は、通信制御部83、主制御部84、記憶装置85、ネットワーク管理部87から構成される。
【0232】
通信制御部83はクライアント88、クライアント89、クライアント90と、主制御部84との間にあって双方向での通信制御を行う。
【0233】
主制御部84はサーバ82全体に係わる制御を行う。
【0234】
記憶装置85はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である管理テーブル86を持つ。
【0235】
ここで、管理テーブル86の詳細構成の一例を示すと図11のようになる。
【0236】
管理テーブル86はウェイクアップ情報101と蓄積情報102とで構成される。
【0237】
ウェイクアップ情報101はIPアドレス、ウェイクアップ時刻、昼夜区分から構成され、ネットワーク管理部87制御下のクライアントのIPアドレスと次のウェイクアップ時刻、並びに昼間の処理時間帯か、夜間の処理時間帯かの区分のデータが記録される。
【0238】
蓄積情報102は発信元・発信先IPアドレス、受信日時、送信区分、受信データから構成される蓄積データが記録される。
【0239】
発信元・発信先IPアドレス、受信日時はネットワーク管理部87の指示で受信したデータの発信元と発信先のIPアドレスおよび受信日時のデータである。
【0240】
送信区分は蓄積データがウェイクアップ時刻を経過した送信対象のデータか否かの判別に使用される。
【0241】
受信データは受信したデータである。
【0242】
ネットワーク管理部87は、サーバ82にLANでつながるクライアント88、クライアント89、クライアント90に対して省電力制御を行う。具体的には、クライアント88、クライアント89、クライアント90宛の送信データを受信し、中継したり、クライアント88、クライアント89、クライアント90に次のウェイクアップ時刻を問合せ、管理テーブル86に記録したり、クライアント88、クライアント89、クライアント90のいずれかが電源切断中なら受信データを取り込んで、蓄積するとともに発信元のクライアントに管理テーブル86に記録されたウェイクアップ時刻から、そのウェイクアップ時刻に再送信するよう通知したり、ウェイクアップ機能により起動したクライアント88、クライアント89、クライアント90のいずれか宛の蓄積データがあれば送信したり、蓄積データの送信が終了したり、蓄積データが無かった場合に次のウェイクアップ時刻を問い合わせて管理テーブル86に記憶したりする。
【0243】
クライアント88、クライアント89は利用者が対話操作に使用する端末である。IPアドレスとして、それぞれ517、519が付けられているとする。
【0244】
クライアント90は利用者が対話操作に使用する端末である。通信制御部91、主制御部92、記憶装置93、省電力制御部95、装置電源96から構成される。IPアドレスとして515が付けられているとする。
【0245】
なお、クライアント88、クライアント89もクライアント90と同一の構成を有する。
【0246】
通信制御部91はサーバ82と、主制御部92との間にあって双方向での通信制御を行う。
【0247】
主制御部92はクライアント90全体に係わる制御を行う。
【0248】
記憶装置93はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である制御テーブル94を持つ。
【0249】
ここで、制御テーブルの詳細構成を制御テーブル94を例に説明すると図12のようになる。
【0250】
制御テーブル94は処理時間帯情報103からなり、クライアント90の処理時間帯と昼夜区分を事前定義する。
【0251】
なお、昼夜区分とは処理時間帯が夜間の処理時間帯か昼間の処理時間帯かの区分である。
【0252】
省電力制御部95は、サーバ82からの次のウェイクアップ時刻の問合せが有った場合にその時刻を制御テーブル94の処理時間帯を参照して応答したり、次のウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定して、装置電源96を電源切断し、省電力モードに移行したり、ウェイクアップ機能により起動すると、サーバ82から送信された通信データを主制御部92に伝達して処理したりする。
【0253】
装置電源96はクライアント90の各部で必要な所定電圧、所定電流の供給を行う。
【0254】
ついで、図10、図11、図12の構成図と図13、図14のフローチャートとを基に複数のクライアントの省電力制御を行い、昼間の処理時間帯はリアルアイムに処理を行い、発信先のクライアントが電源切断して省電力モード中の場合は省電力モード中か分らないために処理が中断しないように、次のウェイクアップ時刻に再送信するよう通知して、また、受信可能な時刻を知って再送信ができるようにした処理を説明すると以下のようになる。
【0255】
まず、サーバ82のネットワーク管理部87の処理を説明すると以下のようになる。なお、管理テーブル86のウェイクアップ情報101には制御対象のクライアント88、クライアント89、クライアント90のIPアドレスを事前に定義しておく。
【0256】
ステップST31:ウェイクアップ情報101に定義されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻、並びにウェイクアップ情報101に昼夜区分記録域があることから昼夜区分を問い合わせる。
【0257】
ステップST32:オペレータがサーバ82の処理終了を指定した場合は処理を終了する。指定されない場合はステップST33に分岐する。
【0258】
ステップST33:データを受信した場合はステップST34に進み、受信しない場合はステップST41に分岐する。
【0259】
ステップST34:ウェイクアップ時刻と昼夜区分の通知を受けた場合はステップST35に進み、ウェイクアップ時刻と昼夜区分の通知でなければステップST36に分岐する。
【0260】
ステップST35:通知されたウェイクアップ時刻と昼夜区分を管理テーブル86のウェイクアップ情報101の該当するIPアドレスに対で記録する。図11はクライアント90のウェイクアップ時刻、並び昼夜区分として、昼間の処理時間帯を示す1が記録された例である。しかるのちステップST32に戻る。
【0261】
ステップST36:クライアントからの処理終了通知であればステップST37の処理に進む。処理終了通知でなければステップST38に分岐する。
【0262】
ステップST37:管理テーブル86の蓄積情報102から処理終了通知に該当する蓄積データを削除する。なお、通知された処理終了通知の発信元を発信先とする蓄積データがほかに記録されていない場合は、ウェイクアップ情報101を参照し、処理終了通知の発信元に該当するIPアドレスと対で定義されている昼夜区分を見て0の場合は夜間処理と判別して、次のウェイクアップ時刻と昼夜区分を処理終了通知の発信元に問合せる。しかるのち、ステップST32の処理に戻る。
【0263】
ステップST38:受信したデータの発信先クライアントが電源切断中かをウェイクアップ情報101の該当するIPアドレスに対でウェイクアップ時刻が記録されているか否かで判別し、電源切断中であればステップST39の処理に進む。電源切断中でなければステップST40の処理に進む。
【0264】
ステップST39:受信したデータを管理テーブル86の蓄積情報102に記録する。なお、送信区分は0と設定する。次に受信したデータの発信元クライアントに、ウェイクアップ情報101に記録された発信先クライアントのウェイクアップ時刻から、そのウェイクアップ時刻に再送信するよう通知する。しかるのち、ステップST32の処理に戻る。
【0265】
ステップST40:受信したデータを発信先のクライアントに送信する。しかるのち、ステップST32の処理に戻る。
【0266】
ステップST41:管理テーブル86のウェイクアップ情報101のウェイクアップ時刻とサーバ82が持つ時計の時刻とを比較し、いずれかのウェイクアップ時刻と一致した場合、ステップST42の処理に進む。不一致の場合はステップST45に進む。
【0267】
ステップST42:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスを発信先とする蓄積データを蓄積情報102に探し、発信先が一致する蓄積データがあれば、ステップST43に進み、一致する蓄積データが無ければステップST44の処理に進む。
【0268】
ステップST43:発信先が一致する蓄積データの送信区分を全て1に書き換え、しかるのち、その蓄積データの受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。ついで、ウェイクアップ情報101の一致したウェイクアップ時刻を削除する。しかるのち、ステップST32の処理に戻る。
【0269】
ステップST44:ウェイクアップ情報101の一致したウェイクアップ時刻を削除する。続いて、削除したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻と昼夜区分を問合せる。しかるのち、ステップST45の処理に進む。
【0270】
ステップST45:蓄積情報102を参照し、送信区分が1の蓄積データがあれば、ステップST46に進み、送信区分が1の蓄積データがなければ、ステップST32の処理に戻る。
【0271】
ステップST46:その蓄積データの受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。しかるのち、ステップST32の処理に戻る。
【0272】
また、クライアント88、クライアント89、クライアント90の省電力制御部の処理をクライアント90の省電力制御部95の処理で代表して説明すると以下のようになる。この処理は電源が投入されると自動的に実行されるように予め設定しておく。なお、制御テーブル94の処理時間帯情報103には昼夜区分を付けた複数の処理を行う時間帯を図12のように予め定義しておく。
【0273】
ステップST51:オペレータがクライアント90の処理終了を指定した場合は処理を終了する。指定されない場合はステップST52に分岐する。
【0274】
ステップST52:処理時間帯情報103の処理時間帯とクライアント90が持つ時計の時刻とを比較し、処理時間帯の終了時刻であればステップST53に進み、終了時刻でなければステップST54に分岐する。
【0275】
ステップST53:処理時間帯情報103を参照し、次の処理時間帯の開始時刻を次のウェイクアップ時刻として、また昼夜区分をサーバ82に通知し、そのウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定し、装置電源96が切断されるようOSのタスク機能を設定し、電源切断し、処理を終える。
【0276】
ステップST54:データを受信した場合はステップST55に進む。データを受信していない場合はステップST51に戻る。
【0277】
ステップST55:受信内容が次のウェイクアップ時刻と昼夜区分の問合せの場合はステップST53に戻る。次のウェイクアップ時刻と昼夜区分の問合せでなければステップST56に分岐する。
【0278】
ステップST56:受信データを主制御部92に伝達して処理し、サーバ82に処理終了通知を行う。しかるのちステップST51に戻る。
【0279】
図15は本発明のその他の一実施例の構成図である。
【0280】
この省電力ネットワーク処理システム111はサーバ112、クライアント118、クライアント119から構成される。
【0281】
サーバ112は、通信制御部113、主制御部114、記憶装置115、ネットワーク管理部117から構成される。
【0282】
通信制御部113はクライアント118、クライアント119と、主制御部114との間にあって双方向での通信制御を行う。
【0283】
主制御部114はサーバ112全体に係わる制御を行う。
【0284】
記憶装置115はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である管理テーブル116を持つ。
【0285】
ここで、管理テーブル116の詳細構成の一例を示すと図16のようになる。
【0286】
管理テーブル116はウェイクアップ情報131と蓄積情報132とで構成される。
【0287】
ウェイクアップ情報131はIPアドレスとウェイクアップ時刻から構成され、ネットワーク管理部117制御下のクライアントのIPアドレスと次のウェイクアップ時刻のデータが記録される。
【0288】
蓄積情報132は発信元・発信先IPアドレス、受信日時、送信区分、受信データから構成される蓄積データが記録される。
発信元・発信先IPアドレス、受信日時はネットワーク管理部117の指示で受信したデータの発信元と発信先のIPアドレスおよび受信日時のデータである。
【0289】
送信区分は蓄積データがウェイクアップ時刻を経過した送信対象のデータか否かの判別に使用される。
【0290】
受信データは受信したデータである。
【0291】
ネットワーク管理部117は、サーバ112にLANでつながるクライアント118、クライアント119に対して省電力制御を行う。具体的には、クライアント118、クライアント119に次のウェイクアップ時刻を問合せ、管理テーブル116に記録したり、クライアント118又はクライアント119が電源切断中なら受信データを取り込んで、蓄積するとともに、発信元のクライアントに、発信先クライアントのウェイクアップ時刻を待って代わってデータ送信を行うことを通知したり、ウェイクアップ機能により起動したクライアント118またはクライアント119宛の蓄積データがあれば送信したり、蓄積データの送信が終了したり、蓄積データが無かった場合に次のウェイクアップ時刻を問い合わせて管理テーブル116に記憶したりする。
【0292】
クライアント118は利用者が対話操作に使用する端末である。IPアドレスとして517が付けられているとする。
【0293】
クライアント119は利用者が対話操作に使用する端末である。通信制御部120、主制御部122、記憶装置123、省電力制御部126、装置電源127から構成される。IPアドレスとして515が付けられているとする。
【0294】
なお、クライアント118もクライアント119と同一の構成を有する。
【0295】
通信制御部120はサーバ112と、主制御部122との間にあって双方向での通信制御を行う。内部にトラフィック監視部121を持つ。
【0296】
トラフィック監視部121は通信制御部120につながるLANのトラフィック量をプロトコルアナライザ125を使って計測し、省電力制御部126からトラフィック量からみた蓄積データの処理実行か、中止かの判定を指示されると、制御テーブル124に予め設定した直前の1分間当たりのトラフィック量閾値と直前1分間当たりのトラフィック量とを比較し、閾値未満の場合は処理実行を応答し、閾値を超える場合は処理中止を応答する。
【0297】
主制御部122はクライアント119全体に係わる制御を行う。
【0298】
記憶装置123はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である制御テーブル124を持つ。
【0299】
ここで、制御テーブルの詳細構成を制御テーブル124を例に説明すると図17のようになる。
【0300】
制御テーブル124は処理時間帯情報133とトラフィック管理情報134からなり、それぞれクライアント119の処理時間帯と直前1分間当たりのトラフィック量閾値が事前定義される。
【0301】
省電力制御部126は、サーバ112からの次のウェイクアップ時刻の問合せが有った場合にその時刻を制御テーブル124の処理時間帯を参照して応答したり、次のウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定して、装置電源127を電源切断し、省電力モードに移行したり、ウェイクアップ機能により起動すると、サーバ112から送信された通信データの処理実行か中止かの判定をトラフィック監視部121に指示して、判定に合わせて主制御部122に伝達して処理実行または中止する。
【0302】
装置電源127はクライアント119の各部で必要な所定電圧、所定電流の供給を行う。
【0303】
ついで、図15、図16、図17の構成図と図18、図19のフローチャートとを基にLANのトラフィック量が多い時はクライアント118、クライアント119の受信データ処理を中止させて電源切断しての省電力モードに入らせ、ネットワーク処理の効率を高めて、省電力化が図れるようにした処理を説明すると以下のようになる。
【0304】
まず、サーバ112のネットワーク管理部117の処理を説明すると以下のようになる。なお、管理テーブル116には制御対象のクライアント118、クライアント119のIPアドレスを事前に定義しておく。
【0305】
ステップST71:ウェイクアップ情報131に定義されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。
【0306】
ステップST72:オペレータがサーバ112の処理終了を指定した場合は処理を終了する。指定されない場合はステップST73に分岐する。
【0307】
ステップST73:データを受信した場合はステップST74に進み、受信しない場合はステップST80に分岐する。
【0308】
ステップST74:ウェイクアップ時刻の通知を受けた場合はステップST75に進み、ウェイクアップ時刻の通知でなければステップST76に分岐する。
【0309】
ステップST75:通知されたウェイクアップ時刻を管理テーブル116のウェイクアップ情報131の該当するIPアドレスに対で記録する。図16はクライアント119とクライアント118のウェイクアップ時刻が記録された例である。
【0310】
また、このウェイクアップ時刻通知の発信元を発信先とする蓄積情報132の蓄積データがあり、かつ、その送信区分が1のものが有れば全て0に書き変える。しかるのちステップST72に戻る。
【0311】
ステップST76:クライアントからの処理終了通知であればステップST77の処理に進む。処理終了通知でなければステップST78に分岐する。
【0312】
ステップST77:管理テーブル116の蓄積情報132から処理終了通知に該当する蓄積データを削除する。なお、通知された処理終了通知の発信元を発信先とする蓄積データがほかに記録されていない場合は、次のウェイクアップ時刻を処理終了通知の発信元に問合せる。しかるのち、ステップST72の処理に戻る。
【0313】
ステップST78:受信したデータの発信先クライアントが電源切断中かをウェイクアップ情報131の該当するIPアドレスにウェイクアップ時刻が記録されているか否かで判別し、電源切断中であればステップST79の処理に進む。電源切断中でなければステップST72の処理に戻る。
【0314】
ステップST79:受信したデータを管理テーブル116の蓄積情報132に記録する。なお、送信区分は0と設定する。しかるのち、ステップST72の処理に戻る。
【0315】
ステップST80:管理テーブル116のウェイクアップ情報131のウェイクアップ時刻とサーバ112が持つ時計の時刻とを比較し、いずれかのウェイクアップ時刻と一致した場合、ステップST81の処理に進む。不一致の場合はステップST84に進む。
【0316】
ステップST81:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスを発信先とする蓄積データを蓄積情報132に探し、発信先が一致する蓄積データがあれば、ステップST82に進み、一致する蓄積データが無ければステップST83の処理に進む。
【0317】
ステップST82:発信先が一致する蓄積データの送信区分を全て1に書き換え、しかるのち、その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。ついで、ウェイクアップ情報131の一致したウェイクアップ時刻を削除する。しかるのち、ステップST72の処理に戻る。
【0318】
ステップST83:ウェイクアップ情報131の一致したウェイクアップ時刻を削除する。続いて、削除したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問合せる。しかるのち、ステップST84の処理に進む。
【0319】
ステップST84:蓄積情報132を参照し、送信区分が1の蓄積データがあれば、ステップST85に進み、送信区分が1の蓄積データがなければ、ステップST72の処理に戻る。
【0320】
ステップST85:その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。しかるのち、ステップST72の処理に戻る。
【0321】
また、クライアント118、クライアント119の省電力制御部の処理をクライアント119の省電力制御部126の処理を代表させて説明すると以下のようになる。この処理は電源が投入されると自動的に実行されるように予め設定しておく。なお、制御テーブル124の処理時間帯情報133には複数の処理を行う時間帯を、また、トラフィック管理情報134には直前の1分間当たりのトラフィック量閾値を図17のように予め定義しておく。
【0322】
ステップST91:オペレータがクライアント119の処理終了を指定した場合は処理を終了する。指定されない場合はステップST92に分岐する。
【0323】
ステップST92:処理時間帯情報133の処理時間帯とクライアント119が持つ時計の時刻とを比較し、処理時間帯の終了時刻であればステップST93に進み、終了時刻でなければステップST94に分岐する。
【0324】
ステップST93:処理時間帯情報133を参照し、次の処理時間帯の開始時刻を次のウェイクアップ時刻としてサーバ112に通知し、そのウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定し、装置電源127が切断されるようOSのタスク機能を設定し、電源切断し、処理を終える。
【0325】
ステップST94:データを受信した場合はステップST95に進む。データを受信していない場合はステップST91に戻る。
【0326】
ステップST95:受信内容が次のウェイクアップ時刻の問合せの場合はステップST93に戻る。次のウェイクアップ時刻の問合せでなければステップST96に分岐する。
【0327】
ステップST96:トラフィック監視部121にLANのトラフィック量からみた受信データの処理実行か、中止かの判定を指示する。
【0328】
ステップST97:トラフィック監視部121は省電力制御部126からLANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、制御テーブル124のトラフィック管理情報134に予め設定した直前の1分間当たりのトラフィック量閾値と直前1分間当たりのトラフィック量とを比較し、閾値未満の場合は処理実行を応答し、閾値を超える場合は処理中止を応答する。この応答により、処理実行の場合はステップST98の処理に進み、処理中止の場合はステップST93に戻る。
【0329】
ステップST98:受信データを主制御部122に伝達して処理し、サーバ112に処理終了通知を行う。しかるのちステップST91に戻る。
【0330】
図20は本発明のその他の一実施例の構成図である。
【0331】
この省電力ネットワーク処理システム141はサーバ142、クライアント149、クライアント150から構成される。
【0332】
サーバ142は、通信制御部143、主制御部144、記憶装置146、ネットワーク管理部148から構成される。
【0333】
通信制御部143はクライアント149、クライアント150と、主制御部144との間にあって双方向での通信制御を行う。
【0334】
主制御部144は内部に電力効率判定部145を持ち、サーバ142全体に係わる制御を行う。
【0335】
電力効率判定部145は主制御部144における電力効率を常時監視しており、ネットワーク管理部148から電源の電力効率から見た蓄積データ送信処理の処理実行か、中止かの判定を指示されると、現時点の電力効率を内部に持つ電力効率閾値と比較し、閾値を超える電力効率の場合は処理実行を応答し、閾値未満の電力効率なら処理中止を応答する。
【0336】
ここで、電源の電力効率について説明すると、電力効率は入力電力に対する出力電力の比率であり、電源の電力効率の特性は図21で示すように消費電力が増加すると出力電力も増え、電力効率も増すが、消費電力が一定量を超えると出力電力は低下し、電力効率が低下するという特性を持つ。したがって、電力効率が低い場合は処理を中止し、電力効率が高い場合に処理するようにすれば電力損失を減らし、省電力を図ることができる。
【0337】
ついで、電力効率の判定に使用する電力効率判定部145の一例を示すと図22のようになる。この電力効率判定部145はCPUの消費電力を常時監視して電力効率の高低を判定するもので、主制御部144の中央処理装置のCPUの温度を監視する温度監視部161とCPUの消費電流を監視する消費電流監視部165からなる。CPUの消費電力が増加する時、CPUの温度と消費電流も増加することから、CPUの温度と消費電流を監視することで、CPUの消費電力、ひいては電力効率の高低を判定することができる。
【0338】
まず、温度監視部161での監視と高低判定の動作は、CPUの近傍に温度検出器のサーミスタ162を実装し、CPUの消費電流増大に伴なう温度上昇を電圧の変動として検出する。
【0339】
検出した電圧をコンパレータ163を通して、あらかじめ電力効率からみた処理実行の閾値として定めたCPUの消費電力に対応する電圧変動値となった時にコンパレータ163の出力が0となるよう設定した基準電圧164との比較により判定する。
【0340】
また、消費電流監視部165での監視と高低判定の動作は、CPUの電源ラインに電流検出抵抗166を挿入し消費電流の増大にともなう電圧降下を検出する。
【0341】
検出した電圧は、差動アンプ168を介してコンパレータ169を通して、あらかじめ電力効率からみた処理実行の閾値として定めたCPUの消費電力に対応する電圧降下値となった時にコンパレータ169の出力が0となるよう設定した基準電圧167との比較により判定する。
【0342】
そして、電力効率判定部145は前記温度監視部161、消費電流監視部165の出力がともに0となった場合に電力効率が高く、処理実行を応答し、両方の出力が1またはどちら一方の出力が1の場合は電力効率が低いとして処理中止を応答する。
【0343】
記憶装置146はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である管理テーブル147を持つ。
【0344】
ここで、管理テーブル147の詳細構成の一例を示すと図23のようになる。
【0345】
管理テーブル147はウェイクアップ情報171と蓄積情報172とで構成される。
【0346】
ウェイクアップ情報171はIPアドレスとウェイクアップ時刻から構成され、ネットワーク管理部148制御下のクライアントのIPアドレスと次のウェイクアップ時刻が記録される。
【0347】
蓄積情報172は発信元・発信先IPアドレス、受信日時、送信区分、受信データから構成される蓄積データが記録される。
【0348】
発信元・発信先IPアドレス、受信日時はネットワーク管理部148の指示で受信したデータの発信元と発信先のIPアドレスおよび受信日時のデータである。
【0349】
送信区分は蓄積データがウェイクアップ時刻を経過した送信対象のデータか否かの判別に使用される。
【0350】
受信データは受信したデータである。
【0351】
ネットワーク管理部148は、サーバ142にLANでつながるクライアント149、クライアント150に対して省電力制御を行う。具体的には、クライアント149、クライアント150に次のウェイクアップ時刻を問合せ、管理テーブル147に記録したり、クライアント149又はクライアント150が電源切断中なら受信データを取り込んで、蓄積したり、ウェイクアップ機能により起動したクライアント149またはクライアント150宛の蓄積データがあれば送信したり、蓄積データの送信が終了したり、蓄積データが無かった場合に次のウェイクアップ時刻を問い合わせて管理テーブル147に記憶したりする。
【0352】
クライアント149は利用者が対話操作に使用する端末である。IPアドレスとして517が付けられているとする。
【0353】
クライアント150は利用者が対話操作に使用する端末である。通信制御部151、主制御部152、記憶装置154、省電力制御部156、装置電源157から構成される。IPアドレスとして515が付けられているとする。
【0354】
なお、クライアント149もクライアント150と同一の構成を有する。
【0355】
通信制御部151はサーバ142と、主制御部152との間にあって双方向での通信制御を行う。
【0356】
主制御部152は内部に電力効率判定部153を持ち、クライアント150全体に係わる制御を行う。
【0357】
電力効率判定部153は主制御部152における電力効率を常時監視しており、省電力制御部156から電源の電力効率から見た蓄積データの処理実行か、中止かの判定を指示されると、現時点の電力効率を内部に持つ電力効率閾値と比較し、閾値を超える電力効率の場合は処理実行を応答し、閾値未満の電力効率なら処理中止を応答する。なお、電力効率判定部153は電力効率判定部145と同じ構成を有する。
【0358】
記憶装置154はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である制御テーブル155を持つ。
【0359】
ここで、制御テーブルの詳細構成を制御テーブル155を例に説明すると図24のようになる。
【0360】
制御テーブル155は処理時間帯情報173からなり、クライアント150の処理時間帯が事前定義される。
【0361】
省電力制御部156は、サーバ142からの次のウェイクアップ時刻の問合せが有った場合にその時刻を制御テーブル155の処理時間帯を参照して応答したり、次のウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定して、装置電源157を電源切断し、省電力モードに移行したり、ウェイクアップ機能により起動すると、サーバ142から送信された通信データの処理を電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を電力効率判定部153に指示して、判定に合わせて主制御部152に伝達して処理実行または中止する。
【0362】
装置電源157はクライアント150の各部で必要な所定電圧、所定電流の供給を行う。
【0363】
ついで、図20、図22、図23、図24の構成図と図25、図26のフローチャートとを基に、サーバ142では電力効率が高い時は蓄積データの送信処理を行うが、低い時は蓄積データの送信処理を止めて、一方、クライアント150では電力効率が高い時は受信データの処理を行うが、低い時は処理をしないで電源切断しての省電力モードに入り、電力損失を減らして、省電力化が図れるようにした処理を説明すると以下のようになる。
【0364】
まず、サーバ142のネットワーク管理部148の処理を説明すると以下のようになる。なお、管理テーブル147には制御対象のクライアント149、クライアント150のIPアドレスを事前に定義しておく。
【0365】
ステップST111:ウェイクアップ情報171に定義されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。
【0366】
ステップST112:オペレータがサーバ142の処理終了を指定した場合は処理を終了する。指定されない場合はステップST113に分岐する。
【0367】
ステップST113:データを受信した場合はステップST114に進み、受信しない場合はステップST120に分岐する。
【0368】
ステップST114:ウェイクアップ時刻の通知を受けた場合はステップST115に進み、ウェイクアップ時刻の通知でなければステップST116に分岐する。
【0369】
ステップST115:通知されたウェイクアップ時刻を管理テーブル147のウェイクアップ情報171の該当するIPアドレスに対で記録する。図23はクライアント150のウェイクアップ時刻が記録された例である。
【0370】
また、このウェイクアップ時刻通知の発信元を発信先とする蓄積情報172の蓄積データがあり、かつ、その送信区分が1のものが有れば全て0に書き変える。しかるのちステップST112に戻る。
【0371】
ステップST116:クライアントからの処理終了通知であればステップST117の処理に進む。処理終了通知でなければステップST118に分岐する。
【0372】
ステップST117:管理テーブル147の蓄積情報172から処理終了通知に該当する蓄積データを削除する。なお、通知された処理終了通知の発信元を発信先とする蓄積データがほかに記録されていない場合は、次のウェイクアップ時刻を処理終了通知の発信元に問合せる。しかるのち、ステップST112の処理に戻る。
【0373】
ステップST118:受信したデータの発信先クライアントが電源切断中かをウェイクアップ情報171の該当するIPアドレスにウェイクアップ時刻が記録されているか否かで判別し、電源切断中であればステップST119の処理に進む。電源切断中でなければステップST112の処理に戻る。
【0374】
ステップST119:受信したデータを管理テーブル147の蓄積情報172に記録する。なお、送信区分は0と設定する。しかるのち、ステップST112の処理に戻る。
【0375】
ステップST120:管理テーブル147のウェイクアップ情報171のウェイクアップ時刻とサーバ142が持つ時計の時刻とを比較し、いずれかのウェイクアップ時刻と一致した場合、ステップST121の処理に進む。不一致の場合はステップST126に進む。
【0376】
ステップST121:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスを発信先とする蓄積データを蓄積情報172に探し、発信先が一致する蓄積データがあれば、ステップST122に進み、一致する蓄積データが無ければステップST125の処理に進む。
【0377】
ステップST122:電力効率判定部145に電力効率から見た蓄積データ送信処理の処理実行か、中止かの判定を指示する。
【0378】
ステップST123:電力効率判定部145は,ネットワーク管理部148から電源の電力効率から見た蓄積データ送信処理の処理実行か、中止かの判定を指示されると、温度監視部161と消費電流監視部165の出力から判定して処理実行または中止を応答する。この応答により、処理実行の場合はステップST124の処理に進み、処理中止の場合はステップST125に分岐する。
【0379】
ステップST124:発信先が一致する蓄積データの送信区分を全て1に書き換え、しかるのち、その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。ついで、ウェイクアップ情報171の一致したウェイクアップ時刻を削除する。しかるのち、ステップST112の処理に戻る。
【0380】
ステップST125:ウェイクアップ情報171の一致したウェイクアップ時刻を削除する。続いて、削除したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問合せる。しかるのち、ステップST126の処理に進む。
【0381】
ステップST126:蓄積情報172を参照し、送信区分が1の蓄積データがあれば、ステップST127に進み、送信区分が1の蓄積データがなければ、ステップST112の処理に戻る。
【0382】
ステップST127:その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。しかるのち、ステップST112の処理に戻る。
【0383】
また、クライアント149、クライアント150の省電力制御部の処理をクライアント150の省電力制御部156の処理を代表させて説明すると以下のようになる。この処理は電源が投入されると自動的に実行されるように予め設定しておく。なお、制御テーブル155の処理時間帯情報173には複数の処理時間帯を図24のように予め定義しておく。
【0384】
ステップST131:オペレータがクライアント150の処理終了を指定した場合は処理を終了する。指定されない場合はステップST132に分岐する。
【0385】
ステップST132:処理時間帯情報173の処理時間帯とクライアント150が持つ時計の時刻とを比較し、処理時間帯の終了時刻であればステップST133に進み、終了時刻でなければステップST134に分岐する。
【0386】
ステップST133:処理時間帯情報173を参照し、次の処理時間帯の開始時刻を次のウェイクアップ時刻としてサーバ142に通知し、そのウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定し、装置電源157が切断されるようOSのタスク機能を設定し、電源切断し、処理を終える。
【0387】
ステップST134:データを受信した場合はステップST135に進む。データを受信していない場合はステップST131に戻る。
【0388】
ステップST135:受信内容が次のウェイクアップ時刻の問合せの場合はステップST133に戻る。次のウェイクアップ時刻の問合せでなければステップST136に分岐する。
【0389】
ステップST136:電力効率判定部153に電力効率からみた受信データの処理実行か、中止かの判定を指示する。
【0390】
ステップST137:電力効率判定部153は省電力制御部156から電力効率からみた受信データの処理実行か、中止かの判定を指示されると、内部に備える図22と同じ機構により電力効率が高いか、低いかを判定して、処理実行、中止を応答する。この応答により、処理実行の場合はステップST138の処理に進み、処理中止の場合はステップST133に戻る。
【0391】
ステップST138:受信データを主制御部152に伝達して処理し、サーバ142に処理終了通知を行う。しかるのちステップST131に戻る。
【0392】
図27は本発明のその他の一実施例の構成図である。
【0393】
この省電力ネットワーク処理システム191はサーバ192、クライアント200、クライアント201から構成される。
【0394】
サーバ192は、通信制御部193、主制御部196、記憶装置197、ネットワーク管理部199から構成される。
【0395】
通信制御部193は通信頻度判定部194を持ち、クライアント200、クライアント201と、主制御部196との間にあって双方向での通信制御を行う。
【0396】
通信頻度判定部194はサーバ192制御下のクライアント毎の通信時間をプロトコルアナライザ195を使って計測し、管理テーブル198の通信頻度情報213の直前一日間の通信時間累計に定期的に記録し、ネットワーク管理部199から通信頻度から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、通信頻度情報213の直前一日間の通信時間累計と中止回数を使って、該当するクライアントの直前一日間の通信時間累計が通信時間閾値214の閾値以上か、閾値未満による処理の中止回数が2回の場合は処理実行を応答し、中止回数を0とする。また、該当するクライアントの直前一日間の通信時間の累計が管理テーブル198に持つ通信時間閾値214の閾値未満か、閾値未満による処理の中止回数が1回以内の場合は処理中止を応答し、中止回数を1加算する。
【0397】
主制御部196はサーバ192全体に係わる制御を行う。
【0398】
記憶装置197はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である管理テーブル198を持つ。
【0399】
ここで、管理テーブル198の詳細構成の一例を示すと図28のようになる。
【0400】
管理テーブル198はウェイクアップ情報211、蓄積情報212、通信頻度情報213、通信時間閾値214とで構成される。
【0401】
ウェイクアップ情報211はIPアドレスとウェイクアップ時刻とから構成され、ネットワーク管理部199制御下のクライアントのIPアドレスと次のウェイクアップ時刻のデータが記録される。
【0402】
蓄積情報212は発信元・発信先IPアドレス、受信日時、送信区分、受信データから構成される蓄積データが記録される。
【0403】
発信元・発信先IPアドレス、受信日時はネットワーク管理部199の指示で受信したデータの発信元と発信先のIPアドレスおよび受信日時のデータである。
【0404】
送信区分は蓄積データがウェイクアップ時刻を経過した送信対象のデータか否かの判別に使用される。
【0405】
受信データは受信したデータである。
【0406】
通信頻度情報213はIPアドレス、直前一日間の通信時間累計、中止回数が記録される。
【0407】
通信時間閾値214は通信頻度から見た処理実行か、中止かの判定に使用の直前一日間の通信時間閾値である。
【0408】
ネットワーク管理部199は、サーバ192にLANでつながるクライアント200、クライアント201に対して省電力制御を行う。具体的には、クライアント200、クライアント201に次のウェイクアップ時刻を問合せ、管理テーブル198に記録したり、クライアント200、クライアント201が電源切断中なら受信データを取り込んで、蓄積したり、ウェイクアップ機能により起動したクライアント200、クライアント201宛の蓄積データがあれば通信頻度判定部194に通信頻度からみた処理実行か、中止かの判定を指示し、処理実行を応答されたら蓄積データを送信したり、蓄積データの送信が終了したり、蓄積データが無かった場合に次のウェイクアップ時刻を問い合わせて管理テーブル198に記憶したりする。
【0409】
クライアント200は利用者が対話操作に使用する端末である。IPアドレスとして517が付けられているとする。
【0410】
クライアント201は利用者が対話操作に使用する端末である。通信制御部202、主制御部203、記憶装置204、省電力制御部206、装置電源207から構成される。IPアドレスとして515が付けられているとする。
【0411】
なお、クライアント200もクライアント201と同一の構成を有する。
【0412】
通信制御部202はサーバ192と、主制御部203との間にあって双方向での通信制御を行う。
【0413】
主制御部203は、クライアント201全体に係わる制御を行う。
【0414】
記憶装置204はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である制御テーブル205を持つ。
【0415】
ここで、制御テーブルの詳細構成を制御テーブル205を例に説明すると図29のようになる。
【0416】
制御テーブル205は処理時間帯情報215からなり、クライアント201の処理時間帯が事前定義される。
【0417】
省電力制御部206は、サーバ192からの次のウェイクアップ時刻の問合せが有った場合にその時刻を制御テーブル205の処理時間帯を参照して応答したり、次のウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定して、装置電源207を電源切断し、省電力モードに移行したり、ウェイクアップ機能により起動すると、サーバ192から送信された通信データを主制御部203に伝達して処理したりする。
【0418】
装置電源207はクライアント201の各部で必要な所定電圧、所定電流の供給を行う。
【0419】
ついで、図27、図28、図29の構成図と図30、図31のフローチャートとを基に通信頻度が高い場合又は通信頻度が低い場合の処理中止が2回の場合、ネットワーク処理を行うが、通信頻度が低い場合又は通信頻度が低い場合の処理中止が1回以内の場合、ネットワーク処理を中止して電源切断しての省電力モードに入らせ、ネットワーク処理の効率を高めて、省電力化が図れるようにした処理を説明すると以下のようになる。
【0420】
まず、サーバ192のネットワーク管理部199の処理を説明すると以下のようになる。なお、管理テーブル198のウェイクアップ情報211、通信頻度情報213には制御対象のクライアント200、クライアント201のIPアドレスを事前に定義しておく。また、通信頻度情報213の中止回数を全て0に、及び通信時間閾値214を事前に設定しておく。
【0421】
ステップST151:ウェイクアップ情報211に定義されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。
【0422】
ステップST152:オペレータがサーバ192の処理終了を指定した場合は処理を終了する。指定されない場合はステップST153に分岐する。
【0423】
ステップST153:データを受信した場合はステップST154に進み、受信しない場合はステップST160に分岐する。
【0424】
ステップST154:ウェイクアップ時刻の通知を受けた場合はステップST155に進み、ウェイクアップ時刻の通知でなければステップST156に分岐する。
【0425】
ステップST155:通知されたウェイクアップ時刻を管理テーブル198のウェイクアップ情報211の該当するIPアドレスに対で記録する。図28はクライアント201のウェイクアップ時刻が記録された例である。しかるのちステップST152に戻る。
【0426】
ステップST156:クライアントからの処理終了通知であればステップST157の処理に進む。処理終了通知でなければステップST158に分岐する。
【0427】
ステップST157:管理テーブル198の蓄積情報212から処理終了通知に該当する蓄積データを削除する。なお、通知された処理終了通知の発信元を発信先とする蓄積データがほかに記録されていない場合は、次のウェイクアップ時刻を処理終了通知の発信元に問合せる。しかるのち、ステップST152の処理に戻る。
【0428】
ステップST158:受信したデータの発信先クライアントが電源切断中かをウェイクアップ情報211の該当するIPアドレスにウェイクアップ時刻が記録されているか否かで判別し、電源切断中であればステップST159の処理に進む。電源切断中でなければステップST152の処理に戻る。
【0429】
ステップST159:受信したデータを管理テーブル198の蓄積情報212に記録する。なお、送信区分は0と設定する。しかるのち、ステップST152の処理に戻る。
【0430】
ステップST160:管理テーブル198のウェイクアップ情報211のウェイクアップ時刻とサーバ192が持つ時計の時刻とを比較し、いずれかのウェイクアップ時刻と一致した場合、ステップST161の処理に進む。不一致の場合はステップST166に進む。
【0431】
ステップST161:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスを発信先とする蓄積データを蓄積情報212に探し、発信先が一致する蓄積データがあれば、ステップST162に進み、一致する蓄積データが無ければステップST165の処理に進む。
【0432】
ステップST162:通信頻度判定部194に通信頻度からみた処理実行か、中止かの判定を指示する。通信頻度判定部194では通信頻度及び通信頻度が少ない場合の処理の中止回数から判定し、処理実行または中止をネットワーク管理部199に応答する。
【0433】
ステップST163:通信頻度判定部194から処理実行を応答された場合はステップST164に進み。処理中止を応答された場合はステップST165に分岐する。
【0434】
ステップST164:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスを発信先とする蓄積データの送信区分を全て1に書き換え、しかるのち、その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。ついで、ウェイクアップ情報211の一致したウェイクアップ時刻を削除する。しかるのち、ステップST152の処理に戻る。
【0435】
ステップST165:ウェイクアップ情報211の一致したウェイクアップ時刻を削除する。続いて、削除したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問合せる。しかるのち、ステップST166の処理に進む。
【0436】
ステップST166:蓄積情報212を参照し、送信区分が1の蓄積データがあれば、ステップST167に進み、送信区分が1の蓄積データがなければ、ステップST152の処理に戻る。
【0437】
ステップST167:その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。しかるのち、ステップST152の処理に戻る。
【0438】
また、クライアント200、クライアント201の省電力制御部の処理をクライアント201の省電力制御部206の処理を代表させて説明すると以下のようになる。この処理は電源が投入されると自動的に実行されるように予め設定しておく。なお、制御テーブル205の処理時間帯情報215には複数の処理時間帯を図29のように予め定義しておく。
【0439】
ステップST181:オペレータがクライアント201の処理終了を指定した場合は処理を終了する。指定されない場合はステップST182に分岐する。
【0440】
ステップST182:処理時間帯情報215の処理時間帯とクライアント201が持つ時計の時刻とを比較し、処理時間帯の終了時刻であればステップST183に進み、終了時刻でなければステップST184に分岐する。
【0441】
ステップST183:処理時間帯情報215を参照し、次の処理時間帯の開始時刻を次のウェイクアップ時刻としてサーバ192に通知し、そのウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定し、装置電源207が切断されるようOSのタスク機能を設定し、電源切断し、処理を終える。
【0442】
ステップST184:データを受信した場合はステップST185に進む。データを受信していない場合はステップST181に戻る。
【0443】
ステップST185:受信内容が次のウェイクアップ時刻の問合せの場合はステップST183に戻る。次のウェイクアップ時刻の問合せでなければステップST186に分岐する。
【0444】
ステップST186:受信データを主制御部203に伝達して処理し、サーバ192に処理終了通知を行う。しかるのちステップST181に戻る。
【0445】
図32は本発明のその他の一実施例の構成図である。
【0446】
この省電力ネットワーク処理システム231はサーバ232、クライアント239、クライアント240から構成される。
【0447】
サーバ232は、通信制御部233、主制御部234、記憶装置235、ネットワーク管理部237、重要度判定部238から構成される。
【0448】
通信制御部233はクライアント239、クライアント240と、主制御部234との間にあって双方向での通信制御を行う。
【0449】
主制御部234はサーバ232全体に係わる制御を行う。
【0450】
記憶装置235はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である管理テーブル236を持つ。
【0451】
ここで、管理テーブル236の詳細構成の一例を示すと図33のようになる。
【0452】
管理テーブル236はウェイクアップ情報251、蓄積情報252、中止回数情報253とで構成される。
【0453】
ウェイクアップ情報251はIPアドレスとウェイクアップ時刻から構成され、ネットワーク管理部237制御下のクライアントのIPアドレスと次のウェイクアップ時刻のデータが記録される。
【0454】
蓄積情報252は発信元・発信先IPアドレス、受信日時、送信区分、受信データ、重要度から構成され、蓄積データ、重要度の区分が記録される。
【0455】
発信元・発信先IPアドレス、受信日時はネットワーク管理部237の指示で受信したデータの発信元と発信先のIPアドレスおよび受信日時のデータである。
【0456】
送信区分は蓄積データがウェイクアップ時刻を経過した送信対象のデータか否かの判別に使用される。
【0457】
受信データは受信したデータである。
【0458】
重要度は受信したデータが毎回処理すべき重要なものかどうかを表し、毎回処理すべき重要なデータは1が、重要なデータでなければ0が記録される。
【0459】
中止回数情報253はネットワーク管理部237が制御のクライアントのIPアドレス、処理の中止回数が記録される。
【0460】
ネットワーク管理部237は、サーバ232にLANでつながるクライアント239、クライアント240に対して省電力制御を行う。具体的には、クライアント239、クライアント240に次のウェイクアップ時刻を問合せ、管理テーブル236に記録したり、クライアント239、クライアント240が電源切断中なら受信データを取り込んで、蓄積したり、ウェイクアップ機能により起動したクライアント239、クライアント240宛の蓄積データがあれば重要度判定部238に受信データの重要度からみた処理実行か、中止かの判定を指示し、処理実行を応答されたら蓄積データを送信したり、蓄積データの送信が終了したり、蓄積データが無かった場合に次のウェイクアップ時刻を問い合わせて管理テーブル236に記憶したりする。
【0461】
重要度判定部238はサーバ232制御下のクライアントが電源切断中にネットワーク管理部237が管理テーブル236に蓄積するデータに付加された重要度の属性を判別して蓄積情報252の重要度の領域に合わせて記録し、ネットワーク管理部237からデータの重要度からみた処理実行か、処理中止かの判定を指示されると、該当するクライアントの蓄積情報252の蓄積データの重要度と中止回数情報253の該当するクライアントの中止回数を使って、蓄積データに重要度の高いデータが存在する場合か、蓄積データに重要度の高いデータが存在しない場合の処理の中止回数が2回の場合は処理実行を応答し、中止回数を0とする。また、該当するクライアントの蓄積データに重要度の高いデータが存在せず、蓄積データに重要度の高いデータが存在しない場合の処理の中止回数が1回以内の場合は処理中止を応答し、中止回数を1加算する。
【0462】
クライアント239は利用者が対話操作に使用する端末である。IPアドレスとして517が付けられているとする。
【0463】
クライアント240は利用者が対話操作に使用する端末である。通信制御部241、主制御部242、記憶装置243、省電力制御部245、装置電源246から構成される。IPアドレスとして515が付けられているとする。
なお、クライアント239もクライアント240と同一の構成を有する。
【0464】
通信制御部241はサーバ232と、主制御部242との間にあって双方向での通信制御を行う。
【0465】
主制御部242は、クライアント240全体に係わる制御を行う。
【0466】
記憶装置243はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である制御テーブル244を持つ。
【0467】
ここで、制御テーブルの詳細構成を制御テーブル244を例に説明すると図34のようになる。
【0468】
制御テーブル244は処理時間帯情報254からなり、クライアント240の処理時間帯が事前定義される。
【0469】
省電力制御部245は、サーバ232からの次のウェイクアップ時刻の問合せが有った場合にその時刻を制御テーブル244の処理時間帯を参照して応答したり、次のウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定して、装置電源246を電源切断し、省電力モードに移行したり、ウェイクアップ機能により起動すると、サーバ232から送信された通信データを主制御部242に伝達して処理したりする。
【0470】
装置電源246はクライアント240の各部で必要な所定電圧、所定電流の供給を行う。
【0471】
ついで、図32、図33、図34の構成図と図35、図36のフローチャートとを基に省電力モード中に蓄積したデータに重要度の高いデータが有った場合又は重要度の高いデータが無かった場合の処理の中止回数が2回の場合、ネットワーク処理を行うが、重要度の高いデータが無かった場合又は重要度の高いデータが無かった場合の処理の中止回数が1回以内の場合、ネットワーク処理を中止して電源切断しての省電力モードに入らせ、ネットワーク処理の効率を高めて、省電力化が図れるようにした処理を説明すると以下のようになる。
【0472】
まず、サーバ232のネットワーク管理部237の処理を説明すると以下のようになる。なお、管理テーブル236のウェイクアップ情報251、中止回数情報253には制御対象のクライアント239、クライアント240のIPアドレスを事前に定義しておく。また、中止回数情報253の中止回数を全て0に事前に設定しておく。
【0473】
ステップST201:ウェイクアップ情報251に定義されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。
【0474】
ステップST202:オペレータがサーバ232の処理終了を指定した場合は処理を終了する。指定されない場合はステップST203に分岐する。
【0475】
ステップST203:データを受信した場合はステップST204に進み、受信しない場合はステップST210に分岐する。
【0476】
ステップST204:ウェイクアップ時刻の通知を受けた場合はステップST205に進み、ウェイクアップ時刻の通知でなければステップST206に分岐する。
【0477】
ステップST205:通知されたウェイクアップ時刻を管理テーブル236のウェイクアップ情報251の該当するIPアドレスに対で記録する。図33はクライアント240のウェイクアップ時刻が記録された例である。しかるのちステップST202に戻る。
【0478】
ステップST206:クライアントからの処理終了通知であればステップST207の処理に進む。処理終了通知でなければステップST208に分岐する。
【0479】
ステップST207:管理テーブル236の蓄積情報252から処理終了通知に該当する蓄積データを削除する。なお、通知された処理終了通知の発信元を発信先とする蓄積データがほかに記録されていない場合は、次のウェイクアップ時刻を処理終了通知の発信元に問合せる。しかるのち、ステップST202の処理に戻る。
【0480】
ステップST208:受信したデータの発信先クライアントが電源切断中かをウェイクアップ情報251の該当するIPアドレスにウェイクアップ時刻が記録されているか否かで判別し、電源切断中であればステップST209の処理に進む。電源切断中でなければステップST202の処理に戻る。
【0481】
ステップST209:受信したデータを管理テーブル236の蓄積情報252に記録する。なお、送信区分は0と設定する。しかるのち、ステップST202の処理に戻る。
【0482】
ステップST210:管理テーブル236のウェイクアップ情報251のウェイクアップ時刻とサーバ232が持つ時計の時刻とを比較し、いずれかのウェイクアップ時刻と一致した場合、ステップST211の処理に進む。不一致の場合はステップST216に進む。
【0483】
ステップST211:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスを発信先とする蓄積データを蓄積情報252に探し、発信先が一致する蓄積データがあれば、ステップST212に進み、一致する蓄積データが無ければステップST215の処理に進む。
【0484】
ステップST212:重要度判定部238に蓄積データの重要度からみた処理実行か、中止かの判定を指示する。重要度判定部238では蓄積データの重要度及び重要度の高いデータが無い場合の処理の中止回数から判定し、処理実行か、中止かをネットワーク管理部237に応答する。
【0485】
ステップST213:重要度判定部238から処理実行を応答された場合はステップST214に進み。処理中止を応答された場合はステップST215に分岐する。
【0486】
ステップST214:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスを発信先とする蓄積データの送信区分を全て1に書き換え、しかるのち、その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。ついで、ウェイクアップ情報251の一致したウェイクアップ時刻を削除する。しかるのち、ステップST202の処理に戻る。
【0487】
ステップST21 5:ウェイクアップ情報251の一致したウェイクアップ時刻を削除する。続いて、削除したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問合せる。しかるのち、ステップST216の処理に進む。
【0488】
ステップST216:蓄積情報252を参照し、送信区分が1の蓄積データがあれば、ステップST217に進み、送信区分が1の蓄積データがなければ、ステップST202の処理に戻る。
【0489】
ステップST217:その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。しかるのち、ステップST202の処理に戻る。
【0490】
また、クライアント239、クライアント240の省電力制御部の処理をクライアント240の省電力制御部245の処理を代表させて説明すると以下のようになる。この処理は電源が投入されると自動的に実行されるように予め設定しておく。なお、制御テーブル244の処理時間帯情報254には複数の処理時間帯を図34のように予め定義しておく。
【0491】
ステップST231:オペレータがクライアント240の処理終了を指定した場合は処理を終了する。指定されない場合はステップST232に分岐する。
【0492】
ステップST232:処理時間帯情報254の処理時間帯とクライアント240が持つ時計の時刻とを比較し、処理時間帯の終了時刻であればステップST233に進み、終了時刻でなければステップST234に分岐する。
【0493】
ステップST233:処理時間帯情報254を参照し、次の処理時間帯の開始時刻を次のウェイクアップ時刻としてサーバ232に通知し、そのウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定し、装置電源246が切断されるようOSのタスク機能を設定し、電源切断し、処理を終える。
【0494】
ステップST234:データを受信した場合はステップST235に進む。データを受信していない場合はステップST231に戻る。
【0495】
ステップST235:受信内容が次のウェイクアップ時刻の問合せの場合はステップST233に戻る。次のウェイクアップ時刻の問合せでなければステップST236に分岐する。
【0496】
ステップST236:受信データを主制御部242に伝達して処理し、サーバ232に処理終了通知を行う。しかるのちステップST231に戻る。
【0497】
図37は本発明のその他の一実施例の構成図である。
【0498】
この省電力ネットワーク処理システム271はサーバ272、クライアント278、サーバ279、クライアント286、クライアント287から構成される。
【0499】
サーバ272は、通信制御部273、主制御部274、記憶装置275、ネットワーク管理部277から構成される。
【0500】
通信制御部273はクライアント278、サーバ279と、主制御部274との間にあって双方向での通信制御を行う。
【0501】
主制御部274はサーバ272全体に係わる制御を行う。
【0502】
記憶装置275はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である管理テーブル276を持つ。
【0503】
ここで、管理テーブル276の詳細構成の一例を示すと図38のようになる。
【0504】
管理テーブル276はウェイクアップ情報301、蓄積情報302、管理サーバ情報303とで構成される。
【0505】
ウェイクアップ情報301はIPアドレスとウェイクアップ時刻から構成され、ネットワーク管理部277制御下のクライアント、サーバのIPアドレスと次のウェイクアップ時刻のデータが記録される。
【0506】
蓄積情報302は発信元・発信先IPアドレス、受信日時、送信区分、受信データから構成され蓄積データが記録される。
【0507】
発信元・発信先IPアドレス、受信日時はネットワーク管理部277の指示で受信したデータの発信元と発信先のIPアドレスおよび受信日時のデータである。
【0508】
送信区分は蓄積データがウェイクアップ時刻を経過した送信対象のデータか否かの判別に使用される。
【0509】
受信データは受信したデータである。
【0510】
管理サーバ情報303はサーバ272の制御下のサーバが省電力モードに移行して電源切断中にそのサーバのIPアドレスと制御下のクライアントのIPアドレスが記録される。
【0511】
ネットワーク管理部277は、サーバ272にLANでつながるクライアント278、サーバ279に対して省電力制御を行う。具体的には、クライアント278に次のウェイクアップ時刻を問合せ、管理テーブル276に記録したり、クライアント278が電源切断中なら受信データを取り込んで、蓄積情報302に蓄積したり、ウェイクアップ機能により起動したクライアント278宛の蓄積データがあれば送信したり、蓄積データの送信が終了したり、蓄積データが無かった場合に次のウェイクアップ時刻を問い合わせて管理テーブル276に記憶したりする。
【0512】
また、サーバ279からサーバ279とサーバ279制御下のクライアントのIPアドレスとウェイクアップ時刻との通知を受けたら管理テーブル276のウェイクアップ情報301と管理サーバ情報303に記憶し、サーバ279が省電力モード移行で電源切断中にサーバ279又はサーバ279の制御下のクライアント宛の通信データがあれば取り込んで、蓄積情報302に蓄積したり、ウェイクアップ機能により起動したサーバ279に、サーバ279又はサーバ279の制御下のクライアント宛の蓄積データがあれば送信したりする。
【0513】
クライアント278は利用者が対話操作に使用する端末である。IPアドレスとして518が付けられているとする。
【0514】
サーバ279は、通信制御部280、主制御部281、記憶装置282、ネットワーク管理部284、装置電源285から構成される。
【0515】
通信制御部280はサーバ272、クライアント286、クライアント287と、主制御部281との間にあって双方向での通信制御を行う。
【0516】
主制御部281はサーバ279全体に係わる制御を行う。
【0517】
記憶装置282はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である管理テーブル283を持つ。
【0518】
ここで、管理テーブル283の詳細構成の一例を示すと図39のようになる。
【0519】
管理テーブル283はウェイクアップ情報304と蓄積情報305とで構成される。
【0520】
ウェイクアップ情報304はIPアドレス、ウェイクアップ時刻から構成され、ネットワーク管理部284制御下のクライアントのIPアドレスと次のウェイクアップ時刻が記録される。
【0521】
蓄積情報305は発信元・発信先IPアドレス、受信日時、送信区分、受信データから構成される蓄積データが記録される。
【0522】
発信元・発信先IPアドレス、受信日時はネットワーク管理部284の指示で受信したデータの発信元と発信先のIPアドレスおよび受信日時のデータである。
【0523】
送信区分は蓄積データがウェイクアップ時刻を経過した送信対象のデータか否かの判別に使用される。
【0524】
受信データは受信したデータである。
【0525】
ネットワーク管理部284は、サーバ279にLANでつながるクライアント286、クライアント287に対して省電力制御を行う。具体的には、クライアント286、クライアント287に次のウェイクアップ時刻を問合せ、管理テーブル283に記録したり、クライアント286、クライアント287が電源切断中なら受信データを取り込んで、蓄積情報305に蓄積したり、ウェイクアップ機能により起動したクライアント286、クライアント287宛の蓄積データがあれば送信したり、蓄積データの送信が終了したり、蓄積データが無かった場合に次のウェイクアップ時刻を問い合わせて管理テーブル283に記憶したりする。
【0526】
また、ネットワーク管理部284は制御下のクライアントが全て電源切断され、かつ、管理テーブル283に記録されたウェイクアップ時刻の内、一番早いウェイクアップ時刻までに、10分以上の時間ある場合は、一番早いウェイクアップ時刻前には処理可能となるように、一番早いウェイクアップ時刻より5分早い時刻をサーバ279のウェイクアップ時刻と定めて、サーバ272にサーバ279とサーバ279制御下のクライアントのIPアドレスとウェイクアップ時刻とを通知し、サーバ279のウェイクアップ機能を設定し、装置電源285を電源切断して省電力モードに移行する。
【0527】
装置電源285はサーバ279の各部で必要な所定電圧、所定電流の供給を行う。
【0528】
クライアント286は利用者が対話操作に使用する端末である。IPアドレスとして517が付けられているとする。
【0529】
クライアント287は利用者が対話操作に使用する端末である。通信制御部288、主制御部289、記憶装置290、省電力制御部292、装置電源293から構成される。IPアドレスとして515が付けられているとする。
【0530】
なお、クライアント286もクライアント287と同一の構成を有する。
【0531】
通信制御部288はサーバ279と、主制御部289との間にあって双方向での通信制御を行う。
【0532】
主制御部289は、クライアント287全体に係わる制御を行う。
【0533】
記憶装置290はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である制御テーブル291を持つ。
【0534】
省電力制御部292は、サーバ279からの次のウェイクアップ時刻の問合せが有った場合にその時刻を制御テーブル291を参照して応答したり、次のウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定して、装置電源293を電源切断し、省電力モードに移行したり、ウェイクアップ機能により起動すると、サーバ279から送信された通信データを主制御部289に伝達して処理したりする。
【0535】
装置電源293はクライアント287の各部で必要な所定電圧、所定電流の供給を行う。
【0536】
ついで、図37、図38、図39の構成図と図40、図41のフローチャートとを基に省電力制御を行うサーバ279も制御下のクライアントが全て電源切断し、省電力モードに移行した場合は、制御下のクライアントの内一番早いウェイクアップ時刻前には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定して、電源切断し、省電力を図れるようにした処理を説明すると以下のようになる。
【0537】
まず、サーバ272のネットワーク管理部277の処理を説明すると以下のようになる。なお、管理テーブル276のウェイクアップ情報301には制御対象のクライアント278のIPアドレスを事前に定義しておく。
【0538】
ステップST251:ウェイクアップ情報301に定義されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。
【0539】
ステップST252:オペレータがサーバ272の処理終了を指定した場合は処理を終了する。指定されない場合はステップST253に分岐する。
【0540】
ステップST253:データを受信した場合はステップST254に進み、受信しない場合はステップST260に分岐する。
【0541】
ステップST254:ウェイクアップ時刻の通知を受けた場合はステップST255に進み、ウェイクアップ時刻の通知でなければステップST256に分岐する。
【0542】
ステップST255:通知されたウェイクアップ時刻を管理テーブル276のウェイクアップ情報301の該当するIPアドレスに対で記録する。なお、サーバ279からサーバ279とその制御下のクライアントのIPアドレスとウェイクアップ時刻を通知された場合はウェイクアップ情報301に記録するとともに、サーバ279のIPアドレスと制御下のクライアントのIPアドレスとを対にして管理サーバ情報303に記録する。図38のウェイクアップ情報301はクライアント278、サーバ279とその制御下のクライアントのIPアドレスとウェイクアップ時刻が記録された例である。しかるのちステップST252に戻る。
【0543】
ステップST256:クライアントからの処理終了通知であればステップST257の処理に進む。処理終了通知でなければステップST258に分岐する。
【0544】
ステップST257:管理テーブル276の蓄積情報302から処理終了通知に該当する蓄積データを削除する。なお、通知された処理終了通知の発信元を発信先とする蓄積データがほかに記録されていない場合は、次のウェイクアップ時刻を処理終了通知の発信元に問合せる。しかるのち、ステップST252の処理に戻る。
【0545】
ステップST258:受信したデータの発信先クライアントまたはサーバが電源切断中かをウェイクアップ情報301の該当するIPアドレスにウェイクアップ時刻が記録されているか否かで判別し、電源切断中であればステップST259の処理に進む。電源切断中でなければステップST252の処理に戻る。
【0546】
ステップST259:受信したデータを管理テーブル276の蓄積情報302に記録する。なお、送信区分は0と設定する。しかるのち、ステップST252の処理に戻る。
【0547】
ステップST260:管理テーブル276のウェイクアップ情報301のウェイクアップ時刻とサーバ272が持つ時計の時刻とを比較し、いずれかのウェイクアップ時刻と一致した場合、ステップST261の処理に進む。不一致の場合はステップST266に進む。
【0548】
ステップST261:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスがサーバに付けられたIPアドレスかを管理サーバ情報303の左端列のIPアドレスに有るかより判別し、サーバのIPアドレスならステップST262の処理に進み、サーバのIPアドレスでなければステップST263に分岐する。
【0549】
ステップST262:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたサーバのIPアドレス、このサーバの制御下のクライアントで管理サーバ情報303に対で記録されたクライアントのIPアドレスを発信先とする蓄積情報302の蓄積データが有れば全て取り出して、ウェイクアップ時刻の一致したサーバであるサーバ279の管理テーブル283の蓄積情報305に移動する。しかるのち、ウェイクアップ情報301からこのサーバとその制御下のクライアントのIPアドレスとウェイクアップ時刻とを全て削除する。
【0550】
また、管理サーバ情報303からウェイクアップ時刻の一致したサーバであるサーバ279のIPアドレス、その制御下のクライアントのIPアドレスのデータを削除する。しかるのち、ステップST252に戻る。
【0551】
このステップの処理により、サーバが省電力モード中に上位サーバが代わって受信したデータが全て引き継がれる。
【0552】
ステップST263:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスを発信先とする蓄積データを蓄積情報302に探し、発信先が一致する蓄積データがあれば、ステップST264に進み、一致する蓄積データが無ければステップST265の処理に進む。
【0553】
ステップST264:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスを発信先とする蓄積データの送信区分を全て1に書き換え、しかるのち、その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。ついで、ウェイクアップ情報301の一致したウェイクアップ時刻を削除する。しかるのち、ステップST252の処理に戻る。
【0554】
ステップST265:ウェイクアップ情報301の一致したウェイクアップ時刻を削除する。続いて、削除したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問合せる。しかるのち、ステップST266の処理に進む。
【0555】
ステップST266:蓄積情報302を参照し、送信区分が1の蓄積データがあれば、ステップST267に進み、送信区分が1の蓄積データがなければ、ステップST252の処理に戻る。
【0556】
ステップST267:その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。しかるのち、ステップST252の処理に戻る。
【0557】
また、サーバ279のネットワーク管理部284の処理を説明すると以下のようになる。この処理は電源が投入されると自動的に実行されるように予め設定しておく。なお、管理テーブル283のウェイクアップ情報304には制御対象のクライアント286、クライアント287のIPアドレスを事前に定義しておく
。
【0558】
ステップST271:初回の起動時のみウェイクアップ情報304に定義されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。
【0559】
ステップST272:オペレータがサーバ279の処理終了を指定した場合は処理を終了する。指定されない場合はステップST273に分岐する。
【0560】
ステップST273:データを受信した場合はステップST274に進み、受信しない場合はステップST280に分岐する。
【0561】
ステップST274:ウェイクアップ時刻の通知を受けた場合はステップST275に進み、ウェイクアップ時刻の通知でなければステップST276に分岐する。
【0562】
ステップST275:通知されたウェイクアップ時刻を管理テーブル283のウェイクアップ情報304の該当するIPアドレスに対で記録する。図39はクライアント286、クライアント287のウェイクアップ時刻が記録された例である。しかるのちステップST272に戻る。
【0563】
ステップST276:クライアントからの処理終了通知であればステップST277の処理に進む。処理終了通知でなければステップST278に分岐する。
【0564】
ステップST277:管理テーブル283の蓄積情報305から処理終了通知に該当する蓄積データを削除する。なお、通知された処理終了通知の発信元を発信先とする蓄積データがほかに記録されていない場合は、次のウェイクアップ時刻を処理終了通知の発信元に問合せる。しかるのち、ステップST272の処理に戻る。
【0565】
ステップST278:受信したデータの発信先クライアントが電源切断中かをウェイクアップ情報304の該当するIPアドレスにウェイクアップ時刻が記録されているか否かで判別し、電源切断中であればステップST279の処理に進む。電源切断中でなければステップST272の処理に戻る。
【0566】
ステップST279:受信したデータを管理テーブル283の蓄積情報305に記録する。なお、送信区分は0と設定する。しかるのち、ステップST272の処理に戻る。
【0567】
ステップST280:管理テーブル283のウェイクアップ情報304のウェイクアップ時刻とサーバ279が持つ時計の時刻とを比較し、いずれかのウェイクアップ時刻と一致した場合、ステップST281の処理に進む。不一致の場合はステップST284に進む。
【0568】
ステップST281:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスを発信先とする蓄積データを蓄積情報305に探し、発信先が一致する蓄積データがあれば、ステップST282に進み、一致する蓄積データが無ければステップST283の処理に進む。
【0569】
ステップST282:発信先が一致する蓄積データの送信区分を全て1に書き換え、しかるのち、その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。ついで、ウェイクアップ情報304の一致したウェイクアップ時刻を削除する。しかるのち、ステップST272の処理に戻る。
【0570】
ステップST283:ウェイクアップ情報304の一致したウェイクアップ時刻を削除する。続いて、削除したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問合せる。しかるのち、ステップST284の処理に進む。
【0571】
ステップST284:蓄積情報305を参照し、送信区分が1の蓄積データがあれば、ステップST285に進み、送信区分が1の蓄積データがなければ、ステップST286の処理に進む。
【0572】
ステップST285:その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。しかるのち、ステップST272の処理に戻る。
【0573】
ステップST286:ウェイクアップ情報304を参照し、制御対象の全てのIPアドレスにウェイクアップ時刻が記録されていて、かつ、その内一番早いウェイクアップ時刻とサーバ279の持つ時計の時刻との差が予めネットワーク管理部284内部に設定した10分以上の場合はステップST287に進む。そうでなければステップST272に戻る。
【0574】
ステップST287:ウェイクアップ情報304に記録されたIPアドレス、ウェイクアップ時刻のウェイクアップ情報に加えて、サーバ279のIPアドレスとウェイクアップ情報304に記録されたウェイクアップ時刻の中で一番早い時刻より5分早い時刻をサーバ279のウェイクアップ時刻として対としたウェイクアップ情報とを上位のサーバ272に送信し、ついで、ここで設定したサーバ279のウェイクアップ時刻に合わせ、サーバ279のウェイクアップ機能を設定し、OSのタスク機能を設定して、装置電源285を電源切断し、処理を終える。
【0575】
図42は本発明のその他の一実施例の構成図である。
【0576】
この省電力ネットワーク処理システム311はサーバ312、クライアント321、サーバ322、クライアント331、クライアント332から構成される。
【0577】
サーバ312は、通信制御部313、主制御部316、記憶装置318、ネットワーク管理部320から構成される。
【0578】
通信制御部313はクライアント321、サーバ322と、主制御部316との間にあって双方向での通信制御を行う。内部にトラフィック監視部314を持つ。
【0579】
トラフィック監視部314は通信制御部313につながるLANのトラフィック量をプロトコルアナライザ315を使って計測し、ネットワーク管理部320からトラフィック量からみた処理実行か、中止かの判定を指示されると、管理テーブル319に予め設定した直前の1分間当たりのトラフィック量閾値と直前1分間当たりのトラフィック量とを比較し、閾値未満の場合は処理実行を応答し、閾値を超える場合は処理中止を応答する。
【0580】
主制御部316はサーバ312全体に係わる制御を行う。内部に電力効率判定部317を持つ。
【0581】
電力効率判定部317は主制御部316における電力効率を常時監視しており、ネットワーク管理部320から電源の電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、現時点の電力効率を内部に持つ電力効率閾値と比較し、閾値を超える電力効率の場合は処理実行を応答し、閾値未満の電力効率なら処理中止を応答する。
【0582】
記憶装置318はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である管理テーブル319を持つ。
【0583】
ここで、管理テーブル319の詳細構成の一例を示すと図43のようになる。
【0584】
管理テーブル319はウェイクアップ情報341、蓄積情報342、管理サーバ情報343、トラフッィク管理情報344とで構成される。
【0585】
ウェイクアップ情報341はIPアドレスとウェイクアップ時刻から構成され、ネットワーク管理部320制御下のクライアント、サーバのIPアドレスと次のウェイクアップ時刻のデータが記録される。
【0586】
蓄積情報342は発信元・発信先IPアドレス、受信日時、送信区分、受信データから構成され蓄積データが記録される。
【0587】
発信元・発信先IPアドレス、受信日時はネットワーク管理部320の指示で受信したデータの発信元と発信先のIPアドレスおよび受信日時のデータである。
【0588】
送信区分は蓄積データがウェイクアップ時刻を経過した送信対象のデータか否かの判別に使用される。
【0589】
受信データは受信したデータである。
【0590】
管理サーバ情報343はサーバ312の制御下のサーバが省電力モードに移行して電源切断中にそのサーバのIPアドレスとそのサーバ制御下のクライアントのIPアドレスが記録される。
【0591】
トラフィック管理情報344は直前1分間当たりのトラフィック量閾値が事前定義される。
【0592】
ネットワーク管理部320は、サーバ312にLANでつながるクライアント321、サーバ322に対して省電力制御を行う。具体的には、クライアント321に次のウェイクアップ時刻を問合せ、管理テーブル319に記録したり、クライアント321が電源切断中なら受信データを取り込んで、蓄積情報342に蓄積したり、ウェイクアップ機能により起動したクライアント321宛の蓄積データがあれば、まず、LANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定をトラフィック監視部314に指示し、処理実行を応答された場合に、次いで、電源の電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を電力効率判定部317に指示し、処理実行を応答された場合に、蓄積データを送信したり、蓄積データの送信が終了したり、蓄積データが無かった場合に次のウェイクアップ時刻を問い合わせて管理テーブル319に記憶したりする。
【0593】
また、サーバ322からサーバ322とサーバ322制御下のクライアントのIPアドレスとウェイクアップ時刻との通知を受けたら、まず、LANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定をトラフィック監視部314に指示し、処理実行を応答された場合に、次いで、電源の電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を電力効率判定部317に指示し、処理実行を応答された場合に、サーバ322に制御引継ぎ可と通知するとともに、サーバ322から通知されたサーバ322とサーバ322制御下のクライアントのIPアドレスとウェイクアップ時刻とをウェイクアップ情報341と管理サーバ情報343に記憶し、サーバ322が省電力モード移行で電源切断中にサーバ322又はサーバ322の制御下のクライアント宛の通信データがあれば取り込んで、蓄積情報342に蓄積したり、ウェイクアップ機能により起動したサーバ322に、サーバ322又はサーバ322の制御下のクライアント宛の蓄積データがあれば送信したりする。
【0594】
クライアント321は利用者が対話操作に使用する端末である。IPアドレスとして518が付けられているとする。
【0595】
サーバ322は、通信制御部323、主制御部326、記憶装置327、ネットワーク管理部329、装置電源330から構成される。
【0596】
通信制御部323はサーバ312、クライアント331、クライアント332と、主制御部326との間にあって双方向での通信制御を行う。内部にトラフィック監視部324を持つ。
【0597】
トラフィック監視部324は通信制御部323につながるLANのトラフィック量をプロトコルアナライザ325を使って計測し、ネットワーク管理部329からトラフィック量からみた処理実行か、中止かの判定を指示されると、管理テーブル328に予め設定した直前の1分間当たりのトラフィック量閾値と直前1分間当たりのトラフィック量とを比較し、閾値未満の場合は処理実行を応答し、閾値を超える場合は処理中止を応答する。
【0598】
主制御部326はサーバ322全体に係わる制御を行う。
【0599】
記憶装置327はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である管理テーブル328を持つ。
【0600】
ここで、管理テーブル328の詳細構成の一例を示すと図44のようになる。
【0601】
管理テーブル328はウェイクアップ情報345、蓄積情報346、トラフィック管理情報347で構成される。
【0602】
ウェイクアップ情報345はIPアドレス、ウェイクアップ時刻から構成され、ネットワーク管理部329制御下のクライアントのIPアドレスと次のウェイクアップ時刻が記録される。
【0603】
蓄積情報346は発信元・発信先IPアドレス、受信日時、送信区分、受信データから構成される蓄積データが記録される。
【0604】
発信元・発信先IPアドレス、受信日時はネットワーク管理部329の指示で受信したデータの発信元と発信先のIPアドレスおよび受信日時のデータである。
【0605】
送信区分は蓄積データがウェイクアップ時刻を経過した送信対象のデータか否かの判別に使用される。
【0606】
受信データは受信したデータである。
【0607】
トラフィック管理情報347は直前1分間当たりのトラフィック量閾値が事前定義される。
【0608】
ネットワーク管理部329は、サーバ322にLANでつながるクライアント331、クライアント332に対して省電力制御を行う。具体的には、クライアント331、クライアント332に次のウェイクアップ時刻を問合せ、管理テーブル328に記録したり、クライアント331、クライアント332が電源切断中なら受信データを取り込んで、蓄積情報346に蓄積したり、ウェイクアップ機能により起動したクライアント331、クライアント332宛の蓄積データがあれば、LANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定をトラフィック監視部324に指示し、処理実行を応答された場合に、蓄積データを送信したり、蓄積データの送信が終了したり、蓄積データが無かった場合に次のウェイクアップ時刻を問い合わせて管理テーブル328に記憶したりする。
【0609】
また、ネットワーク管理部329は制御下のクライアントが全て電源切断され、かつ、管理テーブル328に記録されたウェイクアップ時刻の内、一番早いウェイクアップ時刻までに、10分以上の時間ある場合は、一番早いウェイクアップ時刻前には処理可能となるように、一番早いウェイクアップ時刻より5分早い時刻をサーバ322のウェイクアップ時刻と定めて、サーバ312にサーバ322とサーバ322制御下のクライアントのIPアドレスとウェイクアップ時刻とを通知し、サーバ312から制御引継ぎ可との通知が有った場合に、サーバ322のウェイクアップ機能を設定し、装置電源330を電源切断して省電力モードに移行する。
【0610】
装置電源330はサーバ322の各部で必要な所定電圧、所定電流の供給を行う。
【0611】
クライアント331は利用者が対話操作に使用する端末である。IPアドレスとして517が付けられているとする。
【0612】
クライアント332は利用者が対話操作に使用する端末である。通信制御部333、主制御部334、記憶装置335、省電力制御部337、装置電源338から構成される。IPアドレスとして515が付けられているとする。
【0613】
なお、クライアント331もクライアント332と同一の構成を有する。
【0614】
通信制御部333はサーバ322と、主制御部334との間にあって双方向での通信制御を行う。
【0615】
主制御部334は、クライアント332全体に係わる制御を行う。
【0616】
記憶装置335はデータの記憶を行う。内部に制御に使用する各種データを記憶する領域である制御テーブル336を持つ。
【0617】
省電力制御部337は、サーバ322からの次のウェイクアップ時刻の問合せが有った場合にその時刻を制御テーブル336を参照して応答したり、次のウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定して、装置電源338を電源切断し、省電力モードに移行したり、ウェイクアップ機能により起動すると、サーバ322から送信された通信データを主制御部334に伝達して処理したりする。
【0618】
装置電源338はクライアント332の各部で必要な所定電圧、所定電流の供給を行う。
【0619】
ついで、図42、図43、図44の構成図と図45、図46のフローチャートとを基に、制御下のクライアントがウェイクアップ時刻となって蓄積データを送信する際、LANのトラフィック量が多い時は、蓄積データの送信処理を止めて、ネットワーク処理の効率を高め、また、下位のサーバから省電力モード移行に伴う制御引継ぎを依頼された場合に、LANのトラフィック量が多い時、もしくは電源の電力効率が低くなると予想される場合に、制御の引継ぎを拒否し、ネットワーク処理の効率を高め、省電力を図れるようにした処理を説明すると以下のようになる。
【0620】
まず、サーバ312のネットワーク管理部320の処理を説明すると以下のようになる。なお、管理テーブル319のウェイクアップ情報341には制御対象のクライアント321のIPアドレスを事前に定義しておく。
【0621】
また、トラフィック管理情報344には直前1分間当たりのトラフィック量閾値を図43のように予め定義しておく。
【0622】
ステップST301:ウェイクアップ情報341に定義されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。
【0623】
ステップST302:オペレータがサーバ312の処理終了を指定した場合は処理を終了する。指定されない場合はステップST303に分岐する。
【0624】
ステップST303:データを受信した場合はステップST304に進み、受信しない場合はステップST310に分岐する。
【0625】
ステップST304:ウェイクアップ時刻の通知を受けた場合はステップST305に進み、ウェイクアップ時刻の通知でなければステップST306に分岐する。
【0626】
ステップST305:ウェイクアップ時刻の通知が制御下のクライアントからの場合は、ウェイクアップ情報341に記録する。
【0627】
なお、サーバ322からサーバ322とその制御下のクライアントのIPアドレスとウェイクアップ時刻とを通知された場合は、先ず、LANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定をトラフィック監視部314に指示し、処理実行を応答された場合に、次いで、電源の電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を電力効率判定部317に指示し、処理実行を応答された場合に、サーバ322に制御引継ぎ可と通知するとともに、サーバ322から通知されたサーバ322とサーバ322制御下のクライアントのIPアドレスとウェイクアップ時刻とをウェイクアップ情報341に記録するとともに、サーバ322のIPアドレスと制御下のクライアントのIPアドレスとを対にして管理サーバ情報343に記録する。
【0628】
一方、トラフィック監視部314、電力効率判定部317での判定でどちらか中止を応答された場合にサーバ322に制御引継ぎ不可と通知する。
【0629】
図43のウェイクアップ情報341はクライアント321、サーバ322とその制御下のクライアントのIPアドレスとウェイクアップ時刻が記録された例である。しかるのちステップST302に戻る。
【0630】
ステップST306:クライアントからの処理終了通知であればステップST307の処理に進む。処理終了通知でなければステップST308に分岐する。
【0631】
ステップST307:管理テーブル319の蓄積情報342から処理終了通知に該当する蓄積データを削除する。なお、通知された処理終了通知の発信元を発信先とする蓄積データがほかに記録されていない場合は、次のウェイクアップ時刻を処理終了通知の発信元に問合せる。しかるのち、ステップST302の処理に戻る。
【0632】
ステップST308:受信したデータの発信先クライアントまたはサーバが電源切断中かをウェイクアップ情報341の該当するIPアドレスにウェイクアップ時刻が記録されているか否かで判別し、電源切断中であればステップST309の処理に進む。電源切断中でなければステップST302の処理に戻る。
【0633】
ステップST309:受信したデータを管理テーブル319の蓄積情報342に記録する。なお、送信区分は0と設定する。しかるのち、ステップST302の処理に戻る。
【0634】
ステップST310:管理テーブル319のウェイクアップ情報341のウェイクアップ時刻とサーバ312が持つ時計の時刻とを比較し、いずれかのウェイクアップ時刻と一致した場合、ステップST311の処理に進む。不一致の場合はステップST318に進む。
【0635】
ステップST311:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスがサーバに付けられたIPアドレスかを管理サーバ情報343の左端列のIPアドレスに有るかより判別し、サーバのIPアドレスならステップST312の処理に進み、サーバのIPアドレスでなければステップST313に分岐する。
【0636】
ステップST312:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたサーバのIPアドレス、このサーバの制御下のクライアントで管理サーバ情報343に対で記録されたクライアントのIPアドレスを発信先とする蓄積情報342の蓄積データが有れば全て取り出して、ウェイクアップ時刻の一致したサーバであるサーバ322の管理テーブル328の蓄積情報346に移動する。しかるのち、ウェイクアップ情報341からこのサーバとその制御下のクライアントのIPアドレスとウェイクアップ時刻とを全て削除する。
【0637】
また、管理サーバ情報343からウェイクアップ時刻の一致したサーバであるサーバ322のIPアドレス、その制御下のクライアントのIPアドレスのデータを削除する。しかるのち、ステップST302に戻る。
【0638】
このステップの処理により、サーバが省電力モード中に上位サーバが代わって受信したデータが全て引き継がれる。
【0639】
ステップST313:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスを発信先とする蓄積データを蓄積情報342に探し、発信先が一致する蓄積データがあれば、ステップST314に進み、一致する蓄積データが無ければステップST317の処理に進む。
【0640】
ステップST314:LANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定をトラフィック監視部314に指示し、処理実行を応答された場合に、次いで、電源の電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を電力効率判定部317に指示する。
【0641】
ステップST315:トラフィック監視部314、電力効率判定部317の判定がともに処理実行の場合にステップST316に進み、どちらか一方でも判定が中止の場合にステップST317に分岐する。
【0642】
ステップST316:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスを発信先とする蓄積データの送信区分を全て1に書き換え、しかるのち、その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。ついで、ウェイクアップ情報341の一致したウェイクアップ時刻を削除する。しかるのち、ステップST302の処理に戻る。
【0643】
ステップST317:ウェイクアップ情報341の一致したウェイクアップ時刻を削除する。続いて、削除したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問合せる。しかるのち、ステップST318の処理に進む。
【0644】
ステップST318:蓄積情報342を参照し、送信区分が1の蓄積データがあれば、ステップST319に進み、送信区分が1の蓄積データがなければ、ステップST302の処理に戻る。
【0645】
ステップST319:その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。しかるのち、ステップST302の処理に戻る。
【0646】
また、サーバ322のネットワーク管理部329の処理を説明すると以下のようになる。この処理は電源が投入されると自動的に実行されるように予め設定しておく。なお、管理テーブル328のウェイクアップ情報345には制御対象のクライアント331、クライアント332のIPアドレスを事前に定義しておく。
【0647】
また、トラフィック管理情報347には直前1分間当たりのトラフィック量閾値を図44のように予め定義しておく。
【0648】
ステップST321:初回の起動時のみウェイクアップ情報345に定義されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問い合わせる。
【0649】
ステップST322:オペレータがサーバ322の処理終了を指定した場合は処理を終了する。指定されない場合はステップST323に分岐する。
【0650】
ステップST323:データを受信した場合はステップST324に進み、受信しない場合はステップST330に分岐する。
【0651】
ステップST324:ウェイクアップ時刻の通知を受けた場合はステップST325に進み、ウェイクアップ時刻の通知でなければステップST326に分岐する。
【0652】
ステップST325:通知されたウェイクアップ時刻を管理テーブル328のウェイクアップ情報345の該当するIPアドレスに対で記録する。図44はクライアント331、クライアント332のウェイクアップ時刻が記録された例である。しかるのちステップST322に戻る。
【0653】
ステップST326:クライアントからの処理終了通知であればステップST327の処理に進む。処理終了通知でなければステップST328に分岐する。
【0654】
ステップST327:管理テーブル328の蓄積情報346から処理終了通知に該当する蓄積データを削除する。なお、通知された処理終了通知の発信元を発信先とする蓄積データがほかに記録されていない場合は、次のウェイクアップ時刻を処理終了通知の発信元に問合せる。しかるのち、ステップST322の処理に戻る。
【0655】
ステップST328:受信したデータの発信先クライアントが電源切断中かをウェイクアップ情報345の該当するIPアドレスにウェイクアップ時刻が記録されているか否かで判別し、電源切断中であればステップST329の処理に進む。電源切断中でなければステップST322の処理に戻る。
【0656】
ステップST329:受信したデータを管理テーブル328の蓄積情報346に記録する。なお、送信区分は0と設定する。しかるのち、ステップST322の処理に戻る。
【0657】
ステップST330:管理テーブル328のウェイクアップ情報345のウェイクアップ時刻とサーバ322が持つ時計の時刻とを比較し、いずれかのウェイクアップ時刻と一致した場合、ステップST331の処理に進む。不一致の場合はステップST336に進む。
【0658】
ステップST331:一致したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスを発信先とする蓄積データを蓄積情報346に探し、発信先が一致する蓄積データがあれば、ステップST332に進み、一致する蓄積データが無ければステップST335の処理に進む。
【0659】
ステップST332:LANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定をトラフィック監視部324に指示する。
【0660】
ステップST333:トラフィック監視部324の判定が処理実行の場合にステップST334に進み、判定が中止の場合にステップST335に分岐する。
【0661】
ステップST334:発信先が一致する蓄積データの送信区分を全て1に書き換え、しかるのち、その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。ついで、ウェイクアップ情報345の一致したウェイクアップ時刻を削除する。しかるのち、ステップST322の処理に戻る。
【0662】
ステップST335:ウェイクアップ情報345の一致したウェイクアップ時刻を削除する。続いて、削除したウェイクアップ時刻と対で記録されたIPアドレスのクライアントに次のウェイクアップ時刻を問合せる。しかるのち、ステップST336の処理に進む。
【0663】
ステップST336:蓄積情報346を参照し、送信区分が1の蓄積データがあれば、ステップST337に進み、送信区分が1の蓄積データがなければ、ステップST338の処理に進む。
【0664】
ステップST337:その蓄積データの中で受信日時が一番早いデータを発信先IPアドレスに従って送信する。しかるのち、ステップST322の処理に戻る。
【0665】
ステップST338:ウェイクアップ情報345を参照し、制御対象の全てのIPアドレスにウェイクアップ時刻が記録されていて、かつ、その内一番早いウェイクアップ時刻とサーバ322の持つ時計の時刻との差が予めネットワーク管理部329内部に設定した10分以上の場合はステップST339に進む。そうでなければステップST322に戻る。
【0666】
ステップST339:ウェイクアップ情報345に記録されたIPアドレス、ウェイクアップ時刻のウェイクアップ情報に加えて、サーバ322のIPアドレスとウェイクアップ情報345に記録されたウェイクアップ時刻の中で一番早い時刻より5分早い時間をサーバ322のウェイクアップ時刻として対としたウェイクアップ情報とを上位のサーバ312に送信する
【0667】
ステップST340:サーバ312からの通知が制御引継ぎ可の場合はステップST341に進み、制御引継ぎ不可の場合はステップST322に戻る。
【0668】
ステップST341:ここで設定したサーバ322のウェイクアップ時刻に合わせ、サーバ322のウェイクアップ機能を設定し、OSのタスク機能を設定して、装置電源330を電源切断し、処理を終える。
【0669】
本発明は、特定LAN内でのサーバとその制御下にある複数のサーバまたはクライアントとのネットワークシステムにおいて、ネットワーク処理の効率を高め、省電力化を図る処理に適用できる。
【0670】
【発明の効果】
この発明により、以下に示すような効果が期待できる。
【0671】
本発明では、サーバの制御によりクライアントのネットワーク処理をまとめて行わせ、処理を終えると電源切断して省電力モードに移行させることで、ネットワーク処理の効率を高め、省電力化を図れる。
【0672】
また、サーバの制御は特定のクライアントだけでなく、複数のクライアントを対象とできる。
【0673】
また、他のクライアントからサーバ制御下のクライアントへ通信して、応答を待って行おうとした処理が発信先クライアントが省電力モード移行で電源切断中と分らないために中断されることを回避でき、かつ、ウェイクアップ時刻も分るため、受信可能な時刻を知って再送信ができる。
【0674】
また、他のクライアントからサーバ制御下のクライアントへ通信した場合に、発信先のクライアントが省電力モード移行で電源切断中の場合に、サーバが代わってデータ送信を行うことが分り、次の処理に取り掛かることができる。
【0675】
昼間はリアルタイム処理、夜間は一括処理というようにオフィスの稼動率に配慮した省電力制御ができる。
【0676】
LANのトラフィック量が多い時はクライアントでの受信データの処理を止めて、トラフィック量が多い時のネットワーク処理の遅延を防いで、ネットワーク処理の効率を高め、省電力とできる。
【0677】
LANのトラフィック量が多い時はサーバでの蓄積データの送信処理を止めて、トラフィック量が多い時のネットワーク処理の遅延を防いで、ネットワーク処理の効率を高め、省電力とできる。
【0678】
クライアントの電源の電力効率が高い時は受信データを処理し、低いときは処理をしないことで電力損失を減らし、省電力とできる。
【0679】
サーバの電源の電力効率が高い時は蓄積データの送信処理を行い、低いときは蓄積データの送信処理をしないことで電力損失を減らし、省電力とできる。
【0680】
通信頻度の多少により、通信頻度が少ないクライアントは数回に1回処理を行わせることで、ネットワーク処理の効率を高め省電力とできる。
【0681】
通信データに重要度の属性を持たせ、重要度の高い通信データはクライアントで毎回処理し、重要度が低いデータは数回に1回、処理を行わせることで、ネットワーク処理の効率を高め省電力とできる。
【0682】
サーバの制御するクライアントが全て電源切断して、省電力モードに入っている間、サーバも上位サーバに制御を引継いでもらい、電源切断して、省電力モードとすることで、一層の省電力を図ることができる。
【0683】
また、上位サーバはLANのトラフィック量が高い時に下位サーバからの制御引継ぎを拒否して、処理遅延を防ぎ、ネットワーク処理の効率を高め、省電力化を図ることができる。
【0684】
また、上位サーバは電源の電力効率が低くなると予想される場合に下位サーバからの制御引継ぎを拒否して、電力損失を減らし、省電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の詳細構成図である。
【図3】本発明の詳細構成図である。
【図4】本発明の詳細構成図である。
【図5】本発明の一実施例構成図である。
【図6】本発明の一実施例の管理テーブル詳細構成図である。
【図7】本発明の一実施例の制御テーブル詳細構成図である。
【図8】本発明の一実施例のネットワーク管理部の処理フローチャートである。
【図9】本発明の一実施例の省電力制御部の処理フローチャートである。
【図10】本発明のその他の一実施例構成図である。
【図11】本発明のその他の一実施例の管理テーブル詳細構成図である。
【図12】本発明のその他の一実施例の制御テーブル詳細構成図である。
【図13】本発明のその他の一実施例のネットワーク管理部の処理フローチャートである。
【図14】本発明のその他の一実施例の省電力制御部の処理フローチャートである。
【図15】本発明のその他の一実施例構成図である。
【図16】本発明のその他の一実施例の管理テーブル詳細構成図である。
【図17】本発明のその他の一実施例の制御テーブル詳細構成図である。
【図18】本発明のその他の一実施例のネットワーク管理部の処理フローチャートである。
【図19】本発明のその他の一実施例の省電力制御部の処理フローチャートである。
【図20】本発明のその他の一実施例構成図である。
【図21】電力効率特性図である。
【図22】本発明のその他の一実施例の電力効率判定部詳細図である。
【図23】本発明のその他の一実施例の管理テーブル詳細構成図である。
【図24】本発明のその他の一実施例の制御テーブル詳細構成図である。
【図25】本発明のその他の一実施例のネットワーク管理部の処理フローチャートである。
【図26】本発明のその他の一実施例の省電力制御部の処理フローチャートである。
【図27】本発明のその他の一実施例構成図である。
【図28】本発明のその他の一実施例の管理テーブル詳細構成図である。
【図29】本発明のその他の一実施例の制御テーブル詳細構成図である。
【図30】本発明のその他の一実施例のネットワーク管理部の処理フローチャートである。
【図31】本発明のその他の一実施例の省電力制御部の処理フローチャートである。
【図32】本発明のその他の一実施例構成図である。
【図33】本発明のその他の一実施例の管理テーブル詳細構成図である。
【図34】本発明のその他の一実施例の制御テーブル詳細構成図である。
【図35】本発明のその他の一実施例のネットワーク管理部の処理フローチャートである。
【図36】本発明のその他の一実施例の省電力制御部の処理フローチャートである。
【図37】本発明のその他の一実施例構成図である。
【図38】本発明のその他の一実施例の上位サーバ管理テーブル詳細構成図である。
【図39】本発明のその他の一実施例の下位サーバ管理テーブル詳細構成図である。
【図40】本発明のその他の一実施例の上位サーバのネットワーク管理部の処理フローチャートである。
【図41】本発明のその他の一実施例の下位サーバのネットワーク管理部の処理フローチャートである。
【図42】本発明のその他の一実施例構成図である。
【図43】本発明のその他の一実施例の上位サーバ管理テーブル詳細構成図である。
【図44】本発明のその他の一実施例の下位サーバ管理テーブル詳細構成図である。
【図45】本発明のその他の一実施例の上位サーバのネットワーク管理部の処理フローチャートである。
【図46】本発明のその他の一実施例の下位サーバのネットワーク管理部の処理フローチャートである。
【図47】従来技術の一例の構成図である。
【符号の説明】
1:省電力ネットワーク処理システム
2、4:サーバ
11、21、41:通信制御部
13、24、43:主制御部
15、26、45:記憶装置
16、27:管理テーブル
17、28:ネットワーク管理部
3、5、6:クライアント
23:通信頻度判定部
29:重要度判定部
18、30、48:装置電源
12、22、42:トラフィック監視部
14、25、44:電力効率判定部
47:省電力制御部
Claims (16)
- 特定LAN内でのサーバとその制御下にある複数のサーバまたはクライアントのネットワークシステムのネットワーク処理の省電力方法において、
制御下のクライアントは複数の処理時間帯が事前定義された制御テーブルを具備し、
サーバ(4)は、クライアント(6)に次のウェイクアップ時刻を問い合わせると、クライアント(6)は、その時刻を制御テーブルを参照して応答し、その時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定し、装置電源(48)を電源切断して、省電力モードに移行し、サーバ(4)はクライアント(6)から応答された次のウェイクアップ時刻を管理テーブル(27)に記録し、クライアント(6)が電源切断されている間、受信したデータを管理テーブル(27)に蓄積し、クライアント(6)はウェイクアップ機能により次のウェイクアップ時刻には処理可能となるように起動し、サーバ(4)はクライアント(6)のウェイクアップ時刻を待って、管理テーブル(27)にクライアント(6)宛の蓄積データがあれば、順次、クライアント(6)宛に送信し、クライアント(6)は受信した蓄積データだけ処理する、と続く一連の処理を繰り返す手順を備えた、
ことを特徴とするネットワーク処理の省電力方法。 - 特定LAN内でのサーバとその制御下にある複数のサーバまたはクライアントのネットワークシステムからなる省電力ネットワークシステムにおいて、
クライアント(6)の事前定義されたネットワークアドレス、ウェイクアップ時刻、および蓄積データが記録される管理テーブル(27)と、
クライアント(6)が具備する複数の処理時間帯が事前定義された制御テーブル(46)と、
クライアント(6)にウェイクアップ時刻を問い合わせ、応答を管理テーブル(27)に記録し、クライアント(6)が電源切断して省電力モードになれば、クライアント(6)宛の通信データを管理テーブル(27)に蓄積し、クライアント(6)がウェイクアップ時刻で起動すれば、クライアント(6)宛の蓄積データ有無を管理テーブル(27)に検索して調べ、該当する蓄積データがあれば順次送信し、その蓄積データを送信し終えたり、該当する蓄積データが無い場合は次のウェイクアップ時刻を問い合わせる一連の処理を行うネットワーク管理部(28)と、
サーバ(4)からウェイクアップ時刻の問合せを受けた場合は制御テーブル(46)に事前定義された処理時間帯の開始時刻から次のウェイクアップ時刻を応答し、次のウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定し、装置電源(48)を電源切断して省電力モードに移行し、起動してデータを受信した場合は主制御部(43)に伝達して処理する一連の処理を行う省電力制御部(47)とを備えた、
ことを特徴とする省電力ネットワークシステム。 - 前記ネットワーク管理部(28)は、
管理テーブル(27)に制御対象のクライアントのネットワークアドレスが事前定義されると、クライアント(5)等複数のクライアントに対しても同様に制御する、
ことを特徴とする請求項2に記載の省電力ネットワークシステム。 - 前記ネットワーク管理部(28)は、
受信データの発信先のネットワークアドレスに一致する管理テーブル(27)のネットワークアドレスに対でウェイクアップ時刻が記録されているか、否かにより発信先のクライアントが電源切断中か、否かを判別し、電源切断中と判別すれば、対で記録されたウェイクアップ時刻から、発信元のクライアントにそのウェイクアップ時刻に再送信するよう通知する、
ことを特徴とする請求項2または3に記載の省電力ネットワークシステム。 - 前記ネットワーク管理部(28)は、
受信データの発信先のネットワークアドレスに一致する管理テーブル(27)のネットワークアドレスに対でウェイクアップ時刻が記録されているか、否かにより発信先のクライアントが電源切断中か、否かを判別し、電源切断中と判別すれば、発信元のクライアントに、発信先クライアントのウェイクアップ時刻を待って代わってデータ送信を行うことを通知する、
ことを特徴とする請求項2、3、4のいずれか1項に記載の省電力ネットワークシステム。 - 前記省電力ネットワークシステムにおいて、
制御テーブル(46)の処理時間帯に対で昼間、夜間を区別するデータを具備し、
前記ネットワーク管理部(28)は、クライアント(6)へのウェイクアップ時刻の問合せで事前定義された昼間、夜間の区別のデータも応答される場合は、クライアント(6)がウェイクアップ機能により起動した時に、昼間、夜間の区別を判別し、昼間の場合はクライアント(6)に該当する蓄積データが管理テーブル(27)に有れば、順次送信し、夜間の場合は、クライアント(6)に該当する蓄積データが管理テーブル(27)に有れば、順次送信し、送信し終えたり、蓄積データが無ければ次のウェイクアップ時刻を問い合わせ、
前記省電力制御部(47)はサーバ(4)からデータを受信すれば順次処理し、ウェイクアップ時刻の問合せが無ければ制御テーブル(46)の処理時間帯の終了時刻を待って、制御テーブル(46)に事前定義された処理時間帯から次のウェイクアップ時刻をサーバ(4)に通知し、電源切断し、省電力モードに移行する、
ことを特徴とする請求項2、3、4、5のいずれか1項に記載の省電力ネットワークシステム。 - 前記省電力ネットワークシステムにおいて、
LANのトラフィック量からみた処理実行、中止の判定に使用する一定時間当たりのトラフィック量閾値が事前定義された制御テーブル(46)を具備し、
LANのトラフィック量を常時計測し、省電力制御部(47)からLANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、直前の一定時間当たりのトラフィック量と制御テーブル(46)に事前定義された一定時間当たりのトラフィック量閾値とを比較し、閾値未満の場合は処理実行を応答し、閾値を超える場合は処理中止を応答するトラフィック監視部(42)を具備する場合は、
前記省電力制御部(47)は、サーバ(4)からデータを受信するとトラフィック監視部(42)にLANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定を指示し、処理実行を応答された場合は受信したデータを主制御部(43)に伝達して処理を行い、処理中止を応答された場合は受信したデータを処理しないで、制御テーブル(46)を参照して、次のウェイクアップ時刻を応答し、そのウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定し、装置電源(48)を電源切断し、省電力モードに移行する、
ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6のいずれか1項に記載の省電力ネットワークシステム。 - 前記省電力ネットワークシステムにおいて、
電源の電力効率を常時監視し、省電力制御部(47)から電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、その時点での電力効率と内部に持つ電力効率閾値とを比較し、閾値を超える場合は処理実行を応答し、閾値未満の場合は処理中止を応答する電力効率判定部(44)を具備する場合は、
前記省電力制御部(47)は、サーバ(4)からデータを受信すると電力効率判定部(44)に電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を指示し、処理実行を応答された場合は受信したデータを主制御部(43)に伝達して処理を行い、処理中止を応答された場合は受信したデータを処理しないで、制御テーブル(46)を参照して、次のウェイクアップ時刻を応答し、そのウェイクアップ時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定し、装置電源(48)を電源切断し、省電力モードに移行する、
ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7のいずれか1項に記載の省電力ネットワークシステム。 - 前記省電力ネットワークシステムにおいて、
LANのトラフィック量から見た処理実行、中止の判定に使用する一定時間当たりのトラフィック量閾値が事前定義された管理テーブル(27)を具備し、
LANのトラフィック量を常時計測し、ネットワーク管理部(28)からLANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、直前の一定時間当たりのトラフィック量と管理テーブル(27)に事前定義された一定時間当たりのトラフィック量閾値とを比較し、閾値未満の場合は処理実行を応答し、閾値を超える場合は処理中止を応答するトラフィック監視部(22)を具備する場合は、
前記ネットワーク管理部(28)は、制御下のクライアントがウェイクアップ時刻になり、かつ、管理テーブル(27)に該当するクライアント宛の蓄積データが有れば、トラフィック監視部(22)にLANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定を指示し、処理実行を応答された場合は、該当するクライアントに順次蓄積データを送信し、処理中止を応答された場合は、蓄積データを送信せずに、次のウェイクアップ時刻を問い合わせる、
ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8のいずれか1項に記載の省電力ネットワークシステム。 - 前記省電力ネットワークシステムにおいて、
電源の電力効率を常時監視し、ネットワーク管理部(28)から電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、その時点での電力効率と内部に持つ電力効率閾値とを比較し、閾値を超える場合は処理実行を応答し、閾値未満の場合は処理中止を応答する電力効率判定部(25)を具備する場合は、
前記ネットワーク管理部(28)は、制御下のクライアントがウェイクアップ時刻になり、かつ、管理テーブル(27)に該当するクライアント宛の蓄積データが有れば、電力効率判定部(25)に電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を指示し、処理実行を応答された場合は、該当するクライアントに順次蓄積データを送信し、処理中止を応答された場合は蓄積データを送信せずに、次のウェイクアップ時刻を問い合わせる、
ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8、9のいずれか1項に記載の省電力ネットワークシステム。 - 前記省電力ネットワークシステムにおいて、
クライアントの通信頻度から見た処理実行、中止の判定に使用する一定時間当たりの通信時間閾値が事前定義され、かつ、制御下のクライアントのネットワークアドレス、直前一定時間当たりの通信時間累計、中止回数からなる通信頻度情報が記録される管理テーブル(27)を具備し、
クライアント毎の通信時間を常時計測して、管理テーブル(27)の直前一定時間当たりの通信時間累計に記録し、ネットワーク管理部(28)より通信頻度から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、管理テーブル(27)の該当するクライアントの直前一定時間当たりの通信時間累計と直前一定時間当たりの通信時間閾値とを比較し、閾値を超える場合、または閾値未満による中止回数が規程数に達している場合は処理実行を応答し、閾値未満で処理中止回数が規程数未満の場合は処理中止を応答する通信頻度判定部(23)を具備する場合は、前記ネットワーク管理部(28)は、制御下のクライアントがウェイクアップ時刻になると通信頻度判定部(23)に通信頻度から見た処理実行か、中止かの判定を指示し、処理実行を応答された場合は、該当するクライアントに該当する蓄積データが管理テーブル(27)に有れば順次データ送信し、処理中止を応答された場合は次のウェイクアップ時刻を問い合わせる、
ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8、9、10のいずれか1項に記載の省電力ネットワークシステム。 - 前記省電力ネットワークシステムにおいて、
制御下のクライアント毎の蓄積データに対で重要度の区分が記録され、かつ、制御下のクライアント毎のネットワークアドレス、処理の中止回数が記録される管理テーブル(27)を具備し、
制御下のクライアント宛の通信データを一つずつ重要度を判別して蓄積データと対で重要度の区分を記録し、ネットワーク管理部(28)から受信データの重要度から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、該当するクライアント宛の蓄積データでの重要度の高いデータ有無を判別し、重要度が高いデータが有る場合、または重要度が高いデータが無かったことによる中止回数が規程数に達している場合は処理実行を応答し、重要度の高いデータが無く、重要度が高いデータが無かったことによる中止回数が規程数未満の場合は処理中止を応答する重要度判定部(29)を具備する場合は、
前記ネットワーク管理部(28)は、制御下のクライアントがウェイクアップ時刻になると重要度判定部(29)に受信データの重要度から見た処理実行か、中止かの判定を指示し、処理実行を応答された場合は、該当するクライアントに該当する蓄積データが管理テーブル(27)に有れば順次データ送信し、処理中止を応答された場合は次のウェイクアップ時刻を問い合わせる、
ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8、9、10、11のいずれか1項に記載の省電力ネットワークシステム。 - 前記省電力ネットワークシステムにおいて、
前記ネットワーク管理部(28)は制御下のクライアントが全て電源切断され、かつ、管理テーブル(27)に記録されたウェイクアップ時刻の内、一番早いウェイクアップ時刻までに、一定時間以上ある場合は、一番早いウェイクアップ時刻前には処理可能となるようにサーバ(4)のウェイクアップ時刻を定めて、サーバ(2)にサーバ(4)とサーバ(4)制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知し、サーバ(4)のウェイクアップ機能を設定し、装置電源(30)を電源切断して省電力モードに移行し、
ネットワーク管理部(17)はサーバ(4)からサーバ(4)とサーバ(4)制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知されると、管理テーブル(16)に記録し、該当するネットワークアドレスを発信先とする通信データを受信して、管理テーブル(16)に蓄積し、サーバ(4)がウェイクアップ機能により起動し、処理可能となるとサーバ(4)に蓄積データを送信する、
ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12のいずれか1項に記載の省電力ネットワークシステム。 - 前記省電力ネットワークシステムにおいて、
LANのトラフィック量から見た処理実行、中止の判定に使用する一定時間当たりのトラフィック量閾値が事前定義された管理テーブル(16)を具備し、
LANのトラフィック量を常時計測し、ネットワーク管理部(17)からLANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、直前の一定時間当たりのトラフィック量と管理テーブル(16)に事前定義された一定時間当たりのトラフィック量閾値とを比較し、閾値未満の場合は処理実行を応答し、閾値を超える場合は処理中止を応答するトラフィック監視部(12)を具備する場合は、
前記ネットワーク管理部(28)は制御下のクライアントが全て電源切断され、かつ、管理テーブル(27)に記録されたウェイクアップ時刻の内、一番早いウェイクアップ時刻までに、一定時間以上ある場合は、一番早いウェイクアップ時刻前には処理可能となるようにサーバ(4)のウェイクアップ時刻を定めて、サーバ(2)にサーバ(4)とサーバ(4)制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知し、サーバ(2)から制御引継ぎ可の旨の通知が有った場合に、サーバ(4)のウェイクアップ機能を設定し、装置電源(30)を電源切断して省電力モードに移行し、
前記ネットワーク管理部(17)はサーバ(4)からサーバ(4)とサーバ(4)制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知されると、トラフィック監視部(12)にLANのトラフィック量から見た処理実行か、中止かの判定を指示し、処理実行を応答された場合は、制御引継ぎ可の旨をサーバ(4)に通知するととともに、通知されたサーバ(4)とサーバ(4)制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを管理テーブル(16)に記録し、該当するネットワークアドレスを発信先とする通信データを受信して、管理テーブル(16)に蓄積し、サーバ(4)がウェイクアップ機能により起動し、処理可能となるとサーバ(4)に蓄積データを送信し、処理中止を応答された場合は、制御引継ぎ不可の旨を通知する、
ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13のいずれか1項に記載の省電力ネットワークシステム。 - 前記省電力ネットワークシステムにおいて、
電源の電力効率を常時監視し、ネットワーク管理部(17)から電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を指示されると、その時点での電力効率と内部に持つ電力効率閾値とを比較し、閾値を超える場合は処理実行を応答し、閾値未満の場合は処理中止を応答する電力効率判定部(14)を具備する場合は、
前記ネットワーク管理部(28)は制御下のクライアントが全て電源切断され、かつ、管理テーブル(27)に記録されたウェイクアップ時刻の内、一番早いウェイクアップ時刻までに、一定時間以上ある場合は、一番早いウェイクアップ時刻前には処理可能となるようにサーバ(4)のウェイクアップ時刻を定めて、サーバ(4)とサーバ(4)制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とをサーバ(2)に通知し、サーバ(2)から制御引継ぎ可の旨の通知が有った場合に、ウェイクアップ機能を設定し、装置電源(30)を電源切断して省電力モードに移行し、
前記ネットワーク管理部(17)はサーバ(4)からサーバ(4)とサーバ(4)制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを通知されると、電力効率判定部(14)に電力効率から見た処理実行か、中止かの判定を指示し、処理実行を応答された場合は、制御引継ぎ可の旨をサーバ(4)に通知するととともに、通知されたサーバ(4)とサーバ(4)制御下のクライアントのネットワークアドレスとウェイクアップ時刻とを管理テーブル(16)に記録し、該当するネットワークアドレスを発信先とする通信データを受信して、管理テーブル(16)に蓄積し、サーバ(4)がウェイクアップ機能により起動し、処理可能となるとサーバ(4)に蓄積データを送信し、処理中止を応答された場合は、制御引継ぎ不可の旨を通知する、
ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14のいずれか1項に記載の省電力ネットワークシステム。 - 特定LAN内でのサーバとその制御下にある複数のサーバまたはクライアントのネットワークシステムのネットワーク処理の省電力を実現するプログラムを格納する記録媒体において、
コンピュータに、
制御下のクライアントは複数の処理時間帯が事前定義された制御テーブルを具備し、
サーバ(4)は、クライアント(6)に次のウェイクアップ時刻を問い合わせると、クライアント(6)は、その時刻を制御テーブルを参照して応答し、その時刻には処理可能となるようウェイクアップ機能を設定し、装置電源(48)を電源切断して、省電力モードに移行し、サーバ(4)はクライアント(6)から応答された次のウェイクアップ時刻を管理テーブル(27)に記録し、クライアント(6)が電源切断されている間、受信したデータを管理テーブル(27)に蓄積し、クライアント(6)はウェイクアップ機能により次のウェイクアップ時刻には処理可能となるように起動し、サーバ(4)はクライアント(6)のウェイクアップ時刻を待って、管理テーブル(27)にクライアント(6)宛の蓄積データがあれば、順次、クライアント(6)宛に送信し、クライアント(6)は受信した蓄積データだけ処理する、と続く一連の処理を繰り返す手順を実行するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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