JP3953880B2 - 飲料供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,貯留容器から飲料の送出を受けてその飲料を飲用容器に注出する飲料供給装置に関する。さらに詳細には,貯留容器から送出された飲料を,冷却水の中に配置された飲料冷却管に通すことによりその場で冷却して供給するいわゆる瞬冷式の飲料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から,ビール等の飲料を冷却して供給する飲料供給装置が,種々提案されている。一般的にこの種の飲料供給装置では,冷却水槽中に冷却管を設けて,この冷却管内に飲料を通すようにしている。そして,冷却水槽の冷却水を冷却するための冷却ユニットを設けている。これにより,貯留容器から送出された飲料が冷却管内を通るときに,冷却水により冷却された上で飲用容器に注出されるようにしている。さらには,貯留容器から冷却水槽までの飲料ホース内においても飲料を予備冷却するために,飲料ホースのスリーブ部分にも冷却水が供給されるようにしている。スリーブ部分とは,飲料ホースの内部であって飲料供給管より外側の空間部分を意味する。
【0003】
従来の飲料供給装置100では,スリーブ部分に冷却水を供給するための冷却水供給管101は,図18に示すように,断熱部材で覆われた飲料ホース102の内部に飲料供給管103とともに配置されている。冷却水供給管101の一端は,水槽17の内部に設けられている冷却ポンプ35に接続され,冷却水16が送り込まれる。そして,冷却水供給管101の他端は,飲料の貯留容器との接続側において飲料ホース102の内部で開放されている。また,飲料ホース102の水槽17側の端部104には,水槽17の上方で開口部が設けられている。さらに,水槽17の上部には,冷却ポンプ35を回転させるための攪拌モータ31が,支持板105を介して取り付けられている。支持板105の一部には,図19に示すように,冷却水落下用の開口部105Aが設けられている。従って,冷却ポンプ35から送出され冷却水供給管101に供給された冷却水16は,その開放端から飲料ホース102のスリーブ部分に放出され,そのスリーブ部分を飲料供給管103に沿って戻される。そして,飲料ホース102の端部104から放出され,支持板105の開口部105Aから水槽17内へ落下する。そして,冷却水16は,図18中に矢印で示したように,循環され,再び冷却されて再使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,前記した従来の飲料供給装置100には,冷却水が次第に増加してくるという問題点があった。この原因としては,例えば次のようなことが挙げられる。第1に,従来の飲料供給装置100では,飲料ホース102の端部104と水槽17内の冷却水16の水面との間にある程度の距離がある。そのため,戻された冷却水16は,端部104から水槽17内へ空気中を落下する。このとき,周囲の空気中の水蒸気を凝縮させ,ともに水槽17へ落とし込むことにより冷却水16を増加させるのである。第2に,この冷却水16が落下により水面に衝突することから,水槽17内の冷却水16の水面が波立つ。これによって,周りの空気に含まれる湿気を取り込んで冷却水16を増加させるのである。第3に,開口部105Aが大きく形成されているので,支持板105の上部から水槽17の方へ空気が流れ込む。そのため,新たに湿気を含んだ空気が冷却水16に触れることから,さらに冷却水16を増加させるのである。このように増加した余分な冷却水16は,水槽17の上端付近からオーバーフローパイプによってドレンパンに導かれるようにしている。しかし,冷却水16の増加が著しいため,ドレンパンに溜まった水を相当に高い頻度で捨てる必要があった。さもないと,ドレンパンから水があふれて周囲を汚すこととなった。
【0005】
本発明は,前記した従来の飲料供給装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,冷却水の増加を抑制した瞬冷式の飲料供給装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題の解決を目的としてなされた本発明の飲料供給装置は,冷却水を収容する水槽と,内部に飲料を通すとともに水槽内に配置されて飲料を冷却する飲料冷却管とを有し,貯留容器から飲料ホースの冷却管内の飲料供給を通して送出された飲料を,飲料冷却管に通すことにより冷却して供給するとともに,冷却水を飲料ホースの冷却に送り込んで飲料の冷却を行う飲料供給装置であって,飲料ホースの冷却から水槽に戻る冷却水を,水槽の冷却水中に導く冷却水戻り管と,飲料ホースの端部に取り付けられる第1ジョイント部材および第2ジョイント部材とを有し,第1ジョイント部材は,飲料ホースの冷却管が取り付けられる小外形部が形成されるとともに,小外形部の反対側に第2ジョイント部材が取り付けられるものであり,第2ジョイント部材は,第1ジョイント部材における小外形部の反対側に取り付けられるとともに,飲料ホースの飲料供給管につながる管を貫通させる第1貫通孔と,飲料ホースの冷却部に送り込む冷却水を通す第2貫通孔と,飲料ホースの冷却部から戻る冷却水を通す第3貫通孔とが形成されたものであり,冷却水戻り管は,第3貫通孔に接続されまたは前記第3貫通孔を貫通しているものである。
【0007】
このような飲料供給装置では,飲料は,貯留容器から飲料ホースの飲料供給部を通して送出され,水槽内の飲料冷却管に通されることで冷却水によって冷却される。さらに,飲料が飲料ホースの飲料供給部にある間には,冷却部に送り込まれた冷却水によって冷却される。冷却部に供給された冷却水は,冷却水戻り管によって水槽に戻され,再び冷却されて使い回される。このとき,冷却部から戻された冷却水は,冷却水戻り管によって水槽の冷却水中へ導かれるので,途中で空気に触れることがない。これによって,冷却部から水槽へと戻される冷却水が,その途中で空気中の水分を吸収することが無いので,冷却水の増加が抑制される。
【0008】
また,本発明では,第3貫通孔は,第2ジョイント部材を斜めに貫通して形成されており,第3貫通孔における第1ジョイント部材の反対側に取り付けられる第3ジョイント部材を有し,冷却水戻り管が,第3ジョイント部材に取り付けられているものであるよりよい。これにより,飲料ホースの冷却部から戻る冷却水を,冷却水戻り管によって,空気に触れさせることなく水槽の冷却水中へ導くことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施の形態は,ビール等の飲料を提供する装置として本発明を具体化したものである。
【0010】
図1の模式図に示すように,飲料供給装置1には,ビール等の飲料を貯留する飲料タンク2が,フィッティング3および飲料ホース8を介して本体15に接続されている。飲料ホース8は,ガイド部材9によって本体15の上部に取り付けられ,さらにクランプ78によって本体15の高さ方向中央付近に係止されている。また,飲料ホース8のうち,本体15との接続部分近傍は,エルボカバー7によって保護されている。また,炭酸ガスボンベ5からフィッティング3を介して飲料タンク2に炭酸ガスが供給され,その圧力により飲料タンク2内の飲料が飲料ホース8内に押し出されるようになっている。さらに,飲料供給装置1の本体15の前面には,飲料の注出時に操作される注出コック28と,あふれた冷却水やこぼれた飲料を受けるための着脱可能なドレンパン40が設けられている。ドレンパン40の上端面には,スノコ板39が配置されている。さらに,飲料供給装置1内でオーバーフローした冷却水等をドレンパン40へ導くためのオーバーフローパイプ83が設けられている。
【0011】
また,図2の概略側断面図(図1中右方から見た図)に示すように,飲料供給装置1の本体15は,冷却水16を貯留する水槽17が設けられた冷却室14と,コンプレッサ18等が設けられた機械室19とに二分されている。ここでは,注出能力30Lの飲料供給装置1を例示する。図2と,図3の概略正面断面図に示すように,水槽17の内部には,コンプレッサ18とともに冷凍サイクルの一部を構成する銅製の蒸発管23が配置されている。蒸発管23は,内部に冷媒が循環されるものである。すなわち,蒸発管23の内部で冷媒が蒸発する際の気化熱により周囲の冷却水16が冷却されるのである。これにより,蒸発管23の周囲に氷が形成される程度に冷却水16が冷却される。そして,蒸発管23で気化して気体状となった冷媒は,コンプレッサ18に回収されて圧縮されることにより液化され,再び蒸発管23に戻される。蒸発管23は,螺旋状に形成されており,取付具24により水槽17に固定されている。水槽17の内部にはまた,飲料ホース8から供給される飲料を内部に通す飲料冷却管26が配置されている。飲料冷却管26は,蒸発管23と同じく螺旋状に形成されているが,その螺旋の径は蒸発管23の螺旋の径より小さい。飲料冷却管26は,蒸発管23の螺旋の内側に位置しており,取付具27により水槽17に固定されている。そして,飲料冷却管26の一端は,本体前面の注出コック28に接続されている。
【0012】
また,冷却室14内の上端付近には,支持板30にネジ止めされた攪拌モータ31が配置されている。攪拌モータ31の回転軸32は,飲料冷却管26の螺旋のほぼ中心に位置し,その下端は,水槽17の深さのほぼ半分の高さに位置している。回転軸32の下端には,プロペラ33が装着されている。これにより,水槽17内の冷却水16に,中央部で下降する水流を起こさせるようになっている。また,プロペラ33のやや上方には,冷却ポンプ35が装着されている。冷却ポンプ35は,支持板30に取り付けられたスタンド61によって,水槽17内の所定の位置に保持されている。この冷却ポンプ35は,飲料の予備冷却のために冷却水16の一部を飲料ホース8内のスリーブ部分に送るためのものである。そのため冷却ポンプ35には,スクリュー63が備えられ,冷却水16が送出される流路としての冷水チューブ36が接続されている。また,水槽17の中には,冷却ポンプ35およびプロペラ33を覆う網部材37が配置されている。これにより,蒸発管23の周囲の氷の一部が剥離しても,その氷塊が冷却ポンプ35やプロペラ33に衝突しないようにしている。
【0013】
また,水槽17の上縁付近には,オーバーフローパイプ83の入口が開口している。これにより,水槽17内の冷却水16が増加した場合には,オーバーフローパイプ83によって余分な冷却水16がドレンパン40へ収容される。水槽17の底部には,メンテナンス時等に冷却水16を排出するための排水パイプ41が設けられている。さらに,水槽17の上面は,冷却室14と機械室19とを仕切る仕切板13,攪拌モータ31が固定されている支持板30,支持板30に取り付けられたブラケット21,タンクカバー22によってほぼ覆われている。ブラケット21には各種のジョイント21A,21Dが取り付けられている。冷水チューブ36の冷水出口側はジョイント21Aに,飲料冷却管26の飲料入口側はエルボ型のジョイント21Dにそれぞれ接続され,水槽17より上方へ連通されている。
【0014】
次に,飲料を予備冷却しつつ飲料冷却管26へと導くための飲料ホース8について説明する。飲料ホース8は,図4,図5に示すように,飲料供給管4と冷却水供給管11とが,冷却管10と断熱カバー12とで覆われて構成されている。これ以後は,飲料の流通方向に合わせて,飲料ホース8の飲料タンク2に接続される側(図4中右側)を基端部側,本体15に接続される側(図4中左側)を先端部側と記載する。飲料供給管4と冷却水供給管11と冷却管10とはいずれも樹脂製パイプによって形成され,断熱カバー12は弾力性のあるゴム製の断熱材により形成されている。断熱カバー12の先端部には真鍮製の第1ジョイント42がはめ込まれている。第1ジョイント42は,図6に示すように,略段付円筒形でその表面の一部にローレット加工による滑り止めを施して形成されている。また,第1ジョイント42の小外径部42Aの外径寸法は冷却管10の内径寸法よりやや大きく形成されている。その小外径部42Aが冷却管10に圧入されることにより,第1ジョイント42は飲料ホース8に係止されている。また,第1ジョイント42の内径は,飲料供給管4と冷却水供給管11との外径の和と同程度に形成されている。従って,第1ジョイント42の内側を飲料供給管4と冷却水供給管11とが貫通するとともに,それらの外周と第1ジョイント42との間には,飲料ホース8のスリーブ部分から戻された冷却水16の流路となる隙間が形成されている。ここで,飲料ホース8のスリーブ部分とは,冷却管10の内側で飲料供給管4や冷却水供給管11の外側にある空間部分を指す。
【0015】
さらに,第1ジョイント42の先端部には,真鍮製の第2ジョイント43がねじ込まれている。第2ジョイント43は,図7〜図9に示すように,表面の一部にローレット加工による滑り止めが施され,3つの貫通孔44,45,46が形成されている。図7は,図4と図5とに示した第2ジョイント43を先端部側から見た図である。また,図8は,図7のA−A断面図であり,図4と同じ断面を示している。図9は,図7のB−B断面図であり,図5と同じ断面を示している。貫通孔44の内径寸法は飲料供給管4の外径寸法と,貫通孔45の内径寸法は冷却水供給管11の外径寸法と,それぞれほぼ等しく形成されている。そして,貫通孔44を飲料供給管4が貫通し,貫通孔45を冷却水供給管11が貫通している。両貫通孔44,45の内周には,Oリングが配置され,飲料供給管4や冷却水供給管11との間の漏れが防止されている。一方,貫通孔46は,第2ジョイント43内を斜めに貫通し,その一部には雌ねじ46Aが形成されている。その雌ねじ46Aに,図10に示した真鍮製の第3ジョイント47の雄ねじ47Aがねじ込まれている。第3ジョイント47は略円筒状で,先端部側(図中左側)の外形には段差が形成されている。そして,その先端部は,冷却水戻り管48に圧入され,図5に示すように締付ベルト49によって締め付けられて固定されている。貫通孔46の基端部側は開放され,先の第1ジョイント42内の隙間と連通されている。従って,飲料ホース8のスリーブ部分は,第1ジョイント42内の隙間から貫通孔46と第3ジョイント47とを介して冷却水戻り管48へと連通されている。
【0016】
さらに,図4に示すように,飲料ホース8の先端部には,略円環状のガイド部材9が嵌挿され,挿入部材51と締付ベルト52によって抜け止めされている。また,飲料ホース8の基端部は,締付ベルト53によって断熱カバー12が飲料供給管4に締め付けられ,カバー部材54によって覆われている。さらに,冷却水供給管11の開放端より基端部側において,冷却管10の内側に閉塞部材55がはめ込まれ,スリーブ部分が閉塞されている。これによって,飲料ホース8の基端部からの冷却水16の漏れを防止している。従って,飲料ホース8は,飲料供給管4が貫通してその両端が両側へ突出しているので,飲料タンク2内の飲料を本体15へと送出するための流路とされる。一方,冷却水供給管11から供給される冷却水16は,飲料ホース8のスリーブ部分に放出され,基端部側へ漏れることなくUターンして先端部側へ戻される。さらに,第1ジョイント42,第2ジョイント43,第3ジョイント47を介して冷却水戻り管48へと導かれる。
【0017】
このように形成された飲料ホース8は,図3に示すように本体15に取り付けられている。まず,ガイド部材9が本体15上部に設けられた開口部にはめ込まれて固定される。飲料ホース8の先端部は,本体15の内部で水槽17より上部に配置され,各ジョイント等が冷却水16に触れないようにされている。そして,ブラケット21を介して,水槽17の上側に配置された飲料ホース8から突出している各チューブと水槽17内の各管とが接続されている。ブラケット21は,図11の平面図に示すように,支持板30にネジ止めにより取り付けられている。支持板30には,従来の支持板105(図19参照)に設けられていた開口部105Aに相当する大きな開口部は設けられていない。ブラケット21には,冷却水供給管11用のジョイント21A,飲料供給管4用の貫通孔21B,冷却水戻り管48用の貫通孔21Cが設けられている。図3に示すように,ジョイント21Aは,ブラケット21を貫通して設けられ,ブラケット21の下側で冷水チューブ36に,上側で冷却水供給管11にそれぞれ接続されている。貫通孔21Bにはエルボ型のジョイント21Dが取り付けられ,そのジョイント21Dを介して飲料供給管4と飲料冷却管26とが接続されている。さらに,冷却水戻り管48は,貫通孔21Cを通り抜けて冷却水16の水面より下方まで延設され,その先端は開放されている。ここで,冷却水16の水面はオーバーフローパイプ83の入口より下方の範囲で一定しないものであるが,冷却水戻り管48の先端は,標準的な水面の位置より下方に設けられる。
【0018】
さらに,断熱カバー12より先端側の冷却水供給管11や飲料供給管4は,ポリエチレンフォーム製の断熱カバー56に覆われている。断熱カバー56は,図12,13に示すように,それとほぼ対称の形状をなす断熱カバー57と組み合わされ,飲料供給管4や冷却水供給管11を両側から挟み込んで貼り合わされる。これにより,この部分から冷気が逃げることを防止している。また,断熱カバー56,57に覆われているものに外気が触れることも防止している。
【0019】
このように構成された飲料供給装置1では,冷却水戻り管48が冷却水16の水面下まで延設されたことから,飲料ホース8のスリーブ部分から戻された冷却水16は,水槽17の内部に収納された冷却水16の水面下に流入される。これにより,次に述べる種々の事項により,水槽17内の冷却水16が増加することを抑制している。第1に,飲料ホース8のスリーブ部分から戻された冷却水16が,水槽17内の冷却水16と合流するまでの間に空気に触れることがない。従って,空気中の水蒸気を水滴化してともに落下するということはないので,冷却水16の増加が抑制される。第2に,落下する場合に比較して,冷却水16の水面が波立つことは少ない。従って,周りの空気の水分を巻き込んでさらに冷却水16を増加させることは抑制される。第3に,支持板30に大きな開口部が不要となり,外部の空気が大量に流れ込むことは防止される。従って,さらに空気中の水分を増加させるということはなく,冷却水16の増加が抑制される。
【0020】
また,ブラケット21には図11中下側にもネジ孔が設けられている。これによって,図14に示すように,水平に180度回転させた向きで支持板30に取り付けることも可能である。図14に示した向きに取り付けた場合,ジョイント21Aが図中左方向を向く。従って,本体15の左側にもガイド部材9を取り付けるための開口部を設けておけば,飲料ホース8を本体15に対して左側に配置することもできる。このとき,飲料ホース8や本体15の他の部分を何ら改造する必要はなく,設置場所において容易に交換できる。つまり,設置場所の周囲の状況に応じて,左右いずれの方向にも飲料ホース8を接続できる。また,いったん設置した後でも,模様替え等の際に取付向きを変えることも容易である。これにより,設置場所を選ばず,さらに便利な飲料供給装置1となった。
【0021】
次に,冷却ポンプ35について詳しく説明する。図15に示すように,冷却ポンプ35を保持するスタンド61の下側には,略有底円筒形状のケーシング62がネジ止めされている。さらに,スタンド61とケーシング62とで囲われている空間内にはスクリュー63が配置されている。スクリュー63は,攪拌モータ31の回転軸32に対してDカットによってしっかりと嵌合されている。図15のD−D断面を図16に示す。図16に示すように,回転軸32の側面の一部分に平面部32Aが形成され,スクリュー63に設けられたD字孔にはめ込まれている。これによって,回転軸32の回転力は,平面部32Aの面全体によってスクリュー63に伝えられる。従って,回転軸32とスクリュー63とをピンによって固定した場合等と比較して,大きな面積範囲で回転力を受けることができるので,非常に丈夫なものとなった。
【0022】
また,ケーシング62の底面部には,回転軸32の周りに金属製のブッシュ64が配置されている。ブッシュ64の下端には,回転軸32にEリング65がはめ込まれて,スクリュー63とブッシュ64との位置決めとされている。これにより,スクリュー63がケーシング62内部のほぼ中央位置に保持されている。そこで,図17に示すように,ブッシュ64を高さ方向のより小さいブッシュ66に交換すれば,他の部分を改造することなく,スクリュー63に代えてより大きなスクリュー67を使用することが可能である。大きなスクリュー67を使用することにより,冷却ポンプ35の冷却水16を送り出す能力を大きくすることができる。スクリュー63やブッシュ64は,取り外し可能なEリング65によって保持されているので,交換やメンテナンスのための取り外しは容易である。
【0023】
以上詳細に説明したように,本実施の形態の飲料供給装置1によれば,冷却水供給管11によって飲料供給管4のスリーブ部分に供給された冷却水16は,第1ジョイント42,第2ジョイント43,第3ジョイント47,冷却水戻り管48を介して,空気に触れることなく水槽17内の冷却水16の中へ戻される。従って,空気中の水分をともに巻き込んで冷却水16を増加させることがないので,冷却水16の増加を抑制することができる。さらに,支持板30に戻り冷却水16用の開口部が不要であるので,仕切板13,支持板30,ブラケット21,タンクカバー22によって水槽17の上面をほぼ全て覆うことができる。従って,新たに水分を含んだ空気が水槽17内やその付近に流れ込むことが無く,さらに冷却水16の増加が抑制される。
【0024】
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,注出される飲料はビールに限るものでなく,冷却して提供されるものであれば何でもかまわない。
また,例えば,本実施の形態では,冷水チューブ36から送出された冷却水が,冷却水供給管11によって飲料ホース8の基端部側まで送られ,そこからスリーブ部分を通って先端部側へ戻されるとした。しかし,この冷却水の流通方向は逆でもかまわない。すなわち,送り出された冷却水がまずスリーブ部分を通って予備冷却し,飲料ホース8の基端部側でチューブに集められて戻されるようにすることもできる。また,この場合,冷却ポンプ35に代えて吸引ポンプを使用してもよい。
また,例えば,本実施の形態は,注出能力30Lの飲料供給装置1に実現したが,注出能力の異なる飲料供給装置に実現することももちろん可能である。例えば,注出能力40Lの飲料供給装置では,各部の大きさがやや異なる。これは,飲料冷却管26の長さが長くなることにより,水槽17の容量や攪拌モータ31の種類等が変更されるからである。この場合,攪拌モータ31よりやや外形の大きな攪拌モータが使用される。そこで,その攪拌モータと干渉しないためには,ブラケット21が支持板30に対してやや傾けて取り付けられればよい。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば,冷却水の増加を抑制した瞬冷式の飲料供給装置が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る飲料供給装置の概略構成を示す模式図である。
【図2】実施の形態に係る飲料供給装置の概略側断面図である。
【図3】実施の形態に係る飲料供給装置の概略正面断面図である。
【図4】実施の形態に係る飲料供給装置の飲料ホースの部分断面図である。
【図5】実施の形態に係る飲料供給装置の飲料ホースの部分断面図である。
【図6】実施の形態に係る飲料供給装置の第1ジョイントの部分断面図である。
【図7】実施の形態に係る飲料供給装置の第2ジョイントの外観図である。
【図8】実施の形態に係る飲料供給装置の第2ジョイントの断面図である。
【図9】実施の形態に係る飲料供給装置の第2ジョイントの断面図である。
【図10】実施の形態に係る飲料供給装置の第3ジョイントの断面図である。
【図11】実施の形態に係る飲料供給装置のブラケットの取付図である。
【図12】実施の形態に係る飲料供給装置の断熱カバーの正面図である。
【図13】実施の形態に係る飲料供給装置の断熱カバーの平面図である。
【図14】実施の形態に係る飲料供給装置のブラケットの逆向きの取付図である。
【図15】実施の形態に係る飲料供給装置の冷却ポンプの部分断面図である。
【図16】実施の形態に係る飲料供給装置の冷却ポンプの断面図である。
【図17】実施の形態に係る飲料供給装置の冷却ポンプの部分断面図である。
【図18】従来の飲料供給装置の概略側断面図である。
【図19】従来の飲料供給装置の支持板の平面図である。
【符号の説明】
1 飲料供給装置
2 飲料タンク
8 飲料ホース
16 冷却水
17 水槽
43 第2ジョイント
44 貫通孔
45 貫通孔
46 貫通孔
48 冷却水戻り管

Claims (2)

  1. 冷却水を収容する水槽と,内部に飲料を通すとともに前記水槽内に配置されて飲料を冷却する飲料冷却管とを有し,貯留容器から飲料ホースの冷却管内の飲料供給を通して送出された飲料を,前記飲料冷却管に通すことにより冷却して供給するとともに,冷却水を飲料ホースの冷却に送り込んで飲料の冷却を行う飲料供給装置において,
    飲料ホースの冷却から前記水槽に戻る冷却水を,前記水槽の冷却水中に導く冷却水戻り管と,
    飲料ホースの端部に取り付けられる第1ジョイント部材および第2ジョイント部材とを有し,
    前記第1ジョイント部材は,
    飲料ホースの冷却管が取り付けられる小外形部が形成されるとともに,
    前記小外形部の反対側に前記第2ジョイント部材が取り付けられるものであり,
    前記第2ジョイント部材は,
    前記第1ジョイント部材における前記小外形部の反対側に取り付けられるとともに, 飲料ホースの飲料供給管につながる管を貫通させる第1貫通孔と,飲料ホースの冷却部に送り込む冷却水を通す第2貫通孔と,飲料ホースの冷却部から戻る冷却水を通す第3貫通孔とが形成されたものであり,
    前記冷却水戻り管は,前記第3貫通孔に接続されまたは前記第3貫通孔を貫通していることを特徴とする飲料供給装置。
  2. 前記第3貫通孔は,前記第2ジョイント部材を斜めに貫通して形成されており,
    前記第3貫通孔における前記第1ジョイント部材の反対側に取り付けられる第3ジョイント部材を有し,
    前記冷却水戻り管は,前記第3ジョイント部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の飲料供給装置。
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