JP3954447B2 - 温湿度制御システムおよび温湿度制御方法 - Google Patents

温湿度制御システムおよび温湿度制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空調制御対象室内の温湿度を制御する温湿度制御システムおよび温湿度制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
冷却、加熱および加湿機能を備える空調装置を用いて空調制御対象室内の温湿度制御を行う場合、冷却,加熱,加湿機能の作用は温度と湿度(相対湿度)に関して図3に示した矢印の方向性を有し、冷却,加熱,加湿機能の能力を適宜に調節して温湿度を制御する。図3において、横軸は温度(℃)、縦軸は相対湿度(%RH)を示し、原点は仮に空調を行なって来なかったとした場合に自然条件に依存して変化して来たはずの温度湿度のその時刻での組み合わせに相当する。
【0003】
すなわち、冷却機能は、温度を下げるとともに、温度を下げることで空気中の水蒸気を凝結させ除去して湿度を下げる。加熱機能は、温度を上げるとともに、温度を上げることで空気中の飽和蒸気量を増大させて湿度を下げる。加湿機能は、空気中に蒸気を供給して湿度を上げるとともに、加熱型の加湿器であれば若干ではあるが温度を上げるし、吸熱型の加湿器であれば若干ではあるが温度を下げる。加熱型の加湿器としては電極式,電熱式などがある。吸熱型の加湿器としては水噴霧式,気化式などがある。
【0004】
そして、例えば加湿器が加熱型であるとして、図3で原点から、空調実施によってA点の温湿度に変化させる場合に、A点を挟む加熱機能と加湿機能(加熱型)を使ってA点に到達したとすれば、用いたエネルギーは明らかに必要最小限である。また、同様に原点からB点に変化させる場合に、B点を挟む冷却機能と加熱機能を使ってB点に到達したとすれば、やはり用いたエネルギーは必要最小限である。更に、原点からC点に変化させる場合に、C点は加熱機能の矢印上に存在するので、加熱機能のみを使ってC点に到達したとすれば、やはり用いたエネルギーは必要最小限である。
【0005】
ところが、従来の温湿度制御方法では、用いるエネルギーを上述したように必要最小限とすることは容易でなく、多くの場合には冷却機能、加熱機能、加湿機能の全てが同時に使われる結果となり、よって、これら三つの機能が夫々の効果を互いに打ち消し合うことによってエネルギーが無駄に使われ、省エネルギーとは程遠い状況であることが多かった。一方、後に言及する数理計画型モデル予測制御方法には、原点と到達すべき点の位置関係がどうなっていたとしても、先に述べたように最小限必要な二つの機能、あるいは、一つの機能のみを適切に選択してそれらだけを使うようにする自動メカニズムが備わっており、この作用が要因して数理計画型モデル予測制御方法は省エネルギー性に優れている。
【0006】
図4に従来の温湿度制御システムの一例として、ヒートポンプ型熱源空調機と加湿器を用いた温湿度制御システムの要部を示す。同図において、1はヒートポンプ型熱源空調機、2はヒートポンプ型熱源空調機1からの温調空気の供給を受ける空調制御対象室、3は空調制御対象室2内に配置された室内温度センサ、4は空調制御対象室2内に配置された室内湿度センサ、5は空調制御対象室2内に蒸気を供給する加湿器、6は制御装置、7はヒートポンプ型熱源空調機1に設置された霜付着センサや、予め定められた稼働時間に対して一定時間霜取信号を出力する等の霜付着検出手段である。
【0007】
ヒートポンプ型熱源空調機1は、1台のコンプレッサ1−6を用いて冷却コイル1−1および加熱コイル1−2が夫々に調節され、冷却コイル1−1により一旦所定の温度(冷却送風温度)まで冷却すると同時に除湿し、加熱コイル1−2で所定の温度(加熱送風温度)まで加熱した空気、すなわち所定の温度に調整された空気(温調空気)をファン1−3により送風することが可能な空調用装置であり、操作量指令として冷却送風温度と加熱送風温度を受け付ける。
【0008】
また、冷却コイル1−1と加熱コイル1−2の熱バランスを調節するため、調整用熱交換器1−5とファン1−4が設けられており、冷房時は外気に放熱し、暖房時は外気より吸熱することにより熱バランスが調整される。なお、各コイルと調整用熱交換器とコンプレッサ間の冷媒配管は省略されているが、このようなヒートポンプ型熱源空調機と加湿器とを一体に組み合わせたものとしては、例えば特開2000−18766号公報に記載されている。
【0009】
制御装置6は、室内温度センサ3からの室内温度tpvおよび室内湿度センサ4からの室内湿度RHpvと、図示されていない温度設定器からの室内温度の設定値tspおよび湿度設定器からの室内湿度の設定値RHspとを受け取り、冷水コイルおよび温水コイルならびに前記加湿器を用いた温湿度制御システムを想定した場合の冷水弁開度θC(%)および温水弁開度θH(%)ならびに加湿器稼働率M(%)を求める数理計画型モデル予測制御方法を用いて、冷水弁開度θCおよび温水弁開度θHならびに加湿器稼働率Mを求め、この冷水弁開度θCおよび温水弁開度θHならびに加湿器稼働率Mを冷却送風温度TSC(℃),加熱送風温度TSH(℃)に変換して、冷却送風温度TSCと加熱送風温度TSHをヒートポンプ型熱源空調機1に指令し、および加湿器稼働率Mを加湿器5に指令する。これにより、空調制御対象室2内へのヒートポンプ型熱源空調機1からの温調空気および加湿器5からの蒸気の供給量が調節され、空調制御対象室2内の温湿度が制御される。
【0010】
また、制御装置6は、霜付着検出手段7からの霜付着検出信号を受けて、ヒートポンプ型熱源空調機1に霜取り運転を指令する。すなわち、特に冬季などは、ヒートポンプ型熱源空調機1に霜が付着することがある。この場合、霜取り運転が行われて、ヒートポンプ型熱源空調機1に付着した霜が取り除かれる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このヒートポンプ型熱源空調機と加湿器を用いた温湿度制御システムにおいて、霜取り運転中はヒートポンプ型熱源空調機1の冷却機能,加熱機能が著しく低下してしまう。すなわち、霜取り運転が行われてヒートポンプ型熱源空調機1の冷却機能,加熱機能が著しく低下すると、あるいは完全に失われると、冷却機能,加熱機能に備わった湿度を下げる機能が低下、あるいは消失するので、その結果として室内湿度RHpvが上昇し、設定湿度RHspを遙かにオーバして室内環境が悪化してしまう。
【0012】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、霜取り運転中の室内湿度の変化を極力防止し、良好な湿度制御結果を得ることの可能な温湿度制御システムおよび温湿度制御方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本発明は、冷却および加熱を同時に行い所定の温度に調整された空気を送風することの可能なヒートポンプ型熱源空調機と、蒸気を生成する加湿器とを備え、ヒートポンプ型熱源空調機に指令する冷却送風温度および加熱送風温度ならびに加湿器に指令する加湿器稼働率を調節することによって、ヒートポンプ型熱源空調機からの温調空気および加湿器からの蒸気の供給を受ける空調制御対象室内の温湿度を制御する温湿度制御システムにおいて、空調制御対象室内の温度を検出する温度検出手段と、空調制御対象室内の湿度を検出する湿度検出手段と、温度検出手段からの検出温度および湿度検出手段からの検出湿度と室内温度の設定値および室内湿度の設定値を用いて、予め定められている数理計画型モデル予測制御方法に従って、ヒートポンプ型熱源空調機に指令する冷却送風温度および加熱送風温度ならびに加湿器に指令する加湿器稼働率を求める演算手段と、ヒートポンプ型熱源空調機へ霜取り運転の指令を出す霜取り運転指令手段と、この霜取り運転指令手段によって霜取り運転の指令が出された場合、この霜取り運転の指令が解除されるまで、演算手段における少なくとも室内湿度の設定値を霜取り運転によって変化するであろう実際の室内湿度の予測される変化方向とは逆の方向に所定量変更する設定値変更手段とを設けたものである。
【0014】
この発明によれば、霜取り運転の指令が出されると、この霜取り運転の指令が解除されるまで、少なくとも室内湿度の設定値が霜取り運転によって変化するであろう実際の室内湿度の予測される変化方向とは逆の方向に所定量変更される。これにより、霜取り運転中に本来ならば室内湿度(実績値)が急変するはずの場合であっても、室内湿度の設定値が変更されることによって、室内湿度(実績値)の急変が抑制される。
【0015】
なお、霜取運転中の室内湿度の設定値の変更量(所定量)は、実験試行の結果などから経験的に決定する。この場合、室内湿度の設定値の変更量が実際の室内温度の変化を食いとめる効果としては、設定値の変更量よりも小さ目にしか現れないので、充分な効果を得るために、室内湿度の設定値の変更量は霜取り運転によって変化する室内温度の変動量として予測される量(変動予測量)よりも大きくするとよい。
また、室内湿度の設定値だけではなく、室内温度の設定値についても同様にして変更するようにしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
図1はこの発明に係るヒートポンプ型熱源空調機と加湿器を用いた温湿度制御システムの一実施の形態の要部を示すブロック図である。このシステムでは、図4に示した制御装置6の代わりに、制御装置8を使用している。
【0017】
制御装置8は、与えられた室内温度および室内湿度の設定値tsp,RHspならびにこれらの実測値tpv,RHpvとにより冷水弁開度θC,温水弁開度θHおよび加湿器稼働率Mの演算を行う制御演算部8−1と、この制御演算部8−1からの冷水弁開度θC,温水弁開度θHおよび加湿器稼働率Mを、冷却送風温度TSCおよび加熱送風温度TSHに変換する送風温度変換部8−2と、この送風温度変換部8−2からの冷却送風温度TSC,加熱送風温度TSHを受け付けて、冷却送風温度TSC,加熱送風温度TSHを操作量としてヒートポンプ型熱源空調機1へ指令するとともに、霜取り運転指令(開始指令および終了指令)を出す運転指令部8−3と、運転指令部8−3からの霜取り運転指令(開始指令および終了指令)に基づいて、制御演算部8−1へ伝える室内温度の設定値tspおよび室内湿度の設定値RHspを管理する温湿度設定値管理部8−4とを備えている。
【0018】
ここで、運転指令部8−3は、ヒートポンプ型熱源空調機1へ霜取り運転指令を与えるとともに、温湿度設定値管理部8−4へ霜取り運転の開始・終了を示す霜取り運転指令(開始指令信号・終了指令信号)を与える。
温湿度設定値管理部8−4は、運転指令部8−3からの霜取り運転指令(開始指令信号・終了指令信号)に基づき、ヒートポンプ型熱源空調機1が霜取り運転を行っていない場合、すなわちヒートポンプ型熱源空調機1が通常の運転を行っている場合、図示されていない温度設定器からの室内温度の設定値tspおよび湿度設定器からの室内湿度の設定値RHspをそのまま制御演算部8−1へ送る。
【0019】
温湿度設定値管理部8−4には、霜取り運転によって変化するであろう室内湿度(実績値)の予測される変化方向とは逆の方向を変更方向として、室内湿度の設定値RHspを調整する変更量αが設定されている。霜取り運転が行なわれると、冷却機能,加熱機能が著しく低下してしまい、冷却機能,加熱機能に備わった湿度を下げる機能が低下するので、その結果として実際の室内湿度RHpvは図2に点線で示すように上昇する。
【0020】
本実施の形態では、このような室内湿度(実測値)の上昇を予測し、この室内湿度(実測値)の変化方向(上昇方向)とは逆の方向(下降方向)を室内湿度の設定値RHspの変更方向として定め、室内湿度(実測値)の変動量として予測される量(変動予測量)ΔRHと等しいかそれ以上の変更量αを、本来の室内湿度の設定値RHspから差し引いて制御演算部8−1に伝える。
【0021】
制御演算部8−1は、室内温度センサ3からの室内温度tpvおよび室内湿度センサ4からの室内湿度RHpvと、温湿度設定値管理部8−4からの室内温度の設定値tspおよび室内湿度の設定値RHspとを受け取り、数理計画型モデル予測制御方法を用いて冷水弁開度θCおよび温水弁開度θHならびに加湿器稼働率Mを求め、冷水弁開度θCおよび温水弁開度θHならびに加湿器稼働率Mを送風温度変換部8−2へ引き渡すとともに、加湿器稼働率Mを加湿器5へ指令する。
【0022】
なお、制御演算部8−1は、数理計画型モデル予測制御方法を用いて冷水弁開度θCおよび温水弁開度θHならびに加湿器稼働率Mを求める際、下記(1)式で示される目的関数を使用する。すなわち、制御演算部8−1は、この目的関数を所定の制約条件の下で最小化する冷水弁開度θC,温水弁開度θHおよび加湿器稼働率Mを求める。この数理計画型モデル予測制御方法については、文献1(空気調和・衛生工学会学術講演会講演論文集(2001.9.26〜28(京都):省エネルギー型温湿度制御方法の新旧比較)に開示されているので、その詳しい説明については省略する。
【0023】
目的関数=Q1・(t−tsp)2 +Q2・(RH−RHsp)2 +W1・θC2 +W2・θH2 +W3・M2 ・・・・(1)
なお、この(1)式において、Q1,Q2,W1,W2,W3は重みを示す係数である。
【0024】
送風温度変換部8−2は、冷水弁開度θCを冷却送風温度TSCに変換し、温水弁開度θHと加湿器稼働率Mを加熱送風温度TSHに変換し、この変換した冷却送風温度TSCおよび加熱送風温度TSHを運転指示部8−3へ送る。運転指示部8−3は、送風温度変換部8−2からの冷却送風温度TSCおよび加熱送風温度TSHをヒートポンプ型熱源空調機1に指令する。
【0025】
これにより、空調制御対象室2内へのヒートポンプ型熱源空調機1からの温調空気および加湿器5からの蒸気の供給量が調節され、空調制御対象室2内の温湿度が本来の設定値に制御される。
【0026】
〔霜取り運転〕
ヒートポンプ型熱源空調機1の霜付着検出手段7から霜付着検出信号が出力されると、運転指示部8−3はヒートポンプ型熱源空調機1へ霜取り運転の開始指令を与える。これにより、ヒートポンプ型熱源空調機1は霜取り運転を開始する。この霜取り運転中はヒートポンプ型熱源空調機1のコンプレッサが低能力運転されるため冷却機能,加熱機能が著しく低下する。
【0027】
この場合、運転指示部8−3は、ヒートポンプ型熱源空調機1へ霜取り運転の開始指令と同時に、温湿度設定値管理部8−4へ霜取り運転開始信号を与える。温湿度設定値管理部8−4は、運転指示部8−3からの霜取り運転開始信号を受けて、制御演算部8−1へ与える室内湿度の設定値RHspを予め設定されている変更量αだけ下げる。
【0028】
制御演算部8−1は、室内温度センサ3からの室内温度tpvおよび室内湿度センサ4からの室内湿度RHpvと、温湿度設定値管理部8−4からの室内温度の設定値tspおよび変更された室内湿度の設定値RHspとを受け取り、数理計画型モデル予測制御方法を用いて冷水弁開度θC,温水弁開度θHおよび加湿器稼働率Mを求める。次いで、送風温度変換部8−2は、冷水弁開度θCを冷却送風温度TSCに変換し、温水弁開度θHと加湿器稼働率Mを加熱送風温度TSHに変換する。
【0029】
この場合、霜取り運転中はヒートポンプ型熱源空調機1のコンプレッサが低能力運転されるため冷却機能,加熱機能が著しく低下してしまうことから、室内湿度の上昇が予測される。しかし、温湿度設定値管理部8−4からの室内湿度の設定値RHspが元の設定値に比べて変更量αだけ低くしてあるので、これにより、通常のフィードバック制御の効果に加えて、室内湿度の設定値RHspを低くしたフィードフォワード制御の効果が発揮されて、室内湿度RHpvの急上昇が抑制される。
【0030】
なお、変更量αは、実験試行の結果などから経験的に設定する。この場合、フィードフォワード制御による変更量αの効果は期待するよりも小さ目にしか現れないのが通常なので、充分な効果を得るために、変更量αは霜取り運転によって変化するであろう室内湿度(実測値)の変動予測量ΔRHよりも大きくするとよい。本実施の形態では、図2に示されるように、変更量αを変動予測量ΔRHよりも大きく設定している。
【0031】
霜取りが終わり、霜付着検出手段7からの霜付着検出信号が消失すると、運転指示部8−3はヒートポンプ型熱源空調機1へ霜取り運転の終了指令を与える。これにより、ヒートポンプ型熱源空調機1でのコンプレッサが通常運転に復帰して、冷却機能,加熱機能が復活する。
【0032】
また、運転指示部8−3は、ヒートポンプ型熱源空調機1への霜取り運転の終了指令と同時に、温湿度設定値管理部8−4へ霜取り運転終了信号を与える。温湿度設定値管理部8−4は、運転指示部8−3からの霜取り運転終了信号を受けて、制御演算部8−1への室内湿度の設定値RHspを元の値に戻す。
【0033】
なお、上述においては、室内湿度の設定値RHspを霜取り運転によって変化するであろう室内湿度(実測値)の方向(増大方向)とは逆の方向(減少方向)に変更するようにしたが、室内湿度の設定値RHspだけではなく、室内温度の設定値tspについても同様にして変更するようにしてもよい。すなわち、室内温度の設定値tspを霜取り運転によって変化するであろう室内温度(実測値)の方向(下降方向)とは逆の方向(上昇方向)に所定量変更するようにしてもよい。しかし、霜取り運転中は冷却機能,加熱機能がほゞ失われて加湿機能だけが生き残っている状況であるので、制御が可能なものは主に湿度の方であり、室内湿度の設定値RHspのみを変更するようにすることが現実的と言える。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように本発明によれば、霜取り運転の指令が出されると、この霜取り運転の指令が解除されるまで、少なくとも室内湿度の設定値が霜取り運転によって変化するであろう室内湿度の変化方向とは逆の方向に所定量変更され、これにより、霜取り運転中に本来ならば室内湿度(実測値)が急上昇する場合であっても、室内湿度の設定値が小さくされることによって室内湿度(実測値)の急上昇が抑制されて、霜取り運転中の室内湿度の極端な変化を防ぎ、良好な湿度制御結果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るヒートポンプ型熱源空調機と加湿器を用いた温湿度制御システムの一実施の形態の要部を示すブロック図である。
【図2】 霜取り運転中に室内湿度の設定値RHspが変更される様子を説明する図である。
【図3】 温度と湿度(相対湿度)に関する冷却,加熱,加湿機能の作用を説明する図である。
【図4】 従来のヒートポンプ型熱源空調機と加湿器を用いた温湿度制御システムの要部を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…ヒートポンプ型熱源空調機、2…空調制御対象室、3…室内温度センサ、4…室内湿度センサ、5…加湿器、7…霜付着検出手段、8…制御装置、8−1…制御演算部、8−2…送風温度変換部、8−3…運転指令部、8−4…温湿度設定値管理部。

Claims (4)

  1. 冷却および加熱を同時に行い所定の温度に調整された空気を送風することが可能なヒートポンプ型熱源空調機と、蒸気を生成する加湿器とを備え、前記ヒートポンプ型熱源空調機の冷却送風温度および加熱送風温度、ならびに前記加湿器の稼動率を調節することによって、前記ヒートポンプ型熱源空調機からの温調空気および前記加湿器からの蒸気の供給を受ける空調制御対象室内の温湿度を制御する温湿度制御システムにおいて、
    前記空調制御対象室内の温度を検出する温度検出手段と、
    前記空調制御対象室内の湿度を検出する湿度検出手段と、
    前記温度検出手段からの検出温度および前記湿度検出手段からの検出湿度、ならびに室内温度の設定値および室内湿度の設定値を用いて、予め定められている数理計画型モデル予測制御方法に従って、前記ヒートポンプ型熱源空調機に指令する冷却送風温度および加熱送風温度ならびに前記加湿器に指令する加湿器稼働率を求める演算手段と、
    前記ヒートポンプ型熱源空調機へ霜取り運転の指令を出す霜取り運転指令手段と、
    この霜取り運転指令手段によって霜取り運転の指令が出された場合、この霜取り運転の指令が解除されるまで、前記演算手段で用いる少なくとも室内湿度の設定値を、霜取り運転によって変化するであろう実際の室内湿度の予測される変化方向とは逆の方向に所定量変更する設定値変更手段と
    を備えたことを特徴とする温湿度制御システム。
  2. 請求項1に記載された温湿度制御システムにおいて、
    前記設定値変更手段における所定量は、前記霜取り運転によって変化するであろう実際の室内湿度の変動量として予測される量以上とすることを特徴とする温湿度制御システム。
  3. 冷却および加熱を同時に行い所定の温度に調整された空気を送風することが可能なヒートポンプ型熱源空調機と、蒸気を生成する加湿器とを備え、前記ヒートポンプ型熱源空調機の冷却送風温度および加熱送風温度、ならびに前記加湿器の稼動率を調節することによって、前記ヒートポンプ型熱源空調機からの温調空気および前記加湿器からの蒸気の供給を受ける空調制御対象室内の温湿度を制御する温湿度制御システムにおいて、
    前記空調制御対象室内の温度を検出する第1のステップと、
    前記空調制御対象室内の湿度を検出する第2のステップと、
    前記第1のステップで検出された温度および前記第2のステップで検出された湿度、ならびに室内温度の設定値および室内湿度の設定値を用いて、予め定められている数理計画型モデル予測制御方法に従って、前記ヒートポンプ型熱源空調機に指令する冷却送風温度および加熱送風温度ならびに前記加湿器に指令する加湿器稼働率を求める第3のステップと、
    前記ヒートポンプ型熱源空調機へ霜取り運転の指令が出された場合、この霜取り運転の指令が解除されるまで、前記第3のステップにおける少なくとも室内湿度の設定値を、霜取り運転によって変化するであろう実際の室内湿度の予測される変化方向とは逆の方向に所定量変更する第4のステップと
    を有することを特徴とする温湿度制御方法。
  4. 請求項3に記載された温湿度制御方法において、
    前記第4のステップにおける所定量は、前記霜取り運転によって変化するであろう実際の室内湿度の変動量として予測される量以上とすることを特徴とする温湿度制御方法。
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