JP3955051B2 - 半固形食品の分給容器、分給装置及び分給方法 - Google Patents
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Description
本発明は、上記の問題を解消するためになされたもので、食品を無駄にすることなく、分給することができる分給容器を提供することを目的とする。
更に、本発明は、容易に分給することができる分給方法を提供することを目的とする。
また、前記容器本体には、半固形食品を分給するために用いられる分給装置に該容器本体を取り付けるための取り付け部が設けられ、該取り付け部は筒状の側面から半径方向に突き出したフランジ部を有することが好ましい。
図1は、本発明による分給装置の側面を示す図である。図2は、図1のA−A視部を示す図である。図3は、図1のB−B視部を示す図である。なお、図1において、紙面の左側を分給装置の前方とし、紙面の右側を分給装置の後方とする。また、紙面の上側を分給装置の上方とし、紙面の下側を分給装置の下方とする。
基部51は、分給装置110の底部を形成している。脚部材52は、基部51から上方に立設された縦部材であり、本実施形態では円管である。脚部材52には、支持部53とラックアンドピニオンケース54が上下方向(図1のU又はD方向)に間隔をあけてそれぞれネジ(不図示)で固定されている。従って、ネジを緩めることにより支持部53とラックアンドピニオンケース54を必要に応じて脚部材52に沿って上下方向(図1のU又はD方向)に移動させることができる。
軸55は、ラックアンドピニオンケース54の2個の側壁54aを横方向に貫通し、ラックアンドピニオンケース54に軸支されている。軸55のラックアンドピニオンケース54の2個の側壁54a内側にはピニオン57が軸55に固定されている。ピニオン57は、ピニオン軸と直交するラック軸61に設けられたラック歯列62と噛み合っている。従って、ピニオン57が回転するとラック軸61が上下方向に移動する。ラック軸61の下端には、分給容器30の蓋体34を容器本体32に押し込むための押圧部材63が取り付けられている。
まず、図1に示すレバー58を分給装置110の前方(図1のF方向)へ回転させ、ラック軸61の下端に取り付けられた押圧部材63が分給容器30の蓋体34を容器本体32の底面32eまで押し下げることを確認する。押し下げ量が足りず蓋体34が底面32eに達しない場合は、支持部53を脚部材52に沿って上方に移動させればよい。
図6に示す分給装置100は、下端に押圧部材16が取り付けられたロッド15と、ロッド15を支持すると共にこれを下方に押し込む押圧機構を備えた保持部1と、容器支持部材22が脱着可能に取り付けられたアーム20とから構成されている。
保持部1は、前部側にロッド15が挿通される縦穴が形成され、後部側には把持部1aが形成されている。そして、保持部1には押込みレバー2が回動可能にピン3によって取り付けられている。また、ピン3には戻しバネ4が組み込まれ、押込みレバー2は下方へ付勢されている。更に、保持部1には押込みレバー2が所定の下限位置に保持されるようにストッパ7が設けられている。なお、ストッパ7はここではピンを使用している。
まず、ロッド15の上端の把手15bを回動させて、鋸刃状ラック15aを係止爪8,9から外し、上方へ引き上げる。この場合、把手15bから手を離しても、ロッド15には押さえバネ10,11に付勢された係止爪8,9が当接しているので、下降することはない。
なお、第2実施形態の場合容器本体を支持する支持部は、容器支持部材22が相当し、蓋体を容器本体の底部に向かって摺動させるための押圧機構は、保持部1、把持部1a、押込みレバー2、ピン3,5,6、戻しバネ4、係止爪8,9、押さえバネ10,11、ロッド15、鋸刃状ラック15a、把手15b、押圧部材16、アーム20、取付部材21及び容器支持部材22が相当する。
8、9・・・係止爪 15・・・ロッド
15a・・・鋸刃状ラック 16・・・押圧部材
20・・・アーム 22・・・容器支持部材
30・・・分給容器 32・・・容器本体
32b・・・フランジ 32e・・・底部
32f・・・出口 32h・・・開口部
34・・・蓋体 34a・・・底部
51・・・基部 52・・・脚部材
53・・・支持部 54・・・ラックアンドピニオンケース
54a・・・側壁 55・・・軸
56・・・ばね 57・・・ピニオン
58・・・レバー 59・・・固定ナット
61・・・ラック軸 62・・・ラック歯列
63・・・押圧部材 64・・・ラック軸ガイド
65・・・ネジ 66・・・磁石
67・・・ストッパ 68・・・カバー取付部
69・・・スライド
Claims (6)
- 半固形食品を分給するための分給容器であって、
有底筒状の形状を有し、該底部と対向する側が開口部となっていて、内部に半固形食品を収納するための容器本体と、
前記容器本体の内面に対して密着した状態で、前記開口部側から前記容器本体の底部に向かって摺動可能に構成され、前記容器本体に収容された半固形食品を押圧するための蓋体とを備え、
前記容器本体の前記底部には、押圧された半固形食品を容器外部に絞り出すための絞り出口が設けられていて、
前記蓋体と前記容器本体の前記底部は、半固形食品を押圧するとき、対向する面同士が平坦であり、
前記蓋体は、前記蓋体を前記容器本体に収めた状態において、前記容器本体の中心軸に対して直角な方向に向かう突起が、前記蓋体の外周の上端部において全周に亘って設けられており、
前記突起は、前記蓋体を前記容器本体に対して摺動運動するときに、前記容器本体の内面に確実に密着する突出量で形成されていることを特徴とする分給容器。 - 前記容器本体は、半固形食品を分給するために用いられる分給装置に該容器本体を取り付けるための取付け部が設けられ、該取付け部は、筒状の側面から半径方向に突き出したフランジ部を有することを特徴とする請求項1に記載の分給容器。
- 請求項1ないし2のいずれかに記載の分給容器の外周表面を嵌合可能な支持穴が形成され、該支持穴に前記容器本体を嵌合した状態で該容器本体を支持する支持部と、
請求項1ないし2のいずれかに記載の蓋体を前記支持部によって支持された前記容器本体の前記底部に向かって摺動させるための機構部と、を備え、
前記機構部が、前記分給装置の基部から立設された脚部材に取り付けられラックアンドピニオン機構を備えたことを特徴とする分給装置。 - 前記支持部が、前記分給装置の基部から立設された脚部材に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の分給装置。
- 前記ラックアンドピニオン機構が、ピニオン軸上に取り付けられたレバーの回動により作動することを特徴とする請求項3ないし4いずれかに記載の分給装置。
- 半固形食品を分給する方法であって、
有底筒状の形状を有し、該底部と対向する側が開口部となっており、該底部には半固形食品を外部に絞り出すための出口が設けられている容器本体に、半固形食品を予め定める量だけ収容するステップと、
前記開口部側から前記容器本体の底部に向かって摺動可能に構成された蓋体として、前記容器本体に収められた状態において、前記容器本体の中心軸に対して直角な方向に向かう突起が外周の上端部において全周に亘って設けられており、該突起が、該蓋体を前記容器本体に対して摺動運動させるときに、前記容器本体の内面に確実に密着する突出量で形成されている構成のものを用いて、前記容器本体に収容された半固形食品を押圧するステップとを備え、
前記半固形食品を押圧するステップが、前記蓋体の外面に設けられた前記突起と容器本体の内面とが密着して摺動するステップを含むことを特徴とする方法。
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