JP2001244982A - パケット欠落検出システム、送信装置、受信装置及びパケット欠落検出方法 - Google Patents

パケット欠落検出システム、送信装置、受信装置及びパケット欠落検出方法

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JP2001244982A
JP2001244982A JP2000055602A JP2000055602A JP2001244982A JP 2001244982 A JP2001244982 A JP 2001244982A JP 2000055602 A JP2000055602 A JP 2000055602A JP 2000055602 A JP2000055602 A JP 2000055602A JP 2001244982 A JP2001244982 A JP 2001244982A
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Hideki Fujibe
秀樹 藤部
Masayoshi Nakayama
正芳 中山
Kohei Ohata
浩平 大幡
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Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はトラヒックに応じて実際に利用する
物理回線の数を増減するマルチリンク通信を行う場合に
パケット欠落の検出にかかる所要時間を短縮可能なパケ
ット欠落検出システムを提供することを目的とする。 【解決手段】 送信側にはパケットを送出する時点のパ
ケット送信状況を示す制御情報をパケットに付加する情
報付加処理部21と空いている物理回線を検出して特定
の物理回線にパケットを送出する送信回線制御部22と
を設け、受信側には複数の物理回線から受信したパケッ
トをシーケンスナンバに従って並び替える並び替え処理
部32と受信したパケットの入力順序が順番と異なる場
合に受信したパケットを蓄積する並び替えバッファ33
と受信したパケットの入力順序が順番と異なる場合に制
御情報に基づいて送信側のパケット送信状況を把握し受
信していないパケットが欠落したか否かを識別する欠落
検出手段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同時に利用可能な
複数の物理回線を有し、所定の送信データ端末から順次
に送出されるパケットを、マルチリンク通信により前記
複数の物理回線の少なくとも一部分を介して所定の受信
データ端末に転送する通信システムにおいてパケットの
欠落を検出するためのパケット欠落検出システム、送信
装置、受信装置及びパケット欠落検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】送信データ端末が送出する情報をパケッ
トとして受信データ端末に転送する場合に、複数の物理
回線を同時に利用可能な場合がある。例えば、日本電信
電話株式会社の通信サービスである「INSネット15
00」を利用する場合には、64kbit/sの伝送速度の
物理回線を最大で同時に24回線利用して情報を伝送す
ることができる。
【0003】高速で通信を行おうとする場合に、同時に
複数の物理回線を利用できる場合には、マルチリンク通
信を行う。すなわち、送信側では送信しようとする各々
のパケットを実際に確保した物理回線のうち空いている
いずれかの物理回線を利用して順次に送出する。パケッ
トの並び順を区別するために、送出する各々のパケット
にはその順序を表すシーケンスナンバが付加される。
【0004】また、受信側では複数の物理回線からそれ
ぞれ入力されるパケットをシーケンスナンバの順番に従
って並べ替え、送信元と同じ情報を復元する。例えば、
受信側では、パケットの最終ビットを受信するまでパケ
ットの受領とは見なさない。従って、複数の物理回線に
対して同時にパケットを送信する場合であっても、送信
パケット長の違いや複数の物理回線の伝送遅延の違いに
より、データ送信端末から送信したパケットの順番とは
異なる順番で複数のパケットが受信される状況が発生す
る。
【0005】実際には、物理回線の受信側がシーケンス
ナンバの順番とは異なる順番でパケットを受信した場
合、すなわちシーケンスナンバの飛び越しを検出した場
合には、受信したパケットを所定のバッファメモリに一
時的に保持し、そのパケットよりも前方に位置する(シ
ーケンスナンバが小さい)飛び越されたパケットの受信
が完了するのを待つ。
【0006】飛び越されたパケットを受信した場合に
は、シーケンスナンバの順番に従って複数のパケットを
並び替える。そして、順番の揃えられた複数のパケット
を順次に受信データ端末に対して出力する。ところで、
例えば物理回線上においてビット誤り等が発生すると、
そのパケットは受信側で受信しても正常なパケットの受
信とはみなされず、廃棄されることになる。このような
パケットの廃棄が生じた場合にも、受信側ではパケット
の並び順に飛び越しが発生する。
【0007】このため、受信したパケットのシーケンス
ナンバを調べるだけでは、パケットの欠落によるシーケ
ンスナンバの飛び越しと、単なる伝送遅延によるシーケ
ンスナンバの飛び越しとを区別することができない。
【0008】従って、パケットの欠落が発生した場合に
は、それを早期に検出し、欠落したパケットに関する受
信待ちを中止する必要がある。もしも欠落したパケット
の受信待ちを続けると、欠落したパケットよりも後のパ
ケットをいつまでも受信データ端末に送出することがで
きない。そこで、従来より次のような方法を用いてパケ
ットの欠落を検出している。
【0009】(1)タイマを用いて検出する。すなわ
ち、受信側では、シーケンスナンバの飛び越しが発生し
た場合、最長パケットの送信時間に相当する時間をタイ
マにセットしておき、飛び越されたシーケンスナンバの
パケットの受信を待つ。タイマの時間内に飛び越された
パケットを受信しなかった場合には、そのパケットが欠
落したものとみなす。
【0010】(2)現在のダイヤルアップIP(Intern
et Protocol)通信で用いられているPPP(Point-to-
Point Protocol)マルチリンク制御においては、次のよ
うにしてパケット欠落を検出している。受信側では、N
個の物理回線の各々から受信したパケットのN個のシー
ケンスナンバM(1)〜M(N)を逐次検出する。シーケンス
ナンバM(1)〜M(N)の中の最小値Mminを参照すること
により、Mminのシーケンスナンバまでは送信側がパケ
ットの送信を完了したとみなすことができる。
【0011】そこで、受信側でシーケンスナンバの飛び
越しを検出した場合には、受信したパケットのシーケン
スナンバMminが飛び越されたシーケンスナンバよりも
大きい場合には、飛び越されたシーケンスナンバのパケ
ットは欠落しているとみなすことができる。この方法で
は、タイマを用いる場合と比べてより早くパケットの欠
落を検出することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】(問題となる環境)送
信側のパケット送信間隔が比較的長い場合、すなわち低
トラヒック状態の場合には、実送信帯域は、利用可能な
全物理回線の送信帯域よりも小さくなる。その場合、回
線の一部に無通信状態の回線(アイドルリンク)が生
じ、実際にパケットを送信する物理回線の数は確立して
いる全物理回線数よりも少なくなる。
【0013】PPPのマルチリンクでは、i番目の回線
がアイドルリンクである場合、その回線については受信
パケットのシーケンスナンバM(i)が更新されないた
め、前記シーケンスナンバの最小値Mminも更新されな
い。Mminが変わらないと、前記(2)の方法でパケット
の欠落を検出することができない。 (PPPの場合の解決策)そこで実際には、送信側はア
イドルリンクに対してシーケンスナンバを付記したヌル
フラグメントと呼ばれる制御用のパケットを送信するよ
うに制御している。ヌルフラグメントの転送により、ア
イドルリンクの回線についてもシーケンスナンバが更新
され、Mminも更新される。通常、ヌルフラグメントは
アイドルリンクが発生し、一定時間パケット送信がない
時に送出される。
【0014】(PPPマルチリンクの問題点)回線の使
用効率を向上させるために用いられる特定の制御方式に
おいては、一定時間パケットを送信していない回線につ
いては自動的に解放し、その回線を他の端末に割り当て
るように制御している。マルチリンク通信を行う場合、
実際に多数の物理回線を確保した場合であっても、送信
側の送信トラヒック量が確保した全回線分の帯域以下の
場合には、アイドルリンクが発生する可能性がある。そ
の場合、アイドルリンクに一定時間パケットの送信がな
ければアイドルリンクの回線を解放するのが望ましい。
【0015】PPPのマルチリンクでは、受信側で受信
パケットのシーケンスナンバM(i)を利用している全て
の回線について確実に更新するために、一定時間以上パ
ケットが送信されずアイドルリンクになりそうな回線に
対しては、前述のようにヌルフラグメントを送信する。
【0016】ところで、PPP制御を行うレイヤはプロ
トコルのOSIモデルのレイヤ2であり、物理回線の制
御を行うレイヤはレイヤ1である。このため、ヌルフラ
グメントはレイヤ1から見ると通常の上位パケットと同
じとみなされる。従って、一定時間パケットを送信して
いない回線に対して回線を解放するような制御を行う場
合であっても、レイヤ2のPPP制御でヌルフラグメン
トを送出する場合には、アイドルリンクを解放する制御
を開始することができない。
【0017】このため、アイドルリンクの解放を優先す
る場合には、ヌルフラグメントの送出を中止する必要が
ある。その場合、パケット欠落の検出は前記(1)の方法
でタイマを用いて行わざるを得ない。しかしながら、タ
イマを用いてパケット欠落を検出する場合には、パケッ
トに欠落が生じてからそれが実際に検出されるまでに比
較的長い時間がかかる。
【0018】本発明は、送信トラヒックの変化に応じて
実際に利用する物理回線の数を増減するマルチリンク通
信を行う場合に、パケット欠落の検出にかかる所要時間
を短縮可能なパケット欠落検出システム、送信装置、受
信装置及びパケット欠落検出方法を提供することを目的
とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1は、同時に利用
可能な複数の物理回線を有し、所定の送信データ端末か
ら順次に送出されるパケットを、マルチリンク通信によ
り前記複数の物理回線の少なくとも一部分を介して所定
の受信データ端末に転送する通信システムに用いるパケ
ット欠落検出システムであって、前記送信データ端末か
ら送出されるパケットを順次に入力し、各々のパケット
を前記複数の物理回線のうち空いている物理回線に対し
て順次に送出する送信装置と、前記複数の物理回線から
それぞれ受信したパケットを順次に入力し、入力したパ
ケットの並び順を整えてからそれらのパケットを前記受
信データ端末に転送する受信装置とを設けるとともに、
前記送信装置には、入力されたパケットの順序を表すシ
ーケンスナンバと制御情報とを送出するパケットに付加
する情報付加処理部と、パケットを送出する時点におけ
る送信装置のパケット送信状況を前記制御情報として生
成する制御情報生成手段と、送出すべきパケットが存在
する場合に、空いている物理回線を検出し、空いている
特定の物理回線に対してパケットを送出する送信回線制
御部とを設け、前記受信装置には、前記複数の物理回線
の各々から受信したパケットを、それに付加されたシー
ケンスナンバに従って並び替える並び替え処理部と、受
信したパケットの入力順序がシーケンスナンバの順番と
異なる場合に、受信したパケットを一時的に蓄積する並
び替えバッファと、受信したパケットの入力順序がシー
ケンスナンバの順番と異なる場合に、受信したパケット
に含まれる前記制御情報の内容に基づいて送信装置側の
パケット送信状況を把握し、受信していないパケットが
欠落したか否かを識別する欠落検出手段とを設けたこと
を特徴とする。
【0020】請求項1では、送信装置の情報付加処理部
は、入力されたパケットの順序を表すシーケンスナンバ
と制御情報とを送出するパケットに付加する。送信装置
の制御情報生成手段は、パケットを送出する時点におけ
る送信装置のパケット送信状況を前記制御情報として生
成する。送信装置の送信回線制御部は、送出すべきパケ
ットが存在する場合に、空いている物理回線を検出し、
空いている特定の物理回線に対してパケットを送出す
る。
【0021】また、受信装置の並び替え処理部は、複数
の物理回線の各々から受信したパケットを、それに付加
されたシーケンスナンバに従って並び替える。受信装置
の並び替えバッファは、受信したパケットの入力順序が
シーケンスナンバの順番と異なる場合に、受信したパケ
ットを一時的に蓄積する。受信装置の欠落検出手段は、
受信したパケットの入力順序がシーケンスナンバの順番
と異なる場合に、受信したパケットに含まれる前記制御
情報の内容に基づいて送信装置側のパケット送信状況を
把握し、受信していないパケットが欠落したか否かを識
別する。
【0022】請求項1では、送信トラヒックの変化に応
じて使用する物理回線の数の増減を行うマルチリンク通
信形態を想定している。請求項1の場合、伝送されるパ
ケットに送信装置側のパケット送信状況が制御情報とし
て含まれているので、受信側の欠落検出手段は、送信装
置側のパケット送信状況を把握することができる。従っ
て、送信装置側のパケット送信状況と受信側のパケット
受信状況とを比較することにより、受信していないパケ
ットが欠落したか否かを識別することができる。
【0023】このため、パケット欠落の判定にタイマを
用いる必要がなく、タイマを用いる場合と比べて短い時
間でパケットの欠落を検出できる。なお、確保した回線
がアイドルリンクになった場合であっても、その回線に
ヌルフラグメントのような制御用のパケットを送出する
ことはない。このため、未使用の回線については他のレ
イヤの制御により自動的に解放することができる。
【0024】請求項2は、請求項1のパケット欠落検出
システムにおいて、前記送信装置の制御情報生成手段
は、各々のパケットの送信を開始する際に、同時に利用
可能な前記複数の物理回線のうち、パケットを送信途中
の物理回線の数と、次のパケットの送信に実際に利用す
る物理回線の数との合計を前記制御情報として生成し、
前記送信装置の送信回線制御部は、パケットを送信可能
な空いている物理回線が複数存在する場合には、予め定
めた優先順位に従って、空いている複数の物理回線の中
から1つの物理回線を選択してパケットを送信し、前記
受信装置の欠落検出手段は、欠落の可能性がある未受信
のパケットが存在する場合に、前記未受信のパケットよ
りも後方に位置するパケットを受信した物理回線の数を
表す第1の数値と、それまでに受信したパケットに含ま
れる前記制御情報の最大値を表す第2の数値とを監視
し、前記第1の数値と第2の数値との比較によりパケッ
トの欠落の有無を識別することを特徴とする。
【0025】請求項2においては、前記制御情報とし
て、送信装置が各々のパケットの送信を開始する時のパ
ケットを送信途中の物理回線(パケットの最終ビットま
ではまだ送信完了していない)の数と、次のパケットの
送信に実際に利用する物理回線の数との合計の値を用い
る。
【0026】また、前記送信装置の送信回線制御部は、
パケットを送信可能な空いている物理回線が複数存在す
る場合には、予め定めた優先順位(例えば割り当てられ
た番号の小さい順)に従って、空いている複数の物理回
線の中から1つの物理回線を選択してパケットを送信す
る。受信装置が実際に受信したパケットのシーケンスナ
ンバに飛び越しが発生した場合には、飛び越されたシー
ケンスナンバのパケットは、欠落の可能性を有する未受
信のパケットとみなすことができる。しかし、未受信の
パケットはパケット長の違いにより単に遅れて到着する
可能性もある。
【0027】そこで、欠落の可能性を有する未受信のパ
ケットを検出した場合には、そのパケットよりも後方に
位置するパケットを受信した物理回線の数を第1の数値
として監視する。また、それまでに受信したパケットに
含まれる制御情報の最大値を第2の数値として監視す
る。第2の数値は、送信側がパケットの伝送に実際に使
用している回線数に相当する。従って、第1の数値が第
2の数値と等しくなった場合には、実際に使用している
全ての回線について、未受信のパケットよりも後方に位
置するパケットを受信したことになる。
【0028】送信側では、パケットの並び順に従って順
次にいずれかの回線にパケットを送出するので、受信側
が実際に使用されている全ての回線で未受信のパケット
よりも後方のパケットを受信したということ(「第1の
数値」=「第2の数値」)は、送信側が送出を完了した
未受信のパケットを送信途中の回線が存在しないことを
意味するので、未受信のパケットは欠落したとみなすこ
とができる。
【0029】請求項3は、請求項1のパケット欠落検出
システムにおいて、前記送信装置の制御情報生成手段
は、各々のパケットの送信を開始する際に、パケットを
送信中でない場合には、それまでに送信を完了したパケ
ットに含まれるシーケンスナンバの最大値を、いずれか
のパケットを送信中の場合には、送信中の1つ又は複数
のパケットに含まれるシーケンスナンバのうち最小の値
の1つ前の値を制御情報として生成し、前記受信装置の
欠落検出手段は、欠落の可能性がある未受信のパケット
が存在する場合に、前記未受信のパケットのシーケンス
ナンバと、受信したパケットに含まれる前記制御情報と
を比較してパケットの欠落の有無を識別することを特徴
とする。
【0030】請求項3においては、制御情報の内容を次
のようにして決定する。すなわち、各々のパケットの送
信を開始する際に、パケットを送信中でない場合には、
それまでに送信を完了したパケットに含まれるシーケン
スナンバの最大値を制御情報とし、いずれかのパケット
を送信中の場合には、送信中の1つ又は複数のパケット
に含まれるシーケンスナンバのうち最小の値の1つ前の
値を制御情報とする。従って、制御情報の値は、送信を
完了した最後のパケットのシーケンスナンバに相当す
る。
【0031】請求項3では、複数の物理回線の伝搬遅延
が全て等しい場合を想定している。従って、伝送区間
(送信装置と受信装置との間)ではパケットの並び順の
逆転は発生しない。受信装置が実際に受信したパケット
のシーケンスナンバに飛び越しが発生した場合には、飛
び越されたシーケンスナンバのパケットは、欠落の可能
性を有する未受信のパケットとみなすことができる。し
かし、未受信のパケットはパケット長の違いにより単に
遅れて到着する可能性もある。
【0032】受信側では、受信したパケットの制御情報
から送信側が送信を完了した最後のパケットのシーケン
スナンバを知ることができる。送信側が送信を完了した
最後のパケットのシーケンスナンバが未受信のパケット
のシーケンスナンバの値以上になった場合には、未受信
のパケットは送信側では既に送信を完了しているので、
伝送中に欠落が発生したとみなすことができる。
【0033】請求項4は、所定の送信データ端末から順
次に送出されるパケットを入力し、同時に利用可能な複
数の物理回線の少なくとも一部分を利用して、マルチリ
ンク通信により所定の受信データ端末に転送する送信装
置であって、前記送信データ端末から入力されたパケッ
トの順序を表すシーケンスナンバと制御情報とを送出す
るパケットに付加する情報付加処理部と、各々のパケッ
トの送信を開始する際に、同時に利用可能な前記複数の
物理回線のうち、パケットを送信途中の物理回線の数
と、次のパケットの送信に実際に利用する物理回線の数
との合計を送信側のパケット送信状況を表す前記制御情
報として生成する制御情報生成手段と、送出すべきパケ
ットが存在する場合に、空いている物理回線を検出し、
空いている特定の物理回線に対してパケットを送出する
とともに、パケットを送信可能な空いている物理回線が
複数存在する場合には、予め定めた優先順位に従って、
空いている複数の物理回線の中から1つの物理回線を選
択してパケットを送信する送信回線制御部とを設けたこ
とを特徴とする。
【0034】請求項4の送信装置を用いることにより、
請求項1及び請求項2のパケット欠落検出システムを実
現することが可能である。請求項5は、所定の送信デー
タ端末から順次に送出されるパケットを入力し、同時に
利用可能な複数の物理回線の少なくとも一部分を利用し
て、マルチリンク通信により所定の受信データ端末に転
送する送信装置であって、前記送信データ端末から入力
されたパケットの順序を表すシーケンスナンバと制御情
報とを送出するパケットに付加する情報付加処理部と、
各々のパケットの送信を開始する際に、パケットを送信
中でない場合には、それまでに送信を完了したパケット
に含まれるシーケンスナンバの最大値を、いずれかのパ
ケットを送信中の場合には、送信中の1つ又は複数のパ
ケットに含まれるシーケンスナンバのうち最小の値の1
つ前の値を前記制御情報として生成する制御情報生成手
段と、送出すべきパケットが存在する場合に、空いてい
る物理回線を検出し、空いている特定の物理回線に対し
てパケットを送出する送信回線制御部とを設けたことを
特徴とする。
【0035】請求項5の送信装置を用いることにより、
請求項1及び請求項3のパケット欠落検出システムを実
現することが可能である。請求項6は、同時に利用可能
な複数の物理回線を介してマルチリンク通信により順次
に送信されるパケットを受信する受信装置であって、受
信するパケットの各々に、パケットの並び順を表すシー
ケンスナンバとパケットの送信に同時に利用している物
理回線の数を表す制御情報とが含まれている場合に、前
記複数の物理回線の各々から受信したパケットを、それ
に付加されたシーケンスナンバに従って並び替える並び
替え処理部と、受信したパケットの入力順序がシーケン
スナンバの順番と異なる場合に、受信したパケットを一
時的に蓄積する並び替えバッファと、受信したパケット
の入力順序がシーケンスナンバの順番と異なり、欠落の
可能性がある未受信のパケットが存在する場合に、前記
未受信のパケットよりも後方に位置するパケットを受信
した物理回線の数を表す第1の数値と、それまでに受信
したパケットに含まれる前記制御情報の最大値を表す第
2の数値とを監視し、前記第1の数値と第2の数値との
比較によりパケットの欠落の有無を識別する欠落検出手
段とを設けたことを特徴とする。
【0036】請求項6の受信装置を用いることにより、
請求項1及び請求項2のパケット欠落検出システムを実
現することが可能である。請求項7は、同時に利用可能
な複数の物理回線を介してマルチリンク通信により順次
に送信されるパケットを受信する受信装置であって、受
信するパケットの各々に、パケットの並び順を表すシー
ケンスナンバと、送信側が送信を完了したパケットのシ
ーケンスナンバの最大値又は送信中の1つもしくは複数
のパケットに含まれるシーケンスナンバのうち最小の値
の1つ前の値を表す制御情報とが含まれている場合に、
前記複数の物理回線の各々から受信したパケットを、そ
れに付加されたシーケンスナンバに従って並び替える並
び替え処理部と、受信したパケットの入力順序がシーケ
ンスナンバの順番と異なる場合に、受信したパケットを
一時的に蓄積する並び替えバッファと、受信したパケッ
トの入力順序がシーケンスナンバの順番と異なり、欠落
の可能性がある未受信のパケットが存在する場合に、前
記未受信のパケットのシーケンスナンバと、受信したパ
ケットに含まれる前記制御情報とを比較してパケットの
欠落の有無を識別する欠落検出手段とを設けたことを特
徴とする。
【0037】請求項7の受信装置を用いることにより、
請求項1及び請求項3のパケット欠落検出システムを実
現することが可能である。請求項8は、同時に利用可能
な複数の物理回線を有し、所定の送信データ端末から順
次に送出されるパケットを、マルチリンク通信により前
記複数の物理回線の少なくとも一部分を介して所定の受
信データ端末に転送する通信システムがパケット欠落の
発生を検出するためのパケット欠落検出方法であって、
前記物理回線の送信側では、パケットを送出する時点に
おける送信側のパケット送信状況を制御情報として生成
し、前記送信データ端末から入力されたパケットの順序
を表すシーケンスナンバと前記制御情報とを前記物理回
線に送出するパケットに対して付加し、送出すべきパケ
ットが存在する場合に、空いている物理回線を検出し、
空いている特定の物理回線に対してパケットを送出し、
前記物理回線の受信側では、前記複数の物理回線の各々
から受信したパケットを、それに付加されたシーケンス
ナンバに従って並び替え、受信したパケットの入力順序
がシーケンスナンバの順番と異なる場合には、受信した
パケットを一時的に蓄積し、受信したパケットの入力順
序がシーケンスナンバの順番と異なる場合には、受信し
たパケットに含まれる前記制御情報の内容に基づいて送
信側のパケット送信状況を把握し、受信していないパケ
ットが欠落したか否かを識別することを特徴とする。
【0038】請求項8によれば、請求項1のパケット欠
落検出システムと同様に、パケットの欠落を検出するこ
とができる。請求項9は、請求項8のパケット欠落検出
方法において、前記物理回線の送信側では、各々のパケ
ットの送信を開始する際に、同時に利用可能な前記複数
の物理回線のうち、パケットを送信途中の物理回線の数
と、次のパケットの送信に実際に利用する物理回線の数
との合計を前記制御情報として生成し、前記物理回線の
送信側では、パケットを送信可能な空いている物理回線
が複数存在する場合には、予め定めた優先順位に従っ
て、空いている複数の物理回線の中から1つの物理回線
を選択してパケットを送信し、前記物理回線の受信側で
は、欠落の可能性がある未受信のパケットが存在する場
合に、前記未受信のパケットよりも後方に位置するパケ
ットを受信した物理回線の数を表す第1の数値と、それ
までに受信したパケットに含まれる前記制御情報の最大
値を表す第2の数値とを監視し、前記第1の数値と第2
の数値との比較によりパケットの欠落の有無を識別する
ことを特徴とする。
【0039】請求項9によれば、請求項2のパケット欠
落検出システムと同様に、パケットの欠落を検出するこ
とができる。請求項10は、請求項8のパケット欠落検
出方法において、前記物理回線の送信側では、各々のパ
ケットの送信を開始する際に、パケットを送信中でない
場合には、それまでに送信を完了したパケットに含まれ
るシーケンスナンバの最大値を、いずれかのパケットを
送信中の場合には、送信中の1つ又は複数のパケットに
含まれるシーケンスナンバのうち最小の値の1つ前の値
を制御情報として生成し、前記物理回線の受信側では、
欠落の可能性がある未受信のパケットが存在する場合
に、前記未受信のパケットのシーケンスナンバと、受信
したパケットに含まれる前記制御情報とを比較してパケ
ットの欠落の有無を識別することを特徴とする。
【0040】請求項10によれば、請求項3のパケット
欠落検出システムと同様に、パケットの欠落を検出する
ことができる。
【0041】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明のパ
ケット欠落検出システム、送信装置、受信装置及びパケ
ット欠落検出方法の1つの実施の形態について、図1〜
図6を参照して説明する。この形態は、請求項1,請求
項2,請求項4,請求項6,請求項8及び請求項9に対
応する。
【0042】図1はこの形態で用いる通信システムの構
成を示すブロック図である。図2はこの形態の送信装置
の情報付加処理部の動作を示すフローチャートである。
図3はこの形態の受信装置の並び替え処理部の動作
(1)を示すフローチャートである。図4はこの形態の
受信装置の並び替え処理部の動作(2)を示すフローチ
ャートである。図5はこの形態で送信装置から送出され
るパケットの例を示すタイムチャートである。図6はこ
の形態で受信装置が受信するパケットの例を示すタイム
チャートである。
【0043】この形態では、請求項1の送信データ端
末,複数の物理回線,受信データ端末,送信装置,受信
装置,情報付加処理部,送信回線制御部,並び替え処理
部及び並び替えバッファは、それぞれデータ送信端末1
0,通信回線50,データ受信端末40,送信装置2
0,受信装置30,情報付加処理部21,送信回線制御
部22,並び替え処理部32及び並び替えバッファ33
に対応する。
【0044】また、請求項1の制御情報生成手段はステ
ップS13〜S15として具体化され、請求項1の欠落
検出手段はステップS28〜S32及びS40として具
体化されている。この形態では、図1に示す構成の通信
システムに本発明を適用する場合を想定している。すな
わち、データ送信端末10が順次に送出する可変長のパ
ケットを、送信装置20を介して通信回線50に送出
し、通信回線50から受信装置30が受信したパケット
をデータ受信端末40に転送する。
【0045】通信回線50には、同時に利用可能な複数
のN個の物理回線が含まれているので、送信装置20と
受信装置30との間ではマルチリンクプロトコルを用い
てパケット通信を行う。また、通信回線50の利用効率
を高めるため、送信装置20から送出するパケットのト
ラヒックが小さい場合にアイドルリンクの回線が発生す
ると、その回線を自動的に解放することを想定してい
る。従って、パケットの送信に同時に利用される回線の
数は必要に応じて変化する。
【0046】送信装置20には、情報付加処理部21,
送信回線制御部22及び送信インタフェース23が備わ
っている。送信インタフェース23は、通信回線50に
含まれる物理回線と同数(N)だけ設けてあり、それぞ
れの送信インタフェース23は予め割り当てた特定の1
つの物理回線に対してパケットの送出を行う。それぞれ
の送信インタフェース23には、互いに異なる番号が予
め割り当ててある。
【0047】情報付加処理部21は、データ送信端末1
0から入力される可変長のパケットに対してシーケンス
ナンバSN及び制御情報Nsを付加して送信回線制御部
22に送出する。送信回線制御部22は、情報付加処理
部21から入力されたパケットを空いている(送信中で
ない)送信インタフェース23に対して送出する。情報
付加処理部21の更に詳細な動作について、図2を参照
しながら説明する。情報付加処理部21の処理は、デー
タ送信端末10からパケットを受信する度に、ステップ
S10からS11に進む。
【0048】ステップS11では、カウンタCkの内容
に1を加算してそれを更新する。ステップS12では、
カウンタCkの内容を今回転送するパケットのシーケン
スナンバSNとして割り当てる。ステップS13では、
制御情報Nsに1をプリセットする。ステップS14で
は、N個の送信インタフェース23のそれぞれの状態を
調べ、現在送信中になっている(パケットの最終ビット
まではまだ送信完了していない)送信インタフェース2
3の数NLを検出する。
【0049】ステップS15では、制御情報Nsにステ
ップS14のNLの値を加算してNsの内容を更新す
る。つまり、ステップS15の実行後の制御情報Nsの
値は、現在パケットを送信途中の回線の数(NL)と、
これから送信するパケットの転送に使用する回線の数
(1)との合計になる。ステップS16では、データ送
信端末10から入力されたパケットに対して、ステップ
S12のシーケンスナンバSNと、ステップS15の制
御情報Nsとを付加する。
【0050】ステップS17では、使用可能な回線に接
続された送信インタフェース23の中から、現在空いて
いるもの、すなわち回線に対してパケットの送信を行っ
ていない送信インタフェース23を検出する。また、複
数の送信インタフェース23が空いている場合には、そ
れらの中で予め割り当てられた番号が最小の1つの送信
インタフェース23を選択する。
【0051】ステップS18では、ステップS17で選
択した1つの送信インタフェース23に対して、シーケ
ンスナンバSN及び制御情報Nsの付加されたパケット
を送信する。従って、送信装置20から通信回線50の
各回線に対しては、例えば図5に示すようなパケットP
1,P2,P3が送出される。これらのパケットP1,
P2,P3には、シーケンスナンバSN及び制御情報N
sが含まれている。
【0052】図5の例では、送出するパケットのトラヒ
ックが小さいため、N個の回線のうち2つだけを同時に
利用してパケットP1,P2,P3を送出している。実
際にパケットの送出に利用される回線は、図2のステッ
プS17の処理により、図5の時間t11,t12,t13の
それぞれの時点で、空いている回線の中で割り当てられ
た番号が最小のものになる。
【0053】図5の例では、パケットP1,P2,P3
が順番に並んでいるため、パケットP1のシーケンスナ
ンバSNが「k」の場合には、パケットP2のシーケン
スナンバSNは「k+1」になり、パケットP3のシー
ケンスナンバSNは「K+2」になる。図5の時間t11
において図2の処理を実行する場合、その時点でパケッ
トを送信中の送信インタフェース23の数NLが「0」
であるため、ステップSで「Ns+NL」を計算した結
果、「1」が制御情報Nsの内容に決定される。従っ
て、パケットP1に付加される制御情報Nsの値は
「1」になる。
【0054】同様に、図5の時間t12において図2の処
理を実行する場合、その時点で回線(1)のみが送信中で
あり、パケットを送信中の送信インタフェース23の数
NLが「1」であるため、ステップSで「Ns+NL」
を計算した結果、「2」が制御情報Nsの内容に決定さ
れる。従って、パケットP2に付加される制御情報Ns
の値は「2」になる。
【0055】また、図5の時間t13において図2の処理
を実行する場合、その時点で回線(2)のみが送信中であ
り、パケットを送信中の送信インタフェース23の数N
Lが「1」であるため、ステップSで「Ns+NL」を
計算した結果、「2」が制御情報Nsの内容に決定され
る。従って、パケットP3に付加される制御情報Nsの
値は「2」になる。
【0056】一方、図1に示す受信装置30には、N個
の受信インタフェース31,並び替え処理部32,並び
替えバッファ33及び端末インタフェース34が備わっ
ている。各々の受信インタフェース31の入力は、通信
回線50の特定の物理回線にそれぞれ接続してある。送
信装置20側では、順番に並んだ複数のパケットをその
順番に合わせた数値のシーケンスナンバSNを付加し
て、順番に通信回線50のいずれかの回線に送出する
が、パケット長の違いなどにより、受信装置30が通信
回線50から受信するパケットの並び順は、データ送信
端末10及び送信装置20が送出した順番と必ずしも一
致しない。
【0057】そこで、並び替え処理部32は、受信イン
タフェース31が受信したパケットのシーケンスナンバ
SNに基づいてその並び順が正しいか否かを調べ、並び
順がデータ送信端末10の送信順と異なる場合には、受
信パケットの並び順を修正する。受信装置30が実際に
受信したパケットよりも前に位置すべきパケットが未受
信の場合、つまり受信パケットの順番の飛び越しが生じ
た場合には、未受信のパケットの到着を待つ間に、それ
よりも後に位置する受信済のパケットは並び替えバッフ
ァ33に一時的に蓄積される。飛び越された未受信のパ
ケットを正しく受信完了した場合には、そのパケットと
並び替えバッファ33に蓄積されているパケットとの並
び替えを行う。
【0058】但し、飛び越された未受信のパケットはデ
ータ誤りの発生などによって欠落している場合もあるの
で、並び替え処理部32はパケットの欠落の有無を検出
する。並び順の整えられた受信パケットは、順次に並び
替え処理部32から出力され、端末インタフェース34
を介してデータ受信端末40に転送される。受信装置3
0の並び替え処理部32の更に詳細な動作について、図
3,図4を参照しながら説明する。受信インタフェース
31(1)〜31(N)のいずれかから受信完了したパケット
が並び替え処理部32に入力される度に、並び替え処理
部32の処理はステップS20からS21に進む。
【0059】ステップS21では、今回受信したパケッ
トからそれに含まれているシーケンスナンバSN及び制
御情報Nsを抽出する。次のステップS22では、ステ
ップS21で抽出したシーケンスナンバSNの値と変数
Ksの値とを比較する。変数Ksの値は、並び替え処理
部32がこれから処理する可能性のあるパケットのシー
ケンスナンバSNの最小値を表している。つまり、変数
Ksの値は、これから処理する可能性のあるパケットの
うち、送信装置20側の送信順の先頭に位置するパケッ
トのシーケンスナンバSNに対応する。
【0060】シーケンスナンバSNと変数Ksの値とが
一致する場合には、ステップS22からS23に進み、
一致しない場合にはステップS28に進む。ステップS
23では、並び替えバッファ33にパケットが蓄積され
ているか否かを識別する。受信装置30におけるパケッ
トの受信順序が送信装置20の送信順序と異なる場合に
は、今回受信したパケットよりも後方に位置するパケッ
トが受信済のパケットとして並び替えバッファ33に蓄
積されている場合がある。並び替えバッファ33にパケ
ットが存在する場合には、ステップS23から図4のス
テップS45に進み、並び替えバッファ33にパケット
が存在しない場合にはステップS24に進む。
【0061】ステップS24では、最後に受信した(受
信インタフェース31から今回入力された)パケットを
端末インタフェース34を介してデータ受信端末40に
送信する。これで1つのパケットの処理が完了するの
で、次のステップS25では変数Ksの値に1を加算し
て変数Ksを更新する。ステップS22でシーケンスナ
ンバSNと変数Ksの値とが一致しないことは、今回処
理するパケットよりも前に位置するパケットが未処理
(未受信)であることを意味する。つまり、未受信のパ
ケットは順番を飛び越され、それよりも後方に位置する
パケットが先に受信されたことになる。
【0062】このような順番の飛び越しは、パケット長
の長いパケットが短いパケットよりも遅れて受信完了す
るために生じる場合もあるし、ビット誤りの発生により
廃棄された欠落パケットの発生によって生じる場合もあ
る。従って、順番の飛び越しが発生した場合には、並べ
替えを行うだけでなく、パケットの欠落の有無を監視す
る必要がある。
【0063】ステップS28では、今回のパケットを受
信した受信インタフェース31に対応付けられた特定の
物理回線の回線番号を、それまでに受信したパケットに
関する回線番号の履歴と比較する。履歴とは異なる新た
な回線からパケットを受信した場合には、ステップS2
8からS29に進む。ステップS29では、今回のパケ
ットを受信した受信インタフェース31に対応付けられ
た特定の物理回線の回線番号を履歴に保存する。また、
次のステップS30ではカウンタNrに1を加算してそ
れを更新する。
【0064】ステップS31では、今回受信したパケッ
トから抽出された制御情報Nsの値を変数Nbの値と比
較する。変数Nbの値が制御情報Nsの値よりも小さい
場合には、ステップS32に進み、変数Nbに制御情報
Nsの値を代入する。これにより、変数Nbの値はそれ
までに受信したパケットの制御情報Nsの最大値にな
る。
【0065】図4のステップS40では、変数Nbの値
とカウンタNrの値とを比較する。そして、両者が一致
する場合にはパケットの欠落が発生したものとみなし、
ステップS40からS45に進む。このようにしてパケ
ットの欠落を検出することができる理由について、図6
の例を参照しながら説明する。図6の例では、図5のよ
うにして送信装置20から順番に送信されるパケットP
1,P2,P3のうち、先頭のパケットP1が欠落した
場合を想定している。
【0066】時間t22でパケットP2の受信を完了し、
図3,図4の処理を実行する場合には、ステップS30
でカウンタNrの値が「1」になり、ステップS32で
変数Nbに制御情報Nsの値「2」が代入される。この
段階では変数Nbの値とカウンタNrの値とが一致しな
いため、ステップS40からS41に進み、まだパケッ
トP1の欠落は検出されない。
【0067】時間t23でパケットP3の受信を完了し、
図3,図4の処理を実行する場合には、パケットP2と
は異なる回線でパケットP3が受信されるため、ステッ
プS30でカウンタNrの値が「2」に更新される。従
って、変数Nbの値とカウンタNrの値とが一致し、パ
ケットP1の欠落が検出される。ステップS22で受信
順序の飛び越しが検出されたパケットは、欠落の可能性
があるが、単に遅れて受信を完了する可能性もある。
【0068】ここで、変数Nbの値は送信側が実際に送
信に利用している回線の数を表している。また、カウン
タNrの値は飛び越されたパケットよりも後方のパケッ
トを受信した回線の数を表している。送信側ではパケッ
トの並び順に従って順次にいずれかの回線にパケットを
送出するので、変数Nbの値とカウンタNrの値とが等
しくなった場合には、実際に使用している全ての回線に
ついて、飛び越された未受信のパケットよりも後方に位
置するパケットを受信したことになる。つまり、送信側
が送出を完了した未受信のパケットを送信途中の回線は
存在しないことを意味するので、未受信のパケットは欠
落したとみなすことができる。
【0069】図4のステップS41では、今回受信した
パケットを並び替えバッファ33に蓄積する。つまり、
飛び越されたパケットについてパケットの欠落が検出さ
れていない場合には、そのパケットの受信を待つ間に、
それよりも後方に位置する今回受信したパケットはステ
ップS41で並び替えバッファ33に蓄積される。ステ
ップS45では、それまでに受信したパケットが並び替
えバッファ33に蓄積されているので、並び替えバッフ
ァ33内の全てのパケットについて、シーケンスナンバ
SNの小さい順番(送信装置20の送信順)に並べ替え
る。
【0070】ステップS46では、並び替えバッファ3
3内に蓄積されているパケットのうち、シーケンスナン
バSNが変数Ksの値以降のパケットについて、連続し
ているもの全てを順番にデータ受信端末40に送信す
る。ステップS47ではカウンタNrをクリアする。ま
た、ステップS48ではステップS28で参照される履
歴をクリアする。次のステップS49では、ステップS
46で最後に送信したパケットの、次に並ぶパケットの
シーケンスナンバSNを変数Ksに代入する。
【0071】すなわち、ステップS40でパケットの欠
落を検出した場合には、飛び越されたパケットの受信待
ちを中止し、飛び越されたパケットよりも後方に並ぶ既
に受信したパケットを並び替えバッファ33から読み出
してシーケンスナンバSNの順番で送出する。なお、パ
ケットの欠落が発生した場合には、欠落したパケットの
再送を行う必要があるが、再送については、図2〜図4
に示す制御よりも上位のレイヤで行えばよい。パケット
が不連続の場合、上位のレイヤにおいては、例えば入力
されるパケットに付加されたシーケンスナンバSNの並
びから、パケットの欠落を認識して再送制御を行うこと
ができる。
【0072】(第2の実施の形態)本発明のパケット欠
落検出システム、送信装置、受信装置及びパケット欠落
検出方法のもう1つの実施の形態について、図7〜図1
1を参照して説明する。この形態は、請求項1,請求項
3,請求項5,請求項7,請求項8及び請求項10に対
応する。
【0073】図7はこの形態の送信装置の情報付加処理
部の動作を示すフローチャートである。図8はこの形態
の送信装置の送信インタフェースの動作を示すフローチ
ャートである。図9はこの形態の受信装置の並び替え処
理部32の動作を示すフローチャートである。図10は
この形態で送信装置から送出されるパケットの例を示す
タイムチャートである。図11はこの形態で受信装置が
受信するパケットの例を示すタイムチャートである。
【0074】この形態は第1の実施の形態の変形例であ
る。使用する通信システムの構成としては図1と同じも
のを想定している。また、図7〜図9において第1の実
施の形態と対応するステップには同じ番号を付けて示し
てある。第1の実施の形態と同じ部分については、以下
の説明を省略する。この形態では、請求項1の制御情報
生成手段はステップS51〜S59として具体化され、
請求項1の欠落検出手段はステップS70として具体化
されている。
【0075】情報付加処理部21がパケットに付加する
制御情報Smaxは、第1の実施の形態で付加される制御
情報Nsとは異なっている。すなわち、制御情報Smax
の内容は送信装置20が送信を完了したパケットのシー
ケンスナンバSNの最大値(最後尾のパケットのS
N)、もしくは送信途中のパケットのシーケンスナンバ
SNの最小値から「1」を減算した値になる。
【0076】この形態の情報付加処理部21の動作につ
いて、図7を参照しながら説明する。図7の場合にも、
送信装置20がデータ送信端末10からパケットを受信
する度に図7の処理が実行される。ステップS51で
は、送信インタフェース23が通信回線50に対してパ
ケットを送信しているか否かを調べる。1つ以上の送信
インタフェース23がパケットを送信途中であれば、ス
テップS51からS55に進み、送信中の送信インタフ
ェース23が全く存在しない場合にはステップS52に
進む。
【0077】ステップS52では、最後にデータ送信端
末10から入力されたパケットのシーケンスナンバSN
を変数Stmpに代入する。また、次のステップS53で
は変数Stmpの値から「1」を減算した結果を制御情報
Smaxに代入する。つまり、送信処理を行ったパケット
の送信が全て完了している場合には、送信を完了した
(パケットの最終ビットまで回線に送出した)パケット
のシーケンスナンバSNの最大値が制御情報Smaxに代
入される。
【0078】ステップS55では、カウンタiに初期値
の「1」をプリセットする。ステップS56では、カウ
ンタiの値で表されるi番目の送信インタフェース23
(i)について、送信中のパケットのシーケンスナンバS
Nを調べる。送信を完了している場合には、そのシーケ
ンスナンバSNはヌル(NULL)になる。送信インタ
フェース23(i)のシーケンスナンバSNがヌルでなけ
れば、ステップS56からS57に進み、そのシーケン
スナンバSN(i)を取得する。
【0079】ステップS58では、カウンタiに「1」
を加算してその値を更新し、「i>N」でなければステ
ップS56に戻る。つまり、N個の送信インタフェース
23のそれぞれについて、送信中のパケットのシーケン
スナンバSNを調べる。ステップS59では、ステップ
S57で取得した1つ以上のシーケンスナンバSN(i)
の中の最小値を検出し、それを変数Stmpに代入する。
この場合も、次のステップS53で変数Stmpから
「1」を減算した結果が制御情報Smaxに代入される。
【0080】つまり、いずれかの回線を使用して1つ以
上のパケットを送信途中である場合には、送信途中のパ
ケットのシーケンスナンバSNの最小値から「1」を減
算した値が制御情報Smaxに代入される。ステップS5
4では、ステップS53で生成した制御情報Smax及び
ステップS12のシーケンスナンバSNをパケットに付
加する。
【0081】一方、各送信インタフェース23は図8の
動作を行う。すなわち、情報付加処理部21から送信回
線制御部22を介して送信インタフェース23にパケッ
トが入力されると、ステップS60からS61に進む。
また、情報付加処理部21から送信インタフェース23
に対して問い合わせが発生すると、ステップS65から
S66に進む。
【0082】ステップS61では、送信インタフェース
23に入力されたパケットからそれに含まれるシーケン
スナンバSNを抽出し、それを変数Sxに代入する。ス
テップS62では入力されたパケットの回線への送出を
開始する。パケットの最終ビットまで送信が完了する
と、ステップS63からS64に進み、変数Sxにヌル
を代入する。
【0083】ステップS66では、変数Sxの値を送信
中パケットのシーケンスナンバSNとして情報付加処理
部21に送出する。従って、パケットの送信が完了して
いる場合にはシーケンスナンバSNとしてヌルが情報付
加処理部21に返送される。この形態では、送信装置2
0から通信回線50に対して、例えば図10に示すよう
なパケットが送出される。図10の例では、パケットP
1,P2,P3を順番に送出する場合を想定している。
また、送出するパケットのトラヒックが小さいため、N
個の回線のうち回線(1),回線(2)の2つを同時に使用し
てパケットを送信している。
【0084】図10の時間t11においては、送信途中の
パケットが存在しないため、図7のステップS51から
S52を通ってS53に進む。従って、パケットP1に
付加する制御情報Smaxの値は「k−1」になる。
【0085】また、時間t12においては回線(1)でパケ
ットP1を送信中であるため、図7のステップS51か
らS55に進み、S55〜S59を通ってS53に進
む。従って、パケットP1のシーケンスナンバSNであ
る「k」から「1」を減算した結果がパケットP2の制
御情報Smaxに割り当てられる。また、時間t13におい
ては回線(2)でパケットP2を送信中であるため、図7
のステップS51からS55に進み、S55〜S59を
通ってS53に進む。従って、パケットP2のシーケン
スナンバSNである「k+1」から「1」を減算した結
果がパケットP3の制御情報Smaxに割り当てられる。
【0086】次に、受信装置30の並び替え処理部32
の動作について図9を参照しながら説明する。並び替え
処理部32がいずれかの受信インタフェース31からパ
ケットを受信すると図9のステップS20からS21B
に進む。ステップS21Bでは、最後に受信したパケッ
トからシーケンスナンバSN,制御情報Smaxを抽出す
る。パケットのシーケンスナンバSNが変数Ksの値と
一致しない場合、すなわち受信したパケットの並び順の
飛び越しによって未受信のパケットが存在する場合に
は、ステップS22からS70に進む。
【0087】ステップS70では、飛び越された未受信
パケットのシーケンスナンバSNを表す変数Ksの値と
制御情報Smaxの値とを比較してパケットの欠落の有無
を識別する。変数Ksの値と制御情報Smaxの値との比
較によりパケットの欠落の有無を識別できる理由につい
て、図11の例を参照しながら説明する。受信装置30
が実際に受信したパケットのシーケンスナンバに飛び越
しが発生した場合には、飛び越されたシーケンスナンバ
のパケットは、欠落の可能性を有する未受信のパケット
とみなすことができる。しかし、未受信のパケットはパ
ケット長の違いにより単に遅れて到着する可能性もあ
る。
【0088】この形態では、並び替え処理部32は送信
側が既に最終ビットまで送信を完了したパケットのシー
ケンスナンバSNを、受信したパケットの制御情報Sma
xとして知ることができる。受信したパケットの制御情
報Smaxの値が飛び越された未受信のパケットのシーケ
ンスナンバSNの値以上になった場合には、未受信のパ
ケットについて送信側では送信を既に完了していること
になるので、伝送中にパケットの欠落が発生したとみな
すことができる。
【0089】図11の例を参照しながら説明する。図1
1においては、図10に示すように順次に送信されるパ
ケットP1,P2,P3のうち、先頭のパケットP1に
欠落が発生した場合を想定している。パケットP1が欠
落しているので、飛び越されたパケットのシーケンスナ
ンバSNを保持する変数Ksの値は「k」になる。図1
1の時間t22で受信装置30が受信するパケットP2に
含まれる制御情報Smaxの値は「k−1」であり、変数
Ksの値よりも小さいので、その時点ではまだパケット
P1が欠落したか否かを判断できない。
【0090】しかし、図11の時間t23で受信装置30
が受信するパケットP3に含まれる制御情報Smaxの値
は「k」であり、変数Ksの値と一致するので、この時
点でパケットP1は送信側が既に送信済であると判断で
きる。つまり、時間t23の時点でパケットP1が欠落し
たとみなす。
【0091】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、物理回線
にアイドルリンクが発生した場合であってもヌルフラグ
メントのような制御パケットを送信することなく、タイ
マを用いる場合に比べて短い時間でパケットの欠落を検
出することができる。ヌルフラグメントを送信しないた
め、アイドルリンクになった物理回線は自動的に解放す
ることができる。つまり、送信する物理回線数をトラヒ
ックに応じて動的に変更することができる。これによ
り、送信電力消費量を低減でき、衛星通信や無線通信に
おいてモバイル通信を考慮した低消費電力化を実現し、
機器の持続性を向上させることができる。
【0092】また、本発明では片方向のパケット通信で
パケットの欠落を検出できるため、双方向通信で欠落を
検出する場合と比べて検出時間の短縮をすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で用いる通信システムの構成
を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態の送信装置の情報付加処理部
の動作を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施の形態の受信装置の並び替え処理部
の動作(1)を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態の受信装置の並び替え処理部
の動作(2)を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態で送信装置から送出されるパ
ケットの例を示すタイムチャートである。
【図6】第1の実施の形態で受信装置が受信するパケッ
トの例を示すタイムチャートである。
【図7】第2の実施の形態の送信装置の情報付加処理部
の動作を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施の形態の送信装置の送信インタフェ
ースの動作を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態の受信装置の並び替え処理部
32の動作を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施の形態で送信装置から送出される
パケットの例を示すタイムチャートである。
【図11】第2の実施の形態で受信装置が受信するパケ
ットの例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10 データ送信端末 20 送信装置 21 情報付加処理部 22 送信回線制御部 23 送信インタフェース 30 受信装置 31 受信インタフェース 32 並び替え処理部 33 並び替えバッファ 34 端末インタフェース 40 データ受信端末 50 通信回線 P1,P2,P3 パケット Ns 制御情報 SN シーケンスナンバ Smax 制御情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大幡 浩平 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA01 HA08 HB11 KA03 LA15 LB06 LB11 MB13 5K033 AA02 CC01 DB13 DB20 9A001 BB03 BB04 CC08 JJ71 LL05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同時に利用可能な複数の物理回線を有
    し、所定の送信データ端末から順次に送出されるパケッ
    トを、マルチリンク通信により前記複数の物理回線の少
    なくとも一部分を介して所定の受信データ端末に転送す
    る通信システムに用いるパケット欠落検出システムであ
    って、 前記送信データ端末から送出されるパケットを順次に入
    力し、各々のパケットを前記複数の物理回線のうち空い
    ている物理回線に対して順次に送出する送信装置と、 前記複数の物理回線からそれぞれ受信したパケットを順
    次に入力し、入力したパケットの並び順を整えてからそ
    れらのパケットを前記受信データ端末に転送する受信装
    置とを設けるとともに、前記送信装置には、 入力されたパケットの順序を表すシーケンスナンバと制
    御情報とを送出するパケットに付加する情報付加処理部
    と、 パケットを送出する時点における送信装置のパケット送
    信状況を前記制御情報として生成する制御情報生成手段
    と、 送出すべきパケットが存在する場合に、空いている物理
    回線を検出し、空いている特定の物理回線に対してパケ
    ットを送出する送信回線制御部とを設け、前記受信装置
    には、 前記複数の物理回線の各々から受信したパケットを、そ
    れに付加されたシーケンスナンバに従って並び替える並
    び替え処理部と、 受信したパケットの入力順序がシーケンスナンバの順番
    と異なる場合に、受信したパケットを一時的に蓄積する
    並び替えバッファと、 受信したパケットの入力順序がシーケンスナンバの順番
    と異なる場合に、受信したパケットに含まれる前記制御
    情報の内容に基づいて送信装置側のパケット送信状況を
    把握し、受信していないパケットが欠落したか否かを識
    別する欠落検出手段とを設けたことを特徴とするパケッ
    ト欠落検出システム。
  2. 【請求項2】 請求項1のパケット欠落検出システムに
    おいて、 前記送信装置の制御情報生成手段は、各々のパケットの
    送信を開始する際に、同時に利用可能な前記複数の物理
    回線のうち、パケットを送信途中の物理回線の数と、次
    のパケットの送信に実際に利用する物理回線の数との合
    計を前記制御情報として生成し、 前記送信装置の送信回線制御部は、パケットを送信可能
    な空いている物理回線が複数存在する場合には、予め定
    めた優先順位に従って、空いている複数の物理回線の中
    から1つの物理回線を選択してパケットを送信し、 前記受信装置の欠落検出手段は、欠落の可能性がある未
    受信のパケットが存在する場合に、前記未受信のパケッ
    トよりも後方に位置するパケットを受信した物理回線の
    数を表す第1の数値と、それまでに受信したパケットに
    含まれる前記制御情報の最大値を表す第2の数値とを監
    視し、前記第1の数値と第2の数値との比較によりパケ
    ットの欠落の有無を識別することを特徴とするパケット
    欠落検出システム。
  3. 【請求項3】 請求項1のパケット欠落検出システムに
    おいて、 前記送信装置の制御情報生成手段は、各々のパケットの
    送信を開始する際に、パケットを送信中でない場合に
    は、それまでに送信を完了したパケットに含まれるシー
    ケンスナンバの最大値を、いずれかのパケットを送信中
    の場合には、送信中の1つ又は複数のパケットに含まれ
    るシーケンスナンバのうち最小の値の1つ前の値を制御
    情報として生成し、 前記受信装置の欠落検出手段は、欠落の可能性がある未
    受信のパケットが存在する場合に、前記未受信のパケッ
    トのシーケンスナンバと、受信したパケットに含まれる
    前記制御情報とを比較してパケットの欠落の有無を識別
    することを特徴とするパケット欠落検出システム。
  4. 【請求項4】 所定の送信データ端末から順次に送出さ
    れるパケットを入力し、同時に利用可能な複数の物理回
    線の少なくとも一部分を利用して、マルチリンク通信に
    より所定の受信データ端末に転送する送信装置であっ
    て、 前記送信データ端末から入力されたパケットの順序を表
    すシーケンスナンバと制御情報とを送出するパケットに
    付加する情報付加処理部と、 各々のパケットの送信を開始する際に、同時に利用可能
    な前記複数の物理回線のうち、パケットを送信途中の物
    理回線の数と、次のパケットの送信に実際に利用する物
    理回線の数との合計を送信側のパケット送信状況を表す
    前記制御情報として生成する制御情報生成手段と、 送出すべきパケットが存在する場合に、空いている物理
    回線を検出し、空いている特定の物理回線に対してパケ
    ットを送出するとともに、パケットを送信可能な空いて
    いる物理回線が複数存在する場合には、予め定めた優先
    順位に従って、空いている複数の物理回線の中から1つ
    の物理回線を選択してパケットを送信する送信回線制御
    部とを設けたことを特徴とする送信装置。
  5. 【請求項5】 所定の送信データ端末から順次に送出さ
    れるパケットを入力し、同時に利用可能な複数の物理回
    線の少なくとも一部分を利用して、マルチリンク通信に
    より所定の受信データ端末に転送する送信装置であっ
    て、 前記送信データ端末から入力されたパケットの順序を表
    すシーケンスナンバと制御情報とを送出するパケットに
    付加する情報付加処理部と、 各々のパケットの送信を開始する際に、パケットを送信
    中でない場合には、それまでに送信を完了したパケット
    に含まれるシーケンスナンバの最大値を、いずれかのパ
    ケットを送信中の場合には、送信中の1つ又は複数のパ
    ケットに含まれるシーケンスナンバのうち最小の値の1
    つ前の値を前記制御情報として生成する制御情報生成手
    段と、 送出すべきパケットが存在する場合に、空いている物理
    回線を検出し、空いている特定の物理回線に対してパケ
    ットを送出する送信回線制御部とを設けたことを特徴と
    する送信装置。
  6. 【請求項6】 同時に利用可能な複数の物理回線を介し
    てマルチリンク通信により順次に送信されるパケットを
    受信する受信装置であって、 受信するパケットの各々に、パケットの並び順を表すシ
    ーケンスナンバとパケットの送信に同時に利用している
    物理回線の数を表す制御情報とが含まれている場合に、 前記複数の物理回線の各々から受信したパケットを、そ
    れに付加されたシーケンスナンバに従って並び替える並
    び替え処理部と、 受信したパケットの入力順序がシーケンスナンバの順番
    と異なる場合に、受信したパケットを一時的に蓄積する
    並び替えバッファと、 受信したパケットの入力順序がシーケンスナンバの順番
    と異なり、欠落の可能性がある未受信のパケットが存在
    する場合に、前記未受信のパケットよりも後方に位置す
    るパケットを受信した物理回線の数を表す第1の数値
    と、それまでに受信したパケットに含まれる前記制御情
    報の最大値を表す第2の数値とを監視し、前記第1の数
    値と第2の数値との比較によりパケットの欠落の有無を
    識別する欠落検出手段とを設けたことを特徴とする受信
    装置。
  7. 【請求項7】 同時に利用可能な複数の物理回線を介し
    てマルチリンク通信により順次に送信されるパケットを
    受信する受信装置であって、 受信するパケットの各々に、パケットの並び順を表すシ
    ーケンスナンバと、送信側が送信を完了したパケットの
    シーケンスナンバの最大値又は送信中の1つもしくは複
    数のパケットに含まれるシーケンスナンバのうち最小の
    値の1つ前の値を表す制御情報とが含まれている場合
    に、 前記複数の物理回線の各々から受信したパケットを、そ
    れに付加されたシーケンスナンバに従って並び替える並
    び替え処理部と、 受信したパケットの入力順序がシーケンスナンバの順番
    と異なる場合に、受信したパケットを一時的に蓄積する
    並び替えバッファと、 受信したパケットの入力順序がシーケンスナンバの順番
    と異なり、欠落の可能性がある未受信のパケットが存在
    する場合に、前記未受信のパケットのシーケンスナンバ
    と、受信したパケットに含まれる前記制御情報とを比較
    してパケットの欠落の有無を識別する欠落検出手段とを
    設けたことを特徴とする受信装置。
  8. 【請求項8】 同時に利用可能な複数の物理回線を有
    し、所定の送信データ端末から順次に送出されるパケッ
    トを、マルチリンク通信により前記複数の物理回線の少
    なくとも一部分を介して所定の受信データ端末に転送す
    る通信システムがパケット欠落の発生を検出するための
    パケット欠落検出方法であって、 前記物理回線の送信側では、 パケットを送出する時点における送信側のパケット送信
    状況を制御情報として生成し、 前記送信データ端末から入力されたパケットの順序を表
    すシーケンスナンバと前記制御情報とを前記物理回線に
    送出するパケットに対して付加し、 送出すべきパケットが存在する場合に、空いている物理
    回線を検出し、空いている特定の物理回線に対してパケ
    ットを送出し、 前記物理回線の受信側では、 前記複数の物理回線の各々から受信したパケットを、そ
    れに付加されたシーケンスナンバに従って並び替え、 受信したパケットの入力順序がシーケンスナンバの順番
    と異なる場合には、受信したパケットを一時的に蓄積
    し、 受信したパケットの入力順序がシーケンスナンバの順番
    と異なる場合には、受信したパケットに含まれる前記制
    御情報の内容に基づいて送信側のパケット送信状況を把
    握し、受信していないパケットが欠落したか否かを識別
    することを特徴とするパケット欠落検出方法。
  9. 【請求項9】 請求項8のパケット欠落検出方法におい
    て、 前記物理回線の送信側では、各々のパケットの送信を開
    始する際に、同時に利用可能な前記複数の物理回線のう
    ち、パケットを送信途中の物理回線の数と、次のパケッ
    トの送信に実際に利用する物理回線の数との合計を前記
    制御情報として生成し、 前記物理回線の送信側では、パケットを送信可能な空い
    ている物理回線が複数存在する場合には、予め定めた優
    先順位に従って、空いている複数の物理回線の中から1
    つの物理回線を選択してパケットを送信し、 前記物理回線の受信側では、欠落の可能性がある未受信
    のパケットが存在する場合に、前記未受信のパケットよ
    りも後方に位置するパケットを受信した物理回線の数を
    表す第1の数値と、それまでに受信したパケットに含ま
    れる前記制御情報の最大値を表す第2の数値とを監視
    し、前記第1の数値と第2の数値との比較によりパケッ
    トの欠落の有無を識別することを特徴とするパケット欠
    落検出方法。
  10. 【請求項10】 請求項8のパケット欠落検出方法にお
    いて、 前記物理回線の送信側では、各々のパケットの送信を開
    始する際に、パケットを送信中でない場合には、それま
    でに送信を完了したパケットに含まれるシーケンスナン
    バの最大値を、いずれかのパケットを送信中の場合に
    は、送信中の1つ又は複数のパケットに含まれるシーケ
    ンスナンバのうち最小の値の1つ前の値を制御情報とし
    て生成し、 前記物理回線の受信側では、欠落の可能性がある未受信
    のパケットが存在する場合に、前記未受信のパケットの
    シーケンスナンバと、受信したパケットに含まれる前記
    制御情報とを比較してパケットの欠落の有無を識別する
    ことを特徴とするパケット欠落検出方法。
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